LGの家庭用ロボット新製品Hub Robotは、自力で動きまわるAmazon Echoではないかな?

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LGとSamsungは、CESという大嵐の前の静けさをちゃっかり利用して、彼らの目新しい製品を次々と紹介してきた。この二人を比べると、奇抜な製品が多いという点ではLGの勝ちだ。本誌TechCrunchにもこれまで、空中浮遊するスピーカーや、首周りに着けるウェアラブルスピーカーなどが載った。

LGは今回、ロボットの出品も多いようだ。ただし、すでに掃除機ロボットなども出しているからロボットに新規参入というわけではない。中でもユニークだったのが、昨年のMWCでデビューした転がるロボットRolling Botだ(下図)。

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今年の同社の、“掃除機ではない”ロボットは三つあり、それらは、芝刈り機らしいロボットと、空港やホテルで旅行情報を提供する商用ロボット、そしてHub Robotだ。最後のは、その説明を見ると、Amazon Echoの可動バージョンではないか、と思われる。

現時点ではまだ十分な情報はないが、同社が“Hub Robot”と呼ぶこの製品は、…LGの言い方では…、“消費者向けのスマートホームゲートウェイおよびパーソナルアシスタント”だ。同社によると、今回のロボット製品はどれもAIを搭載しているというが、でもそれらが、Alexa的な音声による応答とホームオートメーションのコントロール機能を“超えた”、新しい何かであるのか、その点がよく分からない。

同社は前にもSmartThinQ Hub(上図)というEchoふうのスピーカーを発表し、それにその後、Alexa的な機能を導入したことがある。だからぼくの推察としては、今度のHubは同社のHOM-BOTに似ていて、お掃除の代わりにパーソナルアシスタントをしてくれる、というものではないだろうか。

まあ、あと数日で分かることだけれどね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

SamsungがAmazon Echoと互換性のあるロボット掃除機をCESに出品、Roombaのようなスマホからのコントロールも可能

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電池発火問題に象徴される厳しい一年を経験したSamsungは、来年を起死回生の年にしたいようだ。その意気込みが、1月にラスベガスで始まるCESの出品からも伺われる。今同社は、それらの一部を次々とメディアの目の前でちらつかせ、関心を煽ろうとしている。

それら、CES向け製品群の中でも、いちばん最近発表されたのが、音声コマンドでAmazon Echoと互換性を持つ掃除機ロボットだ。

詳細はまだ明らかではないが、そのPowerbot VR7000にはほぼ間違いなく、先月おそくにデビューした電気掃除機Neatoと類似の機能があるのだろう。Neatoの場合はAlexaに、“Alexa, ask Neato to start cleaning”〔掃除の開始〕とか“Alexa, ask Neato to pause cleaning”〔掃除の停止〕という言葉でコマンドする。内蔵しているロボットとしての機能は、同社のそのほかのWi-Fi接続型ロボットPowerbotシリーズと同じらしい。

このロボット掃除機は前の機種よりも20〜30%小さくなり、また、壁際(かべぎわ)の掃除をきれいにできるようになった。他社製品は、それが苦手(にがて)なものが多い。同じくWi-Fi対応の最新のRoombaは同機の強敵だが、Samsung Powerbotのこの最新機にも、スマートフォンのアプリからのリモートコントロール機能があるから、必ずしもAlexa/Echoに依存する必要はない。

価格や発売時期などは、来週のCESで明らかにされるだろう。

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SamsungはCESでC-Lab生まれのスタートアップ3社を‘展示’…子どもの電子玩具とスマートスキンケアだ

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Samsungの社内インキュベータC-Lab(Creative Lab)から驚天動地のアイデアが生まれることは滅多にないけど、いつもそれなりにおもしろい。昨年以来Creative Labは、Samsung内部のイノベーション推進部門としても位置づけられ、360度カメラのウェアラブルや、不運だけれども韻律の良いWeltという名前をもらったスマートベルトなど、いろんなものを作ってきた。

同社は再び、電子製品の巨大見本市(CES)に出る巨大企業であることを利用して、C-Labで生まれ育ったスタートアップを紹介しようとしている。今回の出走馬は3頭、テーマは彼らにとって毎度おなじみの、「子ども」と「健康」だ。

まずTag+は、コンピューター上ではなく現実世界の玩具に、Bluetoothボタンで簡単なアプリの機能を持たせる。そのデバイスは自動的にタブレットに接続して、いろんな対話機能を提供する。たとえばそれを押したり、何かにぶつけたり、振ったりするとさまざまなソーシャル機能を発揮して、製品をその子のプロフィールに結びつけ、その玩具でいろんな遊び方ができるようになる(上のビデオ)。

残り二つはどちらも、スキンケア系だ。そのひとつ、S-Skinは涙滴の形をしたスキャナーで、LEDの光により、肌の赤らみや、メラニンのレベル、肌の水分などを分析する。それらの時系列的な変化を追い、生分解性マイクロニードルのパッチでお肌の問題箇所に有効成分を届ける(上のビデオ)。

一方Luminiは、皺や赤肌、吹き出物などになりそうな箇所を見つけ、正しい化粧品を推奨することにより、それらを未然に防止する(上のビデオ)。

これら3つのプロダクトは、来週ラスベガスで行われるCESの、スタートアップコーナーに出場する。C-Lab出身ですでに独立している5つのデバイスも、一緒に出る予定だ。

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LGのCESの呼び物は空中を浮遊し自力で充電する360度スピーカーPJ9

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LGは今度のCESでそれほど意外な製品は見せないようだ。いくつかの出展製品がすでに発表されているが、スマートフォンやモニタが多い。

スマートフォンのすごい隠し玉を一つや二つ持ってるのかもしれないが、それはMobile World Congressでのお楽しみ、というつもりかもしれない。でも、一つだけ確実に言えることがある。同社は、空中浮揚するスピーカーをどうしてもCESで見せたいのだ。

しかしそのPJ9は、音楽の再生と空中浮遊を組み合わせた世界初のBluetoothスピーカーではない。この奇妙な製品に挑戦した企業はほかにもあり、そのいくつかを本誌はすでに見てきた。中にはデザインをDeath Starに似せることによって、銀河帝国で大ヒットした製品もある。

今度のLG製品の特長は、音が360度方向に放射されることだ。そのような設計は、“タービンの翼(ブレード)にヒントを得た”、と同社は言っている。サブウーファーは、かなり大きな基地局に収まっている。そこには、空中浮揚のためのメカニズムも収められているのだろう。

このスピーカーは耐水性規格IPX7を満たしており、電池寿命19時間を約束している。たぶんいちばんすごいところは、電池が減ってくるとスピーカーはゆっくりと基地局に着陸して、自力で充電することだ。お値段はまだ知らされてない。

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今年のCESではBitcoinのブースは空だった…一般消費者への普及はまだまだ遠い先

 

よく知られているbitcoin取引所Bitstampは、ハッカーの犯行により500万ドル相当の暗号通貨を失ったが、先週のCESにはいなかったことが、かえって目立つ。ブースはあったが、同社とは別の出版社が雑誌をほそぼそと展示しているでけで、ほかは、何もない。ブースを空にした同社の連中は、ホテルに缶詰になってサービスの再開に備えていたそうだ。それは、金曜日(米国時間1/9)のことだった。

しかし彼らの苦労にもかかわらず、今年のCESではbitcoinへの関心も人気も盛り上がらなかった。木曜日(米国時間1/8)の午後になっても多くの人びとが、bitcoin ATMのデモや、この通貨で何かを買うこと、bitcoinをマインするときのコツを聞くこと、などを求めて展示会場を捜しまくっていた。

そのたびにここでは、“くそっ”の言葉が聞こえた。bitcoinをマインするために、独自に水力発電を使っている人の噂も、流れてきた。

Bitstampの19000bitcoinの被害は、Mt Goxの被害のでかさには及ばないけど、bitcoinに対する世間のイメージを損ない、その市場は今もずっと不安定だ。たしかに、すごく有望な技術ではあるが、多くの消費者の受け取り方としては、不安感や不審感が優勢だ。

CESのbitcoinブースで私は、Bitcoin業界の大物たちと話をした。一般消費者への普及に努力しているCircleや、企業やeコマース向けにbitcoinのPayPal化を目指しているBitpay、bitcoin ATMのRobocoin、bitcoin取引所Krakenなどだ。 KrakenはBitstampの被害と関連して、Mt Goxの一件を調べ、できるかぎりお金を取り戻す方法を研究している。でもまだ、その進捗に関する情報はない。最近やっと、着手したばかりだから。

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分解〜組み立てが一瞬でできる超小型コンピュータモジュールX7A

 

CESのフロアを本誌のFrederic Lardinoisと一緒に40分ぐらい、掘り出し物を探してうろついていたら、小型のコンピュータモジュールを作っているXi3社のブースを見つけた。ここの製品を利用すると、完全なPCをどんなサイズや形にでも収められる。たとえばX7Aを見てみて!

筐体について尋ねるのを忘れたが、同社はかなりクールなのを作ってるようだ。ぼくは今ちょうど、カメラにコンピュータを組み込みたいと思っていたところだ。その話をFredericにしたら、からかわれてしまった。

画像提供: Xi3

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今年の東芝はCESでがむばっていた


 

Toshibaは本来、CESで騒がれるような企業ではない。巨大企業であることに関してはSamsungやLGやSonyなどとも並ぶが、これまで、人の心をワクワクさせるような、すごいブースを提供したことはない。ところが今年のToshibaは、二つの隠し球を秘(ひそ)かに用意していた。

最初の”Communications Android”は、名前に‘コミュニケーション’が入っているけど、ちょっと違う。日本人の女性を模したロボットで、あらかじめプログラムされたメッセージを語り、”What A Wonderful World”(この素晴らしき世界)を歌う。ちょっと離れて見ると本物の人間みたいだが、残念ながら、視覚的にも聴覚的にもデータを取り入れる能力がなく、したがって対話的能力、コミュニケーションの能力はない。ただ、事前にプログラムされたメッセージを言うだけだ。

最終的にこの製品は、企業や商店や施設などで、来訪者に対し、説明や宣伝をすることが目的のようだ。

ところで、ブースの端(はし)の方では…

 

Toshibaは、仮想試着システムをテストしていた。カメラがとらえた像をソフトウェアが分析して、ユーザはいろんな服を仮想的に試着し、評価できる。ユーザはカメラの前に立つだけで、自分で服を着たり脱いだりはしない。体を動かすと、その‘仮想服’も着たままの状態で動く(回転する)。それがたぶん、このソフトウェアのキモだ。

Greg (Kumparak)は、スカートの着方が上手ね。

Toshibaは実際に小売店が服を売るためのシステムとしてだけでなく、モールや大型ショッピングセンターの広場などで、そこに実際に服がない状態でも仮想試着を楽しめる製品にしたいようだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ストレージつきの完全なPCがスティックになった!

今や、何でもスティックになってしまう。嘘ではない、揚げたバターのスティックすらある。そしてもうすぐIntelから、完全なWindows 8.1 PCのスティックが出る。

このスティック状のPC、Compute Stickは、プロセッサがAtomのクァッドコア、ストレージ32GB、メモリ2GB、WiFiとBluetoothをサポート、Windows 8.1搭載機は149ドルで今年前半に発売される。89ドルのLinux搭載機は、ストレージが8GB、RAMが1GBだ。

ご覧の通り、まさにスティックだ:

Intelは同社のコンピューティング製品のサイズ縮小にこのところ努めている。新製品のQuark SE SoCはウェアラブル革命を夢から現実に変え、本物の機能性を持たせる。他のチップメーカーに比べてスマートフォンとタブレットに出遅れたIntelは、今だに業績もPC頼みだが、さらに小さなマシンとなると、このスティックやEdisonなどの例に見られるように、決して他社に負けてはいない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


CES:Peepleは、ドアの向こうに誰がいるかを知らせてくれるスマート覗き穴


Peepleは、ドアの向こうにいる人をスマホ画面に写し出す「つながっている」覗き穴だ。誰かがドアをノックすると、Peepleは写真を撮ってあなたのスマートフォンに送る。あなたが家にいてもいなくても、立ち寄った人をモニターすることができる。Peepleは、CESのハードウェア・バトルフィールドで戦っている。

「使い方は人それぞれです」と、共同ファウンダー・CEOのChris ChuterがCES前の電話インタビューで私に話した。「これが役に立つ重要な理由は、玄関ドアの前は死角だからです。ドアの前で何が起きているかあなたは知る由もありません」

これをセキュリティーのために使う人もいれば、配達人が来たことを確認するために使う人もいるし、電話の発信者番号のように、訪問者をより分けることもできる。初期ユーザーたちは、ドア前の状況をライブツイートしたり、ハウスクリーニングが来るのを見るのに使っていた。そしてもちろん、Peepleはホームパーティーを開いた時、ドアチャイムの大きな音を聞かずにすむためにも価値ある道具になるだろう。

要するに、Peepleはドアをノックした人のログを取るツールだ。Chuterがこのプロジェクトを思いついたのは、幼い息子2人が親の知らない間に家を出て道路で遊んでいた時だった。ドアを内側から開いた時でも、Peepleはそこで起きたことを記録する。

しくみは極めてシンプルだ。元からある覗き穴の前に小さな箱を取り付けるだけ。中にはカメラ、加速度計、バッテリー、およびWi-Fiチップセットが入っている。

誰かがドアをノックすると、デバイスが起動して写真を撮り家のWi-Fiネットワークに再接続する。次に写真とタイムスタンプをPeepleのサーバーに送る。そして、家主のスマートフォンにプッシュ通知がきて誰かが家の前にいることを知らされる。バッテリーは1回の充電で最低6ヵ月使用できる。

テキサス州オースチンを拠点とする3人のチームは、インキュベーター、Highway1の最新学期を卒業したばかりだ。

Peepleは3月頃にKickstarterキャンペーンを開始する予定。価格はまだ決まっていない。しかし一つ確実なことがある。この製品が出荷された暁には、あなたはもう“knock, knock – who’s there?”と言わずに済む。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Nestの買収は、Googleが未来のハードウェアへ向う幸先よいスタート

CESは終り1年後までやってこないが、ショウ最大のテーマの一つ ― どんなものでも(車、時計、鏡、テーブル、等々)「ハードウェア」になれる ― は始まったばかりだ。そして今日(米国時間1/13)のGoogleがNestを32億ドルで買収したニュースは、Googleがどれほどハードウェアの中心プレーヤーになりたがっているかを如実に示している。

GoogleがNestを買収しても、Nestのアプリ、サーモスタット、煙検知器等に渡る全データを検索の巨人がアクセス可能になるわけではないが、Googleは別の何かを手にする。それは次期先端ハードウェアの一流デザイン知識 ― Apple出身のハードウェアのベテランで、うち一人はiPodの父という2人が集めたチームを通じて。

これはGoogleにとって非常に大きな節目だ。

現在まで、検索の巨人はビジネスの要所 ― デスクトップ・インターネット、モバイル・デバイス ― をソフトウェアを通じて支配し、これらの市場をデータ ― 具体的には広告データ ― によって収益化してきた。

それは、プラットフォームとその上で動くサービスのみならず、動作するためのハードウェアも支配する(そしてそれによって高級な製品から高い利幅を得ている)垂直統合企業、Appleとは根本的に異なるアプローチである。

NestはGoogleに、全く新しい市場 ― つながれたホームデバイス ― に垂直的アプローチで立ち向かうことによって、収益を多様化する機会を与えるだろう。

「これは新しいハードウェアのムーブメントだ」とある人は説明した。「デバイス+サービス、製品と市場の一致、クラウドファンディング・プラットフォームを使った調査、提携小売販売とオンライン直販の混合等々」。

Googleにとって、Nestはとりわけ魅力的な例の一つだ。つながった家庭用ハードウェアの統合システムを作っているだけでなく、Nestは相互運用性を中心に据え、初期バージョンでは、iOSまたはAndroidスマートフォンで制御するアプリと、よく整備された直販および小売販売チャネル、および誠意に満ちたサポートによってそれを実現してきた。

いずれにせよ、それはGoogleが以前から注目していた分野であることに間違いない。例えば昨年12月にThe Informationは、GoogleがEnergySenseと呼ばれる節電を手助けするスマート・サーモスタットらしきものをテストしていることを暴露した。テストは、Nestのライバル会社、Ecobeeのデバイス上で行われたと言われているが、今度はNestのサーモスタットを使う可能性もでてきた。

「NestとGoogleの製品は相互に協力して動作するのか?」という今日の仮想 Q&A 記事の質問に対して、共同ファウンダーのMatt Rogersは、「『Nest』の製品ラインがGoogleの注目を浴びたことは間違いないので、一緒にできるクールなことはたくさんあると考えているが、今日言えることはない」と答えた。

しかし、この買収はGoogleにとって有益であるばかりではない。


この数ヵ月間、Nestは同社製品のソフトウェアにバグが多いという高まる批判に悩まされている。Googleのソフトウェア知識は頼りになるだろう(ただし、その点に関してはGoogle嫌悪者とNest愛好家の重なりが問題になるかもしれない)。

さらには、Nestの知的財産権と特許の争いもある。NestはHoneywellおよびFirst Alertのメーカー、BRKとの特許侵害裁判を抱えている。これらの戦いを有利に進め、さらに自らを模倣者から保護するために、同社は特許に関して積極的だ。すづに100件の特許が承認され、200件が申請中、さらに200件が申請準備済みで、Intellectual Venturesとのライセンス契約も進めている。ここにGoogleが加われば、同社がこれらの戦いを進める上でも予防策になる。

Nestの買収が、今後Googleの他のハードウェアに対する関心にどう影響を与えるかも興味深い。

Googleが2012年に125億ドルで買収したMotorolaは、Googleがスマートフォンとタブレットに新たな垂直型アプローチを取るための布石かと一時見られていた。結局Motorolaは他のAndroid OEMと平等なパートナーであり続け、買収の最重要部分は特許となった。果たしてNextの買収によって、Googleは新たなハードウェア製造に取り組み、Motorolaとの契約で得た知的財産と才能をそこに注ぎ込むことになるのだろうか。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


謎のCPUチップ型ミステリーサークルは、NvidiaのCES用宣伝か

サンフランシスコから車で2時間ほど南下したところの畑に最近出現した複雑なミステリーサークルは、見物人たちを当惑させエイリアンの仕業であるという狂気じみた説も生み出したが、情報筋によるとこれは、NvdiaがCESで一大発表をするための広報活動のために作ったものらしい。デザインは、NvidiaのTegra 4チップのように見える。確認はしていないが、これはNvidiaがCESで発表すると予想されているTegra 5チップへの関心を引くためと思われる。

Nvidiaは、今夜(米国時間1/5)西海岸時刻午後8時にラスベガスで、大きいCESプレス会見を予定しており、そこでミステリーサークルを作ったことを白状するとともに新製品の詳細を発表するつもりなのかもしれない。Tegraはモバイル機器向けの「システム・オン・チップ」で、CPUとGPUおよびメモリーコントローラーが統合されている。NvidiaがCESでお披露目すると思われる新しいTegra 5のコードネームは「ローガン」で、昨年同社がCESで披露した前機種のTegra 4、別名「ウェイン」よりも高速でエネルギー効率がよい可能性が高い。あるいは、あのミステリーサークルは、Nvidiaが発表するかもしれない、新Maxwell GPUに関係しているのかもしれない。

そのミステリーサークルは、カリフォルニア州の農業の町チュアラーに、12月30日月曜日の午前中に現れた。それが作られた畑の持ち主であるScott Anthonyという農夫は当時町外にいた。翌日彼はこのミステリーサークルを刈り取り、見物に集まった小さな群衆をがっかりさせた。下に貼ったビデオで、ミステリーサークルの様子と、地元ニュースキャスターの見当はずれな解読の試みを見ることができる。

テク企業がCESやSXSWでの溢れるプレス会見の中で注目を引こうと必死になるにつれ、売名活動も益々過激になってきている。昨年のCESでは、いつもの屈辱的コンパニオンガールや景品配布とともに、ペイントボール・シューティングまで登場し、SXSWではジャスティン・ティンバーレークとプリンスなど有名人を招いたパーティーも開かれた。

こうしたドタバタを甘美なテックバブルの兆候と見ることもできるが、ガジェットやアプリが主流に近づくにつれ、ちょっとした劇的瞬間を掴むことは大金に通じる。もしNvidiaが、これでチップを多く売ることができれば、ミステリーサークルの費用を取り戻すのは簡単だ。

[画像提供:111th Aerial Photography & Video via KDVR, KSBWUFOSOnEarth

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(翻訳:Nob Takahashi)


TechCrunchのCESハードウェア・バトルフィールド、いよいよ来週開催―マーサ・スチュワートの審査員参加が決定

来週火曜、水曜〔日本時間水曜、木曜〕にTechCrunchがCES会場で開催するHardware Battlefieldでは15チームのトップクラスのハードウェアスタートアップが5万ドルの賞金を巡って激突する。2014年の最優秀ハードウェアはどれになるのか?

われわれはこのイベントの準備に何ヶ月もかけてきた。いろいろなサプライズ企画も用意されている。通常のCESリポートとともにお楽しみいただきたい。

しかしここで特に発表したいのは、あのマーサ・スチュワート(Martha Stewart)がHardware Battlefieldの審査員に加わることになったというニュースだ。

知らぬもののないライフスタイルの女王であり、生活関連ハードウェアのグルであるマーサ・スチュワートは自身が優れたデザイナーであり、Martha Stewart Living Omnimediaのファウンダーでもある。その長年のクリエーターとしての、またブランド構築の経験をわれわれのイベントに役立ててくれることになったことをわれわれは大いに名誉に思い、興奮している。

イベントのスケジュールはこちら。TechCrunchで完全生中継する。今年はこれまでにないエキサイティングなCESになるだろう。

イベント専用のHardware Battlefieldページに随時最新情報を掲載する。読者は#cescrunchというハッシュタグでツイートを投稿できる。プレゼントやびっくり企画も用意しているのでお楽しみに。

ラスベガスに遊びに行く予定だがCESのチケットは持っていないという向きも寄っていただきたい。このコンペの観覧のためのスペースを準備している。来年は読者もこの競争に参加しているかもしれない!

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


今年のCESで本誌TechCrunchはハードウェアスタートアップコンペを開催する

【抄訳】

Consumer Electronics Show(CES)の規模とその出品品目の多様さは、初めて訪れる者を茫然とさせる。CESは、汚水溜めと呼ばれてきた。糞溜めとも呼ばれてきた。そう呼ばれるて当然の、大混雑と大乱雑が毎年ある。CESは、大小さまざまの、消費者電子企業が目立つことを競う乱交パーティーだ。だから本誌TechCrunchも参加する。

あと2週間後に迫った2014年のショウでTechCrunchは、これまでスタートアップのための大会DisruptでやってきたStartup Battlefieldを、初めてCESでぶちかます。それはHardware Battlefieldと題され、対象が有望なハードウェアスタートアップに絞られる。この新人コンペをやらかす場所として、CES以上に最適なところはありえるだろうか?

CESは世界最大のスタートアップショウで、ラスベガスを占領する、とまで言われる。この都市をCESが消費し、ホテルは全室予約済み、すべての会議場施設が使われる。SamsungやMicrosoftのような大企業一社に対して、およそ100社の小企業が集まる。その中の、正規の小間を与えられなかった企業の中に、最優秀企業がいるかもしれない。

CESは毎年、Las Vegas Convention Centerで行われてきた。この巨大な施設には展示会場が4つあり、その一つ一つが航空ショウができるほど大きい。最近ではLVCCが破裂しそうになってきたので、お隣のHiltonやThe Venetian、Palazzoなども使われる。一方、企業の中には、この日のために大金を溜め込み、伝統的なCES体験をあえて無視してカジノのスイートを借り切る連中がいる。そのほか、ハッカソンがあり、プレスイベントがあり、途中で足が痛くなりとても全部は回れないほどたくさんのパーティーが行われる。


CESは、われわれのようなプレスや、一般消費者のための催しではない。バイヤーと展示企業のためのショウだ。イノベーションを作り出す人びとと、それを売る人たちのためのショウだ。消費者電子業界のためのショウだ。しかしそれでも、最近は年々、展示場にプレスの放送用ブースが増え、会場周辺に駐車するトレーラー(放送車)が増えた。この、大きすぎて複雑すぎるショウを、現場密着でわかりやすく報じたいからだ。

本誌TechCrunchがCESに参加するのは、各社のプレスリリースをリブログするためでも、Samsungが発表した最新のタブレットの宣伝を記事で助けるためではない。本誌が参加するのは、次の時代の大物を知りたいためだ。2014年のショウでは、本誌はこれまでで最多のライターと編集者とビデオスタッフを送り込む。放送用ブースも、昨年より大きい。ぼくは本誌のCES特集を企画するためのスプレッドシートを今年も作ったが、その枚数もこれまでで最多だ。

そして前述のように、今年の本誌はCESの会場でスタートアップコンペを行う。

【後略】