iOS 13ベータにFaceTimeの視線補正機能を発見、ビデオチャットの対話性が大きく向上

Apple(アップル)はこの秋に一般公開予定のiOS 13のFaceTimeに視線を補正する機能を追加していることが判明した。 Attention Correctionと呼ばれる機能はiOS 13のデベロッパー向けベータ版で発見されたもので、FaceTimeを利用したビデオチャットの体験を劇的に改善する。一般向けベータ版は今週中に公開されるはずだ。

ビデオチャットで会話するときユーザーは画面を見つめているため、視線はカメラに向いていない。しかし新しい補正機能を使えば実際に相手の目を見ながら対話している効果を与える。

FaceTimeで会話するとき画面の中の相手の視線がずれているのが大きな違和感となっていた。我々は画面の中の相手を見ているので画面の外の小さな黒い丸、つまりカメラのレンズを見ていないからだ。

iOS 13でFaceTime Attention Correctionを発見した。これはすごい。テスト画像を添付した。(左が修正後、右が修正前)

今のところFaceTimeの視線修正機能はiPhone XSとXS Maxでのみ利用できるようだ。つまりアップルの最新のカメラテクノロジーを利用しているのだろう。iPhone XS、XS Maxには新しい画像プロセッサーに加えて強力なA12チップが搭載されている。このためHDRやポートレートモードの照明効果などビデオ画像処理全般にわたって現行モデルより改善されている。

今までの例ではiOSのベータ版に登場した機能はその後利用できるモデルが拡大されることもあれば、一般公開時には消えていることもあった。iOS 13でも秋の一般公開でこの機能がどうなるか予測するのは難しい。しかしFaceTimeを使ったビデオ通話はアップルのモバイルチャットの中心をなす重要な機能であり、視線修正はFaceTimeの利用体験の改善に極めて高い効果があるので、一般公開でも維持されることを期待したい。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

Apple、iPhone Xのデザインの新iPhone発表へ――噂は正しかった

Bloombergは、新世代iPhoneに関して流れている観測を確認する記事を発表した。これももともとAppleウォッチャーとして有名な台湾のアナリスト、郭明錤(Ming-Chi Kuo)が昨年11月に発表したレポートに基づくものだ。Bloombergによれば、Appleは来月、3シリーズの次世代iPhoneを発表するものと見られる。 これらはiPhone Xのアップデート版、6.5インチの新型iPhone X、iPhone XのデザインのiPhone 8の後継機種となる。

新 iPhone XはSグレードとなる見込みで、つまりチップとカメラが最上位のものとなる。外観は現在販売されているiPhone Xとまったく同一だ。ただしCPUは改良版のA12なので処理速度が速い。このチップの設計はAppleで製造はTSMCだ。

大型のデバイスは6.5インチのディスプレイを装備する。機能はアップグレードされたiPhone Xと全く同様で、ステンレスのエッジ、2台のメイン・カメラ、OLEDディスプレイを備える。
一部の国ではSIMスロットを2つ装備するモデルとなる。これは他の国、地域でのローミングを容易にするためだ。

さらに興味深いのはAppleはiPhone 8の後継機種がiPhone Xそっくりのデザインになることだ。価格は現行iPhone 8とほぼ同様だが、エントリーレベルの機種としては大幅な機能アップとなる。

もちろんiPhone 8後継機種には製造コストを押さえるために妥協した部分がある。エッジはステンレスではなくアルミとなり、カメラは1台、6.1インチのディスプレイにはOLEDは採用されない。.

iPhone 8後継機には赤やオレンジを含む豊富なカラーバリエーションが与えられると観測されている。Bloombergはホームボタンが異なることからFace IDが装備されると推測している。

ソフトウェア面では、大型の6.5インチのiPhoneでは2種類のアプリを並べて同時に作動させることができるようだ。これは現行iPadに似た機能だ。Appleのこれまでの慣行からすれば新モデルは数週間以内に発表されるはず。

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滑川海彦@Facebook Google+

これが9月に発表されるiPhoneの外観らしい

この週末、次世代iPhoneの写真がいくつかリークされた。9月にAppleが発表するiPhoneの外観を予測するには絶好の素材だ。もちろんリーク写真のiPhoneは本物ではなく、ダミーだろう。

毎回、何社かのメーカーが次世代iPhoneと外観がそっくりのダミーケースを作る。こうしたダミーケースは本物のリーク情報に基づいて製造され、Appleの発表に先んじて製品を用意したいケースその他のアクセサリー・メーカーが購入している。

Ben Geskinが共有した写真には大型のiPhone Xと新しいiPhoneの2種類が写っている。新iPhoneはXに似ているがカメラのレンズが1つしかない。こうした点は、これまでわれわれがつかんでいた情報に合致する。

ご覧のとおり、大型のデバイスは現行iPhone Xそっくりだが、さらに大きい。これは6.5インチのiPhone Xの第2世代モデルX Plusだ。背面にあカメラが2台内蔵され、ディスプレイのトップにはおなじみの切り欠きがある。

噂によれば、第2世代のX Plusは定価999ドルだという。つまり現行iPhone Xと同価格だ。 Appleは5.8インチ版のXは現在よりさらに改良された上で価格が899ドルに引き下げられるかもしれない。

では下の写真の中央に写っているのが6.1インチiPhoneがカラフルモデルになるらしい。

Appleではもう少し手頃な価格のiPhone(切り欠きのあるモデル)を700ドルで販売するようだ。第2世代のiPhone X、iPhone X Plusとは異なり、こちらの新iPhoneのベゼルはやや幅が広く、ディスプレイはLCDだ。OLEDの製造コストは依然としてLCDより相当に高いので全モデルをOLED化するのは困難だ。

