プロッター萌え必見 ― 4種のお絵かきロボットに変身するmDrawBots登場

4種類のお絵かきロボットに変身するmDrawBotsがKickstarterに登場した。製作したのはMakeBlockだ。組立玩具の「エレクターセット」にも似ているが、組み立てたあとに「お絵かき」をやらせることができる。

このロボットは、多数のキットを目的に応じて組み立てて利用する。「目的」とはすなわち「お絵かき」だが、たとえば「壁」や「床」などに描かせたりすることもできるし、あるいは卵の上に顔を描かせることもできる。絵を描く動作はプロッター風で、あちこちを動き回りながら絵を完成させる。

このお絵かきロボットにはArduinoコンパチのモジュールも搭載されているので、プログラミングして動作させることもできる。一般的には同梱のソフトウェアを利用して、用意した絵を読み込ませて使うことになるだろう。アップグレードパッケージにはBluetoothシステムも用意されていて、これを利用すればワイヤレスで絵を読みこませることもできるようになる。

4種類のロボットを作ることのできるパッケージは、早期割引(間もなくなくなる)が159ドルで提供されている。レーザーを使って描画できるモジュールを含むものも299ドルで提供される。先述の通り、本体に画像を送るmDrawというアプリケーションも同梱されている。出荷は5月を予定しているのだそうだ。

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(翻訳:Maeda, H


Jivrは、簡単に折り畳めるスタイリッシュな電動自転車

電動自転車は、電気自動車、人によっては電気下着、と並んで未来派にとって長年の夢だ。堅牢で持ち運びができて折り畳める自転車を作ろうと多くの人々が挑戦し多くの人々が失敗した。おそらくJivrはまだのようだ。

このチェーンレス自転車は、ポーランドの発明家Marcin Piatkowskiが作った。時速32kmで航行距離は32km、バッテリーが切れてもペダルをこいで走れる軽さだ。携帯性は抜群で ― 折り畳んで持っていくだけ ― ケーブルまたはBeaconでスマートフォンとつながる。

早割なら1200ドルで購入できて9月に出荷される。たしかに少し高価だが、多くの電動自転車は1500ドルくらいするし、このモデルは多くの人にカルト的に愛され/嫌われているポーランド製自転車 skladakに似ている。強力な折り畳み自転車を持てることは、人によっては夢の実現だ。

チームは製造を開始するために7万ポンドを目標にしていて、かなり近くまで行っている。私は現物、少なくとも初期プロトタイプを見たが実に美しかった。いつかこれに乗ってTeslaと競争してみたい、もちろん電気下着をつけて。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Apple Watchの次はアリ満載のAnt Watchだ

これはエイプリルフールのジョークでないと仮定する。その前提でAnt Watchを調べ始めると、蟻が満載された腕時計を着けることの異常さを深く真摯に考えざるを得ない。

そしてこれはそのものズバリ ― アリの入った腕時計だ。数週間に1回少々の砂糖を与えてやれば、アリたちは時計の中で生き続け、あなたが死んだ目の神のように彼らの活動を監視する中、耐震ケースの中で忙しくトンネルを堀り続ける。

ウェブサイトにはこう説明されている。

このAnt Watchは、特別に作られた耐震設計のリフィル可能な腕時計型ケースの中に、生きた収穫アリを同時に3~5匹住まわせることができる。商品には、試験管に入った生きたアリ5匹、砂、エサ/水やり用スポイト、ピンセット、ケース開けツール、および簡単でわかりやすい飼育ガイドが入っている。あなたの飼育場にアリを入れるには、試験管を冷蔵庫に10分間入れてアリを眠らせてから、ピンセットで彼らの新しい住処へと移す。

この時計は明らかに子供向けではない。

しかし私はみなさんに聞きたい。これまでの人生で、自分の腕を見ながら、「うん、アリだよね?」と言ったのはいつだろうか。どこの世界でアリを冷蔵庫に入れることが許されるだろうか。どういう精神状態になれば枕元にアリを置いて寝られるのだろうか。アリは本質的に危険ではないが、彼らは本質的に薄気味悪く、われわれのデリケートな部分からできるだけ遠ざけた方がいいというのが生活のルールだ。

とは言え、たぶんあなたはアリ満載の時計を欲しがるタイプの人間なのだろう。この腕時計 ― 時は知らせない ― の価格は59ドルで、1年分の本物のアリと共にあなたの家に届けられる。恐らくアリがいなくなった後は代わりにウジかゴキブリを入れられると思う。Tim Cookが〈そいつ〉に勝てるかどうか見ものだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Cyanogenが$80Mを獲得して陣容拡大、”Android代替系”のメジャーへ

“オープンな”Androidの一番人気Cyanogenが、ビジネスでも大きくなりつつある。最近Qualcommとのパートナーシップを発表した同社がこのほど、さまざまな投資家たちから成るラウンドで8000万ドルの資金を調達した。コミュニティが育てるモバイルOSから始まった企業にしては、相当大きな額だ。

投資家たちの顔ぶれは、Premji Invest、Twitter Ventures、Qualcomm Incorporated、Telefónica Ventures、Smartfren Telecom、Index Ventures、そしてAccess Industriesだ。新資金は“優れた人材を確保して同社のオープンOSプラットホームの開発を加速化する”ために使われる。

同社は現在、二つのプラットホーム、CyanogenとオープンソースのCyanogenModを提供している。もともとは初期のAndroidの代替系として人気を博したが、その後フォーンメーカーのOne Plusが同社の299ドルのスマートフォンに採用してから企業の採用が増加した。まぎれもなくオープンなOSなので、ユーザは自由な変更やカスタム化が可能で、その点が本家のAndroidと一線を画している。

今回の8000万ドルが社員の増加と、同社の“オープンOSプラットホーム”のアップデートにあることが示唆的だ。通信系の技術者は慢性的に不足しているから、8000万あれば大手通信企業から引き抜きも楽にできる、とは行かないだろう。善戦もむなしくMozilla(FirefoxOS)の二の舞いにならないことを、祈りたい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa


日本のExiiiが、この驚くほど柔軟な筋電義手を作った

日本のExiiiという会社は、スマートフォンと繋がって驚くほど柔軟な動きをするバイオニック(筋電)義手を300ドル以下で作った。この義手は3Dプリンターで部品を作ることによって制作と組み立てを容易にし、修理や様々な色でプリントすることも可能だ。

しかし、これまで見てきたEnablingTheFutureの義手と異なり、このモデルはエレクトロニクス満載でスマートフォンや筋電センサーと接続する。利用者の神経と筋肉の動きをスマートフォンが義手の動きに変換し、手を開閉したり個々の指を動かしたりできる。指は工具やゴム引きのスタイラスと交換することもできる。

現在この手は販売されているが予約待ち状態(「3Dプリンティングサービス混雑のためお待たせする場合があることを予めお詫びする」と制作者は書いている)で、同社は一般購入者の前に企業や研究施設に提供する予定だ。価格を300ドル以下にできたことは私にとって驚きであり、この手がルーク・スカイウォーカーのバイオニック義手並みに使えることを考えるとなおさらだ。

via 3DPrint

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


このスキミング犯は、ATM室のドアでカードデータを盗む


安全だと思っていたその時、カードスキミング犯はまたそこにいる。今回彼らは、ATM室に入るためにカードを通すドアロックの中にカードリーダーを仕掛けた。

Brian Krebsによると、詐欺師たちは比較的気付かれにくいドアロックの中にリーダーを潜ませ、小さな隠しカメラをATMまわりに置く。利用者が部屋に入る時にカードデータをリーダーで盗み、キーボードを押す手を撮影して暗証番号とマッチングする。

このケースでは、ハッカーらはカードリーダーを偽のドアロック銘板の下に設置し、分解したCasioカメラを薄いプラスチックケースの中に入れた。こうしてカードデータと暗証番号を外部から手に入れる。興味深いことに、殆どのATMブースは入るためにカードを通す必要がない。

Krebsがこう書いている:

ヒント:あの手のドアロックはあまり賢くないので、磁気ストライプのあるカードなら殆ど何でも受け入れてしまう。信じられないなら、今度ATM室に入る時に図書館か会社のIDカードを通して見てほしい。

読者にお願い:暗証番号を打ち込む時には必ずもう一方の手で数字を打つ手を隠すこと。この簡単な一手間だけで、あなたの時間とお金が守られる ― ハッカーは数字が読み取れないのであなたのカードをスキップする。

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ロマン・ジェローム、デジタルみたいな機械式腕時計Subcraftを発表

時には機械っぽいものを持つのも良いものだ。Romain JeromeのSubcraftは、この会社の最新「ノベルティー」― 量産のために作られていない時計 ― で、時間は側面の表示位置に、分は上面の文字盤に表示される。この2万4000ドル ― Apple Watch Edition 2個分 ― のウォッチは限定99個販売されている。

Romain JeromeのCEO Manuel EmchとデザイナーのAlain Silbersten、そして時計職人Jean-Marc Wiederrechtの協力によって作られたこの時計は、軽量のチタン製ケースの中に手作業で作られた機械式ムーブメントが収められている。そしてこのタイムピースには、側面ムーブメント、線型時間表示、ジャンピングアワー、レトログレード分針等、世の腕時計オタクたちがコンプリケーションと呼ぶ様々な機能を備えている。前面表示は1時間毎に数字が横へ1つずつ「ジャンプ」して行き、正午と深夜零時には先頭に戻ってくる。この「時針」には小さな蛍光管がついているので夜には光って見える。

この手の「ジャンピングアワー」と呼ばれる表示方式は特段新しいわけではなく、1970年台に「デジタル」あるいは「TVスタイル」と呼ばれていた頃から存在している。しかし、あの悪名高いTitanicウォッチを作ったRomain Jeromeが、このデザインを採用したことはなかなか興味深い。この会社はシンプルな三針式 ― 時針、分針、秒針 ― 腕時計でよく知られており、一度にこんなに多くの新奇なこと試すのは実に大胆だ。

とは言え、今年Apple Watchオーナーの仲間入りを考えている人には、少々お高いかもしれない。来年は、Jony Iveか機械式を作り始めるかも?

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


なくしたりどこかに置き忘れたらブザー音で所在を教えてくれる財布Woolet

物のインターネットで、人間と物との関わりがこれまでになく深くなるだろう。トースターをハグしたり、冷蔵庫と結婚したり、浴室の体重計と寝たりするかもしれない。でも、自ら進んで、人間に声をかけてくれる「物」は、Wooletが初めてだ。

Wooletはおさいふだが、ビーコンを発してスマートフォンと通信する。おさいふを置き忘れたり、なくしたりすると、スマートフォンがブザー音で教えてくれる。しかもWooletにもブザーがあって、スマホとおさいふの両方を家に置き忘れたときには、教えてくれる。Fitbitに急(せ)かされて、あせって家を出たときなんか、便利だね。WooletはほかのWooletオーナーにAPBシグナルを送って、位置の報告を求めることもできる。たとえば、人混みの中で自分のWooletをなくしたときは、ほかのWooletオーナーが信号を拾って、その位置を連絡してくれるだろう。

たかがおさいふに、やりすぎだ、と誰もが感じるだろうが、今の人生ではスマホの次に札入れがだいじだから、きっと需要はある。Tileのときもそうだった(ビデオ)が、問題は機能の信頼性/安定性と、119ドルという価格だ。でもまだ、さいふをなくしたときのための競合製品が一つもないから、比較もできないけどね。

このプロダクトはすでにクラウドファンディングの目標額に達しており、5月には発売される。首を長ぁくして待つ必要はないね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa


テクノロジー・ブログのパイオニア、GigaOm、資金繰りに行き詰まって閉鎖

ジャーナリストからベンチャーキャピタリストに転じたOm Malikが創立したテクノロジー・ブログ、GigaOmは資金繰りに行き詰まり、閉鎖されるもようだ。2006年6月に創立されたGigaOmはテクノロジー・ブログのパイオニアの一つで、ちょうどその1年前に創立されたTechCrunchの良きライバルであり続けた。

まずTwitterにこのブログの死亡を告げるツイートが投稿された。「Gigaom、サイトを閉鎖へ。会社も運営停止。Omは素晴らしいブログを作り、私の人生を変えた。私はOmと同僚を愛している」と上級ライターのStacey Higginbothamがツイートした。その直後にGigaOmとOm Malikの個人サイトの双方にこれを確認する記事がアップされた。

太平洋時間午後5:57にGigaOmに次の記事が掲載された。

GigaOmブログと運営会社に関する告知。最近われわれは債権者に対して全額を返済することが不可能となった。その結果、わが社の全資産は担保として債権者の管理下に入った。すべての運営は中止された。現時点では債権者がこの資産に対してどのような処分を行うかわれわれには分からない。この資産を用いて将来運営が再開されるかどうかも不明。ただしわが社は現在、破産の申し立てを行うつもりはない。この場を借りて読者とわれわれを支えてくれたコミュニティーの全員に感謝する。 ―GigaOm経営チーム

MalikもGigaOmも取材に対してまだコメントを返して来ない。

GigaOmはテクノロジー・ニュースとテクノロジー・イベントを結びつけ、数多くの分野で活発な活動を行ってきた。現在までサイトは生きており、今日のAppleイベントの記事が掲載されている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Apple Watchのバッテリーはアキレス腱かもしれない


Appleは、Apple Watchは「一日中使え持続するバッテリー」を持つと誇らしく主張している。しかし、それは何を意味するのか? まあ、あなたのワークアウトが30分以上続かないことを願うばかりだ。

AppleはApple Watchのバッテリー寿命をここで定義している。このページによると「一日中持続する」(All Day)バッテリーとは、以下の使い方で18時間のことだ:時刻のチェック 90回、通知 90件、アプリ利用 45分、Bluetooth経由でApple Watchで音楽を聞きながらのワークアウト 30分。

このページはApple Watch商品紹介ページの奥深くしまわれている。Appleにこの時計をバッテリー寿命で売るつもりがないことは明白だ。

具体的な利用形態によって寿命は変わる。Appleは、心拍センサーをオンにした場合ワークアウト中にApple Watchのバッテリーは7時間持つと言っている。音楽を再生すると6.5時間、電話をかけた場合は3時間だ。しかし、時計として使った時バッテリーは最大48時間持続する。

Apple Watchのバッテリーが一定の残量になると、自動的に省電力モードに入り、あと最大72時間時刻を表示できる。

またAppleは、Watchが2.5時間でフル充電、80%なら1.5時間で充電できると言っている。

Appleによると、これらのデータは2015年3月に、試作段階のApple Watchを試作ソフトウェアを通じてiPhoneとペアリングした時に集められたものだ。Appleは、実際の結果は利用形態や構成によって異なると注意している。

バッテリー寿命はApple Watchのアキレス腱になるかもしれない。それは紛れもなく美しくて有能なデバイスだが、もしバッテリー寿命がほんの少しでも宣伝文句より短いようなら、多くのユーザーは時を刻むだけでUberを呼べないデバイスを腕に着けていることになる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Appleは、右クリックをたった今キャンセルした


その昔、スティーブ・ジョブズがマウスにボタンは1つしか必要ないと決めた時、Appleはある問題を抱えた。Macユーザーが画面をクリックしまくっている間に、PCは第2のボタン、右クリックを追加して第2レイヤーの操作を加え、ついにはクパチーノもControl-クリックを導入しなければならなかった。マウスにボタンが次々と加えられ、トラックパッドでも未だに右クリックが使われる中、Appleは1枚岩のトラックパッドを使い続けてきた。今日までは。今日が、おそらく、ジョブズのワンボタン・ビジョンがついに具現化された日だ。

Phil SchillerによるForce Touchの説明は、少々間が抜けていた。要するに、クリックのオンオフを検知する代わりに、Appleはトラックパッドを押す強さの違いを認識するシステムを作った。こうしてユーザーは、タップする代わりに強く押すことによって、通常右クリックで得られる機能を使うことかできる。Force Touchが実際にControlクリックメニューを表示するかどうかは不明だが、これはMacBook神話にとって重要な追加である。

このセンサーに加えて、触覚フィードバックによってクリックするプロセスにおける新しい人間とコンピュータのやりとりが生まれるたろう。Macファン以外にとってはさほど興味を引かれる話ではないだろうが、「ジョブズ・ミッション」が今もAppleの最優先課題であることは明らかだ。次の10年に移ろうとする会社にとって重要な考えだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Apple Watchは「オート・オルロジュリー」の世界に入った


時計売場に立ち寄ったことのある人ならおわかりのように、高級腕時計は高い。驚くほど高い。ステンレス側の安いロレックスが約7500ドル、パネライやパテックは1万2000ドル以下では手に入らない。そしてApple Watch Editionが着地したのは正にそこだ ― オート・オルロジュリー[高級複雑時計製造]の高尚な世界への仲間入りだ。

Appleが “Edition” モデルに1万ドルを越える法外な値を付けたことに不満を漏らす前に、なぜこの数字が成り立つかを理解する必要がある。第一に、1万ドルのモデルはわれわれのためにない。これは、腕時計偏執狂または驚くべき金持ちのためにある。彼らにとって1万ドルはローエンドだ。

つまりAppleは、不思議なモノが異常に高価である高級品市場に参入したので ある。それには正当な理由がある。今から数ヵ月のうちに誰もがApple Watchを着けるようになるだろうが、ステンレスのSportモデルと、より高価なEditionモデルとの違いに対する社会的信号は殆どない。たしかに金側はそれとわかるかもしれないが、時計に1万ドルを使うような人間は、スリルのためあるいはそんな装飾品から連想される社会資本のためにやっている。これは、ルイヴィトンが昔ながらのデザインにこだわり、クリスチャンルブタンが真赤な靴底を採用しているのと同じ理由だ。わずかな違いだが重要だ。つまるところ、この時計が人気を博す場所、特にアジアとロシアでは、1万ドルの腕時計はビジネス世界における手持ちのポーカーチップなのだ。

腕時計や身繕いに興味のない人は、安心してEditionモデルは存在しないことにしてよい。あれはAppleがウェアラブルに参入することによってプレイを強制されたゲームへの答であり、いずれ巻き返しをはかるメーカーから高級Android Wearや豪華Pebbleが出てくる。それはアクセサリーが車より高くなる世界における必要悪であり、買い手は5万ドルの携帯電話には目もくれないのである

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Apple Watchが成功しないわけがない―最初の1月で数百万台は売れる

AW(Apple Watch)デーが近づくに連れて、予想どおり、否定的な意見も出てきた。その中でわりあい公平なのはMark Wilsonだろう。「Apple Watchは失敗する」と主張している。しかし賛否両論を紹介しているし、Apple信者ではないが、憎んでいるわけでもないのでここで批判するのは控えておこう。

そこで私の予想を述べよう。Apple Watchは失敗しない。成功する。Apple Watchはいくつもの業界を同時に変革し、既存勢力に根本的な戦略の立て直しを強制する。バーチャル・リアリティーがシームレスに実現するまでは、次世代の通知システムのフロンティアはスマートウォッチだ。この分野で大きな前進ができるプレイヤーはAppleをおいて他にない。Apple Watchはたちまち何百万台も売れだろう。

通知機能は重要だ

Pebbleのスマートウォッチを使ってみて気づくのは通知機能の重要性だ。FacebookにせよTwitterにせよ、その中で起きている活動に対してユーザーの注意を惹きつけなくてはならない。そのためにスマートフォンにのべつピンとかチンとかいう音を立てさせ、ユーザーをうるさがらせているわけだ。

Pebble(その他の Android Wearデバイスもそうだが)を腕につけていて、いちばん快適なのは通知が来るたびにスマートフォンを取り出さずにすむことだ。ちらりと腕に目をやるだけで、誰から、どんなメッセージが来たかがわかる。なるほど始終注意をそらされるという点では理想的とはいえないが、現状よりはましになる。

身に着けるデバイスが増えれば煩わしさも増えるだけだという意見も多いが、スマートフォンよりも、いつもすぐ見えるところにある小さいスクリーンは煩わしさがずっと少ないと私は思う。

ファッション!

Appleは持っていることが世界中でステータスになるラグジュアリー・ブランドだ。Apple Watchの場合もニセモノやそっくりコピー製品の大群が押し寄せるには間違いない。その中で本物のApple Watchを持っていることは本物のバーバリーやプラダを身に着け、シャネルのハンドバッグを持っているのと同じ満足感を与えるだろう。そして友人、知人を羨望させるだろう。こうしたファッション効果は無視できない。

タイミングも完璧だ

Microsoftの最初のタブレット・パソコンは2001年に登場し、十分に優れた製品だった。しかしMicrosoftの努力にもかかわらず、いっこうに売れなかった。その後iPadの噂が聞こえてくると、否定論者は「タブレットPCと同様、失敗する」と予言した。しかし蓋を開けてみれば大成功だった。普通のメーカーは消費者に買ってもらいたい製品を作る。Appleは消費者が買いたい製品を作る。この差は大きい。

ウェアラブルは普及期を迎えてよい頃だ。いつかは必ずそうなるはずだった。私自身、Moto 360その他いくつかのデバイスを試したが、Apple Watchほど想像力を刺激された製品はなかった。Android Wearデバイスによってカラースクリーンの重要性に気づかされたし、FitbitやPebbleには簡素な実用性があった。Apple Watchはこうした両側面を統一し、美しく、実用的なプロダクトとなるだろう。これこそAppleの得意とするところだ。

PiJuiceは、Raspberry Piにパワーと自由を与えるバッテリーパック

Raspberry Piを使ったことのある人なら、素晴らしいのは電源を抜くまでだと知っているだろう。バッテリーをつなぐPiPhoneのように)ことはできるが、決して簡単ではない。しかし、PiJuiceがあれば、いつでもPiにパワーを与えられる。

PiJuiceは、Raspberry Pi被せる「帽子」で、1400 mAhのバッテリーとリアルタイムクロック、およびボード上のon/offスイッチから成る。イベントに応じてPiをスリープ/ウェイクすることもできる。これがスゴイことだとわからない人は、おそらくポータブル・ワイヤレス・キャットフードディスペンサー・コントローや、Raspberry Pi駆動ロケットランチャーを作りたいと思ったことがないのだろう。

PiJuiceはKickstarterで30ドルほどで手に入り、出荷は5月の予定だ。ロボティック・バードフィーダーや踏み車を作ろうとしている人のために、PiJuiceにはソーラーパネル内蔵バージョンもある。

PiファンのAaron ShawとHarry Geeが作ったプロジェクトは、Piをデスクからリアル世界へと飛び立たせる。しかも殆どのRaspeberry Piケースに収まるので、ケースを買い直したくないホビーストには朗報だ。ちなみに私は、世界の終りが来た後の荒廃の地を、ソーラーパワーの足で私の荷物を背負って歩いてくれる、Piベースのモバイル・カニロボットを作りたいと思っている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


研究結果:殆どの人はネットいじめを止めに入らない


1964年、キティー・ジェノベーゼという女性がクイーンズのキューガーデン地区で刺されて死亡した。彼女は助けを求めて30分以上叫び続けたが、通行人や近くのアパート住人たちは彼女の願いを無視した。襲撃時に犯人は変装していた。彼女はその傷が原因で死亡し、当時専門家は傍観者たちの不作為を「ジェノベーゼ症候群」と呼んだ。

オンライン世界はジェノベーゼの悲劇ほど切迫した状態ではないが、最近OSUの最新研究によると、彼女の名前が残された傍観者効果が、未だに強く生き続けていることは明らかだ。調査はチャットルームで対話をする学生221名を対象に行われた。そこではいじめが生まれ、グループ内の他のメンバーをひどくなじった。「虐待に気付いた学生のうち、直接介入したのはわずか10%で、ネット上でいじめに立ち向ったり被害者を助けたりした。

もちろん、このいじめや被害者は研究の一部(サクラ)であり、目的はチャットルームの他の人々の反応を得ることだった。

「結果に驚くことはなかった」と、筆頭著者でオハイオ州立大学大学院生のKelly Dillonは言った。「他の多くの研究結果も、いじめを見た傍観者が介入に消極的であることを示している。この結果に私は人間として失望しているが、科学者としては驚いていない」

リリース文によると、いじめはオンライン調査開始3分後に始まった。

「われわれはサクラに例えばこんなことを言わせた、『アンケートにも答えられなくてよく大学入れたね?』」とDillonは言った。「その後さらに攻撃的になって、被害者にこう言った『自分で考えろ』」。

3分が過ぎ被害者が別の質問をすると、再び台本通りのいじめが始まった。台本では被害者は無礼に対して一切を反応しない。

後に、被験者の約68%がチャットウィンドウでいじめが起きていることに気付いたと答えた。そのうち10人に1人が直接介入し、半数以上(58%)はいじめを非難した。例えば「少しは助けてあげたらどう?」などと言っていた。反応した人の1/4はいじめっ子を罵り「君は敗者の匂いがする」などと言った。

明るい話はあるのか? ある。実験終了後、被験者の70%が匿名レビューの場でいじめを報告あるいは非難した。これは、参加者たちがいじめに立ち向かいはしなかったが、再び起きないよう努力を試みたことを意味している。

これはネットいじめの被害者にとっては、慰めにならない慰めだが、希望があることも確かだ。ネットいじめはますます多くなり、現実的な、しばしば悲劇的な影響を与えている。調査の後、Dillonは被験者に感想を聞いた。

「多くの学生が、いじめに対応したかったが、何をすれば良いかわからなかったと答えた」とDillonは言った。「誰もが時折そうする。誰もがある時点で傍観者になる」。

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Spark Electronで、DIYプロジェクトに携帯データ通信を追加しよう

Sparkは、CEO Zach Supallaのひらめきから、本格的プロトタイピングプラットフォームへと成長した。その小さなボードたちを使えば、プログラマブルWiFi塔載システムを数行のコードと数箇所のハンダ付けだけで作ることができる。しかしSupallaはもっと多くを与えたがっている。

つい先ほど同社は、携帯データ通信が可能なSpark Electronを発表した。ボードは2Gと3Gの2種類があり、価格はそれぞれ39ドルと59ドル。SIMカードが付属し、SparkがMVNOとして振舞う。同社は1MBデータを月額2.99ドルで提供する。米国、カナダおよびヨーロッパで利用できる。

つまり、この小さなボードを使えば、世界中どこのWiFiのないところからでもメッセージを中央サーバーに送ることができる。

「われわれは、携帯電話やタブレットのために作られた電波塔に囲まれている」とSupallaは言う。「しかし、この同じ塔はあらゆるタイプの製品で使うことができる。われわれはこのテクノロジーを大衆化して、全く新しい時代の〈つながる製品〉を作りたいと思っている」

Spark Electronは今日Kickstarterでプロジェクトをスタートした。年内に出荷する予定だ。

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StopLiftは、セルフレジの万引きをリアルタイムで監視する


もし、Whole Foodsで万引きをしてそれをネットに書いたりしたことのある人は、繰り返す前によく考えた方がいい。Malay KunduのStopLiftというサービスが目を光らせている。

StopLiftは、カメラと画像認識システムを組み合わせることによって、店のレジ(有人、セルフ共)を監視して、万引きや「スイートハーティング」(店員が共謀して行う窃盗行為)の兆候を見つける。

Kunduは、MITの修士とハーバードのMBAを持ち、卒業以来の起業家だ。プロジェクトの資金は個人で調達した。

「当初は自己資金で始め、後に民間投資家から資金を調達した。彼らは小売業に投資をした経験から、〈在庫減耗〉の有害さを知り尽していた」

アイデアのきっかけは、Walmartにおける「減耗」がチェーン全体で年間10億ドルの損失を与えているという記事を読んでいた時だった。彼は、空港でテロリストを発見するための「リアルタイム顔認識システム」にも関わった。それらを組み合わせることによって、問題解決のためのプロジェクトを複数立ち上げた。

「在庫減耗のおよそ1/3はビデオに捕えられているが、そのビデオのうち実際に見られているのは1%以下だ」とKunduは言った。「われわれは本格的なビデオ解析によって、レジ係や客による商品の取扱いを分析し、POSデータとリアルタイムで比較する」。

つまりシステムは、見た物と売れた物を比較する。レジを通過する品物は、カートの下段にあってもチェックされる。データはリアルタイムで分析され、窃盗行為があればマネージャーに通知される。

同社は現在月間10億ドルの取引きデータを処理しており、リアルタイム監視ではなくデータマイニングを使用するライバルと競っている。これは小さいが魅力的な市場だ。彼らはこの監視技術によってセルフレジシステムを合理化して、小売店の時間と費用を削減しようとしている。つまるところこのシステムの目標は、買い物の楽しみを増やし労力を減らすことにある ― 万引き犯以外にとって。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


外見は書籍で実は便利家具のBookniture、Kickstarterで目標額を達成

紙の本が大好きだけれども、本のおかげで足の踏み場もないという人は多いだろう。さらに本を買えばどこにも座ることすらできなくなる。そんなときに考えたいのがBooknitureだ。しまっておけば本のようでもあり、書棚から取り出して開くと、椅子のように使うことができるのだ。

単純にいえば、これはダンボールを使って作成した折りたたみ式の家具だ。畳めば書棚に収まるサイズになり、開けば家具として利用できる。とても頑丈にできていて、170kgもの荷重に耐えることができる。使い方は多様で、たとえばピクニックに持って行って椅子として使うこともできるし、テーブルとして利用することもできる。製作者曰く「可能性は無限」であるとのこと。

このプロダクト、家具デザインの面からもなかなか面白いし、プロダクトのタイプとしてクラウドファンディングに向いている感じもある(Kickstarterキャンペーンは30日以上を残して既に目標額を調達済み)。スタートアップのオフィスやコワーキングスペースに置いておくのにも良い感じだ。ダンボールで家具を作るというのもなんとなく「新しい」感じがする。

おしゃれな本のように書棚に並べておき、そしていざとなれば家具として利用できる。本好きの気持ちを満足させつつ、実用性にも配慮したプロダクトだと言えるのかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H


電子回路プリンタVolteraがKickstarterの初日で目標額の4倍を突破

本誌のHardware Battlefieldで絶賞され、今日Kickstarterに出たその製品は、やはり圧倒的にすごい。

CES 2015のステージでは初期の完動プロトタイプだったが、今度からは受注して販売できる正規の完成製品だ。このプリンタは要するにPCBメーカーで、ボードを置いて回路図をアップロードしてやると、導電性インクでその回路をプリントする。そのあと、必要な部品をハンダ付けする。

初期の出資支援者は1499ドルでこのシステムを買える(もっと安いのもあったがそれは売り切れ)。目標額5万ドルに対し初日ですでに20万ドルを超えている。CESの時点で完動品だったから製品に関して問題はないと思うが、大量の受注に対するサプライチェーンの問題はどうだろう? 使用目的は特殊だが、すばらしい製品だ。ぼくがPCBを自作できるほど優秀な人だったら、必ず買っていただろう。

本誌のHardware Alleyのときのプレゼンを、下のビデオで見られる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


あらゆるロボットプロジェクトのコア(脳部)になるRoboCore…プロトタイピングを簡単迅速化

ポーランドのクラクフに生まれ、Kickstarterに今日(米国時間2/11)登場したRoboCoreは、わずか5万ドルの資金で人びとの優れたロボット作りを支援する。

ユーザが何かのロボットプロジェクトに取り組むとき、そのロボットの脳の部分として使えるのがRoboCoreのデバイスだ。それはLEGO MindStormsと互換性があり、複数のサーボやセンサを制御できる。オーディオやビデオをストリーミングする能力もある。こいつをプログラミングするためのIDEもあり、ワイヤレスで命令を送ることもできる。

初期支援者はこのキットを89ドルで入手できる。ミニキットは59ドルだ。

基本的にはArduinoなどのマイコンボードに似ているが、機能はロボットプロジェクト用に特化している。たとえばロボットのモーターをこのデバイスのモーターポートにつないで、12Vや9Vのモーターをコントロールできる。センサはどんなものでも使えて、しかもそれらを液晶画面の裏やケースの中に収められる。こういった機能はすでに個々の部品としては売られているが、このデバイスを使えばボードやシールドやリレーなどなどを買い集めて組み立てる苦労がない。すぐに、ロボット本体のプロトタイピングを始められる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))