Rokuが新しいStreaming Stick 4Kバンドルと音声・モバイル機能を備えたソフトウェアアップデートを発表

Amazon(アマゾン)が初めて自社製テレビを含む最新のFire TVラインアップを発表してから数週間後、Roku(ロク)は、年末商戦を前に消費者の注目を集めるため、独自の製品を発表した。新製品はRoku Streaming Stick 4Kと新しいハンズフリー音声リモコンを搭載したRoku Streaming Stick 4K+だ。また、Walmart限定版であるRoku Ultra LTも刷新されている。さらに、音声機能、ホーム画面の新しいLive TVチャンネル、その他の細かな変更を含む最新ソフトウェアRoku OS 10.5のアップデートも発表した。

関連記事:米アマゾンがAlexa搭載の初の自社ブランドテレビ2種発売へ

新しいStreaming Stick 4Kは、Rokuの4年前の製品であるStreaming Stick+を元にしており、テレビの後ろに隠れるように設計されたスティックになっている。しかし、このバージョンではプロセッサが高速化され、デバイスの起動が最大30%速くなり、チャンネルの読み込みもより速くなったとRokuは主張している。また、Wi-Fiの速度も向上し、特にパンデミックによるリモートワークのライフスタイルでネットワークの混雑が問題となっている家庭内で、ユーザーが最適なバンドに接続できるよう、精度の高いアルゴリズムが採用されている。この新しいスティックは、ドルビービジョンとHDR 10+に対応し「4K」の名称が付けられている。

画像クレジット:Roku

このバージョンは、Rokuの標準音声リモコンが同梱され、価格は49.99ドル(約5470円)となっている。ちなみに、アマゾンの新しいFire TV Stick Maxは、より高速なプロセッサとより速いWi-Fiを搭載して54.99ドル(約6020円)だ。しかし、アマゾンはアップグレードの理由として、Wi-Fi 6の追加と、同社のゲームストリーミングサービスLuna(ルナ)への対応を売りにしている。

Rokuの新しいStreaming Stick 4K+は、Roku Voice Remote Proをバンドルに加えている。これは、春に発売されたRokuの新しいリモコンで、充電機能、リモコン紛失時の検索機能、中音域マイクによるハンズフリーの音声サポートなどを備えており、ボタンを押す代わりに「ヘイ、Roku。テレビをつけて」や「Netflixを起動して」と言えばいいようになっている。このリモコンは、単品で29.99ドル(約3280円)だ。バンドルは69.99ドル(約7650円)で販売されており、スティックとリモコンを単体で購入するよりも10ドル(約1090円)得になっている。

画像クレジット:Roku

どちらのバージョンのストリーミングスティックも、10月からオンラインおよび店舗で販売される。

ウォルマート限定のRoku Ultra LT(79.99ドル、8750円)は、より高速なプロセッサー、より多くのストレージ、最大1.5倍の通信距離を持つ新しいWi-Fiラジオ、ドルビービジョンのサポート、Bluetoothオーディオストリーミング、内蔵イーサネットポートなどを搭載している。

その上、電気機器メーカーTCL(ティーシーエル)が、CESで発表したワイヤレスサウンドバーのデザインを採用した最初のデバイスパートナーとなり、近日中に発売されるRoku TVワイヤレスサウンドバーに採用される予定だ。このデバイスは、Wi-Fi経由でテレビに接続し、Rokuリモコンで操作するもので、10月には主要小売店において、179.99ドル(約1万9690円)で販売される予定だ。

もう1つの大きなニュースは、RokuのOS 10.5ソフトウェアのリリースだ。今回のアップデートでは、そこまで劇的な変化はないものの、主に音声とモバイルの改善に重点が置かれている。

消費者向けの最も顕著な変更点は、新しいライブTVチャンネルをホーム画面に追加できるようになったことだ。これにより、従来はRokuの無料ストリーミングハブにアクセスしてからライブTVセクションに移動していたのが、The Roku Channelの200以上の無料ライブTVチャンネルをより簡単に起動できるようになった。この変更によって、TVガイドを捨ててしまったユーザーにとって、Rokuが従来のテレビのように感じられるようになった。

画像クレジット:Roku

その他の調整点としては以下のものが挙げられる。音声コマンドによるチャンネル起動のサポートが拡大され、ほとんどのチャンネルがサポートされるようになった。新しい音声検索とポッドキャストの再生では「音楽とポッドキャスト」がより視覚的に表示され、Spotifyがローンチパートナーとして参加している。モバイルアプリでサウンド設定をコントロールできるようになった。設定に「音声ヘルプ」ガイドが追加されている。また、Rokuスピーカーとサウンドバーのサウンド設定オプションが追加されている(スピーカーペアとサウンドバーを左 / 中央 / 右で使用したり、完全な5.1サラウンドシステムで使用したりすることができる)。

また、設定画面でメールやパスワードを音声コマンドで入力する便利な機能も新たに搭載されている。Rokuによると、音声データをデバイス外の音声テキスト化パートナーに送信し、音声は匿名化されるとのこと。パスワードは直接パートナーに送られるため、Rokuはパスワードを取得したり保存したりはしない。このように音声データには常にプライバシーに関する懸念がつきまとうが、アクセシビリティの観点からすると、この機能の追加は大きなプラスとなるだろう。

画像クレジット:Roku

気づかれにくいものの便利な改善点としては、OS 10.5の高度なA/V同期機能が挙げられる。これによって、スマートフォンのカメラを利用して、ワイヤレスヘッドフォンでテレビを視聴する際の音声遅延を改善することができるようになる。この機能は、モバイルアプリで提供される。

今回のOS 10.5のアップデートでは、米国のRokuモバイルアプリにも新たな機能が追加され、ジャンルを超えた映画や番組のコレクションを閲覧できる新しい「ホーム」タブや、友人との会話などで耳にした番組や映画をブックマークしておき、後で家に帰って見るために使える「保存リスト」が追加された。

このソフトウェアアップデートは、数週間かけてRokuデバイスに提供される。通常、まずRokuプレイヤーに提供され、その後テレビに展開される。

画像クレジット:Roku

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(文:Sarah Perez、翻訳:Yuta Kaminishi)

フェイスブックのスマートサングラス、撮影を知らせるLEDライトが非常に「小さい」と欧州当局が懸念

Facebook(フェイスブック)を監督する欧州のプライバシー当局は、同社が現在販売している「スマート」Ray-Banサングラスについて懸念を示している。このサングラスには口頭での合図で写真やショートビデオを取ることができるカメラが搭載されている。

アイルランドのデータ保護委員会(DPC)は現地時間9月17日、ユーザーがビデオを撮るときに光るサングラス搭載のLEDインディケーターライトが、サングラスをかけている人に撮影されていることを他の人に知らせる効果的な方法であることを証明するようFacebookに求めた。

関連記事:フェイスブックがレイバンと共同でスマートサングラス「Ray-Ban Stories」発売、約3.3万円から

イタリアのプライバシー当局GaranteはすでにFacebookのスマートグラスを疑問視しているが、Facebookが欧州本部を置いているアイルランドは同社を監督する当局として並外れた役割を担っている。

Facebookは1年前、AR(拡張現実)スマートメガネ製作に向けた道のりにおける「次のステップ」と表現したものを発表した。その際、初期製品にはARは搭載されないと述べたが、高級メガネ大手Luxottica(ルクソティカ)との複数年にわたる提携を発表した。「スマート」メガネに次第に機能を増やしていくことを意図していたようだ。

関連記事:FacebookがARが日常生活になるスマートグラスを2021年に発売、Ray-BanブランドのLuxotticaともコラボ

FacebookのRay-Banブランドの第1弾の商品は9月初旬に発売された。一見、ほぼ普通のサングラスのようだが、5MPのカメラ2つをフロント部分に備え、ユーザーはこれらを使って目にしているものののビデオを撮って、Viewという新しいFacebookアプリにアップロードできる(サングラスはフレーム内部にスピーカーも搭載し、ユーザーは音楽を聴いたりコールを取ったりもできる)。

このサングラスのフロント部分にはLEDライトもある。これはビデオを撮影しているときに光る。しかし、DPCが「とても小さい」インディケーターと呼ぶものは、人々に自分が撮影されているリスクを警告するのには不十分なメカニズムであることを欧州の当局は懸念している。

Facebookはこのサングラスが引き起こしうるプライバシーのリスクを評価するための包括的な実地テストを行ったことを示していない、とも付け加えた。

「スマートフォンを含む多くのデバイスが第三者を撮影できることは受け入れられている一方で、通常カメラやスマホは撮影しているときにデバイスそのものが目に見え、ゆえに撮影されている人にその事実を知らせています。メガネでは、撮影中にとても小さなインディケーターライトが光るだけです。インディケーターLEDライトが撮影を周囲に知らせる有効な方法であることを確認するために、包括的な実地テストがFacebookあるいはRay-Banによって行われたことをDPCとGaranteに証明していません」とDPCは述べている。

Facebookの主要EUデータ保護当局は続けて、同社に「LEDインディケーターライトが目的にかなうものであることを実証し、この新しい消費者向け製品があまり目立たない撮影を引き起こすかもしれないことを大衆に警告するための情報キャンペーンを展開する」ことを求めている、と話す。

質問するためにFacebookに連絡を取った。

同社の広報担当はTechCrunchに次のように語った。「新テクノロジーについて、そしてそれがどのように機能するか、人々が疑問を抱えていることを当社は承知しており、また当社がこの会話の一部に入っていることは重要です。この新テクノロジーがどのようなものなのか、そしてコントロールについて人々が理解できるよう、 当社の主要監視当局であるアイルランドのDPCを含め、当局パートナーと協業します」。

同社はまた、スマートサングラスの発売に先立ってDPCとやり取りしたと主張し、また今後もやり取りを続けると述べた。加えて、サングラスにはオフのスイッチもあると指摘した。

アイルランドの当局は、発売前にスマートサングラスのデータ保護コンプライアンスに関してFacebookから概要説明があったことを認めたが、副委員長のGraham Doyle(グラハム・ドイル)氏はプロダクトの機能についての相談はなかった、と述べた。

「夏にデータ保護要件コンプライアンスについての概要説明と詳細の提供がありましたが、製品の開発についての相談はありませんでした(Facebookが我々のところにきたときにはデザインと機能の開発はすでに終わっていました)、とドイル氏は述べた。

「メガネのオペレーションと実地テストに対処するために、他のDPA、我々自身、そしてGaranteと情報、特に懸念について共有しました」。

スマートサングラスは9月初旬に発売された。米国での価格は299ドル(約3万3000円)だ。現在アイルランドとイタリア、そして英国でも販売していることをFacebookは明らかにした。

ここ数年、同社は規制当局の懸念を受けて、欧州でのプロダクト立ち上げを一部を延期してきた(あるいは中止したりした)。ここには顔のタグ付け機能が含まれる(これは後に別の形で再導入された)。

同社の欧州でのデートサービス展開も9カ月以上ずれ込み、DPCによる介入後に一部を変更して導入された。

また、Facebook所有のメッセージプラットフォームWhatsApp(ワッツアップ)が欧州でFacebookとデータ共有することにも制限がかけられている。こちらも規制当局介入の結果だ。欧州では多量のデータがまだWhatsAppからFacebookへと流れているが縮小してはいて、Facebookに対する数多くのプライバシーに関する苦情は欧州で調査中だ。これらの調査の結果はまだ出ていない

2021年9月初めにアイルランドのDPCは(欧州のGDPR法のもとで)Facebookに対する初の制裁を発表し、利用者への十分な説明を怠ったとしてWhatsAppに2億6700万ドル(約290億円)の罰金を科した。しかしDPCはFacebookや同社の傘下企業に対する複数の苦情についてはまだ調査を続けている。

2021年1月にアイルランド当局は、Facebookの欧州から米国へのデータ移送に対する2013年の苦情を「速やかに」解決することに同意してもいる。こちらもまだ結論は出ていない

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(文:Natasha Lomas、翻訳:Nariko Mizoguchi

GoPro HERO10 Black実機レビュー、新プロセッサーGP2搭載で5.3K/60フレーム撮影や4K/120フレーム撮影対応

GoPro HERO10 Black実機レビュー、新プロセッサーGP2搭載で5.3K60フレーム撮影や4K120フレーム撮影対応日本時間9月16日、GoProはアクションカムの新モデル「GoPro HERO10 Black」(以下、HERO10)を発表。GoPro.comにて販売を開始しました。GoPro.comでの価格は6万4000円(税込)となり、年額6000円の「GoProサブスクリプション」加入者、もしくは購入と同時に加入する場合は5万4000円(税込)で購入できます。

ちなみにGoProの製品ラインナップはHERO10が追加された格好となり、1世代前のHERO9に加え、GoPro HERO8 Black(以下、HERO8)やGoPro MAXも併売されるとのこと。GoPro HERO10 Black実機レビュー、新プロセッサーGP2搭載で5.3K60フレーム撮影や4K120フレーム撮影対応

そんなわけで今回は、HERO10を先行して試用させていただく機会が得られたので、実機とともにご紹介していきます。GoPro HERO10 Black実機レビュー、新プロセッサーGP2搭載で5.3K60フレーム撮影や4K120フレーム撮影対応

プロセッサーの刷新で撮影性能がアップ

GoPro HERO10 Black実機レビュー、新プロセッサーGP2搭載で5.3K60フレーム撮影や4K120フレーム撮影対応

GoPro HERO10 Black実機レビュー、新プロセッサーGP2搭載で5.3K60フレーム撮影や4K120フレーム撮影対応

HERO10(左)とHERO9(右)を並べてみました

早速ですが、やはり気になるのは「昨年のGoPro HERO9 Black(以下、HERO9)と何が違うのか」ですよね。HERO10の最も大きな進化点は、GoPro HERO6 Blackから採用されていた「GP1」プロセッサーが「GP2」へと刷新されたこと。GoPro HERO10 Black実機レビュー、新プロセッサーGP2搭載で5.3K60フレーム撮影や4K120フレーム撮影対応

これにより撮影性能が大幅に向上し、動画撮影では5.3K/60フレームまで、4Kでは120フレームまで、2.7Kでは240フレームまでに対応(静止画撮影は23MP)しました。また、高感度性能の向上により、暗所でのノイズ軽減も実現したと言います。加えて、手ブレ補正機能のHyperSmoothは「HyperSmooth 4.0」へと進化、従来よりもブレ補正が強化されているとのこと。タッチ操作の反応向上やフロントディスプレイのフレームレート向上といった操作性アップもGP2採用によるものです。

5.3K動画から切り出した静止画。切り出しでも15.8MP(5K 4:3からの切り出し時は19.6MP)と十分な解像度です

5.3K動画から切り出した静止画。切り出しでも15.8MP(5K 4:3からの切り出し時は19.6MP)と十分な解像度です

以下の動画はHERO10とHERO9でHyperSmoothの効き具合を比較したもの。そもそもHyperSmooth 3.0でもブレ補正がかなり効いているのですが、HERO10のほうがよりブレが少ないように思えます。とはいえ正直なところ劇的な差ではないかな……。

続いて下の動画は暗所撮影での比較。こちらは差がはっきりわかるレベルで、HERO9と比べるとHERO10のノイズが少ないのがわかります。ただし動きが激しくなるとHERO10でも厳しい印象でした。また、ISO感度は最大6400まで設定可能ですが、3200以上はかなりノイジーになるので注意が必要です。

5.3K/60フレームでも撮影してみましたが、解像度が高いほどファイルサイズも大きくなる(5.3K60フレームだと15秒で200MB程度)ので、なんでもかんでも5.3Kで撮影するのではなく、用途に合わせて設定変更するのが良さそうです。

GoPro HERO10 Black実機レビュー、新プロセッサーGP2搭載で5.3K60フレーム撮影や4K120フレーム撮影対応そのほか機能面でHERO9からの大きな変更はなく、耐衝撃性や10m防水対応も従来どおり。GoProをWebカメラとして使ったり、スマートフォンとGoProのみでライブ配信が行ったりといった、HERO9でできていたことは基本的にHERO10でも同様にできます。

GoPro HERO10 Black実機レビュー、新プロセッサーGP2搭載で5.3K60フレーム撮影や4K120フレーム撮影対応

基本的にはUIも変更はありません

目新しい機能として挙げられるのは、スマートフォンとGoProを有線で接続し、ファイルの転送が行えるようになったことでしょうか。HERO8以降(GoPro MAX除く)のモデルが対応しており、従来の無線接続よりも高速にスマートフォンへファイルの転送が行えます。

iOS、Androidともに対応しますが、iPhoneの場合は「Lightning - USBカメラアダプタ」などの変換アダプターが必要になります

iOS、Androidともに対応しますが、iPhoneの場合は「Lightning – USBカメラアダプタ」などの変換アダプターが必要になります

外観はほぼ変更なし。HERO9向けアクセサリーがそのまま利用可能

iOS、Androidともに対応しますが、iPhoneの場合は「Lightning - USBカメラアダプタ」などの変換アダプターが必要になります一方で外観はと言うと、なんとなくお気づきの方も多いかもしれませんが、見た目はほぼ変わらずです。

正面(左)と背面(右)

正面(左)と背面(右)

左側面(左)と右側面(右)

左側面(左)と右側面(右)

上部(左)と底面(右)

上部(左)と底面(右)

背面に2.27インチのタッチ対応ディスプレイ、レンズ側に1.4インチカラー液晶を備える点に違いはなく、本体サイズもHERO9と全く同じ(W71.0mm x H55.0mm x D33.6mm)。左側面に電源ボタン、上部に撮影ボタン、底面の格納式マウントフィンガーなども従来どおりです。変更点は重さがHERO9より5g軽い153gとなったことと、ロゴの色が青に変わったことくらいしかありません。

見た目で違いはわかりませんが、レンズカバーの撥水性が向上しているとのこと

見た目で違いはわかりませんが、レンズカバーの撥水性が向上しているとのこと

カメラ底面には格納式のマウントフィンガーを装備

カメラ底面には格納式のマウントフィンガーを装備

バッテリーはHERO9と共通で容量1720mAhのものを採用。バッテリーの充電やPCなどとの接続はUSB Type-Cポート経由で行えます

バッテリーはHERO9と共通で容量1720mAhのものを採用。バッテリーの充電やPCなどとの接続はUSB Type-Cポート経由で行えます

そのため、アクセサリー類はHERO9向けのものと共通になります。指向性マイクや3.5mmマイク端子、ミニHDMIポートなどが追加できる「メディアモジュラー」や、強力な手ブレ補正でカメラをぶん回しても水平維持をしてくれる「Maxレンズモジュラー」なども現行のHERO9向けのものがそのまま利用できます。

「メディアモジュラー」と「ディスプレイモジュラー」を装着するとこのような感じに

「メディアモジュラー」と「ディスプレイモジュラー」を装着するとこのような感じに

HERO9と同じくレンズカバーの取り外しが可能で、「Maxレンズモジュラー」にも対応します

ただし「Maxレンズモジュラー」は現段階では利用不可で、今後のファームウェアアップデートでの対応になるようです

ただし「Maxレンズモジュラー」は現段階では利用不可で、今後のファームウェアアップデートでの対応になるようです

自動編集が優秀なスマーフォンアプリ「Quik」

スマートフォン向けアプリ「Quik」と連携させればGoPro本体の操作もできます

スマートフォン向けアプリ「Quik」と連携させればGoPro本体の操作もできます

HERO9をレビューした時にも感じましたが、GoProと連携して使えるスマートフォン向けアプリ「Quik」が便利。アプリ上から、設定変更を含めたGoProのコントロール、動画 / 写真の確認、1080p 品質でのライブストリームなどが行えるほか、動画の自動編集機能まで備えています。

カメラに触れずにGoProの操作ができるのもメリットですが、動画の自動編集機能が秀逸です。複数の動画を選ぶだけで、アプリが自動的にいい感じのシーンを抜き出して音楽やモーションをつけて1つの動画に仕上げてくれます。完成した動画をスマートフォンに転送すれば、SNSなどでのシェアも簡単というわけです。

というわけで、車のダッシュボードにHERO10を設置してTimeWarpで撮影し、自動編集機能を使ってみました。編集そのものにかかった時間はわずか1〜2分でしょうか。もっと作り込むこともできますが、ある程度のクオリティの動画が気軽に作れるのは良いですね。

やっぱり使いやすい定番アクションカム

GoPro HERO10 Black実機レビュー、新プロセッサーGP2搭載で5.3K60フレーム撮影や4K120フレーム撮影対応HERO10は現状のGoProで最もハイスペックなモデル。外観は前モデルとあまり変わりませんが、中身は確実に進化していました。また、長い間進化を続けている製品なので、アプリなどを含めて使い勝手は良好です。

少しでもコストを抑えたいのであればHERO8、HERO9を選択肢に入れてもいいのかもしれませんが、HERO9との価格差が5200円(GoProサブスクリプション加入者の場合)なので、悩むならHERO10を選んでおけば後悔することもないでしょう。HERO9ユーザーであれば、アクセサリーが共有できるので買い増しして、2台体制にするというのもありかもしれませんね。

自撮りもバッチリ GoPro HERO9 Black 速攻レビュー  5K動画撮影やWebカメラ化も可能

(こばやしなおき。Engadget日本版より転載)

GoProがより進化した主力モデル「HERO10 Black」アクションカメラ発売、5.3K60の撮影が可能に

GoProは米国時間9月16日、アクションカメラの新しいフラッグシップモデル「HERO10 Black」を発表した。このカメラの主なアップデート点は、GP2と呼ばれる全く新しいプロセッサーを搭載したことで、画質と動画撮影が大幅に改善され、5.3K解像度で最大60fps、4K動画撮影で最大120fps、そして2.7K動画で240fpsのスローモーション撮影が可能になった。

また、新しいHERO10 Blackでは、23.6MPの静止画を撮影でき、低照度での性能も向上している。暗い場所での撮影が改善されたのは動画でも同じで、3Dノイズリダクションを適用することで、夜のシーンでも粒状感が少なくなった。また、GP2チップの処理能力が向上したことで、カメラに搭載されているGoProのインターフェースやソフトウェアの使用感も格段に向上している。

もう1つの新機能は、ソフトウェアでジンバルのような手ぶれ補正を実現するGoProの技術、HyperSmoothの4.0バージョンだ。HyperSmoothはすでに優れていたが、我々の初期テスト(詳しいレビューは近日中に予定)によると、この新世代カメラではすばらしいものになっている。また、HERO10には、アップグレードされた水平維持機構が搭載されており、本体が最大45°どちらの方向に傾いても水平を維持する。

画像クレジット:GoPro

GoPro HERO10には、フロントスクリーンに加えて背面タッチスクリーンが搭載されており、前面のセルフィースクリーンのフレームレートが向上している。新しいレンズカバーには疎水性処理が施されており、水に濡れてもはじく能力が向上している。また、既存のGoProカメラ用のMedia Mod、Display Mod、Light Modと連動する。箱から出してすぐにウェブカメラとして機能し、急速充電にも対応し、クラウドへのアップロードやワイヤレス転送に加えて、スマートフォンやデバイスへの有線接続によるコンテンツ転送も可能になった。

また、こちらも前バージョンから引き継がれたSuperViewレンズは、より広いアングルでの撮影を可能にし、11月16日のファームウェアアップデートで、新たに5.3K 30/25/24 fpsの撮影モードが利用できるようになる。これにより、GoProのMax Lens Modsへの対応や、以下の追加キャプチャーモードを実現する。

  • 5K 4:3 24fps
  • 4K 4:3 30/25/24fps
  • 5.3K 24fps
  • 1080 24fps

GoProのHERO10は現在発売中で、価格は1年間のGoProサブスクリプション付きか既存サブスクユーザーの場合は399.98ドル(日本では税込5万4000円)、サブスクリプション抜きの場合は499.99ドル(日本では税込6万4000円)。サブスクトライアル後は年額49.99ドル(日本では6000円)、月々4.99ドル(約547円)で自動更新される。HERO10 Blackには、Shorty三脚マウント、マグネティックスイベルクリップ、スペアバッテリー、32GB microSDカードをセットにしたバンドル製品があり、そちらはサブスクリプションなしで549ドル(日本では税込7万円)、サブスクリプション付きで449ドル(日本では税込6万円)となっている。また、米国のGoProサブスクライバーは、既存のカメラから本バンドルにアップグレードすることで、さらに割引された399ドル(約4万3800円、日本での価格は不明)で購入できる。

同社は今後も、HERO10に加えてGoPro HERO9 BlackとHERO8 Blackをより低価格で提供するほか、MAX 360アクションカメラも提供していく。

関連記事:GoProがHERO9 Blackをサードパーティー製品と連携可能にするオープンAPI「Open GoPro」を発表

画像クレジット:GoPro

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(文:Darrell Etherington、翻訳:Aya Nakazato)

税込9790円、ラズパイ4内蔵のキーボード型PC「Raspberry Pi 400 日本語キーボード」「USキーボード」が発売開始

税込9790円、ラズパイ4を組み込んだキーボード型PC「Raspberry Pi 400 日本語キーボード」「USキーボード」が発売開始

画像はUK版

スイッチサイエンスは9月16日、Raspberry Pi 4を内蔵するキーボード一体型PC「Raspberry Pi 400 日本語キーボード」と「Raspberry Pi 400 USキーボード」の販売を同社ウェブショップにおいて開始した。それぞれ本体単体のみで、直販価格は9790円(税込)。ACアダプターは別売(PSE取得済みのラズパイ4に適した製品が必要)。同社によると、工事設計認証(技適認証)の取得や供給の都合によりこのタイミングでの販売開始となったという。

税込9790円、ラズパイ4を組み込んだキーボード型PC「Raspberry Pi 400 日本語キーボード」「USキーボード」が発売開始

また、Raspberry Pi 400 日本語キーボードとマウス・HDMIケーブル・電源・SDカード(OSダウンロード済み)をセットにした同社オリジナルキット「Raspberry Pi 400 スターターキット(日本語キーボード)」も近く販売開始予定。価格は1万3200円(税込)。Raspberry Pi 400 本体およびACアダプターは関連法規(電波法および電気用品安全法)遵守のものを採用。

Raspberry Pi 400 日本語キーボードは、日本語キーボード内に4GBメモリー版Raspberry Pi 4 Model Bをを組み込んだPCで、ディスプレイやマウスをつなぐだけで使い始められる。クアッドコア・64bitのプロセッサー「Broadcom BCM2711」を搭載し、無線通信や4K動画の再生に対応。インターネットや動画の閲覧、ドキュメントの作成や編集、プログラミング教育用に利用できる。OSは、Linuxベースの「Raspberry Pi OS」。インターフェイスはBluetooth 5.0、有線LAN(1000BASE-T)、USB 3.0ポート×2、USB 2.0ポート、micro-HDMIポート×2など。マイクロSDカードスロット搭載。Wi-Fiは11ac対応。サイズは286×122×23mm。

電源については、「電圧降下を考慮した5.1 V/3.0 A 出力のRaspberry Pi 4 Model B用のUSB ACアダプタ」(税込1705円)など、USB Type-C端子に接続可能な5.1V/3.0A対応ACアダプターが必要となる。税込9790円、ラズパイ4を組み込んだキーボード型PC「Raspberry Pi 400 日本語キーボード」「USキーボード」が発売開始

このほか、Raspberry Pi 400で利用可能なEDA Technology製リボンケーブル4種も販売開始している。「Raspberry Pi 400用40ピンGPIOエクステンダー」(グレー / レインボー)は価格319円(税込)、「Raspberry Pi 400用 40ピン I/Oプロテクター」(グレー / レインボー)が1265円​(税込)。

写真左は「Raspberry Pi 400用40ピンGPIOエクステンダー」、写真右が「Raspberry Pi 400用 40ピン I/Oプロテクター」

写真左は「Raspberry Pi 400用40ピンGPIOエクステンダー」(グレー)、写真右が「Raspberry Pi 400用 40ピン I/Oプロテクター」(レインボー)

ニッケル水素電池で定置型エネルギー貯蔵に革命を起こすEnerVenueが109億円調達、クリーンエネルギーを加速

再生可能エネルギーは、1日のある時間帯に発電が過剰になり、ある時間帯には足りなくなる傾向にある。これを普及させるために、電力網は大量のバッテリーが必要になる。リチウムイオンは家電製品や電気自動車には十分だが、バッテリーのスタートアップEnerVenue(エナベニュー)は、定置型エネルギー貯蔵に革命を起こす画期的技術を開発したという。

ニッケル水素バッテリーのテクノロジー自体は新しくない。実際、航空宇宙分野では人工衛星から国際宇宙ステーション、ハッブル望遠鏡にいたるまで、数十年前からさまざまなものの電力源として用いられている。しかしニッケル水素は、地球規模で利用するには高価すぎた。しかし、スタンフォード大学教授(そして現在EnerVenueのチェアマン)のYi Cui(イ・クイ)氏は最適な材料を組み合わせる方法を見つけることでコストを大幅に引き下げようとしている。

ニッケル水素にはリチウムイオンをしのぐ重要な利点がいくつかある、とEnerVenueはいう。まず超高温にも超低温も耐えられる(空調や温度管理システムが必要ない)、メンテナンスがほとんど必要ない、そしてはるかに寿命が長い。

このテクノロジーが石油・ガス業界の巨人2社の目に留まり、エネルギーインフラストラクチャー企業のSchlumberger(シュルンベルジェ)と石油最大手Saudi Aramco(サウジアラムコ)のVC部門はスタンフォード大学とともに、EnerVenueのシリーズAラウンドに計1億ドル(約110億円)を出資した。EnverVenuがシード資金1200万ドル(約13億1000万円)を調達してから1年後のことだ。同社はこの資金をニッケル水素バッテリー製造の規模拡大に使用する予定で、米国のGigafactory(ギガファクトリー)はその1つだ。またSchlumbergerとは国際市場における製造・販売契約の交渉に入っている。

「私はEnerVenueと出会う前に3年半、リチウムイオンと競争できるバッテリーストレージ技術を探していました」とCEOのJorg Heineでmann(ヨーグ・ハイネマン)氏が最近のインタビューでTenCrunchに話した。「私はほとんど諦めかけていました」。そしてクイ氏に会った。彼は研究成果を駆使して、キロワット時当たり2万ドル(約220万円)のコストを100ドル(約1万1000円)にまで下げる見通しを立てた。それは既存のエネルギー貯蔵と肩を並べる驚愕の価格低下だった。

EnerVue CEOのヨーグ・ハイネマン氏(画像クレジット:EnerVenue ))

ニッケル水素バッテリーはバッテリーと燃料電池のハイブリッドの一種だと思って欲しい。圧力容器の中で水素を発生させて充電し、放電すると水素は水に再吸収される、とハイネマン氏は説明した。宇宙にあるこのバッテリーとEnerVenueが地球上で開発しているものとの大きな違いは材料にある。軌道上のニッケル水素バッテリーはプラチナ電極を使っていて、ハイネマン氏によるとコストの最大70%を占めている。従来技術はセラミックのセパレーターも使っていてこれもコスト高の要因だ。EnerVenueの重要なイノベーションは、低コストで地球に豊富に存在する材料を新たに見つけることだ(ただし具体的な材料は公表していない)。

ハイネマン氏は、社内の上級チームが別の技術革新に取り組んでいて、さらにコストダウンを進めてキロワット時当たり3ドル(約330円)以下を目指していることもほのめかした。

利点はそれだけではない。EnerVenueのバッテリーは、充電速度と放電速度を顧客のニーズに合わせて変えることができる。10分の充電または放電から10~20時間の充電・放電サイクルまで可能だが、同社は約2時間の充電と4~8時間の放電に最適化している。EnerVenueのバッテリーは性能を落とすことなく3万回の充電サイクルが可能なように作られている。

「再生可能エネルギーが益々安くなることで、1日の多くの時間、たとえば1~4時間、何かの充電に使える無料に近い電力を得られる時間帯が生まれます。そしてその電力は電力網のニーズによって速くあるいはゆっくりと送り出される必要があります」という。「そして私たちのバッテリーはまさにそれをやります」。

このラウンドが石油・ガス業界で大きな位置を占める2社によって出資されたことは注目に値する。「私が思うに、現在石油・ガス業界の100%近くが再生可能エネルギーへの大がかりな転換に取り組んでいます」とハイネマン氏は付け加えた。「彼らはみんな、エネルギーミックスがシフトしていく未来を見据えています。私たちは今世紀半ばに75%再生可能を目指していますが、多くの人はそれがもっと早く訪れると考えていて、それは石油・ガス業界が実施した研究に基づいています。みんなそれをわかって新しい台本が必要だと知っているのです」

画像クレジット:EnerVenue

ニッケル水素がもうすぐあなたのiPhoneに搭載されることを期待してはいけない。このテクノロジーは大きく重い。できる限りスケールダウンしても、ニッケル水素バッテリーは2リットルの水筒くらいのサイズなので、当分はリチウムイオンが主役を続けるだろう。

定置型エネルギー貯蔵は別の未来を迎えるかもしれない。EverVenueは現在、米国に工場を建設するための、場所とパートナー選びの交渉が「レイトステージ」に入っている。毎年最大1ギガワット時のバッテリーを生産し、最終的にさらに規模拡大することを目標にしている。ハイネマン氏は、メガワット当たりの設備投資はリチウムイオンのわずか20%になると推計している。SchlumbergerはEverVenueとの提携の下で、独自にバッテリーを生産してヨーロッパと中東に販売する計画だ。

「これは今使えるテクノロジーです」とハイネマン氏は言った。「私たちは技術革新を待っていません、未来に何かを証明するために必要な科学プロジェクトはありません。うまくいくことはわかっています」。

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画像クレジット:EnerVenue

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(文:Aria Alamalhodaei、翻訳:Nob Takahashi / facebook

Amazon Alexa内蔵、タッチ決済対応のMi Smart Band 6 NFCをシャオミがグローバル発表

Amazon Alexa内蔵、タッチ決済対応「Mi Smart Band 6 NFC」をシャオミがグローバル発表シャオミは9月15日に開催した新製品発表会で、ウェアラブル活動量計「Mi Smart Band 6」のNFC搭載版となる「Mi Smart Band 6 NFC」をグローバル発表しました。Mastercardと提携し、NFCを利用したタッチ決済(コンタクトレス決済)を利用できる点が売りとなります。

Amazon Alexa内蔵、タッチ決済対応「Mi Smart Band 6 NFC」をシャオミがグローバル発表
「Mi Smart Band 6」のNFC搭載版はこれまで中国市場のみの展開となっていました。

グローバル向けのNFC搭載版はAmazon Alexaを内蔵しており、音声操作によるスマートアシスタントも利用できます。SpO2測定や心拍数測定機能なども備えます。

Amazon Alexa内蔵、タッチ決済対応「Mi Smart Band 6 NFC」をシャオミがグローバル発表

本体価格は54.90ユーロ(約7000円)です。

(Source:Mi Smart Band 6 NFC製品ページ(英語)Engadget日本版より転載)

SonosがDolby Atmosに対応した第2世代の「Beam」発表、5万9800円で年内発売

Sonos(ソノス)は長年にわたりホームシアター製品を販売してきたが、近年はリビングルームをさらに重視するようになっている。その始まりは、フラッグシップのサウンドバー「Playbar(プレイバー)」をより小さく、より手頃な価格にした「Beam(ビーム)」だった。そして2020年の新たなフラッグシップである「Arc(アーク)」は、同社のサウンドバーで初めてDolby Atmos(ドルビーアトモス)に対応した製品だった。

米国時間9月14日、このBeamが大幅にアップグレードされた。第2世代となった新型Beamは、449ドル(約4万9000円)という価格で同日より注文を受け付け、発送は10月5日から始まる予定だ。Sonosが先に発表した他の製品の値上げと同様、旧型Beamより50ドル(約5500円)ほど高くなっている(日本では旧型より8320円ほど高い税込5万9800円という価格で年内に販売開始予定)。良い知らせは、新しいBeamがさまざまな点で前モデルよりも高性能であるということだ。50ドル分の値上げに見合う価値があるかどうかは、実際に製品を試用してみないと何とも言えないが、注目すべき新機能がいくつか備わっている。

外観は先代とほとんど同じだが、グリルが布製から穴の開いたポリカーボネート製に変更されている。内部のスピーカーコンポーネントは変わらず、4つのフルレンジウーファーと1つのセンターツイーター、そして3つのパッシブ・ラジエーターを搭載する。前モデルと異なるのは、新しいプロセッサの処理速度が40%高速になったこと。これによって多くの新しい音声フォーマットが再生可能になった。

画像クレジット:Sonos

最も注目すべき点は、この第2世代のBeamが、映画やテレビ、音楽用のDolby Atmosに対応したことだ(後者は今のところ限定的)。Sonosでプロダクトマネージャーとして新型Beamの開発に関わったScott Fink(スコット・フィンク)氏によると、新しいCPUのパワーによってスピーカーアレイの数を増やすことができたという。これは特定のスピーカーコンポーネントが増えたわけではなく「サウンドバー内のすべてのスピーカーの再生と相互作用を調整する一連のソフトウェア」であると、フィンク氏は説明する。新型Beamでは、スピーカーアレイが前モデルの3つから5つに増えており、フィンク氏によるとこの増加分はサラウンドサウンドと高さ情報の専用になっているという。

このように、新しいBeamはArcと同じホームシアター音声フォーマット(Dolby Atmos、Dolby Digital Plus、Multichannel PCMなど)に対応しているが、価格はArcの半分だ。これらの新しいフォーマットを伝送するために、新型Beamは処理能力の向上に加えて、HDMI eARCによる接続も可能になった。Sonosによると、音声処理能力が向上したことでダイアログの明瞭度が改善し、従来も利用可能だったスピーチエンハンスメント機能の効果がさらに向上したという。

また、新型Beam(とArc)は、年内にAmazon Music(アマゾン ミュージック)のUltra HDとDolby Atmos Musicにも対応する予定だ。これまでもSonosのスピーカーには、HD音楽サービスに対応しているものがあったが、同社の製品で3D音楽フォーマットが機能するのは初めてのことだ。Apple Music(アップルミュージック)でDolby Atmosに対応する予定はないのかと尋ねたところ、当然ながら、それはまだ答えられないとのことだった。しかし、技術的な問題はないはずだ。SonosとApple(アップル)が協力して、より多くのApple Musicフォーマットに対応するようにすればいいだけの話である。

画像クレジット:Sonos

他のSonos製品と同様に、この新型Beamは同社の他のスピーカーと接続してマルチルーム再生が可能であり、他のSonosスピーカーをサラウンド用に使うこともできる。また、iOSデバイスを持っている人なら「Trueplay(トゥループレイ)」を使ってスピーカーを部屋に合わせて調整し、サウンドを向上させることができる。

Beamには遠距離マイクが搭載されているので、Alexa(アクセラ)やGoogle Assistant(グーグル アシスタント)による音声コマンドを受信することもできるが、これは必須ではない(上部にマイクのミュートボタンも備わる)。最近の他のSonos製スピーカーと同様、セットアップが簡単になるNFCも搭載されており、Sonosアプリを起動したスマートフォンを近づけると、自動的にWiFiネットワークに接続される。

ここまでSonosの発表を見てきた限りでは、なるべく多くの出費を抑えつつDolby Atmosを導入したくてたまらないという人を除けば、新型Beamはほとんどの人にとってそれほど重要なアップグレードではなさそうだ。しかし、Beamがすでにベストセラーのコンパクトサウンドバーであることを考えると(NPDのデータによる)、これらのアップグレードは競合製品に対する優位性を維持するためには役立つに違いない。たとえ50ドル値上げされようとも。

編集部注:本記事の初出はEngadget。執筆者のNathan Ingrahamは、Engadgetの編集長代理。

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画像クレジット:Sonos

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(文:Nathan Ingraham、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

シャオミが6.67型スマホXiaomi 11T Proを海外発表、Snapdragon 888搭載で120W急速充電対応

シャオミが6.67型スマホXiaomi 11T Proを海外発表、Snapdragon 888搭載で120W急速充電対応中国のIT機器メーカーであるシャオミが、Androidベースの6.67インチ高性能スマートフォン『Xiaomi 11T Pro』と『Xiaomi 11T』をワールドワイド発表しました。

両モデルともにカメラ性能、とくに動画の品質を重視したモデル。現行の『Mi 10T』シリーズの後継となる機種です。

11T Proの価格は欧州圏にて649ユーロ(約8万4000円)から。ただし発売記念特価として、599ユーロ(約7万7000円)からのセールが展開されます。11T無印は499ユーロ(約6万4000円)から

カラーバリエーションは、両モデルとも共通の3種類。明るめのブルー系『Celestial Blue』とグレー系の『Meteorite Gray』、ホワイト系『Moonlight White』の3色です。

またRAMとストレージ構成は、11T Proが8GB/128GB(649ユーロ)、8GB/256GB(699ユーロ)、12GB/256GB(749ユーロ)の3グレード。11T無印が8GB/128GB(499ユーロ)と8GB/256GB(549ユーロ)の2グレードです。

シャオミが6.67型スマホXiaomi 11T Proを海外発表、Snapdragon 888搭載で120W急速充電対応
11T Proの特徴は、スマートフォン初となる120Wの急速充電や、クアルコム製『Snapdragon 888』の搭載による高速処理、5G+5Gのデュアルスタンバイなど。11T無印では67Wの急速充電に対応し、SoCはMediaTekの『Dimensity 1200 Ultra』搭載など、Proに比べて仕様は抑えられているものの、こちらも高水準の性能です。

なお、この2モデル(と、同時発表されたタブレット『Xiaomi Pad 5』)は日本発売予定があることを、Xiaomi Japanが公式Twitterアカウントで公開しています。3機種のプレゼント企画も同時に開催されていることから、全てが発売されるものと考えて良さそうです。シャオミが6.67型スマホXiaomi 11T Proを海外発表、Snapdragon 888搭載で120W急速充電対応

シャオミの高級モデルだけあって特徴の多いこの2機種ですが、技術的な最大の特徴は、11T Proに搭載された(最大)120W急速充電『120W HyperCharge』です。これまでのスマートフォンを超えた大電力での充電により、「5000mAhの内蔵バッテリーを17分で100%まで充電可能」とアピールします。シャオミが6.67型スマホXiaomi 11T Proを海外発表、Snapdragon 888搭載で120W急速充電対応

となると気になるのが充電器(ACアダプタ)ですが、昨今の高級スマートフォンでは珍しく、本体付属。購入してからすぐに急速充電が使える仕様です。また合わせてシャオミ側は「同充電器は他のUSB機器にも流用できる」旨をアピールしています。

なお、11T無印は67Wの急速充電に対応。Proに比べると電力は下がりますが、それでもモバイルノートPC並みの大電力で「36分で100%充電が可能」という高水準。また11T無印でも、ACアダプタは本体に付属します。シャオミが6.67型スマホXiaomi 11T Proを海外発表、Snapdragon 888搭載で120W急速充電対応

また、心臓部となるSoCもハイエンド級にふさわしいもの。11T ProはクアルコムSnapdragonの中でも高速な『Snapdragon 888』を搭載。最速の座こそ高速版の888+に譲りましたが、Androidスマートフォンでは非常に高速なSoCである点は間違いありません。

シャオミが6.67型スマホXiaomi 11T Proを海外発表、Snapdragon 888搭載で120W急速充電対応そして11T無印は、MediaTekの『Dimensity 1200 Ultra』を搭載。海外での廉価機やミドルレンジモデルで好調なMediaTek製SoCがハイエンド級に挑んだ注目モデルです。こちらの実力は未知数なところがありますが、Ultraの付かない1200(無印)は採用例が順調に増えているSoCでもあります。

シャオミが6.67型スマホXiaomi 11T Proを海外発表、Snapdragon 888搭載で120W急速充電対応
高性能SoCで焦点となる冷却に関しては、Proと無印共通で大型ベイパーチャンバーを搭載し、効率的な熱拡散を実現。ゲームプレイや長時間の動画撮影でも安定した動作を狙います。

とくにSD888搭載機種では放熱性能が焦点となっていますが、その点でも水準以上と呼べそうです。シャオミが6.67型スマホXiaomi 11T Proを海外発表、Snapdragon 888搭載で120W急速充電対応

そして、シャオミ側が主力としてアピールするのが、カメラ機能、とくに動画撮影です。

背面カメラはProと無印共通でトリプル(3モジュール)構成。1億800万画素のメイン(広角)と800万画素の超広角、そして500万画素のマクロ用という組み合わせです。

さらにProのみとなりますが、8K/30fpsのビデオ録画に対応。同じくProのみですが、4Kでは60fpsでの録画も可能です。録画モードでは『ワンクリックAIシネマ』や各種フィルタなど、現行世代となるMi 10Tシリーズでの評価を引き継ぎます。

さらに画質の面でも、こちらもProのみながらHDR10+モードでの録画が可能。明るい場所での逆光ポートレートなど、輝度差の大きな状況でも被写体の白飛びや黒つぶれを防げます。

なお、HDR映像ソースの再生に関しては、無印も含めてHDR10+とドルビービジョンに対応。そのためProでは「録画から編集、再生まですべてHDR10+に対応する」数少ないスマホとなります。

フロントカメラは1600万画素のパンチホールタイプ。暗所でもノイズを抑えたナイトモードでのセルフィーも可能です。シャオミが6.67型スマホXiaomi 11T Proを海外発表、Snapdragon 888搭載で120W急速充電対応

ディスプレイパネルに関しても、現行のMi 10Tシリーズに続いて力の入ったもの。

基本的な仕様はProと無印共通で、6.67インチの有機ELパネル。解像度は2400×1080の、いわゆる“短辺側1080”仕様。昨今の高級スマホでは一時期に比べて解像度を下げるトレンドがありますが、本2モデルもこれに準じた仕様です。

一方で昨今重要視されているリフレッシュレートは、最高120Hz。もちろんシャオミが力を入れる可変仕様が導入されており、表示内容に合わせて自動でリフレッシュレートを変更し、無駄な電力消費を抑えます。

さらにタッチパネルのサンプリングレートは480Hzと、ゲーミングスマホ並みの値。フラット形状と合わせて、細かなタッチでも入力漏れを防ぐ設計です。シャオミが6.67型スマホXiaomi 11T Proを海外発表、Snapdragon 888搭載で120W急速充電対応

さらにProでは、表示画質に関してもシャオミ最高を謳います。これは、ディスプレイ表示品質の認証機関であるDisplayMateにて、Androidスマホでの最高評価である『A+』グレードを得た点より。実績ある評価機関のお墨付き、というわけです。

さらに表面ガラスは、Proと無印共通で、コーニングのゴリラガラス最新世代『Gorilla Glass Victus』を採用。堅牢性もアピールします。シャオミが6.67型スマホXiaomi 11T Proを海外発表、Snapdragon 888搭載で120W急速充電対応

内蔵スピーカーは高級オーディオブランドであるハーマンカードンとのコラボによるチューニングを施されたステレオ仕様(横長状態での対応)。Mi 10T世代と比べて位置を改善し、よりクリアな再生を可能と謳います。

昨今音楽配信で価値の増している3Dサウンドに関しても、ドルビーアトモスに対応。対応ソースでは高精度なサラウンド音響が楽しめます。

シャオミが6.67型スマホXiaomi 11T Proを海外発表、Snapdragon 888搭載で120W急速充電対応
そして昨今Androidの高級スマホでは焦点となりつつある、OSアップデート期間にも配慮。Androidの更新は“メジャーアップデート3回”まで、セキュリティアップデートは4年間を公式に保証します。

さらにバッテリーの充放電サイクルは公称800回と、標準的な500回より長め。ハードウェア面でも長期の動作を支えます。

加えて、標準保証も2年と長め。さらに“地域で発売された後30日までの購入”という複雑な制限は付くものの、6か月間であれば1回の画面割れにも標準保証で対応するという、手厚い仕様となりました。

このようにXiaomi 11Tシリーズは、現行水準でのハイエンドAndroid機としてふさわしい基本性能をベースとしつつ、ユニークかつ楽しい録画・撮影機能と、シャオミ製品らしいお買い得度の高さも追求したモデル。

技術的にも、Proにおける(とにかくインパクトの大きい)120W急速充電をはじめ、目玉的な機能を多数備えているのがポイントです。

とくに日本では、ついに“シャオミファンが望んでいたハイエンドクラス機の投入”ともなりそうなことから、かなりの人気ともなりそう。2021年末における注目スマホとなることは間違いありません。

(Source:Xiaomi 11T Pro製品ページ(英語)Xiaomi 11T製品ページ(英語)Engadget日本版より転載)

アマゾンとチケット販売会社が連携、非接触の手のひら認証システムAmazon Oneがイベント入場システムに採用

Amazon(アマゾン)の小売店向け生体認証スキャナーである手のひら認証システムのAmazon Oneが、Amazonの店舗以外にも広がっている。米国時間9月14日、Amazonはチケット販売会社のAXS(アクセス)が他社で初の顧客になったと発表した。AXSはAmazon Oneシステムをイベント参加者が非接触で入場する方法としてコロラド州デンバーにあるRed Rocks Amphitheatre(レッドロック野外劇場)に導入する。

Amazon OneシステムがAmazon傘下の小売店以外で利用されるのはこれが初めてだ。エンターテインメント会場の入場システムに使われるのも初となる。Amazonは、AXSは将来的にさらに別の会場にもこのシステムを導入する予定だとしたが、会場や時期についての詳細は明らかにしなかった。

レッドロックでは、来場者は入場する前に専用ステーションでAXSモバイルIDとAmazon Oneを紐づけて使う。あるいは今後のAXSのイベントでスキャナーを使用するために、入場してから別のステーションで登録することもできる。登録にかかる時間は1分ほどで、来場者は片方または両方の掌紋を登録できる。セットアップが完了すると、チケット所有者はAmazon Oneユーザー専用の入場列を利用できるようになる。

AXSのCEOであるBryan Perez(ブライアン・ペレス)氏は発表の中で「我々はAmazonと連携し、最先端のイノベーションでチケット販売の未来を作っていくことをうれしく思います。迅速さ、利便性、非接触のチケット販売ソリューションが求められる現在、Amazon Oneを我々のクライアントや業界に提供できることにも期待しています。AXSはこれからも新しいテクノロジーを導入し、イベント前、イベント中、イベント後のファンのエクスペリエンスを向上させるセキュアでスマートなチケット販売サービスを構築していきます」と述べた。

画像クレジット:Amazon

Amazonの手のひらスキャナーはコロナ禍の2020年9月、コンビニのAmazon Go(アマゾン・ゴー)で利用者が手のひらを使って支払いをするシステムとして初めて登場した。このシステムを使うには、利用者はまずクレジットカードを挿入し、次に手のひらをデバイスにかざして、掌紋と支払い方法を紐づける。セットアップが済むと、利用者は手のひらを生体認証スキャナーに1秒ほどかざすだけで入店できる。利用者がスキャナーに実際に触れるわけではないので、Amazonはこのシステムを安全な「非接触」の支払い方法として売り込んでいる(コロナ禍が続いていることを考えると、非接触なのはありがたい)。

技術面に関しては、Amazon Oneはコンピュータビジョンのテクノロジーを活用して掌紋を生成しているという。

最初の導入から数カ月間で、Amazonはこの生体認証システムをAmazon Goの他の店舗や、Amazon Go Grocery(アマゾン・ゴー・グローサリー)、Amazon Books(アマゾン・ブックス)、Amazon 4-star(アマゾン・4スター) の店舗にも拡大した。2021年4月にはWhole Foods(ホール・フーズ)の一部店舗にも導入。掌紋の登録を推進するために、対象店舗で掌紋を登録すると10ドル(約1100円)のクレジットをもらえるプロモーションも実施した

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掌紋がAmazonのアカウントとリンクされれば、Amazonは顧客のオフラインでの行動からデータを収集し、いずれ広告やキャンペーン、おすすめに活用できるようになる。データは、顧客が明示的に削除するか、または最後の利用から2年以上経つまでは、Amazonが保有する。

AXSとの契約では、AXSで登録する利用者はAXSに対して、Amazon One IDを作成する目的で自分のメールアドレスをAmazonと共有することに同意する。ただしAmazonは、AXSのイベントに参加するAmazon Oneユーザーのチケットや購入に関する情報は一切AXSから受け取らないとしている。

このシステムは非接触の支払い方法としては興味深いが、こうした分野におけるAmazonの過去の事例からするとプライバシーの懸念がある。同社は過去に生体認証の顔認識サービスを米国の法執行機関に販売したことがある。同社の顔認識テクノロジーは、データのプライバシーに関する訴訟の対象となった。また、Alexaの音声データはユーザーが自分のオーディオファイルを削除した後も保存されていることが明らかになった。

Amazonの対応としては、掌紋の画像は暗号化され、クラウドにあるAmazon One専用のセキュアな領域に送られて、そこで顧客の掌紋を生成するという。また取引がすべて処理された後で、顧客はデバイスまたはone.amazon.comのウェブサイトから登録を削除できるとも述べている。

画像クレジット:Amazon

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(文:Sarah Perez、翻訳:Kaori Koyama)

シャオミが独自開発のスマートグラスを発表、ナビや翻訳機能も搭載

Xiaomi(シャオミ)がウェアラブル分野でFacebook(フェイスブック)に挑み、独自開発のスマートグラスを発表した

まっぷとはいえ、51グラムという重量は、Facebookの「Ray-Ban Stories(レイバン・ストーリーズ)」よりも少し重い。さらに、このメガネには、500万画素のカメラが使用されているときに表示されるインジケータライトも装備されている。

このシャオミのスマートグラスは、クアッドコアのARMプロセッサーを搭載し、Android(アンドロイド)で動作する。ディスプレイには有機ELよりも高輝度・長寿命で知られるMicroLEDのイメージング技術を採用。この技術はよりシンプルな構造にできるため、1ピクセルあたりのサイズが4μmというコンパクトなディスプレイを実現したと、シャオミは述べている。ただし、撮影した写真をカラーで見ることはできない。同社によれば「複雑な光学構造に十分な光を透過させるために」モノクロのディスプレイを採用したという。

同社は次のように説明する。

レンズの内面に刻まれた格子構造により、光が独自の方法で屈折し、人間の目に安全に届くようになっています。この屈折プロセスは、光のビームを無数に何度も跳ね返すことで、人間の目に完全な映像を見せることができ、装着時の使いやすさも大幅に向上しています。他社製品のように複雑な多重レンズシステムやミラーまたはハーフミラーを使用せず、すべてを1枚のレンズで実現しています。

シャオミによれば、同社のスマートグラスは、単なるスマートフォンのセカンドスクリーンではないという。単独で多くの機能が使用でき、例えばスマートホームからの警報や、大事な連絡先からのメッセージなど、重要な通知のみを選択して表示できる。ナビゲーション機能では、目の前に地図や道順が映し出される。電話をかけてきた相手の番号を表示し、このスマートグラスに内蔵されたマイクとスピーカーを使って通話することも可能だ。

このマイクは音声も拾うこともでき、それをシャオミ独自の翻訳アルゴリズムがリアルタイムで翻訳する。この翻訳機能は、カメラで撮影した画像の文字や文章にも対応している。残念ながら、シャオミはまだ、このスマートグラスの価格や発売日を明らかにしていない。発表があればすぐにお知らせするつもりだ。

編集部注:本稿の初出はEngadget。執筆者Mariella MoonはEngadgetの編集者。

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画像クレジット:Xiaomi

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(文:Mariella Moon、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

レーザー核融合商用炉の実現を目指す、日本初のフルスタック核融合スタートアップEX-Fusion誕生

レーザー核融合商用炉の実現を目指す日本初のフルスタック核融合スタートアップEX-Fusion誕生

EX-Fusionという、レーザー核融合商用炉の実現を目指すスタートアップが誕生した。国家レベルで主導される巨大プロジェクトという印象が強い核融合だが、世界では数多くのスタートアップがその実用化を目指して研究を重ねている。そしてようやく日本にも、フルスタックの核融合スタートアップが登場したというわけだ。代表取締役は、高速点火核融合研究の第一人者である松尾一輝氏。レーザー研究者でIFEフォーラム/レーザー核融合戦略会議主査の森芳孝氏が役員に就いている。

国が主導する核融合研究では、国の予算配分の影響で開発スピードが鈍り、失敗が許容されにくい環境にあるとEX-Fusionは話す。それに対して同社は、スタートアップであることで「自分たちの裁量で大きくリスクを取り、スピード感を持って技術開発にチャレンジ」できるという。また、「これまでの研究開発のように、一から技術を作り込むことにこだわらずに、すでに日本に存在する世界一の技術を総動員し、積極的にレーザー核融合商用炉実現のために活用」することでスピードを飛躍的に高めるという。

同社は「レーザー核融合で日本に新たな産業を」とのミッションを掲げている。商用炉の実現の他に、ものづくりで「地域の安定と平和」に貢献する技術開発にも挑戦し、「発電だけではないレーザー核融合の魅力」を社会に還元してゆくとのことだ。

トップの写真左は代表取締役の松尾一輝氏、写真右は役員森芳孝氏。

iPhone 13 Proのカメラに「マクロ」「暗所での撮影」「映画製作向け機能」のアップデート

Apple(アップル)はコンシューマ向けデバイスの写真撮影機能を向上させるという伝統を、米国時間9月14日に発表したiPhone 13とiPhone 13 Proも受け継いでいる。iPhone 13とiPhone 13 Proは、日本では9月17日21時から予約開始、9月24日に発売開始となる。

2020年発売のiPhone 12の背面カメラにはレンズが2つ、iPhone 12 Proには3つあった。これについてはiPhone 13とiPhone 13 Proでも踏襲されている。iPhone 13には広角(f/1.6絞り値)と超広角(f/2.4絞り値)のレンズが搭載され、これはiPhone 12と同じだ。これに対し、iPhone 13 Proはまったく新しいカメラシステムになっている。

関連記事:iPhone 13はバッテリー性能だけでなくはカメラ機能も向上、税込9万8800円から

iPhone 12 Proのメインのレンズの絞り値がf/1.6であったのに対し、iPhone 13 Proではf/1.5となり、明るさが足りない場所でのパフォーマンスが向上している。超広角レンズも同様で、iPhone 12 Proのf/2.4に対してiPhone 13 Proではf/1.8となった。このように絞り値が変更されたことで、バーやコンサート会場といった暗い場所でもこれまでより多くの光を取り込むことができ、画質の向上につながることが期待される。Appleは「超広角カメラは92%多くの光をとらえて」と表現しているが、これは実際にテストしたいところだ。

画像クレジット:Apple

最も注目されるのは、おそらく望遠レンズの向上だろう。絞り値こそiPhone 12 Proのf/2.4からf/2.8に変更されたが、iPhone 12 Proの望遠が52mm相当であったのに対しiPhone 13 Proでは77mm相当だ。このため、画質を犠牲にすることなく遠くのシーンにこれまで以上にズームできる。望遠レンズは、これまで対応していなかったナイトモードにも対応した。

iPhone 13 Proで利用できるマクロモードも発表された。超広角レンズとオートフォーカスシステムの連携で、2cmの距離まで寄れる。ここまで寄るのはプロ向けの、スマートフォンでないカメラでも難しい。ビデオや、さらにはスローモーションビデオもマクロ撮影ができるので、おもしろいオプションとなるだろう。

画像クレジット:Apple

フォトグラフスタイルとシネマティックモードも発表された。両方ともiPhone 13でもiPhone 13 Proでも利用できる。

フォトグラフスタイルは、写真がレンダリングされるとき必要なエリアだけをリアルタイムで編集する機能だ。4つのプリセットから1つを選んで構図を決め、シャッターボタンを押す前に仕上がりを確認できる。もちろんリアルタイムでフィルタをかけて撮る機能は以前からあるが、Appleによればフォトグラフスタイルはもっと先進的なテクノロジーで、機械学習を利用して被写体のスキントーンを損ねることなくインテリジェントに適用できるという。

画像クレジット:Apple

シネマティックモードにより、ビデオを撮影した後で背景のボケ効果を調整したりフォーカスを変えたりすることができる。この機能はどちらかというとプロの映画製作者向けのようだ。映画監督のKathryn Bigelow(キャスリン・ピグロー)氏と撮影監督のGreig Fraizer(グレイグ・フレイザー)氏が撮影しメイキングで語るビデオで、この機能が紹介された。キヤノンやニコンが心配するには及ばない。カメラであることの利点はこれからも常に存在するからだ。これに対して、こちらはスマートフォンのカメラだ。とはいえ、スマートフォンで撮影した映画がアカデミー賞で話題になったことがないわけではない。

iPhone 13の価格は税込9万8800円からで、エントリーレベルのデジタル一眼レフカメラとちゃんとしたレンズよりも高い。望遠レンズやマクロ撮影機能も備えたiPhone 13 Proは税込12万2800円からだ。

画像クレジット:Apple

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Kaori Koyama)

【まとめ】アップルが発表した4つiPhone 13、2つのiPad、Apple Watch Series 7のポイントをチェック!

2021年もこの時期がきた。

9月になると、2つのことが起こる。Earth, Wind, &Fireを繰り返し聴くことと、Appleが新しいiPhone(4台)を発表することだ。

予定どおり、Appleは本日、バーチャルイベントを開催し、クパチーノのキャンパスからちょっとしたライブストリーミングを行った。1時間のストリーミングを全部見る時間がなかった人も、ハイライトだけを知りたい人も、いつものようにそのすべてをそれぞれポイントにまとめてご紹介しよう。

新しい2台のiPad

エントリーモデルのiPadとiPad miniの両方がアップデートされた。それぞれの新機能は次のとおりだ。

画像クレジット:Apple

新しいiPad

  • Appleが2019年に「iPhone 11」で初めて導入した「A13 Bionic」チップを搭載。同社によると、前世代と比べて全体的に20%高速化しているとのこと
  • フロントカメラは800万画素から1200万画素の超広角レンズにアップグレード
  • また、iPad Proにも搭載されたセンターフレーム機能により、部屋の中を移動するときに顔が中央に来るように映像を自動的にリフレーミングすることができる
  • 価格は329ドル(日本では税込3万9800円)から。9月24日発売で、すでに予約可能

関連記事:アップルがエントリーモデルのiPadをアップデート、税込3万9800円から

画像クレジット:Apple

新しいiPad mini

  • スリムなベゼルと丸みを帯びたエッジでデザインを一新
  • ディスプレイは7.9インチから8.3インチへと大型化したが、本体サイズは変わらない
  • CPUは40%、GPUは80%高速化
  • USB-Cを採用
  • 5Gモデルも登場
  • 背面カメラには、大幅に改良された12MPカメラとTrue Toneフラッシュが搭載。また標準的なiPadと同様に、フロントカメラにも12MP超広角レンズとセンターフレームを採用
  • 第2世代のApple Pencilにも対応
  • 価格は499ドル(日本では税込5万9800円)。9月24日発売で、すでに予約可能

関連記事:iPad Miniが新デザイン、5G対応、8.3インチディスプレイ採用、過去最大の刷新

Apple Watch

画像クレジット:Apple

AppleはWatch紹介の最初に、iOS 8に搭載されるいくつかの新機能(自転車での転倒検知や、電気自転車での消費カロリー検知のアルゴリズム改善など)を紹介した後、新しいWatch Series 7を発表した。

Apple Watch Series 7

  • ベゼルを狭くしたことで20%の大きさのディスプレイを搭載
  • その大きなディスプレイを活かすために、UI全体でボタンが大きくなる
  • スワイプ式の予測キーボードを搭載し、外出先での文字入力が簡単に
  • Appleによれば、今回のモデルは、史上最強(最も割れにくい)のディスプレイを搭載しており、Apple Watchとして初めて防塵性能のIP6X認証を取得
  • また「最新の充電アーキテクチャ」と「新しいUSB-C充電器」で充電速度が33%向上
  • Series 7の価格は399ドル(日本での価格は未発表)で「2021年の秋の終わり」に出荷を開始する予定

関連記事:Apple Watch Series 7は20%も大きなディスプレイでもっと頑丈に

新しいiPhone

画像クレジット:Apple

iPhone 13、iPhone 13 mini、iPhone 13 Pro、iPhone 13 Pro Maxと、1台でも2台でもなく、4台の新しいiPhoneが登場した。より高速なチップ、より優れたカメラ、より優れたバッテリー駆動時間を搭載、実現している。

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iPhone 13とiPhone 13 mini

  • どちらもAppleの新しいA15 Bionicチップを搭載。6コアのCPU(2つの高性能コアと4つの高効率コア)と4コアのGPUを搭載し、Appleがデバイス上の機械学習に採用しているニューラルエンジンも大きく進化している
  • 「Ceramic Shield」は他のどのスマートフォンのガラスよりも頑丈だと、Appleはいう
  • IP68の防水性能
  • 28%明るくなったディスプレイ
  • iPhone 13は6.1インチ、iPhone 13 miniは5.4インチ
  • スクリーン上のスピーカーが後ろの人を見たときにカメラのフォーカスを自動的に移動させるなど、機械学習を利用したワイルドな新モード「シネマティック」。
  • 64GBモデルはついに引退。ベースモデルのストレージは128GB
  • Appleによると、iPhone 13 miniのバッテリー駆動時間は1時間半改善され、ほとんどのiPhone 13ユーザーは1回の充電で2時間半長く使えるようになるという
  • iPhone 13は799ドル(日本では税込9万8800円)から、iPhone 13 miniは699ドル(日本では税込8万6800円)から

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iPhone 13 Pro and Pro Max

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  • 「Ceramic Shield」の採用に加え、A15にアップグレードし、5コアのGPUを搭載
  • ウワサどおり、リフレッシュレートを最大120Hzまで調整できるディスプレイを搭載。動きやスクロールが非常に滑らかになる
  • 背面には光学3倍ズームの望遠レンズ、超広角レンズ、広角レンズの3つのカメラを搭載。ナイトモードは、3つのカメラ(従来は対応していなかった望遠レンズを含む)に対応している
  • サイズは2種類。Proは6.1インチ、Pro Maxは6.7インチ
  • ストレージ容量が足りないという人のために、1TBモデルも登場
  • Proは999ドル(日本では税込12万2800円)から、Pro Maxは1099ドル(日本では税込13万4800円)から。9月17日に予約開始、9月24日出荷予定。

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その他の情報

  • iOS 15は9月20日に配信される
  • AppleのFitness+サービスが、オーストリア、ブラジル、コロンビア、フランス、ドイツ、メキシコ、ロシアを含む15の新しい国で展開される。ワークアウトは英語で行われ、6カ国語で字幕が表示される。また、iMessageやFaceTimeから起動できるグループワークアウトも開始され、ハングアウトとワークアウトをマルチタスクで行うことができるようになる
  • AppleのMagSafeウォレットは、ウォレットが携帯電話から外れてしまった場合、「探す」アプリを通じて最後に確認した位置を表示できるようになる

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(文:Greg Kumparak、翻訳:Katsuyuki Yasui)

Apple Watchに自転車でのワークアウトライド中の転倒を検知する新機能

Apple(アップル)は、自転車に乗るApple Watchユーザー向けにデザインされたいくつかの新機能を発表した。米国時間9月14日に開催されたiPhoneプレスイベントで公表された内容によると、Apple Watchはユーザーが自転車に乗り始めたことを検知して、ワークアウトの開始を促すようになるという。また、他のワークアウトと同様に、自転車に乗っている間の休憩に合わせて、Apple Watchは自動的にワークアウトを一時停止し再開する。また、最も重要な点として、新たに転倒検知機能も追加される。

Apple Watchは、Series 4以降のデバイスではすでに転倒を検知し、必要に応じて救急サービスに連絡することができるが、Appleは今回、サイクリングにも転倒検知機能を追加するとしている。自転車に乗っているときに転倒した場合、立っているときに転倒した場合とは異なる独特の動きと衝撃を感知できるということだ。

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また、Apple Watchは、Peloton(ペロトン)愛好家などのインドアサイクリストのために、消費カロリーをより正確に計算するワークアウトアルゴリズムを改善し、eバイクによりよく対応するようになる。

これらの機能は、watchOS 8に搭載される刷新されたBreatheアプリ、新しいウォッチフェイス、メッセージや写真のアップデートなど、Appleが追加した機能に加わる。Appleはさらに、Watchシリーズの新製品として、より大きなRetinaディスプレイ、インターフェースの再設計、新しいウォッチフェイスとカラー、より優れた充電機能などを備えたApple Watch Series 7を発表した。

