iPhone 6/6 Plus、中国の発売日は10月17日


Appleは、iPhone 6および6 Plusの中国での正式発売日を発表した。10月10日にAppleサイトで予約受付が始まる。10月14日からは、Appleの小売店で予約が可能になり、商品を手にすることがてきるのは10月17日だ。

iPhone 6/6 Plusは、China Mobile、China Telecom、およびChina Unicomで利用できる。6の希望小売価格は16GBモデルが5288人民元(約860ドル)、64GBが6088人民元(約990ドル)、128GBが6888人民元(約1120ドル)。iPhone 6 Plusは、それぞれ6088人民元(約990ドル)、6888人民元(約1120ドル)、7788人民元(約1267ドル)。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Apple、謝罪を添えてiOS 8.0.2の提供を開始

Appleが早速iOS 8.0.2をリリースした。iOS 8.0.1の問題点に対処するものだ。8.0.1では、iPhone 6やiPhone 6 Plusで通話ができなくなるなどの問題が出ていた。8.0.1で対応したはずだった、ヘルスキットアプリケーションが立ち上がらなくなるといった各種バグにも対応している。

アプリケーション利用中に入力システムを切り替えた際に、すぐにApple標準のものに戻ってしまうという問題も報告されていたが、これにも対応したようだ。アップデート版のリリースとともに、以下の声明を発表している。

iOS 8.0.2をリリースいたしました。iPhone 6およびiPhone 6 Plusで問題となっていたiOS 8.0.1のバグを修正いたしました。またiOS 8.0.1で行ったバグフィックスは8.0.2でも対処済となっています。iOS 8.0.1のバグによりご迷惑をおかけしたiPhone 6およびiPhone 6 Plus利用者のみなさまにお詫び申し上げます。

Appleによると、iOS 8.0.1へのアップグレードによりトラブルを被ったiPhone 6およびiPhone 6 Plusの利用者は4万人弱程度であったとのこと。iOS 8.0.1が公開されていたのは1時間少々の間だった。

アップデートを行うにはiTunesにつないでアップデートの確認を行うか、あるいは「Settings> General」のメニューからSoftware Updateを選べば良い。

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(翻訳:Maeda, H


ついにiPhoneのカメラがマニュアル操作可能に―アプリはその名もManualがオススメ

iPhoneはとうに世界でももっとも売れているデジカメの地位を獲得している。そこでAppleがiOS 8でアプリのデベロッパーに(つまり結果的にはユーザーに)対してカメラのコントロールの余地を拡大したことは大いに歓迎すべきニュースだ。

iOS 8は、フォーカス、シャッター速度、ホワイトバランス、標準グレーカード、 ISO(フィルム時代の「感度」に相当)、露出、逆光補正などなどカメラに関する多くコントロール項目を開放した。これによってデベロッパーはiPhone向けの本格的なカメラアプリを開発することが可能になった。

以前、私は写真界に身を置いていたので、最新のカメラアプリに絶えず注意を払っていた。それで知ったのだが、多くのデベロッパーがiPhone向けにカメラアプリを開発するのがおそろしく難しいと認めていた。このジャンルは真偽取り混ぜた「裏ワザ」が充満する世界で、一旦登録されたアプリが削除されたり、その後復活したりすることも珍しくなかった。Appleが公式にはカメラ機能のマニュアル・コントロールのAPIを公開していないため、開発は勘と試行錯誤による経験に頼る他なかった。しかも腹立たしいことに、AndroidもWindows PhoneもiOSよりずっと広範囲にカメラコントロールを公開していた。

ついにAppleがデベロッパーにカメラのコントロールを開放したことが私には大変うれしい。私は元プロのフォトグラファーで、結婚式からスポーツ、自然までほとんどあらゆる分野の写真を撮ってきた。しかしだいぶ以前からメインの(つまりいちばん使用頻度の高い)カメラはiPhoneになっており、iPhoneカメラの詳しいレビュー記事も書いている。 もちろん私はiPhoneが本格的な一眼レフの代用になるとは考えていないし、いろいろな理由からまだ今のところ 結婚式をiPhoneで撮るつもりはない

だが一般ユーザー向けのカメラとしてiPhoneは写真史上最高のプロダクトの一つだというのは間違いない。iPhoneはカメラとしてKodakのブラウニー、ペンタックスK1000、キヤノンのDigital Rebel(EOS Kiss)に匹敵する役割を写真の大衆化においた果たした。テクノロジー的にはもっと画期的製品もあったが、そのような製品の販売量はたかが知れていた。何千万、何億という消費者に高品質の写真を撮る能力を与えた点でiPhoneは今挙げたような偉大なカメラの仲間入りをする資格がある。

私はカメラの販売員をしていたこともあり、これも楽しい経験だった。私がその職について一二年後に写真界をデジタル化の大波が襲い、あらゆる面で写真というものをを変えた。液晶モニタを備えたデジタルカメラはその場で撮影結果を確認できるというのもその一つだ(シャッターを押すたびにいちいち液晶で結果を確認することをプロ・フォトグラファーの一部は〔チンパンジーのように見えるとして〕チンプするという言葉を作って嘲ったものだ)。しかし液晶モニタのおかげでカメラユーザーが初めてシャッター速度や絞りを変化させた効果をすばやく確認できるようになった。

単に結果を「眺める」だけではなく、その結果を次の撮影に生かすフィードバックがかかるようになった。これは写真の上達に非常に大きな助けになった。今やiPhoneもシャッター速度、露出、ISOなどの要素を自由に設定してその結果を見られるようになっことは私にとって実に嬉しい。おそらく近いうちに人気カメラアプリのCamera+VSCOcam にもマニュアル機能を追加するアップデートが出されるだろう。今のところ私はWilliam Wilkinson,が開発したマニュアルカメラ・アプリでその名もずばり、 Manualを愛用している。

Manualやそのたぐいのアプリを「上級者専用」だとする考え方があるが、私はそうは思わない。良い写真を撮ることに興味あるiPhoneフォトグラファーの全員に(つまりはわれわれのほとんど全員にということになるが)、こうしたアプリでマニュアル撮影を試してみることを強くお勧めする次第だ

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Apple、iOS 8.0.1アップデートの公開を中止。iPhone 6/6 Plusに重大障害が発生

