GoPro、来年リリース予定の自社製ドローンから撮影した映像を公開

GoProは2016年初頭に、ドローンをリリースする予定にしている。それにむけて、GoProは発売予定のドローンより撮影した映像を公開している。とても滑らかなビデオが撮れているようだ。

ちなみにこのビデオを公開する数時間前に行ったQ3決算報告では、予想を下回る成長となったことを発表していた。決算発表後は株価が18%も下落する事態ともなった。アナリストたちがGoProの今後の成長力にも疑問を持ち、またビデオのマネタイズの可能性にも懐疑的であることを示した結果だ。GoProとしては、ドローンの投入で改めて市場の注目を取り戻したい狙いがある。

ともかく、公開されたビデオではまずその滑らかさに驚いてしまう。撮影後にぶれ補正などの編集は加えていないとのこと。カメラに搭載されたソフトウェアによるものなのか、それともハードウェア的なスタビライザーの機能によるものなのかはわからない。おそらくは双方の相乗効果によるものなのだろう。

先月のTechCrunch DisruptにてGoProのCEOであるNick Woodmanは、「ドローンの投入により、GoProカメラの魅力をいっそう引き出すことができるようになるでしょう」とも語っていた

GoProのカメラは既に他社製のドローンと組み合わせて利用されることが多い。GoProとしては自社製のドローンを用意することで、さらに売り上げを伸ばしていきたい考えであるわけだ。

Canva Disrupt SF 2015 Nick Woodman copy

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(翻訳:Maeda, H

Raspberry Piの大量注文はPi本体の構成をカスタマイズできる

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Raspberry Piをベースに製品を作るハードウェアスタートアップは今やとても多いが、これからはこの超人気マイコンボードの本体の構成等をニーズに合わせてカスタム発注できることになった。

Piの大量注文に対するこの特注仕様サービス(カスタマイゼーションサービス)は、大手販売代理店のelement14が昨日(米国時間10/27)立ち上げ、Pi応用製品を作るOEMたちの特殊なニーズに応えた設計と製造を提供していく。

特注(カスタマイゼーション)の対象は、ボードのレイアウト、ヘッダの有無、コネクタやインタフェイスの種類・仕様、構成の変更、オンボードメモリ、そのほかの拡張機能(I/O、電源、ワイヤレスチップなど)、となっている。

受注可能な最小ロットは、カスタマイゼーションの内容によってやや異なり、3000から5000のあいだだ。

今年の2月にPi(25ドルと35ドル)のグローバルな売上台数が500万を突破した。今回のカスタマイゼーションサービスによって台数はさらに伸びるだろう…コストにもよるが。element14は仕様を受け取ってから3週間以内に見積と設計概要を顧客に提供する。

同社は曰く、“価格はカスタマイゼーションの内容と受注台数で決まる。標準料金体系のようなものはなく、個々の顧客ごとに、その要求に応じて見積もりを作成する”、そうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

車の健康診断を実現するスマートドライブの「DriveOn」、Makuakeで先行販売を開始

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車速やエンジン回転数といったデータ情報を取得するために自動車に備え付けられた「OBD-IIコネクタ」。そのコネクタに専用のデバイスを接続し、BLEでデータをスマートフォンのアプリに飛ばし、さらにアプリ経由でクラウドに保存。自動車の“健康診断”ができるサービスが登場している。

海外では「AUTOMATIC」「Dash」などいくつかのサービスがあるが、日本でこの領域に挑戦しているスタートアップがスマートドライブだ。デバイスで得られる情報をもとに燃費などを確認できるだけでなく、急加速や急ブレーキを判定して「危険運転」を知らせてくれるところから、将来的には渋滞や事故の予測・回避までを目指すという。そんな同社が10月28日、その専用デバイスである「SmartDriveデバイス」とサービスを組み合わせた「DriveOn」の先行販売をサイバーエージェントクラウドファンディングのクラウドファンディングサイト「Makuake」上で開始した。デバイスの価格は7500円から。商品は2015年12月にユーザーの手元に届く予定だ。

SmartDriveデバイス

SmartDriveデバイス

スマートドライブの設立は2013年10月。これまでにベンチャーキャピタルのANRI(シード)や産業革新機構(シリーズA:マイルストーン達成で最大6億6000万円)から資金を調達している。総務省主催の新事業創出支援プログラム「I-Challenge!:ICTイノベーション創出チャレンジプログラム」の1号案件に採択されているほか、アクサ損害保険との業務提携も実施。次世代型保険の共同開発に向けたトライアルも行っている(ドライバーの運転特性に応じて保険料が割引される「テレマティクス保険」の開発をしているのだろう)。

スマートドライブ代表取締役の北川烈氏によると、同社はすでに保険会社やディーラーなどの法人向けには試験的なサービスを進めているのだという。だがそれではせっかくのプロダクトも限られたユーザーしか利用できない。そこで2016年からは一般販売も予定しているそうで、今回それに先駆けてMakuakeで先行販売するに至った。

将来的にはECだけでなく家電量販店や自動車用品店などの店舗販売、保険のほかディーラーやガソリンスタンド、整備工場などを通じたBtoBtoCモデルでの販売も予定している。エンタープライズ向けのソリューション開発も進めているそうで、2016年以降は商用車やバス、タクシー、トラックなどもターゲットにプロダクトを開発していくという。

靴下タイプのモニター・デバイス、Owletが赤ちゃんの命を救う―249ドルで予約受付中

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われわれのハードウェア・バトルフィールドで大人気だったデバイス、Owletがベータテストを終了そて市販が開始されりことが発表された。誰でも新しく赤ちゃんの両親になれば、赤ちゃんが夜中でも正常に呼吸しているか確かめたいだろう。Owletの市販開始の発表には、このデバイスを利用したおかげ実際に赤ちゃんの命が助かった例の証言も載せられている。

ファウンダーのJordan Monroeは次のように書いている。

Andrew、Pia、Easton―この3人の赤ちゃんbは真夜中に呼吸不全を起こしました。両親は私たちのOwletモニターのおかげで即座にそのことに気づき、対処を始めることができました。赤ちゃんのうち2人は、両親が気づいたときには真っ青で、呼吸を再開させるために両親は人工呼吸をしなければならなかったということです。

これは私たちOwletからの発表えす。もし赤ちゃんが何らかの理由で呼吸困難に陥った場合、Owletは危険を両親に確実に知らせる能力があります。私たちはOwletのプライベート・ベータテストを終了し、市販を開始できる運びとなったこをお知らせします。

Monroeは慎重な表現でOwletが乳幼児突然死症候群(SIDS)を防止できるとはいわず、呼吸困難に陥ったことを両親に知らせることができると表現している。

子育ての経験者として、私は子供たちが寝ている寝室が奇妙に鎮まり返っているのに気づいたときの不安な感じをよく知っている。 Owletソックスを足につけていれば、新米両親は子供が息をしていることには確信がもてるわけだ。子供の様子を確かめたいという欲望は抑えがたく強くなることがしばしばなので、簡単なソックスでそのいくぶんかがに安心がもたらされるなら安いものかもしれない。.

Owletソックスは1個249ドルで受付を開始している。.ともすれば私のような皮肉屋は電子ソックスなんか履かせずにときどき寝ている子供の顔を叩いてみればいいじゃないかなどと思いがちだが、両親の安心して眠りたいという思いは、往々にして、高価なテクノロジーをものともしないことになるようだ。

Owletは最近、700万ドルのシリーズAラウンドを完了している。.

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

家庭向けロボ「Jibo」は何が従来のロボットと違う? TechCrunch TokyoにCEOが来るぞ

11月17日、18日に迫ったTechCrunch Tokyo 2015で、またもう1人、海外ゲストスピーカーが決まったのでお知らせしたい。家庭向けロボットを開発する「Jibo」でCEOを務めるSteve Chambers氏が登壇する。Jiboは2012年創業で、Indiegogoで7400人を超える支援者から約370万ドル(約4.5億円)の資金を集めて注目される米東海岸発のロボット関連スタートアップだ。これまでに4度のラウンドで約3860万ドル(約46.8億円)もの資金を調達している。TechCrunch Japanの読者には、以下の動画に見覚えのある人も多いのではないだろうか。

現在、まだ量産出荷には至っていないものの、すでに試作量産品を作っていて、いまはSDKを準備中という。Chambers氏によれば上の動画ほど速くはないものの、首の動きは動画の通りだし、しゃべり方も動画に近い仕上がりになっているという。Jiboには腕はないし、目も1つだけ。でも、流れるような動きはコミカルだし、何か動作や目のアニメーションに人間らしさのようなものを感じてしまう。以下の2つの動画を見ると、これらが長年の研究に基いて注意深くデザインされたものであることがわかる。

相手が誰か認識し、感情表現をするロボット

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Jibo CEOのSteve Chambers氏

Jiboがこれまでに存在した家庭向けロボットやスマート・トイと異なるのは、顔認識によって家族のメンバーの区別が付くことだという。これまでにも個性を持ったロボットというのはあったが、相手によって違った対応をするとか、好みを覚えるといったものはなかった。その時々で誰に向かって話をしているのかJiboは分かっているので、メッセージングアプリやエージェント的アプリでの使い分けができるのだそうだ。

もう1つ、Jiboが従来のロボットと違うのは、Jibo側から人間側に話かけることがあることだそうだ。Siriが典型だが、これまでのロボットは人間側から話しかけて何かを頼み、ロボットがそれに応えるというのが基本的なインタラクションの流れだった。Chambers氏によると、利用者となる家族と「親しい関係」(social rapport)を築こうというのがJiboのコアにあるコンセプトだという。

Jibo創業に携わり、現在同社のチーフサイエンティストを務めているのはMITメディア・ラボ准教授のCynthia Breazeal氏だ。Jibo創業以前にも彼女は、アフェクティブ・コンピューティングという研究分野で、Jiboを思わせるロボットを、いくつか作り出してきた。アフェクティブ・コンピューティングというのは感情を識別、認識し、人間らしい感情表現をコンピューティングに生かすかという研究分野。1990年代にBreazeal氏が作ったKismetというフェイス・トゥー・フェイスでインタラクトするロボットも、この研究の一環で、以下の動画を見たことがある人も多いだろう。

Kismet

火星探査や自動車工場では、すでにロボットが使われているというのに、なぜまだ家庭にロボットが存在していないのか。その理由は、これまでのロボットには人間のようなソーシャルなインタラクションが欠けていたから、というのがBreazeal氏の主張で、それを商業的なプロジェクトにしたのがJiboということだ。

2014年7月のJiboのブログによれば、JiboのSDKはグラフィカルに行動を記述できるものと、JavaScript APIを使ってNode.jsベース直接プログラムできる環境とが用意されるようだ。Jiboは買ってきて数時間で飽きるオモチャではなく、スマホのような「プラットフォーム」の提供によるエコシステムの創出を狙っている、とJiboでエンジニアリングの責任者を務めるAndy Atkins氏はブログで書いている。Atkins氏はかつてAppleでNewtonのネットワーク関連APIを開発したことに始まり、後のAndroidを創業するAndy Rubinが共同創業者だったDangerでJavaベースのSDKの開発チームをリードしていた人物。今回TechCrunch Tokyoに登壇してくれるCEOのSteve Chambers氏は、音声認識エンジンや関連ソリューションで知られるNuanceを率いていた人物だ。NuanceはSiriにも技術提供をしていることで知られている。このほか、Jiboには、iRobotのプリンシパル・エンジニアだったRobert Pack氏もジョインするなど、どんどんタレントを集めている。潤沢な資金と人材を集めたJiboから出てくる「家庭向けロボット」という製品が、どんなものになるのか、とても興味深い。

JiboのSteve Chambers CEOは11月17日にTechCrunch Tokyo 2015で登壇予定である。ぜひ近未来の家庭向けロボットの話を聞きに来てほしい。

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Surface Pro 4はWindows 10を得て最良のタブレットに―仕事に使うならSurface Bookとさてどっち?

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Microsoftは先日のプレスイベントで重要な2つのハードウェア、Surface Pro 4とSurface Bookを発表した。Surface Pro 4のハードは実質的にSurface Pro 3だが、Windows 10搭載のおかげで初めて仕事に使えるマシンに生まれ変わった。Microsoftの歴史上、これは初の現象かもしれない。レビューの結論は以上だ。読者は解散してよろしい。

というわけにもいかないので、Surface Pro 4と兄貴分のSurface Bookを先週いっぱい使ってみた経験を少し詳しく報告しよう。この両機種は最初の印象ではそっくりだったが、実際に触れてみると、まるで違う製品だった。そのあたりも紹介していきたい。読者は新しいSurface Proについて少なくも漠然とした印象くらいはお持ちと考える。もしそうでないなら、まずこちらを読んでいただきたい。

概要と印象

Surface Pro 4はPro 3に比べて筐体がやや薄くなり、ハードは強力になった。また各所に改良の努力が見られる。

あっさり言ってしまえば、内容としては前回の製品とほぼ同様のタブレットだ。しかし MicrosoftはPro 4で「最良のタブレット」を目指した。そのために搭載されたのがWindows 10だが、これは前回Pro 3に搭載されたWindows 8.1が強みというより弱みになっていたのと対照的だ。

Windows 10を得てPro 4は以前と比べものにならないくらい強力になった。なんども同じことを言うなと叱られそうだが、事実なので止むをえない。

Microsoft Surface Pro 4 Tabletop

比較

Surface BookとSurface Pro 4を同時にテストすると両機種の差異が非常によくわかる。重要な点から紹介しよう。:

  • Surface Pro 4はタブレットのハイブリッドであり、そのとおり、ユーザーのタブレットないし軽量ノートをリプレースしようとしている。
  • Surface Bookはノートのハイブリッドであり、メイン・マシン、ないしセカンド・マシンの位置を占めようとしている。

両製品のサイズ、モニター、バッテリー容量、キーボード、価格などがこれを裏付けている。

  • Surface Pro 4はより小型で、軽く、持ち歩きに便利、Bookに比べて価格が安い。
  • Surface Bookはより大型で、重く、持ち歩きに不便で、Pro 4より価格がはるかに高い。

つまりユーザーのニーズによってどちらの製品が適切か決まることになる。

これだけでは多少漠然とした解説かもしれない。たしかに両製品ともカテゴリーとしてタブレットとノートの境界線上に位置しており、注意深く観察しないと違いを見失いがちだ。

Microsoft Surface Pro 4 Touch Cover Onstage

ところがうまくしたもので、実際に使ってみると両者はまるで違う。Pro 4はデスクトップで使う製品で、おそらくは普段は強力で大型のモニタが接続されているだろう。Surface Bookをタブレットとして使ってみると、いささか違和感がある。

私は発売前にお蔵になってしまったSurface Mini以外のSurfaceはすべてテストしてきた。その上で言うが、Surface Pro 4はこれまででダントツに最良のSurfaceだ。
信じてもらいたい。

メリット

私が前回のSurface Pro 3に感じていた最大の不満はWindows 8.1とキーボードの設定方法だった。今回Type Coverは大きく改良されて使いやすいキーボードになった。とはいえ専用キーボードを好むコンピュータ・オタクも多いだろう。仕事でタイプしているならほんのわずかの能率の差も大きく影響する。

Surface Pro 4のキーボード、いわゆるType Coverはこの種の製品として断然最良だ。機能としては見たとおりだが、キータッチや信頼性などどこにも妥協の跡が感じられずまったく申し分ない。もちろん極めて薄型のキーボードを叩いている感触はある。ただそれがまったく気にならないのだ。

Microsoft Surface Pro 4

比較を続けるならPro 4のタイプカバーはSurface Bookの専用キーボードのレベルにほとんど達している。ほとんど、ということはやはり多少そこに差がある。頑丈なノートパソコンの筐体をカバーで完全に再現するのは無理だ。またSurface Bookのキーボードはフルメタル製だ。

デメリット

ここまで読んで「お前は壊れてレコードプレイヤーか? さっきから同じことばかり言っているぞ」という感想をもたれたのであれば申し訳ない。だがSurface
Pro 4はこれまでの不満を一気に解消するような製品に仕上がっているのも事実だ。

とはいえ、 Pro 4にも限界はある。もし読者があらゆる作業が可能なフルパワー・マシンを求めているならPro 4は向かない。毎日外出しており、そのつど重いマシンを担いていくのが気が進まないならPro 4は好適だ。しかしあくまでニッチ・デバイスだということには留意されたい。

Microsoft Surface Pro 4 Stylus Array 2

しかしそういう機能上の点はあまり重要な問題ではない。Surface Pro 4に対して私が感じる最大の違和感は価格だ。MicrosoftはPro 3に比べてPro 4を100ドル以上も値上げした。Pro 4は入門モデルでさえ899ドルもする。キーボード(Type Cover)は別にしてだ。つまりそこそこ実用になるPro 4を買えば。楽に1000ドルを超えてしまう。メイン・マシン以外のコンピュータにしては良い価格といわざるを得ない。

しかしMicrosftの考えではPro 4はビジネス用であり、ホーム・マシンではないようだ。MicrosofttはPro 4のターゲットとして企業のIT担当を考えていると思われる。ここにその証拠が上がっている

一般の認識

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誰もがPro 4をビジネス用と考えている

とりあえず結論

段階的な改良というのはそれぞれの製品を実際に使ってみないとなかなか実感できない。それでもSurface Pro 4が非常にすぐれたデバイスであることには変わりない。デスクトップマシンならSurface Bookのパワーが欲しいが、仕事で外に持ち歩くなら断然Pro 4だ。どちらも毎日の作業にすぐにでも欲しいところだ。

このタブレット、Pro 4はバッテリーが強力で、スクリーンは美しく、スタイラスペンのタッチは軽快だ。キーボードも良い。

現在のところ興味があるのは、Surface Bookがその強力なパワーでPro 4のシェアを侵食するかどうかだ。それとも両デバイスは全体としてSurfaceのシェア(と売上)を拡大するだろうか? 今後じっくり観察していきたいところだ。

〔日本版〕Surface Pro 4はMicrosoftが日本版を予約受付中。価格は13万4784円(税込)から。Surface Bookについては現在Microsoftサイトでは予約分は売切のようだが、他社サイトから予約できるようだ。価格は不明。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Nexus 6P、ハンズオン詳細レビュー―これこそ待ちに待ったデバイスだ

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先月、Sundar Pichaiは新生GoogleのCEOとして最初のプレゼンを行い、多数のハードウェアを紹介した。その一つがGoogleのAndroidスマートフォンのプラグシップとなるuawe製のNexus 6Pだった。新しいハードにはいつもわくわくさせられる。Nexus6Pを手にとってチェックすることができたので、さっそく報告しよう。

なお、私は先月のイベントでGoogleのインダストリアルデザイン・マネージャーのJeff Hoeferから話をを聞き、大いに参考になった。

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私にとってNexus 6PはAndoroidデバイスの「王冠の宝石」だ。 Googleの上級副社長、 Bradley Horowitzが語ったところによれば、6Pは「これこそわれわれが長年待ちに待ったデバイス」」だという。

Nexus 6Pにはもちろん欠点もあるが、全体としてきわめてよくできたスマートフォンであり、 最新のOS、 Marshmallowを搭載したAndroidとして最良のものだ。見た目も豪華であり、頑丈で動きも速い。価格は32GBが499ドルからだ。販売はGoogle Playストアから行われる。.

スペック

まずスペックからみていこう。:

ディスプレイ
5.7インチの WQHD (2560 x 1440) AMOLEDディスプレイは非常に美しい。Gorilla Glass 4が採用され、Googleによれば「指紋や汚れがつきにくいコーティング」になっているという。残念ながら私がテストしたモデルはすぐに指紋だらけになった。私の指が不必要に脂症なのかもしれない。.

カメラ
カメラは特筆すべきものだ。リアカメラは1230万画素、赤外線レーザー補助光を採用したオートフォーカスだ。毎秒30フレームで4Kビデオが撮影できる。フラッシュも優れもので、被写体を白っぽく飛ばしたりしにくい。フロントカメラは800万画素だが、十分きれいなHDビデオが撮れる。

CPU、メモリ、ストレージ
このマシンは速い。CPUはQualcommの最新のSnapdragon 810で、 3GBの高速LPDDR4 RAM.に助けられている。メモリは32GB、 64GB、128GBから選べる8。Appleがいまだにリストアップしている16GBモデルは存在しない。.

その他
筐体には陽極酸化アルミが用いられており、手触りが良い。正面向きにステレオ・スピーカーを備えており、サウンドは素晴らしい。部屋の向こう側においてビデオ再生を楽しめる。3個のマイクが装備されてノイズキャンセリング機構が作動する。.

バッテリーも優れもののようだ。私はまだ丸一日しか使っていないが、充電の必要は感じなかった。このデバイスのUSB Type-Cの接続は通常よりずっと速い充電が可能だ。専用プラグを持ち歩く必要があるとはいえ、充電5%から20%まで数分でチャージできるという。

【中略】

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筐体のバリエーションについては、アルミ、グラファイト、フロストの各仕上げから選べる。私は黒っぽい色が好きだが、これは個人の好みだろう。イベントで3色すべて見たがどれを選んでも失敗ということはない。メタルのタッチは特にゴージャスだ。これに引き換え、Nexus 5Xのプラスティック筐体は少々チープに見えた

撮影実例

Googleは今年のNexusモデルのカメラの改良には全力を挙げたようだ。5Xと6Pは同一のリアカメラを共有する。撮影例をご覧になれば納得できるだろうが、プロ級の写真が撮れる。画素数、シャッター速度とも申し分ない。

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私は写真で身を立てているわけではないが、これまで何年も写真撮影に関して真剣に勉強してきた。私は普段ニコンのデジタル一眼を携帯して記事に挿入する写真を撮影してきた。今回のNexus 6Pはニコンのデジイチに匹敵する写真を撮る。画質はクリスプでズームが効いている。ズーム機能をオンにしても気になるほど画質が落ちることはない。

4Kビデオも美しい。

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【中略】

tl;dr(長すぎな文章を要約)

読者が現にNexus 6を所有しているなら、Craigslistに「売りたし」の広告を掲載したくなるだろう。新しいNexusの素晴らしい点はアンロックされていることだ。つまりキャリアに縛られずにすむ。運よく招待されていれば、もっぱらGoogle Fiを利用してすませることもできる。

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読者がiPhone愛好家なら、どんなスマートフォンが登場してそれを変えるのは不可能だろうが、それにいちばん近いのは新しいNexus 6Pだろう。デザインはソリッドでしっかりしており、ハードもソフトも信頼できる。価格は32GBモデルが499ドルからで、必要に応じてストレージを追加できる。CPUも強力で最新のAndroid OSの威力を十二分に味わえるだろう。

だが、来年はどうなるだろうか? 私としてGoogleには独自スマートフォンを製造して欲しい。Googleにはその能力がある。Googleが独自スマートフォンの製造に乗り出せば、Appleに対して巨大なマーケティング上の優位を得られると思う。今のところ、iPhonを手に取ると、世界中のどのメーカーもこれに近いモデルさえ作るのは無理だろうと思わざるを得ない。だからこそここではGoogleに期待したい。Googleが自ら製造、販売に乗り出せば市場にスラムダンク級の衝撃を与えることだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

E-Ink式「曲がる」タッチスクリーンを備えたウェアラブル・リストバンドのWove

Woveをご存知だろうか。腕に巻きつけて使うことのできるiPadを目指すデバイスで、ディスプレイ部分を自在に曲げて手首にフィットさせて使うことができる。

開発したのはPolyeraで、これが同社最初のコンシューマー・プロダクトとなる。スマートウォッチと同様の位置づけとなるデバイスだが、大きなディスプレイを自在に曲げて使えるのが新しい。折り曲げ可能なタッチスクリーンディスプレイの可能性を試すものともなっている。紙のようなしなやかさをもつプロダクトというのが、次々に登場してくることになるのかもしれない。

共同ファウンダーであるPhil InagakiがPolyeraを設立したのは10年前のことだ。ここで紹介しているWoveが誕生したのは2年半前のこと。Polyeraはデジタル・ファブリック技術で特許を取得しており、電子プロダクトを「柔軟」化したものを生み出してきている。これまでには「フレキシブル・トランジスタ」や曲げることのできるディスプレイなどを開発してきている。そうして培った技術を活用して、今回もWoveを世に問うこととしたのだ。

Wove

Woveは1040×200のマルチタッチスクリーンを搭載しており、表示する情報や走らせるアプリケーションなどは自由に選ぶことができる。ちなみに画面はKindle同様のE-inkディスプレイとなっている。また一度に複数のアプリケーションを走らせて情報を表示することもできるようになっているそうだ。

大画面を備えつつ電力消費を抑えて長時間利用できる、これまでとは全く異なるウェアラブルデバイスを作りたかったのです。
— Phil Inagaki, Polyera
搭載されるOSはAndroidをベースとしたWove OSという独自のもので、Bluetooth経由でスマートフォンに接続する。Woveの最初のプロトタイプは12月に世に出てくる予定となっている。Polyeraはリリースに備えて、アプリケーション開発のためにWove OSの情報を公開している。ちなみに消費者向けのデバイスを世に出すのは2016年の中頃になるだろうとInagakiは言っている。

Wove

また、Wove OSプラットフォームの魅力を高めるために、メジャーなアプリケーションメーカーとも提携作業を行おうとしているところなのだそうだ。「大画面を備えつつ電力消費を抑えて長時間利用できる、これまでとは全く異なるウェアラブルデバイスを作りたかったのです。」とInagakiはTechCrunchのインタビューに応えている。

価格はまだ未定なのだとのこと。ただ、Apple Watchの最廉価版より安くするのだそうだ。

世界初となる折り曲げ可能なウェアラブルデバイスというのは、確かに面白そうな感じがする。インタビューと、Woveが動作する様子を上のビデオに収録しているのでぜひご覧頂きたい。Woveがいったいどんなものなのかをご理解いただけるはずだ。

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(翻訳:Maeda, H

ありそうでなかったウェアラブル・トランシーバー「BONX」 スノボ好きの元東大生が開発

“ウェアラブル・トランシーバー”というと既存ジャンルに思えるが、そうではない。日本のスタートアップ企業から面白いガジェットが登場した。2014年11月創業のチケイは今日、「BONX」を発表してクラウドファンディングを通じた予約販売を開始した。予約販売の価格は、1個1万5800円、2個だと1つあたり1万4800円などとなっている。色は4色。出荷は11月末から12月中旬。

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BONXは片耳にぶら下げる小型デバイスで、スノーボードや釣り、自転車、ランニングなど屋外で複数人で遊ぶようなときに仲間同士でリアルタイムで会話ができるというコミュニケーションツールだ。耳に装着したBONXは専用アプリを使ってBluetoothで利用者のスマホと接続する。アプリは3G/LTEのネット通信を介して、ほかの利用者と接続しているので、デバイス(利用者)同士の接続距離は、Bluetoothの制限を受けない。

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ここまで聞くと、Blutoothヘッドセットのような感じと思うかもしれないが、以下の点がBONXではユニークだ。

まず、しゃべっているときだけ利用者の音声を拾って接続中の仲間全員に届ける「ハンズフリーモード」を実装しているのが特徴だ。ハンズフリーモードでは、東大発ベンチャーのフェアリーデバイセズが開発した音声認識技術を使うことで、人間の発話だけを検知している。スノボや自転車だと速いと時速30〜50km程度で動くことになるが、このときの風切音や、周囲を行き交うトラックのエンジン音など、外部ノイズを拾いづらい設計になっている。マイクも2つ搭載してマルチレイヤーによる騒音、風切り対策をしているという。こうした対策がない一般的Bluetoothヘッドセットは、スポーツなどでは風切音で使い物にならなくなる。

従来のBluetoothによる音声通話と、BLEによるスマホとのペアリングという新旧のBluetoothを同時に使う「デュアルモード」を使っているのも実装上の特徴で、これによって高音質と低消費電力を実現している。チケイ創業者でCEOの宮坂貴大氏によれば、バッテリー駆動時間は現在バッテリーモジュールの調達中のために不確定であるものの最低5時間以上は確保できるだろうとしている。

BONXはハンズフリーモード以外にも、「ノーマルモード」を用意している。これは、いわゆるPTT(プッシュ・トゥ・トーク)で、トランシーバーのようにしゃべりたいときに明示的にボタンを押す形だ。ノーマルモードで利用するとバッテリーがより長時間持つほか、音声の遅延が少ないという。ハンズフリーモードでは音声検知をしている分、遅延が入るが、ぼくが量産試作機を実際に少し使ってみた感じでは実用上問題ないレベルのものに感じられたことを付け加えておこう。サーバ側の実装としても、遅延の蓄積が検知された段階で遅延分を無視して、リアルタイム性を優先するような処理を入れるなどBONXでは「スポーツなどでのリアルタイムコミュニケーション」というユースケースに特化した最適化をしているそうだ。この利用シーンについてチケイは「アウトドアで激しい運動をしている最中でも、まるでちゃぶ台を囲んでいるかのような自然な会話ができるというのは、実際に体験として画期的」で、「BONXを使うことで逆に、今までがどれだけ孤独だったのか気づきます」と説明している。

GoProにインスピレーション、スノボ好きの元東大生が起業

チケイを2014年11月に創業した宮坂貴大CEOは、東京大学で修士課程を終えるまで合計8年間大学にいたが、「大学時代は、半分くらいはスノボをやっていて、4年間は北半球と南半球を往復していた」というほどのスノボ好き。2011年4月の大学卒業後はボストン・コンサルティングで戦略コンサルタントとしての道を歩んでいたが、BONXのアイデアを思い付いて2014年8月に退社。もともと「いつかは自分で事業をやりたいとは思っていた」という宮坂CEOは、肥料や農薬を使わない「代替農業」での起業も考えていたが、GoProの華々しい成功にインスピレーションを受けたそう。

チケイ創業者でCEOの宮坂貴大氏

「BONXを思い付いたのは、GoProの事業を見たことがきっかけです。サーファーだった人(GoPro創業者のニック・ウッドマンのこと)が自分自身の姿を撮りたいということでカメラを作ったのがGoProの始まり。個人的なニーズを事業化したわけですよね。これは自分でもできるんじゃないかと思ったんです」。もともとスノボの経験から潜在的ニーズは感じていた。ただ、ニーズがあるならすでに製品があって良さそうなもの。「なぜ今までBONXのようなものがなかったのか?」という問いに対して、宮坂CEOはデュアルモード対応Bluetoothチップが出てきたことや、野外でも電波が入るようになった外的環境の変化を指摘する。

ウィンタースポーツの文脈で言えば、実は日本がウィンタースポーツ大国であるということもある。1992年のピーク時に2000万人いたウィンタースポーツ人口が800万人に激減しているとはいえ、まだまだ多いし回復の兆しもある。規模の違いはあれど、世界にある2000箇所のスキー場の3分の1は日本国内にあるそうだ。宮坂CEOは、すでに電波状況を調べるべく各地のスキー場へ足を運んでいるそうだが、シリコンバレーの人たちが必ずいくスキー場のタホ湖ではケータイの電波が入らないという。つまり、シリコンバレーのギークたちは「雪山なんて電波入らないじゃん」と思っているかもしれず、BONXは日本で生まれるべくして生まれたようなところがあるのだ。ちなみに全世界だとウィンタースポーツ人口は5000万〜1億人程度と言われているそうだ。もう1つのBONXのターゲット層であるサイクリストは数千万人規模。

宮坂CEO自身は文系だが、プログラミングやArduino工作を自分で勉強したりハッカソンに参加する中で、ハードウェア関連スタートアップ企業のユカイ工学創業者で代表の青木俊介氏に出会い、そこからiOSハッカーで知られる堤修一氏などをプロジェクトに巻き込んだ。現在は早稲田大学系VCのウエルインベストメントなどから総額1億円ほどの資金を集め、フルタイム4、5人、フリーランスも入れると14、5人というチームでプロジェクトが動き始めているという。

アイデアの検証は2014年末に開始して、今は量産試作段階。この11月にも深センでの量産を開始する。ハードウェアスタートアップが深センで量産するというと、予期せぬトラブル発生という事態も脳裏をよぎるが、実はプロジェクトチームには元エレコムのデザイナーが立ち上げたデザイン事務所が入っていて、深センでの発注経験があるエレコム時代のチームでやってるのだとか。国内GreenFundingでのキャンペーンを終えたら、第2弾として来春にはKickstarterでのキャンペーンも予定している。第2弾では、よりスポーツに適した性能を発揮するモジュールを組み込むアイデアもあるそうだ。

さて、BONXを発表したチケイだが、実は11月17日、18日に渋谷ヒカリエで開催予定のTechCrunch Tokyo 2015のスタートアップバトルのファイナリストとして登壇が決定している。書類審査による予選を勝ち残った12社のうちの1社だ。まだチケットを販売中なので、ぜひチケイのようなスタートアップの勇姿を会場に見に来てほしい。

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Apple、4Kおよび5Kディスプレイを搭載した新iMacを発表

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AppleがiMacラインにて超高解像度スクリーンの適用をさらにおしすすめてきた。21.5インチのオールインワンiMacに4Kスクリーンを採用したのだ。さらに27インチのiMacでは5Kディスプレイが搭載されることとなった。

これにより1920×1080の画面をもつ機種は安価な21.5インチモデルのみとなった。iPhone 6sでも4Kカメラを搭載しており、もはや1920×1080のサイズへのニーズは低下しつつあると判断しているのだろう。

もちろんピクセル数が増すことにより価格も高くなっている。新たにアナウンスされた4Kマックは172,800円からとなっており、1080pモデルの126,800円からとくらべればかなり高額になっている。ちなみに4Kモデルでも標準搭載メモリーは8GBで、グラフィックカードも1080pモデルの高性能版から変わっていない。

なおMagic Keyboardも新しくなっている。より小さく、軽くなっているようだ。電池はリチウムイオンとなり、従来の単三電池から変更されている。キーボードにはLightningケーブルが繋がり、搭載のリチウムイオン電池を2時間で充電できるとのこと。1回の充電で1ヶ月程度利用できるのだそうだ。

(Apple Japan、iMacのページはこちらより)

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GitHubがU2Fセキュリティキーをサポート、より強力な二要素認証を導入

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今日(米国時間10/1)GitHubは同社初のユーザカンファレンスGitHub Universeを開催し、その席で、Yubicoなどが提供しているセキュリティキーFIDO Universal 2nd Factor(U2F)のサポートを開始する、と発表した。それはUSBポートに挿入して使う文字通りの“鍵”デバイスで、挿入すると第二要素の認証コードを自動的に生成するので、Google AuthenticatorやAuthyなどの6桁のコードを手入力する必要がない。

二要素認証はフィッシングや中間者攻撃の撃退に効果的だが、完全な対策ではない。しかしU2Fセキュリティキーを使うと、サイトと情報交換をせず、最初のセットアップ時にすでに認証されているから、ログイン時の欺瞞行為が難しい。ただし今のところU2FをサポートしているブラウザはGoogleのChromeのみだ。〔もちろん相手サイトがサポートしていなければならない。〕

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GitHubはすでに、AuthenticatorのようなアプリやSMSにより、二要素認証をサポートしている。同社のセキュリティ担当VP Shawn Davenportによると、GitHubの現在の1100万のユーザのうち、約30万が二要素認証を使っている。この数をさらに増やし、またセキュリティキーの採用に弾みをつけるために、同社はYubicoとパートナーして最初の5000名の購入者にはキーを5ドルで提供し、その後の購入者には2割引きで提供する。

Davenportによると同社は最近、二要素認証のサポートに関していくつかの問題に遭遇した。たとえば、SMSを国際的に使うと、セキュリティの信頼性が落ちる。またスマートフォンを頻繁に買い換えるユーザが多く、そのときセキュリティトークンの移送を忘れて、認証アプリが動かない、ということもある。

YubicoのCEOでファウンダのStina Ehrensvardによると、今やGitHubは同社の三番目の大企業パートナーとして、U2Fキーの普及に努めてくれる。最初のパートナーはGoogleDropboxだ。彼女によると同社は今、これらのパートナーのおかげで伸びているが、Chrome以外のブラウザがサポートすることによってもっと広く普及させたい、という。今YubicoはMozillaやMicrosoftに働きかけているが、“彼らの動きは鈍い”そうだ。

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Chromecastはどれぐらい成功したのか?売れた台数は2000万台、対応コンテンツサイトどんどん増える

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今日(米国時間9/29)のNexusイベントでGoogleは、Chromecastの二つの新機種を紹介する前に、この、テレビをインターネットテレビにしてしまう小さなデバイスの、近況を報告した。それは2000万台売れたというから、感動的というよりも驚異的な数字だ。

ChromecastはHDMIでテレビに接続し、自宅のWi-Fiからネット上のコンテンツを受け取ってテレビに表示する。本体にコントロール機能はまったくないから、スマートフォン、タブレット、あるいはラップトップコンピュータなどから(専用アプリケーション/アプリをインストールして)コントロール(コンテンツの指定など)する。わずか35ドルのデバイスにしては、よくできている。

テレビでインターネットを楽しめるために、Wi-Fi対応のPCをHDMIスティックにした製品は前からある。しかし完全にテレビの画面らしい表示ができるChromecastは、コンテンツ提供側での対応(Chromecastのサポート)が必要だ。YouTubeをはじめ、有力コンテンツサイトの多くが、すでにChromecast対応になっている。AmazonのFire TVやRokuのStreaming Stickなどは、Chromecastのものまね製品だ。コンペティタはほかにも、もっとあるかもしれない。

今後はさらに、Showtime、Sling TV、NBA、MLBなどもChromecastをサポートする。ただし2000万人が実際にChromecastを使ってるかどうかは不明だ。

今度のChromecastは、従来からのテレビ用のデバイス(デザインを一新)のほかに、テレビではなくスピーカーシステムに接続するChromecast Audioがある。映像を見ずに音楽だけを聴くならこれで十分〔テレビの音声を良質なスピーカーで聴いてもよい〕。今回の新型Chromecastに関する、詳しい本誌記事がここにある。

〔訳注: Chromecast対応アプリ一覧(Spotifyも加わった)。ニコ動などChromecast非対応サイトもChromecastでテレビ表示できるスマホアプリSmartVideoCast for Chromecastがある(iOS/Android)。〕

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Nexus 5Xおよび6Pに触ってみた最初の印象(ビデオ)

Googleが、サンフランシスコで行ったプレスイベントにて、2つの新しいNexusスマートフォンをデビューさせた。同時にChromecastのアップデートおよび音楽専用のChromecastも発表している。Googleが行った中では過去最大級のハードウェアイベントで、新しいデバイスを少々試してみることもできた。

金属ケースをまとったNexus 6Pは、高級感にあふれている。重量はそこそこあるが、これまでの(大きすぎた)Nexus 6よりも若干スマートになったことにより、手に馴染みやすくはなっているようだ。Googleによると、従来モデルよりも多少軽くなっているとのことだが、体感できるほどではないように思う。AMOLEDディスプレイは美しく仕上がっているようだ。ただし実際の使用環境で使ってみるまではよくわからない点もある。会場で見た限りでは非常にシャープで発色も素晴らしかった。しかし、予想を大きく上回るといったほどではない。

やはり会場内の環境下で試した限りでの話だが、カメラの性能も大幅にアップしているように思える。ただし暗い場所でのテストなどは行えていない。

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新しいNexus 6Pに比べると、小型のNexus 5Xの方は高級感に欠けると言わざるを得まい。6Pが金属カバーを採用しているのに対して、5Xの方がプラスチックであることが強く影響している。ただし6Pと比べると130ドルも安いこともあり、全体的には魅力的なデバイスと言えるだろう。カメラ性能については6Pと同等となっている。

5Xを手にしたとき、最初に感じるのはその軽さだろう。2400mAhのバッテリーを使っているとはちょっと信じられないほどだ。1080pの画面に新しさはないが、やはり表示は美しい。

どちらの機種を選ぶべきか。TechCrunchとしてはどちらかをおすすめするほどに十分なテストはまだ行えていない。詳細なレビューはまた時を改めて行いたい。少し触ってみた程度で判断するのであれば、自分としては6Pの方に魅力を感じる。以前のNexus 6ほどの扱いにくさを感じないように思うのだ。それに、手元にNexus 5を持っていることも6Pを持ってみたい理由だ。

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人気のNexus 5後継機のNexus 5Xが登場。カメラ性能も向上して価格は379ドルより

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噂通り、GoogleはNexus 5の後継となるスマートフォンを発表した。ちなみにNexus 5はNexusシリーズの中でもっとも人気のあるシリーズだ。

新たに発表されたLG製のNexus 5Xは5.2インチディスプレイを搭載し、Qualcomm Snapdragon 808プロセッサーで動作する。RAMは2GBで画面は1080pの解像度となっている。画面サイズは大きくなったが、解像度は変わっていないということになる。バッテリー容量は2700mAhだ。

価格の方は16GBモデルが379ドルで、32GBモデルが429ドルとなっている。本日からPlay Storeでのプレオーダーが開始となる。尚、Play Storeで利用できる50ドル分のクレジットもついているそうだ。

また、Apple Careと似た仕組みも投入されることとなった。59ドルで保証期間を延長して、事故による破損などの保証を1年間延長して受けることができるようになっている。

OSは上にも記したとおりAndroidの最新版(Marshmallow)で、アメリカのキャリアについてはすべて対応するようだ。

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ところで従来のNexus 5については、カメラがその最大の弱点となっていた。新しいNexus 5Xは背面側に12.3メガピクセルのカメラを搭載(旧版は8メガピクセルだった)し、フロント側には5メガピクセルのカメラを搭載している。またカメラアプリケーションの性能も向上しているようだ。これにより良い写真が撮れるようになっていると思いたいところではあるが、これまでNexusのカメラには何度も裏切られてきた。実際に試してみるまでは、カメラについての評価は先送りしておきたい。

なお、新しいカメラではスローモーションビデオも撮影できるようになっているらしい。

さらに、これも噂されていたが、背面には指紋スキャナーも搭載されている。Android Marshmallowは、指紋スキャンをサポートする最初のシステムとなる。それで、これまでと同様に、Nexusシリーズにて最新機能をサポートすることとしたわけだ。

充電にはUSB-Cのコネクターを用いる。USB-Cはデータの通信速度がはやいのが特徴だが、より大きな電力を供給することもできるようになっている。すなわち充電にかかる時間を短縮することができるわけだ。

USB-Cの企画策定にはGoogleも参加しており、Chromebook Pixelでも採用している。AppleもUSB-Cを採用している。但し今のところAppleは、スマートフォンではなく小型のMacbookでのみUSB-Cを採用している。

Neuxs 5Xにはまだいろいろな新機能が搭載されていると思われる。また新たな情報が入れば改めてお伝えしたい。

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Google、Nexus 6Pを発表。高性能カメラを搭載して価格は499ドルから

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昨年11月、TechCrunchでもNexus 6の記事を掲載した。その際にGreg Kumparakは「美しいのかもしれないが、でかくて扱いにくいシロモノ」(A Big, Beautiful, Cubersome Beast)と評していた。このNexus 6から、Androidファン以外からも「二度見」されるデバイスとなった。

そしてこのたび、Nexus 6の後継機となるNexus 6Pが登場してきた。プレオーダーの受付も開始されている(訳注:日本ではまだのようです)。まずはスペックのみお伝えしておこう。

  • Android Marshmallow搭載
  • Snapdragon 810 v2.1プロセッサー
  • 6.27インチWQHDディスプレイ
  • 12.3メガピクセル背面カメラ
  • 8メガピクセル前面カメラ
  • 3450mAhバッテリー
  • 前面デュアルスピーカー搭載

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メモリーは32GB、63GB、および128GBのものが用意されている。カラーもAluminum、Frost、Graphiteが用意されている。

新しい情報が入り次第、また詳細をお伝えしたい。

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【詳報】ソラコムがベールを脱いだ、月額300円からのIoT向けMVNOサービスの狙いとは?

ソラコムがステルスで取り組んでいた新規プラットフォーム事業の詳細を明らかにした。ソラコムは、元AWSのエバンジェリスト玉川憲氏が2015年3月にAWSを退職して設立したスタートアップ企業で、創業直後に7億円というシードラウンドとしては大型の資金調達が注目を集めた。TechCrunch Japanは発表直前にソラコムに話を聞いてきたので詳しくお伝えしたい。

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提供を開始したSIMカードを手にするソラコム創業者で代表の玉川憲氏

ソラコムが取り組むのは、IoT向けの格安MVNOサービス「SORACOM Air」だ。これだけ書くと、何だまたもう1つ別のSIMカード提供会社か登場したのかと思うかもしれないが、2つの点で注目だ。

1つは、利用用途によっては月額利用料が300円で済むという衝撃的な安さ。これだけでもIoTや業務用スマホ・タブレットの全く新しい市場を切り開く可能性がある。

さらにもう1点、ソラコムの新プラットフォームが注目すべき理由は、基地局だけ既存キャリアのシステムを流用していて、残りをソフトウェアで実装している点だ。通信キャリアはもちろん、従来のMVNO事業者は、パケット交換、帯域制御、顧客管理、課金など、キャリア向けの専用機器を利用していた。ソラコムでは、この部分をAWSのクラウド上に展開したソフトウェアで置き換えてしまった。

これは単に運用コストの削減に繋がるだけでなく、高い柔軟性とスケーラビリティーを確保できるということだ。例えば、SIMカードを搭載したデバイス、もしくはそのデバイスを管理するサービス側からソラコムのAPIを叩いて通信速度をダイナミックに変更できたりする。これは、ちょうどAmazon EC2でインスタンスをソフトウェア的に切り替えるような話だ。暗号化通信もクラウドの豊富なコンピューティングリソースを使うことでソフトウェア的に簡単に実現できてしまう。AWSでサーバーがプログラマブルになったように、ソラコムは通信サービスをプログラマブルにしてしまうということだ。

IoTで未解決だった「通信とセキュリティー」問題を解決する

ソラコムの狙いと、今後のビジネスモデルの話は、創業者である玉川憲氏の経歴に重ねて説明すると分かりやすいかもしれない。

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WatchPad

玉川氏は東京大学大学院機械情報工学科修士卒で、日本IBMの基礎研究所でキャリアをスタートしている。2000年ごろ、IBMで「WatchPad」と名付けられた今で言うスマートウォッチを作っていたそうだ。製品化には至らなかったものの、Linux搭載で腕に巻きつけられる超小型コンピューターとして当事非常に大きな注目を集めた。

「2000年にIBMの基礎研でWatchPadを作っていたのですが、その頃からIoTの課題って変わってないなと思っています。1つはバッテリーが持たないこと。10年かかって2倍にもなっていませんよね。10年で100倍速くなっているコンピューターとは違います。もう1つはネット接続。近距離無線は進化しているものの、まだまだネット接続が難しいのが現状です」

「もう1つ未解決なのはセキュリティーです。デバイスで暗号化をすると小型化や低コスト化ができません」

ソラコムでは、通信とセキュリティーについての回答を用意したという。

近距離通信としてはBluetoothが普及しているし、家庭内のWPANとしてZ-WaveやThread、Weave、ZigBeeなどの規格もある。しかし、これらはスマホやハブといったアップストリームにぶら下がった端末までの接続のためのもので、ネット接続ではない。一方、Wi-Fiは小型デバイスにとっては難しい。玉川氏によれば、これまでモバイル通信は、おもにヒト向け。「IoT向けのモバイル通信を作りたい」と考えて立ち上げたのがソラコムだという。

従来のMVNOと違って専用機材ではなく、クラウド上に各機能を実装

モバイル向け通信に参入するといっても、「全国に設置した基地局だけで1兆円ぐらいのアセット。パケット交換や帯域制御、顧客管理、課金といった部分で数千億円規模の投資。さらにISPも入れて、この3つをやって初めて通信キャリアなわけですが、われわれは、そうはなれません」という。

「一方、MVNOといえば、楽天やイオン、DMMが参入しています。これは(1契約あたり)2000円で仕入れて2500円で売るというビジネスで、ブランドや販売網があればできますが、これもわれわれにはできないし、テクノロジーのビジネスでもありません。われわれがやるのは基地局だけをレイヤー2接続の契約で利用して、残りはクラウドネイティブで提供するというモデルです」

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従来のMVNOの接続では、キャリアが持つ基地局からパケットが飛んでくるゲートウェイに続けて、MVNO事業者が利用者認証や課金管理、利用者ごとのポリシー適用のための機材などをそれぞれ用意する必要があった。ここはエリクソンなど専用ベンダーが提供するハードウェアの世界。ここの機能群をAWSのクラウド上にソフトウェアで実装したのがSORACOM Airで、クラウドの特徴であるスケーラビリティーの高さがメリットだ。玉川氏は「人口の10倍とか100倍のデバイスが繋がってきても対応できるような、IoTに特化したバーチャルキャリア」と、そのポテンシャルを説明する。

スケーラビリティーは上限のほうだけなく、小さい単位から即利用できるという点にも当てはまる。例えばデバイスとサービスを統合したソリューションを展開する企業が通信部分が足りていないようなケース。

「従来のMVNOだとSIMカード2000枚以上、500万円以上からと言われたような話が、SORACOM Airなら1枚から利用できる。誰でも通信キャリアになれるというモデルで、自在に値付けしてビジネスができます」

クラウド上に実装された通信管理機能には、AWSクラウドと同様にWebコンソールからでも、APIからでも操作可能で、複数SIMを一括操作するようなことができる。各端末からでもサービス側からでもAPIを通して、各SIMの通信状態の監視や休止・再開、速度変更といったことができる。

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SORACOM AirのSIMカードは20枚で1万1600円(1枚580円)など。月額基本料金は300円で、32kpbsだと1MBあたり上り0.2円、512kbpsで1MBが0.24円。上り・下りで料金が違ったり、夜間割引も適用されるなど明朗会計だ。料金設定はAmazon EC2のインスタンスサイズを選ぶようなイメージだ。将来的にはニーズに応じて料金を変動させる「スポットインスタンス」のようなことも、アイデアとしては検討しているそうだ。以下がSORACOM Airの価格表。s1.minimumとかs1.fastとか、何だか見慣れた命名規則だ。

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SORACOM Beamで暗号化やルーティングなど高度な処理をクラウドにオフロード

IoTで未解決だった問題として、玉川氏はセキュリティーを挙げていた。これについてはクラウドで潤沢なリソースを使った「SORACOM Beam」というサービスで解決可能だという。SORACOM Beamはデバイスとサービスを繋ぐ通信経路を暗号化したり、ルーティングするサービスだ。

セキュアな通信を行うには暗号化が必要だが、小型デバイスに暗号化処理をやらせるのは重たい。ただ、もともとキャリアのパケット網はゲートウェイ部分まではセキュアなので、ソラコムにパケットが入ってきてインターネット側のシステム(サーバー)へと繋ぐ部分を暗号化すれば良いだけだ。そこで、

・HTTP→HTTPS
・MQTT→MQTTS
・TCP→SSL

という変換をソラコムのクラウド上で行うことで、重たく面倒な処理はデバイスではなくクラウドで済ませることができる。実際、車いす開発のWHILLは、バッテリーをできるだけ使わずにセキュアに見守りシステムを作ることを検討していて、こういうケースだと「TCP→SORACOM Beam→HTTP」とすることで、デバイス側の負荷をオフロードできるのだという。タイムスタンプやSIMのIDもソラコム側で分かるし、カスタムヘッダを付けてHTTPSで送ることもできる。そして、これがまた重要だと思うのだけど、こうした設定はすべて、デバイスの設定に触れることなくAPIで変更ができる。出荷したIoTデバイスに触れることなく、サービス改善や新規サービス開発が可能ということだ。

ソラコムでは今回、デバイスやソリューション、インテグレーションのサービスを提供するパートナープログラム(Soracom Partner Space)を発表している。現時点では、以下のような企業がテストしているそうだ。

・内田洋行:IoT百葉箱
・リクルートライフスタイル:無料POSレジアプリ「Airレジ」にSORACOM Air搭載、イベント会場で1カ月だけ臨時店舗運営
・フォトシンス:スマートロックのAkerunで応用、カギを開けるときには低速、ファームウェアのアップロード時には転送速度をアップ
・フレームワークス:物流システムにおける動態管理システム。トラックにスマホを搭載してGPSデータだけを利用。業務時間のみの小容量の通信
・キヤノン:事務機器でSORACOM Airの実証実験
・東急ハンズ:業務システムのバックアップ回線として利用
・Global Mobility Service:フィリピンでクルマにSORACOM Airを搭載。割賦未払いの利用者のクルマを遠隔地から停止

いろいろな実験的取り組みがベータ期間中にも出てきているが、ソラコムの新サービスは、Amazon S3が出てきたときと似ているかもしれない。S3のリリース初期には開発者だけではなく、個人利用で使ってしまうパワーユーザー層にもアピールしたものだ。SORACOM Airも1枚880円からAmazonで購入できるので、何かのアプリが出てきて個人ユーザーが使うような事例も出てきそうだ。

Amazon同様に継続的な値下げ努力とイノベーションで競合に勝つ

ステルス期間は別として、ローンチしてしまえばアイデアは自明だし、ソフトウェアの話なので誰でも実装できるのではないだろうか。競合が出てきたときに、ソラコムではどうやって戦っていくのだろうか。

「ソラコムは、モバイルとクラウドが融合した初めての形と思っています。単純な通信ではなく、暗号化したり、認証したりという付加価値があます。新機能や新サービスも開発していきます。まだ2つ3つは温めているアイデアがありますし、実際にお客さんと話している中でニーズが見えてくる面もあります」

「これはAWSが出てきたときと似てるなと思っています。AWSはクラウドです。当事は、うちもクラウドですといってプライベートクラウドみたいなのが、たくさん出てきましたよね。でも、その多くはあくまでもサーバー仮想化の話であって、AWSがやっているようなクラウドネイティブではありませんでした。ハードウェアを仮想化して、物理サーバー上に仮想マシンを複数設置しましたという程度にすぎなくて。もちろん仮想化は仮想化で価値はあるんですけど、瞬時に使えて、いつでもやめられて、いくらでもスケールできるというクラウドとは違いますよね」

「もしソラコムが取り組む市場が良い市場だとしたら、今後は競合がたくさん入ってくるはずです。でも正しいアプローチでやれる企業は少ないと思うんです。いつでも始められて、いつでも利用をやめられて、APIが備わっていて、自動化ができてという。そういうことを質実剛健にやっていけるような企業は少ない」

「われわれも運用コストに少しだけ利益をのせて回していくのですが、Amazonみたいな薄利多売モデルで、どんどん価格を下げていきます。Amazonにいた私からすると当たり前のことですけど、ふつうはそうじゃありません。多くの企業は大きな利益を取っていくので、同じアプローチを取る会社が多いとは思っていません」

「かつてAWSがでてきて、その結果、InstagramやDropbox、Pinterest、Airbnb、Uberといったサービスが出てきたみたいに、ソラコムのようなプラットフォームによって、きっと面白いIoTが出てくるんじゃないかなと思います」

Pebbleが丸型スマートウォッチを発表

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PebbleがKickstarterキャンペーンにて1000万ドルの資金を集めたのは2012年のことだった。ここからスマートウォッチへの関心が高まったということができよう。そのPebbleはこれまで四角い形をしていた。それがこの度、丸い形をしたスマートウォッチをリリースした。

名前については予測のつく人もいることだろう。「Pebble Time Round」という。

新モデルにはいくつかのタイプが用意されている。カラーバリエーションも用意されている革製ストラップタイプは249ドルで、ゴールドあるいはブラックのメタルバンドモデルは299ドルとなっている。ストラップによりベゼルの形も若干異なることとなる。

当方では、Pebble Time Roundをしばらく試してみる機会を得た。これまでにPebbleを利用したことのある人には全く違和感のないものに仕上がっているといえよう。「使い慣れた」インタフェースで操作することができる。「これぞPebble」という操作性を保ちつつ、ただしこれまでのものに比べてかなり薄く(そして丸く)なっている。

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Pebbleはこれまでバッテリー寿命の長さでも評価されてきていた。多くのスマートウォッチが1日程度しかもたない中、Pebbleは軽量OSとe-inkを採用して1週間近くのバッテリー寿命を誇ってきたのだ。

ただし、Pebble Time Roundにおいては軽く、そして薄くするためにバッテリー寿命は大幅に削られている。1週間近かった従来のバッテリー寿命は、わずか2日となってしまっているのだ。高速充電機能を備えていて、15分で24時間分のバッテリーをチャージすることはできる。しかしバッテリーを気にせずにキャンプに連れ出すようなことはできなくなった。

ともかく、Pebble Time RoundはPebble.comでのプレオーダーが開始されたところだ(メタルバンドはcoming soonとなっている)。出荷時期は「11月中」となっている。先ほどから表示されるようになったAmazonのページによれば、出荷時期は11月10日となっている。

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(翻訳:Maeda, H

Apple、watchOS 2の配信を開始

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AppleがついにwatchOS 2をリリースした。アップデートは一般に公開されている。またOTAアップデートにも対応している。ただしアップデート用のサーバーの準備は順次整えられているとのことで、まだアップデートが有効になっていないというケースもある。スムーズなダウンロードを実現するために、キューシステムを採用しているせいもあるのだろう。

本来、このwatchOS 2は9月16日にリリースされるはずだった。しかし予想外のバグの影響でリリースを遅らさざるを得なかった

「watchOS 2の開発中に発見されたバグについて、修正に思ったよりも時間がかかってしまったのです」と、Appleのスポークスパーソンは言っていた。「スケジュールを延期せざるを得ませんが、まもなくリリースできるものと思います」とのことだった。そして今日を迎えたというわけだ。

Apple Watchが登場してまださほど時間も経っていないが、しかし今回のOSアップデートにはさまざまな機能追加が含まれている。ネイティブのアプリケーションを開発することができるようになり、またプログラム中からあらゆるセンサーにアクセスできるようにもなっている。乗り換え案内にも使えるようになり、Siriがさらに便利になっている。またウォッチフェイスも新しいものが用意されていて、サードパーティー製のコンプリケーションも可能となった。ナイトモードも場合によっては便利だし、また天気や予定を確認するための「タイムマシン」機能も使いやすい。watchOS 2についてはこちら(英文)でもレビューしているのでご参照いただきたい。

アップデートの方法についても記しておこう。iPhoneからWatchアプリケーションを起動して「一般」から「ソフトウェア・アップデート」を選んで行うことができる。アップデートを行うかどうかのプロンプトが表示されるはずだ。

watchOS 2へのアップデートは「絶対」のものだと思う。アップデートすれば、これまでのOSがベータ版であったかのように感じるはずだ。Appleとしては、このwatchOS 2こそが、リリースしたかったものであるはずだ。動作もはやく、また開発者にとっても便利な機能が満載されている。

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(翻訳:Maeda, H

Apple WatchとiPhoneの双方を、同時に充電できるPod Pro

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身の回りにテック・ガジェットが増え続けていく中、すべてを充電しておくことが難しくなりつつある。Apple Watchの購入をためらっている人の中には、充電が面倒だからと考えている人も多そうだ。しかし、そうした問題を解決してくれるプロダクトも出てきつつある。

このたびNomadがアナウンスしたのがPod Proというバッテリーパックだ。Apple WatchとiPhoneの双方を、同時に充電することができる。「世界初」のものであるとのことで、デザインもなかなかおしゃれだ。どうやっても格好良くはならない充電ケーブルはポッドの中にしまう形になっている。そしてそのポッド自体はApple Watchを充電するパワーマットとなっているのだ。

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これがあれば旅行に行くのにApple Watchの充電器を別にもっていく必要もなくなる。充電が切れてApple Watchが単なる腕輪になってしまうこともなくなるというわけだ。スマートフォンとスマートウォッチの双方に使うものなので、持っていくのを忘れる可能性も低くなるだろう。

Pod Proの容量は6000mAhで、これでiPhoneおよびApple Watchを2回ずつ充電することができる。先日のAppleの発表を受けて、ストラップなどのサードパーティー製品がいろいろと登場してきているところだ。Apple Watchの人気はまだまだ衰えていないとのことで、またWatchOS 2にも期待が集まっている。

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Pod Proの価格は99ドル99セントとなっている。但し現在は79ドル99セントでのプレオーダーを受け付け中だ。出荷予定は10月30日となっている。またBest Buyの店舗でも取り扱うそうだ。

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(翻訳:Maeda, H

元アップル社員が手がける「まごチャンネル」は、テレビを使って実家と写真や動画を共有する

「まごチャンネル」のセットトップボックス

「まごチャンネル」のセットトップボックス

チカクは9月14日、テレビと接続して利用するIoTデバイス「まごチャンネル」を発表。あわせて、サイバーエージェント・クラウドファンディングの運営するクラウドファンディングサービス「Makuake」で販売の先行受付を開始した。2016年春にも製品を出荷。サービスを開始する予定。

まごチャンネルは、テレビを利用した動画・写真の共有サービス。その名の通りシニア世代とその孫の世代を結び付けることが主な目的。スマートフォンが利用できなかったり機械に苦手意識があるような、ITリテラシーの低い人であってもサービスを利用できるよう、テレビに「孫の写真・動画専用」のチャンネルができるような体験を提供するという。

サービスはテレビのHDMI端子に接続する「家」をデザインしたセットトップボックスと、専用のスマートフォンアプリ、写真などを保存するクラウドストレージで構成される。利用の準備は、ユーザーがアプリを通じて写真や動画を撮影し、クラウドにアップロードするだけ。写真などはセットトップボックスに自動的にダウンロードされ、そのタイミングで本体が光る(家型の筐体の窓の部分が光る)ので、テレビのリモコンでHDMI入力にチャンネルを合わせれば、最新の写真を閲覧できる。

まごチャンネルの利用イメージ

まごチャンネルの利用イメージ

セットトップボックスのサイズは幅140mm×奥行き140mm×高さ40mm、OSはAndroid。HDMI CECに対応し、テレビのリモコンですべての操作が可能。ストレージは当初8GBを想定すると聞いている。通信にはWi-Fiを利用。スマートフォンアプリはiOSとAndroid向けに用意している。Makuakeでは、30台限定で初期費用(セットトップボックス)と月額使用料3カ月無料(通常月額980円)をセットにして1万2800円から提供する。

チカクは2014年の設立。金額は非公開だが、著名経営者などがエンジェルとして投資を実施している。代表取締役社長の梶原健司氏は、新卒でアップルコンピューター(現:Apple Japan合同会社)に入社。コンシューマー製品のマーケティングなどを担当した人物だ。「アップルでの経験は12年。『ヘタしたら潰れるかもしれない』と言われている中で入社した。そこからiMacやiPodがでて再びアップルは成長を始めたが、その中でマーケティングやセールス、新規事業開発まで、日本で経験できることはすべてやった」(梶原氏)

Steve Jobsが亡くなった2011年に同社を退職した梶原氏。その後友人の会社を手伝うなどしたものの、自分のプロダクトを作りたいという思いが次第に強くなっていったという。

「最初は『アップルにいた人間が作るのだから……』とイノベーティブで格好いいプロダクトを作りたいと考えていた」——そう振り返る梶原氏だが、解決したい課題を考えたとき、真っ先に浮かんだのは、「実家と自分の子どもの写真や動画を共有できていない」ということだった。

勤めていたこともあってありとあらゆるアップル製品も実家に置いたが、リテラシーの高くないシニア世代には、MacやiPadですら操作が難しかった。せっかくDropboxで画像を共有しても、親は操作が分からず見ることができなかったという。周囲の知人に話を聞いてみると、専用機であるデジタルフォトフレームですら操作が難しく、使わなくなっていくシニア世代もいたのだという。

そんなところから、「普段利用する『テレビ』で、しかもリモコンで操作可能」「写真が送られてくると通知があり、自然なコミュニケーションができる」といったコンセプトを持つまごチャンネルの企画を進めていった。「親が孫の写真を見たいと思ったとき、(タブレットなどで)『アプリを立ち上げる』というのは実は大きな課題。それを乗り越えたい」(梶原氏)

チカクの創業メンバー。左から桑田健太氏(ソフト担当)、梶原健司氏、佐藤未知氏(ハード担当)

チカクの創業メンバー。左から桑田健太氏(ソフト担当)、梶原健司氏、佐藤未知氏(ハード担当)