英国キッズのタブレット保有率は34%。ニッチ・ソーシャルネットワークも人気上昇中

昨年10月に、Ofcom(英国情報通信庁)が子供たちの間でのタブレット利用率が上がっているというレポートをリリースした。この度、新たに2014年版年次レポートがリリースされたが、どうやらタブレット利用が広がっていくトレンドは継続中であるようだ。今やイギリスの若年層におけるタブレット保有率は3人に1人というレベルに達しているらしい。

たとえば、5歳から15歳の層におけるタブレット保有率は34%となっているのだそうだ(これは両親保有および学校のものを除いた数字だ)。この数値は2013年版では19%となっていた。

さらに低い年齢層でもタブレット保有率は増加傾向にある。3歳から4歳の子供についても、10人に1人(11%)がタブレットを保有しているといの結果が出ているそうだ。これも昨年のレポートではわずか3%となっていた。

また、5歳から15歳の層がネットワークに接続する際に利用するデバイスとしても、タブレットの率が上昇している。すなわち2013年には23%だったものが、今回の調査では42%となっているのだ。

こうした傾向により、ノートPCやデスクトップ機が退潮を示しつつあるという見解も示されている。インターネット接続にあたって、PCないしノートPCを利用している子供の割合は、2005年の調査開始以来初めて低下することとなったそうなのだ。昨年比で3%低下して88%となっているようだ。

一方で、子供たちのスマートフォン保有率については横ばいという状況にある。8歳から11歳については20%、12歳から15歳については65%がスマートフォンを保有しているとなっている。

調査を見る限り、どうやら子供部屋におかれたテレビはタブレットへと姿を変えつつあるようだ。テレビの保有率は2009年の66%から2014年の46%へと3分の1ほども減らしている。但し、タブレットを使ってのテレビ視聴の習慣は増えている。こちらの方は2013年の15%から2014年の20%へと、逆に3分の1ほどを増やしている。

もちろんゲーム機としてのタブレット利用も増えつつある様子。昨年の23%から2014年には30%となっている。ゲーム専用機は昨年の81%から2014年の77%へと減少している。

多様化しつつあるらしいソーシャルメディア

また、イギリス若年層が利用するソーシャルメディアについての分析もなされている。どうやらマイナーなサービスにも利用者の目が向いているのではないかという結果が出ているのだ。

Ofcomの調査を見れば、イギリス国内の子供たちの間でも一番人気はFacebookだ。調査対象となった12歳から15歳の子供たちのうち、96%はFacebookに登録しているのだとのこと。これは2011年以来ほぼ変わらない数値となっている。

しかし「メインで利用しているソーシャルネットワーク」にFacebookを上げる割合は減っているのだ。この割合は2013年に87%だったものが、2014年には75%となっている。

その一方で、ソーシャルネットワークのバリエーションが増えてきているようなのだ。たとえば「メイン」にInstagramを上げる子供もいれば、SnapChatやWhatsAppを上げる子供たちの割合はいずれも増えている。もちろん、割合的にはまだまだFacebookの天下であるともいえる。しかしFacebook以外のソーシャルネットワークに注目する若年者が増えているという傾向は見える。「親がいないところ」を探してニッチなサービスを利用しようとする若年層もいることを示しているのだろう。

ちなみに現在のイギリスにおいては、「ニッチ」の中でInstagramが人気を集めているようだ。調査対象の36%が「使っている」と回答し、また9%がInstagramをメインに使っていると回答している。

次点はSnapchatで26%が使っていると述べ、20%はWhatsAppを利用していると回答している。InstagramおよびWhatsAppはFacebookのサービスとなってはいるが、しかしSnapChatの方は独立したサービスで、さまざまな買収提案を蹴り続けている。

ところで人気が低下しているサービスはとみれば、イギリスの若年層の間ではTwitterの人気が低下中であるようだ。3年連続で利用率が増えていて昨年は37%を記録していたが、今年は28%となってしまった。ちなみにGoogleのYouTubeの利用率も若干の低下を示しており、26%から22%となっている。

尚、レポートからは若年層グループにおける人気のうつろいやすさをはかり知ることもできる。たとえばソーシャルネットワークのBeboは2009年にはほぼ半分(49%)の利用率を示していたのに、2014年にはわずか3%となってもいるのだ。

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(翻訳:Maeda, H


Amazon.com、ツイート経由で「ほしい物リスト」への商品追加が可能に

今年5月、Amazon.comはTwitterとの連携機能をアナウンスしている。#AmazonCartのハッシュタグを付けてツイートすると、アイテムがAmazon.comのショッピングカートに追加されるというものだった。この度はそれを拡張して、#AmazonWishListというハッシュタグを使ってもAmazon.comとTwitterの連携ができるようになった。名前の通り、ツイートしたプロダクトをAmazon.comの「ほしいものリスト」に追加するものだ。

この機能を使うには、まずamazon.com/socialにてAmazon.comアカウントとTwitterアカウントを連携させておく必要がある。この作業を行なっておけば、商品の購入および「ほしい物リスト」への追加が、ツイートを通じて行えるようになる。

ツイート経由で購入できたり「ほしい物リスト」に追加できるようになったところで、何も便利には思わないという人も多いことだろう。確かにそうかもしれない。しかしTwitter自身が「ツイート内購入」(in-tweet commerce)の実現を行ったこともあり、外部サービスとの連携による小売機能の強化というのは注目に値する。

Twitterは6月に、CardSpringというスタートアップを買収してもいる。これはTiwtterカードを通じた商品オファーやプロモーションの強化に役立てようとするものだ。そして今月にはいくつかの小売サービスと連携して、ツイート内でのBuyボタンの実装をテストしてもいる。

Twitter社のこうした動きにAmazonがどれほど意識を向けているのかはよくわからない。ただ、ライバルとして重視するというような段階でないことは明らかだろう。少なくとも今のところは、Twitterを利用することで商品の購入をしようとする人はごく少数派だといえる。Twitterはニュースやオピニオンを共有するためのツールであるというのが、多くの人の感じているところだ。

そのような状況ではあるが、今回の「ほしい物リスト」とTwitterを連動させようとする試みには面白いところがあるように思う。プロダクトへの興味やおすすめ情報や感想などをTwitterで流すというのは、これまでどおりの、ごく一般的なTwitterの使い方だと思えるからだ。フォローしている人のお気に入り情報などをリツイートする人は多く、また自分自身の備忘録として#AmazonWishListを使う人も増えてくるものと思われる。

ちなみに、Amazon.comの「ほしい物リスト」はホリデーシーズンの定番ツールとも言える存在になっている。昨年のホリデーシーズンには、毎秒7冊の本と5つのおもちゃがリストに追加されたそうだ。

尚、Twitterとの連携強化の他、Amazon.comは「Save a Photo」というサービスもリリースしている。これにより、気になったものをなんでも撮影して「ほしい物リスト」で共有できるようになった。ちなみに「ほしい物リスト」関連ではUniversal Wish Listというアドオン、バーチャルノート、自分の「ほしい物リスト」から購入されたものを表示しないようにする「Don’t Spoil My Surprises」という関連プロダクトを世に出している。

今回の提携機能についてはこちらのページで詳細をご確認いただきたい。

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(翻訳:Maeda, H


Twitter、債券新規発行で15億ドル調達へ

Twitterはまだ現金を欲しがっている。同社は、6.5億ドルの債券2口の新規発行を申請中であることを今日(米国時間9/10)発表した。購入者が定員を超えれば、それぞれ1億ドルの追加発行の可能性がある。もし、増加分1億ドルを含めて完売すれば、Twitterは計15億ドルの現金を手にすることが見込まれる。

債券の半分は2019年、残りの半分は2021年に満期を迎える。

同社がIPOで18.2億ドルを調達したことはよく知られている。直近四半期の収支報告で、Twitterは現金および現金相当物、21億ドルを保有し、前四半期末より約1億ドル減少したことを公表している。

Twitterは、以前から大型買収への意欲を見せている。SoundCloudを買う直前まで行ったことは有名だ。

Twitterは、10億ドルの信用枠を持っている。今日公開された別のSEC申請書によると、Twitterが同信用枠に関連して保有していると思われる総債務額が変更され、与信限度額は30億ドルに引き上げられた。これは重要な変更だ。なぜなら、もしTwitterが債券で15億ドルを調達した場合、総債務額が10億ドルを超えないとする与信に関わる取り決めに違反するからだ。

これでTwitterは、他に債務がないと仮定すれば、信用枠を限界まで使い切り、取り決めに違反することなく、15億ドルを借りることが可能になった。

なぜ、Twitterは巨額の資金を欲しがっているのか? 他社の買収における柔軟性を高めるためだと私は考える。加えて、現金は近いうちにかなり高価になる可能性が高い。政府の量的緩和政策が近々終了することを受け、標準金利が引き上げられるというのが大方の予測だ。その結果広く金利が押し上げられ、この種の資金調達もより高くつくようになる。

つまり、もしTwitterが大金を確保しておきたければ、今がその時だ。

TwitterはGAAP基準では利益を上げていないが、これは株式ベース報酬のための多額の出費が原因だ。同社の調整後EBITDAはプラスであり、これは典型的な非GAAP的基準であるが、会社経営における現金原価を見る上で有用な指標だ。

もしTwiterが買収祭を始めたければ、少しでも多くの現金を得て取引を魅力的にしたいことは間違いない。株は偉大だが、現金はもっと偉大だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Twitter、「Buy」ボタンを実装していよいよコマース分野に本格参入

レポートや噂にあった通り、Twitterがいよいよコマース分野への進出を果たしたようだ。

同社のコマース分野への進出は、TicketmasterのCEOであったNathan Hubbardと招き入れ、コマースチームの運用を任せたときから現実的なプランとなり始めたものと思われる。以来、この分野におけるスペシャリスト達の採用を続けてきた。さらにはBuy Nowボタンのモックアップなども出てきた。そして夏を過ぎ、いよいよホンモノの登場となったようだ。

Twitter社も公式ブログにて「Buy」ボタンのテストを開始した旨をアナウンスしている。同社によると、このテストは「ごく一部のアメリカ人利用者を対象(対象範囲は今後拡大していく予定)」としているのだそうだ。テスト対象となっている利用者は、もちろんTwitterから直接に商品の購入ができるようになっている。ツイートで何か良さそうなプロダクトが紹介されていれば、「buy」をおせば詳しい情報が表示され、そして支払い方法や商品の送り先を入力して購入することができる。この情報はもちろん暗号化されていて、再利用のために情報が記録されるようになっている。これをすべてTwitter内で完結することができ、ツイートを見ながら何度かタップをするだけで、商品購入ができるようになるわけだ。

テストはモバイルアプリケーション上でまず開始されているが、デスクトップ版にも導入予定であるとのことだ。

このBuy機能の実現にあたっては、ソーシャルショッピングのサービスを展開しているFancyや、デジタルコンテンツの販売を行なっているGumroad、エンターテインメント系のコマースサービスを展開しているMusictoday、そして支払いサービスを提供しているStripeなどと提携している。プロダクトの提供者としてはアーティスト(Demi Lovato、Eminem、Pharrell)、非営利組織(Donors Choose、Glide、RED)およびバーバリーやホームデポなどの小売サービスなどが対象となっている。

Gumroadのファウンダー兼CEOであるSahil Lavingiaは、Twitter上でのコマース機能の提供について1年以上も前から話を続けてきたのだそうだ。「実現可能性ということではなく、いつ実現するのが良いだろうかというような話をしてきした」とのこと。もちろんこのGumroadも販売を行うサービスのひとつに含まれている。Lavingia曰く、Stripeを活用した音楽販売などに非常に有効だろうと考えているとのこと(他の分野でも魅力的なコマースサービスとなるよう、いろいろと考えているところだそうだ)。購入時はすべてがTwitter自身のサービスであるように見え、レシートを見るまでは他のサービスが介在しているようには見えないものとなっている。

さらにLavingiaは、商品購入が「とてもシンプルに、かつ簡単に行えるということには非常に大きな意味があるのだ」としている。「Twitter内購入の仕組みにより、簡単かつ迅速なプロセスがさらに広まっていくだろう」と述べている。

Twitterは「ショッピングをモバイルデバイスから簡単かつ楽しみながら行うことができるようにする最初のステップです」と述べている。購入できるプロダクトは、さらに拡大していくこととなるのだろう(マーケットプレイスの提供にも興味を持っているらしいという噂もある)。

こうした動きは、直接的な収益向上のにも繋がるし、またコマース分野が育っていくことになれば、コマース関連サービスのTwitter利用頻度も上がるだろうし、また広告活動もより活発になっていくだろう。

ちなみに、Facebookの方もコマースプラットフォームの構築に動いているという話もある。

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(翻訳:Maeda, H


Twitter、HackerOneを通じてバグ探し懸賞プログラムを開始

多くのオンラインサービスの信頼を揺るがせたセキュリティー侵害事件を受け、Twitterは今日(米国時間9/3)、バグ探し懸賞プログラムを立ち上げることを発表した。これは、セキュリティー侵害を責任を持って報告したセキュリティー研究者に報奨金を支払うもので、バグ探し懸賞プログラム提供会社のHackerOneを通じて実施される。Twitterは、Twitter.com、ads.twitter、モバイル版Twitter、TweetDeck、apps.twitter、および同サービスのiOSとAndroidのアプリに関するバグ報告1件につき最低140ドルを支払う。Twitterは、実際には3ヵ月前からHackerOneと作業していたことが、HackerOneのバグ・タイムラインに書かれているが、Appleのセレブ写真流出事件によってサイバーセキュリティーが一躍世間の関心を呼ぶ中、Twitterは、同社がユーザーの安全を真剣に考えていることを示したかったものと思われる。

