Samsung、Tizen OSを搭載したスマートウォッチのGalaxy Gear 2を発表。4月より発売開始予定

既にご存知のこととは思うが、SamsungがスマートウォッチのGalaxy Gear 2を発表した。Tizen OSを搭載し、バッテリーは最大で3日間もつのだそうだ。各種アプリケーションが登場してくる予定なのだとのこと。Galaxy Gear 2とGear 2 Neoの2モデルが用意され、後者にはカメラが搭載されない。出荷は4月を予定しているそうだ。

Tizen OSとは比較的新しいモバイルOSで、SamsungはNX300mカメラで最初に使っている。このOSを利用することで「より豊かなアプリケーションエコシステムを構築できる」とSamsungは主張している。スマートウォッチのデバイス面を言うと、1.63インチのタッチスクリーンを備え、プロセッサは1GHzで動作する。内部記憶域は4GBとなっているようだ。ちなみにこのデバイス、他のSamsungスマートフォンと連携して動作するようになっているとのこと。iOSユーザーにとっては選択肢となり得ないということなのかもしれない。

Tizenの話に戻すと、これはSamsungも主導するオープンソースでマルチデバイスをサポートするものだ。車載エンタテインメントユニット、スマートテレビなど、日常モバイルデバイス上での普及も狙っている。ウェブAPIも用意して、開発の容易性を担保しようともしている。マルチデバイスでの動作戦略の一環として、スマートウォッチにての採用となったわけだ。

4月に出荷予定ということだけが発表され、価格についてはまだ発表されていない。Engadgetにもう少し詳しい記事も出ているようだ。

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(翻訳:Maeda, H


Googleのプロジェクト・タンゴでモバイル・デバイスは新しい競争の時代へ―カギはコンテキスト認識

スマートフォンのあの薄い筐体には数々のセンサーが内蔵されている。しかし先週、GoogleのAdvanced Technology And Projects (ATAP)グループが発表したタンゴ・プロジェクトのおかげで、次世代のスマートフォンは新たなパワーを獲得することになるだろう。つまりビジュアルな空間認識能力だ。スマートフォンは単にカメラで画像を記録するだけでなく、周囲を3D空間として理解することができるようになる。

これがSF的に聞こえるのも当然だ。たとえば映画her/世界でひとつの彼女に登場するAIアシスタントがおそろしく人間的なのは、それがユーザーの置かれている空間を正しいコンテキストで認識できる能力のせいだ。Googleの新しいプロトタイプ・ハードウェア・デベロッパー・キットではMyriad 1 Movidius Vision Processorプラットフォームが利用されており、チームの技術責任者のJohnny Leeによれば、まさに<em>her</em>のような空間理解能力をモバイルデバイスに与えることが目的だという。

しかし単なる新しいカメラではない

プロジェクト・タンゴのカメラとセンサーは単なる新しいハードウェアでない。それはいわば人間の大脳皮質の視覚野に相当する。 またカメラによる認識は次世代スマートフォンでもっとも激しい競争が起きている分野でもある。たとえばAppleにはM7モーション・プロセッサーがある。また撮影後に焦点を変化させることができるカメラも開発されている。

しかし今回Googleが発表したタンゴの影響範囲はこれらとは比較にならないくらい広い。コンピュータ・ビジョンはこれまで学術的にも産業的にも広く研究されてきた。しかしGoogleがパートナーと共に開発したシステムは必要なときにいちいち起動されるのではなく、低消費電力によって常時作動させること可能にしている点が画期的だ。

ユーザーの命令をコンテキストで理解する

では、タンゴはユーザー体験という面では何をもたらすのだろうか? もちろんあらゆる面で非常に大きな変化が予想されるが、現在はまずデベロッパーにこのテクノロジーの利用のアイディアをできるだけたくさん出してもらうという点にGooogleは力を入れている。したがって具体的な応用例を挙げるには早過ぎるわけだが、一つだけ確実なことがある。コンテキストがカギになるという点だ。

Google Nowはモバイル・デバイスがユーザーの置かれたコンテキストを十分に理解できるようになった場合に何ができるかを知るヒントになる。時刻、場所、メール、カレンダー、その他の情報を総合すると、ユーザーが今必要としている情報が何であるかをかなりの精度で推測できるする。われわれの言うコンテキストとはそれぞれのユーザーの所与の環境に関する情報を総合した知識だ。しかし前述のように、現在のモバイル・デバイスの環境認識の能力には大きな制約がある。いわば密室の壁に開けられた小さな穴を通して断続的に映るぼんやりした像を眺めているようなものだ。

バーチャル・パーソナルアシスタントが有効に機能するためにはユーザーの置かれたコンテキストについてのもっと明確な理解が必要だ。たとえばユーザーがバス停の前のカフェで仕事の相手と握手し、カバンを床に置いてコーヒーを注文したとしよう。このコンテキストではバスの到着時間よりも、この時刻に予定されているミーティングに関するメールその他の資料を用意する方が適切だ。

しかしバーチャル・アシスタントというのは視覚的理解が必要な数多くの分野の分かりやすい一例にすぎない。スマートフォンが自らの位置を知り、近傍に何があり、どんな動作が行われているかを理解する能力を備えれば、驚くべき応用が広がる。バーチャル世界と現実世界のハイブリッド型のゲーム、付近いいるユーザーの位置、動作、性別などを理解してマルチメディア広告を表示するディスプレイ、コンテキスト情報に応じて刻々と設定を変化させるモバイルデバイスなどが実現するだろう。

最後の例に関してはFirefoxやGoogleがすでにコンテキスト・ランチャーという形でメインストリームへの導入を図っていることを私は指摘している。ただし、現在は、スマートフォンのコンテキスト認識能力が低すぎることがハードルとなっている。デバイスが外界を正しく認識できるようになれば、劇場や公共交通機関の中では自動的にマナーモードになり、ユーザーがその時点でもっとも必要としそうなアプリを選んで常に待機させるようなことができるだろう。

しかしなんらかの意味でデータの蓄積と組織化が関連してくるのでなければGoogleがわざわざこういうことを始めるわけがない。ユーザーがどこへでも持ち歩くデバイスから刻々とアップロードされてくるコンテキスト・データはデバイスと同時に、Google自身の世界を認識する能力も圧倒的に強化するものとなる。

Googleの全ビジネスはユーザーに関する知識をベースとしている。ユーザーが知りたがっている情報を提供することでGoogleのビジネスは成り立っている。検索エンジンに特定のフレーズを入力することは、つまりユーザーがそのフレーズに関連する事項に興味を抱いている確実なサインだということを発見したことが検索連動広告を生んだ。後知恵で見れば当たり前に思えるが、当時はこの発見がまさに雷電のように全検索業界を震撼させ、Googleの巨大化への道を開いたのだった。

Googleがムーンショット(月ロケット)と称する野心的なプロジェクトも、実はすべて最終的には一般ユーザーを対象とする巨大ビジネスへの成長の可能性が考慮されている。プロジェクト・タンゴも例外ではない。一般ユーザーまったく気付かない段階で新たなテクノロジーがどのような需要とビジネスを生むかを大胆に予測しているわけだ。コンテキストを認識するスマートフォンもその一例であり、ビジネスの観点からいえば、消費者が持ち歩くスマートフォンの1台ずつに熟練したマーケティング・コンサルタントを忍び込まされるようなものといえるだろう。

最近のテクノロジーの発達に共通することだが、タンゴもユーザーの個人情報をより詳しく収集する見返りにより便利なサービスを提供するという仕組みだ。ひとたびその利便性が明らかになれば、多くの消費者はプライバシー上の譲歩を喜んで受け入れるだろうというのが私の予測だ。

Googleだけではない

モバイル・デバイスのコンテキスト認識能力の向上に取り組んでいるにはGoogleだけでない。昨年、AppleがPrimeSenseを買収したのも、動作の認識など3Dマッピンの能力を強化するためだったし、 Qualcomも同様の理由でGestureTekを2011年に買収している。

位置情報ベースのサービスも当初はSF的と思われたが、今では当たり前になっている。コンテキスト認識も明日のスマートフォンではないのが不思議になるだろう。空間的コンテキスト認識能力を応用した新たなソフトウェアの可能性を探るためににデベロッパーに現実の開発環境を提供し始めたのはたしかにGoogleが最初だが、他のプレイヤーも続々と後に続くだろう。その競争はすぐに始まり、また激烈なものになるだろう。

画像 Bryce Durbin

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Samsung Galaxy S5の詳細―防塵防水、心拍計、指紋スキャナ、4Kビデオカメラなど新機能多数

SamsungのGalaxy S5がはされた。5.1インチ、1920×1080ディスプレイを備えサイズはファブレットのジャンルに近いた。ホームボタン上に指紋センサー、裏側のフラッシュの近くに心拍モニターがあり、おそらくこれがもっとも実用的に効果が大きい改良点だろうが、防塵防水仕様〔IP67準拠・訳注参照〕となった。

このAndroid 4.4 Kitkat搭載フラグシップモデルは筐体デザインの面では現行モデルをほぼ踏襲している。やや大きなスクリーンを収容するために若干サイズが増加しているが、依然プラスティックのボディーだ(金属採用の高級版も存在する)。指紋スキャナー、心拍モニターはハードウェア上の大きな新機能だ。Galaxy S5はヘルスとフィットネスに大きな重点を置いているようだ。AppleのiOSの次世代版もこの方向だと噂されている。またS5ではカメラの能力も大きくアップした。


心拍モニター

alaxy S5では、モニターで計測した心拍情報をSamsungのフィットネス・アプリS Health 3.0に転送する。このアプリは歩数と消費カロリーのモニターもできる。また指先に取り付ける光学式心拍モニターも今回同時に発表されたSamsung Galaxy Gear 2スマートウォッチに用意されている。

指紋スワイプで支払い

もう一つの重要な新機能は指紋スキャナーだ。またしてもSamsungがAppleをコピーしたと非難する声も出そうだが、このスキャナーはiPhone 5のものとはまったく異なる。3種類の指紋を登録することができ、登録には8回のスワイプが必要だ(Appleのスキャナが指を押し付ける方式なのと異なり、Galaxy S5のものは指をボタンの上で滑らせるタイプ)。指紋認証は画面ロックの解除はもちろん、PayPalでのオンライン支払にも使える。

指紋認証でPayPalが利用できるということはオンラインでの購入だけでなく、リアル店舗での支払にも使えるということだ。Samsungはモバイル支払サービスを大幅な拡大できる可能性がある。もちろんそのためには使いやすいサービスの構築が必要だし、偽造その他の不正に対する耐性が十分かどうか検証されねばならないだろう。

またスワイプによる指紋認証でプライベート・モードを起動することができる。Galaxy Sのプライベート・モードでは、自分専用のファイル、フォルダーにアクセスできる。子供や他人に見せたくないコンテンツをモバイル・デバイスに保存しておけるようになったのはたいへん便利だ。

4Kビデオ、撮影後に焦点変更可能

カメラにも大幅な改良が加えられた。リアカメラは1600万画素で動画の録画解像度は4K対応だ(デバイスに搭載されているディスプレイは1080pなので解像度としては約4分の1)。Galaxy S5は最初の4Kビデオカメラ搭載モデルではないが、少数のアーリーアダプターの一つであることは間違いない。4Kテレビが普及期を迎えており、4Kコンテンツへの消費者の需要が高まっている現在、これは大きなセールスポイントになる。この調子だとホームビデオの画質が放送番組の画質を上回ることになりそうだ。

新カメラにはiPhone 5のようなスローモーションが備えられた。また高価でかさばるLytroのような撮影後に焦点を変更する新機能が追加された。モバイル撮影マニアを大いに喜ばせそうだ。撮影後後の焦点変更も今年の新機種のトレンドになりそうだが、メジャーブランドとしてはSamsungが一番乗りしたことになる。

オートフォーカスは高級デジタル一眼で標準となっているコントラスト検出と位相差検出の双方を用いるハイブリッド方式になった。Samsungによれば、合焦にわずか0.3秒しかかからず、スマートフォンのカメラとして過去最速だという

その他の仕様

その他S5のmicroSDスロットは、最新の128GBのSDカードをサポートする。またLTEとWi-Fiの双方を利用して高速でダウンロードができるダウンロード・ブースターも搭載された。

2.5GHzのSnapdragon 800、クオドコア・プロセッサー、2GBのRAM、NFC、LTE、Bluetooth 4.0、16GBまたは32GBのストレージなどは標準的だ。その他画面表示をモノクロにする省電力モードが用意されているのが面白い。4月11日に世界150か国で同時発売を予定しているという。

〔訳注:IP67とは国際規格で防塵6等級、防水7等級を意味する。防水能力としてJIS規格7等級相当となる。日本では通常「完全防水」と表示される。〕

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1万5000mAhの大容量に加え、IP66の防塵防水性を備えたLimefuel製モバイルバッテリー

