政府発行のIDカードなど560種類以上の書類に対応、インドの書類発行・認証アプリ「DigiLocker」のユーザー数が1億人を突破

インドで個人が政府発行のIDカードなど560種類以上の書類のコピーをデジタル化して保存できるアプリ「DigiLocker」。同サービスを提供するDigiLockerが、ユーザー数が1億人を突破したと発表した。

インドの電子工学・通信技術省が6年以上前に考案したこのアプリは、ニューデリーがペーパーレスのガバナンスエコシステムを構築しようとする試みとなる。

現在、個人は日常生活の中で、さまざまな文書を物理的に所有したり扱ったりしなければならない。例えば、空港や駅での身分証明書、通勤時の運転免許証、就職活動時の学歴証明書、保険金請求時の契約書類などが必要となる。

DigiLockerは、これらの文書のほとんどをAPIで取得、デジタル化、保管する。データはほぼすべての政府機関、いくつかのフィンテックサービス、ほぼすべての保険会社で個人の身元認証などとして認められている。ユーザーそれぞれは1GBの保存容量を得る。

2020年に3800万人のユーザーがいたこのアプリは、公式の統計によると、現在では約50億の文書を保存している。これは、このユニークなプラットフォームにとって実に驚くべき数字だ。

画像クレジット:Getty Images

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(文:Manish Singh、翻訳:Hiroshi Iwatani)

約99億円費やした米国税庁、結局顔認証での本人確認を取り止め

IRS(米内国歳入庁)は米国時間2月7日、同庁のオンラインポータルにログインしようとする米国の納税者から生体情報を収集するサードパーティ顔認証システムの使用を取り止める計画を発表した。

IRSは、ID.meという請負業者が構築したこの技術を、数週間以内に放棄するとしている。その代わりに、顔画像やビデオを収集しない「追加認証プロセス」に切り替えるとのこと。ID.meとの2年間の契約は8600万ドル(約99億円)に相当する。

IRSのChuck Rettig(チャック・レティグ)長官は、次のように述べている。「IRSは納税者のプライバシーとセキュリティを重要視しており、提起された懸念を理解しています。誰もが自分の個人情報がどのように保護されているかについて安心できるべきであり、当庁は顔認証を伴わない短期的なオプションを早急に追求しています」。

米国の徴税機関であるIRSのオンライン認証システムの更新は、2022年夏に全面的なロールアウトが予定されているが、米国民の機密性の高いバイオメトリックデータを収集することになると批判を受けていた。

確定申告者の多くはIRS.gov上でID.meシステムにすでに遭遇しており、オンラインログインのために顔映像の提出を求められていた。ID.meシステムでのログインに失敗すると、納税申告者は長いキューに入れられ、別のサードパーティ企業とのビデオ通話で本人確認を受けることになる。

レティグ氏に宛てた書簡の中で、Ted Lieu(テッド・リュウ)下院議員(民主党、カリフォルニア州選出)、Anna Eshoo(アンナ・エシュー)下院議員(民主党、カリフォルニア州選出)、Pramila Jayapal(プラミラ・ジャヤパル)下院議員(民主党、ワシントン州選出)、イベット・クラーク下院議員(民主党、ニューヨーク州選出)は、民間企業が何百万人もの米国民の顔データを収集することは、サイバーセキュリティ上のリスクがあると懸念を表明した。また、顔認識システムには、非白人の顔の誤検出率が高いというような人種的偏見が内在していることを示す研究結果も指摘した。

議員たちは「明確にしておきたいのですが、米国民は、IRSのウェブサイトにアクセスするための代替手段として、自分の生体情報を民間業者に提供するという選択肢はありません。強制的に提供しなければならないのです。」と書いている。

IRSが顔認証技術の導入を選択したことで、IRSはプライバシー保護派と対立しただけでなく、認証システムが不測の事態を引き起こすかどうかを評価する「厳正な審査」を受けない限り、顔認証技術を導入しないと公言している連邦政府の一般調達局(GSA)の見解にも反することになった。GSAの既存の本人確認方法は、生体情報を必要とせず、代わりに政府の記録や信用報告書のスキャンを利用している。

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画像クレジット:www.SeniorLiving.Org

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(文:Taylor Hatmaker、翻訳:Aya Nakazato)

デジタル庁、新型コロナワクチン接種状況のダッシュボードとオープンデータをリニューアル

デジタル庁、新型コロナワクチン接種状況のダッシュボードとオープンデータをリニューアル

デジタル庁は1月24日、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種状況に関するダッシュボードオープンデータを、3回目の接種状況を加えてリニューアル公開した。2022年1月24日現在、医療従事者のデータは公開準備中という。

データに関するライセンスは、「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス 表示 4.0」(CC BY 4.0)としている。また利用の際のクレジットは「デジタル庁」と記載する必要がある(「デジタル庁コピーライトポリシー」参照)。

このダッシュボードは、ワクチン接種記録システム(VRS)に記録された新型コロナワクチンの接種状況を、全国および都道府県単位で、グラフを用いて視覚的に把握できるというもの。これに関連するデータファイルは、オープンデータとして公開され、プログラムなどに利用できるよう、NDJSON(改行区切りJSON)形式またはCSV形式で提供される。

オープンデータの概要

  • 都道府県別接種回数詳細
    形式:改行区切りJSON (NDJSON)
    内容:ワクチンの接種回数を都道府県別に集計した統計データ
  • 接種日別接種回数サマリー
    形式:CSV
    内容:ワクチンの接種回数を接種日別に集計した統計データ
  • 都道府県別累積接種回数サマリー
    形式:CSV
    内容:ワクチンの累積接種回数を都道府県別に集計した統計データ

詳細は下記リンクをご覧いただきたい。
https://info.vrs.digital.go.jp/opendata/

農業助成金の申請支援を起点に金融サービスの巨人を目指すFarmRaise

左からFarmRaise共同ファウンダーでCEOのジェイス・ハフナー氏、プロダクト責任者のアルバート・アベディ氏、COOのサミ・テラティン氏(COO)

何かから始めなくてはならない。Jayse Hafner(ジェイス・ハフナー)氏とSami Tellatin(サミ・テラティン)氏がスタンフォード大学のMBAで出会い、米国の農業をもっと効率的にすれば国のためになりすごいビジネスにもなるという信念を共有したとき、2人は助成金から始めようと決めた。

バージニア州の牛牧場で育ったハフナー氏は、助成金の申請が、たとえ家族の牧場の持続可能な作業慣習を改善するためであってさえ、複雑で時間のかかる手続きであることを身を持って知っていた。一方、テラティン氏は、大学で生物工学を学び、USDA(米国農務省)で3年間農業経済を研究した。彼女もまた、助成金がもっと簡単に手に入れば農業従事者はもっと良い選択ができるはずだと感じていた。

FarmRaise(ファーム・レイズ)は、現在社員12名のカリフォルニア州サンディエゴを拠点とする設立2年の会社だ。2人がパロアルト拠点のPear VCのアクセラレーター・プログラムで知り合ったもう1人の共同ファウンダーであるAlbert Abedi(アルバート・アベディ)氏と力を合わせて以来、会社は目覚ましい進展を遂げてきた。

