Instagramで世界最多のLikeを稼いだ写真は修正に4日もかけていた

写真が上手なこととソーシャルメディア上の人気とはまったく関係ない、とKim Kardashianが証明したときのことを、覚えているかな? その、一挙に世界最多のLike(いいね!)を稼いだ写真は、彼女と新郎のKanye Westがキスしている結婚写真だった(上図)。それは、これまでトップだったJustin Bieberを抜き、24時間で200万のLikeを獲得した。

Instagramでトップになることは、しかしそれほど簡単ではない。夫のKanye Westが最近白状したところによると、新郎と新婦は4日もかけてその写真を編集し、それをInstagramに投稿したのだ。“花の色が薄いとか、いろんな問題があったからね”、とWestは言っている。

世界的に有名な写真家Annie Leibovitzが、式の撮影を頼まれていたが、土壇場で断ってきたそうだ。それでもKanyeは、Leibovitzクラスの写真がほしい、と思っていた。もちろん、新婦の幸せのために。

“ハネムーンのとき、彼女は怒っていたよ”、とWestは言ってる。写真修正に日にちを取られすぎたからだ。でもPhotoshopで疲れ果てたことには、それなりの価値があった。

“きれいな写真がInstagramのトップになったんだから、苦労の甲斐があったよ。いわば、美しさのハードルが上がったんだからね”、とWestは説いた。

Westはツイートで大理石製の会議用テーブルを探していた! あの日の、撮影のためか?

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Instagramが6.0にバージョンアップ―シンプルな使い勝手を維持してフィルター機能を大幅強化

“InstagramのCEO、Kevin Systromは私のインタビューに答えて「Instagramには訪問者は多いが、これまでそこで写真を編集しようというユーザーはあまりいなかった」と語った。 そこで今日(米国時間6/3)、Instagram9種類の新たなフィルターとフィルターの適用強度を加減できる機能をリリースした。今やInstagramはCamera+やPhotoshop Express無料版なみの写真編集能力を備えるようになった。Systromは「写真マニアにすてきな遊び場ができたはずだ」と語った。

このInstagram 6.0アップデートはiOSAndroid(4.0 Ice Cream Sandwich以降)向けに本日公開された。

今回Instagramに追加された編集機能は以下のとおりだ。

  • フィルター強度: フィルターをタップして適用する強度を調節
  • 調整: トリミングと傾き修正を同時に実行
  • 明るさ:明暗のコントロール
  • コントラスト:コントラストの調節
  • 色温度: 色温度を選択し、オレンジ色方向、青色方向に調節
  • 彩度:色の濃度を調節(赤をもっと赤くするなど)。
  • ハイライト:写真の明るい部分の明るさを調節
  • シャドウ: 写真の暗い部分の明るさを調節
  • 周辺光量: 画面の中央に注意を集めるために端を暗くする。
  • シャープネス: 輪郭を強調して画像にくっきりした印象を与える。

これらの新フィルターに加えて新しいレンチ・アイコンの設定メニュー、適用強度のスライダーを組み合わせ用いることで非常に高度な編集が可能だ。またプレビュー写真をタップして編集前の写真を表示し、効果を確認することができる(手順は下のデモ動画に詳しい)。

今回の新機能で特に重要なのはフィルターの適用強度を変化させることができるようになった点だ。Systromは「われわれはユーザーがもっと微妙なフィルター効果を望んでいることにしばらく前から気づいていた。今回のアップデートで、たとえばバレンシア・フィルターを使う場合、ほんのわずかセピア色を加えるといったことができるようになる。フィルターを適用した途端にいきなりサイケデリックな色調になってしまうようなことはなくなった」と語った。

新機能はレンチ・アイコンの背後に畳まれており、あまり目立たない配置だが、Systromによればそれが狙いなのだという。メイン画面を混雑させて一般ユーザーを遠ざけるおそれなしに、熱心なユーザーだけが必要に応じてアクセスできるようにデザインしたそうだ。

同様の思想でビデオ編集もシンプル化された。これまでは動画がスタートする前のカバー静止画のフレームをビデオのシーンからいちいち選択する必要があった。新バージョンではカバー・フレームの選択はオプションとなった。Systromは「われわれが調査したデータによると、ほとんどユーザーが最初のフレームをカバーフレームとしていたので、それをデフォールトのカバーフレームにしたという。

つまりこのアップデートでは多くの機能が追加されているものの、Studio DesignPicStitchのように高度写真編集をメインとするという脇道に迷いこまないように慎重に配慮されている。これはInstagramの広いユーザー層を考えれば賢明な方針だろう。

Systromはまた、「われわれは写真アプリを開発するだけでなく、ソーシャル・・ネットワークの構築に力を注いできた。 その結果、2億人以上のユーザーを集め、ソーシャル・ネットワークの構築で大成功を収めることができた。そこで次に写真機能の強化に戻ることにした。しかしソーシャル面でもやるべきことは多々ある。たとえば友だちの投稿の中で反響の大きかった写真がFacebookのニュースフィードのように次々に表示されるような仕組みを作ればユーザーの利用度をさらにアップすることができるだろう」と語った。


[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


自分撮り写真に「いいね!」してもらうために必要ないくつかの配慮

Instagram上で、16万もの自分撮り(selfie)写真を分析した結果が発表されている。分析しているのはHubSportの「Social Media Scientist」であるDan Zarrellaだ。この分野における「分析」は流行りでもある。使われているタグ、色合い、利用しているフィルターなどをチェックして、他の人に気に入って貰える自分撮り写真を撮るヒントとするものだ。ちなみに今回紹介するレポートを見る限り、自分ではよかれと思ったことがほとんど逆に作用していることがわかってしまった。自分撮りも、なかなか奥が深い。

まず、色合いについてだが、自分撮り写真においてはどうやら寒色系の色を多用する方が、暖色系の写真よりも人気を集めるらしい。青い服を着て、青緑系の背景の前に立つのが良いのかもしれない。もしかするとスターバックスのロゴの前に立つのも効果的かもしれない。人気を得るためにはハッシュタグも大切な要素で#pretty、#boy、#daily、#girl、および#hairなどのハッシュタグのついた写真が、人気を集めるケースが多いようだ。また「like」をおねだりするハッシュタグも有効らしい。たとえば#l4l、#likeforlike、#like4likeといったようなハッシュタグが、「like」のおねだり用として利用されている。

尚、ハッシュタグの多様は無駄以外の何物でもないと考えている人にとっては残念なことに、どうやらハッシュタグを多く利用すれば、それだけ「like」を取得する機会も増えるらしい。ハッシュタグの個数が30個に到達する前にグラフ上では谷間があるが、しかしそれでも、より多くのハッシュタグを付けることで、より多くの「like」を獲得するチャンスが生まれているようだ。

フィルターについての分析も行っている。この分野でも、個人的に多用しているものは人気が低いということがわかった。当方で利用しているのは「Valencia」、「Lo-Fi」、「X-Pro II」、「Hudson」、そして「Rise」だが、「like」を集めやすいフィルターは「Willow」、「Normal」、「Toaster」、「Mayfair」、「Sutro」および「Hefe」などであるらしい。ちなみに#NoFilterというハッシュタグが最も人気を集めているようだが、しかし実はそのほぼ3分の1のケースで、フィルターが用いられているようだ。そういうケースでは「Valencia」や「Amaro」が用いられることが多い様子。洗面所の鏡を使ったいかにも自然な自分撮り写真であっても、何らかのフィルター処理が加えられているケースがあるということになる。

ところで、酔っ払っているときにこそセクシーに見えるという自負があるにせよ、#drunkハッシュタグを付すのはやめた方が良いようだ。#drunkハッシュタグを付けてしまうと「like」をもらいにくくなってしまうようなのだ。自分撮りは素面のときに限るということなのだろう。よしんば酔っ払いモードであるにせよ、他の人にはばれないようにしておくのが良いようだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


GoogleがInstagramにアカウントをオープン、ルービックキューブ40周年を祝う

Instagramの魅力には誰も逆らえない。 Googleでさえもだ。Googleはルービックキューブの生誕40周年を祝って(??)Instagramにアカウントをオープンした

今のところ、投稿は今日のGoogle Doodleで使われているルービック・キューブのビデオが1本だけだ〔現在日本版Google検索にはこのDoodleは表示されていない〕。 Googleの最初の Instagram投稿は使い回しのRegramだった。Google、オリジナルを投稿しなさい!

GoogleはInstagramアカウントの開設をTwitterで公表した。Instagramアカウントのフォロワーはすでに8000人を超えている。

消費者、一般ユーザーはブランドや著名人をフォローすることでタブロイド紙のゴシップや公式アカウントのプロモーション・ツイートなどよりもリアルな情報に接することができる。Googleのようにスマートフォンからスマートホーム、Google Glass、自動走行車まで、明日の世界を形作ろうとしている企業ならなおさら興味深い。

Googleという会社のブランド・イメージは十数年前の創立直後とは大きく変わってきている。90年代末、Googleは大きな夢を語る小さなスタートアップだった。それが今では世界でもっとも強力でもっとも影響力の強いテクノロジー企業の一つになった。

Instagramのような窓を通してGoogleのエンジニアや夢想家たちが何を目指しているのかを伝える努力をすることは、昔のGoogleの新鮮なスタートアップのイメージをいくらかでも取り戻すのに役立つだろう。

またGoogleがGoogle+をソーシャル・ネットワークというよりプラットフォームとして扱うことに決めたのであれば、GoogleとInstagram、そしてその親会社のFacebookとの競争は和らぐことになる。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Android版Instagramの最新版はパフォーマンスを向上してマルチデバイス対応を強化

新たにリリースされたInstagramの最新版(バージョン5.1)は既に試してみただろうか。パフォーマンスが大幅に改善し、かなり軽いアプリケーションとなっているようだ。オフィシャルブログの記事によると、たとえばプロフィールページはこれまでの半分ほどの時間で開くことが出来るようになった。アプリケーションのサイズも半分ほどになったのだそうだ。

デザイン面でも新しくなり、ビジュアルはシンプルになっているとのこと。使い方もシンプルになって、これまで以上に便利に使えるようになったそうだ。全体的にいえば、Android本体やOEMメーカーなどが推進しているフラットデザイン化が進んだと言うことができよう。

デザイン変更は見栄えや動作の軽快化のみを目指したものではない。ローエンドのスマートフォン(Instagramブログの表現を借りればAndroidを搭載したフィーチャーフォン)から、ますます広がりを見せつつあるファブレットの大画面にてもより快適に使えるようにとの配慮がなされている。

Instagramの最新版はこちらよりダウンロードすることができる。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


誰が(ソーシャルの)世界を動かしているか?, 女子だ

グレートなソーシャルメディアプラットホームは例外なくどれも、何百万ものグレートな女性たちが支えている。そして、おやまあ、彼女たちの多くがスマートフォンの熱烈なユーザなのだ。

FinanceOnlineが行った調査によると(その元ネタはPEWやNielsen、Burst Mediaなどだが)、女性は男性よりも頻繁に、かつ、より多様な使い方で、ソーシャルメディアを利用している。Facebook、Tumblr、Pinterest、Instagram、Twitterなどはすべて、男性よりも女性ユーザの方が多い。

Pinterestは元々、女子力でブレークしたサイトだが、今ではインターネットを利用する成人女性の33%がPinterestのユーザ、男性ユーザは成人男性インターネットユーザの8%にすぎず、女性上位が激化している。一方LinkedInはその逆で、成人男性の24%が利用しているのに対し、女性は19%だ。

しかも女性の多くがもっぱら、モバイルでソーシャルメディアを利用している。すなわち、スマートフォンでソーシャルメディアを利用する人は女性の46%、対して男性は43%だ。

タブレットも同様で、女性の32%がタブレットでソーシャルメディアを利用、男性は20%だ。

ここからが、いちばんおいしい部分:

この調査によると、ソーシャルメディアを利用してブランドと対話することが多いのは、男性よりも女性だ。女性の半数以上が、ソーシャルメディアからブランドの企画(特典サービスなど)にアクセスしている。男性でこのようなソーシャルメディア利用をするのは、半数に満たない。

また、ソーシャルメディアを利用してブランドの最新情報を知ったり、好きなブランドに関してコメントを書き送ったりするのも、男性より女性に多い。

さらに、おもしろいニュースネタを仕入れるのも、女性はソーシャルメディアからが多い。女性の58%がFacebookから最新ニュースを知るのに対し、男性でFacebookのNewsfeedをニュース源としているのは43%にすぎない。

ソーシャルメディア上で女性の方が男性よりもアクティブである、という事実は、最近の発見ではない。少なくとも5年ぐらい前から、そんな傾向がある。でもソーシャルメディアに関して、デスクトップからモバイルへの移行を女性がリードしていることはなかなか興味深い。ソーシャルサイトは今後数年間、このことを強く意識せざるをえないだろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


汝のセルフィーを知るべし

【抄訳】

怒っているとき、うれしいとき、恋人の目を見つめているとき、自分がどんな顔をしてるか、ご存知かな? ロンドンのUniversity Collegeの神経科学の先生Dr. James Kilnerは、ほとんどの人が自分の顔を知らない、と言う。

Kilnerによると、一日の中で、多くの時間、ほとんどの人が自分が今どんな顔をしてるか知らないが、それにもかかわらず、実際よりも魅力的で若い顔をしていると信じている人が多い。おや、まあ、そうなの!

でもKilnerの研究によると、意外にも、自分のスマートフォンのフロントカメラの前では、良い表情になることが多いのだそうだ。

彼の研究によると、このところセルフィー(selfy, 自分で自分を撮った写真)がますます氾濫しているのは、自分が自分に関して抱いている、自分は魅力的だというイメージと、自分の写真とを、マッチさせたいと努力するためだ、という。彼が行った実験では、被験者たちにさまざまなセルフィーを見せる。より魅力的に見えるように編集されている写真もあれば、あまり魅力的でない写真もある。そして、元の(編集前の)写真を選べと被験者たちに求めると、ほとんどの人が、編集されてより魅力的になった写真を選ぶ。

空前のセルフィーブーム

携帯やスマートフォン、そしてそれに付随しているサービスやアプリが、安易にセルフィーをそそのかす。最近では、フロントカメラのない新製品の携帯はたぶん存在しない。Instagramには撮った写真を美化したり歪めたりするアプリが付いている。このようなフィルタアプリは、TwitterにもViberにも、そのほかのサービスにも付いている。瞬間写真を撮って送るSnapchatは、日常生活の中のリアルで生き生きした表情をとらえる。もちろん、本格的にPhotoshopを使う手もある。

人間には本来、自分を知りたいという欲求があることに加え、上記のような‘安易に使えるフロントカメラ’がセルフィーブームに大きく貢献している。

今や、誰も彼もがセルフィーを撮る。Obama大統領もセルフィーを撮る。Justin Bieberは自分のことをセルフィーの王様と称している。Tom Hanksは、こんなセルフィーを公開した。MerylとHilary(ヒラリー・クリントン)も。そしてTyra Banksも。こんな笑えるのも。

Instagramには、#selfieタグの付いた写真が7200万点もあり、このブームをねらったビジネス生まれている。セルフィーの流行でティーンたちのヘアにシラミが大量発生しているという説もある。

人類の歴史上初めて、われわれは自分の顔をとらえ、美化し、自分の外見を好きなようにコントロールしてお互いにコミュニケーションできる時代が訪れている。

しかも、それはもはや、単なるティーンたちの流行現象ではなく、哲学や心理学の話題にもなっているのだ。


【後略】

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ペット写真共有サービスのFuzmo、資金なし、プロダクトなしからのスタートアップを目指す

何もないところから、プロダクトとしてのリリースを目指しているサービスがある。ペットの写真を仲間同士でシェアするためのFuzmoというものだ。もともとはInsta_AnimalというInstagramアカウントからスタートしたものだ。

Instagram上での人気はすぐに高まることとなった。フォロワー数は150万を超え、他にもいろいろなペットアカウントがスピンアウトしていくことになった。関連アカウントを合わせたフォロワー数は250万に達している。

数多く獲得したフォロワーの支持を背景に、Fuzmoという独立したサービスを展開しようとしているのが現在のところの動向だ。

モバイルアプリケーションの開発のため、4万ポンドの資金をSeedrsで調達しようと目論んでいる。モバイルアプリケーションをリリースすることで、より多くのユーザーを集め、そしてペット写真関連のプロダクトを種々送り出そうとしているわけだ。現在のところ、目標金額の17%ほどを集めている。

そもそも何かのプロダクトをリリースしたわけではない。他サービスの中で注目を集めたわけだ。そして今度は、プロダクト化のための資金をクラウドから集めようとする。うまくいくのかどうか、なかなか面白いケーススタディでもある。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)


Instagramの投稿写真からランダムに構成する世界旅行Somewhere…意外とやみつきに

フランスのハッカーBenjamin Netterがこのほど、Somewhereと名づけたクールなハックをリリースした。それはInstagramとFoursquareとWikipediaのデータを利用して、あなたの次の旅の目的地…世界の秘境…をランダムに選んでくれるという、一度見るとやみつきになりそうなアプリケーションだ。実際、このWebサイトのビジターの平均滞留時間は13分にも達する。すごい。

Netter曰く: “Tripovoreで仕事をしてたとき、Instagramの写真の方がプロの撮った写真よりもその場所の雰囲気がすごくあることに気がついた。そこで、自分以外の人の目で旅をするのは、きっとすばらしいぞ、と思ったんだ”。

Netterは、Webの上でビューティフルな場所に出くわすたびに、その名前をSomewhereのデータベースに加えていった。たとえば原発廃墟都市、砂漠というよりも乾燥粘土漠、見るだけでも怖くなる浜辺の海溝、などなど。

ビジターは、彼が書いたスクリプトにより、Instagramにあるおよそ150の写真を“旅する”。顔認識アルゴリズムを使って、セルフィーは排除する。美しいところへ行くと、そこでセルフィーを撮る人がとっても多いのだ。人間であるNetterがやることといえば、写真を拾い上げることだけだ。

Somewhereは、FoursquareとWikipediaを使って地図と説明文を写真につける。

Somewhereのコードを書いているとき、Instagramのデータベースがものすごく大きいことにNetterは気がついた。だからInstagramを巨大なデータプラットホームと見立てて、意味のあるストーリーやその結末を導けるのだ。たとえばInstagramの上の過去7日間の人気上位の場所を見つけたら、世界中から新しいツアープランを作り出すことができる。

でもSomewhereの魅力は、その、ジュークボックスのようなランダム性にある。画面右下にある大きな青い[somewhere else]ボタンを押すと、ランダムに別の場所へ行く。これは、やり始めるとやめられない。平均滞留時間13分は嘘ではない。今のところビジネスモデルや将来的な目標はないけど、あなたにひまが十分にあるときには、すばらしい白昼夢を見せてくれる。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


過去へのタイムトラベル気分を味わえるPic A Moment(Instagramの指定日時検索)

過去のある時点、とある場所に、いったい何があったのかを見てみたくなることがある。新しいシンプルなPic A Momentというモバイルアプリケーションが、それを可能にしてくれる。具体的にはInstagramの写真を検索するもので、都市名や店舗名などの場所と日付を指定して検索すると、指定した時期にその場所で撮影された写真を表示する。

場所の様子を見たいだけなら、Foursquareのチェックイン写真などを見るのが良いだろう。このPic A Momentは、コンサートやスポーツイベント、あるいは何らかの大事件等、その場所で過去発生したイベントの様子などを見るのに便利な感じだ。

使い方も簡単だ。スライダーを動かして、見てみたい日を指定する(本日、1日前、1週間前、1ヵ月前などを選択することができ、また特定の日付を入力することもできる)。但し、今のところはすべての日程を検索できるわけではなく、過去数ヶ月間に限定されている。日付の指定が終われば場所の名前を検索して、検索結果から見たい場所を選択する。場所が特定できる特定の店舗や都市名ではなく、たとえば「Starbucks」などメジャーな場所を検索した場合には、現在地に近い場所から順に表示されるようにもなっている。

指定した日時の結果を表示しつつ、画面上部のWolfram Alphaティッカーには、同じ日に起きた他の場所での事件やイベントが表示される。また画面下部のウィジェットには、その日の天候も表示される。写真をタップすれば拡大表示され、そこに表示されるユーザー名をタップすればInstagramのプロフィールページが開かれる。

Pic A Momentの共同制作者であるJose Azanza Ariasは、ジャーナリストやマーケッターにとっても便利に使える可能性があるツールだと述べている。「近くの人や同じ場所にいったことのある人を発見して、それらの人とInstagram上で交流するという使い方もあるでしょう」とのこと。

アプリケーションの開発はWunderman Buenos Airesというデジタルエージェンシーのクリエイティブおよび開発者たちが行ったものだ。2013年に、サイドプロジェクトとしてアプリケーションの開発に着手した。ちなみに以前にも迷子の犬を探すためのBack2getherというアプリケーションをリリースしている。

Ariasによれば、日々、世界中から集められた数多くの写真を目にしながら、その写真の意味するところやコンテクストなどを充分に理解しているとはいえないのではないかと考えるうちに、Pic A Momentのコンセプトを思いついたのだそうだ。こうしたコンセプトに基づき、さらに写真にまつわる情報を活用する機能を追加していく予定であるとも述べている。

位置情報に基づくInstagramの検索ツールは他にもある。たとえばInstalookGramoryなどを思い出す人もいるだろう。あるいは写真を使ったタイムトラベルということであれば、個人で撮影した写真を対象としている点が異なるがMemoirTimehopといったものもある。

Pic A Momentは後発であるだけに、iOS 7フレンドリーなインタフェースを持ち、そして詳細な住所の入力なども必要なく、簡単かつ素早く操作できるというメリットもある。

アプリケーションのリリースは2013年12月。iTunes App Storeに登録されていて、英語およびスペイン語で動作する。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


Instagram Directは人気機能となるだろうか?

すでにご存知のことと思うが、InstagramはInstagram Directという、プライベートなメッセージング機能をリリースしている。

特定の人々にのみ写真を送り(最大15人まで)、そして送られた人たちの間のみでいろいろとチャットを楽しもうというものだ。

新機能は人気を集めていくだろうか。

まず、ともかくInstagramにプライベートなメッセージング機能を持たせることは必要なことだったと思う。FacebookやInstagramが公開性に注力している中、SnapchatやTwitterなどのライバルがダイレクトメッセージ(個人間のメッセージのやりとり)機能を充実させ、それで人気を集めている面もあるからだ。

しかしInstagram Directは、他のアプリケーションからの乗り換え組が出るような魅力は備えていないように感じる。

また、スマートフォンが総体としてなんでもできれば良いのであって、ひとつのアプリケーションでなんでもかんでもやろうとする必要はないのだと主張する人もいる。

そうした考えを念頭に置きつつ検討してみたが、取り敢えず明らかに言えることがひとつある。Instagram Directにはオリジナリティーが全くないということだ。

議論の詳細は上に掲載したビデオをご覧頂きたい。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


サービスの方向性が迷走し、新たな可能性は感じられない。Instagram Directは失敗だと思う

友だちは誰もInstagram Direct(IGDと略す)を使っていないようだ。少なくとも今のところは使っていないらしい。先週の木曜日にスタートしてから、これまでに受け取ったIGDメッセージは2件だけだ。その間、頻繁にメッセージのやり取りをする友だちのうち20名以上がInstagramに画像を投稿している。あるいはやはり同一期間内で、18名から60通ほどのSnapchatメッセージを受け取った。始まったばかりのサービスを云々するのは時期尚早なのかもしれないが、しかしどうやらIGDは失敗に終わるのではないかという思いを強くしつつある。

もちろん根拠を示すためのデータがあまりに個人的なものではある。しかしいろいろ考えても、やはり自分の考えが正しいのではないかと思うのだ。

多くの人が使うサービスの中で、新しい機能を提供してもあまり流行らないことが多いという一般論もある。しかしInstagramについては当てはまらなそうだ。Instagram Videoは、かなり広まっているようにも思えるからだ。IGDの問題は「新しい機能」ではなく「全く違うもの」を同じ器に盛ろうとしたことにあると思う。

Instagramは、写真をみんなと共有したいと願う人々の気持ちに訴えて大流行することとなった。写真を撮って(今はビデオにも対応している)、それをシェアする。より正確に言えば、フォローしている人たちとシェアする。今回、IGDの導入により、Instagramはプライベートな共有空間の構築を目指すこととなった。写真やビデオを撮って、それを知り合いないし、知り合いグループに送るという使い方だ。この両者は、コミュニケーションのスタイルとして全く異なるものであると思うのだ。

これまでの利用パターンと全く異なる利用法を提示して、それでもアプリケーションを使ってもらおうというのはなかなか難しい話だ。また、その「全く異なる利用法」が、他のアプリケーションで行えることであるとなれば、難しさは一層増すことになる。

もし限られた人とのみ写真を共有したいのなら、テキストメッセージで掲載場所を伝えたり、メールしたり、あるいはFacebookのメッセージング機能を使って行えば済む話だ。いずれもIGDよりも自由に使うことができる。たとえば送られてきた写真に、別の写真でレスポンスすることもできる。ちなみにIGDでこの機能を搭載していないのは、個人的には最大の謎だ。また、少しの人と写真をシェアしようとするのに手間が掛かり過ぎるのも問題だ。送る人を選んでタイトルを付けるという作業に時間がかかりすぎるように思う。仲間内で手軽に写真をシェアして愉しむという目的に沿っていないように思うのだ。

そしてこの分野にはもちろんSnapchatという存在がある。Snapchatは目的もはっきりしていてメッセージが消滅するという特徴もあり、利用者を惹きつけている。メジャーなメッセージングサービスにはメッセージが自動的に消えるという機能はなく、あまりに馬鹿馬鹿しいものや、あるいはちょっときわどいものなどを送りたいときには、自然とSnapchatを使いたくなるというわけだ。

まとめてみるなら、Instagram DirectはInstagramとは「違いすぎ」、しかしながら「新たな可能性はない」というところにあるようだ。

実はFacebookは、このことを以前に学習済みだ。もちろんSnapchatへの対抗ビジュアルコミュニケーションツールとしてのPokeをリリースした際の話だ。この試みは失敗に終わった。Facebookとしては「こちらのツールを使ってくれ」と言っていたわけだが、利用者にとっては乗り換えるメリットが全くなかったのだ。しかもFacebookは、何かを半永久的にシェアする場所として利用されることが多い。そのような中、Facebook上に自己消滅型メッセージをやりとりするというのは違和感を与えるものでもあったのだ。また、これまでにプライバシー面でも問題をいろいろと指摘されたこともあるわけで、利用者としては、本当にメッセージがきちんと消滅するのかどうか危ぶんだという面もあるだろう。いずれにせよ、Pokeが単なるSnapchatのクローンであり、新たな可能性をもっていなかったことに失敗の要因がある。

個人的には、Instagramがメッセージング機能を実装することには賛成で、先週にはInstagramはプライベートメッセージングを提供すべきだという記事も書いた。利用者がより多くの時間をサービス上で過ごすようにする仕掛けが必要だという視点から記したものだ。しかし実装にあたって、Instagramは自身のサービスを補完するものとしてではなく、ライバルに表面的に対処するようなものを作ってしまったように感じる。Instagramは、写真を利用したメッセージのやり取りを簡単に行えるような仕組みや、あるいは既に公開している写真についての話が行えるようなツールを構築すべきだったのではなかろうか。他のアプリケーションでもできるようなことではなく、Instagramならではのエクスペリエンスを提供する仕組みを熟考すべきだったと思う。

Instagramは、カメラとソーシャルネットワークをダイレクトに結びつけることにより、写真のあり方を変えた。Instagram Directは、何も新しい面白さを提供してくれないように感じている。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


Instagram発表:月間アクティブユーザーの半数(7500万人)が毎日サービスを利用中

ニューヨークで行われたプレスイベントに登場したInstagramの共同ファウンダーであるKevin Systromによれば、Instagramユーザーの半数が毎日アプリケーションを使っているのだそうだ。

9月の時点ではWall Street Journalのインタビューに応えて、月間アクティブユーザー数が1億5000万人を突破した旨を報告していた(FacebookがInstagramを買収した時点と比べて、1億2800万人ほど増えたことになる)。現在の数値を9月時点と同じ程度だと考えるならば、7500万人が、日々Instagramを立ち上げているということになる。

この数値でも相当なものだとは思う。但し、Facebookによれば、9月の時点でのFacebookのアクティブユーザーは、1日あたりで7億2700万人なのだと言っている。

壇上のSystromは、写真共有サービス全体の成長についても触れていた。成長には3つの要因があるのだとのことだった。すなわちデジタル化の流れ、カメラの日用品化(スマートフォン)、そしてソーシャルネットワークという舞台の充実だ。

写真というメディアはあらゆるシーンで活用されるようになり、重大な政治的な瞬間を写すものから、個人のブランチを撮影するものまで、さまざまな種類のものが生み出されている。そしてまた、ブランチ写真も単に「料理」を意味するのではなく、ビジュアル版ステータスメッセージとして活用され、またチェックイン情報としての意味をも担うようになっている。すなわち、写真というものの活躍の場はさらに広がりつつあるわけだ。

いろいろと面白い話も聞くことができたが、これらの話はもちろんInstagram Directの話の前フリだ。「本題はなんだ」と感じる方は、ぜひともリンク先にあるInstagram Directの方の記事をご覧いただきたい。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


Instagram、Instagram Directを提供開始(特定の相手との交流が可能に)

ニューヨークで行われたプレスイベントにて、InstagramのファウンダーであるKevin Systromがプライベートな写真共有と、メッセージング風サービスを導入するとのアナウンスを行った。サービスの名称をInstagram Directというのだそうだ。

これまでのInstagramは、公開型のソーシャルネットワークだった。Facebookのように相互に繋がった相手とやり取りをすることを目的とするのではなく、ブロードキャストモデルを基本スタンスとして採用していた。今回、Instagram Directを導入したことで、Instagramでもプライベートなやり取りが可能となる。

すなわちフォローしているユーザー同士での、ある種のチャット風やりとりを愉しむことができるようになるのだ。コミュニケーションのきっかけはもちろん写真ないしビデオからスタートということになる。これはInstagram上で実装されるサービスとして当然のことだ。これまでは「いいね」したり、あるいはパブリックなコメントを送ることしかできなかったが、投稿された写真ないし動画に基いて、個人間のメッセージのやり取りが可能となったのだ。

仕組みについてみておこう。

写真を投稿する際(投稿の仕方はこれまでと変わらない)、写真の上に「Followers」と「Direct」という2つのタブが表示されるようになった。

「Direct」を選ぶと、写真を見てもらいたい友だちを選び、そしてそれぞれにメッセージを送ることができるようになっている。送った相手が写真を開くと、送った相手のリスト画面にチェックマークが表示される。ダイレクトに送った写真についても「いいね」することはでき、その画面でチャットのやり取りをすることもできる。

Direct投稿は、一度に15人まで同時に行うことができる。送信時には送る相手のサジェスションも行ってくれるようになっている。

写真を受け取った場合は、アプリケーションの右上にあるインボックスアイコンからメッセージを受け取ることができる。Directの画面からは1対1ないし、写真が送られたグループの人とのチャットを行うことができる。

Instagram上で相互にフォローしあっている人なら、簡単にプライベートなメッセージのやり取りができるようになったわけだ。フォローしていない相手からメッセージが送られてきた場合には、メッセージはすぐには受け取ることができず、ペンディング扱いとなるようになっている。

メッセージの受信に同意すると、それ以降は当該送信者からのメッセージがインボックスに届くようになる。

ちなみに、最初からテキストのみのメッセージを送ることは出来ない。まず写真を送ってからチャットを開始することとなる。

Instagram上ではこれまでも、ある種のプライバシー設定があった。たとえば特定の利用者をブロックするとか、あるいは自分自身のプロフィールをプライベートにするなどといったものだ。プロフィールをプライベートにすると、フォローの申請を承認して、はじめてフォロワーにコンテンツが表示されるようになっていた。

今回のアップデートにより、プライベートに、より親しい人とのやり取りのみを行うようなオプションが登場してきたということもできるだろう。

また、今回のアップデートにより、エンゲージメント獲得の機会を得たということもできよう。お互いの写真をいろいろと見て回った後には、撮影している写真などをきっかけにして、きっと会話も弾むことになるだろうと思われる。

Instagram Directについてのビデオを下に掲載しておく。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


Facebook、ウェブのニュースフィードでもビデオのオートプレイを開始

ニュースフィードがもっと生き生きする。モバイルに遅れること数日、われわれはビデオのオートプレイ機能をFacebook.comでも目撃した。そして会社も「ウェブのインライン・ビデオを公開し始めた」ことを確認した。更新が行き渡れば、派手なビデオ広告が登場する舞台が整う。

現在まで、Facebookのニュースフィードは常に静かだった。スクロールされる物すべてがじっとしていた。ビデオはすべて再生ボタンの陰に閉じ込められ、GIFアニメーションも許されていない。しかし、Facebookはこのオートプレイ・ビデオによって、初めてニュースフィードに動きを持ち込んだ。

実際の動きとしくみは、モバイルのオートプレイに関する私の詳細レポートを参照されたい。Facebookのビデオ中心への憧れについても。ウェブでは、Facebookに直接アップロードあるいはnstagramからシェアされたビデオだけが、スクロールと同時に再生される。スクロールの最中にも再生は続くが、クリック/タップするまで音は出ない。ヒデオのループはしない。またYouTubeなどの外部ビデオへのリンクはオートプレーされず、Facebook内のビデオを差別化している。

この機能は、モバイルでオートプレイのテストを開始したことを9月にFacebookが発表した後、ウェブでごく少人数のグループによってテストされていた。現在Facebookは、iOSおよびAndoridの全ユーザーへの公開を進行中であり、ウェブでの一般公開に向けてデザインの最終段階に入っている。UnifiedのJeff Widmanが、実際に動作しているところのスクリーンショットを送ってくれたので下に貼っておく。

オートプレイ機能は、Facebook傘下のInstagramのビデオにも拍車をかけるだろう。人は見てもらえると思えばビデオをシェアしたくなるもので、オートプレイはほぼそれを約束する。

GIF? 広告? Facebookチャンネル?

おそらく、オートプレイ機能が全員に行き渡った後、FacebookはGIFアニメも許すのではないか。AllThingsDのMike Isaacによると、FacebookはGIFサポートを以前から仕込んでいるが、公開をためらってきた。GIFアニメの「質の低い内容」が、Facebookの軽視するタイプのコンテンツ種別にあたり、これがフィードに溢れることを恐れたのかもしれない。ビデオと同様、直接アップロードされたGIFだけをオートプレイすれば、問題は減るだろう。

ビデオの視聴環境が改善されたことによって、Facebookがビテオ撮影とシェアするためのモバイルツールを強化する日は比較的近いと私は考えている。ビデオ発見のツールや、複数のビデオ再生、友達のビデオを続けて見られる一種のチャンネルなども考えられる。

しかし、世界が待ち望んでいるもの、あるいは視点によっては、恐れているものは、Facebook上のより侵略的なビデオ広告だ。ひとたびオートプレイがあらゆるデバイスに浸透すれば、Facebookは、人々を一列に並べてオートプレイビデオ広告を見せることができる。
マーケターは価格さえ手頃なら喜ぶだろう。写真やテキストよりずっとリッチな顧客とのコミュニケーションが可能になるからだ。広告主はテレビ用に撮ったビデオをFacebook向けに再利用できるので、テレビCMの予算をFacebookに向けられるかもしれない。

ユーザーは嫌悪するかもしれない。そもそもどんな広告も嫌いなのだから。個人的には、スーパーボウル品質のCMをニュースフィードで見ることには抵抗はない。いきなり音が出ることがなく、スクロールするか「×」で消せるのであれば。ただし、友達のアップデートを見る邪魔になるようなら、私もうんざりだ。

どんな形にせよ、Facebookはビデオ広告の頻度に関して注意深くバランスを取る必要がある。よって、多くのテストを重ねゆっくりと注意深く広めていくだろうと私は予想している。

超高速コンテンツ消費

もしFacebookが、オートプレイビデオをフィードの一部として自然に感じさせることに成功すれば、Facebookは世界を消費させる全く新しいレベルの技を手にする入れるかもしれない。

オートプレイは、友達の生活への近道になるかもしれず、それは写真と同じくらい簡単ではるかに刺激的だ。新たな発信手段は、世界中で起きている大きな出来事や、最新のスポーツハイライトの映像を提供することもできる。見るのは嬉しいがクリックはしなかったであろう、見事なインターセプトからのタッチダウンのビデオが、あなたのフィードに流れてくるところを想像されたい。スタジアムの音声やアナウンサーのコメントが聞きたければ、ワンクリックで、まるでテレビと同じだ。

それはFacebookビデオのゴールなのかもしれない。テレビの臨場感と、文字を読む効率の融合だ。

[Image]

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Instagram、競合サービスであるMobliからのAPI利用を停止

Instagramと、その競合であるMobliの関係がますます冷ややかなものとなりつつあるようだ。TechCrunch読者の方ならご存知だろうが、Mobliはイスラエル発の写真およびビデオ共有サービスだ。Instagramは、このMobliによるAPI利用を遮断したようなのだ。これにより双方のサイトを同時的・透過的に利用することが難しくなった。

過去18ヵ月にわたって、MobliユーザーはInstagramのコンテンツをMobliにワンクリックで取り込むことができるようになっていた。こうした使い方ができなくなってしまったのだ。

本件に関するInstagramからの発表は次の通りだ。

Instagramの模倣を行ったり、基本的ユーザーエクスペリエンスの改変を行ったりするようなやり方でInstagramのAPIを利用することは、利用規約に反する使い方です。APIの利用停止判断は、利用状況を把握して、利用規約が守られているかどうかを判断する、Instagram内のチームが行っています。

一般的な説明にはなっているかもしれない。しかし、長らくInstagramのAPIを利用してきたMobliであるのに、なぜ「」利用を差し止めたのかについては記されていない。

ちなみに利用者ベースでみれば、Mobliは遥かに弱小なサービスではある。利用者数は1200万超程度で、Instagramの1億5000万とは比べるべくもない。但し、このMobliはInstagramにはない機能をサポートしていたりもする。InstagramやVineでビデオ共有が可能になるずっと前から、Mobliではビデオもサポートされていた。それはあっても、しかしなぜ、Instagramはかくも小さなサービスに神経をとがらせるのだろうか。

Mobliは積極的にセレブ層の開拓を行い、また10億ドルの評価額にて8400万ドルの資金調達を行ってもいる。この評価額は、ちょうどFacebookがInstagramの買収に投じた額に匹敵するものだ。

また、利用者数こそ少ないものの、FacebookおよびInstagramにはいないサポーターを持ってもいる。Mobliの背後にはAmérica Móvilがいるのだ。

América Móvilはメキシコシティに拠点をおく、世界第4位の移動体通信事業者(Mobile Network Operator)で、大富豪のCarlos Slimがチェアマンの座にある。このSlimは、1ヵ月弱前に行ったMobliの6000万ドルの資金調達をリードした人物でもある。さらにAmérica Móvilの携帯端末にMobliを搭載しようとする動きも見せている。

ちなみにMobliの利用者中、南アメリカの利用者が二桁パーセントを占める状態ともなっている。またMobli側も、América Móvilの端末にMobliを搭載するプランが進行中であることを確認している。但し、まだ確定の話ではないそうだ。

InstagramによるAPI利用停止をうけて、Mobliは次のコメントを発表している。

すべてのプラットフォームには、自らのプラットフォームをどのように運営していくのかを決定する権利があると思います。但し、利用者側にも自分のコンテンツをどのように扱うのかを決める権利があります。一旦、どこかに掲載したコンテンツでも、利用者は自らの方針にしたがって、コンテンツをコントロールする権利を有するはずです。Mobliを使いたいという利用者のための仕組みを、誠実に作り上げてきたつもりでいます。

なかなか訴えかける力を持つコメントではあるが、但しMobli側もいつもおとなしくしていたわけではないことは記しておこう。たとえば3月にはアンチInstagramキャンペーンを行い、Instagramの利用をやめればお金を払うということもしていた。さらにいっておけばInstagramの方は、今回のAPI停止と類似の行為を他でも行っている。すなわち、自らのサイトへと利用者を誘導するために、Twitterカードの利用を停止した。

ソーシャルメディア界の争いはこれからが本番なのかもしれない。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


食べられるInstagrams登場―Boomfは写真をマシュマロに印刷する

ある調査によると、一種類の食べ物の写真を、たとえばInstagramのフィードで、繰り返し繰り返し見ているとやがてその食べ物に飽きてしまうという。

しかしInstagramの写真自体が食べ物だったらどうだろう?

イギリスのスタートアップがそういう実験を始めた。ユーザーはInstagramの写真をマシュマロに印刷させることができる。

いや、本当の話だ。

ウェブアプリを通じてマシュマロ1個ごとに2ドル払った後、ユーザーはInstagramのフィードから「いちばん美味しそうな写真」を選ぶ。 Boomfはその写真を印刷したマシュマロを届けてくれる。

9個入りの1箱が12ポンド(約19ドル)だ。

もちろん、画質は最高というわけにはいかないが、なにしろ食べられるのだ!

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Snapchatでの写真共有件数はFacebookを上回っている(Facebook+Instagramと同程度)

Snapchatは、今や日々4億もの「snap」をシェアするサービスとなっている。CEOのEvan SpiegelがTechCrunchからの取材に対して明かしたものだ。

9月には、やはりEvan SpiegelがDisruptの壇上で、自動消滅写真共有サービスにおける写真共有件数が1日あたり3億5000万となり、6月の2億から成長を続けているとアナウンスしていた。サービスの成長ぶりには驚くばかりだ。

ちなみに、1日あたり4億枚という数字は、Instagramでの共有件数とFacebookでの写真共有件数をあわせたものに匹敵しているのだ。

Facebookには、10億人の利用者から、1日あたり3億5000万枚の写真がアップロードされるのだそうだ。そして1億5000万の利用者を抱えるInstagramでは、日々5000万枚の写真が共有されている。

但し、Snapchatの数字では「ブロードキャスト」分を複数カウントしているようである点には注意が必要だ。「ブロードキャスト」とは、1枚の写真を複数の受信者に対して送る機能だ。1枚の写真が複数回共有されているということで、複数分にカウントしているようだ。

プライベートに共有することができて、かつ時間がたてば消えてしまうというのは、確かに魅力的な機能であるようだ。FacebookやInstagramでは、基本的に投稿は公のものであり、いつまでもデータが残ることが基本的前提となっている。両者の特徴を見比べたとき、Snapchat方式を好む人が大勢いるのは、確かに考えられることではある。

それでもSnapchatの利用頻度拡大の速度はなかなかのものであることは間違いなかろう。Facebookから30億ドル程度の買収提案があったとか、あるいはかなり大規模な資金調達を近々行うらしいというにも確からしさを感じる。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


Photobucketがスマホアプリを改訂。写真ストレージサービスの完結を目指す

昨年秋にPhotobucketがサイトのデザインとユーザー体験を改訂し、アップロード機能やソーシャル機能を改善したのは、ライバルに比ベて写真の共有とストレージサイトとして衰えてきた人気を取り戻すためだった。

設立10年、今年5月には567万ドルの資金調達を行った同社は、サービスの全機能をスマートフォンユーザーへの拡大すべく、モバイルアプリを公開する。写真の撮影とシェアが人々のデバイスとサービスとに分散していることを認識したPhotobucketは、統一されたエコシステムを構築することによって、ユーザーが同サービスに乗り換え(再乗り換え?)するインセンティブを与えようとしている。

「Photobucketにはオープンでスケール性の高いプラットフォームであるという歴史があり、われわれはそれを基盤としたかった。2つの問題に取り組んだ。写真が複数の端末とサービスとプラットフォームに散逸していること。バックアップが難しすぎて写真を失くす人たちがいること」とPhotobucketのマーケティング責任者、Dovid Tonerは言った。

Photobucketは、先月モバイルウェブサイトを改訂した。現在ここはネイティブアプリへの入口の役目を果たしており、アプリを使うと写真のバックアップ、編集、整理、およびシェアが行える。アプリは手軽な整理ツールとしての役割を果たすが、大がかりな整理はやはりウェブサイトで行いたい。

今後数週間のうちに、Photobucketは次の開発フェーズを公開する。イベントに応じた写真アップロードのためのソーシャルハブで、InstagramやFacebook、Google+などさまざまなサービスを使っている人々のためのものだ。具体的内容については多くを語らなかったが、その狙いは、自分たちのアップロード習慣を変えることなく、互いの写真を発見できるようにすることだ。

Photobucketの米国月間ユニーク数は、10月に2085万人で、9月の2020万人、4月の1650万人から増えている。しかし、Flickr、Instagram、Pinterest、Shutterflyなどの先行するライバルたちと比べると、まだまだ道は遠い。SimilarWebによると、これらのサイトの中で、今年4月から9月にかけて直帰率が最大だったのがPhotobucketだった ― 検索によるトラフィックが悪かったためだろう。

訪問当たりのページビューも、ShutterflyとFlickrより少ない(Instagramもそうだが、おそらくスクロール式フィードはクリックを多く必要としないため)。訪問当たりの平均滞在時間でも、ShutterflyとInstagramの方がPhotobucketより長い。

[画像提供:Flickr / Pedro Ribeiro Simões]

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)


Instagramの広告投入は成功か?! 閲覧数中5%以上が「いいね」と評価

取り扱いを開始したInstagramの広告は、まずまず順調なスタートを切ったようだ。CEOのKevin Systromは「広告が表示された際、5%以上の割合で『いいね』がクリックされる傾向が見られる。インターネット上の広告はほとんどが無視される中、これは驚くべき成果だと言える」と述べていた。

舞台は先週行われたGigaOm Roadmapカンファレンスで、どこでマイケル・コース(Michael Kors)の腕時計を買うことができるのかというコメントが多く寄せられたとも述べていた。

Instagram上のデータ分析を行っているNitrogramも、11月1日のデータを分析して、615万人が目にして、21万8000件の「いいね」を受け取ったとしている。ちなみに同様の分析はSocialFreshでも行われている。このデータを見ると、閲覧数の3.57%の「いいね」数となっており、集計のタイミングなどにより、確かにSystromの言う5%以上という数値が出ていたのだろう。

さらにSystromはOm Malikとのセッションの中でInstagramが世界に大きな影響を与え得る企業になっていく第一歩だと述べていた。「現在のところは1億5000万のアクティブユーザーを抱えています。シリコンバレーの中でのみ有名な『クール』なスタートアップという立場から、メインストリームユーザーに対して影響力をもつ組織へと変わりつつあるのです」とのこと。また、今や1日に5500万枚以上が投稿されるのだそうだ。

広告投入の開始を先月にアナウンスして、そして最初の広告投入と推移してきた。セッションの中でOmは、すべてがうまくいっていると見て良いのかと問うていた。Systromは応えて曰く「1日に何億ドルも稼いでいるのかといえば、そのようなことはありません。しかしそういうことを目指しているのではないのです。じっくりと着実な成長をしていくための第一歩といったところです。広告の露出回数などのデータを見ながら、今後の方針などを考えています」とのことだった。

たくさんの「いいね」を得ている理由としては、物珍しさもあるのだろう。最初の広告が、なかなか美しい腕時計のものであったことも「いいね」獲得に利することとなったと思われる。利用者が「フィードが汚された」などと考えることのないように、今後も質の面では充分に考慮していく必要があるだろう。一般利用者が投稿している写真などよりも「良い」ものであることが望ましい。

Instagramの今後についてもSystromは言及していた。ライバルや、あるいは自身の親会社についても触れている。「FacebookやTwitterなどは、利用者の間にしっかりと根づいたサービスになっているように思います。その点はInstagramも同様であると感じています。これらのサービスが全く使われなくなったり、あるいは利用者が激減するということがすぐに起こるようなことはないと考えています。但し、利用者のモバイルデバイス利用時間の奪い合いはますます激化していくことになります」とのこと。

Instagramの今後は「イベント関連」および「検索の強化」か

現在のInstagramに足りない点についてもSystromは率直に言及していた。その点にこそ、今後の成長可能性があるとも考えているのだろう。

「注目される海外のライブイベントを利用者に知ってもらうにはどうすれば良いでしょうか。あるいはロンドンで暴動が起こっているといったことを、画面上でどのように提示すれば良いでしょうか。ワールドシリーズで盛り上がっている人たちに、交流を楽しんでもらうのに良い方法があるでしょうか。興味を持つできごとが、たった今、世界のどこかで起こっている最中なのだということをうまく伝えられれば、Instagramは一層魅力的なものとなるでしょう」。疑問文の形で述べていたが、すなわち、Instagramとして、イベント関連の機能を追加していきたいという意味だ。

「ハッシュタグを使ったり、ハッシュタグを検索することができます。あるいは興味のある人をフォローしておいたり、ユーザーを検索することもできます。しかし検索ノウハウがないと、面白そうなコンテンツも見つけられずに通りすぎてしまうことも多いはずです」とSystromは言う。そもそもハッシュタグが何なのかを知らない人も多く、ましてやハッシュタグを検索して面白いものを見つけることなど、想像もしない人も多いのだそうだ。

成長には、そうした人たちを巻き込んでいく必要がある。キーワードを入力して検索結果を表示するような、従来型、あるいはFacebookのグラフ検索のようなものを超える検索機能の必要性を意識しているものと思われる。

ひとつの方向として考えられるのは、メタデータを積極的活用だ。写真を撮った場所や時間帯の近接性に基いて、利用者同士の関係性を構築する方法もあるだろう。Systromもこうした可能性に言及している。但し、まだサービスではすべての写真をジオタグを使って分類・提示するというようなことは行なっていない。

昨年の記事にも書いたように、位置情報を積極的に活用できれば、利用者に身の回りの世界と「繋がっている」感覚を提供することができる。現在のところは、自分の撮った写真をフォトマップで表示するような機能しかない。将来的に、この部分を強化していく考えなのだろう。

ところでSystromの考えでは、スタートアップを運営するには何かしら特徴のあるサービスを提供すべきであるとのこと。成り行き任せでいろいろなものを取り込んでいくというようなやり方はよくないと考えているのだそうだ。どのようなものを提供するのかをじっくりと考え、自信を持って自らのサービス価値を提供していくべきだとする。見方によれば、FacebookはTwitterのようにソーシャルな関係性の拡大を意図していて、そしてTwitterはFacebookのようにビジュアルコンテンツを重視し始めているとも言える。そのような中、Instagramは自らの提供するサービスに集中し、そしてますます深化させていこうとしていると見ることもできる。

原文へ

(翻訳:Maeda, H