Tesla、調整後売上12億ドルで予測を超えるも、出荷予測下方修正で株価は7%安

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アップデート:Teslaの株価はわずかに値を戻したが、決算会見中の今、再び約6%下落している。

今日の株式市場閉鎖後、Teslaは第2四半期の決算を報告し、非GAAP売上12億ドル、非GAAP1株あたり損失0.48ドルだった。ウォール街は非GAAP売上11.7億ドル、損失0.60ドルと予測していた。

すでに約一月前に公表されていたように、今四半期に同社は1万1507台の自動車を販売した。Q1は1万0030台だった。今期の数字は、同社の予測1万〜1万1000台を上回った。

しかし同社は、年間出荷台数予測を5万5000台から、「5万〜5万5000台」へと下方修正した。Tesla CEO Elon Muskによる2015年の出荷目標台数5万5000台は、2014年実績の70%増だった。

株主宛の書簡で、Teslaはこの予測下方修正の理由を説明した。

現在もわれわれは、計画した生産台数を達成できるよう高品質な部品を提供する供給業者を数多く試験しているところだ。Q4後期から生産台数が急速に増加したため、1社の供給業者に問題が起きただけでも、Model Xの生産が四半期で800台減少する場合もある。さらに、Model SとModel Xは同じ汎用組み立てラインで作られているため、Model X製造の問題は、Model Sの製造にも影響を与える。簡単に言えば、素晴らしい製品と四半期目標達成という選択なら、われわれは前者をとる。長期的価値を生み出すために、われわれの第一優先は常に、そして今後も、素晴らしい自動車を届けることだ ー CEO Elon Musk、CFO Deepak Abuja。

また同社は、今期1万2807台の自動車を製造し、予測の1万2500台を上回ったことも報告した。この数字はQ1に生産した1万1160台の15%増、対前年同期比46%増にあたる。第3四半期には1万2000台強の生産を見込んでいる。

通常取引で株価は約1.5%上昇し、270.13ドルで引けた。同社株は2014年9月に史上最高値の291.42ドルを記録し、3月に185ドルまで落ちた後再び最高値近くまで戻していた。

決算報告後、株価は7%安の251.23ドルで時間外取引されている。

株主宛書簡に書かれていた他の興味深いニュース:

同社は現在487のスーパーチャージャー充電ステーションを保有しており、設置を加速した結果現在ほぼ24時間毎に新たなスーパーチャージャーを開設している。

さらにTeslaは、当四半期から予定通りTesla Energy製品の製造を開始し、Q4ではさらに加速すると話した。

他に今日のTesla関連ニュースから。元Google Chromeセキュリティーチームの責任者、Chris Evansは今日(米国時間8/5)Teslaに入社してセキュリティーチームを率いることになったとツイートした。この発表以前に、Chrysler およびGM等の自動車メーカーが最近セキュリティー被害に遭っていた。

いつも通り、投資家らは5:30 pm ETからの決算会見でMuskが何を話すかに深く耳を傾けている。新しい情報が入り次第本稿を更新する予定。

情報開示:本稿の筆者は家族信託を通じて少数のTesla株を保有している。

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Facebook、Q2の売上40.4億ドルで予測を上回る。ユーザー数は伸び率微減ながら対前四半期3.49%増で14.9億人に

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人々はFacebookを使わなくなっていない。最新の決算報告でわかった。Facebookは前四半期の予測未達から復活し、2015年Q2は売上40.4億ドル、1株当たり利益0.50ドルでウォール街の予測を上回った。現在Facebookの月間ユーザー数は14.9億人、対前四半期3.47%増で、これはQ1の成長率3.6%をわずかに下回った。

アナリストの予測は、売上39.9億ドル、EPS 0.47ドルだった。しかし、Facebookの真の損益を測るGAAP純利益は、前年同期の7.91億ドルから7.19億ドルへと下がった。おそらくこれが、時間外取引でFacebook株が1.39%安の95.53ドルになっている理由だろう。

それでも同社の長期健全性から見て最も重要な統計データは、Facebookが65%という高い粘着率を維持していることだ。これは日間アクティブユーザー数(DAU)を月間アクティブ(MAU)で割った値で、ユーザーの定着度合を示しており、同サービスが人々の注目をSnapchatやTwitterと争う中、この数値が下がっていないのは良い兆候だ。

モバイルは広告売上の76%のいう膨大な数字で前期の73%を上回った。月間モバイルユーザー数は12.5億人から13.1億人へと4.8%伸び、日間モバイルユーザー数は7.98億人から5.76%増えて8.44億人となった。いずれも前四半期よりやや伸び率が下がった。全体の日間アクティブユーザー数は、9.36億人から3.41%増えて9.68億人だった。

比較すると、今四半期Twitterのユーザー成長率はわずか2.6%で、広告を見ない「SMSファーストフォロー」ユーザーを除くとわずか0.66%だった。

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Facebookの決算会見で最も興味深かったのは、CEO Mark Zuckerbergが、Facebook Eventsは4.5億ユーザーを得て「世界規模」になったと言ったことだ。これはFacebookが、人々の「今夜何をしようか?」という問いに答える単体アプリを作る準備が整ったことを意味している。

