スマホECのコンバージョン率改善講座:効果的なスマホデザイン実例

少し前にスマホECのコンバージョン率改善、特によくあるユーザビリティ上の問題と解決策についての記事を紹介しました。第二弾として最新のスマホデザイントレンドを紹介する記事もあったのですが、何故か配信し忘れていたので汗、改めてここに紹介させていただきます。 — SEO Japan

How to Make Mobile eCommerce Convert: What’s Effective In Mobile Design Right Now

この投稿は、モバイルのコンバージョンに関する2部構成の記事のパート 2に該当する。パート 1では、モバイルコマースサイトでよく見られるユーザビリティの問題、そして、修正する方法を説明した。

パート 2では、モバイルコマースの最前線 — ユーザーテストで判明した、eコマースを根本から変える可能性を秘めたトレンドを紹介する。

サイト、そして、マーケットは、それぞれ異なる特徴を持つ。特定して、徐々に絞り込んでいく必要のある小さなユーザビリティの問題は、無限に存在すると言っても過言ではない。

このプロセスは、デスクトップでは数年を要した。モバイルでも同じように時間がかかると考えられる。我慢し、積極的にテストを実施して、ユーザーが動けなくなる場所、そして、その理由を正確に理解しなければならない。

PCの登場により、会計および文書の処理を見直さなければならなくなったように、モバイルデバイスの台頭により、買い物の仕組みを考え直さなければいけなくなったのだ。

Custoraによると、モバイルコマースの決済の額は、2010年の時点では、22億ドルであったものの、2013年には428億ドルに激増しており、2014年の年末には、500億ドルに達すると見られている。見て見ぬふりをすることは、もはや許されないレベルに達している。

Custora-mobile-report-revenue-600x219

弊社、User Testingは、多数のモバイルコマースのユーザーテストを実施し、効果的なモバイルUXにおける3つの目立つトレンドを発見した:

1. 検索と閲覧を歓迎する

Welcome Shopping & Browsing

ビジターは、通常、次の2つの理由のいずれかの理由でモバイルコマースサイトにアクセスする:

  1. 製品を見ながら、楽しく買い物をしたい
  2. 購入を検討している特定の製品を直接確認したい

明らかに、この2つの動機は矛盾している。「見る」は、のんびりと楽しむ行為であり、一方の「買う」は、特定の製品の情報に手っ取り早くアクセスすることを望む。

上の画像は、洋服を販売するサイトのモバイル版であり、「買う」と「見る」の双方に対応している。

ホームページには、目立つ検索ボックス(単純に「検索する」ではなく、問いかけている)が掲載され、さらに、店舗を探すツール、ホームボタン & ログインアイコンが用意されている。

Tillys top navigation

下の方には、無料配送を強調するメッセージに加え、イメージの半分を表示し、閲覧するユーザーに対して、下方向にスワイプすると、ストアの売り場に向かうイメージが表示されることを示唆している。

半分だけ表示された画像は、「奇妙」に見えるかもしれないが、ページの下にスワイプする上で効果が高いことを、多くのモバイルサイトのディベロッパーは把握している。

tillys scrolling navigation

モバイルのデザインにおいて、最初の画面に表示する機能とボタン、そして、サブメニューや二次的なスクリーンに隠す機能とボタンの決定は、非常に難しい。

例えば、eBayのモバイルサイトは、モバイルのビジターにとって、サイト検索が最も重要な機能の一つに数えられる点を理解しており、検索バーをページ上部の目立つ位置に配置している(さらに、ネイティブアプリのインストールを促すコールトゥアクションを掲載している。後ほど、アトリビューションを理解する上で、これは欠かせないアイテムとなる)。

eBay mobile

理想を言えば、モバイルのショッピングサイトやアプリの上部に配置する機能は、ユーザーの意図に合わせたいところだ。ユーザーが、「見る」気分なら、多くの製品の画像を掲載し、ストアの売り場の移動を楽にする構造が求められる。ユーザーが「買う」気になっている際は、絞り込み、そして、購入を促す情報を表示するべきである。

しかし、どうすればユーザーの気分を把握することが出来るのだろうか?心を読むことは出来ないため、完璧な答えは存在しない。それでも、ユーザーの意図を推測することは可能である。例えば、過去に閲覧したことがあるユーザーは、今後も閲覧する可能性が高い。

下の例では、「click the arrow for more like this」(矢印をクリックすると似ている製品が表示されます)は、「買う」モードにユーザーが入っていることを示唆する目安になり得る。Welcome Shopping & Browsing

具体的な製品をすぐに検索するユーザーは、「買う」気があり、適切に対応する必要があると言える。

履歴がない場合、ランディングページや最初のスクリーンをどちらの気分にも対応させるようにデザインし、選択を介して意図を表明してもらうことが出来る。Toys R’Usは、この取り組みを賢く & さりげなく実施している。

mobile-toysrus

image source

ニーズが変わる、もしくは、検討違いであった時のことを考えて、モードを楽に抜け出す手段をユーザーに用意しておこう。昨日「買う」気になっていたとしても、今日は「見る」気分になっている可能性もあるためだ。

2. デバイス間の買い物の仕組みを理解する

app-web

これは、最近のモバイルコマースの調査において、とりわけ注目を集めている領域である。購入のプロセスが単一のデバイスに限られないことが明らかになってきたのだ — つまり、スマートフォン、タブレット、そして、コンピュータをまたいで購入が行われる。

モバイルコンピューティングの分野を開拓した企業は、各種のデバイスが占めるユーザーの「スペース」を重視していた。スマートフォンはポケットやハンドバッグに入れられ、短時間のセッションに用いられる。コンピュータは、ユーザーが腰を落ち着けている際、比較的長く、集中して用いられる。

タブレットの居場所に関しては意見が割れているが、家のソファーのサイドテーブルの上に置かれ、テレビと注目を巡って争っていると言う意見が主流だ。

Tablet and smartphone access by location  - Source - Forrester Research (1)

購入プロセスは、3つのデバイスにまたがって行われる可能性がある。

例えば、靴に言及するメッセージが友達からスマートフォンに送られてくる。日中、ユーザーはこのメッセージをノートブックでチェックする。そして、夜になって、ワインを飲みながら、タブレットを介して、靴を注文する。

ショッピングの最適化を行うBloomreachは、プロム(卒業ダンスパーティー)のドレスの買い物には、2つのデバイス、そして、2名のユーザーが関与することを発見している。候補のドレスを娘がスマートフォンで探し、母親がコンピュータを使って、価格をチェックし、購入を行う。

以下の動画を見れば、この買い物の仕組みを飲み込めるはずだ

このタイプの購入プロセスを理解することに苦労している企業は多い。従来の分析では、コンピュータでドレスの購入が行われたと言う結論が出されるが、実際には、スマートフォンとコンピュータが関係している。

従って、複数のデバイスを利用する人物を計測することが可能な高度な分析が必要であり、また、双方のデバイスの買い物が、容易に連携するようにデザインするべきである。

編集者注: この分析を行う上で、KISSmetricsMixPanelHeap Analyticsは有効だ。

複数のデバイスにまたがる買い物の行動をテストするため、ユーザーテストを設定することも可能だ。

ネイティブアプリを用意すると、この流れを回避することが出来る。ネイティブアプリでは、(分野によって)毎回ユーザーにログインさせる、あるいは、購入を行う前にログインを求める。

この例では、Amazon Localからバーモントの週末旅行に関するeメールが送信されている。購入を完了するため、表示された画面を以下に掲載する。

ステップ 1 — 最初のEメール

 

offer email

 

ステップ 2: 提案を見る場所

アプリがインストールされると、Amazon Localは、たとえ厳密には「ログイン」していなくても、インストールされたデバイスのユーザー & 場所等を常に把握することが可能になる。アプリがインストールされていると、Amazonは、Eメールが開かれた時間、クリックされたリンク、アクセスされたページ等を理解する。

この流れの最後に行われる「ログイン」の指示は、実際にログインを促すよりも、支払いを安全に行うために提供される。

viewing option screen

 

ステップ 3: モバイルの製品ページ

ご覧のように、写真、レビュー、「See Options & Buy」が、このページの主な要素になっている。

mobile product page

 

ページをスクロールしていくと、追加の設備、その他のパッケージのオプション、そして、目的地への地図等、テキストによる詳細が表示される。しかし、7枚の写真、3.5の星による評価 & 価格が掲載されていれば、ほとんどのユーザーは、クリックして次のページに向かい、もう少し絞り込みを行うはずだ。

また、しっかりと整備されたナビゲーションにも注目してもらいたい。画面左上にあるAmazon Localの隣の左向きのV字型マークを除き、全てのアイテムが明白である。

また、製品ページのナビゲーション内の唯一のメニューが、右側のシェアのオプションである点にも注意してほしい。ここでは、ユーザーが、テキスト、ソーシャルネットワーク等を介して、シェアを行う度に、個別のシェアIDが最後に生成される。

最後に、シェアされたリンク経由のサインアップに関するデータが提供され、大方、電話帳のデータ & 他のログインしたユーザーの配送のデータに対する分析が行われ、(トミーが妻にこのツアーに関するページをシェアしたように)同じ家庭の2名のユーザーが、お互いに特売セールを共有しているかどうかの確認が行われる可能性がある。

ステップ 4: 購入オプションのページ

offer screen

このページは、このままでも十分に分かりやすいが、このタイプのページからは、ユーザーの収入のレベル、買い物の好み、そして、このケースでは、旅行の割くことが出来る期間等の情報も得られる。

すると、今後、モバイルUXのオプションをカスタイズし、総合的なパーソナライズされたマーケティングの取り組みを改善することが可能になる。

ステップ 5: ログイン

login screen

先程も触れたように、実際にログインを求めるよりも、どちらかと言うとセキュリティ対策に近い。

当然、マルチデバイスの買い物をデザインする方法は他にも数多くあり、その中には、この方法よりも簡単に実装できるものもある。

書籍「Designing Multi-Device Experiences」の中で、Googleのデザイナー、マイケル・レビンは、自分自身とのシェアの仕組みを例を挙げて説明している。

料理サイトのAllRecipesは、コンピュータで表示されると、レシピを探す意図を考慮して、最適化される。スマートフォンでは、レシピが選択されると、選んだレシピ(左下)から生成された買い物リストを作るために用いられる。その後、キッチンで、タブレットを使って、料理の手順を表示する(右下)。

Multi-site experiences

この類のマルチデバイスのUXは、モバイルとデスクトップのプラットフォームの良いところを失わずに、その能力をフルに活かしている。モバイルのUXを考え直すなら、この点を考慮すると良いだろう。

3. スマートフォンはスマートフォンらしく

大半の買い物サイトのモバイルコンバージョンを改善することは可能だが、モバイルのスクリーンに合わせてウェブの買い物を調整するよりも、モバイル固有の力を活用する新たな枠組みの買い物を作る方が、モバイルコマースを大幅に改善することが出来る。

スマートフォンの即時性、そして、個人に特化した特徴を活かしたフラッシュセールもその一つである。例えば、インターネット販売サイトに関するこの記事の中で、Rue La LaのCTOは、売り上げの半分をモバイルデバイスが占めていると報告している。フラッシュセールサイトのGiltは、2012年、平日の売り上げの25%、そして、週末の売り上げの30%は、モバイルで発生していると報告していた。

Gilt Mobile App

また、モバイルデバイスと実際の店舗の間の情報交換において、大きなチャンスをもたらす。

長い間、店内で用いられる場合、スマートフォンは敵対視されていた。店内で製品を見るものの、インターネットで注文されてしまうためだ。これは店舗にとってはリスクだが、弊社が行ったテストでは、買い物を助けるツールとして、スマートフォンを利用するアプローチを試す小売業者が増えつつあることが、明らかになっている。例:

  • 店員を探し回ることなく、製品の詳細を調べられるようにする(その一つとしてQRコードが用いられている)。
  • 会計に時間がかかる場合、製品をオンラインで注文し、配送してもらえるようにする。

モバイルショッピングにおいて、ここ最近、とりわけ注目集めている実験がある。それは、Amazonの最新のFire Phoneに搭載されているFirefly機能だ。Fireflyは、製品の写真や名前を認識し、すぐに注文することが可能なアプリである。ソフトウェア会社の中には、このタイプのアプリを過去に試した会社もあるが、スマートフォンに組み込んだのはAmazonが初めてであり、しかも、専用のハードウェアのボタンまで用意している。

User Testigが実施したFire Phoneのテストでは、Fireflyに幾つか問題があることが判明した。 ロゴが明白に見えない場合、製品を認識することが出来ず、また、スキャンした製品ではなく、似ている製品に導いてしまうこともある。それにも関わらず、スマートフォンの機能の中で、最も人気が高い機能に選ばれたのはFireflyであった。

Amazon Firefly

ミントの箱を認識するAmazonのFirefly。スクリーンの一番下に製品のリストが表示されている。タップすると、製品のレビューを読むことが可能であり、また、Amazon.comを介して注文することも出来る。

Firefly、そして、この系統の製品は、買い物のプロセスにおいて、かつてない強烈なインパクトを与える可能性がある。モバイルショッピングの未来は、ショッピングアプリの改善ではなく、ショッピングがデバイスの機能として設けられたスマートフォンそのものなのかもしれない(要するに、デバイスが店にアクセスするために用いられるのではなく、デバイス自体が店になる)。

これは地球上の全てのオンラインコマースサイトにとって、破壊的な変化をもたらすポテンシャルを秘めている。小売業者は、このタイプの最新のテクノロジーを注視し、どのような影響を与えるのか調査するべきである。また、AmazonのFireflyアプリの導入も検討する価値がある。このアプリは、独自の拡張機能を加えることが可能なAPIを持っている。

実在する店舗においては、恐れるよりも「展示」することが肝要だ。2013年にコロンビア大学が発表した調査では、モバイルデバイスによるサポートを受けた買い物客のうち、ひっきりなしに最安価格を探している客は、6.1%のみであった。

five types of mobile shoppers

モバイルの補佐を受けている消費者の大半が、今でも、最高の買い物の体験を求め、店舗内での買い物を好んでいる点は、意外な事実として受け止められるかもしれない。

いずれにせよ、Amazonやその他の企業が、モバイルデバイスでの買い物に革命を与える方法を編みだし、慌てて追いかけなければならなくなる前に、今すぐにこの実験を行うべきである。

結論: モバイルコンバージョンの行動計画

モバイルコンバージョンの問題は、すぐに解決することが出来るわけではない。簡単に修正することが可能な単一の問題ではなく、多くの小さな課題が存在する。モバイルサイトのデザインは、デスクトップよりも難易度が高い。なぜなら、スクリーンが小さく、モバイルのベストプラクティスが、いまだに見つかっていないためだ。

モバイルに不慣れであるため、多くの企業は、アウトソースする、もしくは、適応可能なデザイン等の単一の解決策に力を入れる傾向が見られる。

このアプローチは危険である。モバイルは、Eコマースのトラフィック全体から見ると、まだ未熟だが、急速に増加を続けている。FacebookやYelp等、一部の会社は、モバイルがビジネスの大部分を占めていると報告している。モバイルを準国民として扱うEコマースを提供する会社は、モバイル化が加速する中、自らを危険な状況に追い込んでしまう。

以下に、モバイルサイトを最高の状態にする方法を紹介する:

1. 用語を標準化する

standard language

ストアで利用する用語を、顧客が利用する用語と一致させる必要がある。これは、製品を特定するために用いるタグとメニューに、そして、ストア内のナビゲーションに用いるボタンの名称にも該当する。自信がない際は、一流の大きなEコマースサイトで利用されている用語を用いると良いだろう。大半の消費者は、この用語を見慣れているためだ。

2. メニューの利用を制限する

mobile menus

モバイルサイトでは、(それぞれのリストが1つのスクリーンを埋め尽くす)2段階のメニューを超えるメニューを作るべきではない。2段階以上のメニューを作る必要があるなら、2つ目の後にランディングページを設け、ビジターを正しい場所に導く必要がある。デパートのエレベータのようなメニューを意識すると良いだろう。

3. 全てタップ可能にする

Untappable items

モバイルの枠組みでは、戻る、進むではなく、タップ & 編集が主流である。請求先住所や配送先の住所等を、インターフェースから直接編集することが出来る環境を作ってもらいたい。

4.デスクトップ版のサイトへのアクセスを与える、ただし奇襲は避けること

target view desktop

 

モバイル版サイトでは掲載されていない重要な情報を考慮して、デスクトップ版のサイトの閲覧を望むユーザーは多い。だからと言って、デスクトップ版を無理やり押し付けるのではなく、サイトのフルバージョンを表示するリンクを与えるべきである。

5. 2つのタイプのモバイルビジターに合わせる

express mobile

「買う」ビジター & 「見る」ビジターに対して、異なるルートを提供し、UXを調整しよう。上の画像では、「Sale」ボタンをタップするビジターは、様々な売り場を閲覧するビジターよりも、早く購入すると考えられる。

モバイルは、即時性、そして、パーソナライゼーションを土台としており、モバイルの顧客の閲覧パターンを分析し、「見る」から「買う」に切り替わるタイミングを見出し & 質的なフィードバックループを使って、顧客がモバイルデバイスでの買い物をスムーズに行うために何が必要なのか学ぶと良いだろう。

6. モバイルの長所を利用する

off-season

モバイルデバイスでの買い物は、「触れる」を実感することが出来る。モバイルデバイスをコンピューターに苦労して変えようと試みるのではなく、モバイルの長所を考慮して最適化しよう。楽しく利用することが可能であり、サイトで「遊ぶ」とご褒美を貰える感覚をユーザーに与えてもらいたい。まだ実施したことがないなら、フラッシュセールの実行を薦める。

7. 買い物を複数のデバイスに統合する

google-universal-analytics

デバイスのタイプをまたがってユーザーを追跡し、発見や買い物のセッションをシェアしやすい環境を作って、後に別のデバイスで再開してもらおう。

まずは、ユニバーサルアナリティクスを試すと良いだろう。しかし、KISSmetricsHeap Analytics等のツールを使うと、さらに明確に全体像をとらえることが出来るようになる。

8. モバイルを考え直す

これは最も難しい。しかし、最も重要でもある。モバイルが買い物のプロセスを変える仕組みを学ぶ必要がある。また、Firefly等の実験を調査し、実際の店舗を運営しているなら、モバイルが店舗内の買い物を補う方法を試してもらいたい。

スマートフォンのユーザーが、どのようにコンバートするかではなく、ストア全体がどのようにコンバートするのかを考えるべきだ。

9. 思い込みに頼らず、何でもテストする

デスクトップにおいて、Eコマースサイトが成功を収めているなら、オンラインショッピングにおける「するべきこと/さけるべきこと」をある程度推測することが出来る。その一部は、モバイルにおいても的を射ているかもしれないが、中には完全に誤っていることもある。

残念ながら、事前に正誤を判断することは出来ない。 モバイルでは、分析およびユーザーテストと仮説を組み合わせて、テストする必要がある。分析データは、ユーザーがどんな行動を取っているのか、そして、ユーザーテストは、なぜその行動を取っているのかを教えてくれる。

特にモバイルアプリを作っている場合、テストは尚更重要である。ウェブの世界では、原案のウェブサイトをリリースし、改善を繰り返すアプローチが許される。一方、モバイルアプリでは、一度、または、二度試してうまくいかない場合、ユーザーは利用を止める。オンラインのレビューは、初日からユーザーを満足させることの出来ないアプリに容赦なく罰を与える。

従って、とりあえず立ち上げて、修正を繰り返すのではなく、App Storeに提出する前に、開発のプロセス全体を通して、早く、何度もテストを行うべきである。


この記事は、ConversionXLに掲載されたHow to Make Mobile eCommerce Convert: What’s Effective In Mobile Design Right Now」を翻訳した内容です。

実例ベースの解説とアドバイスが満載、モバイルサイト運営やデザインに関わっている人はじっくり読みたい記事でした。 — SEO Japan

スマホECのコンバージョン率改善講座:よくあるユーザビリティ上の問題と解決策

ECサイトを運営している方であれば、昨今スマホ経由のアクセス比率が大幅に高まっていることを皆が実感していることと思います。そこで悩みなのが、スマホ経由のアクセスは、PCサイトに比べてコンバージョン率が低くなりがちなこと。デバイスの特性、利用シーンを理由に諦めることは簡単ですが、努力次第で改善できることも実はあるかもしれません。コンバージョン率改善のエキスパートが多数のユーザー調査を元に解説するスマホECサイトのユーザビリティの問題とその解決法を。 — SEO Japan

How To Make Mobile Convert: The Most Common Mobile Store Mistakes

この投稿は、モバイルのコンバージョン、そして、その改善する方法を紹介する2部構成の記事の1本目に当たる。この記事は、モバイルアプリとウェブサイト向けのユーザビリティテストにおいて業界をリードするUserTestingが実施した多数のテストを基に作成した。

モバイルマーケットでは、絶えず変化が起きているものの、モバイル eコマースのコンバージョンが、PCのコンバージョンよりも低い点に関しては、異論はないはずだ。

スマートフォンは、特にコンバージョン率が低く、タブレットもまた、通常のコンピュータと比べると、コンバージョンが低いと見られている。

例えば、Monetateは、PC用のウェブサイトのコンバージョン率は、モバイル用のウェブサイトのコンバージョ率よりも3倍高いと報告している:

monetate conversion graph

Monetate 2013年第4四半期

その他のデータでも同じ様な傾向が表れている:

Mobile Conversion Rates Mobify

「事業の分野に関係なく、モバイルのコンバージョン率は、スマートフォンに最適化したサイトであっても、1%をきっている可能性が高い。」

Mobify 2014年2月

crate and barrel research

「Crate & Barrelは、タブレットのコンバージョン率は2.35%だが、スマートフォンのコンバージョン率は0.92%に過ぎないと報告した。」

Wired 2014年2月

モバイルがコンバートしない理由

モバイルのコンバージョンが低い点に関しては、納得してもらえると思うが、理由については、様々な意見が挙げられる。

一般的には、「スマートフォンは、購入するよりも、閲覧する、または、リサーチするために用いられる」ことが理由として挙げられる。しかし、この理由は、とがった角がないため、卵は丸いと言っているようなものだ。状況は適切にとらえているものの、発生している理由を説明するまでには至っていない

また、「裕福な人ばかりがタブレットを利用している」と言う指摘が根拠に挙げられることも多い。タブレットを持つ一部のグループは、何においても高級志向であるため、コンバージョン率が高い、と言う考え方だ。

この考え方が的を射ていた時代もあったが、現在では、タブレット、スマートフォン、そして、コンピュータは、先進国では全て幅広く普及している。

tablet & smartphone ownership

Pew Internet米国勢調査局によると、アメリカの家庭の約79%は、PCを、58%はスマートフォンを、そして、42%はタブレットを所有しているようだ。

スマートフォンは移動中、つまり、買い物をする時間のない時に使われる点も理由に挙げられる。しかし、スマートフォンのユーザーが、スマートフォンで全く買い物をしないなら、スマートフォン経由のeコマースサイトへのトラフィックは存在しないはずだ。しかし、Forrester曰く、メジャーなウェブサイトに寄せられるトラフィックの最大30%が、モバイルデバイスを経由している。

また、「移動中」が、スマートフォンを利用する唯一の時間ではないことは、利用のパターンを見れば分かる。

Tablet and smartphone access by location  - Source - Forrester Research (1)

それでは、リサーチから購入への移動を妨げているモバイル特有の特徴とは、何なのだろうか?

UserTestingでは、この問題を数年間に渡って分析してきた。大小のeコマースサイトに対して、多数のユーザーテストを行ったところ、3つのコンバージョンの問題が繰り返し発生していることに気づいた:

  • モバイル特有の問題もある。実際に、購入を妨げる、モバイルデバイス、とりわけスマートフォンの特定の機能が存在する。しかし、これは主な要素ではない。さらに重要度の高い問題を挙げていく:
  • モバイルデバイスでの購入体験がスムーズではない。これは、eコマース業界全体で、サイトをモバイルのニーズに適応させていないことが原因だ。
  • 大方、モバイルのセールスは、実はコンバートしているものの、現在の計測の技術では、反映することが出来ない。

それでは、なぜこのような現象が起きているのか、そして、この問題を修正するにはどうすればいいのか、これから検証していく。

問題 1: コンバージョンに害を与えるスマートフォンの機能

購入のコンバージョンを妨げるモバイルデバイス特有の欠点が2つ存在する。1つは明らかな欠点だが、もう1つの欠点は、分かりにくいかもしれない。

画面のサイズが買い物に向いていない

これは明らかな違いだ。PCは、情報を表示するスペースが遥かに大きく、この追加のスペースは、eコマースにプラスに働く。コンピュータのユーザーの方が、製品を並べて比較しやすい。

参考情報、レビュー、製品の画像等、購入を促す情報を見ることが出来る。また、絞り込みのボタン等、選択肢を選ぶ上で役に立つツールを容易に見つけることが可能だ。

Zappos desktop vs smartphone

反対に、モバイルデバイスの小さなスクリーンでは、同じ情報を一度に見せることは不可能である。製品の比較を行うことは難しく、補足の情報が欠けている、または、隠れていることがあり、そして、絞り込みのツールの機能は制限されていることが多い。

その結果、購入を行う上で十分な情報が提供されていないとユーザーは感じる。

ユーザーテストでは、スマートフォンで購入プロセスの途中まで進み、その後、豊富な情報が用意されているPCのサイトで購入するために、プロセスを中断する傾向があることが判明した。

事実、Googleが2012年に行った調査「新しいマルチスクリーンの世界: 消費者のクロスプラットフォームの行動を理解する」によると、消費者の65%がスマートフォンで買い物を始め、61%はコンピュータで買い物を継続するようだ。

start on a smartphone continue on a computer

「PCでショッピングサイトを見ると、もっと製品の写真を多く見られるような気がする。そのため、待機し、PCで購入を行う。」

- UserTestingが行ったテストに参加したスマートフォンユーザーの声

ネットワークのスピードにより(不愉快になるほど)買い物が遅くなる

これもコンバージョンに歯止めをかけるモバイルデバイスならではの特徴である。大半のPCは、ケーブル、または、WiFiでハイスピードの有線インターネットに接続している。一方、大半のスマートフォンは、セルラーデータのネットワークを介して、インターネットに接続する。

セルラーネットワークは、ここ数年の間に大幅に早くなったものの、有線の接続と比べると遅く感じる。また、以前も指摘したように、スピードはコンバージョン率の最適化に大きな影響を与える

Radwareによる「This Spring 2014」レポートは、ビジターの大半は、読み込みに3秒間以上かかると、サイトを見捨てると報告している。また、以前、Radwareが実施した調査により、デスクトップのコンピュータと同じスピードで、もしくは、より速くサイトが読み込まれると期待するビジターは、85%に達することが判明している。

TTI

モバイルデバイスは、有線接続よりも、待ち時間が長い、つまり、ウェブページの読み込み等、ネットワークのリクエストへの対応が遅くなることも問題を悪化させている。

さらに、ガイ・ポジャナニが指摘しているように、レスポンシブデザインをベースに作られた多くのモバイルサイトは、スクリーンにほとんど表示されなくても、デスクトップのページ全体、もしくは、大半をダウンロードする。

2013-page-size-per-resolution

待ち時間の長さ、ネットワークスピードの遅さ、そして、不要に多いダウンロードの量が重なり、スマートフォンでのウェブサイトの閲覧、および、購入の実施が遅くなってしまう。弊社が実施したテストでは、このような小さな遅れが積み重なり、瞬く間にユーザーにフラストレーションを与えていることが明らかにになった。

タブレット vs スマートフォン

Flurry-Smartpones-vs-Tablets-App-Engagement

スクリーンの大きさ、そして、待ち時間の問題は、タブレットのコンバージョン率が、PCには負けるものの、スマートフォンを上回る理由を説明している。

タブレットは、スマートフォンよりもスクリーンが大きく、ユーザーは一度により多くの情報を閲覧することが出来る(ただし、コンピュータと比べると少ない)。また、タブレットは、WiFiを介してネットワークに接続することが多く、より早く、より反応が良い環境で買い物を楽しむことが出来る。

従って、タブレットでの、コンピュータに近い買い物は、コンピュータに近いコンバージョン率をもたらす。

しかし、モバイル広告を提供するFlurryが実施した調査(上)により、デバイスを利用するパターンにも大きな違いが存在することが分かった。

Flurry-Smartpones-vs-Tablets-Category-Usage

対応策: 諦めない。内在する欠点に直面すると、どうしようもない問題として、モバイルデバイスのコンバージョン率の低さを受け入れがちである。事実、モバイルの優先順位を下げ、優秀なチームの担当から外す、もしくは、予算を削減した、と報告を受けることがある。

これは大きな誤りであり、20年前にインターネットの利用を拒んだ会社、あるいは、ソーシャルメディアが多くの業界にとって欠かせないことを認めない会社を思い起こさせる。

