全人代開催のタイミングで作業コラボのNotionが中国で突然利用禁止に

バリュエーションがこのほど20億ドル(約2150億円)に到達した急成長中の作業コラボツールNotion(ノーション)は米国時間5月25日、同社のサービスが中国で使用できなくなっているとTwitter(ツイッター)で明らかにした。

ノートやwiki、タスク、チームコラボを統合したオールインワンのプラットフォームを利用しようと、生産性アプリのNotionは中国を含め世界中のスタートアップやテックワーカーを引きつけてきた。サンフランシスコで創業されて7年になるNotionのアプリは、2004年にサービス展開を始めたEvernote(エバーノート)の手強いライバルとして広く認識されている。

Notionは「状況を注視しており、引き続き随時アップデートする」と述べたが、使用禁止となったタイミングは、中国の全人代開催と明らかにかぶっている。全人代は新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックのために2カ月遅れで5月22日に開幕した。中国で鍵を握る全人代の開催前後は通常、インターネット規制や検閲が厳しくなる。

Notionにコメントを求めようとしたが、すぐさまコンタクトを取ることができなかった。

中国で利用できるようになったものの現地の法律が適用されていないNotionや他のアプリにとって、突然の弾圧はほぼ予想されていた。中国のサイバーセキュリティ監視機関はNotionのノートシェアの自由な状態を問題あり、と判断したのだろう。一部のユーザーはNotionの使い勝手の良いデスクトップバージョンを個人のウェブサイトに変更しさえした。もしNotionが中国で存在感を維持しようとするなら、中国における全コンテンツ制作プラットフォームに適用されるのと同じ規制に従う必要がある。

例えばEvernoteは2018年に合弁企業を立ち上げ、Yinxiang Bijiというブランド名で中国版をリリースした。Yinxiang Bijiでは機能が制限されていて、ユーザーデータが中国内に保存される。

作業コラボアプリの競争

App Annieのデータによると、中国で禁止になる直前の5月21日に、Notionは中国内のAndroidストアで最もダウンロードが多い生産性アプリになった。ダウンロード急増は、Notionが主な機能を個人ユーザーに無料で提供すると決定したことを受けてのものだ。また、Notionにそっくりだとしてデベロッパーコミュニティの間で議論が巻き起こった中国の模倣アプリHanzhou(寒舟)とも関係しているようだ。

Hanzhouの幹部で、以前ByteDanceが支援する書類コラボアプリShimoで働いていたXu Haihao(徐海豪)氏は、5月22日付の謝罪投稿の中で「Notionをベースにプロジェクトを展開した」と認めた。

「我々は初めから間違っていた」と徐氏は書いた。「しかし私は誰かを傷つけるつもりはなかった。(Notionの)テクノロジーから学ぼうという意図だった」。解決策として、Hanzhouは開発とユーザー登録を停止する、とした。

中国の最大のテック企業の一部は、職場生産性の業界を狙っている。新型コロナウイルス危機で最近にわかに需要が高まっている分野だ。Alibaba(アリババ)のDingtalk(ディントーク)は2019年8月に、1000万超の企業と2億人以上の個人ユーザーが同プラットフォームに登録したと述べた。Tencent(テンセント)のWeChat Work(ウィーチャット・ワーク)は2019年12月までに250万社とアクティブユーザー6000万人がサービスを利用したと明らかにした。

関連記事:生産性プラットフォーム運営のNotionが個人向け無料アカウントの機能制限を大幅に解除

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(翻訳:Mizoguchi

「ソーシャル・ネットワーク+Evernote」をイメージするMrOwl

ソーシャル・ネットワークとEvernoteが融合したようなアプリケーションが登場してきた。ArvindおよびBecky Raichurによるもので、データの保管や共有を簡単に行うことができるようになっている。しかもあらゆるデータ形式に対応しているのだ。

データは公開ないしプライベートで保管しておくことができる。たとえば当方で、「Rolex」についてのブランチ(MrOwlでは情報をまとめる単位を「ブランチ」と呼んでいる)を作成して公開してある。ここに画像、テキスト、リンクなどの情報を加えていくことができる。人気の公開ブランチには、たとえばシークレット・メニューについてのものなどがある。

アプリケーションの魅力を存分に発揮するには、まだまだ利用者が少ない様子。利用者が増えてくれば、より活発に情報のやり取りが行われることになるだろう。

「コラボレーション機能が、このアプリケーションの大きな魅力です。編集権を公開してブランチを育てていったり、特定の人に対して公開して編集作業を続けるようなことができます。もちろん完全にプライベートなものとして、保管しておくことも可能です」とArvindは述べる。「知識やリソースを、コミュニティ全体の資産として育てていくことができるわけです」。

もちろんソーシャル機能をもつアプリケーションは、世の中に溢れかえっている。しかし大量のデータを友人やコミュニティに、簡単に公開できるMrOwlはなかなかおもしろい試みだと思う。アプリケーションは、まずインドで広まり、現在のデイリー・アクティブユーザーは7500人で、セッション数は70万となっている。これまでに600万ドルの資金調達も行なっている。

「利用者の方々は、MrOwlを指してGoogle、Wikipedia、およびPinterestをつなぐものであると表現しています。面白そうなものを見つけたり、情報を集約するブランチを作成したり、他の人と連携して詳細な情報ハブを構築して行ったり、あるいはまとめた情報を共有することができるのです」。

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(翻訳:Maeda, H

Evernote Mac版で添付データが消えてしまうトラブル発生

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Mac版Evernoteの特定バージョンを使っている人に対し、データが消えてしまうか可能性がある旨のメールが送られた。すべてのMac版で問題があるわけではないのだが、メール受信者に対しては、直ちにEvernoteのアップデートを行うように促している。

メールによると、消える可能性があるのは画像などの添付データであるようだ。Evernote for Macの特定バージョンを使っていて、特定の条件が重なってしまったときに、データが消えてしまうことがあるそうだ。Evernoteによれば、影響を受けるのは「少数の人」であるとのこと。問題があるのは主に9月にリリースしたバージョンで、6月から9月のリリースにも何件のトラブルが確認されているらしい。

それらのリリースを使っていて、いくつかの条件が重なった際に、画像などの添付したデータが消えてしまう現象が報告されている。本文の方には問題はないとのこと。大量のノートを高速に閲覧しているようなときに、問題が発生することがあるそうだ。

問題を確認してからプログラム本体を書き換え、また失われたデータをリカバーしようと努力を重ねたのだとのこと。

状況についてはEvernoteサイトのForumsにて今月初頭から議論されている。

利用頻度の高い人ほど大きな影響を受けた可能性がある。フォーラムに投稿したある利用者によれば、博士論文のために2万件以上のデータをEvernoteに保存していたが、数百(ないし数千)のデータが壊れてしまっているようだとしている。

データが消えてしまった一部の利用者については、サーバー側の処理によるデータ復旧が行えなかったとのこと。リカバリーのためにEvernoteのPremium版にあるヒストリー機能を試してみるようにとのアドバイスも投稿されている。

もちろん、影響を受けた利用者の全員が有料版を使っているわけではない。バグの影響を受けた利用者に対しては、1年間無料でEvernote Premiumを提供するオファーも行なっている様子。もちろんメールやチャットによっても優先的にサポートを受けることができるそうだ(既に有料版を利用している人に対しては、期限を1年延長するためのパスコードが提供されている)。

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10月2日には、Evernoteの社員よりヒストリー機能を試してみて欲しい旨の投稿がフォーラムにあった。その時点ではPremium版を利用する提案を行なっていなかったので、ヒストリー機能を使えるようにするための仕組みを提示していたようだ。

影響範囲はかなり大きいようで、データをMicrosoft OneNoteなどの競合サービスに持ち出す人も出てくることだろう。

現行バージョン(6.9.1)では問題は解決されているとのことだ。

最新版にアップデートするには「Help -> Check for Updates」を選ぶ。あるいはMac App StoreEvernoteのサイトからもアップデートすることもできる。

このような問題が起こると、どうしてもEvernoteのさまざまな動きと絡めてみてしまう人も多いだろう。

1年前にはCEOがPhil LibinからGoogle出身のChris O’Neillに替わったし、エグゼクティブ数名も社を去った不採算部門の切り捨ても行ったし、有料版の値上げもした。さらにインフラコストの削減と、データ処理の高速化および安定性向上を目指すとして、データの保管場所をGoogleのクラウドに移項してもいる。Evernoteによれば、今回の問題はデータの移項とは関係がないそうだ。むしろこうした問題が起こらないようにするためにも、データの移行を行なっているのだと主張している。

Evernoteによれば、バグの影響が考えられるのはビルド番号453991(Evernoteのサイトからダウンロードされたもの)および454042(Mac App Store経由)であるそうだ。最新版(6.9.2で、ビルド番号はEvernoteのサイトよりダウンロードした場合が454158でApp Store経由が454159)にアップデートすることで、トラブルは発生しなくなるとのこと。影響を受けたのは「アクティブなMac版利用者のうち1%未満」であるとのことだ。

今回のトラブルの影響を受けたユーザーに向けて発送されたメールを以下に転記しておこう(英文ママ)。見出しを検索する人のために記しておけば、タイトルは「We’re sorry. Please update Evernote for Mac.」だ。

We have identified a bug in some versions of Evernote for Mac that can cause images and other attachments to be deleted from a note under specific conditions. We believe you are one of a small number of people impacted by this bug.

Please update Evernote on your Mac to the latest version as soon as possible:
•From the menu, go to Help > Check For Updates…
•If you do not see this menu option, update through the Mac App Store or from our website
The bug can occur in the version of Evernote for Mac released in September, and less frequently in versions released since June. In these versions, certain sequences of events, such as skimming quickly through a large number of notes, can cause an image or other attachments to be deleted from a note without warning. Text in notes is not affected.

Once we identified the problem, we worked quickly to implement a solution and attempted to restore all lost data. Unfortunately, some of your attachments couldn’t be automatically restored. However, you may be able to recover your attachments using Evernote’s note history feature available through Evernote Premium.

We are giving your account one free year of Evernote Premium to make amends and give you access to priority customer support via chat or email. If you already have Premium, the gift code can be used to extend your subscription for one additional year, or banked as Points to use for later.
If you run into any difficulties redeeming your code, follow ….

We understand how important your notes and attachments are, and we apologize. Again, please update your app as soon as possible to prevent any further loss of data.

The Evernote Team

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(翻訳:Maeda, H

Evernoteの波乱続く―Alex Pachikovなど著名副社長2人が辞任

2015-12-24-evernote

Evernoteでは依然として過渡期が続いているようだ。それを証拠立てるように、国際的にも有名な副社長2人が同社を離れたことが伝えられた。パートナーシップ開発担当副社長でEvernoteの設立最初期から9年以上在籍していたAlex Pachikovが来年1月に新天地を求めることをTechCrunchはつかんだ。またLinkedInのプロフィールによれば、ブランド担当副社長のAndrew Sinkovも最近Evernoteを離れている。

こうした人材の流出の5ヶ月ほど前に、CEOで共同ファウンダーでもあるフィル・リビンがエグゼクティブ・チェエアマンに移され、元Googler幹部のChris O’NeillがCEOのホットシートに座るという人事があった。リビンは名門ベンチャーキャピタルのGeneral Catalyst Partnersのマネージング・ディレクターも兼任しており、EvernoteのCEOを退くことになったのは「日々の決定を行う時間が取れなくなったのが理由であり、まったく自分の意思で行われたものだ」と強調している。しかしTechCrunchは先月、COOのLinda Kozlowskiが今年一杯で会社を去るという情報を得た。

EvernoteもPachikovも辞任の件の取材には回答していない。

Evernoteにとって2015年は波乱の年となった。経営陣の交代に加えて、同社はスタッフと業務も一新した。海外オフィス3箇所を閉鎖し、47人を解雇し、Evernote Food、Skitch、Clearly、Pebble Watchという人気アプリをシャットダウンすることを発表した。(Mac版のSkitchのみ斧を免れたらしい)。Evernoteではこうした改革を「コア・ビジネスに資源を集中するため」としている。

Pachikovのチームにはさらに大きな改革が行われ、ある情報源はこれを「新スタッフによって旧メンバーは大虐殺された」と表現した。 チームのカギとなってきた人材、パートナーシップ担当ディレクターのTammy Sun、パートナーシップ担当上級ディレクターのPearl Woon-TaiはボスのPachikovに習うように同社を離れた。スタンフォードの卒業生であるWoon-TaiはFacebookに移り、現在そこでモバイル事業のパートナーシップを担当している。

主要スタッフの離職はそれだけでは会社がトラブルに直面していることを意味しない。投資家はEvernoteのビジネスを詳細に検討した結果、不調に陥っており経営の根本的立て直しが必要だと結論したようだ。Evernoteの新CEO、O’NeillはEvernoteを支えるビジネスの柱を新たに構築しなければならないが、それを全く新しい陣容で実行できるのはあながち悪いことではないだろう。結局ビジネスでは結果がすべてだ。Evernoteにとって2016年は非常に重要な再出発の年になる。

画像: WhatleyDude/Flickr UNDER A CC BY 2.0 LICENSE

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Evernoteの就任間もないCOO、Linda Kozlowskiが年内退職へ

evernote

AAEAAQAAAAAAAAObAAAAJDE5MDcyNDIxLTA4MzEtNGIwZC1iMDBlLTdkOWJlNzEyNjM3ZQEvernoteは、人の生活やそれ以上の物事に関するアイデアとメモを残すプラットフォームとして名を成してきた。しかし、同じ永続性はそこで働く人々にはあてはまらなかった。