ハフナー氏によると、同社のプラットフォームにはすでに1万カ所の農場が登録している。それは口コミとちょっとした検索エンジンのマジック、そしてなによりも、Cargill(カーギル)やCorteva(コーテバ、2018年にDuPont[デュポン]をスピンアウト)などの炭素排出量削減目標をもつ農業の巨人と提携して、低炭素排出農業に関連する助成金申請でFarmRaiseの支援を受けるよう農業従事者に薦めてきたおかげだ。

FarmRaiseのプラットフォームでは、農場の詳細な実態を尋ね、FarmRaiseが彼らに代わってさまざまな助成金プログラムに手早く申請できるようにデータを構成する。そこに投資家が加わったことで、さらに勢いが増している。同社はつい最近、720万ドル(約8億2000円)のシードラウンドをSusa Venturesのリードで完了した。

しかし、多くのスタートアップと同じく、非常に広範囲に渡る金融サービス企業を目指しているFarmRaiseにとって、助成金(国も民間も)は出発点に過ぎない、とハフナー氏はいう。農場が十分なデータを渡せば、FarmRaiseは融資、器具の割引購入、さらには節税対策の支援も行うことができる、と同氏は話した。

これらのサービスの多くは第三者を経由して提供され、FarmRaiseは仲介手数料を受け取る仕組みだと彼女はいう。FarmRaiseは車輪の再発明をするつもりはない。しかし、農場が頼りにできる「フルスタック(複数業務に精通した)」のリソースが存在しない理由などない、と彼女は付け加えた。また、多様なサービスを提供することによって、助成金の申請結果を待つ間(6~12カ月かかるものもある)も利用者を満足させることができる。

自分たちにとって助成金は「くさび」だとハフナー氏はいう。「物語の終わりではありません」。

現在FarmRaiseは、人員を追加し、対象となる助成金を増やして、月額料金と獲得した助成金の10%を請求している現行サービスに顧客が確実に満足することに注力している。

正しく手続きを進めることが重要だ。助成金は大きなチャンスだとハフナー氏は言い、理由の1つとして農務省の助成金が「爆発的に増えている」ことを挙げた。

彼女は、新型コロナウイルスの蔓延によるサプライチェーン崩壊に苦しむ農家を支援するために「数百億ドル(数兆円)」規模の資金を配布したトランプ政権の政策を示した。

バイデン政権もFarmRaiseを勇気づけていると感じるとハフナー氏は付け加えた。「重点的な保護基金拡大が見られ、今後倍増する可能性が高いと見ています」。「持続可能な農業は、農家の利益性を高めるだけでなく、炭素排出量を抑制して気候変動対策に寄与します。そこには本当に限りなくたくさんの恩恵があるのです」。

同社のシードラウンドには、他にCendana Capital、Ulu Ventures、Pear、Better Tomorrow Ventures、Incite Ventures、およびFinancial Ventures Studioが参加した。

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(文:Connie Loizos、翻訳:Nob Takahashi / facebook

マイナンバー特化のデジタルソリューションを提供するxIDが総額2億円調達、金融・保険領域でのサービスを加速

マイナンバーカードに特化したデジタルIDソリューション「xID」(Android版iOS版)を提供するxID(クロスアイディ)は1月19日、第三者割当増資による総額約2億円の資金調達を実施したことを発表した。引受先は、スカラ、セゾン・ベンチャーズ(クレディセゾンのCVC)、SOMPO Light Vortex(SOMPOホールディングスのデジタル事業子会社)。

デジタルIDソリューション「xID」は、ユーザー向けの「xIDアプリ」と、開発者向けのAPI based SaaS「xID API」からなる。xIDアプリについては、初回登録時にマイナンバーカードの署名用電子証明書をスマートフォンのNFCで読み取り、本人確認後IDを生成することでより手軽に本人認証や電子署名が可能になるというもの。

また同社は、金融・保険領域を中心として、マイナンバーカード・xIDアプリを利活用したサービスの推進・加速に向け、各企業と以下取り組みを主とした協業・提携を進め、この連携を強固なものとするため資本提携を行った。

各社との取り組み

  • スカラ:スカラグループでは、主要顧客である大手企業、自治体向けに数多くのデジタルプラットフォームを開発、提供している。今後様々な業界で本格化するオンラインでの本人確認・電子署名・電子契約において、マイナンバーカードと連携した「xIDアプリ」を活用した次世代のデジタルプラットフォームの企画・開発の協業を推進する
  • クレディセゾン:クレディセゾンが発行するクレジットカード申し込み時の本人確認手続きに、xIDのデジタルIDソリューションを導入。ペイメント領域・ファイナンス領域において、次世代デジタルIDを活用した様々な協業に取り組む
  • SOMPO Light Vortex:行政との連携によるパーソナルデータのデータ分析や活用推進、住民の利便性向上につながる非保険領域でのデジタルサービスの提供に取り組む

2012年5月設立のxIDは、「信用コストの低いデジタル社会を実現する」をミッションとするGovTech領域のスタートアップ企業。2020年4月より「マイナンバーカードを、スマートに。」をサービスミッションに掲げ、xIDアプリとxID APIの提供のほか、デジタルIDを活用した民間・行政向けシステム開発を事業として展開。2021年12月には、アプリの大幅なUI・UXの改善と、API機能をアップデートしたxIDバージョン4.0をリリース。マイナンバーカードの署名用電子証明書による電子署名機能の提供も開始した。

2022年1月現在、xIDは全国の200を超える自治体において電子申請サービスなどで利用されているという(無償トライアル期間中の自治体を含む)。

マイナポイント第2弾が2022年1月1日スタート、最大計2万円を還元

マイナポイント第2弾が2022年1月1日スタート、最大計2万円を還元

マイナンバーカードの取得・利用促進を目的とした「マイナポイント」事業の第2弾が2022年1月1日に始まります。金子総務大臣が記者会見で明らかにしました。

マイナポイント第2弾では、3つのキャンペーンを用意します。

1つ目は、マイナンバーカードを新規に取得した人に最大5000円相当のポイントを還元します。マイナンバーカードをすでに取得した人のうち、現行マイナポイントの未申込み者も対象となります。

2つ目は、マイナンバーカードを健康保険証として利用登録を行った人に7500円相当のポイントを付与します。すでに登録・利用申込みを済ませた人も対象となります。

3つ目は、マイナンバーと公金受け取り口座を紐付けた人に、7500円相当のポイントを付与します。

なお、現時点では概要が公表されたのみで、詳しい内容は決定次第マイナポイントの公式ホームページで案内されます。

(Source:総務省(マイナポイントサイト)Engadget日本版より転載)

総務省がプログラミング未経験者も参加できる地理空間情報学習研修を無料開催、災害発生時を想定し課題解決を目指す

総務省がプログラミング未経験者も参加できる地理空間情報学習研修を無料開催、災害発生時を想定し課題解決サービスの開発目指す

ハッカソンやアイデアソンの運営を行うHackCampは、総務省の委託事業「令和3年度地理空間情報を活用可能な人材の裾野拡大に向けた人材育成プログラムに関する調査研究の請負」の一環として「Geospatial Hackers Program 2021」をオンライン開催する(受講無料)。

これは、防災・観光・地域活性化などの有用なデータを可視化する技術「地理空間情報」の担い手育成を目的とした研修プログラム。自治体職員・NPO・市民団体・学生などプログラミング未経験者向け「初学者コース」と、プログラミング経験者向けの「技術者コース」とがある。動画教材を使い、実践的な学習をオンラインで行うというものだが、具体的な流れは、動画を使った自習(ハンズオン講習会の準備)、地理空間技術者によるハンズオン講習会、サービスプロトタイプ作りのための実践研修となっている。