Ciscoによると、2013年、モバイルのトラフィックは、81%増加した。さらに、2000年と比べると、現在のモバイルのトラフィックは、インターネット全体のトラフィックの18倍に相当する。

cisco research

 

従って、モバイルを多忙を極めるチームのサイドプロジェクトに左遷するのではなく、ビジターがどのようにモバイルを使っているのか & 既存の利用パターンにフィットする体験をどのように作り出すことが出来るのか、時間を割いて調査することを薦める。

モバイルの欠点を克服する次善策は存在する

zappos desktop version option

例えば、ウェブサイトのフルバージョンでアイテムを閲覧する選択肢をユーザーに与える手が考えられる。モバイルデバイスで、PC形式のウェブサイトを無理やり使わせるべきではないが、選択肢を与えて、強制ではなく、サービスと考えてもらうと良いだろう。

少なくとも、重要な参考情報が提供されていることをユーザーに分かってもらい、モバイルでの購入を進めてもらう確率を高める効果はある。

モバイルコマースアプリを作成しているなら、待ち時間を遅らせるために出来ることは多数ある。例えば、ユーザーが求めている可能性のある情報を事前に読み込み、ネットワークを待機することなく、当該の情報を表示させることが出来る。ボタンやその他のスクリーンの要素をアニメ化させると、ネットワークにアクセスする間に、多少の遅れを誤魔化すことが出来る。

しかし、修正よりも重要なのは、モバイルコマースの問題の多くは、スクリーンの大きさや待ち時間によって発生しているわけではない点を理解することだ。モバイルのコマースアプリやコマースサイトにおいて頻繁に発生しているユーザビリティのちょっとしたミスが原因になっていることが多い。

問題 2: モバイルコマースサイトがユーザビリティのミスを犯している

買い物から楽しさを奪ってしまうミスである。モバイルコマースサイトをデザインする際に、最初に発生するミスは、「買い物」から「購入」に押し込もうと試みる行為だ。これは、最も大きなミスでもある。

PCでの買い物は、適切にデザインされていることが前提だが、消費者を楽しませる。通常、多くの製品が提供されており、また、見やすい。その上、デザインに数年間を費やしているため、流れがスムーズで、途切れることがなく、買い物を楽しむことが出来る。

一方、モバイルでは、流れが止まるだけでなく、販売業者によって妨害されていることもある。小さなスクリーン、そして、遅い接続に対応するため、モバイルの買い物体験を最低限に留めようとする企業は多い。最低限のタップ数で、購入を可能にすることに集中する傾向が見られる。以下に、コマースサイトへの一般的なアドバイスを紹介する:

「調査により、(モバイルの)コンバージョン率は、購入へのステップの簡素化の影響に左右されることが分かっているため、コンバージョンを3回のタップで実現させる必要がある。近い将来、2回が基準になるはずだ。」

-Adobe Mobile Consumer Survey 2013年

タップ数を少なくするアプローチは、間違いなく得策である — ただし、顧客が何を買うかを決めたでなければらない。

しかし、買い物のプロセスを、数回のタップに押し込もうと試みる会社が続出している。その結果、楽しく買い物してもらうのではなく、すぐに購入の決断を下させるモバイルアプリやモバイルサイトが誕生する。ユーザーにとっては、誘惑が、要求に変わるようなものだ。

弊社の調査では、サイトやアプリが、ユーザーが意思を決定する場所に適応している場合、最高の結果が生じることが判明している。何を買うかを決めたら、最低限のタップ数で買い物を完結することが出来るはずである。しかし、迷っている状態では、調査し、比較する自由を与えるべきだ。

Greats.comが、モバイル版のサイトで実施している取り組みを参考にしてもらいたい(以下のエンベッドしたサイトは、実際に動かすことが可能)。

PC向けの単一の土台のサイトを作り、レスポンシブデザインを用いて、モバイルに合わせることを望むため、多くの会社にとっては難しいアプローチだと言えるだろう。

UserTestingの調査によると、サイトのデザインを決定する前に、モバイルでの買い物のプロセスを、ボトムアップで考え直し、テストを行うと、コンバージョン率が上がる傾向がある。これは、多くの会社にとって、高額な投資であり、尚且つ不便であるが、デスクトップのトラフィックはモバイルに移行しているため、今後、その必要性は高まる。

デザイナーのヴァージル・パナは、魅力的なモバイルのUXの面白味と機能を実証するiPhoneアプリのアニメーションを提供している。

off-season

この基本的なデザインの問題の他にも、多くのショッピングサイトやアプリで、小さなユーザビリティの問題が存在する。

単独では大きな影響をもたらすわけではないが、少しづつコンバージョンを蝕み、全体として、モバイルコマースをフラストレーションの溜まる体験にしてしまう。以下に、調査で明らかになったモバイルコマースの欠陥の中から、特に多く見られたものを挙げていく:

ナビゲーション要素の混乱を招く用語はフラストレーションをもたらす

スマートフォンのスクリーンはとても小さいため、利用するワードは、慎重に検討する必要がある。

このポイントは、余分な情報を掲載するスペースがあるデスクトップよりも、モバイルにおいて、とりわけ重要になる。全てのユーザーに浸透していない用語を使って、店の売り場や製品のタイプを説明しようと試みる会社がある。

下の例では、ある洋服のメーカーは、大半の消費者に馴染みのない製品カテゴリーを用いている。テストで、ブーツを探すよう求められたユーザーは、メニューを見た途端、完全に身動きが取れなくなっていた。

Confusing Terminology

顧客が全員理解しているメニューを利用する必要がある。

このサイトの場合、中核となる顧客以外のビジターは、近寄りがたさを感じる。

教訓: ターゲットの消費者を深く理解し、自分の言葉ではなく、消費者の言葉を利用すること。

ナンバーパッドは便利な時に使ってもらえない

データをモバイルデバイスに入力するのは、面倒だ。

一般的に、入力する情報が多ければ多いほど、購入プロセスを諦める人は増える。そのため、郵便番号を入力すると、州と市が自動的に表示される等のタップ数を減らす手法が頻繁に用いられている。

下の例には幾つか問題がある。左側のスクリーンでは、自力で市と州を入力した後、郵便番号を入力する構造になっている。つまり、ユーザーの作業を楽にする機会を既に逸していることになる。

Number Pad Makes No Sense

 

この類の矛盾は、モバイルに関して、体系的な検討が行われていない何よりの証拠である。ユーザーテストでは、このようなミスが、ユーザーに大きなフラストレーションを与えることが判明している。

タップ不可能なアイテムはモバイルユーザーを混乱させる & イライラさせる

スマートフォンとタブレットのインターフェースは、直接操作のコンセプトをベースにしている。ユーザーが変更を望むスクリーン上の情報は、通常、タップ、または、スワイプして、編集することが可能である。モバイルデバイスのユーザーは、このタイプのインターフェースを期待する。

モバイルコマースを運営する会社は、タップすることが出来ない情報を提供し、この原則を破っていることがある。

ユーザーが変更したいなら、PCのサイトのように、戻るボタン、または、何らかのナビゲーションツールを使うと考えている。しかし、モバイルユーザーは、ナビゲーションのボタンを見過ごすことが多く、タップしても何も起きないと、ストレスを感じる。

下の例は、あるモバイルショッピングサイトの会計プロセスであり、ユーザーは請求先の住所を編集しようと試みている。ユーザーは何度も住所をタップしたり、上、下、左、右にスワイプするものの、何も起こらない。

Untappable items

請求先住所を変えるにはどうすればいいの?

とりわけモバイルデバイスでは、画像スライダーはコンバージョンに大打撃を与える

画像カルーセルはコンバージョンに大きなダメージを与える

モバイルでは、より大きな問題をもたらす。テストを行うと、PCのウェブサイトの画像カルーセルをそのままモバイルでも利用するサイトに頻繁に遭遇する。モバイルデバイスでは、テキストは小さく表示され、また、画像は混雑した印象を与えてしまうため、見にくい。

また、モバイルのカルーセルをサイトのナビゲーションを補うアイテムとして利用するサイトも多い。小さな画面のナビゲーションの構造にはフットしないPCサイトの機能が幾つかあるため、カルーセルと重なってしまう。

サイトのメインメニューを通じて、ナビゲーションが行われると推測する顧客は、当然混乱する。

Slider Carousels cause confusion

PCのサプライズ

PC向けのサイトでアイテムを閲覧する選択肢をモバイルユーザーに与えると、プラスに働くことが調査によって判明しているものの、他に選択肢を用意せず、警告なしで、PCのサイトを無理やり見せるアプローチは、有効ではない。

モバイルデバイスでPC版のサイトを読み込むと、テキストは小さく表示され、そして、ページをピンチ & ズームすることが難しくなるため、通常、ユーザーは、驚き、そして、フラストレーションを抱える。高速道路を走っていたら、アスファルトが、急に砂利道になってしまうようなものだ。

これは、PCサイトをモバイルでの利用にフォーマット変換する際に、レスポンシブデザインに依存している際によく発生する問題である。レスポンシブデザインは、何もしないよりは良いが、闇雲に用いるべきでもない。位置を変えるのではなく、完全にデザインを変更するべきかどうか、良く考える必要がある。

mobile store locator

右の例では、国際配送に対するモバイル形式のページが提供されていない。しかし、ユーザーをいきなりPC版のページに導く代わりに、メリットとして、この機能を提案し、同時にコンピュータ用にフォーマットされたページが表示される点を警告している。

教訓: 全てのスクリーンをモバイルを考慮して見直すこと。それが出来ないなら、いきなりPC版のページに導く前に、少なくとも警告を行うべきである。

メニューが意味不明 & ナビゲーションを混乱させる

大半のオンラインストアは、カテゴリで整理した、製品のリストで構成されている。このアプローチは、理にかなっているように思える。それでは、カテゴリーをリストアップする一連の階層のメニューを介して、ユーザーに移動してもらうことは出来ないのだろうか?

残念ながら、弊社が実施したテストでは、階層が2段階を超えるメニューのシステムを用いると、ユーザーは混乱してしまうことが明らかになっている。比較的短いメニューのリストであっても、見慣れない用語が含まれている場合、ユーザーは困惑する。

Poor Mobile Menu Vs Nice Mobile Menu

上の例では、左側の家電製品のサイトは、製品を論理的なカテゴリーで並べる試みを行っている。しかし、関連する製品の用語の迷宮と化し、大半のユーザーはナビゲートに苦戦する。

このメニューの構造を右側のサイトのメニューと比べてみよう。上下を指す矢印が、カテゴリーを拡大するために用いられている(右に向かう矢印を用いると、画面が右に動くと推測するユーザーがいる)。

左側のサイトのメニューは迷路、そして、右側のサイトのメニューはデパートの階を移動するエレベータと例えることが出来る。右のサイトは、何もかも説明しようと試みるのではなく、製品の幅広いカテゴリーを移動してもらっている。

検索 & 絞り込みの選択肢が多過ぎる、重複する、正確性に欠ける & 混乱を招く

モバイルコマースサイトをデザインする際に、最も難しい作業の一つに挙げられるのが、ナビゲーションの構造である。

コンピュータの比較的大きなスクリーンでは、一度に複数のナビゲーションツールを表示することが可能だ(例えば、売り場のメニューや絞り込みの選択肢を同じスクリーンに配置することが出来る)。一方、モバイルでは、このような機能は、通常、別のスクリーンに表示される。そして、弊社のテストでは、ユーザーはツールをなかなか見つけられないことが分かっている。

また、言い回しに関する問題も頻繁に発生している。たとえ開発者が、ボタンや機能に対して、伝わりやすい名称を選んだとしても、ユーザーが同じように理解するとは限らない。あるいは、ユーザーが検索機能を使って、特定の用語を検索するものの、在庫のアイテムが別の用語でタグ付けされているため、検索結果に反映されないケースもある。

トミー・ウォーカーが、サイト検索の問題 & デスクトップでの効果的なサイト検索のデザインを詳しく検証しているが、モバイルデバイス特有のその他の欠点により、この問題は悪化してしまう。

filter problems

例えば、上のサイトは、重複するナビゲートの手段を多数提供している。左上に検索ボタン(虫眼鏡)があり、Pants & Denimuの隣に「Shopボタン」と「+ボタン」、そして、「Shop by」ボタンと「Sort by」ボタンが乱立している。

テストを行った結果、ユーザーは、この5つの選択肢に困惑していることが明らかになった。1つか2つ試すものの、すぐに欲しい情報を見つけることが出来ない場合、諦めてしまう。

モバイルサイトの検索は強力であり、是非、活用してもらいたい。eConsultancyが実施した調査によると、モバイルサイト検索を優先している会社は7%に過ぎないようだ。

Mobile Isn't A Huge Priority

しかし、Googleの調査では、モバイルフレンドリーなサイトの場合、顧客の67%は購入する可能性が高いことが明らかになっている。

67 of Customers Report Being More Likely To Buy A Product When Site Is Mobile Friendly

 

慎重にサイトをテストして、ユーザーが最も慣れている用語を見つけ出す試みは、この問題の解決に役立つ(例えば、「ソートする」よりも「絞り込む」の方が分かりやすい)。

複数の関連する機能を一つのボタンにまとめ、ユーザーが誤ったボタンを押すことがないようにする手法も有効である。

例えば、絞り込みと分類を1つのスクリーンで組み合わせて、「絞り込み」ボタンを介して、アクセスさせているモバイルのショッピングサイトを見たことがある。これしか選択肢がないため、ソートしたいユーザーも「絞り込み」ボタンをタップする可能性は高い。

まとめ

今回の投稿では、モバイルコマースサイトによく見られるユーザビリティの問題を紹介した。しかし、サイト、そして、マーケットは、それぞれ異なる特徴を持つ。特定し、徐々に絞り込んでいく必要のある小さなユーザビリティの問題は、無限に存在すると言っても過言ではない。

このプロセスは、デスクトップでは数年を要した。モバイルでも同じように時間がかかると考えられる。我慢し、積極的にテストを実施して、ユーザーが動けなくなる場所、そして、その理由を正確に理解しなければならない。

モバイルコマースアプリを作っている場合、テストの実施は、尚更重要である。App Storeでは、リリース初日であっても、パフォーマンスが芳しくないアプリには、レビューのセクションで容赦ない罵声が浴びせられる。可もなく不可もない作品をリリースし、繰り返し修正を加えるのではなく、最初から優れた製品を立ち上げるべきだ。

そのためには、リリースする前に、大量のテストを実施しなければならない。ウェブ開発においては、「早くリリースして、修正を繰り返す」方針が浸透しているが、モバイルでは、「テストを行い、リリースする前に修正を繰り返す」が鉄則である。

この記事で紹介した例は、テストの実施に資金面で協力してくれた会社の許可を得て、再現したものだ。結果を共有してくれたBloomreachに参加する。 また、UserTestingのその他の匿名を希望するクライアントからも画像を提供してもらった。パート 2では、モバイルコマースの最前線を取り上げる — テストで判明した、モバイルのコンバージョンにとどまらず、Eコマース自体を根本から変える可能性を秘めたトレンドを紹介する予定だ。


この記事は、ConversionXLに掲載された「How To Make Mobile Convert: The Most Common Mobile Store Mistakes」を翻訳した内容です。

読み応えがありすぎる充実の記事でした。私も会社でECサイトを幾つか運営していますが、なんとなく「スマホ経由のコンバージョンが低いのはリサーチ目的が多いし仕方ない」と割り切って逃げていた側面もあるのですが、この記事を読んで改めて改善できる点は改善していこうと思いました。一度じっくり時間を取ってできることを考えてみたいですね。 — SEO Japan

Amazonが大成功した4つの秘訣を徹底検証

ウェブ解析業界の重鎮の一人、ブライアン・アイゼンバーグのブログの翻訳許可を得ましたので気になった記事があれば定期的に紹介していきたいと思います。第一回目は彼があのAmazon.comの成功を独自の視点で分析した内容をとあるカンファレンスで行ったプレゼンから抜粋して紹介する記事を。アイゼンバーグの的確な分析力を垣間見つつAmazonの凄さが改めてわかる内容です。 — SEO Japan

4 Amazon pillars infographic

今週、初めてニューヨークで開催されたClickZ Liveで、光栄にもプレゼンターの大役を任せてもらえた。今回は、リクエストにお応えして、プレゼンの一部をここでシェアする。

ここ数年、私はAmazonに注目しており、同社を大きな成功に導いた幾つかの秘訣をこのイベントで紹介した。Amazonに対して、どんな印象を持っていようとも、同社は、あらゆる企業にとって、手強い敵である。ジェフ・ベゾスCEOのビジネスへのアプローチにおいて、最も尊敬すべきは、あらゆる企業と重複する力を持つ点である。簡単ではないが、単純ではある。

Amazon.comは、1995年7月に初めて本の発売を行った。2013の暮れには、744億5000万ドル相当の商品を販売する一大事業に発展していた。Amazonは、インターネットでの取り組みを始めたその他の会社と比べて、十分な知識を持った状態で、事業を始めたわけではない。先を読み、データをベースとした技術を開発し、そして、ウェブビジネスのベストプラクティスを覆すことを厭わなかったため、最大のオンライン小売りサイトに成長したのだ。現在、Amazonは、米国内(そして、その他の多数の市場)のEコマースの売り上げの30%を占めるだけでなく、B2Bのベンダー、ハードウェアの開発者、そして、パブリッシャーとしても成功している。

Amazonは、10年先を進んでおり、Walmart等のデータを大事にする企業をリードしている。Amazon.comは、ジェフ・ベゾス氏のビジョン、そして、4本の成功の柱を足場としている:

  1. 顧客中心主義
  2. 継続的な最適化
  3. イノベーション文化
  4. ビジネスアジリティ

「最も重要な点は、顧客に執拗に焦点を絞る方針である。地球で最も顧客を中心とした会社になることが、Amazonの目標だ」– ジェフ・ベゾス、Amazon.comの創設者 & CEO

Amazonの顧客中心主義

ベゾス氏が、1994年にAmazon.comを立ち上げる決断を下した時、同氏は、プログラムを用いて、顧客の詳細を把握し、ユーザー体験をパーソナライズすることが出来る点こそが、インターネット固有の利点だと悟った。ベソズCEOは、あらゆる情報のやり取りから、顧客の個人の固有の識別子(eメールアドレス)に関連するデータを活用することが出来ると確信したのであった。Amazonは、あらゆる売上げ、クリック、レビュー、そして、マウスの動きから、情報を得ることが出来た。このレベルのデータは、Walmart等の店舗型の会社が持つ顧客のデータよりも、遥かに重要であった。Amazonは、「本を売るのではなく、本を顧客が購入する手伝いをする」事業を始めたのだ。このアプローチを基に、Amazonは、忠誠心の高い顧客を獲得していった。Amazonは、優れたサービスに固執し、CEOを含む社員全員が、2年ごとに少なくとも2日間は、カスタマーサービスの最前線に身を置く。これは、顧客中心主義を体現する取り組みの一部に過ぎない。

計画、計測、学習、そして、適応

Amazonは、ビジネスのあらゆる局面を、継続的に最適化している。と言っても、ボタンの変更や買い方の流れをA/Bテストで最適化する従来のマーケティングのアプローチではなく、業務、マーケティング、財務等の改善に力を入れている。全ての業務を最適化する方針を正しく理解するため、Slideshareの「Amazon.com: The Hidden Empire」(Amazon.com: 隠れた帝国)に目を通すことを薦める。

2004年、Amazon.comが、常に200点を超えるマーケティング最適化テストを実施していることを私達は掴んでいた。 現在でも、大半の企業は、平均で1ヶ月に2-5点のテストを行う程度である。つまり、Amazonがテストの規模を変えずに、月に200点のテストを行うペースを継続し、その一方で、競合者が、月に10点のテストしか行なわない状態で時が過ぎたとすると、Amazonは、競合者よりも、遥かに多くのことを学習し、最適化してきたことになる。Amazon.comは、最適化が手法やプロジェクトではなく、事業の経営に摺り込まれた、競争を戦略的にリードする取り組みである点を理解している。そして、最終的な責任はCEOが持つ

他社の収益よりも多額の資金をイノベーションに投資

昨年、Amazonは、研究開発(R& D)の予算に、65億円を投入していた。Amazonは、以前から、優れた社内のテクノロジーを構築し、ビジネスを強化するため、莫大な資金を投入して、例えば、フルフィルメント業務を改善するKivaのロボットから、3D印刷のマーケットに至るまで、ストートアップのテクノロジーを手に入れてきた。Amazonはイノベーションに夢中だ。IterateStudio(小売業者およびブランドの外部委託型R&Dラボ)が作成したこのインフォグラフィックを見れば、Amazonによる壮大なイノベーションの取り組みが分かる。

アジリティが鍵を握る時代の会社経営

Amazonは、基本的な価値の一つとして、アクションを優先する。

「スピードは、ビジネスの世界では、重要です。多くの決定、そして、行動は、表裏一体であり、詳細な調査を行う必要はありません。Amazonは、リスクを承知で行動を起こす姿勢を高く評価しています」

Amazonは、実行を意識して、組織を構築している。同社は、(ピザが2枚あれば、メンバーの腹を満たすことが出来るAppleと同じように)小さな、複数の機能を持つチームを抱えている。Amazonのチームは、他のチームから情報を集めることなく、自分達だけで、徹底して行動を起こすことが出来る。Amazonは、グループの目標、そして、社員全員がリアルタイムでパフォーマンスのデータを見ることが可能な手段を明確に伝えている。つまり、有名人が他界する、または、連邦航空局が離着陸時の電子機器の利用を認める等のイベントが発生すると、その数分後には行動を起こし、数時間後にはサイトに反映させることが出来るのだ。大半の会社は、肥大化し、2時間後に会議を行うこともままならない。一方、Amazonは、事業のパーツを完全に組み換え、ほぼリアルタイムで反応する方針を掲げている。

状況は一刻一刻と変化しており、どのように変化するのか、そもそも、本当に変化するのかどうかを見極めようとして、待つばかりでは、置き去りにされてしまう。小売業界の未来は、明白である。大半の企業は、接戦を繰り広げるどころか、追いつくことも出来ないだろう。努力して、Amazonの成功を支える4つの柱に順応するのか、あるいは、Amazonに破壊される日を待つのか…選択肢は限られている。

P.S. Amazon.comに対抗することが可能な方法を私はたくさん知っている。リクエストが多ければ、次回のコラムでその幾つかを披露する。


この記事は、Bryan Eisenbergに掲載された「Amazon’s Performance Secrets」を翻訳した内容です。

顧客中心主義、PDCA、イノベーション投資、アジリティ経営、、、どれも納得の内容です。しかし20年前からインターネットの利点をプログラムを用いて、顧客データ把握と分析によるパーソナライズとユーザー体験最適化と見据えていた点が、ビッグデータが騒がれている今日のインターネットを見ても、流石ジェフ・ベゾスという感じですね。さらに10年前から常時200以上のテストを走らせていたという文化、、、2004年といえば私がLPOサービスを思いついた年ですからね(それでも日本では相当早かったと思いますが)。そして何よりも最後のチーム体制には驚愕するばかり。Amazonの成功から何か学んで自社、自社サービスの成功につなげたい私でした。 — SEO Japan [G+]

【超・保存版】ユニバーサルアナリティクスがよく分かる!実務者向け徹底解説

先日、ユニバーサルアナリティクスって何が違うの?その機能や移行方法など徹底解説という記事を書きましたが、今回はユニバーサルアナリティクスの実務編として細かな設定方法などをまとめました。

調査~テスト~執筆まで3週間がかりでした。。設定方法などでお困りの方に、少しでもお役にたてましたら本当に幸いです。また、十分に確認はとったつもりですが、万が一誤りありましたらご指摘下さい。。

この記事の内容

セッション定義変更に関して
カスタム変数とカスタムディメンションとカスタム指標に関して
基本的なスニペットの置き換えに関して
イベント
e コマース
仮想ページビュー
ソーシャル インタラクション(ソーシャルプラグイン)
クロスドメイン トラッキング

あくまで、今回は実際にテストしてみて動いたものを載せています。サイトによっては全く同じ設定にしても何かが原因で動かない!ということもあるかもしれませんがその場合はサイトのシステムを把握している人などに相談していただければいいかと思います。

※コードのUA-0000000-0やexaple.com/hogehoge.comなどはサンプルとしての記載ですので各自のサイトに合わせて変更してください。

セッション定義変更に関して

ユニバーサルアナリティクスでは参照元サイト経由の訪問が別セッションとして計測されます。

この文章をみてどういうことか理解できる方は読み飛ばしていただいて大丈夫です。個人的にはよくわからなかったので実際にテストをしてみました。そして、そういうことなのか!という驚きがあったのでまとめてみます。

関係ありそうなサイト

  • クロスドメインの設定はしていないけど別サイトに飛んだり元ドメインに戻ったりするサイト
  • 様々なサイトからリンクをもらっていて参照元経由のアクセスが多いサイト(?)

の場合は特に関係ある話になると思います。

どんな影響があるのか?

ユニバーサルアナリティクスにしたらセッションが増えた、参照元の数が増えた

サイトによりけりなので、大きな影響はないかもしれないですが、Google アナリティクスとユニバーサルアナリティクスで数字が異なる場合はこの計測方法の違いの影響な可能性があります。

例えば私は、調べ物をしていていろいろなキーワードで検索して、いろんなサイト入ってそのリンクから他のサイトに遷移して。。というのをずっと行っていると何回も同じページに様々な参照元からランディングしてしまうことがよくあります。

こういった場合これまでは同一セッション内なら何度同じサイトに入ってもセッションは1であったのに対してユニバーサルアナリティクスでは別セッションになっているので、セッション数が増えてしまう可能性があります。

コンバーションの参照元がすべて同じドメインになってしまう

クロスドメインの設定を行っていない場合とユニバーサルアナリティクスで参照元除外を行っていない場合です。

例えばtest.com内のリンクからexample.comにランディングして、hogehoge.comというドメインのフォームを使い、コンバージョンをhogehoge.com/thanksというページに設定していたとします。

1セッションで異なるドメイン

従来のGoogleアナリティクスは、上記例の場合コンバージョンページ( hogehoge.com/thanks )の参照元は test.com のままですが、ユニバーサルアナリティクスの場合、参照元が変化すると別セッションになってしまうので参照元がすべてexample.com / referral になってしまいます。

従来のGoogleアナリティクスではどう計測されていたか?

不慣れな方のために、そもそもセッション(ちょっと前まで訪問数と記載されていました。)とはなんでしたっけ?という話を簡単にします。

同一の訪問者が閲覧を開始してから終えるまでの一連の流れ。のことを指します。終了はどのタイミングかというと下記のような状況で切り替わります。

  • ブラウザを閉じる
  • 午前0時
  • 30分以上操作をしない
  • キャンペーン、ソースの変更

※utmzが更新されるタイミングなのですが、細かい話になってしまうので、詳細はアナリティクスでの訪問数の算出方法でご確認ください。

例えば下記のようにサイトを遷移したとします。

1セッションでの推移

そうするとこのサイトは参照元/メディアはyahoo / organic、セッション1で、このセッションでのページビューは3となります。

※もしここまででちょっと良くわからない場合は下記サイトを参考にしてください。
参考1:クリック数、訪問数、ユーザー数、閲覧開始数、ページビュー数、ページ別訪問数の違い
参考2:訪問数とページビューの違いについて

では本題です。下記のような動きをした場合、各指標の値はどうなるでしょうか。

2セッションでの遷移

従来のGoogleアナリティクスの場合、参照元/メディアはhogehoge.com / referral、1セッション、ページビュー6になります。

ユニバーサルアナリティクスではどうなる?

ユニバーサルアナリティクスでは参照元サイト経由の訪問が別セッションとして計測されます。したがって、

2セッションでの遷移

参照元/メディアは hogehoge.com / referral と test.com / referral、2セッション、6ページビュー(1セッションは3ページビュー)になります。

以下に実際にテストした結果のキャプチャをそのまま(サイト名とかは編集しました)載せています。テスト環境は1サイト全ページに従来のGoogleアナリティクスとユニバーサルアナリティクスで異なったプロパティIDのトラッキングコードを入れています。ブラウザはchromeです。

集客>すべてのトラフィック

従来のGoogleアナリティクスの場合
Googleアナリティクスすべてのトラフィック

ユニバーサルアナリティクスの場合
ユニバーサルアナリティクスすべてのトラフィック

行動>サイトコンテンツ>すべてのページ

従来のGoogleアナリティクスの場合
Googleアナリティクスすべてのページ

ユニバーサルアナリティクスの場合
ユニバーサルアナリティクスすべてのページ

カスタム変数とカスタムディメンションとカスタム指標に関して

前回の記事にも載せたのですが、少し詳細にしてみました。

具体的にできること

  • AボタンをクリックしたユーザーをAグループ、BボタンをクリックしたユーザーをBグループと分類してその行動の違いを比較
  • ログインした状態でのセッションとログインしてない状態でのセションでの行動の違いを比較
  • 誰の記事が問い合わせにつながっているか

など設定次第ではいろいろなことができます。

また、ユニバーサルアナリティクスでは外部データをインポートする時にそのデータの独自のディメンションと指標をそのまま設定し、レポート画面で使うこともできます。

カスタム変数とカスタムディメンションとは?

まず、カスタム変数は従来のGoogleアナリティクスの機能の名前です。

カスタムディメンションはユニバーサルアナリティクスでの機能の名前です。ただ、カスタムディメンションはカスタム変数のパワーアップ版という感じなのでまとめて説明します。

2つともディメンションなので何か数字を計測するのではなくPVや訪問数などアナリティクスレポートで見れる数字にオリジナルなグルーピングしてあげる機能です。

ちょっとイメージしにくいかもしれないですが、レポート画面で「行動>サイト コンテンツ>すべて」のページを見ていたとします。

例えば、ページビューが一番多いページは一体どこからの流入が多いんだろう?と思ったらセカンダリディメンション>集客>参照元を設定してみたり、サイト全体の直帰したセッションと直帰以外のセッションを比較をしたいときはセグメントを設定してみたりすると思います。

そのセカンダリディメンションとかセグメントに自分が指定した分類が追加されるイメージです。

※自分で設定することができ、自由度が高い分あまり必要性を感じなかったり、よく意味がわからないのであれば無理に設定する必要はないと思います。

用語

あまり馴染みのない用語が出てくるので先にまとめます。
色は下に記載した追加するコードと合わせてあります。(わかりやすくなればと思い・・・)

index:変数番号(必須)
変数を区別する番号で、整数の1から5までの5つのいずれかを割り当てることができます。

  • カスタムディメンションではdimension、1から20まで設定可能
  • カスタム指標ではmetric、1から20まで設定可能

name:変数の名前(必須)
カスタム変数の名前で文字列。レポート画面上ではカスタム変数(キー)の名前として表示されます。

  • カスタムディメンションではdimensionValueとアナリティクス設定のカスタムディメンションの「名前」
  • カスタム変数ではmetricValueとアナリティクス設定のカスタム指標の「名前」

value:変数に対応する値(必須)
カスタム変数の値で変数名とペアになる文字列です。例えば「name」が性別、「value」は男性、女性といった使い方。通常一つのカスタム変数の名前に対して複数の値が存在します。レポート画面上ではカスタム変数(値)の名前として表示されます。

  • カスタムディメンションではSOME_DIMENSION_VALUE
  • カスタム変数では(デフォルトのコードで123となっている部分)

※変数をセットするトリガーには

  • ページを表示した時
  • リンク/ボタンをクリックした時
  • フォームを実行した時

などがあります。

scope:利用用途番号(オプション)
変数の利用用途。指定しない場合は3の扱いになります。1はユーザーレベル、2は訪問(セッション)レベル、3はページレベルを意味します。ユニバーサルアナリティクスでは管理画面「範囲」で設定します。

※スコープ詳細

- ビジターレベル:
ビジター レベルの変数は、サイトへ訪問したユーザーの全てのセッションと閲覧した全てのページに関連付けられます。例えば購買を行なったユーザーや会員登録済みのユーザーなど、セッションをまたいで、長期的なトラッキングを行なう場合に適したレベルです。スコープは 1 を指定します。

- セッション レベル:
セッション レベルの変数は、ユーザーのセッションと閲覧した全てのページに関連付けられます。たとえばログイン機能を持ったサイトのように、異なる利用形態を選択できるサイトで、訪問ごとの傾向を比較する際に適したレベルです。スコープは 2 を指定します。

- ページレベル:
ページ レベルは、訪問中に閲覧したページに関連付けられます。変数をページ毎に変更することもできます。例えば筆者別やキャンペーン対象商品別などの軸でコンテンツをグループ化して利用状況を確認する場合に適したレベルです。スコープは 3 を指定します。

ユニバーサルアナリティクスでは
ページは「ヒット」という表記になっています。

従来のGoogle アナリティクスとユニバーサルアナリティクスでの違い

カスタム変数は5個(公式は)、カスタムディメンションは20個まで設定できるようになっています。

カスタム変数のスコープは、「ユーザー」「セッション」「ページ」、カスタムディメンションのスコープは「ユーザー」「セッション」「ヒット」という名称に変更になっています。

追加するコード

従来のGoogle アナリティクス
_setCustomVar(index, ‘name‘, ‘value‘, scope)

ユニバーサルアナリティクス
管理画面プロパティ>カスタム定義>カスタムディメンションで名前等を登録してから出てきたコードをカスタマイズします。
var dimensionValue = ‘SOME_DIMENSION_VALUE‘;
ga(‘set’, ‘dimension1′, dimensionValue);

具体的な設定方法

※カスタムディメンションのコード書き換えまでは前回の記事を参考にしてください。

http://example.comというサイトで http://example.com/g_member/complete のページにアクセスしたユーザーを「ゴールド会員」とカテゴライズするとします。

従来のGoogle アナリティクスの場合
 
_gaq.push(['_setCustomVar', 2, 'membership', 'gold', 1]);
 

※indexが2なのはこのサイトで2つ目だったからです。
このコードを下図のようにトラッキングコードに含めます。
カスタム変数のコード

ユニバーサルアナリティクスの場合
 
 var 会員 = 'gold';
ga('set', 'dimension1', 会員);
 

このコードを下図のようにトラッキングコードに含めます。

カスタムディメンションのコード

レポート画面での見え方

ディメンションなので従来のGoogleアナリティクスでもユニバーサルアナリティクスでもカスタムレポートやセカンダリディメンション、セグメント等、濃い緑字に薄い緑色ので表示されるものなら設定できると思います。

従来のGoogleアナリティクスの場合は「ユーザー>カスタム>カスタム変数」で見ることができます。
カスタム変数キー

キーをクリックすると値が見られます。
カスタム変数

ユニバーサルアナリティクスの場合特にレポートに項目があるわけではないので、カスタムレポートを作成したり、セカンダリディメンション等で選択する必要があります。
セカンダリディメンション

カスタムディメンションを選択すると自分が名前で指定した項目が表示されますので選択するとそのルールでカテゴライズされた数値を見ることができます。
カスタムディメンション設定済すべてのトラフィック

補足

実際にはvalueの部分の値は変数として取得することが多いです。

http://example.com/member/completeにコードを設置した時にvalue(SOME_DIMENSION_VALUE)に会員の種類(レギュラー、ゴールド、プラチナ等)を入れられるようにすればそれらでセグメントすることも可能になります。

注意点

そういった変数を使用する場合の設定方法はサイトごと異なるので実際カスタムディメンションの設定をしたい場合は技術者や制作会社の方にこういう風な値を取りたいですと伝えて、公式のURL( Custom Dimensions & Metricsカスタム ディメンションとカスタム指標 )をみて設定してもらったほうが安全かと思います。

トラッキングコードに追加をする場合もあるので何かミスがあったら計測データそのものに影響してしまう可能性もあります。

また、ぺージレベルの場合はイベントでも同じような数字がとれるので、カスタムディメンション(変数)は設定数に上限があるので何を使うかはきちんと決めたほうがいいと思います。

カスタム指標

これはこれまでのアナリティクスにはなかったものです。設定方法はカスタムディメンションと似ています。こちらは指標なので実際にみたい数字を計測するイメージです。

※自分で設定することができ、自由度が高い分あまり必要性を感じなかったり、よく意味がわからないのであれば無理に設定する必要はないと思います。
※すべてヒットに対して紐付けられます。

追加するコード

(コードを発行するまでのフローは前回の記事をご確認ください。)

var metricValue = ‘123‘;
ga(‘set’, ‘metric1‘, metricValue);

具体的な設定方法

http://example.comというサイトでhttp://example.com/g_member/complete のページにアクセスしたユーザーを「ゴールド会員」とカテゴライズし、その数をカウントする場合の設定です。

 
var ゴールド = '1';
ga('set', 'metric2', ゴールド);
 

上記のコードをhttp://example.com/g_member/complete のページのトラッキングコードに追加します。

カスタム指標のコード

水色の部分は先ほど設定したカスタムディメンションです。

レポート画面での見え方

これは実際の計測した数値の部分なので、デフォルトのままでは数字が表示されません。ですので必要なディメンションと組み合わせてカスタムレポートを作成します。

セグメント、リマーケティングリスト等、青字背景水色のものが表示されるとこの一部でなら設定できると思います。

カスタムレポート

カスタム指標セグメント

基本的なスニペットの置き換えに関して

イベント

具体的にできること

ページ遷移しないページでのアクションを計測することができます。

  • PDFのDLボタンのクリック数を計測
  • 外部サイトへのリンクのクリック数を計測

など、比較的いろいろなサイトで設定されていて使われやすい設定だと思います。独自の名前を付けられるので、他の担当者から引き継ぐ場合などは名前付けのルールとかを確認しておいたほうがいいかもしれません。

基本コード

従来のGoogleアナリティクスの場合

 
_trackEvent(<span style="color: #ff99cc;">category</span>, <span style="color: #99ccff;">action</span>, <span style="color: #800080;">opt_label</span>, <span style="color: #cc99ff;">opt_value</span>, <span style="color: #ff6600;">opt_noninteraction</span>)
 

ユニバーサルアナリティクスの場合

 
ga('send', 'event', '<span style="color: #ff99cc;">category</span>', '<span style="color: #99ccff;">action</span>', '<span style="color: #800080;">opt_label</span>', <span style="color: #cc99ff;">opt_value</span>, {'<span style="color: #ff6600;">nonInteraction': 1</span>});
 
補足

category(必須)
一番大きな分類。イメージ的には大カテゴリ的な役目です。

例えば資料や動画などそれをクリックしたら得られるもの。みたいなイメージです。

action(必須)
動作を記入します。

クリックとかダウンロードなど、イベントを計測するタイミングでどういうことをするのか。みたいなものを設定するイメージです。

opt_label(任意)
詳細な分類を記入します。

例えば、categoryで資料と設定したらその資料のタイトルや分類番号などを記入するイメージです。

opt_value(任意)
数値を記入します。

資料がDLされたら100円分の価値がある。と思ったら100と記入します。個人的にはこの数字が入っていたほうがレポート画面でどのくらいのインパクトがあったかみれて面白いのでだいたい設定します。また、

「downloadTime」など、別の場所で定義した変数から得られる値を割り当てたりすることができます

と公式に書かれているので変数を入れることもできるみたいです。

opt_noninteraction(任意)
直帰率に影響を与えたくない場合に「true」にします。

例えばexample.comのサイトに訪れて、そこからhogehoge.comというサイトのリンクをクリックしたとします。

この時にhogehoge.comへの遷移数をイベントで計測していてたとしたら、別サイトへの遷移という行動を行ったので直帰とはみなされない、というのがデフォルトですが、ランディングしてすぐに他のサイトに遷移しているんだからそれは直帰扱いにしたい。という時にこの設定を「true」にします。

気をつけないといけないのは何も設定しないとデフォルトのままなので直帰扱いにならない。ので気をつけてください。

具体的な設定方法

従来のGoogleアナリティクスの場合

 
<a onmousedown="_gaq.push(['_trackEvent', 'link', 'click', 'cake', 500, true]);" href="http://example.com/">Googleアナリティクス</a>
 

ユニバーサルアナリティクスの場合

 
<a onmousedown="ga('send', 'event', 'link', 'click', 'ice', 300, {'nonInteraction': true});" href="http://example.com/">ユニバーサルアナリティクス</a>
 

従来のGoogleアナリティクスとユニバーサルアナリティクスどちらでも計測可能

 
<a onmousedown="_gaq.push(['_trackEvent', 'movie', 'DL', 'music', 1000 , true]);ga('send', 'event', 'movie_U', 'DL_U', 'music_U',  1000, {'nonInteraction': true});" href="http://example.com/">両方</a>
 

※計測の確認をするため「movie_U」というように_Uと記入してありますが普通に設定するときは_Uとか入れずに従来のGoogleアナリティクスとユニバーサルアナリティクスのカテゴリー等の名前は同一で問題ないです。

イベントのコード

※注意※
通常onMouseDownではなくonclickを使用することが多いのですが、今回テストした時にonclickでうまく計測されないことがあったため、onMouseDownになっています。

この辺りの使い分けに関して気になる方は下記サイトをご確認ください。ざっくりいうと、イベントとしてカウントするタイミングがクリックしたときか、マウスを押した時か。みたいな違いです。

参考1:Googleアナリティクスでの外部リンククリック計測3つの手法の利点と欠点を整理してみた
参考2:リンクのクリックやダウンロードを「イベント」として計測する! イベントトラッキングの使い方と注意点[第65回]

レポート画面での見え方

「行動>イベント」の画面でのレポート画面の比較です。

従来のGoogleアナリティクスの場合
GAイベントレポート

ユニバーサルアナリティクスの場合
UAイベントレポート

注意点

カテゴリー当の名前を何も考えず適当に設定するととても見にくくなるし、他の人が見てもわかるようにしないといけないので、ある程度カテゴライズしたり、今後こういうところにイベントを設定したいから、こういう名前がいいな。みたいな名前付けのルールを決めておいた方がいいかと思います。

e コマース

具体的にできること

特にeコマースサイトで使用すると便利です。どの商品がいついくら分売れたかの情報を計測できるので、どの流入元から一番良く売れたか、とか売上をアナリティクスで計測したデータと一緒にみれます。

特定の商品を購入した人でフィルタやセグメントすることも可能になります。

また、カスタム変数やユーザー属性をと合わせてセグメントを設定すると特定のブランドを購入した女性と男性の(年代別の)サイト内遷移の比較。等の細かいデータを見ることができます。

基本コード

eコマースで設置するコードは2つあります。注文毎(トランザクション)の情報を送信するコードと商品毎(SKU)の情報を送信するコードです。

従来のGoogleアナリティクスの場合
注文毎

_gaq.push(['_addTrans',
'1234', // transaction ID - required
'Acme Clothing', // affiliation or store name
'11.99', // total - required
'1.29', // tax
'5', // shipping
'San Jose', // city
'California', // state or province
'USA' // country
]);

商品毎

_gaq.push(['_addItem',
'1234', // transaction ID - required
'DD44', // SKU/code - required
'T-Shirt', // product name
'Green Medium', // category or variation
'11.99', // unit price - required
'1' // quantity - required
]);

参照:Ecommerce Tracking – Web Tracking (ga.js)

ユニバーサルアナリティクスの場合
注文毎

ga(‘ecommerce:addTransaction’, {
‘id’: ‘1234‘, // Transaction ID. Required.
‘affiliation’: ‘Acme Clothing’, // Affiliation or store name.
‘revenue’: ’11.99′, // Grand Total.
‘shipping’: ’5′, // Shipping.
‘tax’: ’1.29′ // Tax.
});

商品毎

ga(‘ecommerce:addItem’, {
‘id’: ‘1234‘, // Transaction ID. Required.
‘name’: ‘Fluffy Pink Bunnies‘, // Product name. Required.
‘sku’: ‘DD23444′, // SKU/code.
‘category’: ‘Party Toys’, // Category or variation.
‘price’: ’11.99′, // Unit price.
‘quantity’: ’1′ // Quantity.
});

参照:e コマース トラッキング – ウェブ トラッキング(analytics.js)

補足:コード内の各データ項目の意味
注文毎

transaction ID(必須)

注文ID。固有の番号です。1回のトランザクションごとにトランザクションidは別の値を発行してください。
(↑テスト環境でこれを固定にしていたら1セッション1回しかトランザクションがカウントされず焦りました)

※商品ごと(addItem)と同じでないといけないです。

Affiliation or store name(任意)
ショップ名。ここにユーザーIDを出力するようにしていることもあるそうです。
コンバージョン>eコマースのデフォルトでは特に見かけないですが、フィルタやディメンションとして使用できます。

total(必須)
合計金額。
※ユニバーサルアナリティクスでは必須ではありません(Grand Total)。

tax(任意)
税金。

shipping(任意)
送料。

city(任意)※ユニバーサルアナリティクスでは廃止
市区町村。コンバージョン>eコマースのデフォルトでは特に見かけないですが、フィルタやディメンションとして使用できます。

state or province(任意)※ユニバーサルアナリティクスでは廃止
都道府県。コンバージョン>eコマースのデフォルトでは特に見かけないですが、フィルタやディメンションとして使用できます。

country(任意)※ユニバーサルアナリティクスでは廃止
国。コンバージョン>eコマースのデフォルトでは特に見かけないですが、フィルタやディメンションとして使用できます。

商品毎

transaction ID(必須)
注文ID。固有の番号です。1回のトランザクションごとにトランザクションidは別の値を発行してください。
※注文ごと(addTransaction)と同じである必要があります。

SKU/code(必須)
※ユニバーサルアナリティクスでは必須ではありません。
商品コード。商品分類の中で一番小さい単位です。

product name(任意)
※ユニバーサルアナリティクスでは必須になります。
商品名。商品分類の中で真ん中の単位です。

category or variation(任意)
商品カテゴリー、ブランド名。商品分類の中で一番大きい単位です。

unit price(必須)
※ユニバーサルアナリティクスでは必須ではありません。
単価。

quantity(必須)
※ユニバーサルアナリティクスでは必須ではありません。
個数。

具体的な設定方法

まず管理画面で アナリティクス設定>ビュー設定>e コマースの設定 をオンにします。

その後先ほどの基本コードをコピペしてサイトに合わせてコードを書き換えます。トラッキングコードの中に書いてもいいし、(下のコードでいう従来のGoogleアナリティクスのような感じです。)含めなくても問題ありません。(下のコードでいうユニバーサルアナリティクスのような感じです。)

 
var id = parseInt(Math.random()*100000);
 

これはトランザクションIDにランダムの数字を付与するように設定してあるものです。デフォルトのコードではないのでよくわからない方は使用しないでください。

任意の項目は記入しなくても問題ないですが、削除してしまうのではなく”(ブランク)にしてください。

従来のGoogleアナリティクスの場合

 
<script type="text/javascript">
var id = parseInt(Math.random()*100000);
  var _gaq = _gaq || [];
  _gaq.push(['_setAccount', 'UA-0000000-1']);
  _gaq.push(['_trackPageview']);
_gaq.push(['_addTrans',
    id,           // transaction ID - required
    'test shop1',  // affiliation or store name
    '1000',          // total - required
    '80',           // tax
    '500',              // shipping
    'Shinagawa',       // city
    'Tokyo',     // state or province
    'JPN'             // country
  ]);

_gaq.push(['_addItem',
    id,           // transaction ID - required
    'cookie002',           // SKU/code - required
    'チョコクッキー',        // product name
    '焼き菓子',   // category or variation
    '108',          // unit price - required
    '1'               // quantity - required
  ]);
  _gaq.push(['_trackTrans']);

  (function() {
    var ga = document.createElement('script'); ga.type = 'text/javascript'; ga.async = true;
    ga.src = ('https:' == document.location.protocol ? 'https://' : 'http://') + 'stats.g.doubleclick.net/dc.js';
    var s = document.getElementsByTagName('script')[0]; s.parentNode.insertBefore(ga, s);
  })();

</script>

 

Googleアナリティクスeコマースタグ

ユニバーサルアナリティクスの場合

 
<script>
var id = parseInt(Math.random()*100000);
ga('require', 'ecommerce', 'ecommerce.js');


ga('ecommerce:addTransaction', {
  'id': id,                     // Transaction ID. Required.
  'affiliation': 'test shop2',   // Affiliation or store name.
  'revenue': '1000',               // Grand Total.
  'shipping': '500',                  // Shipping.
  'tax': '80'                     // Tax.
});

ga('ecommerce:addItem', {
  'id': id,                     // Transaction ID. Required.
  'name': 'ショートケーキ',    // Product name. Required.
  'sku': 'cake001',                 // SKU/code.
  'category': 'ケーキ',         // Category or variation.
  'price': '200',                 // Unit price.
  'quantity': '1'                   // Quantity.
});

ga('ecommerce:send');
</script>

 

ユニバーサルアナリティクスeコマースタグ

レポート画面での見え方

コンバージョン>eコマース で見ることができます。トランザクションは今回ランダムの数字を割り振るように指定しているので適当な数字になっています。

従来のGoogleアナリティクスの場合

コンバージョン>eコマース>商品の販売状況の各プライマリ ディメンション
Googleアナリティクスeコマースレポート

コンバージョン>eコマース>トランザクション
Googleアナリティクストランザクション

ユニバーサルアナリティクスの場合

コンバージョン>eコマース>商品の販売状況の各プライマリ ディメンション
ユニバーサルアナリティクスeコマースレポート

コンバージョン>eコマース>トランザクション
ユニバーサルアナリティクストランザクション

また、セグメント、セカンダリディメンション、フィルタ、カスタムレポートなどで取得した値でカテゴライズして数値を見ることができます。

フィルタ設定

セグメント設定

注意点1:コンバージョンとトランザクションの違い(GA/UA共通)

コンバージョンとトランザクション数は一致しないことがあります。

eコマースの設定はほぼコンバージョンページと同じページ(サンクスページ等)に設定すると思うのですが、

  • コンバージョン:セッションごとに各目標ごとに1回のみ計測される
  • トランザクション:セッション関係なく何回でも計測される

という仕様だからです。ですので、サイト内で1回購入したあとで、買い忘れに気づいてもう一回購入する場合コンバージョンは1ですが、トランザクション数は2になります。

例えば様々な資料DLがコンバージョンのようなサイトの場合で、DLのサンクスページが同一の場合、目標が1つだったりすることがあります。

その場合、実際は大量の資料がDLされているのにアナリティクス上ではあまりコンバージョンしていないように見えてしまいます。

そういう場合にはイレギュラーですがeコマースの設定を使ってみるのもいいかと思います。どの資料がどれだけDLしたかを把握しやすくなります。

注意点2:Eコマースの設定はシステム仕様に従う(GA/UA共通)

先ほど解説したtransaction IDなどの各データ項目はほぼ全て、サイトごとに持っている変数を記入することが出来ます。逆に言えば、いろいろなサイトに出ているeコマースの設定の例と全く同じ設定にしてもそれが自分のサイトでも動くかどうかというとそうとは限りません。

もしECのシステムや外部のショッピングカートのシステムを使用している場合は「”お使いのシステム名” eコマース 設定方法」などと検索して、まず自分のサイトでeコマースの設定が可能かどうか確認してみてください。

そうするとヘルプページや設定方法のページが出てくるかと思うのでそれをみて、理解できるのであればそのままの通り設定していただければいいかと思います。

その他にドメインが同じなのか、異なるかによっても設定方法は変わってくるので、よくわからない場合や、さらに何かカスタマイズしたい場合は知識のある人、技術者に相談して設定してもらうほうがいいです。

とても便利な機能ですがJSや対象のサイトのシステム周りの知識のない人からすると設定が難しいので無理に設定することはおすすめできません。

仮想ページビュー

具体的にできること

イベントとほぼ同じです。

  • ページ遷移しないページでのアクションを計測
  • PDFのDLボタンのクリック数を計測
  • 外部サイトへのリンクのクリック数を計測

が行えます。

イベントの機能が備わる前からあった設定らしいので、仮想ペービューのパワーアップ版がイベントみたいなものです。ですので仮想ページビューでできることはイベントでもできます。

仮想ページビューとイベントの違い

設定方法
仮想ページビュー

パス名またはページ名を設定します。

イベント

カテゴリ、アクション、ラベルを設定します。

レポートの表示
仮想ページビュー

他のページ同様、コンテンツの1ページとして計測されるのでページビューとしてカウントされます。

イベント

行動>イベントで表示され、イベント数としてカウントされます。

使い分け

どうやらほぼ違いはないようなので使い勝手のいいように使えばいいかと思います。設定方法が違いますが、どちらもコンバージョンとしての設定は可能です。

個人的にはページ遷移しないタイプの問い合わせフォームとかの場合は、ページビューとしてカウントされても良いと思うので仮想ページビューで問題無いと思います。

逆に外部サイトへのリンクのクリック数はページビューとしてカウントしたくないのでイベントのほうがいいかと思っています。

基本コード

_gaq.push(['_trackPageview', page_path);

ga('send', 'pageview', 'page path']);

補足:データ項目の意味

page_path/page path(必須)
レポートで表示させたいパスを指定します。

具体的な設定方法

例えば外部サイトへのリンクに仮想ページビューを設定する方法です。

従来のGoogleアナリティクスの場合

 
<a onmousedown="_gaq.push(['_trackPageview', '/google_analytics/pv']);" href="http://example.com/">Googleアナリティクス</a>
 

ユニバーサルアナリティクスの場合

 
<a onmousedown="ga('send', 'pageview',  '/universal_analytics/pv');" href="http://example.com/">ユニバーサルアナリティクス</a>
 

仮想ページビュータグ

レポート画面での見え方

行動>サイトコンテンツ>すべてのページ で通常のページと同じように扱われます。

従来のGoogleアナリティクスの場合
Googleアナリティクス仮想ページビューレポート

ユニバーサルアナリティクスの場合
ユニバーサルアナリティクス仮想ページビューレポート

注意点

イベントと違い仮想ページビューを除いた、または仮想ページビューだけの数値はデフォルトではみれないので、それらを見たいのであればフィルタやセグメントの設定を行う必要があります。

ソーシャル インタラクション(ソーシャルプラグイン)

具体的にできること
  • facebookのいいね!、いいね!取り消し、コメント付きシェア数
  • twitterのツイートボタンクリック、ツイート数

の計測ができるようになります。(google+は何も設定しなくとも計測されています。)

基本コード

_gaq.push(['_trackSocial', socialNetwork, socialAction, socialTarget, opt_pagePath]);

ga(‘send’, ‘social’, ‘socialNetwork‘, ‘socialAction‘, ‘socialTarget‘, {‘page’: ‘optPagePath‘});

補足:各データ項目の意味

socialNetwork(必須)
Facebook、Twitterなどのメディアを指定します。

socialAction(任意)
※ユニバーサルアナリティクスは必須
いいね!、送信、ツイートなどの操作を指定します。

socialTarget(任意)
※ユニバーサルアナリティクスは必須
URLを表す文字列。targetUrlって記入してある例をよく見かけます。

optPagePath(任意)
ページのURLのパス部分です。値の最初の文字は「/」にする必要があります。

具体的な設定方法

コピペで簡単!Google AnalyticsでFacebook/Twitterのシェア数を自動集計する方法の記事に書かれているコードを使用させていただきました。

最初にfacebookやtwitterから必要なコードを作成して、それを指定の場所に設置してください。
Like Button
Twitterボタン

その後下記コードを指定の場所に設置してください。

従来のGoogleアナリティクスの場合

下記コードをの前に設置してください。トラッキングコード内に含めなくて大丈夫です。

 
<script type="text/javascript">
function extractParamFromUri(uri,paramName){if(!uri){return}var uri=uri.split('#')[0];var parts=uri.split('?');if(parts.length==1){return}var query=decodeURI(parts[1]);paramName+='=';var params=query.split('&');for(var i=0,param;param=params[i];++i){if(param.indexOf(paramName)===0){return unescape(param.split('=')[1])}}}twttr.events.bind('tweet',function(event){if(event){var targetUrl;if(event.target&&event.target.nodeName=='IFRAME'){targetUrl=extractParamFromUri(event.target.src,'url')}_gaq.push(['_trackSocial','twitter','tweet',targetUrl])}});
</script>

<script type="text/javascript">
window.twttr=(function(d,s,id){var t,js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0];if(d.getElementById(id))return;js=d.createElement(s);js.id=id;js.src="https://platform.twitter.com/widgets.js";fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);return window.twttr||(t={_e:[],ready:function(f){t._e.push(f)}})}(document,"script","twitter-wjs"));
</script>

<script type="text/javascript">
FB.Event.subscribe('edge.create',function(targetUrl){_gaq.push(['_trackSocial','facebook','like',targetUrl])});FB.Event.subscribe('edge.remove',function(targetUrl){_gaq.push(['_trackSocial','facebook','unlike',targetUrl])});FB.Event.subscribe('message.send',function(targetUrl){_gaq.push(['_trackSocial','facebook','send',targetUrl])});
</script>
 

Googleアナリティクスソーシャルプラグイン

ユニバーサルアナリティクスの場合

ユニバーサルアナリティクスのトラッキングコード内で、</script>前に設置してください。

 
FB.Event.subscribe('edge.create', function(targetUrl) {ga('send', 'social', 'facebook', 'like', targetUrl);});
FB.Event.subscribe('edge.remove', function(targetUrl) {ga('send', 'social', 'facebook', 'unlike', targetUrl);});
FB.Event.subscribe('message.send', function(targetUrl) {ga('send', 'social', 'facebook', 'send', targetUrl);});
window.twttr=(function(d,s,id){var t,js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0];if(d.getElementById(id))return;js=d.createElement(s);js.id=id;js.src="https://platform.twitter.com/widgets.js";fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);return window.twttr||(t={_e:[],ready:function(f){t._e.push(f)}})}(document,"script","twitter-wjs"));
twttr.ready(function (twttr) {twttr.events.bind('click', function (e) {ga('send', 'social', 'twitter', 'click', window.location.href); });
twttr.events.bind('tweet', function (e) {ga('send', 'social', 'twitter', 'tweet', window.location.href);});});
 

※上記サイトのコードをそのまま使用させていただいたところテストサイトではうまく計測できなかったので最初の3行の後半の

{ga(['send', 'social', 'facebook', 'like', targetUrl]);});
{ga(['send', 'social', 'facebook', 'unlike', targetUrl]);});
{ga(['send', 'social', 'facebook', 'send', targetUrl]);});

の”{ga(“で括られている”["と"]“を削除しています。

ユニバーサルアナリティクスソーシャルプラグイン

レポート画面での見え方

集客>ソーシャル>プラグインで見ることが出来ます。
ソーシャルプラグインレポート

注意点

facebookやtwitterの仕様変更などでコードがうまく使えなくなる可能性もあります。facebookはiframe版では計測できないそうです。

クロスドメイン トラッキング

具体的にできること

ショッピングカート等に外部システムを使用している場合にデフォルトの設定のままだとうまく計測できないのを、参照元などの情報をきちんと継続させて計測することができます。
※今回テストしたのは異なるドメインの場合です。

example.comhogehoge.comという2サイトを1つのプロパティとして計測する前提で例を出していきたいと思います。

基本コード

通常のトラッキングコードに追記します。

従来のGoogleアナリティクスの場合

トラッキングコードにはドメインごとに違うコードを追加します。

example.comに貼るコード
pageTracker._setDomainName(‘example.com‘);
pageTracker._setAllowLinker(true);

hogehoge.comに貼るコード
pageTracker._setDomainName(‘hogehoge.com‘);
pageTracker._setAllowLinker(true);

該当するリンクにもコードを付与する必要があり、example.comからhogehoge.comにいくリンク全てとhogehoge.comからexample.comにいくリンク全てに下記コードを追加します。

_gaq.push(['_link', this.href]); return false;

この別ドメインのリンクはJQueryで一括設定をすることができます。詳しくは知識のある人が技術者に聞いてみてください。

ユニバーサルアナリティクスの場合

example.comhogehoge.comのトラッキングコードの一部を書き換えます。

ga(‘create’, ‘UA-XXXX-Y’, ‘auto’);

となっている部分を下記のように変更します。

ga(‘create’, ‘UA-XXXX-Y’, ‘auto’, {‘allowLinker’:true});

また、下記2行を追加します。

example.comに貼るコード

ga(‘require’, ‘linker’);
ga(‘linker:autoLink’, ['hogehoge.com'] );

hogehoge.comに貼るコード

ga(‘require’, ‘linker’);
ga(‘linker:autoLink’, ['example.com'] );

複数ドメインある場合は

ga(‘linker:autoLink’, ['123.com','789.com'] );

というように”,”で増やします。

補足

ユニバーサルアナリティクスではリンクに対してコードは付与しなくてOKになりました。とても楽になります!

今までクロスドメインの設定はすべてのクロスリンク部分のコードの書き換えが必要だったためドメインをまたぐ計測の敷居が高かったかと思うのですがユニバーサルアナリティクスではこれを自動化する仕組みをGoogleが提供してくれたおかげで

ga(‘require’, ‘linker’);

このlinkerという記述をすると、linkerライブラリというものを読み込んでくれて面倒な設定をしなくてよくなっているようです。素敵ですね!!

具体的な設定方法

従来のGoogleアナリティクスの場合
  1. トラッキングコードの変更
  2. 各リンクを変更
  3. フィルタを設定

の3つを行います。

1.トラッキングコードの変更
example.comに貼るコード

 
<script type="text/javascript">
var _gaq = _gaq || [];
  _gaq.push(['_setAccount', 'UA-00000-1']);
  _gaq.push(['_setDomainName', 'example.com']);
  _gaq.push(['_setAllowLinker', true]);
  _gaq.push(['_trackPageview']);

  (function() {
    var ga = document.createElement('script'); ga.type = 'text/javascript'; ga.async = true;
    ga.src = ('https:' == document.location.protocol ? 'https://' : 'http://') + 'stats.g.doubleclick.net/dc.js';
    var s = document.getElementsByTagName('script')[0]; s.parentNode.insertBefore(ga, s);
  })();
</script>
 

hogehoge.comに貼るコード

 
<script type="text/javascript">
var _gaq = _gaq || [];
  _gaq.push(['_setAccount', 'UA-0000000-1']);
  _gaq.push(['_setDomainName', 'hogehoge.com']);
  _gaq.push(['_setAllowLinker', true]);
  _gaq.push(['_trackPageview']);

  (function() {
    var ga = document.createElement('script'); ga.type = 'text/javascript'; ga.async = true;
    ga.src = ('https:' == document.location.protocol ? 'https://' : 'http://') + 'stats.g.doubleclick.net/dc.js';
    var s = document.getElementsByTagName('script')[0]; s.parentNode.insertBefore(ga, s);
  })();
</script>
 

2.各リンクを変更
example.comに貼るコード
TOPに戻る

hogehoge.com側に貼るコード

 
<a href="http://example.com/form" onMouseDown="_gaq.push(['_link', this.href]); return false;">お問い合わせフォーム</a>
 

GAcross1_code

GAcross2_code

クロスリンク

3.フィルタの設定
ここはざっくりと設定のみ載せさせていただきます。この画面のように設定して下さい。

ドメイン表示フィルタ

フィルタの種類:カスタムフィルタ

フィールド A : 引用 A ホスト名 (.*)
フィールド B : 引用 B リクエストURI (.*)
出力先 : 構成 リクエストURI $A1$B1

フィールド A は必須:はい
フィールド B は必須:いいえ
出力フィールドを上書き:はい
大文字と小文字を区別:いいえ

と設定します。これでドメイン名が表示されるようになります。(フィルタはそれ以降のデータを書き換えてしまうので、もしなにか不安だったら別にビューを作成しておいてそちらにフィルタを設定するほうが安全かと思います。)

※目標URLがドメインを含んでいないままでしたらドメインを含めたものに変更してください。レポートで表示されるものを記入しないと計測できません。

ユニバーサルアナリティクスの場合
  1. トラッキングコードの変更
  2. 参照元除外設定
  3. フィルタの設定

の3つを行います

1.トラッキングコードの変更
example.comに貼るコード

 
<script type="text/javascript">
(function(i,s,o,g,r,a,m){i['GoogleAnalyticsObject']=r;i[r]=i[r]||function(){
  (i[r].q=i[r].q||[]).push(arguments)},i[r].l=1*new Date();a=s.createElement(o),
  m=s.getElementsByTagName(o)[0];a.async=1;a.src=g;m.parentNode.insertBefore(a,m)
  })(window,document,'script','//www.google-analytics.com/analytics.js','ga');

  ga('create', 'UA-0000000-0', 'auto', {'allowLinker':true});
  ga('require', 'linker');
  ga('linker:autoLink', ['hogehoge.com'] );
  ga('send','pageview');
</script>
 

UAcross1_code

hogehoge.comに貼るコード

 
<script type="text/javascript">
(function(i,s,o,g,r,a,m){i['GoogleAnalyticsObject']=r;i[r]=i[r]||function(){
  (i[r].q=i[r].q||[]).push(arguments)},i[r].l=1*new Date();a=s.createElement(o),
  m=s.getElementsByTagName(o)[0];a.async=1;a.src=g;m.parentNode.insertBefore(a,m)
  })(window,document,'script','//www.google-analytics.com/analytics.js','ga');

  ga('create', 'UA-0000000-0', 'auto', {'allowLinker':true});
  ga('require', 'linker');
  ga('linker:autoLink', ['example.com'] );
  ga('send','pageview');
</script>
 

ユニバーサルアナリティクスクロスドメインコード

2.参照元除外設定
最初に説明させていただいたように、参照元が変更してしまうと別セッションになってしまうのでデフォルトのままだと遷移した時に別セッションになってしまいます。

なので、参照元除外にexample.com,hogehoge.comという形で登録してあげる必要があります。設定方法は前回の記事の参照元除外をご確認ください。

最初hogehoge.comだけを登録したらいいのかと思いhogehoge.comだけ登録したらexample.com/formhogehoge.com/thanksexample.comと遷移したときにhogehoge.com/thanksにいく時に別セッションとカウントされてしまいましたので気をつけてください。

3.フィルタの設定
従来のGoogleアナリティクスと同様ですので割愛します。

レポート画面での見え方

crossrepo

注意点

きちんと情報が引き継がれているとサイトをまたぐリンクをクリックした時に、

従来のGoogleアナリティクスの場合は

 

http://example.com/test.html?__utma=000000000.000000000.0000000000.000000000.000000000.1&__utmb=111111111.1.1.111111111&__utmc=222222222&__utmx=-&__utmz=123456789.0123456789.4.8......

 

ユニバーサルアナリティクスの場合は

 

http://example.com/test.html?_ga=1.123456789.123456789.000000000

 

というような感じで数字がアドレスバーに表示されます。

この文字列が表示されるのがいやな場合はどうやらスクリプトでどうにかできるそうです(長くて汚いutm_*パラメータ付きURLをキレイにするGoogle Analytics用の少しマニアックなスクリプト)が、ユニバーサルアナリティクスでも対応してるかどうか検証しておりませんので、どうしても気になる方は近くの技術者に相談していただければいいかと思います。

慣れていないとややこしい部分があるので、この設定も不安なら知識を持っている人が技術者に頼むほうがいいかと思います。ただ、ドメインをまたぐ計測が面倒なので外部への遷移へのリンクをイベントとかで計測していた場合はユニバーサルアナリティクスにすることで設定が楽になっているので機会があれば設定してみてください。

あと、今回のタグや設定はテスト環境では有効でしたが、もしかしてサイトによってうまく設定ができない等の不具合もあるかもしれないので、設定したあとの確認は忘れずに行ってください。

補足

サブドメイン計測の場合の設定方法のみ記載しておきます。

従来のGoogleアナリティクスの場合

 
_gaq.push(['_setAccount', 'UA-0000000-1']);
 

 
_gaq.push(['_trackPageview']);
 

の間に

 
_gaq.push(['_setDomainName', 'example.com']);
 

を追加してください。

ユニバーサルアナリティクスの場合

 
ga('create', 'UA-0000000-0', 'example.com');
 

 
ga('create', 'UA-0000000-0', {'cookieDomain': 'example.com'});
 

に変更してください。

ユーザー タイミングとサンプリング

簡単にまとめさせていただきます。ユーザータイミングの設定に関しては Googleアナリティクスのトラッキングコード設定入門をご確認ください。

サンプリング

サンプリングとは?

PVやヒット数が多いサイトでは、Google アナリティクスが設けている上限値に達してしまうことがあります。
Google アナリティクスの上限としては

・By sampling the hits for your site or app, you will get reliable report results while staying within the hit limits for your account. The limit on the number of hits for a standard GA account is 10M hits/month.

とあるように、1,000万PV/月の上限が定められており、それ以上の値は自動的にサンプリング(全ての測定データのうち、適当な数だけが採取されて集計対象になる)されるようになっています。

こうしたデータを予め任意の割合でまびいて抽出できるのが、このサンプリング機能です。
またこのユニバーサルアナリティクスのサンプリング機能は、初回訪問時にそのユーザをサンプル対象とするか決めるので、サンプリングがなされても直帰率や訪問率に影響を与えることなく測定をすることができます。

具体的な設定方法

従来のGoogleアナリティクスの場合
トラッキングコードに以下のコードを追加します。

 
_gaq.push(["setSampleRate", サンプルする割合(%)]);
 

ユニバーサルアナリティクスの場合
既存のトラッキングコードのcreateの部分を以下のように修正します。

 
ga('create', 'UA-XXXX-Y', {'sampleRate': サンプルする割合(%) });
 

こうすることで、データを間引く(サンプリング)ことができます。

例えば

 
ga('create', 'UA-XXXX-Y', {'sampleRate': 50});
 

としておくと、100人のユーザのうち50人のみのデータを抽出して測定対象とすることができます。

まとめ

以前の記事と合わせて設定の利点とめんどうな点等を考えてユニバーサルアナリティクスへの移行を考えてみてください。

大きなサイトほどいろいろな設定をおこなっているはずで、移行のための準備が大変になると思うのでそういった場合はサイトのシステムに関わっている方に相談して見てください。

ちなみに、今回この記事を書くにあたって全てテストをしてみたのですが、公式等に書かれている通りに設定したはずがなぜか動かない、とか説明されてる通りの動きにならない。。みたいなことが多々あり開発室の人に助けてもらいました。

それをふまえて弊社開発室のブログでもエンジニア向けのAnalytics設定に困ったときのまとめの記事を書いてくれたので開発の人間にうまくやりたいことが伝わらなかった場合はぜひこちらのブログを見せてみてください。

参考:基礎からわかるGoogleアナリティクスのトラッキングコード設定入門

参考サイト/本

最後に、こちらの記事作成にあたり大変参考にさせて頂いた書籍や記事をご紹介します。

最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。

消費者の購買行動に関する4つの発見 – ソーシャル、Amazon、ブランド、店舗

検索と購買行動の関係性を取り上げた統計データはたまに目にしますが、新たな調査結果が発表され内容が興味深かったのでここに紹介します。 — SEO Japan

小売のプロモーションに特化するParago社は、複数の製品のカテゴリーにおける、消費者がリサーチ、そして、購入を行う経緯を調べ、先日、調査結果を発表した。この調査は、消費者による購入に関する見解が多く詰まっており、デジタルマーケッターは様々なヒントを得られる。

ここでは、リサーチの一つの領域にスポットライトを当てる — それは、消費者が購入モードに入った時の消費者の行動に関する見解である。購入する製品を調べる際に消費者がチェックする情報源をリストアップした下のチャートは、デジタルマーケッターに様々なアイデアをもたらす。

preferred-omni-channel-sources

消費者がオンラインで購入を行う経緯。画像の著作権 — Parago

左側: 自動車部品、電化製品、家具/家庭用品、オフィス用品、スポーツ製品、オモチャ、食料品、日曜大工道具/住宅用品、ペット用品、購読サービス

上: Google、店舗内のディスプレイ、小売店のウェブサイト、Amazon、新聞/雑誌、テレビ、ソーシャルメディア、モバイルアプリ

 

 

1. ソーシャルは購入調査のチャンネルではない

Conductorによる調査では、購入リサーチプロセスにおいて、ソーシャルは最も利用される回数が少ないチャンネルであることが判明した。97%の確率で利用される検索と比べ、ソーシャルは、たった15%であった。

Conductorの調査が行われたのは2012年であり、時間が経過しても、消費者は、ソーシャルに頼ろうとしていないことになる。これは注目に値する。

当然ながら、ブランドを構築する、顧客の声に耳を傾ける、コンテンツを配信する等、ソーシャルには大きなメリットがある — 事実、私達が実施した調査では、ソーシャルの利用目的の中で、2番目に多かったのはコンテンツの発見であった — しかし、消費者は、購入する製品のリサーチには、ソーシャルを利用していない。

2. Amazonの影響力は思っているよりも低い

オンラインショッピングにおいて、Amazonの力は絶対的であり、製品の深さと広さ、そして、確立されたブランドは、多くの小売業者が、インターネットショッピングの分け前を得るには、あまりにもスケールが多過ぎると言う考えが定着している。

しかし、Paragoの調査では、確かに、Amazonは絶対的なブランドを構築し、また、レビューが多数投稿されたサイトは、オンラインリサーチにおいて重要な情報源ではあるものの、オンラインの小売業者も十分に戦えることが判明している — 自然な検索結果で、ある程度上位にランク付けされていることが前提となる。

小売業者は、製品を買ってもらうために、同等の価格に設定する必要はあるが、Amazonがリサーチのチャンネルとして2番目に多く用いられている全ての分野で、オンライン検索(Google)が1位を獲得している。

3. ブランドロイヤルティが購入の決定に大きな影響を与える

調査によると、ショッピングサイトは、購入プロセスにおいて、3番目に利用されることが多いようだ。

つまり、ブランドロイヤルティは、オンライン検索ほどではないにせよ、購入プロセスに影響を与えていると言えるだろう。面白いことに、アパレル業界のブランドロイヤルティは、購入に最も大きな影響を与えている — これは、服の購入は、個人の好みに左右され、また、消費者の信頼を必要とする事実に基づいている。

4. 店舗内で実際に確かめなくてもよい製品もある

店内での販売は、オンラインの買い物を抑制すると言う、当たり前の主張が長らく浸透している。 しかし、「in-store displays」(店舗内のディスプレイ)をよく見ると、消費者は、実際に手に取ることが出来なくても、オンラインで製品を購入していることが分かる。

事実、– 電化製品、家具、家庭用品、そして、スポーツ用品等、実際に手に取って確かめたいと思われる製品のカテゴリーにおけるチャンネルとし、「in-store displays」は3番目、もしくは、4番目に位置しており、重宝されているわけではない。

店舗内の展示が最も利用される回数が多い製品のカテゴリーは、オフラインの購入が今でも大半を占める、食料品、ペット用品等のカテゴリーであり、配送が面倒で、急に必要になる製品が該当する。

このデータから、店舗内の購入から、消費者が距離を置き始めていることが見えてくる。しかし、このデータだけで判断するべきではない。オンラインショッピング、そして、「ポイント & クリック」する購入には、調査では取り上げられていない消費者のニーズが欠けている — 「感覚で製品を選ぶ」ニーズ、「実際に手に取って、触りたい」ニーズ、そして、「他の製品と比べたい」ニーズ。

instore-vs-omnichannel

消費者が製品を購入する場所 — 画像の著作権 Parago

左側: TV、ミキサー、DVD ブレーレイ ウルトラバイオレット、テレビゲーム、洗濯機、プリンター、運動靴、ジーンズ、化粧品/パーソナルケア用品、芝生 & 庭用品、タイヤ、車のバッテリー、洗濯用洗剤、ドッグフード、ビール、TV/インターネット/電話のパッケージ

上: 製品、店舗以外で購入する割合

このニーズは、購入の決定を楽にすることに力を入れている小売業者によって、少なくとも部分的には、満たされる。要するに、店を訪問して収集する豊富な情報を消費者に提供する必要があると言えるだろう。

また、リッチメディアのコンテンツを提供することも求められている — 情報を基に購入の決定を下してもらうことを目標に掲げ、店の中で刺激される感覚にアピールするような、大きく、詳細が分かる画像、動画、そして、ユーザーによるレビューを提供するべきである。

オンラインコマースを成功に導く鍵

消費者のオンラインショッピングに関する最新の調査では、ほぼ全ての製品のカテゴリーにおいて、消費者は、リサーチの情報源として、Googleを最も利用していることが分かった。この調査は、以下の2つの当然の事実が、オンラインコマースに当てはまると示唆している:

  1. 勝つためにはまず参加する必要がある。 消費者は、製品を購入する際に、他の何よりも検索を頼りにしている — つまり、検索結果に表示されていなければ、競争に参加することさえ出来ないのだ。
  2. 最高のアイテムを提供する必要がある。 消費者が、購入プロセスにおける情報源として、店舗内の展示から距離を置きつつある中、オンラインの小売業者は、隙間に入り、店舗内の買い物で得ていた情報や経験に代わるものを提供しなければならない。

上記の2点を考慮し、サイトに反映させるオンライン小売業者は、オンラインコマース化の流れにおいて、有利な立場に身を置くことが出来るようになる。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「4 Revealing Facts About How Consumers Search And Buy Online」を翻訳した内容です。

まず、商品別の購買ソースの微妙な差が面白かったです。さらにソーシャルが購買行動の乾季ソースに全くなっていない点は、ソーシャルECがイマイチ流行らない理由を説明しているかもしれません。他も色々と気になる結果がありましたが、最後にECを成功させるには、1)参加する、はともかく 2)最高の商品を提供する必要がある、とのこと。コンテンツマーケティング等で購買のきっかけを高めることはできるとは思いますが、結局は 2) が大事なんですよね。。。もちろん何を持って「最高」を定義するかという話もありますし、SEOやコンテンツマーケティングでユーザーニーズを考える過程で改めて商品の優位性や特徴について考えることが新たな成功のヒントになるかもしれません。 — SEO Japan [G+]

支払いページのコンバージョンを改善する7つの原則

LPOに力を入れているSEO Japanですが、最近LPO関連の記事が少なかった、ということで、今回は天才ウェブマーケッター、ニール・パテル大先生による支払ページのコンバージョン改善方法を7点伝授。 — SEO Japan

checkout page

売り上げにつながらないなら、どんなにトラフィックが多くても、あるいは、どんなにサイトが格好よくても意味はない。売り上げの数は、事業のパフォーマンスに影響を与える。

そこで今回は、支払いページのコンバージョンを改善する方法を伝授する。このページは、ファネルの一つの領域に過ぎないが、重要度はとても高い。

それでは、業界に関わらず、支払いページに必要とされる7つのアイテムを挙げていく:

適度な量のフォームの入力欄

入力する欄が少なければ少ないほど、コンバージョン率は高くなる、と言う指摘は定番である。しかし、支払いページに関しては、72%の確率でこの指摘は誤っていることを私は見出した。

考えてもらいたい…クレジットカードの番号、有効期限、そして、CSC(セキュリティコード)のみが求められているなら、怪しげな行為が行われていると疑いたくなるのではないだろうか?

cc fields

クレジットカードの情報を入力する前に、名前、eメールアドレス、住所、郵便番号の入力を求められる方が、安心感を持つはずである。

そのため、入力欄を極限まで少なくした、大幅に簡素化された支払いページを作る前に、特に請求先住所等の欄を加えて、テストしてもらいたい。

入力欄を加えていくと、顧客の信頼感が増していくことに気づくだろう。その結果、支払いのプロセスを完了する人は増加する。しかし、残念なことに、入力欄に情報を入力する人が増えても、必ずしも、売り上げが増えるとは限らない。欄が増加すると、情報を入力する際にビジターが入力を誤る確率も高くなり、その結果、クレジットカードが拒否されるケースが増えてしまう。

それでは、どのように対応すればいいのだろうか? 入力ミスの問題に対しては、追加の入力欄を維持し、支払いプロセッサにアクセスして、「住所の確認」等の確認ボックスのチェックマークを外す方法が最も効果的である。

authorize credit cards

こうすることで、誰かが小さな入力ミスをしても、請求は成立する。

ビジターの考え方を変える

支払いを行ってもらう最も単純な方法は、何もリスクがない点を分かってもらうことだ。「返金保証」や「無料トライアル版」のバッジを掲載することで、リスクの認識をやわらげる手もある。しかし、この手法は、必ず成果が上がるとは限らない。

unleash your thin

上の画像を見て、Unleash Your Thinが、とても賢い取り組みを行っていることに気づくだろうか?このサイトは心理を利用して、買う気持ちにさせている。製品のメリットだけでなく、満足することが出来なかった場合でも、リスクがない点を伝えるテキストを用意しているのだ。また、チェックボックスがあると、買う前に製品を「認めている」ような気分にさせる効果がある。

Unleash Your Thinが利用している戦略は、ダイレクトメール業界特有の戦略であり、このアプローチは、宣伝用のハガキで採用されている。支払いページで試すことを薦める。コンバージョンにプラスの影響を与える可能性があるからだ。この手法を実際に採用した私の友人は、16%も売り上げを増やしていた

信頼の要素をファンネル全体に表示する

TRUSTeやVeriSign Secured等のバッジを掲載すると、コンバージョン率が増加することは、既にご存知なのではないだろうか。しかし、支払いページのみにこのバッジを掲載している状態では、コンバージョンは変化しないことは、あまり知られていない。

security

サイトを初めて訪問した際に安全だと感じないなら、支払いページまでクリックしてアクセスする前に、サイトを去る。

セキュリティのバッジをファンネル全体に掲載することで、この問題を解決することが出来る。つまり、フロントエンドのページから、支払いページに至るまで、バッジを掲載することで、支払いページのみにセキュリティバッジを貼った場合よりも、コンバージョン率が高くなる可能性があるのだ

私自身、支払いページのみにセキュリティバッジを掲載してみたが、大した変化は見られなかった。一方、サイト全体に加えたところ、コンバージョン率に目に見える変化が生じた。ただし、この手法を利用する前に、幾つか知っておいてもらいたいことがある:

  1. セキュリティバッジがコンバージョン率を10%以上改善するケースはごく稀である。
  2. TRUSTeやVeriSignのバッジを購入する余裕がなくても、資金を投じることなく自分で一般的なバッジを作ると、同じようにコンバージョンを改善する効果が見込める。
  3. この手法は、融資や健康等、スパムが多い業界で特に効果が高い。

よくある質問

何をしたところで、ビジターの多くは、支払いページに到達すると、疑念を持つ。そのため、ビジター全員をコンバートすすることは不可能である。しかし、疑念を晴らすことが出来れば、コンバージョン率は高くなる

支払いページでQualarooを用いると、次のような質問をビジターに投げ掛けることが出来るようになる:

このページで他にどのような情報を提供すれば、安心してお買い物をして頂けますか?

すると、購入を完了することに懸念を持つ人達から、多くのレスポンスが寄せられるはずだ。このフィードバックを使って、答え付きのよくある質問のリストを作り、支払いページで提供してもらいたい。

faq

この手法を支払いページで利用する際は、FAQのセクションをページの上の方、もしくは、下の方に掲載し、テストしてもらいたい。なぜなら、配置によって、コンバージョン率に差が生じる可能性があるためだ。

ステップは1つよりも2つの方が良い

ビジターが踏むステップを減らした方が、コンバージョン率は高くなる…こんなデタラメを言い始めたのは誰だろうか?以前私が綴ったフープ理論に関する記事に目を通してもらえば、2段階の支払いプロセスに見られるように、ビジターに少しずつ決断を下してもらう方が、通常は、コンバージョン率は上がる。

顧客の名前とeメールアドレスを1ページ目で要請し、クレジットカードの情報を2ページ目で要請することで、この法則を活用することが可能である。

two step check out

通常、この手法は、コンバージョン率を10%高める。Crazy Egg(私が運営するサイト)では、大きな効果があり、また、ティモシー・サイクス氏のサイトでテストを実行したところ、コンバージョン率は12%改善された。

この手法がうまくいくのは、既に名前とeメールアドレスを提供しているため、その他の情報も提供しても構わない、と言う心理が働くためだ。また、支払いのプロセスを完了しなかった場合、eメールを送信して、サイトに戻ってもらう試みを行うことが出来る。クーポンを使って誘うことも、あるいは、リマーケティングキャンペーンを策定して、注目を勝ち取る手もある。

ライブチャットでビジターを支援する

ライブチャットを試したとしても、大半の企業は、コンバージョン率を上げることは出来ない。それには、次の2つの理由がある:

  1. 24時間チャットの対応係を用意していないため、質問に答えてもらえない。
  2. サイトの全てのページに掲載するため、ビジターの気を散らしてしまう。

ライブチャットをテストしたいなら、24時間対応しなければならない。24時間スタッフを常住させることが出来ないなら、Chatter Lime等のサービスを使ってみよう。各チャットのリクエストに対応してもらえるようになる。

livechat

さらに、支払いページのみでライブチャットを提供するテストを行ってもらいたい。支払いページは、最も多くの疑問と懸念をビジターにもたらすページだからだ。また、ホームページで提供すると、ビジターは、製品を購入してもらうためのマーケティングのコピーを読む行為よりも、質問を入力する行為にエネルギーを使ってしまう。

ソーシャルプルーフ

企業のロゴ、あるいは、現在/過去の顧客の推薦文を加えると、顧客候補に対して、良質な製品やサービスを提供していることを再確認してもらえる。あまり重要ではないように思えるかもしれないが、ウェブ上には、無数のガラクタのような製品が存在し…しかも、消費者は購入している

その結果、消費者は、オンラインショッピングに失敗し、後悔することになる。ソーシャルプルーフ(社会的証明)を支払いページに掲載すると、支払いページのプロセスを完了する買い物客は増加する。

logos proof

製品を購入している会社のロゴを利用するつもりなら、様々な規模の会社のロゴを掲載するべきである…こうすることで、あらゆる規模の顧客を対象にすることが可能になる

また、証言広告を利用するなら、このブログの記事で挙げられているステップに従ってもらいたい。個人のフルネーム、場所、または、写真のない証言広告は、コンバージョンにマイナスの影響をもたらす可能性がある。そのため、この手法を用いるなら、適切に利用してもらいたい。

まとめ

上述した原則に従えば、支払いページのコンバージョン率が上がるはずだ。しかし、あらゆるコンバージョンの最適化の取り組みに言えることだが、A/B テストを実施する必要がある。

なぜなら、ある会社にとって効果的な手法が、たとえ同じ業界であったとしても…別の会社の役に立つとは限らないからだ。

最後に、支払いページのコンバージョンの最適化に関する意見を聞かせてもらいたい。コンバージョン率の改善に役立つその他の手法をご存知なら、紹介してもらいたい。


この記事は、QuickSproutに掲載された「The 7 Things Every (Great) Checkout Page Needs」を翻訳した内容です。

どれもよくある改善ティップスに出てくる内容とは一味違う、具体性がありチャレンジする価値がある項目ばかりでしたね。やっぱり目の付け所が違うニール・パテルでした。もちろんどの策もきちんとテストして効果検証をすることが重要です。自社で賄いきれない場合はDLPOなんてツールもありますよ(棒読みPR)。 — SEO Japan [G+]

Eコマースの売り上げを倍増する17のSEOベストプラクティス

クリスマスシーズンを前に日本のEコマース業界も盛り上がってまいりました!今年も(こそ?)クリスマスを自社のEコマースサイトの 売上拡大にフル活用したいウェブマスター&マーケッターにお送りするEコマースの売上を倍増するためのベストプラクティス集をSEO Japanからのクリスマスプレゼントとしていち早くお届け。この手のリスト記事は良くあると思いますが、かなり具体的でEコマースをやりこんでいる方にもヒントになる内容が多くありそうです。 — SEO Japan

SEOを活用すると、Eコマースの売り上げが2倍に増えるとクライアントに初めて伝えた時、なかなか信じてもらえなかった。しかし、ノルウェーで、8つの効果的なSEOのテクニック(日本語)を用いて、SEOでEコマースの収益を2倍に増やした具体例(日本語)を挙げると、態度は一変した。

実感が湧かないかもしれないが、事実である。EコマースSEOとコンバージョンの最適化を行うと、トラフィックと売り上げを2倍に増やすことが出来る。証拠を見せたところ、トラフィックを増やす方法、コンバージョンを高める方法、買い手と交流し、ファンになってもらう方法等について、次々と質問が寄せられた。以下に、特に一般的な疑問、そして、私なりの答えを挙げていく。

Best Practices In E-Commerce SEO

質問 #1:在庫切れの製品にはどう対処すればいいのか?

複数の要因に左右されるが、個人的に推奨する対策を紹介する。

そのままにしておく。 後で在庫が回復するなら、そのままの状態にしておくと良い。削除したり、隠したり、あるいは、交換したりするのはやめよう。また、別の製品を加えたり、ビジターを別のページにリダイレクトする行為も薦められない。

別のアイテムを提案する。 ある製品が売切れたら、その製品との関連性が高い製品をサイトのウィジェットを介して、提案してみる手がある。幾つか例を挙げていく:

  • 別の色の同じ製品
  • 新しいモデルや新しいバージョン
  • その他のブランドの同一の製品
  • 質と価格が一致する同じカテゴリーの別の製品

顧客に素晴らしいサービスを提供すれば、顧客は満足する。また、検索エンジンは、関連するページを発見し、サイトの構造をより正確に理解するようになる。

在庫が回復する日をユーザーに伝える。 製品が在庫に戻る予定日を伝え、ユーザーがいつサイトに戻り、製品を買えばいいのか分かるように工夫しよう。

取り寄せを提案する。取り寄せ注文を行い、製品が届いた時点で送ることを約束する。製品を喉から手が出るほど求めている買い手候補は、数日間余分に待たなければいけないとしても、飛びつくはずだ。

ダメージを和らげる。 在庫が届いたら、値引き価格で提供する等、何らかの慰めを用意する。こうすることで、後で買う気が起きるかもしれない。

質問 #2: 旧品種/期限切れの製品にはどのように対応すればいいのか?

頻繁に新しいモデルやスタイルの製品が届く家電製品やファッション衣料品店のように、あらゆるオンラインショッピングサイトに、二度と入荷しない製品が必ず存在する。

多くのEコマースサイトは、ページを削除して、後は何もしない。SEOの観点では、この行為は薦められない。SEOのバリューを失い、URLをブックマークしてくれたユーザーに、エラーメッセージを与えてしまうからだ。

適切な解決策は、ケースバイケースである。

  1. 期限切れの製品を掲載しているページのURLを301リダイレクトにする。 期限切れの製品が、新しいモデルに差し替えられているなら、301永久リダイレクトを古い製品のページから新しいページに用いる。すると、新しいページをランク付けしてもらいたい旨をグーグルに伝えることが出来る。 この処理のおかげで、SEOのバリューを維持する効果が見込める。
  2. 親カテゴリーにリダイレクトする。 この手法は、ビジターの問題を解決することを意図している。期限切れの製品と同じ意図を持つ関連製品があるなら、その製品の親カテゴリーにビジターを導くことが出来る。
  3. 期限切れの製品のページ、コンテンツ、URLを永久に削除する。 期限切れの製品に密接に関連する製品がないなら、410ステータスコードを使って、当該のページを削除する手もある。このステータスコードは、ページが永久に削除され、二度と戻って来ないことをグーグルに伝える。
  4. URLを再び利用する。 技術の仕様とモデルの番号がバラバラのノーブランド製品を販売しているなら、URLを再び利用することも可能である。こうすることで、ページのオーソリティを維持し、また、グーグルで上位にランクインする確率を高めることが出来る。
  5. 残す必要のある製品に注意する。 特定の製品のページは、既存の顧客、または、リサーチを望む人達に対して、情報を提供するページとしての存在意義を持つ。このタイプの製品のページは残すべきだ。以前購入した買い手が戻り、ページを介して、情報、アドバイス、そして、サービスを得るためだ。

質問 #3: 季節商品にはどのように対応すればいいのか?

製品のカテゴリーを強化することを目指すべきである。製品のカテゴリーに力を入れ、製品ページの説明欄のブレッドクラムおよびリンクを使って、季節商品を製品のカテゴリーに結びつけよう。最もポテンシャルが高く、最も重要な製品のページを最適化し、残りのSEOの予算を使って、製品のカテゴリーを強化しよう。

人気の高い製品を売り出し、その製品に対して大きな需要があることが分かっているなら、URLに「coming soon」(発売間近)ページを加えて、独自のコンテンツを提供し、さらに、通知プログラムおよび予約注文フォームを作成してもらいたい。また、ソーシャルメディアをこのページに統合して、ユーザーが作成したコンテンツを介して、買い手候補を盛り上げる手もある。

1年ごとにリリースし、製品を入れ替えることが分かっているなら、[website.com/category-sub-category/product-name-2012/]のようにURL内に年を加えて、新しいバージョンをリリースしたら、[website.com/category-sub-category/product-name-2013/]に301リダイレクトしよう。

質問 #4: 新製品に対するSEOはどのように行えばいいのか?

良質なインフォメーションアーキテクチャ、ウェブサイトの構造、そして、内部のリンクの構造は、新しい製品のページを上位にランクインさせる上で、絶対に欠かせない。ホームページからカテゴリーのページに、そして、カテゴリーのレベルから製品のページにリンクを張ろう。こうすることで、グーグルに早くコンテンツをインデックスしてもらえるようになる。また、親のカテゴリーのページからもリンクを張るべきである。

ウェブサイトのテーマ(テンプレート)を最適化して、新製品が、必ずホームページに掲載され、見つけてもらい、インデックスしてもらえる環境を作る必要がある。優れた内部リンクの構造により、新製品のページを早い段階でインデックスし、ランク付けしてもらえる。

質問 #5: 固有のコンテンツがほとんどない、または、全くない製品ページにはどのように対応すればいいのか?

Eコマースビジネスには、製品ページのコンテンツを重要視する会社が非常に少ないと言う問題が見られる。多くの会社は、データベースから製品の情報を引き出し、その結果、コンテンツが重複する問題に直面する。

製品の写真しか掲載されていないページもある。これでは、検索エンジンは、ページの内容も、検索エンジンのユーザーに対する関連性も把握することは出来ない。

  1. 特に人気が高い製品にコンテンツを加える。 ウェブ分析ツールを使って、売り上げが多く、人気の高い製品のページを特定し、コンテンツを介して手動で更新していく。
  2. 製品のカテゴリーを強化する。 10万点の製品に対して、テキストを作成することは不可能である。そのため、製品の親のカテゴリーを強化するSEOの取り組みに焦点を絞るべきである。内部リンクの構造、ブレッドクラムを改善し、関連する製品を加えて、検索ボットにサイトの内容を伝えよう。
  3. ユーザーが作成したコンテンツを追加する。 ウェブ上のその他の重複する製品との差別化を効果的に行うことが出来る。満足したユーザーや顧客による推奨やレビューは、SEOキャンペーンを強化するだけでなく、売り上げへのコンバージョンにもプラスの影響を与える。

質問 #6: メーカー側の製品の説明をどのように表示すればいいのか?

グーグルは、重複するコンテンツを嫌う。メーカーの説明文をそのままコピーするだけでは、コンテンツの重複が起きてしまう。しかし、大規模なショッピングサイトの場合、全ての製品の説明文と仕様を書き直すことは、事実上、不可能である。

ユーザーによるコメントやレビューを加えることで、この問題を回避することが出来る。ユーザーにコメントを求め、ソーシャルネットワークを統合し、ユーザーに体験談を語ってもらうべきだ。満足している顧客は、マーケティングの取り組みを助けてくれる。

  1. 製品ページにコンテンツを加える。 ユーザーの問題を解決することを目指して、コンテンツに個性を与え、コンテンツの質とオリジナリティを高める。情報、画像、動画、または、提案をコンテンツに加えてもらいたい。
  2. コンテンツの「心理」の層を加える。 通常の製品の説明文は、面白味に欠け、専門用語を多用している傾向が見られる。しかし、気持ちや感覚が買い物に大きな影響を与えている。そこで、ストーリーを加え、製品の説明欄に息吹きを吹き込もう。

質問 #7: 製品の多様化にどのように対処すればいいのか?(色やサイズ等)

見た目はほぼ同じだが、色やサイズのバリエーションを持つ製品もある。適切に対処しなければ、コンテンツの重複と見なされてしまい、その結果、ランキングが低迷し、同じ製品のバリエーションの間で共食いが発生する可能性がある。また、誤ったキーワードで、製品が取り上げられてしまう危険もある(レッドジーンズが、キーワード「ブルージーンズ」で格付けされてしまう)。アダム・アウデッテ氏が、このニュアンスについて、レポートの中で分かりやすく説明しているので、参考にしてもらいたい。

ウェブサイトを見直すと、適切なキーワードに対してランク付けされることで、販売数が増える製品が次々に見つかるかもしれない。

質問 #8: カテゴリーページにはどのように対応すればいいのか?

ホームページの次に強力であり、人気の高いのが、カテゴリーページである。

  1. カテゴリーページを個別のホームページとして扱う。 関連性の高い製品ページを含むサイロ、または、ニッチとして対処するべきである。
  2. カテゴリーページにコンテンツを加える。 この記事で取り上げられている優れたアドバイスを参考にしてもらいたい。
  3. ディープリンクを製品ページに構築する。 ソーシャルメディアに加え、ゲスト投稿、コンテンツマーケティング、さらには、広告もプラスに働く。
  4. ソーシャルシェアをタグ付けする。 グーグルプラス、ツイッター、そして、その他のネットワークでのリンクのシェアを狙いを持って実施する。
  5. 見せる/展示する内容をコントロールする。 検索エンジンとユーザーに最高の体験を提供することを意識して、カテゴリーページをデザインする。
  6. 検索フレンドリーなURLを利用する。 検索エンジンに対して、URLの内容に関して分かりやすいヒントを与えつつ、ビジターには有益な情報を提供することが出来るため、この取り組みは、割と早い段階で成果を上げる — ただし、キーワードスタッフィングを避ける必要がある。以下に、カテゴリーページ(および製品ページ)において、特に有効なURLの構造を挙げていく:
  • カテゴリーページ: Website.com/category/
  • サブカテゴリーページ: Website.com/category/sub-category/
  • 製品ページ: website.com/category-sub-category/product-name/

質問 #9: 内部リンク構築と構造をどのように管理すればいいのか?

内部リンク構築は、SEOとランキングに良い影響を与える。しかし、結果を改善するためには、「リンク構築」を行うだけでなく、リンクのアーキテクチャが必要になる。内部リンクは、検索エンジンのスパイダーのみを考慮しているわけではない。ユーザーフレンドリーの度合いもまた重要だ。確固たるリンクアーキテクチャを作成するには、綿密な計画が必要があり、また、時間もかかる

  1. カテゴリーレベルのナビゲーションを用意する。 サブカテゴリーと製品ページの内容をユーザーが判断しやすくなる。周りとの関連性を保つことを心掛けてもらいたい。
  2. カテゴリーレベルで関連する製品にリンクを張る。 意図とニーズを考慮して、ユーザーの視点で考え、さらに、適切なキーワードに対して最適化を行ってもらいたい。
  3. 全てのページとカテゴリーページでブレッドクラムを利用する。 こうすることで、ユーザーとグーグルを、1つ上の階層へとナビゲートし、親のカテゴリーに導くことが出来るようになる。

質問 #10: ユーザーが作成したコンテンツをどのように活用すればいいのか?

製品やサービスに関する正直な意見を恐れているなら話は別だが — 積極的にユーザーが作ったコンテンツを利用するべきである。ユーザーが作ったコンテンツには、SEOのメリットが2点ある:

  • コンバージョン率と売り上げが上がる
  • 独自のコンテンツは上位にランク付けされ、「新鮮さ」をもたらす

ユーザーが作成したコンテンツは、製品ページに盛り込まれると、サイトを活性化し、良いレビューは、売り上げへのコンバージョンを高める。ユーザーは、満足したコミュニティの一員となり、顧客候補は、活気のあるアクティビティを目にすると、製品を買う意欲が高くなる。

  1. 満足したユーザーの「コミュニティ」を作る。 顧客の推薦とレビューを配信する。満足した顧客が投稿したブログの記事をシェアすることも可能だ。また、前向きなレビューを抜粋して、ビジターに信頼してもらうべきである — 信頼は最も重要であり、ソーシャルメディアは、この信頼感を効果的に示す上で役に立つ。
  2. schema.orgを利用する。schema.orgのマークアップ「レビュー」を利用すると、SERP内で個別の製品ページのリスティングの隣に星印を掲載することが出来る。これは、クリックスルー率に影響を与える。
  3. ソーシャルメディアを製品ページに統合する。 インスタグラム、フェイスブックのコメント、ピンタレストのピン、そして、グーグルの+1をサイトに統合して、ソーシャルプルーフ(社会的証明)をアピールすることが可能だ。製品を利用している満足した顧客の写真を投稿することも出来る。

新しいSEO」では、ウェブサイトのテクノロジーよりも、ビジターの気持ちを重要視しなければならない。

質問 #11: SEOをウェブデザインのプロセスに組み込むにはどうすればいいか?

ウェブデザインは、見た目をアピールするだけではない。経験が豊かであり、SEOコンサルタント、アナリスト、コンバージョン率のエキスパート等と協力したことがある、Eコマースサイトのウェブデザインのエキスパートが必要である。エキスパートとして活躍してもらうために、スペースと予算を与えなければならない。

構造をはみ出すページやURLが存在しない状態で、ウェブサイトのデザインとインフォメーションアーキテクチャが、連動するようになると、新しい製品ページを配信する度にサイト全体を強化し、検索スパイダーに早い段階でクロールしてもらえるようになる。また、快適なビジター体験を約束する優れたデザインとコンテンツは、売り上げを増やす。

  1. 計画を怠ると失敗する。 計画の早い段階で、SEOをビジネス/ウェブサイトに組み込む必要がある。サイトがローンチされた後では手遅れであり、ワイヤーフレームやデザインのプロセスに着手する前が理想的だ。良質なカテゴリー/セクションのテンプレートを作り、内部リンクを介して製品ページを宣伝する手法は、とても効果が高い。
  2. Eコマースサイト向けのSEOは、通常のSEOとは異なる。 EコマースSEOには、複数の分野のスキルを持ち、人間の心理、コンバージョン率の最適化、分析、ウェブデザイン、開発、ソーシャルメディアマーケティング、コミュニケーション、コピーライティング、経済、ユーザビリティ、そして、ユーザー体験に造詣が深いコンサルタントが欠かせない。また、最高のEコマースSEOのスペシャリストは、コマースの見解および理解が深く、小売ビジネスの仕組みを十分に精通している。
  3. Eコマースのウェブデザインは、永久に「完成」しない。 A/Bテストを継続的に実施し、最もパフォーマンスの良いバリエーションを探す取り組みが続く。適切な「ツール」も重要だが、最高のコンサルタントやエージェンシーの方が重要度は高い。「安価」なコンサルタントよりも、遥かに多くの売り上げをもたらすことが出来るなら、高価なコンサルタントは高価ではなくなる。

質問 #12: 関連する製品をサイトでどのように整理すればいいのか?

製品ページに関連するアイテムを提示すると、売り上げは増える。Product Information Management(PIM: 製品情報管理)のメタデータは、表示されている全てのアイテムが、関連し、パーソナライズされており、そして、在庫があることを裏付ける。また、ウェブデザイナーとディベロッパーには、内部リンクのアーキテクチャにも力を入れてもらいたい。

  1. 関連させる。 ビジターが、例えば、最新のiPhoneの製品ページに辿り着いたなら、コスト、品質、そして、買い手の特徴に基づき、その他の関連する製品も提案するべきである。最新のグーグルネクサスは、似ているかもしれないが、アップルの愛好家なら、絶対に購入しないはずだ。製品の提案を計測し、最適化する努力が求められる。
  2. 場所と配置。 目立つ、人目を引く場所に製品を掲載する。十分なスペースを与えるべきである。その他の製品の提案で、散らかしてもらいたくはない。また、売り上げが少なく、人気のない製品を目立つ場所に掲載するのもあまり薦められない。

質問 #13: 内部のサイト検索をどのように活用すればいいのか?

信じられないことだが、グーグル検索に対してサイトを最適化するものの、Eコマースサイトのサイト内検索に対する最適化を怠っているサイトがよく見受けられる。内部検索の役割を見過ごす、または、軽視していることが理由だ。スペルをミスした状態での検索、類義語の検索、ハイフンを使った検索、または、誤ったスペースでの検索は、適切な製品ページに導かない。思い当たる節があるなら、改善するべきである。

  1. サイト検索の追跡を有効にする。 サイトでビジターが検索しているキーワードを特定し、当該のキーワードがもたらす収益を計算することが可能なツールを利用する。
  2. 人気の高い検索をカウントする。 これは、製品の人気が高く、収益性が高いことを意味する。また、サイトを尋ねた目的の製品をビジターが見つけていないことを意味する可能性もある。
  3. Crazy Egg等のクリックを計測するツールを使う。 ホームページ、重要なカテゴリーページ、そして、製品ページでのビジターの行動を理解する。
  4. サイト検索の結果ページを「ランディングページ」扱いする。 検索結果は、適切であり、ユーザーの問題解決に貢献している必要がある。検索結果を「noindex」する処理を忘れないように注意してもらいたい。
  5. キーワードリサーチにサイト検索を盛り込む。 ビジターが探している対象を分析し、新製品のアイデアを探そう。また、改善する余地がある領域を見つけ、人気の高い製品を特定し、検索およびユーザビリティの問題点を克服する取り組みも重要である。
  6. サイト検索を試し、エラーを修正する。 発見したキーワードを内部検索に入力し、結果として表示されたページを確認する。誤りを修正すると、売り上げは大幅に増える。
  7. 内部検索を最適化する。 すべての内部検索が、適切な製品を導くことを確認する。そのためには、eコマース内のメタデータを調整する必要がある。メタデータを介して、処理を行うことで、不正確なワードやスペルミスが多く詰まったページを作らなくて済む。

質問 #14: 製品の写真と動画を最適化するにはどうすればいいのか?

写真、画像、そして、動画の質は、製品に対する感情に影響を与える。製品のメリットを顧客候補に感じてもらう取り組みの価値を絶対に軽視するべきではない。

面白い写真は、ピンタレストを含むソーシャルネットワークでシェアされる。写真にタグを付け、コメントを投稿してもらうと、コンテンツをユニークにする効果がある。口コミが広がると、ブランドは力強く成長していく。また、イメージを最適化すると、グーグルの画像検索からトラフィックを引き出すことも可能になる。

  1. 質の高い写真を使う。 ムードを作る写真を使って、顧客候補に何かしらの感情を持ってもらう。このような写真は、売り上げを増やす効果がある。コストは高いものの、人気の高い製品においては、意義のある投資になる。動画はさらに効き目がある。
  2. 画像を最適化する。。ファイル名、altテキスト、キャプション等は、簡潔であり、それでいて、分かりやすい名称を用意する必要がある。イメージの内容の手掛かりをグーグルに与えることが出来るためだ。
  3. オプションをA/Bテストで検証する。 ある写真と別の写真を試し、どちらがコンバージョン率が高いか確認する。

質問 #15: セール中の製品のページをアピールするにはどうすればいいのか?

セール中の製品ページのHTTPヘッダーで、正規のURLを指定する。この処理は、別のURLと重複しており、このページではなく、固有のページをランク付けするようグーグルに合図する効果がある。

質問 #16: モバイルデバイスに対して、どのようにデザインすればいいか?

EコマースSEO戦略において、モバイルは重要な鍵を握っており、決して、無視することは出来ない。MetronetとVaimo NorwayでEコマースの顧客に対して、同僚のケネス・グヴェインが行った調査では、モバイルEコマースは、通常のEコマースよりも、成長率が2-3倍高いことが分かった。生き残りたいなら、モバイル化を推進する必要がある。

すべてのURLのデスクトップ版を提供してもらいたい。一部のユーザーは、モバイルデバイスであっても、通常のウェブ版を好む。モバイル版とウェブ版を切り替えることが出来るように工夫しよう。多くのEコマースサイトに倣って、ホームページに返してしまう行為は認められない

質問 #17: セキュリティはどうすればいいのか?

当然だが、顧客は、インターネットのセキュリティに懸念を持っている。個人情報と金銭的なデータをサイトのオーナーに一任するためだ。そのため、安全であることを保証する必要がある。

ビジュアル面での手掛かりを提供しよう。セキュリティの基準に従っていることを保証するロゴとテキストを表示することが出来る。SSL、Visa、または、その他のセキュリティおよび暗号化の標準や認証の情報を提供するべきである。Eコマースサイトでの買い物が、100%安全であることを分かってもらう必要がある。こうすることで、コンバージョンは大幅に増える。

多くのショッピングサイトが、この情報をページの一番下に隠すか、あるいは、当然だと考え、わざわざ表示する必要はないと誤解している。このような過ちを犯さないでもらいたい。

ベストプラクティスと繰り返し — すべてのEコマースサイトに送る最高のアドバイス

1. 定期的にSEO分析を行う: SEOもEコマースサイトも静止しているわけではない。サイトとコードは変化する。ディベロッパーが、善かれと思って、ある問題を解決するものの、別の問題を作り出してしまうことがある。戦略的なSEOのフレームワーク(日本語)を用いて、全ての取り組みが収益および戦略の目標と一致している点を確かめてもらいたい。

2. グーグルウェブマスターツールを使う: この無料のツールは、SEOの厄介な問題を見つけ、修正する上で役に立つ。次の作業を習慣として行ってもらいたい:

  • 404エラー、ソフト 404エラー、その他の問題を探す
  • SERPでの、ウェブサイト、製品、そして、ページのパフォーマンスを計測する
  • 人気の高いキーワードやフレーズ、人気の高いページ等を把握する

グーグルウェブマスターツール、グーグルアドワーズ、そして、グーグルアナリティクスを活用して、無料で有益な情報を得るべきである。

3. 行動を起こす: データをモニタリングしているだけでは、不十分である。手を加えることが可能なアイテムを探して、改善を続けなければならない。何を探すべきか、そして、その理由を把握してもらいたい。インデックス、コンテンツの重複、グーグルによる手動のペナルティ等の問題点を特定するべきである。その後、すぐに問題の解決に向けて、行動を起こそう。

4. SEOツールに資金を投じる: Moz、Search Metrics、Raven SEO Tools、Deep Crawl等のツールは、問題を特定する上で効果的であり、修正に関する提案を受けることが出来る。行動を起こすことが可能なレポートシステムを策定し、問題を解決するためのルーティンを確立するべきである。すべてのツールが独自の利点を持っている。コンサルタントとして、EコマースSEOを行う際は、幾つかのツールを組み合わせて利用することを薦める。

5. 手動の(サンプル)テストを行う: Screaming Frog SEO Spiderを使って、Eコマースサイトのページとセクションが持つ問題を特定する。特に重要な製品の分野を選び、特定のカテゴリーとサブカテゴリーで分析を行おう。時折、すぐに修正することが可能な、CMSが原因のサイト全体に広がる問題を見つけることが出来る。

6. データ分析は宝の山: あらゆる取り組みを改善することが出来る。しかし、そのためには、リソースが必要である。改善の優先順位を決めるために、分析を行ってもらいたい。ダッシュボードで作業を実施することが可能な情報を整理しよう。

7. モバイル革命を真剣に考慮する: モバイルデバイスは急速に増加している。モバイルサイトの開発の遅れは、オンラインビジネスを滅亡に導く。モバイルユーザーにどのような体験を提供しているのか、どのように改善することが出来るのか、自分自身に問い掛けてもらいたい。

1本の記事でEコマースSEOの全てを網羅するのは不可能である。今回提供したアドバイスは、多くのEコマースサイトが、売り上げと収益を大幅に増やす上で役に立っているものの、あくまでも氷山の一角である。

その他にも有益なアドバイスを持っているなら、コメント欄で提供して頂きたい。どんな意見が飛び出るのか、楽しみにしている。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「17 SEO Best Practices That Could Double Your E-Commerce Sales」を翻訳した内容です。

いきなり在庫切れ製品の対応には驚きましたが汗、最近見たリスト記事の中ではトップクラスの実用度を誇る充実した記事でした。ここに書かれていることの幾つかを徹底的に実践するだけでも売上アップには確実に貢献しそうな雰囲気です。私も幾つかECサイトを運営していますし、早速できることから実践して今年のクリスマスを楽しく過ごしたいと思います! — SEO Japan [G+]

ネット通販歴10年の経験で学んだECサイトSEOの8つの教訓

今年頑張って更新頻度を高めにしてきたSEO Japanですが6月は色々あって更新控えめで恐縮です。とはいえ、公開する記事はその分濃い目で、ということで今回はサーチエンジンランドからECサイトのSEOに関する有益な記事をどうぞ。 — SEO Japan

前回のコラム「SEOでEコマースの収益を2倍に増やした具体例」(日本語)のコメント欄で、クライアントのサイトに対して、実際に適用することが可能な具体的なeコマースSEOの手法を求めるコメントが寄せられた。

今回の記事では、eコマースサイトのSEOに10年以上携わった経験から得られた、貴重な教訓を紹介していく。以下の8つのeコマースSEO向けのアドバイスには、あらゆるオンラインビジネスに変化を与え、収益を後押しする手法が凝縮されている。

1. インフォメーションアーキテクチャ & URLの構造のSEOへの影響を理解する

E-Commerce SEO Tip #1

大半のSEOコンサルタントと同じように、ウェブサイトの開発プロセスの最後の段階、つまり、インフォメーションアーキテクチャとURLの構造が決定されてから、仕事を依頼されることがよくある。通常、サイトはほぼ完成している – あるいは、既にローンチされている状態である。

これはSEOにとって最悪の状況である。コンテンツの作成は終了し、製品カタログのインポートも終了している。検索エンジンはクロールとインデックスを終えている。既に顧客候補がサイトを訪問している。しかも、- SEOの観点から見て – 内部の構造が劣悪と言わざるを得ない状態になっている。

適切にURLの構造化を行っていない場合、内部のページは、サイト全体を強化するのではなく、お互いに競合してしまう。URLのパラメータ、セッション ID、そして、プリンタフレンドリなバージョンのおかげで、コンテンツが重複する問題がまん延している。ユーザーエクスペリエンスを強化する意図を持つ高度なフィルタリングと検索機能は、この問題を悪化させている。

通常、eコマースサイトのオーナーは、第三者を雇い、サイトの肉付けを行い、特別な機能の実装 & コーディングを行い、完成したサイトをアップロードする – これは、全てプロジェクト自体が完了する前に行わる。その後、様々な問題が発生する – そして、ある段階でサイトのオーナーは、コンサルタントに声をかけて、「SEOマジック」を期待する。SEOは、トラフィックを増やす上で効果があると言う噂を聞いたためだ。少しでもプラスに働くことは積極的にチャレンジする。

これは、SEOコンサルタントを最も困らせる状況(日本語)である。依頼するのが遅過ぎるのだ。多くの調整やコーディングのやり直しが求められる。それでも、ウェブサイトを一から作り直さなければ、マーケットのニーズを満たすことが出来ないサイトもある。このプロセスには、時間とコストが大幅に費やされる。

eコマースSEOのアドバイス #1: ウェブデザイナー、インフォーメーションアーキテクト、そして、SEOコンサルタントを初めからグループで作業させるべきである。すると、ウェブサイトは、より効果が上がり、より最適化が進み、そして、顧客候補が容易に利用することが出来るようになる。