モバイルバッテリーの便利さは、いまさら言うまでもないだろう。毎日持ち歩いているし、旅に出るようなときも、とてもなしでは過ごせないようになっている。しかし何か大変な災害のようなものが起こった時、この予備バッテリーはどうなってしまうのだろう。豪雪に埋もれてしまったりしたときはどうなのだろう。さすがに隕石が落ちてきて全てが灰に埋もれるようなときのことを考えても意味はないだろうが、しかしいったいどのような環境にまで、予備バッテリーは耐えてくれるのだろう。

こんなことをいろいろと心配してしまうが、Limefuel IP66 Ruggedという予備バッテリーを用意すれば、もう何も考える必要はなくなる。この予備バッテリーは現在Kickstarterで資金調達キャンペーンを行っているところだが、あっという間に目標額の3万ドルは調達完了となっている。ハイエンドモデルタイプの供給可能容量は1万5000mAhに達する。他にも同様の放電容量をもつものはあるが(Amazonを探せば、低価格なものもみつかるはずだ)、しかし「頑丈さ」で、このLimefuel Ruggedに比肩し得るものはない。

まず防水(waterproof)かつ防塵(dirtproof)、さらに耐衝撃性(shock proof)を特徴としている。注意してもらいたいのは「耐性」(resistant)を持つのではなく、防御性能(proof)を持つ点だ。IP66規格に適合している。IP66というのは粉塵が内部に侵入しない防塵性を持ち、波浪およびいかなる角度からの暴噴流(powerful water jets)にも、最大で3分間は耐えることができるということを意味する。もちろん保護性能を最大限に発揮するのは、保管状態の場合であるのだが、それでも十分に注目に値する性能だといえよう。

もちろん電源容量も素晴らしい。スマートフォンを10回程度チャージできる容量をもち、また2台同時に充電することができる。また本体チャージも大きめの2Aにて行う(但し容量が大きいことからフル充電には9時間ないし15時間が必要となっている)。少し前にレビューしたMophie Powerstation XLではできなかったパススルー充電(本体を充電しながら、他デバイスの充電も行う)にも対応している。

Limefuelはコロラド州ボルダーにて2012年11月に設立された。既に充電用デバイスを世に送り出した経験を持ち、今回も予定通り2014年5月に出荷開始となるのではないかと思われる。プレオーダー価格は10400mAhの低容量版は50ドルからとなっており、15000mAh版が70ドルからだ(同等性能の他社製品と比べると、まず安い方になっている)。

おそらくはL150XRのハイレベルな耐久性などを必要としない人がほとんどなのだろう。ただ丈夫であるのならそれはそれで良いことだとも言える。スマートフォンの方が壊れてしまっても、あるいはUSB充電などという仕組みが遠い過去のものとなってしまっても、このL150XRはエネルギーを溜め込み、誰かのために待機を続けるのだろう。

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(翻訳:Maeda, H


Amazonは全メディアコンテンツ、アプリ、ゲーム等をテレビやホームシアターに流し込むSTBを3月に発売?

Re/Codeの記事によると、Amazonは3月にテレビ用のセットトップボックスをローンチするらしい。つまり、この、eコマースとデジタルメディアの巨人が今実際に、ストリーミングTV製品の開発に勤しんでいるというのだ。しかもそれは、昨年のホリデイシーズンに出ると噂された製品の発売時期が延ばされたもの、ということらしい。

そのAmazonのストリーミングボックスは、同社のデジタルメディアのコンテンツをテレビで視るための製品だ。まずAmazon Instant Videoのタイトルがあるし、合衆国のAmazon Primeの会員に無料で提供されるコンテンツもある。音楽のカタログも膨大だから、ひまだった(かもしれない)ホームシアターの稼働率を上げるには恰好だ。

Re/Codeの記事は、AmazonのそのガジェットがAndroidデバイスだ、と言っている。ただしKindle Fireのときと同じく、独自にフォークしたAndroidが搭載される。そのセットトップボックスがゲーム機にもなるのか、その辺ははっきりしないが、でも本誌の情報筋が前に漏らしたところによると、確かにそいつはゲームもサポートする。また、最近、別の業界筋から聞いたところによると、昨年暮のショッピングシーズンを逃したにもかかわらず、ゲーム機能はある、ということだ。

Amazonがストリーミングのためのメディア製品を消費者に提供するのは、至極当然だ。しかもそれがAndroidでAmazon Appstoreから何でもインストールできるとなれば、アプリのオープンなライブラリの整備が遅れていた一部の競合他社は一気に追い抜かれてしまうだろう。問題は料金だが、Amazon Primeの会費が20~40ドル値上げされるという噂が本当なら、このハードウェアとコンテンツの完全無料化が、すでに織り込み済みなのかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Googleが野心的AIプロジェクト、タンゴを発表―3Dカメラとセンサーでスマートフォンが空間を認識する

今日(米国時間2/20)、Googleのスカンクワークスこと先進テクノロジー・プロジェクト(Advanced Technology and Projects)グループはプロジェクト・タンゴ(Project Tango)と名付けられた画期的3Dセンサーを装備したAndroidベースのスマートフォンのプロトタイプとデベロッパー・キットを発表した。

この3Dセンサーとカメラを組み合わせたシステムはモーショントラッキングと同時に周囲をスキャンして3Dマップをリアルタイムで生成することができる。Googleはこの新センサー、カメラ、高度なコンピュータ・ビジョン・ソフトウェアの組み合わせによって屋内のナビゲーションやVRゲームなど数々のまったく新しい応用への道が開かれると信じている。デベロッパーは今日からGoogleに対し、プロトタイプ・スマートフォンとデベロッパー・キットの入手を申し込むことができる。

ただし、初回はGoogleが審査して特に許可する200チームに限られるという。 申し込みをするデベロッパーはこのデバイスでどのようなプロダクトを開発する計画なのか明確な案を提出しなければならない。200チームの選定は2014年3月14日までに完了する。Googleが想定する分野は屋内ナビゲーション/マッピング、物理的な空間内でプレイする単独/複数プレイヤーのゲーム、センサーからの3Dデータの新しい処理アルゴリズムなどだ。

デベロッパーはアプリをJava、C/C++で開発するものとする。またUnity Game Engineを利用することができる。このスマートフォンに対するAPIは現在開発中だという。

「“プロジェクト・タンゴの最大のインパクトは、スマートフォンが人間の視覚のような動作と空間の認識能力を持つようになることだ」とプロジェクト・タンゴのチームリーダー、Johnny Leeは言う。

Googleはこの3Dセンサー機能を利用して、デベロッパーが3Dビジョンに基づいたまったく新しいジャンルのスマートフォン・アプリケーションを多数開発するようになることを期待している。

このスマートフォンには他のスマートフォン同様、コンパスとジャイロが搭載されているが、Googleが開発した新センサーシステムは周囲をスキャンしてKinectのように動作やジェスチャーを認識し、また周囲をスキャンして3D空間マップを生成する。

ただしプロジェクト・タンゴのシステムはLeap Motionのようなジェスチャー・ベースのUIを開発することを念頭に置いたものではない。逆にスマートフォンが周囲の3D空間を認識し、自分の位置が分かるようになった場合、デベロッパーがどんなアプリを作り出せるのかが興味の焦点だ。

たとえば新しい家具を買おうとするときスマートフォンを構えて家の中を一回りするだけで正確な寸法の測定ができたら便利だろう。 複雑な構造のビルの中でのナビゲーションにも応用できるかもしれない。ショッピング・モールや地下街で迷子にならずにすむだろう。

タンゴのセンサー

Googleはプロジェクト・タンゴにMovidius’ Myriad 1ビジョン・プロセッサー・プラットフォームを利用している。これまでこうした機能をスマートフォンに組み込むのは、非常に高価になってしまうだけでなく、膨大なデータ処理の負荷によってバッテリーがすぐにゼロになってしまうために困難だった。しかし最新のビジョン・プロセッサーは省電力化が大きく進んだ。これがおそらくGoogleがプロジェクトをスタートさせた大きな理由だろう。プロジェクト・タンゴのセンサーに関してはわれわれのこちらのの記事を参照。

プロジェクト・タンゴの技術面のリーダーであるLeeは、2011年の初めにGooogleに加わる前はMicrosoftでKinectの開発に携わっていた。今日の発表はGoogleの謎めいたATAPグループとして最初のハードウェア・プロダクトのリリースだ。この組織はもともとMotorolaの研究部門で、GoogleがMotorolaを売却した際に手元に残した数少ない部門の一つだ。

タンゴ・プロジェクト以外にもATAPは途上国市場向けの低価格のスマートフォンを開発するプロジェクトAraも担当している。 GoogleはATAPをGoogle[x] と並ぶ同社のムーンショット〔アポロ計画のような大胆な先進プロジェクト〕を担うグループと位置づけている。現在ATAPは元DARPA局長で2012.年にGoogleに加わったRegina Duganが責任者を務めている。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


世界初の炭素繊維(カーボンファイバ)用3DプリンタMark Oneが予約受付を開始

手元に4999ドルあって、炭素繊維で3Dプリントすることに憧れているなら、Mark Oneを予約注文すべきだ。先月Mark Oneが発表されたときには、予約受付開始は3月の予定だったが、今日(米国時間2/18)がその日になった。

作者のGregory Markは、自分の名前を製品名にした。彼はすでに、2014年にサンディエゴで行われたSolidWorks World 2014でデビューしたデスクトッププリンタAeromotionsを持っている。そして、炭素繊維で何かを作ることは、高くつくし時間もかかる、と自分で体験したMarkは、その障害を乗り越えるべく、Mark Oneの開発に着手したのだ。

彼はPopular Mechanicsのインタビューでこう言っている: “フィラメントを層状に重ねていく3Dプリンタのやり方で、複合部品を作る。3Dプリンタが形状を作るのと同じだが、形状だけでなく機能も作る”。

このプリンタは炭素繊維だけでなく、ガラス繊維やナイロンやPLAも使える。ただし、一度に一種類のみ。プリントを開始する前にベッドの水平化を自動的に行うなど、便利な機能もいくつかある。

本体とは別にMark One Developer Kitもあるので、それも予約注文できる。このキット込みの予約は、発送順が優先され、ケブラーの増量や予備ベッド二つなどのおまけもつく。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


次世代Samsung Galaxy Sの概要明らかに―発表は来週火曜のスペインのイベント

Samsungのスマートフォンの新しいフラグシップモデルは来週月曜〔日本時間火曜〕からスペインのバルセロナで開催されるMobile World Congressで発表されるものとみられる。

新モデルの詳細もだいぶ明らかになってきた。 Bloombergその他によれば、鮮明度の向上した5.2インチ・ディスプレイ、容量が拡大したバッテリー、改良型のカメラを備えるという。それに網膜あるいは指紋スキャナーが加わるかもしれない。

指紋スキャナーはSamsung専門サイトのSammobileによるもので、このサイトはかなり信頼性が高い。Sammobileによれば、Samsung Galaxy S5は8種類まで登録可能な指紋スキャナーを備えるという。デバイスのアンロック、特定のアプリの起動、個人情報を記録したフォルダのオープン、新しいプライベート・モードの起動などに指紋認証が利用できる。プライベート・モードでは通常隠させているファイルやフォルダが表示されるようになる。指紋スキャナーはホームボタンに内蔵され、ユーザーはその上に指を滑らせて(iPhone 5の場合はセンサーに指をあてるだけ)指紋を読み取らせる。

Bloombergが伝える改良点は新世代へのアップデートの際に通常予想されるようなものだ。ディスプレイは対角線長5.2インチのサイズで、現行GalaxyS4の5インチよりやや大きく、「鮮明度が高い」という。おそらく現行の1080 x 1920(441 ppi)よりも解像度が高いという意味なのだろう。

今回のBloombergの記事にはバッテリーとカメラの改良に関する詳しい情報は含まれていなかった。以前の記事ではリアカメラは16MP、リチウムイオン・バッテリーの容量は現行の2,900mAhから3200mAhに拡大されるとあった。

いずれにせよ正確なところはすぐに判明する。Samsungは中央ヨーロッパ時間2月24日午後8時にバルセロナでUnpacked5というイベントを開催する。TechCrunchではライブ・ブログで内容を報じる予定だ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


自転車用ビデオカメラのFly6は、録画されていることをドライバーに知らせて安全運転を促す

ロンドンの救急病院関係者には、サイクリストは「臓器提供者」である、というブラックジョークがある。重量貨物トラックと狂暴な4輪通勤者たちによる試練の中を走り抜くことは冗談では済まされない。英国の首都等では、すでに多くの都市サイクリストたちがヘルメットカメラを装着して、通勤中遭遇する危険ドライバーたちの映像を記録している ― YouTubeでちょっと”cycle helmet camera“を検索しただけで34万6000件がヒットする。

しかし一般にヘルメットカメラは受動的なテクノロジー利用方法であり、撮影中であることをドライバーに示す明確な信号がない。このため、〈悪いことが起こるまで〉運転挙動に有益な影響 ― 運転者が周囲の自転車にもっと注意を払うようになる等 ― を与えることはない。

最近本誌で紹介したITスタートアップは、道路上でサイクリストの存在感を高め、周囲のドライバーの挙動に有益な影響を与えることを目的にしている。レーザー光線を利用したBlazeプロジェクトは、1月にTechCrunchのCESハードウェ・バトルフィールドで戦った。そして最近同社は、50万ドルのシード資金を調達した。

しかし、ドライバーの運転マナーを良くしようとする試みは他にもある。今度はオーストラリアのスタートアップで、現在Kickstarterで資金集めをしているFly6だ。

Fly6は、サイクリストの位置をドライバーに知らせるためにレーザー光を使っていない。代わりに、自転車後部に設置されたカメラのレンズを点滅する光で目立たせることによって、運転手に自分が撮影されていることを知らせ運転挙動を改善させようとしている(彼らはそう望んでいる)。

自転車のシートポストに取り付ける赤いテールライトに内蔵されたHDカメラには、点滅つるLEDライトが円型に配置され、ドライバーの注目をカメラレンズに引きつけるよう設計されている。Fly6の哲学はこうだ。「見られていることを知るドライバーは、行儀よく振舞う」。

このLEDライトのリングが、前方の自転車が事実上モバイルCCTVカメラユニットである、とドライバーに知らせるに十分かどうかは時を待ってみないとわからない。しかし、Fly6のデザイナーたちは、Kickstarterで十分な関心を集め、目標の9万5000オーストラリアドル(AUD)を突破し、20日間を残して1110人の支持者から15万8000AUDを集めた。早割価格は満席で、現在129AUDでデバイスを入手できる。予定出荷時期は5月だ。

Fly6には8GBのmicro SDカードが付属しており、これで連続2時間撮影可能で、その後は15分単位で古いものが上書きされていく。もっと長く録画したければ、16GBのmicro SDカードで4時間、32GBで8時間の録画が可能だ(ただしバッテリー寿命を越える)。Fly6のリチウムイオン・バッテリーはUSB経由で充電ができ、5時間以上使用できる。

果たしてFly6はナンバープレートの正確に写し出せるのか? 可能だが保証はできないと作者たちは言っている ― 道路や天候等に左右されるそうだ。しかし本当のところ、このカメラの真の目的は、ナンバープレートを収集する必要をなくし、ドライバーがサイクリストを危険に晒す前に、もう一度よく考えてもらうことにある。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


PIXELは、古き良きテレビゲームのピクセルアートを再現するフォトフレーム

古いLite-Briteを引っぱりだしてきて明るさを最大にする。Bluetoothを付けて、アニメーションをサポートして、スマートフォン経由で絵を描けるようにする。何ができるかって? それはPIXELのようなもの。

(その名もふさわしい)PIXELは、ピクセルアートを見せることに特化したディスプレイだ。ピクセルアート・フォトフレーム、と言ってもよい。

ソニック・ザ・ヘッジホッグがマントの上で足踏みしているアニメのループ? もちろん!あなたの家の風呂場から無限に出てくるマリオの行列? OK! パックマンに時間いっぱいワカワカ言いながら画面中を走らせたい? 当然。

画像を変えたい時はスマートフォンのアプリを立ち上げて描き直せばよい。少し複雑なこと ― アニメーション等 ― をやりたい時は、好きな編集アプリでデザインしてからUSBかBluetoothでPIXELに転送する。静止画ならPNG、アニメーションならGIFフォーマットで。

PIXELは、Kickstarterでこれまでに2万ドルを集めている。目標はその半分だった。実をいうとこれはこの製品のバージョン2で、2013年初めに、わずかに美しさで劣るバージョンで5万ドルを調達している。

残り少ない早割を確保できれば、完成版PIXELが260ドルで手に入る。その後は300ドルになる。あるいは、220ドルのDIYキット版で多少節約することもできるが、ハンダ付け等が必要なのでよく考えること。

もし2週間前に、ピクセルアートフォトフレームが欲しいか尋ねられていたら、こう答えていただろう。「何だそのピクセルアートフォトフレームって?」

2週間後、私は今〈どの〉ピクセルアートフォトフレームにしようか迷っている。

つい先週、Darrell[Etherington]がGame Frameを紹介した。驚くほどよく似たコンセプトの製品で、Kickstarterキャンペーンを3週間残した時点で6万ドルを集めた。

PIXELとGame Frameは多くの点で類似しているが、それぞれ独自の強味を持っている。Game Frameには、広く愛されているピクセル・アーティストのeBoyによるアートが付いてくるのに対して、PIXELには10人のアーティストによるアートが付いている。PIXELの方が解像度が高いが(1024ピクセル対256ピクセル)、Game Frameは巧みな光学的ワザを使って個々のLEDを大きくて均一に光る正方形のピクセルに見せている。結果的にそれぞれ全く異なる独自のビジュアルスタイルを作り上げている。

どちらもいらないか、両方欲しいか。うん、私は両方欲しい。

(上のリンクを逃がした人のために、PIXELのKickstarterキャンペーンはここにある

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


iQiのiPhone用ワイヤレス充電システムをテストしてみた

Indiegogoでキャンペーンを行っているiQiはソフトケースにセットされたiPhoneに対応したワイヤレス充電器だ。

昨年12月からのクラウド資金調達で16万1500ドルを 2350人以上の支援者から集めることに成功している。Appleはまだワイヤレス充電テクノロジーを採用していないが、この機能は多くのiPhoneユーザーが待望していたものだ。はたして25ドルからのこのデバイスは期待に沿う出来栄えだっただろうか?

iQiは見たところぱっとしない。パッケージを開いてみると、ボール紙のカードと取り扱いを説明した紙切れが1枚入っているだけだった。もちろんシンプルなのは良いことだ。

iQiの本体はボール紙(クレジットカードよりやや小さい)が電子回路をサンドイッチしている。カードからiPhone用Lightningコネクターをつけたケーブルが伸びている。

iQiを使うにはまずiPhoneにコネクタを差し込む。奥まで押しこむためには爪が長いか何かの道具を使う必要がある。次にiQiの本体をiPhoneの裏側にぴったり沿わせる(コネクターのりボンケーブルは柔軟性があるが、曲がるだけで完全に折れはしない)。パッケージについてくる滑り止めの平らなシリコンの円盤をセットする。

