バンタンとpaizaが協業し中高生対象のプログラミングセンター試験「P共通テスト」を2022年1月22日に実施

バンタンとpaizaが協業し中高生対象のプログラミングセンター試験「P共通テスト」を2022年1月22日に実施

ITエンジニア向け転職・就職・学習プラットフォーム「paiza」(パイザ)を手がけるpaizaは10月18日、バンタンと協業し、全国の中高生向けプログラミング共通テスト「P共通テスト」(バンタンテックフォードアカデミー中高プログラミング共通テスト)を開始すると発表した。P共通テストの第1回は、2022年1月22日に実施予定(オンライン開催)。10月18日より受験希望者の申し込みを受け付けている。

バンタンとpaizaが協業し中高生対象のプログラミングセンター試験「P共通テスト」を2022年1月22日に実施

「P共通テスト」概要

受験の流れ

  1. 受験の申込(無料)
  2. paizaラーニング」への登録(無料・任意)
  3. P共通テストサイト(paizaラーニング for TEAM)の登録
  4. サイト内容の確認
  5. 試験の最終案内(12月頃予定)
  6. 試験本番前にログイン

ルール

  • 個人で参加すること
  • テストの開催時間は90分
  • テストの開催中に問題および提出コード、ヒントをブログやSNSなどに掲載するのは不可。ただし、テストの終了後には掲載可能
  • 解答やヒントを教えてもらったり他人のコードを利用するのは不可。ただし、ウェブで検索するなどの調査行為は可能(paizaスキルチェックと同様)
  • 利用できるプログラミング言語は、paizaスキルチェックと同様で、Java、 PHP、Python2、Python3、Ruby、Perl、C、C++、C#、JavaScript、Objective-C、Scala、Go、Kotlin、Swift
  • コード採点時の実行環境もpaizaスキルチェックと同様
  • 問題ごとに、提出するコードのプログラミング言語を選択可能。例えば、Q1はC#で提出し、Q2はJavaで提出するなどが行える

バンタンとpaizaが協業し中高生対象のプログラミングセンター試験「P共通テスト」を2022年1月22日に実施

P共通テストは、プログラミング初学者からITエンジニアを目指して学習している方まですべての中高生を対象に、現在の自分がプロのスキルに対してどのレベルにいるのかを理解できるテストという。問題の作成にあたっては、2022年度から新しく始まる高校の情報科の科目「情報Ⅰ・情報Ⅱ」を考慮しており、今後導入を予定されている「大学共通テスト」に対する実力の参考として活用することも可能(情報Ⅰは、2024年度以降の大学入学共通テストの出題教科となっている)。

全国の中高生のプログラミング能力の向上を目指し、才能ある中高生を社会へつなぐことで、急速に進むデジタル社会が抱えるIT人材不足をサポートするものという。才能のある人材を社会へつなぎ、IT業界が抱える人材不足に貢献するとしている。将来的には、漢字や英語の検定のように、中高生がプログラミングスキルを測る共通テストとして一般に広く定着させていきたいと考えているとした。

今回の協業においては、paizaは問題の監修と採点を担当。同社は、サービス開始以来総受験回数1500万回以上(2021年10月現在)という、転職・就職を希望する方やプログラミングを学習する方の実力を判定する「paizaスキルチェック」を提供している。同システムをバンタンに提供し、中高生向けに出題範囲を設定して出題する。

GoProがHERO9 Blackをサードパーティー製品と連携可能にするオープンAPI「Open GoPro」を発表

GoProが「HERO9 Black」をサードパーティー製品と連携可能にするオープンAPI「Open GoPro」を発表

GoPro(ゴープロ)は6月23日、上位機種HERO9 Blackとサードパーティー製品を連携できるようにするオープンAPIの取り組み「Open GoPro」(GitHub)を発表。6月23日より提供を開始した。また、HERO9 Blackのファームウェアアップデートv1.6もリリースされた。

API(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)とは、一部のソフトウェアの仕様を公開して、サードパーティーの開発者が利用できるようにするためのソフトウェア資源のことをいう。開発者は、Open GoPro提供APIを利用することで、HERO9 Blackのワイヤレス接続、カメラのコマンドとコントロール、カメラのステータス、カメラのプレビュー、SDカード上のメディアの確認・転送の各機能を、自社製品から使うことが可能になる。