新iPhoneの背面カメラは1台で、ベゼルはステンレスではなくアルミが用いられる。Dimitri12がSlashleaksにアップした写真に写っているのはGeskinのダミーと同じもののようだ。

著名なApple製品アナリスト、Ming-Chi Kuo(郭明錤)の情報によれば、安価な方のモデルはグレー、ホワイト、ブルー、レッド、オレンジと豊富なカラーバリエーションになるという。第2世代iPhone X、X Plusはブラック、ホワイト、ゴールドの3色だ。

Appleが新しいiPhoneのラインナップを発表するのは9月の上旬になるはずだ。これらの写真と全く同じものになるとは限らない。その点多少割引して見る必要がある。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Lenovoが完全にベゼルゼロ、オールスクリーンの次期Android機Z5をチラ見せ作戦

AppleのiPhone Xに負けたくないLenovoが、このほど、新製品の本当にオールスクリーンのスマートフォンをチラ見せした。

iPhone Xはこれに非常に近いが、でも小さなベゼルと目立つノッチがある。しかしこのLenovoのZ5は、LenovoのVP Chang ChengがWeiboで共有したスケッチ(上図…最初に載ったのはCNET)によると、もう一歩先を行っているようだ。

発売は6月で、Chengによると“4つの画期的な技術”と“18の特許取得技術”を盛り込んだ、という。詳細は言わない。

このLenovoの役員氏は前に、Weiboでデザインの一端を見せたことがある。それが、右図だ。そのときはオールスクリーンとは言わず、上面に画面が占める比率95%、と言った。

これらの画像を見るかぎり、iPhone Xふうの画面上部のノッチはない。前面カメラやマイク、センサーなどはどこへ置くのか、それはまだわからない。

数多くのAndroidフォーンメーカーが、Appleのデザインを厚かましくコピーしている。でもApple自身はXを発表したとき嘲笑されたのだから、皮肉だ。

それでも同機はよく売れたから、HuaweiAndy RubinのEssential, Asusなどはノッチを取り入れた。そのデザインはスタンダードのようなものになり、Googleでさえも、Android Pではノッチのために時計の場所を変えた

この井戸端会議にLenovoが何を持ち込むのか、それはまだわからない。でも同社は、ヒット作が絶対的に必要だ。中国本土でLenovoは、Xiaomi, Oppo, Vivo, Huaweiに次いで5位だ。そしてZ5がもしも、Chengのねらいどおり世間を騒がせたら、Lenovoに希望の道が開ける。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

iPhone XのFace ID不具合はリアカメラの故障から?アップルが正規代理店に通達のうわさ

eng-logo-2015iPhone Xのリア(背面)カメラが故障すると、Face IDも利用できなくなる場合があるとの噂が報じられています。

その根拠となっているのは、先週末にアップルが小売店や正規サービスプロバイダーに配布したとされる最新のサポート文書。この文書では、Face IDが使えなくなったiPhone Xが持ち込まれた場合、まず診断テストを実施し、リアカメラ修理で解決できるかどうかを確認するよう指示しているとのこと。

それで解決できる場合は修理を、できない場合はカメラユニットごと交換するといった手順を説明しているとされています。

iPhone Xの顔認証「Face ID」は、前面のノッチ部分に搭載されたTrueDepthカメラを通じて実現していますが、それが背面にあるリアカメラ故障と因果関係があるとは直感に反すること。とはいえ同様の症状は、これまでもユーザーからいくつか報告が上げられていました。

たとえばiPhone Xの発売直後に、米ネット掲示板Redditにて「リアカメラとFace IDの両方が正常に動作しなくなった」との投稿もありました。

さらにアップルストアで対応されたRedditユーザーの一人がGenius Barスタッフに確認したところ、TrueDepthカメラとリアカメラの望遠レンズが繋がっていると説明したとされています。

Face IDが利用できなくなった場合は「Face IDは利用できません」とのメッセージが表示されます。再起動した場合でも症状が改善しないときは、カメラアプリを起動してリアカメラの異常もチェックした上で、アップルストアや正規サービスプロバイダーに持ち込んだほうがいいかもしれません。

Engadget 日本版からの転載。

iPhone Xゴールドが発売予定だった?米FCC提出文書で写真公開

eng-logo-2015米連邦通信委員会(FCC)が公開した資料から、アップルが2017年にiPhone Xゴールドモデルのリリース準備を進めていたことが明らかとなりました。

スマートフォンのメーカーが新たなデバイスをリリースするさい、その情報をFCCと共有することが義務付けられています。問題の文書が提出されたのは2017年9月、ちょうどiPhone Xの発表会の前後でした。

おなじみノッチや縦に並んだデュアルカメラはiPhone Xそのもの、色合いもiPhone 8/8 Plusのゴールドに近いことからから「iPhone Xゴールド」のプロトタイプと推測されています。

他の文書によると、アップルは2017年7月にFCCへの提出を準備しており、問題の写真はiPhone X発表の数ヵ月前に撮られていたと示唆されています。FCCに提出された文書のうち、機密情報や製品の外見写真などは6ヵ月間の機密保持条項が適用され、公開をずらす必要があったようです。

文書が提出されたタイミングを考えれば、アップルはシルバー/スペースグレイ/ゴールドの三色構成を予定していたものの、何らかの理由によりゴールドの棚上げを余儀なくされたと考えられます。

iPhone Xの正式発表前には、この三色構成を予測するうわさがいくつか流れていました。アップル製品関連の予測で知られるKGI証券アナリスト Ming-Chi Kuo氏もその一人です。ただし、Kuo氏はゴールドモデルが生産上の問題を抱えているため「極めて少量」しか発売されないとした上で、ほか2色の後に発売される可能性を予測していました。

今後、iPhone Xゴールドモデルが発売されるかどうかは不明ですが、iPhone 8/8 Plusに(PRODUCT)REDモデルが追加されたばかりで、iPhone Xに新色が投入される流れもありうるはず。

販売テコ入れのためにiPhone Xゴールドモデル登場のうわさはたびたび流れています。シリーズ史上最も高価なiPhoneだけに、富豪感も求められているのかもしれません。

Engadget 日本版からの転載。

iPhone SE 2(仮)はいつ出る?デザイン、仕様、価格は?関連するうわさまとめ

eng-logo-2015iPhone SEは2016年3月の発売からまる2年が経過しようとしています。この記事ではもうすぐの発表が予想されるiPhone SE 2(仮)について、現在出ているうわさをまとめてみました。

アップルが2年前に発表・発売したiPhone SEは、iPhone 5 /5sのデザインを踏襲し、4インチディスプレイも、女性や手の小さな人でも片手で操作できるところが好評価を得ています。発売から1年後の2017年3月には、iPhone 7の (RED)スペシャルエディション 、9.7インチiPad発表の陰で、ストレージ容量を「16GBまたは64GB」から「32GBまたは128GB」へ底上げする手入れがなされました。

そして、発売からまる2年が過ぎようとしている2018年の3月を迎え、ラインナップ継続を前提に考えればそろそろiPhone SEにもストレージ以外の仕様をアップデートする新モデルの投入があっても良いと思われる時期になりつつあります。

では、iPhone SE 2(仮)はどんなモデルになるのでしょうか。各部にわけて現時点であがっているうわさを見てみましょう

デザイン

iPhone SE はiPhone 5 /5sをベースとした、エッジのあるデザインが特徴です。いろいろと出回っているアーティストによるコンセプトCGを見れば、iPhone SE 2(仮)も基本的にそのイメージを踏襲することが期待されています。ただ、背面にはiPhone XやiPhone 8 /8 Plusとおなじくワイヤレス充電対応のためガラス素材が採用されると予測されています。

筐体デザインに手が入る場合、iPhone SEには残されているイヤホンジャックが他のモデル同様に廃止されてしまう可能性も考えられます。

なおデザインのコンセプトCGはいわばアーティストによる自由な発想で描かれたものであり、iPhone 6 /6s以降と同様のラウンドシェイプになると予想するものもあれば、iPhone Xのように全面ディスプレイ化したもの(後述)を描いた予想CGもあります。

仕様

うわさの段階なので、当然、技術的仕様についても推測レベルの話しかできません。だれでも考えられる変更としては、まずCPUのアップデートが入るだろうということがあげられます。現行のiPhone SEではA9チップが採用されていますが、iOS 12対応のためこれがiPhone 7と同じA10チップに置き換わると考えられます。

他の部分は価格や現行モデルとの差別化もあり、出ているうわさを総合するとRAMは2GBで据置き、背面カメラも12MPで据置き、自撮りカメラは1.2MPからiPhone 6sと同じ5MPに更新、そしてストレージは32GBおよび128GBの2種類になるといったところ。

その他としてはバッテリー容量が1640mAhから1700mAhへ微増するとの予想があります。その根拠はディスプレイサイズが4インチから4.2インチになるとのうわさから。現状のiPhone SEに比べて、ベゼル幅が狭まった結果、わずかに画面サイズが大きくなるとされます。ただ基本的にはTouch IDつきホームボタンがある従来どおりのデザインにおちつくとの予想です。

なお、この4.2インチディスプレイの採用について9to5Macは「ほとんど意味をなさない」と否定的な見方を示しています。また信憑性は定かでないものの「5.7~5.8インチディスプレイを採用して5~7月に発売」という報道もありました。

発表・発売の時期

当然ながら未発表製品のiPhone SE 2の発売がいつになるかはまだわかりません。しかしまず発表が例年3月後半に行われている新製品発表の場になる可能性は高そうです。Focus Taiwanは2017年、サプライチェーンの動向などから“新しいiPhone SE”が2018年第1四半期に発売されると予想していました。

ただ春のイベントは実際にイベントとして開催となるか、しれっとアップルストアを更新して新製品を発売するだけかは、新製品の注目度によって変わると思われます。

価格帯

アップルオンラインストアにおけるiPhone SEの価格は32GBモデルで3万9800円、128GBモデルで5万800円。もともと低価格なiPhoneとして登場したと考えれば、iPhone SE 2 (仮)が出たとしても価格は据え置きかほとんど変わらないはずです。

実は、iPhone X SE(仮) が出る?

iPhone SE 2(仮)と同じものかどうか判断しかねるものの、iPhone Xと同様に全面ディスプレイ化したiPhone X SE(仮)とでも言うべき新製品に関するうわさも出ています。これはiPhone Xの高すぎる価格への対応として、国によってはiPhone Xの安価なバージョンとして新製品を投入するというもの。台湾の経済日報はそれが6月のWWDCで発表、2019年に発売されるとの見方を示しています。

高級モデルとして登場したiPhone Xに安価なSEバージョンを出すというのは、なんだか矛盾しているようにも思えます。もし本当にiPhone X SEを投入すれば、現行のiPhone 8 /8 Plus(またはその後継モデル)と競合する可能性がすこし心配です。

逆にちょっとしたアップデートでお茶を濁す?

アップル関連のうわさ情報に詳しいKGI証券アナリストのMing-Chi Kuo氏は、iPhone SE 2投入に関して否定的な意見を述べています。Kuo氏の報告によれば、アップルは現在iPhone XおよびiPhone 8 /8 Plusそれぞれの後継モデルの開発で手一杯であり、iPhone SEラインの完全な新設計までカバーする余力がないのだとか。仮にiPhone SE 2なる新製品が出るにしても、iOS 12に対応する、世代の新しいCPUに更新して価格を安くするぐらいだろうとしています。

iPhone SEの役割

iPhone SEは、人気を誇りつつもいったんは消えたiPhone 5 /5sのデザインやサイズ感を気に入っていたユーザーおよび、安価なiPhoneを求めるユーザーのために発売されたモデルだと考えられます。それであれば、現行のiPhone SEユーザーに大幅なデザイン変更というニーズがあるのかは疑問が感じられます。むしろいまのデザイン、サイズ感を維持しつつ、CPUなど時代遅れになりつつある仕様面のアップデートを計るのが、妥当な進化のさせかたでしょう。

一方、高級仕様のiPhone Xが高すぎるからと、あえてそこにSEバージョンを持ってくると言う話にはやや疑問も感じられます。iPhone Xを高いと思う人はiPhone 8 /8 Plusを選択すれば済むことであり、アップルも全面ディスプレイやFace IDをひろく採用したいのであれば、先にiPhone 8 /8 Plusの後継モデルで採用するはず。

ただ、販売する国などの様々な事情によっては、高すぎて多くの人が購入できないiPhone Xの魅力をさらに伝えるために、その安価なバージョンを用意するという話はありえるのかもしれません。

ながながとiPhone SE 2(仮)に関するうわさについて調べてみました。ただ、アップルが例年どおり春の新モデルを投入するのであれば、もう数週間もしないうちにそれはやってくるはずです。もしそうでないならばiPhone SE 2(仮)の大幅な刷新や、もしかすると本当にiPhone X SE(仮)の投入もありえるのかもしれません。

Engadget 日本版からの転載。

iPhone Xの着信時にディスプレイ表示が遅延、「電話が取れない」との報告が多数。アップルは調査中

eng-logo-2015iPhone Xに電話がかかってきた着信音のあと、ディスプレイ表示が最大10秒遅延して応答できないとの報告が、アップルの公式サポートコミュニティにて複数、投稿されています。

こうした書き込みに対しては同意する反応も数多くあり、何百ものユーザーが同じ問題を抱えていることを裏付けています。英フィナンシャル・タイムズの問い合わせに対して、アップルは「これらの報告を調査中です」と回答したとのこと。

iPhone Xのディスプレイ反応に関する問題は今回が初めてではなく、2017年11月にも「寒い場所に出たときにタッチ操作不能になる」との声が寄せられていました。これについては、アップルはiOS 11.1.2をリリースすることで対応済みです。

今回は「着信があっても取れない」という、気温や地域差とは関係のないトラブル。「iPhone Xで電話がかかってくると着信音が鳴りますが、ディスプレイ表示は6〜8秒は遅れます」など、類似の報告が公式サポートコミュニティに多数ありました。

ディスプレイが表示されない、つまり着信時の「拒否」ないし「応答」ボタンが表示されないため、タップ操作できないことを意味します。

着信音があるのに、ディスプレイに表示されないんだ!」という問い合わせに対して、アップルはiPhone Xの再起動ないし、バックアップした上で最新のアップデートを再インストールしてくださいと回答。

そうした一般的なトラブルシューティングを行ったあと、2、3日は正常動作したものの、その後に症状は再発したとの報告もあり、現在のところ、根本的な解決手段は見つかっていないようです。

「かかってきた電話を取る」ことは、スマートフォンの機能以前の「電話」としての最低ラインであり、「フォン」の存在意義が問われる事態です。アップルには速やかに原因を究明し、現象の解決が望まれるところです。

Engadget 日本版からの転載。

iPhone、販売台数微減もiPhone Xのおかげで売上アップ

売上数値だけで言えば、この四半期は、Appleにとってまったくのバラ色というわけではなかった。同社は今日(米国時間2/1)の決算で、iPhoneを7730万台売ったことを報告した。昨年同時期よりわずか100万台少なかった。もちろん2017年の7820万台という数字は同社の新記録だった。

しかしウォール街は、Appleが10周年記念のプレミアムモデルを投入したことから、さらに増えて8020万台になると予測していた。そんな失望をよそに、Appleは2018年Q1の売上を13%増やしたが、その要因は、iPhone 8や過去の機種よりも大幅な高価格に設定されたiPhone Xによるところが少なくない。iPhoneの平均価格は昨年同時期より40ドル程度上がった。

高級な価格設定にもかかわらず、iPhone Xの売れ行きは止まらない。最近ある業界アナリストは、業界予測には届かなかったがホリデーシーズンで一番売れたスマートフォンは高価なiPhone Xだったと書いた。今日Appleも、iPhone Xは発売以来最もよく売れたiPhoneであると発表した。

「Apple史上最大の四半期を終えたことを喜んでいる。顧客基盤の拡大に加え、iPhone製品群が過去最高の売上を記録した」、とTim Cookがプレスリリースで言った。「iPhone Xは予想を上回り11月以来毎週iPhoneのトップセラーを続けている」。

さらにCookは、同社製品全体のアクティブ・インストール台数が13億台に達したことを報告した。

それでもAppleはこの結果に落胆している可能性は高いが、全体でみればプラスだ。販売台数の減少は見た目にはよくないが、結局重要なのは売上だ。Appleは新しい販売モデルにシフトしているところであり、iPhone Xが全項目で大成功とは言えないにしても、人々は999ドル以上の高級スマートフォンを買う意志がある、ということを示した結果となった。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iPhone Xはホリデーシーズンに一番売れたスマートフォンだった(アナリスト調べ)

AppleはiPhone Xの数字について必ずしもオープンではない。それはこの新機種のちょっとした特殊性のせいでもある。まず、999ドルのスマートフォンであること。さらには、もう一つの高級iPhoneモデルと競合する位置づけだという事情もある。

ともあれ、Canaysの最新レポートによると、この高価な新スマートフォンは順調な売上をみせており、2017年第4四半期に2900万台を出荷した。これは、アナリストらの数字によると「ホリデーシーズンで世界一売れたスマートフォン」ということになる。

悪くない実績だ。発売当初Appleの説明に多くの疑問が投げかけられたその価格設定を踏まえるとなおさらだ。11月始めに一部で見られた供給問題の後、生産量が増加したことも後押ししている。実際、一時的な品薄状態が年末にかけての売上を加速させる要素となったとしても驚くにあたらない。

それでも、アナリストの当初予測には届いていない。年初には2017年4Qの販売台数を3000~3500万台としていた予測もあり、2018年Q1の予測を修正することになった。つまるところ、スマートフォンの成功というのは、すべてが相対的だということだ。

最低限言えるのは、消費者はたとえ代わりとなる低価格の機種が同時期に市場に出回っていても、最新の華やかなモデルに高額を支払う意志があるということだ。もちろん、これらはアナリストの予測にすぎず、眉につばをつけてかかる必要がある。とはいえ、特定期間については公式の数字に近いと考えられる。

調査結果から見られるニュースの断片。出荷されたiPhone Xのうちおよそ700万台が中国向けだった。この地ではAppleの市場シェアが乱高下している。かつて同社は5cなどの低価格モデルを中国市場に投入してさまざまな低価格国内ブランドに対抗しようとした。

どうやらiPhone Xでは反対のことが起きているようで、都市部での売れ行きが好調だ。購入者はHuaweiやXiaomiといった国内トップブランドから乗り換えているという。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iPhone X(2019)はノッチが小さくなる可能性? 顔認識モジュールと前面カメラが統合のうわさ

eng-logo-20152019年にリリースされるアップルのFace ID対応製品につき、顔認識モジュールとカメラが統合される可能性があるとの噂が、韓国のETNEWSにより報じられています。

現状では唯一のFace ID対応製品であるiPhone Xの前面にはノッチ(凹型の切り欠き)がありますが、ここにはTrue Depthカメラほか顔認識モジュールや前面カメラが内蔵。これらの統合が進むことで、ノッチが小さくなるのではないかと推測されます。
業界情報筋が伝える噂によれば、アップルは2018〜2019年にかけてiPhone Xシリーズ以外の製品にも顔認識モジュールを搭載する予定とのこと。

この予測の根拠となるのは、iPhone Xのドットプロジェクター(顔認識モジュールのうち、ドットをユーザーの顔に投射する部品)生産を担当しているLG Innotekが8億2100万ドル(約906億円)にのぼる設備投資を発表したことです。

LG Innotekはこの投資を「モバイル機器向けカメラモジュールや新たな部品ビジネスのため」としており、特定の納品先の企業名を上げていません。が、業界筋は「アップル向け顔認識モジュール生産ラインへの投資を計画している」と確信しているとか。

こうした流れの中で、同誌は「顔認識モジュールとカメラモジュールの統合を検討している」との業界筋の観測を報道。2019年モデルから顔認識機能を強化すべく、部品点数を増やすためとされています。これが真実とすると、2つのパーツ分の面積が1つで済むようになり、ノッチのサイズも小さくなる可能性があります。

iPhone Xのノッチはいまだに賛否両論を呼び続け、Androidで憧れのノッチを再現するアプリや、「もしも他のアップル製品のディスプレイもiPhone X風にしてみたら」といったパロディ映像も作られています。ようやく慣れてきたiPhone Xユーザーは、新型では小さくなったノッチに物足りない思いをするかもしれません。

Engadget 日本版からの転載。

アナリスト曰く、Appleはブラックフライデーの週末にiPhone Xを600万台売った

Appleは正確な数字を公表していないが、Rosenblatt Securitiesのアナリスト、Jun Zhangの計算によると、Appleは先週末だけでiPhone Xを600万台売ったらしい。StreetInsiderが報じた

こういう大きな数字をみても、AppleにとってiPhone Xがどの程度の成功なのかを把握することは容易ではない。先の四半期、AppleはiPhoneを3930万台売った。これは全iPhone機種を合わせた数字だ。つまりAppleは、4日間当たり175万台程度のiPhoneを売ったことになる。

というわけで今回の週末はAppleにとって、ほかのiPhone機種を勘定に入れなくてもすごい週末だったことになる。感謝祭の週末4日間に、Appleは1秒当たり17台以上のiPhone Xを売った。

Rosenblattは、現在Appleが1週間に300万台製造しているとも書いている。しかも、ほんの数週間のうちにこれが週400万台に増えるかもしれない。全体でみると、AppleはiPhone Xを発売以来1500万台販売している。

Zhangによると、多くの人が価格の高い256 GBモデルを買っている。現在Appleは、iPhone Xの256 GBモデルを64 GBモデルの約2倍売っている。
これでAppleは次の決算報告書の平均販売価格を大幅に改善できそうだ。おそらく同社は、12月に終わる現四半期で3000万台、次の四半期で4000万台のiPhone Xを販売することになるだろう。どうやら高級iPhoneというアイデアは悪くなかったようだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iOS 11.2でワイヤレス充電が速くなる。7.5W Qiに対応

iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone Xはいずれもワイヤレス充電に対応し、Qi規格を採用している。これは新しいiPhoneが世の中にある何百という充電器を利用できることを意味している。しかし今のiPhoneのQiによる充電は5Wというワイヤレス充電の最低速に制限されている。現在AppleはiOS 11.2を準備中だ。このアップデートで7.5W充電に対応するらしい、とMacRumorsは 指摘する

充電するたびにプラグを差し込むのがいやな人にとってワイヤレス充電は実にありがたい。しかし画期的な機能というわけではなく、充電器はコンセントに差し込む必要がある。しかも充電器に載せなくてはいけないから、厳密にはワイヤレスではない。

それでも、端末を持つたびにケーブルが邪魔になって困るという人は、デスクや枕元にワイヤレス充電器が欲しいかもしれない。新型iPhoneが発表になったとき、Appleは5Wによる充電のみ当面対応すると言っていた。

Appleは現在iOS 11.2をベータテスターとテスト中で、このアップデートがワイヤレス充電の速度制限を解除するという。5Wのワイヤレス充電というのは、だいたいiPhoneについてくる充電アクセサリーを使うのと似たような速さだ。

MacRumorsがiOS 11.2で7.5W充電器と5W充電器をテストしたところ、アップデート後7.5W充電器は43%速くなった。

これは心強い結果で、現在のワイヤレス充電よりも便利になる。現在Appleは直営ストアでMophieとBelkinの充電器を売っている。いずれも7.5W充電に対応している。Amazonには10Wや15Wに対応している充電器もある。今のところ使い道はないが、来年のiPhoneでワイヤレス充電が改善されるかもしれない。

そしてケーブルの好きな人は、10/12WのiPad用充電器がiPhoneに今すぐ使えることをお忘れなく。別途購入する必要はあるが、その違いは大きい

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、来年次世代iPhone X Plusなど3機種発表へ――台湾のアナリストが予測

台湾のKGI証券の著名なAppleアナリスト、郭明池(Ming-Chi Kuo)は来年のiPhoneを分析する新しいレポートを発表した。郭によれば、2018年にAppleはiPhoneの新しいモデルを3種類発売する。3モデルとも上部に切り欠きをもつ全面ディスプレイを備えるという。

郭によれば、iPhone Xの後継モデルはサイズ、形状とも現行とほぼ同一でディスプレイは5.8インチ、画素密度は458ppiだという。これは現行iPhone Xと全く同一のスペックだ。

しかし5.8インチより大きいディスプレイを望むユーザー向けに、Appleは6.5インチ・ディスプレイ版を用意していると KGIは予測している。液晶にはOLEDが用いられ、 解像度は480-500ppiと現行iPhone Xを上回る。つまり、iPhone X Plusの2世代目だ。

さらにAppleはこうした1000ドル超のハイエンド・モデルだけでなく、iPhone 8の後継モデルも出荷するという。新しいiPhone 8にはiPhone Xに導入された新機能がいくつか用いられるはずだ。

この普及版(といっても絶対的には高額モデルだが)の価格は649ドルから749ドルで、やはり切り欠きのある全面ディスプレイが採用される。ただし、普及版にはOLEDは用いられず、通常の液晶となる。また解像度も320ppiから330ppi程度になるもようだ。

普及版には6.1インチのディスプレイが与えられる可能性もある。これはiPhone Xよりわずかに大きい。また Face IDや顔トラッキングのために必要なセンサーはすべて装備される。

Appleは新製品の開発を発売の数年前から開始するのが通例だ。 ただし郭明池のレポートはあくまで予測であり、100%正確だという保証はない。向こう数か月の間にAppleの2018年版iPhoneについてさらに詳しい情報が入ってくるはずだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

iPhone Xの画面にナゾの緑の縦線――グリーン・ライン・オブ・デスの正体は不明

これまでもAppleの新モデルの最初の出荷分にはなにかしらマイナーな問題があった。電波が途切れるアンテナゲートや筺体が変形するベンドゲートなどの事件を覚えているユーザーも多いだろう。どうやらiPhone Xもこの例に漏れないらしい。一部のユーザーがiPhone Xのディスプレイに緑の線が表示されたままになる謎の現象を報告している。

トップ画像はTwitterのユーザー、mix0mat0sisNate HeagyChristian Romanからのもので、いわゆる「グリーン・ライン・オブ・デス」の例だ。この現象が起きる確率、原因などは不明だ。私はAppleにコメントを求めておいた。

ここから先はわれわれの推測になるが、こういうことは言えるかと思う。iPhone Xのディスプレイのピクセルは斜めの格子状だ。これを縦にみると赤と青のピクセルは交互に配置されているが、緑のピクセルはまっすぐ一列に配置されている。これはDisplayMateのテストで実際に観察することができる。:

一部のiPhone Xにんらかの障害があり、ディスプレイの制御回路に微弱な電流が流れて緑のピクセルを光らせているのかもしれない。緑の線が画面の端から端まで垂直に通っているところをみると、画面周辺の回路に問題があって数ピクセルを一度に光らせているようだ(もし1列だけが光っているならこれほど太い線にはならないはず)。この線は画面の左右どちらかの端に現れる傾向があり、気づくのが遅れるという。

大量生産ラインに新しいテクノロジーを投入する野心的なデバイスにはこの種のバグはつきものだ。昨年はSamsungの画面にピンクの線が現れた。発生の確率が0.001%である場合、事前のテストで発見することは不可能だろう。そこで運の悪いユーザーがそういう現象を引き当てることになる。

あるユーザーは「不具合のあったデバイスはAppleで取り替えてくれた」と報告している。そうしたことからみて、不具合はソフトではなくハードにあったもようだ。もし読者のiPhone
Xに緑線が現れたらぜひ画面の写真を撮ってわれわれのとろへ送っていただきたい(その後、ストアに持ち込めば交換してもらえるはず)。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

iPhone X、最初の週末はiPhone 8を上回る勢い

iPhone Xはすでに消費者の強力な支持を受けているとLocalyticsの最新レポートが伝えた。ただし予約分の出荷は大きく遅れる見込みのため、多くの顧客はまだ商品を手にしていない。それでもiPhone Xは、発売一週間でiPhone市場シェアの0.93%を確保したとLocalyticsは報じている。

ちなみにこのデータはiPhoneの「販売台数」を指しているのではない。ユーザーのアプリ使用状況に基づいて市場シェアを測定した数値だ。Localyticは、自社が運営するモバイル・エンゲージメント・プラットフォームを利用して、27億台のデバイスと3万7000種類のモバイルおよびウェブアプリからデータを収集している。このレポートでは7000万台以上のiOS端末から得たデータを元に週末(2017/11/3~11/5 2 PM ET)のデータを過去のiPhone機種のデータと比較したと同社は言っている。

iPhone市場シェアの0.93%と聞いても大したことはないと思うかもしれないが、iPhone 8が最初の週末に記録した0.7%を上回っており、Appleのハイエンド機種の需要が、ほどほどの(あるいは多く評論家言ったように、面白くない)機種よりも高かったともいえる。

ただし、Xの市場シェアは過去のiPhoneモデルよりは低い。ちなみに2014年のiPhone 6は最初の週末に2.3%のシェアを獲得し、2015年のiPhone 6は1.3%、2016年のiPhone 7は1.2%だった。

iPhone Xの発売時点の在庫が少なかったことに加えて(20都市の小売店では日曜日に売り切れた)、過去との比較は新規デバイスの人気を分析する最良の方法ではないとLocalyticは警告する。

たとえば、「2014年と比べて現在市場にははるかに多くのiPhoneが出回っている」と同社は説明する。言い換えれば、Appleが市場シェアを競っているのはライバルではなく自分自身だ。

出荷遅れはすで改善されつつあり、週末のデータはiPhone Xの売れ行きを判断する最善の方法ではないかもしれないが、今手に入るデータはこれだけだ。数カ月のうちには別の物語が聞けるだろう。最初の週末の結果はともかく、iPhone Xは発売後数カ月で過去のどのiPhone機種よりも大きなシェアをつかむだろうとLocalyticsは推測している。

ちなみにこれは、2017年のホリデー四半期はiPhone Xのおかげで史上最高水準になるだろうというApple自身の予測とも一致している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

アップル技術者、娘が社内用iPhone Xの動画投稿で一発解雇。問題の映像は削除後も拡散

eng-logo-2015YouTubeに未発売のiPhone Xを手にする動画を公開し話題となったBrooke Amelia Peterson氏が、この動画が発端となってiPhone X開発チームの無線通信エンジニアだった父親がアップルに解雇されたことを明らかにしました。問題の動画では、アップルのキャンパス内でiPhone Xを操作したり、Face IDを使ってApple Pay決済を行う様子などが紹介されていました。

Peterson氏の動画はYouTubeにアップロードされるや瞬く間に話題に。まもなくアップルからの要請によって削除されたものの、動画をダウンロードした複数の第三者がそれを別の場所にアップロードしており、現在も視聴できる状態となっています。

問題の動画には、これといってiPhone Xに関して新しい情報となりうる使用方法や動作は含まれていません。しかし動画では一部で父親自身がiPhone Xを操作する様子を娘に撮影させています。さらにこのiPhone Xそのものが、従業員だけに配布されるバージョンのものであり、本来非公開のコードネームやソフトウェア、さらにスタッフ固有のQRコードなどが記されていたため、そこから機密情報が漏れる可能性もあったとされます。

また、アップルはたとえ一般人が入れるCaffè Macsのようなエリアであっても、許可なくキャンパス内で撮影することを禁じています。にもかかわらず、そこで発売前の主要製品が撮影され、公開されたという事実は、アップルにとっては我々が思う以上に重大な問題だったと考えられます。

Peterson氏の父は無線通信のエンジニアであり、iPhone Xの開発に心血を注いでいたはず。それがたった数分の動画で一発解雇というのは、やはり重い処分と思わざるをえません。TwitterなどSNSを探せば、アップル従業員とみられる人が電車内やその他公共の場でiPhone Xを手にしている姿が第三者に撮影され投稿されているのもみつかります。

しかし、Peterson父娘は自らの過失を理解し、アップルの決定に対して悪い感情は持っていないとしました。また父は娘に対し一切不快な感情を表さなかったとのこと。

今回の出来事は、企業秘密をうかつにインターネットという世界中に繋がる場で公開するのがいかに大きな問題かを知らしめる大きな教訓となったと言えそうです。そして、iPhone X開発に携わったエンジニアを採用する企業がはやく現れてほしいものです。

Engadget 日本版からの転載。

Apple、今週の決算報告で1兆ドル企業に名乗り

人々が1000ドル以上払って〈いずれ〉iPhone Xを手に入れる権利(あるいはその〈いずれ〉iPhone Xを手に入れる権利を1500ドル以上で売る権利)を獲得している一方で、Appleは同社が1兆ドル企業になれるかどうかの実態をウォール街に示すべく順調に仕事を進めている。

先に本誌は、一般に企業の四半期決算は企業の株価を左右する機会であることを指摘した。Appleはありあまる現金を溜め込んでいるが、会社の将来はiPhone -- とりわけiPhone X -- の成功に依存している。同社はiPhone 7の改良版をiPhone 8として売っているが、iPhone XはAppleの考えるインターネットと自分をつなぐ真の次世代端末を代表する機種だ。

それを踏まえて前四半期Appleは、次の四半期は予測を上回る可能性があることを示唆した -- それを受けたウォール街は再びモデルを修正し、その結果Apple株価は急騰した。今年に入ってから40%以上上昇している。

金曜日(米国時間10/27)、Apple株はまた3%以上の高値をつけ時価総額を8420億ドルとした。たしかあと1600億ドル増やすことは容易ではないが、Appleエコシステムで動作するデバイスをつなぐネットワークと、車、オフィス、ホーム、さらには街を歩きながらも含めたシームレスな体験を提供する新製品を揃えつつあるAppleにとっては実際可能に思えてくる。

木曜日(米国時間11/2)に第4四半期の決算が発表される。iPhone 8とiPhone 7の販売状況やiPhone Xの進捗のヒントも明らかになるだろう。果たしてAppleがiPhone Xの需要を満たせるかどうかまだわからないが、これまでよりはるかに高い価格設定によって、製品価格と開発投資との間に新たな平衡点が見つかる可能性がある。これまでもiPhoneは一種のプレミアム製品だったが、もしAppleがさらに高いレベルで需要を開拓しそれをアーリーアダプター以外にも広げることができれば、同社のビジネスに著しい勢いを加えられるだろう。

ここ1年ばかり、Appleは成長エンジンであるiPhoneの減速を目にしてきた。その実績はいかなる基準からみても低調というべきものではないが、収益の停滞とウォール街の期待低迷は会社はプレッシャーを与えた。AppleはAirPodsやHomePodなどの新製品を投入したがまだ結果は出せていない。同社はサービス事業についても、製品基盤の上で方法的に成長できる追加製品群としてウォール街に売り込んできた。

それでもiPhoneが今も主力であることは売上数値からみて明らかだ。しかし、第3四半期にAppleが見せたあの小さな合図は、第4四半期の実績に同社がさらに大きな期待を寄せていることを示す兆候なのかもしれない。

Appleが1兆ドル企業を目指しているとすれば、明日から本格的取組が始まるはずだ。Appleは掲げた数字(象徴的な部分が大きいが)と一致する数字を示す必要があり、CEO Tim Cookは毎度の財務報告が等しく重要になってくるとも言っていた。Appleが新たな層の需要を開拓しさらに高い収益を生み始めるかどうかを占うためにも、数字はいっそう重要になってくる。新たな収益エンジンを強化するために、あの膨大な現金をどうするのかも注目される。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iPhone Xの予約販売はeBay上に利食い売りが殺到、1500ドルの即決価格が中心

【抄訳】
iPhone Xの需要は、Appleによると“量り知れない”から、この新製品は数分で売り切れた。それにたぶん、発売日の在庫量少なすぎたんだけどね。複数報道によると、予約受付開始からわずか10分後に、全機種の発売予定日が2〜3週間後から最大5週間に延ばされた。そしてその希少性に目をつけた売り手たちが、自分の予約権をeBayで利食いし始めた。消費者の需要のものすごい強勢に、つけ込む気だ。

eBayからの最新の報告によると、今日(米国時間10/28)の太平洋時間深夜12時に始まった予約販売の開始後45分以内に、1200件あまりが‘出品’された。

今“iPhone X”で検索すると、出品数は4480件あまりある。その多くは、オークションではなくて即決価格のみだ。

eBay上の“iPhone X”の検索回数は、同社によると、深夜から東部時間午後1時までに36555を数えた。

即決価格の平均を今言える段階ではないが、現状はeBayによると1500ドルあたりが中心価格だ。

なおiPhone Xは64GBモデルが999ドル、最大の256GBモデルが1149ドルだ。1500ドル(これはたぶん64GBモデル)は言うまでもなく相当な利食いだ。

いわゆる、当て食いというやつもある。すごい高値をつけて、これでも買うやつがいるはずだ!という売り方だ。下図では、6万ドル、3万ドル、2万ドルという超高値をつけている。


新型iPhoneに6万ドル払うやつが現れるといいね、幸運を祈る!

発売日まで待ちきれない人は、こんな買い方もいいかもしれない。自分の好みのタイプを選べるしね。

【後略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

スワイプでアプリを切り替えるiPhone Xビデオ――ホームボタンなしでも素早い操作可能

iPhone Xのリリースが迫ってきた。公式に許可を得たかどうかは不明だが、Xの新機能を示すビデオがあちこちにアップされ始めている。下にエンベッドしたのはiPhone Xでアプリを切り替えるところだ。

iPhone Xでのアプリの切り替えは非常にスムーズ 

iPhone Xにはホームボタンがない。そこでAppleのエンジニアはアプリの切り替えを含めてコントロールの方法を大幅に変更する必要があった。ホームボタンのあるiPhoneではユーザーはホームボタンを2度押しすることでiOSに作動中のアプリをカード方式で表示させ、その後スワイプでアプリを切り替えることができる。iPhone Xではユーザーインターフェイスはもっと直感的なものになっている。

上のビデオが示すように、iPhone Xでアプリを切り替える際には、ユーザーは弧を描くようにスワイプすればよい。iPhone Xのユーザーが直線ではなくアーチ形のスワイプをすると、現在のアプリは脇に押しやられ、前に使っていたアプリが順に表示される。つまりカルーセル(横移動)方式だ。

もちろんアプリの切り替えはこれが唯一の方法ではない。ユーザーがホームスクリーンで上にスワイプするとホームボタンがあるiPhoneでホームボタンを2度押したときと同じような画面が立ち上がる(Palm Preがこの方式だった)。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+