アップデートAppleはiOS 8.0.1アップデートの公開を中止し、近々修正版が出る模様。現時点では、iPhone 6およびiPhone 6 Plusユーザーのみが影響を受けているようだ。Apple広報担当者から以下の声明を受け取った。

「iOS 8.0.1アップデートに問題があるという報告を受けた。現在鋭意調査中であり、できるだけ早く情報を提供する予定。iOS 8.0.1アップデートの公開は中止した。

問題のアップデートで被害に遭った人は、iTunes経由で、iOS 8.0ファームウェアを復帰されると修正できるようだ。コンピューター環境のない人には、Apple Storeが支援してくれるはずだ ― 本誌のSarah Perezが現在地元のストアで、何人かの影響を受けたユーザーにこの修正が施されているのを見た。

警告! 多くのiPhone 6および6 Plusユーザー(私を含む)が、このアップデート適用後に携帯電話サービスが使用不能になり、Touch IDも認識されていないようだ。これは、WiFi経由のアップデートに特有な現象である可能性もあり、iTunes経由でアップデートしたユーザーで正常に動作しているという報告もある。安全を期して、どのiPhoneモデルのユーザーも、状況が確認されるまでこのアップデートの適用控えるべきだ。

Appleは、iOS 8の公開から間もなく新バージョンを提供した。8.0.1アップデートは、いくつかのバグを修正したが、最も重要だったのは、ヘルスキットアプリが立ち上がらないバグの修正だ。サードパーティー製ソフトウェアキーボードでもいくつかのバグが修正された。

下の画像(英文)にあるように、Appleは他にも、フォトライブラリーで一部の写真が表示されない問題や、iPhone 6、6 Plusのホームボタンをダブルタッチして片手操作をしやすくする機能、その他いくつかの細かいバグ修正を行っていた。

このアップデートで、ヘルスキットアプリが動作するようになるはずだ。アプリのデータが、どうヘルスアプリに入力され、Appleがどのようにアプリ間でデータを共有されるのかを見られることになる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


iPhoneカメラの世代別比較、これはわかりやすい!


iPhoneのカメラが時と共に良くなっていると言うのは簡単だ ― ほぼ当然のことだ。しかし、〈どれほど〉良くなっているのだろうか?

Camera+の共同ファウンダー、Lisa Bettanyがやってみた。8世代のiPhoneで撮った同じ写真を一列に並べた。

結果は何とも素晴らしい。最新2世代になると差はやや小さくなっているる ― しかし、間違いなく判別可能だ。iPhoneの最初の2機種でマクロ撮影がこれほど酷かったことを忘れていた。

この写真は、各世代の画像素子の欠陥も目立たせている。例えば、iPhone 4の写真の上部に見られるでたらめなカラー処理とフレア。これがフィルターを通してないと言っても誰も信じないだろう。

ここに貼ったスクリーンショットは、本当の決着をつけるには不足だ。Lisaの、完全インタラクティブ版対照比較画像をご覧あれ。

(注意:このリンクはトラフィック過多のため、一時的に問題が発生しているようだ。写真をクリックした時に左右に広がらなければ、読み込みに問題があるので、後ほど再トライされたい)

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


新iPhoneのCMの声はジミー・ファロンとジャスティン・ティンバーレイク

Appleはジョン・ホッジマン(PC役)とジャスティン・ロング(Mac役)のコンビが演ずる “I’m a Mac, I’m a PC”広告で長い間成功を収めてきた。AppleはiPhone 6で似たパターンの広告に戻ってきたが、今回は以前のようにライバルを攻撃するタイプではない。iPhone 6と6 Plusを並べてそれぞれの長所を強調するというものだ。そのユーモラスな声をなんとジミー・ファロンとジャスティン・ティンバーレイクが担当している。

上にエンベッドしたCMは新しいiPhoneのカメラの素晴らしさを訴えている。ここではそれぞれ微妙に違っているもののファロンとティンバーレイクは基本的に同じことをしゃべっている。下のCMではiPhone 6 Plusの大きさを強調しており、ティンバーレイクが「でっかい!」と言い続け、ファロンがまぜかえす。

どちらもよくできた楽しめるCMになっている。おもしろいのはAppleが2人のセレブを起用しながら、顔を使わないところだ。これはAppleはイメージ向上のためにセレブの力を借りる必要はないことを暗黙に伝えるうまいやり方だ(しかしセレブの出演は楽しい話題になる)。このCMシリーズはひとつひとつの優れた機能をシンプルなナレーションと絵作りで強調す初期のiPhoneのCMシリーズを思い起こさせる。

新しいiPhoneは最初の週末だけで1000万台が売れており、Appleは今のところiPhoneを売るのにCMの力を借りる必要はない。 しかし今後販売先が世界のすみずみに拡がり、中小のキャリヤも対象になってくると、ファロンとティンバーレイクの起用による話題づくりが次第に効果を発揮し始めそうだ。

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iPhone 6/6 Plusの売れ行きは新記録―発売直後の週末で1000万台

AppleはiPhone 6と6 Plusの発売開始後、最初の週末ですでに1000万台を販売したことを公式に確認した。これは昨年の iPhone 5sと5cの900万台を上回り、iPhoneの発売直後の週末のセールスとして新記録となった。2012年のiPhone 5の場合は500万台だった

アナリストの予測は、BernsteinのToni Sacconaghiの7-800万台からWells FargoのMaynard Umの千数百万台までまちまちだったが、多くは供給能力の制限を考慮に入れて1000万台前後と予測していた。今回のiPhone 6/6 Plusの世界同時発売開始は前回に比べて1カ国少なかった―中国だ。最近のAppleにとって稼ぎ頭となっている国だけに、この影響はかなりあったはずだ。

iPhone 6/6Plusの予約は受付開始後 24時間で400万台を超えた。2年前のiPhone 5のときは200万台だったから倍増したことになる。発売開始時に世界のAppleストアの前に出来た行列の長さも新記録だった。Apple自身、需要が供給能力を上回っていることを認めた。今日(米国時間9/22)発表されたプレスリリースで、CEOのティム・クックは新世代のiPhoneに対する需要について、「われわれの製造能力がもっと大きければはるかに多くの台数が売れただろう」と述べた。

今週末にはAppleは6/6 Plusの販売を新たに次の20カ国で開始する予定だ。オーストリア、ベルギー、デンマーク、フィンランド、アイルランド、マン島、イタリー、リヒテンシュタイン、ルクセンブルグ、オランダ、ニュージーランド、ポルトガル、カタール、ロシア、サウジアラビア、スペイン、スウェーデン、スイス、台湾、トルコ、アラブ首長国連邦。

Appleはデバイスの種類別の売れ行きを公表しないのが常だが、アナリストは一致してiPhone 6が6 Plusより売れていると考えている。しかし6 Plusの供給も需要に追いついていないようだ。

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iOS 8レビュー:洗練されてユーザー体験は大きく進化―制限緩和はデベロッパーのチャンス

AppleからiOS 8が公開された。 昨年のiOS 7へのアップデートほど劇的ではないが、それでも大幅な改良であり、追加された新機能も多い。新しいiPhone 6でiOS 8を利用するとその真価がよく理解できる。Appleが制限のいくつかを緩和したことはサードパーティーのアプリ・デベロッパーにとって大きなチャンスを開くものだ。iOS 8でもたらされた自由化と新機能は今後iOSエコシステム全体に大きな変革をもたらす可能性がある。以下、カテゴリーごとに紹介していこう。

メッセージ

iOS 8のAppleメッセージ・アプリは他の人気のあるメッセージ・サービスによく似たものになっている。いちいち新しいメッセージアプリをインストールし、登録しなくても今流行の機能がデフォールトで使えるのだから便利だ。

新しいAppleメッセージでは、タップとスワイプで画像、音声、動画が送れる。私が一番気に入った機能は、グループを選択して「ミュート」し、一時的に非表示にできることだ。これはAppleがグループ・メッセージ機能を導入したときから必要だと強く思っていた。私の家族はAppleメッセージの大の愛用者で、仕事中には少々邪魔になるのだ。

また特定のスレッドに自分の位置情報を付加するのも簡単になった。友達や家族の間で居場所を教えあうのがずっと簡単になった。単独アプリのFind My Friendsを使うより便利だ。

写真

写真で特筆すべきなのは検索機能の充実だ。iOS 8では写真やビデオを日時、場所、アルバム名で検索できる。また高度なコンテキスト検索機能が利用できるようになり、たとえば「ある場所で撮ったすべての写真」を検索して表示できる。編集能力も強化され、露光、明るさ、ハイライト/シャドウ別調整などをマニュアルで操作できるようになった。今や写真編集能力はApertureのような単独アプリなみの水準となった。

しかも機能が豊富になっても、複雑なオプションで初心者を迷わせるようなことはない。デフォールトでは高度な編集機能は隠され、自動補正のオン/オフのボタンだけが表示される。自動補正の傾きの補正機能はアマチュアの写真の多くを救ってくれるだろう。

ひとつだけ私を面食らわせたのは、iCloudでの共有はすべてのデバイスの写真を統合してしまうので、どの写真がローカルにあるのかクラウドにあるのかを判別することができないことだ。もちろんこれによってユーザー体験がシンプルになっているわけだが、 iPadとiPhoneで別々のライブラリを管理できないのはちょっと不便な場合もある。

QuickType

Appleのモバイル用ソフトウェア・キーボードはこれまでiPhone登場の当初からほとんど変わっていなかった。今回初めて予測変換機能を取り入れるなど大幅な改良が図られた。予測変換はあまりに便利で、いままでこれなしにどうやっていたのだろうと思うほどだ。メッセージなどの入力の場合、過去の履歴を参照して相手ごとに最適な予測候補を表示するようになっている。本当のところこの機能はもっと早く実装して欲しかった。

サードパーティー・キーボード

ソフトウェア・キーボード関連ではもうひとつ、Appleがサードパーティーにシステム全般で利用できる独自のキーボードの開発を許した点も見逃せない。残念ながらAppleはその手順を「設定」の奥に隠しているため、サードパーティーのソフトキーボードをインストールするのはあまり簡単ではない。もっともAppleはこれによって知識のない初心者がうっかり新しいキーボードをインストールしてまごつくことを防ごうとしているのかもしれない。

いずれにせよ、この機能は大歓迎だ。〔これにともなってジャストシステムはiOS版ATOKのリリースを予告している。〕

ヘルスケア

Appleのヘルスケア・アプリはiPhone自体のモーションセンサー(5sのM7、6/6 PlusのM8)」から取得されるデータも含め、さまざまなデバイスからアップロードされる健康とフィットネス関連のデータを集中管理するハブとなる。またそれらのデータをアプリを通じて特定の相手と共有することもできる。

今のところ私自身はヘルス関連のデータを記録するデバイスをたくさん使っているわけではないが、 それでもサードパーティーのヘルス関連アプリをインストールしたり、データの種類ごとにあれこれアプリを移動したりする必要をなくしてくれた。Apple Watchが登場すれば、ヘルスケア関連のデータは飛躍的に拡充されるだろう。

デベロッパーは収集されたデータを一般ユーザーにわかりやすく表示するアプリを開発するチャンスだ。

ファミリー共有

iOS 8では6人までの家族が単一のiTunesアカウントを共有できるようになった。メインのユーザーはApple IDを使って家族をファミリー共有機能に登録できる。すると登録された家族メンバーは他のメンバーが購入、ダウンロードしたiTunesの音楽やiBookの本、App Storeのコンテンツを自由に利用できる。子供のために特別のApple IDを作ることもでき、両親のクレジットカードが使える。ただし子どもたちの購入には親の承認が必要になる。

またファミリー共有では家族のメンバー全員が写真、カレンダーなどを共有、同期して利用できる。ファミリーといっても別にDNAで親子関係を鑑定するわけではないから、親しい友だちとファミリー共有のグループを作ることも可能だ。その他、ファミリー・メンバーの間で位置を共有したり、「iPhoneを探す」で協力して位置がわからなくなったデバイスを探したりできる。

iCloud Drive

iCloudも強化され、iOS 8のiCloud DriveはDropboxやGoogleドライブに近づいてきた。ドキュメント、ファイルをクラウドに保管するだけでなく、デバイス間での同期も自動的に実行される。つまりあるデバイスで編集した結果が即時に他のデバイスにも反映されるようになった。また同じファイルを目的によって異なるアプリで開くこともできる。