本誌は複数の情報筋を通じて、EvernoteのCOO、Linda Kozlowskiが、年内に会社を去る予定であることを確認した。

これは、人気スタートアップに相次いでいる紆余曲折の最新事例だ。今年Evernoteは、新たなCEOを迎え、レイオフを体験し、複数のオフィスを閉鎖し、複数のサービスを中止してきた。

Kozlowskiが辞める理由は明らかにされていないが、その唐突さは注目に値する。KozlowskiはEvernoteに入社後わずか3年あまりであり、COOの任務に就いたのはつい今年の夏だった。

この後他に何が続くかも注目だ。少なくともあと4人の幹部が数ヵ月中に去る、と複数の筋が伝えている。

Kozlowskiの就任後これほど早い退社は、現在Evernoteに起きている激変を浮き彫りにしている。

Evernoteは2007年に設立され、そのモバイル・デスクトップ用メモ書き・整理アプリのユーザーは1億人を超え 、これまでに2.9億ドルの資金を、Sequoia、Morgenthalerらの投資家から調達した。最も近くは、日本の経済紙最大手、日経も名を連ねた。

しかし最近になって、同社は混乱に陥っている。製品の焦点が定まっていないことを叩かれている ― 様々なバーティカルアプリやサービスの提供と閉鎖を繰り返し、中核製品はアプリであるにも関わらず、物理的商品にリソースを注入している。また、無償ユーザーの有償プランへの転換が十分できていないことも批判されている。

一連の幹部の退社も、上級社員の多くはPhil Libinが仕切っていた頃からのメンバーであることを考えれば、驚きではない(Libinは今も会長を務めているが、General Catalystのパートナーでもあるため、現CEOのO’Neillほど日常業務に関わっていない)。

KozlowskiはEvernoteの新市場および新ビジネス分野両方の成長における中心人物であると、Libinが 彼女を指名した時のブログに書いている。

在籍中、LindaはEvernoteを世界中の個人やチームに届けるために休みなく働いてきた。国際事業担当VPとして、彼女はEvernoteの国際的取り組みをすべて取り仕切り、中国とブラジルへのEvernote進出も指揮した。最近では、Evernoteの国際料金戦略でも采配をふるい、新たなEvernote PlusおよびEvernote Premium料金プランの成功を導いた。

いずれもEvernoteの重要な目標であることは間違いない。しかし、CEO O’Neillの言う、「明日に向けての成長と拡大への集中」という方針に、ユーザーもEvernote社員自身も、今日またどんな変化が起きるのか不安に感じているだろう。

EvernoteおよびKozlowskiは、本誌のコメント要求に答えなかった。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Evernote、元Googleのクリス・オニールが新CEO、ファウンダーのフィル・リビンはエグゼクティブ・チェアマン

2015-07-21-evernote

今日(米国時間7/20)、Evernoteのトップに異動があった。Chris O’Neillが新CEOにスカウトされ、ファウンダーのPhil Libinはエグゼティブ・チェアマンに就いた。これに伴ってLibinは今後「Evernoteの次世代プロダクト開発にさらに密接に関わっていく」ということだ。

O’NeillはGoogleで10年近くさまざまな職を経験してきたが、最近はGoogle [X]のグローバル・ビジネスの責任者を務めた。

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LibinはプレスリリースでO’Neillを次のように紹介している。

Chrisは世界に最大限のインパクトを与えられるよう企業をスケールさせるという現在Evernoteがもっとも必要とする能力の持ち主だ。彼はチームの文化と価値を維持しながら驚くべき成長を実現させるリーダーとして高い評価を受けてきた。ChrisをEvernoteに迎えることができて嬉しく、また光栄に思っている。

Libinが2013に語った有名なエピソードだが、Evernoteは2008年にほとんど運転資金が底を尽きかけたことがある。

われわれはパニックに陥った。私は1週間というもの知り合いのすべてに電話をかけまくった。

7年後の現在、Evernoteは1億5000万人のユーザーを擁し、膨大なメモやクリップをホスティングしている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Evernote、新料金体系をスタート。低価格の中間プランを導入、プレミアムは値上げ

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昨年の約束通り、Evernoteは今日(米国時間4/29)新たな料金体系を導入し、同サービスの無料プランとプレミアムプランの中間に位置するユーザーが購入しやすいプランを追加した。従来のプレミアムプランは5ドル/月から5.99ドル/月に値上げされる。

新たなプランは、Basic、Evernote Plus、およびEvernote Premiumの3階層からなり、オフラインアクセス機能、最大ノートサイズ、月間アップロード容量、コラボレーション機能等のサポートレベルが異なっている。

Evernote CEO Phil Libinは昨年11月にダブリンで行われたWeb Summitで、Evernoteサービスの有償プランを月額5ドルとした決定は一種の「思いつき」であり、会社は数年前からこの価格設定が誤りであったことに気付いていたと語った。彼は2015年早くに新料金体系を開始するつもりだと話していた。

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無料のEvernoteサービスはBasicプランとして引き続き提供され、複数デバイスでEvernote利用、月間60MBまでのアップロードをサポートする。このプランでは個々のノートのサイズは最大25MB。

新たな中間クラス、Evernote Plusは月額2.99ドルまたは年間24.99ドルで、追加ストレージと拡張機能を必要とするアクティブユーザーのためにデザインされている。Plusユーザーは月間1GBまでアップロード可能で、オフラインアクセス、Evernoteへのメールの保存(最大250通)およびモバイルアプリのパスワード保護を利用できる。このプランではノートサイズは最大50MBへと拡大される。

一方、やや高額となったPremiumプラン(5.99ドル/月または49.99ドル/年)では、Evernoteの全機能が解放され、月間アップロードは無制限、Plusの全機能に加えてノートのプレゼンへの変換、Office文書や添付ファイルの検索、Evernoteファイルのシェアと協業、添付PDFファイルへの注釈、名刺のスキャンと文字認識等数多くの機能が利用できる。このプランではノートの最大サイズは200MB。

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Evernoteは、使用頻度の高い機能 ― 例えば名刺スキャン ― を値上げしたPremiumサービスに移すことによって、機能を強化や拡張することなく既存の有償ユーザーからの収益を増やすことができる。しかし、現在月額5ドルのユーザーのうち2.99ドルで十分だと考える人々を失うことになる。もちろんその反対に、5ドルではなく月額2.99ドルで制限が減るならと無料プランから変更するユーザーもいる。

上記の料金プランは米国向けであり、Evernoteは現在サポートしている国々ではそれぞれ料金を最適化していると言った。現在Evernoteは20以上の言語をサポートしており、ユーザーの70%が中国を含むアジア圏から来ているほか、ブラジル、メキシコ、トルコにもユーザーがいる。国によって低料金で提供されている場合もあり、これはEvernoteがそれぞれの国で同製品を「手の届く」値段にしたいからだ。

現在の有償ユーザーについては一年間現行料金が継続する。しかし2016年4月29日以降の更新からは新料金が適用される。

Evernoteは企業向けのBusinessプランも提供を続け、これはIT部門向け管理ツールや、シングルサインオンのサポート、Salesforce統合等を含んでいる。このプランの料金は変更されない(一座席当たり12ドル以下、組織の大きさによる)。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

日経、Evernoteに2000万ドルを出資してサービス提携へ

Evernoteは、日本のメディアコングロマリットであり、「日本経済新聞」や英文の「Nikkei Asian Review」などを発行する日経から2000万ドルの資金を調達したとアナウンスした。また日経はEvernoteが先月発表したContextに対応する情報を提供していくことにもなるようだ。

Contextというのは、Evernoteに登録した情報に関連する情報を外部サービスから引っ張ってきて表示する機能だ。英語以外でEvernote Contextに対応するのは日経が最初となる。ちなみにこのContext昨日はEvernote PremiumおよびEvernote Businessを利用している利用者に対し、2015年初頭より提供される予定となっている。

Evernote Contextにより、Evernoteはコンテンツ発見機能を持つようになる。これはTwitterやFacebookも同様に狙う分野であり、端的にいえばアプリケーション内で過ごす時間を増加させようとするものだ。ちなみにEvernoteのCEOであるLibinは、数年以内のIPOも考えていると述べている。

Evernoteの海外利用者の多くが日本人であるという点も、今回の出資話に繋がったのだろう。2013年4月に日本で行われた新経済サミットでもPhil Libinは「利用者の20%および売上の30%が日本からのものです。日本での広がりは、私たちにとってとても大事なものです。100年企業をつくりたいということをずっと言ってきていますが、これも老舗企業の多い日本を見ての発想でした。日本は長いスパンで物事を考えることに慣れているようで、そうした考えとシリコンバレー文化の良い所を組み合わせて成長していきたいと考えているのです」というようなことを述べていた。

Evernote Contextで日経からのフィードを活用できるようになるのは、Contextの日本語化が完了した時点となる。MacおよびiOSでまず実装され、それからAndroidおよびWindowsに展開される予定となっている。

訳注:日経も自社記事にてアナウンスを行なっている(「エバーノートと日経が提携 電子版記事を自動配信」)。

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(翻訳:Maeda, H


Evernote、ウェブ版アプリケーションを刷新(現在はベータ版)

Evernoteのウェブクライアントが大きく変更されることとなるようだ。EC4カンファレンスでLibinが発した言葉によれば、これまでのウェブクライアントには特徴的な魅力がなかったのではないかとのこと。メモを書くときに、書くことに集中できるシンプルな(melt awayする)インタフェースを実装したのだそうだ。

これまでにくらべると、画面上に配置される要素がずいぶん少なくなっている。新しいメモを作成する際に、過去に作成したノートに目を奪われてしまうようなことがないようにしようとしての配慮だ。

これまでと同様に、ウェブ版クライアントは無料利用者でも利用することができる。プレミアム版の利用者にはより多くの機能が提供される。デスクトップ版やモバイル版との違いを見てみたいという人は、新しいウェブクライアントがオプトイン形式で利用できるようになっている(「設定」メニューから旧版に戻すこともできる)。

Update:当方でもアップデートを確認したので、下に画面を貼っておこう。

ノートを作成する際には次のようになる。まさに周りのメニューが「melt away」しているのがお分かりいただけるだろう。

IMAGE BY Evernote

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(翻訳:Maeda, H


TC Cribs: Evernote本社訪問―なんと全社員がバリスタの講習を受ける

テクノロジー企業のオフィスをビデオで紹介するTechCrunch Cribsの今回の訪問先はサンフランシスコの南50キロのレッドウッド・シティーにある「なんでも記憶する」サービス、Evernoteの本社だ。

良く知られているようにEvernoteはは「100年続く会社」を目指している。だからどんなに社員が増えてもいいように巨大なビルを借りきっている。 上のビデオでもわかるように、以前からEvernoteが使っていたフロアと最近使い始めたフロアでは雰囲気がまるで違う。Evernoteが拡大するにつれてこのビルもどんどん愉快な場所になっていくに違いない。

驚いたのはコーヒーマシンだ。他の多くのテクノロジー企業も社内にコーヒーコーナーを設けているが、Evernoteのコーナーは大いに違う。Evernoteでは社員全員に本格的なバリスタの講習を受けることを義務付けている。しかも社員はコーヒーカウンターでバリスタを勤めれば、その間の本業が免除されるという。玄関わきのメインロビーのコーヒコーナーで本格的なエスプレッソマシンを巧みに操って同僚や来客にラテを提供しているのはEvernoteの社員なのだ。Evernoteに勤めると万一のときも職に困らないだろう。

〔日本版〕例によって多くの社員のデスクに伊藤園の「お〜いお茶」が置いてあるのが写っているが、バーには「響」や「ミドリ」など日本の酒類が豊富だ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Evernote、Google Drive、およびDropboxのデータをマインドマップ化するMohiomap

読者の方々にも、情報保管にはEvernoteを使っているという人が多いことだろう。筆者もやはりEvernoteを利用している。使うにあたっては、ノートブックを分割したり、タグを工夫して効率的な管理を心がけている。しかし何年分ものPDFファイルやウェブのクリッピング、そしてもちろん各種ノートが増殖し続け、今や全く管理不能な状態になってもいる。

もしかするとMohiomapが、そうした状況を救ってくれるのかもしれない。Evernoteをマインドマップ化するウェブアプリケーションだ。また最近になってGoogle DriveおよびDropboxにも対応するようになった。

地元であるニュージーランドの投資家よりシード資金を獲得し、現在はフリーミアムモデルでの展開を行なっている。無料でもマインドマップデータを閲覧し、情報を辿って行ったり、あるいは検索することができるようになっている。月額5ドルのプレミアム版では、カスタムテーマを利用したり、ノード間にコネクションの設定を行ったりすることができるようになる。また分析用のダッシュボードも利用可能となり、メモやファイルにコメントを付け加えることもできるようになる。

このMohiomapは、膨大な情報をビジュアライズすることで整理しやすくするためのツールだ。Evernote、Google Drive、およびDropboxに加え、Twitter用のビジュアライズツールのプロトタイプも開発している。Mohiomapの技術の応用範囲を探っている段階だということだろう。

サービスを立ち上げたのはChristian Hirschだ。オークランド大学にてPhDとしてコンピューターサイエンスの研究を行なっている際にアイデアを思いついたのだそうだ。

「ビジュアルランゲージないしビジュアライズ技術を、言語コンテンツの整理に役立てるための方法について研究していました。そうするうちに、商用サービスとして展開する可能性に気づいたのです」とHirschは述べている。そしてEvernoteのデベロッパー・コンペティションに参加してみたのだそうだ。

「ぜひともEvernoteを素材として技術を試してみたいと考えました。Evernoteには膨大な情報がたまることが多く、情報をビジュアライズして俯瞰するような方法が必要とされているはずだと感じたからです。こうした技術を組み合わせることで、Evernoteはより一層便利なツールになるはずだと考えたのです」とのこと。

コンペティション参加時点では、Mohiomapは実験的なプロダクトだった。しかし好意的な反応で迎えられ、またEvernoteのアプリケーションマーケットに登録すると良いというような提案も受け、たしかに成功の可能性があると感じたのだそうだ。そしてMohiomapのサービスは1年前に公式にスタートをきった。

ちなみにHirschによれば、マインドマップとは「情報を探し、また情報を結びつけるためのシンプルな方法のひとつ」であるとのこと。

「私たちは、多くの情報を扱う際にはリスト型のアプローチをとることが多いのです。ドキュメントの中に情報を延々と記して行ったり、あるいは整理する目的で、数多くのファイルないしフォルダに分類するという方法をとります。しかしコンテキストに基づいた情報の関連付けを行うことができれば、異なる情報間にも共通性を見つけることができたり、あるいは同じ内容に言及するさまざまな情報を一括して比較検討することができるようになったりするのです」。

まずは、Evernote、Dropbox、およびGoogle Driveなどで情報を検索する際の利便性を感じてもらいたいと考えているようだ。何か特定の情報を探す場合のみならず、自分がためたデータを新たな視点から見ることで、何か新しい発見を得る人も多いことだろう。

Mohiomapは今後、Twitterや他のクラウドストレージプラットフォームにも対応したい考えだ。さらに個人ユーザーのみではなく、企業内でも利用してもらえるようにしていきたいのだとのこと。従業員の持つ情報を、簡単便利に、かつ有効なかたちでマインドマップ化する魅力を売り込みたいと考えているそうだ。またiPad用のネイティブアプリケーションも開発中であるとのこと。

現在のところマネタイズは有料プレミアムサービスを通じてのものとなっている。今後は企業利用者に向けたビジュアライズした情報データベースを構築したり、あるいは専用のドキュメントリポジトリといった、カスタムプロダクトの提供も行なって行きたい考えだ。

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(翻訳:Maeda, H


ブランド商品を販売するEvernote Market、月次売上全体の30%を占めるまでに成長

EvernoteのCEOであるPhil Libinが、パリで行われているLeWebで壇上に立った。Libin曰く、フリーミアムのEvernoteで100万ドルの売り上げを達成するには16ヵ月を要した。それがEvernote Businessは5ヵ月でこの金額を達成し、そして9月に開設したEvernote Marketは、なんと1ヵ月で100万ドルを達成したのだそうだ。

Evernote Marketでは、ポストイットやEvernoteブランドのソックスやバックパックなど幅広く提供している。売れ行きは順調で、在庫の維持に苦労しているほどだという。Libin曰く、Evernote Marketは単なる派生的ブランドショップとしての扱いなのではなく、あくまでもEvernoteビジネスの中核を為すものと位置付けているのだとのこと。今のところのベストセラーはバックパック、Scansnap Evernote Scanner、Jot Script Stylusなどで、これらを併せてEvernote Marketの売り上げ中30%を占めているとのこと。また、Evernote Market全体では、Evernoteの月次売上の30%を占めるまでになっている。

Evernote Marketがスタートするまでは、プレミアムの売り上げが89%で、Evernote Businessが11%となっていた。現在はそれぞれの割合が61%および9%となっている。

現在のEvernoteの状況は、それぞれのビジネスプランがお互いをサポートしあっているという状況であるようだ。実は、Evernote Market利用者の11%はEvernoteの利用者ではないらしい。Evernote Marketの製品を見て、単純に商品を気に入ってバックパックなどを購入しているということのようだ。またEvernote Marketの売り上げの51%は、Evernoteの無料版利用者からのものであるそうだ(Market利用者でも、Evernote無料版の利用者が最大になっている)。投資家の中には、有料版にアップグレードしない利用者ばかりを多く抱えていることを問題視する人もいたが、どうやら無料利用者を抱えることの意味というのもわかりやすく提示できたとLibinは考えているようだ。すなわちEvernoteの無料利用者が、今やEvernoteの行うビジネスの中で非常に重要な顧客として振る舞い始めているわけだ。

毎度出てくるEvernoteの公開話では、Libinはやはり「急ぐつもりはない」と回答していた。IPOには、まだ数年はかかるとみているようだ。ただ、利用者がEvernoteを信頼して膨大な情報を預けてくれるような状況の中、その信頼に応えて会社を公開することの意味は大きいとも考えているそうだ。

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(翻訳:Maeda, H


ケビン・ローズがEvernoteのファウンダー、CEO、フィル・リビンにインタビュー―スタートアップはゼロサム・ゲームではない

〔この記事はKevin Roseの執筆〕

私のFoundationシリーズ、今回はEvernoteのファウンダー、CEO、Phil LibinをSTART SFカンファレンスの会場でインタビューした。Philは「クラウド」というバズワードについて語り、「イノベーションとかクラウドという言葉をたくさん使え会社ほどほど中身がない」と批判した。またEvernoteを100年続く会社にする戦略や暗号化を魅力的に見せる方法などについても語った。

以下はPhilのビジネス上の競争に関するバランスの取れた意見だ。

われわれはよくビジネスをスポーツのような誰かが勝てば誰か負けるゼロサム・ゲームだと考える。しかしスタートアップというのはボクシングの試合みたいなものではない。むしろむしろ音楽のようなものだ。戦いというより芸術に近い。もちろん競争相手は存在する。しかし競争相手との関係にしても単なるゼロサムではない。ゼロサムだと考えていては失敗する。競争相手が優秀だからといって自分たちが失敗するわけではない。きみたちが非常に優秀なら、他の皆がきみたちをさらに盛り上げてくれる。野球の試合をするというより、オーケストラで演奏するというように考えた方がいい。

Kevin RoseはDiggのファウンダーで現在Google Vnturesのゼネラル・パートナー。KevinのFoundationシリーズのインタビューのEv Williamsの回はこちら

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Evernote、To-Doないしプロジェクト管理用途向けに希望の多かったリマインダ機能を実現

EvernoteをTo-doリストアプリケーションとして使っている人も多い。そういう人にとって、きっと大歓迎のアップデートだろう。EvernoteおよびEvernote Businessでリマインダが利用できるようになったのだ。とりあえず対応したのはMac、iOSおよびウェブ版。Mac版およびウェブ版では右上に、そしてモバイル(iPhoneおよびiPad)版では下の方にある目覚まし時計アイコンで設定することができる。

大騒ぎするようなことではないと感じる人もいるかもしれない。しかしリマインダをつけて欲しいという要望は、トップ3に入るものだったのだ。マーケティング部門VPのAndrew Sinkovが公式ブログで本機能のリリースをアナウンスしている。リマインダの設定以外にも、ノートをリストの先頭に表示させて、To-Doリストとして便利に使いたいという声もあった。こちらも今回の機能リリースにて可能となっている。