関連記事:Apple Watch Series 7は20%も大きなディスプレイでもっと頑丈に

ワークアウト関連では、同社は定額制サービス「Fitness+」のアップデートも発表した。そちらは従来の6カ国に加えて新たに15カ国で利用できるようになり、ピラティスのワークアウトやガイド付き瞑想、スキーヤーやスノーボーダー向けのワークアウトなどが追加される。

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(文:Sarah Perez、翻訳:Aya Nakazato)

アップルの新MagSafeウォレットは紛失時に「探す」アプリと連動

新しい「iPhone 13」の発表と並行して、Appleはアップグレードされたフラッグシップデバイスを補完するための新アクセサリーをいくつか紹介した。そのアクセサリーの中でも特に興味深いのは、Appleの「探す(Find My)」サービスと連動する新MagSafe対応iPhoneレザーウォレットだ。iPhoneからウォレットが誤って外れて紛失しても、他のAppleデバイスやAppleのAirTagsが取りつけられたアイテムと同様に「探す」アプリを起動してウォレットを探せるようになる。

MagSafeレザーウォレットは、ウォレットがiPhoneから外れた最後の場所をユーザーに通知する。ただし、リアルタイムでの追跡はできない。

これは、AppleのMagSafe製品のユーザーにとって、小さいが、しかしクレバーな追加機能だ。この技術は、iPhoneユーザーがケース、財布、三脚、カーマウントなど、あらゆる種類の製品をiPhoneの背面に取り付けられるようにするために、2020年秋に初めて導入された。また、iPhone 13に搭載されるMagSafeバッテリーパックのようなApple独自の充電用アクセサリーもある。MagSafeは、iPhoneの背面に磁気センサー、銅黒鉛のシールド、2つのシールド、複数のマグネット、NFCアンテナなどを重ねることで、アクセサリーを装着する仕組みになっている。

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しかし、これまではMagSafeのパワーと「探す」の機能を組み合わせることはできませんでした。

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今回「探す」と連携した「MagSafe対応iPhoneレザーウォレット」の発売にともない、MagSafeとの連携を前提としたiPhone用のレザーとシリコンのMagSafeケース、およびMagSafe搭載のクリアケースといった新ケースやカラーバリエーションが発売される。いずれも本日から注文できる。

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(文:Sarah Perez、翻訳:Katsuyuki Yasui)

iPhone 13バッテリー性能だけでなくはカメラ機能も向上、税込9万8800円から

噂は正しかった。米国時間9月14日に開催された大々的なAppleイベントの目玉は最新iPhoneだ。同社のサプライチェーン面はいくぶん落ち着いてきており、前モデルが発表されてからまだ1年も経っていない中での最新iPhoneの登場だ。2020年に発表されたiPhone 12はスマートフォン販売の停滞という傾向に反してかなり売れた。これは部分的には予期せぬ遅延が販売のボトルネックになっていたためだが、Appleのモバイル商品にようやく5Gが搭載されたからでもあった。

ラッキーナンバーiPhone 13(迷信のためにこの数字がスキップされることはなかった)はお馴染みのデザインだ。フロントのノッチは前モデルに比べて20%小さくなり、リアカメラのシステムは再設計された。iPhone 13、13 miniともにスクリーンは28%明るいSuper Retina XDRディスプレイで、最大輝度は1200ニトだ。

iPhone 13は6.1インチのスクリーンを搭載し、 miniは5.4インチだ。これは2020年発表のモデルと変わらない。ディスプレイはセラミックシールドコーティングで保護されており、防水・防塵性能はIP68となっている。

iPhone 13はAppleの新A15 Bionicチップで駆動し、5nmプロセッサーを搭載。CPUは同社が「あらゆるスマホで最速のCPU」と呼んでいる6コアだ。新しい4コアのGPUでは高度なグラフィックスが楽しめる。

背面のデュアルカメラシステムは、光を最大47%多く取り込むことができる12MPの広角カメラを搭載している。そして、新しいシネマティックモードでは、機械学習を使って被写体へのフォーカスを調整するフォーカススタイルの撮影ができる(タップしてマニュアルでフォーカスを調整したり、被写体を切り替えたりすることも可能だ)。iPhone 13いずれのモデルもナイトモード撮影に対応し、プロレベルのビデオ向けにはProResコーデックが用意されている。

2020年の5G導入に続き、Appleはより高度なアンテナを加えた。大容量のバッテリーと省エネソフトウェアの組み合わせにより、バッテリーはこれまでよりiPhone 13で2.5時間、miniでは1.5時間長持ちすると同社はいう。

iPhone 13 miniは699ドル(日本では税込8万6800円)から、iPhone 13の方は799ドル(日本では税込9万8800円)からとなっている。カラーはピンク、ブルー、ミッドナイト、スターライト、(PRODUCT)REDで、容量は128GBからとなっている。

全体として大きなアップデートではなく、同社はそうした要素を iPhone 13 Proのためにとっておいたようだ。iPhone 13 Proは120Hzのディスプレイ(常軌を逸して噂されていた機能だ)を搭載し、画像システムを大幅にアップデートした。ProとPro Maxのバッテリーは13のものと同様のアップデートとなっている。iPhone 13シリーズは日本時間9月17日午後9時から予約が始まり、同24日に発売される。

同社はまた、「探す」機能が使える新しいMagSafe Walletなど一連のアクセサリーも発売する。

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(文:Brian Heater、翻訳:Nariko Mizoguchi

Apple Watch Series 7は20%も大きなディスプレイでもっと頑丈に

Apple(アップル)本社でハードウェアが続々と披露されている。新iPadに加え、同社はウェアラブル部門を席巻しているApple Watchの最新バージョンを発表した。予想されたとおり、Apple Watch Series 7は6年の歴史の中で最大のデザイン変更の1つを刻んでいる。新Watchは再設計されたディスプレイを搭載し、ベゼルが狭くなったおかげでWatchそのもののサイズは「ほとんど変わらない」ながらもディスプレイはSeries 6より20%以上大きい。

コーナーは丸みを帯び、ディスプレイは直近のバージョンよりかなり明るくなっている。新しいスクリーンは前モデルよりも50%多い文字を表示することができ、AI予測を使った新しいテキスト入力機能も備えている。表面のガラスはさらに堅牢になり、防塵性能はIP6Xだ。

噂に反して、バッテリーは今回は改善されていない。しかし充電にかかる時間が33%速くなり、睡眠トラッキングを利用する前に急速充電できる。

Apple Watch Series 7は2021年秋発売され、価格は399ドルからだ(日本での価格は未発表)。ケースは5色展開。Series 3の販売も継続され価格は199ドル(日本では税込2万1780円)から、その一方でSEは279ドル(日本では税込3万2780円)からだ。新Watchはサイクリング追跡にも対応するようになったWatchOS 8がインストールされて出荷される。

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(文:Brian Heater、翻訳:Nariko Mizoguchi

iPad Miniが新デザイン、5G対応、8.3インチディスプレイ採用、過去最大の刷新

予想どおり、本日のApple(アップル)イベントではたくさんのハードウェアが見られるだろう。同社はすでにiPadのアップデートを発表したが、今度はMiniに対してこれまでで最大と思われる刷新が行われた。新しいiPad Miniは、iPad Pro(アイパッド・プロ)によく似たデザイン上のオーバーホールが行われた。それらはすべて、ベゼルを大幅に縮小することで実現された、8.3インチのLiquid Retina(リキッド・レティナ)ディスプレイを中心に構成されている。

前述の外見上の変化に加えて、今回の更新については好ましい点がたくさんある。製品の機能をまとめた一覧は、5G、Apple Pencilのサポート、Touch IDのサポート、ロックを解除するための電源ボタンなど、かなり長いものになった。今回の製品は、内部的にもいくつかのすばらしいアップグレードが行われている。AppleによればCPUは前モデルよりも40%速く、GPUはパフォーマンスを80%向上させているという。

今回のMiniは、USB-Cポートと、前面および背面に面した12メガピクセルのカメラを備えており、フロントのカメラはAppleのセンターステージ機能をサポートしている。Miniは499ドル(日本では税込5万9800円)からで、9月24日に発売される。当然5Gを追加すると価格は高くなる。

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(文: Brian Heater、翻訳:sako)

アップルはエントリーレベルのiPadをアップデート、税込3万9800円から

Apple(アップル)が新しいiPad(アイパッド)モデルを発売する。これはラインナップの中で最も手頃なiPadモデルで、iPad Air(アイパッド・エア)やiPad Pro(アイパッド・プロ)よりも安価だ。新しいiPadは、先のラインナップの中の329ドルのiPadに取って代わる

新iPadはAppleのA13 Bionic(A13バイオニック)チップを搭載している。Appleが最初A13を発表したのはiPhone11のためだった。一応書いておくが、既存の無印iPadはA12 Bionic(A12バイオニック)を使用していた。Appleは、今回のiPadにおなじみの10.2インチディスプレイのデザインを採用している。

カメラに関しては、オートフォーカスと低照度に対する性能の向上が期待できる。前面は、122°の視野角を持つ12メガピクセルのウルトラワイドカメラを搭載し、大幅なアップグレードが行われている。

Appleはまた、このiPadにセンターステージ機能を持ち込んだ。この機能は、ビデオ通話中に何が起こっているかを自動的に検出し、リアルタイムでビデオ画像をその部分を中心にしてトリミングする。家族同士のビデオセッションも改善するだろう。

またこのエントリーレベルのiPadにも、初めてTrue Toneが採用された。これは、ディスプレイのための一種のホワイトバランス調整機能だ。以前のバージョンと同様に、新しいiPadは、Lightning(ライトニング)コネクタが組み込まれた第1世代のApple Pencilをサポートしている。

新しいiPadは、来週から(前世代の32GBではなく)64GBのモデルが329ドル(日本では税込3万9800円)で発売される予定だ。セルラー接続モデルを入手することもでき、アカデミックはこのiPadを299ドル(日本では税込3万6800円)で購入できる。今回のiPadのモデルには、シルバーとスペースグレイが用意されている。

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(文: Romain Dillet、翻訳:sako)