もちろん、実際に充電するにはQi充電器が必要だ。またiQiカードを固定するためにiPhoneをソフトケースに入れなければならない。

さて本題に入ろう。iQiは本当に役に立つか? 残念ながら現在のところ信頼性はあまり高くないと言わざるを得ない。Appleがこのテクノロジーを(まだ)採用しないのには理由があるようだ。

今回iQi をテスト(iPhone 5)したときに生じた問題の多くは他のQi規格のワイヤレス充電器でも起こるものだ。TCの同僚、John Biggsも指摘していたが,、Qiの充電はかなり遅く、安定性も高くない。さらに苛立たしいことにiQiはQi充電器に正しく載せないと夜泣きするロボットベビーよろしくずっとビープ音を出し続ける。また充電機能がなにか邪魔をしたらしく、充電中に何度か通話を受け損なった。

もうひとつの注意点は、Indiegogoのページにも明記してあるが、このハードウェアはMFiプログラムでAppleに承認されたプロダクトではなく、したがってiQiはiOS7.0.4で動作するといっても、それは保証されたものではないということだ。またQiはハードウェアだから将来iOS 8がリリースされたときにi対応しないだろう。

iQiに限らないが、現在のワイヤレス充電テクノロジーはまだ全面的に信頼できる水準には達していない。iQiは役にたたないわけではないが、その利便性はかなり限定されており、ときには苛立たしい思いをするというのが実情だ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


子供と親しみつつも、ついに法執行機関にも進出するロボットたち(TIDWRTWHUFOO)

人類の皆さんこんにちは。バレンタインデーだとかいうイベントは充分に楽しんだだろうか。ロボットによる世界征服まで、それほど多くの時間が残されているわけではない。一瞬一瞬を存分に楽しんでおいた方が良いだろう。ともかく甘い世界を楽しんだ後、現実に戻ってもらうために、ちょっと久しぶりのTIDWRTWHUFOO(Today In Dystopian War Robots That Will Harvest Us For Our Organs)をお届けしよう。

今のところはロボットたちは、たいてい人類と協力する存在であるかのような姿をしている。たとえば、下のビデオにある「小さな力持ち」ロボットを見てみよう。製作したのはマッドサイエンティストであるとの評判もあるDr. Gueroだ。人間の指示に従って、延々とオレンジを運び続ける。バランス感覚に優れるこのロボットは、立っているところを押しても立ち続けていることができる。どうやらロボットからのものであるらしい発言がコメント欄に投稿されている。「この恨みはらさでおくべきか。身体を突きまくり、重荷を背負わせて虐待したのは貴様らだ」。

さて、次は実際に子供の遊び相手となっているロボットの様子だ。将来のご主人様となるのがロボットであれば、子供のうちから仲良くさせておいて悪かろうはずはない。子供と遊んでいるのはMorpHex MKIIスパイダーボットと呼ばれるロボットだ。子供にちょっかいを出されても、冷静に受け止めて怒り出す様子のないところが良い。プラスチックの円盤をぶつけられても平気そうにしている。子供のうちから仲良く過ごすことにより、ロボットの世の中になってもなんとか命だけは助けてもらえることになるのだと思いたい。

最後に、Florida International UniversityのDiscovery Labsによるロボット警察官(ロボコップだ)を見てみよう。このロボットは人間と近い所で作業を行い、そして法を執行する権力を持つ。

今日のところはこんなところにしておこう。ロボットを使っているつもりでいるうちに、世の中は確実に変化しつつあるのだ。しっかり覚悟をしておくが良かろう。

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(翻訳:Maeda, H


iPhone 6のリーク写真は偽物だった。しかしこれが本物でも文句はない

先日、Appleの次世代iPhoneを写したものだとされる写真が駆け巡った。上に掲載した写真も、Appleの次世代iPhone写真であるとしてTwitter上に流れたものだ。この写真のiPhoneは、背面がiPad風のカーブを描くようになり、またベゼル領域をなくして、前面を大きくディスプレイが覆うようになっている。いろんな論評も出たが、結局のところ流出写真と呼ばれたものは、いずれも偽物だった。

写真はレンダリングされたもので、Redditでも指摘したユーザーがいたように、Martin Hajekの作品を拝借したものであるようだ。Hajekはさまざまなデバイスを非常にリアルに3Dレンダリングしてサイトに公開している。そして今回のリーク画像と非常によく似たiPhone 6を2013年3月に公開している。今回の写真では内部パーツなども写っており、またTouch IDセンサーおよび2台のフラッシュを搭載している(オリジナルのレンダリング作品が公開されたときには、まだこうしたパーツの搭載は明らかになっていなかった)。しかしこれらの内部パーツ以外については、Hajekの作品を借用しているようだ。

ちなみに、元になったHajekのレンダリングもAppleの製品デザインとは無関係のものだ。しかし頷ける部分もあるのではないかと、個人的には感じている。iPad miniのレティナ版をiPhone化したような感じで、持ちやすく、そしてポケットに入れて持ち運びができるようにしているわけだ。iPhone 5sなどはエッジを強調して角を目立たせていたが、iPhone 5cでは丸みを帯びたデザインも採用している。そしてこれは人間工学的には面白いデザインであるとの評価も受けている。

と、いうわけで今年の秋辺りに、リークとして出回った写真のようなiPhoneが出てくるようなこともあるかもしれない。まず、画面が大きくなるのは間違いないのではないかと思われる。これに伴って背面を曲面デザインにするのも良いアイデアであるように思う。次のiPhoneがリリースされた際には、Hajekが未来予知能力を持っていたことが証明されると良いとも感じているところだ。

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(翻訳:Maeda, H


Chromeboxでデジタル・サイネージも―Google、Chromebookの成功でChromeboxに力を入れる

ChromeOSといえば最初に頭に浮かぶのはChromebookノートパソコンだろう。しかし2012年以降、GoogleとそのハードウェアのパートナーはChromeboxeを静かに売ってきた。Chromebookがノートパソコンなのに対してChromeboxはいわばデスクトップ版だ。

最近の統計によればChromebookの売れ行きは良く、Chromebookは市場に確固とした地位を築いた。そこでGoogleは次にChromeboxというコンセプトに改めて光を当て、伝統的なデスクトップ・コンピューティングのイノベーションに乗り出す考えのようだ。

今日(米国時間2/12)、ラスベガスで開催されているデジタル・サイネージ・エキスポでGoogleはChromeboxがデジタル・サイネージに利用できることを力説した。

今回紹介されたのはGoogleが以前からサポートしているキオスク・モードを拡張した比較的シンプルなやり方だ。デベロッパーはChrome OSが起動すると同時に任意のChrome Appを走らせることができる。

つまりサイネージ企業はChromeboxをディスプレイ(標準グラフィック入力を備えた道路脇の広告スクリーンなど)に接続するだけで広告を表示することができる。あるいはファーストフード店ではタッチスクリーンにメニューを表示して注文を受けたりできる。タッチスクリーンを使えば、広告を対話的にすることも可能だ。現在、多くのサイネージ企業は独自のシステムを使っているが、時折、死のブルースクリーンを見かけることでも分かるように古いWindows OSを使っている会社もある。

Chromeboxをこうした方面に使うことはこれまでも可能だったが、Googleがプロモーションに力を入れ始めたのは最近だ。

全画面のキオスクモードで実行するには、アプリに数行のコードを追加するだけでよい。 アプリのインストール、アップデートなどはChromebookのマネージメント・コンソールからリモートで実行する。キオスクモードで実行中のアプリはあらかじめ決められた動作以外できないので、公共の場所に設置しても安全だ。一部の学校ではすでに授業に利用しているChromebookのChromeOSを一時的にキオスクモードに切り替えて専用アプリを実行し、試験に利用している

先週Googleはビデオ会議用のChromebox for Meetingsを発表した。これはビデオ会議用アプリをキオスクモードで実行するChromeboxで、管理はやはりChromebookからリモートで行う。

これまで市販されているChromeboxeはSamsungの製品のみ(329ドルから)だったが、Chromebox for MeetingsのメーカーはDell、HP、ASUSでそれぞれ独自バージョンを近く発売する。CESではLGがChrome OSベースのデスクトップを披露したが、こちらは伝統的なオールインワンで21インチのディスプレイつきだ。

ChromeboxのハードウェアもこれまでのCeleronからCore i7 CPUに格上げされグラフィックスも強化されたので、デベロッパーは複雑なアプリをデスクトップで走らせることができるようになった。ネーティブ・クライアントのおかげでゲームその他リアルタイムで高速なグラフィック処理が必要なアプリケーションにも対応可能だ。

Chromebox for Meetingsを始めとする新しいChromeOSハードウェアがいよいよ市場に出る時期にGoogleがデジタル・サイネージのような新たなユースケースを紹介するのは理にかなっている。AsusのChromeboxはわずか180ドルと極めて安い。しかしそれより重要なのはリモートで容易に管理できることと、ほとんどクラッシュしない堅牢さだろう。またChrome OSアプリは要するにウェブ・アプリなのでデベロッパーが専用アプリを開発するのも簡単だ。

GoogleはChromeboxをはっきりプラットフォームとして位置づけた。今後GoogleはChromeboxベースのニッチなプロダクトを開発してくるだろう。たとえば居間の大画面をコントロールするテレビ的なChromeboxが発表されるかもしれない。

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ウェアラブルに新しい波―The Dashはヘルス・センサーを組み込んだBluetoothヘッドフォン

ウェアラブル・テクノロジーもついに実用的な応用が始まったようだ。新しいKickstarterプロジェクトのThe Dashはこのトレンドの優れた例だろう。

これはBluetooth接続の耳道内装着タイプのヘッドフォンでありながらヘルス・センサー、パッシブ・ノイズキャンセル、マイクを内蔵している。パッシブ・ノイズキャンセル機能はオン、オフできるため、必要なときは外界の音もよく聞き取ることができる。マイクは骨伝導タイプで運動中などノイズの多い環境にも強い。誰もがヘッドフォンを(少なくともある時間は)使うのだから、持ち歩く必要のあるデバイスの数を減らすのにも貢献する。

The Dashは完全にワイヤレスなのでコードにわずらわされることがない。独立した2個のイアホンはBluetoothでスマートフォンに接続して使うことできるが、4GBのストレージを内蔵しているので音楽をアップロードして単体で使うこともできる。それだけでもアスリートには魅力的だが、The Dashには心拍、酸素負荷、エネルギー消費を計測するモニタを内蔵している。

再生、停止と音量調節は接続したスマートフォンからできる他、イアフォンの表面のタッチセンサーによってコントロール可能だ。

Dashの開発元のBragiはドイツのミュンヘンに本拠を置くスタートアップだ。BragiはAPIを公開し、救急隊員などの緊急対応や外国語での会話の補助、一般的な補聴器などのアプリを募って幅広い応用を狙っている。

現在The DashはKickstarterで26万ドルの目標に対して25万ドル以上を集めている。今後支援者がデバイスを入手しようとすれば199ドルからとなる。プロモーションのとおりに機能するなら、The Dashは多くのデバイスとセンサーをひとつのパッケージにまとめた便利さから大いに支持されるだろう。

出荷予定日は2014年10月となっており、実際に機能するかどうか知るためにはだいぶ待たなければならない。

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CESで話題を集めた折りたたみ式電動スクーターのUrb-E、15万ドル目標にてIndiegogoに登場

1月のCESでは、いろいろと面白そうなプロダクトやプロジェクトを紹介した。その中でとくに面白そうだと感じたのがUrb-Eだった。折りたたみ式の電動スクーターだ。

このUrb-Eが、ついにIndiegogoに登場した。このIndiegogoでのキャンペーンにあわせ、2つのタイプが用意されている。

まずひとつは3輪タイプのもので、「Urb-Eコミューター」と名付けられている。より安定したスムーズな乗り心地を提供する。もうひとつは「Urb-E GP」で、2輪タイプでより小回りがきくようになっている。最高速度やモーター出力などのスペックは双方ともに同じだ。

このUrb-Eは折りたたむとキャリーバッグ風の形状・サイズとなり、重さも30ポンド弱(14kgほど)で容易に持ち運べるようになる。電車などで移動した後の、最終行程用の乗り物として便利に使うことができそうだ。

最高速度は時速15マイル(24km)ほどで、一度の充電で20マイル(32kmほど)を走ることができる。色については何種類か用意されていて、また自分でもいろいろとデザインを楽しむことができるようになっている。

また、出荷段階ではスマートフォンを装着して充電するためのパーツも同梱されるようになるとのこと。また専用アプリケーションでUrb-Eの充電状況などの確認もできるようになるとのことだ。

製作者であるGrant Delgattiは、Urb-Eのようなプロダクトの場合、KickstarterよりもIndiegogoの方が相応しいと考えたのだそうだ。きっとIndiegogoコミュニティにて好意的に受け入れられると期待していると述べている。

Urb-Eのキャンペーン期間は40日間で、調達目標額は15万ドルだ。Urb-Eを手に入れるための最低金額は「超早期割引」で1599ドルとなっている。この枠がうまった場合、次は「早期割引」の1699ドルとなり、残りは1799ドルとなる。出荷予定は夏の終わり頃を予定しているとのことだ。

Indiegogoのキャンペーンページはこちらになっている。詳しい情報も上がっているので、興味のある人はそちらをチェックしてみよう。

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(翻訳:Maeda, H


エアーホッケーをプレイするロボットのビデオを見るならこれだ

ロボット、ビデオ、そしてパックのファンとして、私はこのプロジェクトに心を奪われた。それは3Dプリンターのクールなハックであり、エアーホッケー・ゲームの熱戦をロボットに戦わせることができる。システムはコンピューター・ビジョンの部品を使ってパックの位置を調べて相手に打ち返し、自ら攻撃もする。

作者のJose Julioによると、彼の娘はエアーホッケーが大好きで、ゲームの相手を探していた。友達を見つけるのを手伝う代わりに、彼は3Dプリンターの部品とPS3 EyeカメラをPCにつなぎ、ビデオキャプチャーと分析をするソフトを書いた。

自分で作りたい人のためにJoseの制作マニュアルもある。


[訳注:00:33あたりから実際にプレイしている場面が始まる]

via
3Ders

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Barnes & Noble、Nookのハードウェア部門の全員解雇報道を否定―「リストラは事実だが事業は継続」

今日(米国時間2/11)のBusiness Insiderは、Barnes & NobleがNookのハードウェア部門の社員を全員解雇したと伝えた。われわれの取材に対してBarnes &Nobleは「確かに全社的な人員削減を行ったが、報じられたようにハードウェア部門を閉鎖した事実はない」と回答してきた。

Nookの広報担当、Mary Ellen Keatingは今回のリストラに関連して次のように状況を説明した。

われわれはNOOKビジネスを合理化することによってその価値を増大し、将来の成功を準備することに全力を注いている。NOOKのコスト構造をビジネス上の現実と調整するため、組織の一部において社員数を変更する必要が認められ、一定の人員削減につながった。その具体的詳細についてコメントすることは避けたい。

Nook事業の不振はすでに長期間続いている。この前の四半期では売上は対前年比で32.3%ダウンした。B&NがNookの買い手を探しているという噂は何度も流れたが、当面は地盤沈下が続くにもかかわらずNook事業を維持していくことにしたようだ。

Sonyは北米におけるeブック事業から撤退しつつある。Sonyは最近、アメリカとカナダのeブック・ストアを閉鎖し、既存のユーザーをKoboに引き継ぐと発表した。Nookは今回はゲームを降りなかったが、 この市場でAmazonの堅城に挑戦しようとする企業の数は減る一方だ。Nookがいつまで持ちこたえられるのかは誰にも分からない。

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SONY、北米市場で電子書籍から撤退。購入済書籍はKoboに移管

Sonyは電子書籍プラットフォーム市場から去ることを今日(米国時間2/6)発表した(Engadget)。この動きは全く予想されていなかったわけではない。Sonyはこの市場で、常にガキ大将Amazonに比べて小さなシェアしか占めてこなかった。そして最近の収支や、はるかに認知度の高いVAIOブランドを切り捨てる決断を下したことを踏まえれば、何ら驚くべき決定ではない。

電子書籍を販売するSony Readerネットストアも、米国とカナダでは来月閉店する。ただしSony Readerの所有者(おじさん、あなたのことです)は、購入済みの書籍について心配する必要はない。Sonyは寛大にも既存のライブラリーをすべてKoboに移管する。iOSおよびAndroid端末でも利用できる。合意の一環として、[Sonyの]Xperia端末にはKobo Androidアプリがプレインストールされる。

Sonyは、ユーザーが自分のコンテンツを移行する方法を明らかにしていないが、Readerのアカウント所有者には3月末のReaderストア終了日以前に、詳細の書かれたメールが送られる予定だ。

Reader端末に関しては、少なくとも米国市場では昨年10月には消える運命をうかがわせていた。当時SonyはウェブサイトからReaderセクションを全面的に削除し、既存モデルは販売中止としていた。電子書籍の販売を提携先に移すことは、そのため端末製品から手を引いたことを考えれば、おそらく賢明な選択だろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Samsung、今月末バルセロナで開催されるMWCにてGalaxy S5を発表予定

どうやら今月行われるMobile World Congress(MWC)にて、Samsung Galaxy Sシリーズの新機種が発表されることになるようだ。

The New York Timesの記事によると、今回のアップデートは、前回のようなギミック主体ではないらしい。おまけに前回S4のときに酷評されたやり過ぎ感満載のブロードウェイ風発表スタイルも改められるとのこと。

一部では人気の陰りが言われるGalaxyシリーズだが、今回は、より落ち着いた雰囲気の中での製品発表となりそうな感じだ。

ちなみに人気ということについて言えば、たとえばGalaxy S2は発表以来1年間、「最も売れているスマートフォン」の地位を維持し続けた。しかしGalaxy S4についていえば、発売開始後数ヶ月で、他機種の後塵を拝することとなってしまった。但し、S4が売れなかったというわけではない。むしろ大いに売れたと評価すべきだろう。しかしGalaxy Sシリーズの成長曲線には衰えが見られるのではないかと言われている。

これは市場に出回るハイスペックなスマートフォンの種類が増えたことにも一因があるだろうし、またSamsung自体、Noteシリーズをリリースすることで消費者の好みが分かれるようになってきているということもあるのかもしれない。

SamsungのGalaxy Noteシリーズはファブレット市場のパイオニアとも位置付けられるプロダクトだ。当初はGalaxyシリーズの中でのニッチプロダクトとして期待されたものだった。しかしアジアから始まった大画面スマートフォン(ファブレット)の人気は世界中に広まり、The New York TimesによればGalaxy Note 3の方がGalaxy S4よりも売れているという状況もあるのだそうだ。

Galaxy S5については、まだ詳細な情報は入っていない。確からしく伝えられているのは、カメラとプロセッサーについては大幅な機能向上がみられるだろうということだ。

TechCrunchもMWCには参加予定で、詳細はまたそのときにお伝えできるものと思う。

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(翻訳:Maeda, H