仲間のコラムニスト、トム・シュミッツが、ウェブの構造と内部リンクに関して、SEOに最適なサイト構造と内部リンクの全て(日本語)の中で、適切なアドバイスを提供しているので参考にしてもらいたい。私自身もこの件を詳しく調査し、コンテンツをeコマースサイトに対して構造化する方法に関して実用的な提案を幾つか行っている。

2. 重複するコンテンツの原因を認識し、解決策を探す

新たなクライアントのためにサイトを分析する際、重大な重複するコンテンツの問題に遭遇することがよくある。全体のデザインとコードを修正することなく、この問題を解決するのは容易ではない。

コンテンツが重複する問題の原因は、不十分な計画、軽率なインフォメーションアーキテクチャ、そして、非直観的なウェブサイトの構造が該当することが多い。

eコマースサイトでは、URLパラメータ、セッション ID、そして、プリンタフレンドリなコンテンツのバージョンの利用が、この問題を発生させている犯人である可能性が高い。コンテンツ階層の通常の場所に加え、複数のカテゴリ[キャンペーン]や[オファー]で同じコンテンツが配信されている場合、さらに問題は悪化する。それぞれのシナリオを認識し、計画の段階で予防しなければならない。

eコマースSEOのアドバイス #2: コーディングを始める前に、ディベロッパーに重複するコンテンツの可能性と問題の解決策を把握させる。

デザイナーとディベロッパーは、高度な検索やフィルタリング、robots.txtファイル等の関連する問題、そして、メタディレクティブやロボットの除外の関連するメリットやリスク(利用するべきではないケースを含む)を熟知している必要がある。ページネーションもまたコンテンツの重複を生み出す可能性がある。また、グーグルに対して、正確なページネーションの属性を実装することも重要である。

3. 効率の良いリンク構造を用いて、リンクオーソリティを保つ

eコマースSEOプロジェクトにおいて、効果的なリンク構造は、インフォメーションアーキテクチャ、URLの構造、そして、製品の分類および整理の仕組みに左右される。論理的なカテゴリやサブトピックを割り当てるのではなく、場当たり的に製品を分類している場合、リンクのアーキテクチャは、SEOの観点から見て、効率が悪いと言わざるを得ない。

eコマースSEOのアドバイス #3: コマースサイト内の製品を、トピックおよびサブトピックに応じて、URLの階層に反映されるように、カテゴリとサブカテゴリに分類する。

こうすることで、eコマースサイトの最適化は強化され、人間のビジターに対するユーザビリティは改善される。新たに製品がサブカテゴリに加えられると、ブレッドクラムのナビゲーションが、URL階層内の各レベルに新しいURLを確保し、カテゴリページとホームページに遡る。サブナビゲーションメニューを特定のカテゴリに採用すると、高い階層に位置する、その他の関連するカテゴリにリンクを張ることが出来るようになる。

良質なキーワード分析を行い、完全一致のテキストを計画することで、事実上、内部リンク構築を自動的に実行させることが出来るようになる。新たに製品ページを加える度に(新しいランニングシューズ等)、URLの[shoes/running-shoes]を促進するだけでなく、同時にリンクジュースを高い階層にある[shoes]カテゴリにも送り込むことが可能になる。

関連するカテゴリにリンクを張ったセクション/カテゴリレベルのメニューを用いると、グーグルのクローラが、サイトの全てのセクションにアクセスし、その他のコンテンツとの関連性を考慮してページを確認して、容易にランクを決定させる効果が見込める。

一方、フラットなURL構造をもたらし、サイトの関連性の薄い部分にリンクを張ることがある、大きなメニューとドロップダウンメニューは避けておいた方が無難である。オーソリティ、パワー、そして、ページランクが漏れてしまうためだ。

4. SEOの自動化は(時折)有効

SEOに関して言えば、「自動化」と言う用語は、ネガティブな意味を持つことが多い。事実、私自身がSEOの「自動化」を回避する方針を持っている。しかし、自動化を促すことが有効に働く、例外のケースがある。例えば、プログラマーにオンサイトの要素(タイトルタグ等)をSEOのコンサルタントが決定したフォーマットを基に自動化してもらうケースが考えられる。

大量の製品を掲載するeコマースのストアでは、この取り組みは便利である。タイトルタグ等の要素を自動化して、適切なターゲットのキーワードを含めつつ、ユーザーフレンドリーな情報を提示させることが出来るためだ。

eコマースSEOのアドバイス #4: 大規模なeコマースサイトに関しては、新しいページに対して、SEOフレンドリーなタイトルタグとメタディスクリプションを作成する作業を自動化する方法をディベロッパーに伝える。

こうすることで、長期的に見ると全ての関係者の時間と手間を省くことが出来る – そのため、タイトルタグに通常費やす時間よりも長くかかっても、適切に実行することが肝要である。サイトワイドに展開される点を忘れないでもらいたい。タイトルタグとメタディスクリプションをeコマースサイトの製品ページに表示するコンテンツに応じて、言葉を選ぶ仕組みを技術者に対して、明確に指示する必要がある。

個別の製品名やタイトルをH1タグとタイトルタグで利用するだけでよい。ディベロッパーは、容易に、そして、速やかにプログラミングすることが出来るはずだ。また、ページのコンテンツ自体からテキストを集めて、製品ページに対するメタディスクリプションを動的に作成することも可能である。

申し分のない滑り出しだが、他にもやらなければならないことはある。リッチスニペットは、検索結果ページのCTRを高める効果がある。SEOコンサルタントが支援することで、ディベロッパーは、SEOの知識がなくても、素晴らしいタイトルやメタディスクリプションを提供することが出来るだろう。

5. 小さな反復プロセスは非常に効率が良い

計画に失敗すると、プロジェクト自体が失敗する。SEO戦略は全て重要だが、戦略および実装を行う際、ある要素が他の要素よりも重要になることがある – ここで「小さな規模でスタート」する方針が鍵を握る。

eコマースサイトのオーナー達は、全てを一度に変えようとする傾向がよく見られる。サイトを変身させ、全てのページをグーグルで上位にランクインさせようとするサイトのオーナーが後を絶たない。必要以上に変更を加え、効果が不確かな状態で、過剰に大きなリスクを取ってしまうのだ。

eコマースサイトSEOのアドバイス #5: サイトの一部に焦点を絞った小規模なプロセスを実施すると、飛躍的な効果が見込める。

変更をテストする必要がある。効果がある点を確認するのだ。何をするべきか、そして、どうするべきかを理解したら、サイト全体で変更を展開する。最も重要な変更点から手をつけよう。大半のディベロッパーやデザイナーは、仕事の時間が限られている。そのため、作業を第三者にアウトソースする際、スクラム、または同等のシステムを採用する可能性が高い。この際、重要になるのがタイミングである。一度に一つのタスクを割り当てる方が、通常、結果的に作業は捗る。

6. eコマースのトラッキングシステムを実装する

多くのウェブサイトのオーナーは、トラフィックの増加を、正しい方向に向かっており、賢く、効率的な取り組みを行っている良い兆候と見なす。しかし、トラフィックが売り上げにコンバートしていなくても同じことが言えるだろうか?

eコマースSEOのアドバイス #6: グーグルアナリティクスでeコマーストラッキングを有効にして、クライアントが実際に稼ぎだしている収益を把握する。

私のクライアントのほとんどは既にグーグルアナリティクスを利用している。コンサルタントとして、私は早い段階でeコマーストラッキングが設定/実装されていることを確認する。こうすることで、SEOの改善により、増加した収益の額が明らかになる。ページビュー、クリック数、あるいは、ランキングの増加よりも、実際の金額で成果を見せる方が効果的である。金額に勝るものはない。

サービスの価値を常にアピールしなくても済むなら、クライアントとの仕事は大幅に楽になる – エネルギーと集中力をより優先順位の高いアクティビティに投じることが出来る状況の方が、クライアントにとってもプラスに働くはずである。また、eコマーストラッキングは、クライアントのオンライン(またはオフライン)のマーケティングにおいて、効率的ではないセクション、または、ビジネスに十分な価値を与えていないセクションを素早く特定することが出来る。

データで武装することで、単なるグーグルの仲介者ではなく、eコマースビジネスの収益にとって有益な人物として認めてもらえるようになる。すると、採用期間が長くなる。私を雇う時間数について、クライアントが気にしなくなるのだ – 高いROIが実証されているためだ。SEOコンサルタントにとっても、クライアントにとってもお互いにメリットがある。

1年間で収益を100%増加させる計画を策定し、グーグルアナリティクスで進歩を共有しながら、計画を実行に移していくことで、提案した計画を実施し、最後まで実践する上で必要な支援と承認を得ることが出来るようになる。たった、10万ドルで1000万ドルを稼ぎだすことが出来るなら、反対する人などいるがない。抵抗ゼロで予算を確保することが出来るだろう。

7. 従来のSEOは今でもeコマースSEOに有効

従来のSEOは今でも十分に効果がある。eコマースサイトでは、製品ページのパフォーマンスが低いケースがよく見受けられる。コーディング、テキスト、そして、その他のコンテンツが原因になっている。また、製品の情報が少なすぎる、固有のコンテンツが欠けている、または、サイトの別の場所に同じアイテムが掲載されていることが、パフォーマンスを落としている可能性もある。

eコマースSEOのアドバイス #7: 製品に関すテキストが存在しないなら、上位にランクインすることも、検索トラフィックをサイトにもたらすことも不可能である。

コンテンツが必要である。イメージ、動画、そして、適切なキーワードのターゲティングが欠けているなら、競争の激しい分野で勝負するのは不可能に近い。ガイドチェックリストを使って、適切な取り組みを行ってもらいたい。

まずは、サイトの別の場所、または、別のオンラインのリソース(競合者のウェブサイトやベンダーのウェブサイト)に掲載されているコンテンツを再び配信する行為は慎むべきである。重複するコンテンツはグーグルの怒りを買う可能性があり、上位にランク付けしてもらえなくなる。

8. ダッシュボードを作成し、金額を報告する

派手な写真やカラフルなグラフやチャートを用意するだけでは、クライアントを説得することは出来ない。ビジター数、クリック数、ページビュー数についてアピールするだけでは、疲れるだけで、厳しい表情の経営者達を納得させることは不可能である。何が言っているのか分からない人も多いはずだ。つまり、信頼してもらうため、そして、予算を確保するために、さらに労力を費やさなければならなくなる。

eコマースSEOのアドバイス #8: グーグルアナリティクスでダッシュボードを作成し、SEOの取り組みを介して得た金額を明確に示す。

その他のマーケティングミックスの取り組みと比較しよう。SEOの取り組みが利益をもたらしている点を証明することが、契約の続行を勝ち取る上で鍵を握る。ダッシュボードを作成して、最も重要な数字を提示するのだ。

金額に焦点を絞るべきである。これはクライアントからの信頼を高める上で効果がある。クライアントは、SEOコンサルタントのことを食物連鎖の高い位置にいる存在であり、優先する必要があると考えるようになる。「単なるSEOに詳しい人」と過小評価されることはなくなるだろう。

優れたSEOコンサルタントは、優れたウェブアナリストでもある。しかし、クライアントはこの点を理解していない。ダッシュボードを利用することで、クライアントに自分の価値を分かってもらうためのスライドやスプレッドシートのプレゼンを作るために時間を無駄遣いしなくても済む。すると、クライアントの収益をさらに増やすアクティビティに時間を注ぐことが可能になる。

その他の教訓 & 収穫

  • SEOは飾りではない。初期の段階で盛り込む必要がある、重要な材料の一つである。
  • そのまま利用することが可能な、既成のSEOが施されたeコマースプラットフォームは存在しない。SEOフレンドリーなプラットフォームは、インストール後にSEOのエキスパートが調節および最適化を実施することが可能である。
  • SEOは応急措置ではない。この考え方に固執すると、多くのセールスを逃してしまうだろう。

今回の投稿では、多くの大規模なeコマースサイトにSEOを実施した経験から得られたアドバイスを紹介した。今度は皆さんの意見を聞かせて頂きたい。

  • 今回のアドバイスに関する感想を聞かせてもらいたい。
  • 皆さんにとっての最も効果的なeコマースSEOのアドバイスは何だろうか?
  • SEOコンサルタントとして、eコマースのSEOを担当した際に、特にどのような問題に苦労させられただろうか?
  • 最後にその他に何か質問はあるだろうか?

考え、提案、そして、コメントを聞かせてもらいたい。効果的なeコマースSEOについて熱い議論を交そうではないか。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「8 E-Commerce SEO Tips Gathered From A Decade Of Consulting」を翻訳した内容です。

10日ぶりの記事にふさわしい?、中々に充実した記事だったのではないでしょうか。私も現在、2つのECサイトを運用中ですが、ここに書かれた内容はどれも100%実用的&参考になりますし、改めて実践しきれてないと思うものもあり、早速担当者に伝えようと思った所です・・・(担当者さん、仕事増やしてごめんなさい)。 — SEO Japan [G+]

Googleタグマネージャを用いたイベントトラッキングやeコマーストラッキングの設定方法

Google タグマネージャは複数の煩雑なタグ管理を容易に行うためのツールです。使い慣れないとなかなか便利さを実感しにくいツールではありますが、慣れてしまえば色々な場面で利用できます。特に専任の技術担当がいない商用サイトにおいては、非常に有用なツールだと思います。

基本的なツールの使い方については、Googleタグマネージャ 初期設定の手順、使い方まとめで紹介しておりますので、そちらをご覧下さい。本記事では、データレイヤー変数を使用したタグマネージャのより応用的な使い方をご紹介いたします。

今回紹介するのは、次の2つの例です。

  1. タグマネージャを使用してGoogleアナリティクスのeコマーストラッキングを設定する方法
  2. カスタムHTMLタグを使い、リファラによる検索順位の取得を行う方法

特に後者のイベントタグを使用した例では、運用中のWebサイト自体には何ら手を加えず新しい機能を導入しています。

サイトの制作を制作会社に外注している場合など、通常はタグの設置を制作会社に依頼する必要があると思います。タグマネージャを利用すれば運用側でタグを自由に追加できるため、このような煩雑なやり取りも不要になります。

こうした点でも、タグマネージャの便利さを実感できるのではないでしょうか。

それでは、具体的な利用方法を見てみましょう。

タグマネージャを使用してGoogleアナリティクスのeコマーストラッキングを設定する方法

Googleアナリティクスのeコマーストラッキング機能は、受注時の受注した商品や売り上げの情報を集計して、アナリティクス上で分析することのできる機能です。

今回は、Googleタグマネージャを使用して、eコマーストラッキング機能を設定してみます。タグマネージャのタグがWebサイトの各ページに挿入されていることを前提としますので、タグマネージャの導入がまだの場合は、こちらの記事をご覧下さい。

必要な作業は次の3つです。

コンバージョンページに購入情報を含むJavaScriptを設置する

それぞれの顧客が購入した商品の情報は、ECサイトのシステム上で管理されているはずです。この購入した商品の情報をGoogleアナリティクスで集計・分析するには、購入情報をGoogleアナリティクスへデータを渡す必要があります。

タグマネージャを利用しない通常の場合、アナリティクスの_gaqオブジェクトを利用するのが一般的です。_addTrans, _addItem, _trackTrans の3つのメソッドで、受注した情報を送信します。

一方タグマネージャを使用する場合、一般的な方法では_gaqオブジェクトを使用することができません。サンクスページで決済時の購入商品情報をデータレイヤー変数として渡す必要があります。

データレイヤー変数については、末尾に簡単な解説を設けましたので興味のある方はご覧ください。ここでは設置方法のみを紹介しておきます。

以下2つのタグの設置が必要です。

1. タグマネージャタグより前に、以下のタグを挿入します。

このタグをタグマネージャタグより前に設置することで、タグマネージャからデータレイヤー変数を参照することが可能になります。

<script>
  // dataLayer(TagManagerとのデータ交換用)
  dataLayer = [];
</script>

2. 以下のような購入情報を含むタグを設置します。

<script type=”text/javascript”>
//<![EDATA[
  // 受注番号
  var transactionId = "0001";
  var cartProducts = [];
  // — 購入商品 —
  cartProducts.push({
    ”id”: transactionId, // 受注ID
    ”sku”: “product00000001″, // 商品番号
    ”name”: “サンプル商品”, // 商品名
    ”category”: “サンプルカテゴリ”, // 商品カテゴリ
    ”price”: “10000″, // 単価
    ”quantity”: “2′”// 数量
  });
  // — / 購入商品 —-
  // TagManagerへデータを転送
  dataLayer.push({
    ”transactionId”: transactionId,
    ”transactionTotal”: “20000″, // 合計
    ”transactionTax”: “0″, // 税金
    ”transactionShipping”: “0″, // 送料
    ”transactionProducts”: cartProducts, // 商品情報
    ”event”: “trackTrans” // イベント名
  });
//]]>
</script>

こちらはサンプルなので固定値を入力していますが、商品名や金額などの値を含む箇所は、購入した商品の情報に合わせて動的に出力できるようにします。

パッケージやオープンソースのECシステムを利用して構築した場合、購入した商品の情報は、完了ページで参照できるようになっているはずです。システムの構築を外部に委託している場合、この作業はシステム制作業者に依頼するとよいでしょう。

データレイヤー変数の名前は、公式ドキュメントに推奨されるデータレイヤー変数名が例示されているので、この命名規則に合わせて設定します。個々の値の意味について詳しく知りたい場合は、Google アナリティクスの公式ドキュメントを参照してください。

Google アナリティクスのeコマース設定を有効にする

アナリティクスでeコマースの設定を有効にしていなければ、eコマーストラッキング機能が使用できないので設定しておきましょう。すでにeコマース機能を利用している場合は不要なので、読み飛ばしてください。

アナリティクスにログイン後、ページ右上のアナリティクス設定に移動し、プロパティを選択します。次いでプロファイルを選択して移動、タブの中からプロファイル設定をクリックします。「eコマースの設定」という欄がありますので、ここで「はい、eコマースサイトです」を選択して「適用」をクリックします。

アナリティクス eコマースの設定

アナリティクス側の設定はこれで完了です。

Google タグマネージャ上でeコマーストラッキング用のタグを作成し、サンクスページに配信する

今度はタグマネージャ側での設定です。

ここではタグの登録と(配信)ルールの設定を行い、バージョンを作成します。このバージョンを公開することで、実際にWebサイトへタグを配信することができます。

タグマネージャでは、Google アナリティクスのトラッキングコードなど予め用意されたタグ以外、サードパーティ製のトラッキングコードや、オリジナルのタグなどもタグマネージャ上から配信できます。ただしGoogle アナリティクスのトラッキングコードに関しては、既にタグマネージャ上で用意されているため、わざわざカスタムHTMLタグを使用する必要も特にありません。

今回も、タグマネージャ上に用意されているGoogle アナリティクスのタグを使用します。

ログイン後、タグマネージャタグに一致するコンテナを選択して、コンテナのサマリーを開きます。eコマーストラッキング用のタグを作成する必要があるので、「新しいタグの作成」をクリックします。

タグ名を適当に入力し、タグの種類は「Google アナリティクス」を選択します。Google アナリティクスのウェブプロパティIDを入力します。アナリティクスのウェブプロパティID は、トラッキングタグを複数導入する場合など、何度か必要なので、定数文字列のマクロ変数として登録しておくと後々便利です。

eコマーストラッキングを行う場合、「トラッキング タイプ」は「トランザクション」を選択します。

配信のルールについてはサンクスページに挿入したタグで、’event’ : ‘trackTrans’ というイベント名を設定しましたので、ルールは「{{event}} 含む trackTrans」としておきましょう。

「trackTransイベント」ルールの追加

eコマースタグの追加

ここまで入力して、タグを保存します。次にバージョンを作成します。実際のWebサイトで公開する前に、まずはデバッグモードにして、タグが正しく配信されるかどうか見てみましょう。

eコマースタグのプレビュー

図のように、配信:イベント「trackTrans」となっていれば正しく配信されています。正しく配信されていることを確認したら、バージョンを公開しましょう。

トラッキングデータを確認する

実際に正しく測定できているかは、Google アナリティクスのレポートを確認してみましょう。受注データが集計されていれば成功です。お疲れさまでした。

なお、eコマーストラッキングによるデータの反映は、少々タイムラグがあるので気長に待ってみましょう。

カスタムHTMLタグを使い、リファラによる検索順位の取得を行う方法

次は、例として海外SEO情報ブログで紹介されているリファラを使った検索順位の取得を、Googleタグマネージャ上のタグ発行のみで設置してみたいと思います。

必要な作業は次の2つです。

カスタム HTML タグで、Googleからのランディング時のリファラ解析用のタグを配信する

参照元記事では _gaq オブジェクトを使用してタグマネージャのランディングを計測していますが、今回はタグマネージャを使用しますので、リファラ解析用タグをそのまま用いることはできません。先のeコマーストラッキングの例と同じく、データレイヤー変数を用いてイベントを発生させることになります。

Google タグマネージャにログインし、コンテナを選択します。ドラフトコンテナを選び、新しいタグの作成をクリックします。「タグの種類」は「カスタム HTML タグ」を選択します。次いで以下のコードを貼り付けましょう。

<script type=”text/javascript”>
//<![EDATA[
  var myString, r, rank, kw, keyWord, p;
  if (document.referrer.match(/google.(com|co.jp)/gi) && document.referrer.match(/cd/gi)) {
    myString = document.referrer;
    r = myString.match(/cd=(.*?)&/);
    rank = parseInt(r[1]);
    kw = myString.match(/q=(.*?)&/);
    if (kw[1].length > 0) {
      keyWord = decodeURI(kw[1]);
    } else {
      keyWord = “(not provided)”;
    }
    p = document.location.pathname;
    dataLayer.push({
      ”event” : “trackEvent”,
      ”eventCategory” : “RankTracker”,
      ”eventAction” : keyWord,
      ”eventLabel” : p,
      ”eventValue” : rank
    });
  }
//]]>
</script>

タグを配信するルールは特に気にならない限り、すべてのページで問題ありません。以上が設定できたら、タグを保存します。順位計測用のタグはこれでOKです。

イベントトラッキング用のアナリティクスタグを発行してイベントを計測する

先ほどのタグで抽出した順位の情報を、Google アナリティクスのイベントとして計測させるために必要な作業です。

新しいタグを作成し、「タグの種類」として アナリティクスを選択します。「トラッキング タイプ」は「イベント」を選択します。

先ほどのdataLayer.push内の設定値に対応するよう、マクロでデータレイヤー変数を設定していきましょう。このとき、マクロ名は自由に決めて構いませんが、データレイヤー変数はdataLayer.pushで送信した名前に合わせて入力しましょう。(逆に変更すると紛らわしくなる可能性もあるので、よくわからなければとりあえず同じ名前を使用しておくのがよいでしょう。)

新しいマクロの作成

配信ルールも dataLayer.push() で送信したオブジェクトの名前に合わせる必要があります。ここでは “event” : “trackEvent” というイベント名を設定しているので、これに合わせて {{event}} 等しい trackEvent としておくとよいでしょう。

「trackEvent」ルールの追加

最終的には、以下のようになります。

順位トラッキング集計用タグの追加

この配信ルールを有効にしたら「保存」 をクリックします。

動作確認

後は先ほどと同様に、バージョンを作成し、プレビューモードで確認してみましょう。

Googleから適当なキーワードを入力して検索結果に表示させ、流入してみたときに、カスタム HTML タグとアナリティクスタグが配信されていればうまくいっています。

Chromeの場合はリファラの関係上、このトラッキング自体が有効にならないようなので、配信されていることを確認したい場合、IEやFirefox、Operaなどを使って確認するとよいでしょう。

問題なければバージョンを公開すると、検索順位が取得できるようになります。

ここまでの流れで分かるように、今回の追加は、Webサイト内のHTMLを直接書き換えることは一切していません。それでいてWebサイト全体にタグを配信できるのですから、少しはタグマネージャが便利であると感じていただけるのではないでしょうか?

その他、Googleタグマネージャの挙動について補足

タグマネージャにはいくつか分かりづらい点がありますので、この場を借りて補足をしたいと思います。少々技術的な話になりますので、分からなければ読み飛ばしていただいて全く問題ありません。

データレイヤー変数について

通常、タグマネージャ上のタグは名前空間が分離されているため、ドキュメント内のスクリプトの変数にアクセスすることはできません。これを解消する方法として、タグマネージャ側から参照できるグローバル変数がデータレイヤー変数です。データレイヤー変数を使用することで、名前空間を無駄に汚さずデータのやり取りを可能にしてくれます。

データレイヤー変数は、タグマネージャ側ではマクロを利用して内容を参照します。マクロは事前に登録しておき、 {{(マクロ名)}} の形で、タグマネージャ内に挿入するスクリプトや変数フィールドに挿入します。

タグマネージャで配信するスクリプト内にマクロを挿入しておくと、dataLayer.pushで挿入した内容を参照できるようになります。

なおデータレイヤー変数名は標準でdataLayerという名前ですが、名前を変更することも可能です。ただし、サイト内で同名の変数を使用しているなどの場合を除き、通常変更する必要はないでしょう。

タグマネージャの “配信” とは

タグマネージャからロードされるスクリプトを見てみると分かりますが、1つのアカウントで配信されるタグはルールによらずすべて同一のタグが配信されています。

設定したルール自体がJavaScriptのコードになっており、タグマネージャの配信条件に合わせてスクリプトの実行をコントロールしていることが分かります。タグマネージャからロードされるJavaScriptを見ると、配信ルールの名前なども含まれているのが分かります。

1度タグマネージャのスクリプトをロードしてしまえば、その後はキャッシュされたスクリプトを利用でき、読み込み時間を短縮できます。

なお、タグマネージャに挿入したスクリプトは、自動的にMinifierで圧縮されるので、挿入タグの大きさ次第でWebページに直接タグを挿入するよりも転送速度の向上が期待できます。特に多くのタグを使用する場合や、タグ自体が長い場合は有効だと思います。

まとめ

今回の記事では、タグマネージャの少しだけ応用的な使い方を2つほど紹介しました。この他にも、例えばjQueryのプラグインをタグマネージャで配信し、サイトのメンテナンス情報をWebサイトに表示させるといった応用も可能です。

まだまだ日本ではタグ マネージャに関する情報が少なく、利用しがたいところもありますが、使いこなせるようになると色々な応用が効くツールですので、ぜひ積極的に使ってみることをオススメします。

ヴォラーレ株式会社 若松

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SEOでEコマースの収益を2倍に増やした具体例

世の中はペンギン2.0(4?)で大騒ぎですが(でもないか)、今回は久々にSEOの効果的な導入事例に関する記事を。海外のEコマースの例ですが、日本でも、特に大型サイトを運営しているマーケッターにはほぼそのまま参考にできる内容だと思います。 — SEO Japan

2012年、私はノルウェーで最大規模のeコマースサイトのSEOを担当させてもらった。この投稿では、単純であり、簡単であるものの、型破りなアプローチを採用し、収益を2倍(ほぼ3倍)に増やすことに成功した経緯を紹介する。誰でも同じ取り組みを実施することが出来るはずだ。

この偉業達成では、相互的な関係にある2つのポイントが鍵となっていた:

  1. ユーザーの意図を解明し、ニーズを満たす
  2. 必要なことを全て実施する能力(と予算)

簡単だと思うかもしれないが、何層もの部門に明確に区切られている会社では、これが意外と思うようにうまくいかない。

パート 1: SEOのアクティビティを管理する

このサクセスストーリーの半分は、戦略および実装に関して私が採用したアプローチがもたらしたと言っても過言ではない。競争は激化し、また、ルールが変わり続ける中で、廃れないSEO戦略を策定することが出来るか否かが分かれ道となる。

A. 状況を厳格に評価する

ここ1年の間に、グーグルは大きな変更をアルゴリズムに加えた。マップと共にローカルビジネスの検索がSERPに導入された – モバイルデバイスを利用するユーザーが増え、GPSと場所のデータが結果に影響を与えるようになった。人物に対する検索結果が、フェイスブック、リンクトイン、そして、ツイッター等の有名なソーシャルネットワークサイトによって埋め尽くされるケースが増えた。しかし、このように新たな展開が行われ、その結果、競争がさらに激化しているにも関わらず、SEOの予算は昔と変わらない。

結果を残すため、私は発想を変える必要があった。クライアントのサイトは既に多くのトラフィックを獲得しているものの、ウェブ分析データを調べることなく、ビジターをカウントしたところで、たいした意味はない。そのため、トラフィックを増やすだけでは十分ではないと私は宣言した。適切なタイプのビジター – つまり製品を購入してくれるビジターを獲得する必要があったのだ。

そこで、一歩下がり、次の重大な問いに答えて、戦略を調整する作業を行った:

  • グーグルはどこに向かっているのか?
  • 今後の数ヶ月、または、数年間で、ウェブ検索はどのような状況になるのか?
  • 何が失敗、または、成功に導くのだろうか?/li>

B. 活用可能なトレンドを特定する

上の問いに答え – 利用可能なデータを徹底的に調査し、パターンを分析し、クライアントの現在のSEOの取り組みを調べた結果、幾つかの重要な結論が導かれた:

1. 関連性があるだけではもはや不十分

グーグルのユーザーは答えを求めている。検索結果に答えが見たらない場合、ユーザーは別の場所に向かう。グーグルは「最高のアンサーエンジン」になることを目指しているため、キーワードに“関連する”コンテンツを提供しているだけでは満足しない。検索エンジンのユーザーの問いに答えていない場合、上位のランキングを長く維持することは出来ない。

2. アイデンティティは重要

グーグルはユーザーのアイデンティティと興味を特定したがっている。また、誰がコンテンツを作成しているのか、そして、コンテンツのオーサー(作者)がどれだけ信頼に値し、どれだけ認められているかを理解しようと試みている。

3. その他大勢と一線を画して注目を浴びる

リッチスニペットおよびオーサーシップは、SERPに影響を与える。いずれ競争は激化し、このツールを利用する人達から注目を得ることは難しくなるだろう – 例えライバルよりも上位にランク付けされていてもだ。

4. オンラインはグローバルであり、ローカルではない

オンラインで購入可能な製品およびサービスは、ローカルの検索結果に表示される可能性は低い。従来のSEOキャンペーンは、今でも必要とされている。

5. パーソナルシグナルは重要

グーグルは、検索クエリに対する答えを提示する際に、ジオロケーションとGPSデータを考慮し、ロケーションに合わせて結果を調整する。ユーザーの声、そして、ソーシャル検索の重要性はさらに高まっている。

C. 戦略を策定する

上述したポイントに基づき、私は戦略を構築した。高度なSEOツールを投入し、複雑な評価を慌てて行うのではなく、「鮮度を失わない」(少なくとも1年間から2年間は利用可能な)戦略を策定することにした。

それでは上述したポイントの共通点は何だろうか?ウェブが変化すると廃れてしまう戦略を策定するには、何をすればいいのだろうか?