Twitterは、「セキュリティー研究者たちの努力と、利用者全員のためにTwitterの安全を維持することにおける彼らの重要性を評価するために、当社は一定のセキュリティー脆弱性の発見に対して報奨金を提供することにした」と語った。既に同プログラムには、44人のハッカーが参加し、Twitterは46件のバグを修正している。

一部の主要企業、例えばFacebookは独自の懸賞プログラムを実施しているが、HackerOneでは、プログラム管理の手間をかけずに、クラウドソースによるバグ探しの恩恵を受けたい会社のために、パッケージソリューションを提供している。他にHackerOneを利用している会社には、Yahoo、Square、MailChimp、Slack、Coinbaseがある。HackerOneは最近900万ドルを調達し、製品の拡張と販売強化を進めている。HackerOneは、元Facebookのセキュリティーチームのメンバーで、自社運営による懸賞付バグ探しプログラムを指揮して多数の脅威から会社を救った、Alex Riceらが共同設立した。

比較してみると、Twitterの最低報賞金額は、Yahooの50ドルや、Slackの100ドルよりも高いが、Coinbaseの1000ドル、Squareの250ドル、さらにはFacebookの社内プログラムが提供する500ドル等と比べるとかなり少ない。

今週のiCloudセレブ写真ハック以降、外部のセキュリティー機構ともっと密に作業すべきだとAppleを非難する声が出ている。しかし、Appleは昨日、強固なパスワードを使ったり、追加の保護対策をとらなかったとして、ユーザーに責任を転嫁した。実際にはAppleは、VUPENを通じて独立セキュリティー専門家の協力を仰いでいるが、もっとオープンなプログラムを実施していれば、ジェニファー・ロレンスをはじめとする、有名人のiCloudアカウントを不正アクセスするために利用された戦術のいくつかは、事前に突き止められていたのではないかという意見もある。おそらく今回のTwitterの行動は、セキュリティー向上のためにコミュニティーを活用する方法について、Appleに再考を促すことになるだろう。

[画像提供:Screenrant via Star Wars

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


私のツイートを読んだ人数は? Twitterがアナリティクス・ダッシュボードを公開(日本語も)

7月にTwitterは素晴らしい機能をローンチした。非常によく出来たアナリティクス・ダッシュボードだ。Google AnalyticsのTwitter版ということろで、ツイートごとに何人が読んだか、何人がリンクをクリックしたかなどユーザーのパフォーマンスが細大漏らさず分かる。

ただし、ひとつ問題があった。広告主か著名人等の認証ユーザーしか利用できなかったのだ。

しかし喜べ! 読者の皆さんもこのアナリティクスを利用して一喜一憂ができるようになった。万歳!

このニュースはTwitterのエンジニアIan Chanのツイートとして発表された。

https://twitter.com/chanian/status/504712774321074176

またこちらのiTwitterのサポートページでも説明されている。それによれば「開設後14日以上経過したアカウントであれば、英語、フランス語、日本語、スペイン語のすべてのアカウントからでも利用できる」ということだ。

新しいダッシュボードを見るにはこのページを開くだけでよい。〔日本語の場合、「ツイートアクティビティ」というページとなり、過去28日間のアクティビティが表示される。〕

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(翻訳:滑川海


Twitter + Stripeによる「ツイート内購入」実現は間もなく?!

ツイートすることによって何かを買うことができるようになるという話は以前からあった。どうやら実現までまもなくという時期に至っているようだ。Re/codeの記事によれば、Twitterはペイメント・スタートアップのStripeとともに「ツイート内」(in-tweet)コマースの実現に向けて動いているのだとのこと。

「Buy」ボタン(名前はまだわからないが)をTwitterクライアントに実装して、Twitterから離れることなく商品購入が完了できるようになるわけだ。

売り手の側は、ツイート内コマースを実現するために、Stripeと提携しておく必要がある。

もちろん現在のところでは、決済手段として提供されるのはStripeのみであるとなっているが、その状態がずっと続くことになるのかどうかはわからない。Paypalを決済手段に加えることが、関係者全員にとって便利なことであると判断されるかもしれない。

1月の段階から、Twitterは、さまざまな製品を取り扱うSquareのSquare Market風のマーケットプレイスの展開を狙っているという話はあった。

とりあえず現在のところ、Twitterのツイート内購買が流行することとなれば、20歳代のPatrickおよびJohn Collisonがベンチャー資金を入れつつ運営するStripeにも新展開をもたらすこととなるだろう。

実のところ、数年も前からTwitterはこの分野に興味を示しているという話が聞こえてきてはいた。今のところTwitterは、収益の大部分を広告に頼っている。その状況を変えて、Twitterに新たな展開をもたらす変化となる可能性はある。

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(翻訳:Maeda, H


TwitterがパスワードセキュリティのMitroを買収、製品をオープンソース化

Twitterは同社のニューヨーク支社のために、パスワードのセキュリティを提供する小さなスタートアップMitroを買収する。Mitroは、一つのアカウントで複数の人がパスワードを共有する方法を開発した。

たとえば企業などでは、チームのメンバが何かのサービスのアカウントのパスワードを共有したほうが、情報共有がうまくいく場合がある。Twitterはこのプロダクトのオーナーにはならず、チームは位置関連の開発に回されるらしい。

ただし、これまでの買収と違って、Twitterはこのプロダクトを存続させる。Mitroはオープンソースのプロジェクトになり、同社はElectronic Frontier Foundationと共同でコードを管理し、Mitro自身は自立的で非営利でコミュニティが支えるサービスになる。当面それは、少なくとも年内までは可利用である。同社はMitroのサーバとクライアントのコードのすべてを、GPLライセンスのもとにGitHub上にリリースした

これは、Twitterのこれまでの買収のやり方とは違っている。たとえば同社がPosterousを買収したときは、そのプロダクトを閉鎖し、協同ファウンダで今はY CombinatorのパートナーであるGarry Tanは、 Posthavenという代替プロダクトを作った。Posterousのそれまでのユーザたちが路頭に迷うのを、防ぐためだ。つまりプロダクトにTwitterにとっての戦略的価値がないときには、人材の取得だけを目的とする方が、割に合うのだ。

Mitroはこれまで、Google VenturesとMatrix Partnersから120万ドルの資金を調達している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


自分のツイートのパフォーマンスの全貌を知るためのダッシュボードをTwitterが提供…広告主以外も利用可能

自分のツイートがどうなってるのか、詳しく知りたかったら、Twitterが今日(米国時間7/11)リリースした分析ダッシュボードのユーザになるのはどうだろう。このダッシュボードは広告主とTwitter Cardのパブリッシャーと、Twitterが認めたユーザが利用できる。

Twitterはすでに、宣伝のためにお金を払っているツイートに関しては、広告主たちにデータを提供している。それを見るとインプレッション数やリプライ数、リンクのクリック数などが分かるが、宣伝目的でないふつうのツイートに関しては何もなかった。そこで今回のダッシュボードでは、ひとつのアカウントのTwitter像の全体が分かる。

TwitterのBuster Bensonが今日のブログ記事で言ってるように、Twitterの広告は広告主が特定のオーディエンス向けの宣伝のために料金を払っている‘ふつうのツイート’にすぎないのだから、もっと全ツイートの全オーディエンスに関する全体的な状態を知ることは、広告という観点からも重要だ。

新しいダッシュボードには、インプレッション総数、エンゲージメント総数と各ツイートのエンゲージメントレート、過去1か月の集計データ、などがあるから、各月の成績を比較することもできる。

Bensonによると、Twitterはおよそ200社の活発な広告主たちのデータを調べて、一定のパターンを見い出した。そしてそこから得られた最大のメッセージが、頻繁にツイートしなさい、だ。“Twitter上でブランド名などが有料宣伝を介さずに広まるための最大の要因が、≪ツイートの恒常性≫である”、と彼は述べている。

そのほかのベストプラクティスは:

  • 高いエンゲージメントやインプレッション数が得られる曜日や時間帯を明確に意識せよ。
  • ツイートの頻度を分析せよ。ツイートのリズムと成績との関連を知ろう。
  • アクションの呼びかけ、リッチメディアの紹介、コピーの長さなど、ツイートの構成要素のそれぞれについて、その効果を調べよ。

本誌TechCrunchの一部のライターたちも、このダッシュボードに対し興味津々になっている(今ぼくがこの記事を書いてるときに!)。おっと、この記事の冒頭パラグラフで述べた、‘Twitterが認めたユーザ’になれるための要件はこれだ。失格だった人は、広告主としてのアカウントを作ればよい。

詳細は、Twitterのブログ記事を読もう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Twitterの人事続く―元GoldmanのAnthony NotoをCFOに採用

Twitterのトップ人事が続いている。 今日(米国時間7/1)、Twitterは証券取引委員会への報告書で、新たなCFOに若手有力金融マンのAnthony Notoを指名した。NotoはGoldman Sachsのテクノロジー、メディア、テレコムへの投資銀行業務グループの共同責任者としてTwitterの上場手続きを取り仕切った。NotoのCFO指名に伴い、現CFOのMike Guptaは戦略的投資担当の上級副社長に転ずる。

Twitterによれば、新たな人事は30日以内に発令される。

Notoは今年5月にGoldmanを辞めてヘッジファンドのCoatueに転ずることを発表した。しかし結局Coatueでの業務には就かなかった。

Twitterはこのところ矢継ぎ早に回転ドア的人事を行っており、COOのAli Rowghaniやメディア担当責任者のChloe Sladdenを始め多くの有名社員が会社を離れた。

その理由だが、Twitterは上場後半年ほどして、一部から婉曲に成長の痛みと評されるような諸問題を抱えるようになった。皮肉な見方をすれば忙しい人事はこうした問題が悪化するのを食い止めようという努力の一環とみられる。

Twitterには巨大な期待がかけられ、また実際それに見合う可能性があるものの、黒字化への道は必ずしも平坦ではないというのが私の見るところだ。

NotoのCFOへの採用は面白い選択だ。Notoはウォールストリートに影響力があるだけでなく、Twitterが最近ユーザー・エンゲージメントと広告マーケティングの両面で力を入れている分野、つまりスポーツ界にもコネがある。NotoはGoldmanでの経歴の途中でNFL(全米フットボール・リーグ)のCFOを務めたことがあるのだ。

この件に関しては現在さらに取材中。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Twitterタイムラインで電子書籍の”立ち読み”を実現、KADOKAWAが共同開発

KADOKAWAは2日、Twitterのタイムライン上でEPUB形式の電子書籍を読めるサービス「Tw-ePUB」を開始した。KADOKAWAグループの電子書籍のURLをツイートすると、タイムラインに“立ち読み”用の電子書籍が埋め込まれるようになる。

ユーザーはTw-ePUBのサイトからお目当ての書籍を選び、再生ボタンをクリックすると数ページを読むことができる。試し読みの最終ページに表示されるツイートボタンから感想と一緒にツイートすると、自分のタイムライン上に電子書籍が埋め込まれるようになる。

KADOKAWAによれば、Tw-ePUBはTwitterと共同開発した技術で、Twitterのタイムラインに電子書籍ビューワーを埋め込める世界初のサービスだとしている。


6秒ビデオ投稿サービスのVine、「ループ」導入で再生回数がわかるようになった

自分の投稿したコンテンツが何度閲覧されたのか。多くの人が気になるところだろうと思う。そうした人に向け、Vineは「ループ」(Loop Counts)を導入した。投稿したビデオが、何度再生されたかを示すものだ。

ちなみに、ほとんどの人がご存知とは思うが、Vineとは6秒間のビデオをInstagram風フィードにて流すサービスだ。みた人はそのビデオを「re-vine」したり、コメントを書いたり、あるいはお気に入りとして登録しておくことができる。

今回のアップデートはウェブ版でも同様に行われている。どこかに埋め込まれて再生された回数も、そしてもちろんVine.coで再生された回数もカウントされる。対応しているプラットフォーム全体での再生回数がカウントされるわけだ。

また今回のリニューアルにともなって、フィードに表示されるビデオのサイズを大きくして、端から端までいっぱいに表示されるようにした。またお気に入りへの登録状況やre-vine数などを表示するアクティビティフィードも新しくなり、未読と既読がわかりやすくなった。また投稿したビデオの人気が出た際には(お気に入り投稿回数が25回や100回といった基準値に達した場合等)、これも通知されるようになった。

アプリケーション版についてはiOS版およびAndroid版の双方ともに新機能を盛り込んだものがリリースされている。こちらからチェックできる。

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(翻訳:Maeda, H


Twitter、「コメントしてリツイート」をテスト中―オリジナルのツイートがフルに表示される

Twitterは「コメントしてリツイート」(retweet with comment)という新しい機能をテスト中だ。

現在のTwitterでは自分の意見を付加してRTしようとすると、多くの場合、全体を140文字に収めるためにオリジナルのツイートを編集しなければならない。

念のためまず現在のTwitterのリツイートの仕組みをおさらいしておこう。

ユーザーはすでに投稿されたツイートの下部の「リツイート」リンクをクリックすることで、そのツイートを自分のタイムラインに再投稿することができる。これに対して、自分のコメントを含めてツイートを引用したい場合、オリジナルのツイートを引用符で囲んで引用し、引用の前に自分のコメントを挿入する。

