この3Dプリント時計は、時を刻むのが苦手だがそんなことは気にしない

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Ke$haでなくてもチクタクはすごく楽しいし、この3Dプリント時計も例外ではない。この時計、実際にはゴーイングバレル方式のトゥールビヨンの特徴は、ダウンロード可能なDIYプランが用意されていて、数時間のうちに、あなたや友達が、それなりに、時間を知ることができることだ。

ネットで同じようなことしている人は他にもいるが、作者のChristoph Laimerは、「てん輪」から「ひげぜんまい」まで全部を作ってアップロードした最初の人物だ。つまり、時計をリミックスして好きなように試してアップグレードすることができる。

しかし最も大切なのは、彼が完動するトゥールビヨンを ― 持続時間は30分だが ― プラスチックで作ったことだ。これは世界一正確ではないが ― この種のモノでは摩擦が大きな影響を与え機構を台無しにする ― 私はこのすべてをLaimer設計したと信じている。これはまた、時計の製造が平均的工作者にとってずっと容易になる未来も暗示している。精密機械に興味のある人にはまたとない朗報だ。

Hodinkeeによる彼のインタビューが仲々良い。要するにこれは、3Dプリント機戒装置の巨大な一歩だ。私はこれをダウンロードしてプリントするリスクを負わないとしても。Laimerは多大な忍耐力とスキルを持っているので、私はPLA吐出マシンを完全に使いこなせるようになるまで、この科学の進歩を見守るだけにするつもりだ。みなさんには、 より高く!を目指してほしい。


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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

多様なツールヘッドを駆使する3Dプリンタからすばらしい振り子式時計が生まれた

 

未来には、マルチツールヘッドのロボットが人間の臓器を採取し、人間の生殖サイクルをコントロールするだろう*。そうなるまでには、彼らは素晴らしい時計を作れる。ロボットではなくMatt Olczykが作ったこの時計は、ツールヘッドを交換していろんなことができる3Dプリンタ、ZMorphで作られた。〔*: 原著者は、ロボットが人間社会を支配する未来をテーマに、記事を書いてる人。〕

ZMorphのシステムには、CNCフライス盤、デュアルエクストルーダー、(オプションで)チョコレートエクストルーダー、さらにレーザー焼成機もある。これらのヘッドを全部使ってOlczykは、精密に噛み合う歯車や、数字板、さまざまな彫り出し部品などを作った。たいへんな労力と時間を投じた結果は、なかなかクールだ。ZMorphの連中が書いている:

3Dプリントだけではできないものも多い。3Dプリントのように素材を足し加えていく“足し算の”製造技術は画期的だが、削る、磨く、彫りだすなど、要らないものを引いて取り去っていく“引き算の”製造技術もまだまだ必要だ。すべての技術に制約があり、3Dプリントにも制約がある。それらは、3Dプリントの原理そのものに由来する制約だ。だから、ラピッドプロトタイピングでも実際の加工でも、射出整形やCNCフライス盤のような既存の方法を使うべき場面がある。素材の制約が使える機械の制約や、美的表現の制約、ときにはコストの制約につながる。だから、3Dプリントではできない部分を別の技術で補うのは、当然なのだ。

 

できあがった時計はかなり独特だ。振り子を使って針を動かすが、歯車はよく見えるように表面に展開している。しかしそれは実用時計であり、Olczykはプラスチックや木、それにプレキシグラス(強化アクリル板)まで使って部品を作った。今の3Dプリンタは、Makerbotのような押し出し成形タイプと、FormlabsのようなSLA(光造形)タイプに分かれるが、ここに見るような第三の道もある。

出典: 3DPrint

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

今度は先天的に後ろ足が奇形の猫が3Dプリントで正常に歩けるように

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猫のVincentは生まれつき後ろ足の脛骨がなくて歩けず、誰かがそのキャンプ場で見つけてくれなかったら、幼い子猫のまま死んでいただろう。アイオワ州立大学のMary Sarah Bergh博士も、診療に訪れたVincentを見捨てることなく、3Dプリントで猫用の脚を作った。

実際にVincentの後ろ足を設計して作ったのは、Bergh博士の相談を受けたBiomedtrix社だ。そのチタン合金製の義足は、猫の成長に合わせて調整できる。

Vincentは今3歳で、とても元気だ。

“このやり方は、同じような障害を抱えたほかの動物にも応用できる”、とドクターBerghは語る。“Vincentのケースで技術を磨くことができたから、次からはもっとうまくできると思う”。

Vincentの義足は、最先端の人工四肢技術(prosthetics)の産物だ。傷害のあるペットのために車いすを3Dプリントで作る例はこれまでもあったが、Vincentの場合は素材も技術も最高度であり、しかも技術情報が一般公開されているのが、すばらしい。しかも今のVincentは、本物の(実在した)、パイレーツ・オブ・カリビアンみたいだから、かっこいいね。

出典: 3dprint

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トースターのように誰もが使える3Dプリンタを目指したSkriware、799ドルでフルオート

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まず、下のビデオをご覧いただきたい。アクション映画の予告編のナレーションを担当しているような男が、ちょっとおかしな英語で喋っているこのビデオは、これまでぼくが見たKickstarter上の売り込みビデオの中では、最高傑作だ。おっと、いきなり脇道に逸れてしまったが、このポーランド製の3DプリンタSkriwareは、これまでの3Dプリンタおよび3Dプリントのあり方に不満だった連中が作った。もうこれ以上、新しい3Dプリンタは要らないよ、という声も聞こえるが、Skriwareはもっともっと使いやすいソフトウェアとハードウェアを目指している。

目標は、ユーザにワンタッチシステムを提供することだ。ネット上にさまざまな、3Dプリントオブジェクトのマーケットプレースがある。そこから何かをダウンロードしてプリント物が出来上がるまで、ほとんど人手が介入しない。それはほかの家庭用3Dプリンタでもできるが、799ドルの機種にそんなフルオートの機能はなかった。

低価格化の鍵は、プリントヘッドの設計を単純化したことと、熱をあまり必要としない素材を使ったことだ。彼らは、焦点を使いやすさに絞った。3Dプリントの市場においては、それは新しい切り口だ。

“Skriwareは、できるかぎり使いやすくて、直観的に使える3Dプリンタを目指した。ゲームのフィギュアを作りたい小学生でも、孫にテレビドラマの超人的ヒーローの形をしたクッキーを作ってあげたいと思っているおばあちゃんでも、簡単に使えるプリンタを作りたかった”、と彼らは書いている。

発売は来年の4月だが、すでに完成度は高いようだ。ヨーロッパ製の、電脳内蔵の、デバイスだ。3Dプリンタを売るために、こんな仰々しいナレーションは要らないと思うが、たしかに3Dプリントの市場は、今や変化の時期だ。

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あのかわいいTurboRooから動物の義足専門のスタートアップPawstheticsが誕生

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われわれ二本足の人間も、そしてその四本足の友だちも、不運に遭うことがある。ときには、ひどい不運に。ぼくの親友のTurboRooは、そんな不運に対して、良き助けを提供できるだろう。

Turboは2014年に、動物病院に預けられて新しい飼い主を探していた。そのときの彼の年齢は生後4週間だったが、生まれたときから前足がなかった。幸運にも彼は、すてきな里親さんAshleyとRayにもらわれた。前足のないTurbがなんとか歩こうと努力する姿を見て、彼らは最初、玩具の部品を利用して小さなカートをつくった。そんなTurboをテレビのニュースなどが取り上げたため、サンディエゴの航空宇宙工学のエンジニアが、3Dプリンタで補助具を作ろう、と名乗りでた。彼はTurboの体に合わせたカートを作り、TurboはTurboRooになった。世界で初めての、3Dプリンタで車いすを作ってもらった子犬だ。

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里親のカップルも3Dプリンタを購入し、TurboRooの義足の改良を重ねた。デンバーの3Dプリントストアも協力した。そのプロジェクトはやがて”Pawsthetics”(義足prostheticsからの造語、pawは犬などの前足)と名付けられ、あらゆる障害者ならぬ障害生物を3Dプリントで助けようという、大きな目標を持った。

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この壮大な(==資本を要する)”Pawsthetics”プロジェクトは、Indiegogoで資金募集をしている。目標額は5万ドルだ。

今このプロジェクトが計画中のプロダクトは、三本足の犬用のカート/小動物用の義足/前足用固定具/傷口被覆具(傷口をなめないように)、などだ。今ではこのプロジェクトに、いろんな動物の飼い主たちからの、いろんな補助具のリクエストが舞い込んでいる。

人間の人生の支えにもなってくれる小さな友だちが、今、あなたのヘルプを求めている! テクノロジには、こんなすてきなこともできるんだ。ではみなさん、良い感謝祭を(米国時間11/26)。

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リボルバー拳銃の3Dプリント設計図が公開された

James Patrickという工学部の学生が、3Dプリントのリボルバー拳銃を作った。22口径の弾丸を輪ゴムと釘を使って発射する。

このリボルバーは、6発または8発の弾丸を保持することが可能で、1発撃つたびに弾倉が回転する。Patricは、拳銃を落とした時に暴発しないための保護装置を実装している。彼の一つ前のプロジェクトで単発モデルのSongbirdも、彼のサイトで入手できる。

この手のピストルは、面白いと同時に3Dプリントホビーストの世界にダメージを与える。銃の制作は、3Dプリンターで頑丈な物を作ることに関する理想的な概念実証だが、規制当局の神経を十分に逆撫でする。

設計図はここでダウンロードでき、制作には金属探知機にかからない程度の量の金属が必要だ。耐久性の高いABSプリンターを使わないと、手の中で爆発することになる。下のビデオでPatrickが銃を撃つところが見られる。

via DigitalTrends

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

3Dプリンタからプリント物を簡単に取り出せるための奇跡の製品Fleks3Dはわずかに25ドル

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3Dプリンタからプリントされた物を取り出すのはいつも厄介だ。こんなことをやりたい人は、地球上に一人もいないだろう。大金を出して、誰かを雇うべきか? 神は、われわれ地球人を見捨てたのか? われわれはこの、冷たい無感覚な宇宙に無力なまま放置されたのか? そうではない、と思いたいが、でもこの苦痛はひどい。

通常の3Dプリンタは平滑なプレートの上にオブジェクトを押し出し、それは化学物質やテープでおおわれている。その平滑な面からオブジェクトを取り外すためには、スクレーパーと馬鹿力を要す。しかしこれからは、この難局をFleks3Dが救ってくれる。

タネを明かせばそれは、上図のように撓(たわ)むプレートだ。プリントが終わったら、それをちょいと曲げれば、オブジェクトは外れる。バカバカしいほどに当たり前だ、と思えるのは、まさしくそうだからだ。Fleks3DのプレートはUltimaker用やMakerbot用があり、お値段は25ドル。発売は来年2月だ。

この前のKickstarterキャンペーンで成功したときは、数百枚を世の中に提供できたが、その後改良を重ね、対応プリンタの機種も増やした。3Dプリンタからオブジェクトを簡単に取り出すか、それとも、苦しみと悲しみで泣きながら仕事をするか。あなたなら、どっちを選ぶかな。

出典: 3DPrint

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研究者が3Dプリント(プラスチック)植毛システムを開発

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カーネギーメロン大学の研究者らは、3Dプリントされた物体にリアルなプラスチック製毛髪を付加するシステムを開発した。これは頭髪の不自由な人々を助けるものではないが、3Dプリントされたキャラクターに可愛いらしい髪形を付加できるほか、生物の成長過程を模倣することもできる。

システムは標準的な3Dプリンターを使用し、特別なプログラムで微量のプラスチックを射出してホットグルーのように引っぱり上げる。毛髪は表面にランダムあるいは整列して植えることができ、ブラシやカットも可能。

研究者らは、高熱のPLA押出機だけを使って、排出されたプラスチックを引き上げるのは難しいことに気付いた。その代わりに、プレート全体を横向きに移動して、プラスチックを表面から引き離す方法をとった。「プリントヘッドをすばやく上に動かすことはできないが、ヘッドも制作中の作品を支えるプリント台も、横向きにはすばやく動かすこができる」と研究者らは言う。「溶けた材料を付着させた後、プリントヘッドと台を横向きに動かすことによって、望み通りの毛髪のような糸を作りだすことができた」。

「材料をほんの少し押し出して引っぱるだけ」とカーネギーメロン大学人間/コンピューターインタラクション研究所のPh.D生、Gierad Lapuは言った。「実は非常に単純なアイデアなんです」。

プロジェクトの詳細はここで読めるが、近々この技術を私の3Dプリンティング技巧に加えて、最終的には毛むくじゃらの実物大バート・レイノレズを青いプラスチックで3Dプリントするので楽しみにしていてほしい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

RPGのダンジョンの各ピースを自分で3DプリントできるキットDragonlockがKickstarterに登場

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パーテイーは暗い部屋へ入っていく。闇の中でろうそくが燃えていて、向こうの壁に何かが光っている。最初に、シーフ(thief, 盗賊)が入る。彼の小人(こびと)ナイフがギラギラし始める。危険はすぐそばだ!

どうしたらいいか? 壁を3Dプリントして、そこの床にはめるのはどうか? それとも3Dプリントしたビホルダーを部屋へ入れるのは? 柱や階段を作るのは? それとも小さな木製のドアをそこに作るのはどうだろう?

Dragonlockでは、それができる。このKickstarterプロジェクトは、ユーザが対話的な3Dダンジョンを自分でプリントできる。小さいからたくさん作れるし、あとで好きな色を塗れる。

10ドルのパッケージにはモデルが10個あって、簡単にプリントできる。60ドルのKingパッケージには、樽、罠、アーチ、毒キノコなど、いろんなピースがある。

これを作ったFat Dragon Gamesは、3Dモデルやペーパークラフトのメーカーだ。キットの多くはPDFとSTLモデルで、ダウンロードはここでできる。バーバヤーガの小屋もある。

ローブを着て魔法使いの帽子をかぶったら、ぜひ3Dプリントしたダンジョンのピースで遊ぶべきだ。きみのバグベアが感謝するだろう。

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via 3DPrintingIndustry

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Makerarmは、レーザー加工、3Dプリント、お絵描き、切削、組み立てまで全部をこなすオールインワンロボット

Makerarmは、ロボティック3Dプリンター、レーザーカッター、インク描画プリンター、工作機械、組み立て装置を全部まとめて卓上に収め、およそどんなものでも作ることを約束する ― ノートパソコン一式も(今回は代わりに木製ブロックにTechCrunchロゴを削ってくれた)。

3DレーザーカッターのGlowforgeがこれに近いがレーザー加工だけだ。Makerbotは高品質の3Dプリントを大衆化したが、レーザーカットその他Makerarmにある機能はない。

さらにこのマシンは、通常もっと高価でMakearmに可能な作業の一つしかこなせない機種にしかできないような、高品質な作品も作ることができると言っている。高精度のジョイントと高出力レーザーを備えて高品質な彫刻を可能にした他、Makerarmの3Dプリンターは、3Dプリンターの中で最大の作業領域(直径 30インチ=75 cm)を持つという。

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共同ファウンダーのAzam ShahaniはTechCrunchに、自分の欲しかったオールインワンのソリューションがないことに気付いたのでMakerarmを作ったと語った。彼のマシンは他の3Dプリンターやレーザーカッターと同様のしくみで動く。クリエーターがデザインを選びマシンに読み込めば、後はMakerarmが仕事をする。

Makerarmは今日(米国時間10/6)Kickstarterでプロジェクトをスタートする。超早割予約は999ドルだが、以降2199ドルのフルセットMakerSpaceまで価格は上がっていく。

最近TechCrunchのスタジオでMakerarmが動作するところを見る機会を得た(その時にTechCrunchロゴを削り出した)。上のビデオでこのマシンに何ができるかをShahaniが説明している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

光硬化型3DプリンタForm 1で世間をあっと言わせたFormlabsから完成度の高いForm 2がお目見え

同社の最初の製品FormlabsのForm 1を初めて見たときは、これは何か特別なものだ、という感想を抱いた。この3Dプリンタはレーザーとレジンを使って、すばらしくきめの細かいプリントをする。その工程は見てて気持ち良いが、それと同時に、養生処理があるため、ある種かったるい。その後Formlabsは初代機の不満点をじっくりと見直し、あらを削って、プロシューマー向け3Dプリンタのベスト、と呼べる最新機種Form 2を作った。

Makerbotなどそのほかの3Dプリンタは押出成形タイプなので、プラスチックの薄い層を押し出して重ねていく。Formlabsの3Dプリンタはステレオリソグラフィー(光造形法)と呼ばれ、レーザー光が当たると硬化するレジンを使う。オブジェクトは一層々々、光で‘描かれて’いき、すべての層が終わったらレジン槽から取り出される。できあがったオブジェクトは、完全な剛体だ。養生工程は、プリント後のオブジェクトを消毒用アルコールに浸ける。これがあるために、この3Dプリンタは子どもの教育用に採用されなかった。そして今回のForm 2では、この工程がやや容易になり、やや単純化されたようだ。

Formlabsの連中と一緒に、新しいプリンタのデモを見た。層の厚さ(高さ)は25〜200ミクロンで、同社の公式のレジン以外のレジンも使える。各層がプリントアウトされると“ワイパー”が動いて表面をなめらかにする。これが、結果オーライだった前機種に比べての、最大の改良点だろう。

オブジェクトの仕上がりは美しいが、養生に時間と場所を取るため、一般的な消費者製品とは言いがたい。デザインショップやそのほかのプロにはおすすめしたいが、ただし、大きなシンクがあること。

しかしForm 2はすばらしい。最初のForm 1は、世界で初めての消費者にも手が届くSLAプリンタのプロトタイプとして歴史的功績があるが、Form 2は完成製品だ。デザインが美しく、本体とPCソフトウェアの機能も優れている。あなたが思いつくものは、何でも作れるだろう。今注文すると3499ドル、レジンは1リットル149ドルだ。

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チョコレートのトップメーカーHersheyがお客がデザインしたチョコレートキャンディを3Dプリントしてネットと実店で販売

Hersheyのチョコレート科学者たちは今、ユニークなデザインのチョコレートキャンディを3Dプリントしている。この製菓企業は、3D Systems製の3DプリンタCocoJetを使って、合衆国各地でチョコレート愛好家たちに、この未来的なキャンディマシンで作ったユニークに美味(おい)しいデザインを提供しようとしている。

消費者はiPadの上で3Dグラフィクスのライブラリと対話をし、チョコレートのさまざまなデザインを作ってもらえる。複雑な六辺形でもよいし、細かいレース状のパターンでもよい。CocoJetはオープンソースのパターンにも対応するので、ユーザは自分のデザインをCocoJetにアップロードしてもよい。Hersheyでテクノロジマーケティングを担当しているJeff Mundtによると、フィギュアのようなものはプリントが難しいが、理論的にはチョコレートで自分自身の(または好きな人友だちの)レプリカを作ることもできる。

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チョコレート専用の3Dプリンタは実はほかにもある。Choc Edgeも、チョコレートのデザインをカスタマイズできる。そのほかの食品用3Dプリンタの中にも、チョコレートの絹のようにスムーズなテクスチャを扱えるものがある。しかしHersheyは、今実用されているものの中ではCocoJetがいちばん技術的に高度なチョコレート用3Dプリンタだ、と信じている。

“うちでは、ふつうのプラスチック用の3Dプリンタでプリントできる形状なら何でもチョコレートでプリントできる。だから3D Systemsのふつうのプリンタとほとんど同じに見えるけれど、実は大幅に変えられている”、Mundtはそう語った。

本誌はMundtとCocoJetを、女の子のためのDIY/eコマースサービスBrit + CoのカンファレンスRe:Make 2015で取材した。みなさんはとりあえず上のビデオをご覧いただき、Hersheyの、口の中が唾液でいっぱいになりそうな楽しい3Dプリントを、ご自分の目で味わってほしい。

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この小さなApple IIcにあなたが生涯必要とするコンピューティングパワーのすべてがある

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第二の情報時代がすでに始まっているから、身の回りの持ち物はできるだけ少ない方がよい。たとえば、灰皿と、パドルゲーム。ぼくなら、それだけでよい。それと、テレビのリモコン。それからこの、ちっちゃなちっちゃなAppleコンピュータも。

このCharles Manginのプロジェクトは、Raspberry Pi Model A+をApple IIcの形をしたケースに入れたものだ。ファイルはここでダウンロードできるから、それを自分でプリントするか、きれいなのをEtsyで買ってもよい。その小さなIIcのケースとモニタがあれば、それをコンピュータにつなぐ。さらにUSBキーボードとマウスをつなげば、この史上最小のコンピュータの上でRaspbian Linux、あるいはAppleエミュレータすら動かせる。SDカードリーダーもあるが、それはフロッピーディスクドライブに似ている。以上で万全だ。

これらのパーツはどれも50ドルでプリント済みのを入手できる。でもDIY人間なら、自分でやるべきだ。Manginは念の為に、“キーボードは動作しない”と書いている。

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3Dプリンター製ロケットパーツがいよいよ実用段階へ(さらにその先へ)

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NASAが、3Dプリントで製作したターボポンプのテストに成功したとアナウンスしている。このターボポンプは従来品に比べてパーツ数が45%少なくなっているそうだ。部品数が少なくなることで製造期間や予算も少なくてすむようになっている。またNASAは、他のさまざまなパーツも3Dプリント化してテストを行なっているところなのだそうだ。おもしろそうな未来を感じる話だ。

NASAの発表によれば、ターボポンプは「これまでに3Dプリントで製作したロケットエンジンパーツのうち、最も複雑なもののひとつです」とのこと。3万5000ポンドにも達する圧力を想定して、さまざまな環境下における15種類のテストを行ったのだとのこと。ターボポンプはNASCARの2倍の馬力となる2000馬力の力を産み出すのに使われるパーツだ。

発表を見る限り、ロケットパーツの製造工程に革新的な未来を持ち込む話であるように思われる。これからがとても楽しみになる。

マーシャル宇宙飛行センターのMary Beth Koleblは、今後はNASAにとってもますます3Dプリントの重要性が高まってくると述べている。

マーシャルではターボポンプのテストに加え、今後はほとんどのパーツを3Dプリントで製作したエンジンのテストも行う予定にしています。こうした方法がうまくいけば、NASAはロケットエンジンの開発にかかるコストやリスクを低減できるようになるのです。

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NASAでターボポンプの開発に携わるNick Caseによれば、この種のパーツの開発およびテストには通常4年間が必要となるのだそうだ。それが3Dプリントを活用することにより、半分の時間に短縮できたという。

見る人がみればわかるかもしれないテストの様子を映したビデオを掲載しておこう。

以前には宇宙で3Dプリンターが使えるようになったという記事を掲載した。時代は進み、いつかは巨大な3Dプリンターで「印刷」された宇宙船の中で、小型宇宙船を「印刷」するような時代がくるのかもしれない。ちょっと不思議な感じのする世界だ。

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(翻訳:Maeda, H

イザベラという少女の、3Dプリント義手開封の儀をご覧あれ

今や3Dプリンターの世界では、なぜこの技術が存在し、なぜわれわれ全員が3Dプリンターを持つべきなのかはもはや明白だ:人々の生活を変えられるからだ。E-nable義手のビデオほど、そのことを力説するものはない。この最新ビデオでは、イザベラという名の少女が、パープルとピンクの素晴らしい3Dプリント義手を、 Stephen Daviesというボランティアからプレゼントされる。彼は、Team Unlimbitedの一員としてこの義肢を製作し、彼女に送り届けた。

イザベラの目が喜びにあふれているのが手に取るようにわかる。わずか5年前に立ち上がったばかりのテクノロジーが、このような素晴らしい進歩を遂げていることはまさに驚異だ。私がこうした記事を投稿するのには理由がある:われわれは起業家精神の元、世界を変えることへの支持を何度も訴えているが、すでに多くの人々が実際にそれを実行しているからだ。

もしあなたが、イザベラのような子供達を助けたいと思ったなら、E-Nableのサイトへ行ってEnablecon 2015をチェックされたい。チームは、1000体の義手を貧しい子供達に届けるために、みんなの助けを必要としている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

風力エネルギーを重力エネルギーに変換して保存する“エネルギーバッテリー”が発明された!眉に唾してよーく見よう

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あなたは、永久運動がある、と信じますか? 地球が平面であるという理論は? 国の政府を裏で蜥蜴(とかげ)が操作している、という説は? そんなあなたに、お似合いのプロジェクトがある。その、風力エネルギーを重力で保存する計画は、風力エネルギーを“重力バッテリー”に保存し、スイッチひとつで、保存されていた力を運動エネルギーの形で取り出す。Mike Blakemoreという人が作ったこの技術は、近い将来、人類を化石燃料から乳離れさせてくれるだろう。

と言うのは大げさだが、でもこいつはけっこうクールだ。ほんの数時間で3Dプリントできるこの装置は、風で充電ならぬ充力する重力バッテリーの、ささやかな概念実証だ。泡立て器のようなタービンが回転して、波型の切れ込みのある棒を最上部まで押し上げる。それによって“たまった”重力を開放してやれば、そこに保存されていたエネルギーを取り出せる。もちろん現状は効率的ではないし、今後の実用化に関しても問題がたくさんある。しかしそれでも、すごく楽しい。

3Dモデルをここからダウンロードできるので、誰もが重力バッテリーを自作できる。もっと長い棒をプリントしたら、蓄積できるエネルギーの量も多くなる。ただし、大手石油帝国の逆鱗に触れない程度に、ささやかにやろうね。あなたは、水上を走る自動車を発明して海底に沈んでしまった、あの男のようになるかもしれないが。

出典: 3DPrint

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

子どもたちのために3Dプリントによる義手義足を広めるボランティア団体e-NABLE

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先週ロサンゼルスで行われた2015年スペシャルオリンピックス日本サイト)で、Ariという名前の5年生の女の子が、Googleのブースを訪れた。そのブースには、Googleの障害者サポート事業”インパクトチャレンジ“に関する情報がある。でもAriが知らなかったのは、この大会の前と後とでは自分の人生が変わることだった。

AIO Roboticsのボランティア数人がブースに立ち寄って、生まれつき指のない彼女の左手に、カラフルな義手を取り付けた。実はそれは、3Dプリントによる子どものための義手や義足を広めようとしているボランティアネットワーク“e-NABLE”のデモ行事で、事前の手配によりマスコミも大きく取り上げた。

明るいピンク色の義手をつけてもらったときの、Ariの大きなスマイルがすばらしい。何度でも、見たくなるね。

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もちろん、こんな例はもっともっとある。下のビデオでは、8歳のIsabellaが、やはりe-NABLEの努力で新しい義手をつけてもらっている:

テクノロジって、ときには、ほんとにすばらしいよね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Konicaのフィルムカメラを3Dプリントでデジカメに改造…なつかしい雰囲気のスナップ写真が撮れる

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The Konica Auto S3は低価格のレンジファインダー方式のポケットカメラの最良の製品として、ファンに愛されてきた。1973年の発売時には38mm f1.8のレンズとリーフシャッターを搭載、35mmのフィルムを使えた。このほど、デザイナーのOllie Bakerが、このカメラの内部背面に3Dプリントで作った部品を取り付け、実用性のあるデジカメとして甦らせた。

18歳のBakerはSony NEX-5の部品を取り出し、それをS3に取り付けるための台座を3Dプリントした。電源ボタンを元のシャッター位置(リールワインダ…フィルム巻取り機…の上部)に取付けると、”Bad Bad Leroy Brown”がヒットしていたころと同じ気合で、写真を撮れるようになった。彼がこれを作ったのは1年前だが、3Dプリントでこんなこともできるという見本として、すばらしい。

その結果は、下の画像のように、感動的だ。今やアナログではないにもかかわらず、いかにも靴箱*の底に見つかったなつかしいスナップ写真のおもむきがある。〔*: アメリカの家庭では古い写真を要らなくなった靴箱に入れておく習慣がある。〕

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Bakerはやり方を公開しているから、あなたのお気に入りのアナログカメラを、3Dプリンタを使ってデジカメに改造することができる。きっと、味のあるデジタル写真を楽しめるだろう。

via 3Ders

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

プロ用の3Dプリンタに価格破壊競争が始まる…Form 1のそっくりさんが1500ドル弱

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上の画像、Riverside Photocuringの3Dプリンタの写真を見て、目の良い方は何かに気がついただろう。デザインのほとんどすべて(リムーバブルなビルドプレートからかっこ良いボタンに至るまで)が、もろに、Formlabs Form 1へのオマージュなのだ。ではRiversideの3Dプリンタは機能性能共にForm 1と互角なのか。でもお値段は、Form 1の3299ドルに対してRiversideは1480ドルだ

正常な市場なら、価格が下がることは良いことだ。かつて20ドルしたTシャツは、大量自動化生産により、2ドルでいくらでもたくさん買えるようになった。しかしテクノロジの世界では、価格の低下は危険な場合がある。それは、低価格化によってそのテクノロジがコモディティになるのではなく、低品質の粗悪品になる場合だ。Form 1の3300ドルが高いとは言わないが、いずれにしても研究開発費も含めてそれが同社の値付けのぎりぎりの線であるはずだ。一方Riversideは、Form 1を真似ることによって研究開発費を節約でき、さらにどこかを切り詰めることによって、1500ドルを可能にしたはずだ。

たしかにRiversideには、おもしろい機能もいくつかある。最大の改良点は、樹脂容器の内壁にフィルムを貼ることによって、その寿命を数週間ではなく数か月に伸ばしたことだ。Form 1が使っているシリコンは、それほど丈夫ではない。しかし使ってるソフトウェアはオープンソースだし、ケースのデザインは奇妙に幼稚で模倣的だ。それは、今市場に氾濫している“安物の”Androidタブレットやノートブックが、健全な競争を破壊し、タブレット市場におけるAndroidの評判を汚(けが)したことと、似ている。

安価な製品によって3Dプリントの利用が広まることを、阻止したいわけではない。低価格製品専門のメーカーなら、Riversideのこの製品を見てそそられるだろう。ただし、機能性能、使い勝手、デザイン、ユーザサポートなど、すべての面で、一般的には由緒正しいメーカーによる高価格製品の方が上だ。Riversideはすばらしい製品かもしれないけど、 大衆価格のFDMプリンタをいろいろ使ってきた経験者として言えば、価格があるレベルより下になると、品質はガタ落ちとなる。

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Formlabsのような由緒正しいメーカーも、今後は値下げが可能になるだろうが、しかし今の半額以下にはならないだろう。Form 1+は一般消費者とプロの両方が使えるという点で、ユニークなプリンタだ。ソフトウェアとハードウェアがしっかりしているので、意外なほど使いやすい。数か月後にAmazonに登場するRiversideは、低価格以外の訴求ポイントがない。まだ実際に触ったことのない者の個人的主観として現時点で言えば、使ってみてがっかりする人の方が圧倒的に多いだろう。

〔余計な訳注: 本誌またはそれ以外からの、良質公正なハンズオン記事を期待しましょう。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

生まれたときから前足のないダックスのバブルズちゃんが3Dプリントで快足の車いすを

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3Dプリントという21世紀の新技術のおかげで、助かるワンちゃんが増えている。今日ご紹介するダックスフンドのバブルズちゃん(Bubbles)は、生まれたときから前足がない。しかし飼い主のTrevor Byersは、母犬から生まれた時点ですでに足がないことに気付き、なんとかしてあげたい、と思った。でも、やや大きくなったバブルズは、犬用の車いすで遊びまわることが大好きになった。

そこで3Dプリントの登場だ。Byersは小さなバスケットとやや大きい車輪を作り、バブルズがそれを使えるよう練習した。そしてさらに彼は、犬用の車いすを3Dプリントで作りたい人たちのための、インストラクションまで書いた:

ふつうの工作で車いすを作ろうとして何か月も失敗を重ね、ついにわが家で初めての3Dプリンタを買った。失敗の数は前よりも多かったが、やっとうちのバブルズにぴったりの設計が完成した。軽くてしかも安定性を良くするのに苦労し、最後にはバブルズの細長い背中に重しを載せなくても走れるようになった。ほかの前足のない小型犬に比べると、彼女は自分の車いすでかなり長時間遊びまわる。上り坂も下り坂も、生い茂った草むらも、全速で走れる。バブルズで成功した私と妻は、ほかの犬たちがささいな障害で苦しまないために、今回の3Dプリント経験を共有したい、と考えた。

 

バブルズにはFacebookのページもあり、下のビデオでお分かりのように、3DプリントのおかげでThe Life of Reillyを満喫しているようだ。

出典: via 3Dprint

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