次のテック公聴会の標的はSNSのアルゴリズム、YouTubeが初めて証言へ

議会では毎週のように大きなテック関連の公聴会が開かれている。相次ぐ反トラスト改革法案が待っている中、民主党議員らは、世界最強クラスのテック企業を再び呼び出して尋問しようとしている。

米東部時間4月27日午前10時に予定されている次期公聴会で、上院司法委員会のプライバシーおよびテクノロジー小委員会は、アルゴリズムによる誤情報増幅の問題に焦点を絞る。具体的には、いかにアルゴリズムが危険なコンテンツを増幅し、ソーシャルプラットフォームにおけるユーザー行動を変えるかを検討する。

小委員会議長のChris Coons(クリス・クーンズ)上院議員は、以前テックCEOたちを連れてくることを示唆していたが、4月27日の公聴会では、代わりにFacebook(フェイスブック)、Twitter(ツイッター)、Youtube(ユーチューブ)各社のポリシー責任者が証言台に立つことになった。

この公聴会は、YouTubeに圧力をかけられる稀有な機会になるかもしれない。世界最大級のソーシャルネットワークでありながら、そして、過激思想と誤情報のコントロールに関する再三の失敗に関する透明性を欠いているにもかかわらず、YouTubeは滅多に議会の顕微鏡下に置かれたことがない。YouTubeの公開ポリシー地域ディレクターであるAlexandra Veitch(アレクサンドラ・ヴェイッチ)氏が会社の代表として召喚される。

過去の大きな公聴会では、Google CEOのSundar Pichai(サンダー・ピチャイ)氏がYouTubeの親会社を代表して登場することが多く、YouTubeのCEOであるSusan Wojcicki(スーザン・ウォジスキ)氏はどういうわけか監視の目を逃れてきた。Googleは巨大な存在であることから、議員はピチャイ氏をGoogleの検索と広告ビジネスを巡る問題で追求することになる結果、YouTubeとそのポリシー特有の問題は紛れてしまいがちだった。

先週の敵対的アプリ・ストア公聴会にAppleだけでなく同社を批判する人々が出席したのと同様、誤情報研究者のJoan Donovan(ジョーン・ドナヴァン)博士と元Googleで大型テック企業を再三批判しているTristan Harris(トリスタン・ハリス)氏も、火曜日に証言する。この緊張感がより深い尋問につながり、議員の技術的知識の不足を補う外部専門家の意見をもたらすに違いない。

これらの会社のポリシー責任者は、見出しを派手に賑わすことはないかもしれないが、各社が毎日行っているコンテンツ選択に関する彼らの知識の深さを踏まえると、より本質的な情報を引き出すチャンスだ。Mark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ)氏やJack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏などのテックCEOは、これまでに数多くの公聴会に引っ張り出された結果、和合が始まり、最高幹部たちははほとんど何も晒すことなく、彼らのプラットフォームで行われている日々の意思決定に関してだんまりを決め込むようになった。小委員会の有力メンバーであるBen Sasse(ベン・サス)議員(共和党・ネブラスカ州)はその点を強調し、公聴会は学ぶ機会であり、ヒアリングショーではないと語った。

民主党はアルゴリズムに関して以前から警鐘を鳴らしてきた。共和党がトランプ政権の後半を費やして、テック企業が削除した投稿をしつこく追い回していたのに対して、民主党は暴力的コンテンツや過激主義、ときには極端な誤情報などが掲載を放置され、さらにはテック企業がめったに明らかにしない秘密のアルゴリズムによって強調さえされるていることに焦点を当ててきた。

アルゴリズムの透明性は、ほとんど明らかにされてこなかったが、それも変わる可能性がある。狙いを絞った上院の改革法案230条は、大企業のアルゴリズムが過激主義を増幅したり、公民権を侵害した時には、法による保護を奪い取るものだ。

Twitter CEOのジャック・ドーシー氏は、別のアプローチを検討中であることを示し、将来ユーザーが好きなアルゴリズムを選べるようになり、サードパーティー・マーケットプレイスのようなものから選べる可能性さえ示唆した。いうまでもないが、Facebookは自分たちのユーザーにアルゴリズムの制御を与える計画を一切示していない。

誰が何を見るかをプラットフォームが決める方法に大きな変更が起きるのはずっと先のことだろうが、4月27日には議員たちがブラックボックスをこじ開けようとするところを見られることを期待しよう。

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画像クレジット:Bryce Durbin/TechCrunch

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(文:Taylor Hatmake、翻訳:Nob Takahashi / facebook

動画配信ソフト「OBS」がNVIDIAの音声ノイズ除去機能を取り込み、キー打鍵音やマイクのホワイトノイズなど低減

動画配信ソフト「OBS」がNVIDIAの音声ノイズ除去機能を取り込み。キー打鍵音やマイクのホワイトノイズなど低減

RyanKing999 via Getty Images

子どもたちの「将来やりたい職業ランキング」に毎度ランクインするようになった”ユーチューバー”ですが、そのYouTuberやその他プラットフォームのストリーミング配信者がよく使っているのが、OBS Studio。OBSはOpen Broadcaster Softwareの略で、アップロード動画の録画にもライブ配信にも無料で使える優良ソフトウェアです。

このOBSの最新ベータ版(v.27 Beta)にて、以前はRTX Voiceと呼ばれていたNVIDIAのAIオーディオノイズリダクション技術が利用可能になりました。

RTX Voiceに対応するグラフィックスボードを搭載したPCが必要ですが、これによりOBSは配信中のキーボード打鍵音の低減、マイクのホワイトノイズやその他の様々な雑音を自動的に排除するようになります。

またこれらは、すべてOBSネイティブでサポートするようになるのもポイント、外部ソフトとの連携ではないため、配信者は複数のソフトウェアを切り替える手間が軽減されます。

ただし、元はNVIDIAの技術なのでOBS単体だけでなく、NVIDIA Broadcast Audio Effects SDKと最新のGeForce Game Readyドライバーの導入が必要です。

少々面倒そうですが、セットアップのしかたはNVIDIAのブログ記事に記されています。一度やってしまえばあとはかんたんなので、対応する環境をお持ちなら導入しない手はありません。

NVIDIAのGame Readyドライバーにはほかにもゲーム『Mortal Shell』でのレイトレーシングとDLSSのサポート、『Valorant』のReflex遅延低減設定などいくつかのアップグレードが含まれています。さらに2021年のLG製テレビなど、G-SYNC対応ディスプレイ6機種のサポートが追加されました。

(Source:NVIDIANVIDIA Developer。Coverage:OBSEngadget日本版より転載)

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タグ:NVIDIA(企業)OBS Studio / Open Broadcaster Software(製品)動画配信(用語)YouTuber / ユーチューバー(用語)YouTube / ユーチューブ(製品・サービス)ライブ配信(用語)

YouTubeが「低く評価」の数を隠す実験を開始

YouTube(ユーチューブ)は米国時間3月30)、同動画プラットフォームに劇的な変化をもたらす可能性のある実験の開始を発表した。動画の「Dislike(低く評価)」の数を一般視聴者から見えなくするというものだ。同社では「低く評価」の数を見えなくするためのいくつかのデザインを試す「ちょっとした実験」を行うと話している。ただし「低く評価」ボタンが完全に廃止されるわけではない。

YouTubeは、この実験のことをTwitter(ツイッター)で公表したが、コミュニティのフォーラムではさらに詳しく、その目的は動画を好きではないことをユーザーが表明する手段をなくすことではないと説明している。クリエイターは、YouTube Studioを通じて、これまでどおり「高く評価」と「低く評価」の数を見ることができ、またそれらのカウントは現在のままYouTubeの「おすすめ」アルゴリズムに反映される。

YouTubeでは「低く評価」の数を一般視聴者から隠すというアイデアは、クリエイターの意見から出たものだと話している。

「私たちは、低く評価の数の公開が精神的苦痛を招くことがあり、また評価の低い動画を狙ったキャンペーンを誘発しかねないというクリエイターの意見を聞きました」と発表では述べられている。「そこで私たちは、クリエイターの体験を向上させるためのバランスを図る取り組みとして、高評価と低評価の数を表示せず、しかし、クリエイターが視聴者のフィードバックを確実に反映できるよう、その数値を共有できるデザインを試します」。

もちろん、YouTubeの「高く評価」と「低く評価」のボタンの使用には、ある種の群集心理が働くこともあるだろう。しかし「低く評価」の数が、その動画がクリックベイトやスパムや誤解を招くものであることを警告する意味を含んでいるならば、表示する意味がある。

心の健全性や低評価動画を狙ったキャンペーンに対するクリエイターのフィードバックに応え、低評価数を公開しないデザインをいくつか試します。この実験の対象となった方には、今後数週間、下のようなデザインが示されます。

クリエイターのみなさんは、高評価と低評価の正確な数字をYouTube Studioで確認できます。視聴者のみなさんは、これまでどおり高評価と低評価でクリエイターにフィードバックを送ることができ、それはYouTubeのおすすめ動画の選定に反映されます。

YouTubeは、1つのデザインを公表した。それは、これまでと同じボタン配置ながら「低く評価」の数が示されず、親指を下に向けたアイコンの下に「Dislike(低く評価)」という文字が示されている。

YouTubeにログインしたとき、このように画面が変わっていても、ユーザーは自分で実験から抜けることはできない。フィードバックが送れるだけになると、YouTubeでは話している。

念のためハッキリさせておくが、YouTubeはこれをもってすべてのユーザーの画面から「低く評価」の数を排除するとは約束していない。実験で寄せられる意見を参考に、このデザインを広く採用するか、するならばいつ、どんなかたちで導入するかをYouTubeが決めることになる。

ソーシャルアプリから測定値を排除する実験を行ったのは、YouTubeが初めてではない。Instagram(インスタグラム)も好意的な評価(いいね)の数を表示しない実験を行っている。人気競争ではなく、それ本来の体験を楽しんでもらうためだ。Facebook(フェイスブック)も、2021年、「いいね!」ボタンをFacebookページから排除した。より正確な「フォロワー」数を重視する考えからだ。だが「低い評価」の数だけを排除し「高い評価」は残すことで、その動画の本当の人気を視聴者が見誤ってしまう心配もある。

YouTubeがTechCrunchに話したところによれば、この実験は、数種類のデザインに対する意見を集めるまで数週間にわたり、AndroidとiOSで、世界的に実施されるという。

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タグ:YouTubeYouTuber

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Sarah Perez、翻訳:金井哲夫)

TikTokのライバルとなる60秒以内の動画サービス「YouTubeショート」が米国に上陸

米国時間3月18日、YouTube(ユーチューブ)のショート動画サービスでありTikTokのライバルとなる、YouTube Shorts(ショート)が米国で提供開始される。クリエイターが60秒以内のショート動画コンテンツを記録、編集、共有し、オプションで人気の楽曲を設定する機能がある。サービス開始時点で、YouTubeと取引があるのはUniversal Music Group、Sony Music Entertainment、Warner Music Group、Warner Chappell Music、Believe、Merlin、300 Entertainment、Kobalt、Beggars、CD Baby、Empire、Peer、Reservoir、OneRPMなどとなる。

YouTubeはYouTubeショート製品の使用について世界の250を超えるパブリッシャーやレーベルと契約を結んだという。

YouTubeショートの製品自体は2020年9月に初めて導入され、インドで数カ月にわたってベータテストが行われた。その間利用数は3倍に増加した。

関連記事:YouTubeがTikTok似のショートビデオ機能「YouTubeショート」を搭載、まずはインドで提供

YouTubeのホームページですでにYouTubeショートの「シェルフ」を目にしたことがあったかもしれないが、YouTubeショートの動画作成機能は本日までは米国では有効ではなかった。

YouTubeショートのコンテンツ撮影はTikTokと非常に似ている。

クリエイターはTikTokでするのと同様、タップでショート動画のセグメントの記録を開始・終了するツールにアクセスできる。動画のバックグラウンドミュージックやサウンドを選択し、いくつかのアプリ内編集機能を活用することもできる。サービス開始時点でオーディオを低速化または高速化する速度制御、カウントダウンタイマー、一定の時間にテキストを画面に表示させるテキストタイミング機能が含まれ、サービス提供後すぐに色調整フィルターが追加された。

画像クレジット:YouTube

しかしYouTubeショートには動画で使用したい楽曲の一部を選択できる賢いツールがある。その一方でTikTokが提供している、初心者でも非常に使いやすいインテリジェントな自動のサウンド同期機能はない。また、このYouTube製品にはTikTokのAR機能やグリーンスクリーンオプションのような特殊効果が少ない。その代わりYouTubeショートの当面の目標は、Instagramのリールのように、既存のソーシャルプラットフォームでショート動画コンテンツを作成し投稿したいユーザーが参入するためのハードルを下げることである。

視聴者側から見て、TikTokとの違いはより明確である。

現在、一部のマーケットではすでにYouTubeのホームページにあるYouTubeショートのシェルフからサービスを起動できる。まもなくYouTubeのモバイルアプリにあるショート専用タブからもアクセスできるようになる。

画像クレジット:YouTube

起動したらよく目にするフルスクリーンの縦向き動画になり、ダブルタップして動画にいいねをしたり、コメントを入力したり、動画を他者と共有したりすることができる。また、興味を持ったコンテンツがあればYouTubeショートからクリエイターのYouTubeチャンネルをサブスクライブすることも可能。

YouTubeショートのハッシュタグをタップすると、同じハッシュタグが付けられた他の動画のページに移動できる(ちなみにこれは最近発表された、長時間の動画とショート動画コンテンツの両方をホストするもう1つのYouTubeのハッシュタグページからは分離されている)。

関連記事:YouTubeが全ユーザー向けにハッシュタグ・ランディングページを公開、ハッシュタグをクリックで表示

画像クレジット:YouTube

またTikTokのように、YouTubeショートでは四角形の楽曲アイコン(TikTokでは回転するレコードのアイコンに相当)をタップすると、同じサウンドを使用しているページに移動できる。ここでは、そのサウンドを使用している他のすべてのYouTubeショート動画を見つけることができ、同じようにその楽曲を使用するよう設定するオプションがある。

画像クレジット:YouTube

この「サウンド」は、人気の楽曲のクリップであることもあれば、オリジナルのオーディオ、YouTubeが「リミックス」と呼ぶコンテンツであることもある。リミックスとは、YouTubeショートのクリエイターが他のYouTubeショートの動画を手本に自身のサウンドを作ったものである。そしてあと数カ月で、YouTubeはこのリミックス機能をYouTubeの何十億本もの長時間動画に拡大する。YouTubeのクリエイターはオリジナルオーディオをYouTubeショートのクリップ用にリミックスされないようにすることもできるが、そうすると新たなオーディエンスを見つけにくくなるかもしれない。

YouTubeはクリエイターが動画をリミックスして、自身がお気に入りのジョークに反応したり、ユーチューバーのレシピに挑戦したり、コントを真似したりする様子を見せることを提案する。

画像クレジット:YouTube

インドでのサービス提供以降、YouTubeショートは世界中で1日に65億回の再生回数を記録した。しかし、YouTubeは何人のクリエイターがYouTubeショートを採用したか、何本のYouTubeショートの動画が生成されたかを伝えていない。しかしインドのマーケットの現状から、米国におけるYouTubeショートの今後を占うことはできないだろう。インドは2020年TikTokを禁止したために、結果的に他のショート動画アプリの興隆につながっているからだ。

関連記事:インド政府がTikTokなど中国企業の59のアプリを禁止すると発表

YouTubeがTikTokを模倣する初のソーシャルプラットフォームというわけではない。InstagramではReels、Snapchatではスポットライトがこれに相当する。しかしTikTokが最多ダウンロードを記録したモバイルアプリとなり、モバイル端末で動画コンテンツを観る時に好まれるツールの1つになったことを考えると、YouTubeが動画市場で主流の立場を守るには、ショート動画のサポートを提供することがさらに重要になっている。

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「YouTubeショートとショート動画は、YouTubeの自然な成長のように感じられます」とYouTubeのYouTubeショートプロダクトリーダー、Todd Sherman(トッド・シャーマン)氏はいう。「当社は初のユーザー作成動画のプラットフォームです。これまではデスクトップ、デジタルカメラ、デスクトップコンピュータ、動画編集ソフトで作成される動画を基にサービスを提供してきました。そして現在、当社はこのスマートフォンを使った新しい動画の世界で歩を進めることに大いに乗り気です」。さらに「クリエイターとパートナーシップを構築することがとても大切だと考えています。また広い意味では、同じことが視聴者や音楽業界の当社パートナーに対しても言えます」と付け加えた。

YouTubeショートの製品はまだベータ版とされている。YouTubeはYouTubeショートをしばらくの間ユーザーに使ってもらいながらフィードバックを集め、新機能の開発に適用しようとしているからだ。

長期的に、YouTubeは大規模なYouTubeプラットフォームとのつながりにより、YouTubeショートがマーケットの他のサービスとは一線を画すと信じている。

「ここには当社がショート動画のエコシステムを構築している『行き来できるドア』があります」。シャーマン氏は説明する。「YouTubeやYouTube Musicの利用から始め、その後YouTubeからYouTubeショート用の作成を始めることもできます。そのエコシステム内での橋渡し、それが重要な部分だと思います」と付け加える。

しかし今のところ、TikTokのライバルたちはクリエイター達がTikTok、リール、スポットライトそれぞれにオリジナルコンテンツを作成するのではなく、TikTokで作成した動画を他のプラットフォームに再掲載するのをよく目にしている。

YouTubeは、YouTubeショートの動画作成ツールを米国時間3月18日から米国のユーザーに提供開始し、今後数週間で米国全土に拡大するとしている。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:YouTubeTikTokショートビデオ

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(文:Sarah Perez、翻訳:Dragonfly)

TwitterがiOSアプリのタイムラインで直接YouTubeの動画を視聴できる機能をテスト開始

Twitter(ツイッター)は先日、そのアプリ上における画像の表示の仕方を改善するテストを行っていると発表したが、今度はYouTube(ユーチューブ)の動画についても同様のテストを始めることを明らかにした。Twitterのサポートアカウントに投稿されたツイートによると、同社は米国時間3月18日より、iOS用Twitterアプリのタイムラインから、直接YouTubeの動画を視聴する方法のテストを開始しているという。これによってユーザーは、現在見ているタイムライン上の会話から離れることなく、動画をクリックして再生することが可能になる。

関連記事:Twitterが画像プレビューの改良と写真トリミングの削減をテスト中

この変更が行われる以前には、iOS用TwitterアプリでYouTubeの動画はプレビューが表示されず、リンクをクリックして動画を視聴しなければならなかった。この場合、タイムライン上の会話から一度離れて別の画面に移動して動画を再生するか、もう一度タップしてYouTubeアプリを起動し、視聴することになる。

今回テストが始まった方法では、現在読んでいるタイムラインから目を離すことなく、画面をスクロールして動画を視聴することができる。

みんなに見てもらいたい高解像度の写真をお持ちですか?私たちはAndroidとiOSで4K画像をアップロード・閲覧する方法をテスト中です。

テストに参加されている方は、設定画面の「データ利用の設定」で高画質画像を有効にしてから始めてください。

本日よりiOSでは、Twitterの会話から離れることなく、ホームのタイムラインでYouTubeの動画を直接視聴できる方法をテストしています。

Twitterによると、この機能はまず米国、日本、カナダ、サウジアラビアでテストしてからグローバルに展開していくとのこと。また、現時点ではiOS用アプリのみとなる。すべてのTwitterユーザーがこの機能を利用できるようになる時期については言及していない。

Twitterは2021年3月初め、アプリ上におけるメディア閲覧体験の向上に取り組むことを発表していた。これには写真や動画などの共有と閲覧の両方が含まれる。例えば、先週iOSおよびAndroid用Twitterアプリで開始された画像のプレビューテストでは、タイムライン上で共有された画像がより正確にプレビューできるようになっている。これまでタイムラインに表示される画像は自動的にトリミングされるため、写真の大事な部分が見えないことがよくあった。

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Twitterは最近、AndroidとiOSの両方で4K画像をアップロードできる機能も発表した。この新機能を利用するには、アプリの「設定とプライバシー」の「データ利用の設定」画面で「高画質画像」の読み込みを有効にする必要がある。

これらの改善は、ユーザーの苛立ちを減らす観点から歓迎すべきことであるだけでなく、Twitterが新たに発表したクリエイターのためのプラットフォームになるという野望にも関連している。同社は近日中に「Super Follow(スーパーフォロー)」と呼ばれるサブスクリプション型の新サービスを導入し、クリエイターがニュースレターなど有料購読者限定のコンテンツをTwitterで公開できるようにするとしており、その中には限定公開の写真や動画も含まれることが予想される。しかし、ウェブ上のさまざまなソーシャルプラットフォームにコンテンツを拡散させていることが多いクリエイターをサポートするためには、Twitterはその写真や動画などのコンテンツを、Twitterアプリ上でシームレスかつネイティブに共有できるようにしなければならない。
Twitterは今後数日から数週間のうちに、この分野でいくつかのアップデートを行う可能性がある。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:TwitteriOSYouTube

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Sarah Perez、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

YouTubeが10代と10代の子を持つ親向けペアレンタルコントロール機能を導入へ

YouTube(ユーチューブ)は米国時間2月24日、学童を対象としているYouTube Kidsアプリを使うには年齢が上だが、YouTubeの世界すべてを冒険する準備はまだできていないというティーンエイジャーやツイーン(8〜12歳)向けにデザインした新エクスペリエンスを間もなく導入する。「監督」されたGoogleアカウントを通じて親が子どものYouTubeへのアクセスを制限できる新機能のベータテストを立ち上げる準備をしている、と同社はいう。この機能は、ツイーンやティーンエイジャーがYouTubeで視聴できるもの、そして動画制作やコメントといった同プラットフォームでできることを制限する。

多くの親がすでに、GoogleのFamily Linkペアレンタルコントロールアプリを通じて監督されたGoogleアカウントを子どものためにセットアップ済みかもしれない。このアプリでは親がさまざまなプロダクトやサービスへのアクセスを制限し、またスクリーンタイムを管理したり、ウェブサイトをフィルタリングできる。また一部の親は、子どもが新しいAndroidデバイスやChromebookで最初にアカウントをセットアップするときに子どもの監督つきGoogleアカウントを作成したかもしれない。

もしそうでなければ、新機能を試すことができるようになれば数分で子どもの監督つきアカウントを作ることができる。(残念ながらオンラインスクールで現在、子どもたちが使っているGoogle Eduアカウントは、立ち上げ時にサポートされていない)。

新機能では、親は子どものためにYouTubeアクセスレベルを3段階から選べる。まず最初にYouTubeは、オンラインサービスを利用するにあたって親の同意が必要な年齢(米国では13歳以下だが、国によって異なる)の子どもを持つ親向けに機能を提供し、その後他の年齢層の子どもを対象に加える。

画像クレジット:YouTube

YouTube Kidsアプリを卒業したばかりのツイーン向けには、「Explore」モードが用意されていて、一般的に9歳以上の視聴者に適したさまざまな動画を視聴することができる。ここにはブログや個別指導動画、ゲーミング動画、ミュージッククリップ、ニュース、教育コンテンツが含まれる。これにより子どもたちはキッズフレンドリーなコンテンツを提供するお気に入りのゲーミングストリーマーのようなものを視聴できるようになるが、よりセンシティブなコンテンツを子どもたちが目にするのを(理論では)防ぐ。

次にくるのは「Explore More」モードだ。ここではYouTubeのPG-13バージョンのように、閲覧できる動画は13歳以上に適したものとなる。これによりアクセスできる動画が増加し、子どもたちは「Explore」と同じカテゴリーのライブストリームにアクセスできる。

10代後半のティーンエイジャー向けには、「Most of YouTube」モードが用意されている。18歳以下にはふさわしくない年齢制限つきのコンテンツをのぞく、ほぼすべてのYouTube動画が視聴できる。

画像クレジット:YouTube

3つの異なるコンテンツ設定にどの動画を含めるかキュレートするのに、ユーザーインプットと機械学習、そしてレビューを活用するとYouTubeはいう。

もちろん、YouTube Kidsと同様(これは完璧なシステムではないことを意味する)、きちんとフィルターにかけられなかった動画にユーザーがフラッグを立てなければならないキュレーションは機械自動化されている。つまり、インターネットコンテンツへの子どものアクセスをしっかりと監督している親は、YouTubeをもっと制限するためにサードパーティのペアレンタルコントロールソリューションなど、他のシステムも活用したいだろう。

YouTubeへの監督されたアクセスには他の規制もついてくる、と同社は話す。

親は子どもの閲覧・検索履歴を子どものアカウントのセッティングから管理できる。そして子どもが持つアクセスレベルに応じてYouTubeの一部の機能を利用不可にできる。

たとえば立ち上げ時にYouTubeはアプリ内購入、動画制作、コメント機能を利用不可とする。今後は親がコントロールするというアプローチのようなものを通じてそうした機能の一部を利用できるようにするために親と協業したいと話す。

また鍵となるのは、パーソナライズされた広告が監督されたエクスペリエンス上で表示されないことだ。そのコンテンツが「キッズ向け」にデザインされていなくてもだ。通常はパーソナライズされた広告が表示される。その代わり、すべての広告はYouTube Kidsでそうであるように、文脈上のものとなる。加えて、すべての広告は子ども向け広告規則、YouTubeの一般広告規則に則らなければならず、Made for Kidsコンテンツと同じカテゴリーと広告コンテンツ規制が適用される。

とはいえ、親が子どものために監督されたアカウントを作成する際、COPPAコンプライアンスに同意する。COPPA(児童オンラインプライバシー保護法)は、子どものアカウントの個人的なデータの収集・使用に関して親がその旨を知らされ、同意することを求める米国における子どもプライバシー法だ。

しかしながら、新機能は幼い子ども向けにデザインされたアプリの対象外となった子どもを抱える家庭にとって理に適ったものかもしれない。あるいは、兄や姉の「リアルYouTube」バージョンを切望する子どももいるかもしれない。また、歳のいった子どもに「子ども」アプリの使用を強制することはどこかの時点で、友達よりも遅れていると感じさせるものだ。すべての親がYouTube Kidsアプリやペアレンタルコントロールを使っているわけではないため、「他のみんなは持っているのに、どうしてダメなんだ?」という不満は常にある(なくなることはない)。

画像クレジット:YouTube Kidsアプリ

このわずかに制限されたエクスペリエンスでは、親はコンテンツや機能に関してそれが実際に何を意味するか、制限つ付きで「リアルYouTube」へのアクセスを子どもに与えることができる。

発表の中でYouTubeは、全米PTA会長のLeslie Boggs(レスリー・ボッグス)氏、UCLAのCenter for Scholars & Storytellersを創設し「Media Moms & Digital Dads」の著者でもあるYalda Uhls(ヤルダ・ウルズ)博士、SaferNet Brazilの創設者で会長のThiago Tavares(チアゴ・タバレス)氏、シンガポール工科大学教授で「Transcendent Parenting」著者のSun Sun Lim(サン・サン・リム)氏などを含む何人かの青少年専門家から新プロダクトへの支持を得たことを明らかにした。

今回のニュースがYouTubeのライバルで急成長中のソーシャルビデオアプリTikTokのいくつかのプロダクトアップデートに続くものであることは特筆すべきだろう。TikTokは若いユーザーをこれまで以上に守ることを目的に数多くの機能の提供を開始した。

TikTokは2020年4月、子どもが同アプリでできることや閲覧できるコンテンツを制限するために、親が子どものアカウントを自身のものにリンクさせることができる「ファミリーペアリング」モードを立ち上げた(TikTokはRestricted Modeという13歳以下の子ども向けにキュレートされたエクスペリエンスを提供していて、ファミリーペアリングでも設定できる)。そして2021年1月には子どもたちがアプリでできることをより積極的に制限するために18歳以下のユーザーのプライバシー設定デフォルトを変更した。

新しいプロダクトは世界80カ国以上で「数カ月以内」にベータ版として始まる、とYouTubeはいう。幼い子どもを持つ親のためにYouTube Kidsへの投資も継続するとも述べている。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:YouTubeペアレンタルコントロール

画像クレジット:YouTube

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nariko Mizoguchi

YouTubeが大規模なアップデート予定を発表、動画内ショッピング機能などを2021年中に展開

YouTubeは2021年に数多くの大規模な製品アップデートを予定しており、同社の最高製品責任者Neal Mohan(ニール・モハン)氏のブログ投稿では、その詳細が説明されている。Google(グーグル)の動画ストリーミングビデオサイトはTikTok風のモバイルビデオ作成 / 視聴ツール「Shorts」を米国に拡大し(インドでは現在ベータ版)、YouTube TVをフル機能の家庭内ケーブルテレビの代替手段とし、YouTube Kidsへのカスタマイズとコントロールオプションを追加するとしている。

モハン氏が発表した製品アップデートの多くは、既存のテストやベータ版機能の拡張だが、クリエイターと視聴者双方にとってYouTubeがどのように機能するかを大きく変える可能性があるまったく新しい機能もある。YouTubeの収益化と新しいフォーマットへの焦点はまた、クリエイターを喜ばせ続けたいという願いも示しており、人気の高いモバイルファーストなライバルであるTikTokとの関係を考慮すると理に適っている。

ここではYouTubeが米国時間2月17日に発表した、2021年のロードマップのすべてを簡潔に紹介しよう。

  • 動画内eコマースショッピングエクスペリエンスを現在の限定ベータを超えて拡張
  • チップ機能「Applause」の拡張
  • YouTube Shortsを米国でローンチ
  • YouTube Kidsで個別のチャンネルや動画を子供が観られるように親が指定できる機能を追加
  • YouTube TVに追加される新しい有料アドオンの4Kストリーミング、オフライン再生用のDVR、および無制限の同時ホームストリーム
  • クリエイターによる定義のない一部動画の自動チャプター化
  • アクセシビリティ、検索、ナビゲーションの改善に焦点を当てたYouTube VR体験の再設計

YouTubeは2021年に大きな変更計画があり、これらの変更の一部はプラットフォームのダイナミクスを大きく変える可能性がある。すべてのクリエイターが自分のチャンネルをミニショッピングチャンネルにできる変更はは、プラットフォーム上でビジネスを構築する方法を変える大きな可能性を秘めている。YouTube TVの変革は、同サービスと従来のケーブルテレビおよび衛星プロバイダーのサービスとのギャップをさらに縮めるものになる。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:YouTube

画像クレジット: Olly Curtis/Future / Getty Images

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(文:Darrell Etherington、翻訳:塚本直樹 / Twitter

YouTubeが全ユーザー向けにハッシュタグ・ランディングページを公開、ハッシュタグをクリックで表示

YouTubeは以前からハッシュタグの利用に積極的に取り組んできたが、今回ユーザーがハッシュタグでコンテンツを効率よく発見できるようにする新機能を公開した。従来はYouTubeでハッシュタグをクリックするか、ハッシュタグを含むURLを直接入力すると、関連する多数のコンテンツが返ってきたが、中にはハッシュタグが使われていない動画もあった。YouTubeが公開した新しい「ハッシュタグ・ランディングページ」はこの状況を変えた。

アップデート後はハッシュタグをクリックするとそれを実際に使っている動画だけを含む専用ランディングページが表示される。YouTubeによれば「最高の動画がトップとなるようソートされている」という。ただし、このアルゴリズムはまだ改善が必要だろう。新しい動画と古い動画が奇妙に入り混じっているし、カテゴリーによってはインド製のコンテンツがむやみにたくさん表示される。

今のところYouTubeのハッシュタグ機能はFacebook(フェイスブック)やTwitter(ツイッター)などのSNSのハッシュタグ検索ほど高度ではない。SNSの検索では投稿時期も考慮され最新のコンテンツが上位に表示される。現在のYouTubeのハッシュタグ検索では、「観たい動画を即座に見つける」(これがそもそもの狙いだったが)のはまだ難しいかもしれない。しかしクリエイターにとってはハッシュタグの有効な活用法を検討するための便利なツールとして役立つはずだ。

たとえば「#interiordesign」というハッシュタグをクリックすると8400のチャンネルと2万9000本の動画が含まれる非常に混雑した場所に連れていかれる。これに対して「#interiordesignlivingroom」のようなニッチなハッシュタグならチャンネル、動画は100未満だ。ユーザーが動画を探すために頻繁にハッシュタグを使用し始めた場合、ターゲットを絞ったタグを使ったほうが発見される確率が高まるわけだ。

画像クレジット:YouTube(スクリーンショット)

YouTubeのハッシュタグ・ランディングページを表示するには動画の説明欄のハッシュタグをクリックする(検索欄でのハッシュタグ検索ではないので注意)。あるいはyoutube.com/hashtag/*****のURL形式でアドレスを入力するとそのハッシュタグのページに直接アクセスできる。(例えばyoutube.com/hashtag/beauty)

この機能のテストで、YouTubeが以前にブロックするとしていたQAnonや#stopthestealなどの選挙関連動画などの物議を醸す用語のハッシュタグページがないことがわかった。

ハッシュタグ・ランディングページ機能は2021年1月初めにYouTubeのコミュニティフォーラムで発表された。ここでYouTubeは「コンテンツをグループ化し、ハッシュタグを使用して動画を見つけやすくする機能」を準備していると説明していた。

今週、YouTubeはCreatorInsiderチャンネルで新機能は「全ユーザーに100%公開された」と強調した。ただしこの動画では「ハッシュタグ検索で新しいランディングページにアクセスできる」としていたが、現在のところそうなっていない。ハッシュタグ・ランディングページはデスクトップ、モバイルの双方で利用できる。

【Japan編集部】YouTubeのハッシュタグは、日本語もサポートしている。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:YouTubeハッシュタグ

画像クレジット:TechCrunch

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

YouTubeが全ユーザー向けにハッシュタグ・ランディングページを公開、ハッシュタグをクリックで表示

YouTubeは以前からハッシュタグの利用に積極的に取り組んできたが、今回ユーザーがハッシュタグでコンテンツを効率よく発見できるようにする新機能を公開した。従来はYouTubeでハッシュタグをクリックするか、ハッシュタグを含むURLを直接入力すると、関連する多数のコンテンツが返ってきたが、中にはハッシュタグが使われていない動画もあった。YouTubeが公開した新しい「ハッシュタグ・ランディングページ」はこの状況を変えた。

アップデート後はハッシュタグをクリックするとそれを実際に使っている動画だけを含む専用ランディングページが表示される。YouTubeによれば「最高の動画がトップとなるようソートされている」という。ただし、このアルゴリズムはまだ改善が必要だろう。新しい動画と古い動画が奇妙に入り混じっているし、カテゴリーによってはインド製のコンテンツがむやみにたくさん表示される。

今のところYouTubeのハッシュタグ機能はFacebook(フェイスブック)やTwitter(ツイッター)などのSNSのハッシュタグ検索ほど高度ではない。SNSの検索では投稿時期も考慮され最新のコンテンツが上位に表示される。現在のYouTubeのハッシュタグ検索では、「観たい動画を即座に見つける」(これがそもそもの狙いだったが)のはまだ難しいかもしれない。しかしクリエイターにとってはハッシュタグの有効な活用法を検討するための便利なツールとして役立つはずだ。

たとえば「#interiordesign」というハッシュタグをクリックすると8400のチャンネルと2万9000本の動画が含まれる非常に混雑した場所に連れていかれる。これに対して「#interiordesignlivingroom」のようなニッチなハッシュタグならチャンネル、動画は100未満だ。ユーザーが動画を探すために頻繁にハッシュタグを使用し始めた場合、ターゲットを絞ったタグを使ったほうが発見される確率が高まるわけだ。

画像クレジット:YouTube(スクリーンショット)

YouTubeのハッシュタグ・ランディングページを表示するには動画の説明欄のハッシュタグをクリックする(検索欄でのハッシュタグ検索ではないので注意)。あるいはyoutube.com/hashtag/*****のURL形式でアドレスを入力するとそのハッシュタグのページに直接アクセスできる。(例えばyoutube.com/hashtag/beauty)

この機能のテストで、YouTubeが以前にブロックするとしていたQAnonや#stopthestealなどの選挙関連動画などの物議を醸す用語のハッシュタグページがないことがわかった。

ハッシュタグ・ランディングページ機能は2021年1月初めにYouTubeのコミュニティフォーラムで発表された。ここでYouTubeは「コンテンツをグループ化し、ハッシュタグを使用して動画を見つけやすくする機能」を準備していると説明していた。

今週、YouTubeはCreatorInsiderチャンネルで新機能は「全ユーザーに100%公開された」と強調した。ただしこの動画では「ハッシュタグ検索で新しいランディングページにアクセスできる」としていたが、現在のところそうなっていない。ハッシュタグ・ランディングページはデスクトップ、モバイルの双方で利用できる。

【Japan編集部】YouTubeのハッシュタグは、日本語もサポートしている。

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画像クレジット:TechCrunch

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

遅ればせながらYouTubeもトランプ大統領への措置を決定、公式チャンネルへの新規投稿を1週間禁止

米国時間1月6日の米国議事堂乱入をきっかけに、Donald Trump(ドナルド・トランプ)大統領が暴動を煽るためのメガホンとしてプラットフォームを使い続けるという脅威に大手ソーシャルメディアが一斉に対応しているが、そうした中でYouTube(ユーチューブ)は最も対応が遅いソーシャルメディアプラットフォームだった。しかし今、同プラットフォームは一時的に新規投稿を禁止する措置を取る。

短いTwitter(ツイッター)スレッドの中で、Google(グーグル)傘下のYouTubeは「現在も続く暴力の可能性の懸念があることから」トランプ大統領のYouTubeチャンネルにアップロードされた新しいコンテンツを削除したと述べた。

YouTubeはまた、少なくとも7日間アップロードを禁止するという1つめのストラク措置を適用したたとも述べた。

この記事執筆時点で、トランプ大統領のYouTubeチャンネルは278万人の登録者を抱えている。

「現在も続く暴力に関する懸念を考えたとき、コメントセクションに安全上の懸念が見つかった他のチャンネルに対して取ってきた措置と同様、当社はトランプ大統領のチャンネルでのコメントを無期限に不可とするかもしれません」とも付け加えた。

削除されたコンテンツについて、そして7日間経った後にトランプ大統領の同プラットフォームへの投稿の禁止を延長するかどうかをどのように決定するのか、TechCrunchはYouTubeに確認している。

YouTubeの広報担当は直近の出来事、そしてこれまでのトランプ大統領の発言に照らして暴力のリスクが増していると判断したと述べ、1月12日にトランプ大統領のチャンネルにアップロードされたコンテンツについて、暴力の扇動に関する同プラットフォームの規約に違反したために削除したことを認めた。

広報担当者はどのビデオコンテンツがコンテンツ削除と1つめのストライクにつながったのかは明らかにしなかった。

YouTubeによると、同プラットフォームは標準の「3ストライク」ポリシーを適用している。このポリシーでは、90日の間にストライク3つとなったらそのチャンネルは永久停止となる。1つめのストライクでは1週間の停止、ストライク2つで2週間の停止、そして3つめのストライクでチャンネルは永久に使用不可となる。

記事執筆時点でトランプ大統領の公式YouTubeチャンネルはこのところ一連のアップロードがあった。ここには、トランプ大統領が2016年の選挙キャンペーン中に約束した「壁建設」が「成功的に完了した」と賛美したメキシコとの国境壁での演説からのクリップ5つが含まれる。

こうした最近アップロードされたなかの1つで「トランプ大統領が先週の出来事を語る」というタイトルの動画では、トランプ大統領は米議事堂を攻撃したサポーターを「暴徒」と呼んでいる。そしてパンデミックやワクチンの展開についてのだらだらと続くコメントに移る前に、自身の政権は「暴力や暴動ではなく、法の支配を信じる」と主張している。

そしてトランプ大統領は法執行機関で働く人々は「MAGA(アメリカを再び偉大な国に)アジェンダ」を支える存在だと主張し、ビデオクリップは「癒し」「平和と冷静さ」「法の執行の尊重」の懇願で終わっている。

国境へ移動する前に記者たちにトランプ大統領が話すクリップはまだチャンネルで閲覧できる。

そのクリップの中でトランプ大統領は、「政治史上最大の魔女狩りが続いている」と自身に対する2度目の弾劾のプロセスを攻撃した。ここではトランプ大統領は米下院議長Nancy Pelosi(ナンシー・ペロシ)氏と米民主党の上院議員Chuck Schumer(チャック・シューマー)氏に言及した。ベールをかけているように聞こえるが標的型の攻撃だ。

トランプ大統領は「私は暴力を望んでいない」と報道陣に最後の警告を投げる前に、「(彼らが)その手続きを進めることで、我々の国にとてつもない危険と怒りを生み出す」と述べた。

YouTubeがトランプ大統領のメガホンを一時停止することを選んだ一方で、Twitterはあまりにも多くの違反をしたとして先週大統領のアカウントを永久停止した。

Facebook(フェイスブック)もまた「無期限」停止という措置を取った。ただ、将来トランプ大統領が大騒動を起こすためにFacebookを使うことができる可能性を残している。

トランプ大統領に行動規範の特例を認め、そして乱用、いじめ、嘘、(直近の)暴動のためにプラットフォームを提供したとして人々の怒りはソーシャルメディアプラットフォームに向けられているが、YouTubeはこれまでのところ、そうした怒りの主要ターゲットとなることをなんとか逃れてきた。

しかしながらトランプ大統領のアカウントの一時凍結は、公民権運動グループがYouTubeへの広告ボイコットを組織すると脅したことを受けてのものだ。

ロイターによると、2020年夏のFacebookに対する主要広告主ボイコットにつながったStop Hate for Profit (利益のためのヘイトをやめろ、SHP)キャンペーンは、YouTubeがトランプ大統領の認証済みチャンネルを停止することを要求した。

「もしYouTubeが我々に同意せず、トランプ大統領禁止で他のプラットフォームの仲間に加わなければ、我々は広告主に訴えます」と、SHP組織者の1人であるJim Steyer(ジム・ステイラー)氏はロイターに述べている。

トランプ大統領に対する措置についての公式コメントの中で、YouTubeは広告主からの予期しない影響についての懸念には言及していない。ただ近年、憎悪に満ち、攻撃的なコンテンツをめぐって広告主からのボイコットに直面してきた。

報道陣へのコメントで、YouTubeは誰がチャンネルを所有しているかにかかわらず常にポリシーを適用してきたと主張し、公的人物にも特例は認めていないと話している。しかしYouTubeは3つのストライクによる使用停止をひっくり返してきたことで知られている。たとえば英国の全国ラジオ局TalkRadio(トークラジオ)は最近、新型コロナウイルス誤情報に関連してストライク3つとなったのちに復活した

TalkRadioの場合、チャンネルの復活はTalkRadioのオーナー、News CorpのRupert Murdoch(ルパート・マードック)会長による介入を受けてのものだったと報じられた。英国の大臣もまた政府の政策のメリットを議論するチャンネルの権利を擁護した。

トランプ大統領の場合、ワシントンでの衝撃的な事件、さらには大統領のサポーターによるオンライン上の暴力的な脅しが続いていることもあって大統領の主張に喜んで乗る政治家の数は減りつつある。

ただ、テックプラットフォームの巨大なマーケットパワーについての懸念はかなり広がっている。プラットフォームは一方的な行動を取って米国の大統領の何百万という人々に配信する力を封じることができる立場にある。

今週初め、ドイツのAngela Merkel(アンジェラ・メルケル)首相はトランプ大統領のアカウントの停止について「問題がある」と述べた。その一方で欧州各国の議員たちはテック大企業に対する規制につながると述べた。

なのでトランプ大統領のレガシー(遺産)が何であれ、ミュートにされたことで激しく罵るのに忙しい大統領は当然のことながら、対象のテック大企業に影響を及ぼす永続的な政策の導入に目を向けているはずだ。

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(翻訳:Mizoguchi

YouTubeが選挙に関する誤情報を発信したチャンネルの処罰を開始

YouTube(ユーチューブ)は、米国大統領選挙に関する「虚偽の主張」を発信したチャンネルを処罰し、動画投稿を一時的に禁止することをさきほど発表した。

なぜこんなに時間がかかったのかと不思議に思う人もいるだろう。YouTubeは2020年12月(大統領選挙のちょうど1カ月後で、監視と再集計締め切りの猶予期間の直後)選挙に関する虚偽情報や誤情報を蔓延させる疑いのある動画を削除すると発表した。しかし、これには猶予期間があり、その間に動画を削除すればアカウントへの追加の罰はない。

YouTubeによると、猶予期間は1月21日、大統領就任日の後に終了する予定だった。しかし米国時間1月6日午前、親トランプ派暴徒による米議会議事堂襲撃の後、選挙結果が認証されたことを受け、Google(グーグル)傘下の動画プラットフォームは猶予期間を今すぐ終了すると発表した。

またYouTubeは「大規模な不正投票が2020年選挙の結果を変えたと主張する誤情報を拡散する動画数千件」をすでに削除し、Donald Trump(ドナルド・トランプ)大統領が自身のチャンネルに投稿したいくつかの動画も含まれていると語った。その中にはトランプ氏が前日投稿した動画もあり、そこではトランプ氏が「もう家に帰るべきだ。あなたがたを愛している。あなたがたは特別な存在だ」と暴徒に呼びかけていた。

「ストライク」に対する罰則は違反の回数によって異なる。1つ目のストライクは動画またはライブストリームの投稿、プレイリストの編集、およびYouTubeのその他のコンテンツの共有が1週間禁止される。同じアカウントが90日以内に2つ目のストライクを取られると、2週間禁止され、3つ目のストライクで永久追放される。

Google広報担当者は変更に関する以下の声明を提供した。

先月当社は、大規模な不正投票が2020年選挙の結果を変えたと主張する誤情報をたくさんする動画を数千件削除し、トランプ大統領が自身のチャンネルに昨日投稿したいくつかの動画も含まれています。昨日発生した憂慮すべき出来事、および選挙結果が認証されたことを踏まえ、今後当社ポリシーに反してそのような虚偽の主張をする新たな動画を投稿したチャンネルは、ストライクを宣告されます。罰則はアップロードまたはライブストリーミングの一時制限です。90日以内にストライクを3回宣告されたチャンネルは、YouTubeから永久に追放されます」

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タグ:YouTube米国大統領選挙

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

YouTubeが新型コロナポリシーに違反した英TalkRadioの追放処分を撤回

YouTubeは、ニュースと時事問題をカバーするNews Corp(ニューズコープ)が所有する英国の全国ラジオ局であるTalkRadio(トークラジオ)のアカウントに関して、物議を醸していた追放処分を撤回した。

TalkRadioは米国時間1月5日、YouTubeのチャンネルが削除されたことを明らかにしたが、説明は受けていないと述べた。

広く知られた全国放送局のアカウントを一時停止するという決定は、新型コロナウイルス(COVID-19)についての誤った情報に関するYouTubeのポリシーに関連しているようだ。ロイターによると、TalkRadioのプレゼンターの何人かが新型コロナの拡散を遅らせる政府の措置について過剰または間違った方向性だとして批判的だったとのことだ。

しかし、全国放送局を追放するというテック大手の決定は、閣僚であるMichael Gove(マイケル・ゴーヴ)氏によってすぐに批判された。同氏は1月5日、TalkRadioについて触れ、新型コロナに対する政府の政策について質問する権利を擁護した。

i newspaperによると、この追放措置はNews CorpのRupert Murdoch(ルパート・マードック)会長からの介入も招いた。マードック氏はGoogle(グーグル)が所有するYouTubeに対し「危険な前例」「言論の自由と合法的な全国的議論の検閲」と非難したという。

YouTubeの広報担当者は、TalkRadioのアカウントを復活させたことを認めた1月6日の声明で次のように語った。

TalkRadioのYouTubeチャンネルは一時的に停止されていましたが、さらに検討した結果、現在は復活しています。YouTubeは、コミュニティーガイドラインに違反するとしてフラグを立てたコンテンツを迅速に削除します。その中には各国の保健当局や世界保健機関の専門家のコンセンサスと明確に矛盾する新型コロナウイルスに関するコンテンツを含みます。教育、ドキュメンタリー、科学、芸術目的で投稿されたまたはそう見なされた資料は例外とします。

YouTubeが、TalkRadioの復活を正当化する際にどの例外を適用したのかははっきりしない。ラジオでの主張はコンテンツによってあらゆるカテゴリーに渡るためだ。

iによると、TalkRadioは以前、YouTubeのポリシー違反で2020年10月と12月に処分を受けていた。短い停止につながった3回目の違反は、ホストの1人であるJulia Hartley-Brewer(ジュリア・ハートリー・ブリューワー)氏と元国立教育連合会会長のAmanda Martin(アマンダ・マーティン)氏の間で行われた、新型コロナワクチンの最優先権を教師に与えるべきかどうかについてのインタビューに関連していると考えられる。

TalkRadioの追放の取り消しは、表現の自由への懸念と衝突してきたテック大手のモデレーション(コンテンツのモニタリング)に関する決定、という長い物語の最新例だ。プラットフォームが残すと選択するものは、多くの場合、物議を醸す可能性がある。新型コロナに関する誤った情報がオンラインで拡散・増幅されることによる公衆衛生のリスクへの懸念は、間違いなくいつものようにプラットフォームモデレーションビジネスにとって新たな落とし穴となった。

共通する懸念事項は、力を持つ民間団体だ。それらは(英国の)報道機関と同じような統制を受けておらず、「許容できる言論」のレバーの上に手を置いて引き続き自分たちでコントロールしている。

ただし、英国では変化が起こりつつある。政府は、ビッグテックをOfcomの規制下に置く法案を準備している。そしてTalkRadioが以前の声明で指摘したように、その放送はすでにOfcomによって規制されている。

2021年に議会へ提出される予定のオンライン安全法案は、違法で有害な幅広いコンテンツからユーザーを保護するため、テックプラットフォームの「注意義務」を提案している。

この計画では、Ofcomはプラットフォームのコンプライアンスを監視し、コンプライアンスに準拠していないデジタルサービスへのアクセスをブロックする権限と、違反に対して巨額の罰金を課す能力を付与される予定だ。

関連記事:2021年提出予定の英国オンライン危害法案の注意義務違反への罰金は年間売上高10%

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タグ:TalkRadioYouTubeイギリス新型コロナウイルス