連携

新しい「連携」機能によってデバイス間での作業の連携がより緊密になった。メールを書き、メッセージを読み、ウェブをブラウズするというような作業はiOSデバイスとMacの間でシームレスに実行できる。ただしMac側でこの機能が完全に実現するためにはYosemiteの登場を待つ必要がある(おそらく来月一般公開となるもよう)。しかしHandoffはiOS 8デバイス同士の連携を実現しているので、iPhone 6で書きかけた文書をiOS 8にアップデートしたiPad Airで開いて作業を続けるといったことはすでに可能だ。

Instant HotspotはiPhoneが自動的にホットスポットとなってiPadとMacにWi-Fiを提供する。iPad、Mac側ではWiFiが届かなくなるといちいち接続操作を行わなくてもiPhoneのホットスポットに切り替わる。

Spotlight

Spotlightを利用すると多様な情報源を横断的に検索して答えが得られる。Wikipediaからの結果がすぐに得られるのは特に便利だ。その他App Storeの関連あるコンテンツ、最新ニュース、周辺の位置情報なども検索される。

一見ささいな追加に思えるかもしれないが、iOS 8の有用な新機能のひとつだ。これでiPhoneがモバイル検索ポータルとして大幅に価値を増した。Spotlightはホーム画面の上部からプルダウンするだけで使える。いちいち検索やApp Storeなどのアプリを開く必要がなくなった。

通知と拡張

iOSデバイスの通知センターは必要な情報を見落とさずにすむ便利な機能だが、iOS 8では、メール、カレンダー始めサードパーティー・アプリからの通知に対してもいちいちアプリを開かずに通知センターから直接返信ができるようになった。私の場合、これはたいへんな時間の節約をもたらしている。ロック画面をスワイプしてアプリを開くとInstagram/Twitter/Facebookという魔のバミューダ・トライアングルにはまりんで、とんでもなく時間を無駄しがちだが、通知センターからの返信機能のおかげで、その回数が大幅に減った。

拡張機能はサードパーティーのデベロッパーが、たとえば、ロック画面で下にスワイプするだけでフィリップスのスマート照明を操作するショートカットを作るなど、さまざまな可能性を開くものだ。

音声認識

音声認識はiOS 8で大きく改良された。ユーザーの頭の中を読み取っているのではないかと思うほど正確に音声を認識してテキスト化してくれる。

さらなる成長への期待

iOS 8にはこれ以外にも無数のアップデートが含まれている。上でも述べたとおり、AppleはiOS 8でソフトウェア・キーボードを始めいくつかの重要な領域で制限を緩和した。またApple Payがアメリカでリリースされた。これらはデベロッパーにとっては大きなチャンスであり、今後エコシステムの多方面に影響が出てくるだろう。また来月のYosemiteの公開で「連携」がMacから利用できるようになることも重要だ。

現在iOS 8のアップロードは始まったばかりで、サーバーへの負荷などのため、やや待ち時間がかかっているようだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


iOS 8が公開された、しかしまだ忍耐が必要だ

AppleのiOS 8 モバイルオペレーティングシステムは、対象デバイスをアップデートすべく、公開が始まった。WiFi経由でもiTunesとケーブルで接続しても可能だが、今すぐ見つからなかったり、ダウンロードがうまくいかなくてもパニックになってはいけない。概してAppleは、今回のような大型アップデートの公開は、アクセスの集中を避けるために段階的に行っており、また少なくとも今後何時間かは途方もないアクセス要求がサーバーに寄せられるはずだ。

iOS 8アップデートに備えて、電源につなぎバックアップしておくことが大切だ。iCloud経由でもよいしパソコンと同期してもよい。データが失くなることを極度に恐るなら、両方やっておくのも良い考えだ。私は「白紙」アプローチが好きだ ― 真っさらの状態にしてから必要なアプリだけを再インストールする。

ワイヤレスアップデートの場合、「設定」-「一般」-「ソフトウェアアップデート」と進む。あなたのデバイスで利用できる状態になっていれば、ダウンロードしてインストールするよう促される。フル充電に近いのでい限り、アップデートを始める前にケーブルをつないでおくことをお薦めする。

スムーズなアップデートのためのもう一点のアドバイスは、手順が始まってからのプロンプトに注意することだ。中でも、iCloudドライブにアップグレードするかどうか尋ねる質問は非常に大切だ。現在あなたが使っているクロスプラットフォームのiCloudデータ同期を、あなたの全デバイスでiOS 8またはOS X Yosemiteが動いている時のみ、同期が行われるようにするというもの。Yosemiteはまだ公開されていないので、もしこれをやるとiOSとMacの間でデータをシェアしているアプリの同期が壊れる可能性がある。タクス管理アプリのClear等を使っている人は要注意。

iOS 8には数多くの新機能が追加されているので、お気に入りのアプリをiOS 8対応にするためのアップデートが次々とやってくることを予定しておくこと。他のアプリとの共有を行うための拡張も導入されているかもしれない。様々なサードパーティー製キーボード ― iOSユーザーに与えられる新たな自由だ ― にも注目されたい。

今回Appleは、一種の待ち行列システムを導入しているようで、デバイスのアップデートが承認されると、実際にダウンロードが始まるまで、「アップデートが要求された」というメッセージが表示される。

また、新iOSは膨大な空き容量を要求するが、主としてその理由は、インストールプロセスが始まる前にアップデートファイル一時的に保管するためだ。十分なスペースがなく、メモリーやアプリを削除したくない人は、パソコンにつないでアップデートすれば、ファイルはパソコンにダウンロードされるので大丈夫だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Apple新製品発表イベントのキーノート公演で使われた全ビデオ

Appleファンにとってはお祭りのような日だ。新しいiPhoneは大きなものも含めて2台がアナウンスされた。Apple Watchも登場し、電子商取引ではなく、実際の店舗で利用できるスマートフォンないしスマートウォッチを使う決済方法もアナウンスされた。

発表内容は多岐にわたり、Appleは数多くのビデオを用意していた。しかしライブストリーミングを、うまく見ることができなかった人も多いようだ。したがって、まだ見ていないというビデオがたくさんあるというのが現状らしい。

Appleは発表で使ったビデオをすべてひとつのプレイリストにしてYouTubeにアップロードしている。なので見逃したビデオのある人もキーノート公演全体を見直す必要はない。下に、キーノート用ビデオをすべてまとめたものを埋め込んでおく。

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(翻訳:Maeda, H


Apple、プレスイベントへの招待状を発送―いよいよ9月9日に新iPhoneのお披露目だ

Appleが「9月9日にスペシャル・イベントを開催する」という招待状を送ってきた。このイベントで次世代iPhoneが発表されるのは間違いない。9月9日、水曜日という日付は先ごろRe/codeが推測したとおりだった。iPhone 4S以後、Appleが毎年秋に新製品を発表してきたこととも合致する。

発表されるiPhoneが1種類なのか2種類なのかはまだなんともいえない。4.7インチ・モデルに加えて5.5インチ・モデルも発表されるという噂も流れている。しかしイベントの直後に出荷開始となるのは4.7インチ・モデルだけだろう。大型モデルの出荷はかなり先になると予想されている。新モデルの少なくとも一部にはきわめて強度の高いサファイアガラスが用いられると報じられている。ひび割れ、引っかき傷に非常に強い素材ということだ。

ひとつ異例なのは、このイベントがAppleのクパチーノ本社でもサンフランシスコのYerba Buena Center for the Artsでもないことだ。今回の会場はクパチーノのFlint Center for the Performing Artsだという。Appleの社内講堂は狭いので、大型イベントには向かない。今回はウェアラブル・デバイスの発表 もあるかもしれないとなればどうしても広い会場を使う必要があっただろう。

これまでのパターンに従うなら、このイベントでiOS 8の一般公開も発表されるだろう。iPhone 6(Appleはまだ正式名称を発表していないが)の出荷前に既存iPhoneのユーザーはiOSのアップデートができるはずだ。

われわれはもちろんこのイベントに参加し、ライブで経過を報告する予定だ。〔日本時間ではイベントは9月10日、午前2時ごろから開始となる見込み〕

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


9月9日に発表されるiPhone 6がデバイス・オブ・ザ・イヤー確実なこれだけの理由

Appleは9月9日に大がかかりな製品発表イベントを準備している。これが新しい iPhoneの発表であるのは間違いない。iPhone 5sは前世代の5に対する小改良にとどまったが、iPhone 6(と現在呼ばれている)はiPhone 5sに対して大きなバージョンアップとなるはずだ。 またこのところかなり長期間にわたってフラグシップモデルの投入を控えてきたAppleにとっても極めて重要な製品リリースとなる。

ここ1と月ばかりのリーク情報の氾濫によって、すでにわれわれは新iPhoneについてかなり詳しい情報を得ている。そうした情報によれば、まず4.7インチ・スクリーンのモデルが出荷され、同時にか、あるいはやや遅れて5.5インチ・モデルも販売されるという。5.5インチが遅れるのは製品供給が間に合わないからだという。

iPhoneに大型スクリーン・モデルが投入される影響を軽視すべきではない。Samsungは最近「Appleが今になってやっと大型スクリーンを出した」と揶揄するコマーシャルを作ったが、これはむしろ多くのユーザーが大型ディスプレイを欲しながら、Androidに乗り換えることをせず、Appleがそれを出すまで辛抱強く待っていたことを証拠立てるものだ。

しかも今回の目玉はスクリーンのサイズだけではない。Appleは保護ガラスに新素材を使うと言われている。おそらくサファイアガラスの一種であるらしいが、ひび割れ、傷つきに対して画期的に強いという。Appleはゴリラガラスの採用でパイオニアだったが、現在では多くのライバルが採用するようになっている。さらに強力な新ガラスの投入はAppleに大きな優位性をもたらすだろう。

またカメラも改良されるだろうし、ついにNFCが搭載されるかもしれない。そうなればiPhoneには支払ツールとしても大きな可能性が開けることになる。

Appleは新モデルには既存のファン、乗り換え組を惹きつけるためにCPUなどのパフォーマンスの改良を行ってきた。それに加えて上のような目玉機能も発表されれば、今回のイベントはAppleファンをこれまでで最高に熱狂させるものになるに違いない。現行iPhoneは製品ライフサイクルの終盤にさしかかっているにもかかわらず、力強い売れ行を見せている。今回の新製品が「単に」スクリーンを大型化するだけの改良だと考えるなら、それは大いに観察を誤っている。それにAppleはこれまでもずっと「そしてもう一つ」の驚きを用意してきた。

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速報:AppleのiPhoneイベントは9月9日で事実上確定

Appleは9月9日にiPhoneイベントを準備しているという情報が流れている。Re/Codeの John Paczkowskiによれば、このイベントで次世代のiPhoneがお披露目されるという。9月9日という日付は過去のiPhone発表の流れにも沿う。次世代のiPhoneには大型スクリーン版が加わると報じられてきた。これまでの例では、Appleは発表イベントの直後に予約受付を開始し、1週間から10日後に出荷開始というスケジュールだった。

われわがつかんだ情報によれば、Appleはほぼ間違いなく4.7インチのiPhoneを発表する。5.5インチ版も用意しているはずだが、5.5インチ版の発表はもう少し遅れるかもしれない。デザインに関しては全モデルに金属製筐体が用意されるという噂もある。また気圧、気温、湿度センサー、NFC機能が搭載されてくるかもしれない。

AppleはおそらくこのiPhone 6と同時にiOS 8を一般公開するはずだ。既存のiPhoneのOSのアップデート開始も9月9日になる可能性が高い。iOS 8にiPhone 6の新しいハードウェア専用の機能が含まれているかどうかも判明するだろう。

われわれはAppleに情報の確認を求めている。何か新しい情報が入り次第アップデートする。

アップデート:BloombergWSJも9月9日と報じた。日程はこれで事実上決まったとみていい。

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iPhoneを本格的赤外線カメラに変えるFLIR ONEがApple Storeに―明日から予約受付

映画プレデターで謎の生物が見ていたように世界を見ることができるようになる。iPhoneとFLIR ONEケースさえあればよい。FLIR ONEはiPhone 5またはiPhone 5sに取り付けて使用するケースで、本格的な赤外線カメラ(サーマル・イメージャー)機能を持ち、赤外線領域で物体の表面温度を測定して専用アプリでリアルタイムに映像化する。

このガジェットを利用すると相対的温度差で映像化された外界を観察することができる。Apple Store店頭とオンライン・サイトに8月に並ぶ予定だ。また明日からFLIR ONEのウェブサイトで予約を受付を開始する。

今年1月にCESでデモが行われたときに、われわれもFLIR ONEをテストしてみた。ベータ版だったが大いに感心した。FLIR ONEにはさまざまな実用的な用途がある。壁を剥がさずに建物の配管の水漏れやインシュレーターの不具合などを調べることができる。暗闇で迷子になったペットを探したり、夜の森で野生動物を観察するのにもよい。自動車の故障箇所をすばやく見つけるのにも、防犯にも役立つ。暗闇での人々の行動を覗いておもしろがるのにも使える。ビルのメンテナンス、自動車修理などのプロにも一般ユーザーにも使い道の広いガジェットだ。FLIR ONEの付属アプリにはタイムラプス、パノラマ合成などの機能も含まれ、応用範囲が広い。

FLIR ONEケースにはバッテリーが内蔵されており、連続して2時間使用できる。重量は110gほどだ。色は手持ちのiPhoneに合わせてスペースグレイ(これが最初に出荷される)、シルバー、ゴールドが選べる。明日、東部時間午前9時にFLIR ONEのサイトで予約受付が開始される。価格は349.99ドルだ。

〔日本版〕FLIRはForward Looking Infra Redの頭文字。当初は軍用航空機に搭載される赤外線前方監視装置を指したが、現在は赤外線イメージャー一般の名称となっている。発音は「フリア」。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Appleがオールガラス製のケースに収めたiPhoneやiPad、モニタなどで特許を出願

AppleInsiderによると、Appleは、外殻ケースがすべてガラス製のデバイスを作る方法で特許を出願した。それは、すべての部分を溶融して完全にシームレスな(継ぎ目のない)外見を作り出している。オールガラス製のケースには、iOSデバイスやテレビのモニタなどが収容されるのだろう。

ガラスだけの構造体が設計された目的は、耐久性の最大化と重量の節約だ。一体成型でなく溶融方式なのは、単一のガラスブロックだと重くなるからだ。溶融構造の内部のリブや部分的な強化成形もガラス製で、それらは、構造的にとくに弱いと思われる要所に配置されている。

iPhone 4では前面と背面にガラスのパネルが使われたが、この特許では完全にガラス製のケースに入れられたガジェットを作るから、ほかのメーカーのガラスを使った製品とはまったく違う美観になる。たとえばテレビのモニタの売り場にオールガラス製のRetina Cinema Displayがあったら、それだけが目立ってしまうだろう。またオールガラスケース入りのiPhoneが出たら、いつも以上にマスコミが騒ぎ立てるだろう。

ガラスには衝撃に弱いという性質があるし、そのほかの問題もあるだろう。Appleの特許によくあるように、Appleはただその技術を実験してみただけで、今はほかのことをやってるのかもしれない(サファイヤガラスもその例の一つだ)。しかし出願書類の中の発明者のところには、AppleのSVPで名人デザイナーJony Iveの名もある。ガラスの一体成型はSF映画やSFテレビドラマによく出てくる。だからAppleは、そういうSF的な未来を先取りしたいのかもしれない。

画像: all-glass iPhone 6 concept video(オールガラスのiPhone 6のコンセプトビデオ)

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Fitness関連アプリケーションの利用率は、他ジャンルを87%上回る速度で成長中

最近リリースされたFlurry Analyticsのレポートによると、2014年になって、健康およびフィットネス分野のアプリケーションが他ジャンルのものと比べて急速に伸びているのだそうだ。調査は6,800のiPhoneおよびiPadアプリケーションを通じて行われた。その調査によると、全体の利用率の伸びが33%であるのに対し、健康およびフィットネス分野のものは62%の伸びを示しているのだそうだ(セッション数比較)。成長速度が、他ジャンルのアプリケーションに比べて87%上回る計算になる。

AppleおよびGoogleも、フィットネス系アプリケーションとウェアラブルを連携させるエコシステムの拡大を目指している。HealthKitGoogle Fitを通じて、ウェアラブルデバイスのデータは簡単にシェアできるようになり、さらにそのデータを加工するアプリケーションなどが作りやすくなる方向性がある。

今年の後半になれば、そうしたプラットフォームを活用したプロダクトが登場することとなり、さらに関連アプリケーションの開発が進むことになるだろうと思われる。但しAppleはiOS 8で利用可能となるHealthKitおよびHealthの登場を待つだけでなく、最新の広告では、既に利用可能な健康管理ないしフィットネス関連のアプリケーションを紹介している。

Flurryのレポートでは、健康およびフィットネス分野アプリケーションの利用者につき、さらに詳細な分析を試みている。それによると中年女性が主要なターゲットであると言えそうで、全体の平均よりも3倍の頻度でこの分野のアプリケーションを利用していることがわかる。主要利用者層のうち62%が女性で、とくに25歳から54歳の層が平均より多く利用している。

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(翻訳:Maeda, H


Appleのアクティベーションロックが、主要都市のiPhone盗難を減少させた

AppleがiOS 7で導入したアクティベーションロック機構は、ニューヨーク、ロンドン、およびサンフランシスコにおけるiPhoneの盗難を事実減少させていると、ニューヨーク司法長官Eric Schneidermanは語った。

「キルスイッチの導入は、スマートフォンの盗難行為に対して明らかな効果があった」とSchneidermanがNew York Timesのインタビューに答えて言った。「クレジットカードの停止と同じようにiPhoneが無効化されるなら、文鎮を盗むのと同じことになる」。

アクティベーションロック導入前後の6ヵ月間を比較したところ、iPhone盗難は38%減った、とサンフランシスコ市警察は言っている。

2014年の最初の5ヵ月間、Apple関連の盗難件数は、2013年の同時期に比べて19%減少した。

スマートフォンの登場以来、誰かの手からを奪い、デバイスを消去し、売り飛ばすことによって簡単に200~300ドルが手に入ることから、盗難は急増している。実際ニューヨーク市警は、2012年に「アンチApple盗難」キャンペーンを実施し、iPhoneオーナーが盗難に備えて端末を登録できるようにした。

しかし、アクティベーションロックの導入によって、ユーザーが遠隔操作で端末を消去あるいはロックできるようになったことが、スマートフォン関連盗難の増加を逆転させたようだ。

スマートフォンに盗難防止に取り組んでいる会社はAppleだけではない。最近カリフォルニア州は、同州で販売されるスマートフォンに盗難防止対策を必須とする法案を通過させ、現在MicrosoftがWindows Phoneシステムで開発を進めている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


iOS 8で、iPhoneはあなたのデジタルハブになる

Macworld 2001で、スティーブ・ジョブズは有名な「デジタルハブ」戦略を紹介し、Macを動画撮影や音楽再生等のあらゆる単目的ガジェットを管理するデバイスにすると語った。今年のWWDCイベントで、AppleはiPhoneが新しいハブになり、Mac、iPad、そしてクラウドにあるものすべてが、単なるアクセサリーになることを示した。

これはAppleにとって大きな転換だ ― スティーブ・ジョブズは最後のWWDC基調講演で、iCloudはあらゆる人々にとってデジタル生活の新たな中心になると宣言した:「われわれは、PCとMacを単なるデバイスへと格下げする」

今のところ、iCloudはあの約束を果たすに致っていない。デバイス間の連絡先の同期等はiOSでスムーズに働いているが、iCloudにデータを保存しようとするデベロッパーにとって、Appleの約束通りにはなっておらず、自身で解決するか、Dropbox、Amazon、Google等の統合ソリューションを利用する結果となっている。

一方、デバイス利用時間の膨大な部分が、ノートPC、デスクトップ、タブレットから、スマートフォンへと移りつつある。Andreessen Horowitzのアナリスト、Benedict Evansは4月にこう言っていた:「タブレットやノートやデスクトップは『ビッグスクリーン』という一つのカテゴリーとしてスマートフォンと戦っていると考えた方がよい。そして、そのチャンスはスマートフォンよりも小さい」

Facebookの月間平均ユーザー数を見れば、このトレンドが実世界での利用にどう反映しているかがわかる。モバイルだけでアクセスする人数は、デスクトップだけ ― あるいはノートPCだけ ― の人数より多い。そしてユーザーの79%は、利用の一部がモバイル経由だ。

Graph courtesy of Andreessen Horowitz analyst Benedict Evans.

iOS 8でAppleは、モバイルに集中する生まれたてのエコシステムを推進することによってこのトレンドを後押ししている。今週Appleが披露した「新」エコシステムのほぼ全てが、ユーザーのデジタル体験の中心にiPhoneを据えている。

  • Mac OS Yosemiteで電話をかけたり、SMSメッセージを送るためにはiPhoneが必要。
  • HealthKitおよび新しい健康アプリで、iPhoneはあらゆるフィットネス・ダイエット用アプリやセンサーの主要情報格納場所であり、Appleはエコシステム全体の中心にiPhoneを置いている。
  • 同様に、HomeKitはiPhoneをあらゆるホーム用スマートデバイスの制御に使う。特に、HomeKitでAppleは、初めてデベロッパーにSiriの語彙を増やす機会を与えた ― ユーザーは「Siri、キッチンの明かりを全部消して」とか「Siri、1階の明かりを全部つけて」などをSiriに命令するために、家の中の部屋と「ゾーン」を定義できる。
  • CarPlayは、車内のインフォテイメントシステムを、iPhoneが制御を乗っとるための無能なインターフェースへと変え、“Hey, Siri”コマンドによって充電中のiPhoneが完全ハンズフリー体験を提供する。
  • Touch IDをサードパーティーデベロッパーが利用できるようになり、iPhoneをバンキングやプライベートメッセージ等を行うための最も安全な手段にする。
  • AppleがiOS 8でAirPlayのピアツーピア接続を使用することにより、ビデオやゲームのコンテンツをApple TVに送るためにWiFiネットワークすら不要になる。

iPhoneはあなたのホームパソコンほど強力ではないかもしれないが、十分能力があり、ほぼいつでもそばにいて、デスクトップ機では殆ど意味のないソフトウェア機能やセンサーを満載している。

iOS 8でマジックを起こすのはiCloudだが、それは、ユーザーによる自分や自分のデバイスのすぐ近くの世界とのやりとりを利用することによって行われる。これは、デスクトップ(そしてクラウド)から離れることによって可能になることだ。こうして、コンピューティングは、よりパーソナルに、そして私たちが実際に生きている世界とより密接なものになる。

Appleの最新CMのキャッチフレーズは、「iPhone 5sのパワーを得たあなたは、自分で思っているよりパワフルだ」。彼らはそれがどのように、創造性を表現したり、身体をより良くケアする ― より人間らしくある ― ために使われているかを示した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


iOS 8発表―通知、写真、クラウド同期、キーボード、ヘルス・アプリなど重要な新機能が多数

昨年、AppleはiOS史上最大のアップデートを実施した。今年、進化はさらに新たな段階を迎えた。ジョニー・アイブのチームはユーザーからのフィードバックに耳を傾け、機能を深めていく時間が十分にあったはずだ。ついにiOS 8が登場した。

WWDCでの発表は続いており、われわれは現在も取材中だ。この後もWWDC関連記事をアップするのでお読みいただきたい。

AppleはまずiOS 8の概要を説明した。以下、その要点を報告する。

通知センター: 大きな変更があった。通知が対話的になり、下にスワイプするとメッセージにすぐに返事ができるようになった。この機能はロックスクリーンでも有効だ。OS X Mavericksの対話的通知によく似ている。

ダブルタップで「お気に入り」の相手を表示できる。日頃よく連絡を取り合っている相手がすぐに探せる。

iPadのSafariの場合、右上隅のタブ・ボタンをクリックするとタブ表示に切り替わる。 これは今回同時に発表されたOS X Yosemite搭載版と同じだ。

メールを書いているときに、下スワイプする受信トレイにジャンプできる機能が加わった。メールを書きながら関連のメールをチェックできる。終わったら画面下をタップすると編集中のメールに戻れる。

クイック・タイプ:iOS 8では新しいキーボードが搭載された。このキーボードでは初めてキーワード候補が表示されるようになった。これはコンテキスト感知タイプで、ユーザーが以前に入力した単語を自動的に候補として表示する。

しかもこのキーボードは会話の相手が誰であるかをコンテキストとして考慮に入れる。これによって入力される単語の候補を予測する精度がアップしているという(チャットの相手が上司か恋人かで会話の内容も大きく変わる)。

連続性(Continuity): これはiOS 8からOS X YosemiteまでAppleの全ソフトウェア・エコシステムの新たな核ともなるべき機能だ。iPHone、iPad、Macは常にお互いの存在を意識するようになる。ユーザーはどんな作業をしている場合でも、一つのデバイスから別のデバイスにごく簡単に移動できる。

たとえばMacでメールを書いているとしよう。iPhoneの左下隅に小さなアイコンが現れる。ユーザーが上スワイプすると、さきほどまでコンピュータで書いていたメールの下書きが表示され、編集を継続できる。逆にiPhoneからMacにも同様に移動できる。

iMessage: iPhoneで一番よく使われるアプリの一つだろう。これにも改良が加えられた。

グループ・メッセージの場合、Facebookメッセージのようにスレッドに名前を付けられるようになった。またスレッドに新たな相手を追加したり、既存の相手を削除したり、また個別に相手を指定して一時的にメッセージを受け取らないようにすることもできるようになった。

また音声メッセージ機能が追加された。入力窓の右側にある小さなビーコンを左にスワイプすればよい。また通知センターに表示されたメッセージに音声で返信したい場合はiPhoneを耳に当てるだけでよい。

もうひとつ重要な点は、音声、ビデオのメッセージの場合、一定時間後に自動的に削除されるように設定できることだ。

ヘルス(Health): われわれはAppleがヘルス関連の発表をすることを予期していたが、アプリの名前がシンプルに「ヘルス」となるとは思わなかった。このアプリは、iOSを利用したヘルス・アプリをひとまとめに登録し、バックグラウンドで動作させるためのプラットフォームだ。ユーザーはヘルス関連のアプリの操作やデータの閲覧をすべてここから行える。

ヘルス・アプリにはHealthKitと呼ばれるSDKが用意されており、デベロッパーだけでなく、医療機関などもアプリを開発できる。

ファミリー共有:これもiOS 8の重要な新機能だ。ユーザーは家族が所有するすべてのデバイスを同期できる(ただし単一のクレジットカードに関連付けられている必要がある)。ファミリー共有を設定すると、コンテンツ、カレンダー、リマインダー、連絡相手などが全デバイスで自動的に同期するようになる。また家族所有のデバイスの位置を追跡できる。これはよく忘れ物をする子供を持つ親にはありがたい機能だ。

しかしファミリー共有機能でいちばん重要なのは子供がお金を使うのをチェックできることだ。子供の買い物のせいでとんでもない額の料金支払に青くなる心配はもうない。子供がiTunesとAppStoreでなにかを買おうとすると、両親のデバイスに承認を求める通知が行く。

写真:

これまでAppleの写真ギャラリーには最大1000枚までした保存できず、それ以上の写真を保管したければ、Macに移動するしかなかった。今回AppleはiTunesがユーザーの音楽と映画を保管するように、ユーザーの写真とビデオをクラウドに保管し、どのデバイスからでもアクセスできる機能を提供した。

また写真にアクセスできるだけでなく、ビデオと写真に対して驚くほど高度な編集ができるようになった。もちろん編集結果もすべてのデバイスで同期する。

また写真アプリの検索機能を大幅に強化した。また最近撮った写真、最近見た写真が候補として優先的に表示されるようになった。

また写真アプリの全体的なデザインもかなり変化した。写真の余白スペースが広くなったところなども含めてYosemiteに似た印象だ。.

Siri: こちらも大きなバージョンアップがあった。「ヘイ、Siri」と呼びかけるだけで、デバイスに触れることなく起動できる。私はSiriが登場したときからこの機能がサポートされるのを切望していた。またSiriはShazamと連携するようになり、iTunesで買い物をしたり22カ国語でディクテーションができるようになった。

デベロッパー:

今年はデベロッパー向けの新機能も数多く提供された。TouchIDによる認証はすでにサードパーティーのデベロッパーに公開されているが、今回はキーボード・アプリをAppStoreに登録できるようになった。これでSwypeもiOSデバイスについに登場するかもしれない。カメラのAPIも公開されたのでサードパーティー・アプリによってカメラをマニュアルで細かくコントロールできるようになりそうだ。

今回公開されたHomeKitも大変興味深い。HomeKitはApple版のホームオートメーションのプラットフォームだ。デベロッパーはHomekitを利用してモノのインターネット(IoT)をコントロールし、iOSベースのさまざまなホームオートメーション・アプリを開発できる。 Siriと組み合わせると、たとえば「もう寝る!」とiPhoneに呼びかけるだけでエアコンの温度設定を下げ、家中の電気を消すなど、さまざまな就寝準備が一度に命令できるようなるかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


iPhoneは今も最高のスマートフォン

ここTechCrunch編集部では、多くのスマートフォンを見る機会があり、その品質の平均的水準の高さは、つい5年前と比較しても実に印象的だ。その間のAndroidの成熟度合にも驚かされる ― しかし、当初圧倒的リードを保っていたライバルiPhoneとの差を縮めるための、Android OEM各社による様々な努力にもかかわらず、今もApple製スマートフォンが最高であることを疑う余地はない。

なぜ今この時期にこの懐しい話題を持ちだすのかって? 主要Androidメーカーの新機種がほぼ出揃ったことが一つ。そして別の要因がある。ガールフレンドがSamsungへの短い旅からiPhoneに戻ってきたこと、そして、父が旅行にカメラを持っていくのをやめ、iPhone 5sだけを使うようになったこと。生涯にわたる写真マニアにとってこれは一大事だ。

iPhoneのカメラは、今もライバルに対する定量化の難しい優位点の一つだ ― スペックで上回っているAndroidカメラは少なくないが、モバイル端末カメラマンの最高傑作は一貫してiPhoneから生まれており、撮影者の不満も最少限だ。

他にも新たなライバルたちに対するiPhoneの優位性として、体験の一貫性(Androidに様々な外観や変更があることは、使う端末によって振舞いが異なることを意味している)、端末の持ち運びやすさ(巨大画面は使っている時は魅力的だが、大部分の時間あなたの電話機はポケットの中にある)、製造品質等がある。そしてiPhone 5sは昨年秋に発売されたにもかかわらず、最新のソフトウェアやウェブテクノロジーを扱う上で性能に何の問題もない。

この意見に多くの反論があることを私は信じているが、乗換えた人たちの中に、心の奥底では私が正しいと秘かに認めている人たちがいることも、同様に信じている。そして今後魅力ある新機種や新機能が出てきても、Appleのスマートフォン技術が、ライバルたちのはるか上を行くであろうことも。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook