Googleマップ、新バージョンを正式公開―使い方を確認しておこう

1年近いプレビュー期間を経て、今日(米国時間2/19)、Googleは新バージョンのGoogleマップを全ユーザー向けのデフォールトとして提供すると発表した

昨年のGoogle I/Oデベロッパー・カンファレンスで新バージョンが公開されて以後、ユーザーは新バージョンと旧バージョンを選択できるようになっていた。しかしGoogleによると、大部分のユーザーは旧バージョンを使い続けているという。

今日からGoogleは徐々に全ユーザーを新バージョンに切り替えていくことになった。切り替えが完了するまで数週間はかかる見込みだ。新バージョンが気に入らないユーザーは旧バージョンに戻すこともできるが、Googleはいずれ旧バージョンの提供を打ち切ることになるだろう。

Googleが新バージョンをオプションにしてきたのは、発表された当初、かなり基本的な基本的な機能しかサポートしていなかったためだ。その後ストリートビューのペグマンエンベッド機能が戻ってきた。現在の新バージョンは旧バージョンと機能的に同等といえるところまで来たのでGoogleはこちらを標準とすることに決めたわけだ。

Googleマップのデザインのリーダー、Jonah Jonesが私に語ったところによると、マップ・チームはこの数ヶ月スピードの改善、不具合の除去、ペグマンなどの復活、ナビでの複数目標の設定、3DのEarthツアー最近買収したクラウドソース地図のWazeからの交通事故情報の取り込み、などを行ってきたという。

新バージョンに切り替えたユーザーはデザインの大きな差にすぐ気づくだろう。新バージョンではサイドバーが廃止されて地図が全面表示される。小さい検索窓が左上に、Google Earthの3D画像モードへの切り替えの四角いアイコンが左下に表示される。右下にはストリートビューを表示するペグマンと上向き矢印が表示され、矢印をクリックするとその付近のランドマークの写真が表示される。

機能として最大の差は新Googleマップが全ユーザーに対してそれぞれカスタマイズされていることだ。新バージョンはユーザーの検索履歴、マークを付けた場所、現在地などをベースに地図を個人化する。

Jonesによると、新デザインの基本的なコンセプトは「できるかぎり没入的なユーザー体験を実現すること、ユーザーが本当に必要とする以外のごたごたした情報を排除すること」だったという。

Googleマップの歴史を振り返ると、当初もっとも強調されていた道路が多様なランドマーク追加されるにしたがって次第に目立たなくなってきた。初期バージョンではテキストはボールド体が使われていたが、現在では情報の重要性に合わせてさまざまなフォントが利用されている。色使いや地図アイコンもユーザーが必要とする主要な情報を目立たせるように変化している。

「新バージョンに対するユーザーの反応は全般的に良かった。ただペグマンを戻してくれという声が圧倒的だったのには驚かされた」とJonesは言う。Googleはもちろんストリートビューを表示する方法を別に用意していたが、ペグマンのようにすべてのストリートビュー表示可能な道路を表示するものではなかったので評判が悪かった。

一方、多くのユーザーにすぐに受け入れられたのは画面下部の横スクロール式のランドマーク写真集だった。Googleはメインの地図表示をできるかぎりシンプルにしたかったので、写真は普段は隠しておき、必要に応じて表示させるようにした。新バージョンではストリートビューからの写真もここに含まれる。

これらのパーソナル化や3D画像表示モードなどが可能になったのは地図の表示にあたってGoogleが地図画像をタイルで扱う方式を捨てたためだ。初期バージョンでは地図はその都度ピクセルベースのPNGファイルとしてダウンロードされていた。これではあまり柔軟な処理はできない。新バージョンはベクター方式のため、リアルタイムでズーム処理などが可能になると共に、帯域幅の節約にもなっている。WebGLなどの最新テクノロジーを採用したことによってGoogleマップのようなきわめて複雑なアプリがスムーズに作動し、Earthの3Dモードの表示も可能になった。

その他新バージョンの詳細については昨年のわれわれの記事を参照していただきたい。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


GoogleがGlass利用のマナーのガイドラインを発表―「グラス迷惑人間(Glasshole)になるな」

Google自身がGoogle Glassの利用マナーのガイドラインを発表した。

たとえば、部屋の隅に黙って突っ立って人々を録画するような使い方をしてはいけないのだという。そういうことをする人間はglassholeだそうだ〔glass+asshokle〕。

現在Googleが直面している最大の課題はGlassのプラットフォームの構築ではなく、社会にGlassユーザーを受け入れさせることだ。Glassの将来は一般公衆のこのテクノロジーに対する態度にかかっている。Bluetoothのヘッドセットのように「オタクっぽい」とか、さらに悪いことにNSAのプライバシー・スキャンダルに関連づけられたいるするとGlassの普及は暗礁に乗り上げる。

つまりExplorerプログラムでGoogleGlassを購入したユーザーの振る舞いはGoogleにとって非常に重要な意味合いを持つ。

Glassの登場はテクノロジー界にセンセーションをもたらしたが、Googleは一般消費者向けの広告は出してこなかった。つまり市民がGlassのことを知るチャンスは、ほとんどの場合、Glassのユーザーに出会う場合に限られるわけだ。Explorerユーザーは良きにつけ悪しきにつけGlassの代表者とならざるを得ない。

Glass利用のマナーのガイドラインの最後の項目にはこうある。

胡散くさかったり無礼であったりしてはならない(Glassholeになってはいけない): 他者に敬意を払おう。誰かがGlassについて質問したら、Glassが何を記録するのかデモするなどして丁寧に説明してあげよう。小さな努力が結局大きな影響を与える。携帯電話のカメラで撮影が禁止されている場合、当然それはGlassにも当てはまる。携帯電話の電源を切らねばならない場所ではGlassも外さねばならない。こうしたルールを破ったり無礼な態度を取ったりすることは相手にも迷惑なら他のExplorerユーザーにも害を与える。

〔日本版〕Googleのガイドラインには、 ・Glassを長時間連続して使用しない。『戦争と平和』を読んだりして宙を見つめていると周囲の人々に違和感を与える。
 ・撮影には周囲の許可を求めよう
 ・スクリーンロック機能を利用しよう
などの注意がリストされている。下はTechCrunchのDrew Olanof記者によるデモ:

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Ok Google―音声コマンドの時代が来る

Microsoftがタッチ操作がコンピューティングの未来だと確信しているのと同様、Googleは音声こそインターフェイスの未来だと確信しているようだ。

実際、今月、私がマウンテンビューの本社を訪れたとき、Googleの広報は「スマートフォンを使うときは全部音声でやってみてください」と勧めてきたほどだ。

Googleの音声コマンドはすべて、“Ok Google”あるいは“Ok Glass.”で始まる。 KitKatを搭載したAndroidスマートフォンのフラグシップモデル、Moto XNexus 5,の場合、いちいちクリックして音声入力を起動する必要はない。これらの機種は常に音声入力の待機状態にある。

昨年公開されたGoogle And The World Brainというドキュメンタリー映画のプレビューに招待されたとき、検索ランキング担当副社長のAmit Singhalが「スタートレックに登場する音声で会話できるコンピュータが私に強い影響を与えた」と語った。そのこともあって私はGoogle(とおそらくはAppleその他も)の音声認識インターフェイスと自然言語処理について改めて考えてみたいと思うようになった。

初期の音声入力、たとえばAppleのSiriの場合、コンピュータと話すというのは奇妙な感じだった。ほんの少しの理解力しかない機械になにかをさせようと語りかけるというのは居心地の悪いものだ。この頃の音声認識では仏教の瞑想のような集中力をもって正確に発音しないと言葉を認識してくれない。音声認識インターフェイスを備えた自動車のオーナーに聞いてみるとよい。昔のフォードSYNCシステムのユーザーは苛立ちのあまり発作を起こしかねなかった。

数ヶ月前に私は、Googleが目指している重要な目標の一つは究極のパーソナルアシスタントの実現であり、そのためには完璧な音声認識と高度な自然言語処理が不可欠なのだと気づいた。

現在、GoogleのAndroidとChromeブラウザでの音声コマンドは驚くべきレベルに達している。“Call Mum”(ママに電話)といえばそのとおりにしてくれる。指定のウェブページを開くのはもちろん、複雑な質問にもGoogle’の膨大な知識グラフを利用して正しい答えを返してくる。アポやリマインダーを設定する、通貨や単位を換算する、単語やフレーズを翻訳する、メールやメッセージを送信する、といった作業がすべてスムーズに音声でできる。

音声検索をすると検索結果も音声で読み上げられる。今のところこれはGoogle以外には真似ができない。Googleの知識ベースの威力だ。こうした作業をする場合、機械と簡単な会話をすることになるのが興味深い。たとえばこういう具合だ。

「アレックスに電話」 「どのアレックス?」「アレックス・ウィルヘルム」「携帯? それとも自宅?」
「携帯」「アレックスの携帯に発信」

最近のGoogleは長い会話の中で代名詞を正しく認識するので驚かされる。しかし周りに人のいるところでスマートフォンに音声で命令するのは私には居心地が悪すぎる。かといってオフィスでひとりきりのときに音声コマンドを使うのも別の意味で気持ちが悪い。

もちろんこういう心理的障壁は時間とともに薄れるのだろう。以前はビデオカンファレンスというのは居心地が悪かったが、今では皆通にSkype、FaceTime、GoogleHangoutsを使っている。

映画のHer/世界でひとつの彼女が実際、未来のユーザー・インターフェイスなのかもしれない。いずれにせよ高度な音声認識と自然言語処理による音声コマンドがGoogleが目指す全能の人工知能の基礎をなすものだ。

数週間前にGoogleが謎めいたスタートアップDeepMindを買収したのもこういう観点から見なければならない。チェスの天才少年から起業家に転じたファウンダーは長年人工知能の研究をしてきたという。買収はラリー・ペイジ自らが主導したらしい。2000年にペイジは「人工知能というのはGoogleの究極の姿だ」と語った。実際Googleはこの目標に向かって前進を続けてきた。半ば秘密の研究組織Google Xのテーマも多くはAI分野だ。AIに対する自然なインターフェイスとなるとやはり音声による会話となるのだろう。

しかしGoogle本社での「Androidをすべて音声で利用する」という実験は全体としてみると失敗に終わった。機能しなかったからではない。私は人前で音声コマンドを使う気になかなかなれなかったからだ。.

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google、音波とスマートフォンを利用したユニークなユーザー認証のSlickLoginを買収

TechCrunch Disruptでローンチしてからわずか5ヶ月後にSlickLoginはGoogleに買収された。

SlickLoginのウェブサイトは「われわれはGoogleに参加し、誰にとってもインターネットがより安全になるよう努力を続ける」と発表した。 TechCrunchの取材に対してGoogleもこの買収を確認した。

買収の条件は明らかにされていない。いつもの通り、われわれはさらに取材を続ける。

SlickLoginのアイディアは非常にユニークだ。ユーザー認証するときに、ウェブサイトは特殊な方法で生成されたほとんど耳に聞こえない音を送り、ユーザーのコンピュータのスピーカーから再生させる。ユーザーはスマートフォンをスピーカーの前にかざしてその音波を受け、アプリが処理を加えた上でサイトのサーバーに送り返す。サーバーは送信した音波のデータと比較してユーザーを認証する。というか、少なくとも現在そのスマートフォンを所持している人間であることを認証する。

SlickLoginが昨年9月にTechCrunch Disruptでデビューしたときの私の記事を引用すると、

SlickLoginを採用しているサイトにログインする場合、ユーザーはアプリを起動してログインボタンを押し、パソコンのスピーカーに近づければよい。

SlickLoginは認証にあたってWiFi、Bluetooth、NFC、QRコード、GPSなどの情報を利用するが、核心となるのは特殊な方法で生成される音波だ。この音はわざと人間の耳には聞こえないようにされている。パソコンがこの音をスピーカーで再生すると、スマートフォンのアプリが内蔵マイクで受信する。

このサービスは従来のパスワードによるログインに代えて用いることもできるし、パスワードによるログインを強化する2段階認証として用いることもできる。SlickLoginはDisruptでサービスを発表した後、小グループを相手に非公開のベータテストを続けていた。買収以前に一般にはまったく公開されていない。

このファウンダーたちはどういう人物なのか? ログイン用音声を傍受、録音して後で使うことはできないのか? そういった点に関しては最初の記事で紹介しているので参照していただきたい。

〔日本版:最初の記事(未訳)によると、ファウンダーは全員が以前にイスラエル国防軍で情報保全を担当していた。生成される音波は常に変化するのでその瞬間のみ有効なので録音して後で使うことはできない〕

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Chrome OS機からWindowsアプリケーション/デスクトップに容易にアクセスできる環境をGoogleとVMwareが提供

GoogleとVMwareが今日(米国時間2/1)、企業のChromebookユーザが、これまで使ってきたWindowsアプリケーションやWindowsデスクトップに容易にアクセスできるための技術を共同開発中した、と発表した。VMwareがクラウドからDaaS(Desktop as a Service)として提供するHorizonをChromebookユーザが利用して、従来からのWindows体験に接続できるのだ。なおHorizonは、VMwareのプロトコルHTML5 Blastを使用している。

Chrome OSからWindowsマシンへのリモートアクセスは、Googleが提供しているRemote Desktopで前からできるし、サードパーティ製の類似サービスもいくつかある。ただしそれらは、リモートアクセスに企業が求めるセキュリティが、あまり強力ではない。両社の今日の発表によると、Chrome OSデバイスを配備している企業がこのところ増えているが、そのような企業がこれからは、企業向けに本当にふさわしいソリューションを利用できるようになる。

またGoogleによると、VMwareのHorizonはChromebookのために最適化されているDaaSであり、“顧客はあちこちのデスクトップ環境をクラウドサービスとして一点集中型で管理できる”。これまでこのサービスは、VMWareのパートナー企業が有料会員制のクラウドやハイブリッド展開で使っているだけだった。

VMwareによると、ユーザはこのサービスを利用して自分たちのWindowsアプリケーションやデータやデスクトップに、Chromebook上のWebアプリケーションカタログからアクセスできる。近いうちにChromebookユーザ(とそのITアドミン)は、このサービスをChrome Web Storeからインストールすることもできる。

GoogleはこのところChromebookなどのChrome OSデバイスにいよいよ本気だから、それらからユーザがふつうに、レガシーのWindows環境にアクセスできることにも、本気で取り組まざるをえない。Googleは今日の発表声明の中で、“Windows XPのサポート終了が迫っているので、DaaS環境を利用する形でのChromebookの採用がますます増えると思われる。この環境について前から言われていたセキュリティの不備やアプリケーションの互換性の問題、マイグレーションコストの問題などは、過去のものになるだろう”、と言っている。

今日の発表の目的は言うまでもなくマーケティングだが、今動いているWindows XPにはセキュリティの問題がある。しかしGoogleは、当面のXP代替だけでなく、もっと大きな市場もねらっている。それは、Chrome OSが、これまでのすべてのデスクトップオペレーティングシステムに取って代わることだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


GoogleとFacebookによるセマンティックウェブへの取り組み

セマンティックウェブやナレッジグラフにデータ構造化、そしてGoogleやFacebookの取り組みについて学べる記事を。基本的なことが幅広く網羅されており概要を理解するのに最適です。 — SEO Japan

検索業界ではイノベーションが活発に行われている。その中でも、ナレッジグラフは、改善を続け、そして、ユビキタスな存在になりつつある。この点を考慮し、セマンティックウェブのコミュニティとSEOコミュニティは、頻繁且つオープンなコミュニケーションを一貫して行っている。

今後、SEOの取り組みを行い、この情報を検索マーケティングキャンペーンに活かすためには、、ナレッジグラフの仕組みを深く理解し、そして、セマンティックウェブのマークアップを確実に把握しなければならくなるだろう。

ナレッジグラフは単なる文字列ではない

2012年5月12日、グーグルは、ナレッジグラフを導入し、ブログの記事「ナレッジグラフを導入: 文字列ではなく、アイテムを」の中で、このサービスの説明を行った。このタイトルから、グーグルが、検索クエリをキーワードのグループ(文字列)として理解する取り組みから、実際のエンティティ/コンセプト/物(アイテム)として理解する取り組みへ進化させようと努力していることが伝わってくる。

Google Knowledge Graph1

schemaマークアップには、検索エンジンが理解することが出来る方法で「アイテム」を表示させる効果があるが、グーグルは、マークアップがない状態でも「文字列」を「アイテム」に関連付ける能力を高めつつある。

例えば、検索クエリ[things to do in encinitas] – 文字列 – とschemaのマークアップを使って表示させることが可能な[tourist attractions in encinitas] – アイテム – では、共に全く同じナレッジグラフの結果が返されている。ご自分で好きな場所を選んで試してもらいたい。

Results_String1

Entity Search

検索の文字列をナレッジグラフのエンティティの結果を出すために様々なメカニズムが用いられているはずだが、この点は、「文字列」から「アイテム」(セマンティック検索のアプローチ)への転換を行う目的の一つは、「アイテム」を見つけやすくすることである。

ナレッジグラフの起源

グーグルのナレッジグラフに盛り込まれている情報の多くは、もともとdbpedia(ウィキペディアの「グラフベース」版または「リンクで結ばれたデータ」版)、そして、フリーベース(グーグルがメタウェブを買収して、獲得したサービス)にもともと用意されていたものだ。以下に、この類の記事でよく見かける図表を掲載しておく。

例として、生命科学と生物医学に関するデータベース、MEDLineを取り扱う無料のデータベース、PubMedを取り上げみよう。PubMedは、ddpediaのオープンデータのネットワークの図表の中に含まれている。

Linked Data Pubmed

医学や心理の疾患について、グーグルで検索を行うと、ナレッジグラフの結果が返される。下の画像は、ナレッジグラフに掲載されるPudMedの結果の例をである。エントリに表示されている、「National Library of Medicine」のURLをクリックすると、Cause(原因)、Symptoms(症状)、Tests(テスト)、Treatments(治療)、もしくは、Prognosis(予後)をクリックした場合と同じように、PudMedのURLに導かれる。

depiction pubmed

このメカニズムは、昨年の暮れにグーグルが行ったナレッジグラフに医療情報を加える決断の延長線上にあると思われるが、それでも、オープンデータのネットーワクの図表に記されたデータセットの相関関係は、注目に値する。

グーグルはセマンティックウェブの調査を実施中

グーグルが、デニー・ブランデチッチ氏を正社員に迎えた点も注目を集めている。ブランデチッチ氏は、グーグル、そして、Allen Institute for Artificial Intelligenceが資金を提供したウィキデータプロジェクトを統括した人物である。

グーグルが、セマンティックウェブの人材に投資したのは、今回が初めてではない。schema.orgを統括するダン・ブリックリー氏もまた、グーグルによって採用されている。グーグルが検索エンジンに今後もセマンティックウェブのテクノロジーを統合していくのは、明白である。

フェイスブック、構造化メタデータをユーザーの投稿に加える

フェイスブックは、もともとデータの構造化を行っている。ユーザーがプロフィールに加える基本的なユーザーの情報もその一つである。しかし、フェイスブックは、構造化データの細かさに限界があるため、トラフィックの収益化に問題を抱えてきた。グラフサーチは、この領域に対して、興味深い変化を加えた。

フェイスブックは、この方針を継続しており、最新のメカニズムでは、この領域が大きく改善されている。ユーザー自身の構造化データを投稿に加えることが可能になっており、同社のソーシャルグラフの利便性と収益性に飛躍的な進化をもたらした。グラフサーチを米国全土の英語を利用するユーザーに公開した直後、この機能の告知が行われた。

感情のマークアップ言語

W3Cは、提唱した感情マークアップ言語について、次のように薦めている: 「ウェブが、ユビキタス化、双方向化、そして、多様化するにつれ、テクノロジーは、感情を含む、人間の要素に対応する必要性に迫られている。」

この方針に従い、フェイスブックは、ユーザーが、投稿に対してムードとアクティビティを加えることが可能な、魅力的な機能を新たに加えた。感情を特定するために、自然言語処理、そして、その他の人工知能技術を利用する必要はなくなったのだ。現在、ユーザーは、ムードを伝えるだけでよい(フェイスブックが提供するリストから、自分で選ぶことも可能)。以下にフェイスブックがユーザーに提供しているオプションのイメージを掲載する。

FB Mood Metadata

ムードを使ってユーザーの意図を測定

ムードは、とりわけ、広告スポンサーにとって、ユーザーの意図を計測する上で、素晴らしいメカニズムだと言えるだろう。 例えば、女性のユーザーが悲しんでいる場合、欲しかった靴を買って、気分転換しようと考える可能性がある。あるいは、独身のユーザーが、寂しい思いをしているなら – 出会い系のサイトに登録(もしくは契約の更新)する確率は高いだろう。

マーケッターは、素晴らしいアプリ、プレゼントサービス等を作ることが出来るが、ユーザーの行動に関する構造化された良質なデータセットのおかげで – 顧客維持の課題に関して(出会い系サイト、あるいは、その他の購読サービス)、推測分析エンジンが、とても精度の高い推測を行う事が出来るようになっている。

これは、メタデータの追加により、感情分析の仕事が省略される、典型的な例である。このタグ付けされたデータは、後に機械学習/トレーニングにも利用することが出来る。広告スポンサーは、感情、そして、その感情に関連する情報を把握することが出来るため、“推測”する必要がなくなるのだ。

アクティビティを介して情報を集める

広告主は、ユーザーのアクティビティから、ユーザーの行動(そして、ユーザーが行動を起こすタイミング)を把握する。残念ながら、この記事を作成している時点では、1つのオプションしか選ぶことが出来ないため、マルチタスクは難しそうだ。

FB Activity Data

この情報は、フェイスブックが広告スポンサーに提供する情報にとって、大きくプラスに働く可能性がある。グラフサーチに盛り込まれかどうかは微妙だが、自分と同じムードで、現在、同じアクティビティを行っている、あるいは、興味を示している他のユーザーを見つけたくなるはずである。そして、友達になったり、交流を楽しむようになるだろう。

イノベーションの早さの重要性

冒頭で触れたように、検索におけるイノベーションの早さに関して、現在の検索業界で、早いペースで起きている変化に対応し、「複数のテクロノジー間」の相互作用に携わることが重要になった。そのためには、セマンティックウェブのグループとSEOのグループが緊密にコミュニケーションを取り、SEOの担当者が、最新の検索のノウハウを吸収することが可能な環境を作り出すべきである。

  • セマンティック検索、グラフサーチ、ナレッジグラフ、そして、ソーシャルグラフは、メジャーな検索エンジンおよびソーシャルエンジンにおいて、欠かせない要素である。
  • グラフサーチを活用する方法を理解することは、検索マーケッター全員の命題である。
  • 感情マークアップ言語を使って、ユーザーの意図を計測し、アクティビティを通じた情報を集める取り組みから、広告スポンサーはメリットを得ることが出来る。
  • 存在する矛盾: イノベーションは、「複数のテクノロジー間の相互作用」によって、ペースを早めつつある。現在のイノベーションのペースについていく上で最も効果的な方法は、無料の、利用可能なリソースを活用し、自分自身もミックスの一部になることだ。
  • 複数のテクノロジー間の相互作用とは、セマンティックウェブのグループ、そして、SEOのグループ等の間でコミュニケーションを取る取り組みを差す。これは、トレンド、そして、最新のノウハウを把握する上で、重要な役割を果たす。

現在、SEOを担当していて、セマンティックウェブを学びたいなら、meetup.comを使って、近郊のセマンティックウェブミートアップに参加しよう(無料)。例えばセマンティックウェブ 101のようなイベントが定期的に開催されている。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Leveraging Search Algorithms In A Semantic Search World」を翻訳した内容です。

実はこの記事昨年後半の記事で配信を出しそびれてしまっていたのですが、既にGoogleもFacebookもその取り組みはその後さらに進んでいると思われます。。。自らのプラットフォームでないでデータが産み出されるFacebookと外部データを利用するGoogleではその取り組みも自然と変わるわけですが、この記事のように両者を比較するとまた気づきもありますね。 — SEO Japan [G+]

Chromeboxでデジタル・サイネージも―Google、Chromebookの成功でChromeboxに力を入れる

ChromeOSといえば最初に頭に浮かぶのはChromebookノートパソコンだろう。しかし2012年以降、GoogleとそのハードウェアのパートナーはChromeboxeを静かに売ってきた。Chromebookがノートパソコンなのに対してChromeboxはいわばデスクトップ版だ。

最近の統計によればChromebookの売れ行きは良く、Chromebookは市場に確固とした地位を築いた。そこでGoogleは次にChromeboxというコンセプトに改めて光を当て、伝統的なデスクトップ・コンピューティングのイノベーションに乗り出す考えのようだ。

今日(米国時間2/12)、ラスベガスで開催されているデジタル・サイネージ・エキスポでGoogleはChromeboxがデジタル・サイネージに利用できることを力説した。

今回紹介されたのはGoogleが以前からサポートしているキオスク・モードを拡張した比較的シンプルなやり方だ。デベロッパーはChrome OSが起動すると同時に任意のChrome Appを走らせることができる。

つまりサイネージ企業はChromeboxをディスプレイ(標準グラフィック入力を備えた道路脇の広告スクリーンなど)に接続するだけで広告を表示することができる。あるいはファーストフード店ではタッチスクリーンにメニューを表示して注文を受けたりできる。タッチスクリーンを使えば、広告を対話的にすることも可能だ。現在、多くのサイネージ企業は独自のシステムを使っているが、時折、死のブルースクリーンを見かけることでも分かるように古いWindows OSを使っている会社もある。

Chromeboxをこうした方面に使うことはこれまでも可能だったが、Googleがプロモーションに力を入れ始めたのは最近だ。

全画面のキオスクモードで実行するには、アプリに数行のコードを追加するだけでよい。 アプリのインストール、アップデートなどはChromebookのマネージメント・コンソールからリモートで実行する。キオスクモードで実行中のアプリはあらかじめ決められた動作以外できないので、公共の場所に設置しても安全だ。一部の学校ではすでに授業に利用しているChromebookのChromeOSを一時的にキオスクモードに切り替えて専用アプリを実行し、試験に利用している

先週Googleはビデオ会議用のChromebox for Meetingsを発表した。これはビデオ会議用アプリをキオスクモードで実行するChromeboxで、管理はやはりChromebookからリモートで行う。

これまで市販されているChromeboxeはSamsungの製品のみ(329ドルから)だったが、Chromebox for MeetingsのメーカーはDell、HP、ASUSでそれぞれ独自バージョンを近く発売する。CESではLGがChrome OSベースのデスクトップを披露したが、こちらは伝統的なオールインワンで21インチのディスプレイつきだ。

ChromeboxのハードウェアもこれまでのCeleronからCore i7 CPUに格上げされグラフィックスも強化されたので、デベロッパーは複雑なアプリをデスクトップで走らせることができるようになった。ネーティブ・クライアントのおかげでゲームその他リアルタイムで高速なグラフィック処理が必要なアプリケーションにも対応可能だ。

Chromebox for Meetingsを始めとする新しいChromeOSハードウェアがいよいよ市場に出る時期にGoogleがデジタル・サイネージのような新たなユースケースを紹介するのは理にかなっている。AsusのChromeboxはわずか180ドルと極めて安い。しかしそれより重要なのはリモートで容易に管理できることと、ほとんどクラッシュしない堅牢さだろう。またChrome OSアプリは要するにウェブ・アプリなのでデベロッパーが専用アプリを開発するのも簡単だ。

GoogleはChromeboxをはっきりプラットフォームとして位置づけた。今後GoogleはChromeboxベースのニッチなプロダクトを開発してくるだろう。たとえば居間の大画面をコントロールするテレビ的なChromeboxが発表されるかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


企業のITシステムのための検索サーバGoogle Search Applianceのソフトウェアがアップデート

Google Search Appliance(GSA)は、企業がGoogleの検索技術を社内的に利用するためのラックマウントサーバだ(左図)。今日(米国時間2/11)Googleは、GSAのソフトウェアをバージョン7.2にアップデートして、構造性のないコンテンツに対するインデクシング操作の管理をより容易にし、またワイルドカードの使用ができるなど、いくつかの新しい検索機能を加えた。さらに、GSAをデータソースに接続するためのフレームワークとアドミンコンソールが改良され、サポートする言語の種類も増えた。

日常的な検索でいちばんありがたいのは、たとえば部品番号が‘37’で始まる部品を全部列挙したいときなど、ワイルドカードを使って“part number 37*”のような検索ができることだろう。

しかしもっと重要なのは、データソースから情報を取り出したり、それらをインデクシングするためのフレームワークが改良されたことだ。Googleによれば、とくに柔軟性が増したので、デベロッパがカスタムコネクタをより容易に作れるようになった。それによってGSAは、“真に普遍的な情報ハブ”になった、とGoogleは言っている。

この前のバージョン7.0では、構造性のないコンテンツの中にデータ、筆者、製品タイプなどの情報を自動的に見分ける機能が加わった。そのため、メタデータのない粗略なドキュメントでも検索できるようになったが、今日のアップデートによって、ユーザがその情報の見分け機能、インデクシングのやり方を、カスタマイズできるようになった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ハミングバード時代に検索のプロが考慮するべきschema.orgの7つのポイント

構造化データマークアップ、今後のSEOの基本になるとも思われる要素ですが、まだまだ導入サイトは少ないのが現状です。導入時の基準になる情報自体はschema.orgで公開されていますが、シンプルすぎるデザイン含めコーダーや開発者でなければ入りにくい難易度の高そうな雰囲気がかもし出ています。そこで今回はサーチエンジンランドからschema.orgの説明及び導入方法を特にハミングバード稼働後のGoogleを対象に解説してくれたお役立ち記事を。 — SEO Japan

2011年6月2日に立ち上げられたschema.orgは、主要な検索エンジンがサポートする構造化データマークアップを提供してきた。schema.orgが登場して以来、このマークアップが多くのウェブサイトに実装されるようになった。しかし、schema.orgのマークアップを導入しているのは(あるいは、コンテンツ管理システムによって実装されているのは)、テクノロジーに長けるサイト、そして、職務に忠実なウェブマスターのサイトのみである。確かに、この構造化マークアップを実装する作業は面倒であり、ウェブマスター達は、時間を割いて、schemaの本当のメリットをフル活用する取り組みを怠りがちである。

セマンティック検索(日本語)を中心とする新しい時代に足を踏み入れるにつれ、さらに多くのウェブサイトがマークアップが導入するようになる、と私は推測している。グーグルのハミングアードアップデート(日本語)、そして、ナレッジグラフへの依存が高まることで、schema.orgの重要性はさらに高くなるはずである。

グーグルは、エンティティおよびカテゴリーをベースとしたクエリに対応するため、インターネット上のエンティティを結びつける取り組みを強化していく中、schema.orgのマークアップは鍵を握る存在となる。グーグルは、ウェブを分類化し、特定のエンティティのポイント(日本語)を識別することを望んでいるが、この願いを実現する手段が、schema.orgである。

それでは、schema.orgについてSEOの関係者に知っておいてもらいたい7つのポイントを挙げていく。

1. schema.orgはコラボレーションプロジェクトである

schema.orgは、単一の検索エンジンが受け入れているマークアップではなく、グーグル、ビング、ヤフー!、そして、ヤンデックスによるコラボレーションプロジェクトである。このプロジェクトに参加する検索エンジンは、すべてschema.orgをサポートしているが、これは、マイクロフォーマットやRDFa等のその他のタイプのマークアップには見られない特徴である。

現在、グーグルは、その他のタイプのマークアップの代わりに、schema.orgを加えるよう推奨している点も注目に値する。つまり、マークアップの標準として認定されているのだ

Call out from Google

グーグルの指摘

schema.org(リンク先は英語)により、Google、Microsoft、Yahoo! のいずれでも認識できるボキャブラリを使用して、ウェブサイトのページで多様な種類のアイテムをマークアップできるようになりました。詳しくはこちらをご覧ください (ただし、Google では既存のリッチ スニペットのマークアップを引き続きサポートします)。

つまり、何らかの構造化データマークアップを導入するつもりなら、schema.orgを選ぶべきである。

2. すべてのマークアップがリッチスニペットを作るわけではない

現在、schema.orgは、大量の情報を検索エンジンに伝える力を持っているものの、すべてのマークアップがリッチスニペット、もしくは、強化型検索結果を生成するわけではない。「リッチスニペット」とは、SERPのリスティングに表示される、メタデスクリプションではない要素を差す。グーグル(そして、その他の検索エンジン)は、構造化マークアップのデータをリッチスニペットとして解釈し、表示する仕組みを頻繁に変更している。

リッチスニペットに関して、グーグルは、イベント、音楽、団体、人物、商品、レシピ、レビュー、ソフトウェアアプリケーション、動画等、リスティングを様々なタイプのコンテンツとして表示することが出来る。このサイトの読者の多くは、このコンセプトに慣れ親しんでいるはずだが、よく理解していない方のために、幾つか例を挙げて説明する。このリッチスニペットを検討する際は、通常のリスティングと比較して、クリックスルー率を上げるかどうか考えると良いだろう。

リッチスニペット – イベント

Rich Snippet Events

リッチスニペット – イベント

リッチスニペット – 音楽

Rich Snippet Music

リッチスニペット – 音楽

リッチスニペット – レシピ

Rich Snippet Recipe

リッチスニペット – レシピ

忘れずに現在、グーグルがサポートしているリッチスニペットのリストに目を通しておいてもらいたい。多くのケースでは、強化されたリスティングは、CTRを高める効果があり、その結果、言うまでもなくランキングを改善すると私は実感している。この点を実証するため、様々な刺激的な調査が行われているが、その大半は、リッチスニペットを用意することで、より多くのビジターをもたらすと指摘している。

3. schema.org vs オープングラフ

ある意味、schema.orgは、フェイスブックのオープングラフプロトコルに似ているものの、より広範な用途に利用することが出来る。shema.orgのFAQページの一部を掲載する:

フェイスブックのオープングラフは、その目的を果たすものの、ユーザー体験を改善する上で検索エンジンが必要な詳細な情報を用意していない。ウェブページは、様々な要素で構成されていることがあり、トピックが一つだとは限らない。フェイスブックのオープングラフを介してコンテンツをマークアップする場合であっても、schema.orgは、ページ上の具体的なエンティティに関する詳細を提供する新たな手段を与える。

ナビゲーションにおけるグーグルの区分けが進むと、shema.orgのマークアップと緊密に連動し、フェイスブックの検索における区分けのドロップダウンと同じようなデザインになるのではないかと推測する人もいる。事実、ある程度、このコンセプトと既に足並みを揃えている。

因みにフェイスブックのグラフ検索は、オープングラフプロトコルを巧に活用しているように思える。実際に、見事に区別されている。ドロップダウンをチェックしてもらいたい。

Facebook Search Engine

フェイスブックグラフ検索

グーグルが、エンティティをつなぎ合わせ、shcema.orgの助けを借りて分類化していく中で、ナビゲーションは、schema.orgの手法に忠実に従うようになると考えられる。

4. つなげる

文字列ベースのクエリの重要な点は、1つの主なエンティティから派生する検索であり、つながりである。schema.orgは、まさにこのニーズに対応している。例えば、schema.orgを使うと、人物を特定することが出来る。さらに、その人物の特徴、つまり、その子供、誕生日、学歴、死亡日、性別等々を特定することも可能である。以下に特徴の幾つかを掲載する。

Schema.org Thing Person Markup

schema.orgのPersonのマークアップ

ここで、schema.orgがSEOに与える影響を考えてもらいたい。

この情報を使って、データをマークアップする方法を改善することが出来る大きなウェブサイトは、検索エンジンにおいて、当該の情報のプロバイダーとして採用される可能性がある、と私は考えている。そうなると、グーグルが、この情報をどのように処理するのかが気になる。ナレッジグラフに加えるのだろうか、グーグルカードの中で提供するのだろうか?あるいは、何らかの形でウェブページを返すのだろうか?また、リッチスニペットを作ることで、このマークアップは、検索のリスティングを変えるのだろうか?

検索が、今後の数ヶ月間、そして、数年間で進化していく中、SEOのエキスパートは、このような疑問を常に問い掛けることになるだろう。schema.orgを使ってデータをマッピングする大変な作業が、サイトへの検索トラフィックを増加させるのか、あるいは、グーグルに情報を渡して、グーグルが表示するのかどうかを、検索のプロは、見極め必要がある。

今後投稿する記事で、この件をさらに詳しく説明していく。とりあえずは、Barack Obama > How Tall is He(バラク・オバマ > 身長)を検索した際に表示されたカードを見てもらいたい。

How Tall is Barack Obama Example Google Result

バラク・オバマの身長に対するグーグルの結果の例

ここではウェブページを介する必要はない。この検索は、訪問にはつながらない。しかし、これは必ずしも悪い傾向なのだろうか?この訪問がどれだけ有益なのだろうか?繰り返すが、今後の投稿で、より重大なトピックを取り上げていく予定である。

5. schema.orgと言語の最適化

schema.orgのマークアップは、どの言語でも加えることが出来る点を覚えておいてもらいたい。schema.orgは、現在、英語の文書のみを提供しているが、マークアップはその他の言語でも利用することが可能だ。この点は「複数の言語と地域を意識した究極のSEOガイド」に加える必要がある。

6. schema.orgを加える理由

schema.orgマークアップを加えることで、検索エンジンは、ページの内容を遥かに正確に理解することが出来るようになる、とグーグルは指摘している。グーグルは、あるケースでは、schema.orgのマークアップを使って、リッチスニペットを生成しており、今後、さらに多くのリッチスニペットを加える計画を立てている。

たとえば Google では、検索結果に表示されるリッチ スニペットを作成するのに使用します。schema.org のすべてのタイプの情報が検索結果に表示されるわけではありませんが、今後徐々に用途が多様化し、使用されるデータも増えていくことが予想されます。また、マークアップにはウェブページから自由にアクセスできるため、別の組織によってマークアップの興味深い新たな活用方法が発見されるといったこともあるかもしれません。

以前のマークアップで行うことが出来た取り組みは、すべてschemaでも実施することが出来る。それなら、切り替えることに躊躇する理由はない。

7. schemaをウェブサイトに加える方法

それでは、schema.orgを簡単にウェブサイトに実施するにはどうすればいいのか?と言う疑問がここで浮上する。このページに、schema.orgの利用を始める際に有益なガイドが提供されているので、参考にしてもらいたい。実際に、schema.orgをページに加えたら、忘れずに構造化データテストツールを使って試してもらいたい。

まとめ

すべてのページや要素に構造化データマークアップを加える必要はない — 重要なものだけでよい。グーグルは、マイクロフォーマットやRDFa等のマークアップを今後もサポートしていくため、今すぐに切り替える必要はない。

グーグルは、現時点では、schemaマークアップをランキングの要素として利用していないと指摘しているものの、リッチスニペットは、検索結果でウェブページを目立たせる効果があり、より多くのトラフィックをもたらすとも明言している。言うまでもなく、ランキングとトラフィックの増加は、切っても切り離せない関係にある。ユーザーの役に立つなら、ウェブサイトの役にも立つはずである。

その上、音声検索やその他の文字列ベースのクエリが、ウェブ上に拡大していく中(今後の数年間で、大幅に増加していくと私は見ている)、schema.orgは、エンティティ、カテゴリー、そして、コンセプトを結びつける上で心強い味方になるだろう。

schema.orgに関する私の考えに対して、フィードバックをもらえると嬉しい。皆さんのschema.orgプロジェクトが成功することを心から願っている。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Schema.org ? 7 Things For SEOs To Consider Post Hummingbird」を翻訳した内容です。

基本を理解する上では参考になる記事だったのではないでしょうか。特にECサイトやデータベース連動型のサイトにおいてはシステム化が必須の要素とは思いますが、意外とまだまだ対応していない商用システムが大半だったりする現状ですし、できることはやっていきたいものです。 — SEO Japan [G+]

Googleの大規模データベースCloud SQLサービス、ついに正式公開―SLA、暗号化、サポートを提供

Googleは2年半ものプレビュー期間を経て、 完全な機能を備えた大規模MySQLデータベース・サービスCloud SQLをとうとう正式公開した

正式公開されたGoogleの企業向けサービスの常としてCloud SQLにも99.95%の稼働率を保証するSLAが提供される。Googleは20%のアクセス失敗が1分以上続いた場合ダウンタイムと認めるという。これはなかなか気前のよい基準だ。

さらにCloud SQLに格納されるユーザーデータは自動的に暗号化される(ただしバックアップの暗号化は依然として「近日公開」となっている)。 Googleのデータセンター間のCloudSQLトラフィックも暗号化され、ユーザーとの間のトラフィックにはSSLが利用できる

デフォールトの最小インスタンスでも500GBのデータが扱える(従来は250GBだった)、Googleによれば、このデータは複数のゾーンに複製され、追加料金なしに自動的にバックアップが取られる。ただしCloudSQLのバーチャルマシンは最小構成の場合0.125GBのRAMしか割り当てられないので、これで500GBのデータが処理できるかどうかはユーザーが判断しなければならない。

Cloud SQLの料金体系は次のようなものだ。まずストレージとネットワーク・アクセスのコストを別にしたオンデマンドのバーチャルマシンは1時間あたり0.025ドルだ。多くのユーザーが利用開始にあたって選択すると予想される最小パッケージは1日あたり0.36ドルでRAMが0.125GB、 ストレージが0.5GB、I/Oが20万回提供される。ハイエンドのインスタンスとなると、たとえば、16GBのRAM、10GBのストレージ、3200万回のI/Oで1日あたり46.84ドルとなる。

Amazonの類似したサービス、RDS for SQL Serverの料金はオンデマンドのマシン1台について1時間あたり0.024ドルだ。

Cloud SQLの他に、NoSQLデータベースをクラウドで利用したいデベロッパーのためにGoogleは巨大データセット用のBigQueryデータベースとGoogle Cloud Datastore(こちらはまだプレビュー版)を提供している。Cloud Datastoreは2013年のGoogle I/Oで発表された。Cloud SQLの例にならうなら、こちらのプレビュー期間はまだしばらく続きそうだ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google、モフェットフィールドの賃借権を獲得。ハンガーワンを改修へ

Google幹部らは長年にわたり同社のプライベートジェットをNASAのモフェットフィールドから航行してきた。これは米国政府との長期契約のおかげだが、どうやらGoogleはこのシリコンバレー空港における存在をさらに拡大する準備を整えたようだ。連邦政府一般調達局(GSA)およびNASAは今日(米国時間2/10)、Googleが不動産買売に時折使っているダミー会社、Planetary Ventures LLCが、モフェットフィールドおよびハンガーワン[格納庫]の借り主に選ばれたことを発表した

モフェットの象徴ともいえるハンガーワンはこの契約によって改修される予定だ。以前Google幹部らは ― 同社のジェット機を運用するLLC、H211を通じて ― NASAにハンガーワンの改修を 申し入れたことがあるが、当時はNASAに拒否された。数年前、海軍が建物の外壁から有毒物を含むパネルを撤去したため、現在は骨格しか残っていない。新たな提案の下でGooglは「ハンガーワンおよびシェナンドー史跡地区の改修と歴史的保全を行う」計画だ。Googleはハンガーワンの外壁の再構築、既存のゴルフコース改修と共に、公共および教育利用が可能な施設を空港内に設置する。

「ハンガーワンは、今日のハイテク巨人たちが出現するずっと以前からシリコンバレーのランドマークだった。借り主を指名することは、関連機関と米国民のために最高の価値を提供するというGSAの誓約の証である。NASAと民間企業が協力することによって、この貴重な財産のより効果的な利用が可能になる」とGSAのDan Tangherliniが今日の決定を伝える声明文で語った。

今日の契約はNASAがPlanetary Venture/Googleと貸与条件の交渉を始める、というだけの意味であることは注意すべきだが、Googleの十分な資産と本プロジェクトへの関心の高さを考えれば、プロジェクトが先へ進まないことは考えられない。

H211も、現在8200万ドルのサンノゼ国際空港プライベートジェット・センター建設プロジェクトに関与している。今日の発表が計画に何らかの影響を与えるかどうかは不明だ。

ちなみに、Google自身はH211と直接的関係を持っていない。

過去にH211は、政府から安く購入したジェット燃料で減税を受けたことを大々的に非難されたことがあり、予想通りConsumer Watchdogのプライバシー・プロジェクト・ディレクター、John M. Simpsonは今日、「これは自分の車からガソリンを抜いている相手にキーを渡すようなものだ。非倫理的で不正な行動に対する不当な恩恵である。Googleの連中はやりたいことは何でもできると思っているように思えたが、それが真実であることがわかった」と語った。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Googleがデジタル美術振興のためDevArtプロジェクトを立ち上げ…創設記念作品を公募中

GoogleはDevArtと呼ばれるプロジェクトで、絵の具と絵筆とキャンバスに代わり、コンピューティングとネットワーキングと、そのためのコード(プログラム)を使って創作する美術の振興と、そのビジネス化に貢献しようとしている。

このプロジェクトの立ち上げを記念した展覧会がロンドンのThe Barbican舞台芸術センターで行われ、4人のアーチストの作品が展示される。そのうち3人はすでに決まっているが、あと一人はGoogleが今行っている公募で最終的に決まる。以下の三つのビデオは、すでに決まっている三名ないし三組を紹介している。

Zach Lieberman

Varvara Guljajeva and Mar Canet

Karsten Schmidt

Googleはこれらのアーチストたちに、GoogleのAPIやGoogleの既存の製品~サービスを利用した新しい対話的な作品を依頼した。その結果これらの作品には、Kinect、Unity、WebGl、Arduino、Raspberry Pi、Google+、Google Maps、Twitterなどが利用されている。Googleが選んだこれらのアーチストたちの経緯や現況等は、各アーチストのホームページで見られる。

自分にはプログラミングと美術の両方の才能があると日頃から感じておられる読者は、4つ目の作品に応募してみてはいかがだろうか。応募はGoogleのDevArtのWebサイトで行う。Googleによる審査の便宜のために、作品はGitHubにとりあえず置くこと。締切りは3月28日、当選発表は4月15日に行われる。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google、YouTubeのCEOにスーザン・ウォジスキー上級副社長を任命―サラー・カマンガーは新プロジェクト担当に

The InformationRe/codeはGoogleは創立当初からの社員で広告/コマース担当上級副社長のスーザン・ウォジスキをYouTubeのトップに据えるのではないかと推測していたが、それが事実であることが確認された。Googleがわれわれに対して確認のコメントを送ってきた他に、ウォジスキ自身がTwitterでYouTubeへの異動を明らかにした。.

ウォジスキはこれまでのYouTubeのCEO、サラー・カマンガー上級副社長の後任となる。カマンガーはGoogleの9人目の社員で、2010年にYouTubeのファウンダー、チャド・ハーレーに代わってそのトップとなった。ウォジスキはGoogleの16番目の社員だが、それ以前に1998年のGoogleの創立時に、ラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンにガレージを貸したことで有名だ。

GoogleのCEO、ラリー・ペイジの声明によれば、今回のトップの人事異動でYouTubeの経営戦略に大きな変化はないという。

サラーとYouTubeチーム全員は素晴らしい仕事をした。YouTubeは10億人のメンバーを擁する全地球的コミュニティーに成長し、ありとあらゆる動画をキュレーションしている。誰でもクリエーティブなコンテンツをアップロードして世界に向かって発信することができるし、さらには金を稼ぐこともできる。サラー同様、スーザンも不可能に挑戦するのが好きだ。スーザンはYouTubeを一層ユーザーに愛される存在にしていくことだろう。

とはいえ、この異動はGoogleがYouTubeの収益性を改善するために広告とeコマース戦略の強化に力を入れ始めたことを意味するのかもしれない。ウォジスキはこれまでGoogle広告ビジネス全般を統括してきた。またAdSenseの成長でも大きな役割を果たしたし、パブリッシャーがさまざまな方法でコンテンツから収益を上げる手法を開発してきた。

Re/codeの記事によると、カマンガーはGoogleで初期段階のプロジェクトを指揮する役割に就くという。これはベテランの上級幹部を新事業の責任者に充てるという最近のGoogleの人事政策(アンディー・ルービン、ジェフ・フーバーなど)に合致するものだ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Googleの進化の奇跡 – 10本の青いリンクからセマンティックSERPへ

昨年後半はセマンティック検索関連の記事を多数配信してきたSEO Japanですが、今回、セマンティック検索を検索結果も含めて丁寧に解説してくれたサーチエンジンランドの記事がとてもわかりやすかったので新たに紹介します。「セマンティックネタは小難しいからいい!」といわれそうですが、我慢して3回読むときっとあなたもセマンティック検索通、イコールGoogleを現在と今後を堂々と語れるエキスパートに返信できそうな内容です! — SEO Japan

検索は、変化しており、検索結果(SERP – Search Engine Result Page)も変化している。SERPは、順応性を高め、魅力を増し、有益になり、対話性を高め、そして、パーソナライズされている。

セマンティック検索、そして、セマンティックウェブを効果したSERPの表示形式は、ヤフー!、そして、同社のサーチモンキーの結果で、初めて採用されていた。その後、ヤフー!に続き、今度は、グーグルが、リッチスニペット、そして、ナレッジグラフ、さらには、関連する変化を加えた表示を行うようになった。

 

Digital Data Consumed and Processed

消化され、処理されるデジタルデータ

現代の検索エンジンのユーザーは、「ナレッジパネル」、そして、グーグルのナレッジカルーセル内の集められた結果に慣れ親しんでいる。この記事を作成する時点でのグーグルの最新の告知では、同社は、ナレッジグラフの情報が、自然の結果に割り当てられていたスペースの一部に移動する可能性があると指摘している。

グーグルが機能を拡大、および、強化していく中で、この勢いを活用するために、確実に講じておきたい基礎的、そして、重要なステップがある。検索エンジンに対して、最善の方法でコンテンツを提示することが出来るようにするシグナルをグーグルに提供する方法である。

セマンティック SERPを活用する方法を説明する前に、まずはセマンティック SERPとは何かを明らかにしておく。

セマンティック SERPを理解する

セマンティック検索の手法は、検索のプロセスの多くの段階で、検索エンジンによって用いられている。ユーザーの意図を正しく理解するため、または、クエリを変換するため、もしくは、情報を抽出するために、セマンティック検索が用いられる仕組みは、頻繁に取り上げられているものの、検索のプロセスのその他の段階で、セマンティック検索が用いられる仕組みは、あまり語られることはない。この記事では、最後のステージ、つまり、検索結果がエンティティ(コンセプト、または、オブジェクトと呼ばれることもある)として引き出され、続いて、ユーザーに提示される段階に焦点を絞って説明していく。

セマンティック検索は、多くの面で、エンティティ検索と同一視されることが多い。エンティティ検索とは、単純にエンティティのグラフで検索を行うプロセスを差す(もちろん、結果を返すプロセスも含まれる)。

プログラミングの世界に慣れ親しんでいるなら、オブジェクトと見ることが出来る。例えば、製品、場所、人物、レシピ等、オブジェクトが何かによって、オブジェクトが異なれば、オブジェクトに関連付けることが可能な特徴や行動(または、アクションや処理方法)も異なる。オブジェクトを結果として入手していることを考えると、ユーザーに対する結果の提示は、柔軟であり、さらには、実用的である(例えば、製品のタイプのオブジェクト/エンティティが検索クエリの結果として返される場合、関連する行動/メソッド/処理方法は、返された製品の購入が該当する可能性がある)。

SERP内のエンハンストディスプレイ(強化型表示)は、返されるエンティティ/オブジェクトのタイプに左右される。画像、レビュー、価格等は、返されるエンティティ/オブジェクトのタイプに応じた特徴を持つ。このようなオブジェクト/エンティティ内のコンテンツは、ユーザー体験を改善するため、(リッチスニペット等)魅力的にオブジェクトを表示することが可能であり、尚且つ、コールトゥアクションを含めることも出来る。あるイベントに対するコールトゥアクションとして、例えば、イベントのチケットの購入が該当することもある。また、これは、様々なデバイスのタイプ等に順応して表示する結果を促進するメカニズムとしても、当然、理想的である。

セマンティック検索へのシフトチェンジと併せて、ある重要な変換が行われている。最近では、データに照らし合わせた検索(グーグルの場合、内部で収集されたナレッジグラフ)が、文書の照らし合わせた検索(通常、文書にはウェブページが該当する)の代わり、または、連動して行われることが多い。

データに照らし合わせた検索

データに照らし合わせた検索は、通常、クエリに対する直接的な答えを生成する — あるいは、複数の答えが返される場合は、同じタイプの結果のリストが返される。後者は、カルーセルタイプの表示にとても役に立つ。データに照らし合わせた検索は、基本的に、ナレッジグラフの処理と同一視される(グーグルのみに言及する場合)。

文書に照らし合わせた検索

文書(ウェブページ)に照らし合わせた検索は、文書を表示することが多い。グーグルでは、SERP内で結果として、リッチスニペットが表示される可能性がある。リッチスニペットは、ウェブページの結果のエンハンストディスプレイであり、ウェブページから直接メタデータをエンベッドする(当初、ヤフー!が、サーチモンキーで、ビングはタイルで活用した)。

(SEOの観点で考えると)リッチスニペットによる表示を可能にするためには、最低限の量の構造化データをウェブページに盛り込む必要がある点を肝に銘じておくべきである。

セマンティックSERPの変化する状況

検索が、セマンティック検索化への移行をより明確にするにつれ、SERPは、リッチな表示を強化するようになった。以前、私は「エンティティ検索」と呼んでいたが、セマンティック検索と直接関連するため、そして、(ほとんど対処しようのない、味気のない、動かない、退屈な青いリンクと比べて)リッチ & 魅力的な表示が、セマンティック検索の採用と結びつくようになったため、セマンティック SERPと呼ぶようになった。

グーグルやその他の主要な検索エンジンは、SERPの表示を強化する取り組みを常に行い、より有益に、より魅力的に、そして、より双方向的になるよう心掛けている。

コンピュータを、コンセプトの概念を教え込まれた(schema.orgやナレッジグラフ等)何も描かれていないキャンバスと考えると、コンピュータは与えるコンセプトと情報のみに対応する可能性がある。この状況では、認証された、構造化されたソースから得られる情報が多ければ多いほど、当該の情報に対する信頼は強くなる。

Evolving Landscape Of Semantic SERPS

進化するセマンティック SERP

さらにリッチ化するリッチスニペット

リッチな表示は、導入された当時と比べると、遥かに多くの情報、そして、多くの種類の情報を表示するようになっている。その上、表示される情報は、時間の経過と共に進化している。現在、リッチな表示が、クリックスルー率に大きな影響を与えることは、周知の事実である。

エンティティは、完全なエンティティの結果として提示されるためには、十分な量の情報を用意していなければならない点を理解する必要がある。ただし、表示されている既存の「スニペット」をマークアップするだけでは不十分である。適用可能なschema.orgを多く使って、出来るだけ詳しくマークアップしなければならない。また、データが、一貫しており、正確である点を裏付けてもらいたい。例えば、製品のSERPでは、在庫があるなら実際に在庫がある点を、また、ランディングページにリンク切れがない点を確認する。

いずれにせよ、オンページのマークアップを検索エンジンが読むことが可能である点、そして、ユーザーに表示される情報と同じである点をチェックする必要がある。加えて、何らかのデータフィードに、または、APIを介して投稿する情報がマッチしており、検索エンジンとユーザーに提供するその他のデータと同期している必要がある。

リッチスニペットは、さらにリッチ化しているだけでなく、絶えず動いている。この点を意識し、構造化マークアップ形式で、出来るだけ多くの情報をウェブページで提供すると、アドバンテージを得ることが出来る。

Rich Snippets are Getting RIcher

リッチスニペットがさらにリッチ化(スクリーンのスペースをさらに獲得 & 流動化)

増加する直接的な答え

直接的な答えは、セマンティック SERP、グーグルナウ、そして、一般のSERPで大幅に増加している。これは「データに照らし合わせた検索」がもたらした結果である。SEO/SEMコミュニティは、グーグルの結果で提供される答えが、サイトへの自然のトラフィック(またはクリックスルー)と競合する点を以前から指摘してきた。

確かにその通りかもしれない。求めている情報が、SERPに掲載されているなら、ユーザーはクリックしてサイトを訪問することはないだろう。

ただし、店舗のオーナーの視点では、コールトゥアクションへの呼応が、それでも起きるケースもある。これは、所謂辞書を調べる検索(複数の認証されたソースからデータが表示される)よりも、インフォメーショナル検索(クエリに対する直接の答えによって、電話をかける)に該当する。

Proliferation of Answers in SERPS

SERP内の答えが増加中

同様のアイテムの分類、または、検索結果の収集

エンティティのタイプが似ている際に行われる、検索結果の収集は、カルーセルの表示に向いている。[San Diego Universities](サンディエゴ大学)、[restaurants in Atlanta](アトランタのレストラン)、あるいは、[events in Chicago](シカゴのイベント)等の検索は、グーグルのSERPで、カルーセルタイプの表示をもたらす。

表示されるアイテムのタイプ(例えば、イベントの日時やレストランの評価)によっては分類のオプションが提供されており、活用されるケースが増えている。カルーセルの利便性を説明するため、今週の火曜日、グーグルは、ホテルのカルーセルで日時の選択ツールを表示する取り組みを始めたと告知していた。

下の例では、SERP内に表示されたナレッジグラフは、ナレッジグラフ内の「things to do」(オブジェクトのタイプ「tourist attraction」(旅行者向けのアトラクション)にマッチする)に対する結果のリストを描いている。別のカルーセルは、クエリ「Events in San Diego」(サンディエゴのイベント)に対する、結果を表示している。このようなイベントは、(旅行者向けアトラクションと比較して)一時的な特徴があり、イベントの開始時間(および終了時間)と日付が特定されている。

Knowledge Carousel Depicting Events and Things To Do

イベントとアトラクションを描写するナレッジカルーセル

ナレッジグラフが自然なSERPのスペースを侵食中

最近まで、ナレッジグラフの結果は、スクリーンの上部、そして、スクリーンの右側に「パネル」として、掲載されていた。先程も申し上げた通り、グーグルは、先週の告知で、ナレッジグラフの一部の情報が、自然なSERPに盛り込まれるようになると指摘していた(詳細はこの記事を参考にしてもらいたい)。

この取り組みのインパクトは、下のスクリーンショットを見れば一目瞭然である。これは、「Nikon Coolpix camera Y」の自然のSERPを撮影したものである。ナレッジグラフの結果が、もともとはウェブページのみのSERPの領域に侵入している点は明白である。

Knowledge Graph Results Encroaching on Organic SERP SPACE

自然なSERPのスペースに侵入するナレッジグラフの結果

ナレッジグラフのスニペットを優先し、リッチスニペットの情報が、小さく表示される、あるいは、表示されないケースもある。以下の例は、[peanut butter eyeballs]のレシピを検索した際のSERPを描写している。 先週、グーグルがアップデートを行った後、材料はリッチスニペットとして表示されなくなり、代わりに、強化されたナレッジグラフの結果が現れるようになった。

Rich Snippets for recipes

クリックして拡大

schema.orgの構造化データマークアップを使って、出来るだけ多く情報をマークアップする取り組みは、絶対に欠かせない。検索エンジンは、自分が好む情報を選ぶことが出来るものの、出来るだけ多くのアトリビュートをマークアップしておくことで、今後の変更に対して、より有利な立場に身を置くことが出来るようになるためだ。

まとめ

セマンティック検索化への進化が加速する中、SERPも同じように進化を遂げてきた。SERPに対する最適化を行うには、セマンティックマークアップ、そして、ナレッジグラフを考慮する必要がある。

セマンティックマークアップとナレッジグラフの最適化は、グーグルでのウェブページの表示を最適化する上での幾つかの領域と重複しており、その中には、通常のベストプラクティスも含まれる。注目を集めるコンテンツの作成、ポジティブなユーザー体験の提供、または、ユーザーの意図を考慮した最適化等のベストプラクティスとスタンダードは、ここでも守る必要がある。

重要な教訓

1. グーグルボットを常に満足させる — グーグルボットが必要とする形式で、必要とするデータを与える。ボットが読むことが可能であり、すべてのソースにおいて一貫性が保たれている点を確認する。

2. オンページのマークアップが、ユーザーが目にする情報と一致している点、そして、投稿するデータフィードと同期が取れている点をチェックする。

3. 現在サポートされていないアトリビュートであっても、schema.orgを使って、出来るだけ多くデータをマークアップする。こうすることで、セマンティック SERPの変化および変動を活用することが出来るようになる。

4. 検索には順応性があり、また、検索はインタラクティブに行われる点を肝に銘じておく。検索エンジンが提示するSERPと連動するシームレスなユーザー体験を作る。

5. ナレッジグラフの最適化は、今後も留まる可能性が高いため、対応する準備を進めておく。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「From 10 Blue Links To Entity SERPs: Is Your Website Ready?」を翻訳した内容です。

重要なトピック毎にわかりやすい説明で技術肌の人以外にも優しい良い記事でしたね。ちなみにタイトルの「奇跡」はGoogle誕生時からSEOに関わってきた人間として今日のセマンティックSERPに敬意を表しての表現ですので、ツッコミ不要です m(_ _)m — SEO Japan [G+]

許されるブラックハットなSEOとは

Googleのスパム取締りアルゴリズムがかつてないほど進化した今日、インターネット上、または各種検索イベントでもいわゆる「ブラックハット」系の話は余りされなくなりました。以前であれば「タブーだが実は効果がある」というようなSEO裏街道の話だったのが、今や大半のブラックハットSEOは「実践すれば即ペナルティ」ですし当然といえば当然。そんな中、「許されるブラックハットSEO」という衝撃的なタイトルの記事を発見、しかも筆者が毎回レベルの高い記事を書いているロス・ハッジスということで早速紹介したいと思います。 — SEO Japan

ミスター・カッツを呼ぶ前に、ブラックハットの“アイデア”が変化してきたことを知ってもらいたい。以前、ブラックハットと言えば、理想の製品を届けるためにユーザーエクスペリエンスを完全に破壊する形で、上位にランクインすることを目指す、検索エンジンを徹底的に操作する取り組みのことを指した – キーワードでのランキングを高めることのみを意図して、キーワードスタッフィング、クローキング、サイトワイドリンクを行う取り組みが横行していたのだ。

しかし、ミスター・カッツ、そして、カッツ氏率いるウェブスパムチームが、スパム対策を強化していくにつれ、ブラックハットの“ブラックハットらしくなくなり”、やがて、リンクを買う行為に限定されるようになった。以前も申し上げた通り、個人的には浅はかな考え(日本語)だと思う。そのため、この記事では、多くの価値をもたらしている、そして、今後もさらに多くの価値をもたらしてくれるであろうドメインに対して、上述のリンクを埋め込みつつ、ターゲットを絞った、目障りなことが多い、営利目的のアンカーテキスト/おきて破りのバーティカルリンクを提供する行為について考えていきたい。

サイトの価値 – 釣鐘曲線

Alexander Graham Bell Curve

大きな力には、大きな責任がつきものである、と、スパイダーマンのキャラクター、ベンおじさんは語っていた。多くのウェブサイトが、上の釣鐘曲線の餌食になっている – ページランク、または、それ以外の何らかの形で価値を獲得して、サイトを収益化すると、ウェブマスターは、自分が有利な立場にいると考えるようになる。すると、収益を得るために、あらゆる手段に手を出すようになる。その結果、サイトの価値を失い始めていくのだ。

大量のテキストリンクを売る – または営利目的のアンカーテキストリンクを掲載すると、読者からの信頼感が揺らぎ、トラフィックを失い、自然のリンクを獲得することが出来なくなる。 同様に、アルゴリズムの怒りを買い、検索エンジンの視点で見た実際の価値を失う可能性が高くなる – 当然ながら、この2つの要因は絡み合っている。その結果、高いページランクによって得た権威を失い、ウェブマスターは、金銭的な価値を扱うことが出来なくなり、全ては灰と化す。そのため、徐々にランクが落ちるのではなく、急降下することが多い。

ページランクの価値がもっと広い範囲にわたっていたら、そして、頻繁に更新されていたら、どうなっていただろうか?もしかしたら、ウェブはもっと良い世界になっていたのかもしれない。ベンおじさんの余命が、あとどれぐらいなのか、私達には分からないため、この議論は、また別の機会で取り上げるとしよう。

これはSEOにとってジレンマである。SEOのエキスパートは、このようなサイトの黄金時代に採用されることが多い – 何らかの形で営利目的のアンカーテキストを受け入れる決断を下したばかり等、この手のアンカーテキストを売って、収益を得ることで、どんどん下り坂を転がっていく以前の、アルゴリズムの価値が最高点に達している状況である。そのため、SEOの担当者は、時間の経過とともにリンクが価値を増していくようなケースに巡り合うことはない。SEO業者は、このようなジレンマに何度も悩まされているのだ。理想を言えば、ドメインの価値を理解していないナイーブなウェブマスターと仕事をしたいところだが、このような状況は通常長続きはしない。突然、オープンサイトエクスプローラヤフー!サイトエクスプローラに突然現れ、ピラニアが血に吸い寄せられるように、競合者が続々と群がってくる。ランキング1位のサイトがリンクを張っているなら – 1位を獲得するために競合者も同じことをするのは当然だ。

これは厄介な問題である..

それでは、SEOの当事者は何をすればいいのだろうか?営利目的のアンカーテキストは、競争の激しいキーワードで上位にランクインするために必要だが、もともと持っていた価値を失ってしまったウェブサイトにリンクを張ってしまうことがある。このようなリンクを価値が下がるのではなく、堆積されていく場所に張ることができれば最高である。

信じるものは救われると言うが…

サイトの色、ヒートマッピング & リーズナブルサーファー

The Predator surfing the web.

営利目的のアンカーテキストは、目につく。ブログで見かけると、嫌な気分になる。ハッキリ言って、目障りだ。当然、マイナスに働き、最悪の場合、ユーザーを遠ざけてしまう。 問題は、必ずしもハッキリと表面上には現れることがない点である。そのため、多くの優れたサイトでは何の問題もなく見えるため、読者は気づかない。ただし、フッターの奥深くや右下のサイドバーに隠されている、リーズナブルサーファーのような状態を指しているのではない。あくまでも、ウェブ上でとりわけトラフィックの多いサイトの一部で、読者の目の前で、価値を動かしているケースのことである。

なぜこのような現象が起きるのだろうか?サイトがボタンの色を変えて、コンバージョン率を50%高くすることが出来るのと同じ仕組みである – オーディエンスは、特定の要素に引き寄せられるため、ウェブサイトは、オーディエンスの習性を活用し、アンカーテキストのリンクをユーザーの視点が集まらない場所に配置しているのだ。

グーグルが、クリックのパターンにおいて、このような行為を検知し、ユーザーにとって役に立たない領域のリンクの価値を減ずることが出来ると主張する人がいるが、私はその反対だと思う。 グーグルが、サイトごとに、正確にこのような行為を特定していると考えるのは、グーグルが、スカイネット(ターミネータに登場するコンピュータ)に等しいと言っているようなものだ。リーズナブルサーファーモデルがグーグルに導入されており、フッターのリンクが、記事の本文中のリンクほど大きな価値をもたらしていない点を特定することが出来ると言う意見には、私も賛成する – しかし、私の裸の写真でリンクを張り、一番目のリンクにクリックを集めているので、二番目のリンクの方が価値が高いと指摘するのは、人類史上最も進んだテクノロジーだと言わざるを得ない。アルゴリズムは優秀だが、まだこのレベルには達していないはずだ。

また脱線してしまった。ベンおじさんにはあまり多くの時間が残されていないので、本題に戻らせてもらう。グーグルがどのようにリンクを解釈しているにせよ、重要なのはユーザーの行動である。特定のセクションから視線が離れる状況では、有料リンクは目立ってしまう。フッターやサイドバーの隅よりも大きなダメージをもたらすだろう。なぜなら、「このウェブマスターは狡猾」だと思われると、機械的にユーザーを失ってしまうからだ。

ただし、もちろん限界はある。このようなリンクからユーザーの視線を自然に動かすサイトでは、有料リンクが自然に存在するように見える。それでも、20本の営利目的のアンカーテキストのリンクが主要な領域に配置されているなら、必ず見つかる。しかし、その他のリンクとミックスさせ、サイトは今まで通りの取り組みを行っているなら – 優れた、価値をもたらすリンクを自然に獲得している – やはり実施する価値はあるのではないだろうか。

SEOコンサルタントは、この点について考える必要がある。営利目的のアンカーテキストをこのサイトで自然に掲載したとしても、このサイトの未来に影響を与えるようなことになるのだろうか?私の視線は自然にどこに引き寄せられるのだろうか?通常のトラフィックは、この点に関してどのように感じるのだろうか?リンクを評価する際は、いろいろなことを考えなければならない。

ブログのアーカイブに配置されたリンク

時折、ブロガーは、友達のリクエストに応え、アーカイブを過去に遡り、古い記事にアンカーテキストを挿入することがある。メリットは明らかである – ユーザーは、このような記事にアクセスすることはほとんどなく、検索のトラフィックがコンバートする確率が低い(購読)ことを除けば、有力なサイトの記事にリンクを加える費用対効果のメリットは明白だ。

(ブラックハット推進派にとって)許し難いのは、この行為に、有料リンクが全く関わっていないことだ – このようなリクエストをするには、深く、個人的な関係が必要とされるためだ。「ブログアーカイブ」のブローカーは存在しない。現在の定義に則れば、これ以上の“ブラックハット”はない。

このような状況では、この手のリンクは、引き続きリンクを獲得しているホームページからの“1度限り”の取り組みであり、読者は内部で起きている有害な行為には気づいていない。やはり、この行為は、人気の高いウェブサイトで頻繁に行われている。くまなく調べていくとポルノのサイトですら見つけることが出来る。実際に私は見つけたことがある。つまり、このレベルまで堕落する可能性があるのだ。

しかし、クリーンな場合もある。友情/ドメインのオーソリティを苦労して獲得したはずである。友達からリンクを求められたら、私ならAptus保険短期の健康保険のサイトにリンクを張る。友達に手を貸しただけであり、特にやましい気持ちはない。金銭的なやり取りもない。

それは広告?いいえ、画像リンクです

バナー広告が必要だろうか?ただし、ハイパーリンク化されたバナー広告とは、異なる手法がある。イメージのalt tagをキーワードに代えて、アンカーテキストのメリットを元のウェブサイトにもたらす行為は、質の高いシグナルとまではいかないまでも、間違いなく遥かに自然に見える。

質の高いサイトは、広告を掲載しているため、ナイーブな読者にとっては、SEOの価値を得ることが主な目的のリンクは、通常のアドセンスの広告のように見える。間違いなく、この戦略を利用するほど賢いウェブマスターは、“広告”収入を最大限に増やしながら、イメージを維持するスキルを持っているはずである – 少なくとも、帳簿には広告と記載したいはずである。

サービス/推奨広告のプロバイダー & SEO

サービス/ソフトウェアのプロバイダーは、自分のウェブサイトでペナルティーを受けることなく、製品を購入した顧客について堂々と語ることが出来る、ユニークな権利を持っている。アンカーテキストを利用することは出来ないかもしれないが、「イメージのalt」タグの例を見れば分かるように、ソフトウェアを買った人/推奨広告を提供した人に対するメリットとして、容易に実施することが出来るだろう。このような顧客の推奨広告は、サービス/ソフトウェア製品に関して、中途半端な取り組みに終始していたSEOに精通する企業にとって、“転機”となる可能性がある。

あの大手SEO会社のRavenは、私に推奨広告を求め、昔務めていた会社にリンクを張ると提案していたが、思い切りしくじっていたため、私は怒りに任せて、巨大なアフィリエイトのイメージをサイドバーに掲載した。もちろん、これは皮肉だが、リンクの提案が行われた2週間、この証言広告からは、まったくリンクが届かなかった。私は本当にRavenが好きになった。

P.S. – Ravenへ、 Internet Marketing Tools

SEO業者は、クライアントのサイトを上位にランクインさせるためには、何でもしなければならない点を受け入れている、同じような人達を顧客に持つことが多い。ある時点までは、オーディエンスは、あからかさまなアンカーテキストの提案の多くを受け入れる。事実、ある有名なSEO関連のブロガーは、先週、ポルノサイトにリンクを張っていた – それでも、200本を超えるリツイートを獲得していた。さすがに私はポルノサイトは避けるが、これは実際の出来事であり、受け入られている事実には、良質なコンテンツを嫌うSEOブロガーの懐の深さがよく現れている。

サービスのプロバイダー – およびインターネットマーケティングサービスのプロバイダー全般 – は、 – オーディエンスの怒りを買うことなく、劣悪なサイトに自然にリンクを張ることが出来る点を知ってもらいたい。その後も、自然なリンクは引き続き引き寄せられてくる – コンテンツがリンクに値することが条件だが。

ブレンドされた営利目的のアンカーテキスト

時々しか発生しないため(偶然のこともある)、これは最も強力な戦略だと言えるだろう。ブロガーは、URLやウェブサイトを「Tシャツ」や「すごいコンピュータ」のようなアンカーテキストを基に描写する – なぜなら、理に叶っているためだ。そのため、トピックが関連する、一度きりのアンカーテキストのリンクは、オーディエンスに確実に受け入られれる。また、とりわけ強力なキーワードをターゲットにする多くのホームページに対して、グーグルが「最適なURLの取得」を行うきっかけを作ったのが、この行為である可能性もある。なぜなら、トピックが関連していても、あまり理屈に合わないウェブサイトにリンクが向けられることがあるためだ。

SEOにとって問題なのは、妥協点がほとんどないことだ – 上述した指摘をウェブマスターに納得させるのは困難であり、要請をしたところで、常軌を逸した、暴挙だと見なされるのがオチである。試したいなら、1本ではなく、数本のリンクを引き出してみよう – 恐らく、同じような考えを持つSEOのスタッフによって、多くの営利目的のアンカーテキストのリンクが続くようになり、その結果、リンクを掲載したサイトと共にリンクの価値が減っていく“釣鐘曲線”の餌食になるだろう。運良く(もしくは、巧みに)この取り組みに賛同してくれるウェブマスターを見つけたなら、金メダルクラスの価値のあるリンクを獲得したようなものだ。

価値が上がるリンク

他にも戦略はあるかもしれない。その中には、グーグルのウェブマスターガイドラインで承認されていない行為を必要とする戦略もあるだろう。そのため、細心の注意を払って、行動してもらいたい。ただし、この記事からは、「リンクの価値が時間の経過とともにどのように変わるのか」を真剣に考えてもらいたい。価値は上がるのだろうか?下がるのだろうか?上がるプロセスを促すには、どうすればいいのだろうか?

リンクが掲載された後に、ウェブマスターに対してメッセージを綴り、ウェブマスターの見方を「ゴールドを得るために対価を支払う」から変えて、リンクをゴールドにする取り組みを推薦することが出来る日はやって来るのだろうか?自分がSEOサービスで生計を立てていることを忘れるべきではない – 助けてくれた人に力を貸すことで、自分が得をするのだ – その後、そのリンクが最大の価値を得られるように、今度は助けてもらうことが可能になる。

利益はゼロサムゲームではない – 他のサイトを助けて、自分のリンクの価値を積み重ねていってもらいたい。


この記事は、Ross Hudgensに掲載された「How To Act Blackhat And Get Away With It」を翻訳した内容です。

どれもSEOを意図していたとしてもブラックハットかといわれると、グレーゾーンでもないような、ただ大量にやってしまうと一気にグレーゾーン越えする可能性もなくはないものでしょうか。最近のゲストブログ取締り問題にしても日本はともかく英語圏では一大SEO産業と化していましたし、その結果を受けての大掛かりな取り締まりだったわけですし。SEOに限らず、何毎もほどほどの範囲でやっておくのが無難とはいえそうです。それとは別にリーズナブルサーファーとGoogleの評価について書かれていた部分もナルホドと思わせる点が多分にありました。「Googleはそこまでリンクを意識して評価している」ということは簡単ですが、実際の現実性考えると様々な障壁が技術面、リソース面でありそうですし。とはいえ、いずれはそれこそスカイネットのような人工知能ロボットが各サイトでクロール&悪質なSEOが行われていないかチェックしに訪れる、ような時代が来るのでしょうか。。。今も半分似たようなものですけどね。 — SEO Japan [G+]

GoogleがChromecast SDKを全デベロッパに公開

Googleが、テレビをインターネットテレビにしてしまうHDMIドングルChromecast発売したときは、一部の少数のデベロッパしか、そのためのアプリケーションを開発できなかった。でも、そのうち完全オープンにするとGoogleは言いつづけてきたし、そして今日(米国時間2/3)、 その約束が果たされた

今後は、非常に多様なChromecastアプリケーションの出現が期待される。現状では、NetflixとHulu PlusとYouTubeとPandoraとあとわずかしか、テレビへキャスト(cast, 放送)できない。これからはSpotifyでもFacebookでもTwitterでも何でも、テレビの大型画面で楽しめるようになる。彼らが、Chromecastをサポートする気にさえなれば。

デベロッパはGoogle Cast Software Development Kit(SDK)をダウンロードして、自分のWebアプリケーション~Webサイトの中へChromecastのサポートを組み込む。同社によると、アプリケーションにそのSDKを統合する作業は“簡単だ”という。料金はユーザ登録時の5ドルだけで、それを払うとSDKを使うための自分用のデベロッパコンソールにアクセスできるようになる。このコンソールから、アプリケーションを登録したり、テスト用デバイスを認証したりする。

メディアプレーヤーはChromecast自身が提供するデフォルトのものを使ってもよいし、各社が自社ブランドのを作っても良い。また受信側も、MPEG-DASH、HLS、Microsoft Smooth Streamingなど標準のストリーミングプロトコルをサポートするカスタムレシーバを作れる。またGoogleは、いくつかのサンプルアプリケーションをGitHubから提供している。

〔Google Developers Blog上の発表記事。〕

*上記のコメントより:
Anand Mistry
I hate to say this, but I’d like to -1 this. Its great that Google has finally released an SDK, but there’s no sign of a native SDK or protocol documentation. So I won’t be able to cast from VLC, or cast my desktop without chrome, or any number of other useful use cases.

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Googleが故意に不明瞭な表現を心掛ける理由

SEO関連のポリシーについて公式発言をする度に、底に潜む微妙な曖昧さがウェブマスターを混乱に陥れてきたGoogle。もちろん全ての事象を100%明確に言い切ることはGoogleのアルゴリズム上も難しいでしょうし、それを言い切る事自体はGoogleにとっては予想できない(できますか)火種を抱え込むことになりかねないですし、数々の「のらりくらり」発言もわからなくはないです。とはいえ、Googleのアルゴリズムがかつて以上に圧倒的な進化を見せ、大抵のスパムSEOは完全排除しつつある今日のGoogle。実際、公式見解の曖昧さは以前より改善されてきた気もしますが、なんだかんだいっても検索順位に一喜一憂してしまうウェブマスターにとってはさらなる明確さを求めたいのもまたしかり。今回はそんなGoogleの曖昧発言に潜む意図を考えようという面白くもあり学べることもある記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

SEOコミュニティには、グーグルに対する不満を募らせている人達が大勢いる。その理由の一つに挙げられるのが、コミュニケーションのギャップの存在である。

と言っても、単純な米国英語と英国英語のような違いではなく、スワヒリ語とラテン語の違いに近い。大勢のパブリッシャー — そして、大勢のSEOのエキスパート — が、グーグルが方針を伝える度に腹を立てている。次の視力検査表には、大勢のSEOの関係者の、グーグルのコミュニケーションに対する感情がよく表れている:

Google Clarity in Communication?

要するに、SEO業界には、グーグルは確かに頻繁にコミュニケーションを取っているものの、同社が意図的に曖昧な表現を用いて、誤解を自ら導き出していると考えている人達が大勢いるのだ。 片や、グーグルは、明確に表現する努力をしていると考えている。このギャップは、なぜ出来てしまうのだろうか?その理由を探っていこう。

戦略 vs 原則

毎回SEOの戦略について、グーグルに尋ねることが、問題が発生する要因の一つになっている。この戦略は大丈夫か?グーグルの立場では、このタイプの質問は、羊の皮をかぶった狼のように思えるのかもしれない?グーグルにとっては、次のように質問が続いているような気がするのだろう:

  1. ゲスト投稿しても問題ないか?
  2. プレスリリースを配信しても問題ないか?
  3. dofollowのネットワークに参加しても問題ないか?
  4. 大量のフォーラムにリンクを落としても問題ないか?
  5. 赤ちゃんから飴玉を取っても問題ないか?
  6. 質の高いコンテンツを作っても問題ないか?
  7. 企業の汚職が起きても問題ないか?
  8. 求めていないリンクを受け取っても問題ないか?
  9. 近親相姦は問題ないか?
  10. ニューヨークタイムズからインタビューを受けても問題ないか?
  11. ソーシャルメディアでコンテンツをシェアした結果、優れたリンクを獲得しても問題ないか?

明確な戦略はスパマーを招く

一つ目の質問でさえ意見が分かれる。「ゲスト投稿しても問題ないか?」と言う問いは、「スピンした大量のブログの記事を、全く編集上の管理が行き届いていない質の低いサイトでばら撒いても問題ないか?」と言い換えることも出来る。SEOの潜在的な戦略に関する質問を受ける際に、グーグルが恐れるのは、この「解釈」である。つまり、「こうやってスパムしてもいいか?」とグーグルには聞こえるのだ。

また、戦略的なレベルで良し悪しをハッキリ示してしまうと、スパマーがさらに暗躍するきっかけを作ってしまう難しさもある。良い戦略について明確な指針をグーグルが策定する度に、スパマーは、質、または、量の面で(あるいは両方)悪用する方法を編み出していく。例えば、ゲスト投稿の質問に関して、答えはYesであるべきだが、SEO業界には、このコンセプトを完全に悪用した連中が大勢いる。

グーグルは、SEOの戦略に関して、ハッキリと意思を伝える行為の危険性を次のように理解しているのかもしれない:

Google Sees Spammers at the Gates

スパム万歳

正直に言うと、私の祖先はノルウェー人であり、スパマーをバイキングに例えるのは抵抗があったが、言いたいことは分かってもらえたはずだ。その結果、グーグルは、 パブリッシャーが従うべき原則を取り上げるようになる。グーグルの結論は次のようなメッセージになる:

Google Prefers to Communicate Principles

インターネット上では、検索エンジンの存在は忘れて行動せよ。

心からの支持の証であるリンク以外は手に入れるな。

影響を与えて獲得したリンクは、良いリンクではない。

コンテンツを差別化せよ。

ビジターに最高の価値を提供せよ。

原則 vs 戦略

グーグルは、原則に焦点を絞っている。なぜなら、多くの質問がグレイゾーンに入るためだ。ゲスト投稿の質問を再び例にとって考えてみよう。適切に実施すれば、全く問題はない。審査の厳しい質の高いサイトにターゲットを絞り、優れた作品を提供しよう。その後、ソーシャルメディアで強力にプッシュし(自分のソーシャルメディアのフィードで宣伝する取り組みは、効果が高い)、効果的な宣伝を心掛け、コンテンツ自身がリンクを獲得する環境を作ってもらいたい。すると、提供元を示すリンクによって、価値がもたらされる。これは、先程挙げたアーティクルスピニングとは、正反対に位置する取り組みである。

グーグルが、SEOについて曖昧な表現をする理由はもう一つある。グーグルは、同社が容易に探し出し、無視することが可能な戦略をスパマーが追求し、時間を無駄に費やさせることに快感を覚えているのだ。 グーグルが、必要以上に明確な表現を心掛けるようになると、スパマー達は、有効ではない戦略を諦めて、グーグルがなかなか検知することが出来ない戦略に取り掛かるようになるだろう。スパマーが目立つ状況は、良い傾向である。

オーソリティを築き上げる戦略

明確な表現に関するグーグルのアプローチは、今後も変わることはないだろう。グーグルが採用する原則を理解し、肝に銘じ、優れたコンテンツの作成、そして、効果的なビジネス(およびコンテンツ)の宣伝に力を入れるべきである。

SEO業界は、リンクを大量に獲得する巧妙な手法を探すよりも、現実の世界の評判を築き上げ、最終的に、その他の信頼されている人達から認めてもらえるような戦略に焦点を絞るべきである。これこそグーグルが求めている行為であり、最高のリンク構築戦略である可能性が高い。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google And SEO Communications: Swahili Vs. Latin」を翻訳した内容です。

気合を入れて前置きを書いたのですが、意外とすんなり終わってしまった汗 記事でした。スパマーが存在する以上、100%全てを明かすことはできない、検索の隙間を突くようなSEOを考える暇があれば良いコンテンツを作りオーソリティを築いてGoogleのアルゴリズム変動に簡単に左右されないサイトを構築せよ、という結論はいつものパターンでした。結論、最初のGoogleの画像が一番面白かったですね m(_ _)m — SEO Japan [G+]

カリフォルニア州当局、Googleに謎の艀(はしけ)の移動を勧告

時として、早く動いてぶち壊すことは、壊れた物を残すことになる。今日(米国時間2/3)報じられたニュースによると、州機関であるサンフランシスコ湾保全開発委員会(BCDC)は、Googleに対してその悪名高き謎の艀(はしけ)を移動するよう勧告した。

同社は必要な認可を受けずに建設を開始したものと思われる。APは、BCDC専務理事、Larry Goldzbandによると、トレジャーアイランド開発委員会(TIDA)は、同プロジェクトを許したことに関して罰金あるいは「執行手続」を科される可能性があると伝えている。

Google広報はTechCrunchに対して、「先ほどサンフランシスコ湾保全開発委員会から書簡を受け取り、精査しているところ」であると答えた。

TechCrunchは、BCDCおよびTIDAに連絡を取り、APの記事に関してコメントを求めている。
Googleの艀は数々の臆測を呼び、結局はGoogleのオモチャを展示するハイテク・ショウルームであることが以前明かされた。クール、ではあるが大衆の注目を維持するほどの悪役ではない。

これで艀が公式の場となるためには、新たな安住の地 ― あるいはしかるべき認可 ― を見つけなくてはならなくなった

画像:Portland Press Herald

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Google 2013年Q4:売上168.6億ドルはアナリスト予測超え、EPS 12.01ドルはモトローラの不振で予測に届かず


先ほどGoogleは2013年Q4の収支を報告しその内容はウォール街の予測にほぼ沿うものだったが、1株当たり利益は予測を下回った。これはMotorolaの損失が前年同期の2倍と予想以上に振るわなかったためだ。

過去3ヵ月間に同社は、売上168.6億ドル、純利益33.7億ドルを記録した。非GAAP1株当たり利益(EPS)は12.01ドル、GAAP EPSは9.90ドルだった。

「2013年を再び勢いと成長の四半期で終えることができた。Google単独の売上は前年比22%増の157億ドルだった」とGoogle CEOのLarry Pageが声明文で語った。「われわれは幅広い製品の改良および事業目標において大きな成果を上げた。引き続きユーザー体験に全力を注ぐことで、人々の生活を改善していくことを楽しみにしている」。

収支報告前には多くのアナリストたちが、同社の1株当たり利益はモバイルとYouTubeの広告売上に支えられて約16%上昇すると予測していた。アナリストの総意は、Googleの売上を167.5億ドル(前年比37.8%アップ)、1株当たり利益を12.26ドルと予測していた。

昨期は、売上148.9億ドル、純利益29.7億ドル、EPS 10.74ドルだった。

Googleは直近の3四半期連続でウォール街の予測を上回っており、主にこれはAdWords拡大キャンペーンの売上好調によるものだ。しかし全体では、Googleの広告成績を測る鍵となる指標であるクリック単価が、Q3には4%、前年比では8%ダウンと減少傾向にある。一方有償クリックは、Q3に8%、前年比26%増加している。今期(Q4)の有償クリック数は31%増、クリック単価の減少は2%に留まった。

4Qのトラフィック獲得コストは33.1億ドルと、前年同期の30.8億ドルから増加した。これはGoogle全売上の24%に当たる。前年は25%だった。

ここ数週間のGoogleは特に興味をひいていた。32億ドルでNestを買収したことを発表し、つい昨日には(今日の収支報告に合わせたに違いない)Motorolaの大部分をLenovoに売却することを表明した。

Motoralは、2012年にGoogleが買収して以来損失を出し続けてきた。昨四半期の経常損失は2.48億ドルで、今期は12.4億ドルを売上げたが3.84億ドルの損失だった。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Google、Motorola Mobilityを29.1億ドルでLenovoに売却―特許の大部分を手元に残す

GoogleはMotorola MobilityをLenovoに29.1億ドルで売却した。2011年にGoogleがMotorolaの携帯電話事業を保有する特許を含めて買収したときの価格は125億ドルだった。

Motorola MobilityのCEO、Dennis Woodsideによれば、Googleは今後もMotorola Mobilityの特許ポートフォリオの「圧倒的部分を保有する」という。 Lenovoは現在Googleと結んでいる提携関係にもとづき、特許を含むMotorolaの膨大な知的財産の利用を続けることができる。Lenovoは約2000件の特許とMotorola Mobilityのブランド名を含む全資産を譲り受けた。

GoogleがMotorola Mobilityを買収した際に、これはハードウェア製造事業に乗り出すためなのか、特許紛争で自らを防衛するために特許権を取得することが目的だったのかと盛んに議論された。結局答えはその中間にあったようだ。Motorola特許はそれ自身ではGoogleの特許紛争で目覚ましい効果を挙げなかったものの、SamsungなどのハードウェアメーカーにクロスライセンスすることによってGoogleがAndroid陣営のリーダーとしての地位を強化することに貢献した。

同時にGoogleの買収と投資によってMotorolaの自己改革が大きく進んだ。同社は今や優れたスマートフォンを数機種市場に送り出し、好評を得ている。また最近ではDARPA(国防高等研究計画局)の長官を研究開発の責任者にスカウトして注目された。

GoogleはこれまでにケーブルTVのセットトップボックス事業などいくつかのMotorolaの資産を売却している。 その結果Motorolaの特許資産をGoogleは55億ドルで購入したことになる。それが高かったか安かったかの計算はともあれ、戦略的にはおおむねGoogleの勝利と見てよいだろう。アナリスストのBenedict Evansの試算によればGoogleのMotrola購入金額は実際には120億ドルではなく71.5億ドルだったという。そうだとすればGoogleがMotorolaの買収と売却で計上した損失は20億ドルにすぎないことになる。GoogleがMotorolaを再生させた結果、現在世界最大の消費者向けコンピュータ・メーカーであるLenovoの傘下に巨大なAndroidメーカーが生まれた。その一方、GoogleはNestやBoston Dynamicsのような有望なハードウェア・スタートアップを買収し、最高の人材を手に入れている。

GoogleのCEO、Larry Pageは今日(米国時間1/29)のプレスリリースで、 「(Motorolaの売却は)われわれの他のハードウェア事業に大きな路線の変更があることを意味するものではない。たとえばウェアラブルやホームオートメーション市場はまだ成熟しておらずダイナミックな発展の途上にある。これはモバイル事業とは大きく異る状況だ。われわれはこれらの新しいエコシステムの中で驚くべきプロダクトをユーザーに提供していくつもりだ」と述べた。

Motorolaの買収と売却は表面的な算術計算とは異なり、ジグソーパズルのさまざまなピースをしかるべき位置に収めていくと、単に持ち出しに終わったというわけではなさそうだ。

Image Credit: Hades2k

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+