マーク・ザッカーバーグ、「今年の挑戦」はブッククラブ―最初の推薦書は即刻売切れ

FacebookのCEO、マーク・ザッカーバーグは若い世代にとってのオプラ・ウィンフリーになりつつある。ザッカーバーグは、恒例の「今年の挑戦」のアイディアをFacebookで募集した〔過去の挑戦の中には「自分で殺した動物の肉以外は食べない」というものもあった〕。その結果、ザックは「ブッククラブを始める」というアイディアを採用した。さすがにザックの影響力はすさまじく、最初に選ばれた本、 The End of Power〔権力の終わり〕のペーパーバックはAmazonで即座に売り切れてしまった。

指導者と個人の間の権力の配分を考察したこの本はすでに以前から高い評価を受けている。フィナンシャルタイムズの2014年のベスト・ブックに選ばれているし、アリアナ・ハフィントンもAmazonで推薦している。しかしザッカーバーグが推薦するまで売り切れることはなかった。

それに版元のバーンズ&ノーブルからも入手できないようだ。古本ならBarnes and Noble Marketplaceで売りに出ているかもしれない。 ハードカーバー版はAmazonマーケットプレイスにかなり出ている。もちろんKindle版は売り切れていない。

ザックは自身のFacebookページで、さまざまな挑戦のアイディアを提供した5万人のFacebookユーザーに感謝し、「良い本を読む」というアイディアが一番多かったとして次のようにと 述べた。「2015年の挑戦は『2週間ごとに1冊新しい本を読む』ことに決めた。異なる文化、信念、歴史、テクノロジーを学ぶことに主眼を置きたい」。

ザックはA Year of BooksというFacebookグループを作った。すでに10万人以上が「いいね!」を押してフォローしている。

オプラ・ウィンフリーは数年前にOprah’s Book Club 2.0というデジタル・ブッククラブをオープンしており、クラブの公式Twitterアカウントには13万8000人のフォロワーがいる。ただしFacebook上には公式ページはない。しかしオプラには自分のFacebookページに1000万人以上のファンがおり、デジタル雑誌のO, The Oprah Magazineのページには66万人のファンがいる。またOWN, the Oprah Networkのページには300万人のファンがいる。しかし、オプラならこれぐらいは当然かもしれない。

しかしザッカーバーグ自身のFacebookページには2300万人のファンがおり、これはオプラのファンの2倍以上だ。しかしこれもザッカーバーグだから当たり前なのだろう。

オプラは出版社にとってある種のゴッドマザーだ。「オプラ効果」と呼ばれるオプラの推薦は無名の本を100万部単位の一大ベストセラーに変える。Nielsenの調査によれば、Uwem Akpanの Say You’re One of Themはオプラの推薦で売れ行きが一挙に8.5倍になったという。

しかしザックもベストセラー・メーカーとして十分にオプラに匹敵しそうだ。出版社はオプラ効果を十分に承知しているので、推薦を受けた本はすぐに大増刷する。そこで最新の推薦書、Sue Monk KiddのThe Invention of WingsはAmazonでもBarnes&Nobleでも品切れになっていない。今年、出版社はFacebookのファウンダーがの本を推薦するか注意している必要がある。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Facebookの「今年のまとめ」カードは良きにつけ悪しきにつけ2014年を巧みに要約してくれる

Facebookは今年も「今年のまとめ」アプリを公開している。このアプリはユーザーが2014年に公開したコンテンツでもっとも「いいね!」が多かった写真を選んで自動的かつ巧みに今年を振り返る投稿を作成する。

「今年のまとめ」を作るにはFacebookにログインした状態でこのURL http://facebook.com/yearinreviewを開けばよい。「まとめ」はすぐに自動的に作成される。シェアする前にカスタマイズすることもできる。

ほとんどのユーザーにとってアルゴリズムは十分に役立つ。もちろん完璧ではないし、手動で作るのだったら別の写真を選んだかもしれないが、それでも2014年の記憶に残る瞬間をよくまとめていると思う。Facebookが10億人以上の人々にこの複雑なサービスを提供しているというのは、考えてみれば驚くべきことだ。

しかし、悲劇的な例もある。あるユーザーは、娘の死をいやおうなく繰り返し思い出させられることになった。

アルゴリズムは「考えなし」だ。アルゴリズムは与えられた条件に従って一連の決定を下す。しかしアルゴリズムを作動させると、当初は予想しなかったさまざまな「考え」が浮かぶ。ある人を「考えなし」と呼んだとすれば、それは侮辱だろう。しかしわれわれはコンピュータの力によって、無数の「考えなし」なプロセスをわれわれの上に引き寄せている。

Facebookのアルゴリズムの欠陥もその例に漏れない。「今年のまとめ」は繰り返し私のニュースフィードに現れ、楽しそうな背景の前に写っている娘の写真はまるでその死を祝うかのようだ。メニューから非公開にすることはできるが、多くのユーザーはその方法を知らないだろう。

Facebookにはもちろんこれっぽっちも悪意はなかっただろう。しかし今年の「記憶に残る瞬間」を思い出したくない人々もまた多いことだろう。残念ながら現在のFacebookには今年を振り返りたい人たちと今年を振り返りたくない人たちを見分けることは不可能だ。

だから…もし不幸にして2014年があまり思い出したくない年だったらFacebookの「今年のまとめ」は慎重に使うように〔日本版:「今年のまとめ」アプリリンクからカスタマイズを開くと、セクションや写真の追加、削除ができる。また公開範囲を「自分のみ」に設定することもできる〕。 そうでなければ、楽しい思い出を共有しよう。

メリークリスマス! 

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Facebook、NFL、Verizonと提携してビデオ再生後の広告をテスト中


オンラインビデオ(TechCrunch TVを含む)を見たことのある人なら、プレロール広告を知っているだろう。実際に見たいビデオの前に見せられる短い広告ビデオだ。さて、Facebookがそれよりは目立たない変種をテストしている ― 本編の「後」に流れる広告だ。

The Wall Street Journalが昨日報じたところによると、Facebookは全米フットボールリーグ(NFL)と提携して、同社が「小規模なビデオ広告テスト」と呼ぶものを行う契約を結んだ。

すでにその広告の一つが放映中のようだ ― 執筆時点でFacebookのNFLのビデオページ最初のクリップで流れている(ちなみにFacebookはつい最近これらのページを改訂した)。基本的にNFLのビデオクリップは30秒間で、その後にVerizon WirelessのCMが10秒間流れる。

WSJによると、VerizonはビデオCMの料金を支払い、FacebookとNFLが売上を折半する。

大局的に見てこれはTwitterのAmplifyプログラムとよく似ている。やはりビデオクリップに短い広告を組み合わせるもので、Twitterとコンテンツオーナーが利益分配する。昨年TwitterはNFLとAmplifyパートナー契約を結んだ。(NFLはこの広告で1000万ドル以上の収益を上げたと言われている)。

ただしTwitterのプログラムはプレロール広告のみで、Facebookはこれを実施する予定はないと言っている。ポストロールは新しいコンセプトではないが、普及度ははるかに低い。本編を見た後に広告を見続ける理由があまりない、という明白な理由によると思われる。

ポストロールなど誰も見ない考えがちだが、NFLクリップに関しては、最後まで見るだろうと言う意見もある。特に「リプレイ」ボタンを押したい時は、広告を見なくてはならない。

Facebookに追加のコメントを求めているので、情報が入り次第アップデートする。

アップデート:FacebookはWSJに送ったものと同じ声明文を送ってきた。全文を引用する:「これは小規模なビデオ広告テストであり、弊社はFacebookにおけるこの種の共同プランドビデオコンテンツが、ユーザー、パブリッシャー、あるいはマーケターにどう受け止められるかを評価しようとしている。現時点でこれ以上お知らせできることはない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Facebook、ページの「動画」タブを一新―YouTubeチャンネルにそっくりになる

Facebookがニュースその他のコンテンツの配信市場でライバルとしているのはTwitterだけではない。不当なやり方でFacebookページをニュースフィードに表示させることを禁止した後、Facebookは企業やブランドのページを新聞の電子版というよりむしろテレビのチャンネルのような存在に変えようとしている。 今回Facebookはベージのビデオ・セクションをYouTubeそっくりのデザインにアップデート中だ。

企業は近く、ページの「動画」タブのトップにリアルタイムでコメントが可能な特大サイズの動画を表示できるようになる。またその下に最新のビデオのプレイリストが表示される。この新しい「動画」タブはYouTubeチャンネルそっくりだ。

TechCrunchは新デザインの「動画」タブをABCニュースのページで発見した。われわれの問い合わせに対して、ABCは新デザインをテスト中であり、今後数週間で本格的に採用する予定であることを確認した。


Facebookページの「動画」タブの新デザイン。「注目の動画」と「プレイリスト」

13億5000万人のユーザーに新しい習慣を植え付けるのは並大抵の仕事ではないだろう。それでもFacebookはページをユーザーが自発的に訪問す場所に変えようと努力している。

現在のYouTubeチャンネル。「注目の動画」と「プレイリスト」。

新デザインはページに自動的に適用される。管理者が「注目の動画」や「プレイリスト」を指定しない場合は、動画は単純に時系列で表示されるが、タイトル、いいね!数、長さ、再生回数が表示される。これでやっとFacebookも「動画」タブを単なる動画ファイルの物置にすることを止めることにしたようだ。これまでの動画タブのデザインはひどいものだ。


Facebookの現在の「動画」タブのデザイン。サムネールにはタイトルさえ表示されない。

Facebookは去年から突如ビデオを重視し始めた。まずビデオの自動再生自動再生のビデオ広告を導入した。またビデオのニュースフィードへの表示割合を増やした。これはユーザーにも好評のようだ(モバイルの場合、データ容量を圧迫するが)。5月から7月にかけての四半期中に月間ビデオ再生回数は50%も増加し、9月には月間10億回を記録した。

とはいえ、ビデオ投稿に関していえば、Facebookはまだ気の毒なくらい時勢にに遅れをとっている。1年前に私は、 FacebookがVineやSnapchat、子会社のInstagramといったこの分野のライバルに備わっているスマートフォンでの長押しでの撮影、マルチショット録画、編集、フィルター、手ブレ補正など動画投稿のために必須の機能をことごとく欠いていることは問題だと指摘した

今回のページの「動画」タブのアップデートの後、さらにビデオ関連機能の強化が進んで欲しいものだ。ライバルとの競争の激化でページのリーチは大きく落ち込んでおり、企業における運営者を失望させている。Facebookはページと「いいね!」にまだ価値があることを実証する必要に迫られている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Facebook、アプリ広告専用フィードを開始、「アプリ発見」の収益化を目指す


良いアプリを探すことは、トラック休憩所のトイレで落とした針を探すようなものだ。AppleもGoogleも、その散らかり放題のアプリストアをふるいにかけることに関して、殆どユーザーを助けてくれない。Facebookも解決に乗り出したが、友達の近況と新しいモバイルゲームの情報を共存させることは難しい。そこでFacebookは、嫌う人にとっては悪夢のような体験を、アプリ発見ツールに変えようとしている。

今日私は、Facebookモバイルアプリのナビメニューの中に “FindApps” という新しい項目を発見した。タップした先はアプリのインストール広告とエンゲージメント広告だけからなる特別なフィードだった。Facebookに確認をとったところ、新機能の存在を認め、「われわれは常に、ユーザーが自分に合ったアプリを発見する手助けをすると同時に、広告主がそれらの人々に接触する機会を与える方法を探究しており、ユーザーが興味を持つと思われるアプリを紹介する新しい場所を摸索しているところだ」と説明した。

アプリ広告フィードのしくみ

アプリ広告フィード(と私は呼んでいる)はニュースフィードに少し似ているが、友達やFacebookフィードからの記事は入っていない。代わりに、アプリやゲーム広告を25種類表示し、いずれも派手なカバー写真、アプリアイコン、説明、評価、そしてインストールボタンを備えている。画面を更新して新しいセットに変えることもできる。

ナビメニューのブックマーク以外にも、ニュースフィードでアプリ広告を非表示にしようとすると、ドロップダウンメニューに “Find Apps” リンクが追加されている。

これらの広告は、広告主がリーチしたがっているターゲットに基づき、ニュースフィードスタイルのランキングアルゴリズムを組み合わせたものだとFacebookは言っている。つまり広告主は通常のニュースフィードに広告を出す時と同じ料金を払うのか?と尋ねたところ、Facebookは、クリック単価(CPC)、インストール単価(CPI)、あるいは最適化1000回表示単価(oCPM)、いずれについても通常と同じ価格だと答えた。

つまりユーザーは、自分の好みだけでなく同じような趣向の人たちの好みに基いた、パーソナライズドアプリ広告を見ることになる ― これはアプリストアでは得られない。もし、どこかの会社が金を払って自社アプリをあなたに見せようとするなら、おそらくそれは、あなたがアプリをダウンロードして、行く行くは広告主が広告コストを取り戻せるほど楽しむだろうと思っているからだ。

あなたもニュースフィードで、アプリ広告を見たり、アプリを使っている友達の話を見ることが時々あるだろう。しかし、次のFlappy BIrdやYik Yakで時間を潰ぶしたいと思っている人たちにとって、アプリ広告フィードは役立つかもしれない。そしてもしあなたがAdBlockの信奉者で、既にFacebookの広告を忌み嫌っているなら、アプリ広告フィードを見に行かなければよいだけだ。

自らアプリ経済に参入するFacebook

先日私が、Facebook、Google、およびTwitterのアプリインストール広告を巡る戦いに関する特集記事で詳しく書いたように、アプリストアでのアプリ探しは崩壊状態にある。そこには文字通り数百万種類のアプリがあり、その大部分がゴミかクローンだ。個人向けに誂えられたお薦めアプリを知る方法は殆どなく、ユーザーはメーカーのお薦めや、ランキングに頼るほかないが、それそれ業界のコネと使った宣伝費に影響されている。

問題の根幹は、2大モバイルOSメーカーのいずれもがアプリ発見を本気で考えていないことにある。Appleはハードウェアで、Googleは広告で利益を上げている。一方、iOSもAndroidもダウンロードやアプリ内購入から30%の税を取っているのでアプリからも既に利益を上げている

Facebookはそこまて幸運ではない。モバイルOSを持たないため、アプリ経済に自ら進んで参画する必要があった同社は、2012年後半にアプリインストール広告という方法を発見した。膨大なサイトおよびアプリの滞在時間を武器に、Facebookはニュースフィードのアプリ広告によって有料アプリの主要ゲートウェイになった。

しかし、人々に嫌われるまでの間に、ニュースフィードに出せる広告の数には限度がある。友達の動向を知りたいだけの時、広告は邪魔でしかない。しかし、Facebookが20億ドル近くをモバイル広告から稼ぎ、その大半がアプリ広告から来ているという事実は、アプリのムードにある人々にとってアプリ広告は説得力があり有用であることを示唆している。そして今、専用の場所が提供された。

これはFacebookがビデオ広告技術・パブリッシングツールのLiveRailを買収して、独自のモバイル広告ネットワークを開始したのと全く同じ構図だ。Facebookは、業界最高水準のターゲティングおよびROI測定手段を持っているが、ニュースフィードには広告を出す無限のスペースはない。

アプリ広告フィードであれ、他のビデオサイト、あるいはサードパーティーのモバイルアプリであり、自社が仕掛ける広告の露出場所を増やすことによって、Facebookは、ニュースフィードの体験を損うことなく、より多くの収益を上げることができる

これなら広告を我慢できる人も忌み嫌う人も、アプリ広告フィードから何らかの利益を享受できるはずだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Facebook、投稿写真のアルゴリズムによる自動露光調整をリリース

われわれの大部分は特に優れた写真家ではないが、それでも大量に写真を撮る。その写真の多くは露光を少し調整するとずっと見やすくなる。Facebookは、私の取材に対して、今日(米国時間12/16)から、 iOSデバイスから投稿された写真を自動的に補正処理する機能を提供し始めたことを明かした。Androidについても近く対応するという。自動補正の程度はスライダーで調整でき、いつでもオリジナルの状態に戻すことができる。

この機能のおかげで、真っ暗な写真でも誰でも簡単に何が写っているのかわかるようにできる。

Facebookは他のソーシャルメディアと写真投稿を巡って激しい競争を続けてきた。この戦いには膨大なトラフィックが賭けられている。最近、Twitterはフィルタのインタフェースを一新したし、Snapchatは色とキャプションの両方を調整できるフィルターをローンチした。Instagramも新しいフィルターを5種類追加し、Google+はFacebookの今回の機能に似た自動補正機能を1年前から提供している。

これまでモバイル・デバイスからFacebookに写真をアップロードする際は、まずオリジナルの写真が表示され、ユーザーはそれが気に入らなければ、自動明るさ調整ボタンを押すか、Facebookのフィルターを個別に呼び出して適用するかを選んだ。これはユーザーがいちいち試行錯誤しなければならないのでかなり時間と手間がかかるプロセスだ。

これからは写真には自動的に明るさフィルターがかかる。ユーザーはスライダーで簡単に補正の強度を強めたり、弱めたりできる。私がテストしたところではこの自動補正はやや強すぎと感じる場合があった。しかし全体としては手動で調整してもそうなるだろうという範囲に収まっていた。そして何より手間がいらない。

これはイベント、パーティー、スポーツなどの場所で、写真の補正に時間をかけていられない場合に特に役立つだろう。何か特別な瞬間を共有するには最適のアプリになりそうだ。

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マーク・ザッカーバーグ公開Q&A:Facebookは時間の無駄ではない。「イヤだね!」ボタンは作らない


Mark Zuckerbergの第2回公開Q&Aは現在ライブストリーム中継中だが、彼はFacebookにdislike[イヤだね!]ボタンを付けるつもりはないが、いいね!よりも微妙な感情を表現する方を提供したいこと、友達とつながることは時間の無駄ではないこと等を話した。

30歳のCEOは、ユニホームであるグレイのTシャツ姿で、Facebookはプライバシーポリシーの変更をできるだけ少なくしつつ、新しいテクノロジーに遅れないようにすると話した。同社は、感情や繊細なコミュニティーに関する実験やユーザーテストの監視に努めている。またFacebookが実生活におけるつながりを減少させるという批判に対してZuckerbergは、同サービスのゴールはダンバー数を越え、より多くの人々とのつながりを維持することだと言った。

先月行われたZuckの最初のQ&Aで、彼はFacebookがMessengerを別アプリに分離したこと、Facebookページのリーチの減少等、現在最も困難な問題と批判に立ち向かった。

今日の質問と回答:

いいね!ボタンの成功を踏まえて、イヤだね!ボタンを検討しているか?

イヤだねボタンについて考えたことはある。いいね!ボタンが有意義なのは、ポジティブな感情を共有するすばやい方法だからだ。良いと思わないことを表現するために、イヤだね!ボタンが欲しいという人たちはいるが、やるつもりはない。私はそれがコミュニティーにとって良いことだとは思わない。真に価値があると思うのは、人々には「いいね!」以上の感情があることだ。残念なことや悲しいこと等、いいね!したくない時もある。例えば驚いたことなど、幅広い感情を表現する方法は検討したことがある。

Facebookを始めた時に、やっておけばよかったと思うアドバイスは何か?

失敗を恐れすぎないこと。どんな失敗を避けたかったかとよく尋ねられる。しかし、失敗は学ぶための方法だ。本当に重要なのはそこから何を学ぶかだ。私が始めた時は若すぎて会社を経営するについて何も知らなかった。どんどん前へ進んで、ストレスを感じすぎないことだ。

Facebookが時間の無駄だということをどう考えているか?

私たちは学校へ行き、宿題が終ってから人と交流するように言われて育った。その考えが蔓延しすぎて、友達や家族のことを考える前に勉強や仕事を全部終らせなければいけないと、みんなが思うようになったが、それは違うと思う。友達や家族ことが大切だ。人とつながることが時間の無駄だのはまったく思わない。

名前を変えられないのはなぜか?

偽名ではなく本名を使っていた方が、誰かを見つけるのが簡単だ。人をだまして悪事を働こうとする人もいる。実世界のアイデンティティーにつながっている方が、架空のハンドル名とつながっているより責任が持てる。これは安全なコミュニティーを作るためだ。

Facebookは市民活動にどう寄与しているのか?

市民同志の議論におけるFacebookの役割は、より多くの意見を届けることだ。何か大きなことが起きた時、それについて2~3の新聞を読むだけかもしれないが、私たちは世界中の人々に意見を持って欲しい。これはこの世界ではかなり新しいことだ。人々は不安なことがあるとFacebookを見る。私は意見の多様化が重要だと考えている。Facebookでは、共和党支持であろうと民主党支持であろうと、反対側のグループに何人か友唯がいるだろう。キリスト教でもユダヤでもムスリムでも、別の宗教の友達がいるだろう。つまりFacebookでは、自分と違う人々の意見を聞くことができる。

なぜあれほど頻繁にプライバシー規則を変更するのか?

プライバシーポリシーの変更は、およそ1年に1回、過去1年間のサービス内容やポリシーの変更を反映させるために行っている。今やFacebookは様々なサービスを提供する会社になった。Facebook、News Feed、Messenger、Instagram。しかし、技術が進歩するにつれ、例えば位置情報に基づくサービスを提供したくなれば、それをプライバシーポリシーに加えなくてはならない。われわれもあまり頻繁に変えたくはない。あれを読んで消化するのは大変だ。変更がうまくいくこともあるが、失敗して批判されることもある。しかし、われわれは技術の進歩を追って新しいことをしなくてはならない。

自分に成功を導いたと思う習慣は?

自分の時間は先を見越して使うようにしている。大部分の時間を自分がやりたいと思うことに費している。いちばん大切なのは、起こって欲しいと他人が思うことではなく、自分が思っていることに時間を注ぎ込むことで。コミュニティーの声に答えることは必要だが、起業家であれ誰であれ、そうするとすぐに自分の時間がなくなってしまうと言うはずだ。

好きなピザのトッピングは?

フライドチキン。

なぜプログラミングはそんなに重要なのか?

これは、椅子に座って、何時間かコードを書いて、世界のために役立つ具体的な何かを作れる数少ない分野の一つだ。これは若い人々自分自身を表現する重要な方法だと私は思っている。プログラミングができれば、椅子に座って何かを創造するパワーを持ち、誰もそれを止めることができない。Facebook社員の約半分は技術系だ。コードを書かない人であっても、技術を理解することは何をするためにも価値があるので、われわれは、コミュニティーでプログラミングの学習を推進する取り組みを支援する。

サービスを改善する必要性とユーザー実験に関する倫理的問題とのバランスはどう取るのか?

Facebookのデータサイエンティストがこの夏に発表したレポートに対して批判を受けたことを、われわれは引き締めの好機と考えた。サービスを良くする唯一の方法は、何かを試してコミュニティーからのフィードバックを得ることだとわれわれは考えている。われわれは、新しい機能やニュースフィードに表示する様々な方法を試す。われわれはFacebookをもっと速くするために試行している。提供するものすべてがポジティブな影響を与えるよう努力している。テストはFacebookにとって重要な部分だ。

妻は医師だが、どんなテストも何らかの結果を招くことが想定されており、あらゆるテストにおいて見込まれる利益はリスクを上回らなくてはならないという信念がある。テストすべきではない物事もある。若い人たちや繊細なコミュニティに関わることは、われわれが特別に注意を払うべきものであり、感情や心理の安心に関わることも同様だ。人間には他人を傷つけるようなテストをする能力がないことを肝に命じておく必要がある。

あの実験を行った理由は、Facebookで人々の楽しいひとときに関する投稿を見ると、取り残された気持になって悲しむ人々がいるという意見があったからだ。われわれは人々を悲しませたくない。われわれにはFacebookが与える影響を理解する責任がある。われわれは比較的小規模な調査を行い、人々のニュースフィードに表示する幸せな投稿の数を増減して、その後彼らが幸せな投稿をするか彼しい投稿をするかを測定した。もしFacebook上で何かネガティブなことが起きているなら、もっとポジティブな効果にするよう変えることはわれわれの責任だ。今後は、技術者がテストを実施する前に、それが許容される内容であるかを社内でチェックするよう、ルールを変える必要がある。

Facebookは人を非社交的にする可能性がある。人々が実生活でもつながるのを助けることを考えたことはあるか?

Facebookがやろうとしていることの多くは、既に知っている人とのつながりを維持するためのものだ。これは社会における重要な役割だと私は考えている。道具とは、人間の能力を引き出し強化するものだ。メガネをかければ視力が補強される。自転車や車はわれわれの移動能力を拡大する。スティーブ・ジョブズはコンピュータを思考の自転車だと説明した。Facebookを含めソーシャルネットワークがやろうとしていることは、人間関係の維持する能力を強化することだ。研究によると、人間は同時に150人としか関係を維持できなので、われわれはそれを拡大したい。私はFacebookで知っている人々の、彼らにとって重要なイベントを見ることができる。もし私の家族がどこかへ旅行に行けば、私は実際にそこへ行って体験することができない。われわれは人間の共感する能力を拡大して、より多くの人たちの気持ちを分かってほしいと考えている。

もし私に、妻や母に直接会う選択肢があるなら、電話やFacebookよりそちらを取る。直接会うことは帯域の広いリッチなコミュニケーション手段だ。しかし、Facebookはより多くの人々と交流する手助けをする。

子供にはどうFacebookを教えるべきか?

私には子供がいないので想像してみる。一方で、自分が本当に若くてテクノロジーを利用していたことを思いだすと、あれはかなりポジティブだったと思う。社会には、子供は正しいことをする方法を知らない、と言う尊大な思い込みがあるのではないかと考えることがある。

誰もが家族を大切にしたいと思っている。いじめは深刻な問題であり、真剣に取り組むべきものだ。われわれは地元警察や教育機関と協力して、Facebook上でいじめが起きないよう注意を払っており、実名制度等はそれに役立っている。

私はわれわれのルールを守る。13歳未満がFacebookを使うことは許さない。その後、たぶんFacebookについて話すだろう。私は自分の子供たちには、テクノロジーを利用して現代世界を理解してほしいので、禁止することは世界を知る助けにならない。しかし、常に対話を続けて有害なことは何でも報告させなければならない。われわれは、いじめがなくなるよう今後も最善を尽くしていく必要がある。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Instagram、月間ユーザー3億人を達成―ついにTwitterを追い越す

Instagramの勢いは本物だ。月間ユーザー2億人を達成してからわずか9ヶ月でInstagramは毎月3億人が使うようになったという。ユーザーの70%はアメリカ以外から来る。これでInstagramのユーザー数は6週間前に2億8400万人と発表されたTwitterを追い越した

Instagramはここ何年にもわたって急成長を続けてきた。Facebookの買収によって勢いが削がれるのではないかという懸念は根拠がないものだった。現在、毎日7000万人がこのサービスを通じて写真を共有している。共有されている写真の総数は300億枚に上る。InstagramのCEO、Kevin Systromは「2人の友達同士の夢から始まったプロジェクトはこの4年間でグローバルなコミュニティーに成長した」と語った。

モバイルに関していえば、Facebook本体の13億5000万、Facebok Messengerの5億、WhatsAppの6億と加えてFacebookのユーザーは信じられない数に達している。

着実な成長と共に、Instagramはその正統性も増そうとしている。近く、セレブ、アスリート、ブランドなどのために「認証バッジ」の提供をスタートさせる計画だ。これによってなりすましやパロディーなどのアカウントをうっかりフォローしてしまうことを防げる。著名人やブランドの認証はTwitterがいち早く採用し、ユーザー数を増やすのに大きな効果を上げた。Facebookも2013年5月から認証を始めている。フォロワーを増やそうと懸命に努力しているユーザーは認証バッジを大いに歓迎するだろう。またInstagramの新しいExploreタブの利用価値が増すだろう。

またInstagramの権威を増す努力の一環として、スパマーやセレブのフェイク・アカウントなどの削除を精力的に進めているという。こうしたアカウントが削除されるにつれて、一部のユーザーではフォロワーが減少するかもしれないが、そういう次第なので心配はいらない。またこうした不正アカウントは今回の3億ユーザーには勘定されていないという。

Instagramの成長の歴史は印象深い。

  • 2010年10月:iPhoneアプリをリリース
  • 2010年12月:100万ユーザー
  • 2011年6月: 500万ユーザー
  • 2011年9月:1000万ユーザー
  • 2012年4月3日: iPhoneアプリユーザー3000万、Androidアプリをリリース
  • 2012年4月4日: Androidアプリに24時間で100万ユーザーが登録
  • 2012年4月9日: Facebookに買収される
  • 2012年4月30日:5000万ユーザー
  • 2013年2月:1億ユーザー
  • 2013年9月:1億5000万ユーザー
  • 2014年3月:2億ユーザー

今年3月以降、Twitterが3800万の新ユーザーしか獲得できなかったのに対し、Instagramは1億ユーザーを追加している。両者の勢いの差はますます開きそうだ。

この急成長にともなって、Instagramには 無差別に大量の写真が流れるという問題が生じている。

ユーザーが次第にフォロー相手を増やしていくと、やがて親しい友だちの投稿が他の写真の間に埋もれてしまう。こうなるとユーザー体験は低下する。また新たなフォローを控える圧力となる。すると新規ユーザーはフォロワー数を伸ばすのが難しくなる。フォロワー数が増えなければInstagramを利用することに飽きてくる。つまりInstagramの成長にとって重大な問題となるわけだ。

Twitterはだいぶ前からこの問題に直面している。Instagramはいちどもコメントも「いいね!」もしていないアカウントのフォロー解除や、古いユーザーが新しい友だちをフォローしたりすることなどが簡単にできる機能を必要としているかもしれない。

しかしInstagramがモバイル・アプリの手本だということは間違いない。写真共有の手段はInstagram以前にも多数あった。しかしInstagramは簡単に楽しく写真を共有する方法を考え出し、人々はそれが気に入った。今日のところ、Instagramは勝利を祝うことができるだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Facebook、記事キーワード検索をローンチ―数日中にデスクトップとiOSの全ユーザーに公開

Facebookがついに検索機能を本格化させた。今日(米国時間12/8)、Facebookは記事のキーワード検索公開した。これで情報の発見能力でGoogleに、リアルタイム会話能力でTwitterに挑戦することが可能なる。2年前に「ロサンゼルスに住んでいる私の友達」などという自然言語〔英語〕形式で友達、場所、写真などを検索可能にするグラフ検索が公開されたが、それにくわえて過去記事の内容がキーワードで検索できるようになった。

プロダクト・マネージャーのRousseau Kaziは私の取材に答えて、「この新しい検索は、ユーザーごとに個人化されており、ユーザーがニュースフィード中で以前に興味をもった友達の投稿、写真、ビデオなどを簡単に再発見することを助けることを第一の目標としている」と語った。

たとえば、「歯科医」とか「ピザ」というキーワードで検索すれば友達の推薦が発見できるのでGoogle検索の役割を果たす。一方で「マイケル・ブラウン」とか「高速101号線」などと検索するとTwitterのように最近のニュース記事や、友達からのリアルタイムの交通渋滞情報などが得られる。

今回のアップデートでFacebookは新しいモバイル広告やキーワード広告の導入は計画していない。しかしキーワード連動広告への需要は極めて高いから、Facebookはなんらかのビジネス化の実験を始めることになるのではないか。「レストラン」とか「弁護士」というキーワードに非常な高値がつく状況は容易に想像できる。

キーワード検索は、膨大なニュースフィードの底に埋もれたしまった過去の情報を自由に発見できるようになることでFacebookの性格を大きく変える。 「ユーザーはいわば『コミュニティーの集合的記憶』にアクセスできるようになる」と Kaziは言う。.

これは一方でFacebookの「オブスキュリティー〔曖昧さ、無知〕によるプライバシー」を失わせることになる。これまでFacebobookでは「探しだすのに手間がかかりすぎる」ことによってプライバシーが保たれてきた面がある。もちろん記事検索機能によってユーザーのプライバシー設定が影響を受けることはない。検索はあくまで検索するユーザーに対して個人的に公開された記事だけが対象となる。つまり友達の投稿やコメントが対象で、公開投稿やページの投稿は対象にならない。しかし、友達が「酔っ払った」と告白している投稿を簡単に探し出すことはできるわけだ。ユーザーは自分の投稿をキーワード検索して、スキャンダルになりそうな投稿は削除するなりプライバシー設定を変更するなりしたほうがいいかもしれない。

キーワード・グラフ検索の詳細

Facebookの新検索機能はここ数日ですべてのデスクトップユーザーとiOSユーザーに公開される。Android版については現在バグを修正中ということで、これも近く公開される。 この記事の執筆時点では記事検索機能が有効になっているユーザーは少ないかもしれない。もし読者が私の友達なら、“Josh Constine dancing”と入力すると私がバカをやっていることろが見られるはずだ。

検索結果の表示順序はユーザー別に個人化されたアルゴリズムによって制御される。これはニュースフィードに表示する記事を選択するアルゴリズムに近く、キーワードとの関連性に加えて投稿した友達との親しさなどを総合して決定される。検索結果はニュースフィード形式で表示され、キーワードは青でハイライトされる。検索結果が写真であれば専用の写真閲覧インターフェイスが用意されている。

私が見たデモでは新しい検索機能は直感的で反応も高速だった。検索結果の絞込のための初歩的なフィルターもあるが、Googleのような「高度な検索」オプションが欲しいところだ。

【中略】

Facebookの全知全能化

キーワード検索は「集合的記憶」の活性化と同時に、GoogleのAdWords広告をかくも強力なものにしているユーザーのサービスや製品の「購入意図」を把握するのに役立つ。しかもFacebookはウェブ一般でもないし、Twitterのようにすべての「世界の鼓動」を伝える場でもなく、ユーザーと個人的な関係をもつ友達との親しい会話の場だ。Kaziは「ある事柄について友達の意見をすぐに調べることができるのは非常に強力な機能だ」と語った。

もちろん要求もある。もしリアルタイム会話でTwitterに張り合おうとするなら、時間の逆順〔最新の投稿がトップ〕で表示されるオプションが必要だろう。またわれわれジャーナリストにとっては全公開投稿を対象にした検索機能が欲しいところだ。

また人々の検索の習慣を変えるのは普通に考えるよりもはるかに困難だ。Facebookがグラフ検索を公開してから2年もたつのにローカル・ビジネスの検索シェアをGoogleからいくらかでも奪うまでに至っていない。Facebookには自分たちが強力な検索エンジンであることをユーザーに強く印象づけるキャンペーンが必要だろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Uberの評判が急降下、Facebookが社内ソーシャルネットワークを開発? – 米国発Web業界ニュース11月下旬号

続けて米国ウェブ業界ニュース後半編を。日本でも有名なUberが色々とやらかしてしまっている、という一件と、Facebookが新規事業で社内SNS製品の開発に取り組んでいる、という気になる話題、その他諸々盛り沢山。 — SEO Japan

What Uber felt like this week
今週のウェブマーケニュースでは、・迷走するUber ・高まるモバイルの重要性 ・世界のネット人口 ・スパム投稿の取り締まりを強化するFacebook ・過去のツイートを整理 ・Snapchatが支払いサービスを始める ・Amazonがホテル予約サービスを開始 ・Uberと提携を結び、ポッドキャストへの進出を目論むSpotify ・計測ツールに投資するべきタイミング ・Googleがコンテンツの質を判断する基準 ・支払いシステムの未来 ・2014年に出版されたお薦めのビジネス書等の話題を伝える。

それでは、デジタルマーケティング業界に影響を与える重要なリンクをまとめて紹介していく。

毎週、経営者の方々が、最新の変化、レポートする価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。ニュースレターを購読することも可能だ。

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お知らせ: 来週は感謝祭と重なるため、次回のリリースは、再来週になる。



インダストリー

  • ここ数ヵ月の間、Uberの会社としての考え方を疑問視する声が頻繁に上がっていたが、今週、昼メロのような展開がUberを襲った。Uberの重役の一人が、Uberについて批判的な記事を書く記者の個人情報を得るため、リサーチャーや調査報道記者を雇うべきだと示唆した(re/code)
  • テクノロジー企業とPandoDailyのような内部事情をスクープするメディアによる、シリコンバレー恒例のケンカに過ぎないと思うかもしれないが、New York Timesもこの話題に飛び付き、また、国防省はこの重役の発言と距離を置くと発表している(Bits Blog & BuzzFeed)
  • 一流のベンチャー投資家に、無慈悲と傲慢がUberの活動の源にあると言われ、また、大勢の読者を抱えるデジタルメディアにはUberは最低な問題を抱えていると言われている。この悪評を何とかする必要がありそうだ(Business Insider & Vox)
  • テクノロジー、プライバシー、そして、法律に関する上院の小委員会で会長を務める上院議員のアル・フランケンから書簡が届くと言うことは、100%問題を抱えている(U.S. Senate)
  • 木曜の夜、なぜかUberの財務情報の機密資料がプレスにリークされた(Business Insider)
  • ホワイトハウスのアドバイザーを務めた経験を持つデビッド・プラウフをポリシー & コミュニケーション部門のトップに迎えた点、そして、「対立」するジャーナリストへの宣戦布告とも言える発言が明るみに出た点を考慮すると、今回のリークは、政治活動において主な問題から注目を逸らすための意図的なリークを思い起こさせる

  • 2014: ブラジルは日本を追い抜き、インターネットユーザーが世界で4番目に多い国になる
  • 2015: メキシコはドイツを上回り、8位を確保する
  • 2016: インドが米国を抜き、2位に躍り出る
  • 2017: インドネシアが日本を抜き去り、5位になる
  • 2018: 中国は毎年ユーザーを増やし、7億5000万人を突破する

The future of the internet, as seen globally

プラットフォーム

  • Facebook
  • 関連する記事: IBMはVerseと呼ばれるクラウドベースのEメール & ソーシャルコラボレーションツールを立ち上げている(WSJ)
  • 特別なニーズに対するメインのアプリの限界を悟り、Facebookは、管理とつながりを改善したGroupsアプリをリリースした(Facebook)
  • Forresterは再び中途半端な調査と共に、 企業はFacebookとTwitterに無駄に資金を費やしている と主張した。(ジャーナリストとしては見識に欠ける)ネイト・エリオットは、企業はソーシャルネットワークで顧客との関係を構築していないと頓珍漢な指摘を展開している。どうやら、大半の企業が、消費者への広告ばかりに気を取られ、関係構築への適切な手順を踏んでいない点を理解していないようだ。もちろん、理想的な成果とは程遠い。自社メディアで確固たる地位を確立させる必要がある点は認めるが、各種のプラットフォームと方針をマーケティング戦略で考慮する必要がある(WSJ CMO Today & SHIFT Communications)
  • What brand resources customers use
    いつも通り、Forresterは、中身ではなく、上辺だけを見ることに関しては他の追従を許さない。

    • Twitter
  • Squareと手を組んだSnapchatがSnapcashと呼ばれる友達に送金する機能を導入し、支払いサービスに参入した(re/code)
  • Eコマースに関連する話題をもう一つ提供する。セキュリティを優先したソーシャルネットワークのElloがTシャツの販売に乗り出した。これは、中心的な資金調達戦略ではないものの、Elloは広告を掲載しないことを宣言しており、ビジネスモデルとしてグッズ販売を頼りにしている可能性がある — シェアエコノミーに向かいつつある現在のトレンドとは、必ずしも一致しているとは言い難い(re/code)
  • Yahoo!はMozillaと提携を結んだ。その結果、今後5年間、FirefoxではGoogleの代わりにYahoo!がデフォルトの検索エンジンとなる。これは、「選択肢とイノベーション」を推奨する取り組みの一環である(The Mozilla Blog)
  • AmazonはAmazon Travelを立ち上げる。これは、特定の地域のホテルを予約するサービスであり、TripAdvisorをAmazonのサイトに突然組み込むようなものだ(Skift)
  • コラボレーティブエコノミー

    オーディオ

    • 一部の情報通のメディアが、Spotifyの最新版のコードに「Magic」と言う言葉とポッドキャストが含まれていることに気づいた。Spotifyは、ポッドキャストのストリーミングサービスを提供する準備を進めているのだろうか?この見立てが正しいなら、iTunesの対抗馬になる可能性がある。ただし、iTunesはiOSデバイスに確実にインストールされると言うアドバンテージを持っている(TechCrunch)
    • Spotifyと言えどもうかうかしていられない – 新たな動画ストリーミングの選択肢を音楽好きのユーザーに与えるサービス、YouTube Music KeyをGoogleがリリースした(Gizmodo)
    • ポッドキャストの台頭により、新聞と同じように、ラジオは衰退していくのだろうか?(Seth Godin)

    計測/基準/ビッグデータ

    コンテンツ

    重要な記事、動画 & オーディオ

               

    画像ソース: Jesus Solana(Flickr)

    この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital November 21 2014」を翻訳した内容です。

    皆が使い慣れているFacebookが社内SNSツールを開発するとなると、既存製品にとっては中々の競合が登場することになりますね。果たして実際に、そしていつ登場するのでしょうか。。。Uberに関しては既存業界を破壊するチャレンジャーですし、多少の無謀さは必要なのかもしれませんが、日本であれば絶対につぶされていそうですね汗 今後の展開に引き続き注目です。 — SEO Japan

    iPhone99台でプロポーズした男の結末、Pinterestのタレント事務所 – 米国発Web業界ニュース11月後半号

    コンバージョン祭(おかげさまで大盛況でした)の余韻で?SEO Japan更新がおろそかになってしまいました m(__)m これから年末にかけてノンストップで記事発信していきたいと思います。最初の数本は、11月後半~12月前半の米国ウェブ関連の最新ニュースを。私も情報収集を怠っていたので、さらっと流し読みでキャッチアップ。 — SEO Japan

    Philae - a spic and span landing on a comet今週のウェブマーケニュースでは、・ロケットが彗星に着陸 ・中国の独身はカネがかかる? ・ネットの中立性に関する議論が過熱 ・Facebookがプライバシーポリシーを改善 ・Twitterがネイティブ動画の導入を予告 ・Yahoo!が動画広告プラットフォームを買収 ・進化するInstagram ・CMOの在職期間が長くなる ・Lyftの成功を妨害しつつ、自分は着々と資金を調達するUber ・ポッドキャストブームが到来 – 新しいポッドキャストが150万ドルの資金を調達 & マーケッター向けのポッドキャストのデータベースが誕生 ・AmazonとHachette、ようやく合意に至る等の話題を伝える。

    それでは、デジタルマーケティング業界に影響を与える重要なリンクをまとめて紹介していく。

    毎週、経営者の方々が、最新の変化、レポートする価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。

    他にも、役に立ちそうなリンク、ソース、または、アイデアを持っているなら、コメント欄で加えてもらいたい。また、Flipboardを利用しているなら、「This Week in Digital Magazine」を購読すると、リンクを入手することが出来るようになる。


    インダストリー

    • 今週、欧州宇宙機関(ESA)は、10年前に打ち上げたフィラエが彗星への着陸を成功させた。ライブストリーム、写真、ツイート、報道、そして、無人探査機マニアがこの歴史的イベントを見守った(Rosetta)
    • 中国では、11/11は独身の日と呼ばれる(1が4つ並ぶことが理由らしい) – 中国版のバレンタインデーとも言える。セールスに関しては、ブラックフライデーを上回る(eMarketer)
    • 事実、昨年、Alibabaはこの日だけで57億5000万ドルのセールスを記録した。今年は昨年を上回る93億ドルに達した(Yahoo!)
    • いくら寂しくても、99台のiPhone 6Sを購入し、ショッピングモールにハートの形に並べてプロポーズした結果 – ノーと言われるよりはマシなはずだ。悲しい出来事だが、明るい面を見てみよう。iPhone 6Sをタダでもらえるかもしれない(TheNanFang)
    Chinese mobile shopping spikes on Singles Day
    • AOLの「デジタル預言者」ことShinghyのワイルドで、奇妙な世界を覗いてみよう。失敗続きのこの会社が、こんな人物を雇う余裕があることの方が意外だ(The New Yorker)
    • Forresterは、CMOの平均在職期間は2015年が終わる頃には60ヶ月にまで伸びると指摘している。Spencer Stuartが今年の始めに45ヶ月と報告していた点を考慮すると、大きく進歩したと言えるだろう。デジタル、および、データに対する注目が高まるにつれ、この重要な分野で進化を遂げるために、より長い時間が必要になったのだろう(WSJ CMO Today)
    • 伝説の競馬場、チャーチルダウンズ競馬場(ケンタッキーダービーの開催場所)がゲームメーカーのBig Fishを8億5000万ドルで買収した(re/code)
    • オバマ大統領が挑戦状を叩きつけ、今週、ネットの中立性が再び議論を巻き起こした(USA Today)
    • 思った通り、反対派は声を荒げていたが(Twitter)、全体像を見極め、ユーモアを交えた主張を行う人もいた(The Oatmeal)
    • この問題がよく分からないなら、トークショーで司会を務めるジョン・オリバーの解説を参考にしよう。簡単な言葉で説明している。通信会社は、規制、FCCの規約、そして、その他の難解な政策ばかりを強調してきた。「悪いことをしたいなら、退屈な情報で包む」と、うまく事が運ぶためだ。


    プラットフォーム

    • Facebook
    • Facebookが利用を強制したMessengerアプリのマンスリーユーザーが5億人を突破した。それでも、Facebook自体のユーザーの半分以下に過ぎないが、強制的に実装させるアプローチが、どのような成果を上げるのか明らかになった(The Verge)
    • Facebookは、ニュースフィードの上部でエボラ出血熱の根絶に対する支援を呼び掛け始めた。ユーザーが、実際にFacebookは何をしているのか尋ねると、マーク・ザッカーバーグ代表が冷静に反論した(AdWeek)
  • Twitter
    • 製品に関する大きなニュースが舞い込んできた。2015年から、ユーザーはTwitterで動画を録画し、アップロードすることが可能になる。このサービスにより、TwitterはYouTubeのライバルになると見られている(Variety)
    • さらに、Twitterは、自分自身でタイムラインを作ることを面倒に感じる新しいユーザーに向けて、即座にパーソナライズされたタイムラインを作成する機能、そして、会話を非公開にする機能(カスタマーサービスにおいて活躍する場面が出てくる)の開発に取り組んでいる(Twitter)
    • 製品部門、エンジニアリング部門、メディア部門、ニュース部門の上級副社長、クリエイティブディレクター等の重役が続々とTwitterを去り、退職する幹部が続出する理由に注目が集まっている(Slate)
    • コメディアンのビル・コスビーは、Twitterのオーディエンスに対して、コスビーの画像を用いて、ミームを作って欲しいと要請した。すると、過去の犯罪の疑惑に結び付けられてしまった。(NY Post)
  • Instagram
  • Yahoo!は動画分野への進出を強化しており、動画広告プラットフォームのBrightrollを6億4000万ドルで買収した。これで、GoogleとFacebookに差をつけられてしまった広告収益を改善することが出来るかもしれない。Yahoo!のデジタル広告収益のシェアは、今年、5.8%まで下がってしまった(The Guardian)
  • ピンフルエンサー – つまり、ピンタレストのインフルエンサー – を対象としたタレント事務所が誕生した(re/code)
    • ちなみに、ブックマーキングがスキルとして認められることが分かっていたなら、私はDeliciousのフィードの代理を探していたはずだ。現時点では、Flipboardのブローカーに落ち着いている

    コラボレーティブエコノミー

    • フレッド・ウィルソンの考えは的を射ているようだ: Lyftの乗車および収益は2014年で5倍に増加している(Fast Company)
    • タクシーとGPSに関する詳細は、この投稿の最後に紹介する記事で確認してもらいたい
    Uber's vision for the taxi industry
    タクシー業界に宣戦布告したUber

    計測/基準/ビッグデータ

    • 「相関関係と因果関係は異なる」と言う表現を一度は耳にしたことがあるはずだ。関係している可能性は高くても、必ずしも行動 – リアクションの順番で起きるとは限らない。この順番をひっくり返したところ、相関関係がない状態で因果関係が存在する事実に気づかされることもある。難解なコンセプトであるため、リンクを張った記事に目を通すと良いだろう。要するに、「偏執狂的だからと言って、誰もが傷つけようとするわけではない」と言うことだ(Awaken Your Superhero)
    • 事務職ではない従業員に連絡を取るのは難しい。また、連絡を取ることが出来たとしても、計測するのは至難の技だ。Red E Appはこの問題の解決策を考案した(Cite World)

    法律/人事

    • Facebookのプライバシーポリシーは長く、分かりにくい(先程紹介したジョン・オリバーの指摘を参照)。しかし、Facebookは、この難解なプライバシーポリシーの簡潔で、分かりやすいバージョンを作成した(The Verge)

    コンテンツ

    Quality trumps quantity content on new metrics from Chartbeat

    重要な記事、動画 & オーディオ

  • McKinsey Strategy Practiceの創設者、ロンドンビジネススクールの教授、そして、大企業の元ストラテジストが戦略の未来について興味深い見解を提供している(McKinsey)
  • Amazonは、出版業界と長年良い関係を築いてきた。Hachetteと長い間揉めていたが、ついに電子書籍の価格において合意に至った(NPR)
    • AmazonがHachetteと大勢の著者と対立した経緯を知りたい方は、この記事に目を通しておこう(Vanity Fair)
  • ロンドンのタクシドライバー向けのテストとして有名なThe KnowledgeにGPSが戦いを挑んだ – The Knowledgeとは迷路のようなロンドンの街を隅から隅まで記憶しなければならない超難関のテスト – さて、その結果はいかに?(New York Times Magazine)

  • この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital November 14 2014」を翻訳した内容です。

    日本でもYoutuberの事務所が出てきていますが、米国ではPinterestですか。そのうち、Instagramもあるかも?しかし中国のiPhoneプロポーズは、、、ロマンティックというか何というか、、需要もあり転売容易な国ですが、集めた努力は認めてあげたい。 — SEO Japan

    Facebook、グループ用スタンドアローン・アプリをリリース―速くて強力、「おすすめ」機能も

    7億人が毎月Facebookグループを利用しているという。しかしこれまでFacebookグループのモバイル体験はトップクラスとはいえなかった。メイン・アプリの奥の方に隠れていて、反応も遅い。そこで今日(米国時間11/18)、FacebookはスタンドアローンのGroupsアプリをローンチした。このアプリにはグループの管理、通知はもちろん、強力なグループ発見機能もある。Groupsアプリの利用は任意で、グループ機能はFacebookのメインアプリにそのまま残される。Facebookが全面切り替えを急ぐ様子はない。

    GroupsアプリiOS版Android版ともにすでに公開されている〔日本語版も公開ずみ〕。メンバーが増えるなどして混乱状態になっているグループの管理者には大きな朗報だ。家族や親しい仲間のグループから研究会やアプリのサポートまであらゆるグループの利用と管理が大幅に効率化される。使いやすく、デザインはシンプルで明るい。グループ専用アプリなので、うっかり想定外の相手に公開してしまうという心配なしに情報の共有ができるのも安心だ。

    Groupsアプリのプロジェクト・マネージャー、Shirley Sunは「こういうアプリはまだ誰も手がけていなかったはず。ユニークなアプリだと思う」と語った。

    YahooとGoogleはグループ・メール分野では圧倒的な強みを誇っているが、適切な相手をすばやく選んでグループを作り、写真やビデオなど多様なコンテンツを簡単に共有できる主要なサービスといえばやはりFacebookグループ以外ない。またFacebookは近くリリースされているという噂の“Facebook At Work”などエンタープライズ向けプロダクトにも力を入れている。Groupsアプリは企業内コミュニケーション・ネットワークとしてSlackやYammerの強力なライバルになりそうだ。

    Facebook Group Promo Video

    グループにスポットライトを当てる

    1年ほど前に、Facebook本社で開催されたMobile Dev Dayカンファレンスで私がマーク・ザッカーバーグをインタビューしたとき、彼はその予告ともいえる発言をしていた。 「グループのような機能はどうしてもメインのアプリでは二級市民的扱いになってしまう。メッセンジャーもそうだ。こうした機能が潜在的能力をフルに発揮できるようにするには将来アプリはもっと専門化していけねばならないと思う」と語っていた。

    Facebookは2011年にスタンドアローンのメッセンジャー・アプリをリリースしているが、その他の機能についてはメイン・アプリのメニューの奥に隠されたままの状態が続いてきた。

    グループがFacebookに追加されたのは2005年と非常に古い。当初は学生がパーティーの参加者募集に使うぐらいだった。しかし2010年にグループがアップデートされ、ニュースフィードが独立して、特定の相手とだけコミュニケーションするツールとなった。しかし、モバイル版での利用はやはり低調だった。

    Facebookがグループのスタンドアローン化に取り組み始めたのは今年の2月だという。私の取材に対してSunは「グループ・チームはずっと前からスタンドアローン・アプリを考えていたが、モバイル化の進展と共にその必要性が急激に高まった」と語った。現在、Facebookユーザーのうち4億5600万人が「モバイルのみ」だ。そこでメッセンジャーに次いでグループについてもスタンドアローン・アプリの開発が決断された。

    スタンドアローン・アプリの新機能

    スタンドアローン・アプリではデザインが使いやすくなり、高速化されているが、基本的にはグループの機能には変化はない。

    ただし、グループ・アプリには新しく「おすすめのグループ」というセクションが設けられている。これはユーザーが過去に「いいね!」したグループ、ユーザーが参加しているグループに似たグループ、ユーザーの住む地域のグループなどを紹介、推薦するものだ。

    当面、Facebookにはこのアプリを収益化する計画はない。Facebookはニュースフィードの広告で十分な売上を得ている。ただし、将来はグループの通販への利用をビジネス化する可能性はある。

    たとえば、インド洋に浮かぶ島国家のモーリシャスでは全人口の4分の1にあたる25万人がひとつのFacebookグループに参加しており、このグループはCraigslistのような汎用案内広告として機能している。このグループを運営している会社は購入ボタン を設置しており、クレジットカードを登録してあるユーザーはその場で買い物ができるようになっている。これは将来、ピア・ツー・ピアの個人間売買のプラットフォームに成長する可能性があるかもしれない。

    [原文へ]

    (翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


    Facebook、友達に感謝の意を表すパーソナルビデオ作成サービス “Say Thanks” を公開


    Facebookは、もっと多くのユーザーが同サービス上でビデオの作成や共有をしてほしいと思っているに違いない。今日(米国時間11/12)Facebookは新しいツール、”Say Thanks“を発表した。ユーザーは用意されたテーマに自分の投稿や写真を組み合わせることによって、パーソナライズされたビデオメッセージを作ることができる。出来あがったビデオは自分や友達のタイムラインで簡単にシェアできる ― 少々悪趣味かもしれないが。

    ビデオを作るには、まずfacebook.com/thanksへ行く(注:順次公開されているのでリンクが切れている場合は後ほどお試しを)。次に友達を選び、「その友達をよく表している」投稿と写真を指定する、とFacebookが新ツールを発表したブログ記事に書かれている。

    使い心地は、どことなくFlipagramを思い出させる。写真を集めて作った短いビデオをSNSでシェアできるモバイルアプリだ。Flipagramは2013年のホリデーシーズンにApple App Storeのトップになったことがあり、それはユーザーがInstagramの写真からビデオを作れる“Year in Review”という便利な機能のおかげだった(その後まもなく同社は評価額3億ドルで数千万ドルを調達したと言われている)。

    Facebookは、Onavoの買収を通じてモバイルで何が人気かのデータを手に入れ、Flipagramの可能性を見て同様の試みをしようと考えたのかもしれない。ただし、”Year in Review”[一年を振り返る]ではなく、”Thanks” ビデオを公開した ― もちろん米国のサンクスギビングの直前に。

    ビデオが出来上がったら、「動画をシェア」ボタンを押して自分のタイムラインに表示して、友達をタグ付けすることができる。自分のメッセージを書き加えることもできる。

    Facebookはこのサービスを今日、デスクトップおよびモバイルで公開し、言語は英語、フランス語、ドイツ語、インドネシア語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語、およびトルコ語に対応している、と言っている。
    【日本版注:ツールは日本語化されているが、ビデオ内のメッセージは英語(2014/11/13現在)】

    [原文へ]

    (翻訳:Nob Takahashi / facebook


    Facebook、ページの投稿をひとまとめに表示する機能を導入

    〔この記事の筆者はTravis Bernard〕

    われわれはついついFacebookのページを次々に「いいね!」してしまう。そこでFacebookは対策を考えねばならなくなった。つまり、われわれは50種類」のページに「いいね!」していてもそれらのページを始終訪問したり、投稿にコメントしたりするわけではない。もちろんFacebookはそのことに気づいていた。そこでFacebookは一部のページで複数の投稿を「まとめ(bundle)表示」するようにした。

    あるページからの投稿が「まとめ表示」されるかどうかはユーザーがそのページとどう関わってきたかで決定される。ページからの投稿に頻繁に「いいね!」したり共有したりして関与している場合、投稿は「まとめ表示」にならない。ページにあまり関与していない場合、「まとめ表示」になる可能性が高くなる。要するにそのページを単に見ているだけか、積極的に関与しているファンであるかの違いだ。

    「まとめ表示」の例はこんな具合だ。一番上に「アップデートが3つ」あると表示され、一番下に「すべて見る」というリンクが配置されている。


    表示アルゴリズムのこの変更はユーザーがもっとも興味をもつであろう投稿を優先表示させようとするFacebookの努力の一環だ。アイディアは理にかなっている。ところが実際の動作には不審な点がある。私のニュースフィードで「まとめ表示」になったページにはTechCrunch とNFLのBaltimore Ravensが含まれていた。どちらも私が一番頻繁に関与しているページだ。この2つのページが「まとめ表示」になってしまうのは明らかにおかしい。XLR8RThis is Colossal,も私が頻繁に関与するページだが、こちらは「まとめ表示」にならず通常のフォーマットで表示されている。

    ニュースフィードで興味ある投稿を目立たせるために「まとめ表示」はよい仕組みだと思うが、実装にはまだ問題が残っている。Facebookはアルゴリズムを改良する必要がありそうだ。

    ページの投稿が「まとめ表示」されると、トップの投稿以外は「すべて見る」の向こうに追いやられるのでユーザーへの露出が減る。通販や広告収入をあてにするページの場合、ビジネスがダメージを受ける可能性がある。しかし、まったく表示されないより「まとめ表示」であっても表示された方がいいと考えるべきだろう。ユーザー関与があまり活発でないページの場合、むしろユーザー参加を促す効果があるかもしれない。

    [原文へ]

    (翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


    Facebookが同社のHTTPフレームワーク/サーバProxygenをオープンソース化

    Facebookが今日(米国時間11/5)、Proxygenをオープンソースにする、と発表した。それはC++で書かれたHTTPライブラリで、同社が使っているHTTPサーバも含まれている。Facebookは最近いろんなものをオープンソースにしてきたが、その多くはモバイルデベロッパ向けだった。しかし今日の発表は、もっと広い範囲のデベロッパが関心を持つだろう。

    Facebookによると、Proxygenはそもそも最初から、ApacheやnginxのようなHTTP/プロキシサーバに置き換わるものを志向していない。“彼らのプロジェクトはCで書かれたきわめて自由度の高いHTTPサーバを作って高いパフォーマンスを提供することが目的だが、構成(〜設定)の項目や値が途方に暮れるほど多い”、Facebookの技術者Daniel SommermannとAlan Frindellが今日の発表声明の中でこう書いている。“逆にわれわれは、C++によるパフォーマンスの良いHTTPフレームワークを目標とし、サーバもクライアントのコードも妥当なデフォルトで間に合うよう努めた。そして、既存のアプリケーションへの統合が容易であることも”。

    それでも、このフレームワークを使うとイベントドリブンのサーバを手早くセットアップでき、HTTPとSPDYのリクエストを処理できる。特殊な機能を持ったWebサーバを作りたいデベロッパが、そのベースとしてProxygenのコードベースを利用することもあるだろう。

    SommermannとFrindellによると、Proxygenは2011年に始まったプロジェクトから進化したもので、当初は自由なカスタマイズのできるリバースプロキシロードバランサだった。

    FacebookはそのHTTPスタックとしてApacheやnginx、Varnishなどを使うこともできたはずだが、技術者たちは、独自のフレームワークを作った方がFacebookの既存のインフラストラクチャやツールとのより深い統合が可能だ、と主張した。たとえば、Facebook自身が作ったApache Thriftなどがその典型的な例だ(今ではGitHubで入手できる)。

    チームは今、このフレームワークをFacebookの今の大きさに合わせてスケールアップする方法を模索しており、また、ほかのツールでの再利用にも努めている。たとえばHaystackやHHVM、Facebookのロードバランサ、同社のモバイルインフラストラクチャなども、何らかの形でProxygenを利用している。

    これまでにProxygenは、“何兆という天文学的な数のHTTP(S)/SPDYリクエストを処理してきた”から、相当現場で鍛えられたコードであることは確かだ。そのソースコードはここにあり、Proxygenの詳細な説明がここにある。

    [原文へ]
    (翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


    ザッカーバーグに質問してみよう―11月7日19時からFacebookが初の「コミュニティーQ&A」を公開

    13億5000万人のユーザーの一人であるかどうかに関わりなく、Facebookに質問してみたい人間は多いだろう。FacebookはRedditの人気イベント、「なんでも聞いてね(Ask Me Anything)」セッションにヒントを得たのだろうが、CEOのMark Zuckerbergが自らカスタマー・サポート役を買って出て質問に答えることになった。Facebook初の“Community Q&A”は11月6日に実施される。

    1時間のイベントの模様は“Q&A With Mark”というFacebookページ上でライブストリーミングされる。ザッカーバーグによればこのセッションは「金曜日に社員を集めてQ&Aミーティングをしている。全社員が参加でき、どんな質問でもできる」 というFacebookの昔からの伝統を拡大したものだという。

    質問は ザッカーバーグの投稿のコメントとして投稿する。あるいは賛同する質問が投稿されていれば「いいね!」を押して投票してもよい。現在トップにランクされている質問には次のようなものがある。

    • Joshua Murphy将来、ソーシャル・ネットワークや道路、医療などの社会インフラで人工知能がどんな役割を果たすと思いますか? 途上国と先進国でそれぞれどんな影響があるでしょう?.
    • Calum James – Facebook社内で開発されたけれど結局公開されなかった機能の中でお気に入りは?
    • HaLe MeRonFacebookメッセンジャーを別アプリにした理由は何ですか?
    • Abdulla Sadequeインスタグラムはキログラムに換算するとどのくらい?

    ご覧のとおり質問は真面目なものからばかばかしいジョークまで多岐にわたっている。セッションは11月6日午後2時〔日本時間:11月7日(金)午後7時〕から始まる。

    このQ&Aセッションは「巨大な顧客ベースを持つ企業のCEOは公衆に対してどんな責任を追うべきか?」という興味ふかい問題を提起する。 証券取引委員会は公開企業が投資家に対してどんな説明責任を負うかを定めている。ザッカーバーグはFacebookをある種の公共インフラと考えているようだが、そうであれば彼は公衆に幅広い説明責任を負っているのではないだろうか?

    というのは私はこういう疑問を抱いているからだ。1年ほど前、FacebookのCFOが四半期決算の電話記者会見で、Facebookではアメリカのティーンエージャーの利用度が少し減っていると述べたところ、Facebookの株価が即座に急落したことがあった。するとFacebookはそれ以後、ティーンの利用度について情報を出すことを拒むようになった。一方でサードパーティーの調査によると、アメリカのティーンのFacebook離れが進んでいるようだ。

    そこで私の投稿した質問はこうだ。「昨年以来、アメリカのティーンエージャーのFacebook利用度は落ちているのか? 落ちているという調査結果をどう思うか?」

    ぜひザッカーバーグの答えが聞きたいと思っている。この質問に「いいね!」を押して投票していただければうれしい

    [原文へ]

    (翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


    WhatsAppの2014年上半期の売上は1500万ドル。純損失2.3億ドルの殆どは株式発行による


    Facebookは今日(米国時間10/28)、WhatsAppの財務状況を初めて公表し、ユーザー数6億人のメッセージングアプリの売上は未だに小さいようだ。2014年6月30日までの6ヵ月間で、WhatsAppは1592万ドルを売上げ、2.3億ドルの損失を出した。しかし、損失のうち2.065億ドルは株式ベースの補償および適正価格以下で発行した通常株式によるものだ。2014年上半期の営業経費は1350万ドルであり、こちらはずっと健全に見える。

    要するに、WhatsAppの企業価値が急上昇したために、トップクラスの人材集めに株式ベースの報酬を利用したということだ。結局、Facebookによる220億ドル買収によって、その株式発行の「費用」は殆ど空論となった。これはWhatsAppが実際に払った現金ではなく、同社が配った架空の金だ。

    2013年12月31日までの1年間に、WhatsAppは売上1020万ドル、純損失1.38億ドルを計上した。この間に使った営業経費はわずか990万ドルだったが、株式ベース報酬は9880万ドルに上った。この株式ベース報酬は、2012年の3820万ドルから大きく増えている。2012年の純損失は5467万ドル、営業経費350万ドルで、売上はわずか382万ドルだった。

    FacebookはWhatsAppのために払った金額を、ユーザーベースに20.26億ドル、ブランドに4.48億ドル、テクノロジーに2.88億ドル、その他が2100万ドルと分類している。残る153.14億ドルの差額は、「のれん代」別名「将来の成長、潜在的収益機会、および当社のモバイルメッセージング機能を拡大することによって得られるモバイルエコシステムにおける戦略的優位性」の価値ということになる。

    WhatsAppのゴールは今も成長であり、収益化ではない。Mark ZuckerbergとWhatsApp CEOのJan Koumは、今年2月に買収が決定した時、広告はメッセージングで儲ける正しい手段ではないと指摘し、以前徴収していた年間1ドルの定期利用料を積極的に推し進めるつもりがないとも言った。代わりに両CEOは、まずWhatsAppを最高の国際メッセージングアプリにして、ライバルを追いやり、地位を確立してから金を稼ぐことを望んでいる。

    [原文へ]

    (翻訳:Nob Takahashi / facebook


    Facebook、2014年Q3売上は32億ドルで9期連続予測越え。ユーザー数13.5億人、成長率は鈍化


    9期連続して、Facebookは売上予測を上り、11.2億人のモバイルユーザーが広告売上の66%に貢献した。2014年Q3、Facebookは売上32.03億ドルを達成し、1株当たり利益(EPS)は0.43ドルだった。月間ユーザー数は2.27%増の13.5億人となったが、Q2の成長率3.125%には及ばなかった。同ソーシャルネットワークの日間ユーザーは8.64億人、モバイル日間ユーザーは7.03億人だった。現在Facebookのモバイルのみユーザーは4.56億で、前四半期の3.99億人から14.2%増え、Facebookの全ユーザーベースの1/3を占めている。モバイルユーザーは10.7億人から11.2億人に増えたが、成長率は4.67%と前四半期の5.9%から明らかに低下した。

    そのサイズ故、2.27%のユーザー成長率でも、Twitterが成長率4.8%でユーザー数2.84億人に伸ばしたのと比べて引けを取らない。さらに、Facebookのモバイル売上比率は他の広告巨人を圧倒しており、例えばYahooのモバイル広告は、今四半期広告売上全体の17%にすぎなかった

    ウォール街はこの決算報告がお気に召さなかったと見え、現在$FBは時間外取引で9.77%下げた72.88ドルとなっている。発表前は80.52ドル、通常取引きでの史上最高値は81.16ドルだ。

    Facebookは、地元米国・カナダ市場では順調な伸びを見せ、前期の2.04億人から2.06億人へと増やした。しかし、アジアでの成長は鈍化しており、前期の5.12%から3.96%に落ちた結果、同地区のユーザー数は4.26億人となった。ユーザー当たり平均広告売上(ARPU)成長率は、世界ではやや低下したが、米国およびカナダでは前期の13.08%から15.91%へと伸びた。これは、プレミアムビデオやAudience Network等の新しい広告商品が、Facebookの国内市場を活性化している兆候と見ることもでき、時間と共に国際市場でも好転が期待できる。

    Facebookの業績は、ウォール街予測の売上31.2億ドル、EPS 0.40ドルを共に上回った。現在Facebookは、現金および現金相当物、有価証券142.5億ドル相当を保有しており、買収資金は豊富にある。

    今日この後行われる収支会見では、いくつか重要な質問がある。Facebookのプレミアムビデオ広告の実績、Facebook Audience Networkおよびモバイル広告ネットワークの初期状況は興味の対象だ。アナリストらは、PaperとSlingshotの鈍いスタートや最近のRooms公開を受け、Creative Labsによるスタンドアロンアプリ戦略の今後について、Facebookがどう考えているかを聞きたいかもしれない。

    しかし最も重要なのは、Facebookが10代ユーザーの定着について何かデータを出すかどうかだ。多くの人々が著しく減少していると予測しており、Piper Jaffrayの調査も、2014年春の72%から秋には45%に下がっていると報告しているが、この種のアンケートは、ティーンエージャーたちがクールを装って[Facebookからの]撤退を誇張して答えている恐れがある。最後にFacebookが10代のデータを発表したのは2013年Q3の収支会見で、この時米国ティーンの間で若干の低下が見られると語って株価が急落したため、以来同社はこの話題に関して口をつぐんでいる。

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    (翻訳:Nob Takahashi / facebook


    ソーシャルメディアからのトラフィックでFacebookが断然トップ―TwitterはPinterestに次いで3位

    前四半期ではTwitterは売上、ユーザー増ともに予想を上回る結果で市場を驚かせたが、今日(米国時間10/27)発表される予定の第3四半期の決算で同じように好調を維持できるか注目が集まっている。しかしTwitteは単に今日のランチや通勤ラッシュについてツイートするだけの場ではなく、リンクをクリックしてニュースを読んだり、商品を買ったり、リンクを再共有したりするプラットフォームとなることをビジネスの目標としている。

    このソーシャルメディアの参照トラフィックのシェアからすると、Shareaholicが公開した統計はTwitterにとって懸念を抱かせるものだ。Twitterの共有トラフィックのシェアは相対的に低下していることが判明した。

    ボストンのソーシャルメディア調査会社、Shareaholicによれば、Facebookが全ソーシャルメディアの参照トラフィックの22%強、つまり約5分1のシェアを占めて1位であり、昨年に比べて116%と2倍以上に増加していることがわかった。参照トラフィックに関してはFacebookが揺るぎない王者だ。堅実だが、大きく引き離された2位はPinterestで、5.5%を占め、昨年に比べて50%の増加だった。そしてTwitterはさらにかけ離れた3位にとどまった。シェアは25%ダウンして0.88%と1%を切った。

    Shareaholicによれば、このレポートは20万のウェブサイトにおける2億5000万のユニーク訪問者を調査したものだという。.

    StumbleUpon、Reddit、Google+、YouTube、LinkedInなどTwitter以下のソーシャル参照トラフィックのシェアはますます小さな数字となる。 Shareaholicは「大半のウェブサイト運営者、マーケティング担当者にとって、トップ3以外のソーシャル・ネットワークは考慮する必要がほとんどない。 下位5種のソーシャル・ネットワークの参照トラフィックを合計しても全体の0.74%にしかならず、これは3位のTwitterからの参照トラフィックにも及ばない」と書いている。

    しかしこの状況は裏返せば、ソーシャルメディアにはまだまだ新たな成長の可能性が残されているということでもある。トップ8種のトラフィックの合計が29.49%ということは、残りの70%は極めて長い裾野をひきずるロングテールの世界だということを意味する。ただし昨年はトップ8種のシェア合計は16.44%だったから、寡占化の動きが進んでいることは見てとれる。

    Shareaholicのデータを検討すると、Twitterのシェア減少は、「大きいものがさらに大きくなり、小さいものがさらに小さくなる」という全体的なトレンドの一部であることが分かる。

    この場合、Facebookがその「大きいもの」だ。ShareaholicのDanny Wongはわれわれの取材に対して「Shareholicが調査を始めて以来、Facebookがトップの座を明け渡したことは一度もない。しかもFacebookはニュースフィードを表示するアルゴリズムの改良、ビデオその他のコンテンツの導入などによってますますユーザーのエンゲージメントを高め、シェアを伸ばしてきた」と語った。

    FacebookとPinterest以外のソーシャル・ネットワークで例外的にシェアを伸ばしたのはGoogle+(57%アップ)だけだが、シェア自体は0.07%と顕微鏡的だ。

    Googleが検索結果の表示でGoogle+を優先扱いしているという不満も一部から聞かれる。それが事実ならGoogle+の成長原因の一部となっているのかもしれない。

    このトラフィック・シェアの低下は、いち早くニュースを伝えるメディアプラットフォームとして自らを確立しようとするTwitterの努力に対して冷水を浴びせるものだ。

    Guradianは新しいニュース記事に対するトラフィックの流入元としてソーシャルメディア中でTwitterが1位だと発表している。しかしShareaholicの統計をみるかぎり、これは例外的な現象のようだ。もうひとつ興味深いのはPinterestがFacebookより規模は小さいものの同様の成長傾向を示している点だ

    Shareaholicの最近の数字を見ると、6月から9月にかけての4ヶ月ではGoogle+とLinkedInだけが増加傾向を示している。 Wongによれば「この時期は全体的に(夏休みなどの)季節要因でトラフィックの減少がみられる」という。これが不規則な結果を生んだのかもしれない。

    画像: Flickr

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    (翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


    マーク・ザッカーバーグ、北京の清華大学で中国語を披露して大反響

    マーク・ザッカーバーグはフード付パーカは1着しか持っていないように見えるが、複数の言語が話せることがわかった。今日(米国時間10/23)、Facebookのファウンダーは北京の清華大学でインタビューされたとき、すべて中国語で会話した。聴衆は大喜びだった。もしかすると〔見た目が変わり過ぎたと炎上している〕レネー・ゼルウィガーも自分から注目がそらされる話題ができて喜んだかもしれない。

    清華大学経済学・マネジメント大学院(SEM)では最近ザッカーバーグを顧問委員会のメンバーに迎えた(テクノロジー界からはAppleのCEO、ティム・クックとFoxconのファウンダー、CEOのテリー・ゴウも加わっている)。

    ザッカーバーグがこの地位に就いたことが中国における彼のビジネス(現在Facebookは中国政府によってブロックされている)にどのくらい役に立つのかは明らかでないが、中国語でQ&Aを披露したことが大勢のファンを作ったことは間違いない。

    実はティム・クックが2013年10月にSEMの顧問に就任したとき、iPhoneの中国での販売のライセンスについて交渉中だったが、その後、チャイナ・モバイル(中国移動通信)をキャリヤとして獲得することに成功している。

    SEMの顧問委員会のメンバーには非常に有力は政治家も含まれていることは注目すべきだろう。王岐山は中国共産党の中国共産党中央規律検査委員会書記であり習近平主席の腐敗撲滅運動を担う有力な一人だ。陳元は中国人民政治協商会議第12期副主席、馬凱は第4副首相、周小川は中国人民政治協商会議副主席兼中国人民銀行総裁だ。

    中国の起業家が西側に進出しようとすれば英語に堪能であることが求められる。Alibabaグループのファウンダー、ジャック・マー(馬雲)は元英語教師で、アメリカではたびたび長時間のインタビューに応じている。しかしアメリカの大物ビジネスパーソンが中国語を学ぶというのはもちろん例がごく少ない。

    ザッカーバーグの中国語に対する反応は賛否両論だ。多くの好意的意見があった一方で、彼の中国語は幼児同然だとする声もあった。ある皮肉屋は 聴衆が喝采したのは「犬が二本足で歩くのを見て喜んだようなもの」だと言った。

    Daniel Chow (@danielchownet) October 23, 2014は「私自身は中国語が母国語だが、ザックが中国語を話してくれたのは嬉しい」とツイートしているが、 malcolmmoore (@MalcolmMoore) October 23, 2014は「マーク・ザッカーバーグの中国語のおしゃべりは7歳児のレベルにも届かない。私の3歳6ヶ月の娘のほうがずっと流暢だ」と揶揄している。

    しかしこういう批判はいささか不公平だ。ザッカーバーグが中国語を習い始めたのはほんの二三年前だし、なるほどいささかたどたどしく、声調もいくつか間違えていたが、ジョークを言えたし質問も正しく理解してすぐに答えていた。また数字を上げて議論できたのも驚きだ。大人になってから外国語を学習した者には数字は難物だ。私は子供時代を台湾で7年過ごしたので、聞き取りはネーティブだし、話す方もそこそこできる。それでも大勢の中国語の普通話ネーティブ・スピーカーの前で話すのは気後れする。ザッカーバーグの努力は大いに賞賛されるべきだと思う。

    ザッカーバーグは「中国語を習い始めたのは妻のプリシラの父方の中国語しか話せないお祖母さんと会話できるようになりたかったからだ」と語っているが、今日の進歩をみると、Facebookが中国での地位を確立する助けにも十分になりそうだ。

    ザッカーバーグはこのインタビューで、最近世界のいくつかの国を訪問し、インターネットに(そしてFacebookに)もっと多くの人々が参加できるようにするためにはどうすればいいか考えた」と騙り、そのために立ち上げたInternet.orgという運動を紹介した。また聴衆の学生にたいして起業についてもアドバイスを与えた(「社長になりたいというだけで起業してはならない、ビジョンを追求せよ、諦めるな」などいつも口にしていることを繰り返した)。

    「Facebookの中国での計画は?」という質問(笑いと喝采が起きた)については「われわれはすでに中国で活動している。中国企業に対して携帯電話での各種のマーケティング・ツールを提供している」と答えた。またまたザッカーバーグは「中国と他国とを結びつける面で役立ちたい」と述べた。

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    (翻訳:滑川海彦@Facebook Google+