もう一つ重要な話題は、FacebookのMessengerおよびWhatsAppの収益化戦略だ。ニュースフィードへの広告表示を遅らせ、まずは企業ページでの自発的対話を優先したように、Facebookは企業が金を払って顧客とつながろうとする前に、ユーザーがチャットで有機的に企業とつながって欲しいと考えている。

Zuckerbergは、Facebookのファミリーアプリの統計データも公表し、WhatsAppユーザーが8億人、Messengerユーザーが7億人、Instagramが3億人、グループのユーザーが8.5億人、Facebookページを使っている中小企業は4000万社だった。

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この四半期Facebookは、同社の広告およびEコマース機能を積極的に改善しつつ、ビデオとインスタントアーティクルで、コンテンツを庭の中に囲い込もうとしている。

同サービスは購入ボタンおよびアドレスフォームのオートフィル機能をニュースフィードに追加した。1日に40億を優に越えるビデオビューを元に、Facebookは10秒間表示保証付ビデオ広告の販売を開始した。従来はわずか3秒間だった。一方、Messengerはチャットアプリの巨人へと成長し、現在7億人のユーザーを賄っている。最近導入された友達同志の支払い機能とアプリプラットフォームによって、Facebookはユーザーの忠誠度を高めつつ、メインアプリのニュースフィードでさらに収益を得ようとしている。

Instagramは、広告のターゲティングとフォーマットが改善されたことによって、大きな収益を生み始めることが期待される。未だにFacebookは、InstagramとWhatsAppの収益に関して多くを語っていない。非公式には、eMarketerがInstagramは今年5.95億ドルを売上げたと推測している。

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どうやらFacebookは、南米、アフリカの多くの途上国を含む「その他の国々」における広告売上問題を解決したようだ。遅いネットワークと旧式携帯電話を使用するユーザーの収益化は、欧米主要市場におけるユーザー獲得が既に飽和している、Facebookの長期的売上成長にとって決定的に不可欠だ。最近公開されたAndroid用簡易Facebookアプリによって、世界中の人々が今以上にFacebookをサーフィンし広告を見るのが簡単になるかもしれない。

Facebookは、そのインターネットを吸収する探求の旅へ出発したばかりだ。18ヵ月の間に、殆どビデオを見せていなかったものが巨大なビデオ視聴サービスへと変わった。ユーザーや企業による人間的作品が、侵入的な自動再生ビデオ広告を覆い隠すカバーの役目を果たしている。

インスタントアーティクルによって、Facebookは囲われた庭園の大きな穴を、新たな収入源へと変える方法を見つけた。ユーザーが記事を読むためにニュースサイトへと出ていったり、アプリを一旦閉じて開き直す苛立ちを与える代わりに、インスタントアーティクルはユーザーをFacebookアプリ内で跳ね回らせ、広告を見せることができる。

同社が外国為替のせいだと言った前四半期の未達がなければ、これでFacebookは12期連続で予測を上回るはずだった。そして多くの人々がSnapchatの急成長はFacebookを大きく食うと確信する中、相変わらず順調に伸び続けている。11年が過ぎ、未だに人々はFacebookを十分理解できていない。

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Twitter、Q2決算で予想を上回るも、ユーザー数停滞の悩みは続く

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アップデート:Twitter株は時間外取引の高値から、やや高に戻っている。投資家は未だにこの四半期の評価を迷っているようだ。

Twitterは、2015年第2四半期に調整後1株当たり利益0.07ドル、売上5.02億ドルを達成したことを今日(米国時間7/28)報告した。投資家らの予測は、1株当たり利益0.04ドル、売上4.8128億ドルだった。

同社は、月間アクティブユーザー数が3.16億人に伸びたと報告した。直近四半期の月間アクティブは3.02億人で、さらにその前四半期は2.88億人だった。アップデート2:筆者の数字の扱いに誤りがあった。SMSベースの「ファーストフォロワー」を除くと、月間アクティブは3.04億人に減る。当初私は、SMSを含めた数値を、過去のSMSを含まない数値と比較していた。その結果、実際よりも成長が大きく見えていた。下にグラフを示すと共にお詫びする。

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同四半期のアクティブユーザー中モバイルを利用していたのは80%だった。前四半期も同じく80%だった。

同社は、「このユーザー数の成長には満足していない」と語った。

Twitterの売上にとってモバイルは鍵となる推進力だ。今回のリリース文によると、同社の広告売上はなんと88%がモバイルから来ている。これは3.98億ドルに相当する。

決算報告を受け、Twitter株は時間外取引で約5%上昇した。同社はこの日の通常取引でも好調で、一日を通じて約5%の高値だった。米国市場全体は高値気味ながら取引高は少なかった。

Twitterは、保有現金および現金相当物36億ドルで四半期を終えた。

将来に関して、Twitterは現四半期の売上を5.45~5.60億ドル、大幅調整後のEBITDAを 1.10~1.15億ドルと予測した。投資家らは第3四半期の売上を5.5578億ドルと予想している。

Twitterにとって、この四半期は過去の再現のように感じるだろう。財政的には売上、利益共に好調だった。しかし、ユーザー数の成長の低さは悩みの種で、ここしばらく全く同じ悩みをもたらし続けている。Twitterの株価は時間外取引ですでに高値から戻っている。

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Pandora、Q2のEPSは予測を上回る0.05ドルで時間外取引株価は5%高

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今日(米国時間7/23)の取引終了後、デジタルラジオサービス Pandoraは2015年第2四半期の決算を報告し、1株当たり利益0.05ドル、売上2.856億ドルだった。ウォール街はPandoraの利益を1株当たり0.02ドル、売上を2.83億ドルと予測していた。

予測を上回る決算を受け、Pandora株は時間外取引で約5%上昇した。株価は決算報告直後のさらに高いピークを経た後安定した.

同社の売上は対前年比30%増で、モバイル売上は37%増だった。これらの数字とは対照的に、象徴的指標であるリスニング時間は5%しか伸びていないのは興味深い。

Pandoraのガイダンスは、同四半期の売上を3.01~3.15億ドル、大きく非GAAP調整されたEBITDA(*)を2500~3000万ドルと予測していた。アナリストは今日の報告に先立ち、調整方式による1株当たり利益を0.10ドル、売上を3.092億ドルと予測していた。【訳注 * 金利・税金・償却前利益】

Pandoraの実際のEBITDAは、予測を下回る1630万ドルだった。Pandoraは保有現金4.615億ドル、前年同期から2000万ドル減で第2四半期を終えた。

Pandoraは、長年のライバルであるSpotifyとiTunesに加え、Apple Music等の新規参入との厳しい競争に直面している。それでも現時点でPandoraは好調で、投資家も満足している。

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AT&Tの2015年Q2決算は、売上330億ドル、EPS 0.69ドル、新規契約純増210万人

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AT&Tは今日の取引終了後に第2四半期決算を発表し、売上330.2億ドル、1株当たり利益は0.69ドルだった。ウォール街の予測は、それぞれ330.6億ドルと0.63ドルだった。

通常取引で値を下げていたAT&T株は、決算報告後の時間外取引で1%高値をつけた。

四半期中同社は携帯電話新規契約者210万人(純増)を加えた。直近四半期に比べて新規契約数は120万人増えた。売上成長と利益維持の鍵となる指標である、ポストペイド解約率は1.01%だった。直近の2四半期はそれぞれ1.02%と1.22%だった。

AT&Tの会長・CEO Randall Stephensonは、四半期を振り返ってこう語った。

この結果は、われわれの転換戦略を再確認するものだ。売上を伸ばし、利益率を高め、2桁の調整後EPSを達成し、キャッシュフローも増やした。200万人以上新規契約者を増やし、当社のスマートフォンベースへの移行はほぼ完了した。われわれは高品質、高速無線サービスをメキシコの消費者と企業へも拡大し始めた。

今は当社にとって非常に重要な時だ。今後はDIRECTVを閉鎖し、この機に乗じてモバイルおよび高速インターネットサービスを統合した新しい〈どこでもTV〉体験を届けられることを楽しみにしている。

同社が継続して努力している、私の祖父の無制限データプラン廃止は、引き続き阻止された。

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Appleは、2030億ドルの現金を持っている

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今日(米国時間7/21)の決算報告で、Appleは2028億ドル相当の現金を保有していることを明らかにした。形態は現金、現金相当物、短期売却可能有価証券、および長期売却可能有価証券。

この膨大な蓄積のうち実際のキャッシュは約7.5%にすぎないが、上記用語は業界で現金に近い流動資産を表す方法として用いられている。なお、総資産(在庫、売掛金、不動産等を含む)は計2730億ドルに上る。

皮肉なことに同社の長期借入金は前期末の400億ドルから474億ドルへと膨らんでいる。新たな借入の殆どは、5月に発行した80億ドルの社債のためだ。

なぜこの会社は、腹立たしいほどの現金を持っているのに、借金を増やしているのか?

主な理由は、現在米国では現金が著しく安く、Appleの現金は大部分が海外にあるためだ。この現金を国内に持ち込む税金コストは、借入れするより高くつくと会社は判断したのだ。

それらの国内資金は、株の買い戻しや配当等の企業活動に使われる。2012年に450億ドルの株買い戻しから始まった資産還元プログラムは増額を繰り返し、今や計2000億ドルに達している。

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2015年Q3、iPhoneの販売台数は前年比35%アップの4750万台

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ことiPhoneに関して、Appleはとどまるところを知らないようだ。

爆発的四半期を2度続けた後 ― Appleは2015年Q1にiPhoneを史上最高の7450万台販売し、Q2には6100万台売った ― Appleは伝統的に動きの遅い四半期をのiPhone販売台数を4750万台で終えた。これは対前年比35%増だ。

アナリストの予測は5000万台、前年比42%増だった。言い換えれば、今期のiPhone販売台数はアナリストの予測をわずかに下回った。

iPhoneの販売は前期を下回り、前期はその前期を下回っていたが、重要なのは、通常秋の新機種発表は直前数ヵ月の販売低調を意味していることだ。

それでもiPhoneは、Appleが中国をはじめとする新市場を開拓する中、支配を続けている。同社は香港で4番目の店舗を開くことを発表した。中国全体では23番目になる。

iPadの販売をわずかに下がり、Appleは2015年Q3に1090万台を売った。アナリストの共通見解は、1100万台だった。

昨期もAppleはiPadの販売でアナリスト予測に届かず、前年同期の1600万台に対してわずか1260万台だった。今期の1090万台は前年比18%減、前期比13%減だった。もちろんこのカテゴリーは未だに新しいため ― iPadは発売からわずか5年 ― iPadの減少傾向が今後も続くかどうかはわからない。

それでも、Appleの最新iOSソフトウェアには、iPadでの画面分割マルチタスクと新しいQuickTypeキーボード(指をカーソル代わりにできる)が加わり、主として消費型ツールだったiPadを、生産的な使い方へと変身させる可能性がある。

一方Macは未だに上り調子で、Appleは6月28日までの3ヵ月間に470万台を販売した。これは前期比5%増、前年比9%増にあたる。

これはPC業界全体が不振を続ける中、極めて印象的だが、Appleの成功の大部分はリフレッシュされたMacBook ProとiMacのおかげだ。新しい、あり得ないほど薄いMacBookは4月10日(同四半期開始数日後)に発売開始され、改訂された15インチMacBook Proと27インチiMacが5月中旬に店頭に並んだことで、3製品共に輝く時間があった。もちろんこの夏には新学期に備えてデバイスを買い込むに違いない。

Appleは、Apple TV、Beats Electroncs、iPod、および話題の多いApple Watchについては個別の販売数を公表していないが、カテゴリー全体では26億ドルを売上げ、前年比49%増だった。

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「何百万人」ものユーザーがもうApple Musicを使っている

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音楽ストリーミングサービス Apple Musicのスタートからひと月もたたない中、AppleのCEO Tim Cookは、「すでに何百万人ものユーザーがApple Musicを体験し、その数は日々大きく伸びている」と、不評だった今日のQ3決算報告で語った。問題は、無料トライアルが終り、自動的に月額10ドルを請求されるようになってから、果たして何人が使い続けるかだ。

Cookは今日の収支会見で、1万5000人のアーティストがApple Musicのコネクト機能で近況を共有し、未公開の歌やビデオもあると語った。例えば、ラッパーのドレークは、最新ミュージックビデオを同サービスで初公開した。Cookは、何百万人もの人たちがBeats 1ラジオステーションを聴いていることも話した。

曖昧ではあったが、示された数字を見る限りAppleのiTunesダウンロードストア後継は進歩を見せているようだ。Apple Musicが3ヵ月の無料トライアル期間を設けていることは重要なポイントだ。もちろんApple Musicアプリも7月1日のソフトウェアアップデートと共に何億台ものiPhoneに届けられている。このプレインストールベースがあれば、Appleがそのストリーミングサービスを、少なくとも数百万人に使ってもらうことに苦労はなかっただろう。

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AppleはBeat Musicの買収を機にストリーミングサービスの開発に力を入れはじめた。Beat MusicはBeats Electronicsのヘッドホンと共通ブランドのストリーミングサービスだった。買収後にサービスは閉鎖され、ユーザーはApple Musicに移行したが、これも購読者ベースに貢献したかもしれない。

Apple Musicは、既に定評のあるSpotifyやGoogle Music等のサービスと競合する。ちなみに最大のライバルであるSpotifyの総リスナー数は7500万人で、内訳はスポンサー付の無料会員が5500万人、有料購読者が2000万人だ。

しかしApple Musicにとって本当のチャンスは、これまでにストリーミング音楽を真剣に聞いたことのない圧倒的多数の中から、月額10ドルの定期利用者を獲得することにある。何億人もの人々がiTunesを使っていることを考えれば、今日の報告はAppleがダウンロード販売からストリーミング購読の会社へと移行する長旅の、小さな一歩にすぎない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

IBM、2015年Q2の売上は期待外れの208億ドルで4%安

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今日(米国時間7/20)の取引時間終了後、IBMは第2四半期決算を報告し、売上は208億ドル、調整後1株当たり利益は3.84ドルだった。通常会計方式を用いると、IBMの1株当たり利益は3.58ドルに下がる。

ウォール街はエンタープライズ企業の売上を209.5億ドル、調整後1株当たり利益3.78ドルと予測していた。Yahoo Financeによると、この売上予測は1年前同期より14%低い。同社は利益では予測を上回ったが売上は届かなかった。

IBMの場合、評価は利益よりも売上に強く依存している。現状の売上から利益を絞り出す同社の能力は心地よいが、先細りに対する長期的解決策ではない。もしIBMが売上エンジンを始動できなければ、今後のキャッシュフローや利益は軽視されることになる。大まかにはYahooと似た状況と言える。

もしIBMに猶予を与えて、強いドルの影響と売却したビジネスユニット分を調整すれば、売上減は1%にとどまる。しかし、これは些細な事態ではない。IBMが決算書で言っているように、同社の売上は「報告の通り13%減少」した。

