エメット・ブラウン博士がリリースしたホバーボードの真贋は?!

なにせエメット・ブラウン博士だ。本物がリリースしたのだから本物に違いないと信じた人も多いだろう。何の話かといえば、昨日あたりにリリースされ、世界中を驚愕させたホバーボード・ビデオの話だ。タイムマシンすら可能にするエメット・ブラウン博士直々のリリースであったが…、これもやはり偽物だった。

「なぜ偽ホバーボードのリリースに、これほどのセレブが集ったのか」。これほどまでに大掛かりなのだから本物だよという声もあった。

なぜセレブが集ったのか。要するにFunny Or Dieが仕組んだものであったということのようだ。

信じてしまった世界中の80年代キッド(今は中年だろうが)たちの夢を完膚なきまでに破壊したわけだ。Funny Or Dieはこうした状況につきなんちゃって謝罪ビデオを投稿している。「あんなにうまく飛んでたじゃないか」と、まだいんちきを信じられない人もいるかもしれない。単純なワイヤアクションだったのだ。「だってぼくたちのヒーローが堂々と発表したじゃないか」と、まだ夢から抜け出せない人もいるかもしれない。注目を集めたいと思う組織は、ヒーローだろうが利用するというのが大人の世界の常識なのだ。

まあ、ビデオはなかなか楽しいものだった。

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(翻訳:Maeda, H


このソフトウェアによるフェイルセーフシステムがあれば、クワッドコプターは墜落しない

クワッドコプターを飛ばしたことのある人なら、プロペラが1つ止まったりおかしくなったら何が起こるか知っているだろう。機体が暴れだして墜落する。しかし、ETH ZurichのMark W. Mueller、Simon Berger、Raffaello D’Andreaの3名が作った新システムを使えば、モーターが故障してもクワッドコプターは自動的に体制を修正し、人間の操作によって無事着陸させることができる。

モーターやプロペラが機能しなくなると、フェイルセーフ・ルーチンがドローンをできるだけ水平に保つ。アームのLEDがユーザーに「仮想ヨー角」を示し、飛行物体の操作を可能にする。しかし、いずれは磁力計を付けて自動的に修正できるようにするつもりだとチームは言っている。

このフェイルセーフ・コントローラーは、標準的クワッドコプターが装備しているハードウェアのみを使用するため、既存システムのアルゴリズムをアップデートするたけで実装できる。従来、マルチコプターがプロペラやモーターの不具合に対処するには、冗長性を持たせるしか方法がなかった(ヘキサコプター、オクトコプター等)。しかし、この冗長性は機体重量の増加を招き、有効なな積載量を減少させる欠点がある。本技術を利用することによって、モーター/プロペラが故障した際も優雅に復旧することが可能になり、安全最重視の場面で(より効率的な)クワッドコプターを使える。

このシステムは、複数のモーターが壊れて場合でさえ機体を正すことができる。しかし、最も重要なポイントは、このシステムがソフトウェアで実現されていることだ ― ハードウェアの変更は一切不要。これは、あなたのクワッドコプターを自動復元、自動飛行のスーパーマシンに変えるには、ファームウェアを更新するだけでよいことを意味している。
via Spectrum

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Indiegogoプロジェクトのウェアラブル・ライフログカメラ、ParaShootが169ドルで予約開始

ウェララブルカメラのParaShootはKickstarterでは十分な支援を集めることに失敗したが、Indiegogoでは15万ドル以上の出資を集めることに成功した。近くいよいよ量産モデルが出荷の運びとなるが、当初のプロトタイプから大きく改良されているので支援者は目を疑うかもしれない。ブレ防止機能が組み込まれた筐体は長方形になり、ユニークなデザインのカスタム・スキンも用意されている。

その他にもParaShootの改良点は多い。ビデオ録画はプロトタイプの720pからフルHDの1080pになり、バッテリー容量も700mAhから825mAhに拡大された。また重量も1オンス(28g)とプロトタイプの2オンス程度から半分近くに軽量化された。

カスタマイズのためのスキンのデザインは相当に派手で、常時オンで利用するウェアラブル・カメラを目立たせないようとするよりむしろその反対にユーザーの自己主張を助ける。

プロトタイプから変わっていないのはライフログ・カメラとしての機能だ。ParaShootはユーザーが指定した一定の間隔で自動的に静止画ないし動画を撮影し、常に過去5分間分が記録されているので、ワンタッチでその間に撮影した画像を保存することができる。ループ録画方式なので、放っておけば5分より前の画像は上書きされて消えていく。ParaShootはAndroidまたはiOSデバイスの専用アプリとWiFiで接続し、ライブで画像を見たり、保存された画像を再生したりできる。

ParaShoot HD Luckと呼ばれるこの新モデルは現在、169ドルでParaShootのサイトで予約受け付け中だ。出荷の第一陣はIndiegogoで500ドル以上出資したプレミア支援者向けで、その後、今月中に予約者に順次出荷されるという。派手なスキンは一般的な消費者すべてに好まれるとは思えないが、最近のライフログ・ハードウェアが総じて地味なデザインであるのに対してたしかに一つに行き方ではあるだろう。

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メルセデス・ベンツ、CarPlay搭載の新Cクラス発表―このビデオで機能が詳しくわかる

ジュネーブで開催中のモーターショーでメルセデス・ベンツがAppleの車載iOSシステム、CarPlayを搭載したCクラスの新モデルを発表した。上にエンベッドしたビデオは繰り返しが多く、おそらくデモビデオに編集する前の素材集のようだが、それだけにメルセデスのCarPlayの機能が詳しく分かる。

ドライバーは車に乗り込むとセンターアームレストを開いてLightningケーブルを引き出し、自分のiPhoneを接続してアームレスト内にしまう。続いて、Siriを利用して電話をかける、メッセージを送信する、カーナビを設定する、iTunesでメディアを再生するところが紹介されている。

CarPlayの発表は自動車産業にとって一大イベントのはずだが、これまでのAppleの重要プロダクトの発表に比べるといささか地味な印象のスタートとなった。

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3D射出成形オモチャ、3Doodlerの可能性と限界

初めて3Doodlerのニュースを報じた時、私はすごく興奮した。それは子供たちに3Dプリンティングをもたらす簡単で楽しいツールだ。熟練オモチャ作者2人が作ったこの製品のヒットは約束されていた ― そしてその通りになった。Kickstarterで230万ドルを集め、ホリデーシーズンで予想外のヒットとなった。 そして今、これが一般販売され ― かつ私がこれで遊ぶ時間が増え ― 今でも楽しい製品であることに間違いはないが、当初私が予想したのとは違うものだった。

はっきりさせておくが、3Doodlerは3Dプリンターではない。これはABSまたはPLA樹脂を自由に絞りだす一種のグルーガンだ。ボタンが2つあり、樹脂の移動方向 ― 前進と後退 ― を制御できる。最良の使い方は、プラスチックをごく少量ずつ押し出し、樹脂が固化する時間を与えるように引っぱりながら3D作品を作っていくことだ。次善の方法は、平面で2D物体を作り、熱い樹脂でそれをつなぎ合わせることによって、エッフェル塔のような非芸術家には作ることが不可能だった作品を作ることだ。

私は、3Doodlerの制約に失望も驚きもしていないが、大喜びの10歳児にとっては違うかもしれない。デバイスは大人専用だが、これは、早い話が、おもちゃだ。親たちはこれを知った子供たちが欲しがることを覚悟しておくこと。大人は他をあたった方がいい。例えばこんな問題がある。

オモチャとしてはほぼ完璧だ。ノズルは高温になるが最少限のやけどで済むよう保護されており、射出プロセスは実にシンプルだ。プラスチック棒は専用品の他、Monopriceで買った安いフィラメントも使える。練習するだけで大量のフィラメントを消費することは間違いないので、少しでも使おうという人は材料をまとめ買いすることを薦めする。

「道具」としては、ちょっとバカバカしい。芸術的外科医の手を持つ人でない限り、出来上がりはよく言って不安定であり、イライラが募るだろう。アートや工作の非常に簡単な3Dラフスケッチには悪くない。ハムスターの家やArduinoのケースを作るには向かない。

これは試す価値がないという意味ではない。このデバイスの美点は、近頃のオモチャにあまりにも欠けている〈遊びの自由さ〉を独特な型で与えてくれることだ。あの火起こしセットや化学薬品セットと同じく、3Doodlerはちょっと危ないけれども、またやりたくなるほどに楽しい。Makerbotを置き換えることはないだろうが、3Dプリンティングに関心を持つためのドアを開くものだ。トールの実物大レプリカを作れないことに子供たちが気付いた後は、オモチャ箱の奥にしまわれるかもしれないが、それはあなたの子供たち次第だ。

そういうわけで、3Doodlerは楽しさいっぱいだ。多くを望みすぎた人たちにとっては失望もあるだろうが、額面通りのことは間違いなくできる。ヘンテコで気の利いた小物くらいは作れる。もしこれで印象的な作品を作ることができれば、それはあなたの才能と努力の証だ。それは何事においても真実なのだろうが。

【日本語版注:日本ではナカバヤシが発売予定




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フォード、AppleのCarPlayとMicrosoftの関係について官僚的発言

車載iOSがついに現実のものになった。その名はCarPlay。Appleは、自動車メーカー数社と共に今日(米国時間3/3)のジュネーブ・モーターショウに先立ちこのプラットフォームを発表した。パートナーのフェラーリ、メルセデス・ベンツ、およびボルボはいずれもCarPlay対応車を今週にも提供開始すると発表した。

Appleは、他にも同プラットフォームに対応予定の自動車メーカーをいくつか発表し、その中には以前からMicrosoftの車載システムを熱烈に支持してきたフォードも含まれている。しかしフォードは、今後もApple同様、Microsoftとも協力していくと私に語った。

フォードはAppleのCarPlayを統合すべく開発を進めている。われわれはApple、Microsoft、他多数のIT企業と協力して車内連携システムの改善を続けていくつもりだ。SYNCのすばらしい点の一つは、デバイスに依存せず、AppleのiOSやGoogleのAndroidを含め、事実上あらゆるモバイルOSと互換性があることだ。

フォードは実質的に選択の自由を残している。最近の噂によると、フォードは同社のSYNC情報システムをMicrosoftのプラットフォームからBlackBerryのQNXに乗り換えることを検討しているという。同社はこの噂を否定し、様々なメーカーの提案を受ける姿勢であることを表明した。

フォードのSYNCは2007年に提供開始された。Microsoftが設計しWindows Embedded Automotive OSが走るこのプラットフォームは、発売以来数多くのアップデートや改善を繰り返してきた。早期からサードパーティーアプリもサポートしていた。これは、最初のスマート・インフォテイメント・システムと言ってよいものだが、改訂後も基本的なUI問題が解決されていない。最新のMyFord Touchは使用に耐えない。

ボルボによるCarPlayのデモが何らかの兆候だとすれば、新システムは既存の車載インフォテイメント・システムの上で動作する。CarPlayは、理論的にはMicrosoft SYNC上でも走る。しかし、iOSをWindows変種の上で動かすことは、フェラーリ F138のF1エンジンをスプリントカップ出場車に塔載するがごとき冒涜に思える。

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ジュネーブ・モーターショーでAppleの車載iOSシステム発表―自動車がiPhone アクセサリーになる

自動車のエンタテインメントとコミュニケーションをiOSでコントロールするCarPlay iOS in the Carを改名)はAppleのモバイル・エコシステムを新段階に拡張するものだ。これによっていわば自動車がiPhoneのアクセサリーの一つになる。

CarPlayシステムは今日(米国時間3/3)、ジュネーブで開催中のモーターショーで発表された。パートナーのフェラーリ、メルセデス・ベンツ、ボルボは、いずれもCarPlay搭載車を今週から出荷すると発表した。2014年中にCarPlay採用メーカーはホンダ、ヒュンダイ、ジャガーに拡大する。さらにBMW、シボレー、フォード、キア、ランドローバー、三菱、日産、オペル、プジョー・シトロエン、スバル、スズキ、トヨタも参加予定だ。

フィアット、米国クライスラー、フォルクスワーゲン・グループなどまだ動向を明らかにしていないメーカーもいくつかある。近く世界で昨年1500万台の新車が販売されたが、Appleは近くその大部分のダッシュボードにiOSデバイスを据え付けることに成功する可能性があるわけだ。

iPhoneとの接続はLightningポートを使うので、CarPlayで利用できるのはiPhone 5、iPhone 5s、iPhone 5cのみとなる。

【後略】

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ボルボ、メルセデス・ベンツ、フェラーリが車載iOSシステム発表へ

2014年にiOSを自動車に搭載することは、Appleのインターネット・サービス担当上級副社長のEddy CueがiOS 7のプレスイベントで明らかにしていた。

Financial Timesの記事によると、いよいよボルボ、メルセデス・ベンツ、フェラーリから車載iOSシステムが発表されるらしい。奇妙なことに、昨年のプレスイベントでプレミアム・パートナーとして紹介されたBMWの名前は含まれていない。

新サービスは車載のメーカー純正エンタテインメントとコミュニケーションのシステムにiOSの機能とユーザー・インタフェースが搭載されるというものだ。多くの自動車メーカーは現在iOSデバイスと車載システムの接続をUSBに頼っているが、この方式ではiOSが提供できるメディアへのアクセスに制限が生じる。車載iOSは携帯電話による通話、Siriとの対話、メディアの再生などをシンプルなインタフェースで提供するものだ。同時にiPhoneのGPSと地図サービスを利用したカーナビ機能も内蔵する。

ホンダ、アキュラはすでに一部の機能を装備している。AppleInsider,によると車載iOSプロジェクトが遅れているのはAppleの複雑な社内政治によるものだという。

9to5macから

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2歳となったRaspberry Piの販売台数は250万台超。さらなるオープン化にむけた1万ドルコンテストを開催

Raspberry Piが誕生日を迎えた。Linux搭載のローコストマイクロコンピュータは2歳となったわけだ。2歳ではあるが、とても大きく育った。

イギリスのケンブリッジ発であるクレジットカードサイズのコンピュータの価格は$25ないし$35だ。販売を開始するまでは、数千台も売れれば良いほうだと考えていたそうだ。しかし予想は良い方向に大幅にずれ、発売初日にModel B Piが10万台も売れることとなった。全モデルの累計では昨年10月までに175万台を売り上げ、そしてそこからさらに売り上げを伸ばして、現在は250万台にまで伸びている。

Raspberry Piは、当初から、そして今でもクリエイティブなプロダクトで用いられている。たとえばPi Foundationの当初のミッションである子供にコンピュータやコーディングを教えるための教材としても、多く世に出ている。またメーカーやスタートアップもRaspberry Piを活用したデバイスなどを多く生み出している。こうした動きは、業界に携わるものとして、みていてとてもエキサイティングなものだ。

Piが成長していくなか、非営利団体のPi Foundationは10万ドルの賞金をかけたコンテストを企画している。これはオープンソースのグラフィックドライバーをPi上に移植することを目的とするものだ。

現在のところ、Piとハードウェアの通信には、オープンソースではないバイナリのドライバー(blob)が必要となる。しかしチップメーカーのBroadcomが同等のチップで利用できるドライバーのソースコードを公開したことをうけ、これをPiに移植したいと考えているわけだ。移植が完了すれば、グラフィック面でもblobの利用をバイパスし、さまざまな機能を利用できるようになる。

コンテストの詳細は以下(英文)に記載されている(いつまで行われるのかについての記載はない。移植が完了するまで、ということなのだろう)。コンテストのルールについてはこちらに記載されている。

In common with every other ARM-based SoC, using the VideoCore IV 3d graphics core on the Pi requires a block of closed-source binary driver code (a “blob”) which talks to the hardware. In our case, this blob runs on the VPU vector processor of the BCM2835 (the SOC or System On a Chip at the heart of the Raspberry Pi); our existing open-source graphics drivers are a thin shim running on the ARM11, which talks to that blob via a communication driver in the Linux kernel. The lack of true open-source graphics drivers and documentation is widely acknowledged to be a significant problem for Linux on ARM, as it prevents users from fixing driver bugs, adding features and generally understanding what their hardware is doing.

Earlier today, Broadcom announced the release of full documentation for the VideoCore IV graphics core, and a complete source release of the graphics stack under a 3-clause BSD license. The source release targets the BCM21553 cellphone chip, but it should be reasonably straightforward to port this to the BCM2835, allowing access to the graphics core without using the blob. As an incentive to do this work, we will pay a bounty of $10,000 to the first person to demonstrate to us satisfactorily that they can successfully run Quake III at a playable framerate on Raspberry Pi using these drivers. This competition is open worldwide, and you can find competition rules here which describe what you have to do, and how to enter.

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(翻訳:Maeda, H


電弧が直接空気を振動させるプラズマスピーカーARC, Kickstarterで早くも目標突破

音楽をどうやって聴いてる? ヘッドフォンかな? AirplayやBluetoothスピーカーのこともある? それも、まあ、クールだけどさ、ぼくは今や、プラズマで聴くね。二つの電極のあいだでスパークが飛ぶとき、少量のオゾンが発生する。それだけのことだけど、クールな人たちはそれで音を出すんだ。

実は、ぼく自身はそうやって音楽を聴いてるわけではない。KickstarterでARC Plasma Speakerに出資したらそうなる、ということさ。まだ、出てから24時間経っていないけど、すでの目標の1万ドルを突破している。今でも増加中だ。きわめて特殊な人たちしか魅力を感じないプロジェクトだと思うし、また意外性のある科学的プロジェクトや物理の実験をDIYするのが好きな人たち向けだと思うけど、今回は全員がそうなったみたい。

ARCは、電弧というものの性質をうまく利用している。それは電極間の空気をイオン化して圧縮するが、そのときに音、つまり空気の振動が発生する。ふつうのスピーカーに使用されている、磁力の変化で振動する振動板、コーン紙のようなものは要らない。ARCは木製のケースに収納され、それを手作りするためのキットが、Kickstarterの支援者には89ドルで提供される。木製じゃなくて、内部が見える透明アクリルなら119ドルだ。完成品なら225ドル。発売は、7月の予定だ。

Kickstarterには、前にもプラズマスピーカーが登場したことを、覚えておられる方もいるかもしれない。それは今回とは別のグループで、目標額は達成したけど続かなかった。今回のARCプロジェクトは、そのときのチームにいた二名が作った。ただしデザインなどはずいぶん良くなったから、今度こそ長寿かもしれない。

その二名、Matt ChapmanとDavid Stoyanovが作ったシアトルのExcelPhysicsが、ARCの会社だ。同社は、DIYの放射能測定器なども作っている。同社の目標は、クールな物理学的プロジェクトを、世の中にお安く提供することだ。

ARCへの入力は、これまでのふつうのスピーカーへの入力と同じでよい。だから今使ってるスピーカーと交換するのも簡単。また、ハンドルがついてるから可搬性もある。もっとふつうの、商品らしいデザインでもよかったのでは、と思うが、でも物理学ギークの友だちをビックリさせるためには、今の方が良いだろうね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google、モジュール入れ替え型スマートフォンの実現を目指すProject Araディベロッパー・カンファレンスを開催

Googleは、Motorolaによって展開されていたスマートフォンデザインの実験的プロジェクトを捨ててしまったわけではなかったようだ。Motorolaからの研究成果をATAP(Advanced Technology and Projects)にてProject Araにて進化・熟成させてきていた様子。ATAPはつい先日、3Dセンサーを活用するシステムであるTangoをリリースしたばかりだ。そのATAPが、今度はProject Ara関連のディベロッパー・カンファレンスを4月15日および16日に開催する旨のアナウンスを行った。開催場所はマウンテンビューのComputer History Museumだ。

ちなみにAraはモジュール組み込み型のスマートフォンで、自分で搭載パーツを入れ替えることで別種のセンサーや、性能の良いカメラを搭載したり、あるいはより大容量のバッテリーを利用するようにしたりといったことができるようにするものだ。Play Storeでアプリケーションを購入するような感覚で、新たなモジュールを入手して搭載モジュールと入れ替えて、より自分のニーズにあったスマートフォンに作り変えていくことができる。そうした仕組みを取り入れることで、わずかの期間のうちに、一部の機能アップデートが必要だからと新しいスマートフォンに買い直すといったことは必要無くなり、新しい機能をもったパーツ部分のみをアップデートしていくことが可能になるわけだ。

Googleによれば、年内に何度かAraディベロッパー・カンファレンスを開催していく予定だとのこと。今回は、4月にウェブ上でも公開する予定となっているAra Module Developers’ Kit(MDK)の紹介を主目的とするものだとのことだ。誰でも無料で使うことのできるプラットフォームであり、これを使って「なんでも必要なモジュール」を使うことができるようになる。カンファレンスはオンラインでも開催されるが、現地参加者も募集中だ。参加費用は100ドル(学生は25ドル)で、食事および現地でのセッション参加費用が含まれている。申し込み時に記す動機(application)にて出席の可否が決まるようだ。積極的に、熱意ある申込書を書く必要がありそうだ。

Araは、ひとつのデバイス上でモジュールをいろいろと入れ替えることで、すべてのニーズにこたえられるようにしたいとするものだ。あまりに壮大過ぎる目標だとも思えるが、ATAPとしては、あらゆるリスクを考慮しても利用者のニーズに答えていきたいということなのだそうだ。「壮大過ぎる」と言われるのは、むしろ「望むところ」であるのかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H


スマートフォンと車載コンピュータを連携させるAutomatic、IFTTTと連動してよりスマートに

Automaticは車の運転時にさまざまの情報を提供してアシスタントとして機能するデバイスだ。モバイルアプリケーションと組み合わせることで、データのトラッキング、分析を行い、トータルな意味での運転「能力」を向上させてくれるものだ。「スマートアシスタント」を標榜するAutomaticだが、この度IFTTTと連携することになり、一層スマートに利用できるようになった。IFTTTというのは、特定の事象が発生した際に、ある種のアクションを起こすようにするものだ。何を検知したらどのような行動を起こすのかを記したものを「レシピ」と呼ぶ(IFTTTはif this, then thatを縮めたもので「これがおきたらあれをやる」という意味だ)。

Automaticでは当然ながら、車に関連したイベントによりアクションが起動されることとなる。イベントとはたとえばイグニッションスイッチのオンオフ、エンジンチェックライトの点滅、あるいは運転を停止したとき、などといったものになる。車のシステムに関わるものだけでなく、たとえば特定の場所に到達したというようなことも、イベントとして利用することができる。

トリガーとなるイベントを設定すれば、それに応じて行うべきアクションを定義する。サンプルのレシピを見てみると、帰路についたときに家族にテキストメッセージを送るなとといった用例が登録されている。

上の用例はシンプルだが、もちろんできることに限界はない。ある街に到着したときにソーシャルメディア経由で仲間に伝えるとか、訪問先が近づいたときにその旨を相手に伝えたりするような使い方もあるだろう。あるいはホームオートメーションシステムと連動して、車庫に車を入れながら自動的に家の電気を付け、エアコンの動作を開始するようなこともできる。

ティーンエイジャーの子供を心配する親などは、車がいつガレージを出て、そしていつ戻ってきたのかを確認するという用途に使いたいと考えるかもしれない。

Automaticも、いろいろとレシピを公開していく予定であるとのこと。公開されたレシピはこちらにあるIFTTTのAutomaticページで見ることができる。安価に「スマートカー」を実現する方法として、なかなか面白い仕組みになるかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H


MakerBot、ちっちゃな3Dプリンターの予約受付を開始

先日のCES 2014で、MakerBotは新しい3Dプリンターを3機種発表した。小型(Replicator Mini)と巨大(Replicator Z18)、そして長年販売してきたのとほぼ同じサイズの機種(名前は単に “Replicator”) だ。新しいスマート・レベリング・システムと、プリント監視用内蔵ウェブカムによって、これらの新機種は、旧型Replicatorではできなかった小技をいくつか可能にしている。

しかし、発表以来実際に販売されているのは、標準型Replicatorだけだった。ベビーベアやパパベアモデルが欲しい人は、追加情報を受取るためにサインアップすることしかできなかった。

グッドニュース! 一応。もしあなたが「Miniモデル」を待っているなら、つい先ほど予約受付が始まった。1375ドル(+送料+税金+その他もろもろ)の同機種は、これまでより1000ドル近く安い最低価格MakerBot製品だ。

オチは? いつ出荷できるかメーカーもまだ100%確信が持てないこと。出荷時期を「今春」と指定しているが、それ以上詳しいことは語らない。(私のように)季節に疎い人間にとって、それは北半球の春を意味するので、3月21日から6月末までのいつかということになる。

3Dに手を出したいけれど価格が障壁になっているという人にとって、Miniは格好の選択肢だ。ただし最大プリントサイズは 3.9×3.9×4.9インチ(9.9×9.9×12.4 cm)なので、コーヒーマグよりかなり大きな物をプリントしようと考えている人は、大型機が必要になるだろう。

予約受付ページはこちら

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日本の「枝打ちロボット」も登場。人類掃討計画を練るロボットたち(TIDWRTWHUFOO)

あした、あした、そしてまたあした、しかし今日、いずれ私たちの命を支配し、私たちを明るく不思議な未来へと導いてくれるロボットたちがいる。まず最初に、石榑康彦、平井克幸、川﨑晴久らによる「省電力チェーンソー付枝打ちロボット」を紹介する。どういう意味かと言うと、チェーンソーを持ったすごいロボットが木に登って一日中そいつを振り回す。

このロボットはわれわれの命を救うのに役立つが ― チェーンソーによる枝打ちは非常に危険 ― 同時にそれは、究極的にこのマシンが木から降りてはまた登り、まるで徘徊するクズリのように森林を保護するようになるかもしれないことも意味している。

このところ何週間かに一度、殆ど外部介入なしに、協力して仕事をするすばらしいロボットチームを見かける。これはロボットによるチームスポーツのゲームや探険、ハンティング等に最適だ。これらのロボットは、故障や不測の事態にも対応し、エラー後の復帰もできる。

そして最後はDr. Robonaut。彼は負傷した宇宙飛行士を助ける救急ロボットだ。カッコイイだろう! 彼は助けるためにここにいる。しかし忘れてならないのは、権力が機械の手に渡った時、彼は相手方に付くであろうことだ

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Sonyが米国内小売店舗の2/3を閉鎖

Sonyは今日(米国時間2/26)、米国内にある31の小売店のうち20店舗を閉鎖すると発表した

最近Sonyは激動の渦中にある。不採算部門を片っ端から放り出し、傾いた船を戻そうとしている。Sonyはつい先月にPCビジネスを売却した。同社は過去2年間で1万2000人以上を解雇した。今回の店鋪閉鎖でさらに5000人が職を失う。

残る11店舗は、主要都市近くに位置している。

同社が負債とサイズを減らす方法を探していることは明らかだ。Sonyは10年以上前に小売店展開を始めたが、2011年の再ブランド化にもかかわらず、未だ軌道に乗っていない。

Sonyストアは、従来Sony Styleストアと呼ばれていた。Sony製品一色の場所だ。店はライフスタイル・ストアとして、商品を売るより見せることに重点を置いている。Sonyが小売戦略を始めた2010年から2011年に、Appleストアはすでに飛び立っていた。後にSonyはAppleストアを真似て、店名から “Style” を外したが、効果はなかった。

小売は厳しい。Circuit CityやGatewayや町の小さなコンピューター・ショップに聞いてみて欲しい。成功するためには、スキルと同量の運が必要だ。Sonyが両方を欠いているのは明らかだ。

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Samsung Galaxy S5のユーザー事前登録が48時間で10万を超える―T-Mobileの新記録

T-Mobileの最高マーケティング責任者、Mike SievertはSamsungが先ごろ発表したスマートフォンの新フラグシップモデル、Galaxy S5について今朝(米国時間2/26)ツイートした。 それによると、Samsungの発表から48時間以内にT-Mobileに寄せられた事前登録が10万件を突破したという。これは同社にとって新記録だ。

事前登録は、実際の購入予約ではなく、ユーザーがその新製品に関心があることを示すものに過ぎない。それでもSievertは「Samsungの新スマートフォンは大ヒットになりそうだ」と別のツイートで述べている。

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Motorola、新型スマートウォッチを開発中である旨を発表

MotorolaがMobile World Congressにて、あまり注目されない中でプレスカンファレンスを開催した。記者たちも大きな情報を期待していたわけではなかったが、SVPであるRick Osterlohの発表はなかなかの驚きを持って迎えられた。Motorolaはスマートウォッチの開発を継続しており、間もなく新しいデバイスを発表できる見込みだというのだ。

もちろんMotorolaは当初よりスマートウォッチに興味を示してきた企業ではある。順調な活動を繰り広げていた2011年、MotoactivというGPS機能およびフィットネス管理機能を備えた腕時計型デバイスをリリースしている。無骨なデザインで、iPad nanoをリストバンドに取り付けたような感じだった。それでもフィットネス用デバイスに興味を持つ人々に向けて、単なるフィットネスを超えたスマートなデバイスを提供したのだった。どれくらい「スマート」だったかといえば、このデバイスでAngry Birdsをプレイすることもできた。しかし2013年に製造中止となっていた。

プレスカンファレンスの内容からだけでは、Motorolaの新スマートウォッチが2014年内にリリースされるのか(2014年がターゲットであるという話にはなっている)どうか、正確なところはわからない。Motorola MobilityのLenovoへの売却が完全に完了してから、Lenovoブランドで世に出すことになるのかどうかも不明だ。いずれにせよウェアラブルデバイスのシェア争いを見ていく中で、重要なポジションを占めることにはなりそうだ。

ウェアラブルはテックプロダクトの主戦場となりそうな気配で、Pebble Steel、Samsung Gear、なども続々と「スマートデバイス」を投入してきており、さらにフィットネス専用デバイスを進化させつつあるFitbitなども存在感を示しているところだ。

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(翻訳:Maeda, H


Minuumは、スマートTVの入力を簡単にするスマートキーボード

フルキーボードではないリモコン等でタイプするのは悪夢といってよい。私は今でもXbox Oneではゲームパッドでタイプしているが、外部キーボードもSmartGlassアプリも使わないのは自分を痛めつけるのが喜びだからだ。しかし、もうすぐあなたのスマートテレビにはもっと良いキーボードがやってくるかもしれない。

上のビデオでは、Nintendo Wiiリモコン等のモーション対応リモコンを使って、Minuumのスマートテレビ統合が動作している様子が見られる。最近のテレビリモコンには差別化のためにモーション対応しているものが珍しくないのので、上のビデオはWiiリモコンを使っているが、他の様々な機種でも利用できるだろう。

これは、Minuumの一次元キー配列予測システムをシンプルな入力方式と組み合わせた一例にすぎな。つまり、モーションがサポートされている場合でも、別の機構を使うこともできる。Minuumは、なぜ同社のソフトウェアを利用して作られたものが、他の製品より優れていると信じているかを、実にうまく解説している

Minuumは、このキーボードソフトウェアがスマートウォッチでも使えることをすでに示している。トロント拠点のスタートアップは、タイプが必要なありとあらゆる場面で使える入力システムを目指している。果たしてMinuumは、あらゆる端末カテゴリーの入力方式として、本当に新しい標準になれるのだろうか?まだ結論を出すには早すぎるが、今後は正式な提携や統合が市場にでてくるのを見ることになるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


ロールスロイスのドローン貨物船が、明日の海上を支配する

ドローン・チームを応援している人には嬉しいお知らせ。ロールスロイスが無人貨物船を検討している。地球の大洋をたくさんの商品を積んで航行する船団を、陸地にいる船長がバーチャルリアリティー設備を使って操舵する。言い換えれば、明日の無人幽霊船伝説はもはや何の恐怖も呼ばない。

Bloombergの記事によると、プロジェクトの目的は海上船舶業界をより安全に、低価格で環境に優しくすることだという。市場は年間3750億ドルに上り、空路便が優勢のようでも、現在貿易商品の90%は海路で運ばれていると記事は伝えている。これらの無人船は、巨大貨物をより安全より効率的に扱うことが目的だが、もちろん様々な問題を解決する必要が30り、安全性の懸念に加えて労働組合問題もある。

巨大貨物船から生身の人間労働に必要な宿泊設備をなくすことによって、積載容量を増やることができる ― 5%の軽量化ならびに12~15%の燃料節減も。さらには、現在有人海洋船舶貨物における総経費の44%を占めている、1日当たり最大3300ドルの人件費も節約できる。

海運王様が喜びすぎないうちに言っておくと、これが実現されるためには、法的問題、および海上最大の労働組合による、ドローン船は人間の知性と感覚を置き換えるものではないという強固な反対の解決に、最低でもあと10年必要だ。しかも、何よりもしこれが今の海洋貨物のしくみを置き換えることがあれば、未来世代はデビッド・マメットの「消滅水域」に描かれているような新時代の到来を体験できなくなってしまう。

しかし、あらゆる警告にかかわらず、運送会社がこの種のオートメーションに飢えていることは間違いない。なぜなら総コストの低下が見込まれるだけでなく、倉庫から顧客への高速かつ効率的な配送が可能になるからだ(オンラインショッピング増えればなおさら)。人々は配達ロボットの到来を受け入れる準備をまだ整えていないだろうが、それは永久にやって来ないという意味ではない。そして、波は寄せてきている。

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無人ドローン配送は幸せを運ぶのか? Netflixによるディストピアな未来ビデオ

最近YouTubeで公開されたNetflixのドローン・デリバリーのビデオがなかなかの話題をよんでいる(最初に記事にしたのはEngadgetであるようだ)。見ればすぐにわかるが、これはAmazonのPrime Airコンセプトビデオを茶化したもので、冗談めかしつつ、あるいはディストピア風の味付けを行っている。Netflixによれば、ドローンによるデリバリーは、ときに爆発事故を引き起こすこともあるらしい。

このビデオは100%の冗談でできている。しかしAmazonも実際にR&Dに取り組んでいるように、DVDレンタルのような用途では、確かに実用可能性もあるわけだ。また、個人的な意見になるが、トイレに何かを配送してくれるような仕組みは「ぜひとも実現して欲しい5つのこと」リストの中でも上位に位置すると考えている。

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(翻訳:Maeda, H