講師は、実際に災害支援に参加した専門家である、高知県立大学の神原咲子特任教授(初学者コース)、静岡県建設政策課チーム(技術者コース)が担当する。実際に、「隣県で災害が発生した」という想定で被災地の課題解決に役立つサービスをチームで開発し、デモデーで優れたアイデアが表彰される。

「Geospatial Hackers Program 2021」概要

初学者コース

  • 対象者:プログラミング未経験者。自治体職員、NPO、市民団体、学生など。MS Officeが使える程度のコンピューターの知識が必要
  • 学習目標
    ・地理空間技術の概念とデータの種類を知る
    ・地理空間情報でできることを知る
    ・オープンデータを自分の力で地図に表現できる
    ・チームで1つのサービスを開発する
  • ハンズオン講習会日程と内容
    ・2022年1月8日9:30〜12:30
    ・オープンソースのデスクトップGISソフト「QGIS」×オープンデータで避難所地図を作ろう

技術者コース

  • 対象者:プログラミング経験者。地理空間情報技術が未経験のエンジニアやプログラマー。シビックテックに興味のある技術者
  • 学習目標
    ・オープンソースのデスクトップGISソフト「QGIS」を操作・活用できる
    ・ウェブ地図ソフト「leaflet」を活用したウェブ地図が制作できる
    ・点群データの概要と基本的な活用ができる
    ・アイデアを地図サービスに展開するプロセスを習得する
  • ハンズオン講習会日程と内容
    ・2022年1月9日9:30〜14:30
    ・Leafletを利用した、地震ハザードステーションJ-SHISによる地震情報の可視化
    ・静岡県による3次元の地理空間情報「VIRTUAL SHIZUOKA」の点群データを使ってみよう!

実践研修は東日本エリアと西日本エリアに分かれて行われる。

東日本エリア日程と内容

  • 初学者向け
    ・2022年1月22日9:30〜17:00(Day1 / インプット・アイデア出し)
    ・2022年1月23日9:30〜17:00(Day2 / プレゼンテーション・参加者投票)
  • 技術者向け
    ・2022年2月5日9:30〜17:00(Day1 / インプット・アイデア出し)
    ・2022年2月12日9:30〜11:30(自由参加・中間報告)
    ・2022年2月19日9:30〜17:00(Day2 / プレゼンテーション・参加者投票)

西日本エリア日程と内容

  • 初学者向け
    ・2022年1月29日9:30〜17:00(Day1 / インプット・アイデア出し)
    ・2022年1月30日9:30〜17:00(Day2 / プレゼンテーション・参加者投票)
  • 技術者向け
    ・2022年2月6日9:30〜17:00(Day1 / インプット・アイデア出し)
    ・2022年2月13日9:30〜11:30(自由参加・中間報告)
    ・2022年2月20日9:30〜17:00(Day2 / プレゼンテーション・参加者投票)

デモデー「Geospatial Hackers Program Demo Day」は2022年3月5日(予定。オンライン開催)となっており、各実践研修における参加者投票で、1位を獲得したアイデアについて発表・表彰を行う。

詳細はこちらから:https://ghp.connpass.com/

参加申し込みはこちらから:https://forms.gle/ctttEWi9FeDLqwc6A

10万人以上が利用、暮らしの悩みを70名以上の議員にワンタップで直接相談できるissues運営元が6500万円調達

暮らしの悩みを地元議員に直接相談できる「issues」の運営元が6500万円のシード調達、副業メンバーの積極採用を開始

暮らしの悩みを地元議員にワンタップで直接相談できるウェブサービス「issues ~くらしの悩みをみんなで解決~」を運営するissuesは11月1日、シードラウンドにおいて総額6500万円の資金調達を発表した。引受先は、mint、East Ventures、笠原健治氏(ミクシィ取締役)、堅田航平氏(Gojo&Company CFO)、土屋尚史氏(Goodpatch代表)、角田耕一氏(ヤプリCFO)、日比谷尚武氏(kipples代表)、古川健介氏(アル代表)、松岡剛志氏(レクター代表)、宮崎真理子氏(元フローレンス副代表理事)。調達した資金は、組織拡大、プロダクト改善、マーケティング強化、マネタイズ実績拡大などに活用される。

issues ~くらしの悩みをみんなで解決~は、住民ユーザーが個人の力では解決できない悩みを地元議員に直接相談することができ、議員ユーザーは地元住民のニーズの把握・課題解決の報告・支持拡大へとつなぐサービス。これまでに東京都内在住の20代から40代の無党派層を中心とする10万人以上に利用され、様々な政党(自民・公明・立憲・国民・維新・共産・無所属など)に所属する議員70名以上が登録、10以上の自治体で4つの政策の実現を後押しした実績を持つ。

今回の資金調達を機に、政策作りDXの推進のほか、フルリモートで業務に携わる副業メンバーの積極採用も開始する。デザイナー、エンジニア、マーケター、広報、政策アドバイザーなど幅広いポジションで人材を募集し、次回の資金調達ラウンド以降のフルタイム採用に向つなげたいという。
暮らしの悩みを地元議員にワンタップで直接相談できるissues運営元が6500万円のシード調達、副業メンバーの積極採用を開始

これまでの伝統的な政策作りにおいては、主に町内会・自治会・業界団体・労働組合といった中間組織が住民のニーズを吸い上げて政府に伝達し、実現した政策について周知する役割を担っていた。しかし2000年代ごろからライフスタイルの多様化が進み、都市部の20代から40代を中心に中間組織に属さない住民が増加。たとえば労働組合の組織率は、高度経済成長期には35%ほどで推移していたが現在では17.1%まで低下している(厚労省「労働組合基礎調査」2020年6月30日現在)。

このような背景を踏まえissuesは、中間組織が担う住民ニーズの吸い上げ・政策の周知機能を同社が補完・再構築することで、様々な社会課題を解決するインフラとなることを目指している。
暮らしの悩みを地元議員にワンタップで直接相談できるissues運営元が6500万円のシード調達、副業メンバーの積極採用を開始暮らしの悩みを地元議員にワンタップで直接相談できるissues運営元が6500万円のシード調達、副業メンバーの積極採用を開始

地域金融機関や中小企業の補助金・助成金申請業務のDXを支援する「補助金クラウド」クローズドβ版が11月公開

Stayway(ステイウェイ)は10月28日、地域金融機関や信用金庫における補助金・助成金対応業務のDX(補助金テック)を支援する「補助金クラウド」のクローズドβ版について、11月1日にリリースすると発表した。同クローズドβ版は、地域金融機関・信用金庫に限定提供を開始する。2021年度の正式版リリースを前提に、サービスの改良と開発を推進する。

今回のクローズドβ版では、補助金・助成金情報の提供の自動化に特化した機能を搭載しており、地域金融機関等とともにPoCを進め、今後機能の強化を図る。オンライン中心の取引が広がる中で、従来アナログに管理・分散している補助金等情報や、融資手法をデジタル化することで、より短い時間で補助金の情報収集・申請支援・融資を達成するという。

補助金クラウドは、国や自治体ごとに公開され、情報が散在している補助金などの複雑な情報収集の一元化や、外部の専門家に外注しブラックボックス化しがちな申請支援業務、煩雑化した融資業務を一貫して支えるプラットフォーム。

地域金融機関などで属人的になっている補助金・助成金案内業務の自動化や、外注により不透明になっている補助金など申請支援業務の可視化、さらにはつなぎ融資のスピード感を向上させるなど、補助金・助成金対応業務のDXにより、地域金融機関などの戦略的・効率的な業務プロセスの構築が可能となるという。

クラウド上で稼働するいわゆるSaaS型となっており、地域金融機関などの利用企業は自社ロゴをオンラインでアップロードすることで、自社名義のサービス(OEM型)として、法人顧客に対して補助金などの情報の自動提供、架電・メール・Zoomによる補助金・助成金支援業務のプロセス管理、補助金採択後のスムーズな融資が統合的に可能になる。

業務のデジタル化による工数軽減や法人顧客の採択率の向上に加えて、補助金などを利用する法人顧客の満足度を高める仕組みも強く意識して設計しており、「何を利用してよいかわからない」「申請するのが難しい」といった多くの事業者が抱える補助金関連の課題を解決するGovTech(ガブテック)の側面も有している。

また補助金クラウドでは、導入を希望する地域金融機関・信用金庫に伴走し、補助金等情報提供業務の効率化や業務コストの抑制・新たな収益源の獲得支援など、当該企業の提供する補助金・助成金サービスの課題に沿った最適なプラットフォームを設計するという。導入後もStaywayメンバーが運用を支援することで、業務フローの定着と、補助金・助成金サービスの継続的な付加価値向上に必要な改善案を提案するとしている。

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DoNotPayの「ロボット弁護士」は行政への穴あきや倒木の報告、損害賠償請求をサポートする

毎日、道路の同じ穴をよけて運転するのにも飽きているが、どうやって市役所に報告するのか?すでに報告したんだけどその報告はどこかへ蒸発したみたいで、誰も読んでないし、もちろん直してもいないのか?

行政の問題を訴える、という面倒なことを自動化によって面倒でなくしてくれるDoNotPayなら、助けてくれるかもしれない。同社が「ロボット弁護士」と呼んでいるサービスは、最初は駐車違反切符ともっと楽に戦えるために始まった。しかしだんだん、もっといろいろな切符があることがわかってきた。なかなかやめられないサブスクをやめて、返金してもらえる切符などももある。

その試みは新しいのか?道路の穴や道に倒れている木、壊れている街路灯などの報告を助けるなんてことが?それだけでなく、しかも自分の所有物に被害がおよんだら、行政に弁償もしてほしい。

画像クレジット:DoNotPay

DoNotPayの創業者であるJoshua Browder(ジョシュア・ブラーダー)氏は次のように語る。「普通の米国人がクルマを運転していてテールライトが壊れていたら、行政が切符を切って罰金を食らう。しかし道路の穴が放置されていても、市民は行政から金をもらえない。この不公平を治すために、行政のための修復チケットのようなものを作ろう、と思ったのです」。

市の問題をDoNotPayで報告しようとすると、問題を報告するだけか、賠償を請求するか、どちらかの選択肢がある。報告だけなら正しい部署を見つけてあなたの町の問題を報告するだけだ。そのときはDoNotPayのチャットボットが必要な情報をすべて集めて、報告者の氏名電話番号などとともに提出する。

賠償金が絡めば、簡易裁判所(小額裁判所)へ行くことになる。その場合DoNotPayのロボット弁護士が正規の弁護士として原告を代表することはないが、必要なドキュメントを作って、訴訟のために必要なことをすべて教えてくれる。

DoNotPayはブラーダー氏のサイドプロジェクトとして始まったが、短期間でもっと重要なものになってきた。「スタンフォードに在学しているときは、駐車違反切符を山ほどもらいました。たしかにひどいドライバーでしたが、行政が切符を切るのは、金儲けのため。必ずしも人を罰するためじゃありません。そこで最初の頃はDoNotPayを、自分や友だちを助けるために遊びで開発しました。作った2日後に友だちの1人がredditにポストして、クチコミだけで国際的に共有されました。1日にわずか10件だったのが、たちまち5万件になりました。これは、サイドプロジェクトどころか、もっと大きなプロジェクトだと理解しました。一般市民として、行政の食い物にされたくない、という日頃からの気持ちに、それは応えていたのです。その後6年間は、自分のすべての時間を捧げました」とブラーダー氏はいう。

ブラーダー氏によると、DoNotPayの報告機能は全米のおよそ50の大都市ですでに利用可能で、標準サブスクリプション価格(3カ月で36ドル約3960円)に含まれているという。

画像クレジット:DoNotPay

画像クレジット:DoNotPay

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(文:Greg Kumparak、翻訳:Hiroshi Iwatani)

クラウド型電子契約のクラウドサインが自治体初の「クラウドサイン for Microsoft Teams」実証実験開始

クラウド型電子契約の「クラウドサイン」が自治体初の「クラウドサイン for Microsoft Teams」実証実験開始

弁護士ドットコムSBテクノロジーは8月16日、共同開発した「クラウドサイン for Microsoft Teams」の実証実験を、自治体では初めて北海道茅部郡森町の役場で行うと発表した。

クラウドサイン」は、「紙と印鑑」をクラウドに置き換え、契約作業をPCだけで完結できるという、ウェブ完結型の電子契約サービス。電子契約機能では、「いつ・誰が・どの契約に合意したか」を証明する厳格な電子署名とタイムスタンプを付与可能。リモートワークの環境下においても契約書の証拠力を担保しながら、事業活動に重要となる円滑な契約業務を可能としている。2015年の提供開始以来、累計契約送信件数500万件以上の実績を持つ(2021年4月末時点)。

クラウドサイン for Microsoft Teamsは、Teams上において、クラウドサインによる契約締結から締結済みの契約書管理までシームレスに行える電子契約のための連携アプリケーション。「書類送信から電子署名済みの書類格納まで完結する仕組みを提供」するという。

Teams上で契約内容の調整や確認をした後は、クラウドサインによる契約書の送信が可能。契約締結完了・却下のステータスはTeamsチャットに通知され、締結済みの契約書はTeamsのドキュメント共有・管理ツール「Microsoft SharePoint」に自動的に取り込まれる。これらのMicrosoft 365およびTeamsの各機能とクラウドサインのコラボレーションにより、契約情報の一元管理が可能になる。

新型コロナの感染拡大や人口構造が変化し業務が増加する中、職員不足に悩む自治体でも、DXの推進が急務となっている。そこで弁護士ドットコムは2020年、クラウドサイン事業本部にデジタル・ガバメント支援室を設置し、行政機関と「クラウドサイン」の運用について検討を重ねてきた。そして、行政機関との実証実験を重ねたところ、契約書の電子化・ペーパーレス化が民間企業と同様業務の効率化・生産性の向上に効果があることが確認された。こうして2021年から自治体での電子契約の運用が開始されているという。

森町は、2014年からMicrosoft 365を導入するなど、業務効率化に積極的に取り組んできている。その森町役場で、今回、従来のクラウドサインを使った電子契約の効率化の検証に加え、クラウドサイン for Microsoft Teamsの導入シミュレーションを目的とした自治体初の実証実験が行われることとなった。