過去3ヵ月間に、IBMは通常会計方式で34.5億ドルの純利益を上げた。期末の現金および現金相当物保有高は84億ドルで、前年同期よりやや減少した。IBMの長期債務は1年前よりやや少ない計333億ドル。

IBMは前回のガイダンスを支持し、年度内の1株当たり売上をGAAPベースで14.25~15ドル、調整後で15.75~16.50ドルと予測した。同社のこれまで半年間の売上は404億ドルだった。

明るい話題としては、IBMは予想を上回る順調なキャッシュフロー予測をウォール街に提示し、クラウドサービスの総売上が前年同期比50%増の87億ドルだったことを付け加えた。

悲喜交々の決算報告の後、IBMは時間外取引で4%強値を下げた。通常取引では、全体的に好調の市場の中、わずかな高値だった。

ガイダンスの改善、およびIBMの現行プロジェクトが成長している事実が融合して、株価の下落を食い止めたとものと思われる。

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Google、Q2のEPSは予測超えの6.99ドルで8%の急騰

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今日(米国時間7/16)の取引終了後、Googleは第2四半期の決算報告を発表し、トラフィックコストを除く(ex-TAC)売上は143.5億ドル、調整後1株当たり利益は6.99ドルだった。ウォール街の予測は、それぞれ142.7億ドルと6.70ドルだった。

Googleの株価は終値599.91ドルの後、時間外取引で最大8%上昇した(アップデート:2 pm PT時点で11%高)。

Google-Ruth-Porat-APこれはGoogleにとって新CFO、Ruth Poratが指揮をとってから最初の四半期だった。Poratは今日の結果についてこう語った:

好調なQ2実績は、当社の幅広い製品群にわたる継続した成長を反映したものであり、特に中核の検索ではモバイルが目立った他、YouTubeとアルゴリズム広告も伸びた。われわれは広範囲なビジネスにわたって新たに大きな機会を生み出すべく日々集中して取り組んでいる。それに際しリソース配分には細心の注意を払っている。

Googleの売上は前年同期に比べて11%増で純利益も伸びた。同社の調整後ベースの総利益は48.2億ドル、通常会計技術を用いると39.3億ドルだった。

Googleの四半期終了時の現金および現金相当物保有高は697億ドルだった。

最近市場はGoogleのコスト分析について、特に鈍化する売上成長に照らして注目してきた。例えば市場はGoogleの売上成長を、対前年比13%と予測していた。これは、Googleの実績株価収益率 27と並べると、いささか座りの悪い不一致だ。

同社の研究開発費は27.8億ドルだった。

Googleの通常取引終了時の時価総額は約3900億で、これはライバルMicrosoftを約150億ドル上回る市場価値であり、GoogleはAppleに次ぐ世界で2番目に価値のある企業である。

これは決算会見を待つ間表示されている奇妙なAndroid野郎。

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アップデート:会見では新たな情報は出なかったが、YouTube(モバイルの視聴時間は前年比50%増)はモバイル成長の立役者だ。

これが今日のGoogleを言い表している:

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Netflixの2015年Q2決算:予測を上回る利益と新規会員330万人で10%の高値

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本日(米国時間7/15)の取引終了後、Netflixは第2四半期の決算を報告し、売上は16.4億ドル、1株当たり利益(EPS)は0.06ドルだった。Netflixは新規に国内定期購読者を90万人、海外購読者を240万人獲得した。

ウォール街の予測はEPS 0.04ドル、売上16.5億ドルだった。不活発な通常取引時間中、値を下げていたNetflix株は、予想超えの決算報告の後約8%高値をつけている。四半期終了時の同社定期購読者数は6500万人で、うち米国内が4200万人、2300万人が海外ユーザー。

同社の新規会員330万人増は、前年同期の170万人を上回る。成長率は2倍近い。他の市場よりはるかに飽和度の高い米国市場で、未だに新規会員を増やし続けていることは、同社が海外にまだまだ大きな伸び代を残していることを示している。

前年同期と比べて、Netflixの売上は3億ドル以上、20%以上成長した。

同社の1株当たり利益は、最近の株式分割以前と比べると数字の上では激減してみえる。その7対1の分割および本決算報告以前、Netflixは史上最高値を記録していた。

同社のDVD事業は未だ健在であり、四半期で7800万ドル近い利益を会社にもたらした。

Netflixは売上予測を達成し、利益予測を上回ったが、負のフリーキャッシュフロー2.29億ドルは、前四半期の1.63億ドルより悪い。要するに、同社は新たなコンテンツに資本を注入し続けていることを意味している。同社の負債は24億ドル、現金保有高は28億ドル。

同社は第3四半期に、純増ベースで新規定期購読者を国内で115万人、海外では240万人追加することを見込んでいる。つまり同社は、会員増加率を四半期ごとに緩かに伸ばしていく計画だ。

時間外取引での急騰は、投資家らが同社の海外会員の増加と財務実績全般に熱狂していることを表している。明日の始値は新たな最高値となるはずだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Intel、2015年2Q売上は予測超の132億ドルで、時間外株価は6%高

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今日(米国時間7/15)の市場取引終了後、Intel Corporation(INTC)は第2四半期決算報告を発表した。売上は132億ドル、1株当たり利益(EPS)は0.55ドルだった。

同社の売上は1年前の同四半期から5%下落し、純利益も3%減った。しかし、EPSは1年前と同じ5セントだった。

ウォール街の総意は、EPS 0.50ドル、売上130.4億ドルだった。この予測値は、同社ガイドラインの132億ドル(前後幅5億ドル)と一致していた。

Intelのデータセンター部門の売上は39億ドルで、対前期比5%増、対前年同期比10%増だった。モノのインターネット部門は未だに比較的小規模な部門ながら5.59億ドル、前期比5%増、前年比4%増を売上げた。

また同社は、第6世代Intelプロセッサー、Skylakeが製造段階に入り、2015年後半に出荷されることも発表した。

通常取引時間内のIntel株は、始値29.65ドル、終値29.70と横ばいだった。予測を上回った決算発表後、INTC株は時間外取引で7%以上高値をつけている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebookの終値88.86ドルでまたも最高値を更新―時価総額2500億ドル弱

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今日(米国時間6/24)、Facebookはまたも最高値を更新した。立会時間終了時の株価は88.86ドルで、時価総額は2500億ドル弱となった。

アナリストが全体的にFacebookの先行きに好感していることがこのところ株価を押し上げている。先週金曜の終値は82ドル台だったから今日の値上がりは目覚ましい。Facebookほどの巨大企業になると株価が1%動くだけで何十億ドルもの価値が消えたり生まれたりする。

一方、Piper Jaffrayは Facebookの株価ターゲットを120ドルにアップしており、これは今日の株価に照らしてもきわめて強気の予測だ。RBC Capitalのターゲット価格も105ドルとなっている。Piper Jaffrayほどではないが、やはり強気だ。

現在のFacebookの時価総額は11桁の数字(コンマが3つ入る!)となっており、Walmartを上回っている。

株価は簡単に変動するので、そのときどきの絶対額にはそれほど大きな意味はない。それより興味深いのはアナリストの強気の理由だ。PiperはOculus Riftの出荷が近づいていることを挙げ、RBCはInstagramの価値を評価している。

全体として、投資家はFacebookの過去の大型買収を再検討し、それらの価値を認めて株価予測を修正しつつあるということのようだ。ここ数年のマーク・ザッカーバーグのM&A戦略は実を結びつつある。

2012年の株式上場後、今となっては信じられない話だが、Facebookはかなりの期間にわたって20ドル以下で取引されていた。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Zynga、2015年Q1は売上予測超えと大量人員削減計画で株価急騰

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人を雇っていないテクノロジー企業を見つけた。

Zyngaは今日(米国時間5/6)の取引終了後、2015年第1四半期決算を発表し、予測を超えた売上と300人、18%以上の人員削減の計画を喜ぶ投資家らによって株価は急騰している。

Zyngaの四半期売上は1.833億ドル(ブッキング[*]は1.674億ドル)で投資家予測の1.477億ドルを上回った。同社の調整後1株当たり損失0.01ドルは、予測の0.02ドルより良い結果だった。一般会計原則によるGAAPベースでは、Zyngaの損失は1株当たり0.05ドルに跳ね上がる。【* 仮想グッズ販売等による仮売上】

Boom.

同社の売上予測超えは、時間外取引の株価を10%以上上昇させた。それを後押ししたのが1億ドルの費用削減計画だ。これは、予定されている大量の人員削減による。同社のリリース文は単刀直入だ(強調は筆者):

本日Zyngaは税金前節減約1億ドルの費用削減計画を発表した(2015年第2四半期の推定1800~2200万ドルの税金前リストラ費用を除く)。計画の一環としてZyngaは契約者を含む全社にわたる労働力の約18%を削減し、コスト低減、外部および中央集中サービスの費用除去を含む費用削減を追加実施する。

同社はこのレイオフによって年間4000万ドル以上の費用節減を期待しており、解雇は2015年第4四半期にまでまたがる。金額は同社第1四半期の標準会計基準に基づく純損失とほぼ同じだ。

費用構造の改善、売上予測超え、CEOの復帰、および新しいゲームの追加が投資家を喜ばせる公式のようだ。残る従業員にとって、Zyngaは久しぶりに健全な状態にある。会社のGAAP利益向上を助ける財政構造を導くべく外へ出る従業員たちにとっては? そうではない。

ZyngaはFacebookプラットフォームを逸早く活用したが、モバイルで出遅れた会社として知られている。2015年第1四半期に、Zyngaはブッキングの63%をモバイルから得た。同社によるとこの数字は対前年比84%増に当たる。この結果、Zyngaは堂々とモバイルカンパニーを自称できることになった。

Zyngaの〈殆ど〉にとっては良い四半期だった。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Groupon、2015年Q1は売上未達、利益達成で株価は微動

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今日(米国時間5/5)の取引終了後、Grouponは2015年第1四半期の決算を報告した。地域店舗向けディスカウントクーポンで最も良く知られる同社の売上は7.504億ドル、1株当たり利益は0.03ドルだった。ウォール街予測は、売上8.1219億ドル、1株当たり利益0.01ドルだった。

通常取引時間に3%程下げていたGroupon株は、悲喜交々の決算発表後の時間外取引では概ね横ばいだった。

最近Grouponは、大量の株式を韓国のチケット販売サービス、Ticket Monsterに売却したことでニュースとなった。TechCrunchがGrouponの2014年4Q決算記事に書いたように、同サービスはGrouponの海外成長を助けたが、利益率では足を引っぱった。昨年出回った噂によると、この3.6億ドルの取引はシカゴ拠点の同社が自社株買いプログラムを実施することを前提に行われたとも言われている。

同社のグロスビリング(総購入額)15.5億ドルは、前年同期の15.2億ドルをわずかに上回った。

アナリストの売上予測は下回ったものの、Grouponの利益は株価を維持するには十分だったようだ。同社の調整前GAAP純損失は約1400万ドル、1株当たり0.02ドルだった。

同社の売上未達は投資家を失望させたが、前年同期からは伸びている。今期売上の7.504億ドルは、2014年第1四半期の7.284億ドルから3%増だ。しかし、Grouponが他のIT企業同様に指摘するように、強いドルが問題だ。Grouponは決算レポートに、同社の売上は「不利な為替変動を除外すれば10%成長した」と書いている。

恒常通貨ベースでは、Grouponの北米売上は11%増、ヨーロッパ・中東・アフリカ(EMEA)では13%増だった。Grouponの「その他の国々」における売上は8%減少した。

販売数量はGrouponにとって重要な指標だ。同社の販売数は北米の8%増とEMEA地域の10%増に後押しされ全体で6%上昇した。アクティブ顧客数は期間中7%増えた。

現四半期について、Grouponの売上予測は7.00~7.50億ドル、調整後1株当たり利益は前期並みの0.01~0.03ドルとしている。

Grouponは絶好調の第4四半期を再現することができなかった。この会社の課題は常に変わらない:売上を成長させつつ実体のある利益を上げることだ。

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GoPro、2015年Q1は売上利益共に予測を上回るも4%安

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GoProは四半期で利益を上げ、売上でも予測を上回りながら時間外取引で株価を下げた。同社は2015年第1四半期の決算を報告し、売上3.631億ドル、純利益1675万ドルだった。通常取引で4%上がった株価は、決算報告後同じパーセンテージ下がった。

なぜ安値なのか?正直なところ明確な理由はわからない。市場の売上予測は低く ― 3.4099億ドル ― 調整後1株当たり利益も0.18ドルと低かった。同社の調整後1株当たり利益0.24ドルは予測より30%以上も高い。

しかし株価は下がった。GoProは現行四半期へのガイダンスを発表していない。投資家らの予測は2015年第2四半期の調整後1株当たり利益0.16ドル、売上3.337億ドルとしている。売上と利益がともに連続して減少することは季節変動のある会社にとって珍しいことではない。

GoProにとっては好調な四半期だった。同社売上の半分は海外事業による。調整後利益は対前年比149%増で、現金保有高は3ヵ月間に7000万ドル増え4.919億ドルとなった。

この業績と株価下落の組み合わせをどう解釈すればよいのだろうか。同社の50を越え続ける株価収益率(PER)と1.31という高いPEGレシオが説明しているかもしれない。投資家らはGoPro株を52週高値から50%以上下がるまで売り続けてきたが、それでも同社株はPER的に割高だ。高い評価を得ていると、勝利だけでは足りないことがある。

GoProは、バーチャルリアリティーの会社、Kolorを買収したことも発表した

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Apple、世界的PC不況の中Macの売上は10%アップ

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Appleはこの四半期に約460万のMacを販売したことが、今日(米国時間4/27)発表された同社の2015年Q2決算報告でわかった。これは昨年同期に販売された410万台より10%多い。

ホリデーシーズンを含む前四半期、AppleはMacを550万台売っており、対前四半期では17%減少したことを意味している。

Appleの最新ノートパソコン群、MacBook、13インチRetina MBP、および改訂版MacBook Airが発売されたのは4月10日だった。つまり、Appleの同カテゴリー内の最新製品は、今日の3月28日締め決算報告には反映されていない。

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興味深いことに、Gartnerによると2015年第1四半期の全世界パソコン出荷台数は前年同期より5.2%減っている。それでもAppleは、Mac事業で成長を維持している。

アナリストらは同四半期Appleが470万台売ると予測していたので、結果は予測を下回ったことになる。

今期Appleは、iPhoneを6100万台、iPadを1260万台販売し、売上580億ドルを計上した。

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Appleの2015年Q2:売上580億ドル、利益136億ドル、EPS 2.33ドルで予測を上回る

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Appleは2015年会計第2四半期の決算を公開し、売上580億ドル、純利益136億ドル、1株当たり利益(EPS)は2.33ドルだった。1年前の同期と比較すると、売上が27.2%増、EPS(7対1株式分割調整後)は驚異の40.4%増だった。

3ヵ月前のAppleの爆発的四半期(全企業を通じて史上最高の売上を記録した)に続き、期待はかなり高かった。そして、今期はAppleにとって売上史上第2位の四半期となった。中でもサービス事業は今や50億ドルのビジネスとなり、利益率40.8%は2015年Q1の39.9%を上回った。

Appleは自社株買いプログラムを拡大して、昨年の900億ドルから1400ドルへと規模を引き上げた。また株主は昨年より11%高い1株当たり0.52ドルの配当を受ける。

Fortuneのアナリスト共通見解予測は売上568.5億ドル、EPS 2.21ドル、成長率はそれぞれ33.1%と24.7%で、これは常軌を逸した成長予測である。

Apple自身による昨期決算報告時のガイダンスは、売上520~550億ドル、利益率38.5~39.5%と予測していた。ここ数年Appleのガイダンスは正確だったが、昨期は違った。2015年Q1は全企業史上最大の四半期となり、Appleでさえそれを予測できなかった。

「iPhone、Mac、およびApp Storeの継続した好調に感動している。おかげで史上最高の3月期となった」とApple CEO Tim Cookがリリース文で語った。「これまでになく多くの人々がiPhoneに切り替えている。Apple Watchの発売とともに6月期に入れることを楽しみにしている」。

ハードウェア

この四半期、AppleはiPhoneを6120万台、iPadを1260万台、Macを460万台売った。2014年Q4と比較すると、iPhoneの販売台数は40%増え、iPadの販売台数は23%減少した。Macの販売は10%増えた。iPhone売上およびMac売上の詳細については各記事を参照されたい。

iPhoneの平均販売価格は659ドルで、昨年は597ドルだった。この(米ドルの為替レートが不利に働いたにもかかわらず)平均販売価格が10.4%上昇したことが、同社の利益率を伸ばした主要因だろう。

海外売上

海外売上は、全社売上の69%に達した。Q1は常にApple最大の四半期であり、それは世界中殆どの国でホリデーシーズンがあるからだ。しかし中国の旧正月はQ1ではなくQ2に当たる。これが中国の対四半期売上が伸び、同社の利益を後押しした理由だ。中国の詳細については本誌の別稿を参照されたい。

株式市場およびガイダンス

決算報告から数分後、時間外取引の株価は終値から0.95%高の133.91ドルへと上がった。Appleは過去3ヵ月間株式市場で驚くほど好調である。

Apple自身による2015年Q3に向けてのガイダンスは、売上460~480億ドル、利益率38.5~39.5%と予測している。前年同期の売上は374億ドルだった。

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画像提供:Bryce Durbin

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Microsoft、第3四半期の決算は予想を上回る―売上6%アップの217億ドル、EPS0.61ドル、クラウドが好調

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今日(米国時間4/23)、Microsoftは第3四半期(会計年度)の決算を発表した。売上は217億ドル、一株当たり利益は0.61ドルで、アナリストの予測、売上210.6億ドル、一株当たり利益0.51ドルをそれぞれ上回った。株価は時間内取引で1%、それに続く時間外取引で3%弱アップした。

対前年同期比では売上は6%アップしており、営業利益は66億ドル、粗利益146億ドル、現金および現金等価物期末残高は954億ドルだった。

以下、各部門別に概要を紹介する。.

SurfaceとWindows Phone

今期のSurfaceの売上は7億1300万ドルで対前年同期比で44%アップ。ただしクリスマス商戦を含む第2四半期には届かなかった。Lumiaハンドセットは860万台販売され、ハンドセット事業は14億ドルの売上となった。

クラウド

Office 365は今期、一般ユーザーに大きく浸透した。直前の第2四半期に比べて契約者は35%アップし、1240万人となった。

検索売上は21%アップとなっているので、おそらくBingの赤字幅は縮小したものと思われる。

Microsoftの商用クラウドの売上は対前年同期比106%のアップ。通年換算ベースで63億ドルとなり、第2四半期の55億ドルからも大きく伸びた。

Windows

WindowsのOEM売上はプロ版で19%ダウンしたが、これは前期にWindows XPのサポート終了に伴う売上増大の反動だ。Windowsのボリューム・ライセンス売上も2%ダウン。一般消費者向けWindows OEMの売上ダウンはさらに大きく26%となった。Windows 10のリリースを間近に控えて、MicrosoftはWindows 8.xの売上増大にさして力を入れていないということは考えられる。しかしWindows部門は依然としてMicrosoftにとってきわめて重要な事業の柱だ。

Office

Officeの売上は対前年比で2%ダウしたが、為替変動がなければ1%アップしていたはずだった。Micorosoftはこの不振の原因を「Office 365への転換に伴う過渡期であることと、XPのサポート終了に伴うビジネス向けパソコンの販売台数の低下」によるものと説明している。

要約

アナリストの予測を上回る好調な四半期だった。エンタープライズ、一般ユーザー、両方の部門でクラウドからの売上が急増したことが利益確保に貢献した。現在、株価はアップしているが、前回の決算発表では9%ダウンしたのを取り戻すまでには至っていない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+