単純にウェブ検索を行うユーザーの意図を探し出し、この意図を基に戦略を構築すればいいのだ。

「ドリルを買う人達は機器を必要としているのではなく、を欲しがっている」と言うマーケティングの古い決まり文句がある。この明言をSEOに応用する方法を理解することが鍵になるだろう。

マット・カッツ氏は、ユーザーに焦点を絞るべきだと指摘している。ウェブマスターは、同氏の言葉を重く受け止めるべきである。人間の脳が考えるプロセスをモデル化するグーグルの試みによって、技術的なSEOおよび手っ取り早い調整から、ユーザーの意図を理解する取り組みへの方針転換が求められている。

D. ユーザーの意図を解明する

以前、人間の心理、SEO、そして、ビジネスの仕組みが交わるSEOノミクスを記事の中で取り上げたことがある。プロのSEOコンサルタントは、このアプローチを採用して、典型的な顧客の頭の中に侵入し、必要性および願望を理解し、その後、この情報をSEO戦略に織り込んで価値を与える。まずは、以下の質問に答えて、ユーザーの意図を解明する取り組みを始めてもらいたい:

  • 顧客は何を求めているのか?
  • 顧客はどのような困難に直面しているのか?
  • この困難によってどのような影響を受けているのか?
  • どのような解決策を求めているのか?
  • どれほど解決策を求めているのか?
  • 解決策を得るために幾ら支払うか?

分析データに以上の問いに対する答えが隠れている。ウェブ分析は、単なるトラフィックカウンターではない。隠れたニーズ、意図、そして、期待を解明し、顧客候補をウェブサイトに導く効果がある。キーワードから、ビジターがどのような問題に直面し、問題を解決するために何を求めているのかに関する情報を得られるのだ。検索エンジンのユーザーは、答え、あるいは、さらに詳しい情報を求めていることが多い。援助やレビューを求めていることもある。

また、ウェブ分析は、ウェブサイトに到達した後のビジターの行動を明らかにする。どのような行動を起こすのか、どのルートを辿るのか、どのコンテンツに関心を示すのか。優秀なSEOは、分析データを使って、何が売れるのか、ビジターは何を求めているのか、そして、サイトでどのような行動を取るのかを推測する。

分析データから得られるこのような情報によって、消費者の意図を判断する材料を手に入れることが出来る。この判断材料は、素晴らしいオンサイトのユーザーエクスペリエンスを提供するための指針としての役割を持つ。さらに、ユーザーが持つ問題を解決し、製品またはサービスを購入してもらうよに説得する上でも役に立つ。理想的な顧客候補の考えを理解することが出来たなら、行動を起こす準備は整ったと言えるだろう。

E. 考えて、行動して、計測して、また、行動する

大きな、時間のかかるプロセスではなく、小さな、焦点を絞った、反復的なプロセスを構築するべきである。加えた変更が効果的だった場合、変化をさらに大きな規模で実施する。思ったほど効果が高くなかった場合、規模を縮小 – またはその取り組みを中止する。この方針は、革新的でもなければ、刺激的でもないが、2012年のSEOにおいて成功する大きな要素の一つであった。この戦略を採用したことで得られた見解を挙げていく:

  • オンラインでは次々に変化が起きている。速やかに変化に適応しなければならない。戦略は重要だが、戦略の焦点、そして、変化に速やかに対応する自由が確保されていると、eコマースサイトでの展開をスピードアップすることが可能になる。
  • 行動を起こす前に、適切な取り組みを行っているのかどうかを確かめるべきである。時間を割いて、一歩下がり、評価する行為は、自信の無さを反映しているわけではない。むしろ、強さの証明である。
  • 計測不可能な取り組みに資金を投じるべきではない。重要な要素は計測することが出来る。全てを計測しよう – ただし、見直す対象のリストには、行動に移すことが可能なデータのみ記録するべきである。
  • 戦略および収益の目標に焦点を絞る。「あったら良い」程度のアイテムを削除するべきである – 気を散らす、または、混乱させる可能性があるためだ。

Generic search

結果: 検索トラフィック全体が113.29%増加した

パート 2: クライアントの管理

小規模な会社がクライアントである場合、このプロセスは比較的シンプルであり、容易である。しかし、クライアントの事業の規模が拡大するにつれ、問題の規模も大きくなっていく。コミュニケーションを取り、SEOを分かってもらい、戦略を承認してもらい、仕事をやり遂げるまでに放っておいてもらいたい点を納得させる必要がある人は増えていく一方だ。

この取り組みを適切に実施しない限り、内部の小競り合いや駆け引き、数名の上司への報告、そして、予算の確保に多大な時間を費やすことになるだろう。当然ながら、このような状況に遭遇すると、SEO戦略を実装する取り組みに費やす時間が短くなり、低調なパフォーマンスに終わってしまう。

すると、全員に責任をなすりつけられてしまう。

以下に私がこの問題を回避した方法を紹介する。一連のアプローチに従ってもらいたい。

A. 信頼を勝ち取る

大規模な起業のマーケティングマネージャーにとって、SEOは単なるツールの一つに過ぎない。経営者やCEOに至っては、SEOコンサルタントとしての役割を認識していない可能性がある。適切なスタッフと話しをする地位を確保するのは難しい。

しかし、本来の価値を実証することが出来れば、状況を変えられるはずだ。

そのためには – シンプルで、分かりやすい説明に固執する必要がある。「グーグルはオンラインの収益のXX%に貢献している」と説明すれば、大きな効果が期待できる。オンラインの収益の50%をもたらしている点を指摘しなければ、経営陣にとってグーグルはどうでもいい存在である。

この点を理解してもらえば、SEO担当者に対する見方は変わってくる。存在が認められ、頼りにされる。これはSEOコンサルタントはインハウスのSEO担当者にとって、願ってもない状況である。

B. データをシンプルに説明する

取締役会議では、私はデータを分かりやすいプレゼン資料にまとめている。SEOをよく知らない人が投資に関する決定、そして、SEOのキャンペーンに関する決定を下しているなら、速やかに & 効果的に理解することが可能な簡素化した情報を当該のキーパーソンに提供しなければならない – 必要な予算を確保するためだ。

最も重要な収益面のデータを抽出し(SEOの用語やランキングのデートは不要)、1ページの文書として提示しよう。因みに私はデザイナーの力を借りて、eコマースのマネージャーがオフィスに掲示することが可能なインフォグラフィックを作成した。こうすることで全てのスタッフに理解してもらえた。一目瞭然だったのだ。

C. 正当化は逆効果

大半のクライアントは、根拠でも、主張でもなく、結論を求めている。

信頼を築き上げ – 今度は、信頼してもらえるように、クライアントを信頼しよう。信頼されていない場合、見通しは暗い。そのため、信頼を得られるまで努力を続けてもらいたい。クライアントのビジネスを成功に導くのではなく – クライアントを説得し、予算を死守することに時間を費やさなければならなくなる。

D. 協力する

「早く進む必要があるなら一人で行くべきだ。遠いくに進みたいなら、一緒に行くべきである」

SEOマニアになるのではなく、「事業発展」の考え方を採用するべきである。顧客との距離を縮められるように努力してもらいたい。様々なプロセスに従業員を関与させよう。会社にとって、SEOが重要である点を全スタッフに理解してもらうことが目標である。部門の統括者に対して、それぞれの売り上げにおいて結果を出し、成長をもたらす上で協力する意思があることを伝えておこう。

トラフィックではなく、収益として成果を報告するようになると、主張を理解してもらえる人が増えていった – 「1000万人のユニークビジター」は「200万ドルの収益」ほど重要ではない。何にもましてお金が物を言う世界である。

E. 取り組みを始める前に不明な点をハッキリさせる

理由を問うべきだ。何度も尋ねるべきである。理由を理解せずに行動を起こすべきではない。理由がハッキリしてから、最適な方法を考えるプロセスに移ろう。

ウェブ分析と会社の目標が一致している必要がある。適切なデータを計測しよう。行動に移すことが出来る点を立証するべきである。グーグルアナリティクス(あるいはその他の分析ツール)でダッシュボードを作成し、全てのスタッフと共有しよう。スクリーンを購入し、誰でも見ることが出来る場所に設置する手もある。

  • 現在、グーグルからどれだけの収益を得ているのか?
  • 目標に達しているか?

このスクリーンは、スタッフのモチベーションを高め、SEOの収益への影響を強調する。グーグルが収益の60%を占めているクライアントがあり、この点をビジュアルで明らかにする取り組みは、絶大な効果を発揮した。

Q1 2013 revenue

教訓

  1. キーワードリサーチ、そして、分析は共に重要だが、検索用語の裏にあるユーザーの意図を理解する必要がある。検索エンジンではなく、ユーザーのためにサイトを最適化しなければならない。
  2. SEOのツールボックス、そして、ツールの組み合わせは、今でも重要な役割を担っている。知る必要がある情報をたった1つのツールで全て得ることは不可能である。私はグーグルのキーワードツール、マーケットサムライ、サーチメトリクス、SEOmoz プロ、Mozcast、スクリーミングフロッグ SEO スパイダー、オープンサイトエクスプローラ、そして、マイクロソフトのエクセルを併用している。プロジェクト管理およびコラボレーションには、Jiraを利用している。
  3. クライアントに取り組みを簡単に説明することが出来るように、シンプルにデータをまとめるべきである。クライアントに戦略を支持してもらい、早い段階で信頼を勝ち取ることは、とりわけ大規模な企業と仕事をする際は、成功を左右する要因となる。
  4. 継続的な改善を心掛ける。エキスパートの声に耳を傾け、地道にプロセスに磨きをかけていこう。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「How to Double Your Revenue With SEO」を翻訳した内容です。

様々な分野を網羅した充実の内容でした。多少レベル高めな気もしますが、これ位のレベルで戦えないと収益2倍3倍は難しい?!これを読んで二の足を踏んでしまった方もできるところから始めていきましょう。 — SEO Japan [G+]

ECサイトのコンバージョンを改善する11の鉄則

SEOによる集客やコンテンツ・インバウンドマーケティングを活用した顧客育成が大事といっても、やっぱりECサイトにとっては最後のコンバージョンをいかに起こさせるかが重要。今回はECサイトにおけるコンバージョンの鉄板ルールを11紹介した、新たなECサイト担当者も多いであろう4月にふさわしい記事を。 — SEO Japan

あらゆるeコマースが、商品を販売するウェブサイトの力に依存している。店舗内で顧客に「何かお探しですか?」と尋ねる販売員がいないため、ウェブサイトに販売を任せるしかないのだ。

多くの会社の経営者は、消費者をセールスファネル内で動かす上で、コンテンツに頼っている。戦略的な意味で、そして、消費者に購入を説得する上で、サイトのコンテンツは当然鍵を握っている。しかし、コンテンツ以外にも、サイト自体もまた重要である。コンテンツがメッセージを伝える間、サイトは、消費者が購入プロセスを進む行為を促進しているだろうか、それとも、妨げているだろうか?

11 ways to improve e-commerce website page conversion rates

イメージ

買い物客は、商品を購入するためだけにウェブサイトにアクセスしているわけではない(サイトの運営者側にとっては、最も望まれる行動)。商品を学び、リサーチを行い、競合者が提供している商品と比較するためにサイトを訪問している可能性もある。

- 内部のサイトナビゲーション、または、外部のサイト検索を介して – 商品ページにアクセスする際、買い物客は、情報のニーズが満たされなければ、購入について検討すらしない。

だからこそ商品ページは重要なのだ。商品ページは、買い物客が求める情報を提供するだけでなく、顧客が関連する価格の情報、配送料、保証、返品の条件等を見つける上でサポートする役目を担っている。

効果的な商品ページは、ビジターの様々なニーズを満たすことが出来る。商品の情報だけでは不十分である。ユーザビリティとコンバージョンを考慮して商品ページをデザインする必要がある。効果的な商品ページは、知識および感情のレベルで(コンテンツ)、そして、潜在的なレベルで(ユーザビリティ)ビジターをコンバートする力を持っている。

以下に、商品ページを最高の販売スタッフへと変える上で役に立つ、商品ページのコンバージョンの最適化に関する11点のアドバイスを挙げていく。

商品ページのレイアウトに一貫性をもたせる

ある商品から別の商品に対して、出来るだけビジュアル面で継続性を持たせるように努力してもらいたい。CMS(コンテンツ管理システム)では、単一のテンプレートを利用するべきである(または良く似たテンプレート)。

イメージ、商品の説明、仕様、そして、価格は、商品ページから別の商品ページに移動するビジターのために、全て同じ場所に掲載する必要がある。この一貫性があるおかげで、それぞれの商品で情報を探しまわる必要がなくなり、また、遥かに情報を比較しやすくなる。

プリンターフレンドリーなページを提供する

中には購入の準備が整っていないビジターもいる。商品の情報をプリントアウトし、後で見直す、または、他の誰かに見てもらうことを望む人もいる。商品ページをプリンターフレンドリーにして、商品の情報が、読みやすく、比較しやすく、さらにはメモを取りやすいフォーマットで、印刷され、保存され、そして、回覧されるように工夫しよう。

以下に、プリンターフレンドリーではないページの例を掲載する。印刷されたページで不要な箇所を全て赤で囲んだ。

Non Printer Friendly Page

このページ、そして、プリンターフレンドリーなページでは、ブレッドクラムやその他のコンテンツに向かうリンク等、不要なナビゲーションの要素を取り払う必要がある。念のために言っておくが、印刷されたページでナビゲーションリンクをクリックすることは出来ない。実際に私は試したことがある。

また、全ての関連する情報が明確に印刷されることを確認してもらいたい。フォントのスタイル、フォントのサイズ、そして、印刷されたページの情報の配置を検討する必要がある。不要な要素を全て取り除いたら、残りのコンテンツが鮮明に印刷されるだけの十分のスペースを確保することが出来るはずだ。

連絡先の情報を公開する

理想を言うと、商品ページで販売を完了したいところだが、必ずしも完了するわけではない。事実、買い物客が、ウェブサイトでは提供されていない情報を求めていることがあり、質問に答えてもらう手段を用意する取り組みは、購入を完了する上で欠かせない。

連絡先の情報を提供することで、サイトで答えが提供されていない質問に関するeメールや電話が増えるものの、この情報がない場合、顧客を完全に失ってしまうリスクがある。ウェブサイトで情報を探し出すことが出来なかった、もしくは、さらに説明が必要であったために、ビジターは連絡を取る。そのため、ニーズを満たす人物に連絡を取ることが出来る手段が用意されていない場合、購入してもらえる確率は激減する。

Contact Info on product page.

商品をしっかり説明する

すべての商品に、商品のサマリー、概説、または、説明を付ける必要がある。この情報は、商品が何なのか、何をするのか、そして、何を達成するのかを買い手に説明する上で最も重要度が高い。商品ページの要であり、買い物客を、当該の商品が求めている、または必要としている商品であると説得する上で(または説得に失敗する)鍵を握る。

詳細な商品の情報を提供する

商品の要約に加え、商品の機能、仕様、そして、メリットに関する詳細な情報を提供するべきである。一部の機能にさらに情報を加える必要がある場合は、より詳しい情報が掲載されたページへのリンクを加えることも可能である。出来るだけこのページに多くの情報を詰め込み、ビジターがなるべく商品ページを去らなくても済む状況を作り出してもらいたい。

高画質の画像を利用する

イメージは、買い物客が、購入を検討している商品を理解し、判断する上で、極めて重要である。また、モニターの質が急速に改善されていることもあり、高画質の画像のみを利用するべきである。

Hi-res vs. fuzzy images

右側の画質の低いイメージが、大幅に見劣るわけではないが、若干目にかかる負担は大きい。画質の低いイメージが利用されていると、商品に対する印象まで低くなってしまう。良質な画質のイメージは、商品に対するイメージも改善する。

高度な画像を加える

商品を判断する上で、画像1枚だけでは物足りないことがある。さらに画像、そして、エンハンスト画像を加えて、買い物客がよりインタラクティブなフォーマットで、画像を見ることが出来るように工夫してもらいたい。様々な角度から見た商品の画像、使用中の商品の画像、収納した商品の画像、拡大した商品の画像、動画、あるいは、拡大するオプション等の追加を検討してもらいたい。

Alternate Image Views

このような高度な画像を通じて、ビジターは、実際に手に取ることが出来ない商品をより正確に評価することが可能になる。この評価を行うことが出来るかどうかが、購入の決定を左右する可能性がある。

商品の比較を組み込む

出来るだけ、商品を横に並べて比較する機能を導入し、それぞれの商品の機能やメリットの違いを紹介するべきである。この比較により、買い物客は、求めている商品であることを再確認することが可能になり、その結果、返品の確率は減少する。横に並べた比較は、店で実際に買い物をする際のメリットを模倣しており、オンラインではあまり味わうことが出来ない。

価格の情報を目立たせる

全ての商品の価格の情報を、商品ページの分かりやすい場所に表示させなければならない。大半の買い物客にとっては、価格に折り合いがつかなければ、商品の質や価値は何の意味も持たないことになる。

最終的な価格を掲載することが絶対に不可能な場合を除き、価格情報を隠したり、「詳細は電話でお問い合わせください」等のメッセージを掲載するべきではない。「価格を最初に確認」することで、期待の目安となり、購入しないビジターからの電話や問い合せを除外する効果が見込める。

海外向けの価格情報を掲載する

商品を海外に向けて販売しているなら、様々な通貨で価格の情報を表示することを薦める。ビジターに自国の通貨を選択させて、その場で計算させることが出来る。サイトに異なる通貨の価格を表示することが出来ないなら、通貨の変換を行うサイトへリンクを張り、買い物客が自分で容易に計算することが出来るようにひねりを加えてもらいたい。

コール・トゥ・アクション

最後に(最も重要)、全ての商品ページに、コール・トゥ・アクションを少なくとも1つ(もしくは1つ以上)掲載しておく必要がある。何よりも重要なアクションは「今すぐ買う」だが、必要に応じて、別のアクションを加えることも出来る。例えば: 「今すぐ購入する」、「買い物かごに加える」、「保存して後で確認する」、「ウィッシュリストに加える」、「比較する」、「印刷」する等が考えられる。

それぞれのコール・トゥ・アクションは、具体的な意図を持ち、買うか去るかの二者択一を強制することなく、ビジターに引き続きサイトを利用してもらうことが出来る。ただし、選択肢を大量に詰め込むのではなく、ビジターにとって価値のあるものだけ提供するように心掛けてもらいたい。

calls to action

情報提供と販売が、商品ページの大きな2つの役割である。通常、十分な情報を提供しない限り、購入は行われない。情報が多ければ多いほど、当該のページが「販売スタッフ」として好成績を上げる可能性は高くなる。

十分な情報を得た買い物客は、単に購入を行うだけでなく、最善の買い物を行い、再び、戻ってくるだろう。

早く売れたものの、利益が損失に変わる問題が発生することがある。しかし、適切な商品を探す上で、そして、情報に基づいた購入を行ってもらう上で、必要な情報をビジターに与えるべきである – こうして利益は生まれる。後は、その利益が今後も続くことを願うばかりである。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「11 Simple Conversion Strategies Many Product Pages Fail To Incorporate」を翻訳した内容です。

どれも基本的なモノばかりでしたが、改めて読むと自身のサイトを基本に忠実か見直してみたいと思える内容でしたし、これからECサイトを手がける方には是非参考にしてほしい基礎知識ばかりでした。拡大を続けるEC市場ですが、ソーシャルコマース等、新たな試みも色々ありますが、常に基本は外さないようにしたいですね。

また冒頭のくだりで思い出しましたが、少し前までアニメや疑似人工知能、チャットを使ったウェブコンシェルジェ的サービスが色々と存在し、導入テストをしていたECサイトも多かったと思いますが、今ではすっかり見なくなりましたね。結果(=コンバージョン)につながらなかったから衰退したのでしょうけど、ネットショッピングは限りなく能動的な行動なのでしょうか。この記事を参考にユーザーが思うままに自由にふるまえる環境を提供することが何より大事なのでしょうね。 — SEO Japan [G+]

ソーシャルコマースを活用する10の選択肢

ブレイクしそうでブレイクしない日本のソーシャルコマース。その定義に関しては5から19まで色々ありますが、基本的には、ソーシャルメディアを活用したEコマース、またはその活用手法という、ざっくりな理解でよいのではと思います。今回は定義をさらに具体化しようということで、ソーシャルコマースの実戦方法を10簡潔にした紹介した記事を。 — SEO Japan

ソーシャルコマースは、製品開発から購入後のファンやブランド・アドボカシーまでマーケティングプロセス全体にわたる顧客の買い物体験のためのソーシャル・コンテクストを提供する。

ソーシャルコマースは進化し続け、ソーシャルメディアコンテンツの要素とモバイルデバイス(主にスマートフォン)の即時性との関わりを導入している。結果として、あなたの顧客は、あなたの店で買い物をしながら、幅広いグループのインフルエンサーに相談したり、あなたの店とオンライン競合他社を比べているのだ。

あなたがどのようにしてソーシャルコマースを自分の全体的なマーケティングプランに組み込むことができるのかを判断する手助けをするため、ここでは10種類の選択肢を紹介する。

ソーシャルコマースの選択肢

ソーシャルコマース

できること

企業にとっての利点

クラウドソース

Threadless、Lego、Starbucks

客が製品のアイディアおよび改善点を投稿し、投票もする。

消費者が求める製品を提供する。
社外でアイディアを秘密調査する。

評価&レビュー

Amazon、Yelp、TripAdvisor、製品ウェブサイト

客が製品について評価したり、コメントしたり、投票したりする。

客が信用する情報を提供する。

Q&Aフォーラム
(Bulletin掲示板やTwitterを含む)

FlyerTalk、Being Girl

客および企業が製品に関する質問に答える。

客の質問に回答する。異論に打ち勝つ。

ソーシャルショッピング

This Next、Kaboodle
Levi’s Friendsストア

客が写真と投票を友達に共有する。

友達の体験でライブショッピングをエミュレートする。

ファンページ(Facebook上もしくはあなたのウェブサイト)

Victoria Secret PinkのFacebook Page;
1-800 FlowersのFacebook Page Mattel

客が割引を受けたり、質問の回答をもらったり、買い物をしたり、ロイヤルティを示したりする。

購入時に追加情報や割引を提供する。ファンと交流する。

グループ割引

Groupon、Social Living

客は割引された商品を手に入れる。

店舗へのトラフィックを増やす。

割引/クーポン
―フラッシュマーケティング、Twitter、モバイルを含む

Woot、@DellOutlet、Gilt

客はソーシャルメディアプラットフォーム上で割引を手に入れる。

取引を成立させるためにタイムリーなオファーを配信する。

2Dコード(別名QRコード)

製品包装、ソーシャルメディア、サードパーティメディア

客は2Dコードをスキャンして詳細情報や割引などを手に入れる。

購入時に追加情報を提供する。

ロケーションベースのサービス(チェックインを含む)

Facebook Places、Google Latitude、Foursquare、Gowalla

客はゲームシステムに参加する。客はあなたの所に行きたい気持ちになる。

店舗訪問の動機を提供する。ロイヤルティに報いる。

TwitterおよびFacebookを介したソーシャルカスタマーサポート

@ComcastCares、
@Delta Facebook

客は製品について質問をし、複雑な問題を解決してもらう。

取引を成立させるために、費用効率が高いカスタマーサービスを提供する。

要するに、あなたの見込み客と顧客は、あなたが提供するもののためのソーシャル・コンテクストを提供するために、家族と友人とソーシャルメディアコンタクトからの助けを求めることになるのだ。あなたから購入するように彼らを説得するために彼らを支援してみてはどうだろう?

他にこのリストに追加したいソーシャルコマースの選択肢はあるだろうか?もしあるとしたら、それは何で、それはどのように機能し、その利点は何だろうか?