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カテゴリー:GovTech
タグ:SBテクノロジー(企業)クラウドサイン(サービス)弁護士ドットコムMicrosoft 365(製品・サービス)Microsoft Teams(製品・サービス)日本(国・地域)

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マイナンバーカードを活用したデジタルソリューションを提供する「xID」(クロスアイディー)は7月26日、トラストバンクの自治体向け電子申請プラットフォーム「LoGoフォーム」と連携している「Logoフォーム電子申請」が、2020年8月12日の提供開始から約1年で25自治体(2021年7月時点)に導入されたことを発表した。

Logoフォームは、ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を企画・運営するトラストバンクが2020年3月にリリースした行政手続き電子化ツール。行政専用回線「総合行政ネットワーク」(LGWAN)とインターネットに対応するクラウド経由のSaaSサービスという。160を超えるテンプレートを使い、プログラミング経験のない自治体職員でもノーコードであらゆる電子申請フォームが作れる自由度の高いシステムで、2021年5月時点で全国約200の自治体が導入している。

xIDは、マイナンバーカードで本人認証が行えるデジタルIDアプリ(Android版iOS版)。ログイン用の暗証番号と、電子署名用の暗証番号を設定し、マイナンバーカードのQRコードの読み込みとNFCによる基本情報の読み込みでマイナンバーカードを登録しておくと、本人確認が簡単に行えるようになるというもの。顔認証や指紋認証などの生体認証を登録すれば、暗証番号の入力も必要なくなる。マイナンバーカードの情報は、xIDには保管されないので漏洩の心配がない。

このLogoフォームとxIDを組み合わせたLogoフォーム電子申請で、さまざまな行政手続きが、スマートフォンを使ったオンライン申請だけで完結できるようになる。「現場の創意工夫を反映しやすい」という利点もあり、職員の現場の知見とアイデアを活かした行政DXを推進できるという。たとえばLogoフォーム電子申請を導入した石川県加賀市では、本人確認が必要なものを含む150以上の申請を電子化し、365日24時間の対応を可能にした。

これまでにLogoフォーム電子申請を導入した自治体は、神奈川県川崎市、静岡県静岡市、浜松市、岐阜県庁、飛騨市、下呂市、山県市、高山市、関市、大野町、石川県加賀市、能登町、奈良県山添村、大阪府寝屋川市、兵庫県三田市、上郡町、香川県三豊市、愛媛県宇和島市、宮崎県宮崎市、沖縄県那覇市ほかとなっている。

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杉並区が児童虐待対応の強化のためサイボウズ「kintone」を導入し区立保育園37園と児童出欠状況の情報共有

サイボウズは6月14日、児童虐待対応の強化を目的に、保育園をはじめ子どもが属する関係機関との情報共有ツールとして「kintone」(キントーン)の利用を杉並区が開始したと発表した。6月より区立保育園(37園)と児童出欠状況の情報共有を開始し、その後、私立保育園、幼稚園、学校などの関係機関との情報共有での活用を進める。

近年、児童虐待はたびたび問題視されており、自治体での対策強化が求められている。また新型コロナウイルス感染症の影響で学校が休止になる事態も発生し、児童の出欠状況の確認をより頻繁に行う必要があるという。杉並区では、出欠状況について保育園や学校が表計算ソフトやメールを利用し月に1回提出していたが、毎月約100通のメールが届くことになるため、正確な情報把握と集計作業には時間を要していたという。

今回杉並区はkintoneを採用したことで、保育園・学校等からの連絡をタイムリーに行い、対応すべき児童と傾向を的確に把握可能になったとしている。また6月から区立保育園(37園)と児童出欠状況の情報共有を開始し、その後、私立保育園、幼稚園、学校などの関係機関との情報共有での活用を進める。

今後のkintoneの利用用途としては、食を通じ子どもの定期的な状況把握とその状況を迅速・的確に共有するといった見守り事業の強化があるという。また、児童虐待未然防止の取り組みを推進する各種事業において、庁内および関係機関と迅速かつ的確に要保護・要支援家庭の情報を共有し、効率的・効果的に事業を推進するため、活用を検討していくとしている。

kintoneは、サイボウズが提供する業務アプリ開発プラットフォーム。事業の進捗を可視化するプロジェクト管理、空き家やふるさと納税返礼品などのデータベース、地域包括ケアシステムにおける関係機関との情報共有、避難所との情報共有などの災害対策など、顧客の用途に合わせた業務アプリの作成がノンプログラミングで可能となる。また、SNSや外部サービスと連携することで行政サービスの利便性向上を図れるとしている。

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奨学金・出産・子育てに関する助成費や保険など用公共制度の認知や手続きを簡素化する「Civichat」が1500万円調達

公共制度の認知や申請の手間などの手続きを簡素化するクラウド型ソフトウェア「Civichat」を開発するCivichatは5月25日、East Venturesを引受先とした総額1500万円のシードラウンドの資金調達を実施したと発表した。

Civichatは、LINEを利用したチャット形式にて、補助金や給付金、奨学金、妊娠・出産に関する助成費用、子育てに関する保険などの制度を知ることができる。さらに国の申請システムを利用しており、申請の代行までが可能だ。

Civichatは利用者にあわせて学習するシステムを採用しており、検索のたびにキーワードを入力する必要がなくなる。またCivichatのデータも毎日更新される。

無料のフリープランでは、質問やおすすめを受けることができる。給付金の15%となるスタンダードプランでは、補助金の申請サポートが受けられる。

Civichatは今回の資金調達により、さらなるプロダクト開発と体制の強化を進めるとしている。わかりやすいとはいえない行政関連の情報や手続きの普及を手助けする本サービスは、今後の成長が注目されそうだ。

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LINE Fukuokaが福岡市LINE公式アカウント運用のノウハウとデータを自治体対象に無償公開

LINE Fukuokaが福岡市LINE公式アカウント運用のノウハウとデータを自治体対象に無償公開

LINE Fukuokaは12月15日、福岡市LINE公式アカウント運用のノウハウやデータ、告知物のデザインデータについて、他の自治体でも利用やカスタマイズが可能な「LINE SMART CITY オープンナレッジ」として、自治体対象に無償で公開すると発表した。福岡市LINE公式アカウントの開設以来の取り組みや運用に関する知見をオープン化することで、全国の自治体におけるDX推進に寄与する。

「LINE SMART CITY オープンナレッジ」の公開により、LINE Fukuokaは全国の自治体に向け、以下2点を無償提供することになる。機能とナレッジをセットにした福岡スマートシティモデルにより、全国の自治体のDX化をアシストしていく。

    • 「LINE SMART CITY GovTechプログラム」=福岡市LINE公式アカウントをモデルに開発した機能のソースコード
    • LINE SMART CITY オープンナレッジ」=福岡市LINE公式アカウントの運用ノウハウ、告知物のデザインデータなど

利用の際には、LINE FukuokaのGovTechに関する公式サイトから「LINE SMART CITY オープンナレッジ」を選択する。

LINE Fukuokaが福岡市LINE公式アカウント運用のノウハウとデータを自治体対象に無償公開

福岡市LINE公式アカウント(LINE ID:@fukuokacity)は、LINEと福岡市の間で締結した「情報発信強化に関する連携協定」に基づき、2017年4月に開設。防災、行政手続き、子育て・学校情報、ごみの分別など、市民生活に密着した多くの機能を実証実験を経て拡充し、2020年12月時点で友だち登録者数約174万人のアカウントに成長している。

LINE SMART CITY オープンナレッジとは、福岡市LINE公式アカウントの開設以来の運用ノウハウ、PR施策(企画、PRツールの制作、掲示・配布)、効果分析などを、福岡市の協力のもと公開可能なデータとして整理し、LINE FukuokaのGovTechに関する公式ページで広く公開するもの。友だちが増えた施策、運営体制など、舞台裏の情報も幅広く提供している。

あわせて、PRのために作成したポスターなど、告知物のデザインデータについても、自治体による使用をフリーとし、カスタマイズしてそれぞれのまちのLINE公式アカウントのPRに役立てられるよう公開した(2020年12月15日現在7種)。
LINE Fukuokaが福岡市LINE公式アカウント運用のノウハウとデータを自治体対象に無償公開

LINE SMART CITY GovTechプログラムは、LINE Fukuokaが福岡市との共働の中で、自治体による市民サービスに最適化して開発した福岡市LINE公式アカウントの諸機能をモデルに、他の自治体のアカウントにも導入しやすい機能を開発し、そのソースコードを無償で提供するもの。それぞれの自治体でカスタマイズして活用していただくことで、LINE公式アカウントを活用した福岡市モデルのGovTechを、より簡単・短期間・低コストで実現できる。

2020年10月12日にスタートし、「セグメント配信」「申請/アンケート」「FAQチャットボット」「管理」4機能のソースコードを公開。12月15日には、新たに「防災機能セット」を追加公開し、「災害時モードへの切り替え」「位置情報による避難所検索」「避難行動支援チャットボット」のソースコードも提供。福岡市LINE公式アカウントモデルの防災機能をすべて導入できる。

LINE Fukuokaは、これまでの福岡市LINE公式アカウント運用で培った知見や経験(ナレッジ)をオープンにすることで、全国の自治体でLINE公式アカウントを活用した自治体DXをよりスムーズにスピーディにすることを目指すとしている。

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DoNotPayの「ロボット弁護士」が政府機関への情報請求をサポート

人々がもっと簡単に駐車違反切符に不服を申し立てられるようにする(未訳記事)ことから始まった消費者アドバイス企業のDoNotPayは、設立以来長い道のりを歩んできた。同社の消費者支援は拡大し、いまでは会員権を解約したり、欠航した航空券の補償を請求したり、企業を小額の請求で訴える時にさえ、サポートしてくれる。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が始まった頃には、多くの州の給付金サイトがクラッシュする中、このスタートアップはユーザーが失業申請を行うのを助けた。

現在、このいわゆる「ロボット弁護士」は新しいトリックを獲得した。ユーザーが情報自由法(FOIA)に基づいて米国の連邦政府機関や州政府機関に情報を要求できるようにしてくれるのだ。

FOIAは、一部の例外を除いて、誰でも政府に情報を要求することが可能だ。しかし、FOIAに申請を提出した経験のある人に聞いてみれば、データを請求するには技術と修練が必要だということを教えてくれるだろう。要求が広すぎたり、十分に具体的でなかったりすると却下されてしまうからだ。また、苦労の末に情報を入手できても、期待していたものとは違う可能性もある(未訳記事)。

そこでDoNotPayの出番だ。新たに加わった機能は、情報請求の提出方法をガイドするだけでなく、手数料の免除や処理を迅速化する条件についても説明してくれる。通常のFOIA申請よりも速く、無料で情報を得るべき理由を政府部門に納得させることができるかどうかは、あなた次第だ(実際、FOIAシステムは非常にリソースが不足しており、回答が返ってくるまでに数カ月から数年かかることもある)。DoNotPayは一連の質問と要求したい内容をあなたから聞いた後、あなたの回答を使って正式なFOIA要求書を作成し、あなたに代わって政府機関に提出してくれるのだ。

DoNotPayの創業者で最高経営責任者のJoshua Browder(ジョシュア・ブラーダー)氏は、この新機能が消費者の「官僚主義に打ち勝つ」ために役立つことを期待しているという。

「人々がこれらの権利を行使することを、政府は意図的に困難に、官僚主義的にしているので、何百人ものユーザーがFOIAに対応できる製品を求めていました」と、ブラーダー氏はTechCrunchに語った。

ブロウダー氏は、FOIA法がなければDoNotPayは「存在しなかっただろう」と述べている。「駐車違反の不服申し立てを始めたとき、駐車違反が却下された理由のトップを見るために、以前の情報請求を使ったことがあります」と彼は語った。ブロウダー氏は、この機能が、消費者がより多くの不公正(まさに駐車違反のように)を発見するのに役立ち、彼の製品にさらなる機能を与えてくれることを期待していると語る。「我々の全体的な戦略は、あらゆる興味深いFOIAデータを使って、素晴らしいDoNotPayの新製品を構築することです」と、彼は述べた。

DoNotPayは2020年初め、投資会社Coatue Managementが主導し、Andreessen Horowitz、Founders Fund、Felicis Venturesが参加したシリーズAラウンドで、1200万ドル(約12.5億円)を調達した。ブロウダー氏を含め10人の従業員を擁する同スタートアップは、約8000万ドル(約83億2000万円)の評価を受けていることを確認した。

DoNotPayのFOIA申請機能は、学者やジャーナリストは無料で利用でき、それ以外の人には月額3ドル(約312円)の同社のサブスクリプションサービスの一部として提供される。

カテゴリー:GovTech
タグ:DoNotPay資金調達

画像クレジット:DoNotPay / supplied

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(翻訳:TechCrunch Japan)

農林水産省が農林水産業のDXに向けビズリーチで人材公募、先進モデルとして官公庁全体への波及目指す

農林水産省が農林水産業のDXに向けビズリーチで人材公募、先進モデルとして官公庁全体への波及目指す

Visionalグループのビズリーチが運営する、即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」は、農林水産省が取り組む農林水産業・食品産業のDXを推進できる人材の公募を発表した。期間は2020年12月8日から2021年1月4日まで。

農林水産省は、2019年に「デジタル政策推進チーム」を新設。同年に初めて農林水産分野のDXを推進できる人材をビズリーチ上で募集し、約900名の応募の中から2名を採用した。農林水産省では、この8月、省内のDX推進体制をより一層強化するため、「デジタル政策推進チーム」を含めた新たな組織として「デジタル戦略グループ」を設置。さらに民間のDX人材を採用することにより、農林水産業・食品産業におけるDXの早期実現を目指す。

日本の農林水産業を成長産業にするDX

日本の農林水産業は、農林漁業従事者の高齢化(基幹的農業従事者数140万人のうち7割が65歳以上)や労働力不足などに直面しており、生産基盤を強化し、生産性を向上させることが課題となっている。

今後、農林水産業を成長産業とするためには、労働集約型の「人手に頼る農業」から、デジタル技術を活用したデータ駆動型経営を通じて新たな農林水産業への変革(DX)を実現することが必要となる。

また、農林水産業のDX実現のためには、農林水産物の生産現場のほか、流通、加工、小売、外食・中食の各段階や、農山漁村を含めた「現場」におけるDXと、現場のDXを支える農林水産政策や行政内部の事務の効率化・利便性向上など、農林水産省の「業務」のDXを速やかに進めることが不可欠とした。