しかしどちらの方法でもTwitterの140文字の制限は動かせない。公式リツイートの場合はオリジナルのツイートをフルに表示できるが、自分のコメントを挿入することはできない。引用リツイートの場合、140文字以内に収めるためにオリジナルのツイートを短縮する必要がある。

しかしテスト中の「コメントしてリツイート」では、気に入ったツイートをそのまま引用しながら、通常のツイートと同じように自分のコメントが書ける。

このオプションでは、ユーザーのコメントのツイートの下にRT対象のオリジナルのツイートがTwitterカードとして表示される。Twitterカードはこれまで写真やVineのビデオなどリッチ・メディアを表示するために利用されてきたが、この場合、スクリーショットのように引用対象のツイートがフルに表示される。

現在のところこの「コメントしてリツイート」機能は一部のユーザーを対象にテストされているようだ。Twitterは新機能に対するユーザーの反応を見るためにこうした実験をときおり行ってきた

「コメントしてリツイート」がテストされていることは、Twitterのプロダクト・コミュニケーションの責任者、Carolyn Pennerが自分のTwitterアカウントで利用しているのにMashableが気づいたことで発見された。

その後Twitterのタイムラインを調査した結果、Twitter社員だけでなく一般のユーザーもこの実験の対象になっていることが判明した。

例によって変化を嫌う一部のユーザーが怒っているものの、自分のコメントを含めてRTしようとすれば、いちいちオリジナルのツイートを編集しなければならない現在の仕組みにくらべてこの新機能はユーザー体験の大きな改良だろう。

Twitterは「コメントしてリツイート」に関してコメントを避けた。

画像: Mashable; Twitter users @xctrackforfun and @Deadbass_;

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


ショック! Twitterがサポートを始めたGIFアニメはGIFではなかった―しかしうまい考え

昨日(米国時間6/18)、TwitterはGIFアニメのサポートを開始した。しかし、Twitterが表示するアニメはまるきりGIFではなかったことが判明した。なんたるショック! 

だが、パニックに陥るには及ばない。これはTwitterとしてとても巧みな手なのだ。

まずEmbedlyがTwitterフィードに表示されるGIFがGIFファイルではないことに気づいた。 それどころか画像ファイルですらない。実は音無しのビデオファイルなのだ。HTML5にビデオタグを使って埋め込まれたMP4ファイルだった。ユーザーがGIFをアップロードしてもTwitterはMP4に変換してしまう。

GIFとMP4の差などささいなことのように思われるかもしれないが、実は大きな違いが出る。圧縮だ。

GIFは1987年に登場し、1989年にアニメーションをサポートし始めたたいへん古いフォーマットだ。良い点はどんなデバイス、プラットフォームでも表示できるところだ。悪い点は…なにしろ30年も前のテクノロジーだけにあちこちにやつれが見えている。わずか数秒のGIFでもサイズは何メガバイトもあり、色はおそろしく悪い。

一方、ビデオ圧縮テクノロジーはこの30年で長足の進歩を遂げた。GIFに比べるとMP4は動きが2倍も滑らかで色は3倍もきれいだ。そしてファイルのサイズは4分の1だ。

つまりTwitterとしてはMP4フォーマットを使うことでプロバイダに支払う帯域料金が大幅に節約できるし、ユーザーにとってはロード待ちの時間が短縮される。

デメリットがないわけではない。一部のブラウザはいまだにHTML5のビデオ・タグを正しく処理できない。そこでTwitterはそういうブラザに対しては(奇妙な選択に思えるが)Flashを使っている。しかし数年後にはウェブ全体でGIFからMP4への切り替えが進むだろう。

さてそうなると気になるのは音無しでループする短いアニメを何と呼べばよいかだ。

たいていの一般ユーザーは実装技術などには興味がないので、すでに普及しており覚えやすいGIFという名前を使い続けるだろう。これを変えようとするのは山に向かって「動け!」と叫ぶのも同様の無駄な努力になりそうだ。誰も電子写真複写とはいわずにゼロックスと呼ぶし、写真を編集することはフォトショップと呼ぶ。インターネットを検索することはBingを使っていてもググると呼ぶ。数年後にはGIFも無音の短いループアニメを指す一般名詞になってるのではないか?

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


TwitterがWebとモバイルでアニメGIFをサポート

うん、やっとだね。Twitterが今日(米国時間6/18)、ささやかだけど、とっても嬉しい変更を発表した。あの、人気が衰えることのないアニメGIFが、これからはサポートされるのだ。サポートは今日から、Twitter.comのWebサイトとAndroidとiPhoneで有効になる。

同社の発表はいつもどおりツイートで行われたが、そこにはアニメGIFの見本もあった。

GIFそのものにも、”GIF”をどう発音するかという、今だに続いている議論があるからおもしろい。GIFを発明したSteve Wilhiteは、”JIF”(ジフ)だと主張している。ピーナツバターの商標と同じだ。でも、われわれその他大勢は、”GIF”(ギフ)が気に入っている。誰も、ジフに変えたいとは思っていない。

TwitterのデモのGIFでは、誰かが”GIF”を”J”からタイプしようとして、上のような話を知ってる人たちの笑いと取ろうとしている。

TwitterのAPIにもGIFのサポートが含まれるので、サードパーティのデベロッパが作るTwitterクライアントもGIFをサポートできる。

アニメGIFは、今では多くのソーシャルネットワークがサポートしており、Tumblrも、そしてPinterestさえも、人気のあるフォーマットだからサポートせざるをえない。しかしFacebookとTwitterは大きな例外だった(Giphyの短縮URLを使う手はあるが)。

Facebookは、ニューズフィードをごたつかせない、というご立派な理由から、GIFをサポートしていない。同社はその要望を、いつも撃退している。今日のFacebookのフィードでは、FacebookネイティブのビデオとInstagramのビデオと有料のビデオ広告だけが、自動再生できる。Twitterの今回の決定がFacebookに影響を与えるか、それはまだわからない。

アニメGIFをみんなが試してみたくなって、Twitter上で濫用されるおそれもある。でもTwitterは、長期的にはリッチメディアを志向しているのだから、140文字のテキストだけという世界はTwitter自身にとっても、過去のものになっていくのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


TweetDeck、ハックされたが脆弱性はすでに修正―ユーザーは一度ログアウトすること

アップデート:Tweetdeck は今朝(米国時間6/11)、ハッカーの攻撃に対処してセキュリティー上の修正を行うため一時サービスを停止したが、現在は復帰している。

当初の記事:

パワーユーザーに人気があるTwitterの公式クライアント、TweetDeck今朝ハッカーに攻撃を受けたXSS(クロスサイトスクリプティング)脆弱性を修正したと発表した。Tweetdeckはこのパッチを有効にするためにいったんログアウトしてからログインするようユーザーに求めている。

クロスサイトスクリプティングというのはブラウザを騙して外部のコードを実行させるハッキングの手口で、脆弱性が残っている間はユーザーはTweetDeckのウェブアプリ(あるいはChromeの拡張機能)を停止するしかない。パワーユーザーにとって大いに苛立たしい話だ。

XSSS脆弱性は、たいていの場合、この記事のトップのスクリーンショットのように、無関係なポップアップを開かせるのに使われる。しかし脆弱性を長時間放置しておくとハッカーがユーザーのアカウントを乗っ取ることも可能になる。今回のTweetDeckへの攻撃ではアカウントが乗っ取られた形跡はないということだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Twitter株、10%高

今日はTwitterにとって大きな一日だ。株価が10%以上跳ね上がった。何が急騰を呼んだのか? Nomuraのアナリストの上方修正だ。新たな買い評価で目標株価は43ドルに再設定された。

今日(米国時間5/28)Twitter株は33.77ドルで引けた。

この良いニュースに先立ち、昨日Twitter株はある程度の勢いを得ていた。Twitterは今後数年間アジアで大きくユーザー数を伸ばす見込みがあると報じられ、同社は売上増をに向けて百万ドル単位の2年契約を発表した。今日の評価修正と合わせて、Twitterに明るい光が差しはじめた。

Twitter株は未だに過去最高値に届いていないが、最近の安値からは立ち直った。同社株の下落は他の上場IT企業らに見られた暴落と同源だ ― いわゆる “momentum”[勢いのある]IT株は、あらゆるIT会社の評価は修正されるという不安を呼ぶ。

その心配は殆どの場合に起きる。しかし、Twitterにとって今日は嬉しい例外だった。

Twitterの上場企業人生は興味深い。財務業績は予測を上回っていながら、四半期報告のたびに株価は下がった。ユーザー数の成長見込みは、投資家が最も気にするところなので、昨日の成長に関するレポートは鍵だった。

ともあれ、長く続いた苦難の日々の後、Twitterは良い一週間を送れそうだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Twitterは音楽スタートアップのSoundCloudを買うべきでない[アップデート:買わないらしい]

TwitterがSoundCloudを買収しようとしているという情報が流れた。Re/codeのPeter Kafkaが両者に近い情報源から聞いたという。

SoundCloudは誰でもオーディオファイルをアップロードでき、誰でもストリーミングあるいはダウンロードして再生できるサービスだ。ユーザーは互いにフォローでき(この点はTwitterに似ている)、新人のDJやインディーバンドばかりでなく、大物ミュージシャンもプロモーションのためによく利用している。SoundCloudのビジネスモデルはアップロード、ダウンロード数の制限を外した有料のProアカウントだ。加えてスライドショー形式の画像やフォロー相手の推薦などのネーティブ広告も実験中だ。

SoundCloudはなるほど音楽版のYouTubeになる可能性がある。しかしそのことはGoogleの真似をしてTwitterがこのドイツのスタートアップを買収すべきだということにはならない。株式上場で得た20億ドルの資金の使い道ならもっと他にあるだろう。

[アップデート: ドイツのニュースメディア、SPIEGEL ONLINEが先ほど伝えたところでは、TwitterはSoundCloudを買収しないという。SPIEGELの情報源によれば、TwitterがSoundCloudの買収を検討していたのは事実だが、結局、断念したという。]

2007年の創立以来、SoundCloudはMyspaceが人気を失った後、その穴を埋める形で、セルフ・プロモーションを試みるミュージシャンに高い人気を得ている。2013年7月には登録ユーザーが4000万、非登録聴取者も加えれえば月間ユーザー数は2億人にもなると発表された。2013年10月には月間ユーザー数はさらに2億5000万人に達した。現在では3億人に近いものと推定されている。

SoundCloudは6000万ドルを調達した今年1月のラウンドで7億ドルと評価されている。Twitterが買収するならその額の何倍も支払う必要があるだろう。Twitterは上場によって市場から21億ドルの資金を調達したものの、依然として赤字だ。SoundCloudの買収はTwitterのキャッシュを大きく減少させる。

【中略】


Twitterは拡大の前に本業への集中が必要

私は何人もの音楽系テクノロジー企業のトップに取材したが、SoundCloudの買収がTwitterにとって必須である理由を説明できたものは誰もいなかった。

Twitterはすでに音楽分野への拡大を模索してきた。昨年4月、買収したWe Ar Huntedのテクノロジーをベースにスタンドアローン・アプリの#Musicを発表したものの、不人気のため今年3月にはアプリを取り下げている。音楽は生活の中で非常に重要だが、人々は必ずしもTwitterにそれを求めていないようだ。.

TwitterがSoundCloudを買収しても事情は変わらないだろう。SoundCloudはTwitterのような一般ユーザーの投稿によって成り立つソーシャル・メディアではない。SoundCloudのコンテンツは大部分がプロないしセミプロのミュージシャンによって作られている。

TwitterやVineでも著名ユーザー、インフルエンサーの影響力は大きいが、投稿のほとんどは一般ユーザーによるものだ。しかし一般ユーザーがSoundCloudに音源をアップしても誰も反応はゼロだろう。SoundCloudの圧倒的多数のユーザーはリスナーであり、マネタイズは非常に難しい。Twitterがミュージシャン向けにプロモーション・ツールを作りたいならSoundCloudを買収するより独自に開発する方がはるかに現実的だ。

これに対してInstagramを買収できていたら、Twitterは大量のユーザー投稿コンテンツと大量のPVを確保できただろう。しかしInstagramはとうにFacebookのバスに乗って出発してしまった。

一方でSoundCloud側にはTwitterの傘下に入ろうとする動機が十分にある。Twitterのネットワークを通して音楽をプロモーションし、Twitterのビジネス・チームの力を借りて収益化が図れるからだ。SoundCloudの現在のビジネスモデルでは株式上場を成功させるのは難しいだろう。私が取材した情報源よると、大手レコード会社はSoundCloudに対するライセンス条件を厳しくしており、おそらく一部のレーベルはSoundClouddを叩き潰すつもりだろうという。

そうであればこの時点で買収によるエグジットを狙うのは自然だ。だがユーザー数の急成長が示すとおり、この難局を生き延びることができれば大企業への成長も夢ではないかもしれない。

Twitterがもっと体力のある会社であればこの買収も意味があるかもしれない。YouTubeを買収したときGoogleはすでにAdSenseビジネスが軌道に乗っており、GmailとGoogleマップも初期の欠点を克服しつつあった。当時YouTubeは創業1年で調達した資金総額もわずか1200万ドルだった。それに引き換えTwitterはいまだにコア・ビジネスで安定して利益を出せるようになっていない。広告事業もすばらしいスタートは切ったものの、会社を黒字化させるのはまだ先の話だ。SoundCloudは創立7年で1億2300万ドルを調達している。なるほどSoundCloudは買収候補として有望な企業かもしれないが、現在のTwitter向きではないだろう。

今のTwitterはコア・サービスの充実に務める時期だ。特にまだフォロワーをもっていない新しいユーザーがTwitterを快適に利用できるように機能を強化する必要がある。Twitterは虎の子の資金をコア・サービスを改良できるような人材の採用や会社の買収にあてるべきだと思う。

[画像: Len Peters/Flickr via NHPR]

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


メッセンジャーサービス大戦争 – Vine対Instagram対Facebook対Twitter対Snapchat

VineやSnapchatなど米国発の新興メッセンジャーサービスの人気が世界的にじわじわと広がっています。もちろん、InstagramやFacebook、Twitterも負けてはいないということで、Mashableが各サービスが提供するメッセンジャーサービスの機能や特徴を比較した記事をここに。 — SEO Japan

Messager-comparison
Vineが木曜日にプライベートメッセンジャー機能をリリース。次々に登場するメッセンジャーサービスを振り返っていこう。

ここ数ヵ月のプライベートメッセンジャー業界の飛躍的な成功は、耳を塞いでも聞こえてくるほどのレベルに達している。

まず、2月には、Facebookがなんと160億ドルもの大金を投じて、独立型のメッセンジャーサービス、WhatsAppを買収した。同時期、今度は、楽天が、チャットアプリのVibeを9億ドルで買収した。続いて、3月には、スタートアップのメッセンジャーサービス、Tangoが、2億8000万ドルの資金を調達していた。この会社の価値は、Forbesによると、10億ドル以上と見積もられていたようだ。

メッセージ送受信を補足的な機能と見ているソーシャルメディアプラットフォームが、この流れに必死でついていこうとするのは、当然と言えば当然である。

木曜日、VineがVine Messagesをリリースし、プライベートメッセンジャーの分野への進出を果たした。Vineが、Facebook(MessengerアプリとInstagramアプリはともにメッセンジャー機能を提供している)とSnapchatを意識していることは明白である。

しかし、このようなサービスにはどんな違いがあるのだろうか?どんな長所、短所があるのだろうか?これから簡単に説明していこう。

Vine Messages

提供開始年月: 2014年4月にデビュー

長所:

  • Vineの動画製作機能を含む(ストップモーション、グリッド線)。

  • テキスト、動画メッセージを送信することが出来る。

  • Vineを利用中ではないユーザーにもメッセージを送信することが可能。

短所:

  • グループメッセージを作成することが出来ない。

  • 静止画像を送信することが出来ない。あくまでも動画のみ。

  • カメラロールから動画を送信することが出来ない。

最適な利用法: 工夫を加えた動画を送信する。

概要: Vineのプライベートメッセンジャー機能は最も新しく、他を寄せ付けない動画機能(ストップモーションやグリッド線)により、動画メッセージにおいて人気を集めるだろう。しかし、カメラロールから動画を送信することが出来ず、また、グループメッセージ機能も提供されていないため、メッセンジャーサービスとしては、有効とは言い難い。

Vine Message Collage

Vineがプライベートメッセンジャー機能を木曜日に発表。しかし、この新しいサービスとその他の競合するサービスとの相性は未知数。

画像: カート・ワグナー/Mashable

Instagram Direct

提供開始年月: 2013年12月にデビュー

長所:

  • 写真や動画にフィルターを加えることが可能。

  • テキスト/動画メッセージを送信することが出来る。

  • グループメッセージを送信することが可能。

  • カメラロールから既存の写真と動画を送信することが出来る。

短所:

  • Instagram上のユーザーとしかメッセージをやり取りすることが出来ない。

  • Vineのようなストップモーション動画を利用することが不可能。

  • 写真を正方形に切り取らなければいけない。

  • グループメッセージは最大15名に制限されている。

最適な利用法: フィルターを用いた芸術的な写真や動画をフィルターを送信する。

概要: Instagramは、昨年の12月に大々的な宣伝と共にこのメッセンジャー機能をデビューさせるものの、あまり話題に取り上げてもらえていない(昨日取り上げられていたものの、あまりポジティブなニュースではなかった。俳優のジェームズ・フランコがInstagram Directを使って、17歳のファンをナンパしていたようだ)。

この機能は、Instagramにダメージを与えることはないが、メジャーなプレイヤーになれるほどの価値を与えいるわけでもない。

Instagram Collage

Instagramが12月にプライベートメッセンジャー機能をリリース。

画像: カート・ワグナー/Mashable

Facebook Messenger

提供開始年月: 2011年8月にデビュー

長所:

  • 個人またはグループのメッセージを送信することが出来る。

  • 気に入った、または、頻繁に利用するグループを今後のために保存することが出来る。

  • Wi-Fiを使ってFacebookの友達に無料で電話をかけることが可能。

  • カメラロールから写真を送信することが出来る。

短所:

  • 動画メッセージを送信することが出来ない。

  • アプリを介して写真を撮ることが出来ない。

  • 写真のフィルターが用意されていない。

  • Facebookを利用中のユーザーにしかメッセージを送信することが出来ない。

最適な利用法: 電話番号を失くしたFacebookの友達と連絡を取る。

概要: このアプリは最も安定している。Messengerは2014年に大活躍するのではないだろうか — 昨年の10月、Facebookは、このアプリのデザインを変更し、スピードアップを実現した(テキスト送信に近い)。また、マーク・ザッカーバーグCEOは、同社の第一四半期の業績報告で、Messengerに何度か触れていた。

しかし、その後、Facebookは、160億ドルで独立型メッセンジャーアプリのWhatsAppを買収したが、Messengerは、どこにフィットするのだろうか?Messengerは、Wi-Fiでの無料通話に対応しており、ザッカーバーグCEOによる世界をインターネットでつなげる取り組みがまた一つ増えたことになる。

FB Messenger Collage

Facebookが2月に160億ドルでWhatsAppを買収したことで、いくらかMessengerの影が薄くなった。

画像: カート・ワグナー/Mashable

Twitterのダイレクトメッセージ

提供開始年月: 2006年11月にデビュー

長所:

  • テキスト/写真のメッセージを送信することが可能。

  • アプリを介して写真を撮る、もしくは、カメラロールから写真を送信することが出来る。

  • フィルターおよび写真編集ツールが用意されている。

短所:

  • グループメッセージを作ることが出来ない。

  • 動画を送信することが出来ない。

  • フォローしているユーザーにしかメッセージを送信することが出来ない。

  • フォローしているユーザーからしかメッセージを受信することが出来ない。

  • メッセージが140文字に制限される。

最適な利用法: プライベートでツイートのやり取りを継続する。

概要: TwitterのDMは、Twitterの立ち上げ当初から提供されている。意外にも、この機能は、8年間以上の間進化していない。12月の時点で写真メッセージを送信することが可能になったが、動画を送信することも、グループメッセージを作ることも出来ず、また、メッセージは140文字に制限されている。そのため、簡素な機能と呼ぶべきだろう。

メッセージを送信することが可能な人物に関するルールは有難い — フォローしていないユーザーにスパムされる心配がないためだ — ただし、メッセンジャー機能を制限するデメリットも持っている。進化する余地は十分に残されており、Twitterならやってくれそうな気がする。

Twitter DM Collage

Twitterは12月に写真メッセージ機能を加えるものの、競合するサービスと比べると、必要最低限の機能に見えてしまう。

画像: カート・ワグナー/Mashable

Snapchat

提供開始年月: 2011年7月にデビュー

長所:

  • メッセージが消える — なんでも好きなものを送ることが出来る。

  • 写真 / 動画のメッセージを送信することが可能。

  • 写真に絵を書き込んだり、落書きをしたりすることが出来る、あるいは、タイプしたメッセージを含めることも出来る。

  • お望みなら24時間保存することも可能。

短所:

  • メッセージが消える – 取っておく必要があるメッセージは送ることが出来ない。

  • 画像をキャプチャされる可能性がある(きっとキャプチャされる)。

  • テキストの文字数が制限されている。78文字以上はフィットしない。通常はもっと少ない。

  • テキストのみのメッセージを送信することが不可能。

  • 継続して送信するグループメッセージを作ることが出来ない。

最適の利用法: 間抜けな、または不適切な写真や動画を送信する。

概要: Snapchatは気楽に利用することが出来る — これも長所の一つに挙げられる。しかし、真剣にメッセージをやり取りするなら、役に立たない。また、グループメッセージ機能も欠けている。楽しいアイテム、間抜けなアイテム、不適切なアイテムで、受け取る側が短期間しか見ることが出来ないものを送信したいなら、うってつけである。

当然ながら、受け手に画像をキャプチャされる危険はある。そのため、ある程度羽目を外しても構わないが、外し過ぎるべきではない — もしくは、もっと信頼のおける友達を作ろう。

Snapchat Collage

Snapchatは間抜けな写真や動画を送信する上で最適だが、テキストオンリーのメッセージやグループメッセージ等、その他の包括的なメッセンジャーサービスが持つ多くの機能に欠けている。

画像: カート・ワグナー/Mashable

何か付け加えたい点があるなら、コメント欄で発表してもらいたい。


この記事は、Mashableに掲載された「Messaging Wars: Vine vs. Instagram, Facebook, Twitter, Snapchat」を翻訳した内容です。copyright permission no.: 110250, via wrightsmedia.com.

メッセンジャーサービスといえばLINEを始め、アジア圏の企業も頑張っていますが、SNSの生みの親、米国も負けじと各社頑張っているようですね。世界を舞台にした戦いは、まだまだ続きそうです。– SEO Japan [G+]

真っ先にミュートしたくなる14種類のTwitterユーザー

Mashableといえば、米国を代表する超人気メディアサイトの1つですが、縁あってMashableのソーシャルメディア関連の記事を一部翻訳できることになりました。今後、定期的に気になった記事を配信していきたいと思います。まず第一弾は、最近Twitterに導入されたミュート機能(特定のユーザーのツイートをブロックすることなくタイムライン上に表示させなくなる機能)を発動させたくなるツイートをまとめた面白記事を。英語圏対象とはいえ、日本でもかなり納得? — SEO Japan

今年、Twitterは、静かな夏を迎えそうだ。

Twitterは、5月12日、ミュート機能の告知を行った。この機能を利用すると、ブロックやフォローを解除することなく、フォロワーを沈黙させることが出来る。

併せて、「Facebookでひんしゅくを買うカップルの10の兆候」を読んでもらいたい。

直感には反するかもしれない — しかし、Twitterでフォローを解除する際の気まずい雰囲気を味わったことがあるなら…役に立つかもしれない。いずれにせよ、ついに、Game of Thronesのまだ見ていないエピソード、そして、どうでもいいスポーツチームの試合に関する、異常に腹が立つツイートで埋め尽くされたタイムラインをスクロールしなくても済むようになる。

この機能は、今後数週間にかけて導入されていくようだが、定期的にチェックしていくことを薦める。なぜなら、次のようなタイプのユーザーは、真っ先にミュートの対象になるからだ。

1. とりあえず最新のニュースと言っておくジャーナリストタイプ


最新ニュース: これは大事なニュースなので、何か動きがあったら逐一報告します。

2. セレブのリツイートマニア


@lindsaylohan 君って最高だね!

3. ハッシュタグマニア


#ワクワクするよ。今日は#天気がとっても#いいね。#ニューヨーク、心から#愛してる!#twitter #スゴイ #これはかなり迷惑良い子の皆は真似しちゃダメだぞ

4. 謙虚な自惚れ屋


ときどき知らない人から褒められることがあるんだ。僕って魅力的なのかな?

5. 家族LOVE


君と#従兄弟で良かった!#お気に入り #大好き #親友 #家族 #愛

わかったよ、ジョン。

6. フォロー返し


RTしたら24人フォロワーを無料で提供してあげるよ。

出来るだけ多く試してみるよ。

または、ジャスティン・ビーバー

7. スポーツ絶叫野郎


ゲーム7だぜ!よっしゃーーーーーー!

#スポーツバカ一代

まぐれだけど、良かったね。

8. TV番組の後に一言


今週のGame of Thronesは良い出来だった。衝撃的…

9. どうでもいい情報


ゲップをしたら、昼に食べたタコスの味がした。

10. 芸人批評家


ルイス C.K(有名コメディアン)のネタに愕然。#ムカついた

11. 歌詞投稿マニア


今夜空を飛んでいるあの飛行機を流れ星と思っていいかな?今すぐに、今すぐにしたい願い事があるんだ。(ブルーノ・マーズのAirplanes)

12. 名言を誤る人


シュートを打てば、100%得点は入らないんだ — ウェイン・グレツキー

本来ならば、「シュートを打たなければ、100%得点は生まれないんだ」

13. バッジコレクター


@untappdで「アメリカンクラフトビールウィーク(2014)」バッジを獲得しました!#acbw #クラフトビール

14. クリス・ブラウン

#TeamBreezyのサポートに感謝!ビルボード100で13位にランクインしたよ。


この記事は、Mashableに掲載された「The 14 Types of Twitter Users You’ll Mute First」を翻訳した内容です。copyright permission no.: 110250, via wrightsmedia.com.

思わず「あるある」と笑ってしまったり、自分もやったことあるかも、と苦笑いもしてしまう流石Mashable?!な記事でした。日本でもほぼ同じリストで通じる気もしますが、人間心理は万国共通?! — SEO Japan [G+]