9月30日、グーグルが新しいPixelスマートフォンを発表した同社のハードウェアイベントで、Pixelの最新のトリックが披露された。Hold for Meと呼ばれる機能は、利用者が電話を保留にしている間、回線接続を維持して相手が電話に出たときに警告してくれるという機能だ。接続先の電話が混み合っているときは延々と保留音を聞かされるハメになるが、Hold for Me機能を利用すれば保留から切り替わって電話口に人が出るまでの時間を有効活用できるわけだ。
Hold for Meの短いデモをみたところ、同社はPixelデバイスの所有者が回線を保留にした後で機能を有効にする方法を示していた。通話をミュートするボタン、スピーカーフォンをオンにするボタン、およびそのほかの通話中の電話の各種コントロールボタンの上に表示される新しいボタンをタップすることで機能がオンになる。
ポッドキャストのアップデートとあわせて、グーグルはGoogleアシスタントで地元の話題を簡単に聴けるようにする。「Hey Google, play local news(ローカルニュースを再生して)」「Hey Google, play news about [your city]((街の名前)のニュースを再生して)」と話しかければ、ネイティブ音声とテキスト読み上げのローカルニュースのミックスを聴くことができる。この機能を利用すると、Your News Updateの選択にも反映されるようになる。
米国時間5月7日に開催されたGoogle I/Oカンファレンスで、Googleは同社のアシスタントプラットフォームのエクスペリエンス開発者向けに、たくさんの新しいツールを発表した。提供されるのは、Nest Hubのようなスマートディスプレイ向けゲームを開発できるようにするツール、アシスタントの返した答えからネイティブアプリケーションを呼び出すApp Action、そして開発者たちが自身のスマートホームコードをGoogle Home SpeakerやNest Display上でローカルに実行することを可能とする新しいLocal Home SDKなどである。
このLocal Home SDKが、発表されたもののリストの中では最も重要なものかもしれない。なぜならこれを利用することで、それぞれのデバイスをスマートホームデバイスのための真のハードウェアハブにすることができ、クラウドに問い合わせることなくローカルな計算能力を提供することができるようになるからだ。当初のパートナーとして名前を連ねているのはPhilips、Wemo、TP-Link、そしてLIFXなどだが、来月にはすべての開発者がSDKを利用できるようになる予定だ。
アシスタントの中から自分たちのネイティブアプリ内の適切な場所へと、ユーザーを誘導したい開発者たちのために、昨年GoogleはApp Actionsのプレビュー版を発表していた。健康やフィットネス、金融、銀行、配車、そして食品注文アプリなどは、この組み込み機能を利用することができる。「もしNike Run Clubでご自分のランニングを追跡したい場合には、単に「Hey Google, start my run in Nike Run Club」と言えばいいだけです。そうすればアプリが自動的にランニングを追跡してくれます」とGoogleは本日の発表の中で説明した。
これまで同社は、Googleアシスタントは生活のプライベートな部分を管理するのに役立つとしてきた。しかしこれからは、G Suiteのアカウントでサインインし、仕事の日に関する情報をGoogleアシスタントに尋ねることもできるようになる。車やGoogle Home HubなどGoogleアシスタントのディスプレイも含め、Googleアシスタントが動作するすべての場面でこのように統合される。
興味深いのは、同社はこれまでGoogleアシスタントを職場での生産性向上ツールとは位置付けてこなかったということだ。「Google Home」や「Google Home Hub」という名前からもこのことは明らかだ。しかし仕事とプライベートは重なり合うこともあるし、基本的には声で操作してキッチンの照明を点けるのと同じテクノロジーを使ってスプレッドシートから関心のあるデータを取り出すこともできるだろう。
Hey Google, what’s on my calendar today? 今日の予定を教えて。
Hey Google, add aftershave to my shopping list. ショッピングリストにアフターシェーブを追加して。
Hey Google, remind me to clean these sheets later. このシーツを洗濯することをリマインドして。
Hey Google, what do I owe you? いくら払えばいいのか教えて。
Hey Google, turn down the temperature 2 degrees. 室温を2度下げて。
Hey Google, begin Operation Kevin. ケビン作戦を実行して。