省内のデータサイエンティストを2024年までに100人に

政府発表の経済財政白書によると、官公庁や学校など公的機関で働くIT人材は、IT産業以外の産業全体の1%未満にすぎず、民間企業でもIT人材の獲得競争が激化している中で、優秀な人材をいかに採用するかが公的機関の課題となっている。

そのような中、農林水産省では2019年に初めて農林水産業分野のDXを推進できる人材をビズリーチで募集し、約900名の応募者の中から2名のDX人材を採用。

そして現在、民間人材の知見・経験を十分に活用して農林水産業分野のDX実現に向けたプロジェクトの企画・立案のほか、省内の業務のデジタル化や情報システムの高度化に向けた取り組みを実施。

また、データに基づく行政の推進のため、職員のデータサイエンティスト教育にも取り組んでいるという。農林水産省は、2024年までに省内のデータサイエンティストを100名に増やすことを目指しており、外部からDX人材を採用するだけでなく、組織内育成にも力を入れることでデータ活用に強い組織に成長することを目標にしているそうだ。

そして、今回新たに、農林水産業分野のDX実現を一層強力に進めるため、多様なプロジェクトの企画・立案・実行に携わる人材を公募するとともに、省内の情報システム開発に必要なIT関連業務に特化した人材を公募することとなった。今回の公募が行政のデジタル化に向けた先進モデルとなり、官公庁全体に波及していくことを目指す。

公募概要

募集職種名:「デジタル戦略グループ」配属 デジタル政策プロデューサー

  • 業務内容:農林水産業・食料産業の現場におけるDX実現に向けたプロジェクトの企画・実行。データに基づく農林水産政策の効果検証・企画立案への変革および行政事務の見直しによる国民の利便性向上・業務の効率化。その他、農林水産業のDX推進に対して有益な施策の立案等
  • 応募資格:「デジタル分野での事業推進・管理等に関する専門的知識を有すること」「デジタル分野での事業推進・管理等に従事した実務経験を5年以上有すること」「民間企業のプロジェクトでデジタル分野の知見を生かして企画・推進等の業務に携わり、成果を出した方」「大学卒業または同等の教養を有し、一定の事務調整能力(文章作成能力および関係機関との調整能力)を有すること」「当該任期を継続して勤務が可能であること」の5条件を満たす方

募集職種名:「デジタル戦略グループ」配属 システムプロデューサー/システムディレクター

  • 業務内容:DXの重要政策に係る情報システムの構築。農林水産省の重要プロジェクトに関わるシステム開発における、要件定義・工程の適正化。システム構築・運用業者および工程管理業者との調整。その他、多様な政策の遂行に必要な情報システムの構築等
  • 応募資格:「民間企業等において、情報システムに関わる企画立案、構築、管理等に携わった経験を有すること」「民間企業等において、情報システムのプロジェクトリーダーとして情報システムの内容、スケジュール管理、予算管理に携わった経験を有すること」「情報処理技術者試験のうち応用情報技術者試験(レベル3)以上の資格を有すること」「大学卒業または同等の教養を有し、一定の事務調整能力(文章作成能力および関係機関との調整能力)を有すること」「当該任期を継続して勤務が可能であること」の5条件を満たす方

労働条件

  • 任期付きの常勤の国家公務員としての採用を基本とするが、昨今の働き方を見据え、希望により、非常勤職員や業務委託契約での採用にも対応
  • 「給与」「就業時間」「待遇・福利厚生」などの詳細は公募ページに記載

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石川県加賀市がxIDおよびLayerXと連携、ブロックチェーンとデジタルID活用の電子投票システム構築へ

石川県加賀市がxIDおよびLayerXと連携協定、ブロックチェーンとデジタルID活用の電子投票システム構築へ

石川県加賀市xIDLayerXは12月3日、同市におけるブロックチェーンおよびデジタルIDを活用した「安全かつ利便性の高いデジタル社会」の実現に向けて、連携協定を締結したと発表した。今後は、行政サービスのデジタル化推進に向けた取り組みの一環として、加賀市の政策に関する電子投票実現に向けた検討を開始する。

今回の提携を機に、加賀市における課題解決の手段としてブロックチェーン技術をどう活用ができるかの討議を、三者間で協力して取り進める。その取り組みの第1弾として、ブロックチェーンおよびデジタルID技術を活用した市の政策に関する電子投票(インターネット投票)の実現に向けて、検討を開始する。

デジタル化が進む北欧・エストニアでは、2004年の提供開始以来、電子投票は一般的なものとなっており、2019年の国政選挙では高齢者を含む半数近くの投票者が、インターネットを介した電子投票を利用したという。特に過疎地に住む市民にとっては、選挙時に遠く離れた投票所に足を運ぶ必要がなくなり、また自分のペースで投票できるなど、その利便性の高さは一定の評価を受けているとした。

日本の公職選挙法における電子投票は、投票所においてタッチパネル式の投票用デバイスなどを使用する方法は地方選挙において認められているものの、システムの安定性、投票用デバイスの費用などが課題となっており、加賀市においても実現に至っていないという。また、インターネットを介した投票については、二重投票の防止、投票の秘密を守るための高い技術ハードル、投票用デバイスの費用など、より多くの課題がある。

今回、投開票プロセスの透明性と投票内容の秘匿性を両立した電子投票プロトコルを研究・開発したLayerXと、本人であることが証明でき、かつひとりにつきIDひとつのみ発行できる技術を持つxIDを連携させることで、投票の秘密を守ると共に一人一票主義を担保できる、利便性が高い電子投票技術の構築が可能であると考えているとした。

今後は、電子投票プラットフォームを提供する事業者との提携を視野に入れながら、根幹技術に関する議論を進める。また、民意の反映や、市政の透明性の担保を目的として、加賀市の施策に関する電子投票の実現可能性を検討する。

石川県加賀市は、人口減少や高齢化が急速に進む中で行政のデジタル化にも力を入れており、利便性の高い行政サービスの提供を進行。2018年に「ブロックチェーン都市宣言」を発表し、RPA(ロボティック プロセス オートメーション)による市役所業務の一部自動化などデジタル化を推進。2019年にはブロックチェーンの要素技術を採用したデジタルIDソリューションを提供しているxIDとの連携協定を締結。2020年8月には同ソリューションを活用した電子申請サービスを提供開始するなど、着実にデジタル化に向けた歩みを進めている。

加賀市ではブロックチェーンを広く活用することで、より耐改ざん性と透明性の高い行政システムの構築を目指しているものの、ブロックチェーン技術はその特性上、透明性が高いがゆえにデータ保護、プライバシーの観点から情報の秘匿性・匿名性の担保が容易ではなく、それらが社会実装における課題となっていた。

LayerXは、ブロックチェーンの社会実装にかかる次世代プライバシー保護技術「Anonify」(アノニファイ)をはじめ、プライバシー保護と個人情報の活用の両立のため、秘匿化・匿名化技術の研究開発を推進しており、今回デジタルIDを用いることで、利便性が高くかつ安全なデジタル社会の実現を目指している加賀市・xIDのビジョンが一致し、連携協定の締結へと至ったという。

xID」は、マイナンバーカードと連携することで、より手軽に本人認証ができるデジタルIDアプリ(Android版iOS版)。初回登録時にマイナンバーカードに格納されている基本4情報(氏名・住所・性別・生年月日)をスマートフォンのNFC経由で読み取り、マイナンバーカードとxIDを紐付ける。その後、連携するオンラインサービスのログイン用の暗証番号と電子署名用の暗証番号を設定し、利用時に認証・電子署名することで本人確認を完結し、様々なオンラインサービスの安全な利用を実現する。

LayerXのAnonifyは、PCやスマートフォンに備えられたプロセッサーのセキュリティ機能であるTEE(Trusted Execution Environment)を活用した、ブロックチェーンのプライバシー保護技術。ブロックチェーン外のTEEで取引情報の暗号化や復号を行いビジネスロジックを実行することで、ブロックチェーンの性質を活かしながらプライバシーを保護する、LayerX独自のソリューション。

石川県加賀市がxIDおよびLayerXと連携協定、ブロックチェーンとデジタルID活用の電子投票システム構築へ

xIDは「信用コストの低いデジタル社会を実現する」をミッションとして掲げ、マイナンバーカードに特化したデジタルIDソリューションを中心に、次世代の事業モデルをパートナーと共に創出するGovTech企業。デジタルID先進国のエストニアで培った知見・経験をもとに、情報のフェアな透明性を担保し、データ・個人・企業・政府の信頼性が高い社会をデジタルIDを通して創出する。

LayerXは、「すべての経済活動を、デジタル化する。」をミッションに、ブロックチェーン技術を軸として、金融領域を始めとした様々な産業のDXを推進。信用や評価のあり方を変え、経済活動の摩擦を解消し、その恩恵を多くの企業や個人が受けられるような社会を実現していく。

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カテゴリー:ブロックチェーン
タグ:xID電子投票プライバシー(用語)マイナンバー(製品・サービス)LayerX(企業)LayerX Labs日本(国・地域)

オープンソースによる総務省「住民記録システム標準仕様書」準拠のシステム開発が開始

オープンソースによる総務省「住民記録システム標準仕様書」準拠のシステム開発が開始

川口弘行合同会社(Hiro KAWAGUCHI Laboratory)は11月2日、総務省が2020年9月11日に公開した標準仕様(住民記録システム標準仕様書【第1.0 版】)に準拠する住民情報システムの開発に着手し、その成果をオープンソースとして公開する取り組みの開始を発表した。

同社は、この開発における基本コンセプトとして、「オープンソース」「既存製品の選択的活用」「疎結合アーキテクチャの採用」「コンテナなどを活用した柔軟な拡張性」「ハイブリッドクラウド対応によるセキュリティ・可用性・コストの両立」を掲示。期待される成果としては、以下3点を挙げている。

  • プログラムソースコードをオープンソースとすることで、自治体が主体的に開発事業者以外のシステム保守要員を確保できる
  • システム構築事業者選定の幅を広げ、自治体が健全な競争環境の下で投資対効果の高いシステムを調達できる
  • ソフトウェアに対する透明性を高め、自治体が安心してシステムを運用できる

自治体の情報システムは、これまで各自治体が独自に構築してきた結果、その維持管理や制度改正対応などについても各自治体が個別に対応しており、人的・財政的負担が生じているとされる。

一方、自治体の人口構造が変化する中で、住民サービスを維持・向上させるには、これらの負担を軽減する必要がある。そうした問題意識から、自治体システムを標準化・共同化し、これらの負担を軽減させる取組みが求められている。

そのような中、総務省は共同化を促す取組みのひとつとして住民記録システム標準仕様書を策定し、2020年9月11日に公表した。

しかし、今後各社からリリースされる住民記録システムがこの標準仕様書に準拠していることを客観的に検証する手段が存在しない。

さらに、この標準仕様書が「標準」であるなら、前提となる知見を持たない開発者でもこの仕様書で実装可能であることを検証できる必要がある。

同時に、特定少数のシステム開発事業者による寡占を抑止するためにも必要となることから、同社は、標準仕様書を忠実に参照し実装する取組みは意義があるものと考えているという。また、この取り組みによる成果は広く自治体に還元していくとしている。

2017年12月設立の川口弘行合同会社(​Hiro KAWAGUCHI Laboratory)は、電子政府・電子自治体のスペシャリストとして全国の自治体(都道府県・区市町村)の支援を行う企業。支援対象分野は、情報化計画立案、調達支援、セキュリティ対策などのコンサルティング業務、情報技術を用いた新たな行政サービスの立ち上げなどのシステムインテグレート業務を実施。

自治体向けファイル無害化ソフトウェア「サニタイザー」は、財政的に厳しい状況下にある自治体を中心に全国で100団体以上の自治体で採用されているという。

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タグ: オープンソース / Open Source(用語)川口弘行合同会社総務省日本

総務省による第二期政府共通プラットフォームがAWS上で運用開始、行政サービスのDX加速

総務省による第二期政府共通プラットフォームがAWS上で運用開始、行政サービスのDX加速

アマゾン ウェブ サービス ジャパンは10月8日、総務省による第二期政府共通プラットフォームがアマゾン ウェブ サービス(AWS)上で運用開始されたと発表した。

政府は、業界をけん引するクラウドサービスの活用を通じて、情報システムを新技術へ対応させると同時に、各府省が独自に整備・運用する情報システムとデータのさらなる統合・集約によりITガバナンスを強化し、管理の一元化、セキュリティの強化、運用コストの削減を実現する。

政府共通プラットフォームは、運用コストの削減やセキュリティ強化などを目的に、2013年3月に第一期の運用を開始。2018年には効率性や可用性向上を目的に、政府情報システムの整備においてクラウドサービスの利用を第一候補とする原則を定めた「政府情報システムにおけるクラウドサービスの利用に係る基本方針」(クラウド・バイ・デフォルト原則)の発表を受けて、総務省は第二期政府共通プラットフォームの整備においてクラウド活用を優先しており、今回デジタル・ガバメントの実現を支える新たな取り組みをAWS上で開始した(「政府共通的な情報システムの整備」)。

総務省による第二期政府共通プラットフォームがAWS上で運用開始、行政サービスのDX加速

第二期政府共通プラットフォームでは、政府情報システムとデータをAWS上で統合・集約することで、オンプレミス環境の管理に伴う複雑さと高コスト、また、新たなプロジェクトの推進に当たってのベンダー依存も減少できるようになる。また、AWSを政府共通プラットフォームの基盤として活用することで、各府省は情報システムを新技術へ対応させるとともに、イノベーションを加速することで、迅速にデジタル化された行政サービスを提供することが可能としている。

AWSのクラウドインフラストラクチャは、日本の「政府機関の情報セキュリティ対策のための統一基準」で定められたITガバナンス基準を含む、世界で最も厳格なセキュリティ要件を満たすよう設計。各府省はセキュリティにおけるベストプラクティスやツールを含むAWSサービスを活用して、情報システムとデータのセキュリティをさらに強化できるようになる。

さらに、AWSは異なる大陸プレート上に互いに約400km離れたふたつのリージョンを提供。そのため、AWS顧客は日本国内にある複数リージョンを活用した情報システム設計を通じて高い可用性を確保し、耐障害性と事業継続性をさらに高めるとともに、日本全国のエンドユーザーにこれまで以上に低遅延で行政サービスを提供可能としている。

カテゴリー: GovTech
タグ: Amazon Web Services / AWS総務省政府共通プラットフォーム日本

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