リマインダの使い方は簡単だ。ノートを選択して目覚まし時計アイコンをクリックする。すると日付と時刻を指定することができる。指定の時間になったらアプリケーション内のアラームが動作し、またあわせてメールを受け取るようにもできる。リマインダを設定したノートのタイトルがリストの最上位に表示されるようにもなる。もちろん順番の変更は可能で、入れ替えるにはマウスでドラッグすればOKだ。タスクが完了した際には「実行済みにする」のチェックを行うか、iOSで利用している場合にはスワイプしてリストから削除することができる。

専用のスケジュール管理ツールなら、Evernoteに実装されたタスク管理機能よりも、ずっと多くの機能を実現しているはずだ。しかしそれでも今回の機能リリースはかなり便利だと思うのだ。共有ノートでもリマインダの指定を行えるのが、実用面で言ってかなりメリットがあるのではないかと思われる。

共有ノートがサポートされることで、ノートブックをプロジェクト管理ツールとして利用することもできる。Evernoteでも社内のビデオプロジェクトにつき、Evernoteのリマインダを活用しているのだそうだ。Foursquareハッカーの間では、ノートをカレンダーと同期させてミーティングスケジュールを立てるなどといった使い方が成されることもある。しかし単純にリマインダのみを必要としているクライアントに対しては、Evernote単体で必要な機能を提供できるようになったというわけだ。

今回の機能アップデートにより、Evernoteはカレンダー関連ツールが担ってきた分野に進出していくことを宣言したと見ることもできる。今やEvernote上に誕生日ないし診療予約のリマインダを設定することもできるわけだ(メモや当日の確認事項などを記したノートをリマインダの内容として保管しておくこともできるわけだ)。チェックリストとしての機能は以前から持っていたので、リマインダとチェックリストを結びつけて活用することもできるようになった。

最近のEvernoteを見ると、ビジネス利用者向けの機能拡張に重点を置いているようだ。中国語版などのローカル版を提供するだけでなく、Business LibraryやRelated Notes、ないし一層強化した検索機能などを提供するようになった。そのような中、今回リリースしたリマインダ機能は、ビジネス利用者だけでなく、個人ユーザーからも大いに歓迎されるものとなるだろう。

この度リリースされたリマインダ機能は、他のプラットフォームでも利用できるようになる予定だ。また、さらなる機能追加も視野に入れている様子も伺える。

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(翻訳:Maeda, H)


Evernoteのノートブックをブログ化するPostach.io、ベータ版にてサービス提供中

EvernoteのDevcupと呼ばれるハッカソンにも参加しているPostach.ioがなかなか面白い。Evernoteのノートブックをコンテンツ・マネジメント・システムとしてブログを構築するものだ。提供しているのはバンクーバーのInput Logic。サービスを提供し始めて4週間ほどだがEvernoteともマネタイズについて話をしつつ、また投資家からの資金も獲得している。

Input Logicの設立は2年前のこと。UIデザイナーのShawn AdrianとプログラマーのGavin Vickeryの2名が、まずはソフトウェア開発会社として立ち上げた。そして見積書の自動作成を行うQuoteRobotの提供を開始し、その他にも契約書作成ツールなどを開発した。チームはフルタイム2名を含めて5名となり、Nest、Michael Kors、スキーリゾートのMt. Washingtonなどに、システムの提案から開発など、種々のIT系サービスを提供してきた。

しかし、今後はPostach.ioに注力していきたいと考えているのだそうだ。

Adrianによれば、本人もVickeryも当初はEvernoteを使っていなかったらしい。多くの人が使っているのは知っていたが、どちらかと言えば冷めた見方をしていたわけだ。しかしFull Stackのパートナー(この度Input Logicに20万ドルの投資を行った)であるLance Traceyの勧めにより、活用法を探ってみることにした。

「使ってみるうちに可能性に気付かされ、とくに開発担当のGavin Vickeryが深くめり込んでいくことになったのです」とAdrianは言っている。

そして両名はQuoteRobotのドキュメントなどをEvernoteで管理するようになった。そうするうちに、ドキュメントの管理ツールとしてのみではなく、直接にパブリッシュ(公開)する仕組みを作れないものかと考えるようになった。Vickeryも、自身のブログ記事を全てEvernoteで作成管理していた。直接に公開できる仕組みを作れば話が早い。そう考えたわけだ。

そんなわけでPostach.ioが生まれることとなった。

これまでにさまざまなCMSを使ってきた経験を活かし、簡単なブロギングシステムに必要とされる機能をすべてPostach.io上に実装した。たとえばテーマのカスタマイズ、RSS(Atom)のフィード機能、Disqusを利用したコメントシステム、マルチメディアコンテンツへの対応などは当然に実現されている。Evernoteに保存できるもの(画像、音声、ビデオ等)はすべて、コンテンツとして活用できるようにもなっている。

現在のところ利用できるテーマは数件程度であり、シンプルで必要最小限のものとなっている。今後は本体の機能を追加していくとともに、たとえばEvernote FoodやHelloなどの利用者のために、適したテーマを開発するなどしていきたい考えだ。機能的には、各種ソーシャルネットワークとの連携や、ウィキ機能、あるいはコミュニティ機能なども実現したいと考えている。こうした機能があれば、自分のコンテンツをいろいろな方法でアピールすることができるようにもなる。

Postach.ioを使うには、アカウントを取得してEvernoteと連携させるだけだ。連動するノートブックを指定して、保存アイテムに「published」のタグを付ける。すると当該アイテムがブログ上で記事として公開されることとなる。Evernoteの日付指定を利用して、予約投稿を行うこともできる。

ブログはyourname.postach.ioといったサブドメインで公開される。但し、プレミアム版で独自ドメインで運用することもできるようにしていく考えだ。

プレミアム版についてはまだ詳細は未定で、独自に有料版を展開していくのか、あるいはEvernoteの利用者をEvernote Premiumに転換させるアフィリエイトシステムを活用すべきかを考えている。現在のところはプロダクトの機能を充実させ、そして利用者を拡大させることに注力しているわけだ。ちなみに4月にプロダクトの発表を行なって以来、1500名の利用者を獲得しているそうだ。

言うまでもなく、競合となるブログプラットフォームは数多く存在する。Tumblr、WordPress、あるいはBloggerのような大手もあるし、Medium、Svbtle、そしてPosterousからのデータ移行を狙ったPosthavenなど、新たに登場してきたものもある。このような中、Postach.ioとしては、既に多くの利用者を集めているプラットフォームを活用するという方向性にて、差別化できるものと考えている(そうした考えを持っているのはPostach.ioだけではない。Everblogや、あるいはこちらのIFTTTレシピなども同様な狙いを持つものといえよう)。。

「Evernoteを活用する場合、コンテンツがEvernote上にあるという安心感もあります」とAdrianは述べている。「たとえば私たちのサーバーが雷に打たれて使えなくなるようなことがあっても、利用者の方々のコンテンツデータが失われてしまうようなことはないわけです」。

使ってみたいと思う人は、こちらでサインアップすることができる。

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(翻訳:Maeda, H)


Evernote、韓国のメッセージングの巨人KakaoTalkと提携

【日本語版注:本稿のライターはMichael Seo】
Evernoteが9000万人のKakaoTalk登録ユーザーを狙って、韓国のメッセージの巨人と提携し、KakaoTalkモバイルアプリにEvernote統合機能を追加する。

米国内に400万人近くユーザーがいるにもかかわらず、KakaoTalkを知っている人は稀だろう。このメッセージング・アプリは主に韓国系アメリカ人(例えば私)が、国内外の友人や家族と連絡を取るために使われている。しかし韓国では、KakaoTalkの存在は巨大だ。このアプリは同国スマートフォンの95%にインストールされており、日本でも少ないながら1500万人のユーザーがいて成長中だ。ちなみに日本でのKakaoTalkは、世界で1億5000万人の登録ユーザーがいるLineの陰に隠れている。

意外なことに、Evernoteがメッセージングアプリと提携したのはこれが初めてで、太平洋を越えてプレゼンスを広げようという同社の意気込みが感じられる。Evernoteの誇る世界5000万人のユーザーベースの中で、韓国、中国、日本、オーストラリアをはじめとするアジア太平洋地域のユーザーは1500万人しかいない。Evernoteが韓国でのKakaoTalkの普及をてこに、ユーザーベースの拡大をはかっていることは間違いない。

KakoTalkもまた、世界へのユーザーベース拡大を考えており、米国でのEvernoteの人気によってKakaoTalkに注目が集まることを期待している。先に書いたようにKakaoTalkはここ米国では韓国人以外には事実上無名であり、韓国企業は何とかその状況を打開しようとしている。

Evernoteがどのような形でKakaoTalkアプリで存在をアピールするのかは不明だが、全3プラットフォーム(iOS、Android、Windows Phone)でEvernote統合をサポートすることは間違いないだろう。

KakaoTalkは無料で、iOS App StoreおよびGoogle Play Storeからダウンロードできる。

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(翻訳:Nob Takahashi)


EvernoteがホンダとDocomoと提携、シリコンバレーでスタートアップ支援のアクセラレータ・プログラム実施へ

今日(米国時間4/16)、「すべてを記憶する」サービス、Evernoteは、ホンダとDocomoと協力してEvernote Acceleratorと名付けたスタートアップ向けの1ヶ月の集中指導プログラムをスタートさせることを発表した。

実施の場所はシリコンバレーのRedwood CityにあるEvernoteの本社だ。世界中のEvernote APIを利用してプロダクトを開発しようとする個人あるいは小規模スタートアップのデベロッパーが対象となる。

このプログラムはEvernoteが自社の提供するサービスの範囲を超えて、サードパーティのデベロッパーやサービス・プロバイダーを広く巻き込んだプラットフォームへと進化しようという戦略をさらに一歩前に進めるものだ。Evernoteはすでに毎日60億のAPIコールを処理しているが、その大部分はEvernote自身のアプリから来るものだ。

Evernoteはホンダのシリコンバレー・ラボ(英文)、ドコモ・イノベーション・ベンチャーズと協力し、参加者に対してEvernoteのエンジニアによる指導、マーケティングの援助、さらにオフィスと住居を提供する。ただし直接の投資は行わない。ベテランのジャーナリストで昨年Evernoteに参加してプラットフォーム・エバンジェリストを務めているRafe Needlemanはこの点について次のように説明する。

現時点ではわれわれは投資の必要を認めない。われわれにとってこのプログラムの成功はすぐれたEvernoteプロダクトが生まれることだ。投資よって利益が生まれることに関心はない。すぐれたEvernoteプロダクトが生まれることがわれわれ、そしてわれわれのユーザーにとっての成功だと考えている。ただしわれわれはこのプログラムに参加するスタートアップないし個人デベロッパーに対してサードパーティーの投資家を紹介することはあるかもしれない。

Evernote側がベンチャーキャピタル方式の投資を行わないとしても、他の形式での投資はあるかもしれない。人気アプリの一つ、Evernote FoodはEvernoteが主催したハッカソンでオリジナルが開発されたものだった。NeedlemanによればEvernoteが知的所有権を買収して今日のアプリに仕上げたのだという。

このプログラムへの参加者はEvernote APIの普及のために毎年実施されているEvernote Devcupの今年の優秀賞受賞者から選ばれる。アクセラレータ・プログラムは10月の開催が予定されており、1ヶ月にわたるの助言と開発セッションの後、11月にYコンビネーター方式のデモ・デーが行われるという。

Needlemanは「あらゆるジャンルのEvernoteアプリを歓迎する」としながらも、プログラムには2社の共同スポンサーが存在することにも注意を促した。つまりAPIを活用したホンダの自動車向けアプリやモバイル・アプリが重視すべき分野となるということだろう。自動車とモバイル分野についてはそれぞれ優秀賞が設けられる予定だという。

今日、スタートアップ育成のアクセラレータ・プログラムは世界中いたるところで見かけるようになったが、Evernoteのプログラムには非常にユニークな特徴がある。それはEvernote自身がハッカソンを通じて参加候補者を集める点だ。Needlemanは「できるかぎり多様な人材を集めるために、われわれはハッカソンを東京、シンガポール、チューリッヒ、メキシコシティーで開催している。この参加者から選抜した優秀なデベロッパーたちにITのメッカ、シリコンバレーのすべてを味わってもらおうという趣旨だ」という。

〔日本版:EvernoteのCEO、フィル・リビンは今週4/18(木)午後1:30から日経ビジネスのセミナーで講演する予定。〕

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


新経済サミット2013:シリコンバレーのエコシステムを日本に作るには何が必要か

新経済サミット2013

シリコンバレーではスタートアップが次から次へと立ち上がる。投資家が彼らに資金提供し、成長を加速させIPOやバイアウトを成し遂げる。成功した起業家は再度スタートアップするのであれ、投資家サイドにつくのであれ、またシリコンバレー内で活動を続ける。この様子を見て世界各国から人材が集まり、さらに質と量が増していく。このような好循環エコシステムがシリコンバレーにはある。

このエコシステムは日本では作ることができないのだろうか。また、できるならば何が必要なのだろうか。本日開催された新経済サミット2013のセッションの1つではシリコンバレーで活躍するベンチャーキャピタル(以下、VC)と起業家が共に登壇し、この疑問についてもディスカッションが行われた。

このセッションに登壇したのはEvernoteのPhil Libin氏、DomoのJosh James氏(AdobeにバイアウトしたOmniture創業者、2006年NASDAQ上場企業最年少CEO)、ApceraのDerek Collison氏(Google、VMware出身)、DCMの茶尾克仁氏、500 StartupsのGeorge Kellerman氏で、モデレータはライフネット生命の岩瀬大輔氏が務めた。

このトピックで彼らが口を揃えて言及したのは「日本人は悲観的」ということだ。EvernoteのPhil Libin氏はよく日本を訪れるそうだが、いつも日本人から「日本は何がダメなのか?」と聞かれるという。海外の人は日本をポジティブに捉えているが、当の日本人は日本がダメだとネガティブに思い込んでしまっている。近隣諸国の中国や韓国では自国をポジティブに考えている起業家が多く、日本とは正反対なんだそうだ。

今回の登壇者であるPhil Libin氏のEvernoteは売上の30%が日本からのもので、DomoのJosh James氏が以前立ち上げたOmnitureも同様に売上の20%を日本が占めていたという。また、Phil Libin氏によると100年以上存続している世界の企業3,000社のうち、2,500社は日本の会社だ。

世界のIT市場のマーケットシェアでも日本は多くの割合を占めているなど、悲観的になる要素は他国から比べると少ないように思えるかもしれない。ではシリコンバレーを楽観的に捉え、日本を悲観的に捉えさせてしまう要素は何なのだろうか。

DCMの茶尾克仁氏は日本で起業するインセンティブが少ないことは1つの要因だという。例えば、中国では起業すると税金がかなり免除される。スタートアップに参加する人達にとっては金銭的なインセンティブが欠けており、シリコンバレーではストックオプションが当たり前だが、日本では存在を知らない人も多い。このようなインセンティブの欠如は解決すべき問題だという。

また、日本の起業家は自信が欠如しているとApceraのDerek Collison氏はいう。日本人は会話の中で「私にはできないと思う」と発言する人が多いが、シリコンバレーでは自信を持って「それはできる」と出来もしないことですら言う人が多いの出そうだ。才能や技術力に関しては差は無いが、自信を持たないだけで差が出ているのだ。

最後に言及されたのはヒーロー的存在。アメリカではスティーブ・ジョブズやビル・ゲイツといったヒーロ的存在の起業家が居たり、マーク・ザッカーバーグのように若くして成功した起業家をヒーローのように扱う。しかし日本ではIT起業家が若くしてIPOしても一瞬だけ盛り上がり、その後はすぐに落ち着く印象がある。これはサービスの規模や生活の中でそれに触れる時間なども関係しているのかもしれないが、アメリカのように社会的にIT起業家をヒーロー扱いするようなムード作りは大切だという。

IT起業家の社会的印象と言えば、日本ではまだ親や身内の反感を買うことも多々あるだろう。だが、このような出る杭を打たれるような雰囲気は変えなければシリコンバレーのようにはならない。このセッションの終わりに、500 StartupsのGeorge Kellerman氏は会場に居る起業家を立たせ、「彼らを祝福してください。彼らはリスクを取り、次の世代のビジネスを作っているのです。」と拍手を求めた。次に全員を立たせると「日本だと出る杭は打たれますよね? でも、皆で立てば杭は出ません。皆で日本を変えましょう!」と締めくくった。


GoogleがEvernote風のなんでもノートするサービス、Keepのウェブ版とAndroidアプリを正式公開

一瞬現れてすぐ消えたノート・アプリ、Google Keepが正式公開の運びとなった。Googleはプロモーションビデオ入りのブログ記事でKeepをお披露目した。同時にAndroidアプリもGoogle Playストアに登場した(Android 4.0以降)。

「Keepはペンや紙なしに頭に浮かんだことや関心を抱いたことをすばやくメモするためのツールだ」とソフトウェア・エンジニアのKatherine Kuanはブログ記事で説明している。このアプリはキーボード入力以外にも音声メモを文字に書き起こす機能を備えている〔日本語にも対応〕。記録はウェブに同期されるので、後でコンピュータで開いて自由に処理できる。

Androidアプリはホームスクリーンから簡単にメモを作成したり呼び出したりできる。Android 4.2以降の場合、ロックスクリーンから直接アクセスできる機能も利用できる。アプリのインターフェイスは非常にシンプルで作成したメモがタイル状に配置される。個々のメモにポストイットのような背景色をつけたり、ドラッグアンドドロップで自由に配置を変えたりできる。。

KeepはどうしてもEvernoteを思い起こさせる。ユーザーがすばやくメモを取り、その他関心を抱いたさまざまな情報をすばやくクラウドに保存できるようにするサービスでEvernoteは有名ブランドとなっている。現在のEvernoteのプロダクトはKeepよりはるかに多機能で、サポートするプラットフォームもはるかに多い。しかしGoogleがこの分野に参入してきたことは注目だ。もっともEvernoteが急速な成功を収めたのはその昔、GoogleがNotebookサービスを閉鎖した空白に助けられた面もあるということを考えると少々皮肉な展開だ。

Googleは「将来はGoogleドライブから直接Keepのノートを作成、閲覧できるようにする」と言っている。そうなればGoogle Driveの多くのユーザーがKeepを使うことになるだろう。

さらに取材中…

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Evernote Food、FoursquareやOpenTableと連携、レシピ共有など新機能も多数

Evernote Foodがリリースされてから1年になる。今日(米国時間3/19)、レストランや料理の情報を共有するこのモバイル・アプリがアップデートされた。 OpenTableによる予約、Foursquareによる格付け、レシピの共有がサポートされるなど大きく機能が強化された。

今回のアップデートは昨年12月のEvernote Food 2.0のリリースで iPadの大きいスクリーンに初めて対応したのに続くものだ。これまでもこのアプリにレシピを記録することはできたが、検索はできなかった。今回、Punchforkとの提携のおかげで料理名、素材、ブログ名などで検索ができるようになった。

またクリップしたレシピをFacebook、Twitter、メールを通じて共有できるようになった

しかし今回のアップデートの目玉はOpenTableとの連携だろう。ユーザーはEvernote Foodでレストランを見つけることができるだけでなく、アプリ内から直接予約ができるようになった。またFoursquareのレストラン評価機能とも連携した。

その他のアップデートとしてはiOSの写真アルバムがサポートされ、写真のアッププロードが高速になった。また日本語と中国語のレシピについてパートナーと提携して検索、閲覧ができるようになった。〔日本語版はE・レシピ、シェフごはん、BIGLOBE Kirei Style、楽天レシピと提携〕

2011年の12月に登場したときにはEvernote Foodは「Evernoteを使ってこんなこともできる」というデモ製品のような雰囲気だったが、 同じころ発表されたEvernoteの連絡相手管理アプリHelloと同様、その後着実に改良されきた。

Foodの場合、Evernoteはレシピ検索など関連機能をゼロから自作せず、既存の業界リーダーと提携する道を選んだのは賢明だろう。そうして逆にこれらの飲食関連の情報サービスのハブとしてEvernote Foodを位置づけていこうとしているものとおもわれる。

今回のアップデートと同時に今月初旬に同社が発表したサーバへの侵入に関連して、ユーザーはパスワードのリセットを求められている。

アプリはすでに Apple App Storeでダウンロード可能だ。〔iOS 6.0以降が必要〕

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+