犀角を人工合成したPembientの協同ファウンダGeorge Bonaciが動物の器官の3Dプリントについて語る

動物の遺伝学的に本物と同一の器官を作るPembientは、本誌が取り上げて以降、人気と話題が爆発した。ファウンダのところには次々とリクエストやツイートが殺到し、先月のローンチ以降しばらくは、Redditのいくつかのスレッドでトップの話題だった。

人気の源泉は、野生動物の不法交易をやめさせようとする同社の高邁な目標にあった。数種類の犀が絶滅の危機に瀕しているが、それは角(つの)に治療効果があると信ずる人たちからのお金儲けをねらった密猟に原因がある。密猟された犀は、角だけを取られて、死体は放置される。

Pembientは3Dプリントと遺伝子配列技術を利用して、犀角や象牙など、絶滅危惧動物の器官を短時間で合成し、一般市場で安く売ろうとしている

同社は動物の器官を人工合成するだけでなく、最近では非営利団体New Harvestと、ワシントン大学のInstitute for Stem Cell and Regenerative Medicine(ISCRM)とパートナーして、Experiment.comで黒犀の全遺伝子配列を求めるための、クラウドファンディングキャンペーンを開始した。

西部黒犀は今では公式に絶滅しており、世界に残る黒犀の個体数はわずかに5000頭あまり、と言われている。遺伝子配列事業によって、将来、種が復活するかもしれない。

キャンペーンは締め切りが迫っているが、まだ目標額までは5000ドルあまり足りない。志(こころざし)のある方は、ぜひこちらで寄付を。

Pembientは全体として本当にクリエイティブな仕事を成し遂げ、バイオテクの分野と、それを超えた世界に、強い感銘を与えた。協同ファウンダGeorge BonaciのラボはSOS Venturesの次世代バイオテクアクセラレータIndieBioの中にあり、私は最近そこで彼にも会うことができた。

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Konicaのフィルムカメラを3Dプリントでデジカメに改造…なつかしい雰囲気のスナップ写真が撮れる

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The Konica Auto S3は低価格のレンジファインダー方式のポケットカメラの最良の製品として、ファンに愛されてきた。1973年の発売時には38mm f1.8のレンズとリーフシャッターを搭載、35mmのフィルムを使えた。このほど、デザイナーのOllie Bakerが、このカメラの内部背面に3Dプリントで作った部品を取り付け、実用性のあるデジカメとして甦らせた。

18歳のBakerはSony NEX-5の部品を取り出し、それをS3に取り付けるための台座を3Dプリントした。電源ボタンを元のシャッター位置(リールワインダ…フィルム巻取り機…の上部)に取付けると、”Bad Bad Leroy Brown”がヒットしていたころと同じ気合で、写真を撮れるようになった。彼がこれを作ったのは1年前だが、3Dプリントでこんなこともできるという見本として、すばらしい。

その結果は、下の画像のように、感動的だ。今やアナログではないにもかかわらず、いかにも靴箱*の底に見つかったなつかしいスナップ写真のおもむきがある。〔*: アメリカの家庭では古い写真を要らなくなった靴箱に入れておく習慣がある。〕

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Bakerはやり方を公開しているから、あなたのお気に入りのアナログカメラを、3Dプリンタを使ってデジカメに改造することができる。きっと、味のあるデジタル写真を楽しめるだろう。

via 3Ders

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画像ではなく3Dプリントした立体像を使うアニメーション“3Dゾーエトロープ”…Pixarとスタジオジブリも制作

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このすばらしくも巧妙な作品は、週末で休日のわれわれの物づくり根性に火をつけるかもしれない。3Dプリンタで作ったゾーエトロープだ。

原理はフリップブック(パラパラ漫画)と同じだ。一連のコマが急速に次から次と表示されることによって、アニメーションの錯覚が生まれる。その静的な画像を彫像にして3D化したのが、これだ。それらを回転するお皿に乗せてストロボを点滅すると、コマ変わりがシミュレートされる。3Dゾーエトロープの完成だ。

人間の脳が作り出すイリュージョンだから、ビデオで捉えるのは難しい。なにしろ、実際に見るとすばらしい。自分の目の前でクレイメーションが動いているようだ。

これを考えたのはフランスの科学者で発明家のÉtienne Jules-Mareyで、最近になってPixarとスタジオジブリが利用した。

よくできた3Dゾーエトロープが世界的なアニメプロダクションの関心を惹くのには、理由がある。それは最高の技能をもつアニメーションチームでも、制作に何百時間も要する難事業だからだ。

オランダのチームがそれを、3Dプリントにすることによって、やや容易な仕事にした。

それでも難事業であることに変わりはないが、3Dプリントの新しい使い方の可能性を示したとは言える。つまり3Dアニメの各コマを3Dプリンタ用の3Dモデルに変換できれば、あと、回転するお皿とストロボがあれば、3Dゾーエトロープが完成するのだ。

もっとすごいのを、見たいかな?

