Pebble、限定版の新色モデルで「ポップ」をアピール

Pebbleの購入を考えながら、カラーバリエーションが気に入らずに手を出さずにいたという人もいるのかもしれない。そのような人に向けて、Pebbleは限定版の新色モデルをリリースした。新たに登場したカラーはそれぞれFresh Green、Hot Pink、そしてFly Blueだ。

名前からは安っぽい印象を受ける人もいるかもしれないが、実物を見ればそれなりにポップな印象も受ける。Pebbleのアプリケーションストアから、新たな文字盤デザインも登場するようだが、基本的にはこれまでのPebbleと変わりはない。価格もこれまでのプラスチックモデルと同じ150ドルとなっている。

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(翻訳:Maeda, H


Android Wearスマートウォッチにはとても便利なアプリがある、という個人的体験

ぼくはPebbleを持っているけど、自分の手首に通知が来るのが気に入っている。ブザーが鳴るたびにいちいちスマートフォンを取り出すなんて、ほんまに面倒だ(重要でない通知も多いし)。だから、Pebbleで十分、LG Gのような重くて電池寿命の短いスマートウォッチは要らない、とずっと思っていた。でもCapitaine Trainの今度のスマートウォッチアプリを見ると、Android Wearのウォッチが欲しくなってきた。

Capitaine Trainは、列車の切符の予約が便利にできるアプリを提供しているフランスのスタートアップだ。同社はヨーロッパでいちばん便利な切符予約サービスを目指している。UI/UXのデザインが良くて、使いやすいアプリだ。

地味と言えば地味なサービスだけど、これを何回か利用したあとは、Web上の切符予約サービスを二度と使いたくなくなる。そいつらは、使いづらいし、遅いし、しかも必ずレンタカーを押し売りするのだ。

Capitaine Train Androidを作ったCyril Mottierが、同社のスマートウォッチ用Androidアプリのエクステンションに取り組んできた。そのアプリは単に通知を表示するだけでなく、それ以上のこともする。ただしスマートウォッチ用のアプリには、Androidアプリのすべての機能があるわけではない。それは、主な機能を三つに絞り込んでいる。

まず、思いバッグを抱えて駅に着くと、ウォッチのブザーが鳴って列車の情報を表示する。列車番号、手荷物や座席の情報などが、自分の手首を見るだけで分かる。車掌がデジタル切符の検札に来たら、画面をスワイプしてバーコードを出し、車掌に見せればよい。もっと詳しい情報が必要なら、スマートフォンを取り出してAndroidアプリをタップすればよい。下のビデオで、その一部始終が分かる。

革命的なアプリでもなんでもないし、誰もが使うアプリでもない。でも、とっても使いやすいアプリだ。残念ながら、Pebbleにはできない。それは、Android Wearが優れている部分の一つだ。スマートフォン用のAndroidアプリを、ウォッチの小さな画面にうまく適応させている。完全なアプリが必要なら、スマートフォンを取り出せばよい。列車に乗る時の基本的な機能だけ必要なら、Android Wearアプリだけで十分だろう。Androidのデベロッパなら、ウォッチのためのコードを書くのも簡単だ。

なお、Google MapsもAndroid Wearウォッチ上でなかなか便利に使える。交差点などで、曲がるべき方向を教えてくれるのだ。自転車に乗ってるときなんか、便利だろうなぁ。Google MapsのAndroid Wearアプリはまだ出たばかりだが、今後ウォッチが高性能になりサードパーティのアプリが増えれば、Androidスマートウォッチは本当の大衆製品に育つかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


NFL、ウェアラブル・センサーを利用して、さらなるデータスポーツへと進化

NFLがRFID技術を積極的に活用しようという動きを見せつつあるようだ。ゲーム中の選手たちの動きを、より具体的な形でファンやコーチ、あるいはプレイヤー自身に提供しようと動き出しつつあるらしい。2014年シーズン、Zebra Technologiesのトラッキングシステムを採用し、17のスタジアムで情報収集を行うことにしたのだそうだ。情報トラッキング用のデバイスは選手のショルダーパッドの中に埋め込まれる。各選手のポジション、速度、移動距離、移動の際の加速度などの情報が入手できるようになる。

また、個人の動きについてのデータのみでなく、たとえばふたりのプレイヤーの距離などのデータをリアルタイムで取得することもできる。すなわちワイドレシーバーと、その選手をカバーする役割にあるディフェンシブバックの距離も即座にわかるようになっている。たとえばこの情報をテレビで流せば、テレビ観戦がより一層おもしろくなることだろう。もちろんコーチなども本データを活用して戦略を練りなおしたりすることができるはずだ。

今回の例でも示されているように、スポーツはますます「繋がった」(connected)ものとなりつつあるようだ。ビッグデータがプレイの質を変えつつあるという面もあるだろう。どうしても主観の入り込む個人的評価ではなく、センサーによって得られるデータを重視するようになってきている面も多いようだ。こうしたデータを提供することで、「セカンドスクリーン」の世界がより重要なものへと成長していくことになる。またこうしたデータに基づいて、プロフェッショナルスポーツの運動生理学的な研究も進むことになるのだろう。

アメリカンフットボールというのは、常にテックとともに成長してきたという面もある。Zebra Technologiesのセンサー技術がまずアメリカンフットボールに導入されたのも、ある意味で当然だということができよう。他のスポーツにも広がっていくのかどうか、注目していきたい。さらに、こうした「リアル」な情報分析が、多くのファンを抱えるファンタジーフットボールなどのビデオゲームにどのような影響を与えていくことになるのかも楽しみな点だ。

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(翻訳:Maeda, H


ハンドジェスチャで操作できるARウェアラブルグラスAtheer Labsが企業向け開発キットをリリース

ウェアラブルもこのところ多様化してきて、人間の日常生活と同時並行するGoogle Glassのようなものと、現実世界から切り離された完全に没入的な仮想現実体験を提供するOculus Riftのようなものをそれぞれ対極として、その間(かん)にいろんなタイプのものが並んでいる。

マウンテンビューのAtheer Labsが作っている一連のウェアラブルグラスも、そういう中間的な製品の一つだ。

同社のCTO Allen Yangはこう説明する: “物理的世界で何かをしながら、デジタル世界から情報を得たり、その世界と対話したいことがある”。YangはUCバークレーで、コンピュータビジョンとセンサネットワークを研究していた人だ。

Atheerのグラスは現実世界の上に情報をオーバレイする点ではGoogle Glassに似ているが、デジタルの情報やコンテンツを手のジェスチャで操作できる。グラスに埋め込まれているセンサが手の形を読み取って、ユーザが右または左にスワイプしたことや、ボタンをクリックしたことなどを検出する。Thalmic Myoにも似ている

2月にIndiegogoで20万ドルあまりを集めた同社は、企業がこのグラスを利用するための開発キットをリリースするまでにこぎつけた。

そのキットにはデベロッパのためのユニットとグラスが含まれている。Yangと協同ファウンダのSoulaiman Itaniは、どんな業界業種の企業とでも、有意義なパートナーシップを組める、と考えている。

要するにそのユースケースは、仕事中にオンラインの情報にアクセスする必要があるけど、手も目も仕事に集中しているのでキーボードやモニタなどほかのデバイスのお相手はできない、という状況だ。石油掘削基地の労働者、手術中の医師など、そのような仕事の例はとても多い。

Itaniは、こう言っている: “今うちは、航空宇宙産業や産業機械のメーカー企業と一緒に仕事をしている。このようなグラスは大企業のワークフローに革命をもたらすだろうし、また医師や看護婦がリアルタイムで重要な情報にアクセスできる病院では、医療の質が向上するだろう”。

開発キットはIndiegogo経由で1000ドルで入手できる。グラス本体は、支援提供の時期などに応じて350ドルから500ドルだ。

これまで得られた資金の総額は公表されていないが、“出だしとしてはたいへん好調”、とItaniとYangは言っている。AngelListに並んでいる投資家の中には、Googleの最初の10人の社員の一人Georges Harikや、AT&TのCTOだったHossein Eslambolchiがいる。この前のSECの提出書類では、同社は1月に150万ドルあまりを調達している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


インドの発明家がセクシーとは言えないけどクールなGoogle GlassクローンをRaspberry Piで制作

おっと、笑わないで。こんなのごみだ、と誰もが言いたいだろう。でもね、自分の位置データや写真や活動データをGoogleのような私企業に委ねたくない、ハードウェアもオープンソースがいい、という主義の人なら、Google Glassよりは絶対にこちらを使いたくなると思う。

上の写真のArvin Sanjeevは、発明家である。彼はRaspberry PiとLinuxと、それに音声認識ソフトウェアをちょろっと使ってGoogle Glassのクローンを作った。名前はSmart Capだが、なぜかキャップではなく、相当醜いハット(hat, 帽子)にくっつけている。でも、そこらで売ってるありふれた部品と小さなソフトウェアを使って彼は、既存のARヘッドセッの、機能的にそれほどちゃちくはないそっくりさんを作った。誰にでも朝飯前にできることでは、ないね。

もちろん世界最高のARヘッドセットではないし、読者の中にはもっと上手に作れる人もいるだろう…時間とやる気があれば。でもこのプロジェクトがおもしろいのは、すべて手作りで超ローコストであることだ。つまり、Raspberry Piでウェアラブルコンピュータを作れることを、彼は実証した。

それに、すごいと思うのは、今ではこれぐらいのプロジェクトを世界中どこでも、簡単に作れることだ。ラズパイを初めとして、高機能なコンポーネントがどんな僻地からでも安く手に入るから、アマチュアがほんの数時間でスマートフォンを作れるし、能力のある人ならアーケードゲーム機や人工衛星、Bitcoinのキオスクも作る。5年前には、どれもこれも、そう簡単にはできなかった。本格的な資金が必要だった。10年前には、“理論的には可能”だったものが、今ではすぐ作れる。

だから、Sanjeevと彼のSmart Capに、敬意を表したい。彼のクレイジーな挑戦に、乾杯しよう。

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ウェアラブルでファッショナブルな電脳玩具Linkitzがプログラミングを愛する女の子を育てる

MITの博士であるLyssa Neelは、子どもたちの社交性やアクセサリ好きという特徴を生かして、とくに女の子たちにプログラミングへの関心を持たせようとしている。 Neel が発明したLinkitzはウェアラブルな電子玩具で、子どもたちが電子回路のブロックを、並べてくっつけたり、並べ方を変えたり、どれかを外したり、またつないだりしていると、ライトの点滅、ブザー音が鳴るなど、いろんな振る舞いをする。それによって、プログラミングの概念を楽しく学習できる、とNeelは述べる。

女の子だけでなく、男の子もLinkitzで遊べるが、MITのコンピュータ科学で10人目の女性の博士であるNeelがコンピュータのプログラミングを好きになったのは小学6年生のときで、自分の3人の娘を見ていてLinkitzを発想した。

Neelは、こう言うr: “彼女たちが小学生のころ、いろんないわゆる‘組み立て玩具’( ‘engineering toys’ )を買ってあげたけど、どれも一人っきりで遊ぶ積み木的なのばかりで、うちの子たちはあまり遊びたがらなかった。子どもたちはとても社交的で、友だちと遊ぶのが好きで、いろんなことを友だちと一緒にしたいのよ。そこで私は、よーし、この子たちが気に入るものを作ってやろう、と決心して、テクノロジの要素のあるゲームを作り始めた。女の子たちの関心が、中学まで持続することを期待している。中学生になると、数学と科学がつまんない、と言い出す女の子がとっても多いから”。

Linkitzのチームは、Neelと協同ファウンダのDrew MacraeとChris Wallaceの3名で、最近カナダのオンタリオ州のCoburgで行われた2014 N100 Startup Competition(N100スタートアップコンペ)で優勝した。‘賞品’の一部が、アクセラレータHAXLR8Rのプログラムによる中国深圳への旅行で、チームは今そこで、Linkitzの玩具としての大量生産のやり方などを勉強している。また製品の最終的な完成と試験とマーケティングのための資金として、Northumberland CFDCから10万ドルを獲得した。

Linkitzは本社をCoburgに置くことにして、すでに地元の技術者たちとプロトタイプ作りに取り組んでいる。子どもたちにプロトタイプで遊んでもらってテストを開始するのは、もうすぐだそうだ。


“今の子たちにとってウェアラブルは、ナウくって、とっても欲しいものなのだ。Linkitzはしかも、点滅したり音が出たりする組み合わせタイプで、子どもたちがプログラミングに慣れ親しむこともできる”、とMacraeは説明する。

N100は毎年Northumberland CFDCが主催するスタートアップコンペだ。賞金は初期投資としての10万ドル。昨年優勝した“ユビキタスコンピュータ”Ubiは、その後63万5000ドルのエンジェル資金を獲得した。

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日本発、Oculusに視線追跡機能が搭載されたようなHMD「FOVE」が夏にも開発キット提供へ

Oculus VRに視線追跡機能を付加したようなヘッドマウントディスプレイ「FOVE」(フォーブ)が、2015年夏の開発者向けキット発売に向けた準備を進めている。7月16日には日本企業としては初めてとなるMicrosoft Ventures Londonアクセラレータープログラムに採択され、ゲーム領域でのXBox事業との連携を視野に開発を進めるという。「熱量の高いハイエンドゲーマーをターゲットにしたい」といい、来年の年明けをめどにKickstarterでの資金調達を予定。現在はエンジェル投資家と東京大学の産学連携施設「Intellectual Backyard」からプロトタイプが作れる程度の数千万円の資金を調達して開発を進めている。

FOVEを創業したCEOの小島由香さんに話を聞いたところ、「自分たちがゲーマーなので、自分が使いたいものを作っている」と言っていて、主要なターゲット市場はゲーム。それに並んで医療関係の応用も模索しているという。

Oculus VRをかぶってみたことがある人なら分かると思うが、非常にシンプルなデバイスにも関わらず高い没入感を味わえる。周囲を見回すと、そこに世界が存在しているかのように映像が映し出される。FOVEは、こうしたOculus VRのようなVR機能に加えて、視線追跡機能を追加。頬骨の辺り、斜め下45度から赤外線を眼球に照射して利用者が見ている視線のアングルを検知する。目の動きを読み取ることで、ゲームなど3次元空間におけるポインティング・デバイスとして機能させることができるという。シューティングゲームであれば射撃の照準合わせとしての応用がある。

「ユーザーがどこを見ているか」を検知できることで、たとえば奥行きのあるFPSゲームのシーンで手前のオブジェクトを見ているのか、奥のオブジェクトを見ているのかが判別可能となる。左右の視差を計測することで焦点距離を読み取れる。ポインティングに加え、人間の「焦点」が合っていない部分、たとえば背景の映像をぼかすことで、従来以上の没入感を実現できるという。

これまでの3次元ゲームではマウスを使った操作が主で、これは3次元空間を球面に投射した2次元平面をポイントするには有効であるものの、奥行きが分からないという問題があった。「自分がマウスを持って世界に入ったと想像すると、これは非常に難しい」(小島CEO)。マウスは2次元のGUIの操作のために考案されたものだから当然だ。FOVEをマウスと併用することで、照準合わせのスポードと精度が格段に上がるのだという。

FOVEプロトタイプを試用させてもらったけれど、確かにOculus VRとは違った世界観があるように感じた。ぼくが試したデモは、仮想世界の森に佇むで女性と目が合うと微笑み返して来るというもの。首だけ向けて目をそらすと微笑んでくれない。やや遅延と精度が気になったが、キャリブレーションがうまく行けば精度は良く、そういえば画面内のキャラと「目を合わせる」という感覚は、これまで1度も味わったことがないなと思った。FOVE CEOの小島さんに聞けば、こうした仕組みを使った自閉症患者の治療という応用もあるそうで、福祉関係者と話を始めているという。医療福祉領域への展開では他にも、手が不自由な障害者向けに目でコンピューターの操作できる装置の開発も、筑波大学附属桐が丘特別支援学校の協力を得て進めているという。キーボードを視線で叩くデモを見せてもらったが、すでに十分実用レベルに見えた。

ちなみに現在の精度は立体角12度程度で、これは3度ぐらいまで上げられるだろうと共同創業者でCTOのロックラン・ウィルソン氏は話している。黒目を見るか白目を見るか、眼球から反射した光を見るかどうかなどは、人種(眼の色)によって有効なアプローチも違っていて、現在最適解を模索中だそう。

ロンドンのMicrosoftのアクセラレータープログラムに採択されたことは、XBoxのゲームでの応用があり得ることを示唆している。PCにはOculusがあり、ソニーにはProject Morpheusがあるが、XBox向けHMDはシアトルでの開発の噂が漏れ聞こえてくる程度。ゲームで奥行きという軸が加わるとしても、ゲーム側が対応してくれないと意味がないが、もしXBoxとの協業があるのであれば、コンテンツのエコシステムの面での展開もあり得そうだ。また、FOVEはPCゲームやコンソールだけでなく、アーケードゲームにおける大手ゲーム会社との協業も模索中という。

販売価格は既存のHMDと同程度を見込む。2014年現在、Oculusの登場で幕を開けた感のあるHMD市場は2018年に2400万台規模の市場になると見ているそうで、HMDユーザーの5〜15%に相当するハイエンドゲーマー向けをターゲットとしていくという。

FOVEは2014年5月法人設立。小島さんはソニー・コンピューター・エンターテイメントで、サルゲッチュやトロ、グリーでは探検ドリランドのユニットリーダーなどを担当するなど、ゲームディレクターとしての道を歩んできた。共同創業者でロックラン・ウィルソンCTOは、日本語のうまいオーストラリア出身のエンジニアで、空港の監視カメラの顔認識モジュールの開発などを経験。画像処理を研究してきたという。


スマートフォンのアンロックを行うためのタトゥーシール登場

実際にありそうなジョークグッズの話だろう、と最初は思った。しかしジョークではなく本当のプロダクトであるようだ。

モトローラがVivaLnkと提携し、スマートフォンをアンロックするのに利用できるタトゥーシールの提供に乗り出したらしい。これを利用すればPINコードの入力も不要になる。肌の上にタトゥーシールを貼り、そこにスマートフォンをかざせばアンロックできるというものだ。

身体埋め込み型アンロックシステムが使えるのならば、ジェスチャーや顔認識によるアンロック機能など無用になるのかもしれない。

どのような仕組みなのか。これは身体には影響のない(とされている)メディカルグレードの3M粘着テープにより、超薄型NFC回路を身体に貼り付けることにより動作させるものだ。

タトゥーシール10枚で10ドルとなっている。モトローラによれば水泳など各種エクササイズでも剥がれることはなく、5日間は皮膚に張り付いているはずだとのこと。つまり10枚組であれば1ヶ月以上にわたって利用できるということになる。

面白そうだとオーダーに走る人もいるかもしれないが、ちょっと注意事項も記しておこう。現在のところ、このタトゥーシール型アンロックシステムは、Motorola Xシリーズのみで利用できるようになっている(このような極限的ニッチプロダクトを、当初から多デバイス対応とするのはあまりにリスクが大きいのだ)。他のAndroidフォンを使っているような場合、このタトゥーシールを使ったアンロックはできない。

(尚、上のビデオではこのタトゥーシールが格好良く見えるように工夫したとも言っているが、どうやら何か病気による痣のように見えるという意見があることも付記しておく)。

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(翻訳:Maeda, H


Android Wear SDKにウォッチの盤面を自由にデザインできるAPIが登場…それまでは盤面アプリを作るなとGoogleが懇願

GoogleのスマートウォッチプラットホームAndroid Wearは、すでに消費者製品もデベロッパのためのSDKもあるが、盤面のカスタム化がまだ公式にはサポートされていなかった。でも、デベロッパが相当苦労すれば独自の盤面は作れる、という状態だった。そして今日は、9to5Googleの記事によると、Googleのデベロッパヘルパー部門(Developer Advocate)のWayne PiekarskiがGoogle+で、ウォッチの盤面を容易に作るための盤面API(watchface API)がもうすぐ、WearのSDKに加わる、と発表した。

Googleのウェアラブルのプラットホームの中では、Android Wearはぼくの[好き]の一つで、中でもStar Trek LCARSにヒントを得たような思い切ったデザインの盤面がすでに作られていることが、おもしろい。レトロな、文字盤だけのデザインもある。

矩形、円、サイズいろいろ、そして電池寿命に貢献してカードによる通知を正しく行う…Piekarskiによれば、Android Wearがその境地にまで達するためには、Android Lへの移行が必要だそうだ。それは今年の終わりごろだから、盤面APIもそれまで待つのだ。

待つことを、Google自身もお願いしている。Google+の記事の中でPiekarskiは、独自の盤面アプリをGoogle Playストアに出さないでくれ、と懇願しているのだ。盤面APIの公式ローンチまでは、アルファやベータにお付き合い願いたい、と。でもこれまですでに、おもしろいのがいろいろ登場しているのだから、デベロッパたちがおとなしくGoogleの言うことを聞くとは思えないね。

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Android Wearに1番乗りでやってきたゲームはやっぱりアレだった

Android Wear端末に最初にやってきたゲームは何だろう。DoomやTetris、あるいはFar Cry 3などになると思った人も多いかもしれない。

いずれも間違いだ。やってきたのはFlappy Bird(のようなもの)だった。

Flappy Birdについてはいろいろと話したいこともあるが、しかし読者のほとんどが、Flappy Birdについてはよくご存知のことだろう。ともかくスマートウォッチ版Flappy BirdであるFlopsy Droidがやってきた。鳥の代わりにドロイドくんが飛ぶ。パイプにぶつかればゲームオーバーだ。

完成度はどうか。実のところ、まだまだといったレベルだ。製作者のSebastian Mauer自身も試行段階のものであるとしている。ドロイド君の動きにおかしなところがあるし、ゲームの開始方法もとてもスマートとは言えない。ひとつは「Okay Google — start Flopsy Droid」と声に出して命じる方法(実際に命じてみてもたいていは失敗してしまう)で、もうひとつはスマートフォン側で操作して開始する方法だ(それであればスマートフォンで遊べば良いのに)。

しかし、いろいろ不満はあるものの、Android Wearにゲームがやってきたわけだ。Android Wearが成功を納めれば、ゲーム開発者にとって魅力的なプラットフォームが新たに誕生することになるわけだ。これから「スマートウォッチ独自の魅力を活用するにはどうすれば良いのか」といったことを試行錯誤しつつ、さまざまなプロダクトが出てくることになるのだろう。

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[翻訳:Maeda, H


長年腕時計嫌いだったぼくがAndroid Wearスマートウォッチを常用したくなった理由

今年のGoogle I/Oはいろんなプロダクトの寄せ集めみたいで、しかもその多くは早くて今年の終わりごろでないと可利用にならない。でも、来た人がいちばん知りたかったのはAndroid Wearのことだ。Googleのそのスマートウォッチ用オペレーティングシステムはほとんどAndroidそのものだから、デベロッパは比較的容易にアプリを作れると思うが、でもその現状の姿は、Google Nowのいろんな通知をユーザの手首に持ってくるためのシステムだ。

ぼくのスマホにはかなり前からGoogle Nowがあるけど、Wearのウォッチをしばらく使っていると、こいつはまさに、Google Nowのための専用機だ、と思えてくる。というか、Nowをこんなに身近に感じるのは、スマートウォッチの上で使うようになってからだ。Androidの上では以前から、かなり出しゃばりの、よく目立つアプリだけど、じっくり付き合うようになったのはウォッチに載ってからだ。

もちろんAndroid Wearには、スマートフォンからの通知もすべて来る。対話的な通知でもWearはなんとかこなせる。でも、スマホの通知が全部ウォッチに来るのはやり過ぎだ。嬉しいことに、通知がウォッチに来てもよいアプリをユーザは指定できるが、でもAndroid Wearの断然便利な機能といえば、Google Nowへの容易なアクセスなのだ。

今では誰もがGoogle Nowを知ってると思うが、でもそれをスマホの上で使うのと、手首の上で使うのとでは、基本的な違いがある。情報を正しいタイミングで伝えてくれるのはどちらも同じで、仕事中ならそろそろ家に帰る時間だと教えてくれるし、誰かとのアポイントがあるなら、そろそれそのために出かけろ、と教えてくれる。空港にいたら、搭乗ゲートを通るためのバーコードを表示する。これらの情報はすべて、スマホにも提供されるのだけど、腕時計の上だと、情報へのアクセス性、というか情報の利便性が、ぐんと高まるのだ。

もちろんそれは、Google Nowが正しいときにかぎるけど、だいたいいつも正しい。Nowが提供する情報の種類はかなり多いし、今でも新しい情報やカードが増え続けている。中には、スマホでは意味があるがWearの上では無意味な情報、たとえば検索の履歴などもあるが、しかしそんな情報は腕時計には来ないから大丈夫だ。

ただし、Nowは正しくてもWearが正しくないとがある。たとえば天気予報のカードを間違えてスワイプして画面からなくしてしまうと、それを取り戻すのが難しい。それはWearというオペレーティングシステムのUIの問題点の一つだが、ぼくを実際に困らせる唯一の問題でもある。ウォッチの小さな画面上でのカードの操作を、もっと簡単容易にしていただきたい。

Google NowはGoogleのいろんなサービスを一箇所に詰め込んでいるのだが、Wearにもそんな感触がある。それは、Androidとそのエコシステムから学んだこと、プラス、進歩した音声認識、プラス、まったく新しいデザインのデバイスだ。

そんな新しいデバイスのシステムが、Google Nowをユーザの手首へ持ってくる。それは、一見つまらないことのように思えるかもしれないけど、現実の使い心地としては、スマートウォッチ上のGoogle Nowほど便利なものは、今の世の中に、ちょっとほかにない。それだけに200ドルの価値がある、とまでは言えないにしても、Wearを一週間も使ってみれば、これからも使い続けたいという気持ちになってしまう。何を隠そう、ぼくなんか、もう10年以上、腕時計不使用の人間なのだ。

数か月後からGoogleは、MicrosoftやApple、それに数社のスタートアップと、スマートウォッチで競争することになる。でも、Google Nowみたいにユーザのことをよく知っているアプリを他社が作るのはたいへんだろう。だからiWatchがよっぽどすごい・すばらしい製品でもないかぎり、スマートウォッチの競争では、Google Nowのおかげで、Android Wearがかなり有利だろう。

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Appleが高級腕時計のTag Heuerから営業部長を引き抜く、iWatchを高級ブランドに育てる気?

Appleがまた、高級品名門ブランドの役員を引きぬいた。今度のPatrick Pruniauxは、高級腕時計Tag Heuerの営業担当VPで、彼は7年いた高級時計の世界を去り、Appleに加わる。上の写真で右から二人目がPruniauxで、iWatchの噂がやや盛り上がってきたタイミングでAppleに入ることになる。

Tag Heurは、Formula Oneシリーズの腕時計と、イメージキャラクターがTiger Woodsであることで知られている。

Reutersの記事によると、時計業界のアナリストたちはiWatchは高級品市場には食い込めない、と見ている。腕時計の中級品市場は、顧客がきわめて浮気っぽいことで悪名高い。しかしiOSで動くスマートウォッチは、うまくいけばクォーツや機械式腕時計からの浮気を誘うステータスシンボルになりうるかもしれない。スイスの時計メーカーの多くが、 スマートウォッチでは出遅れているが、でもSwatchのPaparazziウォッチは、WiFiでニュースをユーザの手首に運んでくれる。

Tim CookのAppleは、Pruniauxの前にも高級ブランドから人を引きぬいた。5月にはBurberryの元CEO Angela Ahrendtsを、そしてその前にはYves Saint LaurentのトップPaul Deneveを、かっさらったのだ。

これでいよいよ、iWatchの登場も間近か? それはPruniauxだけが知っている。われわれ外野から見てて分かるのは、Appleが高級品市場に三倍賭けしていることだけだ。

画像出典: ishida-watch.com

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「千と千尋の神隠し」や「となりのトトロ」に続き「サウスパーク」もOculus Rift化完了

アメリカの人気アニメ「サウスパーク」をご存知だろうか。このアニメで描かれる街を、バーチャルで楽しめるようになった。

制作プロダクションのToolが、VR技術の向上を目的として、Oculus Rift向けにサウスパークのVR化を行ったのだ。

ちなみにこれはあくまでもテストプロダクトとしての位置付けであり、単純化されてしまっている部分もある。また何時間も遊べるようなインタラクティブな仕組みも用意されてはいない。何人かの住人を見つけ、また警官のBarbradyがパトロールする様子を見かければ、用意されているイベントをほとんどクリアしたことになる(但し、少なくともひとつのイースターエッグは用意されている)。

247ものエピソードの中で、街の様子も変わってしまっているところがある。それを正しくマップ化するのは不可能なことだ。それで街のデザインは、最近リリースされたSouth Park: Stick Of Truthというゲームを元にしている。風景はシーズン17で作られた3Dイントロに基づいたものとなっている。

物語やアニメのシーンをOculus化するという動きはほかにもいろいろとある。たとえばJerry Seinfeldの部屋や、「千と千尋の神隠し」の湯屋の風景、あるいは「となりのトトロ」のバス停シーンなどもVR化されている。小説『ゲームウォーズ』(Ready Player One)が予言していたように(この本は面白かった)、映画やゲーム世界で体験した世界を、VRで再体験するような動きが現実化しているわけだ。きっとホグワーツ魔法魔術学校も、まもなくOculus Riftを使って歩き回れるようになるのだろう。

Oculus Riftをお持ちでない方のためにはシミュレーターもある。こちらをチェックしてみると良いだろう。

訳注:「サウスパーク」はSouthpark Studios.comのサイトから全話閲覧できるようです。

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(翻訳:Maeda, H


Android Wearに専用のコンパニオンアプリが登場、Google PlayにWear専用売り場が

スマートウォッチのためのGoogleのプラットホームAndroid Wearは、今すでにLG GSamsung Gear LiveMoto 360などの、腕時計ならぬ腕コンピュータを動かしているが、このほど、専用のコンパニオンアプリケーション(ユーティリティ)が登場した。このアプリケーションの名前も単純にAndroid Wearで、Google Playのアプリストアで入手できる。そしてこのアプリケーションを使ってウォッチの設定や音声アクションなどを、カスタマイズできる。

といってもその機能はごくベーシックで、通知の方式や、アラームやタイマーなどの音声アクションを指定できるぐらいだ。ただし今後のAndroid Wearプラットホームの成長に合わせて、コンパニオンにできることもより豊富になるのだろう。

 

このアプリケーションの立ち上げと合わせて、Google PlayのストアにはAndroid Wear専用の売り場設けられた。今そこには、メッセージを送る、フライトを調べる、地域のイベントを知るなど、およそ20あまりのアプリケーションが陳列されている。

またGoogle MapsやGoogle Hangoutsなどの定番アプリのほかに、Pinterestのアプリもある。腕時計の画面を見ながらpinする人って、いるのかしら。

 

サードパーティアプリとしては、この専用ストアにこんなものが並んでいる: IFTTT、Level Money、Contacts+、Bandsintown、Banjo、Duolingo、Eat24、Onefootball Brasil、Highlight、Glympse、Talkray、Player FM、The Guardian、Thomson Reuters、Person Capital Finance、Allthecooks Recipes、Pinterest、American Airlines、Fly Delta、1Weather: Widget Forecast、Zumper。

Googleによると、サードパーティアプリは今後どんどん増えるそうだ。

アプリストアのAndroid Wear専用売り場の品揃えは、ここで確認できる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Android Wearスマートウォッチ三機種を比較する: Moto 360、LG G Watch、Samsung Gear Live

初めてのAndroid Wearスマートウォッチは、まだ消費者の手に渡っていない(二つは7月7日発売)が、われわれは、それらをしばらく触ってみることができた。まだ、電池や本体の寿命など、詳細についてはよくわからないけど、それぞれの印象ぐらいなら語ることができる。あなたの腕によく似合うスマートウォッチは、Moto 360か、LG G Watchか、それともSamsung Gear Liveか? この記事とビデオを、参考にしていただけたら幸いだ。〔ASUSはまだ見本機なし。〕

まず最初に: ソフトウェアや機能性の面では、大きな違いを期待できない。Android Wearと名付けられた規格は、デバイスのルック&フィールをメーカーの違いを超えて統一することがその目的だ。少なくとも現時点では、Androidのスマートフォンやタブレットが経験した、OEMたちの勝手なカスタマイズによる分裂現象を、Googleは避けたいようだ。

でもハードウェアのデザインは、大きく違う。たとえばSamsungは、自社のソフトウェアとGoogle Fitの両方に対応する心拍計を搭載している。Google FitはGoogleの健康チェックプラットホームで、いずれはサードパーティアプリのためのAPIも提供されるのだろう。そこで、健康マニアの方はSamsungに惹かれるかもしれない。

快適性も、重要な比較要素だ。どの機種も軽量で、終日着用をねらっているようだが、しかしSamsung Gear Liveには面倒な留め金と独特のバンドがある。ゴムの感触が嫌いな人は、まずだめだろう。ただし、本体背面の貝殻状のデザインのため、手首へのなじみ具合はとても良い。LG G Watchは、ストラップをユーザが交換できる(最初からついてるシリコン製のもなかなか快適)。ただし背面も角ばっているから、ストラップをきつく締めると手首の骨に当たるかもしれない。

Moto 360は、ステンレス製なのに意外と軽い。円形のディスプレイは大きくて明るい。ほかの二つよりも大きく見えるが、円形であるために細い腕にもよく合う(下図)。下の方にセンサ用の小さな窓があるので、完全な円ではないが、でもデザイン的には群を抜いている。デザインで選ぶなら、Moto 360かな。

ぼく自身も、第一印象としてはMoto 360が好きだけど、でもそれは、SamsungやLGの矩形が、スマートウォッチのデザインとして平凡に見えるからかもしれない。それに、Moto 360の発売はこの夏の終わりごろになるし、価格も決まっていない。Android Wearウォッチを今すぐ必要でない人は、それまで待って自分で比較するのが、よいかもしれない。

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Androidスマートフォンの1/4弱しかAndroid Wearウォッチと対話できない

あの、おしゃれなAndroid Wearスマートウォッチを、あなたも一つ欲しいかな? 当然だよね。まだ世に出たばかりなのに、Android Wearは意外なほどかっこいい。

でも、気をつけた方がいい。今のところは、ウォッチと相性の悪いスマートフォンが多いのだ。

この問題は、Androidそのものと同じぐらい古い。つまり、今のAndroidスマートフォンの多くは、日付時刻機能がないのだ。多くというより、ほとんど。

いまどき、そんなこと、信じられる?

Googleが挙げている数字では、今世界中に出回っているAndroid携帯の13.6%が、Android OSの最新バージョンAndroid 4.4を使用している。

この13.6%の計算のベースに、今では使われていないG1機などは入っていない。2014年6月4日現在で、実際に動いているAndroid機がベースだ。

一方、Android Wearウォッチは、Android 4.3以上を搭載しているスマートフォンでないとコミュニケーションできない。

アクティブなAndroid携帯の23.9%がAndroid 4.3または4.4なので、Android WearフレンドリなAndroidスマートフォンは全体の1/4弱だ。

もちろんこの数字は徐々に大きくなるだろうが、その歩みは遅い。4.3/4.4が23.9%になるのにも、1年近くかかっている。

これは、Android Wear機のメーカーにとって厳しい状況だ。しばらくは、どんなウォッチを出しても、大ヒットにはならないだろう。しかもまだ、分かちあうパイの大きさが小さい。それに、そのパイの3/4は生焼けだった。

(Android Wearウォッチをギフトとして贈ることも難しい。相手の携帯の機種などを、前もって知る必要がある。)

もちろん、Samsung/LG/Moto/ASUS/などなどがAndroid Wearウォッチを早々と発売したのは、たいへんすばらしいことだ。問題は、出足がそれほどよろしくないだろう、ということ。これらの初期製品の発売は、一種の市場調査と考えた方がいいかな。

自分が今持ってるAndroid携帯のOSのバージョンなどがよくわからない人は、Googleがここでチェックしてくれる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Googleダンボール製VRヘッドセット開発の背景、そして今後の可能性?!

話題を引きずり過ぎかもしれない。しかし今年のGoogle I/Oにて、何に一番驚いたかといえばダンボール製VRヘッドセット(Cardboard)だったのではないかと思うのだ。ペーパークラフトの中にスマートフォンを装着して、VRビューワーとして利用するものだ。キーノート公演で紹介されたものだが、その開発者であるDavid Cozが開発の背景についても教えてくれた。

このCardboardが開発された理由については、Oculus Riftの買収額があまりに高額であったことを揶揄するためであったとか、あるいはGoogleで買収できなかったことを悔しく感じたためだなどという話もある。しかしパリのGoogle Cultural Instituteで仕事をするCozによると、これは「作ってみたかったから」だとのことだ。

「VRが大好きなのです」とも発言している。VRはここ数年で進化して、一層面白いものになってきていると感じているのだそうだ。Cardboardを作ることで、「簡単かつ安価」であっても、面白いVRビューワーが作れることを示したかったのだとのこと。

プロジェクトを開始したのは6ヵ月ほど前のことだ。CozはこれをマウンテンビューでGoogle Research Scientistとして働いているChristian Plagemannに見せた。Plagemannは、自らも例の20%プロジェクトとして取り組むことを決め、そしてGoogle社もプロジェクト化を認めたのだそうだ。

ところで、ダンボールを使うことに何か理由はあるのだろうか。Coz曰く、プロトタイプを考えていく際に簡単に扱えるからというのがひとつの理由だったそうだ。それに加えて「ダンボール製」ということで「シンプルさ」を表現したいという気持ちもあるのだとのこと。情報処理は内部におさめるスマートフォンが担う。「ハサミとホッチキスで簡単に改造できるようにしたかったのです」という意味もあるのだそうだ。

Googleは開発者用のツールキットも公開しており、すなわちこのハードウェア(ペーパーウェア?)は、単に「シンプル」なだけではなく、「オープンソース」のプロダクトとして提示されてもいることになる。サードパーティーからも、Cardboard用アプリケーションがいろいろと出てくるという事態もあり得るのかもしれない。開発チームは、Project Tangoと連携していく可能性もあると示唆していた。

もちろん他にもスマートフォンを利用したVR技術を世に出そうとする企業やグループは存在する。しかし、Googleが本気で開発者を巻き込もうとするのなら、Cardboardを主役としたエコシステムが登場してくる可能性もある。

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(翻訳:Maeda, H


Android Wearベースのスマートウォッチ、LG Gのファースト・インプレッション

LG G Watchを手に入れてからまる1日、寝るとき以外はずっと身につけていた。Googleのスマートウォッチ用OS、Android Wearベースのデバイスを試すのはこれが初めてだが、これまでに受けた印象は「間違いなく役立つ」というものだ。

この腕時計の付け心地は普通の腕時計と同様で、特に具合の悪いところはない。軽く、やや大きいが、少なくとも私の腕に対しては大きすぎるというほどではない。LGは万人向けにデザインしたと言っているが、それでも腕の細いユーザーなどにはやや大きすぎるかもしれない。

このスマートウォッチは実に巧妙にスマートフォンを補完してくれる。GoogleはAndroid Wearの開発にあたってどの機能を搭載し、どの機能を省くか慎重に考えぬいたことがうかがえる。スマートフォンに来るプッシュ通知がすべてそのままAndroid Wearにも来る。LG Gの画面下部に通知が来ていることが表示され、上にスワイプすると内容が読める。Wear向けに最適化されたアプリの場合、アプリ内のページをスマートウォッチに表示させることができる。またハングアウト・アプリなどの場合、メッセージに対して音声入力を用いて返信できる。

LG Gの音声入力は良く出来ている。私は昨晩、Google I/Oの懇親パーティーの騒がしい会場でも音声入力を試したが、どんな条件でもほとんど認識エラーは出なかった。“OkGoogle”という呼びかけによる起動も問題なかった。実際、音声コマンドで思ったよりずっとたくさんのことをLG Gにやらせることができて驚いた。

ただしとおりいっぺん以上のことをさせようとすると設定は多少面倒だが、その原因の一部は私が使っているLG Gは一般公開前のベータ版のソフトが搭載されているためだ。あとアプリをロードするのにだいぶ時間がかかり、「少々お待ちください」と何度も言われる。7月7日の出荷までにはこのあたりが改善されていることを期待したい。

一言でいえば、GoogleのAndroid Wearはスマートウォッチのインターフェイスとして合理的であり十分役立つ。Google Nowは天気やスケジュールなどをポップアップで随時表示してくれる。メールやハングアウト・メッセージに定型文や音声入力で返信することがのは大にに時間の節約になる。腕時計タイプのデバイスに向いているタスクはすべて出来るが、余計な機能は省かれている。

Android Wearのおかげで明日にも世界中にスマートウォッチが溢れるということにはならないだろうが、このジャンルをメインストリームに向けて大きく前進させたことは確かだ。LG Gスマートウォッチはそのパイオニアとして十分に納得のいくプロダクトだ。この後、もっと長時間使ってみた上でさらに詳しいレポートもお届けする予定だ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Googleのダンボール製VRヘッドセット、クローンなら$20で販売中

Googleのダンボール製VRヘッドセット(#Cardboard)はもうご覧になっただろうか。このダンボール製VRヘッドセットのクローンが、なんと19.95ドルで売り出されることになった。キットを作ったのはサンフランシスコの業者だ。プロダクトはもちろんGoogle本家の#Cardboardキットとは異なる。また自分で組み立てる必要があり、かつNFC対応にするには5ドルの追加費用もかかる。

上でリンクした記事にもあるように、オフィシャルな#Cardboardは非常に良い出来のものだった。アプリケーションと組み合わせることで、かなりのレベルのVR体験をすることができる。ダンボール製であるので、もちろんDIYの楽しみを満たすこともできるだろう。

ちなみにアメリカ版TechCrunchでは(1台限定ながら)プレゼント企画も行っている。こちらの記事にコメントすることで、プレゼントに応募したことになる。


Google #Cardboardハンズオン

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(翻訳:Maeda, H


初のAndroid Wearスマートウォッチが本日発売

自分の腕の上で、Androidの小さなディスプレイを見たい人はいるかな? LGとSamsungの両社は、初のAndroid Wearスマートウォッチを本日(米国時間6/25)発売する。そう、SamsungはAndroid Wearデバイスも作っている。そのSamsung Gear Liveと呼ばれる製品は、同社のTizen製品ととてもよく似ている。

残念ながら、あの驚異的なMoto 360スマートウォッチは、発売が夏の終わりごろになる。

Googleは近く、Android Wearの完全なSDKをリリースする。それによりデベロッパは、独自のUI、センサのコントロール、音声によるアクション、携帯やタブレットとのデータ交換、などなどを実装できる。

今日のGoogle I/O 2014カンファレンスのステージでGoogleは、Android Wearデバイスにデベロッパが実装できる機能をいくつかデモした。たとえば、スワイプしてメッセージを無視、ユーザの現在の状況に関連した情報を表示、などなどだ。

[ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))