Mozllaがモバイル上のFirefoxをより便利に使うためのアプリLockboxとNotesをTest Pilotでローンチ

MozillaのFirefoxブラウザーのためのテストプログラムTest Pilot for Firefoxは長年、ブラウザーの新しい機能の実験的なアイデアを試行する方法だった。今回、そのテストプログラムがモバイルアプリにも拡張され、それによりiOS用のパスワードマネージャーFirefox Lockboxと、Android用のノート取りアプリNotes by Firefoxがローンチされた。

どちらのアプリもFirefoxの名前が付いているけど、でもそれらはFirefoxブラウザーのエクステンションではなく、Firefoxユーザーの利便性を向上するための単独のアプリだ。データのシンク(同期化)等は、デスクトップやモバイル上のFirefoxのデータに対して行われる。

LockboxはFirefoxにセーブしたパスワードにアクセスでき、それらに対応するアプリ(Twitter、Instagram、等々)を使えるようになる。このアプリをアンロックするには、Face IDやユーザーの指紋を使う。

Firefoxのユーザーでない人にはLockboxの利用価値はないかもしれないが、ユーザーにとってはFirefoxのネイティブのパスワードマネージャーとなり、サードパーティのマネージャーアプリを使わずにすむ。iOS上ではブラウザーの大きなマーケットシェアのないMozillaだが、それでもiOSのユーザーをできるだけ、自分のエコシステムに取り込んでおきたいからね。

Notes by Firefoxは、その名のとおりの仕事をする。それはAndroid用のノート取りアプリであり、ノートは暗号化されて保存され、自分のスマートフォンやブラウザーとシンクする。実はブラウザープラグインとしてのNotesが2017年にTest Pilotの実験でローンチしている。それはHTMLのマークダウンなども書ける本格的なノートだったが、今回のNotes by Firefoxはベーシックな機能のみだ。MicrosoftのOnenoteのようなものを、期待してはいけない。

・関連記事: Firefoxの実験プロジェクトに二つのタブを横並びに表示できる機能が登場、テーマエディターも

画像クレジット: Firefox

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

モバイルのプライバシーで頑張るKeepsafeが守秘機能を強調したブラウザーをリリース

プライベートな写真アプリKeepsafeを作っているKeepsafeが、製品ラインを拡大し、モバイルのWebブラウザーをリリースした。

協同ファウンダーでCEOのZouhair Belkouraによると、写真アプリ、VPN、プライベートな電話番号生成アプリなどKeepsafeの製品はすべて、プライバシーの保護で共通しているだけでなく、意図的にそれらの機能をシンプルで分かりやすくしている。Belkouraによるとそのやり方は、独特のジャーゴンや複雑な設定の多い、今のセキュリティ技術の対極にある。

さらにBelkouraによると、インターネット上のプライバシーには複数のレベルがある。たとえば政府機関や大手テクノロジー企業が個人データにアクセスしているが、そのことは知識のレベルでは気になっても、感情のレベルでは誰も本気で気にしていない。

そして、“うるさいご近所さん”という問題もある。つまりBelkouraによれば、“10億人がGmailを使っていて、それらのメールはすべて広告のためにスキャンされているにもかかわらず、ご近所の人に‘あなたのメール読ましてくれる?’と言ったら必ず断られる”。

Keepsafeの今度のブラウザーは、この二種類のプライバシーに対応しているようだ。まず、自分のブラウザーをPINでロックできる(Touch IDやAndroid Fingerprintも使える)。

Keepsafe browser tabs

また実際にWebを閲覧しているときは、通常の個々のタブで、ソーシャルサイトや広告やアナリティクスによる個人追跡をブロックできる(追跡者の種類も指定できる)。ただしクッキーとキャッシュは保存されるから、今ログインしているWebサイトやそのほかのセッションのデータは維持される。しかし、タブ全体をプライベートに指定すると、そのタブを閉じたら何もかも消え去る。

従来のブラウザーにもプライベート(匿名)モードがあるが、Belkouraに言わせると、Keepsafeのブラウザーはプライバシーを最前面に打ち出して設計されている。ユーザーには最初からそのことが、強烈かつ明確に訴求される。そしてこのブラウザーは、同社のさまざまなプライバシー製品の一環にすぎない。今後は、それら複数のプライバシー製品の統合も予定している。

そのKeepsafe Browserは、iOSもAndroidも無料だ。

収益化に関してBelkouraは、“プライベートなブラウザーそのものを売り物にしたくはない。今後もっと総合的なKeepsafe Suite(総合ソフトウェア集)が形をなしてきたら、そこらで課金を考えたい”、と言っている。

画像クレジット: Keepsafe

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Firefoxの実験プロジェクトに二つのタブを横並びに表示できる機能が登場、テーマエディターも

最近のアップデートで性能をアップしたMozillaのFirefoxは、GoogleのChromeなどと並んでブラウザーのシェア競争の最前線に復帰した。そのFirefoxの最大の特長がたぶん、つねに何かの実験に挑戦していることだ。近年、Mozillaはそれらの実験の多くをそのTest Pilotプログラムで取り上げ、そして今日は、そのプロジェクトから二つの新しい機能をローンチした。それらは、Firefox ColorとSide Viewだ。

Firefox Colorはその名のとおりの機能で、基本的にはテーマエディターだ。ユーザーがブラウザーの色を指定したり、背景のテクスチャを選んだりできる。

とくにすごい機能でもないが、Firefoxは前からカスタマイズには熱心で、これもユーザーによるブラウザーのカスタマイズ能力をさらに充実させる。ぼくの場合は、Firefoxのテーマにいろいろ凝った挙句に結局デフォルトに戻る、というパターンだったが、そうでない人はFirefox Colorを十分楽しめるだろう。

でも、もうひとつの実験Side Viewは、なかなかすごいし、役に立つ。最近の、画面が横長のモニタを使ってる人ならとくに便利だろうと思うが、二つのタブの画面をブラウザーをもうひとつ開かずに、一つのブラウザー画面に横並びに表示できるのだ。新しくできた[Side View]ボタンをクリックして、オープンしたい第二のタブを選ぶ、それだけだ。最初に開いていたタブをもっと自由にドラッグできるとさらに便利だが、今後の進化に期待しよう。

Test Pilotで試した実験のすべてが今後のFirefoxに実装されるわけではないけど、最近ではブラウザーのスクリーンショットコンテナアクティビティストリームなどがFirefoxに本番実装された。今回の二つのうち、Side Viewはぜひ採用してほしいね。

二つの実験はここで試せる。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Microsoftのモバイル部門は子を持つ親にフォーカス、子どもの現在位置を知るアプリなどをアップデート

Microsoftが今日(米国時間5/31)、親が子どもの居場所を知るアプリAndroid Launcher(Microsoft Launcher for Android)をアップデートする。今日はほかにも、親子に関連するアプリや機能の発表が行われる。たとえばAndroid用のMicrosoft Edgeでサイトをブロックする機能や、子ども向けニュースサイトMSN Kidsのローンチだ。

これらの新しい機能の中核にあるものは、Microsoftのファミリーグループの設定で、これによりすでにWindows 10やXbox Oneの上では、子どもの活動を知ったり、画面を見る時間を制限したりできる。

今日の発表では、MicrosoftのMobile ExperiencesグループのゼネラルマネージャーShilpa Ranganathanがこう書いている: “私にも若くて好奇心旺盛な娘がいるから、家でも外でもテクノロジーの適切な使い方を支援するツールが必要だと痛感している。しかも私は、モバイルデバイスのユーザー体験を構築するチームのリーダーだから、この問題は人ごとではない。今日発表するこれらの新しいユーザー体験では、透明性をとくに重視したことを、申し上げておきたい”。

子どもの居場所を知る機能は、Microsoft Launcher for Androidの今日のアップデートに含まれ、子どもの最新の位置情報が個人化されたニューズフィードに現れる。

Edge for Androidでサイトのアクセスを制限する機能は、本当に役に立つか疑問だが、でもChromeなど、そのほかのブラウザーを使わせない(ダウンロードもさせない)ことに成功したら、役に立つかもしれない。

MSN Kidsに関しては、Microsoftは、信頼できるソースからの情報に限定している、と言っている。それらは、Time for Kids, Popular Science, Sports Illustrated for Kids, National Geographic, USA TODAYなどだ。スポンサー付きのコンテンツや、広告はない。

画像クレジット: Bloomberg

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

デスクトップのChromeはユーザーの閲覧行動から学んで自動再生ビデオを無音にする

Webで最大に疎(うと)ましいものといえば、大音量の自動再生ビデオだ。Chromeやそのほかのブラウザーはここ数年、こいつと戦ってきたが、対策の多くはユーザーのアクションを必要とした。そこでChromeは、モバイルへの導入に続いてデスクトップでも、自動再生をブロックするサイトをブラウザー自身が判断できる機能を実装した。それは、ユーザーのそれまでの行動〔や設定〕から、嫌われてるサイトを見抜くのだ。

Googleによると、自動再生のほとんどが6秒以内に、停止されたり、無音にされたり、あるいはタブを閉じられたりしている。タブを閉じるのは6秒よりもっと早いと思うが、Googleとしては、“聴きたい/視たい意思”を確認するために6秒待った、ということだろう。

今後Googleは、ユーザーの閲覧行動から学習して、無音にしたいサイトを知る。GoogleにログインしていないユーザーやChromeを使い始めたばかりのユーザーの場合は、上述の6秒テストで判明した迷惑サイト上位1000を、自動的に無音にする。

Googleによると、このシステムはユーザーによって訓練されると、迷惑な自動再生サイトの約半数をブロックする。でも、完全なシステムは存在しないから、判定を間違えることもある。そんなときは手作業で無音を解消しなければならない。

モバイルでは、やり方がやや違う。ユーザーがホーム画面に載せていたサイトは、そのまま受け入れる。お気に入りのサイトをホーム画面に登録している人は、そんなに多くないと思うけど、だとするとモバイル上では自動再生の完全禁止になってしまう〔閲覧履歴によるパーソナルな判定をしないから〕。

なお、この機能はオーディオに対してのみである。Chromeによって無音化された自動再生ビデオは、ユーザーがそのページや動画を消さないかぎり、再生を続ける。それに、ユーザーがそのサイトのどこかをタップしたりクリックしたりすると自動再生がまた動き出す。この水漏れ穴は、ぜひふさいでほしいね。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

広告をブロックするブラウザーBraveがDow Jones Media Groupとパートナーしてブロックチェーンを実験

Mozillaの前のCEOだったBrendan Eichが始めた広告をブロックするWebブラウザーBraveに、少なくとも一社の、大手ニュース発行者が味方についたようだ。

Brave Softwareと、Dow Jonesのメディア部門Dow Jones Media Groupが今日発表したパートナーシップにより、Media Groupのコンテンツ、具体的にはBarrons.comや有料のニューズレターMarketWatchへのフルアクセスが、Braveブラウザーをダウンロードしたユーザーの一定数に、早いもの勝ちで提供される。

さらに、Barron’sとMarketWatchは、BraveのBasic Attention Token(BAT)プラットホーム上の公認パブリッシャーになる。それは、消費者と、最終的には広告主たちがパブリッシャーに支払うための、ブロックチェーンを使ったシステムだ(Braveは昨年、ICOで大成功を収めた)。

そして両社は、メディアや広告の業界におけるブロックチェーンのさまざまな有効利用について今後実験を重ねていく。

Barron’sのSVP Daniel Bernardが、発表声明で述べている: “グローバルなデジタルパブリッシャーとして弊社は、高品質な顧客体験の構築に利用できる新しいテクノロジーを継続的に探求していくことが重要、と信じている”。

なお、パートナーシップの相手はDow Jones Media Groupであり、The Wall Street Journalなどを発行しているより大きなDow Jones本体*ではない。また両社の発言からは、実験が今回のパートナーシップの主な目的であることが伺われる。〔*: さらにそのオーナー企業がNews Corp.〕

でも、パブリッシャーたちはこれまでもっぱら、ブラウザーの広告ブロック機能を痛烈に批判してきたのだから、今回の動きは劇的な変化だ。たとえば2年前には、WSJ紙を含む新聞発行者のグループが、Braveのビジネスは“われわれのコンテンツを盗んでWebサイト上に載せることと同じだ”、とする書簡を発表した

Braveはまた、最近発表したリフェラルプログラム(referral program, 紹介制度)により、ファンをBraveブラウザーに切り替えさせたクリエイターに報奨としてBATを提供している。その発表声明の中では、当ブラウザーの月間アクティブユーザーが200万、と言っている。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

今度のGoogle Chromeでは自動再生ビデオの音声をカットできる

Google Chromeのユーザーに良いニュース。全世界で人気最高のこのブラウザーの最新のアップデートでは、音声の自動再生を無効にできる。サイトを開くと広告のビデオが勝手に再生されて、音がガンガン鳴る、なんてことは、ユーザーがそれを有効にしないかぎり、今後はない。

迷惑なだけでなく、自動再生ビデオはデータを大食いし、Webの閲覧そのものを遅くする。モバイルデバイスでは、たいへん困ることだ(データ契約でインターネットに接続してる場合)。

このアップデートは、数日後にユーザーに行き渡る。この機能の開発は昨年から行われていた。機能には、例外が少々ある。

まず、自動再生は、サイト自体が音を含んでいないときだけ許される。あるいはユーザーが、そのメディアに関心があるときには音があっても許される。過去にそのサイトに頻繁に訪れているときは、関心があると判断される。そのサイトのページの上でタップやクリックを頻繁にやったり、モバイルではそのサイトをホーム画面に載せているときも、関心あり、と判断される。

Chromeのこの最新バージョンを最初に見つけたVentureBeatによると、YouTubeはあまりにもビデオの数が多いので、関心ありを単純には判断できないそうだ。

しかしそれでも、今度のChromeはコントロールの粒度が細かくなり、特定のWebサイトだけビデオの自動再生を恒久的にブロックすることもできる。だからYouTubeでもどこでも、オーディオの勝手な自動再生をやらせないことができるのだ。

画像クレジット: AFP

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

MozillaがFirefoxのVR/AR専用バージョンのデモを公開、Web上にまったく新しいメディアが出現か?

インターネットの次の挑戦課題は混成現実(mixed reality)だ、とMozillaは予想している。そこで同社は今日、ヘッドセット専用のブラウザー“Firefox Reality”を披露した。Mozillaはこれまで、A-FrameとかWebVR/WebARといったスタンダードを作ることによってこの動きにとても重要な貢献をしているから、それもとくに意外ではない。

Mozillaがこの、クロスプラットホームでオープンソースなプロジェクトに注力していることは、これまでそれぞれ独自の方法で従来的なWebのコンテンツにアクセスしていたヘッドセットメーカーたちにとって歓迎すべき変化のはずだ。

Firefox Realityはまだ主流的メディアに採用されるほどの完成度ではないが、チームはとりあえず短いデモを公開した(上のビデオ)。

このデモはブラウザー上の仮想現実としてそれほどの説得力はないと思うけど、VRをWebで体験することに伴う大きな問題が反映されている。Webという2Dの世界に、なぜVRを持ち込むのか? わざわざヘッドセットのユーザーのためにコンテンツを3D化することに、どれだけの投資価値があるのか?

結局のところこのようなブラウザーは、本誌TechCrunchのような既存のサイトがそのコンテンツを仮想化しておもしろくするためにあるのではなくて、Webの上にまったく新しいユーザー体験を作りだすためにあるのだ。やや長めの短期としては、それはゲームだろう。しかしFirefoxのブログ記事は分野を特定せず、どこから始めてもいい、と言っている。“これは、エキサイティングな新しいプラットホームでまったく新しい体験を提供していく、私たちの長期的なプランの第一歩だ”、とその記事は言っている。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Firefoxであの迷惑な通知リクエストをブロックできるようになった

最近はどのサイトも、プッシュ通知の受信を迫る。それはオープンなWeb上のちょっとした迷惑だが、でも嬉しいことに、Firefoxのユーザーならあのポップアップを出ないようにできる。デスクトップ向けのFirefox 59では、Webサイトに、通知の送信を求めることを、やめさせることができる。

この同じ設定ダイアログ(下図)で、Webサイトがユーザーのデバイスのカメラやマイクロフォンや位置情報へのアクセスを求めることも、やめさせられる。ただし、ブラウザーを使用するビデオ会議にように、カメラやマイクが必要なWebアプリケーションもある。また、一部の地図アプリは、ユーザーの位置を知る必要があるだろう。しかしプッシュ通知だけは、たいていの人が、どこからの通知でもいいから欲しい、とは思わない。

今のところ、この新しい設定は設定メニューの中にやや埋もれている。見つけるためには、FirefoxのOptionsメニューからPermissions > Notification Settings > Blockへ行き、通知許可を求める今後のリクエストをブロックする。〔v58でも、個々のサイトごとに通知(やカメラなど)を不許可にすることはできる。〕

多くのサイトは、Webのスタンダードを利用してプッシュ通知を送り、これらの通知リクエストをポップアップしている。しかし一部のサイトはHTML5のオーバレイ機能を利用して通知をリクエストするから、いろんな用途のあるオーバレイを一律にブロックすることはできない。ただしMozillaは今、この問題の対策にも取り組んでいるそうだ。

最近の数か月でFirefoxはメジャーなアップデートがいくつかあったが、今回のv59は相対的にマイナーだ。そのほかの新しい機能としては、Macにおけるグラフィクスのレンダリング(描画)の高速化、FirefoxのHomeページの改良、アノテーションやスクリーンショット、ペンやタッチによる入力機能の改良などがある。Private Browsing Modeにもやや改良があり、リファラ(リンク元)のパス情報が削除される。これにより、ユーザーを追跡することがやや難しくなる。

Firefoxは遅くて面倒、と思ってこのところ使ってなかった人も、今なら試してみる価値がある。今のFirefoxは、あなたが知っていたFirefoxとは違う。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Samsungがデータ節約型モバイルブラウザーOpera Maxを閉鎖の瀬戸際で救う

Opera Maxは、Samsungがこのモバイルブラウザーを買収したため、消滅を免れた。

このブラウザーは、初期のいわゆるデータフレンドリーなモバイルブラウザーのひとつで、のちにプライバシーのための設定が加わった。たとえばそれは、安全でないWi-Fi接続に対する防御やVPNだ。人気は高く、50万以上インストールされたが、しかしそれでも、中国企業のコンソーシアムに買収されたOperaは昨年、その閉鎖を発表した

当時の発表声明はこうだった: “Operaはこのたび、Opera Maxの開発中止を決定した。このプロダクトの価値命題は弊社のブラウザープロダクトと大きく異なり、Operaにとって別のフォーカスを表していた。したがってこれからの弊社は、弊社のブラウザーと、今後のそのほかのサービスに注力していく”。

そこにSamsungが登場し、今日(米国時間2/23)、同社がそのサービスを拾い上げ、名前を“Samsung Max”にする、と発表した。— VentureBeatの特ダネ記事だ。

Samsung Max for Androidのスクリーンショット

Opera Maxのユーザーはアップデートにより、Samsungのバージョンに移行する。そのほかのユーザーはAndroidのアプリを入手したり、Galaxy Appsのストアへ行けばよい。ただし残念なことに、Androidアプリとは言っても前のOpera Maxと違って、Samsungのスマートフォンでしか使えない。

またAmazonは、新興市場向けにはデバイスへのプリロードを計画している。それらは、アルゼンチン、ブラジル、インドネシア、メキシコ、ナイジェリア、南アフリカ、タイ、そしてベトナムの市場だ。

Samsung R&D Institute IndiaのVP Seounghoon Ohは、声明の中でこう述べている: “Samsungで私たちは、すべてのデバイスで、全体的なデータ節約とプライバシー保護にコミットしてきた。そのために今回私たちは、弊社のミッドレンジのデバイスに独自のユニークなサービスとしてSamsung Maxを導入し、スマートフォン市場でSamusungのデバイスを優位に立たせようとしている”。

SamsungがOpera Maxの買収にいくら払ったのかは、明らかでない(買収なのかも)。しかし閉鎖に追い込まれていた製品だから、高い買い物ではなかっただろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa