アップルがiPhone 12用MagSafeバッテリーパック発表、最大15Wでワイヤレス充電が可能で税込1万1800円

iPhone 12シリーズにMagSafeが追加されたことで、アクセサリーメーカーにはさまざまな充電方法を提供できるようになったが、中でもスナップオン式のバッテリーパックが最も便利だという声をよく聞く。AnkerやMophieをはじめとする多くのサードパーティーは独自のバッテリーパックを発売しているが、今度はAppleがその流れに乗る

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「MagSafeバッテリーパック」と名づけられたこのバッテリーパックは、本日よりアップルのサイトで99ドル(日本では税込1万1800円)で予約受付が開始され、7月19日到着の予定となっている(日本では7月20日〜22日)。カラーはホワイト(背面にはファーストパーティー製品であることを示すグレーのAppleロゴを配置)で、最大15Wのワイヤレス充電が可能だ。

現時点では、このパックで何回分の充電ができるかなど、その他の詳細は不明。するどい人は、本体の背面に1460mAhの大きさを示す細かい文字があることに気づくだろう。バッテリーパックの充電にはLightningポートを使用しており、スマートフォンに装着したままパックを接続することで、バッテリーパックとスマホバッテリーの両方を一度に急速充電することができる。

5000mAhのバッテリーで45~50ドル(5000〜5500円)程度のAnkerやMophieの製品と比べると割高感がある。

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:AppleバッテリーiPhoneMagSafe

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(文:Brian Heater、翻訳:Katsuyuki Yasui)

iPhoneのWi-Fiを無効化する有害なSSIDが新たに発見、Wi-Fi範囲内に入るだけで関連機能が使えなくなる

iPhoneのWi-Fiを無効化する有害なSSIDが新たに発見、Wi-Fi範囲内に入るだけで関連機能が使えなくなる

先日、iPhoneを特定のSSID(ネットワーク名)を持つWi-Fiネットワークに繋ぐと、Wi-Fi接続機能が完全に無効化されるバグが報告されていました。それから約2週間後、同様の問題を引き起こすSSIDが発見されたと伝えられています。

今回報告したのは、前回と同じセキュリティ研究者のCarl Schou氏です。Schou氏はTwitterで、「%secretclub%power」という名前を持つWi-Fiネットワークの範囲内に入ると、iPhoneがWi-Fi関連の機能が使えなくなるとの警告を発しています。

新たなバグでは全てのネットワーク設定をリセット(「設定」アプリの「一般」>「リセット」>「ネットワーク設定をリセット」)しても症状は治らないとのことです。この問題を解決するのはiPhoneを工場出荷状態に初期化する他ないと思われますが、実際に誰かが試したという報告もないため、同じ症状となっても早まって行わない方がよさそうです。

前回の問題は、iPhoneが「%p%s%s%s%s%n」というSSIDを持つWi-Fiネットワークがあり、ユーザーがそこに接続したとき初めて症状が発生し、しかも上記のネットワーク設定リセットにより復旧できました。しかし今回の新たな問題は、Wi-Fiの範囲内にiPhoneが入っただけで直ぐに発生してしまうため、より深刻度が高いと思われます。

「%secretclub%power」と「%p%s%s%s%n」はともに「%」の記号を含んでいますが、iOSはこうした文字列をテキストではなく変数名またはコマンドとして解釈していると推測されます。つまりバグはこれら2つに限らず、「%s」、「%p」、「%n」といった文字列を使った亜種のSSIDは他にも複数が存在すると思われます。

ユーザー個人としては、なるべくSSIDに「%」の含まれているWi-Fiネットワークに繋がないことが(今回は範囲内に入っただけで発動してしまいますが)自衛策になりそうです。より根本的な解決として、アップルが問題に対処したソフトウェアアップデートを配信することを待ちたいところです。

(Source:Carl Schou(Twitter)。Via 9to5MacEngadget日本版より転載)

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カテゴリー:セキュリティ
タグ:iOS(製品・サービス)iPhone(製品・サービス)Apple / アップル(企業)バグ / 脆弱性(用語)

iPhoneの「天気」アプリで大気の質を表示するBreezoMeterが約33.2億円を調達

Ran Korber(ラン・コーバー)氏は、喘息持ちで妊娠中の妻と一緒に、イスラエルに家を買おうとしていた。環境エンジニアである同氏は、大気汚染が早死の最大の原因であること、早産の原因になること、その他の呼吸器系の病気の原因になることを知っていた。コーバー氏はイスラエルで最も汚染の少ない都市を探し始めたが、そのような情報は存在しないことに気づいた。そこで感じた不満から、花粉、大気汚染、山火事、天候のカテゴリーで40種類の汚染物質を予測するツール、現在の「BreezoMeter(ブリゾメーター)」を作った。

同社は米国時間6月28日、Fortissimo Capital(フォルティシモ・キャピタル)が主導するシリーズCラウンドで、3000万ドル(約33億2000万円)を調達したと発表。これまでに同社が調達した資金の総額は4500万ドル(約49億8000万円)に達した。イスラエルに拠点を置くこの会社は、コーバー氏が妻と家を探していた時から約2年後の2014年に設立された。

BreezoMeterの共同創業者で、現在CEOを務めるコーバー氏は「多くの国では、人々は自分の周りの空気について何も知りません」と、TechCrunchに語った。

BreezoMeterは、AIと機械学習を活用して、世界中に設置されている4万7000基以上のセンサーを含む複数のソースからデータを収集・把握し、100カ国以上の街頭レベルの大気質データ(5メートル間隔)と、花粉、汚染物質、火災のデータを提供している。

Apple WatchやiPhoneを持っている人でも知らなかったかもしれないが、どちらもApple(アップル)の「天気」アプリにBreezoMeterが組み込まれている。どこの都市の天気でも、下にスクロールすると、BreezoMeterによる大気質の指標が表示される。米国のAQI(大気汚染指数)は、0から500のスケールで表示され、0が最もクリーンな状態。ここマイアミの空気の質は、昨日は36(良い)、今日は51(中程度)だった。それに比べてニューヨークの空気は、今日は34(良い)で、マイアミよりも良好だ。

BreezoMeterは、現在の空気の質を測定するだけでなく、予測することも可能なので、自分の感受性に合わせて準備しておくことができる。

コーバー氏は「花粉の飛散時期がいつから始まるのかを予測し、2つの異なる場所の間で花粉がどのように移動するのかを予測することができます」と語っている。

自分の感受性がよくわからなくても、自分がいる場所の空気の質を知っていれば、少なくとも症状に用心することができるだろう。

「空気中の汚染物質の種類によって、BreezoMeterはそれが引き起こす症状を教えてくれます」と、コーバー氏はいう。

問題は、汚染そのものだけでなく、大気質について大きな情報格差があることだ。環境保護庁(EPA)によると、米国では約1億2000万人の人々が、大気汚染のモニタリングが行われていない地域に住んでいるという。

「BreezoMeterが作られる以前は、誰もが同じセンサーのデータを使用していましたが、今ではそれらのセンサーに加えて、交通量、山火事、衛星、ローカルセンサーなどのデータを収集し、花粉については土地利用も考慮しています」と、コーバー氏は語る。

センサーが簡単に破壊されてしまうのは、山火事の時だ。「センサーは文字通り燃えてしまうのです」と、コーバー氏はいう。この問題を回避するために、BreezoMeterは衛星からのデータを含む、他の多数のセンサーを頼っている。

「毎日3億人以上の人々が当社のプラットフォームを利用して、環境上の危険を回避するための情報に基づいた意思決定を行っています」とコーバー氏は述べているが、誰もがアップルの天気アプリのみを利用しているわけではない。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)や喘息を持つ人であれば、Resmed(レスメド)傘下のPropeller製品に組み込まれたBreezoMeterの恩恵を受けているかもしれない。Propellerは、空気質に応じて、窓を閉めたり、吸入器を使用したりなど、健康状態を改善するために何をすべきかを患者に伝えるデバイスを製造している。

BreezoMeterによると、PropellerがBreezoMeterを製品に組み込んで以来、Propellerの患者は、喘息発作が約50%減少し、ER訪問も減ったという。

BreezoMeterは今回調達した資金を、より多くの製品カテゴリーの開発や、チームを3倍の約120人に増やすことに充てる予定だ。

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カテゴリー:ソフトウェア
タグ:BreezoMeter空気監視iPhone資金調達イスラエルアプリ

画像クレジット:BreezoMeter

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(文:Marcella McCarthy、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

最も理想に近い「ポータブルXbox」をiPhoneとゲームパッドBackbone Oneの組み合わせで実現

2020年末にこちらの記事で紹介したiPhone用ゲームパッド「Backbone One(バックボーンワン)」が、ゲームアクセサリとしては究極の提携を果たした。米国時間6月28日、Xbox Cloud Gaming(エックスボックス・クラウド・ゲーミング)の提供開始に合わせて、iOS向けXbox Game Pass Ultimate(エックスボックス・ゲーム・パス・アルティメット)にバンドルされることになったのだ。

この提携の一環として、Backbone Oneは「Designed for Xbox」のスタンプが押された新しいリテールパッケージで、Xbox Game Passとバンドルして販売される。Backbone OneとiPhoneの組み合わせは、我々がこれまで見た中で最も「ポータブルXbox」に近いものだ。

前回書いた記事では、Backbone OneがiOSに組み込まれているアクセサリーAPIを巧みに利用して、専用アプリのダッシュボードに非常に洗練された機能が提供されていることを紹介した。今回、そのダッシュボードがアップデートされ、所有するゲームの表示や、新しいゲームの紹介、クリッピング機能で友人とキラープレイを共有するといった機能がさらに使いやすくなった。これは、筆者がこの数年間にiOSで見た最高のゲームアプリの1つであり、世界で最も多いゲームユーザーのために、世界で最も大きな遊び場を作る可能性を大いに秘めている。

画像クレジット:Backbone

Backbone Oneに備わるキャプチャー・ボタンは、Xbox Cloud Gamingと連携し、リンクとして共有することができる。新しいXbox Game Passのフィードを表示したり、同じインターフェイスでXboxとiOSのゲーム間を移動することも可能だ。また、現行機ではまだ十分に活用されていないが、実際には非常に優れた機能であるXbox Remote Play(Xbox リモートプレイ)機能も大きく取り上げられている。

パッケージにはAppClip(アップ・クリップ)が使用されており、店頭でパッケージを見ると、Xbox Cloud Gamingを実行中のBackbone OneがARで表示される。

Backboneチームは、その巧妙で洗練された統合と確かな直感で、引き続き感銘を与えている。チームにゲームコントローラーの血統があることは明らかだが(オリジナルのXbox 360コントローラーを開発したチームメンバーの何人かがBackboneに携わっている)、最も印象的なのはソフトウェアの面だ。Backboneが「Warzone(コール・オブ・デューティ・ウォーゾーン)」や「Minecraft(マインクラフト)」のようなAAA級のiOSゲームと、XboxやPlayStationのリモートプレイ、そして今回対応したネイティブなxCloudゲームという異なるゲーム体験を統一させた方法は、これまでApple(アップル)を含め誰も上手くできなかったことであり、モバイルゲームの未来のあり方を感じさせる。

画像クレジット:Backbone

Xbox Cloud Gamingはウェブベースであるにもかかわらず、Backboneの非常によくできたダッシュボード内ではネイティブアプリとして扱われ、表示される。筆者は個人的にBackboneで、Stadia(ステイディア)を介して「Destiny 2(ディスティニーツー)」を長時間プレイしたが、非常にすばらしかった。現在のXbox Cloud Gamingのタイトルと同じように、このダッシュボードにより直接的に統合され、クリッピングやソーシャル共有できるようになるのが待ち遠しい。

Backboneがインストールされていると、ゲームを発見し、ダウンロードして、プレイするという体験は、チームがキュレーションに力を入れていることもあり、Apple Arcade(アップル・アーケイド)よりも優れている。非常に洗練されたリンクの仕組みも取り入れられているので、アプリのクリップがフィードで共有されているのを見たら、すぐにApp Store(アップ・ストア)からアプリをダウンロードすることができる。インターネットネイティブのプレイヤーは、このような形で新しいゲームを見つけてすぐにプレイしたいと思っているはずだ。ゲームやストリームが継続的にハイパーリンクされた世界では、いちいち手動で検索する手間をかけずとも、ゲームを見たり、フォローしたり、プレイしたりすることが可能になる。

そしてそれはまた、将来的にはゲームを発見して「ダウンロード」するだけなく、友人が共有したゲームプレイの映像を見たら、それをタップするだけで、ゲームを購入する前に最初のレベルや試合を、体験プレイして夢中になれるような世界の到来を感じさせる。それは新たなプレイヤーを引き寄せる大きな入口となるはずだ。

今回のMicrosoft(マイクロソフト)との提携により、Backbone Oneを公式ウェブサイトまたはマイクロソフトストアから99ドル(約1万900円)で購入した人は、Game Pass Ultimateを3カ月間利用できる。Game Pass Ultimate3カ月分の価格だけで45ドル(約5000円)することを考えると、これは新規顧客にとって非常にお得な条件といえるだろう。そしてこの提携は、まだ歴史の浅いスタートアップ企業であるBackboneにとっても、大きな後押しとなるに違いない。

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カテゴリー:ゲーム / eSports
タグ:Backbone OneiPhoneXbox Game PassMicrosoftiOSアプリ

画像クレジット:Backbone

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(文:Matthew Panzarino、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

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2020年末にこちらの記事で紹介したiPhone用ゲームパッド「Backbone One(バックボーンワン)」が、ゲームアクセサリとしては究極の提携を果たした。米国時間6月28日、Xbox Cloud Gaming(エックスボックス・クラウド・ゲーミング)の提供開始に合わせて、iOS向けXbox Game Pass Ultimate(エックスボックス・ゲーム・パス・アルティメット)にバンドルされることになったのだ。

この提携の一環として、Backbone Oneは「Designed for Xbox」のスタンプが押された新しいリテールパッケージで、Xbox Game Passとバンドルして販売される。Backbone OneとiPhoneの組み合わせは、我々がこれまで見た中で最も「ポータブルXbox」に近いものだ。

前回書いた記事では、Backbone OneがiOSに組み込まれているアクセサリーAPIを巧みに利用して、専用アプリのダッシュボードに非常に洗練された機能が提供されていることを紹介した。今回、そのダッシュボードがアップデートされ、所有するゲームの表示や、新しいゲームの紹介、クリッピング機能で友人とキラープレイを共有するといった機能がさらに使いやすくなった。これは、筆者がこの数年間にiOSで見た最高のゲームアプリの1つであり、世界で最も多いゲームユーザーのために、世界で最も大きな遊び場を作る可能性を大いに秘めている。

画像クレジット:Backbone

Backbone Oneに備わるキャプチャー・ボタンは、Xbox Cloud Gamingと連携し、リンクとして共有することができる。新しいXbox Game Passのフィードを表示したり、同じインターフェイスでXboxとiOSのゲーム間を移動することも可能だ。また、現行機ではまだ十分に活用されていないが、実際には非常に優れた機能であるXbox Remote Play(Xbox リモートプレイ)機能も大きく取り上げられている。

パッケージにはAppClip(アップ・クリップ)が使用されており、店頭でパッケージを見ると、Xbox Cloud Gamingを実行中のBackbone OneがARで表示される。

Backboneチームは、その巧妙で洗練された統合と確かな直感で、引き続き感銘を与えている。チームにゲームコントローラーの血統があることは明らかだが(オリジナルのXbox 360コントローラーを開発したチームメンバーの何人かがBackboneに携わっている)、最も印象的なのはソフトウェアの面だ。Backboneが「Warzone(コール・オブ・デューティ・ウォーゾーン)」や「Minecraft(マインクラフト)」のようなAAA級のiOSゲームと、XboxやPlayStationのリモートプレイ、そして今回対応したネイティブなxCloudゲームという異なるゲーム体験を統一させた方法は、これまでApple(アップル)を含め誰も上手くできなかったことであり、モバイルゲームの未来のあり方を感じさせる。

画像クレジット:Backbone

Xbox Cloud Gamingはウェブベースであるにもかかわらず、Backboneの非常によくできたダッシュボード内ではネイティブアプリとして扱われ、表示される。筆者は個人的にBackboneで、Stadia(ステイディア)を介して「Destiny 2(ディスティニーツー)」を長時間プレイしたが、非常にすばらしかった。現在のXbox Cloud Gamingのタイトルと同じように、このダッシュボードにより直接的に統合され、クリッピングやソーシャル共有できるようになるのが待ち遠しい。

Backboneがインストールされていると、ゲームを発見し、ダウンロードして、プレイするという体験は、チームがキュレーションに力を入れていることもあり、Apple Arcade(アップル・アーケイド)よりも優れている。非常に洗練されたリンクの仕組みも取り入れられているので、アプリのクリップがフィードで共有されているのを見たら、すぐにApp Store(アップ・ストア)からアプリをダウンロードすることができる。インターネットネイティブのプレイヤーは、このような形で新しいゲームを見つけてすぐにプレイしたいと思っているはずだ。ゲームやストリームが継続的にハイパーリンクされた世界では、いちいち手動で検索する手間をかけずとも、ゲームを見たり、フォローしたり、プレイしたりすることが可能になる。

そしてそれはまた、将来的にはゲームを発見して「ダウンロード」するだけなく、友人が共有したゲームプレイの映像を見たら、それをタップするだけで、ゲームを購入する前に最初のレベルや試合を、体験プレイして夢中になれるような世界の到来を感じさせる。それは新たなプレイヤーを引き寄せる大きな入口となるはずだ。

今回のMicrosoft(マイクロソフト)との提携により、Backbone Oneを公式ウェブサイトまたはマイクロソフトストアから99ドル(約1万900円)で購入した人は、Game Pass Ultimateを3カ月間利用できる。Game Pass Ultimate3カ月分の価格だけで45ドル(約5000円)することを考えると、これは新規顧客にとって非常にお得な条件といえるだろう。そしてこの提携は、まだ歴史の浅いスタートアップ企業であるBackboneにとっても、大きな後押しとなるに違いない。

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カテゴリー:ゲーム / eSports
タグ:Backbone OneiPhoneXbox Game PassMicrosoftiOSアプリ

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(文:Matthew Panzarino、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

iPhoneのWi-Fi機能にバグ、特定の名前を持つWi-Fiスポットに繋ぐとすべてのWi-Fi機能が無効化(回避策あり)

iPhoneのWi-Fi機能にバグ、特定の名前を持つWi-Fiスポットに繋ぐとすべてのWi-Fi機能が無効化(回避策あり)

iPhoneを特定のSSID(ネットワーク名)を持つWi-Fiネットワークに接続すると、Wi-Fi接続機能が完全に無効化されるバグが発見されました。なお、この不具合は回避策が見つかっています(後述)。

セキュリティ研究者のCarl Schou氏はTwitterで、特定のSSID(「%p%s%s%s%s%n」)のWi-Fiネットワークに参加すると、その時点からiPhoneのすべてのWi-Fi機能が無効になることを実証した動画を公開しています。そればかりか再起動しようが、SSIDを変更しようが症状は直らないとのことです。

Schou氏は、この実験はiOS 14.4.2を搭載したiPhoneXSでも成功し(Wi-Fi環境が破壊された)、iOS 14.6でも同じ症状が確認できたと述べています。

ただし、全てのネットワーク設定をリセットして復旧はできると確認されています。すなわち「設定」アプリの「一般」>「リセット」>「ネットワーク設定をリセット」により工場出荷時状態に戻せば、再びWi-Fi接続機能が回復するとのことです。とはいえ、Wi-Fi設定ばかりかモバイル通信ネットワークやVPN設定も削除されることになり、ゼロからやり直すのは楽ではなさそうです。

なぜ、こうした不具合が起きるのか。記事執筆時点では明らかではありませんが、大手コンピュータヘルプサイトBleepingComputerはiOSがSSID名にある「%」記号がついた文字列をテキストではなく変数名またはコマンドとして解釈しているからではないかと推測しています。以前も、こうした特殊な文字列を受信するとiPhoneやiPad、Macなどがクラッシュするバグが発生した事例がありました。

かたやAndroidデバイスでは同じ名前のWi-Fiネットワークに繋いでも問題なかったとの報告もあり、iPhoneに固有の問題である模様です。

このバグが発生したからと言ってハードウェアが故障するわけではありませんが、アップルが公式にバグを修正したソフトウェアアップデートを配信するまでは、頭に「%」が付いたWi-Fiスポットには接続しない方が無難と言えそうです。

(Source:Carl Schou(Twitter)BleepingComputer。Via AppleInsiderEngadget日本版より転載)

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カテゴリー:セキュリティ
タグ:iOS(製品・サービス)iPhone(製品・サービス)Apple / アップル(企業)Android(製品・サービス)バグ / 脆弱性(用語)

ジョブズ追放後のアップルが1990年にスピンオフした伝説のベンチャー「General Magic」とは?

ジョブズ追放後のアップルが1990年にスピンオフした伝説のベンチャー「General Magic」とは?スマートフォン誕生の知られざるドラマを描く米国ドキュメンタリー映画『General Magic』日本語字幕版の配信が、11日から各動画配信サービスにて開始されました。7つの米国映画祭で最優秀ドキュメンタリー映画賞を受賞し、シリコンバレーで「最も重要な失敗企業」と呼ばれた伝説的ベンチャーの物語が家にいながらにして観賞できるようになりました。

タイトルのGeneral Magicとは、アップルから1990年にスピンアウトしたベンチャー企業のこと。現代のスマートフォンの原型ともいえるPIC(Personal Intelligent Communicator)を考案し、開発に着手。そこに集まったのがMacintoshプロジェクトの代表的な開発者や後のAndroidの父(アンディ・ルービン)、iPodを手がけたアップルのテクノロジー担当上級副社長(トニー・ファデル)といった、シリコンバレーのスター達でした。

ジョブズ追放後のアップルが1990年にスピンオフした伝説のベンチャー「General Magic」とは?

このPICがどれだけ未来を期待されていたかといえば、アップル以外の米国企業としてはAT&Tやモトローラ、日本企業ではソニー、松下電器産業(現Panasonic)やNTTなども出資・提携していたほど。その成果は「Magic Cap OS」を搭載したソニー製の「Magic Link」などの形で製品化されており、1995年には新規株式さえ公開されました。

ジョブズ追放後のアップルが1990年にスピンオフした伝説のベンチャー「General Magic」とは?

しかし製品が高額すぎたことや、インターネットに接続できなかったこと(ちょうど90年代半ばに一般ユーザーもアクセス可能になっていた)動作が重くソフトウェアも不安定だったことが重なって販売台数は伸び悩み、株価も下落。最終的には2002年に破産し解散にいたっています。

そんなGeneral Magicの設立から17年後にiPhoneとAndroidが発表され(Androidは新規プラットフォームの概要のみ、搭載製品の発売は翌年)、どちらにも元General Magicメンバーらが重要な役割を果たしています。現代のスマートフォンは、かつての若者達が夢を追い続けた結果だったというわけです。

ジョブズ追放後のアップルが1990年にスピンオフした伝説のベンチャー「General Magic」とは?

映画『GENERAL MAGIC』は、そんな才能あるエンジニア達がスマートフォンの先駆けとなるPICの開発を進めながらも、やがて解散へ追い込まれていく過程を描いたもの。後にiPodやiPhone、AndroidやeBayを生み出した各メンバー達へのインタビューと、若きスティーブ・ジョブズも登場する当時の貴重な映像を交え、“壮大な失敗“が最終的に世界をどのように変えたのか、現代社会に求められるイノベーション(技術革新)を掘り下げた内容となっています。

さすがに90年代半ばの技術力ではPDAサイズに全ての処理能力を詰め込むのは不可能だったため、端末とサーバーのやり取りによりアプリケーションを実行する……という発想は、まさに今でいうクラウドの先取り。あまりに早すぎたゆえに志半ばに終わり、後に技術力が追いついてから開花した「最も重要な失敗」を追体験することで、考えを深めたいところです。

上映時間は90分。配信プラットフォームは以下の通りです。

AppleTV(iTunes store)/Amazon PrimeVideo/FOD/GYAO! ストア/Google Play/Youtube/クランクイン!ビデオ/J:COMオンデマンド/TSUTAYA TV/DMM.com/dTV/TELASA/ひかりTV/ビデオマーケット/music.jp/U-NEXT


Copyright(c) 2019 Spellbound Productions II LLC All rights reserved.

(Source:PR TIMESEngadget日本版より転載)

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カテゴリー:その他
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慶應発スタートアップOUIのiPhone装着型眼科診察機器「Smart Eye Camera」がEUで医療機器登録

慶應発スタートアップOUIのiPhone装着型眼科診察機器「Smart Eye Camera」がEUで医療機器登録

慶應義塾大学医学部発のスタートアップ企業OUI(ウイ)は6月11日、iPhoneに取り付けて眼科診察を可能にするアタッチメント型医療機器「Smart Eye Camera」(SEC)が欧州連合地域(EU)で医療機器登録を行い、EU指令・規則における必須要求事項に適合したことを示すCEマークの表示(CEマーキング。Conformité Européenne)が可能となったと発表した。

慶應発スタートアップOUIのiPhone装着型眼科診察機器「Smart Eye Camera」がEUで医療機器登録

SECは、すでに日本国内での医療機器として登録済み。眼科医の駐在がない離島におけるドクター to ドクターでの遠隔相談や、医療機関を訪問できない患者さんに対しての訪問診療で使用されているそうだ。また、アジア・アフリカ地域をはじめとする世界10カ国以上で、現地の眼科医・NGO・医療機関・国際機関と協力して、様々なパイロット実証を行っている。国際的な認知度の高いCEマーキングにより、欧州市場のみならず、これら地域においてもSECに対する認知度・信頼度がさらに高まることが期待できるという。

OUIは、今後も国内外の多様なパートナーと連携しながら、SECを国内外に広めることで2025年までに世界の失明を50%減らすことを目指す。

OUIは、「医療を成長させる」を理念に、慶應義塾大学医学部の眼科医が2016年7月に立ち上げたスタートアップ企業。眼科の診察を可能にするiPhoneアタッチメント型医療機器SECをゼロから開発し、約1年半で完成させた。iPhoneのカメラと光源を利用した眼科診療機器は本邦初としており、動物実験の結果およびヒトの眼を使用した臨床研究の結果にて、既存の細隙灯顕微鏡と同等の性能があることが証明されているという(Evaluation of Nuclear Cataract with Smartphone-Attachable Slit-Lamp DeviceSmart Eye Camera: A Validation Study for Evaluating the Tear Film Breakup Time in Human Subjects Translational Vision Science & Technology April 2021, Vol.10, 28.など)。

世界の失明原因第1位は白内障とされており、白内障は適切な時期に治療をすれば失明に至らない可能性が高いにもかかわらず、発展途上国においては白内障による失明が社会問題となっている。SECは、iPhoneに取り付けて使用する小型な医療機器であるため、電気のない地域や被災地など場所を選ばず眼科診察を可能にするとしている。

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カテゴリー:ヘルステック
タグ:iPhone(製品・サービス)医療(用語)OUI(企業)慶應義塾大学(組織)日本(国・地域)

2021年第1四半期の世界のスマホ販売台数は26%増、新型コロナの反動続く

世界のスマートフォン市場が壊滅的だった2020年から持ち直していることを示すデータがまた1つ明らかになった。Gartnerが発表したデータによると、2021年第1四半期のスマホ販売台数は前年同期比26%増だった。全体的な販売台数増加はすばらしいものだが、数年にわたるマーケットの停滞、そして新型コロナウイルスパンデミックによる大不振を経ての成長だ。

スマホメーカーは2020年にあらゆる面で打撃を受けた。まず製造の停滞で始まった。中国とアジア圏が新型コロナの影響を受けたためだ。その後は企業の一時休業が発令され、さらには失業や経済問題が販売を直撃する中で世界の需要が減速した。

画像クレジット:Gartner

新たなGartnerのデータでは、世界のトップ3メーカーは2020年同期と同じ顔ぶれだ。Samsung(サムスン)のマーケットシェアは低価格帯のモデルのおかげで18.4%から20.3%に拡大し、トップの座に返り咲いた。

Apple(アップル)は2020年第4四半期に投入がずれ込んでいた5Gモデルの後押しでトップに立ったが、2021年第1四半期は前年同期と同じ2位に順位を落とした。データによると、マーケットシェアは前年同期から約2ポイント増え15.5%だ。トップ5社のうち3社は中国メーカーのXiaomi(シャオミ)、Vivo(ビボ)、Oppo(オッポ)で、Huawei(ファーウェイ)は依然として苦戦している。

これまのところ、世界的なチップ不足は出荷にそれほど影響していないようだ。

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:GartnerスマートフォンSamsungiPhoneXiaomi

画像クレジット:Getty Images

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(文:Brian Heater、翻訳:Nariko Mizoguchi

アップルがiOS 15で「通知」を改良、新機能「フォーカス」「サマリー」でよりパーソナライズなものに

iOS 15へのアップデートの一環として、Apple(アップル)はiPhoneユーザーが現在のステータスに基づいて、着信、メール、アプリからのアップデートに関してその通知方法をさらにカスタマイズできるようにする。新機能「Focus(フォーカス)」では「Do Not Disturb」で通話や通知を遮断するだけでなく、運転中、仕事中、睡眠中などのステータスに応じて、さまざまな種類の通知設定が行えるようになる。

また、システムに搭載されたAIが、その時のユーザーの状態を判断。例えば、ジムに到着したら通知をオフにするよう提案するといったことも行う。

新機能の「Focus」では、いつ、どのように通知を受けたいか、通知の方法とタイミングをカスタマイズできる。例えば、同僚やメール、カレンダー、Slackなどのアプリからのみ通知を受けるように設定可能だ。また、ホーム画面上をFocusに合わせたページにして、仕事用アプリだけを表示させて、アプリやウィジェットを整理し誘惑を減らせる。また、Focusを使用することですべてのAppleデバイスにも同期されるとAppleは説明している。

通知機能も新しくなり、連絡先の写真が表示され、アプリのアイコンが大きくなり識別しやすくなる。

2019年、Tim Cook(ティム・クック)氏は、自身が多くの通知をミュートにしていたことを認め「Appleは、ユーザーの使用時間をできるだけ長くしたいと思ったことはない。私たちはそのようなことをしたことはない」と述べたのは有名だ。しかし我々はこれに反論し、Appleはリアルタイムではなく、スケジュールに沿って通知を配信するシステムを設計することができたはずだと述べた。

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また、Appleは「Notification Summary(通知サマリー)」という機能を搭載する。この機能は受信した通知を時間帯などに応じてまとめ、優先順位をつけて表示する。このサマリーは、朝や夜など、任意の時間に配信されるようにスケジュールできる。

Appleによると、ユーザーのアプリケーションの使い方に基づいたデバイスインテリジェンスを使って、この「まとめ」をアレンジし、すばやくキャッチアップしやすくするという。サマリーでは、最も重要な通知が、あまり重要でない通知の上に表示される。

画像クレジット:Apple

もう1つの変更点は「Do Not Disturb(おやすみモード)」がiMessageに直接統合されたことだ。これにより、着信音に煩わされたくないとき、他のユーザーもそれがわかるようになる。

おやすみモードを使用しているときには、iMessageにそのステータスが自動的に表示されるようになる。また、本当に緊急なメッセージの場合であれば、連絡できる方法はあるとAppleは説明している。

また、時間帯ごとに大きなブロックとして説明文を送るように設定することも可能だ。これまでのiOSバージョンと比べて、ロック画面の通知がよりインタラクティブなものになる。

これらの機能は、ユーザーに合わせてスマートフォンをよりパーソナライズすることに関わるもので、何年も前にAndroidデバイスで人気を博した、AviateEverythingMeといった自分の行動や時間帯などに応じてデバイスをカスタマイズするスマートランチャーを思い起こさせる。Appleは、サードパーティ製のアプリが自社のモバイルOSと深く統合したり、デバイスのホーム画面を再設定することを許可していないため、これらのアプリはiOSでは普及することはなかった。

しかし、最近のAppleは、ウィジェットや「Siriからの提案」の導入など、ユーザーの好みをより反映させるためにiPhoneをカスタマイズしており、ホーム画面上におすすめのアプリをウィジェットで表示することもできるようになっている。

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タグ:AppleWWDC 2021WWDCiOSiOS 15iPhone通知

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(文:Brian Heater、Sarah Perez、翻訳:Katsuyuki Yasui)

アップルがiOS 15発表、「つながり続ける」「集中する」といった4つの柱を掲げFaceTime、通知などの新機能満載

Apple(アップル)は開発者会議「WWDC 2021」のバーチャル基調講演において、2021年後半にリリース予定の次期メジャーバージョンであるiOS 15の詳細を初めて公開した。2021年のリリースでは「つながり続ける」「気を散らさずに集中する」「インテリジェンスを活用する」「世界を探索する」という4つの柱を掲げている。

ソフトウェアエンジニアリング担当SVPのCraig Federighi(クレイグ・フェデリギ)氏は、次のように述べた。「多くの人にとって、iPhoneは必要不可欠なものとなっています。当社の新しいリリースはiOS 15です。大切な人とのつながりを大事にしたり、気を散らさずに集中できる空間を見つけたり、インテリジェンスを活用して必要な情報を見つけたり、自分の周りの世界を探索したりするなど、あなたのiPhoneの使い方にiOS体験を適応させ、補完する機能が満載です」。

FaceTimeにさまざまな新機能が加わり進化

Appleは、FaceTimeに空間オーディオを追加すると発表した。これにより、スクリーン上の友人・家族の位置に応じて声が広がるようになる。例えば、誰かの顔が左に見える場合、あなたの耳には彼らが左側にいるように聞こえる。FaceTimeの他のニュースとして、iOSはバックグラウンドノイズを検出し、友人や家族の声がより聞き取りやすくなるようにノイズを抑制するようになる。これはオプション機能で、例えばFaceTime通話中にコンサートを見せている場合などには、この機能を無効にすることができる。

もう1つのFaceTime機能は「ポートレートモード」だ。これは、ポートレートモードの写真のように、背景を自動的にぼかすことができるというもの。また、仕事の会議などでFaceTimeを使いたい場合、FaceTimeリンクを作成してカレンダーの招待状に追加することができるようになる。FaceTimeはウェブブラウザでも動作するため、Appleデバイスを持っていないユーザーでもリンクを通じFaceTimeの通話に参加できる。これらの機能により、FaceTimeはZoom(ズーム)やGoogle Meet( グーグル・ミート)などの他のビデオ通話サービスとの競争力を高めることになる。

Appleは「SharePlay」機能も発表し、FaceTimeに注力していることを示した。この同時再生機能を使うことで、FaceTimeで会話をしながら同じ曲や楽曲リストを一緒に聴くことができる。Apple Musicで再生ボタンを押すと、通話中の全員のデバイスで音楽が始まる。キューは共有されるので、参加している誰でも曲の追加や次の曲へのスキップなどが可能だ。

SharePlayでは、映画やテレビ番組を一緒に見ることもできる。通話中の誰かがビデオを開始すると、他の参加者のスマホやタブレットでも同じビデオが始まる。また、AirPlayやピクチャー・イン・ピクチャー(PIP)など、iOS動画に期待されるすべての機能に対応している。

これは、Apple TVアプリ内のビデオとの互換性だけではない。Appleは、動画をSharePlayに対応させるためのAPIを用意すると述べている。現在のパートナーは、Disney+、Hulu(フールー)、HBO Max、Twitch、TikTok(ティクトック)など。初期パートナーのスクリーンショットは下図のようになっている。

さて、Messages(メッセージ)に話を移そう。メッセージアプリは「News」「写真」「ミュージック」など、他のApple標準アプリとの連携が強化された。メッセージで共有されたアイテムは、これらのアプリに共有されたコンテンツとして表示される。つまり、メッセージ(およびiMessage)は、Appleアプリの上にあるソーシャルレイヤーとして機能するのだ。

新しい通知サマリー、フォーカスモード

Appleは、オンデバイスのインテリジェンスを使って通知のサマリーを作成する予定だという。これにより通知は、現在のようにアプリ別、日付別ではなく、優先度別に並べられる。例えば、友だちからの通知はトップに近い位置に表示される。

通知をサイレントモードにすると、iMessageの連絡先には、あなたが「Do not disturb(おやすみモード)」を有効にしていることが表示される。この機能はSlackの「Do not disturb」と少し似ている。しかし、新しい設定がある。Appleはこれを「Focus(フォーカス)モード」と呼んでいる。通知を受け取りたいアプリや人を選び、自分がその時していることに応じてフォーカスを変えることができるというものだ。

例えば仕事中であれば、個人的に使うアプリや個人的な電話・メッセージをサイレントにすることができる。逆に週末であれば、仕事のメールの通知をサイレントにできる。複数のAppleデバイスを持っている場合は、設定がiCloudアカウント間で同期される。さらに、モードによりアプリやウィジェットの表示・非表示を切り替えて、ホーム画面にも変化を与えられる。

新しいスマート機能

Appleは、あなたの写真をスキャンしてテキストを探す機能を導入する。「Live Text(ライブテキスト)」と呼ばれるこの機能により、ユーザーは写真の中のテキストをハイライトしたり、他のアプリにコピー・ペーストできるようになる。iOSはその情報をSpotlight(スポットライト)機能に活用する予定だ。ハイライトした写真の中のテキストは、Spotlightで直接検索することができる。これらの機能はデバイス上で直接処理される。

iOS 15では、Memories(メモリー)機能がアップグレードされる。「この新しい『メモリー』は、その場で生成されます。インタラクティブで、生きています」と、写真エンジニアリング担当シニアマネジャーのChelsea Burnette(チェルシー・バーネット)氏は語った。メモリーは、写真アプリで見ることのできるインタラクティブなムービーだ。今回、指でタップしてムービーを一時停止できるようになった。バックグラウンドでは音楽が流れ続け、指を離すとフォトモンタージュが再開される。

また、メモリーに合わせて特定の曲を検索できるようになる。写真アプリの新機能は、今後詳しく見ていきたい。

Wallet、天気、マップ

Apple Walletのすべての機能をおさらいした上で同社は、将来IDをスキャンしてWalletに保存できるようになることを発表した。これは(米国の)参加しているいくつかの州で利用可能になっていくとのことで、ゆっくりとした展開になるだろう。政府のサービス(空港の保安検査など)がIDから何らかの情報を必要とするとき、ユーザーはiPhone上で直接そのサービスとデータを共有することを選択できるという。

天気アプリに関して言えば、Appleが買収した人気の天気予報アプリ「Dark Sky」にあった機能の多くが含められアップデートされた。新しいデザインと、より多くのデータが期待される。

Apple Maps(マップ)については、新しい地図データがいくつかの国で展開されたところで、同社はまだ欧州でロールアウトしている最中だ。Appleはサンフランシスコなどの一部の地域に、大量の新しい詳細情報を追加した。バスやタクシーのレーン、横断歩道、自転車レーンなどを見られるようになった。高速道路では、複雑なインターチェンジを3Dで見ることができる。これらの機能は、2021年後半にCar Play(カープレイ)でも提供される予定だ。

公共交通機関を利用するユーザーは、お気に入りの路線をピンで固定して、Apple Watchで情報を見ることができる。地下鉄やバスに乗っているときは、リアルタイムで自分の位置を確認できる。また(地域によっては)、携帯電話を目の前にかざすと、AR(拡張現実)で道案内をすることも可能になる。

AirPodsソフトウェアアップデート

Appleは、AirPodsも持っているユーザーのために、多くの新機能を発表した。新しい会話モードでは、スマートな補聴器として会話の音量を上げることができる。また「通知をアナウンスする」設定を有効にしていれば、より多くの通知をAirPodsで受け取ることができる。その設定を微調整することで、特定のアプリに限定したり、フォーカスモードに応じて変更することができる。

また、AirPodsがケースに入っていても、オーディオ通知付きのFind My(探す)アプリでAirPodsを探すことができる。空間オーディオは、M1チップを搭載したApple TVとMacに搭載される。数週間前に発表されたように、Apple Musicの空間オーディオは現在利用できる。

ご覧の通り、iOS 15には新機能が満載されている。Appleは本日(米国時間6月7日)、最初のリリースとなる開発者ベータ版を発表すると思われる。公開ベータ版はその後にリリースが見込まれる。夏の間はベータ版のアップデートが行われ、2021年9月に最終版がリリースされることになる。

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(文:Romain Dillet、翻訳:Aya Nakazato)

iOSアプリ開発者に訊く:LiDARで空間を演出するアプリ「Effectron」 (アフェクション)

iOSアプリ開発者に訊く:LiDARで空間を演出するEffectron (アフェクション)

AFFEXION

アップルの世界開発者会議 WWDC 2021 を前に、iOS開発者にアプリを巡るストーリーやWWDCへの期待について訊きました。

今回お話をうかがったのは、iPhone 12 Pro や iPad Pro のLiDARセンサを使い、カメラ映像にリアルタイムのARエフェクトをかけるアプリ Effectron の開発元、株式会社アフェクション(Affexion)。

Effectron はカメラを向けた方向の奥行きや三次元形状を取得できる LiDAR センサをエンタテインメントに活用した最初のアプリのひとつで、2020年8月に iPad Pro 版、10月に iPhone 12 Pro 対応をリリースしています。

リアルタイムARエフェクトのアプリは以前からありましたが、Effectron はLiDARで三次元認識した床や壁に光るグリッドを引いて古典的な「サイバースペース」風に変えるといったインパクトのある映像で、搭載されたばかりのLiDARセンサの機能を示すアプリとして話題になりました。

開発元の株式会社アフェクションは、群馬県高崎市に本社を構える社員10名の企業。WebからVR・ARまでデジタルコンテンツ制作を手掛けます。アフェクションの閑 代表と、同社 CG motion 開発室 室長の金井氏にお話をうかがいました。

──Effectron はアフェクションがリリースした最初のアプリだそうですが、そもそもどういった経緯でアプリをリリースすることになったのでしょうか

閑代表:「弊社は2007年にウェブ制作からスタートしました。デザインを基点に広告やウェブ制作を手掛けておりましたが、2年ほど前から社として第二、第三の柱をどうしようか、という話になりまして」

どういったアプリが良いか?を社内で50案ほど考えたなかで、金井氏からこのLiDAR技術を使ってみたいと提案があり、Effectronにつながったとのこと。

金井氏:「提案にはマーケティング的な面と、ビジュアル的なことをやりたかったという2点があります。マーケティングとしては、これまでアプリを出したことがない会社だったので、まず使ってもらう取っ掛かりが欲しかった。新しくLiDARを搭載したiPad Proが出たところで、新機能をアプリで使い新規性を出せればと考えました」

・もう一点は、前職で建築用の測定機器で取得した点群データを見て、これをビジュアル表現やエンタメに使えたら面白いなとは考えていたこと。ミュージックビデオなどでも使われていて、インスピレーションを受けた面もある。

・LiDARセンサは高価で、以前ならば手が出なかったが、WWDCでiPad Proに搭載されたことを知り、世界中のユーザーが身近な環境で使えれば面白いだろうと制作を決めた。

──WWDCで発表を見て一番乗りを狙ったとのことですが、結果的に一番になれましたか?

金井氏:「一番乗りくらい、ですね。LiDARを使ったアプリは他にもあるにはあったのですが、機能が限定的だったり。メッシュを取得して描画するエンタメ系アプリという意味では、確認する限り初めてだったと思います」

──他の開発者もLiDARアプリを一斉に作る中で、エンタメ系で一番乗りになれた理由はどのあたりだったんでしょう

金井氏:「意外とスキャンニングのアプリは出ていたので、アプリ開発者的には実用アプリのほうが安牌だったというか。LiDARに興味を持っていたのがもともと建築系などの層だったので、エンタメに使ったアプリは初期には意外とあんまりでなかったな、という感じです」

──狙いが良かった、ということですね。スケジュール的にはどうでしたか。

金井氏:「7月から開発をはじめて、たしか8月にはリリースしました。スケジュールを間に合わせるため心がけたのは、必要な機能に絞ること。機能を増やしすぎると覚えるのが大変といった面もありますので、できるかぎりシンプルに、背景のメッシュのエフェクト切り替えと、人物のエフェクト切り替えという二点だけに絞って。あとは録画とSNS共有くらいはつけておいて」

──LiDARセンサの利用は、一般の開発者にとって学習コストが高いものなんでしょうか。

金井氏:「作りたいものが決まっていれば、ある程度アップルはサンプルを用意してくれるので、そちらを見れば作りやすいのかなと思います。あとはある程度、映像や3Dに関する知見があればすぐに取りかかれるはずです」

──Effectron は3月時点で3万ダウンロード超だったそうですが、ビジネス的なインパクトはありましたか。

「直接にEffectron を使ったビジネスというよりは、アプリの新規性が話題になったことで、たとえばいま開発している教育向けARアプリなど、開発の案件をいくつもいただけるようになりました。そうした意味で会社のビジネスにつながっています」

──WWDCに向けて、次はこんな機能やデバイスがあったら、といった期待があれば教えてください

「あまり考えたことはなかったですが、ロケーションアンカーが日本中で使えたら良いな、というのはあります。まだ限られた地域でしか使えないので。あれが使えたら、活用はコロナ後になるでしょうが観光アプリだとか、面白いものが作れるかなと考えています」

──ありがとうございました!

iOSアプリ開発者に訊く:LiDARで空間を演出するEffectron (アフェクション)

Apple

WWDC 2021 は米国時間で6月7日から、日本時間では6月8日深夜2時からのキーノートで始まります。

「Effectron」をApp Storeで

株式会社アフェクション | AFFEXION Inc.

Engadget日本版より転載)

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カテゴリー:ソフトウェア
タグ:iPad(製品・サービス)iPhone(製品・サービス)Apple / アップル(企業)アフェクション(企業)拡張現実 / AR(用語)WWDC(イベント)WWDC2021(イベント)LiDAR(用語)日本(国・地域)

アップルが過去10年の間、業界をリードした理由がわかる1通のメール

1通のメールが、Apple(アップル)のApp Store(アップ・ストア)を巡ってEpic Games(エピック・ゲームズ)が訴えた裁判に関連して公表された文書の一部として、インターネットに出回っている。私はこのメールをさまざまな理由で大いに気に入っている。少なくともそこからは、Appleが過去10年間この業界の活力源であり続けている理由を推定することができる。

その中心は、ソフトウェアエンジニアリングSVP(上級副社長)であるBertrand Serlet(バートランド・サーレイ)氏が、2007年10月に送ったメール、iPhoneが発売されてからわずか3カ月後のことだ。そのメールでサーレイ氏は、AppleのApp Storeの概要を事実上すべて説明している。2020年に推定640億ドル(約7兆120億円)をもたらしたビジネスだ。そして、さらに重要なのは、そこから無数の巨大インターネットスタートアップとビジネスが生まれ、iPhoneのネイティブアプリを活用していることだ。

このメールの45分後、Steve Jobs(スティーブ・ジョブズ)氏はサーレイ氏とiPhone責任者のScott Forstall(スコット・フォーストール)氏にiPhoneからメールを送った。「もちろん。ただし2008年1月15日のMacworld(マックワールド)で発表できること」。

Apple University(アップル・ユニバーシティ)はこのメールの専門コースを作るべきだ。

お気に入りのInternal Tech EmailsがTwitterでシェアしたメールがここにある。アカウントの持ち主は知らせて欲しい。差し支えなければ詳しく紹介したい。

1. ユーザーを保護します。そのために誰がアプリを配布できるかをコントロールする(登録システム、ポリシーなどが必要)
2. ネットワークを保護します。そのためにアプリが安全な状態で動作することを保証する(悪用していないことの確認)
3. 開発プラットフォームを提供しよう(Leopardの走っているMacで開発、デバッガー、シミュレーターなど)
4. APIを持続可能にします(プライベートとパブリックを区別する、クリーンアップ、ハードウェアの詳細を隠蔽、APIのドキュメントなど)

これを今すぐやりましょう、正しいやり方で。まともなサポートのない中途半端なストーリーではなく。SDKを最速で出荷することに集中するために、ソフトウェア・エンジニアリンググループに必要な人材をいくらでも集めます。

サーレイ氏の書いた概要にはApp Storeの基本理念が7つの文で書かれている。ユーザー保護、ネットワーク保護、独自のデベロッパープラットフォーム、持続可能なAPIアプローチ。人的資源を明確に要求している。最速で公開するために必要なソフトウェアエンジニアリングの人材だ。

最後でも、はっきりと尋ねている「このゴールに賛成してくれますか?」。

情報に通じた読者なら、カッコ内の説明を見て、業務範囲と人月を推測できるだろう。そしてサーレイ氏はこれらの選択について「一切」の「理由〉を書いていない。彼の頭の中では、iPhoneデベロッパーにSDKを提供するためには、すべてが明白で必要な枠組なのだ。

各項目に関する詳細な論拠もない。多くの場合、論拠は互いに事情がわかっている状況では不要であり、次の2つのどちらかの精神的負担を発信する役割を果たすだけだ。

  1. プロジェクト概要を伝える相手が何もわかっていないと思っている。
  2. 自分に自信がなく、今も自分を納得させようとしている。

どちらも、仕事の初期目標を伝えるのに賢い方法ではない。大きい枠組みの中で、小さな権力しか持たない人々に根拠を説明する時間はこれから先いくらでもある。

iPhoneソフトウェア開発の歴史に詳しい人なら、Nullriver(ナルリバー)というデベロッパーが公開したInstaller(インストーラー)を知っているだろう。iPhoneにネイティブアプリをインストールすることを可能にする2007年夏にリリースされたサードパーティ製インストーラーだ。2008年には、その後ずっと有名になるCydia(シディア)が続いた。そして8月、9月にすでにこのまったく非公式な方法でアプリを配布する実験を行っていたデベロッパーがいた。Craig Hockenberry(クレイグ・ハッケンベリー)氏の偉大なるTwitterific(ツイッタリフィック)やLucas Newman(ルーカス・ニューマン)氏とAdam Betts(アダム・ベッツ)氏のLights Off(ライツオフ)などだ。

スティーブ・ジョブズ氏がiPhone上のサードパーティアプリを許すことを躊躇していたことを示す証拠は山ほど出回っているが、このメールは、決断が下され時だけでなく、完成時期の公式タイムラインも示している。そしてその時期は、いつ電話がかけられたかに関する怪しげな情報よりもはるかに前だった。ハッキング好きのサードパーティの試みが初めてiPhoneにたどり着いたわずか数週間後、最初のiPhone jailbreak(ジェイルブレイク)ツール群 が出現してから2カ月足らずだった。

そこには、このフレームワークにスティーブが自ら手をくだす必要も意志もない。部下にあらゆる場面でフィードバックを返すよう求めるリーダーを私は何度も見てきた。そもそもなぜその人たちを雇ったのか?彼らのスキルと判断力のため?細部への気配り?ものごとを成功させようとする強い願望?

だったら、彼らに自分たちの仕事をさせればよい。

サーレイ氏のメールはよく練られていて、狙いが非常に正確だ。しかし、同じように重要なのが返信だ。どうみても短すぎる時間軸(App Storeは結局2008年に発表され、その年の7月に公開された)の要求によってハードルは上がり、合わせてこのプロジェクトに関わる全チームに対する緊急性が求められた。何をおいても早く作らなければならない。

良いものを作ることにかけて、Appleが秀でている理由はこの能力にある。常に優れているわけではないが、●常に100%のものなどなく、10年間に出したソフトウェアとハードウェアのヒット率は驚くほど高い。鮮明で無駄がなく甘えも曖昧さもないコミュニケーションと、自身の能力と自分が雇った人たちの能力を確信しているリーダーが組み合わされば、自らの関与を誇示するためにプロセスの動きを止める必要はない。

人間は1人では生きられない。明確でよく練られた提案書やプロジェクト概要書も、自信のない無能な幹部に送れば、縄張り争いや説明要求の無限ループを引き起こすだけだ。そして幹部がいかに効率的で、いかに社員が有能でも、思考の明確化が「歓迎され称賛される」環境がなければ、大胆で意図を明確にしたプロダクト開発は実現できない。

このメールのやりとりは、現在のアプリエコシステム時代全体とインターネット技術の爆発的成長フェーズを支える恐ろしく重要な歴史の一片だ。そしてそれは、これほど長い期間Appleを効果的で並外れて効率的な会社にしている環境の象徴でもある。

これは学んだり真似たりできるものだろうか?おそらく。ただし、関わっている全員が上に上げた重要項目を育むのに必要な環境を作ろうという意志があるのなら。10回中9回、あなたの幹部は瀕死状態にある。成功するために大胆な取り組みをしたり、いばらの道を進むことを妨げる環境だ。しかし、10回目には、魔法が手に入る。

そうだ、この機会に乗じて次のミーティングはメールでできるかもしれない。

バートランド・サーレイとスティーブ・ジョブズがメールで世界を変えられたなら、たぶんあのミーティングはいらないだろう。

カテゴリー:ソフトウェア
タグ:AppleApp Storeスティーブ・ジョブズiPhoneアプリ

画像クレジット:Matthew Panzarino

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(文:Matthew Panzarino、翻訳:Nob Takahashi / facebook

iOS 14.5「Apple Watchでロック解除」はマスク姿なら本人含め誰でもロック解除可能に

iOS 14.5「Apple Watchでロック解除」はマスク姿なら本人含め誰でもロック解除可能に

iOS 14.5およびWatchOS 7.4アップデートを適用することで、Apple WatchがあればマスクをしたままiPhoneのFace IDでロックを解除できるようになりました。使用方法と注意点をお伝えします。

同機能を利用するにはまず、iPhoneとApple WatchをそれぞれiOS 14.5以降とWatchOS 7.4以降にアップデートする必要があります。

iOS/iPadOS 14.5配信開始。ついに「マスクしたままFace IDロック解除」が実現

アップデート後、「iPhoneの設定 > Face IDとパスコード」に「Apple Watchでロック解除」という項目が追加されています。そのメニューでトグルスイッチをONにするとApple Watchを身に着けている場合に、マスク姿でもロックを解除できるようになります。

iOS 14.5「Apple Watchでロック解除」はマスク姿なら本人含め誰でもロック解除可能に

なお、利用するにはいくつかの条件があります。

まず、Apple WatchはiPhoneとの通信圏内にあり、かつ腕に装着していなければいけません。仕事中は外してキーボードの横に置くような人は、注意が必要でしょう。また、Apple Watchにパスコードでロックをかける設定にし、その上で、Apple Watchのロックを解除しておく必要があります。これは、他の人がApple Watchをこっそり身に着けて、iPhoneのロックを解除してしまうのを防ぐためでしょう。

マスク姿なら本人以外でもロック解除可能

機能を有効化する際に、下記の注意事項が表示されます。具体的には「マスク姿であれば本人以外でもロック解除が可能になる」とのこと。

iOS 14.5「Apple Watchでロック解除」はマスク姿なら本人含め誰でもロック解除可能に

この機能が発表された際、Face IDでの認証を若干甘くし、その分のセキュリティをApple Watchを身に着けているということで担保するものだと考えていましたが、実際ではそうでないようです。

同機能を用いてロック解除すると、Apple Watchに通知が来るので、意図せず解除された(本人ではないのに解除された)場合には、Apple Watchからロックすることもできます。ちなみに機能を有効にした後、マスク姿ではなく、通常のFace IDでロック解除した場合には通知は出ませんでした。

iOS 14.5「Apple Watchでロック解除」はマスク姿なら本人含め誰でもロック解除可能に

また、マスクでなくとも手で口元を押さえても、マスク姿と判断される様子。逆に目元を隠すとFace ID、Apple Watchでのロック解除のどちらでも認識はされませんでした。

Apple Payの認証には非対応。できるのはiPhoneのロック解除のみ

そんなApple Watchによるロック解除、Apple Payでの支払い時の認証がどうなるのか気になるところですが、残念ながらここでは利用できませんでした。

あくまでもApple Watchを使ってできるのは、iPhoneのロック解除のみで、Face IDの代わりになるものではないようです。

iOS 14.5「Apple Watchでロック解除」はマスク姿なら本人含め誰でもロック解除可能に

これができないと魅力が半減な気もしますが、他の人でも利用可能になってしまうのでセキュリティ上は必要なのでしょう。レジでの支払い時には、引き続き、パスコードを使うか、マスクをちょっとずらしてFace IDで認証する必要がありそうです。

Engadget日本版より転載)

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カテゴリー:セキュリティ
タグ:iOS(製品・サービス)iPhone(製品・サービス)Apple / アップル(企業)Apple Watch(製品・サービス)Apple Pay(製品・サービス)

これが美しいパープルのiPhone 12

春になると、Apple(アップル)は新色を発表する。新しいiMacは深みのあるパープルなど7種類の色が提供される。またラインアップの刷新として、同社はパープルのiPhone 12とiPhone 12 miniもリリースした。手元にプレビュー機があるのだが、側面はバイオレットに近く、また背面はライラックに近いすばらしい色だ。

これはすばらしい色だ。私の意見では、これまでに発売されたiPhone 12の中で最も良い色だと思う。アップルがこのパープルの新色を発表したのは、iPhone 12 miniを愛用している人たちに向けて「心配しないでください、まだしばらくは使えますよ」といっているようにも思える。しかし逆にいえば、しばらくはこのバージョンのminiしか手に入らないという兆しなのかもしれない。もしかしたらこれは私の深読みで、単に「できるから」春の購入者に新しい選択肢を提供しているのかもしれない。いずれにしても、デザインやファッションの世界でブームとなっている「ミレニアル・パープル(ライラック)」というトレンドにマッチした、すばらしいスマートフォンだ。同社の色彩理論チームは常にトレンドに敏感なのは、以前から変わらない。

またアップルはパープルのシリコーンケースもリリースしており、このモデルを引き立てている。

iPhone 12 miniの実力を知りたい方は、2020年末のレビューを参照して欲しい。

ここでは、パープルのiPhone 12 miniの美しい写真をいくつか紹介しよう。

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関連記事:iPhone 12 miniレビュー、小型ながら主要機能に省略がない近年最高のコスパモデル

カテゴリー:ハードウェア
タグ:AppleiPhone

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Matthew Panzarino、翻訳:塚本直樹 / Twitter

アップルが「Spring Loaded」で発表した新製品まとめ、新iMac、iPad Pro、AirTagなど

Apple(アップル)のイベントの日だ。

Apple Cardの改良から新しいiMacやiPadまで、Appleは1時間のイベントでたくさんのニュースを発表した。しかし、すべての発表に目を通している時間がない方のために、それぞれのポイントをまとめてご紹介しよう。

Apple Card

画像クレジット:Apple

Appleはまず「Apple Card」の仕組みの変化について、簡単だが重要な説明を行った。「Apple Card Family」では、13歳以上の家族なら誰とでもカードを共有でき、追加ユーザーごとに利用限度額をカスタマイズできる。また、Appleカードを他の大人と「共同所有」することもできるようになり、両方の所有者が等しくクレジットを蓄積できるようになる。

Appleはまず、Apple Cardの仕組みの変更について、簡単に、しかし重要な説明を行った。「Apple Card Family」では、13歳以上の家族であれば誰でもカードを共有することができ、追加ユーザーごとに利用限度額をカスタマイズできる。また、他の大人とApple Cardを「共同所有」することも可能になり、2人の所有者が同じようにクレジットを貯めることができるようになる。

Apple Podcasts

画像クレジット:Apple

Appleは、Podcastアプリのデザインを一新し、それぞれのPodcastを有料購読(月額または年額)できるオプションを提供する。

パープルのiPhone

画像クレジット:Apple

今回、新しいiPhoneは発表されなかったが(iPhoneは通常、年内に発売される)、既存のiPhone 12とiPhone 12 miniに新色「パープル」が加わった。彼らはWilly Wonka(ウィリー・ウォンカ)の歌が使われたが……、まぁそれはパープルだからだろう。

関連記事:iPhone 12 / 12 miniに新色パープルが追加

AirTag

画像クレジット:Apple

Appleはついに、ソファーで紛失したさまざまなAppleデバイスを探すのにときと同じく「Find My」アプリを使って、鍵やお財布、バッグなどを追跡するためのアクセサリーを正式に発表した。

AirTag」(不思議なことに「AirTags」ではない)と名づけられたこのアクセサリーは、1個29ドル(日本では税込3800円)、4個入りで99ドル(日本では税込1万2800円)、4月30日に発売される予定だ。バッテリーはユーザーが自分で交換できるが、奇妙なことにアタッチメントループは付属しない。キーホルダーなどに取り付けたい場合は、ケースを追加する必要がある。もちろん、Appleはそれを作り、販売する。

AirTagにはそれぞれスピーカーが内蔵されており、紛失したアイテムを見つけるのに役立つ。オンラインで購入すると、テキストや選択した絵文字を無料で刻印することができる。

関連記事:アップルが紛失物トラッカー「AirTag」をついに正式発表

次世代Apple TV 4 K

画像クレジット:Apple

Appleは、2017年に初めて発売した「Apple TV 4K」を大幅に刷新する。その内訳は以下のとおりだ。

  • AppleのA 12 Bionicチップ搭載。
  • iPhoneを使って映像のキャリブレーションが行える。キャリブレーションプロセスを開始し、iPhoneの前面カメラをテレビに近づけると、Apple TV 4Kはそれに応じて自らのカラー / コントラスト出力を自動的に最適化する。
  • リモコンのデザインも一新。これまでのタッチパッド付きのリモコンから、iPodのようなスクロールホイールを備えた5方向のクリックパッド付きのリモコンに変更された。ボタンを押す代わりにテレビに話しかけたくなったときのために、側面にはSiriボタンが付いている。このリモコンは、前世代
  • Siri RemoはApple TV 4KおよびApple TV HD用として59ドル(日本では税込6500円)で別売りされる。
  • 32GBモデルが179ドル(日本では税込2万1800円)、64 GBモデルが199ドル(日本では税込2万3800円)。

関連記事:新型Apple TV 4KにはSiriが使える「Siri Remote」が付属

新しいiMac

画像クレジット:Apple

iMacがM1にシフトするときが来た!Appleは、iMacの新ラインナップを発表した。往年のiMacを彷彿とさせる、ファンシーなカラーバリエーションが特徴だ。その概要は以下のとおりだ。

  • Appleが2020年にノートPCに初導入した驚異的に高速な「M1」チップセットを搭載。
    24インチの「4.5K」ディスプレイ。
  • ついに、まともなウェブカメラが登場!新iMacには1080pのFaceTimeカメラが搭載される。
    予約注文は4月20日から始まり、出荷は5月下旬。
  • 1299ドル(日本では税込15万4800円)で8コアCPU / 7コアGPU、1499ドル(日本では税込17万7800円)で8コアCPU / 8コアGPUにアップグレードできる。
  • カラーはグリーン、イエロー、ピンク、オレンジ、ブルー、パープル、シルバーの7色。一部の色は、より高額なモデルでのみ提供される。
  • どちらのモデルも256GBのSSDとThunderboltポートが2つ備えている。1499ドルのモデルでは、USB 3ポートが2つ追加される。
  • Appleは、Touch ID指紋認証センサーを搭載したBluetooth Magic Keyboardの新バージョンも発表。高額なモデルに同梱される。

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新しいiPad Pro

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iPad ProもM1を搭載する!Appleによると、この移行により従来のiPad Proと比べてパフォーマンスが50%向上したという。新機能は以下のとおりだ。

  • 8コアGPU / 8コアCPU。
  • 11インチモデルは799ドル(日本では税込9万4800円)から、12.9インチモデルは1099ドル(日本では税込12万9800円)から。
  • セルラーモデルは5Gをサポート。
  • USB-Cポートを介してThunderboltおよびUSB 4をサポート。
  • 12.9インチモデルは「Liquid Retina XDR」ディスプレイを搭載。Appleによるとフルスクリーン輝度は1000ニト、ピーク輝度は1600ニトとのこと。
  • Appleが「Center Stage」と呼ぶ機能は、FaceTime通話中に、部屋の中を動き回っても自動的に自分の顔をフレームの中央に保つ。
  • 最大2TBの内蔵ストレージと16GBのRAMを搭載。

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(文:Greg Kumparak、翻訳:Katsuyuki Yasui)

iPhone 12 / 12 miniに新色パープルが追加

Apple(アップル)はiPhone 12のラインアップに新しいカラーオプションを追加した。同社のフラッグシッププロダクトとしては珍しい販売途中での変更だ。新色はパープルで、ラベンダーがかったパステルカラーのように見える。iPhone 12のラインアップでは、ミントグリーンとピンクに近いレッドなどの他のカラーオプションと調和している。

パープルのiPhone 12は米国時間4月23日の金曜日から販売を開始し、4月30日に出荷が開始される。ただしこれはiPhone 12と12 miniに限った話で、iPhone 12 Proにはカラーオプションは用意されていない。

これは小さなことではあるが、Appleが一般消費者を興奮させるためにハードウェアを途中でアップグレードするのは悪くない。また、アップルが自社のハードウェアを多色展開へとさらに傾注しようとしていることも示唆している。

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タグ:AppleAPPLE SPRING HARDWARE EVENT 2021iPhone

画像クレジット:Apple

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(文:Darrell Etherington、翻訳:塚本直樹 / Twitter

米国のiPhoneユーザーは2020年に平均1万5200円をアプリに支出

アプリストア分析会社Sensor Towerが発表した新しいデータによると、米国の消費者は2020年、iPhoneアプリに前年比38%増の平均138ドル(約1万5200円)を使った。この増加は主にパンデミックの影響によるものだ。1年を通じて消費者は仕事、教育、エンターテインメント、ショッピングなどのためにiPhoneを使い、ユーザー1人あたりのアプリ支出額は前年比42%増と過去最多となり、年間成長率も2016年以来の高さとなった。

Sensor Towerは消費者支出の増加傾向が2021年も続くと予想し、米国でアクティブのiPhone1台あたりの消費者支出は平均180ドル(約1万9900円)に達する見通しだとTechCrunchに話した。こちらも、少なくとも部分的にはパンデミックによる増加で、特にパンデミックが焚き付けたモバイルゲームへの支出の増加が要因だ。

画像クレジット:Sensor Tower

2020年の米国におけるiPhoneアプリの支出増加は世界のトレンドを反映した。Sensor Towerによると消費者はiOSとAndroidアプリで過去最多の1110億ドル(約12兆2741億円)を、App Annieによると1430億ドル(約15兆8126億円)を使った。App Annieの分析には中国のサードパーティーAndroidアプリストアも含まれている。

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2020年の米国のiPhone消費者支出が最も多かった部門は、もちろんゲームだ。

米国ではデバイス1台あたりのモバイルゲームへの支出は2019年の53.80ドル(約5950円)から2020年には76.80ドル(約8490円)へと43%増えた。これは、44ドル(約4865円)だった2018年から53.80ドル(約5950円)だった2019年にかけての成長率22%よりも20ポイント以上高い。

米国のユーザーは支出額の大半をCandy Crush SagaやGardenscapesといったパズルゲームに使った。こうしたゲームは人々がパンデミックやそれに関連するストレスを吹き飛ばすのに役立ったかもしれない。この部門の支出額はアクティブなiPhone1台あたり平均15.50ドル(約1710円)で、カジノゲームの平均13.10ドル(約1450円)がそれに続く。こちらはコロナ禍で実際のカジノ場の閉鎖が影響した。戦略ゲームの2020年支出額も急増し、iPhoneユーザーあたり平均12.30ドル(約1360円)となった。

画像クレジット:Sensor Tower

アプリ内支出でもう1つの大きなカテゴリーはエンターテインメントだった。劇場やコンサートホールが閉鎖され、かなりの数の消費者がストリーミングアプリに向かった。Disney+はパンデミックによる都市封鎖が始まるほんの数カ月前の2019年後半に続いてHBO Maxが2020年5月に提供を開始した。

この部門のデバイス1台あたりの平均支出は過去2番目に多い10.20ドル(約1130円)で、2019年の8.10ドル(約895円)から26%増だった。参考までに、2018年から2019年にかけての成長率はわずか1%だった。

デバイスあたりの支出額のトップ5位に入った他のカテゴリーとしては、写真・ビデオ(56%増の9.80ドル、約1080円)、ソーシャルネットワーキング(41%増の7.90ドル、870円)、ライフスタイル(14%増の6.50ドル、720円)がある。

こうした支出額の増加はTikTok、YouTube、Twitchといったアプリと結びついていた。特に、Twitchでの2020年支出額は米国のiPhoneで前年に比べ680%増加した。一方、TikTokは140%の成長だった。ライフスタイルの部門では、バーやクラブが封鎖される中、消費者が都市封鎖の間に他人とバーチャルにつながろうとしたことを受けて、デートアプリが大きな成長要因となった。

全体として、2020年を特徴的な年にしたのは必ずしもどのアプリを人々が使っていたかではなく、どのくらい頻繁にアプリを使い、そしていくら費やしたのかということだった。

App Annieは以前、パンデミックがモバイルの浸透を2〜3年分進めたと指摘した。パンデミック前は1年のうちに支出が緩やかになる時期があったが、Sensor Towerは今日、特定のタイプのアプリ、特に2020年のゲームの支出に関して「季節性」の要素はなかったと指摘している。2020年はいつでもアプリに支出する年だった。

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カテゴリー:ソフトウェア
タグ:アプリiPhoneApp StoreSensor ToweriOS

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nariko Mizoguchi

アップルがインドでiPhone 12の生産を開始

Apple(アップル)は、世界第2位のスマートフォン市場での生産能力を増強するため、インドでiPhone 12の生産を始めている。同社の契約製造パートナーであるFoxconnはiPhone 12シリーズを生産するが、現在のところインドでProとPro MaxとMiniは組み立てていない。

今回の動きは、インドが世界のスマートフォンメーカーにとって大きな生産拠点として勃興してきていることを浮き彫りにしている。Samsung、Xiaomi、Oppo、Vivo、OnePlusは、インドでスマートフォンのモデルを5年以上にわたって生産しており、ここ数年で生産能力を増強している。

世界的な大企業を誘致するため、インド政府は同国内で生産する企業に税制上の優遇措置を提供しており、ここ数四半期で特典が大きくなっている

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「私たちは楽観的であり、バリューチェーン全体に強力なエコシステムを構築し、グローバルなバリューチェーンと統合して、国内のエレクトロニクス製造エコシステムを強化することを楽しみにしている」とインドのIT大臣であるRavi Shankar Prasad(ラヴィ・シャンカール・プラサッド)氏は2020年に述べている。

Appleは2017年、iPhone SEを皮切りに、インドで一部のiPhoneモデルの現地組み立てを開始したが、最初の数年間、同社の契約パートナーはインドで古いiPhoneのみを現地生産していた。

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アナリストの推計によると、2020年にインドでオンラインストアを立ち上げ2021年に同国初の直営店を開く準備を進めているAppleは、中国への依存を減らすため、iPhone生産の7%から10%をインドに移す計画だという。ただしその数字は、大胆すぎるものと理解している。

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Appleは2020年末、インドのバンガロール近郊にある同社の主要な製造パートナーの1つWistronの施設での暴力的な抗議活動後、インドで挫折を経験した。しかし、問題は解決したようだ。同社は2021年2月に従業員を再雇用し、まもなく工場での生産を再開すると発表している。

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「Appleは、顧客に喜んでいただくために、世界最高の製品とサービスを作ることに尽力しています。インドで現地の顧客向けにiPhone 12の生産を開始できることを誇りに思います」とインドのApple広報担当者は声明で述べている。

Appleはインドのスマートフォン市場のわずか2パーセ円とを想定しているが、ここ数四半期で成長している。調査会社のCounterpointとCyberMedia Researchによると、同社はインドで2020年12月に終了した四半期に150万台以上のiPhoneを出荷し、前年同期比100%増となり、世界最大のスマートフォン市場でこれまでで最高の四半期となった。

Convergence CatalystのチーフアナリストであるJayanth Kolla(ジャヤンス・コラ)氏によると、インドで製品やサービスを低価格で提供しているいくつかの外国企業とは異なり、Appleは大金を支払う余裕のある人口のごく一部にのみ焦点を当ててきたという。数年かかったが、Appleは成長している市場の一部を切り開いたと同氏は述べている。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:AppleiPhoneインド

画像クレジット:Getty Images

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(文:Manish Singh、翻訳:Hiroshi Iwatani)

iPhone用通話録音アプリのバグで数千件の通話記録が流出

人気のiPhone通話録音アプリのセキュリティ脆弱性により、何千人ものユーザーの会話の録音が流出した。

この脆弱性は、セキュリティ研究者でPingSafe AIの創設者であるAnand Prakash(アナンド・プラカシュ)氏によって発見された。プラカシュ氏はCall Recorderという適当な名前のアプリで、電話番号を知っていれば誰でも他のユーザーの通話記録にアクセスできることを発見した。

Burp Suiteのような簡単に入手できるプロキシツールを使えば、アプリのネットワークトラフィックを見たり変更したりできるので、アプリに登録されている自分の電話番号を別のアプリユーザーの電話番号に置き換えて、自分のスマートフォンでその録音にアクセスすることができたとプラカシュ氏は報告している。

TechCrunchは専用アカウントの予備スマートフォンを使って、プラカシュ氏の発見を検証した。

Call Recorderはユーザーの通話録音をAmazon Web Services上のクラウドストレージのバケットに保存している。これは公開されており、内部のファイルが一覧表示されていたが、ファイルにアクセスしたりダウンロードしたりすることはできなかった。バケットは報道までに閉鎖されていた。

記事執筆時点では、クラウドストレージのバケットには13万件以上に相当する約300GBのオーディオ録音データが入っていた。Call Recorderによると、現在までに100万件以上のアプリのダウンロードがあるという。

TechCrunchはアプリ開発者に連絡を取り、脆弱性が修正されるまでこの記事の公開を保留した。アプリの新バージョンは米国時間3月5日にApp Storeに提出されている。リリースノートによると、アプリのアップデートは「セキュリティレポートの内容にパッチを当てる」ものだという。

セキュリティの問題を通知する米TechCrunchの最初のメールに簡単な回答があったにもかかわらず、アプリ開発者のArun Nair(アルン・ネア)氏は、いくつかのコメント要請に応じていない。

カテゴリー:ソフトウェア
タグ:データ漏洩iOSiPhoneCall Recorder

画像クレジット:Дмитрий Ларичев / Getty Images

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(文:Zack Whittaker、翻訳:塚本直樹 / Twitter