この記事は、Heidi Cohenに掲載された「Social Commerce: 10 Options & How to Make Them Work For You」を翻訳した内容です。

手法やアイデアの整理には参考になった記事だったのではないでしょうか。気になる項目があれば、導入企業名で検索して確認してみてください。どれもわかるように、決して難しいものではありませんが、効果的に導入できればAmazonのレビューシステムしかり、Threadless(ちなみに私の元仕事仲間が運営しています)のユーザー投稿システムしかり、サイトの強力な武器にすることができます。余り重たく考えずにシンプルなところから始めてみませんか、ソーシャルコマース。 — SEO Japan [G+]

ソーシャルコマースの19の定義

ソーシャルメディアの普及と共に注目はされているものの、バズワード扱いを超えられていない「ソーシャルコマース」。とはいえ、海外を中心にソーシャルコマース領域のビジネスや支援企業も増え続けており成功事例が出ているのもまた事実。今回はそんなソーシャルコマースを業界の賢人が定義した例を19紹介します。あなたのコマース「ソーシャル化」のヒントになるかも? — SEO Japan

ソーシャルコマースの19の定義

ソーシャルコマースは、ソーシャルメディアとショッピングの交わりの進化と成熟である。オンラインでの購入、特にソーシャルメディアが供給し作成したコンテンツをリサーチしている消費者の数がかつてないほどに増えているため、マーケッターが購入プロセスを支援するために顧客を追跡調査しているのは当然のことだ。

ショッピングはその特性により常にソーシャルな活動ではあったものの、積極的に関与するソーシャルメディアプラットフォームとスマートフォンを所有している買い物客の組み合わせが、このプロセスを合理化し促進してきた。

あなたがソーシャルコマースをより理解するのを助け、それがあなたのビジネスに影響を与えるために、ここでは様々なソーシャルメディアやeコマースの専門家による19の定義を紹介する。

  1. ソーシャルコマースは、製品およびサービスのオンライン購入と販売を支援するため、社会的交流とユーザー貢献をサポートするオンラインメディアとソーシャルメディアの使用を取り込んだ電子コマースの一部である。もっと平たく言うと、ソーシャルコマースとは、eコマース取引という状況におけるソーシャルネットワークの使用である。ソーシャルコマースという言葉は、共有されたピックリスト、ユーザー評価、そしてオンライン製品の情報やアドバイスを共有するその他のユーザー生成コンテンツのようなオンラインで共同作成する一連のショッピングツールを説明するために、2005年11月にYahoo!によって提唱された。Wikipedia
  2. ソーシャルコマースは、同じ興味、情熱、ニーズを持った消費者が、それらの興味、情熱、ニーズを満たす製品やサービスに関する会話に共同で参加する行動のこと。通常、それらの会話は、製品やサービスをもっと多くの仲間に勧めたり、最終的にそれらの製品やサービスを購入するなど、いくつかの種類の行動にスムーズに移行する。“内情に通じている”とされている人達、つまりインフルエンサーは、この集団の行動の方向に大きな影響を与えることができる。最初の消費者グループは、フォーラムによってはお互いに知っているかもしれないし、知らないかもしれないが(Facebookなのか、Yelpなのか、誰かの家でのパーティなのかによって異なる)、彼らを結びつけるのは、共有された興味なのだ。Julie Barile – Fairway Market
  3. ソーシャルコマースは、ソーシャルメディアとeコマースの結婚であり、消費者があなたのブランドの購入ファネルに燃料をくべるオンラインショッピングの次の進化である。去年のソーシャルメディアの爆発と共に、私たちは、製品やサービスの購入の意思と実際の購入がいかにソーシャルリファラルによって(それが友人のように自分が知っている人であるにしろ、全く知らない人であるにしろ)影響を受けているかについて目にしている。全く知らない人のレビューをもとにAmazonで買い物をしたことが何回あるか考えてみるのだ。私たちがオンラインで購入する製品とサービスの発見と消費の両方は、中心ではソーシャルメディアによって支えられている。次の段階は、いつでもどこでも購入するために実際のコンバージョンへの実際のソーシャルリファラルを追跡することだ。消費者に手を伸ばし続けるための取り組みの中で、リテイラーは買い物体験を強化するためにソーシャルメディアに頼ってきた。中には、消費者に便利さと関連する買い物体験を提供するためにFacebook内にeコマースをローンチしたリテイラーもある。Andrew Beranbom – Extole
  4. ソーシャルコマースは、かなり広範囲にも狭くも定義されることができる。幅広い意味では、ソーシャルコマースは、マーケッターが、製品検討や購入の意図や取引そのものや取引後のアドボカシーとリテンションにまで及ぶ消費者の買い物行動に影響を与えるためにいかにソーシャルメディアを活用するかである。狭い定義においては、ソーシャルコマースは、マーケッターのデジタルプレゼンスもしくは他のソーシャルメディア資産を介して商取引を増やすという目的を持ってソーシャルメディアを活用することだ。マーケッターの目的と興味によって、ソーシャルコマース周辺の議論と戦略は広くも狭くもなり、ソーシャルコマースが前者を示すため、ソーシャルショッピングが後者を示すために使われるようになる可能性が十分にある。David Berkowitz – 360i
  5. ソーシャルコマースは、物を買いたい人々の間の交流を容易にするテクノロジーだ。ある意味でオンラインの“ソーシャルコマース”は、オフラインの“ソーシャルコマース”と何ら違いはない…ショッピングセンターがeコマースを生き延びてきた理由は、彼らが単に物を買うための場所であることをはるかに超越した重要なソーシャル機能を果たしているからだ。ショッピングセンターに行くことは、物を買うことが全てではない。交流を容易にし、エンターテイメントと逃げ道を提供する場所に他の人々と集まることも重要なのだ。つまり、集団“リテール・セラピー”である。
  6. ソーシャルコマースをオンラインで異なるものにしているのは、その潜在的なスケール、リーチ、共有/繋がりの簡単さである。自分の友達100人と実際のショッピングセンターに集まることは難しい…しかし、オンラインで集まることは難しくない。あなたがそれを非同期的に自宅にいながらにしてできる場合は特に。“ソーシャルコマース”は、表向きは物を買うことだが、それは社会的交流とエンターテイメントのニーズも満たしている。Sean Carton – idfive

  7. ソーシャルコマースは、買い物の前、最中、後に買い物客に接触する買い物指向のソーシャルメディアマーケティングである。それは、集団購入、ソーシャルショッピング、モバイルアプリ、ソーシャル機能を追加するリテイラー、ソーシャルメディアに統合されたショッピングなど、幅広い数々の選択肢を網羅する。

  1. 製品がどのように市場に出されるかを変える。
  2. ブランド認知をコスト効率よく築く。
  3. ターゲットオーディエンスを拡大する。
  4. 製品の発見/認知を強化する。
  5. ソーシャルメディアコンテンツを作成する。
  6. 仲間のレコメンデーションを可能にする。
  7. 自分と趣味の合う人との関係を拡大する。
  8. 集団購入の機会を提供する。
  9. ソーシャルメディアプラットフォーム上でのソーシャルショッピングの機会を広げる。
  10. モバイルの使用を介して、実店舗の店とソーシャルの結びつきを繋げる。

Heidi Cohen – Riverside Marketing Strategies

  • ソーシャルコマースは、ソーシャル・レコメンデ―ションを介して生まれたコマースである。ソーシャルネットワークに展開された従来のB2Cマーケティング広告は、ソーシャルコマースとは見なされない。ソーシャルとは、友人と繋がることが全てだ。リテイラーは、どのようにして既存顧客を自分が買った製品を友人に共有したりお薦めしたりするブランド大使に転換させることができるのか考える必要がある。それがソーシャルコマースを解き放つカギだ。Rob DanielsonShop Socially
  • ソーシャルコマース戦略は、最高レベルでは、製品の直接販売を促進するためにデジタルでオーディエンスを繋ぐことを目指す。Sam Decker – Mass Relevance
  • ソーシャルコマースは、私たちのオンラインショッピングに対する考え方を変えた現象である。従来オンラインショッピングは個人的でプライベートであるのに対し、ソーシャルコマースは共有することを奨励する。クーポンサイトでの買い物を見てみよう。クーポンサイトに関しては、時間制限があるために緊迫感が存在するが、それぞれの購入に大きなディスカウントも存在する。これらの制限とディスカウントに加えて、消費者は、クーポンを共有すると紹介クレジットのようなインセンティブを受け取るという報酬が与えられることが多い。消費者がこれらのクーポンを共有したい気持ちになるのは、それが彼らをエキスパートやパイオニアや価値のあるオンラインコネクションのように見られることを可能にするからでもある。そうは言っても、ソーシャルコマースは、つまり、ソーシャルなのだ。Jere Doyle – Prospectiv
  • ソーシャルコマースは、直感では、消費者が製品やサービスを直接(もしくは2~5クリックのほんの少しの労力で)ソーシャルコミュニティ内のやり取りから購入する能力である。それはいくつかのモバイル属性も持つことができるため、マーケッターはモバイルデバイスが今ソーシャルコマースに対して持っている影響力も十分に把握すべきだ。今は、Facebookのようなコミュニティを去らずに飛行機のチケットやホテルの部屋を予約できるなど、自分のソーシャルコミュニティプロフィールから直接ソーシャルコマースを実施している企業も存在する。これもまた、もう1つのソーシャルコマースの例だ。Liana EvansSocial Media Marketing: Strategies for Engaging in Facebook, Twitter & Other Social Mediaの著者
  • ソーシャルコマースは、ブランドの評判(いわゆる、長所や名声)とマーケティングコミュニケーション(いわゆる、認知度)を後押しすることに仕えるソーシャルメディアとは対照的に、顧客獲得と売り上げ(トラフィック、コンバージョン、average order)を増やすことに仕えて、ソーシャルウェブ上の様々な消費者の会話を利用している。Cathy Halligan – Power Reviews
  • ソーシャルコマースは、ソーシャルメディア統合によってより簡単/より便利になったオンラインショッピングである。Facebookプラットフォームによって可能になったFコマースは、ソーシャルコマースの最も大規模な例だ。Dave KerpenLikeable MediaLikeable Social Mediaの著者
  • ソーシャルコマースは、顧客がオンラインで協力し合って、信頼のおける人からのアドバイスを受け、ギフトやサービスを見つけて、それらを購入することができる場所を作ることだ。その保守的な民衆に根差した小売マーケティングが、今はオンラインになり急激に大きな規模になっている。Jon Mandell – 1-800 Flowers
  • ソーシャルコマースは、他の人とのコネクションや人間関係を活用する現実の世界におけるあらゆるソーシャルな行動であり、ソーシャルショッピングはその文脈の中で購入決定をすることである。これは、実際に一緒に閲覧をすることから、個人的なお勧めに反応したり、単に選択をするためにソーシャルメディアから情報を選び取ることまで全てに当てはまる。ソーシャルコマースは、買い物体験をより個人的で個々に適したものにするためにそれらのコミュニティの絆を有効に使う能力である。Maryssa Miller – Create The Group
  • 単純化した用語およびソーシャルという言葉の定義におけるソーシャルコマースは、これが人と共になされる、その商取引がソーシャルメディアプラットフォーム内で完了されるべきであるという理解と共になされる活動であるということを示す。
  • どんなソーシャルコマースの店でも、そのプラットフォーム上にシェア、ライク、ツイート、コメント、レビュー、購入の機能を持っていなければならない。つまるところ、人々に話してもらい、共有してもらい、購入してもらうことが重要だからだ。Joelle Musante – Payvment

  • ソーシャルコマースは、Socialnomics / ソーシャルノミクスの取引の一部だ。ソーシャルノミクスは、ソーシャルメディアを介して生み出され共有される価値、および、結果(経済、政治、関係など)に対するその効果的な影響として定義される。簡単に言うと、デジタルステロイドの口コミだ! Erik QualmanSocialnomicsの著者
  • ソーシャルコマースは、ソーシャルコミュニティが私たちの生活に対して大きな影響力を持つようになり、オンライン購入がより便利になるにつれて、自然と徐々に進化してきた。それは、まさに今本格化している次の段階、コラボレーティブなコマースである。オフラインの集団購入は一般的なことだが、それがついにオンラインでも勢いを増しているのだ。Justin Stanislaw – Giftiki
  • ソーシャルコマースは、購買が発生する過程における、購買を促進するソーシャルな行為である。そのカテゴリーを定義する言葉ではあるが、単なる意味論にすぎなくもある。 Leila Thabet – We Are Social
  • ソーシャルコマースは、自分の製品またはサービスの“マーチャンダイジング”における積極的な役割を果たしてもらうためにターゲットオーディエンスを招待することをいう。
    この参加は、フィードバックやレビューの形だったり、強化コンテンツ(アップロードされたユーザーの写真)、集団購入の誘因(Grouponなど)、口コミ宣伝(例えば、Facebookの共有またはlikeボタンを介して)、特定の製品やサービスに関するグループディスカッション(フォーラム、ツイートチャットなど)がある。ソーシャルコマースの恩恵には、より高い透明性、購入決定に対するコミュニティ“サポート”(もしみんながそれを好きなら、私もそうであるはずだ…もしくはその逆)、特定の商店に対する高い信頼の度合いが含まれると私は考える。Larry Wasserman, Senior Ecommerce Executive
  • あなたがソーシャルコマースをどう定義するかにかかわらず、それがあなたのオンラインおよびオフラインの買い物関係のマーチャンダイジングに影響を与え続けることは間違いない。ソーシャルコマースの基本的な構造は存在するが、それは、消費者がそれを使用することに順応し、ソーシャルメディアがもっとビジネスに統合されるようになるにつれて進化し続けるだろう。

    あなたはソーシャルコマースをどのように定義するだろうか?ここで紹介した19の定義にあなたは賛成もしくは反対だろうか?あなたの意見を下のコメント欄に追加してほしい。


    この記事は、Heidi Cohenに掲載された「What Is Social Commerce?」を翻訳した内容です。

    定義文でどうしても文体が固くなってしまうのと誤訳を避けるためにも限りなく直訳調になっていますので気になる方は是非原文にて。。。とはいえ、大体のニュアンスは伝わるのではないか、と期待しているのですが。人によって微妙な差や、対象の違いはあれ、基本、同じようなことをいっていますよね。

    ソーシャルメディアの普及が従来のショッピング行動に大きな影響を与えているのは疑いもない事実。それをどうビジネスに活用できるかというのは、事業者やマーケッターの課題でもありますし、定義にこだわりすぎる必要はないと思いますが、ここに書かれた定義を見ながら何ができるかを考えてみるのもよいのではないでしょうか。 — SEO Japan [G+]

    心理学に学ぶ購買プロセスを最適化する6つの説得技術

    サイトの色合いについて心理学に学んだり、究極の交渉術を考えたりしてきたSEO Japanですが、今回はユーザーの購買プロセスを最適化するために必要な「説得の技術」を心理学的に考えてみよう、という中々に興味深い記事をSEO Bookから。 — SEO Japan

    説得を最適化する方法は数多くある。

    SEO業者は、検索エンジンのアルゴリズムを考慮してサイトを最適化し、ランキングを改善する試みを行う。その結果、トラフィックが増える。他の分野の最適化は、ビジターがページにアクセスした後に効力を発揮する。

    その一つが説得の最適化である。

    ビジターをページに迎える取り組みを行ったものの、「戻る」をクリックされてしまうようでは、それまでの努力が無駄になる。ビジターにはサイトに留まり、メッセージを読んでもらい、そして、行動を起こしてもらいたいのだ。

    説得する方法は多い

    アリゾナ州立大学で心理学を教えるロバート・チャルディーニ教授は、一般的な説得の手法の6つのカテゴリを特定している。それは、返報性、一貫性、社会的証明、好み、権威、そして、希少性である。

    このような手法を用いて、コンテンツとサイトのデザインを最適化し、ビジターがサイトに留まる確率および理想的な行動を取る確率を高めることが出来る。

    ビジターの心理を操っているように見られるかもしれないが、それは、利用方法に左右される。善意で利用するなら、自分の意見を他の人達に訴えかける取り組みの一部になり得る。いずれにせよ、このような手法の存在を知っておくことで、自分達に対して使われた時に容易に見つけ出すことが出来るようになる。

    1. 返報性

    返報性とは、誰かに何かを与えると、恩を返しをしたくなる心理を意味する。返報性を意識した行動は私達の文化に刷り込まれており、頼みごとをしてもしなくても、もしくは、お互いを知っていてもいなくても起こり得る。

    返報性は義務感を生み出す。

    製品を確認して、何かしら価値を与えることが出来るかどうか調べてもらいたい。例えば、情報製品のベンダーなら、製品の一部を無償で提供したり、もしくはトライアル期間を延長する手が考えられる。受け取る側は、残りのセクションや製品全体を買うことで、報いるかもしれない。ベンダーが何も与えていないなら、このような行動を取ってもらえる可能性は低い。オーディエンスに何をしてもらうのかよりも、オーディエンスに対して何が出来るのかを考えよう。

    譲歩も返報性を利用する方法の一つである。何か小さなことを譲歩すると(ただし分かりやすく)、相手側はもっと大きなことを後ほど譲歩するべきだと感じる可能性がある。

    例えば、まずは何か大きな願い事をしてみよう。その願いが断られたら、今度は、前から望んでいた適度な願い事をしよう。2度目のリクエストは、既に譲歩しているため、こちらも譲歩しなければならないと言う感情が生まれ、受け入れてもらえる可能性が高い。

    2.約束と一貫性

    人は相手に一貫性を求める。

    一貫性のない人物は、信頼できない人物、もしくは嘘つきと見られる可能性がある。一貫性があると、難易度は下がる。なぜなら、相手が決定を下す度に評価を繰り返さなくなるためだ。一貫性があるなら、過去の評価、そして、過去の決定を変える必要はない。しかし、行動に変化が生じると、再び評価が行われるようになる。

    ウェブサイトにも同じことが言える。

    メッセージが矛盾している場所を探してみよう。製品に関するコピーの過ちのような明白なものもあれば、意見のトーンの変化のように目立たないものもある。一貫性のあるトーンおよびデザインを用いて、ページの流れに一貫性を持たせ、また、メッセージの矛盾や脱線を避ける必要がある。

    当然ながら例外はある。驚かせようとしているなら、あるいは通常とは違うことをして注目を集めようとしているなら、一貫性に逆行する価値はある。しかし、一貫性に反する行動を取る前に、まずは一貫性を確立する必要がある。

    3. 社会的証明

    他の人達が価値を認めている証拠がそのサイトには掲載されているだろうか?推薦、レビュー、つながり等が社会的証明に挙げられる。

    社会的証明は、既存の信頼関係を活かすことで、手っ取り早く信頼関係を構築する効果がある。サイトで紹介したつながり – 例えば「ニューヨークタイムズでも取り上げられていたように」 – を信頼してもらえるなら、もしくはユーザーが自分の判断よりも大勢の判断を信じるなら、信頼してもらえる可能性は高い。

    早く信頼関係を構築する取り組みはオンラインでは非常に重要である。なぜなら、ユーザーは「戻る」をクリックする権利を持っているからだ。そのため、社会的証明は、とても力強い助っ人になり得る。

    ただし、怪しいと思われてしまうと瞬く間に信頼関係は崩れる。サイトが提供する社会的証明が有名な人物である場合、オーディエンスが説得に応じる可能性は高い。オーディエンスがよく知り、信頼しているのは誰だろうか?誤って存在感の薄い人の推薦を利用するサイトが一部見受けられる。

    4. 好み

    誰もが自分の好きな人と仕事をしたいはずだ。

    良くも悪くも魅力的な人達は説得力がある。受け手が前向きな特徴を当てはめようとするためだ。身体的に魅力的な男性や女性のモデルは広告業界にとって欠かせない。これは基本である。また、高度なレベルでは、受けては自分と同じような人の言動に反応する。魅力は、類似に基づいているのだ。

    ウェブマーケティングにおいては、「好感度」のレベルはオーディエンスに左右される。流行りの洋服を売るサイトは憧れが中心的な役割を担う – 実際のオーディエンスとは似ていなくても、オーディエンスが憧れる魅力的な特徴を提示している。テクノロジーによるソリューションを販売しているサイトは、共感と親近感に力を入れるべきだろう。重いテーマのサイトは知性をクローズアップするのではないだろうか。これは、好きなってもらうために、オーディエンスをそのまま、あるいは、オーディエンスが持つイメージを反映する手法である。

    好みの別の領域として、つながりが挙げられる。ビジターが好きな団体や人物に自分を関連付ける手段を考えてもらいたい。一般的に用いられているのは、チャリティ、セレブ、または業界のイベントとの提携である。

    5. 権威

    権威のある人物に反応する人は多い。

    「適切な振る舞い」は権威に左右される。例えばSEO業界での「ホワイトハット/ブラックハット」の位置づけは、権威のある人物、この場合は検索エンジンと検索エンジンの代表者によって決まる。

    ウェブサイトでは、シンボル、資格、そして、つながり等を使って、権威を表すことが出来るものの、過去と比べると、現在は権威を軽視する傾向が見られる。オーディエンスは権威の主張を疑って、主張の証拠を提示せよと要求し、与えられた情報が信頼に値する場合、関係の構築を望むようになるだろう。

    そのウェブサイトには、主張の証言や証拠が用意されているだろうか?

    6. 希少性

    私達は豊富なものを過小評価し、希少なものを過大評価する癖がある。

    この手法に関しては、とりわけ詐欺の世界で、人為的に希少な状態を作るあからさまな手法が存在する。希少性をアピールするため、場所/製品が~個しか残っていないことを主張するマーケッターを皆さんも見たことがあるはずだ。これは衝動的な行動を期待した手法である。

    チャルディーニ氏は、希少性について次のように指摘している:

    「心理的な反応の論理により、人々は自由の欠如に反応し、自由をさらに求める。特定の製品やサービスを手に入れる自由もその一つである。動機を与える要因として、心理的な反応は人生のほとんどの場面に存在する。なかでも顕著に現れるのが魔の2歳児(第一反抗期)と10代である。 この期間では、個性が芽生え、抑制、個人の権利、そして、自由等の問題が気になり始める。そのため、この2つの期間を迎えると、人々は制限に特に敏感になる。」

    通常は、今までは希少ではなかったものが希少になった時に最も引き付けられ、次に他の人が同じリソースを欲しがっている時に魅力を感じる。ウェブサイトにおいては、この2つのコンセプトを組み合わせることが出来る。期限が近づき、供給が追いつかない状態である。当然ながら、これは社会的証明の形式でもある。

    まとめ

    カリスママーケッターのセス・ゴーディン氏は、かつて「マーケッターは嘘つきだ」と語ったことがある。

    マーケティングには操作およびストーリーテリングの要素が存在する。ウェブマーケティングの大きな失敗例の中に、この要素が関わっていることは疑いようもない。しかし、優れたマーケティングに中にも存在する。また、毎日の生活の中で、場合によっては、知らないうちにこのような手法を誰もが用いている。

    ウェブサイトでこういったアイデアを組み合わせるとプラスに働く可能性がある。競合者を今回紹介した6つのカテゴリで評価してみよう。うまく活用しているだろうか?過剰に利用しているだろうか?その後、自分のサイトを調べ、実験を行い、変化を記録しよう。

    説得の取り組みを少し強化すると、既に手に入れたトラフィックの価値を活用する上で大きな効果が見込める可能性がある。


    この記事は、SEO Bookに掲載された「Persuasion Optimization」を翻訳した内容です。

    いきなり「返報性」という専門用語で重たそうな記事だな、、、と思いましたが意外とそうでもなく、読み物としても面白く、勉強にも参考にもなる内容でした。どれも普通に納得できるものでしたが、気になるのはやっぱり最初の「返報性」ですかね。これが例えばネットサービスで、どのように適応できるのか、という点は気になります。例えば無償で何かを提供して、その後に有償サービスへの登録をお願いする、といったギブ・アンド・テイク的手法がわかりやすいのでしょうか。デパートで試食したものを、つい店員に押されて(気兼ねして?)買ってしまう心理は日本人らしくてわからなくもないですが、ネットの場合は対面効果がないですし。。。さり気ない仕掛けや卓越したライティング能力が求められそうです。 — SEO Japan [G+]

    セマンティックSEOで小売業者が売上を上げる方法

    昨日、セマンティック技術に関する記事を紹介しましたが、今回はより具体的にセマンティックSEOを意識してEコマースの売上を向上させる仕組みについて解説した記事をサーチエンジンランドから。マークアップについての知識が必要となり、若干、難易度高めなのでその覚悟でどうぞ。 — SEO Japan

    セマンティック SEOは、ウェブマーケティングの手法としては新しい部類に入り、SEOとセマンティックウェブの技術を組み合わせた取り組みである。セマンティック SEOには、検索アルゴリズムのテキスト、キーワード、そして、リンクに頼るだけでなく、人口知能に焦点を絞り、ユーザーの意図(クエリの意味)を理解する試みが含まれる。以前、「小売業者が構造化マークアップを使って製品のビジビリティを改善する方法」を投稿し、構造化マークアップを利用する取り組みを取り上げたことがある。

    また、数週間前、「schema.orgを利用するeコマースSEO、細かくなる」の中で、アーロン・ブラッドリーは、グーグルがeコマースのschemaをGoodRelationsからschema.orgに導入した点を取り上げ、この方針により、コマースサイト向けのschema.orgのクラスとプロパティが大幅に増え、その結果、小売業者にインパクトおよびメリットがもたらされると指摘していた。

    構造化データの重要性

    つまり、今まで以上に小売業者にとって、構造化データに対する語彙およびシンタックスに力を入れる取り組みが重要になりつつあるのだ。アーロン・ブラッドリーも説明していたように、構造化データは、ウェブページのコンテンツの意味の詳細を、検索エンジン、そして、データを消化するその他のコンピュータに対して、容易に処理することが出来る仕組みで送信する。

    様々な語彙が公開されているが、小売業者に主に影響を与えるものは2つだけである。その2つの中でも、GoodRelationsのオントロジーがより重要であり、その次にオープングラフのプロトコルが続く。そのため、GoodRelationsに焦点を絞って説明していく。

    とりわけ人気の高いシンタックスは、GoodRelationsのオントロジーで用いられるRDFa、そして、Schema.orgの階層で用いられるMicrodataの2つである。

    構造化マークアップの語彙およびシンタックスは、セマンティックマークアップと言い換えることが出来る。

    セマンティック SEOには、セマンティックマークアップをウェブページに導入し、ドメインおよびページの意味を補い、コンピュータが容易に処理することが出来るようにする取り組みが含まれる。その結果、検索エンジンは、クエリに対してユーザーにより良い結果を提供することが出来るようになる。

    私は、小売業者に対して、GoodRelationsのオントロジーを2010年から推奨してきたが、現在、セマンティック SEOをSEOのベストプライクティスとして採用することが不可欠になっている。その理由を説明していく。

    ビジネスのデータ & デジタルコンテンツに容易にアクセスすることが出来る

    ビジネスのデータには、リッチメディアの動画コンテンツ、製品のレビューや評価、場所および連絡先の情報、専門的な情報、特別販売、製品情報、医療情報等が含まれる。セマンティック SEOにより、このようなデータは次のような状態になる:

    • コンピュータが読み取り可能な検索エンジン、ウェブアプリ、カーナビ、タブレット、モバイルデバイス、アップルのマップ、SIRI、イェルプのマップがアクセス可能になり、また、Linked Open Dataによって消化される。
    • セマンティックマークアップによって、ビジネスのデータは、検索エンジンにとってチョコレートのような存在になる。つまり、検索エンジンに気に入られ、すべて取りこんでもらえる。
    • 検索エンジンはこのデータを理解し、ユーザーエクスペリエンスを改善するため、どのように集めればいいのかを理解している。
    • 検索エンジンは構造化データを使って、SERP内でデータを表示し、CTRを高める。

    グーグルはGoodRelationsの語彙に対応する

    2011年7月、グーグルはGoodRelationsのサポートを開始すると発表した。予備調査では、GoodRelationsの拡張子を持つ検索結果では、クリックスルー率(CTR)が30%高くなった点が証明されている。セマンティックマークアップを加えると、検索エンジンは当該の情報を使って、ページを直接SERPに表示する取り組みを強化する。

    GoodRelationsは、製品やサービスの詳細を検索エンジン、モバイルアプリ、そして、ブラウザに親切な仕組みで配信する強力な語彙である。RDFaをウェブのコンテンツに加えることで、顧客候補の人達に、すべての機能、サービス、そして、得られるメリットを提供し、その後、顧客候補のコンピュータは容易に情報を取り出し、提示することが出来るようになる。検索エンジンは、このような情報を集めたがっている。

    GoodRelationsによって、レストラン、ホテル、レンタカー会社、そして、小売業者が容易に1日限定の特価、営業時間、そして、メニューを様々なスマートフォンアプリに直接送信しやすくなる。サポートを望むそれぞれのアプリに別々にフィードを用意する必要はなくなる。

    どこから手をつければいいのか?

    モバイルがウェブの小売ビジネスにおいて欠かせない存在になっている点は、ご承知の通りだ。モバイル = ローカルである。ローカルは、誤解されることが多く、軽視されることが多い検索の分野である。よく調べると、大半の小売業者は、ローカルおよびセマンティック SEOの複数の分野で不十分な取り組みを行っていることが分かる。

    まずは、Store LocatorとMobile Store Locatorを変更しよう。次に、ローカルSEOのベストプラクティスの導入、地図の最適化、そして、IYPのリンクの最適化を実施する。

    Rio SEOで製品開発部門のシニアディレクターを務めるビル・コナード氏は、「このような重要な自動ローカルSEOの手法を実装すると、SERPでの1ページ目で複数のリスティングを掲載してもらえる可能性がある」と指摘している。実際に、クライアントのサイトが上位にランク付けされるように、コナード氏はschema.org[place]とMicrodata[local business]を全てのウェブサイトに挿入している。

    まず最適化、次にデータをマークアップ

    すべてのローカルのビジネスデータを集め、最適化したら、次にGoodRelationsを使って製品をマークアップする作業に移る。 まずは、ローカルデータを集め、最適化し、オンラインのデジタルな店舗と実際の店舗を結びつける必要がある。

    すべてのデジタルおよび実際の店舗をシンクさせたら、検索エンジンと情報サービスは、同じデータを消化するようになる。これは「データフィデリティ」と呼ばれる。データフィデリティは、信頼性およびオーソリティを作り出し、その結果、見返りとして、SERPの1ページ目に複数のスペースを与えてもらえることがある。

    GoodRelationsのセマンティックマークアップをページに加えると、1ページ目のリスティングを強化し、CTRを高める効果が見込める。RDFaの詳細は、GoodRelationsのコミュニティウィキを参考にしてもらいたい。このウィキには、GoodRelationsの語彙、コンピュータ、モバイルアプリ、そして、検索エンジンが理解することが可能なeコマースの情報を配信する取り組みに関する情報が掲載されている。

    教訓

    セマンティックマークアップを利用することで、SERPのビジビリティが改善され、CTRが30%改善される可能性がある。GoodRelationsの語彙は、コンピュータ、モバイルアプリ、そして、検索エンジンが理解することが可能なコマース情報の配信において、標準として認められている。まずは、ローカルおよびモバイルの分野での整理および最適化を行う必要がある。最適化を行った後、構造化マークアップを加えると、ビジビリティ、そして、ウェブ小売サイトの利益が共に改善される可能性がある。

    この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「How Web Retailers Can Profit With Semantic SEO」を翻訳した内容です。

    肝心のGoodRelationsの詳細ページが英語ですし、正直、これだけ読んで即導入というわけにはいかない内容でした。。。今年セマンティックSEOで一歩進んだSEOを実現していきたい人はこのページを起点に一度じっくり勉強してみては。 — SEO Japan [G+]