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(翻訳:Mizoguchi

FacebookとYouTubeが過激派を特別扱いするトランプ大統領の動画を削除

Donald Trump(ドナルド・トランプ)大統領が、議会を襲った暴徒たちに「we love you」と呼びかけた動画を、Facebook(フェイスブック)とYouTubeが削除した。数分前にTwitter(ツイッター)は同じ動画を、視聴できるが共有できないようにしている。

すでにワシントンD.C.の騒乱に関する大量の動画やその他のコンテンツがソーシャルメディア上に存在するが、トランプ氏自身のコメントは少なかった。暴徒たちが米連邦議会議事堂の建物に侵入し、連邦議会が空になってからも、彼の投稿は「平和的に」と示唆していた。

東部時間1月6日午後5時頃、トランプ大統領は動画を投稿し、その中で選挙が「盗まれた」と繰り返したが、「もう家に帰るべきだ。あなたがたを愛している。あなたがたは特別な存在だ」と述べている。

Twitter上でこれはすぐに制限がかけられ、「このツイートには暴力の危険性があるため、リプライもリツイートも『いいね』もできない」という大きな警告が表示された

Facebookのインテグリティ担当副社長であるGuy Rosen(ガイ・ローゼン)氏は「これは緊急事態でありFacebookも現在、トランプ大統領の動画を削除するなど、緊急時対応を取っている。動画を削除したのは、それが現在、行われている暴力のリスクを減らすというよい、むしろ助長すると思われるからだ」とツイートしている。

Facebookには、トランプ大統領の投稿を削除した前例がある。2020年8月に同社は、新型コロナウイルスに対して「ほとんどの子どもに免疫がある」とトランプ氏が述べた動画を削除したが、これは科学的に裏付けのない危険で偽りのある主張だ。

TwitterとFacebookが特別のポリシーまで設けて2020年11月の選挙に影響する脅威に対応しようとしていたのに対して、YouTubeは静かだった。しかし選挙の1カ月後の2020年12月初めにYouTubeは、選挙が「広範な詐欺行為と誤謬」によって曲げられたという虚偽の主張をしているコンテンツの削除を開始した(未訳記事)。大統領の動画を削除するYouTubeの米国時間1月6日の決定は、そのときのポリシーに沿っている。

YouTubeの広報担当者は「ドナルド・トランプ大統領のチャンネルに、本日午後投稿された弊社ポリシーに違反している動画を削除した。我々のポリシーは、広範な詐欺と誤謬が2020年の選挙の結果を変えたと主張するコンテンツに対するものだ」と述べている。さらに広報担当者は、その動画に教育的な価値のある正しいコンテキストがあれば、認められたであろう、と述べている。

この記事の現状は未定稿だ。

関連記事:Twitterがトランプ大統領が支持者の群衆に「we love you」と書いた動画投稿にポップアップ警告を追加

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タグ:FacebookYouTubeドナルド・トランプアメリカ

画像クレジット:Bloomberg/Contributor/Getty Images

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

バイアコムCBSとの契約合意で、HuluのLive TVに米国で14の新チャンネルが追加に

Hulu(フールー)とViacomCBS(バイアコムCBS)の間で新たに結ばれた契約は、HuluのLive TVストリーミングサービスに14の新しいチャンネルをもたらすと同時に、Huluで様々なCBSの放送局やShowtime(ショウタイム)の視聴も引き続き可能になる。

バイアコムCBSによると、この新たな複数年の配信契約によって、Hulu + Live TVの加入者はBET、Comedy Central(コメディ・セントラル)、MTV、Nickelodeon(ニコロデオン)、Paramount Network(バラマウント・ネットワーク)、VH1、CMT、Nick Jr.(ニック・ジュニア)、TV Land(TVランド)、BET Her、MTV2、NickToons(ニックトゥーンズ)、TeenNick(ティーンニック)、MTV Classic(MTVクラシック)などのケーブルネットワークをストリーミング視聴することが可能になるという。

このHuluとの契約により、米国で利用できる2つの大手ライブTVストリーミングサービスが、バイアコムCBSのチャンネルラインナップを配信することになる。その中で最大のHulu + Live TVは、ディズニーの第4四半期決算時点で410万人の加入者を獲得。一方、YouTube TV(ユーチューブTV)はAlphabet(アルファベット)の第4四半期決算時点で300万人が加入している(9to5Google記事)。

バイアコムCBSは2020年前半に、Googleが所有するYouTube TVにも同じチャンネルのラインナップを導入し、CBSの各放送局と有料チャンネルであるShowtimeのストリーミング放送を可能にすることで、YouTube TVとの契約(DEADLINE記事)を強化してきた。Hulu + Live TVも、CBS Sports Network(CBSスポーツネットワーク)、Pop TV(ポップTV)、Smithsonian Channel(スミソニアンチャンネル)、The CWを含むCBSの放送局を、Showtimeと共に継続して配信できることになった。

バイアコムCBSが、そのケーブルチャンネルのラインナップをHulu + Live TVに提供することは、2019年にCBSと統合する(未訳記事)のバイアコムとは異なる戦略を表している。以前は、現在閉鎖されたPlayStation Vue(未訳記事)のような他のストリーミングサービスと同様、Huluにこの契約を見送らせることになった(Variety記事)。当時、Huluは有料テレビ事業者との契約を、より伝統的なキャリッジ契約に絞っていた。

新たに統合された会社としての最初の1年間で、バイアコムCBSは異なる方向を追求するようになった。2020年以降の同社は、Comcast(コムキャスト)、Dish(ディッシュ)、Verizon(ベライゾン:TechCrunchの親会社)、Nextstar(ネクストスター)、Meredith(メレディス)、Cox(コックス)、Sinclair(シンクレア)との主要なキャリッジ契約を完了させただけでなく、YouTube TVやHuluとの増分収益に関する契約も取り決めた。

しかし、ストリーミングサービスの顧客にとって、これらの契約は必ずしも歓迎されるものではない。新しいチャンネルへのアクセスが得られるのは嬉しいことだが、このような契約は月額料金の値上げにもつながるからだ。例えばYouTube TVは、バイアコムCBSのチャンネルが追加されたことで、2020年6月に30%の値上げを行った(Fortune記事)。

Huluは2020年11月、番組制作費の高騰を理由に、2020年12月18日から米国でLive TVサービスの料金を月額65ドル(約6700円)に値上げすることも発表した。当時は値上げを特定の契約に起因するものとはしていなかったが、バイアコムCBSが主導するLive TVサービスの拡大がその決定の要因となったことは、今となっては明らかだと思われる。

バイアコムCBSのYouTube TVと今回のHuluとの契約は、同社が今後予定しているストリーミングサービスParamount+(パラマウントプラス)にどのように顧客を引き付ける方法を計画しているのかという疑問を提起する。CBS All Access(CBSオールアクセス)を拡張してリブランドしたこのサービスは、2021年に開始予定だ。もっとも、バイアコムCBSのチャンネルだけがその売りというわけではない。そのライブラリ・コンテンツは、CBSの各チャンネルに加え、新しい「スタートレック」のようなオリジナル・シリーズで、かなりの部分が構成されているからだ。

「我々はHuluと契約拡大で合意に至ったことに興奮しています。この新たに結ばれた契約は、次世代のTVプラットフォームと視聴者に向けて、各ブランドが持つ強力な資産の価値を明白に示すことになるでしょう」と、バイアコムCBSの米国ネットワーク配信担当社長であるRay Hopkins(レイ・ホプキンス)氏は、今回の契約に関する声明の中で述べている。「Huluは引き続き素晴らしいパートナーであり、今回の契約によってHulu + Live TVのご契約者の皆様は、ニュース、スポーツ、エンターテイメントを網羅した当社の優れたコンテンツをお楽しみいただけるようになります」。

バイアコムCBSは、新チャンネルがHulu Live TVで視聴できるようになる時期を明確に述べていない。

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(翻訳:TechCrunch Japan)

グーグルが検索ページに信頼できる新型コロナワクチン情報を表示するパネルを追加

Google(グーグル)は米国時間12月10日、ユーザーのロケーションで認可された新型コロナウイルスワクチンのリストと、それぞれのワクチンについての情報を表示する新たな検索機能を導入すると発表した(Googleリリース)。この機能はまず、BioNTech(ビオンテック)とPfizer(ファイザー)が開発したワクチンの緊急使用を2020年12月初めに承認した英国で展開される。今後、各国当局がワクチンを承認するのに合わせて新機能は展開される、とグーグルは話している。

この機能は新型コロナワクチンをGoogle.comで検索したときに最上部に表示され、検索結果の上にくるボックスに信頼できる情報を表示する。ソースとして健康当局へのリンクがついている。新機能のパネルは2つのタブがある。1つは、ワクチンについての概要で、トップストーリーの上に表示され、政府のウェブサイトのような地元当局や国のリソースへのリンクもある。もう1つのタブは別セクションでのワクチンに関するニュースを集めている。

画像クレジット:Google

グーグルはニュース検索のパネルを、ワクチンの誤情報とワクチン接種への抵抗を解決するのに役立つ1つの手段と位置づけた。

しかし同社傘下のYouTubeはパンデミックの間、新型コロナに関する誤情報と陰謀論の拡散を許してきた。YouTubeは新型コロナを5Gネットワークに関連づける陰謀論を禁止し、その後2020年4月に「医学的に根拠のない」コンテンツを禁止したが、新型コロナワクチンに関する誤情報を10月まで禁止しなかった。いい換えると、新型コロナの誤情報すべてを禁止するポリシーを積極的に取り入れてこず、ワクチンの承認が迫るまで反ワクチンのコンテンツの拡散を解決しようとしなかった。つまり「ワクチンを接種した人は死ぬかもしれない」「ワクチンは不妊を引き起こす」「マイクロチップを埋め込む」といった嘘の主張をするあらゆる動画に対して、10月までYouTubeのポリシーが正式に適用されていなかったことを意味する。

そして禁止措置が取られた後も、YouTubeのモデレーションポリシーは多くの反ワクチン動画を見逃していたことが調査で明らかになった。

動画プラットフォームにとって、これは新しい問題ではない。YouTubeは何年もの間、反ワクチンコンテンツ問題に苦慮し、時には禁止された反ワクチンコンテンツを含む動画が収益を上げるのを許すことすらあった。

画像クレジット:Google

グーグルは12月10日、信頼すべき情報を提供するYouTube上の新型コロナ情報パネルは4000億回以上閲覧されたと述べ、YouTubeの誤情報対応問題を矮小化した。

しかし4000億回という数字は、YouTubeクリエイターがパンデミックに関する動画を往々にして自身の意見とともに公開している規模を示している。

グーグルはこれまでに危険、あるいはミスリードするような新型コロナ健康情報に関連する動画70万件を削除したと話した。しかし、もしプラットフォームが制御されなければ、危険な情報を含む動画がいつ削除されるべきか、誤情報とは何か、クリエイターに対する罰則はどのようなものであるべきか、といった決定を完全にグーグル任せにすることはできない。

YouTubeクリエイターが視聴者のために正確なコンテンツを扱うようにするべく、クリエイターをヘルスの専門家につなげているとグーグルは述べている。また、YouTubeで新型コロナに関する公共広告を展開する100以上の政府機関に広告費助成として2億5000万ドル(約260億円)を寄付したとも明らかにした。グーグルは2020年4月にも新型コロナ関連のファクトチェックの取り組みに650万ドル(約6億8000万円)を寄付し、またCOVID-19 Vaccine Media Hub(新型コロナワクチンメディアハブ)を設置するための基金に150万ドル(約1億6000万円)拠出することにしている。

関連記事:英国がファイザーとBioNTechの新型コロナワクチン緊急使用を世界初承認

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タグ:GoogleYouTube新型コロナウイルスCOVID-19ワクチン

画像クレジット:Dogukan Keskinkilic/Anadolu Agency / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi

YouTubeでアルコールやギャンブル広告の非表示が可能に、2021年初めから米国外で

父の日の広告として、亡くなった父に向けてお得な情報を提供してもらったことがある人なら、オンライン広告が時に邪魔になることを知っているだろう。妊娠に苦労している人への子供向けプレゼント、亡くなった愛犬のためのペット用おもちゃなど、枚挙にいとまがない。

Google(グーグル)はユーザーがどんな広告に出くわすかをコントロールできるようにするための、有益な一歩を踏み出した。米国のYouTubeを皮切りに、ユーザーはアルコールとギャンブルの広告をオフにすることができるようになる。この新しいオプションはGoogle Adsと米国外のYouTubeで2021年初めに公開される。

米国時間12月10日のブログ記事で同社は、すでにターゲット広告を完全にオフにできる広告設定コントロールにオプションを追加すると述べている。厳密にいえば同社は、ギャンブルやアルコール飲料の広告を制限したいユーザーへの表示回数は「少なく」なるといっているが、説明によれば偶然に広告が表示されることを許しているようだ。

飲酒を嗜まない人間として、またオンラインでいきなりお酒の取引に遭遇したくない多くの知り合いにとってこれは有益な決断である。今後の対象の拡大が期待される。

関連記事:有料オンラインサービス「断酒の学校」運営のTempestがテクノロジー活用で回復支援

カテゴリー:ネットサービス
タグ:GoogleYouTube

画像クレジット:TechCrunch / Bryce Durbin

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter)

YouTubeがHDRライブストリーミングに対応、メジャープラットフォーム初

YouTube2016年にHDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)ビデオに対応(YouTubeブログ)し、クリエイターはコントラストが高く、シャドウとハイライトがきちんと映り、幅広い色を表現でき、全体として画質が高いビデオをアップロードできるようになった。そして米国時間12月8日、同社はライブストリーミングビデオでもHDRをサポートすると発表した。同社によれば、YouTubeはライブのHDRストリーミングをサポートする初のメジャープラットフォームになるという。

クリエイターは対応するエンコーダー(YouTubeヘルプ)を使ってHDRストリーミングができる。一方、HDRビデオ自体は新しいモデルのAndroidデバイスのほか、HDR対応のスマートテレビやストリーミングスティックで再生できる。Google(グーグル)のChromecastももちろんHDRコンテンツをサポートしている。YouTubeは2017年にAndroidのモバイルデバイスでHDRを再生できると発表していたので、今回の対応は予想の範囲内だ。

YouTubeがHDRに対応した時点では、一部のYouTubeチャンネルにのみ提供されていた。しかしHDRのライブストリーミングは、試してみたいクリエイターはすぐに利用することができる。YouTubeは、クリエイターがさらに別のエンコーダーやモバイルデバイスからもHDRのストリーミングができるように今後改良していくとしている。

ライブのビデオコンテンツで新たにHDFをサポートしたことから、YouTubeはテレビのプラットフォームに力を入れたい意向であることがうかがえる。

YouTubeによれば、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大による外出制限の期間中、YouTubeや同社のライブテレビストリーミングサービスであるYouTube TVは大画面での視聴が急激に増えたという。家に留まるように指示されたことから、2020年3月にはテレビでYouTubeが視聴された時間の合計は対前年比で80%増加した(Googleブログ)。同じく3月には米国のテレビで再生された広告入りオンデマンドビデオの再生時間のうち41%がYouTubeのコンテンツだったと、同社のBrandcastイベントで発表された(Tubefilter記事)。テレビでのYouTubeの視聴は、2018年には1日あたり2億5000万時間だった(Think with Google記事)が、4億5000万時間に跳ね上がった。

感染拡大初期には、ライブストリーミングビデオの再生時間も増えた。YouTubeが広告主に示したところによると、3月11日から4月10日までの前年比で、テレビでのライブストリーミングメディアの再生時間は全世界で250%増加したという。同じ期間の前年比で、キャストされるコンテンツの視聴時間が75%増加したことも注目される(Googleブログ)。

またYouTubeは米国時間12月8日に、米国の1億人以上のユーザーがYouTubeやYouTube TVをテレビ画面で毎月見ていることも発表した。

HDRのライブストリーミングを提供すれば、YouTubeプラットフォームでのHDRの再生はまだ限定的ではあっても、YouTubeは広告主に対して従来の有料テレビネットワークからYouTubeのプラットフォームに広告費を移行するようにと、さらに効果的にアピールすることができる。

YouTubeはゲーム、eスポーツ、音楽やスポーツといったライブイベント、さらに自然の風景や旅行など、幅広いライブストリーミングにHDR対応が有効であると想定している。

YouTubeは、HDRライブストリーミングはすでに利用できるようになっていると述べている。

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タグ:YouTubeYouTube LiveHDR

画像クレジット:Olly Curtis/Future / Getty Images

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(翻訳:Kaori Koyama)

OdyseeはYouTubeよりもっと自由で独立した動画プラットフォームを目指す

Odysee(オディシー)は、CEOのJeremy Kauffman(ジェレミー・カウフマン)氏が成長をともにしたインターネット、つまり「誰もが声を上げ、誰もが意見を主張できた」インターネットの自由と独立を取り戻すために作られたと同氏が語る新しい動画サイトだ。

現在のインターネットは「非常に企業的」になり、ひと握りの企業が情報の流れをコントロールするようになってしまったとカウフマン氏は指摘する。Odyseeは、それに代わるインターネットを提供しようと作られた。ゆくゆくはそれ以上を目指す。

「YouTubeに代わるものという人もいます」と彼はいう。「私たちは後継者だと思っています」。

このサイトは、ブロックチェーンプロトコルであるLbry(ライブラリー)の開発チームによって生み出された。カウフマン氏は、Odyseeのクリエイターもその視聴者も技術的なことは一切意識しないで済む(「ブロックチェーンは手段であって前提ではない」)と強調する。しかしこのアプローチがクリエイターに、自身のコンテンツと視聴者をより直接的に管理できる力を与えると彼はいう。「自分のチャンネルは、実質的に暗号通貨のウォレットの中に存在し、ダウンロードも可能です」とカウフマン氏の説明する。

Lbryのウェブサイトには、もう少し詳しい解説が掲載されている。「ビットコインの取引が誰にも止められないのと同じく、LBRYブロックチェーンの中で行われる取引(投稿や投げ銭)は、誰にも止められません」。

Odyseeのウェブサイトは、このプロトコルの上に存在する。理論上は、Lbryのブロックチェーンには誰もが何でも投稿できることになっているが、Odyseeでは、ポルノおよび暴力やテロリズムを助長するコンテンツなどを禁止した、わずかばかりのガイドラインに沿って内容を制限している。

それでも、カウフマン氏は「YouTubeは厳格すぎる」と話す。その実例として、彼はGoogle(グーグル)所有のプラットフォームであるYouTubeが、ソーシャルディスタンスやステイホームの要請に疑問を呈したトランプ政権の新型コロナ対策顧問Scott Atlas(スコット・アトラス)氏のインタビューを削除した判断(The Washington Post記事)を挙げた。アトラス博士は先週同政権内の役職を辞任(CNN記事)している。

私なら、YouTubeのモデレーション方針を語る際に「厳格」という言葉は用いないだろう。むしろ、大手デジタル企業は(ある程度は)もっと積極的にブロックするべきだと思っている。少なくとも、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックや、11月の選挙戦敗北の合法性を認めないトランプ大統領の行動など、特に関心の高い話題には誤情報のラベルを付けてよい。

カウフマン氏は、アトラス氏の1件には反対意見を述べている。「あの動画は削除すべきではない。科学の進歩を阻害します」。

「言論の自由」の堅持を声高に主張することは、以前にも増して右派のコンテンツやユーザーを惹きつけるための常套手段(未訳記事)になっているが、カウフマン氏は、それは意図していないと話す。

「あらゆる意見が聞ける場になりたいのです」と彼はいう。

また、大手プラットフォームは単に力を持ちすぎた(Insight投稿)という説得力のある主張もある。そのため、プラットフォーム上の意見や判断の内容とは別に、Odyseeはそうした力を個人クリエイターの手に戻す活動と見ることができる。

それに、政治的話題はこのサイトで見られる内容の、ほんの一部に過ぎない。

「もし『ザ・デイリー・ショー』やGordon Ramsay(ゴードン・ラムゼイ)の動画が観たいなら、YouTubeを利用して欲しい」とカウフマン氏。「19歳の若者が自宅で撮影したクレイジーでぶっ飛んでいて、それでいて最高におもしろい動画を探しているなら、それこそOdyseeで見つかります」。

Odyseeは、必ずしも同サイト専用の動画をクリエイターに作って欲しいと期待しているわけではない。Upper Echelon Gamers(アッパー・エシェロン・ゲームズ)も、以下のような理解を述べている。

Odyseeの一番の魅力は、自分の作業量を増やすことなく、自動的にコンテンツのセカンドライブラリーが構築されるところです。手を煩わすことなく構築できます。これに、非常に明確な収益化の仕組みと、管理者との円滑なコミュニケーションが加わり、作り手として大変にエキサイティングなプラットフォームになっています。

2020年12月にOdyseeは公式にローンチされたが、ベータ版は2月まで利用できるとのこと。現在、40万人以上の利用者が合計500万本の動画を投稿している。月間ユーザー数はすでに870万人を集めた。

いずれは広告で収益を得ようと計画しているが、収益の管理は完全にクリエイターに任される。同時に個々の視聴者は、動画1本だけでも有料で広告をスキップできるようにもなる。

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画像クレジット:Odysee

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(翻訳:金井哲夫)

YouTubeが投稿前にユーザーに再考を促す機能を導入、悪意的なコメント対策で

YouTube(ユーチューブ)は12月3日、コメントをする人に悪意のある攻撃的な文言を投稿前に再考するよう促す新しい機能を立ち上げると発表した。同社はまた、レビューのために自動的に棚上げされている、自身のチャンネルにある憎悪に満ちたコメントをクリエイターが読むことを余儀なくされる事態を回避できるようにするフィルターのテストを開始する。新機能は、YouTubeプラットフォーム上のコメントの質に関する長年の問題の解決を意図している。この問題についてはクリエイターが何年もの間苦情を言ってきた。

同社はまた、クリエイターに平等な機会を提供することを目的とした調査を間もなく行うとも述べた。調査のデータは、一部のクリエイターがどのようにオンライン上のヘイトとハラスメントの影響をより多く受けているのかを把握するのに役立てられる。

12月3日から提供される新しいコメント機能はYouTubeにとってかなり大きな変化だ。

この機能はユーザーがビデオのコメント欄に何か攻撃的な文言を投稿しようとするときに表示され、「コメントを丁寧なものにして」と警告する。また、コメントが適切なものかどうか確かではない場合はサイトのコミュニティ・ガイドラインを確認するようユーザーに呼びかける。

ポップアップはその後、表示されるスクリーンの中で目立つ選択肢「編集」ボタンをクリックして「編集」することでコメントを訂正するようユーザーを誘導する。

しかしこの機能は実際にはユーザーのコメント投稿を妨げはしない。もしユーザーがそのまま進めたければ、「いずれにせよ投稿する」のオプションをクリックできる。

画像クレジット:YouTube

投稿前にユーザーに言葉や行動を再考する時間を与えるためにバリケードを設けるという考えは、一部のソーシャルメディアプラットフォームが現在とっているものだ。

Instagram(インスタグラム)は昨年、攻撃的なコメントが投稿される前にフラッグを立てる機能を立ち上げた。その後、この機能の適用対象を攻撃的なキャプションにも拡大した。データの提供はなしに、同社はこうした「小突き」がオンラインいじめを減らすのに役立っていると主張した。一方、Twitter(ツイッター)は今年、リアクションをツイートする前にシェアしようとしているツイートにリンク付された記事を読むようユーザーを促し始めた。そしてそれまでのようにはワンクリックでリツイートできないようにした。

こうしたソーシャルメディアプラットフォームに組み込まれた意図的な「一旦停止」は、人々が感情や怒りに任せてコンテンツに反応するのをやめさせ、代わりにユーザーに自身の言動について思慮深くなるよう促すことを意図したものだ。このようなユーザーインターフェースの変更は、基本的な人間心理学を活用している。そして一部のケースでは効果があることを証明するかもしれない。しかしこれはユーザーのエンゲージメントを抑制することにもなり、プラットフォームはそうした微調整の展開にはこれまで消極的だった。

YouTubeの場合、同社のシステムはどういったコンテンツがユーザーによって繰り返しフラッグを立てられてきたのかに基づいて何が攻撃的だと考えられるかを学習する、とTechCrunchに話した。テクノロジーの検知能力は向上し、またシステムそのものがさらに発達するにつれ、このAIで動くシステムは時間とともに向上することができるはずだ。

この機能はまず、英語で利用しているAndroid端末ユーザーに提供される、とGoogleは話す。今後数日かけて展開される。他のプラットフォームでの展開や対応言語についてのタイムフレーム、あるいはそうしたサポートが今後行われるのかなどについて同社は明らかにしなかった。

加えて、YouTubeはチャンネルを管理するのにYouTube Studioを使っているクリエイター向けの機能のテストを開始するとも語った。

クリエイターは、自動的にレビュー待ちになる攻撃的で有害なコメントを隠す新しいフィルターを試すことができるようになる。

YouTube Studioユーザーはいま、不適切なコメントと思われるものを自動モデレーツするよう選ぶことができる。それから、ユーザーは手動でレビューし、承認、隠す、報告することができる。新しいフィルターは不適切なコメントを一時的に棚上げするには役立つが、それでもクリエイターにとってこうしたコメントに完全に対処するするのは往々にして難しい。というのも、オンライン上の荒らし者たちは信じられないほど冷酷だからだ。フィルターを活用すればクリエイターは攻撃的かもしれないコメントを完全に避けることができる。

YouTubeはまた、レビュープロセスを簡単に進められるようモデレーションツールを合理化する、と話す。

こうした変更を加える前、YouTubeはプラットフォーム上のヘイトスピーチや誤情報の問題に十分に取り組んでいないと激しく批判されてきた。YouTubeのルール違反に関する「ストライク」システムでは、ビデオは個々に削除されるが、チャンネルそのものは多くの「ストライク」がない限りそのまま使用される。実際には、YouTubeクリエイターは政府当局者の斬首を求めるなど暴力的になることができ、それでもYouTubeの使用を継続できる(対照的に、そうした同様の脅しはTwitterではアカウント禁止につながる)。

YouTubeは毎日のヘイトスピーチのコメントの削除件数が2019年初めから46倍に増えた、と話す。そして直近の四半期では、ポリシー違反で180万超のチャンネルを禁止し、そのうち5万4000超がヘイトスピーチによるものだった。問題は大きくなっていることを示していて、これが新たな対策につながった。一部の人は、YouTubeがさらに行動を起こす責任があると主張するだろうが、バランスをとるのは難しい。

これとは別の動きとして、YouTubeは間もなくクリエイターに性別や性的指向、人種、民族性についての情報を自発的にYouTubeと共有するよう依頼する新たな調査を始める。収集されたデータを使って、さまざまなコミュニティからのコンテンツが検索、ディスカバリー、収益化システムでいかに扱われているかしっかりと検証することできるとYouTubeは主張する。

また、一部のコミュニティに偏重して影響を及ぼしている可能性のあるヘイトやハラスメント、差別のパターンの有無も調べる。調査ではまた、#YouTubeBlackクリエイターの集いやFanFestといったYouTubeが主宰する他のイニシアチブに参加するオプションをクリエイターに提供する。

この調査は2021年に開始する予定で、クリエイターと公民・人権専門家に諮問されることになっている。集められたデータは広告目的で使用されることはなく、クリエイターはいつでもオプトアウトしたり情報をすべて削除したりすることができるとYouTubeは話している。

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タグ:YouTubeヘイトスピーチ

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(翻訳:Mizoguchi

YouTubeのプレミア公開機能に予告編、カウントダウンテーマなど3機能を追加

YouTubeはプレミア公開(Premieres)に3つの新機能を追加した。これによってプレミア公開の体験が大きく強化される。追加されたのは予告編、本編にリンクする「プレショー」のライブストリーミングに加えてカウントダウンのテーマだ。プレミア公開は2018年に登場(未訳記事)した機能で、クリエイターがライブ配信せずにライブ動画並みの収入が得られるため広く利用されている。

プレミア公開を選択すると、ライブ動画と同様、サイドバーにライブチャットがあるランディングページを表示することができる。これにより動画配信のスケジュールをファンに知らせることができる。また広告を表示したりステッカーやSuperChat(スパチャ、投げ銭)を受け取るなど、チャンネルの収益化機能を利用できるためクリエーターにとって大きなメリットがある機能だ。

しかし、動画のプレミア公開に先立ってファンと交流したいクリエイターも多かった。今回追加されたプレショー機能のLive Redirectを使えば、クリエイターはライブストリームを配信してファンをプレミア公開ビデオにリダイレクトできるようになる。プレミア公開の体験がよりシームレスになったわけだ。クリエイターは動画のリリースに先立って視聴者と会話する時間も確保できる。チャットでファンを引き付けるだけでなく、ファンに直接ライブストリーミングすることもできるようになった。

画像クレジット:YouTube

YouTubeによると、この機能は今回のリリースに先立って数カ月にわたりWe Are One Film Festival、New York Comic-Con、BTS、Cardi B、JustinBieberなどのサイトでテストされてきたという。

もう1つの新機能はクリエイターが本編ライブ配信前に事前に製作したビデオクリップをプレミアランディングページにアップロードできるというものだ。この予告編ビデオの長さは15秒から3分でリリース前にプレミア公開ビデオのプロモーションが可能になる。クリエイターは動画の公開を見逃さないようリマインダーを設定するようファンに勧めることもできる。

画像クレジット:YouTube

プレミア公開の直前に再生される配信開始のカウントダウン画面に各種のテーマを適用できるようになった。このテーマには「落ち着いた」「遊び心ある」「ドラマティク」「スポーティ」などコンテンツの内容に応じてさまざまな雰囲気に合わせたセットが用意されている。

画像クレジット:YouTube

プレミア公開はスタート以来、BLACKPINK、Tiny Desk、James Charles、Supercell、Cirque duSoleilなどの有名チャンネルを始めとして800万以上のYouTubeチャンネルで利用されているが、「パンデミックを機に著しく拡大した」と同社では述べている。事実、2020年3月1日以降、1日当たりのプレミア公開が85%以上増加している。利用者の80%以上が2019年にプレミア公開を使用したことがなかった。

YouTubeによると予告編、プレショーのストリーミングは1000人以上の登録者を持つチャンネルに即時公開される。カウントダウン、テーマの公開は数カ月後になるという。

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画像クレジット:Olly Curtis/Future / Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook