Apple、iPad Pro最初のCMは、画面分割とPencilに焦点

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AppleはiPad Proのマーケティングを、今夜のマンデーナイトフットボール放送中のCMでキックオフした。このスポットCMには、9月のiPad Proイベントで見たものと似た宇宙のテーマが使われていて、2つの目玉機能に焦点を当てている。2つのiPadアプリを並べて実行できる機能、およびPencilスタイラスだ。

今後iPad Proの別の部分を見せる広告も出てくるに違いないが、まずクリエイティブな使い方に焦点を当てたことは、Appleがこのデバイスをどう売ろうとしているかを明確に示している。これらのCMは、少人数のグループがPixar等の会社でテストしているところや、様々なトレードショウの場面等、これまでのAppleの新製品紹介とはやや異なっている。発表から発売までの期間がこれを可能にしたのはもちろんだが、Appleが発売前にiPad Proを、全力でクリエイティブ層に広めようとした意図が感じられる。

Adobeチャンネルで今日公開されたビデオでは、アーティストがiPad ProでCreative Cloudアプリを使った印象を話し、同じようなパターンが使われている。

キーボードや企業アプリ(スプレッドシートと写真アプリを並べて)を中心としたCMが今後でてくるであろうことは否定しないが、この第一弾はクリエイター一色だ。iPadの歴史的戦いが消費者プラットフォーム以外の何物でもなかったことを思うと、印象深い。

iPad Proは「大きなiPad」だが、独自のカテゴリーを形成しようとしている。今週水曜日(米国時間)から予約が始まる新発売の行方に注目だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

クラウドファンディングで100万ドルを集めたガジェットが、また一つ墜落した

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あのRobotic Dragonfly[ロボットトンボ]を覚えているだろうか? その小さなドローンはクラウドファンディング創成期のサクセスストーリーの一つとして、2012年にIndiegogoで100万ドルの支援金を集めた。当時クラウドファンドで100万ドル以上を集めた初めてのガジェットだった。プロジェクトは、鳥のように飛び、虫のようにホバリングする小さなロボットを ― わずか99ドルで ― 約束した。諸君、残念なニュースがある。その小さなドローンは計画通りには離陸しない。

会社は深刻な金銭トラブルに見舞われていることを昨日発表した。しかしこれは彼らの落ち度ではない、とファウンダーらはIndiegogoのコメントで言っている。責任は資金を解放しないPayPalとIndiegogoにあると彼らは言う。金額? 同社はその情報を公表していない。

TechCrunchは、開発元のTechJect、およびPalPal、Indiegogoの各社に問い合わせて追加情報を求めている。返答があり次題本稿を更新する予定だ。

クラウドファンドされたガジェットが出荷されないのはこれが初めてではない。むしろトレンドになりつつある。Pirate3Dは、簡単に使えて低価格な3Dプリンターを約束したが、Kickstarterで受けた注文を満たす前に現近が尽きた。

どうやらTechJectはロボットトンボの開発を完了することすらできなかったようだ。プロジェクトがIndiegogoに登場したのは3年近く前だというのに。Indiegogoのプロジェクトページには、米国空軍から100万ドルの助成金を受けて(少なくとも2012年には)プロジェクトがスタートしたと書かれている。「われわれはユーザーにテクノロジーが浸透するのを待って欲しくない」とページは言う。しかし、支援者たちは未だに待ち続けている。

昨日会社が資金問題について発表して以来、Indiegogoのコメント欄には支援者たちが大挙して押し寄せている。当然だ。今日同社は、プロジェクトが厳密な意味で中止されてはいないことを明言した。継続には追加資金が必要なだけだ。さらに同社は、もし製品を出荷できない場合、「同社の持つDragonflyに関するあらゆる知的財産権をライセンス権利を含めて全支援者に公開し、損失を取り戻すために利用、再販その他を自由にできるようにすることを発表した。

Robotic Dragonflyはいつも少々現実離れしていた。本誌はプロジェクトが生まれたジョージア工科大学の研究室を訪れた後このキャンペーンを紹介した。しかし、優れたエンジニアは必ずしも優れたファウンダーにならない。製品をCAD図面からプロトタイプを通じて店頭に並べるためには、特別なチームが必要だ。

これは消費者がクラウドファンディングにもっと注意を払うべきであることを示す、新たな事例に過ぎない。クラウドファンディングに保証はなく、告知されている以上のリスクが伴う。Robotic Dragonflyはクラウドファンディング初期の2012年に資金を集めた。以来、Indiegogoは支援者の安全性を高めるために利用規約を改訂した。しかしその後も、途方もない約束や疑わしい主張を掲げるプロジェクトがいくつも出現している。Robotic Dragonflyはクラウドファンディングの墓場に足を踏み入る最後のガジェットではなさそうだ。

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研究者が3Dプリント(プラスチック)植毛システムを開発

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カーネギーメロン大学の研究者らは、3Dプリントされた物体にリアルなプラスチック製毛髪を付加するシステムを開発した。これは頭髪の不自由な人々を助けるものではないが、3Dプリントされたキャラクターに可愛いらしい髪形を付加できるほか、生物の成長過程を模倣することもできる。

システムは標準的な3Dプリンターを使用し、特別なプログラムで微量のプラスチックを射出してホットグルーのように引っぱり上げる。毛髪は表面にランダムあるいは整列して植えることができ、ブラシやカットも可能。

研究者らは、高熱のPLA押出機だけを使って、排出されたプラスチックを引き上げるのは難しいことに気付いた。その代わりに、プレート全体を横向きに移動して、プラスチックを表面から引き離す方法をとった。「プリントヘッドをすばやく上に動かすことはできないが、ヘッドも制作中の作品を支えるプリント台も、横向きにはすばやく動かすこができる」と研究者らは言う。「溶けた材料を付着させた後、プリントヘッドと台を横向きに動かすことによって、望み通りの毛髪のような糸を作りだすことができた」。

「材料をほんの少し押し出して引っぱるだけ」とカーネギーメロン大学人間/コンピューターインタラクション研究所のPh.D生、Gierad Lapuは言った。「実は非常に単純なアイデアなんです」。

プロジェクトの詳細はここで読めるが、近々この技術を私の3Dプリンティング技巧に加えて、最終的には毛むくじゃらの実物大バート・レイノレズを青いプラスチックで3Dプリントするので楽しみにしていてほしい。

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Google自動運転車の10月度月次報告:事故ゼロ、ハロウィンは役に立つ

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Googleは今日(米国時間11/2)、自動運転車月次報告書を公開した。良いニュースは、事故がなかったこと。そして、彼らがどうやってソフトウェアを訓練しているかについてチームが共有した内容が興味深い。

どうやらハロウィンが大いに役立ったらしい:

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ハロウィンは特別な学習を行うために最適の機会だ。今週は数多くの悪霊やスーパーヒーロー、ロボットまでもが、Google周辺を家族と共に走り回っていたので、われわれは駐車している車の近くをうろうろするよう彼らにお願いした。これはわれわれのセンサーとソフトウェアにとって、小さな子供たちがあらゆるおかしな形や大きさと奇妙なコスチュームでいても、認識できるようにするための特別な練習になった。

われわれは車に、子供の近くでは特に注意深く運転するよう教えている。センサーが近くに子供 ― 仮装していてもいなくても ― がいることを検出したとき、ソフトウェアは彼らが普通と異なる行動をすることを理解している。子供の動きは予測が難しく ― 突然道路に飛び出す、歩道を走る ― 駐車中の車の陰に容易に隠れてしまう。よってうちの車たちは、もし子供たちが大好きなアナ雪のキャラクターに紛していることをちゃんと理解できなかっとしても、やはり万全の注意を払っている。

走行距離と走行地域に関する最新情報も掲載されている:

– 23台のLexus RX450h SUVが公道を自動運転中。カリフォルニア州マウンテンビュー:19台、テキサス州オースチン:4台
– 25台のプロトタイプが公道を自動運転中。カリフォルニア州マウンテンビュー:21台、テキサス州オースチン:4台

2009年のプロジェクト開始以来の走行マイル数
“Autonomous mode”はソフトウェアが車両を運転し、テストドライバーはマニュアル制御装置に触れていないことを意味する。
“Manual mode” はテストドライバーが運転していることを意味する。
– Autonomous mode: 126万8108マイル
– Manual mode: 93万8621マイル
– 現在、週平均1万~1万5000マイル公道を走っている

報告書は実に興味深く、この未来的だが達成可能なプロジェクトがどれほど雑雑であるかを垣間見ることができる。彼らは自動運転中に「ドライバー」の注意を保つ方法について説明している。これは業界全体の懸念事項だ。車の中でカバンの中から携帯電話を取り出そうと身を乗り出す人の例が挙げられており、これは自動運転がいくら正確であろうとも私を脅えさせる。教訓? 人々は車を信頼している。これは、少なくともテストドライブに参加したボランティアたちはそうだという意味だ。彼らは全員Google社員だから、当然だが。

それは何一つとして簡単なことではない、なぜなら ― 運転を楽しむ人たちもいるから。Googleはこのテクノロジーが通勤に最適であることを説明している。それは間違いなく退屈なドライブである。われわれは今後も報告書を読み続けるので、みなさんは道路に注意を払い続けていただきたい。

ありがとう。

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この立方体ロボットは、バネ仕掛けの「舌」を使って坂を登る

自分が弱々しい立方体になったところを想像してほしい。そして坂を登らなくてはならなくなったら。どうするか? もちろん、舌を使う。

MITのCSAIL(コンピュータ科学・人工知能研究所)の研究者たちは、金属製の舌を使って地面を這い回って進むことのできる小さな立方体ロボットを作った。舌は軸に沿って回転して短時間突き出し、瞬間的にロボットを宇宙空間へ飛ばして障害物を乗り越える。彼らはこれを“A Soft Cube Capable of Controllable Continuous Jumping”[制御可能な連続跳躍能力を有する柔軟立方体]と呼んでいるが、私はむしろ“Little Tongue Softy”[ベロ出しやわらか小憎]と呼びたい。

立方体にはカメラやセンサー等の興味深い装備が可能で、部屋に入ってひとっ走りしてからさほど苦労もなく戻ってこられる。楽しい小さなシステムで、円筒形や球体でなく立方体というのが実にユニークだ。

via Spectrum

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“Czur”は1冊当たり5分でデジタル図書館を作れるスキャナー

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西ゴート族がアレクサンドリア図書館を焼き払った時、プトレマイオス1世ソーテールは、その宮殿のような大理石張りの特別室にCzur(「シーザー」と発音する)スキャナーがあればよかったのにと思ったに違いない。

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は強化されたブックスキャナーで、300ページの本 ― あるいは金で買えない古代知識の巻物 ― を5分ほどでスキャンできる。

Czurは、一種のカメラ/スキャナーのハイブリッドで、使用者はスキャン台に本を置いてページをめくっていく。各ページを写真に撮り、画像処理し、写り込んだ指さえ消してくれる。早割価格の189ドルはブックスキャナーとしてはかなりのお買い得だ。高解像度カメラの下に他の物体を置いて、HDMIポートからプロジェクターに画像を送ることもできる。遠隔操作用の足踏みペダルとソフトウェアを使って、平均的な人で1分間に約80ページをスキャンできる。

チームは目標の2万ドルを突破しており、マーケティング資料は少々雑だがシステムの概要は見ることができる。スキャンしながらページの歪みを正しく修正し、美しい画像とOCR出力を得られるのは魅力だ。

Czurは、大規模な海賊本製作機にもなるのって? かもしれない!しかし、長編のノンフィクションや調査に取りかかっている人は大いに助かるだろうし、デジタル未来への移行に関心のある小さな図書館にとっては天の恵だ。チームは来年1月の出荷を目指している。

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Apple TV、店頭でも発売開始

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新しいApple TVは、一新されたリモコンと独自のエコシステムとともに、今日(米国時間10/30)から店頭に並ぶ。

149ドルのセットトップボックスは、地元のAppleストアで求められるほか、9to5macによると、Best BuyとTargetでも扱っている。気の早い人たちはすでに予約しているから、先週ネットで手に入れているだろう。

新しいApple TVは、従来世代の機種がNetflix、HBO、HuluなどのアプリやiTunesライブラリをアクセスするだけだったのとは異なる。新バージョンは、サードパーティデベロッパーが作る専用アプリによって、テレビの中に無限のコンピューティングの可能性を提供する。

その一環として、Appleはリモコンも一新し、各種のセンサーを内蔵することによって多くの機能を可能にした。例えば、新リモコンにはタッチパッドが付いて前後へのスキップができるようになり、加速度計とジャイロスコープを使えば、ゲームのモーションコントローラーにもなる。

もしそれでもまだ不足なら、Apple TVは総合的検索、ボイスコントロール、さらにはSiriも統合された。

価格は、32GBモデルが149ドル[1万8400円]、64BGモデルが199ドル[2万4800円]。

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ロボティックスタートアップのOpenROVが、超高速水中ドローンを作った

Tridentはリモコン制御のカメラ付水中ドローン ― そして、ロボティックのスタートアップ、OpenROVが作った最速のマシンだ。

Tridentは、「マイケル・フェルプスぐらい速く」泳げる、と共同ファウンダーのDavid LangとEric Stackpoleは言う。ちなみに、100メートル50秒77を換算するとフェルプスの速さは時速4.4マイル[7.1 km]になる。つまり、金魚よりは速いが、みんなの思うほどは速くはない。それでも水中乗り物としてはかなり速いし、もっと遅いドローンもある。

もう一つTridentがすごいのは、その正確な挙動だ。Tridentは、「トランセクト」と呼ばれる調査用に引かれた線の上を長時間真っすぐ泳ぎ、急停止したり狭い場所を動き回ったりできる。制御にはどんなゲームコントローラーでも使える(われわれはパソコンのモニターにつながっていたプレイステーションのコントローラーを試した)。

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この種の敏捷性と正確性は、海中を行き来するのに役立つ。Tridentは、高速でも低速でも縦揺れすることなく、障害物を越え、深さや方向を変えることができる。そこに沈没船(もしかしたら財宝も)を探索するために思い通りの正確な位置に止まれる能力が加わり、水中探険にもってこいだ。

Tridentは、OpenROVの他の機種と同じく、海のかなり深い部分まで、殆どの人間よりも深く潜ることができる。Tridentは水深100メートル ― 人間が潜水できる限界 ― まで到達できる。

この水中ドローンは、探険中にライブビデオをモニターにストリーミングすることができる。そしてOpenROVのチームは現在VRを研究中なので、ドローンを潜らせて自分がその深さにいる気分を味わえるようになるかもしれない。

人はVRのあらゆる用途を思いつくが、Tridentは教室での利用に最適だ。「将来これを授業で使い、生徒全員がGoogleのVRヘッドセットを着けて、海中の様々なものを見るところを想像してほしい」とLangは言った。

OpenROVは、未知の海底を探険しようと友人同志で作ったプロジェクトが始まりだった。伝説によると、1800年代に先住アメリカ人のグループが、カリフォルニア州ヘイフォークのホールシティー洞窟の泉の底に、山ほどの金塊を沈めたという。私が最初にOpenROVとこの海底探険について書いたのは、2013年11月のUSA Todayだった。

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OpenROV DIY kit meets Trident under the sea.

ファウンダーたちはまだその泉の底に到達していないが(彼らの探査機が行けるところまで行ったが底には届かなかったと二人は言う)、数年前にこの会社を立ち上げた。それは簡単で低価格な水中ドローンのDIYキットを誰もが手に入れられるようにしたかったからだ。以来OpenROVは、数百万ドルの資金をベンチャーキャピタルから手に入れ、新たなデザインを探究しており、Tridentはその一つだ。

OpenTOVは、TridentのKickstarterプロジェクトの最終段階に入っている(残り1日)。これまでに80万ドル近くが集まっている ― ファウンダーらが当初想像した5万ドルを大きく上回った。

最近私はカリフォルニア州バークレーのOpenROV本社を訪れた。そこではロボットのデザイン、製造、出荷、サポートまで行われている。Stackpoleは、工業団地の中心にある彼の広大なガレージに私を連れていき、テスト用にチームが用意した水槽で、私にTridentで遊ばせてくれた。詳しくは上のインタビュービデオをご覧あれ。

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オメガ、独自の認定システムを開発。腕時計に科学を

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テク人間のあなたがなぜ、Omegaがマスター・クロノメーター認定なるものを作っていることを気にしなければならないのか?まず、現状から説明しよう。

通常、優れた腕時計はスイス公式クロノメーター検定協会(COSC)の認定を受けている。これは、様々な条件下でその正確性がテストされていることを意味する。検定の詳細は次の通り。

ケースから外されたムーブメントは、個別に15日間、5種類の位置、異なる3つの温度下でテストされる。ムーブメントには特殊な秒針が付けられ、テスト中自動巻機構は取り外される。測定は毎日カメラを用いて行われる。

これは時計ムーブメントの卒業試験のようなものだと思えばよい。COSC認証ウォッチは、腕時計世界のハーバード卒業生であり、それ以外はフェニックス大学のオンラインクラス出身だ。
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過去数十年間、COSCは時計メーカーにとって付加価値要素だった。COSC認定は腕時計の価格に数千ドルを確実に上乗せし、それに意味があろうがなかろうが、意地悪く見れば、スマートフォンと原子時計の時代ではそのすべてがペテンである。しかし、ここでは意地悪く考えるのをやめよう。

というわけで、実力ある時計メーカーだがCOSC認定モデルを多くは持たないOmegaは、別の認証団体であるスイス連邦計量・認定局(METAS)を通じて独自の認定プロセスを開発した。これは、Omegaが自社の時計をCOSC仕洋沿うよう認定できることを意味している。SwatchグループのCEOでOmegaのオーナー、Nick Hayekがこう言っている、「信頼性はMETAS業務の核である。われわれは政府機関であり、スイスのあらゆる計測を代表している。何よりも、われわれは消費者および顧客主導である。この機械式時計の新しい標準が全ブランドに対してオープンであることが重要な理由はそこにある」。

要するにOmegaとSwatchグループは、既成プレーヤーに目を付けて足をすくおうとしている。これは一種ずるいいやり方だが、それはCOSC認定が長年ブランド無依存なプロセスであり、メーカーにも認定組織にとっても極めて実入りのいいものだったためだ。しかし今、Omegaは自らの手で仕切ろうとしている。実際彼らはMETASの方がCOSCより上だと言っている。

業界標準のCOSC認定は今後もOMEGAのプロセスの重要部分だが、新たなMETASテストは各製品の認定を事実上倍加し、OEMGAや他のスイス時計メーカーにこれまでにない水準の品質と計時性能を誇示する機会を与える。10日間にわたる8項目のテストを通じて、各製品は1万5000ガウスの磁界への暴露をはじめ、実生活の着用条件を再現した様々な基準を通過しなければならない。

古い会社が自ら独自の製品を打ち出してくることは素晴らしい行動だ。METASは他のメーカーにも間違いなく手を差し伸べるだろうが、認定プロセスの採用によってOmegaは特別な位置を占めることになる。彼らは容易かつ安価に、認証費用を自社の全製品の価格に上乗せすることかできる。一方METASはCOSCという「メジャーリーグ」に仲間入りできる。これは全くの内輪ネタだが、Omegaの新しいGlobemasterがマスタークロノメーター認定となって結構な金額が価格に加わることは、コレクターやファンにとって、この時計の魅力がちょっと増すことを意味している。

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時計を作って逮捕された工作少年、カタール財団の招待を受け移住へ

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Ahmed Mohamedはカタール財団の招待を受け、同財団の青少年イノベーションプログラムに参加する。Mohamed一家はホワイトハウスのイベントでオバマ大統領と会ってから約24時間後の今日、移住を発表した。

Ahmedは先月、学校職員が警察に通報し、手作りデジタル時計を学校に持ってきたために逮捕されたことで一躍インターネットの有名人になった。職員らは、その時計(立派なケースに入っていた)を爆弾と見間違えた。Ahmedは校内で警察の尋問を受けたと言った。まもなく彼は転校した。

この若きメーカー(作り手)の話は、Mark ZuckerbergからAlexis Ohanian、オバマ大統領まで、あらゆる人々の注目を浴びた。ハッシュタグの #IStandWithAhmed はすぐにトレンドとなり支持者は急増した。1ヵ月と少しの間に、ハッシュタグは400万人以上のTwitterユーザーに届いたとKeyholeのデータは示している。

Ahmedは昨日、ホワイトハウスの天体観測イベントに数百人の生徒や先生と共に訪れ、オバマ大統領とも短時間面会した。

彼の家族の引越しは、カタール財団が発行したプレスリリースで今日発表された。Ahmedは文中、「カタール財団の提案には何もかも感謝していてキャンパスは本当にすばらしい。科学やテクノロジーに興味を持つ他の子供たちとも会える。そこで多くのことを学び大いに楽しめると思っている」と語った。

幸運を祈る、Ahmed、作り続けろ!

【下の画像が表示されない場合は、リンクをクリックしてみてください】

SO HAPPY, I CANT BELIEVE THAT I MET THE #president of THE #UNITEDSTATES!!!

Ahmed Mohamedさん(@official_istandforahmed)が投稿した写真 – 2015 10月 20 9:58午前 PDT

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米国版ファミコン「NES」は今日で30歳

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OK、私は年をとった。おそらくあなたも年を感じている。それは忘れよう。以上。

NES (Nintendo Entertainment System)は今日で30歳になる。米国で正式に発売されたのは1985年10月18日(*)だった。そして今、いかにNESが素晴らしかったか、そして今も素晴らしいか、どこから話し始めたものだろうか。私のクローゼットには完全なセットがDuck Huntピストルとともに保存されている。【* 日本のファミコンは1983年7月15日発売】

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いちばん記憶に残るゲームはSuper Mario Brosだ。あれがすべてを変えた。友達を家に呼んでクリアしようと何時間もプレーした。競ったのではなく共に戦った。ゲームの魅力はグラフィックでも人でもなく、ゲームプレーがすべてだった。それはかつてなく没頭した体験であり、今でも超えるものがない。VRもARも関係ない。初期のNintndoのゲームプレーはとにかく…心を把んだ。

私は最初のレベルを目をつぶったままクリアできる。そのくらいの回数プレーした。現時点で、それは私の脳に埋め込まれ、見事に振り付けられたバレエのように再現することができる。

Double_Dragon_NES_Screenshot当時私は地元のErol’s(後にBlockbuster Videoになった)の列に並んでDouble Dragonをレンタルした。なぜ普通に買わなかったのかよくわからない、10本は買えるくらい何度も借りていたのだから。でも、そんなことは関係ない。カセット把み文字通り家まで走ってプレイした興奮は忘れられない思い出だ。

そして私がNESについて考える時、独特の、しかし同じようでもあるオープニング画面が頭をよぎる。数多く思い出すことができるが、これを見てもらえばおわかりいただけるだろう。

加えて、年と共に起きるトラブルの数々も関係なかった。何回NESの本体を叩き、ゲームカセットに息を吹きかけ、スイッチのオンオフを急速に繰り返して動作させたことだろう。

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NESは、かつても今もわれわれの時代の象徴だ。ハッピーバースデー、NES…自分の子供に自慢する日が待ち切れない。Xboxのスーパーファン、Major Nelsonでさえ、心からあなたを祝福している。

読者もそれぞれNESの思い出が山ほどあるはずなので、TwitterやFacebookでわれわれ宛に送ってほしい。

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電波を使ってSiriに音声コマンドを送り込む方法が発見された

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巧妙なハックによってSiriコマンドに望まれないコマンドを送ることができる。方法は、iPhoneのシールドされていないイヤホンに向けて電波を送るだけ。このハックは不必要に複雑だが ― イヤホンのところへ行ってボタンを手で押せばいい ― 興味深い侵入方法だ。

フランスのセキュリティー団体ANSSIの研究者らは、iOSまたはAndroid端末につながれたマイクロホンに電波を送信する方法を発見した。電波は音ボタンを起動して、例えばSiriを立ち上げてボイスコマンドを発行できる。端末が起動すれば、ハッカーはコマンドを送り込んでメッセージを送ったりアプリをアクセスしたりウォレットを開くことができる。

彼らの発見は、電磁両立性に関する論文に掲載されている。

「われわれは電磁妨害を意識的に賢く利用することによって、長年否定されてきた効果ではなく、情報システムに対して好影響を与えることができた。その結果に基づき、最新スマートフォンにおける新しい無声リモート音声コマンド送信方法を紹介する」と研究員のJosé Lopes EstevesとChaouki Kasmiは書いた。

繰り返すが、これは複雑な攻撃方法であり殆どの人にとって心配無用だ。それでも侵入を妨ぎたければ、iOSの設定→Touch IDとパスコード→ロック中にアクセスを許可、でSiriをオフにすればよい。IMG_0096

研究員らは、メーカーがイヤホンをもっと積極的にシールドして電波妨害を防ぐことを推奨している。

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Surface Book、Microsoftオンラインストアで売切れ

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Microsoftの新しいノートPCハイブリッド、Surface Bookが発表された時、高価な上位機種は同社のオンラインストアですぐに売り切れた。現在、米国のオンラインMicrosoftストアでは、全機種が入手不可能だ。

これは同製品の高い価格設定を踏まえると注目に値する。Surface Bookは最低価格1499ドルから。

Surface Bookは、先週Microsoftから突然発表された。Surface Proがタブレットに焦点を当てたノートPCの機能も備える製品なら、Surface Bookはその逆 ― もし望むなら、タブレットにもなるノートパソコンだ。

この製品が発売前に少なくとも大半が在庫切れである ― Microsoft-Newsは、Amazonでまだ注文できると書いている ― という事実は、市場需要がある程度あることを示している。もちろん、Microsoftが何台生産したのかわわれわれには全くわからないので、販売台数を推測することもできない。それでも、売り切れることは売れないより良い。

これで今Microsoftは、PCにもなるスマートフォン、ノートPCにもなるタブレット、そしてタブレットにもなるノートPCを作っている。いずれも同じオペレーティングシステムが動く。覚悟して選ぼう。

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Microsoft、Apple Pencilをからかう

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「ちょっと変だろう、消しゴムのついていない鉛筆なんて」とMicrosoftのPanos Panayは、Surface Pro 4の新型スタイラス発表の際に言った。なぜなら、Apple Pencilには消しゴムがなく、Surface Penにはついているので、Microsoftはこの機にジョークを飛ばす必要があったからだ。

Windows 10 Hardware Event

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Surfaceチームは、Surfaceを使って次期Surfaceを作った

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今日(米国時間10/6)、MicrosoftのWindows 10ハードウェアブリーフィングで、次のSurfaceが披露された。詳しくはこちらを参照されたい

しかし、Surfaceに関して最も私の注意を引いた情報は、この新しいSureface Pro 4を作るために、Surfaceが使われたことだった。究極のドッグフーディングだ。

ハードウェア製品のデザインには極めて多くの要素があり、Mirosoftのデザイナーたちが次期製品を作るために、常に「堅牢なデスクトップ機」を必要としていないと考えると興味深い。ロボットがロボット製作を手伝う。これぞ未来だ!

これはちょっといい話くらいのことかもしれないが、私は実際に何がどう行われたかをもっと知りたい。

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もしSurfaceが、次のSurfaceを作るのに十分なほど良くできているなら、われわれにとっても十分良い、と私は思う。4Kディスプレイ出力2基、USBコネクター4基、2000の部品からなり、数百万のポリゴンをレンダリング。実にセクシーだ。しかし、Surface Bookほどセクシーではない。嘘ではない、こいつはアツイ。Microsofが作った初めてのノートパソコンだ。

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Windows 10 Hardware Event

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Microsoft、Surface Pro 4を発表

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今日(米国時間10/6)ニューヨーク市で行われたイベントで、MicrosoftはSurface Pro 4を発表した。その名の通りSurface Pro 3の後継として誰もが予想していた製品だ。Microsoftは、Surfaceが現在年間35億ドル相当のビジネスであると言った。

これはこれまでで最も薄いSurfaceだとMicrosoftは言っている。同社はSurface Proの画面を12インチから12.3インチへと拡大した。本体のサイズは変わらないがベゼルが狭くなった。画面を大きくして無駄なスペースを減らした。

画面は267PPIで500万画素以上。同社のPanos PanayによるとSurface Pro 4の画像素は旧機種より60%多い。Microsoftは本機の画面の検討にかなりの時間を費したと言った。ガラスの厚さはわずか0.4 mmという。

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価格は899ドルで、「まもなく」予約受付を開始する。出荷は10月26日の予定。

性能面では、Surface Pro 4は旧機種より30%速くなった。1TBのストレージと16 GBのRAMを内蔵している。この数字がアップグレード後なのか標準仕様かは不明(同社に確認中)。

スタイラスも新しくなり、1年間持続するバッテリー、消しゴム機能、およびなくさないための新たなしくみを備える。新スタイラスはSurface Pro 4の側面に、従来のSurfaceペンがドックの側面にくっついたと同じように磁石で吸い付く。

そして、新しいタイプカバーには、神に感謝、チクレット型のキーボードが付きトラックパッドは40%大きくなった。

Surface Pro 4の発表直前に、Apple、Google両社が類似製品を発表しており、2社はこの分野ではMicrosoftをある意味で追いかけている。

MicrosoftのSurfaceプロジェクトは最近好調であり、多額の評価損を出した当初の苦戦を乗り越えた。後に同社はNokiaハードウェア部門買収に関連する数十億ドル規模の評価損を計上して損失を重ねた。

Microsoftにとって、Surface Pro 3は、前機種を上回る販売を記録した重要な瞬間だった。Pro 4は前回の成功に強力なアップグレードを上乗せしている。市場でどんな実績を上げるか興味深い。

Windows 10 Hardware Event

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Makerarmは、レーザー加工、3Dプリント、お絵描き、切削、組み立てまで全部をこなすオールインワンロボット

Makerarmは、ロボティック3Dプリンター、レーザーカッター、インク描画プリンター、工作機械、組み立て装置を全部まとめて卓上に収め、およそどんなものでも作ることを約束する ― ノートパソコン一式も(今回は代わりに木製ブロックにTechCrunchロゴを削ってくれた)。

3DレーザーカッターのGlowforgeがこれに近いがレーザー加工だけだ。Makerbotは高品質の3Dプリントを大衆化したが、レーザーカットその他Makerarmにある機能はない。

さらにこのマシンは、通常もっと高価でMakearmに可能な作業の一つしかこなせない機種にしかできないような、高品質な作品も作ることができると言っている。高精度のジョイントと高出力レーザーを備えて高品質な彫刻を可能にした他、Makerarmの3Dプリンターは、3Dプリンターの中で最大の作業領域(直径 30インチ=75 cm)を持つという。

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共同ファウンダーのAzam ShahaniはTechCrunchに、自分の欲しかったオールインワンのソリューションがないことに気付いたのでMakerarmを作ったと語った。彼のマシンは他の3Dプリンターやレーザーカッターと同様のしくみで動く。クリエーターがデザインを選びマシンに読み込めば、後はMakerarmが仕事をする。

Makerarmは今日(米国時間10/6)Kickstarterでプロジェクトをスタートする。超早割予約は999ドルだが、以降2199ドルのフルセットMakerSpaceまで価格は上がっていく。

最近TechCrunchのスタジオでMakerarmが動作するところを見る機会を得た(その時にTechCrunchロゴを削り出した)。上のビデオでこのマシンに何ができるかをShahaniが説明している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Marbleocityは純木製のビー玉コース作成キット

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少年時代の熱き夢。私はセサミストリートの一枚のスケッチに心を奪われた。長い曲がりくねったレールを上へ下へと転がるボールが最後に粉の山に落ちる。一連の動きはわれわれに存在の非永続性を教え、もっと重要なことに私をビー玉転がし好きにした。

今、Adam HochermanというGoing It Aloneというシリーズの著者で発明家でもある男が夢を再現しようとしている。

彼の新しいプロジェクト、MarbleocityはDIYビー玉実験キットだ。すべて木製で、あなたやあなたの科学好きの子供たちは時計じかけの機械を作ったり、ビー玉転がしコースを作ったりできる。最初のプロジェクト、Dragon CoasterはKickstarterのプレッジ額50ドルで、来年2月に出荷される。

「私の体験はアジア製のプラスチック成型タイプの電子機器を作ることだった。それを10年以上楽しみ、すばらしい友達や工場の知り合いもできたが、私はアメリカで何かをやりたかった」とHochermanは言う。「個人的にはもっと感情面でつながる何かをやりたかった。教育は私の家で常に重要だった ― こうした教育製品に関わることは私の心に強く訴えた」

セサミストリートのあのスケッチを越えるものはないが、この種のキットは本物の木製おもちゃへの欲求をメッセージと共に満たすものだ。私の子供たちはビー玉競争のコースを作り、重い玉が走り回るのを見る彼らの目には、もっと大きな本格的なものを欲しがっている様子が見えた。

Hockermanは既に目標の1万4000ドルを優に上回っており、キットはレーザーカットした木材を使ってアメリカ国内で作られる予定だ。

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キッチンロボットのSerenetiは、あなたに代って料理してくれる


先週のDisrupt SF 2015で、Sereneti Kitchenの人たちに会った。今年ラスベガスのハードウェアバトルフィールドででビューした時知りあった会社だ。当時のテクノロジーは有望ではあったが洗練されていなかった。その後会社はアクセラレーターのHighway1を卒業し、現状を見せてくれた。

Sereneti Kitchenのテクノロジーはわかりやすい。材料をデバイスに入れると料理に変えてくれる。手料理が、すばやく、やや少なめの労力でできる。

かつて鍋を火にかけたのを忘れてアパートを全焼しそうになった私は、このスタートアップが気になっていた。最初に見た時からハードウェアにどんな改善が施されたのか興味があった。今、あかぬけたデザインのデバイスは鍋の中でロボットアームをすばやく動かしている。

ちなみに、下のビデオは最初のモデルが動いているところ。。

2つを比べてみると違いがわかるだろう。

料理は芸術にも趣味にも仕事にもなる。しかし多くの人は、時々何かヘルシーな物が欲しくなる ― 早く、安く。毎日がデートではない。もしSereneti Kitchenがそのロボットテクノロジーをみんなの自宅やオフィスに届けてくれたら、それは便利なデバイスになることだろう。

販売価格やメンテナンスにかかる費用を知りたいのはやまやまだが、最初のビデオを見る限り、この会社の市場進出戦略はゆっくりしているようだ。

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新しいNexus 6Pがぐらつかない理由

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Googleは今日(米国時間9/29)Nexus 6Pを正式に発表した。やや低調だったNexus 6の後継機種だ。Huaweiと協同で設計された。今日のイベント後に本誌はNexus 6Pの設計責任者で工業デザインマネージャーのJeff Hoeferに話を聞く機会を得た。Hoeferは2月にGoogleに入社する前、9年近くAppleにいた。

nexus-8「これは進化だ」と彼は言った。「われわれがやったのは、[Nexus 6]で何が起き、その前の年にNexus 5で何が起きたかを調べることだった。5シリーズでしたことは進化的な変化だった。6ではもう少し特徴的な、市場で他と大きく異なることをやりたかった。

Hoeferは新機種のメタルボディーが特に自慢だ。「非常に彫りが深い。こんな削り出しアルミニウムの携帯電話は見たことがない。これを作るのはとても難しい。われわれはメーカーを強く押して良い仕事をしてもらった」

実に無駄のない自然なデザイン。

— Nexus 6Pのデザイナー、Jeff Hoefer

しかしこの端末で最も特徴的なのは、裏面のわずかに飛び出した黒い帯だ。ここにカメラとフラッシュとレーザーセンサーが配置されている。

「私にとってこの黒い帯は、デジタル世界を電話に持ち込む入口。何か神秘的なものが欲しかった」と彼は言う。「ここにはサファイアレンズのような本当のカメラレンズがないことに注目してほしい。これは非常にユニークなガラス工細工だ」。

彼はこの帯のおかげで端末がテーブル上でぐらつかないことも指摘した。「出っぱりは作りたくなかった。これは平らに置ける」。Nexus 6はぐらついて回転した。「アルミボディーは穴が少ない方がいい。実に無駄のない自然なデザインだ」。

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