IoT事業者向け回線・回線管理およびデータプラットフォーム「MEEQ」が複数閉域網に対応

IoT事業者向け回線・回線管理およびデータプラットフォーム「MEEQ」が複数閉域網に対応

ソニーネットワークコミュニケーションズスマートプラットフォームは10月19日、IoT事業者向けの回線・回線管理およびデータプラットフォーム「MEEQ」(ミーク)において、閉域ネットワーク接続を複数運用できる「MEEQ複数閉域」サービスを開始した。

MEEQの閉域ネットワークは、インターネットに接続せず不特定多数からのアクセスを許さない閉域ネットワークと、クラウドやデータセンターとの間に入り、安全な接続を確保してくれるサービス。個人情報や機密情報などの取り扱いに適したネットワークの構築ができる。これまで、業者ごとに1つの閉域ネットワークしか対応できなかったが、「MEQ複数閉域」では複数が扱えるため、IoT事業者は、サービスごとに閉域ネットワークを構築できるようになる。

マルチキャリア対応のMEEQでは、1つの閉域ネットワークに複数の通信キャリアのSIMからアクセスできる。また、閉鎖ネットワークのタイプには、SIM間の折り返し通信のみを許容する「SIMコネクト」、SIMからユーザーのサーバーへインターネットVPNを通じて通信できる「VPNゲートウェイ」、SIMからユーザーのサーバーへ物理回線で通信できる「ダイレクトーゲートウェイ」の3つがある。複数閉域ネットワークとこれらを組み合わせることで、柔軟な閉域ネットワークの構築が可能になるとのことだ。

IoTでミツバチの動きや健康状態をリアルタイムで追跡するBeeHeroの精密受粉プラットフォーム

精密農業をさらに超え、精密「養蜂」が未来志向の農家の心を捉えている。「BeeHero(ビーヒーロー)」は、2020年の登場とシードラウンド以来、急速に成長してきた。新たに1900万ドル(約21億1600万円)の資金を獲得したことで、当初の市場を超えて規模を拡大し、何千もの活発なミツバチの巣から収集した独自のデータをさらに活用できるようになる。

同社はミツバチの巣にIoT技術を導入することで、ミツバチの動きや健康状態を実質的にリアルタイムで追跡し、ダニの蔓延などを未然に防ぐことができる。その結果、作物の収穫量が大幅に向上し、巣箱が健康になり、結果的にトラクターに乗る回数も減らせる。巣箱を設置してから数週間ごとに様子を見に行くという通常の方法では、時間がかかる上に効率が悪く、その間に巣箱が崩壊していたり、受粉がうまくいかなかったりして、何エーカーもの農場を不作のシーズンへ導いてしまう。

BeeHeroのCEO兼共同設立者であるOmer Davidi(オメル・ダビディ)氏は「今日行われている受粉法は困難です。巣箱が不足していて、たとえ箱を手に入れられても、中に何が入っているのかわからず、ただ期待するしかありません。これでは、受粉を戦略的に行うことはできません。ストレス要因やさまざまなインプットとアウトプットを理解する必要があります。しかし、データをあまり必要としない古い産業でこれを行うのは難しいことなのです」と語っている。

画像クレジット:BeeHero

パンデミックが発生した当初の数カ月間のうちに製品を発売するという困難な状況にもかかわらず、農家とのつながりを構築する方法を見つけ出してからは、多くはゆっくりとだが、しかし確実に最新のソリューションを採用するようになっており、彼らの牽引力は目覚ましいものがあったとダビディ氏は語っている。彼ら農家はそのメリットに懐疑的で、(ビデオ通話やバーチャルデモなどで)手っ取り早い解決策を提示するスタートアップの創業者なんて当然ながら詐欺師だと疑っている。

「当初、私は『ひまわりやカシューを100%増やしたとみんなに伝えなければならない!』と言っていました。ただ、気をつけなければならないことがあります。彼ら農家は何世代にもわたって同じやり方を続けてきたのです。いきなり『私が新手法を解明しました』と言っても、すぐに信用を失ってしまいます」と同氏は説明した。「そのため、私たちは約束以上のことをしなければなりませんでしたし、それによって、より手がかからずに導入できるプロセスを構築することができました。そして、一度でもその成果を見ると、毎年それをやりたいと思うようになるのです」。

現在、BeeHeroは、世界的にアーモンドの生産量が多いカリフォルニア州の複数のトップアーモンド生産者と提携している。2021年末までには、10万個の巣箱を管理し、米国最大の受粉業者になることを目指している(現在は第4位)。

スマートフォンのBeeHeroアプリで巣の健康状態を表示しているところ。(画像クレジット:BeeHero)

1500万ドル(約16億7100万円)のAラウンドには、ADMキャピタル、Rabo Food and Agri Innovation Fund(ラボ・フード&アグリ・イノベーション・ファンド)、iAngels(アイエンジェルズ)、FirstTime(ファーストタイム)、J-Ventures(Jベンチャーズ)、UpWest(アップウェスト)、Entrée Capital(エントリー・キャピタル)、Good Company(グッド・カンパニー)、the Arison Group(アリソン・グループ)、Gaingels(ガインゲル)が参加している。また、同社は欧州委員会、BIRD財団、イスラエル・イノベーション局から400万ドル(約4億4500万円)の助成金も獲得している。

今回の調達の第一の目的は、米国やアーモンド品目以外にも展開することだ。まずベリー類、アボカド、リンゴなどに展開し、次にヒマワリや大豆などの作物にも展開する計画だ。トマトのような温室栽培の作物も可能かもしれない。オーストラリアやヨーロッパも候補に挙がっているが、パートナーシップやその他の要素次第となる。少なくとも資金はあるということだ。

ダビディ氏は、今自分たちがいる段階に現実的でありながらも、増大し続けるミツバチの活動データベースが、他の方法でも価値あるリソースになることを期待している。

「データサイエンティストとして言えることは、我々は何も知らないということです」と彼は認めた。しかし「我々」とは業界全体のことであり、BeeHeroは蜂に関連するデータにおいて最大のコレクションを構築している。蜂の巣や受粉が、さまざまな天候パターン、作物や植え付けスタイル、農薬、外来種(彼らは殺人スズメバチを注視している)、その他多くの要因に対してどのように反応するかを知ることは、非常に価値のあることであり、同社の仕事はまだ始まったばかりだ。

「例えば、まだ解明されたばかりですが、ミツバチは雨が降る30分前には雨が降ることを知っています」とダビディ氏はいう。なぜ、どうやって?いずれにせよ、その情報は農家にとって、そしておそらく養蜂業全般にとっても、有益なデータとなるだろう。

「世界ミツバチ計画」や日本の文部科学省をはじめとする学術界での研究提携は、このデータの宝庫に未開発の可能性があることを示している。世界の食糧供給を維持するために受粉が非常に重要であるにもかかわらず、ハチへの脅威は増加の一途をたどっているため、私たちはどのような情報でも得る必要があると言えるだろう。

画像クレジット:BeeHero

原文へ

(文:Devin Coldewey、翻訳:Akihito Mizukoshi)

税込6512円の防水型「M5Stack Tough ESP32 IoT開発キット」が販売開始

税込6512円の防水型「M5Stack Tough ESP32 IoT開発キット」が販売開始

スイッチサイエンスは9月30日、同社ウェブショップにおいて、M5Stackの新製品「M5Stack Tough ESP32 IoT開発キット」シリーズの販売を開始した。直販価格は6512円(税込)。

M5Stack Tough ESP32 IoT開発キットは、Wi-Fi/Bluetoothデュアルモードを利用可能なEspressif ESP32チップセットを搭載した、M5Stackの防水型組み込みコントローラー。耐紫外線のケース設計など屋外設置に向け設計されたIoT開発キットで、防水型M12コネクターを接続できる(ただし、浸水に対する保護機能はないため、ケースを水没させないよう呼びかけている)。このほか、ネジ止め、マグネット、粘着テープなど多様な設置方法を想定したものとなっている。

  1. 税込6512円の防水型「M5Stack Tough ESP32 IoT開発キット」が販売開始

  2. 税込6512円の防水型「M5Stack Tough ESP32 IoT開発キット」が販売開始

  3. 税込6512円の防水型「M5Stack Tough ESP32 IoT開発キット」が販売開始

  4. 税込6512円の防水型「M5Stack Tough ESP32 IoT開発キット」が販売開始

  5. 税込6512円の防水型「M5Stack Tough ESP32 IoT開発キット」が販売開始

また、最大クロック周波数240MHzのデュアルコア低電力Xtensa 32bit LX6マイクロプロセッサーを採用。また8MB PSRAM、16 MBフラッシュメモリーを搭載している。ディスプレイ部は、2.0インチHD IPSディスプレイパネル+高感度静電容量式タッチスクリーン。豊富な周辺機器と拡張用インターフェイスも備えている。

  • ESP32-D0WDQ6-V3:240MHz dual core。600 DMIPS、520KB SRAM。Wi-Fi/デュアルモードBluetooth
  • フラッシュメモリー:16MB
  • PSRAM:8MB
  • 入力電圧:USB(5V @ 500 mA)、RS485 DC入力(12V @ 1A)
  • インターフェース:Type-C×1、GROVE×4(RS485/I2C/GPIO/UART)
  • IPS LCD:2.0インチ@320*240、ILI9342C、フルカラーディスプレイ、最大輝度853nit
  • タッチパネルドライバー:CHSC6540
  • スピーカー構成:NS4168 16ビット I2Sアンプ+1Wスピーカー
  • RTCクロック:HY8563
  • PMU:AXP192
  • USBチップ:CH9102、USB-TTL シリアルポート
  • TFカードスロット:メモリカード最大16GB
  • アンテナ:3D WiFi/BLEアンテナ
  • シェル素材:耐紫外線プラスチック
  • 正味重量:108g
  • 総重量:139g
  • 製品サイズ:58×76×41mm

税込6512円の防水型「M5Stack Tough ESP32 IoT開発キット」が販売開始

税込6512円の防水型「M5Stack Tough ESP32 IoT開発キット」が販売開始

スイッチサイエンスは9月30日、同社ウェブショップにおいて、M5Stackの新製品「M5Stack Tough ESP32 IoT開発キット」シリーズの販売を開始した。直販価格は6512円(税込)。

M5Stack Tough ESP32 IoT開発キットは、Wi-Fi/Bluetoothデュアルモードを利用可能なEspressif ESP32チップセットを搭載した、M5Stackの防水型組み込みコントローラー。耐紫外線のケース設計など屋外設置に向け設計されたIoT開発キットで、防水型M12コネクターを接続できる(ただし、浸水に対する保護機能はないため、ケースを水没させないよう呼びかけている)。このほか、ネジ止め、マグネット、粘着テープなど多様な設置方法を想定したものとなっている。

  1. 税込6512円の防水型「M5Stack Tough ESP32 IoT開発キット」が販売開始

  2. 税込6512円の防水型「M5Stack Tough ESP32 IoT開発キット」が販売開始

  3. 税込6512円の防水型「M5Stack Tough ESP32 IoT開発キット」が販売開始

  4. 税込6512円の防水型「M5Stack Tough ESP32 IoT開発キット」が販売開始

  5. 税込6512円の防水型「M5Stack Tough ESP32 IoT開発キット」が販売開始

また、最大クロック周波数240MHzのデュアルコア低電力Xtensa 32bit LX6マイクロプロセッサーを採用。また8MB PSRAM、16 MBフラッシュメモリーを搭載している。ディスプレイ部は、2.0インチHD IPSディスプレイパネル+高感度静電容量式タッチスクリーン。豊富な周辺機器と拡張用インターフェイスも備えている。

  • ESP32-D0WDQ6-V3:240MHz dual core。600 DMIPS、520KB SRAM。Wi-Fi/デュアルモードBluetooth
  • フラッシュメモリー:16MB
  • PSRAM:8MB
  • 入力電圧:USB(5V @ 500 mA)、RS485 DC入力(12V @ 1A)
  • インターフェース:Type-C×1、GROVE×4(RS485/I2C/GPIO/UART)
  • IPS LCD:2.0インチ@320*240、ILI9342C、フルカラーディスプレイ、最大輝度853nit
  • タッチパネルドライバー:CHSC6540
  • スピーカー構成:NS4168 16ビット I2Sアンプ+1Wスピーカー
  • RTCクロック:HY8563
  • PMU:AXP192
  • USBチップ:CH9102、USB-TTL シリアルポート
  • TFカードスロット:メモリカード最大16GB
  • アンテナ:3D WiFi/BLEアンテナ
  • シェル素材:耐紫外線プラスチック
  • 正味重量:108g
  • 総重量:139g
  • 製品サイズ:58×76×41mm

LINEを使い愛犬・愛猫とのトーク体験を楽しめるwaneco talkがMakuakeで提供開始

LINEを使い愛犬・愛猫とのトーク体験を楽しめるwaneco talkがMakuakeで提供開始

日本電気(NEC)は9月28日、愛犬・愛猫とLINEで「まるでトークしているみたい」な体験サービス「waneco talk」(ワネコ トーク)について、Makuakeで先行予約販売を開始したと発表した。目標応援購入数は2000セット。セット内容は、日本動物高度医療センターの犬猫用活動量計「PLUS CYCLE」(プラスサイクル)、obniz BLEゲートウェイ、waneco talkライセンスカード。「早割 先着340台」が価格2万800円(税込)となっている。

waneco talkは、waneco LINE公式アカウントを友だち追加することで、留守番などをしている犬や猫の状況を遠隔地からトーク形式で把握できるサービス。

その仕組みは、日本電気(NEC)が提供する愛玩動物コミュニケーションプラットフォームサービス「waneco」と、PLUS CYCLEとを連携させたもの。愛⽝愛猫の活動をPLUS CYCLEで測定後、NECのwanecoを介しAI技術群「NEC the WISE」(エヌイーシー ザ ワイズ)で分析し、ペットの状態に基づいたメッセージをwaneco talkのLINE公式アカウントから飼い主に届ける。LINEを使い愛犬・愛猫とのトーク体験を楽しめるwaneco talkがMakuakeで提供開始

また、waneco talkで収集したデータは、PLUS CYCLE専用アプリ(Android版iOS版)に連携される。PLUS CYCLEは全国の1000を超える病院と連携しており、蓄積される活動データを獣医療学的知見から解析することで、データ駆動型の予防動物医療の確立を目指すという。

PLUS CYCLEは、サイズ直径2.7×厚み0.9cm/重量約9gで、首輪に装着可能。3軸加速度センサーで活動量・睡眠時間を、また気圧センサーでジャンプ回数を測定可能し、活動量が低下したときはアプリで通知する。LINEを使い愛犬・愛猫とのトーク体験を楽しめるwaneco talkがMakuakeで提供開始

NECは、人とペットとの暮らしにおける様々なサービスをIDでつなぎ、飼い主をサポートするwanecoの第1弾サービスとして、waneco talkの社内実証を2021年4月から行ってきたという。

また2022年春には、ペット向けオンライン相談・診療システム「みるペット」と連携し、waneco talkにより普段と違う状態の気づきを動物病院と共有することで相談や飼育アドバイスに活用するなど、犬や猫それぞれの個性や状態にあったサービス提供を目指す。今後も、同サービスに賛同するパートナー企業・団体を募集し、連携して事業を拡大するという。

 

ソニーのボードコンピューターSpresense向けにIoT/エッジAI開発用「ELTRESアドオンIoT開発キット」が提供開始

ソニーのボードコンピューター「Spresense」向けに税別9980円のIoT/エッジAI開発用「ELTRESアドオンIoT開発キット」が提供開始

IoT・クラウドなどのITソリューションを提供するクリエイティブジャパンは9月24日、「ELTRESアドオンIoT開発キット」を研究機関、大学・高専などの研究開発用に提供すると発表した。このキットは、ソニーセミコンダクタソリューションズが開発したIoT用ボードコンピューター「Spresense」(スプレッセンス)に追加して使用する「Spresense向けELTRESアドオン・ボード」と、アプリケーションとのAPI連携が可能なクラウドデータ解析ツール、最大4カ月間利用可能なELTRES IoTネットワークサービスがセットになっている。価格は9980円(税別)。

Spresense向けELTRESアドオン・ボードは、Spresenseに通信機能を与える拡張ボード。さらに、オプションのカメラモジュールなどの拡張基板類を追加することで、大容量のデータ分析をローカルで処理するエッジAI機能を持つIoTデバイスが構築できる。

現在、IoTでバイスを独自開発しようと思えば、設計製造だけでも数百万円はかかるとクリエイティブジャパンは話す。このキットを使うためにはSpresense(6000円程度)が別途必要になるが、それでもキットと合わせて2万円以内で済んでしまう。通信には、ソニーネットワークコミュニケーションズが提供するLPWA無線通信規格ELTRES(エルトレス)IoTネットワークサービスが使用でき、アプリケーションとAPI連携が可能なデータ解析クラウドサービス「CLIP Viewer Lite」が最大4カ月間利用できる。まずは電気通信大学で、10月からの演習で試験的に導入される。

またクリエイティブジャパンでは、このキットの提供にともない、大学と高専生を対象とした「IoT/エッジAIアイデアコンテスト」を開催するという。参加者には「ELTRESアドオンIoT開発キット」と「Spresense」がセットで提供されるとのことで、詳細は10月中旬に発表予定となっている。

クラウド録画プラットフォームの「セーフィー」が9月29日マザーズ上場へ

クラウド監視カメラ&クラウド録画の「セーフィー」が9月29日マザーズ上場へ

クラウド録画プラットフォーム「Safie」を手がけるセーフィーは8月25日、東京証券取引所マザーズに新規上場を申請し承認されたと発表した。上場予定日はは2021年9月29日で、証券コードは4375。

セーフィーは、「映像から未来をつくる」というビジョンを掲げ2014年10月に設立。対応カメラとインターネットをつなぐだけで、遠隔地にいてもスマホやPCからリアルタイムで現地の映像・音声を確認できるというクラウド録画サービス「Safie」を展開している。

またSafieは、サブスクリプション形態で提供しており、2021年6月末時点で、課金カメラ台数が12.9万台となっている。2020年のクラウドモニタリング・録画サービス市場において、稼働台数ベースで約47.5%のシェアを獲得した。

同サービスの拡大に向け100社以上の販売パートナー網も構築しており、特にNTTグループ、Canonグループ、SECOMグループ、関西電力グループなどの企業グループとは資本・業務提携を実施している。2021年6月末時点でのOEM提供パートナーは8社。残りの販売パートナーはSafieブランドのまま再販する販売パートナーとなっており、両社を合わせて販売パートナーとしている。

これまでの資金調達としては、ソニーネットワークコミュニケーションズ、オリックス、関西電力、キヤノンマーケティングジャパン、NECキャピタルソリューション、ティーガイア、セコムなどを引受先とする第三者割当増資を実施している。

上場にともない329万7000株を公募し、571万1000株を売り出す。オーバーアロットメントによる売り出しは135万1000株。ソニーネットワークコミュニケーションズ(116万株)、代表取締役社長CEOの佐渡島隆平氏(90万株)、オリックス(65万株)、キヤノンマーケティングジャパン(65万株)などが株式を放出する。

公募・売り出し価格の仮条件の決定は9月9日、ブックビルディング期間は9月10~16日。価格の決定日は9月17日。

設置工事不要なAIカメラ「ManaCam」14台を利用した福岡・スタートアップ施設の利用状況の可視化実証実験

設置工事不要なAIカメラ「ManaCam」14台を利用した福岡・スタートアップ施設の利用状況可視化実証実験

スマートIoTトイレットペーパーホルダー「カミアール」など手がけるFutuRocket(フューチャーロケット)は8月19日、福岡市のスタートアップ施設「Fukuoka Growth Next」において、ビジネス向けAIカメラ「ManaCam」(マナカム)を使ったオフィス空間の利用状況を可視化する実証実験を開始すると発表した。

ManaCamは、「誰でも簡単に扱えるシンプルなAIカメラ」として開発されたデバイス。USBケーブルによる電源供給以外にも電球のソケット(E26)に入れて給電できるため、配線や取り付け工事の必要がなく、個人で設置できる。Fukuoka Growth Nextでも、実際に工事業者に依頼することなくManaCamを14台を低予算で導入できた。

オープンソース設計のCPU「RISC-V」(リスク ファイブ)マイコンを使用し、機能を絞り込むことで作られたManaCamは、本体価格1万1000円で、年間利用料は9900円(すべて税込)。またManaCamは、オープンソースの画像認識アルゴリズムで、カメラから見える範囲の滞在者数を一定間隔でクラウドに送信する。画像は送信せず、人数のみが送られ、画像は一切保存されない。人数は、専用のダッシュボードにグラフと数値で示される。

この実証実験は、ワークプレイスコンサルティング事業などを展開するAnyWhereが、利用状況を把握したいというFukuoka Growth Nextの要望を受け、そこにAnyWhereが着目していたManaCamを活用するという形で実現した。

「ManaCam」実証実験の概要

  • 導入先:Fukuoka Growth Next(福岡県福岡市中央区大名2-6-11)
  • 期間:2021年7月8日から順次開始、2022年6月30日(予定)
  • 目的:コワーキング利用スペースの利用状況把握、コワーキングスペースの最適化を検証
  • 収集データ:利用人数カウント、滞在状況
  • 実験概要:1階イベントスペース、コワーキングスペース、3階会議室などに合計14台のAIカメラを設置し、各エリアの利用状況を把握

FutuRocketは、「デジタルではページビューなどで当たり前となっている利用者数の把握を、リアルの世界でも、手軽に利用者数の集計ができるようにする」ことを製品開発の目的としており、「小さな取り組みからスマートシティー化への一歩を踏み出せられる製品として開発を推進していきます」と話している。

関連記事
排泄予測デバイス「DFree」法人版とIoTゲートウェイ「obniz BLEゲートウェイ」がタッグ、介護施設などに導入開始
「はやい、やすい、巧い」エッジAIのフツパーと高速なアノテーションを提供するFastLabelが協業し国内産業のAI化推進
深度・色情報を取得できるAIカメラ「OAK-D OpenCV DepthAIカメラ」を2万5179円でスイッチサイエンスが発売
ソニー「IMX500」採用、動線分析のリアルタイム処理も可能なエッジAIカメラ「S+ Camera Basic」高機能版登場
既存防犯カメラで来店客の店内行動を解析可能なエッジAI端末を提供する「AWL」が20億円調達
Linuxが動作する高性能AIカメラモジュール「M5Stack UnitV2 AI カメラ」が税込9592円で近日販売
Fukuoka Growth Nextが新型コロナと戦うスタートアップを募集、神戸に続き福岡でも
1万円以下・WiFi設定だけで導入できるスモールビジネス向けAIカメラ「ManaCam」

カテゴリー:IoT
タグ:AnyWhere(企業)オープンソース / Open Source(用語)画像解析(用語)Fukuoka Growth NextFutuRocket(企業)RISC-V(用語)日本(国・地域)

チカク・セコム・兵庫県たつの市が見守りサービス「まごチャンネル with SECOM」活用した高齢者の外出促進・熱中症対策の実証実験

チカク・セコム・兵庫県たつの市が見守りサービス「まごチャンネル with SECOM」活用した高齢者の外出促進・熱中症対策の実証実験

チカクは8月3日、兵庫県たつの市(たつの市)、セコムとともに、セコムの見守りサービス「まごチャンネル with SECOM」を活用し、高齢者の外出促進および熱中症対策の効果を検証する実証実験を8月17日より開始すると発表した。同実証実験は、まごチャンネル with SECOMを活用した全国初の取組みという。

まごチャンネル with SECOMは、セコムとチカクが協働して開発した「たのしい、みまもり。」がコンセプトの高齢者向け見守りサービス。チカクの「まごチャンネル」を通じて、スマートフォンアプリで撮影した動画や写真を実家のテレビで楽しむことができ、家族側ではまごチャンネル本体に接続したセコムの環境センサーからの情報をもとに「みまもりアンテナ」アプリを使って、離れて暮らす親御さんの起床や就寝、室内の温湿度の確認や熱中症危険度のお知らせを受け取ることが可能という。またまごチャンネルでは、自治体と協働し高齢者宅のテレビに行政情報を届ける取組みも始めている。

たつの市がこれら特徴を評価し、見守りだけでなく、外出支援にも活用できると考えたことから今回の実証実験の採用に至ったという。

チカク・セコム・兵庫県たつの市が見守りサービス「まごチャンネル with SECOM」活用した高齢者の外出促進・熱中症対策の実証実験

現在たつの市では、誰もが安心して快適な日常生活を営めるよう、市民と行政がともに助け合い、支え合う、自助・互助・共助・公助のバランスが取れた、ユニバーサルデザインの福祉のまちづくりを推進しているという。ただその一方で、高齢者と地域とのつながりの希薄化、また独居高齢者の増加に伴う孤独・孤立対策が課題となっているそうだ。さらに2020年からのコロナ禍により高齢者が自宅にこもりがちになり、フレイル(虚弱。心と体の働きが弱くなってきた状態)などの健康二次被害や、遠方の家族と会えないなどの心理的被害も懸念されている。

今回の実証実験では、たつの市在住の65歳以上の高齢者10名(親族がたつの市外に在住)の自宅に「まごチャンネル with SECOM」を設置し、離れて住む家族とのコミュニケーションに活用できる。さらにチカクのシステムを活用して、たつの市やセコムから、外出を促進する動画(感染症予防を考慮した場所・時期を案内)、熱中症予防を促す動画を配信する。その上で、以下の検証を行う。

・家族および自治体からのまごチャンネル with SECOMを活用した呼びかけで、高齢者の外出を促せるか?
・家族および自治体からまごチャンネル with SECOMを活用した呼びかけで、高齢者が水分補給などの熱中症対策を行うか?
・まごチャンネル with SECOMを活用することで、実家の熱中症予防に対して、家族の意識が高まるか?

2014年3月設立のチカクは、「シニア・ファースト」を掲げ、高齢者DXを推進するAgeTech(エイジテック)企業。第1弾プロジェクトとして、スマホアプリで撮影した動画や写真を実家のテレビに直接送信し、テレビの大画面とスピーカーを通してインターネットやスマホの利用が苦手なシニア世代でも孫と一緒に暮らしているかのような疑似体験ができる、まごチャンネルを開発・販売している。

関連記事
セコムがトヨタ開発中の巡回警備用パーソナルモビリティー「歩行領域EV」で公道実証運用を開始
電球1つで通信可能、LEDとSIMの一体型IoT電球「HelloLight」でさりげない見守りサービス
「まごチャンネル」のチカクが5億円を調達、新サービス開発および事業提携を加速
チカクとセコムが高齢者に煙たがられない見守りサービス「まごチャンネル with SECOM」を販売開始

カテゴリー:IoT
タグ:IoT(用語)高齢者(用語)セコム(企業・サービス)チカク(企業)日本(国・地域)

ソラコムが「SORACOMラズパイコンテスト」最優秀賞4作品の作り方を「SORACOM IoT レシピ」で公開

ソラコムが「SORACOMラズパイコンテスト」最優秀賞4作品の作り方を「SORACOM IoT レシピ」で公開

「IoTテクノロジーの民主化」を掲げるテック企業ソラコムは7月30日、5月に開催したコンテスト「SORACOMラズパイコンテスト 〜IoTで業務改善、ライフハックを始めよう〜 」の最優秀賞4作品の作り方を「SORACOM IoT レシピ」として公開した。

ソラコムは、IoT機器とインターネットを連携させて、誰でも簡単にシステム構築ができるIoT通信プラットフォーム「SORACOM」を提供している。「SORACOMラズパイコンテスト」は、「SORACOM」と、ワンボードコンピューターRaspberry Pi(ラズパイ)を組み合わせたIoTシステムを作成し業務や生活の改善したアイデアを、企業・個人を問わず広く募集するというもの。2021年の4月19日から5月31日かけて開催され、7月15日に、次の4つの受賞作品が発表された。

<優秀賞(ソラコム賞)>
ラズパイとSORACOMで子豚の出産通知を作ってみた:@akahira氏

子豚の定期チェックと出産通知を行うシステム。ラズパイ、環境センサーとウェブカメラを豚舎に設置して、親豚のいる場所を定期的に撮影。映像データから子豚の出産をMicrosoftの機械学習モデル作成ツール「Lobe」で制作した学習モデルで判別。LINEで通知する。

<メカトラックス賞>
SORACOMとラズパイで郵便受けの中身を確認できるようにする:池田大氏

郵便受けの中を定期的に撮影し、SORACOMのサービスを利用し家の中や外出先から郵便を確認できるというもの。Raspberry Pi Zeroとラズパイ用カメラを郵便受けの中に設置し、定期的に映像を撮影し確認できるようにしている。電力消費を抑えモバイルバッテリーで駆動させたため、M5Stackシリーズの「開発モジュール「M5 ATOM Lite」と電源管理基板「OnOff SHIM」を使ってラズパイを一定期間ごとに起動(間欠動作)させている。

<ケイエスワイ賞>
Raspberry PiとSORACOMで娘のお迎えを効率化 お迎え予告システムを作ってみた:@jasbulilit氏

預け先の子どもに、そろそろお迎えに行くよと知らせ、帰りの支度を促す。迎えに行く前にIoTボタンデバイスを押すと、子どもの手元にあるラズパイにつながっているLEDランプが点灯し通知する。

<日本ラズベリーパイユーザーズグループ賞>
【工事無し】簡単にICカードでスマートロックを作る:山下雅稔氏

ICカードで開くキーボックス。認証の記録から入退室管理も行える。3Dプリンターでキーボックスを作成。ICカードリーダーとラズパイを接続し、ICカードで認証された際にサーボモーターでキーボックスを開くという仕組み。認証の記録を取得し、入退室管理も実現。

これらの作品は、ソラコムがIoTシステムの作り方を解説する無料のIoT手順書「SORACOM IoT レシピ」において、ユーザー提供による「SORACOM Makers」レシピで製作手順が公開されている。

ソラコムではまた、8月末までの2週間、IoTデバイスを貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」を開催している。Wi-Fiや有線通信デバイスをSORACOMでIoT化できる新サービス「SORACOM Arc」を活用したブログコンテストも開催中だ。

関連記事
ソラコムが無料でIoTデバイスを貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」を8月31日まで開催、専門家が答えるIoT相談会も
ソラコムがIoTプラットフォーム「SORACOM」をWi-Fiや有線からも利用可能にする「SORACOM Arc」提供開始
ソラコムが施設内の二酸化炭素濃度をIoTセンサーで計測するスターターキットを提供開始
IoTで「生活を便利に」「業務を改善」するブログ記事募集、ソラコムがラズパイとSORACOM活用コンテスト開催
Raspberry Pi財団が550円の「Raspberry Pi Pico」発表、日本でもスイッチサイエンスが発売
スマートドライブとソラコムが国内外でプラットフォーム連携、モビリティ領域のIoT利活用を促進

カテゴリー:IoT
タグ:IoT(用語)ソラコム(企業・サービス)電子工作(用語)Raspberry Pi(組織・製品)日本(国・地域)

渋谷区・新宿区・豊島区のファミリーマート130店がバカンのトイレ混雑抑止IoTサービス「VACAN AirKnock」導入

渋谷区・新宿区・豊島区のファミリーマート130店がバカンのトイレ混雑抑止IoTサービス「VACAN AirKnock」採用

バカンは7月16日、渋谷区・新宿区・豊島区のファミリーマート130店に、トイレ向け混雑可視化IoTサービス「VACAN Throne」(バカン スローン)、トイレの長時間利用を検知する「VACAN AirKnock」(バカン エアーノック)の提供を7月12日より順次開始したと発表した。

同サービスは、トイレの入退室をドアセンサーで検知し、滞在時間や利用頻度を管理するというもの。これにより、一定時間以上のトイレ滞在の場合は、来店客の安全確認が可能になる(個人情報を取得することは一切ない)。ファミリーマートでは、2020年から一部の店舗での実証実験を開始しており、実験の結果を踏まえ導入を拡大することとなった。

渋谷区・新宿区・豊島区のファミリーマート130店がバカンのトイレ混雑抑止IoTサービス「VACAN AirKnock」採用

AirKnockの仕組み

VACAN Throneは、手のひらに収まる程度のセンサーを設置することで、トイレや会議室の空き情報をリアルタイムに可視化できるというサービス。検知した入退室の情報に関しては、デジタルサイネージやウェブサイト、アプリなどで確認でき、商業施設やオフィスなどですでに利用されている。

VACAN AirKnockは、VACAN Throneのオプション機能。VACAN Throneで取得した混雑情報と利用時間を、個室内壁面に設置したタブレットに表示可能で、導入済みのオフィスでは1個室あたり1日45分(参考値)のトイレ利用時間の削減効果を確認しているそうだ。

AirKnockのイメージ

AirKnockのイメージ

また同サービスにより、トイレ利用時間や頻度などのデータを取得することで、より効率的な清掃や備品管理などのオペレーションの構築が期待できるという。長時間の利用をリアルタイムに検知し通知することで、急病人などの発生も早期に把握できるとしている。

関連記事
都議会議員選挙で空き情報配信サービス「VACAN」を練馬区が導入、期日前投票所の混雑情報をリアルタイムに可視化
店舗の空き情報をリアルタイム配信する「VACAN」がガソリンスタンドのセルフ洗車場の混雑状況を可視化
ホテル・旅館内の混雑情報をリアルタイム配信、バカンの技術を盛り込んだ「VACAN for Hotel」を提供開始
バカンの技術でスーパーやコンビニの3密回避、混雑状況をリアルタイム把握できる「VACAN」システムの提供開始

カテゴリー:IoT
タグ:バカン / VACAN(企業・サービス)日本(国・地域)

スマートロック入退室管理「Akerun」のフォトシンスが17.5億円調達、累計調達額は約70億円に

スマートロック入退室管理「Akerun」のフォトシンスが17.5億円調達、累計調達額は約70億円に

Photosynth(フォトシンス)は7月7日、第三者割当増資による総額17億5000万円の資金調達を発表した。引受先は、海外機関投資家Fidelity International Limited(フィデリティ・インターナショナル)、SBIインベストメント、既存株主の三井不動産CVC(グローバル・ブレイン)、NTTドコモ・ベンチャーズ。今回の資金調達には、すでに発表済みのJR東日本スタートアップ、コクヨ、野村不動産グループCVCファンド(NNコーポレートキャピタル)との資本業務提携も含まれており、累計調達額は約70億円となる。

Photosynthは、「つながるモノづくりで感動体験を未来に組み込む」をミッションに掲げ、キーレス社会の実現を目指し、Akerunブランドのクラウド型IoTサービスを提供。デジタルIDと物理IDを組み合わせてユーザーを認証するアクセス認証基盤「Akerun Access Intelligence」によりあらゆる扉をインターネットにつなげることで、様々な場所やシーンへのアクセス管理を実現することを目指している。

既存ドアに後付けで設置できる法人向け「Akerun入退室管理システム」では、スマートフォンやICカードでの施錠・解錠に加え、ウェブ管理画面やスマートフォンアプリからの入退室履歴の確認、鍵権限の付与・剥奪など、クラウドを通じた鍵の権限管理や入退室管理が可能になる。

2020年8月発表の35億円の資金調達、今回新たに調達した資金によりAkerun Access Intelligenceを通じたキーレス社会の実現を加速するという。

関連記事
スマートロックAkerun開発のフォトシンスが35億円調達、アクセス認証基盤とビル管理入館システムも発表
電気錠や⾃動ドア対応のスマートロック「Akerun コントローラー」が発表、入退室履歴のクラウド化促進へ
2500社が使うスマートロック入退室管理「Akerun」のフォトシンスが10億円調達、IoT×SaaSモデルで拡大

カテゴリー:IoT
タグ:スマートロック(用語)Photosynth(企業)資金調達(用語)日本(国・地域)

ルネサス協力、CollaboGateとテセラが分散型IDを用いた「分散型IoTプラットフォーム」構築に向けた実証実験

ルネサス協力、CollaboGateとテセラ・テクノロジーが分散型IDを用いた「分散型IoTプラットフォーム」構築に向けた実証実験

分散型IDプラットフォーム「UNiD」(ユニッド)を展開するCollaboGate Japanは7月6日、テセラ・テクノロジーと業務提携し、分散型IoTプラットフォームに関する開発・検証の開始を発表した。そこでは、ルネサス エレクトロニクスのIoT向けセキュリティー機能搭載マイクロコントローラーを使い、「UNiD」とテセラ・テクノロジーのマイクロコントローラー組み込み技術を活かした分散型IoTプラットフォームの構築と、これを活用して非接触型の経済活動を支える「スマート・コンシェルジュ」のプロトタイプ開発と実証実験を行う。

CollaboGate Japanによると、UNiDは、分散型IDの導入を容易にするエンタープライズ対応ツールキットという位置付けとなっている。分散型ID(DID)は、個人が自分自身の識別情報を管理し、サービスなどにアクセスできるようにする分散型の認証方式で、W3CDIF(Decentralized Identity Foundation)などの標準化団体を中心に仕様策定が行われている。

分散型IDは、例えば運転免許証などの自分のID(自分に関する検証可能な情報。Verifiable Credentials)を、サービスや企業などの第三者ではなく、自分自身で管理するといったイメージだ。これにより基本的に、いちいち個別にログイン手続きをしなくとも、自分が持っている認証情報で複数のサービスや機器にアクセスが可能となるとともに、IDの開示対象やどの程度情報を開示するかを選択できるため自分の知らない場所で個人情報が扱われる心配がないとされる。

これを利用して、本人確認などのユーザー検証プロセスを自動化するシステムが「スマート・コンシェルジュ」にあたる。利用者は、サービス側が利用者のモバイル・ウォレットに発行した認証情報をIoT機器に送信することで、IoT機器はそれを検証してゲートを開いたり、案内を表示したりといった所定の仕事を実行する。認証はIoT機器が自律的に行うので、非接触のサービスが可能になり、サービスを安全に効率化できる。CollaboGate Japanは、UNiDについて「ヒトとモノをなめらかにつなぐ」ものだとしている。

ルネサス協力、CollaboGateとテセラ・テクノロジーが分散型IDを用いた「分散型IoTプラットフォーム」構築に向けた実証実験

関連記事
LayerX Labsと東京工業大学とのEthereum 2.0関連共同研究がインターネットアーキテクチャ最優秀研究賞を受賞
GaudiyがNFTや分散型IDなどブロックチェーン技術を活用しファン体験を統合する新規ゲームIPパートナーを募集
スマホ利用の非接触チェックインが可能な宿泊施設向けaiPassでオンライン決済可能に、VeriTrans 4Gとの連携で実現

カテゴリー:IoT
タグ:CollaboGate Japan(企業)W3C(組織)W3C Verifiable Credentials(用語)テセラ・テクノロジー(企業)DIF(組織)DID / 分散型ID(用語)ブロックチェーン(用語)ルネサス エレクトロニクス(企業)日本(国・地域)

ソラコムがIoTプラットフォーム「SORACOM」をWi-Fiや有線からも利用可能にする「SORACOM Arc」提供開始

ソラコムがIoTプラットフォーム「SORACOM」をWi-Fiや有線からも利用可能にする「SORACOM Arc」を提供開始

IoTデバイスをクラウドで一元管理できるプラットフォーム「SORACOM」を展開するソラコムは6月23日、従来同社提供のデータ通信サービスに限定していた同プラットフォームへの通信方法について、Wi-Fi、有線通信、衛星通信など「あらゆるIPネットワーク」から利用できるようにする「SORACOM Arc」(ソラコムアーク)サービスの提供開始を発表した。

多額の設備投資を必要とせず、ソラコムが提供するクラウド型のプラットフォームを使ってIoTデバイスの管理運用が行える「SORACOM」は、ソラコムの接続サービス「SORACOM Air」(ソラコムエアー)による、専用の「SORACOM IoT SIM」を使ったセルラー通信が基本になっている。SORACOM Arcは、各IoTデバイスに仮想SIMを発行し、これを使って認証を行うことで、デバイスとSORACOMとの間に通信経路を確立するというもの。すでにソラコムのSORACOM IoT SIMを利用している場合は、そのSIMに紐付けることで認証を行い、動的に仮想SIMを発行できる。

同時に提供されるエージェントプログラム「soratun」(ソラタン)をデバイスに組み込むことで、暗号化技術WireGuard(ワイヤーガード。オープンソースのVPN実装)を使った仮想ネットワークインターフェイスが構築され、SORACOM Arcが利用可能になる。あとはSORACOM IoT SIMを用いた場合とまったく同じ環境で使えるようになる。

セルラー対応とWi-Fi対応のIoT機器が混在している環境で運用を統合したい場合、コスト削減のため可能な限りWi-Fi回線を使いたい場合、SORACOM IoT SIMを購入する前にSORACOMプラットフォームを使ってみたい場合など、様々な利用が考えられる。

ソラコムが想定した配送用ロボットのユースケースでは、屋外ロボットはセルラー通信、屋内ロボットはWi-Fiと使い分けつつ運用は一元化するというものや、1台のロボットで、移動中はセルラー通信でクラウドに位置情報のみを送信し、配送拠点に滞在している間はWi-Fiネットワークに大量のログデータを送るといったものがある。どちらのネットワークを通じて送られたデータも、SORACOMプラットフォーム上では単一IDに紐づけて扱われることから、デバイス認証、クラウド接続、API管理の一元化が行えるとしている。

利用料金は、初期費用:税込55円(仮想SIM作成手数料)で、基本料金:仮想SIMあたり月額税込55円(1GBの通信料含む)。SORACOM IoT SIMを使わず仮想SIMを単独で作る場合は1仮想SIMあたり月額税込88円(1GBの通信料含む)。そのほか、データ通信料金として、仮想SIMあたり税込22円/GBが発生する(上り/下りの合計。データ通信量は1GB単位に切り上げて課金。試用のための無料利用枠あり)。

関連記事
ソニー「IMX500」採用、動線分析のリアルタイム処理も可能なエッジAIカメラ「S+ Camera Basic」高機能版登場
ソラコムが施設内の二酸化炭素濃度をIoTセンサーで計測するスターターキットを提供開始
10種類以上のセンサーを一元管理可能な現場管理支援SaaS「Canvas」を手がけるIoTBASEが8000万円調達
IoT重量計で在庫重量を自動計測し管理・棚卸・発注を自動化するSaaSを手がけるスマートショッピングが3億円調達

カテゴリー:IoT
タグ:IoT(用語)セルラー通信ソラコム(企業・サービス)WireGuard(製品・サービス)日本(国・地域)

Natureが赤外線飛距離1.5倍の新型スマートリモコン「Nature Remo mini 2 Premium」を7月7日より発売

Natureが赤外線飛距離1.5倍の新型スマートリモコン「Nature Remo mini 2 Premium」を7月7日より発売

「自然との共生をテクノロジーでドライブする」というミッションのもと、IoT製品を活用したクリーンエネルギーへのシフトを目指すNature(ネイチャー)は、スマートリモコンシリーズ「Nature Remo」(ネイチャーリモ)の最新機種「Nature Remo mini 2 Premium」(Remo-2B2)を7月7日より発売すると発表。直販サイトでの先行予約の受付を開始した。直販価格は6980円(税込)。

Natureが赤外線飛距離1.5倍の新型スマートリモコン「Nature Remo mini 2 Premium」を7月7日より発売

「Nature Remo」は2017年から発売されているスマートリモコンのシリーズ。2020年9月のユーザーアンケート調査によると、NPS(顧客推奨度)は30ポイント、2020年10月の同社調べではユーザー満足度95%となっている。

その最新機種Nature Remo mini 2 Premiumは、赤外線リモコン付きの家電全般に対応し、スマートフォンによる操作を可能にする。同機種は温度センサーを備えており、スマートフォンで設置場所の気温がわかるようになっている(上位機種「Nature Remo 3」は温度・湿度・照度・人感センサーを搭載)。また、GPS・曜日・時間・温度による家電の自動制御も可能。「Google Home」「Amazon Echo」「Apple HomePod」といったスマートスピーカーと組み合わせれば、声で家電を操作できるようにもなる。

Natureが赤外線飛距離1.5倍の新型スマートリモコン「Nature Remo mini 2 Premium」を7月7日より発売

ツヤ消しの黒いボディーは、黒いテレビ台の上に置くユーザーが多いことから、色合わせがしやすいという配慮によるものだが、赤外線を透過する特殊な塗料インクが使用されている。試行錯誤の上に実現したこの塗料により、赤外線の飛距離が従来製品「Nature Remo mini 2」(Remo-2W2)およびNature Remo 3(Remo-1W3)の1.5倍に伸びた。

Natureが赤外線飛距離1.5倍の新型スマートリモコン「Nature Remo mini 2 Premium」を7月7日より発売

創設者の塩出晴海氏は、2011年に東南アジアの石炭鉱山を訪れてその光景に衝撃を受け、同時に福島の原発事故を知り、分散化したクリーンな電力を普及させたいと思い、この事業を立ち上げる決心をした。2021年3月には、「Natureスマート電気」として電気小売事業に参入。「Nature Remo」と連携させることで、そのときどきの電気料金単価に応じて家電をコントロールするという省エネの取り組みも行っている。

Nature Remo mini 2 Premiumにおいても、Natureスマート電気の利用者は、電気代が高くなる時間帯にエアコンの温度を自動調節するなどの機能が使える。

「今後は次世代の電力インフラの構築により、ホームオートメーションからデジタル電力革命への発展を遂げ、電力の新しい未来を創造してまいります」とNatureは話している。

関連記事
電力小売「Natureスマート電気」と「Nature Remo」連携、電気代が高くなる時間に自動節電する新機能が登場
6980円のスマートリモコン「Nature Remo mini 2」実機レビュー
スマートリモコン「Nature Remo 3」とスマートロック「Qrio Lock」が連携可能に

カテゴリー:IoT
タグ:Apple HomePod(製品・サービス)Amazon Echo(製品・サービス)ガジェット(用語)Google Nest(製品・サービス)スマートリモコン(用語)Nature(企業)Nature Remo日本(国・地域)

ソニー「IMX500」採用、動線分析のリアルタイム処理も可能なエッジAIカメラ「S+ Camera Basic」高機能版登場

ソニー「IMX500」採用、動線分析のリアルタイム処理も可能なエッジAIカメラ「S+ Camera Basic」高機能版登場

「IoTテクノロジーの民主化」を目指すソラコムは6月22日、AIカメラ「S+ Camera Basic」(サープラスカメラベーシック)にAI処理機能を持つイメージセンサーを組み込んだ高性能モデル「S+ Camera Basic Smart Edition」(スマートエディション)を発表した。また6月23日には、「S+ Camera Basic」のAIアルゴリズムを開発するパートナー企業としてAI Dynamics Japan(エーアイダイナミクスジャパン)を迎えたことが明らかになった。

2020年7月に発売された「S+ Camera Basic」は、ソラコムのIoTプラットフォーム「SORACOM」を活用するAIカメラとして、商業施設の混雑度の可視化、工場や倉庫などの入退室管理、園芸施設の農作物管理などに利用されてきた。

今回発表されたスマートエディションは、ソニーセミコンダクタソリューションズ製のインテリジェントビジョンセンサー「IMX500」を搭載。そのDSP(高速演算処理装置)により、イメージセンサーにAIモデルを適用でき、高速で動く人や物の動態トラッキング、工場レーンの不良品検出など、これまでは高速処理を行う外部機器を必要としていた高速画像処理をカメラ内部で行うエッジAIカメラとなった。

またソラコムでは、「S+ Camera」で実行するAIアルゴリズムを開発するAIパートナー企業を募集しており、このほどAI Dynamics Japanについて、SORACOMプラットフォーム活用するソフトウェアやサービスなどを提供する企業「SPS認定済テクノロジーパートナー」として認証した。AI Dynamics Japanは、米国ワシントン州に本社を構えるAI Dynamics(エーアイダイナミクス)のアジア市場の総括拠点として、2020年に設立された日本法人にあたる。「AIのコンビニエンスストア」をスローガンとする同社は、「誰もがAI技術を活用できる世の中」を目指し、AI技術の普及に取り組んでいる。

「S+ Camera Basic Smart Edition」は以下の特徴を備えている。

  • セルラー回線標準搭載:データ送受信はセルラー回線を利用するため、ネットワーク環境構築の必要やデータの漏洩リスクがない。通信切断時も自動で復旧可能
  • アルゴリズムの遠隔更新:専用のコンソールからアルゴリズムを遠隔操作で更新可能。OS停止時も自動で再起動するため、現場に出向く必要がない
  • かんたん設置:電源に接続するだけで利用可能。汎用マウントも利用できる
  • 7つのサンプルアルゴリズムを無料提供:顧客が自主開発したAIアルゴリズムのほか、ソラコムが提供するサンプルアルゴリズムも利用可能。現在提供中のサンプルアルゴリズムは、定期画像送信、顔検出、顔認識(プライバシー)、差分動画、数字・文字読み取り、物体検出、物体検出(動画)となっている
  • IMX500上で高速稼働するAIモデルを利用可能:ソニーセミコンダクタソリューションズ提供の有償または無償のAIモデルを利用可能

S+ Camera Basic Smart Editionの価格は7万1280円(税込、送料別)。本体、ACアダプター、汎用型マグネットマウント、SORACOM特定地域向け IoT SIMカード「plan-D サイズ:マイクロ」(データ通信のみ)を含む。

なお、「SORACOM Mosaic」「SORACOM Inventory」「SORACOM Harvest Files」「特定地域向け IoT SIM plan-D」の月額料金が別途かかる。

予約開始は6月22日、提供開始は2021年9月初旬を予定。

関連記事
ソラコムが施設内の二酸化炭素濃度をIoTセンサーで計測するスターターキットを提供開始
10種類以上のセンサーを一元管理可能な現場管理支援SaaS「Canvas」を手がけるIoTBASEが8000万円調達
既存防犯カメラで来店客の店内行動を解析可能なエッジAI端末を提供する「AWL」が20億円調達
Linuxが動作する高性能AIカメラモジュール「M5Stack UnitV2 AI カメラ」が税込9592円で近日販売
ワンストップでの現場実装と映像エッジAIソリューションを提供するEDGEMATRIXが約10億円を調達
マイクロソフトがAIをエッジで動かすハードウェアとソフトウェアの新プラットフォーム「Azure Percept」を発表
5852円のAWS向けIoT開発キット「M5Stack Core2 for AWS」が販売開始
ソニーがAIチップ内蔵の画像センサー「IMX500」を製品化

カテゴリー:IoT
タグ:IoT(用語)
インテリジェントビジョンセンサーIMX500(製品)エッジAI(用語)AI / 人工知能(用語)AI Dynamics(企業)画像解析(用語)ソラコム(企業・サービス)日本(国・地域)

ねこ用スマートトイレ「Toletta」が本体無料&アプリ月額料金1078円で利用可能に、トレッタキャッツがリニューアル

スマートねこトイレを手がけるトレッタキャッツは6月22日、泌尿器疾患の多いねこの体重・尿量・尿回数などを自動計測しスマホからヘルスチェックを行えるカメラ付きトイレ「toletta」について、月額1078円(税込)で利用できる「Toletta」(トレッタ)にリニューアルしたと発表した。

新プラン内容

  • 新名称Toletta(トレッタ)
  • Tolettaトイレ本体価格:0円
  • 最低利用期間:6カ月
  • プラン料金(アプリ月額料金):Tolettaトイレ本体1台あたり月額1078円(税込)
  • プラン内容:基本機能、自動状態判定、AI見守り機能
  • 申し込み:公式サイトの購入ページより行う

Tolettaとは、ねこがトイレに入るとセンサーで感知し体重・尿量・滞在時間など6つの健康指標を自動で計測するスマートトイレ(Tolettaトイレ)本体と、計測データを確認できる管理用スマホがセットになったサブスクリプションサービス。スマホアプリは、獣医師と共同開発したアルゴリズムを基に体重や尿量の変化をスマホに通知するため、ねこの体調変化に気づくきっかけが得られるという(医療機器ではないため、疾病の予防・診断・治療などはできない)。ねこが新しいトイレ(Tolettaトイレ)を使ってくれない場合、希望者には「ねこ経験豊富」な獣医師や看護師によるトイレ切り替えのアドバイスを行うとしている。

またTolettaでは、AIねこ顔認識技術搭載カメラにより、「どのねこがトイレをしたか?」を認識可能。複数のねこが使ってもきちんとトイレをチェックできる。トイレ中の様子を記録する「にゃんこセルフィー機能」も搭載している。

ねこ用スマートトイレ「Toletta」が本体無料&アプリ月額料金1078円だけで利用可能に、トレッタキャッツがリニューアル

リニューアルの背景のひとつとしてトレッタキャッツは、コロナ禍で猫を迎える人が急増するとともに動物愛護団体に保護を求める保護依頼や飼育放棄も増えていることを挙げている。また同社調査によると、猫の飼育での一番の悩みは「病気・健康」(69.2%)であったにも関わらず、「猫が最もかかりやすい病気」を回答できなかった人は、約70%にも上ったという。3人に1人が「病院に早く連れて行けばよかった」と後悔した経験があるとした。

トレッタキャッツは、公式サイトも一新。初めてねこを飼う人でも、かかりやすい病気から意外と知らない注意点まで知るきっかけになるよう、獣医師監修のガイドブック「THE FIRST CAT BOOK」も公式サイトで無料公開している。

ねこ用スマートトイレ「Toletta」が本体無料&アプリ月額料金1078円だけで利用可能に、トレッタキャッツがリニューアル

関連記事
前澤ファンドによる出資決定、トレッタキャッツがねこ用IoTトイレを抽選で1000台無料配布
ねこIoTトイレ「toletta」のトレッタキャッツが月額798円の新プラン「ライトプラン」を提供開始
国産IoT猫トイレの「トレッタ」が米国進出、ロイヤルカナンを傘下にもつペット企業大手MARS PetcareのKinship部門と提携

カテゴリー:IoT
タグ:ペット(用語)トレッタキャッツ(企業)日本(国・地域)

IoT重量計で在庫重量を自動計測し管理・棚卸・発注を自動化するSaaSを手がけるスマートショッピングが3億円調達

IoT重量計で在庫重量を自動計測し管理・棚卸・発注を自動化するSaaSを手がけるスマートショッピングが3億円調達

「日々のモノの流れを超スマートに」をミッションに、在庫管理やショッピングを「ラク」にする事業を展開するスマートショッピングは6月22日、日本政策金融公庫からの融資による総額3億円の資金調達実施を発表した。日本政策金融公庫による、スタートアップなどの成長を支援する枠組みを活用した融資という。

スマートショッピングは、IoT重量計「スマートマット」を活用した在庫管理と発注の自動化ソリューションを開発。これを基にB2Bでは在庫管理・棚卸・発注を自動化するSaaS「スマートマットクラウド」を、また消費者向けには日用品の買い物を自動化する「スマートマットライト」を提供している。どちらも基本的には、スマートマットに品物を置いて管理しておくだけで、重量の変化から残量を計算する仕組みを使っている。

IoT重量計で在庫重量を自動計測し管理・棚卸・発注を自動化するSaaSを手がけるスマートショッピングが3億円調達

スマートマットクラウドは、2018年秋からサービスを開始し、クリニック・病院・製造業・サービス業など、800件を超える顧客を擁している。またスマートマットライトは現在、飲料・洗剤・おむつ・お米など、Amazonで販売されている1000を超える商品に対応している。これにより、使い切らない商品が余ってしまう定期購買の短所が解消される。

今回の資金調達でスマートショッピングは、この2つの事業の利用者拡大のための事業基盤を強化するとのこと。

関連記事
heyが実店舗とネットショップの商品・在庫・売上データを自動で同期・一元管理できるPOSレジアプリ「STORES レジ」公開
在庫管理SaaSとECフルフィルメントで小売産業のDXを支援するロジクラが総額3.6億円の資金調達を実施
RFID位置特定技術のRFルーカスが3億円を調達、無人走行ロボットとの組み合わせで在庫管理のさらなる効率化を目指す

カテゴリー:IoT
タグ:IoT(用語)在庫管理(用語)スマートショッピング(企業)ネットショッピング / eコマース(用語)資金調達(用語)日本(国・地域)

ソラコムが施設内の二酸化炭素濃度をIoTセンサーで計測するスターターキットを提供開始

ソラコムが施設内の二酸化炭素濃度をIoTセンサーで計測するスターターキットを提供開始

「IoTテクノロジーの民主化」を目指し、誰もが簡単に活用できるIoTプラットフォームを提供するソラコムは6月15日、CO2(二酸化炭素)・温度・湿度センサーを備えたIoTデバイスとIoT SIM(LTE-M)をパッケージ化した「LTE-M CO2 センサー RS-LTECO2 スターターキット」の提供を開始したと発表した。公式通販サイト「SORACOM IoTストア」において、価格1万9800円(税込、送料別)で購入できる。なお、7月31日までのキャンペーン中は1万7820円(税込、送料別)としており、キャンペーンは在庫限りで終了の予定。

ソラコムが施設内の二酸化炭素濃度をIoTセンサーで計測するスターターキットを提供開始

LTE-M CO2センサー RS-LTECO2

同デバイスは、SORACOMプラットフォームとあらかじめ連携済みとなっており、データの収集と蓄積、ダッシュボード作成と共有までが、SORACOMコンソール画面で設定できる。また、このデバイスを使ってIoTシステムを学習したいというユーザーのために、センシングからデータ可視化までの流れを習得できる2つの支援策が用意されている。

1つは、デバイス専用の「サンプルダッシュボード」の公開。これは、PCやスマートフォンで閲覧できるグラフィカルなダッシュボードを作成共有するためのサービス「SORACOM Lagoon」(ラグーン)用のテンプレートだ。ソースコードのコピー&ペーストだけでデータを可視化できる。

もう1つは、必要な機材一式と開発手順を詳しく解説する「SORACOM IoT DIYレシピ」の提供。ここに、新たに「IoTで、CO2と温湿度を計測し換気促進」が追加された。

同キットの内容やRS-LTECO2仕様は次のとおり。

「LTE-M CO2センサー RS-LTECO2 スターターキット」セット内容

  • LTE-M CO2センサー RS-LTECO2
  • SORACOM IoT SIM(plan-D nanoデータ通信のみ)
  • SORACOMサービス利用料1800円分のクーポン(6ヶ月有効)

「LTE-M CO2センサー RS-LTECO2」仕様

  • 通信方式:LTE-M対応バンド(B1/B2/B3/B4/B5/B8/B12/B13/B18/B19/B20/B28/B39)
  • CO2濃度センサー:SENSIRION SCD40(PASens®方式)
  • 温度・湿度センサー:SENSIRION SHTC3
  • LED:10連LED CO2濃度レベル表⽰、状態・エラー表⽰
  • 電源:USB(USB ACアダプター付属)

関連記事
10種類以上のセンサーを一元管理可能な現場管理支援SaaS「Canvas」を手がけるIoTBASEが8000万円調達
都議会議員選挙で空き情報配信サービス「VACAN」を練馬区が導入、期日前投票所の混雑情報をリアルタイムに可視化
IoTで「生活を便利に」「業務を改善」するブログ記事募集、ソラコムがラズパイとSORACOM活用コンテスト開催
スマートドライブとソラコムが国内外でプラットフォーム連携、モビリティ領域のIoT利活用を促進

カテゴリー:IoT
タグ:IoT(用語)ソラコム(企業・サービス)炭素 / 二酸化炭素(用語)DIY(用語)日本(国・地域)

10種類以上のセンサーを一元管理可能な現場管理支援SaaS「Canvas」を手がけるIoTBASEが8000万円調達

IoTで企業のデジタル変革を支援するIoTBASEは6月16日、プレシリーズAラウンドにおいて、第三者割当増資および社債発行による約8000万円の資金調達を実施したと発表した。引受先は、インキュベイトファンド、グロービス、あおぞら企業投資。調達した資金は、業務プロセスにおける課題解決ニーズに対応するためのプロダクト開発に投資する。

IoTBASEは、現場管理を支援するSaaS型クラウドサービス「Canvas」を提供している。これは、車両や設備の状態監視センサーのデータや、作業ステータス、現場写真など、現場の様々なセンサー情報をクラウド上で一元管理可能なIoTデータダッシュボードサービスという。従来現場に人が向かい確認しなければならなかった業務を削減し、現場業務の生産性向上をサポートする。

Canvasの特徴としては、10種類以上のセンサーを統合管理するIoTプラットフォームである点や、現場の設備状態や作業状況を離れた場所からリアルタイム把握可能、関係者への通知や外部共有も直感的な操作で簡単に設定できるなどが挙げられる。

関連記事
センスウェイがLoRaWAN対応暑さ指数センサーで熱中症リスクを見える化する工事現場・工場施設向け対策提供
BIMやCIMなどデジタルツインへの位置情報統合に道筋、Cellidが独自ARによる建設作業員の3次元位置情報の取得に成功
電気設備工事での電力計確認を効率化、SPIDERPLUSときんでんがOCR連携機能実験
現場監督の業務を効率化する建設現場管理・図面共有アプリ「SPIDERPLUS」が4万ユーザーを突破

カテゴリー:IoT
タグ:IoT(用語)IoTBASE建設 / 建築(用語)日本(国・地域)