iPhone Xの着信時にディスプレイ表示が遅延、「電話が取れない」との報告が多数。アップルは調査中

eng-logo-2015iPhone Xに電話がかかってきた着信音のあと、ディスプレイ表示が最大10秒遅延して応答できないとの報告が、アップルの公式サポートコミュニティにて複数、投稿されています。

こうした書き込みに対しては同意する反応も数多くあり、何百ものユーザーが同じ問題を抱えていることを裏付けています。英フィナンシャル・タイムズの問い合わせに対して、アップルは「これらの報告を調査中です」と回答したとのこと。

iPhone Xのディスプレイ反応に関する問題は今回が初めてではなく、2017年11月にも「寒い場所に出たときにタッチ操作不能になる」との声が寄せられていました。これについては、アップルはiOS 11.1.2をリリースすることで対応済みです。

今回は「着信があっても取れない」という、気温や地域差とは関係のないトラブル。「iPhone Xで電話がかかってくると着信音が鳴りますが、ディスプレイ表示は6〜8秒は遅れます」など、類似の報告が公式サポートコミュニティに多数ありました。

ディスプレイが表示されない、つまり着信時の「拒否」ないし「応答」ボタンが表示されないため、タップ操作できないことを意味します。

着信音があるのに、ディスプレイに表示されないんだ!」という問い合わせに対して、アップルはiPhone Xの再起動ないし、バックアップした上で最新のアップデートを再インストールしてくださいと回答。

そうした一般的なトラブルシューティングを行ったあと、2、3日は正常動作したものの、その後に症状は再発したとの報告もあり、現在のところ、根本的な解決手段は見つかっていないようです。

「かかってきた電話を取る」ことは、スマートフォンの機能以前の「電話」としての最低ラインであり、「フォン」の存在意義が問われる事態です。アップルには速やかに原因を究明し、現象の解決が望まれるところです。

Engadget 日本版からの転載。

自転車のスマート・リアランプがキックスターターに登場――Lucnt SRL1は自転車の視認性を飛躍的に高める

これはただの自転車向けリアランプではない。センサーとAIが用いられ、自動的に点灯、消灯し、減速すると明るい赤い光を放ってそれを知らせる。Lucnt SRL1はスマート・リアランプだ。

開発したのはサンフランシスコのArashとMehdの兄弟のMema Engineering, LLCの製品で、今のところ手作業で作っている。充電はUSBだ。自転車への取付は強力な磁石が用いられている。減速したり曲がったりすると自動的にライトは明るく光る。

私はいくつかのバージョンを見たが、この兄弟のプロダクトはユニークで優秀だ。兄弟は小さな工房で手作業でデバイスを作り、自分たちの自転車に取り付けて作動を確認している。兄弟は本格的生産のためにKickstarterに登録してクラウドファンディングを始めたところだ。

目標額は5万ドルで、7月には出荷できるという。アーリーバード割引の価格は85ドル、1回の充電で20時間もつ。ドライバーからら自転車は見えにくい。特に夕暮れや夜、前方を走っている自転車が減速しているのに気づくのは困難だ。小さなデバイスだが、スマートなサイクリストの必需品だろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

イーロン・マスクの「火炎放射器」完売で売上1000万ドル

Elon Muskがトンネル掘削会社、Boring Companyからロゴ付きで売り出した「火炎放射器」は売り切れた。つまり2万人が500ドルの火炎放射器を予約注文したわけだ。これでBoring Coの金庫に1000万ドルの資金が増える計算となる。

マスクはこのデバイスをトンネル掘削会社のウェブサイトで数日前に売り始め、昨日は1万5000台が売れたと ツイートしていた。同じくマスクのツイートによれば残る5000台も行き先が決まったという。

火炎放射器、完売

Boring Co.の最初のプロダクトは5万個の帽子だったが、火炎放射器は同社として初のメカ製品となる。マスクは自分の商才に多いに満足しているだろう。そのっ証拠に、火炎放射器の購入者にはBoring Co.ブランドの消火器を無料でプレゼントすると気前のいいところをみせている。

このオリジナル消火器はBoring Co.から単独で30ドルで発売されていた。しかし危険性のあるデバイスを売ることに対する一部からの批判に配慮したものか、そんな高い値段で消火器を買う人間が誰もおらず、在庫を処分することにしたのかは不明だ。

もちろん製造原価その他のコストがあるので1000万ドルがまるまるBoring Co.の儲けになるわけではない。 しかし利益率は非常に高いはずだし、その額もとうていバカにできるようなレベルではないだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

とってもシンプルな時間管理デバイスTimeFlipはメカだけを買って外殻を自作できる

あなたがぼくみたいな人間なら、きっとこの記事がお役に立つだろう。時間の管理をもっとちゃんとやりたいのだけど、面倒だからつい怠けてしまう。TimeFlipという、とてもシンプルな形をした小道具(上図)を使うと、その面をひっくり返すだけで、いろんな作業や活動に費やした時間が分かる。

この十二面体の中には小さな加速度計が入っていて、今どの面が上になってるかを判断する。これからすることが図案で表現されている面を上にすると、時間を表す信号をスマートフォンのアプリへBluetoothで送り始める。

これからメールの返事を書き始めるなら、メールの面を上にしよう。ちょっと休憩してYouTubeのビデオを見たい? ではビデオの図案の面を上に。これからジムへ行く? ではジムの絵を上にして。

いろんな図案のステッカーが、製品に同梱されている: ショッピング、食事、読書、…、“なにもしてない”、という図案もある。白紙のステッカーもたくさんあるから、喧嘩、編み物など、何でも図案を作れる。手描きでも、プリンターでも。

正式にアカウントを取ると、メーカーのサーバーが時間を記録してくれるから、それをパソコンやラップトップから見ることもできる。アカウントを取らなくてもそれができると、もっといいけどね。

発売から間もないが、TimeFlipのWebサイトから買える在庫はもうあまりない。でも作者のIlya TarassovがCESで語ったところによると、2月からはAmazonでも買える。

ぼくは先週じゅう、ずっと使ってみたが、基本的な時間管理にはとても役に立つ。完成品のキットは50ドルだが、センサーだけを買って外殻を自作してもよい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

嘘か真か? 次期iPhone Xのウワサまとめ

eng-logo-2015全面ディスプレイに顔認証など、新機軸を携えて2017年11月に発売された「iPhone X」。その後継モデルの噂がここにきて盛り上がりを見せています。具体的には、液晶採用の廉価モデルや、大画面6.5インチの「iPhone X Plus」(仮)など。Engadget日本版でも次期iPhone Xに関するさまざまな記事を掲載してきました。本記事ではその振り返りをお届けします。

(最終更新:2018/01/30 14:30)

2018年型iPhone XにはRAMが4GB搭載?バッテリーも増量されるとのうわさ

現行のiPhone XのRAMは、iPhone 8 PlusやiPhone 7 Plusと同じく3GBと報じられました。最近のハイエンドAndroidスマートフォンが4GB〜8GBを搭載しているのに比べると控えめな印象を受けましたが、今年はついに増量されるのかもしれません。(つづき

iPhone X、ノッチ不評で2018年夏には生産終了?秋に新モデル登場か(KGIアナリスト予測)

アップルの未発売製品に関連する情報予測でその名を知られるKGI証券のアナリストMing-Chi Kuo氏が、「iPhone Xは2018年夏に生産を終了する」との予測を公表しました。特にディスプレイ上部の凹部いわゆる”ノッチ”のデザインが不評で中国市場におけるiPhone Xの人気が下降しており、秋にはデザインの見直しをはかった新モデルが出るだろうとのこと(つづき

6.1インチの新iPhoneはJDIの「日の丸液晶」を採用?ベゼルレスで9月〜10月に発売との噂

6.1インチ新型iPhone X向け液晶パネルの供給元は日本メーカーのJDI(ジャパンディスプレイ)で、日の丸液晶こと「フルアクテイブ」?フルアクティブは18:9という縦長のアスペクト比、ベゼル幅0.5mmという狭額縁に対応しており、iPhone Xと同様のベゼルレスデザインになる可能性も(つづき

iPhone X(2019)はノッチが小さくなる可能性? 顔認識モジュールと前面カメラが統合のうわさ

現状では唯一のFace ID対応製品であるiPhone Xの前面にはノッチ(凹型の切り欠き)がありますが、ここにはTrue Depthカメラほか顔認識モジュールや前面カメラが内蔵。これらの統合が進むことで、ノッチが小さくなるのではないかと推測されます(つづき

2018年は6.5インチの『iPhone X Plus』追加、安価な6インチ液晶モデルも増えて3機種編成?

iPhone X の品薄が続くなか、来年のiPhoneラインナップについて新しい情報が出てきました。2018年のiPhoneは、「今年の初代 iPhone Xと同サイズの後継モデル」「Xと同じ縦横比で6.5インチ級の iPhone X Plus (仮)」そして「Xと同じオールスクリーン(+ノッチ)のスタイルを採用しつつ、液晶ディスプレイでサイズ中間の6.1インチモデル」の3種類になるかもしれません。(つづき

番外編:iPadにもFace ID採用?

iPhone SE2 (仮)はまだ出ない?「出るとして高速化と値下げ程度」とアナリスト予測

iPhone SE の後継モデル、iPhone SE2 (仮) につき様々なうわさが飛び交っていますが、アップルの開発計画に詳しいKGI証券のアナリストMing-Chi Kuo氏は、フルモデルチェンジや夏前発売といった説に疑いを投じるリサーチノートを発表しました。(つづき

Face ID採用の新型iPadが登場? iOS 11.3ベータ版の中に「modern iPad」の文字列が見つかる

iPhone Xと近い要素を実装する新型iPadが登場するかもしれません。具体的には、ベゼルレス化され、生体認証に顔認証(Face ID)が導入される可能性があるそうです。(つづき

Engadget 日本版からの転載。

イーロン・マスクの「火炎放射器」はすでに350万ドル分の予約注文を確保

ロゴ入り帽子の次火炎放射器だった。イーロン・マスクのBoring Companyは地下に高速でトンネルを掘削するベンチャーというより今のところライフスタイル企業として実績を挙げている(奇妙なライフスタイルだが)。ともあれ相当の売上が立っている。

20ドルの帽子は5万個売れ、Boring Co.の売上はなんと100万ドルとなった。昨日(米国時間1/28)注文の受付を開始した火炎放射器は1台500ドルで最大2万台を準備しているという。昨晩予約はすでに7000台となった。つまり350万ドルの売上だ。この記事の執筆時点でもまだ予約可能なので、売り切れてはいないのだろう。

火炎放射器2万台が売り切れる総額100万ドルの売上になる。ロゴ入り帽子の10倍だ。 マスクのもうひとつの事業、Teslaの場合も電気自動車を手に入れるには予約しなければならず、その際にかなりの内金(といっても最終的な販売価格に比べれば割合は小さい)を支払う必要がある。

Boring Companyの場合は地下トンネルを予約販売できない(少なくとも難しい)のでマスクのブランド価値が高いことを利用してライフスタイル製品のマーケットにハイパーループ顔負けの超高速で参入したに違いない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

イーロン・マスクの「火炎放射器」は本物――Boring Co. が500ドルで予約受け付け中

イーロン・マスクの設立したトンネル掘削会社、The Boring Companyについて、マスクが「ロゴ入り帽子5万個が売り切れたら火炎放射器を売ればいい」と言っていたのを覚えているだろうか? 「火炎放射器」は本物だった。しかも大枚500ドルを無駄にする気なら注文の予約もできる

先週、メディアに噂が流れた後、マスクは土曜日に火炎放射器の存在を認めた。The Boring Company製火炎放射器は実際に機能する。ご覧のとおり、InstagramにはBoring Co.のスタッフが(十分に安全性について訓練を受けているのだと思うが)2台の製品から盛大に炎を吹き出さている。

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キャッチフレーズによると「パーティーを盛り上げること間違いなし」だそうで、また「世界でもっとも安全な火炎放射器」だそうだ。ネットから500ドルで注文するような人種はどのみち安全性など気にしていそうにないが。500ドルの価格には税、送料は含まれていない。出荷はこの春からだという。

またサイトは「国外への発送の場合、別途通関手数料が必要になる場合がある」と注意を促している(税関で没収されないことを祈る)。また購入希望者には事前に取扱説明書と使用の条件についての文書が送られてくるので、これに合意する必要があるそうだ。

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Boring Co.は消火器も販売する。関連商品で売上を伸ばそうということらしい。価格は30ドルだが、「この値段はどこよりも高い」とBoring Co.自身が認めている。しかし会社のロゴのステッカーがついているそうだ。写真がないところを見ると火炎放射器ほど印象的な外観ではないのだろう。

イーロン・マスクのBoring Companyは(社名が示すとおり)トンネル掘削が本来の目的で、そのためにボーリングマシンまで購入している。しかしこの会社が収益、あるいはすくなくとも何らかの実績を上げるまでには(すでにトンネルを掘り始めているとしても)だいぶ時間がかかるはず。そこで会社のロゴ入りのおかしなプロダクトを売って資金を稼ぐことにしたらしい。遺憾ながらこれで世界の火炎放射器の総数はだいぶ増えるに違いない。

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これも念のために言っておくが、火炎放射器を売るなんてのはとんでもなくバカバカしいアイディアだ。絶対買ってはいけない―面白いことが好きなら別。(イーロン・マスク)

〔日本版〕Boring Co.のサイトには実際に広告が掲載されている。海外発送にも対応しているというが、実際に製造されたとして輸入可能かどうか定かでない。ただし「草焼きバーナー」で検索すると同クラスの能力の製品は国内で多数販売されている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

最後まで邪魔されずに映画を見たい人はPoptheatrのバケツを頭にかぶろう

あなたは、人と接触するのが嫌いかな? でも映画は好き? バケツも好きかな? 最後の質問にイエスなら、そんなあなたのための製品があるんだ。

Poptheatrは、あなたが自分の頭を入れるためのバケツだ。バケツの上部にタブレットなどを置き、あなたは仰向けに寝た快適な姿勢で、映画でもテレビでもポルノでも、お好きなものを見られる。両手は空いているから、付属のBluetoothデバイスでビデオの再生をコントロールできる。

作者はこう書いている: “Poptheatrは、あなただけのプライベートな劇場だ。ご自分のモバイルデバイスの画面を見ながらパーソナルな視聴体験ができる。途中で邪魔がいっさい入らないから、一瞬も見落としのない完全な視聴を楽しめる”。これでお分かりと思うが、ビデオを楽しむ最良の方法は、仰向けに寝てバケツを頭にかぶることなのだ。

初期の出資支援者には54ドルで7月に届く。公園のベンチや田舎の廃校でバケツ・ビデオを見るには、最適の季節だ。最終小売価格は119ドルである。

それまで待てない人は、ホームセンターで買ったバケツの底に穴を開けて、そいつをかぶるのはどうだろう? 頭の小さな人なら、Quaker Oatsなど、シリアルやお菓子の大缶でもよいと思う。とにかく、頭にバケツをかぶって映画を見るというエキサイティングな体験をDIYした人は、その画像をぼく(@johnbiggs)にツイートしてほしい。前もって、ありがとう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

「ヒトの瞬間移動」が5GとVRで現実に? KDDIとJR東が上野駅で体験イベント開催、1月27日まで

eng-logo-2015ヒトの瞬間移動の実現が、VR・ARの発展で現実味を帯びつつあります。

KDDIと東日本は、大容量かつ低遅延の次世代移動通信「5G」と「VR」を活用し、東京から宮城県の商店街に瞬間移動したかのような体験が味わえる「南三陸さんさん商店街へ瞬間移動」イベントを、1月25日から27日の期間限定で東京・上野駅で開催します。
同イベントは、「5G」通信を使って、「南三陸さんさん商店街」と「JR上野駅」をリアルタイムのVR映像で結ぶという内容。

具体的には、来場者は上野駅の特設スタジオでVRゴーグルを装着します。すると、現地ガイドが持つ4K 360°カメラを経由して現地のリアルタイム映像が視界に広がり、現地の人と会話や買い物の疑似体験などインタラクティブなコミュニケーションも可能だといいます。

なお今回のイベント開催にあわせ、KDDIは南三陸さんさん商店街に28GHz帯を使った5Gエリアを試験構築。スループットは下りが1.7Gbps、上りが200Mbps程度で、イベントでは上り回線のみ使用します。

会場はJR上野駅中央改札外グランドコンコース内で、開催期間は下記の通りです。

・2018年1月25日 14:45~16:00
・2018年1月26日 13:00~16:00
・2018年1月27日 13:00~16:00

なお、VRやAR、そして5Gなどを組み合わせた「瞬間移動」構想はクアルコムも発表済。今回の上野駅のイベントでは360°カメラを携帯するガイドが必要ですが、人形のアバター的なロボットと組み合わせれば、ヒトの瞬間移動が実質的に実現したと言えるかもしれません。

▲半導体大手のクアルコムは、映画「キングスマン」の1シーンを引き合いに、VR・AR技術が人の実質的な瞬間移動(テレポート)を可能にするとアピールしていた(2017年12月開催のQualcomm Snapdragon TechSummitにて)

Engadget 日本版からの転載。

DJIの新ドローン、Mavic Airは799ドルでスマホサイズ――新機能満載で出荷は28日から

DJIはドローンの新製品の秘密保持という点ではこれまでもあまりいい成績を収めていないが、今回のMavic Airも直前に写真がリークされた。今朝(米国時間1/23) ニューヨークで開催され、リアルタイムでストリーミングされたプレスイベントで発表されたMavic Airの内容はだいたいわれわれの予想どおりだった。ハイエンドのMavic Proと普及版のSparkの中間の位置づけとなる製品で、DJIが一般消費者向けに力を入れていることを示すものとなった。

DJIによれば「われわれはポケットに収まるほど小型で十分な空撮能力がある製品を作るために一から設計した」という。たしかにスマートフォンのサイズのプロダクトで、北アメリカ事業の責任者はイベントでベストのポケットに2台のAirを入れてみせた。Proのほぼ半分のサイズで重さは41%に過ぎないという。

Airの本体には3軸(自由度)のジンバルで4Kカメラが搭載されている。静止画は12メガピクセルで撮影でき、低照度の条件にも強い。HDR機能も内蔵されており、露光条件が場所によって大きく変わる風景撮影などでは特に威力を発揮する。DJIによれば静止画を貼り合わせてパノラマ写真を作成するなどソフトウェアにもいくつかのアップデートが行われたという。

動画安定化の要となるジンバルは本体同様、まったく新しく設計された。システムは本体内に完全に収まるので全体のサイズは驚くほど小さい。8GBのメモリーを備え、microSDカードを追加しなくても動画、静止画を記録できる。

AirはGoProが突然ドローン市場から退場して以来、この市場で初の新製品だ。GoPro KarmaはMavic Proにきわめて近い製品で、実際この製品はGoProとDJIの提携から生まれたものだった。

AirはActive Trackという機能を備えており、移動する対象を自動的に追尾できる(Karmaにこの機能が欠けていた)。アクションビデオを撮影しようとするユーザーはドローンの操作を友達に頼まずに自分を撮影できる。AsteroidとBoomerangという機能はボタンを1回押すだけで予めプログラムされたスタイルでパノラマ動画が撮影ができる。

Mavic Proは出荷が遅延するなどつまづきがちなスタートだったが、結局、優秀な製品であることが判明し、成功を収めた。これによりDJIは続いてスマートフォンサイズでユーザーが手の平を見せて動かすなどジェスチャーで簡単に操縦できるドローンを昨年5月に発表した。

残念ながら、われわれはこのドローンをテストしているときにブレードが当ってビデオのプロデューサーが指を怪我するトラブルに見舞われた。ジェスチャーによる操縦は「当たるも八卦」の傾向があり、あまり信頼性が高くなかった。たしかに一般消費者を意識した製品として意欲的だが、未完成という印象だっった。
第一世代のプロダクトから教訓を得て前モデルにおける問題が今回Airでは改善されているよとよいのだが。
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Airではドローンに向かって両手を伸ばし、閉じることでフライトを終了を命令できる。ユーザーが片手を伸ばして地面を指差すとドローンはその場所に着陸する。この機能は5.8メートル程度の距離まで有効だという。操縦にスマートフォンを使えば80メートルまで、リモコン・ブースターを使えば4キロメートルの距離から操縦できる。スポーツモードではドローンは時速68キロメートルで飛行する。一回の充電による飛行時間は21分だ。

前モデルはmicroUSB.だったがAirはUSB-Cポートを備える。ミニサイズのボディーながらさまざまな安全機能、位置トラッキング機能が組み込まれているという。

【略】

Airの価格は799ドルからとなっている。399ドルのSparkと999ドルのProの中間だ。Airには999ドルのコンボパックも用意されており、2個のバッテリー、予備のプロペラ、充電ハブ、携行用バッグがセットになっている。Airは今日からDJIのサイトで予約注文ができる。出荷は来週、1月28日からだという。カラーバリエーションはホワイト、ブラック、レッドの3種類だ。【略】

空撮のプロにとっては799ドルは手頃な価格だろう。アマチュア・フォトグラファーやアクション・スポーツ愛好家も大いに興味を持つだろう。一般消費者への浸透に関しては、ジェダイ・マスター式のハンドジェスチャーによる操縦が今後どれだけ信頼性を高めるかによりそうだ。ともあれ昨年のわれわれの場合のようにビデオ番組のプロデューサーの指を切るような事態を引き起こさないことを期待したい。

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ただし、誰にも使いやすい信頼性の高いジェスチャー・コントロールが採用されたとしても、799ドルから999ドルというのは、一般人が趣味として利用するガジェットとしては(クールなおもちゃであることは間違いないが)やはりまだ高価だろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

普通の眼鏡をスマートグラス化、スライド式着脱機構「neoplug」。鯖江ブランドを世界規格へ

eng-logo-20151月19日まで開催中の第4回ウェアラブルEXPOより。メガネブランド「JAPONISM」などを擁するボストンクラブは、眼鏡のテンプル(つる)部分に様々なアタッチメントを装着するためのマウント規格「neoplug」の展示を行っています。

neoplugは、テンプルの蝶番付近を凹ませた形状にすることで、対応した形状のデバイスを装着できるマウント機構。装着部分を標準化することで、デバイスメーカーと眼鏡メーカーのそれぞれが、製品開発に集中できるようにするのが狙いです。デバイスの着脱は、たたんだ状態のテンプルにスライドしながら差し込むようにして行います。

Gallery: スライド式デバイス着脱機構neoplug:ウェアラブルEXPO | 15 Photos

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ブースでは、neoplugに対応させた眼鏡にARデバイスなどを装着したサンプル展示を実施。neoplugに正式対応した最初の眼鏡「np-001」も展示しています。

np-001は、テンプル部分にneoplugを採用した点以外はきわめてシンプルなウェリントンタイプの眼鏡。2016年12月、クラウドファンディングサイト「FAAVO」において、目標金額350万円でプロジェクトをスタートし、2017年2月に無事目標を達成。neoplug採用の製品としてリファレンス的な位置付けです。配布資料によれば、ナイロン素材のテンプル内部にチタンの芯を挿入し、フィッティングを容易にしたといいます。市販時期・価格は今のところ未定。

neoplugの構造は非常にシンプルなので、テンプル部分を規格に合致させるだけであらゆるものが眼鏡に装着できるようになります。「Telepathy Jumper」や「picoLinker」など、既存の眼鏡に追加してスマートグラス化するタイプの製品はもちろん、アクションカムやライトなどを気軽に着脱できるのもポイントです。テンプルを交換すれば既存の眼鏡を対応させることもできますが、説明員によれば、長期間にわたって日常的に使う観点から考えて、強度的に難しい素材もあるといいます。

ブースでは、小型ライトやルーペなど軽量なものを眼鏡に装着したサンプルの展示も行っていました。形状的に直接の装着が難しい外部デバイス向けに、マグネット式のアタッチメントも用意しています。

▲ルーペを装着した状態。必要に応じて着脱できる点が特徴

▲歯科医療機器・器具開発会社FTKと共同で開発した歯科専用眼鏡(参考出品)。ARデバイスの装着にも対応。

▲ニデックの網膜刺激型人工視覚デバイスを装着したサンプル(参考出品)。

目標としては世界標準規格になることを掲げています。直近の展望としては、地域活性化の観点から、デバイスメーカーを含めて、同社所在地の「鯖江(市)ブランド」を打ち出していきたいとのことです。

▲ARデバイス「picoLinker」を装着した状態。

ウェアラブルデバイスとしてのスマートグラスと、ファッションアイテムとしての眼鏡のギャップを埋める規格であり、アイデア次第ではいろいろな使い方が考えられます。テンプルの厚みや太さが限定されるという点は少々気になるところですが、強度さえ確保できれば、その点はある程度解消できるでしょう。

眼鏡は日常的に装着する器具ですが、アクセサリーとしての側面もあるので、デバイス側ではなく、眼鏡メーカーがこうした規格を提唱することには一定の意義があるように思えます。特定のデバイスメーカーと組むわけでもなく、眼鏡メーカーとしてはサイズと形状だけを定めて、あとはおまかせ、というのも、落とし所としては妥当な線ではないでしょうか。

neoplugは、ボストンクラブがコンセプトの発表を含めて2年越しで取り組んでいる規格です。素早く、簡単に切り替えられる国内発の機構として、今後の展望が楽しみな一方、規格に賛同する企業をこれからどれだけ獲得できるかも、課題のひとつといえるかもしれません。

▲アルプス電気のセンサネットワークモジュール開発キット。MEMSセンサとBluetoothモジュールのセットで、地軸+加速度(6軸)、気圧、温湿度、照度を測定可能

Engadget 日本版からの転載。

任天堂SwitchのプロジェクタードックYesojoは誰もが夢に見たアクセサリーだ

Nintendo Switch用プロジェクタードックYesojoは、同社の昨年のクラウドファンディング努力を本誌TechCrunchが取り上げたときすでに、大きな関心を集めていた。そしてCESでは完動製品が展示され、初期の支援者に発送できるまでに成熟していた。会場で実際に試してみたそのポータブルプロジェクターは、Switchの高解像度のスクリーンをどこにでも映し出すことができ、ブースを立ち去るときでも感動の余韻が心に残った。

YesojoはSwitchの公式のドックとそれほど変わらぬ大きさで、ドックとしての機能もほぼ同じだから、学習曲線はない。200ルーメンのデジタルプロジェクターを内蔵していて、その明るさは電球方式2000ルーメンの家庭用プロジェクターとほぼ同じだ。CESの会場の照明ギラギラの中でも十分にゲームをプレイでき、暗ければもっとすばらしいだろうなと思わせる。

このプロジェクターはバッテリーを内蔵し、約4時間のプレイができる。しかもそのバッテリーは、使用中のSwitchを常時充電しているから、Switch本体だけでもさらに数時間プレイできる。

スピーカーも内蔵しているが、意外と強力で音も良い。CESの会場の騒音だらけの環境で聴いても、はっきり聞こえる。

さらに、HDMIの入力端子があるから、Switch以外の目的にも使える。旅行のときの、必携品になるかもしれない。公私のどちらでも。

小売価格369ドルで近く発売される。Switchのアクセサリとして優れているだけでなく、ポータブルな汎用プロジェクターと考えても安い。USB-Cのアダプターもある。充電はSwitchのアダプターでできるから、コードは増えない。

最初に発表されたときは、良すぎて嘘みたい、と思ったけど、こうして実物のデモを見ると、約束どおり+αだ、ということが分かる。近い内に本格的なレビューを書きたいが、CESでざっと見ただけでも、Switchのファンにはほとんど必須のアドオンだ。



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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

LishtotのTestDropは、非接触で水が安全に飲めるかどうかを判定する

安全な水への定常的なアクセスは、何十億という人びとの課題だ。そしてその課題の一部が、手元の水が飲んでも良いものか否かを判断する手段がないことである。Lishtotはこの状況を小さなデバイスで変えようとしている。このデバイスは水が飲むのに安全なものかどうかを、その周りの電磁場を分析することで判別する(細片や、マイクロ流体構造(microfluidics)や、有毒な化学物質が含まれていないかなどを調べる)。正直なところ、ちょっと話がうますぎると思うだろう。とはいえ私の見た限り、これは本物のように思える。

私はCESでLishtot(ヘブライ語で「ドリンク」の意味)のCEO、Netanel Raischと話したが、彼はその場でTestDropデバイスのシンプルさと有効性をデモしてみせた。彼は水の入ったプラスチックカップを2つ持っていて、そのうちの1つには汚染物質が加えられていた。テストボタンを押して、TestDropを1つのカップに近付けた――青い光。安全だ。同じことをもう1つのカップにも行う――赤い光。汚染されている。

このように操作は簡単だ。1、2回の試行のあと、私も自分自身でうまく行うことができた。それはとても簡単だった。実際、私は疑いが拭えなかった。私はそれが、何らかの分光器の一種であるかもと考えたが、だとすれば発光装置はどこにあるのだろう?ドップラー効果の類を生み出すわけではないにせよ、なぜデバイスを動かす必要があるのだろう?

結局分かったのは、すべてのものを囲んでいる電磁場に、これが基いているということだった。水はそれ自身の場を持っていて、TestDropを動かすことでそれを測定することができる。そしてわかることは、きれいな水は、鉛や塩素を含んだ水や、大腸菌のいる水、動物性物質の溶け込んだ水などとは、微かに異なる性質を示すということだ。

このデバイスは、第三者によるテストを受けている。そうしたレポートのうちの2つを読む限り、本当にうまく働いているようだ。わずかな量の鉛とタンパク質も即座に検出し、精度は100%で、偽陽性や偽陰性は検出されなかった。

交換可能な時計用バッテリーは、デバイスを1日に10回から20回使用しても、何年ももつ。既知の測定対象のいくつかは内蔵されていて(デバイスは水の半分入ったプラスチックのカップでキャリブレーションされている)、飲める/飲めないの判定をするためにTestDropがクラウドへ問い合わせる必要はない。

とはいえ、もしスマートフォンやアプリを使いたい場合には、Lishtotが提供しているサービスを使って、デバイスで行ったテストを追跡することができる(ユーザーが送信すること選んだ場合に限る)。Raischは、これが(必要に応じて清潔な水源を見つけることができる)通常のユーザーと、(水道を引き状況をモニタすることのできる)政府や企業たち双方にとっての、有用なデータベースになることを願っている。水道会社に対して直接問題を報告することもできる。

Lishtotはこの先も多くの浄水関連技術を目指していくが、現段階の主力商品はTestDropだ。デバイスの価格は50ドルだが、CESで割引価格は35ドルだ。私の想像では、NGOや、水道会社その他の組織がまとめ買いをすれば、価格はもっと柔軟なものになるだろう。そのことでもっともこれを必要とする場所に届けられるようになる。

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(翻訳:sako)

IFTTT連携の睡眠センサーNokia Sleep発表、「睡眠中は自動でエアコンの温度を下げる」が可能に

eng-logo-2015米国・ラスベガスで開催中の国際家電見本市 CES 2018より。ノキアがIFTTTによるスマートホーム管理機能を搭載した睡眠センサー「Nokia Sleep」を発表しました。

「Nokia Sleep」は、マットレスの下に敷くパッド形状の睡眠センサーです。Wi-Fiでクラウドと繋がり、睡眠の長さ・中断回数・深さなどをAndroid / iOS対応の「Nokia Health Mate」アプリやWEBブラウザで確認可能。睡眠改善に向けたアドバイスも提供するコーチング機能も備えます。

さらに、IFTTTによるスマートホーム管理機能を搭載。「Nokia Sleep」はスイッチとして機能し、睡眠の状態にあわせて照明やサウンド、エアコンの設定温度などを制御し、睡眠環境を最適化できるとうたいます。

Nokia Sleepは2018年2月に99.95ユーロ(約1万3300円)で発売予定。日本での価格や発売日は後日発表予定としています。

また、ノキアのヘルスケア製品と連動する前述のスマートフォンアプリ「Nokia Health Mate」がAmazonのクラウド型音声サービス「Alexa」とスキル連携することも発表されました。

Engadget 日本版からの転載。

Samsung、「2月のMWCでGalaxy S9を発表」と言明

Samsungのスマートフォンの次世代フラグシップ、Galaxy S9は来月のMobile World Congressで発表される。CES 2018のSmasungのイベントでモバイル事業のプレジデント、 DJ Kohが言明した。

SamsungはMWCをGalaxyスマートフォンの発表の舞台として使ってきた。Samsung S7 Edgeも2016年のMWCで発表されている。バルセロナで開催される世界最大級のモバイル・ショーはMotorola、LG、Xiaomi、Huaweiなどの有力メーカーがフラグシップ機発表の場として使ってきた。

S9についてはこれ以外に公式には何も発表されていないが、Samsung S9はiPhone Xへの反撃をテーマとしているはずだという観測が有力だ。

例年どおり、TechCrunchはMWCを取材するので、現地からS9を始めとするモバイル・デバイスの発表をレポートできるだろう。MWCは2月26日から開催されるが、有力なスマートフォンの発表は通例、MWCの正式開幕前に行われる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

GoProが会社売却を決めたとの報道に株価やや戻す

GoProは会社の売却先を探しているらしい。CNBCの報道によれば、同社は買い手を探すためにJP Morganと契約したという。この記事の執筆時点で、GoProの時価総額は10億ドル弱だ。会社売却を決断したというニュースに株価はややアップした

今日のGoPro株は値動きが激しかった。市場が開く直前に GoProは「今年の売上は予想を下回る見込みであり、社員の20%をレイオフする」と発表した。GoProの市場オープン前の取引は停止され、マーケットが開くと同時に株価は33%ダウンした。しかし数時間後にやや戻した。

会社の売却先を探しているというニュースで株価は多少のジャンプを見せたが、昨日の終値を依然大きく下回っている。

今のところ、果たして売却が成功するかどうか明らかでない。同社は市場に出ている中で最良のアクション・カメラを作っているし、ブランド力も高い。にもかかわらず、そこから意味のある結果を引き出すことに失敗している。このままGoProの株価が下がり続けるなら、買収金額は10億ドルをだいぶ下回るだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

「Google Homeは昨年10/19以来毎秒1台以上売れた」――CESを控えてGoogleが発表

今日(米国時間1/5)、Googleは 「昨年は何千万台ものGoogleデバイスが家庭に入っていった。10月にGoogle Home Miniが出荷されて以降、毎秒1台以上の割合で複数のGoogle Homeデバイスが売れている」と発表した

Home Miniが正式に販売開始されたのが昨年10月19日だから、それ以来ざっと675万秒経過している。情報を総合すると各種のGoogle Homeは750万台程度売れたようだ。

2017年に入ってGoogleはGoogle AssistantとGoogle Homeデバイスの普及に本格的に力を入れるようになった。新しく登場したGoogle Home Miniは 29ドル(場合によってはわずか19ドル)で買える。Home MiniでGoogleは低価格デバイスでAmazonのEcho Dotと正面から競争できるようになった。もちろんハードウェア・ビジネスでGoogleが得られる利益自体は大きくないだろうが、全体としてみればこの戦略は功を奏したといえる。

残念ながら, GoogleはGoogle Homeの販売台数の内訳を教えてくれなかったので、レギュラーサイズ機とMiniがそれぞれ何台売れたかは不明だ。常識的に考えれば低価格のMiniのほうがかなり多く売れたはずだ。

また今日GoogleはAssistantが4億台のデバイス上で作動していることを発表した。この台数には各種のAndroid版スマートフォン、スマートウォッチの他にiPhoneで作動するアプリも入っている。作動可能なGoogle AssistantとAmazon Alexaの数を比較してみたら興味深いだろうが、Amazonは知ってのとおり秘密主義で数字については固く口を閉ざしている。公式発表には逸話的情報は多いものの具体性には乏しい。

当然ながら、Google Assistantの拡大とともに、これをめぐるエコシステムもデバイス・メーカーにとって魅力を増しており、自社製品にAssistantを組み込む動きが目立ってきた。当面、ホームオートメーション部門が中心で、Nest、Belkin、Samsung、Philipsその他がすでに製品を投入している。現在Google Assistantをサポートするスマートホームデバイスは225のブランドから1500種類程度が市場に出ている。

Googleが今日この情報を発表したのは偶然ではないだろう。世界最大級のエレクトロニクス製品のトレードショー、CESはこの週末からスタートする。実はGoogleは会社の歴史始まって以来初めてCESに本格的に登場する。(フロアプラン)。目玉となるのはAssistantデバイスとエコシステムだ。この数日中に多数のGoogle Assistantをサポートするスマートデバイスが発表されるに違いない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

純正より2割安いAmazon Alexa搭載スマートスピーカー、Ankerが発売

eng-logo-2015アンカージャパンは、Amazon Alexa搭載のスマートスピーカー「Eufy Genie」の販売を招待制で開始しました。価格は4980円(税込)で、アマゾン純正のEcho Dotより1000円安いのも魅力です。

Eufy Genieは、アマゾンの音声アシスタント Alexaを利用できるスマートスピーカーです。「アレクサ」と話しかけるだけで、最新ニュースや天気、スケジュールの確認や音楽再生、スマートホームデバイスの操作などが可能。また、豊富な「スキル」で機能を追加することもできます。

スピーカーは2W出力で、HiFiオーディオ技術により音の歪みを最小限に抑え、音質を向上させているとのこと。サイズは90 x 90 x 48.5mmとコンパクトで、重量は258gです。

本製品の最大の魅力はやはり価格。アマゾンのPrime会員ならEcho Dotを3980円で購入できるものの、そういった特典を除けば税込4980円はスマートスピーカーとしては最安値です。なお販売はAmazon Echoと同様に招待制で、購入するにはAmazonの商品ページから「招待メール」をリクエストする必要があります。

製品の詳細はこちら
アンカーのAlexaスピーカーは税込4980円。手のひらサイズにアルミ合金振動板搭載

Engadget 日本版からの転載。

3DプリンタだけでWiFi通信するオブジェクトを作る技術。電源・電子回路不要で情報送信が可能

eng-logo-2015ワシントン大学の研究者が、3Dプリントしたプラスチック製のWiFi通信可能なオブジェクトを作りました。WiFi通信をするのにバッテリーや電子回路をまったく使用しない、本当に3Dプリントしただけのオブジェクトです。

研究者は「3Dプリンタさえあれば誰でも作れて、他のデバイスに何らかの情報を伝えられるものを作りたい」という発想から研究に着手したとしています。ただ、当然ながら問題として立ちはだかったのは、どうやってプラスチックの部品だけでWiFi通信をすればよいのかということ。今まで誰もそんなことを考えもしなかったはずです。

これを解決する方法として、研究チームは3Dプリントしたゼンマイやギア、スイッチを組み合わせて、動きを情報としてアンテナ送信する方法を考案しました。たとえば、3Dプリンタで風速計を作り、その回転でギアを回転させると、ギアの歯がアンテナ部品に接触することでそのアンテナ部品は周囲にあるWiFi電波を反射します。そして、その反射した先に配置したWiFiレシーバーで、その電波を信号として読み取ることができました。

別の方式では、流量計と同様の構造を3Dプリンタで再現し、水の流速に応じてギアが回転し…以下同文。要するにギアとアンテナ部品の組み合わせがあれば(厳密に言えばWiFi通信ではないものの)、その動作をWiFiの電波を通じてPCなどに伝えられるようになったということです。

チームは構造を工夫し、ボタン、ノブ、スライダーといった日常的に使う物理的な操作UIをも、ギアとアンテナ部品の構成に落とし込みました。また流量計の方式をアレンジして洗剤容器の口の部分に装着した例では、その洗剤の流量から残量を自動的に推し量る”機能”も付け加えました。そして、誰でも3Dプリンタさえあればそれを試せるよう、情報を公開しています。

この技術は、11月末にタイ・バンコクで開かれた米コンピューター学会の国際展覧会SIGGRAPH ASIA 2017で発表されました

番外編として、チームはプラスチックを3Dプリントする際に、その中に指定したパターンで鉄を漉き込む方法も生み出しました。予め文字などの情報をパターン化してプラスチック内に配置することで、スマートフォンなどが備える磁気センサーを使ってパターンから情報を読み取ることができます。

Engadget 日本版からの転載。

GoogleのDaydream Viewが12月13日に国内発売。価格は1万2000円、すでに入荷待ち状態

eng-logo-2015GoogleがVRヘッドセット「Daydream View」を12月13日にGoogleストアで発売すると発表しました。価格は1万2000円(税込)。すでに予約が開始されていますが、初回分は売り切れたようで、現在は入荷時にメールで連絡がくるウェイティングリストへの登録ボタンが表示されています。

Daydream ViewはGoogleのVRプラットフォーム、Daydreamを利用するためのヘッドセットで専用のモーションコントローラーが付属します。

今回発売されるのは10月にPixel 2などと共に発表された第2世代モデル。第1世代と比べ、視野角が約10度広くなり、装着感も改良。スマートフォンを組み込むフラップ部分が放熱構造になるなどの改良が加えられています。

GoogleのスマホVRゴーグル DayDream Viewに新モデル、視野角が拡大。日本でも販売予定

海外ではフォグ、チャコール、コーラルの3色展開されていますが、残念ながら国内では濃いグレーのチャコールのみ。

SamsungのGear VRなどとは違い、スマートフォンを接続する必要はなく、フラップ部分に挟んで利用します。原理的には段ボール製VRゴーグルのCardboardと同じです。ただし、利用するには対応したスマートフォンが必要です。


▲フラップ部分にスマートフォンを挟み込みます

国内で販売されている端末では、Galaxy S8/S8+、Note8、ZenFone AR、Axon 7、Moto Z/Z2が対応。今後発売予定のドコモのV30+、auのisai V30+も対応し、ドコモではV30+購入者全員にDaydream Viewをプレゼントするキャンペーンを実施予定とのことです。

VRは利用者以外、一緒にいる人には何が写っているのかわからず、体験の共有が難しいという問題がありますが、DaydreamではChromecastと連携し、TVに表示内容を映すことも可能。

対応コンテンツもグローバルで250を超えており、先日はVRシューティングゲーム「Rez Infinite」のDaydream対応版もリリースされています。

先にも書きましたが、すでにGoogleストアでは入荷待ちの状態。13時過ぎに確認した際は12月27日~31日の配送予定となっていました。このため、いまから年内に入手するのは難しいかもしれません。

Engadget 日本版からの転載。