こいつは、Pixarのだ(DisneyのCalifornia Adventure in Anaheimより):

スタジオジブリはこれだ(日本の三鷹市のジブリ博物館より):

実物を見る機会があったら、なるべく遠くから見た方がよい。ほんとに、すばらしいから。

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プロ用の3Dプリンタに価格破壊競争が始まる…Form 1のそっくりさんが1500ドル弱

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上の画像、Riverside Photocuringの3Dプリンタの写真を見て、目の良い方は何かに気がついただろう。デザインのほとんどすべて(リムーバブルなビルドプレートからかっこ良いボタンに至るまで)が、もろに、Formlabs Form 1へのオマージュなのだ。ではRiversideの3Dプリンタは機能性能共にForm 1と互角なのか。でもお値段は、Form 1の3299ドルに対してRiversideは1480ドルだ

正常な市場なら、価格が下がることは良いことだ。かつて20ドルしたTシャツは、大量自動化生産により、2ドルでいくらでもたくさん買えるようになった。しかしテクノロジの世界では、価格の低下は危険な場合がある。それは、低価格化によってそのテクノロジがコモディティになるのではなく、低品質の粗悪品になる場合だ。Form 1の3300ドルが高いとは言わないが、いずれにしても研究開発費も含めてそれが同社の値付けのぎりぎりの線であるはずだ。一方Riversideは、Form 1を真似ることによって研究開発費を節約でき、さらにどこかを切り詰めることによって、1500ドルを可能にしたはずだ。

たしかにRiversideには、おもしろい機能もいくつかある。最大の改良点は、樹脂容器の内壁にフィルムを貼ることによって、その寿命を数週間ではなく数か月に伸ばしたことだ。Form 1が使っているシリコンは、それほど丈夫ではない。しかし使ってるソフトウェアはオープンソースだし、ケースのデザインは奇妙に幼稚で模倣的だ。それは、今市場に氾濫している“安物の”Androidタブレットやノートブックが、健全な競争を破壊し、タブレット市場におけるAndroidの評判を汚(けが)したことと、似ている。

安価な製品によって3Dプリントの利用が広まることを、阻止したいわけではない。低価格製品専門のメーカーなら、Riversideのこの製品を見てそそられるだろう。ただし、機能性能、使い勝手、デザイン、ユーザサポートなど、すべての面で、一般的には由緒正しいメーカーによる高価格製品の方が上だ。Riversideはすばらしい製品かもしれないけど、 大衆価格のFDMプリンタをいろいろ使ってきた経験者として言えば、価格があるレベルより下になると、品質はガタ落ちとなる。

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Formlabsのような由緒正しいメーカーも、今後は値下げが可能になるだろうが、しかし今の半額以下にはならないだろう。Form 1+は一般消費者とプロの両方が使えるという点で、ユニークなプリンタだ。ソフトウェアとハードウェアがしっかりしているので、意外なほど使いやすい。数か月後にAmazonに登場するRiversideは、低価格以外の訴求ポイントがない。まだ実際に触ったことのない者の個人的主観として現時点で言えば、使ってみてがっかりする人の方が圧倒的に多いだろう。

〔余計な訳注: 本誌またはそれ以外からの、良質公正なハンズオン記事を期待しましょう。〕

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生まれたときから前足のないダックスのバブルズちゃんが3Dプリントで快足の車いすを

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3Dプリントという21世紀の新技術のおかげで、助かるワンちゃんが増えている。今日ご紹介するダックスフンドのバブルズちゃん(Bubbles)は、生まれたときから前足がない。しかし飼い主のTrevor Byersは、母犬から生まれた時点ですでに足がないことに気付き、なんとかしてあげたい、と思った。でも、やや大きくなったバブルズは、犬用の車いすで遊びまわることが大好きになった。

そこで3Dプリントの登場だ。Byersは小さなバスケットとやや大きい車輪を作り、バブルズがそれを使えるよう練習した。そしてさらに彼は、犬用の車いすを3Dプリントで作りたい人たちのための、インストラクションまで書いた:

ふつうの工作で車いすを作ろうとして何か月も失敗を重ね、ついにわが家で初めての3Dプリンタを買った。失敗の数は前よりも多かったが、やっとうちのバブルズにぴったりの設計が完成した。軽くてしかも安定性を良くするのに苦労し、最後にはバブルズの細長い背中に重しを載せなくても走れるようになった。ほかの前足のない小型犬に比べると、彼女は自分の車いすでかなり長時間遊びまわる。上り坂も下り坂も、生い茂った草むらも、全速で走れる。バブルズで成功した私と妻は、ほかの犬たちがささいな障害で苦しまないために、今回の3Dプリント経験を共有したい、と考えた。

 

バブルズにはFacebookのページもあり、下のビデオでお分かりのように、3DプリントのおかげでThe Life of Reillyを満喫しているようだ。

出典: via 3Dprint

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金属を3DプリントするMatterFabの3Dプリンタがお父さんのライバルGEから$5.75Mを調達

MatterFabは、金属による3Dプリントをもっとスケーラブルに、そしてもっとその敷居を低くしたいと願っている。そのために同社は575万ドルを調達して、その3Dプリント技術を磨き上げ、そのプリンタを一般の工場などに売り込んでいきたい、と考えている。

MatterFabの3Dプリンタは、製造業の企業が部品などを、従来の工作機械を使う方法よりも安上がりに、そしてより容易に作れることを目指している。それにより部品のコストを下げるだけでなく、部品等のもっと自由な設計ができるようになる。

今回のシリーズAの資金調達ラウンドを仕切ったのはGE Venturesで、これにInnovate Indiana Fundが参加した。同社はこの前、ハードウェアインキュベータのLemnos Labsから資金をもらったが、プロトタイプの磨き上げなど、スタートアップ立ち上げの初期的な過程はこのインキュベータの支援のもとに行った。

GEは、メーカー企業として内製部品の3Dプリント化を目指しているため、その関心からこのたびMatterFabに投資をした。昨年の本誌TechCrunchの記事は、こう書いている:

MatterFabのCEO Matt Burrisは、子どものころ父親がインディアナポリスでCNCマシンのショップ〔shop, 製作所, 小工場〕を経営していた。そのショップは主に航空宇宙産業向けの機械部品を作っていたが、約3年前からGEが、そのショップが作っていた部品を3Dプリントで作るようになった。

今回の資金は、MatterFabのマシンの可利用性アップに充てられる。GEのようにメタル3Dプリントを本格的に導入しようとしているところでは、それは、早ければ早いほどよい。

“ほかにも、いろんなパーツを開発中だからね”、とGE VenturesのシニアディレクターSteven Taubは言っている。彼によると、GEは加成的製造技術(additive manufacturing, 3Dプリントのこと)による製品の差別化をねらっている。

MatterFabの金属3Dプリンタで作られるパーツは十分な強度があるだけでなく、とくにGEが惹かれたのはその柔軟性(自由度の高さ)だ。3Dプリンタのハードウェアの設計はオープンであり、サードパーティのアプリケーションにも対応、そしてユーザ企業がすでに現場で使っているデベロッパツールとの相性も良い。

MatterFabはこの資金を技術部門に投資して、同社の3Dプリンタの商用生産の開始を早める。そして来年後半には、3Dプリンタを顧客であるメーカー企業に届けたい、としている。

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Edward Snowdenの胸像を誰でも3Dプリントできる

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ブルックリンのFort Greene公園にあった原作のEdward Snowdenの胸像は警察が押収したが、これからは誰もが、高さ8インチで、ほとんどどこにでも置けるSnowdenを3Dプリントできる。3DファイルはThingiverseで入手でき、それは彼の強靭な意志を表すような顎と、憂い顔と、トレードマークの眼鏡を表現している。

作者のアーチストはAndrew TiderとJeff GreenspanとDoyle Trankinaの三名、胸像は夜のあいだに公園の空の台座の上に置かれ、警察が取り除くまでそこにあった。彼らは50ドルの罰金を課せられた。

GreenspanがWired誌に語っている: “公共の場所に置いて、みんなが写真をInstagramやTwitterやFacebookにポストして、世界中に広まったら、すてきだな、と思ったんだ。それを見ると人びとは、政府の監視や、国民の権利と自由などについて考えるだろう。そうなれば、素晴らしかったんだけどね”。

この胸像プロジェクトの目標は、Edward Snowdenを国賊扱いから救いだして、ヒーローの座に置くことだ。すてきな示威行為だし、すてきな胸像だ。FDMプリンタではうまくプリントできないようだが、作者たちは3Dファイルのニューバージョンを近く出す、と言っている。

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障害犬の大きさに合った車いすを3Dプリントできるモデルとコードをオープンソース化

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犬用の車いすはいろいろあるけど、どれも不格好で使いづらい。それらの小さな車いすは、布製のベルトなどで障害犬をくくりつけるが、高いし、格好悪いものが多い。しかしここでご紹介する障害犬用のかわいいホイールは、オープンソースで、しかも車輪は犬の大きさに合わせて3Dプリントできる。

この、犬のサイズに合わせられるThe Adaptable Wheelchair For Handicapped Dogs(障害犬用の調整可能な車いす)と名付けられた製品は、サイズを犬の大きさに合わせられる。最初のユーザ、犬のLuisaちゃんは、この車いすを1年間試用し、その部品は作者のMultecが大判の3Dプリンタでプリントした。この車いすは、分解して運ぶこともできるし、またサイズを必要に応じて変えられる。

3Dプリントは偉大だな、と思えるのはこんなときだ。わずかな量のプラスチックと、大量の創意があれば、多くの人や犬たちを助けるために、いろんなものを作れるのだ。

出典: 3DPrint

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目の前の空間に3D静止画像/動画映像をプリントするVoxieBoxがデモイベントを開催

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TechCrunch Disrupt NYのHardware Alleyで特別出演が認められたVoxonが今日(米国時間5/6)、とてもすばらしい技術を見せてくれた。こんな技術があればStar WarsのPrincess LeiaがObi-Wan Kenobiに送った3Dのメッセージを、目の前の空中に3Dで再生できるだろう。VoxonのVoxieBoxは、まさにそれをやるのだ。

この、ハードウェアとソフトウェアのユニークな組み合わせは、ニューヨークのガレージにおける30年間の工夫と努力の産物だ。簡単に言うとそれは、‘光による3Dプリント’だが、それはもちろん、プラスチックを使う通常の3Dプリンタのやり方とは違う。独自のアルゴリズムにより、毎秒数千回も光を投射することによって、3D画像の錯覚を作り出しているのだ。

VoxieBoxが作り出す3D画像は、それを見るために特殊なグラスやヘッドセットは要らない。だから、とてもユーザフレンドリだ。スチルでも動画でもどんな画像でも表示できるから、それが既存の物のまわりを回ったりすることもでき、また3D画像を複数の人が取り囲んでいろんな角度から見ることもできる。

VoxieBoxを学校の教室で使うと、子どもたちはたとえば、生物学のクラスで血液細胞を、危険な素材に触れることなく、操作できる。

同社は2012年にアクセラレータのNew York Tech Starsに参加し、その後自己資本のみでやってきた。この高価な技術も、しかし十分な資金を得ればユニットの量産が可能だろう。

Voxonは今、VoxieBoxを衛星の部品の設計に使ってもらうべく、SpaceXに売り込み中だ。ハリウッドの映画会社にも、営業を開始している。

同社の主張によると、この種の技術を作っているところはほかになく、同社自身も30年間の苦労を重ねてきた。それは協同ファウンダのAlan Jacksonが、ガレージで始めたプロジェクトだ。

同社は、デベロッパのためのSDKを提供している。そして今日は、Indiegogoで資金募集を開始した。近くニューヨークでVoxieBoxのデモイベントを行い、アーチストがこれを使って作品を作るところなどを見せるが、資金募集に協力した人にはそのチケットが送られる。

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3Dプリンタの次は、もちろん4Dプリンタだ…ぐにゃぐにゃのソフトロボットも作れる

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ありえないことが何でもある未来の世界へようこそ。オーストラリアのウロンゴン大学の研究所ARC Centre of Excellence for Electromaterials Science(ACES)が、4Dプリンタを作った。それは、そのプリンタがオブジェクトを時空連続体の中へ出力するという意味ではない。そうではなくて、使われている素材の物性に応じて変化するオブジェクトを作るのだ。たとえば複数素材のオブジェクトを押出成形したり、熱湯に触れると閉じるバルブを作ったり、動くメカニズムを一体プリント(一体成型)したりする。

彼らのプレスリリースによると: “3Dプリンタのように層構造で目的の形をつくるが、新しい素材を使うことによって、それが、ある形から別の形へと変身できる。まるで、子どものTransformer玩具のように”、だと。

つまり、物というよりは何らかの機構、メカニズムを、一回の連続的な工程でプリントするのだ。これまでは3Dプリントされたオブジェクトの中に伝導性の部品を配線することができたが、このプリンタでは一回のプリント工程の中で感熱性のフィラメントや、感圧性のフィラメント、可動部品などを配置できる。

“これがクールなのは、プリンタから実際に動くデバイスが出てくることだ。組み立て工程がなくなるのだ”、とACESのMarc in het Panhuis教授が言っている。

研究者たちはこのプリンタが、ゴム製の部品を膨張〜収縮して動いたり、あるいは生物の器官を模倣する、“ソフトロボット”の時代をひらく、と期待している。

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やわらかいフェルトなどを3Dプリントしてお人形などを作るディズニーの3Dプリンタ

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ここ数年、3Dプリンタがとても増えているが、どれも、ある一つのことが共通している: 硬い剛体のようなものをプリントする。

(*原注: 唯一の例外が、食べ物(つぶしたバナナ)でプリントするこれだ…。)

もっと、ソフトなものでプリントできないだろうか? ハグしたり抱きしめたりできて、子どもが遊んでも目をけがしたりしないやつ。

それなら、ディズニーにおまかせを。

ディズニーの研究所とコーネル大学とカーネギーメロン大学が開発したこの3Dプリンタは、これまでの3Dプリンタとは全然違う。溶解した素材を(Makerbotのように)押し出さないし、(Form1のように)桶に入ったねばねば液に紫外線を当てて凝固させない。というかこれは、3Dプリンタというよりもレーザーカッターだ。

このマシンは接着力のあるフェルトを、一枚一枚カットして、それらを層状に重ねて物を作る。昔、何枚ものシートを重ねてリンカーン大統領の頭部を作ったりするパズルがあったと思うが、それに似ている。ただし切るのも重ねるのも機械がやる。

出来上がった物は、大きなブロック(れんが)に似ているが、外側の余計なものを取り去れば、形が現れる。ちなみに、刃物や工具などをこのやり方で作っても無意味だ。

これは、3Dプリントの革命だろうか? それほどでもないね。まだプリントの精度が粗いし、接着力が弱いから子どもの玩具には無理だ。このような3Dプリンタが家庭に入っていくのは、まだ遠い先だろう。

でもディズニーの研究所が作っているのは、自分たちの制作用のツールだ。たとえばこの3Dプリンタを使うと、ぬいぐるみ人形のプロトタイプを素早く作れる。

これが、ディズニーの研究所が開発した初めての3Dプリンタ、ってことはない。たとえばこいつは、コマのように回転する物を作り出す。

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MarkForgedが壊れないオブジェクトを3Dプリントできる秘密がわかった

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CESで初めて見たMarkForgedは、ほとんど壊れない(壊せない)オブジェクトを作る3Dプリンタをデモしていた。プラスチックの層と層のあいだに炭素繊維を織り込むことによって、彼らは、今まで見たことのない、最高にクールなオブジェクトを3Dプリントしていた

 

先日ボストンで、MarkForgedのファウンダGreg Markが、彼のワークショップの全貌を見せてくれた。そこで初期のプロトタイプと最終製品を見て、カーボンファイバという地球上でいちばん硬いものをどうやって3Dプリントするのか、その秘密が分かった。

[ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。]

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3Dプリントして組み立てるドローンElecFreaksはIggで買ってもよいし無料でダウンロードもできる

ELF VR Nanoと名付けられた3Dプリントのドローンを、Indiegogoで予約購入できるし、Thingiverseからダウンロードできる。つまり、そのプロダクトを買ってもよいし、自分でプリントしてもよい。これほど純粋で完全なオープンソースのハードウェアプロジェクトは珍しいし、自分ちでプラスチックのパーツをプリントできることが、とってもクールであることを、実際に体験できる。

ELFは昨年10月に設計のプロジェクトとして始まり、そのクワッドコプターは今では完成している。キットをIndiegogoで65ドルで買えるし、パーツを自分でプリントするなら無料だ。ただしDIYの場合もモーターや電子部品は買うことになるが、今やDIYのためのツールや用品は何でもあるから、それほど難しいことではない。

同社はこう書いている:

ELFプロジェクトには、完全にオープンなハードウェアとソフトウェアのプラットホームを目標として着手した。ハードウェアは自由に変えたり新しい機能を加えたりできる。またアプリケーションの個人化も承認や監視なしで行える。さらにオープンソースは、そこからの今後の発展に制限や限界がない(可能性は無限だ)。リリースされているファイルで誰もがELFの学習と構築を開始でき、メインボードの設計やその電子回路などをあらゆる細部まで知ることができる。われわれは、オープンソースの意義と重要性を深く認識している。開始したのがたまたまわれわれであっても、それが真にオープンであれば、もっと高度なデベロッパたちによってさらに大きな前進ができ、最先端の技術に万人がアクセスできるようになる。

そのドローンはとても小さいが、ビデオの撮影と送信ができる。ELfのチームは、720pで撮ったビデオをGoogle CardboardのようなVRデバイスにストリーミングできる、と想定している。組み立てははめ込み式なので、ネジや接着剤は不要だ。

発売は7月の予定だが、クラウドファンディングの目標額は軽く達成しそうだ〔すでに目標額の3倍を超えている〕。ところで、このぼくは、3Dプリントのドローンが人類の王になるなら、大歓迎だ。

出典: 3Ders

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完全に自分の目に合ったアイラッシュカーラーを3Dプリントで作ってくれるVoir Creations

これは、物理的にはとっても小さな問題に対する、徹底的なソリューションだ。

生物学者のAdele Bakhtiarovaには、これまでずっと、市販のどんなアイラッシュカーラーも合わないのだった。とくに、自分の目の端の方のまつげにまで届くのが、なかなか見つからなかった。これまで、何十個ものアイラッシュカーラーを試した。どれも、皮膚を噛んだり、まつげがカールせずにL字状に曲がったりする。

Founders Fundが投資しているゲノム配列技術のスタートアップHalcyon Molecularの社員だった彼女は、副業としてアイラッシュカーラー問題に取り組むことにした。

最終解に到達するまで、15か月かかった。その間、CADを使ってハードウェアを設計する方法を勉強し、East Bayで見つけた3Dプリンタでプロトタイプを作り、そのためのモバイルアプリも作った。

その25ドルのアイラッシュカーラーは、顧客の目に合わせて彼女が3Dプリントする。アプリは顧客の目をスキャンしてデータを彼女のスタートアップVoir Creationsに送り、そこで顧客の顔の3Dモデルが作られる。今彼女は消費者の反応を知るために、Kickstarterで3万ドルを集めようとしている

これ自体はささやかなプロジェクトのようだが、でも大きなポテンシャルを示唆している。商品〜製品の徹底的なカスタム化、個人化の“量産化”を可能にするかもしれない、3Dプリントの潜在的な力だ。今それは、車などだけでなく、ありとあらゆるものに求められているのかもしれない。

本誌もこれまで、美容関連のプロダクトを何度も取り上げた。昨年のTechCrunch Disrupt NYでGrace Choiが披露したMinkは、メークアップ用のシェードを3Dプリンタを使ってカスタム化した。もっとシリアスな例としては、3Dプリントで義足をカスタムメイドするYC傘下のStandard Cyborgがある。

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電子回路プリンタVolteraがKickstarterの初日で目標額の4倍を突破

本誌のHardware Battlefieldで絶賞され、今日Kickstarterに出たその製品は、やはり圧倒的にすごい。

CES 2015のステージでは初期の完動プロトタイプだったが、今度からは受注して販売できる正規の完成製品だ。このプリンタは要するにPCBメーカーで、ボードを置いて回路図をアップロードしてやると、導電性インクでその回路をプリントする。そのあと、必要な部品をハンダ付けする。

初期の出資支援者は1499ドルでこのシステムを買える(もっと安いのもあったがそれは売り切れ)。目標額5万ドルに対し初日ですでに20万ドルを超えている。CESの時点で完動品だったから製品に関して問題はないと思うが、大量の受注に対するサプライチェーンの問題はどうだろう? 使用目的は特殊だが、すばらしい製品だ。ぼくがPCBを自作できるほど優秀な人だったら、必ず買っていただろう。

本誌のHardware Alleyのときのプレゼンを、下のビデオで見られる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


マイクロファクトリー:製造業へのインターネット適用は第三の産業革命を起こす

編集部: John B. Rogersはマイクロファクトリー方式で自動車を3Dプリントして製造販売するLocal Motorsの共同ファウンダー、CEO。同社はアリゾナ州チャンドラー、テネシー州 ノックスビル、ネバダ州ラスベガスに所在する。

アメリカの製造業に新たな未来を開く動きが始まっている。

MakerBotTechShopKickstarterのようや会社は、伝統的な産業化による製造業と雇用のモデルと、現在広まりつつあるフラットでネットワーク化した世界における製造と雇用モデルとの乖離を埋めるための重要な架け橋の役割を果たそうとしている。

先進国における製造業の未来を考えるにはその財務、資金調達と実際の製造プロセス、双方の新たなモデルを必要とする。その一つがマイクロファクトリーだ。

われわれの会社、Local Motorsでは、「ローカル企業がビッグになるにはそのローカルをビッグにしなければならない」と言い習わしている。世界でもっとも人口密度が高く、購買力も高い地域で大型のハードウェア製造(家電製品や自動車など)を開始すれば、意味のあるレベルの雇用を提供すると同時に、そのコミュニティーのニーズに迅速に反応しつつ、プロダクトの開発速度を大幅にアップできる。

私は中国で3年過ごし、Foxconnが作り上げた巨大工場について詳しくまなんだ。それ自体が都市であるFoxconn工場では靴箱に入る程度の大きさのものであれば、文字通りありとあらゆる電子製品を製造することができる。製造、保管、出荷のプロセスすべてが簡単だ。しかし、靴箱サイズよりずっと大きいプロダクトを大量生産しようとすると、Foxconnのような便利な施設は少ない。ましてそれに必要な資金を得るチャンネルはほとんどないといってよい。製造に必要なツールも部品も高価であり、流通も難しい。すべてが高いコストがかかり、一つのjミスが命取りとなりかねない。

しかし未来に向けて明るい展望も存在する。われわれは「第三の産業革命」ともいうべき新たなエコシステムの確立に向けて起業家の努力が実を結び始めている.

歴史を振り返る

ジェニー紡績機が蒸気機関と結びついて最初の産業革命が始まった。ジェームズ・ハーグリーブズが紡績機械を発明しなかったら衣類の大量生産は不可能だった。20世紀に入るとヘンリー・フォードが流れ作業による製造ラインを備えた巨大工場を完成させ、複雑な機械の大量生産に道を開いた。.蒸気機関はやがて石油を燃料とする内燃機関に置換えられた。この第二の産業革命はトヨタ自動車のカイゼン・プロセス、つまり組織的かつ絶え間ない品質改善の努力によって完成の域に達した。そしてリーン・マニュファクチャーやシックス・シグマなどの高度な品質管理手法を産みだしている。

われわれが第三の産業革命と呼ぶのは、最近登場し始めた「インターネットを適用されたプロダクト」を指している(いささか使い古された感のある「モノのインターネット」より広い概念だ)。ここで「インターネットの適用」と呼ぶのは、「リアルタイムでの情報へのアクセス」、「産業用製造ツールの低価格化」、「有効な法的保護の提供」の3つの側面を意味している。

ローカルの起業家がグルーバルな巨大企業と同じ土俵で戦えるフラットで分散的な経済が第三の産業革命の特長だ。これを可能にするのは、伝統、慣例にとらわれない柔軟な発想と、そうしたイディアを即時に世界的に共有できるプラットフォームの存在だ。

即時かつ広汎な情報へのアクセス

たとえば私がMakerbotのクラウドソース・ライブラリ、ThingiverseからドアのグロメットのSTLファイルをダウンロードすれば、数時間後には3Dプリンターからその実物が出力され、われわれの自動車のドアに組み付けることができる。われわれのコミュニティーでは常に誰かが新しいアイディアを出して、それが共有されている。GE AppliancesはFirstBuildというマイクロファクトリーを建設した。目的は世界中の才能ある人々のアイディアに対して開かれたハードウェア工場だ。

製造ツールの低価格化

マイクロファクトリー方式のメーカーは高価な産業用ツールを低コストで利用できるようになった。TechShopなどを通じて強力なコンピュータ・パワーと産業用3D プリンターを時間借りできる。Cathedral Leasingなどを通じてリースも可能だ。

またアメリカ・エネルギー省のオークリッジ国立研究所ではORNL Manufacturing Demonstration Facilityという野心的プロジェクトで、研究者と民間企業が共同してスーパーコンピュータにアクセスし、最先端の製造でくのロジーを開発、実証する試みが進んでいる。

製造プロセスのクラウドソース化、資金調達のクラウドファンディング化によって、ハードウェア、ソフトウェアを問わず、製造業にに必要な当初資金は大幅に低下しつつある。

有効な法的保護

現在、アメリカではユーザーが生んだ知的所有権に対するさまざまな保護と調整の仕組みが整備されている。Creative CommonsMITGNU のようなオープンソース・ライセンスはマイクロ・ファクトリーが安心して広汎な既存の知的財産を利用し、改良してさらに共有する道を開いた。

マイクロファクトリー

マイクロファクトリーは、その小さいサイズ、高いアクセス性、必要な資金の少なさという重要な意義を備えている。

靴箱より大きいハードウェアをマイクロファクトリー方式で製造するなら、その成功の可能性は高い。なぜならデザインのクラウドソースと3Dプリンターを駆使するマイクロファクトリーはアイディアを形にするスピードが伝統的メーカーより格段に速いからだ。

クラウドソースは、即座に世界中の能力ある人々の知恵を借りることを可能にする。クラウドソーシングを理由すればエンジニアリング上のどんな難問でもきわめて短時間で解決可能だ。3Dプリンターは製造過程を高速化するだけでなく素材の利用効率が高く、結果的に無駄を出さない。これよって製造に必要なスペース、原材料が大幅に削減され、事業立ち上げのための資金も少なくてすむ。

マイクロファクトリーは伝統的製造業に比べて効率的なので環境負荷も低く抑えられる。消費地に接近しているため輸送、流通のコストも小さく、消費者の反応を即座に感じとって製品改良に活かすことができる。.

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


アフリカの女子の科学技術教育の中心に3Dプリントを据える試み、Youth For Technologyの3D Africa事業がスタート

非営利団体Youth For Technologyが、3Dプリントを通じてアフリカの少女たちに科学と技術を習得させようとしている。同団体は今Indiegogoで資金募集のためのキャンペーンを行っている。学校に置く3Dプリンタなどを買うために、資金が必要なのだ。

その3D Africaと名付けられた事業はすでに、先輩の非営利団体Women Enhancing Technology(WeTech)の助成金を得ているが、もっと多くの生徒たちを対象とするためにIndiegogoでも募金をしている。

3Dプリントという具体的な方法が選ばれた理由は、プリントするオブジェクトをデザイン〜設計し、実際にプリントするまでには、科学と技術(生産技術)と数学の学習が必要とされるからだ。また電話機のケースやアクセサリ、アート作品など具体的な物ができあがるので、自分が学んだことの意味や成果がよく分かる。

Youth For Technologyの理事長でCEOのNjideka Harry自身の言葉によると、3Dプリンタを選んだ理由はそれがアフリカにおける失業者の減少に貢献し、教育と仕事を直接的に結びつけることができるからだ。

Harryは次のように語る: “とくに重要なのは、3Dプリントはオンデマンドで物を作るから、サプライチェーンの形が独特で、製造業の費用の大きな部分を占める部品の在庫という部分がほとんどない。3Dプリントは2025年に全世界で5500億ドルという市場規模になる、と言われている。その技術は、この大陸を、‘アフリカへの援助’から‘メイド・イン・アフリカ(Made in Africa)’に変える”。

とくに、技術や科学や数学の勉強から遠ざけられていることの多い多数の女子に、STEM(Science, Technology, Enginnering, Mathematics)への関心を植え付けることが重要だ、とHarryは述べる。

“科学は男のもの、とされる文化的偏見がある。そのため、人口の半分を占める女性が、科学や技術に関して無能力のまま一生を送ることになってしまう”。

Youth For Technologyの目標は、若者が起業家になれるための教育事業を作り出すことだ。そのためのカリキュラムはYTF Academyと呼ばれ、生徒たちにテクノロジ関連の学科の勉強を動機付けていく。3D Africaはナイジェリアから始まり、1年後にはほかの国々にも展開していくという。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ドイツの研究所が実際にテレポートマシンを作った??

Hasso Plattner Instituteの最新プロジェクトで“転送”されてみたい人は、まだいないと思うが、この研究所が作ったテレポートマシンでは、送信した物が一度破壊されて、3Dプリンタで再び組み立てられる。

テレポート(teleportation)とは、通常の理解では、物が別の場所へ移動することだ。そのときの送受信機と通信回線の上では、物が原子に分解されて送られ、再び元の物へ組み立てられる。…といった、ありえない方法が使われる。しかしこの研究所のテレポートでは、物がスキャンされてその3Dモデルが作られ、それが遠くの3Dプリンタへ送られて、プラスチックで再生される。その際、元の物は粉々に砕かれる。たとえば、あなたが持ってる珍しいフィギュアをテレポートすると、その物は粉にされてしまい、別の場所にその正確なコピーが作られる。その物がプリントされたら、その3Dモデルのデータも迅速に破壊される。

二台の3Dプリンタを使うが、片方はグラインダーとスキャナ役を担当し、もう片方はRaspberry Piによる受信装置が暗号化されたメッセージを受信する。このプロジェクトはScottyというたいへん可愛らしい名前で、完成品のプロダクトというよりもむしろ、新しいアートの方法を概念実証しようとする実験的なプロジェクトだ。

研究者たちはこう言っている:

Scottyは前のシステムのように物をコピーしない。破壊と暗号化が加わったことによって、その物はつねに世界に一つしか存在しない。今のプロトタイプは、単一の物質(プラスチック)しか使えないという制約があるが、アプリケーションの重要な目的二つをすでに実現している: (1)物の単一性を保持するので、友だちなどとの共有においてその物の感情的価値が保全される。(2)所有者はつねに一人なので、物を電子的に急速搬送した場合のライセンスの問題を解決する。

つまりScottyなら確実に、その物はどんなときでも一つしか存在しない。一つしかないことに伴う感情的価値や商業的価値が保全される。また、テレポートの実現性を証明する。複雑な物はこのシステムでは無理だし、生きてる猫も送れないが、アイデア自体はかなりクールだ。

研究者の一人、Stefanie Muellerが上でこう言っている: “Scottyは前のシステムのように物をコピーしない。破壊と暗号化が加わったことによって、その物はつねに世界に一つしか存在しない”。たしかに破壊的ではあるけど、でもテレポートという考えがそもそも、物理的なパラドックスという名の苦行を物に強いることではないだろうか。

出典: 3DPrint

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


3DモデルのクラウドソーシングライブラリMakerbotのThingiverseにグループ機能ができた…同好のお友だちを作ろう

Thingiverseは、Makerbotが一般公開の3Dモデルを互いにシェアするために設けたサイトで、同社の好調が衰えない理由の一つでもあるが、これまでは各人が自作のモデルをアップロードするだけで、会話のようなものはほとんどなかった。そこで今回はThingiverseの新しい機能としてThingiverse Groupsというものが作られ、同好の士たちがオンラインのグループを作れるようになった。おっと、同好のメイカーたち、だね。

Makerbotのブログから引用しよう:

Thingiverse Groupsという新しい機能により、特定のトピックやデザインのタイプなどをめぐってグループを作ったりグループに参加したりできる。そしてそこで、会話をしたり、コミュニティのメンバーと“物(Thing)”をシェアしたりできる。グループを作るのは、とっても簡単だ。最新のグループや人気の高いグループを探して、そこにあなたのデザインをアップロードしてもよい。

大きな変化ではないが、でもUAV(無人機)のグループや、教育関連のグループなどがあれば、Thingiverse自身の魅力と価値も上がる。モデルやアイデアを共有できれば、3Dプリントが孤独な営みから、もっと楽しい、有意義な、長く続く営みになる。たとえばぼくは、このグループをほんの数秒で作ったが、今では世界中の親たちがアクセスしてくれるのが楽しみでたまらない。3Dプリントの楽しさが、点から大きな面や立体に変わるね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


MarkForgedで3Dプリントした工具や部品は巨人にも壊せないほど丈夫

ちょっと見ると、MarkForged Mark Oneで3Dプリントしたものは、そんなに強そうには見えない。わりと粗い感じの白とベージュのフィラメントでプリントされたレンチなどの工具は、ファウンダのGreg Markが今年のCESでデモして見せてくれたときには、仕上げがまだ行われていない、壊れやすそうな、普通の3Dプリントオブジェクトに見えた。

 

でもその、3Dプリントでできた工具を壊そうとすると、驚きが訪れる。彼が作ったレンチの3Dモデルは、国際宇宙ステーションに送られたのと同じだが、折ろうとしても折れないし、とてもしっかりしている。カーボンファイバとナイロンを使っているので軽いが、強さはスチール並だ。ぼくは何度か壊そうとしたが、カーボンファイバが一筋入っているだけなのに、ものすごく強い。

CESのステージでMarkの話を聞き、プリントされた製品を見たのは先週だ。次回はもっと本格的なレビューを書こうと思っている。

今のところ、カーボンファイバで強化された物をプリントできる3DプリンタはMark Oneだけだ。ベーシックモデルで5499ドルと高いが、設計家やメーカーがアイデアを素早くテストするための備品としても最適だ。これでYodaの頭部をプリントしたい人はあまりいないと思うが、出来上がった物の強度の点で、3Dプリントは使えないな、と思っていた人は、きっと考えを変えるだろう。

このプリンタは、本物の金属を使う3Dプリントの一歩手前まで来ている。もちろん、十分な力を加えれば壊れるが、人の手で壊すことは無理だろう。プリンセス・ブライドに登場するあの巨人フィージックですら。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))