Instagram Stories、1周年を迎えてトップに立つ――チャットサービスのDAU数でSnapchatを超える

Instagram Storiesは去年の8月2日にスタートしたときはSnapchatのクローンなどと評されたものの、1年目の誕生日 を迎えてオンライン・ビジュアル・コミュニケーションの分野で世界最大のサービスとなった。Instagramに登録している企業の半数は先月Storiesにも投稿している。Storiesアプリについては、25歳未満のユーザーの1日あたり利用時間は32分、25歳以上のユーザーでは24分と大幅に利用時間が伸びている。

SnapにストップをかけるというFacebookの戦略が成功したのは、主としてInstagram Storiesの功績だ。SnapchatのMAU〔月間アクティブ・ユーザー〕の成長率は四半期あたり17.2%からわずか5%へと急落した。これに伴ってSnapの株価も上場売り出し価格の17ドルから現在の13ドルまで落ちている。

Instagram StorieのDAU〔1日当たりアクティブ・ユーザー〕は2億5000万人であるのに対してSnapchatは1億6600万人だ。1日当たりの利用時間についても、 Instagramは「平均30分以上」としたSnapchatを上回っているようだ。Snapの上場申請書によれば25歳以上の利用時間は20分ということだが、この点でもInstagramが勝っている。

[アップデート:InstagramのDAUがSnapchatを抜いたというニュースはSnapの株価をさらに下げ、12.67ドルの新安値がついた。

ユーザーがInstagramに集まる理由はわかりやすい。もともと大きなユーザーベースがある上にSnapの主要な特長と人気の機能をコピーしたからだ。
Instagramでいちばん人気がある拡張現実による顔フィルターは子犬の耳だが、これはSnapのものとほぼ同様だ。 Instagramの顔フィルターで3番人気はウサギ耳、5番人気はコアラ耳だが、これもSnapの犬の顔フィルターからヒントを得たのは間違いない。一方でInstagramは着実に新機能を追加し続けている(下の画像はInstagram Storiesの最初の誕生日を祝うスタンプ)。

InstagramはまたSnapchatのコピーも能率的だ。InstagramがStories自体を開発するには3年近くかかったものの、Snapchatで人気の「スタンプを自作できる」キットを作るにはわずか4ヶ月しかかからなかった。

InstagramはSnapchatのコピーするばかりでなくStoriesの機能を拡張するのも素早かった。Snapchatの「消えるメッセージ」の対抗策として出発したInstagram Directはフル機能のメッセージ・システムに成長した。 Instagram DirectはDAU〔月間アクティブ・ユーザー〕は3億7500万人に達している。Snapは逆にInstagramのチャット機能にスポットライトを当てる結果となり、InstaramはWhatsApp、Messenger、WeChatに次ぐ世界有数のチャットサービスとなっている。企業がInstagram Storiesに投稿するメッセージの5通に1通はDirect Messageを通じて返事を受け取っているという。つまり顧客と非公開でメッセージのやり取りをしたい企業にとってInstagramは非常に魅力的だ。【略】

ありとあらゆることを投稿できるアプリの氾濫は一部のユーザーにある種の「投稿疲れ」を引き起こしている(少なくとも私はそうだ)。何種類ものアプリとそれぞれのユーザーに生活の一部始終を投稿するのというのは面倒な作業だ。私などは「こんなことに時間をかける価値があるのだろうか?」と思ってしまう。FacebookがInstagramでStoriesフォーマットをさらに拡大していくならある種のオープン化を図るかもしれない。ユーザーがチャットに嫌気がさすにせよオープン化されるにせよ、Facebookに対するSnapの脅威は取り除かれることになる。

右はSnapchatを象徴する「花輪の顔フィルター」、左はInstagramによる大変よくできたコピー

今後Snapがユーザー数の増加を取り戻し、四半期決算の内容を劇的に改善するのでないかぎり、株式市場はSnapの将来をTwitterと比較し始めるだろう。しかしInstagramはSnapの復活を妨げるためにあらゆる手段を使うはずだ。

わずか1年前、Snapchatはソーシャルメディアの新たな王者となる途上にあるように見えた。Snapchatのフルスクリーンの共有窓は友達の生活をありのままに実感するのにこの上ないチャンネルだった。これを打ち負かすのは不可能だと思われた。しかしFacebookとInstagramは打ち負かそうなどとは考えなかった。単にSnapchatをコピーしたのだ。後はInstagramという年齢によらず誰もが使っていて馴染みのある場所にその新機能を付加するだけでよかった。

Featured Image: Bryce Durbin/TechCrunch

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ロックアップ期間終了はSnapの株価に悪いニュースか

ここ数ヶ月不安定な値動きを見せてきたSnapだが、いよいよ7月31日から一部関係者の株の売却が可能になった。

これはロックアップ期間と呼ばれる仕組みで、社員や初期からの投資家は上場後一定期間、保有する株式の売却を禁じられる。この禁止期間は上場ごとに異なるが、Snapの場合、最初の公募売り出しに関しては上場後150日がロックアップ期間と定められた。第2回の売り出しは8月に予定されている。

Snapchatの運営会社の株価はこのところ急降下しているが、その理由の一つがロックアップ期間の終了だ。ただし社員などの関係者の株式が売却可能になったからといって実際に売却されるとは限らない。

Stifel NicholasのアナリストScott Devittは市場の反応は大げさだと考えている。7月始めにDevittはレポートで「投資家の反応は過剰」と述べ、関係者は株を売らないと予想した。その結果、DevittはSnap株を「買い」推奨に格上げした。Morgan Stanleyは逆にイコール・ウェイト〔投資判断中立〕に格下げした。

新規に上場した企業にとってよくあることだが、Snapも長期の投資に適した企業だと市場を納得させるのに苦労している。一部の投資家はSnapは第2のFacebookだと考えているが、別の投資家はTwitterのような不安定な投資対象になるのではないかと懸念している。

なるほどSnapchatは短期間に1億6600万人の1日あたりアクティブ・ユーザーを集めることに成功した。しかしFacebookのクローン、Instagram StoriesはあっさりSnapchatを追い抜いた

Snapの先週の終値は13.81ドルだが、3月初めの上場時の株価は17ドルだった〔高値は3月3日の27.09ドル〕。

画像: Bryce Durbin/TechCrunch

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Snap株価、初めて上場価格を割る

いやはや。

Snapchatを運営する企業、Sapは株式市場でいささか苦しい状況にある。今日(米国時間7/10)の終値は16.99ドルだった。つまり上場価格17ドルを初めて公式に割り込んだことになる。

これは重大だ。なぜなら3月の上場以後、市場でSnapを買った投資家は全員が損失を被ったことになるからだ。 「損をさせられた」という評判はきわめて具合が悪い。

しかし社員や上場以前の投資家にはまだ希望がある。希釈後の時価総額は依然として238億ドルほどある。これは上場前のSnapの希釈後の会社評価額200億ドルより上だ(ここで希釈後というのはストックオプションを含めた発行済全株式という意味)。

Snapのロックアップ期間は150日だった。つまり社員や投資家は7月31日から株式の売却を始めることができる。しかし投資家の一部には投げ売りによってますます株価が下がるのを恐れる声もある。

Snapの最初の四半期決算は5月に行われたが、投資家には不満を抱かせる内容だった。次の四半期決算は8月の予定だが、その内容は株価に大きな影響を与えそうだ。

最近上場したテクノロジー企業で株価が低迷しているのはSnapだけではない。Blue Apronも先月末に上場したものの、株価は上場価格を下回っている

7月にはテクノロジー企業の上場はあまりなさそうだ。Redfinが唯一の上場となるかもしれない。

画像: Bryce Durbin/TechCrunch

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Instagramはユーザーのフィルター設定を保存させるべきだ

世界がInstagramのSnapchatライクな位置情報共有機能を待っている間に、それよりずっと簡単でわかりやすい機能について考えてみる価値があるだろう:ユーザーのフィルター設定だ。

Instagramでは、お気に入りのフィルターをリストの先頭に並べ、あまり使わないものを後ろに回せるようになった。しかし、Instagramのスタイルはユーザーごとに異なり、一つのフィルターだけでそれを表現することはできない。そして、まったく同じ設定をほぼ全部の写真に適用するために、ユーザーは多大なエネルギーを消費させられている。

私は多くの場合、同じタイプの写真には、同じエフェクトやフィルターを使っている。自撮りなら6割方はNashvilleを使う。風景なら、もっと活気のある例えばLofiかX-Pro IIなどだ。さらに私は、Instagramのほとんどの写真に独自のカラートーンやフォトエフェクト(vignette、saturation等)を加えている。

好みのエフェクトやカラートーン、フィルター、レベルなどを組み合わせた自分専用のフィルターが作れたらどうだろうか。独自に作ったフィルターを友達と共有することもできるだろう。これはユーザーにとって便利な機能になるだけでなく、Instagramにとっても新たな収益モデルにもなる。

プロのフォトグラファーやトップレベルのInstagrammerは、すべての写真にまったく同じPhotoshopエフェクトを使用することが多い。そうすることでユニークな特徴が生まれ、個性的でファンにわかりやすい写真になる。

多くのInstagram著名人が使っているVSCOは、プリセットされたユーザーフィルターをすでに提供しているが、インターフェースがわかりにくい。Instagrammerのビッグネームであれ平均的ユーザーであれ、個人の好みにあわせてアプリをカスタマイズできるようにすることは、Instagramにとってもメリットでしかないはずだ。

加えて、 Cubbygrahamなどのプロ写真家は、こうしたフィルターをアプリ内課金で販売することで、自分たちとInstagramの収益モデルを構築できるかもしれない。

もちろんこれはSnapchatの完全コピーではないので、現実離れした望みなのかもしれない。それでも夢は持っていたい。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Instagram StoriesのDAU、2.5億人――ライブビデオの録画再生も追加

Snapchatに対するInstagram Storiesの優位性は拡大している。同時にライブビデオを後で再生できる新機能をスタートさせた。Instagram StoriesのDAU(1日当たりアクティブ・ユーザー)は2億5000万人となった。Snapchat Storiesがリリースされたのは2016年の8月だったが、その後昨年10月の1億人、今年1月の1億5000万人、4月の2億人と順調にユーザーを拡大してきた。これに対してSnapchatのDAUはトータルで1億6600万人だ。一方Instagram全体のMAUは7億人だ。

Instagramは私の取材に対して「新しいクリエーティブ・ツールから位置情報までユーザーがいついかなる瞬間も容易に共有できるよう、またフォローしている相手が公開している興味あるコンテンツを発見しやすくするよう努力してきた。その結果、Instagramはアメリカ内外を通じて力強い成長を続けている」と述べた。

Instagramが発表した数字はStoriesの成長がむしろ加速していることを示す。最近2ヶ月の新規ユーザーは5000万人だった。その前に5000万のユーザーを追加するには3ヶ月かかっている。一方Snapchatの成長率は減速している。2016年第2四半期は17.2%だったが、2017年第1四半期には5%にダウンしている。これに対して Instagram Storiesの四半期成長率は25%だ。

Snapchatの株価はInstagramの今朝の発表と同時に下落したがその後持ち直し、下落幅は2.96%に留まった。

Instagram StoriesはSnapchatが欠いている機能にさらに柔軟性を加えた。モバイル・デバイスのカメラからLive videoを公開した後、ユーザーはビデオをただちに消去するか、その後24時間に限って再生できるようにするか選択できる。 ユーザーがLiveビデオの再生を選択した場合、友達はフィードの上部、プロフィール部分に再生ボタンが表示される。

これまでLiveビデオは放映終了後に自動的に削除されていた。これは「その時見なければ見ることができない」というモチベーションを与えていたが、同時にLiveビデオ機能を不便に感じさせる原因でもあった。ビデオを向こう24時間公開できるようになったことは、さらに多くの友達がビデオを見ることができることを意味するのでLiveビデオを利用するユーザーは増えるはずだ。

TwitterのPeriscopeは当初ライブビデオの再生可能な時間と24時間に限っていたが、その後無期限に保存できるよう変更された。Facebook Liveのビデオも同様に恒久的に保存、共有できる。以前のInstagram Liveは放映中に見逃せば、その後は見ることができないという点で独特だった。24時間の再生が可能になったことでStoriesをフォローしている友達はビデオを見るチャンスが増えたことになる。

Instagramがこれほど急速に成長できたことは一方でSnapchatが大きなチャンスを逃したことを意味する。ロサンゼルスのSnapchatがアメリカのティーンエージャーにクールなアプリを提供するのに熱中したことは近視眼的だった。年長のユーザー層には使いにくいものになっただけでなく、海外での成長戦略も欠いていた。もともと国際的に人気が高いInstagramをベースにしたStoriesがさらに使いやすくなったことで、ソーシャルメディアのユーザーは誰もがこのフォーマットを利用することになりそうだ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

あなたの日常生活をライブストリーミングしたらCamSodaが毎月200ドルくれる、意外とメディアの未来を暗示か

あなたは、自分の乱れた部屋を何百人もの人たちに見せたい、と思っていたかな? 自分の朝食や昼食や夕食の様子をストリーミングして、快感と同時にお金も得たいと思っているかな? 何もすることがなくてスマホの画面を長時間じっと見つめているところを、どうしてもほかの人たちとシェアしたいと思ってるかい? CamSodaが、そんなあなたと契約したいって。

CamSodaは、男や女やいろんな人が服を脱ぐところを実況ストリーミングするサービスだが、今ではユニークなライフストリーミングもやっている。あなたの日常をみんなに見せて、月に200ドルと、無料の“カスタムメイドの”Webカメラをもらえる。そのサービスLifeStreamは、ほとんどがNSFWだから、今クリックしない方がよい。

これを、パブリシティで海千山千の企業が放った巧妙なパブリシティだ、と思ってもよいが、実はLifeStreamは、ライブストリーミングの強力なユースケースのひとつだ。 受け入れのプロセスはかなり厳しいが、選ばれた人には自分の家に置く数台のカメラが配布され、毎月200ドルの報酬をもらえる。インターネットの通信料金は、CamSodaが負担する。言い換えると、自分の生活は人が見てもおもしろいはず、と確信できる人に、誰かがお金を払ってくれるのだ。

CamSodaの注意深い説明の仕方によると、彼らが求めているのは、ありのままのライブストリーミングで、それはたまたまセクシャルであったり、なかったりする…そして結果的に同社のサービスは、FacebookやInstagram、SnapChatなどとガチで競合する。Facebookなどの名を挙げるのも、パブリシティの一環だろう。Facebookなどにもときどき、画質の悪い、見るに耐えないライブビデオが登場し、ときにはそれがニュースねたにもなるが、CamSodaはそれをあえて商用化して、ライブストリーミングというものを、セックスに依存せずにおもしろいものにしようとしている。

たしかに、セックス以外にもおもしろいライブストリーミングはある。パロアルトでシェアハウスしているプログラマーたちが、La Croix炭酸水の代金を稼ぐために、自分たちの男ばっかりのパーティーをライブストリーミングしている。あるバンドは、練習場兼彼らの住居である家を、ライブストリーミングしている。アンディ・ウォーホルの有名な言葉を借りれば、“未来には誰もが有名人になれる、飽きられるまでは”、だね。

このライブストリーミングに、VRを加える計画もある。CamSodaのプレスリリースは、こう言っている:

CamSodaは今、完全に没入的な体験を提供するために仮想現実(VR)カメラをテストしている。これによって、もっと親密な体験を共有できるようになり、視聴者自身が実際にその部屋にいるような感覚になる。

 

ここで強力な武器になるのは、(またまた)ポルノだろう。VRは良いアイデアだ。

でもインターネット上では今後ますます、ユーザーが作ったコンテンツによる収益化が難しくなるだろう。TwitterやFacebookは今のところ安全地帯にいるが、未来のネットワークはますます細分化されたオーディエンスにブロードキャストせざるを得なくなり、ギャラを払わなければならないタレントや有名人でビューを稼ぐ安易なやり方は、ますます空振りに近づくだろう。そうやってユーザー生成コンテンツ(user-generated content, UGC)が破綻したら、生き残るのはどんな企業だろうか。

結局これは、人がセックスしているところを見るサービスに帰結するのかもしれない。でもメディアの社会的構造が大きく変わろうとしている今および今後、あなたや、あなたの乱雑なベッド、あなたのだらしないゴールデンレトリーバーのビデオが、ライブストリーミングの人気を盛り上げ、ハリウッドを斜陽に追い込むかもしれない。それは、実際にありえることだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Snap、Q1のSpectacles「およびその他」の売上は830万ドル

Snapchatは、同社のスマートメガネ、Spectaclesが何台売れたのか正確な数字を公表していない。しかし今日(米国時間5/10)Snap社は、大部分がSpectaclesの売上からなる「その他の売上」部門で、2016年Q4に約450万ドル、2017年Q1に830万ドル以上の売上があったことを正式に認めた。

この部門の他の収入源の可能性を無視すれば、1台130ドルの価格から逆算して、Q4には約3万4600台、Q1には6万3800台が売れたことになる。しかし、このくくりのなかにほかの大きな収入源がもし入っていれば、台数はもっと少なくなる。

2017年Q1決算で22億ドルの赤字を出しているSnapにとって、この830万ドルは利益を生むというには程遠い。そしてSpectaclesでクールさを見せようとしたことがSnapchatのユーザー成長にあまり貢献していないことは明らかであり、InstagramがStoriesクローンを出して以来ユーザーはほとんど増えていない

Snapが次の物理的カメラを作りたいのなら、顔にくっつけるコンピューターよりも広くアピールする何かを考える必要がある。既に同社が検討したことがあり賢い選択だとわれわれも考えるのが、スマートフォンに取り付ける360度カメラだ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Snapは第2のTwitter化している―ポリシーの根本的見直しが必要

Twitterは2013年にユーザー数が急激に頭打ちになったときにビジネスとして行き詰った。TwitterはFacebookを始めとするライバルからいくつもの機能をコピーしたが、これはかえってユーザーが求めるコンテンツを発見することを難しくした。選択を加えない単純な新着順のTwitterのフィードはもともとユーザーが望みのコンテンツを発見しにくかった。次の四半期にもユーザー数の伸びの低下が続くとTwitterの株価は18%下落した。

今日(米国時間5/10)、上場後最初の四半期決算の発表を受けてSnapchatの株価は暴落した。Facebookと激しく競争する中、Snapの選択を加えない単純な新着順のフィードも望みのコンテンツを発見しにくかったからだ。Snapの株価も24%下落した。

しかしTwitterは株価急落から4年経って再び成長し始めた。Twitterは根本的なプロダクト・ポリシーの一つを捨てることをとうとう決断した。それは「選択を加えいない単純な新着順フィード」だ。Twitterはフィードの表示に単純な新着順を廃止し、アルゴリズムを導入した。フィードはユーザー別にもっとも適切な投稿がトップに表示されるようカスタマイズされることになった。親しい友だちの投稿など関心が高いはずの投稿が目立つ位置に表示される。その結果、2017年の第1四半期にTwitterは久々に成長を回復し、900万人の新規ユーザーを加えることに成功している。

今日Snapは今期800万の新規ユーザーを獲得し、成長率は5%だったと発表した。残念ながらこれは2016年第4四半期のユーザー数158万、成長率3.2%という数字とほとんど変わらない。この間、 InstagramはStoriesをコピーしSnapchatの成長を妨げた。株式市場はSnapの現状に対して強い不満を表明している。

SnapchatとCEOのEvan Spiegelはそろそろ歴史から教訓を得るべきだろう。 なるほどSnapの反Facebook哲学は「消えるメッセージ」を産み出した。Facebookのチャットがメールに似て恒久的であるのに対してSnapchatのメッセージは24時間でタイムラインから消滅する。しかし手を加えない単純な新着順のStories表示はユーザーにとって非常に使い勝手が悪いものになっている。セレブや知り合いなどフォローしている相手の投稿の洪水に本当の友達からのメッセージが埋もれてしまう。
Snapchatのアルゴリズムを使わないフィードはユーザーを窒息させてしまうと先月私は警告した。

なるほど昨日発表された消しゴム機能、Magic Eraserや最近の3D拡張現実、World Lensesなどはよくできている。しかしそうした新機能ではSnapchatが使い難くなっているという根本的な問題の解決にはならない。世界のティーンエージャー、あるいはそれより上の世代のユーザーに対してSnapchatを使いやすく再び魅力的なものにするためには根本的なサービス哲学の見直しが必要だろう。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Snap、初決算は期待外れで株価急落―上場後の値上がり帳消し

Snapの上場は成功したと考えられている。しかし最初の四半期決算はウォールストリートの期待に遠く及ばず上場の成功は完全に吹き飛んでしまった。

Snapの発表によれば、同社の2017年第1四半期の売上は1億4960万ドルで、1株あたり2.31ドルの損失だった。この損失は株式ベースの報酬によるものが大きかった。一方でアナリストは1億5800万ドルの売上に対して0.16ドルの損失を予想していた。簡単に言えば成績は悪かった。同時にユーザー数の伸びも鈍っていた

この結果を受けて、株価は延長取引時間に20%以上下落し、18ドルを割り込んだ。これは上場後の値上がりを帳消しにして当初の売り出し価格17ドルぎりぎりに戻ったことを意味する。

四半期決算の内容を考えれば株価の急落は当然のことと受け止められている。上場後最初の決算はビジネスの詳細が公になる最初の機会だ。そこで成長余力とコスト管理の能力に関して深刻な疑問が持ち上がった。Snapのサービスがクラウド上で運営されていること、FacebookがSnapでもっとも人気のある機能を積極的にコピーして戦いを挑んでいることも悪材料となった。FacebookはSnap的な機能をInstagramに導入している。Instagramはすでに億単位のユーザーを擁しており、Snapのユーザーの伸びへの影響が懸念されていた。これが事実そうであるかどうかは分からないものの、株価にとっては「そのように見える」だけで十分だ。

Snapの赤字は昨年同期の1億40万ドルから今期は22億ドルに膨らんだ。ただし このコストの大部分は株式ベースの報酬だ。決算報告によれば、Snapの株式公開に伴って社員への報酬として計上されたRSU(制限付き株式ユニット)が20億ドルに上っている。つまりこのRSUの分を除けば事態は一見したほど悪いものではないとも言える。しかしRSU分を除外してもSnapの赤字は前年同期比で2倍になっている。

なるほど上場後最初の決算というのはどんな企業にとって波乱の体験となることが多い。Snapはまったく新しいジャンルの広告ビジネスであり、ウォールストリートは営業成績の予測にあたって2年あまりのデータしかなかった。ビジネス自体は急成長している―2015年から2016年の間に6倍にもなった。しかしコストもそれに比例して急騰した。今後ウォールストリートはSnapについてユーザー数、コスト、売上構造など、あらゆる変化をきわめて注意深く研究することになるだろう。

〔日本版〕SnapはAWSクラウド上で運営されており、上場申請書によればAWSに対して毎年10億ドルを支払う契約をしている。RSUはストックオプションと似ているが株式自体を給与の一部として定期的に支払うことを約束する制度。Wikipediaに解説がある。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Snapchat、写真を「フォトショップ」するマジック消しゴムを公開

こんどはSnapchatがInstagramを真似する番だ。しかも一歩先を行っている。今日(米国時間5/9)Snapchatは、一連のクリエイティブ・ツールを公開した。その中にはInstagramを真似た機能もあり、例えば写真の表示時間の10秒の制限をなくし、ただし一度閉じると削除されるオプションが加わった。しかし、Snapchatが新たに追加した写真から現実世界の物体を消し去る機能は、ビジュアルコミュニケーションの先端を行くものだ。

クリエイティブ機能が増えたことを受け、Snapchatはツール類を画面右側に並べて使いやすくした。

新しいクリエイティブ機能の概要は以下の通り。

時間制限なしオプション ―― Snapchatのフォトタイマーで無限アイコンを選ぶと、友達は好きなだけ写真を見ていることができる。写真を閉じればやはり消滅する。これは、住所などの重要な情報を写真で送るときに便利だ。すでにInstagramは、ストーリーズとダイレクトメッセージで無制限閲覧機能を提供している。

ビデオのループ再生 ―― 編集画面右側のループアイコンをタップすると、ビデオを無限にループさせられる。短いビデオや特別に注目させたい瞬間を送るのに最適だ。SnapはこのGIFスタイルの機能でInstagramのBoomerangに対抗する。

絵文字ブラシ ―― お絵かきのブラシに絵文字を使えるようになった。ペン先の代わりに絵文字の軌跡を描くことができる。これで一文字ずつ貼り付ける手間が省ける。Instagramも似たような機能をクリスマスのキャンディケーンで試したことがあるが、現在は通常のマーカーや蛍光ペンなどだけが使える。

マジック消しゴム ―― 写真に写っている物体を消したり、抜けている部分を埋めて目立たなくすることができるようになった。マジック消しゴムアイコンを選んで消したい部分をなぞると、Snapchatが自動的に「フォトショップ」してくれる。

さて次なる興味は、はたしていつInstagramが自前のマジック消しゴムと絵文字ブラシを出してくるかだ。

TechCrunchがまとめた最新調査によると、Instagramストーリーズが出た後もSnapchatユーザーは忠誠心を示している。しかし、今後もInstagramがSnapchatの看板機能を真似し続けて世界中の既存ユーザーに提供していくことができれば、Snapの成長は阻害されるかもしれない。Snapは、ユーザー基盤はさほど大きくないが、クールなクリエイティブツールを最初に利用できるサービスとして、新規ユーザーを引き付けるためにはイノベーションを起こし続ける必要がある。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

モバイル版ウェブからInstagramに写真を投稿できる―データ量節約で世界でユーザー拡大を狙う

Instagramはモバイル向けウェブサイトを大幅に強化した。世界中で写真共有のハブになることを目指しており、国際的な成長を実現するために行われたアップグレードだ。これによりネットワークが遅すぎたりデータプランが高価すぎたりして専用アプリを使いたくいユーザーでもInstagramを自由に利用できるようにするのが狙いだ。このアップグレードでInstagramは閲覧、投稿を含む専用アプリのコア機能を軽量化し、モバイル版ウェブ上で実現している。.

ユーザーはInstagramのモバイル・ウェブから写真投稿ができる。

これまでInstagramのウェブページはデスクトップ、モバイルとも軽量化されているものの閲覧、フォロー、検索、「いいね!」など最小限の機能が利用できるだけだった。デスクトップからの写真投稿は今でもできない。しかし3月からInstagramはモバイルウェブの共有機能の強化を開始し、最新のInstagramでは
Explore〔虫眼鏡アイコン〕タブも利用可能になった。ただしビデオのアップロード、フィルター、ストーリーズ、ディレクト・メッセージはモバイルウェブからは使えない。

Matt Navarraが発見した新バージョンについてわれわれは Instagramに取材してみた。「Instagram.comにモバイルからアクセスした場合、モバイル・デバイスでの利用に最適化されたバージョンが表示される。これは利用するデバイスやネットワーク環境によらず誰もが快適なInstagram体験を可能にすることを助けることを意図している」という。

このアップデートはInstagramのユーザーの80%がアメリカ以外の居住者だということを念頭においた成長戦略に基づくものだろう。この戦略に基づく最近のアップデートの例としては、ウェブからのログイン、特に低価格Androidデバイスでのログイン過程の改善、オフライン機能の追加などがある。これらはあらゆる環境でのInstagramをスピードアップし、 ユーザーを7億人の大台に乗せることを助けた。最後の1億人はわずか4ヶ月で追加された。それ以前の数年間、Instagramでは1億人を追加するのに平均9ヶ月かかっていた。

途上国のユーザーの多くはInstagramのアプリを即座にダウンロードできるほど高速のモバイル環境にない場合が多い。無線網が遅い場合もあるし、アプリやコンテンツ保存のために十分な記憶容量がモバイル・デバイスにない場合もある。またデータプランが禁止的に高価なことも多い。

モバイル・ウェブ版が強化されればユーザーはアプリをダウンロードしてインストールする手間をかける必要がない。これにより待ち時間、保存容量、データ転送コストを大幅に節約しながらInstagramの基本機能を利用できる。

ただしこうしたリリースはInstagram Liteのような軽量版のネイティブ・アプリが必要なのではないかという疑問を再燃させるかもしれない。同じFacebookグループではデータ転送量を最小化することを念頭においたFacebook Liteアプリが2億ユーザーを獲得しており、Messenger Liteアプリも成功を収めている。

Instagramのモバイル・ウェブでは写真の投稿とExploreタブの利用が可能になった

いずれにせよ、モバイル・ウェブの強化でInstagramの使い勝手は主要なライバル、Snapchatの先を行くことになった。 Snapchatはビデオ・ヘビーなサービスなので、運営するSnap
Incは途上国の接続環境に対応することに高い優先順位を与えていない。これは途上国市場がマネタイズの対象として価値が低いこととも関連しているだろう。このことは途上国の画像共有ではInstagramが事実上の標準となる道を開いたのと同じだ。InstagramはSnapchat Storiesのクローンをリリースして2億人のDAU(1日あたりアクティブ・ユーザー)を集めているが、これはSnapchatの全ユーザー以上の人数だ。

途上国のネットワークも安価なAndroidスマートフォンの能力も今後次第に改善されるだろう。そうなればInstagramは途上国市場でも十分な収益を確保できるようになるだろう。グローバル市場での現在の急速な成長はInstagramに強力なネットワーク効果をもたらし、ユーザーを予めInstagramにロックインすることを可能にするはずだ。

ソーシャル・ネットワークは先進国市場ではほぼ飽和状態だ。SNSはそれ以外の市場での成長戦略を考える必要に迫られている。遠く離れた場所のわれわれとは環境の異なる市場のユーザーでも決して無視するわけにはいかない。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Instagram、成長速度を上げてMAU7億人を突破

Instagramが、2年間で利用者を倍増させ、月間アクティブユーザー数7億を達成した。「ストーリー」やウェブからのサインアップ機能、加えてローエンドのAndroidスマートフォンでも動作する汎用性などが人気を支えているのだろう。また、成長を続けているだけでなく、成長速度もアップしている。アクティブユーザー数が6億を超えたのは12月のことだった。それから4ヵ月で7億を突破しているわけだが、5億から6億に増えるには6ヵ月を要していた。

アクティブユーザー数が1億人増えるのに要した期間をまとめておこう。

  • 2010年6月、サービス開始
  • 2013年2月26日に1億人突破(28ヵ月)
  • 2014年3月25日に2億人突破(13ヵ月)
  • 2014年12月10日に3億人突破(9ヵ月)
  • 2015年9月22日に4億人達成(9ヵ月)
  • 2016年6月21日に5億人を突破(9ヵ月)
  • 2016年12月15日に6億人を突破(6ヵ月)
  • 2017年4月26日に7億人を突破(4ヵ月)

参考までに記しておくと、Instagramのアクティブユーザー数はTwitterの2倍以上となっている。アクティブユーザー数12億を超えるFacebook傘下のWhatsAppやMessenger、および18億のFacebook本体とならんで、「ビリオンクラブ」の一員となる日も近づいているようにみえる。

SnapchatクローンのInstagram Stories(ストーリー)を導入したことが成長に寄与したのかという質問をうけ、スポークスパーソンは「継続して利用する人が増え、さらに多くの人が利用するようになっている」と述べている。Instagram Storiesのデイリーアクティブユーザーは2億人を超え、本家ともいえるSnapchatが前回アナウンスした1億6100万を上回っている。消滅型メッセージと通常のメッセージングをあわせたDirect(こちらもSnapchatが先にサービスを提供し始めた機能だ)も、月間利用者数が3億7500万人となっている。

Instagramの成長は、Snapchatの成長を横取りする形で成し遂げたものともいえる。InstagramがSnapchatのクローン機能であるStoriesを8月にリリースして以来、Snapchatの成長が82%低下しているのだ。Snapchatは最初の収益報告を来月に控えており、関係者の注目を集めているところでもある。

Snapchatが海外市場ないし広告にさほど注力していないように見える中、Instagramは全世界規模での成長を目指している。「Instagramは途上国市場も重要視しています」とはスポークスパーソンの言葉だ。「アメリカが最大規模の市場ではありますが、ブラジルも長らく第二位の規模として存在感を示してきました(4500万ユーザー)。英国や日本が大きな市場であることに間違いはないのですが、インドネシア、インド、トルコなども大きなプレゼンスを示しています」とのこと。現在のところ、Instagram利用者の80%は、アメリカ国外の利用者であるそうだ。

そうした海外市場を見据えて、Instagramはデータ量の低減などにも気を使っている。Android版にはオフラインモードもあるし、データ量低減のために、モバイルウェブでの利用にも力を入れているのだとのことだ。

「成長を続けているのには、さまざまな理由があります。人とのつながりを便利に保ちやすいという要素もそのひとつでしょう」と、スポークスパーソンは語っている。「サインアップの手間もできる限り少なくして、簡単に使い始められるようにも心配っています」。

利用者数の拡大は、当然ながら広告業界からの注目を集めることにも繋がる。以前にも報じた通り、広告主数は100万を突破している。広告主にさまざまなオプションを提供できるようになったことで、9月の50万から倍増している。

ソーシャル・ネットワークの人気が6年半の長きにわたって続くのはなかなか珍しいことだ。Facebookですら6年半も経つ頃には人気に陰りが見えることもあった。新たな魅力を加えつつも、そもそもの立ち位置を見失わず、Instagramは成長を続けているというわけだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

Instagram Storiesのユーザー、2億人に―ARスタンプのコピーで本家Snapchatを抜く

最近のFacebookのモットーは「素早く動いてぶち壊せ」ではなく、「最後に動いて頂いてしまえ」になっているらしい。

Facebook傘下のInstagram Storiesは1日当りアクティブ・ユーザー2億人を達成した。このサービスはSnapchatのクローンだが、今やユーザー数はSnapchatが株式上場の際に明らかにした1億6100万人を大きく上回る。

Instagram Storiesは昨年8月にスタートし、10月には1億人、1月には2億人を記録している。そして今回2億人だから、規模が拡大しても成長は鈍化していない。この間、InstagramはSnapchatのもっとも進歩したテクノロジーを遠慮なくコピーしてiOSとAndroidアプリのアップデートを通じて世界に公開してきた。

ちょうど1年前、SnapchatはAR〔拡張現実〕テクノロジーを用いた3D Stickerを公開した。動画内の対象にテキストを貼り付けると、対象の動きにつれて拡大されたり縮んだりする。これに対抗して、今日(米国時間4/13)、InstagramはPinning〔ピンする〕と呼ばれるクローン機能を追加した。動画中に3Dで自由にスタンプ〔ステッカー〕やテキストを貼り付けられるほかに、タイムラインをスクラブしてビデオの画像を前後に動かし、スタンプなどをピンする位置を正確に決めることができる。ビデオでそのやり方をデモしている。

SnapchatはARスタンプ機能を1年前に公開。Instagramも今日この機能を追加。

Instagramは私の取材に答えて、Pinningは「ビデオにおける標準的なリージョン・トラッキング・テクノロジーを用いている。われわれはユーザーの多くが頻繁にビデオで生活のさまざまな場面を共有していることに気付いた。そこで以前から好評なスタンプ機能をビデオにも拡張しようと考えた。これによってビデオで撮影された場面にさまざまな個性を加えることができるはず」と述べた。

InstagramにはSnapchatのScissorsとほぼ同様の機能もある。昨年12月にInstagramに追加されたこの機能は画像の一部を切り抜いてカスタム・スタンプに利用できるようにするものだ。InstagramのSelfie StickersはStickersのタブからカメラを開きセルフィーを撮り、ぼかしや縁取りを選んで自分の顔を貼り付ければよい。ただし既存の画像からは切り抜きができないで注意。

Instagramはまた地理情報を簡単にペーストできるGeostickers〔ジオステッカー〕のカバー地域を東京、マドリッド、ロンドン、シカゴに拡張した。この機能もSnapchatのコピーだが、先月ニューヨークとジャカルタを対象に公開されていた。 Snapchatと同様、最近利用したスタンプがトレイのトップに表示される。またInstagramがとうとうハンズフリー録画機能をサポートした。録画ボタンを押し続けている必要がなくなった。カウンターに秒数が表示されるのでどの時点でVサインを出せばいいかも判断できるのだろう。

Instagram、カスタム・スタンプ多数を追加

InstagramがSnapchatをコピーするスピードはますます速くなっているようだ。

  • Stories:Snapchatは2013年10月、Instagramは2016年8月(2年10ヶ月後)
  • 位置情報:Snapchatは2014年6月、Instagramは2016年3月(1年9ヶ月後)
  • ARスタンプ:Snapchatは2016年4月、Instagramは2017年4月(1年後)
  • カスタム・スタンプ:Snapchatは2016年12月、Instagramは2017年4月(4ヶ月後)

現在SnapchatにあってInstagramにない大きな機能はアニメ化されて動くマスクだが、MSQRDの買収によりFacebook Messengerはすでにこの機能を備えている。一方、Instagram StoriesはSnapchat全体よりも多くのユーザーを集めていることが明らかになったので大規模なキャンペーンを考えている広告主にとっていっそう魅力的な媒体となったはずだ。

木曜日にInstagramがSnap風の自動的に消えるダイレクト・メッセージ機能をリリースしたとき、Snapの株価はわずかに下がった。今日、Instagram StoriesがSnapを規模で追い越したというニュースが伝えられるとSnapの株価は1.25%下がった。

Snapchatの成長率はInstagram Storiesがスタートしたときに82%ダウンした。上場以後最初の四半期決算の発表を来月に控えるSnapに対して、ユーザーの拡大を取り戻せるかどうかに投資家の注目が集まっている。新しい情報共有プラットフォームとしてSnapchatが生き延びてInstagramとの競争を続けることがでるかどうかは成長率にかかっている。これが低いままだとウォールストリートの懸念は一気に高まるだろう。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Snapchat、エイプリルフールでInstagramにあてつけ

今年のエイプリルフールジョークはここにまとめてあるが、Snapchatのこれはちょっとした見ものだ。

昨年8月、InstagramはSnapchatのStories機能をコピーした。議論の余地はない。InstagramのCEOは、「このフォーマット」はSnapchatの功績とまで言った。彼らは名前を変えようとさえしなかった ― InstagramバージョンのSnapchat Storiesの名称は “Instagram Stories” だ。

そこでこのエイプリルフールに、Snapchatがパクリのお返しをした ― ただしあまり目立たないように。InstagramのインターフェースをSnapchatのフィルターとして提供し、”Instagram” の表記を ”Snapchat” で置き換えた。

これはレンズではなくフィルターなので、写真を撮った〈後から〉適用できる。Snapchatで写真を撮り、何回か横にスワイプしていく ― 10回ほどで見慣れたインターフェースが現れる。

[すばやく気づいて知らせてくれたOwen Williamsに感謝!]

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebook、本体アプリにストーリーズ機能を導入―24時間で消えるSnapchatクローン

Snapchatは全部真似してしまえ!

FacebookはSnapchatの成功の要因を全てコピーする計画らしい。今回はFacebook本体にもSnapchat的機能を取り入れると発表した。ユーザーは24時間で消えるスライドショー、ストーリーズをFacebookの友達に向けて公開できるようになった。過去24時間に友達が何をしていたわかるわけだ。

ストーリーズが有効になっている場合、友達が新しいストーリーを投稿するとFacebookアプリの上部に丸いプロフィール画像が表示される。タップすると友達のストーリーがオープンされ、写真、ビデオ、お絵描き、マスクを被った自画撮りなどを見ることができる。

簡単にいえばFacebookは若い世代向けにモバイル中心の第2のニュースフィードを作っているのだと思う。ニュースフィードの投稿が写真と文章をメインとするものだったのに対し、こちらはもっとビジュアルで親密なコミュニケーションを提供する。

ストーリーズが利用できる場合、Facebookアプリの左上隅にカメラ・アイコンが表示され、独自の写真やビデオを撮影できる。写真には各種のエフェクトが用意されており、顔にさまざまなマスクを被らせることも可能だ。フリーハンドでお絵描きもできる。24時間後に投稿は自動的に消滅する。Facebookは同時に新しいカメラ・エフェクトを発表している。

Facebookはダイレクト・メッセージのための専用トレイ、Facebook Directもリリースした、これはSnapchatのダイレクト・メッセージのFacebook版のようだ。この機能を使うと友達のストーリーにビジュアルなコメントを返したり、特定の友達と写真を共有したりできる。

これでFacebookは傘下の主要なアプリすべて、つまり Facebook本体、Messenger、Instagram、Whatsappにストーリーズ機能が導入された。Instagramのストーリーズは驚異的な成功を収めたが、Facebook本体でも同様の成功が得られるか注目だ。

Facebook StoriesとFacebook Directは今日(米国時間3/28)一般公開される。ただしすぐには表示されないかもしれない。

〔日本版〕日本版アプリでの公開については今のところ情報がない。ストーリーズの機能については今年1月にテストが開始された際にTechCrunchで紹介している

  1. direct.png

  2. stories.png

  3. camera-effects.png

  4. coupland.png

  5. guardians.png

  6. hattie.png

  7. media-viewer.png

  8. minions.png

  9. power-rangers.png

  10. smurfs.png

  11. wonder-woman.png

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


【以上】

「ビデオコンテンツの分析ニーズは巨大になる」 ― ソーシャル管理のHootsuiteがSnapchatにも対応

企業向けのソーシャルメディア管理ツールを提供するHootsuiteが、Snapchat上のアクティビティをトラッキングする術を手に入れた。同社は米国時間21日、Naritivが開発したSnapchat分析ツールを買収すると発表したのだ。ロサンゼルス出身のNaritivは、StoryをはじめとするSnapchatコンテンツをいち早く提供してきたスタートアップだ。

今回のディールによって、DisneyやGreylockなどのVCから累計で400万ドルを調達したNaritivがHootsuiteに吸収されるわけではない。その代わりに、同社はみずからが開発した分析ツールをHootsuiteに売却し、「『ケーブル』という言葉の意味も知らない世代向けにコンテンツを提供する」メディアを創るという、彼らの野望を実現させようとしている。

買収価格などは公表されていないが、HootsuiteがNaritivの株式を取得したり、同社に資本参加したりすることはないようだ。今回取材をしたHootsuite共同創業者兼CEOのRyan Holms氏、およびNaritiv共同創業者のDan Altmann氏によれば、今回のディールにより、分析ツール関連のテクノロジーとNaritivの従業員3名がHootsuiteに加わることになる。この従業員たちはバンクーバー出身のHootsuiteが新たに構えるロサンゼルスオフィスで勤務することになる。

Hootsuiteはこれまでに1500万のユーザーを獲得している。その内の「数十万」が課金ユーザーだ。Hootsuiteを利用することで、ユーザーはTwitterやFacebook、LinkedInなど数十種類のソーシャルメディアを一括して管理することが可能だ(元々Hootsuiteはtwitterの管理ツールとして誕生した)。そして、今回の買収によりHootsuiteが対応するソーシャルメディアにSnapchatが追加されたのだ。

Hootsuiteが今回の買収を決めたのは、現段階ですでにSnapchat上のアクティビティが多いからというわけではない。実際、今年はSnapchat関連の収益よりも、AdEspressoなどのFacebook関連の収益の方が多くなるだろうとHolmes氏は語っている(AdEspressoはFacebookでネイティブアドを運用するためのツール。同社は今年の2月にこのツールを買収したばかりだ)。

Holmes氏(カナダ人)によれば、Hootsuiteが買収を決定したのは「ホッケー選手はパックが向かう方向を目指して滑る」からだという。

彼の言葉を言い換えれば、企業やブランドはこれからユーザーが増えそうなソーシャルメディアに向かっていく、そして、今もっともユーザーを惹きつけているソーシャルアプリの1つがSnapchatだということだ。そのため、今後HootsuiteはSnapchatコンテンツの作成支援やその効果測定ツールなどを提供していく。そこで今回買収した分析ツールの出番となるのだ。

「私たちのロードマップにおけるSnapchatの存在感がますます高まっています」とHolmes氏は話す。「現在、そして将来の顧客ニーズに最適なプラットフォームを構築したいと考えています。将来、ビデオコンテンツの分析ニーズは巨大になると私たちは考えています」。

元々この分析ツールは、Naritiveやその顧客が作成したSnapchatコンテンツの効果測定ツールとして誕生したものだ。しかし、面白いことに、Hootsuiteはこのツールを他のプラットフォーム向けにも利用しようとしているようだ。

このツールの分析対象として考えられるのがFacebookのコンテンツだ。先日、FacebookはSnapchat Storyと似た機能をInstagramに追加した。また、より最近の話では、Messengerにも同様の機能が追加されるというニュースもあった。この影響でSnapchatの成長速度が鈍化している。

Hootsuiteの累計調達金額は2億5000万ドル以上。CEOのRyan Holmes氏によれば、同社のバリュエーションは10億ドルを「はるかに上回って」おり、キャッシュフローはポジティブだという。

[原文]

(翻訳: 木村拓哉 /Website /Facebook /Twitter

FacebookのSnapchatクローン計画、着々と進行中

Facebookは、Snapchat Storiesクローン機能、Facebook Storiesの公開範囲をチリ、ギリシャ、およびベトナムにも広げた。

Facebook Storiesは、Facebookのモバイルアプリのトップに写真を載せて24時間後に消してしまう機能だ。ただしまだ全ユーザーには公開されていない。1月にアイルランドの一部ユーザーを対象に最初のテストが行われた。最近Facebookは傘下のモバイルサービスに次々とSnapchatの主要機能を導入している。

先週にはMessengerアプリにMessenger Dayを追加した。月間10億人をターゲットにしたこの新機能は、アプリ画面に居座ることから、多くのユーザーを苛立たせた。類似の機能は今年2月にWhatsAppに、Instagramには昨年導入済みだが、Facebookはモバイルの月間アクティブユーザー17億人の大部分が使っているメインアプリにもSnapchatクローンの導入を進めようとしている。

先週私はSnapchatのメイン機能をWhatsAppやMessengerに取り込むことについてFacebookは少々やりすぎたと書いた。いずれのサービスとも利用場面やアピール点が一致していないからだ。Facebookのモバイルアプリは違っていていいはずだ。ユーザーは写真はFacebookの中で見るものだと思っているので、24時間で消える写真というコンセプトは、17億人のモバイルユーザーの大半を占めるSnapchatやInstagra Storiesを知らない人たちににとっては初めての体験だ。

Instagramに関して言えば、FacebookはSnapchat対抗のInstagram Storiesの成功をことのほか喜んでいるようだ。Facebookによるとこの機能のデイリーユーザー数は1.5億人でSnapchatと同じ規模だ。さらにSnapchatからユーザーや著名なインフルエンサーも奪ったらしい。

Instagramの焦点はビジュアルなコンテンツにあり、ユーザーの大部分は若者なのでSnapchatのユーザーとの重なりも成長の可能性も大きい。しかし、WhatsAppとMessengerのSnapクローンがFacebookにとってプラスなのかについては多くの人々が疑問に思っている。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Snap、公開3日でつまずく。値上がり分帳消し

Snapchatの親会社、Snap Inc.は先週木曜日(米国時間3/2)に市場デビューを果たし、最初の2日間でいきなり大きく値を上げた。しかし、興奮の波はすでに去っている。3日目には12%以上暴落落した。

金曜日に27.09ドルで引けたSnapの月曜日の終値は23.77ドルと取引初日の始値24ドルを下回った。これでもまだIPO価格の17ドルより高いが、その価格で買うことができたのは選ばれた一部の投資家と資産価値の高い個人だけだ。

「この銘柄は少々しぼみ始めている」とRenaissance Capitalの代表、Kathleen Smithは言う。「株価はすでに本質を見ている人々の期待を超えている」と言ってSnapの水準以下の財務状態を指摘した。

IPO向けETFの管理もしているSmithは、Snapのすでに350億ドル(希薄化後)という時価総額に驚いたという。「この会社はアプリでガンでも治さない限り」評価額を正当化できない、と皮肉った。

Snapの空前の時価総額は既にAmerican AirlinesとHershey’sとHilton Hotelsを上回っている。今日の値下がりを見る限り、一部の投資家はSnapのアプリがこれに値するかどうか不安視していると思われる(同社にはSpectaclesというハードウェア製品もある)。

それでも全体的に見てIPOは成功と言えるだろう。株式発行により会社には34億ドルが入った。投資家の関心が強かったことを考えると、IPO価格をさらに上げて40億ドル以上調達することも可能だったかもしれない。

今回Snapがこれだけ熱意をもって迎えられたことは、他のテク系IPO候補にとって良い兆候と言える。AirbnbやUberを始めとする高い評価額の「ユニコーン」が何社も列をなしている。

数多くのIPO候補が上場をためらっているのは、最後の調達ラウンドよりも低い評価額になる恐れがあるからだ。Squareはその典型例だが、最終的には非公開時の評価額である時価総額60億ドルで取引された。

果たしてSnapがFacebookのように公開市場で大躍進するのか、それともTwitterのように乱高下するのかは時が教えてくれるだろう。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Snapchat、IPO初日は44%で引ける

NEW YORK, NY - MARCH 2: (L to ) Snapchat co-founders Bobby Murphy, chief technology officer of Snap Inc., and Evan Spiegel, chief executive officer of Snap Inc., prepare to ring the opening bell as Thomas Farley, president of the NYSE, looks on, March 2, 2017 in New York City. Snap Inc. priced its initial public offering at $17 a share on Wednesday and Snap shares will start trading on the New York Stock Exchange (NYSE) on Thursday. (Photo by Drew Angerer/Getty Images)

Snapchatの親会社、Snapはニューヨーク株式市場ですばらしいデビューを飾った。昨日(米国時間3/1)IPO価格17ドルで上場したSnap株は、24ドルで取引きが始まった。終値は24.51ドルとなり投資家は最大44%の利益を手にした。

しかしどこの会社でもそうだが、誰もがIPO価格で買えるわけではない。通常は一部の基幹投資家や富裕層等の銀行に優偶されている人々のために予約されている。ほとんどの投資家は今日まで買うチャンスがなく、したがって利益ははるかに少ない。

今回のデビューは2013年に上場したTwitterのケースによく似ている。同社は取引初日は好調だったが続く数ヵ月に大きく乱高下した。それに対してFacebookは初日に募集価格そのままで引けるという厳しい状況だった(通常は初日に20%程度の高値になるように価格を設定する)。しかし、その後時間をかけて株式市場で花を咲かせた。

Snapchatの上場時期は会社の歴史上興味深いタイミングだ。多くの会社が、UberやAirbnb等のように著しく高い評価額で上場したのに対して、Snapchatは収益化の早期段階で株式公開することを選んだ。おそらく市場から過大評価と見られる前に上場すべきと考えたのだろう。

しかしSnachatは成長が鈍化する中で上場する結果となった。Instagramに「Stories」機能を真似られたことも一因かもしれない。そして売上は急成長しているものの損益は大幅なマイナスだ。

Snapchatの初期の投資家でGeneral Catalystでマネージング・ディレクターを務めるHermantはSnapchatに早くから注目した理由を「豊富なイノベーション」だと説明する。ファウンダーのEvan Spiegelは「ユーザーの行動を変えさせることなく役立つテクノロジーを作るという信念を持っている。刹那的なコミュニケーションはまさにそれだ」と話した。

Facebookと異なりSnapchatの画像は見た後自然消滅するのが基本で、多くの人々が疑問をもった。しかし結果的には大衆に受け入れられることを証明した。今日の株式市場デビューはテクノロジー史上重要な出来ごとだと言える。


[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

SnapのIPO、評価額は約240億ドルに設定

8a82586a123a7429edd0ca2f65ddbeda

SnapはIPOの最終価格を決定し、1株当たり17ドル、時価総額約240億ドルに設定したとThe Wall Street Journalが報じた。

これを見ると、Snapのビジネスがいくつもの大きな問題を抱えているにも関わらず、ウォール街は大きな興味を抱いているようだ。ユーザー成長の鈍化や出費の増加、Google、Amazonへの依存度の高さなどは、今年初めて - かつ最近の記憶の中では最大 ― のテク系IPOへの需要を抑制するほどではなかったらしい。SnapはこのIPOで34億ドル近くを調達する目論見だ。

Snapは2月始めに上場を申請し、広告ビジネスが2015年の売上5900万ドルから2016年の4億ドルへと急成長したことを示した。しかし一方で同社は、1日当り1.5億人のアクティブユーザーがいるものの成長速度は鈍っており、経費は4.5億ドル近くに膨れ上がっていることを明かした。この数週間Snapの幹部とCEOのEvan Spiegelは、各地の投資家を訪れて同社の株を売り込み、懸念を払拭しようとしている。

いずれにせよSnapのIPOは少し変わっている。Snapが売り出すのは議決権のない株式であり、それはこの会社に賭けようという投資家が会社の方針に一切口を出せないことを意味している。基本的にこれは、会社がこのまま成長を続け、Spiegelらが立てた戦略によって経費問題は収束して会社の方針に影響を与えないことに賭けることになる。もちろん株価を高く維持することは社員の引き止めや採用のためにも重要だが、Snapの運命はいまもSpiegelがすべて握っている。

Snapは株価をこれまでに設定した範囲よりも高く設定しようとしてる。以前は1株当たり14~16ドル、オプションや株式転換を含め評価額195~225億ドルの範囲だった。もっともこれは十分予測されたことだ。この手の株価は投資家の関心を判断するために往々にして低めに設定されるからだ。ウォール街とSnapがこの間のどこかに落ち着けば、誰もが利益を得て取引き初日に値が下がるようなことにならないだろう。

Snapの正式なIPO株価は今日の取引き時間終了後に提出される申請書類でわかるが、最終的には上場手続きを始めた当初に公表した評価額に近い価格に落ち着くものと思われる。同社の株式は明日(米国時間3/2)の午前から取引きが開始されるので、そこでようやく今年のIT株に対する投資家の欲求が見えてくる。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook