何度でも作り直して遊べる&プログラミングできる組み立て式ロボット「愉快なパチパチブロックキット」が8月5日発売

何度でも作り直して遊べる&ビジュアルプログラミングできる組み立て式ロボット「愉快なパチパチブロックキット」が8月5日発売

「ロボティクスで、世界をユカイに」と数々のロボットやIoT製品を展開しているユカイ工学は7月5日、組み立てブロック式で何度でも繰り返しロボット作りが楽しめる「ユカイなパチパチブロックキット」を2021年8月5から発売すると発表した。直販価格は9900円(税込)。これにともない、先行予約の受付を開始した。予約期間は、8月4日23時59分まで(在庫数上限に達し次第予約受付を終了)。発送は8月5日予定。

何度でも作り直して遊べる&ビジュアルプログラミングできる組み立て式ロボット「愉快なパチパチブロックキット」が8月5日発売

何度でも作り直して遊べる&ビジュアルプログラミングできる組み立て式ロボット「愉快なパチパチブロックキット」が8月5日発売ユカイ工学は、子どもから楽しめるロボット作りやプログラミング環境を提供する「Kurikit」(クリキット)シリーズを展開している。たとえば、モーターとストローを組み合わせて自由に動く工作ができる「ユカイなぼうけんクラフトキット」や、モーターと結束バンドで自由にロボットが作れる「ユカイな生きものロボットキット」、そしてその拡張キットであり、プログラミングで自分のロボットをコントロールできるようになる「ココロキット」などがある。

Kurikitは、NHKエンタープライズと科学技術館からなる小学生ロボコン実行委員会主催の「小学生ロボコン」で、2020年から公式キットとして採用されるなど、数多くの体験教室、イベント、コンテスト、さらに女子美術大学の特別授業「かわいいロボット開発プロジェクト」などで広く利用されているが、ユカイ工学のエンジニア和田義久氏は、自由すぎて何を作ってよいのか戸惑うとの声をワークショップなどで聞いていた。

そこで和田氏は、自身も大好きだった組み立てブロックで遊ぶ体験も、創造力を育むのに大事だと思いつき「ユカイなパチパチブロックキット」の開発に至ったという。

ユカイなパチパチブロックキットは、道具を使わずに組み立てられる。組み立てるとすぐに動かして遊べ、ビジュアルプログラミングによる制御も可能となる。最初にプログラミングしなくてもすぐに動かせる一方で、プログラミングの入門にも適している。様々なプログラミングや応用方法も提供予定で、レベルや年齢に応じてステップアップ可能という。

また「有名なブロックトイと組み合わせも可能です」とのこと。これは、下の動画をご覧いただきたい。

「ユカイなパチパチブロックキット」には以下のものが含まれている。

「ユカイなパチパチブロックキット」内容物

  • コアユニット×1
  • 回転モーター×2
  • 角度モーター×1
  • センサースイッチ×1
  • 丸フレーム×2
  • L字フレーム×2
  • 直線フレーム(長)×2
  • 直線フレーム(短)×2
  • 丸ピン×10
  • 十字ピン×10
  • 輪ゴム×4
  • 目玉シール×2
  • 取扱説明書×1

「ユカイなパチパチブロックキット」仕様

  • コアユニット:サイズW48×D28×H78mm、重量50g(電源を含まず)
  • 電源:単四乾電池3本 DC 4.5V(電池は付属していない)
  • 通信規格: Bluetooth low Energy
  • LED:電源LED、フルカラーLED
  • モーターポート:4ポート
  • 対応モーター:PWM制御方式サーボモーター
  • 入力ポート:2ポート(センサースイッチのみ)

またユカイ工学では、「ユカイなパチパチブロックキット」の発売に先駆け、学習塾、自治体、教育機関に貸し出す先行体験の希望者を募集している。

募集要項

  • 対象者:学習塾、自治体、教育機関
  • 募集期間:2021年7月1日〜16日
  • レンタル期間:2週間
  • レンタルキット上限数:10セット(貸し出しの体験キットは1セット)
  • 費用:無償
  • 条件:レンタル終了後、ウェブ会議などで感想を話せること

何度でも作り直して遊べる&ビジュアルプログラミングできる組み立て式ロボット「愉快なパチパチブロックキット」が8月5日発売

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カテゴリー:EdTech
タグ:STEM教育(用語)プログラミング(用語)ユカイ工学(企業)日本(国・地域)

学費出世払い方式のプログラミングスクール「Microverse」、世界188カ国の生徒が参加

入学費も授業料もゼロで、世界中からプログラミングを学べるMicroverseは、生徒の就職後の所得シェアに収益を依存している。その同社が、新たな投資家を見つけたようだ。

同社はこのほど、Northzoneがリードする1250万ドル(約13億9000万円)のシリーズAを完了した。参加した投資家はGeneral Catalyst、Iron Ventures、そして多くのエンジェルたちだ。先にTechCrunchは、General CatalystとY Combinatorによる同社のシードラウンドを取り上げたが、今回のラウンドで同社の調達総額は1600万ドル(約17億8000万円)近くになる。

最近、大手テクノロジー企業は地理的な境界や複数のタイムゾーンをまたぐリモートワークを積極的に採用しているため、Microverseのビジョンはいかにもパンデミックの時代らしい吸引力の高さを得ている。同社のレッスンは現在、世界の188カ国からの英語を話す生徒を受け入れている。

CEOのAriel Camus(アリエル・カマス)氏は以前のチャットで、今では同社のおよそ300名の卒業生がMicrosoftやVMWare、Huawei(ファーウェイ)などのテクノロジー企業に就職している、と語った。これまで、同社の卒業生が卒業から6カ月以内に雇用される率は95%よりも高て、生徒を米国だけに限定した所得シェア型のスクールのように、肝心の卒業生の就職という問題で行き詰まることがない。

Microverseで目立つのは、同業のLambda Schoolなどと比べて、学費の徴収が厳しいことだ。私が前に書いた記事は、その違いを次のように説明している。

Lambda Schoolの所得共有協定(ISA)では、就職した生徒の年収が5万ドル(約555万円)を超えたら、その後の24カ月間、3万ドル(約333万円)を上限として毎月の給与の17%をLambda Schoolに払う。Microverseは、生徒の月額給与が1000ドル(約11万1000円)を超えたら、その額の15%を要求する。上限はなく、生徒は1万5000ドル(約167万円)を完済するまで支払いを続ける。両社とも、生徒が払うのは彼らが学んだことの関連分野で雇用されたときに限る。しかしMicroverseでは、ISAの期限切れがないため、学習内容に関連する分野で職に就いたら、ずっと返済義務を負う。Lambda SchoolのISAは、最長の延べ払い期間が5年で、それを過ぎると債務は消滅する。

立ち上げ以来、同社はそのフルタイム10カ月のレッスンで生徒たちが本当に有能になるためにプログラムの合理化に努めている。たとえば生徒たちがあまり時間の余裕がなくても内容を習得できるために、レッスンを短い時間へと濃縮する工夫も行っている。カマス氏によると毎月、数千の応募はあるが、同社自身が早くから負荷が大きくなりすぎないように、そのごく一部だけを受け入れているという。2021年は、年間の受け入れ生徒数は1000人だ。

同社の将来計画は非常に大きく、卒業後の生徒がより円滑に就職できるように、日頃からテクノロジー企業と密接に協力していきたいと考えている。

「テクノロジー企業とのパートナー事業は、まだ行っていませんが、スケジュールにはあります。これにより生徒の受け入れ先は現在の5倍になるでしょう。世界人口の90%が高等教育を受けることができないこの時代に、

それによってうちの生徒たちの受け入れ口は今の5倍に大きくなるだろう。世界人口の90%が高等教育を受けられない世界で、年間1万人の学生獲得は、正直なところ、それほど難しいことではないと思います」とカマス氏は語る。

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カテゴリー:EdTech
タグ:Microverseプログラミングオンライン学習教育資金調達

画像クレジット:oatawa/Getty Images

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(文:Lucas Matney、翻訳:Hiroshi Iwatani)

ソラコムが無料でIoTデバイスを貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」を8月31日まで開催、専門家が答えるIoT相談会も

ソラコムが無料でIoTデバイスを貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」を8月31日まで開催、専門家が答えるIoT相談会もソラコムは7月1日、IoTデバイスの無料貸し出しやIoT開発手順書「SORACOM IoT DIY レシピ」の提供を行いIoTの学習をサポートする「​自分で学べるIoT通信講座」を開始した。開催期間は7月1日から8月31日まで。

昨今IoT活用に精通したDX人材のニーズが高まっている一方、IoT活用にはデバイス・通信・インフラ・アプリケーションなど複数領域の専門知識が必要となることから、初心者にとっては学習ハードルが高いという声があるという。

そこでソラコムでは、「​自分で学べるIoT通信講座」において、初心者でも比較的始めやすいデバイスを申し込んだ者に約2週間無料で貸し出すとともに、ステップごとにわかりやすく開発方法を解説した手順書「SORACOM IoT DIY レシピ」を提供し、IoT学習のサポートを行うことにした。また講座の開催期間中は、専門家に質問ができる「IoT相談室」も開催する。

「自分で学べるIoT通信講座」概要

  • 参加条件など:事前登録制。SORACOMアカウントの作成が済んでいること
  • 参加費:無料(SORACOM IoT SIM通信料1日11円〜が別途発生)
  • 開催期間:2021年7月1日〜8月31日
  • 申し込み:「自分で学べるIoT通信講座とは」の応募フォームより行う

IoTデバイス貸し出し期間(PCはユーザーが各自用意)

  • 7月1日〜7月14日
  • 7月16日〜7月31日
  • 8月3日〜8月17日
  • 8月20日〜8月31日
  • SORACOM IoT SIM通信料1日11円〜が発生する
  • 貸出期間の開始日に発送(翌日、翌々日に到着予定)。貸出期間終了日までに返却する必要がある
  • 返送用着払い伝票を同梱しているので、その伝票を使い返却する

「IoT相談室」日程(Zoom利用)

  • 7月12日17時~19時
  • 7月26日17時~19時
  • 8月10日17時~19時
  • 8月23日17時~19時
  • 各日程の参加用URLは、申し込み後のメールに記載

貸出IoTデバイスおよびIoT DIY レシピの内容

貸し出しデバイスとしては、初心者から経験者まで役立つIoT機器を用意。電源を入れるとすぐに使えるスターターキット、Raspberry Piを用いて簡易監視カメラを開発できるキット、Arduino互換のマイコンボードWio LTEと7種類のセンサーのキットから1つ選択できる。

GPSマルチユニットSORACOM Edition(バッテリー内蔵タイプ)スターターキット

GPSマルチユニットSORACOM Edition(バッテリー内蔵タイプ)スターターキット」では、ウェブブラウザーの操作のみで、温度・湿度・位置情報・加速度の4つのセンサーからのデータの収集から可視化までを行える。充電式のバッテリーを内蔵しており、電源を入れるだけで利用可能。

ソラコムが無料でIoTデバイスを貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」を8月31日まで開催、専門家が答えるIoT相談会も

手順書は、ダッシュボードで可視化するところまで掲載している

手順書は、ダッシュボードで可視化するところまで掲載している

IoT DIY レシピ例

  • IoTで温湿度の可視化:GPSマルチユニットを活用し、室内の温湿度をモニタリング。データ収集・蓄積サービス「SORACOM Harvest Data」、ダッシュボード作成・共有サービス「SORACOM Lagoon」を利用
  • IoTでアイスの食べ時をお知らせ:GPSマルチユニットを活用し、温度センサーで計測。任意のメールアドレスにメールで通知する。SORACOM Harvest Data、SORACOM Lagoonを利用
  • IoTで在席状況の自動更新:加速度センサーのデータを取得して活用。SORACOM IoT SIMによる通信管理、SORACOM Harvest、クラウドファンクションアダプター「SORACOM Funk」を使ったSlackへの通知連携設定(AWS Lambdaの機能を利用)などを学べる

IoT 体験キット 〜簡易監視カメラ〜

IoT 体験キット 〜簡易監視カメラ〜」は、「Raspberry Pi 3 Model B+」、3G USBドングル AK-020、USBカメラをセットにした簡易監視カメラキット。同梱のウェブカメラと温度センサー、データ収集・蓄積サービス「SORACOM Harvest Data」により観察したいものを定点観測し、撮影データの蓄積や温度データの可視化を行える。

ソラコムが無料でIoTデバイスを貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」を8月31日まで開催、専門家が答えるIoT相談会も

ソラコムが無料でIoTデバイスを貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」を8月31日まで開催、専門家が答えるIoT相談会も

IoT DIY レシピ例

Grove IoT スターターキット for SORACOM

はんだ付けが不要なGroveコネクターとマイコン、LTEモジュール搭載のArduino互換開発ボード「Wio LTE JP Version」(日本仕様モデル)、IoT用途でよく使われる7種類のGroveセンサーを同梱。

ソラコムが無料でIoTデバイスを貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」を8月31日まで開催、専門家が答えるIoT相談会も

ソラコムが無料でIoTデバイスを貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」を8月31日まで開催、専門家が答えるIoT相談会も

ソラコムが無料でIoTデバイスを貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」を8月31日まで開催、専門家が答えるIoT相談会も

IoT DIY レシピ例

  • IoTでジェスチャーシステム:Wio LTE JP VersionとGrove超音波距離センサーモジュールを活用。SORACOM Harvest Dataでジェスチャー結果を蓄積することで可視化する

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カテゴリー:IoT
タグ:IoT(用語)Arduino(製品・サービス)Wio LTE(製品)ソラコム(企業・サービス)DIY(用語)プログラミング(用語)Raspberry Pi(組織・製品)日本(国・地域)

ROS対応協働ロボットアーム「myCobot」のラズパイ版「myCobot Pi」、商業向け「myCobot Pro」が発売開始

ROS対応協働ロボットアーム「myCobot」のラズパイ版「myCobot Pi」、商業向け「myCobot Pro」が発売開始スイッチサイエンスは7月1日、Elephant Robotics(エレファント・ロボティクス)のROS対応で安価な協働ロボットアーム「myCobot」の制御システムにRaspberry Piを採用した「myCobot Pi」の発売を開始した。直販価格は9万7790円(税込)。また同時に、商業用途にも適した「myCobot Pro」とその専用エンドエフェクターの取り寄せ販売も行う。myCobot Proの直販価格は42万3665円(税込)。

ROS対応協働ロボットアーム「myCobot」のラズパイ対応版「myCobot Pi」

myCobotは、ロボット開発用のソフトウェアプラットフォームROS(ロボット・オペレーティング・システム)に対応した6軸ロボットアーム。5月に発売された「myCobot 280」では、制御システムにM5Stackを使っていたが、myCobot PiはRaspberry Pi 4を採用。ディスプレイ、マウス、キーボードを接続すれば、簡単にプログラミングが行える。Pythonでのプログラミングも可能になった。

またmyCobot Piのアーム部には、「myCobot 280」と同じくM5Stackの「ATOM Matrix」が搭載されている。

myCobot Piは、Raspberry Piを搭載し、インターフェイスがM5Stack Basicのものと異なる以外は、基本的に「nyCobot 280」と仕様は同じ。オプションのエンドエフェクター(アームの先端で物を使うなどの実際の作業を行う装置)や固定用の器具も共通して使える。

myCobot Piの仕様

  • 軸数:6軸
  • ペイロード:250g
  • アーム長:350mm
  • 作業半径:280mm
  • 精度:±0.5mm
  • 本体重量:850g
  • 電源電圧:12V
  • 動作温度:-5〜45度
  • Raspberry Pi 4 Model B / 2GB:OS書き込み済みSDカード搭載(32GB)

インターフェイス

  • 2×USB 3.0、2×USB 2.0
  • 2×microHDMI
  • GPIO40ピン
  • myCobot Pi

商業用途にも適した「myCobot Pro」はM5Stack Basicベース

取り寄せ商品となる「myCobot Pro」は、やや大型で、関節にはブラシレスモーターを採用して精度±0.3mmという本格的な産業用ロボットとしての性能を備えている。制御システムはM5Stack Basic、アーム部にATOM Matrixを搭載、プログラミング環境は、UIFlow、ROS、moveit、RoboFlowなどに対応している。エンドエフェクターには、産業用ロボットに使用されるmyCobot Po専用の「電動グリッパー」が用意されている。

myCobot Proの仕様

  • 軸数:6軸
  • ペイロード:1kg
  • 作業半径:320mm
  • 精度:±0.3mm
  • IPレベル:IP42
  • 本体重量:3kg
  • 電源電圧:24V
  • 動作温度:0〜50度

インターフェイス

  • USB Type-C
  • Ethernet Port
  • ベースIO:2×D-INPUT、3×D-OUTPUT
  • ツールIO:2×D-INPUT、3×D-OUTPUT

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カテゴリー:ロボティクス
タグ:スイッチサイエンス(企業)Python(製品・サービス)myCobot(製品)プログラミング(用語)Raspberry Pi(組織・製品)ROS(製品・サービス)

CTOなど技術幹部志向のITエンジニア対象、paizaでデジタルヘルス領域アイデアソンの参加者募集開始

ITエンジニア向け転職・就職・学習プラットフォーム「paiza」(パイザ)を運営するpaizaは6月21日、ITエンジニア向け転職サービス「paiza転職」において、「BNV x NCCHE NEXT医療機器開発センター デジタルヘルス スタートアップ創出アイデアソン」参加者の受付を開始した。paizaは、将来CTOなど技術幹部を志向するITエンジニアを約10名募集しており、詳細については「スタートアップ創出アイデアソン!革新的なデジタルヘルス・医療機器を創出」で公開している。

今回のアイデアソンは、Beyond Next Ventures(BNV)主催の創業経営人材育成プログラム「Innovation Leaders Program」の一環として、BNVと国立がん研究センター東病院(NCCHE) NEXT医療機器開発センターとのコラボレーションにより開催するもの。

Innovation Leaders Programは、BNVが提供する創業経営人材育成プログラムシリーズの総称。プログラムでは国内トップクラスの研究チームとともに、将来スタートアップの経営参加を志望するビジネスパーソン、エンジニアがチームで事業プラン作りやブラッシュアップ、資金調達を目指す。過去にはのべ280名が参加、多くのスタートアップ共同創業・参画者を輩出しているという。

NCCHEは、国内屈指の医療研究機関にあたり、その院内にあるNEXT医療機器開発センターは、臨床ニーズに基づいた次世代に望まれる革新的医療機器を開発する専門機関となっている。アイデアソンでは、NCCHE所属医療研究者が温めている事業コンセプトをベースに、チームで革新的なデジタルヘルスサービス(デジタル診断、医療AI、画像診断、予防領域など)のいくつかのアイディアの事業化を目指すことになる。

医療現場の課題を「AI・画像解析・デジタル」で解決するプロダクトを生むという目的の下「実質2日間」で次世代のデジタルヘルスサービスを磨きあげる、短期集中のプログラムとしている。

プログラムで議論するテーマ(シーズ)

  • 人工知能を用いた腹腔鏡下肝切除術におけるリアルタイム手術支援システムの開発
  • 組織深部に存在する微小な癌を検出できるシステムの開発
  • せん妄の早期検知支援システムの開発
  • 医療者から患者への適切な情報提供とコミュニケーションを補助するシステムの開発

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カテゴリー:ヘルステック
タグ:paiza(製品・サービス)Beyond Next Venturesプログラミング(用語)日本(国・地域)

Google協力、QunaSysが量子プログラミングや量子アルゴリズムを学ぶイベント「Cirq Bootcamp」開催

Google協力、QunaSysが量子プログラミングや量子アルゴリズムを学ぶイベント「Cirq Bootcamp」開催

QunaSys(キュナシス)は、Googleの協力のもと、量子プログラミングや量子アルゴリズムを学ぶイベント「Cirq Bootcamp」を開催すると発表した。開催期間は6月26日午前9時から14時(JST)。参加費は無料。対象は、量子コンピューティングに興味がある大学生・大学院生だが、高校生や社会人も参加可能としている。開催形態はオンラインのみ(Zoom)。申し込みの際登録したメールアドレスにZoomの招待リンクを送付する。

同イベントでは、Googleがオープンソースで開発している、量子プログラミングフレームワーク「Cirq」を解説する。NISQ(Noisy Intermidiate Scale Quantum)デバイスに特化したPython用ライブラリーにあたり、基本的な使い方から研究事例まで採り上げ、量子アルゴリズムの理解を深めることを目的としている。

イベント前半ではCirqの使い方を学び、後半では「Google Quantum AI」の研究者がCirqを活用した実際の研究を紹介する。

NISQデバイスとは、中規模の誤り訂正無しの量子コンピューターを指す。2019年にGoogleがNISQデバイスによる量子超越性を示して以来、NISQデバイス上で実行可能なアルゴリズム開発や誤り訂正の実現に向けた研究が加速している。

「Cirq Bootcamp」開催概要

  • 開催期間:6月26日午前9時から14時(JST)。途中抜け・途中参加可
  • 対象:大学生・大学院生。高校生・社会人などの参加も可能
  • 参加費:無料
  • 開催形態:オンラインのみ。申し込みの際登録したメールアドレスにZoomの招待リンクを送付
  • 申し込みCirq Bootcampの「Cirq Bootcamp 応募フォーム」より行う

プログラム概要

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セガがゲーム業界における三角関数や虚数の重要性を伝授する約150ページの社内勉強用数学資料を一般公開

セガがゲーム業界における三角関数や虚数の重要性を伝授する社内勉強用資料を一般公開

セガは6月15日、公式ツイッターアカウントで「サインコサインタンジェント、虚数i……いつ使うんだと思ったあなた。じつは数学は、ゲーム業界を根から支える重要な役割を担っているんです」とツイート。セガ社内勉強会用の数学資料「基礎線形代数講座」約150ページを無料公開したと発表した。

この勉強会は、「高校数学の超駆け足での復習」から始めて「大学初年度で学ぶ線形代数の基礎」を学び直し、「応用としての3次元回転の表現の基礎の理解」をすることを目的としている。

線形代数は3DCGの基礎であり、ゲーム開発には欠かせない。しかし、SEGA TECH BLOGによれば、「ゲーム開発においても分業化・専業化の流れは著しく、ゲームアプリケーション(みなさんに遊んで頂いているゲームそのもの)を開発する際、いわゆるゲームエンジンや各種ライブラリを用いるのが当たり前になっています」という。つまり、今やエンジンやライブラリーを使えば高等数学の知識がなくてもゲームは作れてしまうということ。ところが、数学の知識がないと、エンジンやライブラリーをカスタマイズして使いたいときに行き詰まってしまう。当然、エンジンやライブラリーを開発する人や、もっと高度なプログラムを組みたいと考える人には、どうしても必要となる。

この資料の構成は次のとおり。

第1講 イントロダクション
第2講 初等関数
第3講 ベクトル
第4講 行列 I:連立一次方程式
第5講 行列 II:線形変換
第6講 行列 III:固有値・対角化
第7講 回転の表現 I
第8講 回転の表現 II

この資料の「まえがきに代えて」の最後には、こんなメッセージが添えられている。
「学生の方へ、このような異端の書(笑)で学ぼうという奇特な方がもし居たら、言うまでもないことですが、本書を読んだあと講義で指定されている教科書を改めて読み直してみましょう。きっと今まで以上に理解が深まるのではないかと思います。未来を担う皆さんにとって、本書が少しでもお役に立てれば幸甚です」

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競プロ「AtCoder」が東京海上日動火災保険主催のプログラミングコンテストを発表、6月12日開催

競プロ「AtCoder」が東京海上日動火災保険主催のプログラミングコンテストを発表、6月12日開催

日本最大級の競技プログラミング(競プロ)コンテストサイト「AtCoder」を運営するAtCoderは6月4日、東京海上日動火災保険主催の個人戦コンテスト「東京海上日動プログラミングコンテスト2021」(AtCoder Regular Contest 122)の開催を発表した。コンテスト時間は6月12日21時~23時(120分間)。

総合順位1位の者には10万円分のAmazon ギフトカードなど、順位ごとの賞品が用意されている。また学生の場合は、大学生・大学院生・短大生・専門学校生・高専生・高校生・中学生を対象としており、別途順位および賞金を用意している(未成年の参加者は、賞品の受け取りについて保護者の同意が必要)。

同コンテストは、6月12日21時~23時(120分間)の開催時間中に出題されるプログラミング問題に対するソースコードを提出し、獲得した得点を競うというもの。誤答を提出するたびにペナルティが加算される(同コンテストの場合は5分間)。また、参加者のレベルを表すレーティング更新対象は0~2799となっている(レートが2799以下の参加者は、コンテスト結果によってレートが変動)。

東京海上日動は、創業以来140年間、データを基とした数理モデルで事故や災害などのリスクを見える化し、社会に求められる新しい保険商品・サービスを提供し続けてきたという。なかでも、東京海上グループのIT戦略を支える中核会社「東京海上日動システムズ」では、新たなビジネスモデルの構築や既存ビジネスのトランスフォーメーションを推進するなど、最先端のデジタル技術を含め、ITを駆使した付加価値の高いシステムを開発しているそうだ。

ただ、昨今の技術革新や社会構造が高度にデジタル化していく中で、これまで以上のスピード感で変化していくことが求められていると指摘。最先端のデジタル技術、IoT機器や人の行動から生まれた複雑なデータを有効に活用することで、より安心・安全な社会を実現するには、従来以上に高度なアルゴリズム構築力やプログラミング力を持った人材がキーになると考えているという。

そこで同社は、コンテスト参加者が先端技術や複雑化したデータを駆使して、安心・安全な社会の実現に向けた新たなビジネスを生み出している、あるいは誰かの挑戦を後押ししているといった未来を思い描くため、コンテストを主催するにいたったと明かしている。

なお活用できる技術・歓迎する言語としては、フロントエンドの場合はVue.js、React、HTML、CSS、またサーバーサイドの場合はNode.js、Java、C#、Kotlin、Objective-C、Python、R言語、Ruby、SQLを挙げている。

AtCoderは、競技プログラミングコンテストサイト「AtCoder」を運営。20万名超(うち日本人は11万名以上)が参加登録し、毎週開催される定期コンテストには約1万名以上が挑戦するという。

また、高度IT人材採用・育成事業として、コンテスト参加者の成績を8段階にランク付けした「AtCoderランク」を利用する転職・求職支援サービス「AtCoderJobs」や、IT人材のプログラミングスキルを可視化できる検定「アルゴリズム実技検定・PAST」といったサービスを展開している。

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ソニーのIoTブロック「MESH」が教育現場の要望に応えChrome OS・Chromebookに対応

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ソニーマーケティングは6月2日、IoTブロック「MESH」(メッシュ)がChromebookでも使えるようになる「ブラウザ版MESHアプリ」の提供を開始した。同時に、2021年夏には、Android版MESHアプリをChrome OSで使えるように対応プラットフォームの拡張を行うと発表した。MESHはこれまで、iOS、iPadOS、Android、Windows搭載端末に対応していたが、今後はChromebookでも利用可能になる。

MESHは、ボタン、カメラ、人感センサー、温度湿度センサーなど、単独の機能を持つ「MESHブロック」を「MESHアプリ」に無線接続することで、簡単にIoTシステムが作れるというシステム。MESHアプリでは、プログラミング言語の知識がなくても、接続されたMESHブロックやソフトウェア機能を示す「ソフトウェアブロック」を視覚的につなぎ合わせるだけで、「部屋に人が入ってきたら写真を撮影する」とか「気温の変化に応じて植木に水をやる」といったIoTシステムを直感的に構築できる。試行錯誤しながらプログラミングやものづくりを学ぶことができるため、小中学校や子どもを対象としたワークショップなどで広く利用されている。

「ブラウザ版」と「Android版」の追加は、「授業でMESHを扱うために対応端末を拡充してほしい」「コストを抑えながらPC配備を進めたい」といった教育現場からの要望に応えたもの。

「ブラウザ版」では、MESHブロックと端末との接続に専用の中継器「MESHブリッジ」が必要になる。ブロックと端末とはBluetoothで接続されるが、ペアリング設定はMESHブリッジに保存されるので、MESHブリッジとMESHブロックのペアリングを一度行えば、別の端末で使用したいときに、改めてペアリングをせずに済む。ひとつの部屋で大勢が個々のPCを使う学校の授業などでは、毎回ペアリングをする手間や混乱を避けられる。

MESHブリッジ

「Android版」では、Android端末とMESHブロックをBluetoothで直接接続できる。インターネットに接続されていないオフライン環境での利用も可能。ただし、端末を変更した際には、改めてペアリングし直す必要がある。そのため近くの別の端末に誤ってペアリングしてしまうなどの混乱を招く恐れがあるので、端末とブロックの組み合わせをあまり変更しない場合や「小規模な利用シーン」に適しているとのこと。

ブラウザ版MESHアプリは、ChromeブラウザからMESHアプリのページにアクセスするだけで無料で利用できる。Android版MESHアプリは、夏からGoogle Playストアを介し無料でインストールできる予定。MESHブリッジの価格は税込5478円。

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PoE+に対応した「Raspberry Pi PoE+ HAT」登場、スイッチサイエンスより税込3180円で近日発売

スイッチサイエンスは5月25日、シングルボードコンピューターRaspberry Pi(ラズベリー・パイ)用の拡張ボード「PoE+ HAT」を近日発売すると発表した。これは5月24日にイギリスのRaspberry Pi財団から発表があったばかりのもの。価格は税込3180円と、「Raspberry Pi PoE HAT」よりもわずかに安い。具体的な発売開始日は未定。

Raspberry Piは、無線LAN機能も備え、ディスプレイやキーボードを接続すればPCとほぼ同様に使える高機能で安価なシングルボードコンピューターとして、電子工作ファンの間で高い人気を誇っている。HAT(ハット)とは、それに重ねて使える機能拡張ボードのこと。PoEは、LANケーブルを通じて電源供給を行う技術。これを利用すれば、有線LAN接続で使用する機器にLANケーブル1本で信号のやりとりと給電が賄えるため、配線のスリム化が図れる。

これまで、Raspberry Pi 3 Model B+用に「Raspberry Pi PoE HAT」が販売されていたが、「PoE+ HAT」は、供給電力が1ポートあたり30Wに強化されたPoE+に対応するもの(PoEは15.4W)。Raspberry Pi 4でも安定的に使えるようになる。ピン配列、高さも含むフォームファクターは以前のものと変わらない。

PoE+ HATの仕様は以下のとおり。
PoE規格:IEEE 802.3af-2003 PoE / IEEE 802.3at-2009 PoE+
入力:37〜57V DC、Class4 device
出力:5V DC / 4A
冷却ファン:25mm × 25mm ブラシレスファン
風量:2.2CFM
機能:完全絶縁スイッチモード電源、ファンコントロール
動作温度:0℃~+50℃

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オンライン・プログラミング学習サービスCODEGYM(コードジム)を運営するLABOT(ラボット)は5月19日、3億1000万円の第三者割当増額を発表した。引受先は、サイバーエージェント・キャピタル、Mistletoe Japan、​PERSOL INNOVATION FUND、NOW、F ventures、新生企業投資が運営・関与するファンド、その他の個人投資家。このラウンドには、2021年4月のプレシリーズAラウンドに伴う、第1回J-KISS型新株予約権、第2回J-KISS型新株予約権の転換が含まれる。

CODEGYMは、2020年1月に設立されたコンピューターサイエンスとプログラミングの学校。日本で初めてISA(Income Share Agreement)を採用した。ISAとは、学資ローンに代わるシステムとして登場した所得分配契約のこと。在学中、学生は入学金や授業料の支払いが免除され、就職後に年収に応じた額を支払うという制度で、日本では、CODEGYM以前にこれを導入した教育機関はなかった。「これまでの家庭環境や学歴・年収などによらず、誰もが平等に挑戦できる教育機会の提供、社会の実現を目指し事業を展開しています」とLABOTは述べている。

2021年5月からは、新型コロナ禍で家計や進路に問題が生じた10代の若者に対して、NPO法人CLACKと共同で「CODEGYM Academy 2021年コロナ学生緊急支援」を実施し、503人の高校生、大学生を入学させた。毎週土曜日のプログラミング教育の講義が半年間続くが、40社以上のIT企業を中心とするスポンサー企業からの協賛金とクラウドファンディングによる100人を超える支援者からの寄付によって、学費はかからない。

創設者の鶴田浩之氏は、大学在学中に起業し、大学生向けスケジュール管理サービス「すごい時間割」を開発したという経歴の持ち主。

同氏は、日本は国民皆保険や生活保護など諸外国と比べても社会保障が充実しているものの、介護・育児などで一度でも職歴にブランクが出たり大学を中途退学したりしてしまうと、独力では正社員としてキャリアアップすることが難しいと話す。そこで「リカレント教育と転職支援をセットにし、初期費用がかからず誰もが平等に挑戦できるISA は、今の日本社会にとって必要不可欠な産業になると考えています」とリリースで述べている。

画像クレジット:LABOT

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医療現場の課題を自身で解決できる医者・看護師を育てる日本初の医療者向けプログラミングスクールが開校

医療現場の課題を自身で解決できる医者・看護師を育てる日本初の医療者向けプログラミングスクールが開校

医療法人社団新潮会は5月19日、医師や看護師などの医療従事者を対象としたプログラミングスクール「ものづくり医療センター」を6月よりトライアル開校すると発表した。それにともない「プログラミング教育入院」希望者を募集する。

コロナ禍の影響もあり、今の医療現場では様々な側面で変化に対応せざるを得ず、「目の前の課題について、テクノロジーを用いたらすぐに解決可能な事象だと認識できるスピード感」が求められているという。そこで、ものづくり医療センターは、通常のプログラミングスクールのようにウェブデザインなどの特定のスキルの習得ではなく、医療の現場で遭遇する課題に対して柔軟に対応できる技能を幅広く学ぶことを目指している。

「プログラミングを学ぶことを目的とせず、サービスを形にすることや課題を解決することをいち早く行える人材育成を目的として授業を行なっていきます」という方針を掲げる同院では、医療現場で問題に遭遇する可能性の高いIoTやハードウェアについても学ぶ。

大きな目標は「医療現場の課題を自身で解決できる人を育てること」と「多くの選択肢(技術)を知ることで『もしかしたらこの技術って、あれに使えるんじゃない?』といった気付きを得られる場になること」だという。

期間は、6月から週1回のオンライン授業で3カ月間。定員は5〜10名。受講対象者は医者、看護師などの医療者であること。費用は税別9万9800円(トライアル開校中のみ。トライアル以降は値上げ予定)。現在申し込み受け付け中だ。

画像クレジット:医療法人社団新潮会

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サイバーセキュリティ事業のFlatt Securityがセキュアコーディング向けeラーニング「KENRO」正式公開

サイバーセキュリティ事業のFlatt Securityがセキュアコーディング向けeラーニング「KENRO」正式公開

サイバーセキュリティ事業を展開するFlatt Securityは4月13日、ウェブエンジニアのセキュアコーディング習得を支援するSaaS型eラーニングサービス「KENRO」(ケンロー)を正式リリースした。正式リリースにあわせて、β版時のサービス名「Flatt Security Learning Platform」からKENROに変更した。

また、一部制限されたコンテンツを除いて、自由に試用できるトライアルを現在無料で提供している。まずはサービスに実際に触れて利用を検討してみたい、コンテンツを精査したいという場合は問い合わせるよう呼びかけている。β版期間に試用しサービスを評価したサイバーエージェントは、2021年度新卒研修において約80名規模で導入したそうだ。

KENROは、「資料に目を通して三択問題のテストを受けるだけ」といった一般的なeラーニングとは異なり、攻撃者が用いる手法を体験する「ハッキング演習」や、開発者の立場で脆弱なソースコードを修正する「堅牢化演習」を通じて、より実践的なトレーニングを一元的に受講できるという。

また正式リリースでは、「堅牢化演習」における修正対象のソースコードとして、Python、Java、Goで書かれたソースコードがダウンロード可能となっている。4月中にRubyも追加予定という。

また、学習コンテンツ中に含まれるサンプルコードに関しても、複数の言語に表示を切り替えられる。

サイバーセキュリティ事業のFlatt Securityがセキュアコーディング向けeラーニング「KENRO」正式公開

正式リリースでは、管理画面も大幅に拡充。学習の進行状況を直感的に把握できるダッシュボード機能や、未受講の受講者に通知する機能など、大規模なグループでの学習も便利に利用しやすくなったとしている。

サイバーセキュリティ事業のFlatt Securityがセキュアコーディング向けeラーニング「KENRO」正式公開

このほか、ボリュームのある学習コンテンツの中から、求める内容に素早くアクセスできるよう目次を追加するなど、受講者体験を向上するためのUI改善を実施。全体的なカラーテーマについても、白基調を採用している。

サイバーセキュリティ事業のFlatt Securityがセキュアコーディング向けeラーニング「KENRO」正式公開

2017年5月設立のFlatt Securityは、サイバーセキュリティ領域を手がける東京大学発のスタートアップ。各種パブリッククラウドやmBaaS、ウェブアプリ・スマホアプリ・ネットワーク・IoTを対象として、顧客情報の流出やデータ改ざんにつながる脆弱性がないかセキュリティエンジニアが診断する「セキュリティ診断サービス」も提供している。

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プログラミング教育のHolbertonが波乱の年を経て「教育のOS」になるべくEdTCH SaaSに転身、約22億円調達

サンフランシスコでスタートしたHolbertonはパートナーと協力して米国、ヨーロッパ、中南米、ヨーロッパでコンピュータのコーディング教育を提供している。同社は米国時間3月28日、Redpoint evnturesがリードしたシリーズBラウンドで2000万ドル(約22億円)の資金調達を調達したと発表した。現在の投資家であるDaphniImaginable FuturesPearson VenturesReach CapitalTrinity Venturesも参加しており、Holbertonの資金調達総額は3300万ドル(約36億1000万円)となった。

Holbertonの発表は2020年が同社にとって相当な苦難の年だったことが影響している。原因はパンデミックによって対面式のスクールの運営ができなくなったことだけではない。

Holbertonの当初のシステムは個人情報を隠したプロセスによって選別された学生に、大学レベルの充実したソフトウェア開発教育を当初の支払いなしで提供するというものだった。Holbertonは「所得シェアリング」を採用しており、学生はコース終了後数年間の給与のうちから最高8万5000ドル(約930万円)を後払いの授業料として支払うことになっていた

しかし2020年初めにカリフォルニア州私立高等教育局(BPPE)は、Holbertonが認可されていない新しいプログラムを提供し始めたとして直ちに運営停止を命じた。問題のプログラムは9カ月間のトレーニングプログラムで6カ月間の雇用をともなった。この場合、学生は当初認可されたプログラムの授業料8万5000ドルを全額支払う必要があった。BPPEはヒアリングの結果、Holbertonがこれ以外のプログラムの運営を継続することを認めるた。しかし多くの学生が当初約束されたような教育を受けられなかったとして同校を訴えた

しかしこの波乱の時期にもHolbertonは成長を続けて、メキシコやペルーにキャンパスを開設していた。2020年にはキャンパスの数が9校から18校に倍増した。

しかし2020年12月17日にHolbertonはカリフォルニア州で受けていた学校教育の運営許可を自主的に返上した。その前日、Holbertonは、パンデミックのために2020年3月から閉鎖していたサンフランシスコのキャンパスを再開しないことを発表している。Holbertonの共同ファウンダーであるSylvain Kalache (シルヴァン・カラシュ)氏は「我々が描くミッションを達成するためには、市場の独自のニーズを深く理解しているすばらしい現地のパートナーと協力することが最も適している」と述べ、自社でキャンパスを運営することはしないとした。

現在、Holbertonは自らを「フランチャイズキャンパスや教育ツールを提供する教育のOS」と考えている。

2021年1月には、カリフォルニア州の司法長官は同校に不正行為があるという主張を取り下げた。カラシュ氏は同社として訴訟について始めて公にした文書で「カリフォルニア州はHolbertonが規制上の問題に直面した唯一のマーケットだった。この問題が解決したことで、我々は世界中のソフトウェアエンジニア志望者に手頃な料金でアクセスできる教育を提供するという本来の使命に立ち返ることができる」と書いてる。

新たな投資ラウンドの成功をみれば、投資家も同感だったに違いない。Redpoint eventuresのマネージングパートナーであるManoel Lemos(マノエル・レモス)氏はこう述べている。

Holbertonは世界レベルのカリキュラムを提供しながら高いコストやアクセスの困難といった高等教育のハードルを取り払うことに成功しています。Holbertonは「教育のOSをサービスとして提供する」というコンセプトのもとにユーザーがキャリヤで成功を収めるするために必要なすべてのツールを提供しています。投資家には地域経済の発展を目指す非営利投資家、新型コロナ後の学習環境における教え方のギャップを埋めたい教育機関に加えて、自らが教育機関となりまたは社員の研修育成プログラムとして高度なトレーニングを提供したい企業などさまざまです。

HolbertonのファウンダーであるCEOのJulien Barbier(ジュリアン・バルビエ)氏は私のインタビューに「スタートして以来、初めて我々は大学との協力を始めています。従来の手法に加えてさらに優れた学習体験と実践的な教育を提供し始めました。教育機関も学生、教員も教育方法の開発、修正に多大な時間を費やすことなく教育に専念できるので満足しています」と述べた。

バルビエ氏は、2019年に500人だった生徒が2021年は5000人に増え、米国、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、アフリカに新しいキャンパスができてネットワークが拡大すものと期待している。また各種の教育プロジェクトを自動で評価する「教育のOS」ツールや、オンライン教育プログラムにをすでに採用している顧客がいる点も指摘した。今週、タルサ市のHolbertyonは同市の物理的なキャンパスを2倍以上に増やす計画を発表したばかりだ。バルビエ氏は次のように述べた。

新たな資金調達は「教育のOS」を作るというビジョンを支え、加速させるのに役立っています。多くの教育機関が生徒やスタッフを支援するためのより良いツールを必要としています。今こそ私たちの助けが役立つときだと考えています。繰り返しますが、新型コロナはデジタル化による社会の変容を加速させており、埋めねばならないギャップが多数あります。今、我々は企業や大学、非営利団体に私たちのツールやコンテンツを提供して使用料を得るSaaS企業となっています。これによりユーザーは教育の質を向上させ、優れた学習体験を得られる大規模な教育/トレーニングプログラムを運営することができるのです。

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画像クレジット:Holberton

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(文:Frederic Lardinois、翻訳:滑川海彦@Facebook

女性起業家の輩出目指す、世界最大の女子中高生向けアプリコンテストTechnovation Girlsが日本公式ピッチイベント

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IT分野のジェンダーギャップの解消を目指すWaffle(ワッフル)は3月24日、世界最大の女子中高生向け社会課題解決型アプリコンテスト「Technovation Girls」(テクノベーション・ガールズ)の日本公式ピッチイベントのオンライン開催(Zoom)を発表した。開催日時は4月25日18時~20時。イベント内容は、日本出場チームによる成果物発表、授賞式、フォトセッションなどで、「Technovation Girls 2021 日本公式ピッチイベント観覧申し込みフォーム」で観覧希望者を広く募集している。

Technovation Girls日本公式ピッチイベント概要

Technovation Girlsは、米国の非営利団体「Technovation」が主催する、次世代の女性IT起業家の育成を目的としたコンテスト。2010年の開始から現在までに世界100か国以上5万人以上の女性が参加しているという。

同コンテストは、10〜18歳の女性を参加対象としており、1〜5人から編成されるチームが約3カ月間をかけて身近な課題を解決するアプリとビジネスプランの制作を行う。プログラミングなどの技術的なスキルだけでなく、社会課題の解決のためのアイディアや、ピッチ(プレゼンテーション)スキル、起業家精神などをチーム形式で競うという。また同イベントの公用語は英語で、公式の情報提供から提出物への記載に至るまで、すべて英語で実施される。

日本国内では、WaffleがTechnovation Girlsの日本公式アンバサダーとして、スポンサー企業とともに日本出場チームのサポートを行っている。各出場チームには、WaffleおよびTechnovation Girlsに賛同する2名の社会人メンターがつき、同コンテストで求められるデザイン思考やプログラミングスキルなどの習得を中心に、総合的なサポートを実施しているという。なお今回日本では、75名23チームが参加しているという。

Waffleは、IT分野のジェンダーギャップの解消を目指す非営利法人。国内の女子中高生向けにオンラインIT(コーディング)コース「Waffle Camp」(ワッフル・キャンプ)の提供、日本国内での「Technovaton Girls」(テクノベーション・ガールズ)のサポート、企業との協働による各種イベントを開催している。

Technovation Girls概要

  • 主催Technovation、Waffle(日本公式アンバサダー)
  • 日程:2020年11月〜2021年8月(予定)

実施内容

  • 2020年11月:参加登録開始
  • 12月:説明会登録および参加登録締締め切り
  • 2021年1月:チーム編成、デザイン思考ワークショップの実施
  • 2月:チームごとの社会課題と解決策の決定、プログラミング学習の実施
  • 3月:ビジネスプランの作成、アプリ開発、ピッチビデオの作成
  • 4月19日:米国本部への応募作品 提出締め切り
  • 4月25日:日本公式ピッチイベント(オンライン) 開催
  • 5月25日:ファーストラウンド審査結果発表(全体の5%)
  • 6月16日:セカンドラウンド審査結果 発表(8チーム)
  • 8月:ワールドサミット(オンライン)の開催

応募資格(日本国内)

  • 世界を変えるために成長する意欲がある
  • 2021年8月1日時点で中学2年生以上、18歳以下
  • 2021年1月から4月の3カ月間に合計30時間ほど、オンライン環境での活動時間を確保できる
  • 日本語が話せること(現時点での英語力は不問)
  • 女性アイデンティティをもつ、またはトランスジェンダー、ノンバイナリー、gender noncomformingの者

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エンジニア採用時のコーディング試験サービス「HireRoo」が3600万円を調達、β版提供も開始

エンジニア採用時のコーディング試験サービス「HireRoo」が3600万円を調達、β版提供も開始

エンジニア採用時のコーディング試験サービス「HireRoo」(ハイヤールー)を提供するハイヤールーは3月25日、第三者割当増資による総額3600万円の資金調達を発表した。引受先は、プライマルキャピタル3号投資事業有限責任組合と富島寛氏(メルカリ共同創業者)。また、HireRooのβ版提供を開始した。

HireRooは、リモート採用下での候補者の技術評価に必要なツールをすべて兼ね備え、課題の自動採点やスクリーニングなどにより、優秀なエンジニア採用を促進するサービス。

調達した資金は、開発体制の強化とCS組織の立ち上げに活用する。今後はコーディング試験サービスであるハイヤールーを基軸に、優秀なエンジニアが集まるプラットフォームの形成や、エンジニア採用の課題に対するソリューションを展開する。

ハイヤールーによると、エンジニアの技術力の定量化は非常に難しく、採用プロセスにおいて大きな課題となっているという。また、技術力の評価だけでなく、指向性やコミュニケーション能力の評価や他の候補者との比較もエンジニア組織づくりには欠かせないとしている。

これら課題に応えるべく、HireRooではGAFAの実践しているエンジニア採用プロセスを低コストで導入できるようにしており、候補者の定量評価・比較・スクリーニングが行えるという。またリモート特化のUI・UXで高いCX(Candidate Experience。応募者体験)を実現しているとした。

またすでに複数社にてβ版の試験導入を実施しており、エンジニア採用に不可欠なサービスとなるべく機能開発・改善に取り組んでいるという。

候補者の技術力を定量化

企業は、用意されている問題を候補者に出題でき、候補者の提出コードについては自動採点のもとパフォーマンスを算出する。定性評価と組み合わせ候補者の技術力をより詳細に評価できるという。IDEと実行環境をすべて用意したオンライン完結型となっており、実施後は技術レポートとして使用可能。GAFAも実践している技術試験を既存選考フローに追加できるという。

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採用コストを下げるスクリーニング

HireRooでは、複数の候補者に同じ問題を出題することによって、自動でレポートを作成し候補者の技術力をランキング化する。これにより従来エンジニアが行っていた、書類選考や時間がかかっていた技術チェックなどが不要となり、クリエイティブワーカーがよりクリエイティブな仕事に専念できる。

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リモート採用特化UI/UXによる高いCX

HireRooは、リモート採用特化型のUI/UXを提供しており、面接官・候補者の両者にとって高いUXを実現する。ドロップインで始まる技術選考や、共同編集が可能なIDE、サーバーを用意する手間いらずのクラウド実行環境など、様々な機能によりCX向上に注力しているという。

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競技プログラミングコンテスト「AtCoder」アルゴリズム実技検定初の公式テキストが登場

競技プログラミングコンテスト「AtCoder」アルゴリズム実技検定初の公式テキストが登場

競技プログラミング(競技プロ)コンテストを運営するAtCoderは2月25日、同社が定期開催している「アルゴリズム実技検定」初の公式テキスト「アルゴリズム実技検定公式テキスト[エントリー〜中級編]」が、マイナビ出版より発売されると発表した。発売日は2月27日で、価格が税込3828円。著者は岩下真也氏と中村謙弘氏。AtCoder代表取締役社長の高橋直大氏が監修を行っている。

  • 書名:アルゴリズム実技検定 公式テキスト[エントリー~中級編]
  • 監修者:高橋直大氏
  • 著者:岩下真也氏、中村謙弘氏
  • 価格:税込3828円
  • 判型:B5変形判384ページ
  • ISBN:978-4-8399-7277-6

AtCoderのアルゴリズム実技検定(Practical Algorithm Skill Test, PAST)は、「アルゴリズムをデザインし、コーディングする能力」(一からプログラムを作成する能力)を問う、実践を想定した日本初の検定。「知識型ではない」「受験者が得意なプログラミング言語を選べる」「アルゴリズム設計力・実装力を図る」という3点の特徴により、従来定量的な把握が難しかったプログラミング能力を評価することが可能となったという。

アルゴリズム実技検定公式テキスト[エントリー〜中級編]は、アルゴリズム実技検定初の公式テキストにあたり、同検定で設けられている5ランクのうち「エントリー」「初級」「中級」の出題範囲を網羅的に解説している。プログラミングの基礎知識から、各種アルゴリズムの解説、数学的な問題解決方法まで、アルゴリズム実技検定に限らずソフトウェアエンジニアに要求される知識を盛り込んだとしている。

書籍内容

  • 1章:アルゴリズム実技検定の挑戦にあたって
  • 2章:問題の解き方
  • 3章:アルゴリズムとコーディング
  • 4章:Pythonを使ったプログラミング[エントリー編](標準入出力、if、for、簡単な数学的問題)
  • 5章:基礎的なアルゴリズム[初級編](二次元配列、各種探索、再帰、数学的な問題)
  • 6章:応用的なアルゴリズム[中級編](各種探索、各種順列、動的計画法、メモ化再帰、計算量改善テクニック、累積和、グラフアルゴリズム)
  • 7章:さらなる得点を狙うために

第6回アルゴリズム実技試験を4月10日に実施

またAtCoderは、4月10日に第6回アルゴリズム実技試験を実施する。リアルタイム受験の場合は4月10日13:00〜18:00(5時間)で試験を終える必要がある。通常受験の場合は、4月10日18:00〜4月24日12:59の間に試験を開始可能。ただしこちらも、受験開始時刻から5時間以内という条件がある。

問題数は15問で、点数は100点満点。点数配分は、1問目=9点、2~3問目=8点、4~6問目=7点、7~15問目=6点。また点数に応じて獲得できるランクは、エントリー(25~39点)、初級(40~59点)、中級(60~79点)、上級(80~89点)、エキスパート(90~100点)の5段階。

問題を解くために利用できるプログラミング言語はC、C++、C#、Elixir、F#、Go、Java、JavaScript、Python、Ruby、Rust、Swift、TypeScriptなど。開発環境、エディター類は自由。コンテスト中の自作ライブラリーの使用、インターネットでの検索も認められている。詳細は「ルール」ページを参照してほしい。

  • 試験名称:第6回アルゴリズム実技検定(Practical Algorithm Skill Test。PAST)
  • 開催日時:リアルタイム受験の場合は4月10日13:00〜18:00。通常受験は4月10日18:00〜4月24日12:59(受験開始時刻から5時間)。
  • 受験方法:オンライン受験。AtCoderIDを使用し、自宅・職場など場所を選ばず受験可能
  • 試験結果:点数・ランクとして試験終了後に即時発表
  • 受験費用(一般):税込8800円/人
  • 受験費用(団体):30名以上は税込7040円/人。100名以上の場合は税込6160円/人
  • 主催・運営:AtCoder

AtCoderは、日本最大級の競技プログラミングコンテストサイト「AtCoder」を運営。20万名超(うち日本人は11万名以上)が参加登録し、毎週開催される定期コンテストには約1万名以上が挑戦するという。

その他にも、高度IT人材採用・育成事業として、コンテスト参加者の成績を8段階にランク付けした「AtCoderランク」を利用する転職・求職支援サービス「AtCoderJobs」や、IT人材のプログラミングスキルを可視化できる検定「アルゴリズム実技検定(PAST)」といったサービスを展開している。

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日本最大の競技プログラミング(競プロ)コンテストサイト「AtCoder」を運営するAtCoderは2月6日、SOMPOホールディングスのイノベーション部門SOMPO Digital Lab主催の「SOMPO HD プログラミングコンテスト2021(AtCoder Beginner Contest 192)」の開催を発表した。総合順位1位の者には10万円分のAmazon ギフトカードなど、順位ごとの賞品が用意されている。参加登録は後日開始する。

同コンテストは、開催時間中(100分間)に出題されるプログラミング問題に対するソースコードを提出し、獲得した得点を競うというもの。誤答を提出するたびにペナルティが加算される(同コンテストの場合は5分間)。順位は総合得点で決定される(同点の場合は提出時間の早い者が上の順位になる)。

SOMPO Digital Labは、AIやIoT技術などの先端技術に関する内製開発にもチャレンジしており、論理的思考力を持ち、手を動かしながら問題解決を行えるAtcoderユーザーに、世の中を一緒に良くしていく取り組みの仲間になって欲しいと考えてコンテストを開催するとしている。

SOMPO Digital Labは、損保ジャパンを中核とするSOMPOグループ全体のDXを推進。各グループ事業会社のR&Dを支援して顧客体験価値を向上させる商品・サービスの開発、新たなテクノロジーを活用した業務効率化、既存事業領域とは一線を画した新たなビジネスモデルの構築などに取り組んでいるという。

また、グループ内への技術展開の際には、必要に応じて社内エンジニアによるアプリケーションの内製開発や、データサイエンティストによるデータ解析も行っている。介護事業における品質・生産性向上や保険事業における既存業務効率化などの課題解決などでは、エンジニアとデータサイエンティストが協調してプロジェクトを推進しているそうだ。

AtCoderは、日本最大の競技プログラミングコンテストサイト「AtCoder」を運営。20万名超(うち日本人は11万名以上)が参加登録し、毎週開催される定期コンテストには約1万名以上が挑戦するという。

その他にも、高度IT人材採用・育成事業として、コンテスト参加者の成績を8段階にランク付けした「AtCoderランク」を利用する転職・求職支援サービス「AtCoderJobs」や、IT人材のプログラミングスキルを可視化できる検定「アルゴリズム実技検定・PAST」といったサービスを展開している。

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Raspberry Pi財団が550円の「Raspberry Pi Pico」発表、日本でもスイッチサイエンスが発売

Raspberry Pi財団が550円の「Raspberry Pi Pico」発表、日本でもスイッチサイエンスが発売

Raspberry Pi Foundation(ラズベリーパイ財団)は1月21日、「Raspberry Pi Pico」を発表した。またこれを受けてスイッチサイエンスは、1月21日よりRaspberry Pi Pico入荷通知の受付を開始したと明らかにした。販売開始日は調整中で、価格は税込550円。スイッチサイエンスのウェブショップRaspberry Pi Pico商品ページ)で購入できる。

Raspberry Pi Picoは、同財団が独自開発した「Raspberry Silicon」(またはPi Silicon)として、新CPU「RP2040」(ARM Cortex M0+デュアルコア)を採用する開発基板(SRAM:264KB、フラッシュメモリー:2MB)。端面スルーホールを備えているため直接キャリアボードへのはんだづけが可能となっている。

またRaspberry Pi Picoは、USBを介したマスストレージを使ったドラッグ&ドロッププログラミングが可能。「Pico C/C++ SDK」、もしくは財団公式のMicroPythonポート「Pico Python SDK」を使った開発が可能だが、既存Raspberry Piと異なりLinux OSは搭載できない(「Raspberry Pi Picoスタートガイド」など参照)。

インターフェースは、microUSB 1.1、多機能GPIOピン×26、SPI×2、I2C×2、UART×2、12bit ADC×3、PWMチャンネル×16。サイズは21×51mm。正確なクロックとタイマーを搭載としている。

  1. Raspberry Pi財団が550円の「Raspberry Pi Pico」発表、日本でもスイッチサイエンスが発売

Adafruit、SparkFun、Arduinoも「Raspberry Silicon」採用

また、AdafruitもRP2040を搭載した「Adafruit Feather RP2040」「Adafruit ItsyBitsy RP2040」を公開している。

Adafruit Feather RP2040

Adafruit Feather RP2040

Adafruit ItsyBitsy RP2040

Adafruit ItsyBitsy RP2040

SparkFunでは、「SparkFun Thing Plus – RP2040」「SparkFun Pro Micro – RP2040」を販売予定。同社は「MicroMod RP2040 Processor Board」としても扱っており、母艦となる「Carrier Board」に挿せるようにしている。

SparkFun Thing Plus – RP2040(写真左)。SparkFun Pro Micro - RP2040(写真右)

SparkFun Thing Plus – RP2040(写真左)。SparkFun Pro Micro – RP2040(写真右)

「MicroMod RP2040 Processor Board」(写真左)は「SparkFun MicroMod Weather Carrier Board」(写真右。別売)などに挿すことができる

「MicroMod RP2040 Processor Board」(写真左)は「SparkFun MicroMod Weather Carrier Board」(写真右。別売)などに挿すことができる

同様に、Arduinoも「Arduino Nano RP2040」を販売するようだ。

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Swiftも学習可能、掃除ロボ「ルンバ」のiRobotがプログラミングロボ「Root」で教育市場参入

Swiftでも学習可能、掃除ロボ「ルンバ」のiRobotがプログラミングロボ「Root」で教育市場参入

アイロボットジャパン合同会社は1月19日、ロボット掃除機ルンバをモチーフとしたプログラミングロボット「Root」(ルート)発表した。発売は2月19日予定。iRobot(アイロボット)公式オンラインストア価格は税込2万9800円。同社公式オンラインストアまたはiRobot Education認定販売代理店で購入できる。

また同社は、「みんなでRoot! プロジェクト」参加校の募集をRoot専用サイト「iRobot Education」上で開始した(申し込みページ)。全国の小学校を対象にRootを配布するもので、1校につき6台、合計1000台のロボットを無償提供する(応募期間は2月28日まで。先着順となっており、既定数量に達し次第終了)。参加校には自作のカリキュラムや作品を発表するイベントなどインタラクティブな展開も視野に入れており、2022年に「Rootサミット」の開催を予定している。

Swiftでも学習可能、掃除ロボ「ルンバ」のiRobotがプログラミングロボ「Root」で教育市場参入

iRobotは、2009年よりSTEM(科学、技術、工学、数学)教育に取り組んでおり、日本でも2017年からルンバの実機を使ったプログラミング教室を開催してきた。その中で、Rootを導入し「iRobot Education」という教育に特化したプログラムを誕生させたという。すでに日本の小学校でのパイロット授業を実施済みで、iRobot Educationでは、すでに教育指導案なども公開している。

Swiftでも学習可能、掃除ロボ「ルンバ」のiRobotがプログラミングロボ「Root」で教育市場参入Swiftでも学習可能、掃除ロボ「ルンバ」のiRobotがプログラミングロボ「Root」で教育市場参入Rootは、ルンバのようなバンパーや段差センサーに加えて、カラーセンサー、光センサーなどを内蔵。中央部に付属ペンを挿すと絵を描けるほか、全8音階と音符の種類を設定することで音楽を奏でられる。7色の色も発光可能だ。また、Root底面のマグネットにより、ホワイトボード上で垂直走行させることもできる。

Swiftでも学習可能、掃除ロボ「ルンバ」のiRobotがプログラミングロボ「Root」で教育市場参入Swiftでも学習可能、掃除ロボ「ルンバ」のiRobotがプログラミングロボ「Root」で教育市場参入Swiftでも学習可能、掃除ロボ「ルンバ」のiRobotがプログラミングロボ「Root」で教育市場参入本体サイズは幅13.4×奥行き14.9×高さ4.5cmで、重量は約0.49kg。バッテリー駆動時間は最大稼働時間5時間で、バッテリー充電時間が3時間。インターフェイスとしてUSB Type-Cを採用しており、拡張可能としている。

またRootは、無料でダウンロード・利用できる専用アプリ「iRobot Coding」でプログラミングを行うことで、走る・光る・描く・音を奏でるといったことが可能。PCの場合は、ウェブブラウザー(Chrome、Edge)で「iRobot Education」にアクセスすることで利用可能。Android版iOS版アプリも用意されている。それぞれすでに公開済みで、Root実機がない状態でもiRobot Coding内のシミュレーターを使ってプログラミング後の動作を確認できるよう配慮されている。

言語設定を日本語にすることで、ひらがなによる表示になる

言語設定を日本語にすることで、ひらがなによる表示になる

iRobot Codingは、学習者の習熟度に合わせて3レベルを用意しており、それぞれ「グラフィック・ブロック」、「ハイブリッド・ブロック」、「フル・テキスト・ブロック」でプログラミングを行える。

レベル1では、Rootの動きを表すイラストが描かれたグラフィック・ブロックをドラッグ&ドロップしながら、コーディングの基礎となる論理的スキルを学べる。レベル2は、グラフィック・ブロックとテキストで書かれたコーディングスクリプトを組み合わせる(ハイブリッド・ブロック)形で、コーディングの流れを習得可能。

レベル1では、Rootの動きを表すイラストが描かれたグラフィック・ブロックをドラッグ&ドロップしていく

レベル1では、Rootの動きを表すイラストが描かれたグラフィック・ブロックをドラッグ&ドロップしていく

レベル2。グラフィック・ブロックとテキストで書かれたコーディングスクリプトを組み合わせる

レベル2。グラフィック・ブロックとテキストで書かれたコーディングスクリプトを組み合わせる

レベル3は、一般的なプログラミングに該当するモードで、本格的にコマンドや構文を入力していく(フル・テキスト・ブロック)。プログラミング言語としてはSwift(スウィフト)を採用しているという。PythonとJavaScriptを扱うことも検討しているようだ。

レベル3は、一般的なプログラミングに該当するモード。プログラミング言語Swift(スウィフト)を採用

レベル3は、一般的なプログラミングに該当するモード。プログラミング言語Swift(スウィフト)を採用

iRobot Codingで作成したデータは、クラウド上にアップロードしておくことが可能。学校で作ったデータを自宅でダウンロードして、さらにプログラミングするといったことも行える。またこの際、友人などとシェアするためのコードが発行され、お互いに見せ合うこともできるようになっている。

掃除ロボ「ルンバ」のiRobotがプログラミングロボ「Root」で教育市場参入

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