たとえば、すでに「Open GoPro」を導入したフィットネス向けスマートウォッチのメーカーAmazfit(アマズフィット)は、同社のスマートウォッチのタッチディスプレイからGpProを操作できるようにした。また、バイクのライダー向け無線機のメーカーSena(セナ)は、一部ヘッドセットの内蔵マイクから音声でGoProを操作できるようにしている。

今回のHERO9 Blackのファームウェアアップデートでは、カメラ電源のオン・オフの速度と安定性、Quikアプリの接続性、メニューと設定画面のタッチスクリーン感度、「The Remote」によるカメラ操作の安定性の改善などが含まれている。アップデートは、カメラをQuickアプリとペアリングするか、GoProの公式サイトで行える。

デモンストレーションとサンプルコード(C/C++、C#、Python、Swift)はGoPro.com/OpenGoProGitHub)上から入手できる。申請や承認手続きは不要。

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:API(用語)オープンAPI(用語)カメラ(用語)GoPro(企業・製品)、C言語(製品・サービス)C#(製品・サービス)C++(製品・サービス)SwiftPython(製品・サービス)

ヨーロッパの子どもたちのためのプログラミング教育振興事業EU Code WeekにAppleとGoogleも協賛

EC(European Commission, 欧州委員会)が毎年主催する、児童生徒のためのプログラミング入門行事EU Code Week、今年は明日(米国時間10/7)から10月22日までの2週間行われる。

昨年と同じく、ヨーロッパ各国のさまざまな団体や組織により、何千ものプログラミング入門イベントが開催され、ヨーロッパをはみ出た部分もわずかにある。

各国各地のイベントの詳細は、この主催者ページで分かる。

昨年のEU Code Weekでは、総数23000のイベントに計100万名近くが参加した。第一回の2013年には、イベント数3000、参加者数10000だったから、すごい成長だ。

開催するイベントの数がいちばん多いのはイタリアで、今挙がっているものだけでも2659件、イギリスはやや慎ましやかに187件だ。

第二位のポーランドは497件、次いでトルコ244、フランス228、ドイツ225等となる。

子どもにプログラミングへの興味と初歩的な力をつけることが目的の行事だから、イベントも子ども対象が多いが、全年齢対象のイベントも少なくない。

イベントはプログラミングのさまざまなテーマを扱い、それらはアプリの開発、ロボット、AI、ゲームの設計など、いろいろだ。

今年はAppleも参加して、EU Code Weekの期間中にヨーロッパ各地のストアで無料のプログラミングコースを開催する。Swiftプログラミング言語の入門がメインだが、Star WarsやSpheroのキャラクターを利用する子ども向けのロボット入門もある。

Appleによると、来年はヨーロッパ全域10か国の100あまりのストアで、計6000以上のコースを開催し、それらをAppleがこれまでやってきた店内教育事業Today at Appleの一環として展開する。

Googleは、学校などで行われるイベントに資金を出したり、資金提供者を紹介したりする。

Googleの社会貢献部門は数年前に、その資金によりイギリスの児童生徒に大量のRaspberry Piマイクロコンピューターを寄贈した。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ReactantはiOSアプリのための新しいネイティブフレームワーク

Xcodeに戻ってもいいかなと考えている開発者たちのために、Brightifyという名のチェコの小さなチームが、iOSアプリの開発を容易にするReactantという名のフレームワークを開発した。これは、コードのライブリロードを提供するSwiftベースのフレームワークで、プログラムしながらエレメントを素早く追加することができる。

「Reactantアーキテクチャは、iOSプロジェクトをどのように構築するかを隅々まで決定します。テスト可能で再利用可能なコードを書くことを可能にしますし、きわめてスケーラブルなものです。このことは、小さなアプリの開発速度を低下させるような定型部分がない一方、アプリが成長して行くときにもそのまま使い続けることができることを意味します」と語るのはTadeas Krizだ。チームはフレームワークをGithubで公開し、少数の友人たちや家族と一緒にシステムを拡張してきた。

「アーキテクチャは既に利用可能で、私たちの作る全てのアプリケーションで用いられています。これはクライアント向けの私たちの開発と並行して開発されてきたもので、このことで、フレームワークが私たちの全ての要求を満たしていることを、公開する前に確かめることができました。そしてこの部分は現在オープンソースとして、公開されています」。

彼らはまた、アプリのレイアウトをより簡単に行なうためのUIエディタも開発している。こちらの公開は12月の予定だ。

「主要な利点は、iOS開発者なら誰でもReactantを直ちに使い始めることができるということです。なぜなら、すべてネイティブのSwiftで記述されているからです。Swiftの強力な型システムによって、開発者たちはコンパイルの時点で多くの安全性を確保することが可能になります」。

Krizと共同創業者のMichael Chlubnaは、Reactantを彼ら自身の開発に対する解決策として開発した。チームはまた、モバイルアプリ開発会社のBrightifyも運営している。このツールを利用することで、大量のコーディングを行うことなくSwiftでのアプリケーション開発をより簡単に行なうことができるようになる。アプリケーションはネイティブのiOSコードにコンパイルされるので、React Nativeのようなハイブリッドフレームワークを利用するときのような非互換性は存在しない。彼らはまた極めて充実したドキュメントを用意しているので、Reactantを選んでプログラミングを始めるための敷居は低い。

私はサンフランシスコで開催されたDisruptでチームと実際に会った。プラットホームは良く構築されており、私のような初心者には間違いなくエキサイティングな内容だった。次のプログラミングプロジェクトのために検討をする価値はあるだろう。

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(翻訳:Sako)

Swiftを作ったChris LattnerはTesla Autopilotの後今度はGoogle Brainへ

Appleのプログラミング言語Swiftを支えた重要なクリエイターの1人であるChris Lattnerが、再び動き出した。昨年AppleからTeslaのAutopilot Softwareの副社長に就任し、その地位で6ヶ月過ごした後、LattnerはTwitterで次の勤務先がGoogle Brainであることを発表した。

Appleの低レベルのソフトウェア並びにシステムで10年以上働いたLattnerは、Teslaでの仕事が「良いフィットではない」ということが判明した後、6月の時点でTeslaの辞任を表明していた。その際Lattnerは、彼の履歴書は「オンラインで見つけやすい」と冗談を言い、最高の売り文句を口にしていた:「当方Swift言語で7年の経験アリ」。これはAppleの開発チームに所属していない人物が掛け値無しに口にできる最長のものだ。

来週からGoogle Brainに参加できることがとても楽しみだ:AIは自分自身を(まだ?)民主化できていない。なので私はそれが皆の手に届くような手助けをするつもりだ!

Lattnerがプログラミングの世界に大きな貢献をしたものは、Swiftだけではない。Appleの最新のコーディング言語に携わる前には、彼はClangコンパイラとLLVMを作成した。言い換えれば、Lattnerが過去に作り出したものに、基本的なレベルで触れたことがない現代の開発者を見つけるのは極めて困難だということだ。

Google Brainは、ディープラーニングと人工知能に焦点を当てた、Googleのチームだ。それは、DeepMindも含むAlphabet内のチームたちと横断的に協力し、リサーチとプロダクトインテグレーションの両者に取り組み、AIを幅広いプロダクトで利用することに焦点を当てている。その究極の動機は、オープンソースプロジェクト、アカデミックコラボレーション、そして出版によって、この分野を発展させることだ。

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(翻訳:Sako)

Swiftの開発者が、わずか6ヶ月でTeslaを去る

Chris Lattnerは、Appleで基礎レベルのソフトウェアテクノロジーを11年間担当し、確かな評判を確立していた。特に彼は、Appleの最新プログラミング言語Swiftを開発したことで有名だ。この1月TeslaはLattnerを、Autopilot SoftwareのVPをして採用したことを発表した。

そしてその6ヵ月後、彼はTwitter上でTeslaを去ることを発表した。「結局、Teslaは私にはあまり合っていなかったことがわかりました」と彼は言っている。Lattnerはまだ次の仕事のことは決めていないようだ。

結局、Teslaは私にはあまり合っていなかったことがわかりました。ベテランエンジニアリングリーダーとしてのポジションに興味があります!

私のレジュメはオンライン上に簡単に見つかります。当方Swift言語で7年の経験アリ 

Appleは、2014年6月のWWDCで初めてSwiftを発表した。それはゆっくりと、しかし確実にiOS、macOS、tvOS、watchOSなどの、全てのAppleプラットフォーム上で、ディフォルトのプログラミング言語となってきた。Swiftは以前のAppleのプログラミング言語であるObjective-Cよりも、柔軟で未来に対応する力があるものと考えられている。

Swiftに携わる前には、LattnerはClangコンパイラならびに、LLVMコンパイラ最適化インフラストラクチャを開発していた。Appleのソフトウェア開発ツールであるXcodeに対しても、多くの仕事をしている。世界中の何百万人もの開発者が、Lattnerの仕事の影響を受けていると言えるのだ。

2016年10月にTeslaは、この先製造される全てのTeslaの車両が、自動運転車になるために必要なハードウェアセンサの全てを装備することを発表した。しかし、ソフトウェアスタックに関してはまだそうなっていない。それこそがTeslaが、自動運転機能のためのソフトウェア責任者として、Latterを引き抜いたことを誇らしげに公表した理由なのだ。

Lattnerの素晴らしいレジュメを考えれば、他のハイテク企業たちから多くのオファーが届くことだろう。そして、最後にどの会社が彼を雇うのかはとても興味深い。

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(翻訳:Sako)

The Shadow Brokersが再登場、Windowsと銀行システムの脆弱性を晒す

最後の主要な活動から数ヶ月が過ぎたが、Shadow Brokersと呼ばれるハッキンググループが帰ってきた。グループは昨年、NSAと関係があるハッキングチームであるThe Equation Groupから盗まれたと伝えられるマルウェアを公開した。(米国時間4月9日の)週末には新しいファイルを投稿し、そして今日(米国時間4月14日)は更にWindowsの脆弱性を公開した。

最新のファイルの中には、明らかにWindowsにアクセスするようにデザインされたツールだけではなく、バンキングシステムをターゲットにしたスライドショードキュメントも含まれている。

「単にtheshadowbrokersの口を塞いで追い払うために、誰も金を払う決心をしないのは残念だ。TheShadowBrokersとしては無人島でMcAfeeと一杯やりながら、イカす女たちとホットタブに入りたいところだが」と、グループはファイルリリースを告げる投稿に書き込んでいる。

ファイルを分析したセキュリティ研究者たちは、The Equation Groupはバンキングシステムへのアクセスを行おうとVPNとファイアウォールを狙っていたと報告している。新しく公開された脆弱性は、第一に古いWindowsを攻撃対象にしているようだが、一部にはWindows8のような現行システムを対象にしているように見えるものもある。

研究者たちは何が新規発見で何がそうでないかを見分けるために、ファイルの精査を続けている最中だ。これまでのところ、最も深刻な脆弱性はSWIFT Alliance Access(SAA)を中心にしたもののようだ。SAAは世界中の銀行で使われているフラッグシップ金融メッセージングインターフェイスだ。公開されたファイル群が示唆するのは、特に安全な金融メッセージングとトランザクションのために広く使われている国際プロトコルを介して、NSAが積極的に国際的な銀行支店をターゲットにしているということだ。ファイルによれば、特にSWIFT支局やサービスに不正アクセスするための、JEEPFLEA_POWDERとJEEPFLEA_MARKETという名の2つのNSAプログラムが存在している。

TechCrunchはMicrosoftならびにSWIFTに対してコメントを求めた。回答が得られた場合には記事を更新する。

更新:Microsoftの広報担当者はTechCrunchに対し「私たちは報告を調査している最中であり、顧客を守るために必要な措置は講じる」と語った。

更新2(米国時間4/15/17):Microsoftは脆弱性を調査した結果、ほとんどをパッチすることができたと語った。また残った問題に関してもWindows7以降のシステムでは発生しないということだ。このことから、比較的最近のバージョンのWindowsを利用している場合には、更新によって対応がなされる筈だ。しかし、古いバージョンの利用者に関しては、サポートされないシステムによるリスクが残されている。このことはアップグレードを考える者に対して、説得力のある理由になるだろう。

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(翻訳:Sako)

フリーランス市場から読み取れるApple開発者のSwiftへの移行

swift-wwdc

Appleのプログラミング言語Swiftが提供され始めてからしばらく経っているが、iOSとmacOSの開発者はまだObjective-Cを利用してアプリケーションを開発することができる。だが、このたび発表されたUpworkからの新しい報告によれば、ハイテク企業はSwiftで開発することのできる開発者をますます求めるようになっている。

Upworkは米国最大のフリーランサー市場である。このため同社はフリーランサー市場のトレンドを知り得る立場にあるのだ。同社の最新報告は、2016年第4四半期における急成長スキルを、2015年第4四半期のものと比べたものだ。

興味深いことに、最初の5つのスキルはいずれもテクニカルスキルだ。第1位は自然言語処理技術で、その後に、Swift、Tableau、Amazonのマーケットプレイスへの製品登録を自動化するAmazon Marketplace Web Services、そしてStripeインテグレーションが続く。

Appleが最初にSwiftを発表したのは、2014年6月のWWDCイベントだった。これは、Objective-Cを置き換えることを想定したモダンなプログラミング言語として紹介された。しかしこの手のことには時間がかかるものなので、Appleは移行がなるべく円滑に進むように努力を重ねてきた。

SwiftとObjective-Cのコードは、iOS、macOS、tvOS、そしてwatchOS上のアプリケーションの中で同時に利用することができる。言語自身は大きく進化し、2015年12月にはオープンソースになった。

それ以来、Swiftは更に成熟し、汎用度を増している。サーバーサイド開発にSwiftの利用を考える開発者も存在しているほどだ。

そして今回発表されたUpworkの報告は、多くの企業がiOSの主要プログラミング言語をObjective-CからSwiftへと切り替えているはっきりとした証拠だ。なにしろObjective-Cが最初にリリースされたのは1980年代である。おそらくより新しいプログラミング言語に切り替えるべきタイミングなのだ。

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(翻訳:Sako)

TeslaがAppleのSwift開発責任者を、自動運転担当副社長として引き抜いた

chris-lattner

Teslaは自動運転の取り組みを率いる新しい副社長を獲得した。Chris Lattnerだ。そのAppleからの離職は本日(米国時間10日)の早い時間に発表されたばかりだ。LattnerはAppleで11年働いた。その主な貢献はAppleの最新のプログラミング言語であるSwiftの開発である。Swiftは初心者がmacOS、iOSその他のアプリを作成する際に、比較的選びやすく使いやすい言語だ。

これからLattnerがTeslaで担当する役割は、これまではSpaceX 社のソフトウェア担当副社長であるJinnah Hosseinによって担当されていたものだ。HosseinはこれまでTeslaとSpaceXの両社で同じ役職を担っていた(Elon Muskが両社でCEOを兼ねているのに近い)。Teslaはその転職を発表したブログ記事の中で、「自動運転の未来を加速する」ことができるLattnerの能力に「興奮している」と書いている。

Lattnerの経歴にはClangコンパイラーの作成やLLVMコンパイラー最適化インフラストラクチャの設計が含まれている。彼はまた、Objective Cの進化に大きく貢献し、iPhone開発時はAppleのソフトウェア開発ツールXcodeを担当しいてた。彼はまた、明らかに美しい木製家具の作り手でもある。

TeslaにとってLattnerの獲得は、ソフトウェア開発と専門知識における彼の影響力の幅広さを考えると、とても重要な勝利である。Teslaは2016年後半に、この先の全車両が完全な自動運転に必要なすべてのハードウェアを搭載することを発表した。またElon Muskは、Tesla車による西海岸から東海岸への完全自動運転の準備を、今年の末までに整えることを目指している。LattnerはMuskの典型的な攻撃的タイムラインの中で、そうした野心を実現するための大きな力になることだろう。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)

速報:Apple、 Swiftプログラミング言語をオープンソース化

2015-12-04-swift2

Appleの OS XとiOSプラットフォーム向けプログラミング言語、Swiftはオープンソース化された。利用にはApache Licenseが適用される。つまり、Swift言語を利用して開発を行った場合、アプリのパッケージ・マネージャーを含むすべてのソースコードが公開され、自由に編集、コンパイルできなければならない。ただ新しいプログラムにアトリビューションを付加する必要はない。

AppleではSwift言語の今後の利用に関してさまざまなプランを用意しており、新しく作られた swift.orgで順次公開中だ(ただしこのサイトは現在ダウンしているようだ)〔日本の環境からは時間はかかるもののオープンできた〕。

言語の開発者、Chris Lattnerは、2010年からSwiftに取り組んでいた。Appleが一般公開したのは2014年のデベロッパー・カンファレンスの場だった。 Lattnerは当初の開発のヒントを「Objective-C、Rust、Haskell、Ruby、Python、C#、CLU、その他ここには挙げきれない多数の言語に負っている」と述べている。デベロッパーはSwiftを用いてデスクトップだけでなくiOSアプリも作成できる。オープンソース版は従来通り、Linuxバイナリーが含まれる。またファイルやフォルダーを指定してプログラムを走らせるためのコマンドライ・ツールも用意されている。

Swift言語は今日(米国時間12/3)から利用可能になった。誰でも、どんなプラットフォームを用いてもよい。Appleとしてはおおいに興味深いオープンソース化の動きだ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Appleがプログラミング言語Swiftに関する一般公開のブログを開設

時代は変わる(Times, they are a-changin’)*だね: Appleが、同社の新しいプログラミング言語Swiftに関するブログを立ち上げた。それは、この言語による、iOSMac OS Xのためのアプリケーション開発を、普及促進するためだ。〔*: The Times They Are A Changin’、ボブ・ディランの初期の(大)ヒット曲の一つ。〕

分厚い壁で自らを囲い込んだ巨大企業として有名だったAppleが、オープン性と呼ばれる新時代に向けて舵を切った。それは、ライバルのGoogleがよくやるような、発売にまだこぎつけていない新製品を派手に見せびらかすのとは違って、Appleは、同社製品の重要な差別化要因であるアプリケーションを作ってくれるデベロッパを、西も東も分からない暗闇の中に置き続けるわけにいかない、と認識しているからだ。

オープンにすべきものがいろいろある中でAppleが最初にSwiftを取り上げたのは、たぶん、A)Objective-CからSwifitへの移行をできるだけ大規模かつ迅速に進めたい、B)言語自体がまだ開発中なので、オープンにすることによって言語の設計に関するより多くのフィードバックを得たい、からだろう。

デベロッパたちはTwitterの上で、Appleのやり方が変わったことに対する意外感を率直に述べている:

・[Appleの技術者たちが自分の仕事を公開の場で語るなんて。マーケティングや法務の連中が何か言ったのかな。]
・[時代は変わるね。しかもすごい変化だ。]
・[これはSwiftのニュースではなくて、Appleが公開ブログを設けたことがニュースなのだ。]
・[何?何?何だって? Swiftのブログだって? しかもAppleが?!?]

そのブログの記事は、今のところ一つしかない。その記事は、iOSやMac OS Xのデベロッパが実際の開発業務でSwiftを使おうとするときに抱(いだ)くであろう、言語の将来性に対する不安に応えている。

ただしそれは、Appleにとってはまったく問題ではないようだ:

簡単に申し上げると、あなたが今日書いたSwiftのアプリケーションを、iOS 8とOS X Yosemiteがリリースされるこの秋にApp Storeに提出されたならば、そのアプリケーションが未来においても完動することを信用できます。それだけでなく、同じアプリケーションをOS X MavericksやiOS 7の上で動かすこともできます。それが可能なのは、Xcodeが小さなSwifitランタイムライブラリをあなたのアプリケーションのバンドル内に埋め込むからです。そのライブラリが埋め込まれていれば、あなたのアプリケーションのひとつのバージョンが、過去と現在と未来のOSリリースの上で動きます。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Appleの新プログラミング言語Swiftは、4年前の1人プロジェクトから始まった

月曜日(米国時間6/2)のWWDCで、AppleはiOSおよびMacデベロッパーコミュニティーに新風を巻き起こした。発表された新プログラミング言語Swiftは、同社の開発ツールチームによって一から設計された。

言語自体が、Appleデベロッパーが現在使用しているObjective-Cのコンパイラー、ランタイム,およびライブラリーの上に構築されている。つまり、iOSやMacのアプリ開発に慣れた人たちは、わずかな文法を覚えるだけで、既存のコードベースにSwiftコードを組み込むことができる。なにしろ、Swiftを使ってFlappy Birdクローンをわずか9時間― 休憩時間を含む ― で作ったという野心的プログラマーもいる 。

Appleの開発ツール責任者、Chris Lattnerによると、Swift言語の開発は2010年7月に始まった。彼は自身の個人ブログに、この言語が個人プロジェクトとしてスタートし、「存在を知っていたのはわずかな人々だけだった」と書いている。2011年の終りに、数人の精鋭エンジニアがプロジェクトに加わり、Apple開発ツールチームの主要目標になったのは、2013年7月になってからだったという。

AppleはSwiftの開発理由を、「ほら、こっちの方がObjective-Cよりいいだろう」とだけ言うこともできただろうが(Objective-Cランタイムチームのメンバーが発したツイートを参照)、Lattnerはこのプロジェクトに対する彼の動機付け、もっとずっと大きい視野を見据えたものだったと言う。

プログラミングをもっと取っつきやすく楽しくすることが、次世代のプログラマーたちにアピールし、コンピューターサイエンスの教え方を変えるきっかけになることを願っている。

Lattnerのページには、Swiftが受けた影響も暗示されている。外部の人々の多くは、1983年に作られたObjective-Cを、長期的に置換えるためだと想像している。

彼によると、言語の文法と構造を設計する際参考にしたのは、Objective-C、Rust、Haskell、Ruby、Python、C#、 CLU等の言語であり、SwiftのXcode “Playground” 機能は、プログラミングを「学びやすく」するというBret Victorの理論、および2012年にKickstarterで30万ドル以上を集めた拡張可能なインタラクティブ・プログラミング環境、Light Tableにインスパイアされた。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Appleの新プログラミング言語、Swiftを使って半日くらいでFlappy Birdのクローンが書けた

AppleがiOS向け新プログラミング言語を公開した翌日、あるデベロッパーはこのSwift言語を利用してわずか4時間で大人気のゲーム、“Flappy Birdのクローンを作ってしまった。もっともRedditTechHiveで報じられているところでは休憩や食事の時間も入れれば開発には全部で9時間近くかかったらしい。

開発者のNate MurrayはHacker Newsに「Swiftでのプログラミング経験はまだわずか4時間なので(デモプログラムに)間違いがあれば教えて欲しい」と書いている。

Murrayは以前はインターネットでの情報収集を自動化するサービス提供しているIFTTTでエンジニアでとして働いていたが、現在はプログラミングのオンライン・スクール、Fullstack.ioの共同ファウンダーだ。MurryはSwiftを利用したゲーム・プログラミング講座を開く準備をしているという。

もっともMurrayはこのプログラムをiTunes App Storeに公開するつもりはないと語った。「Flappy Birdのクローンを書くのは新しいゲーム開発フレームワークの入門として最適だ。このゲームは比較的シンプルでありながらプレイして面白いという点で非常にバランスがいい」とMurrayは説明する。

Swiftで書かれたMurrayのFlappy BirdクローンはKotakuのようなゲーム中心のサイトからMashableのようなメインストリームのテクノロジー・ニュースブログまでネットのあちこちで反響を呼んでいる。優秀なプログラマーが新言語を使いこなすスピードの速さにも驚かせれるが、以前の開発言語、Objective-Cに比べて、Swiftに新たに備えられた高度な機能デベロッパーの生産性を大きく向上させるだろうという予測が実証されたかたちだ。

Murrayは実際に使ってみて「新しくiOSアプリの開発に取り組むプログラマーに対してハードルを下げる「というAppleの目標は達成されたと考えている。Murrayによれば、Swiftの大きなメリットの一つはPlaygroundsと呼ばれる機能だという。ここではコードを編集しながら、それが実際にどう動作するかをリアルタイムで見ることができる。

さてSwiftでFlappy Birdクローンを作るのに本当はどのくらい時間がかかったのだろう?

われわれの取材に対して、Murrayは「4時間よりはかかったが9時間まではかかっていない。ログによると空のフォルダーからデモが作動するようになるまで9時間近くかかっているが、その間に食事もしたし、子供を寝かしつけたりしていたのでね」と語った。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+