特許訴訟でウィスコンシン大学に敗れたAppleは$862Mの損害賠償に直面

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Appleは特許訴訟と無縁な企業ではないが、最近ウィスコンシン大学マディソン校の許認可部局が興した訴訟は、同社にとって大きな損失になるかもしれない。

合衆国陪審は、iPhone 5SとiPhone 6 、iPhone 6S、およびiPadの一部の機種に存在するAppleのA7、A8およびA8Xのチップに、Wisconsin Alumni Research Foundation(WARF, ウィスコンシン学友会研究財団)が1998年に申請した特許に該当する技術が含まれている、と評決した。

裁判長の合衆国地裁判事William Conleyは、Appleは最大で8億6200万ドルの損害を償う義務がある、と述べた。

Reutersの記事によると、この裁判は負担義務、損害、および意図的侵害の三つの部分に分かれ、後日下される後者への判決によってAppleの賠償額はさらに増える可能性がある。

問題の特許、U.S. Patent No. 5,781,752は、“並列処理計算機のための表を用いるデータ推測回路”と題され、それは分岐予測を使ってコンピュータの電力効率を上げる、とされている。

そしてこの訴訟は、とうてい、Appleが抱える特許問題の最後のものではない。Reutersによると、WARFは先月再び訴訟を興し、Appleの最新チップA9とA9Xがやはり特許を侵害している、と主張している。

2009年にWARFは同じ特許侵犯でIntelを訴訟し、示談を獲得した

2015年1月に提出された訴状の原文を、ご覧いただこう:

WARF v. Apple

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

iOS 9はリリース後24時間ではやくも12%の普及率(iOS 8を上回る速度)

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情報分析事業を展開するMixpanelによると、iOS 9は順調に受け入れられつつある模様だ。更新についてトラブルのあったユーザーもいたようだが、なかなかのペースで広まりつつあるらしい。

Mixpanelによると、リリース後24時間にも達しないうちに、iOS 9は12%の普及率(adoption)を示したとのこと。これはiOS 8よりも速いペースであるとMixpanelのCEOであるSuhail Doshiは述べている。これは、Appleとして始めて一般利用者向けにベータ版を公開して、新しい機能に慣れてもらいつつ、リリーススケジュールを調整した成果のひとつといえるだろう。

またDoshiは、Androidの普及ペースとも比較しつつ、次のようにも述べている。

iOS 9は24時間で12%の普及率(adoption)を示しました。昨年のiOS 8の際と同様な状況を示していると言えます。AndroidではのLollipopについていえば、同様の普及率を達成するのに5ヶ月を要しています。Appleの成功の理由のひとつとして、アップデートモジュールのサイズ(前回のアップデートモジュールよりも3.5倍も小さくなっている)を挙げることもできるでしょう。iPhoneの記憶容量がほとんど残っていないような利用者にも配慮しているともいえるわけです。ただし、サーバー側で一部不具合があったこともあってかiOS 7と比べると普及の速度は大きく遅れてはいるようです。

各OSの割合は次のようになっている。

Screen Shot 2015-09-17 at 10.04.43 AM

上の図から明らかなように、iOS 9はすでに「8以前のOS」よりも多くインストールされているようだ。

iOS 8にくらべて3.5倍も小さいというのが、やはり大きく寄与しているようだ。対応機種をもつひとは、即座にアップデートしようとすることが多い様子。現在も猛烈な速度でiOS 9が増えているようだ。

(なお、タコスの絵文字は9.1からの対応となっている)。

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Appleの新iPhoneは、ハリーポッター風の動く写真が撮れる

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新しいiPhone 6Sと6S Plusの発表と併せて、Appleは今日(米国時間9/9)、新機種を使った新しい写真の撮り方を披露した。その名は “Live Photos” 。これは撮った写真がGIFアニメのように動く機能で、新機種のForce Touch対応を利用している。即ち、写真は静止画として表示されるが、強くプレスすると命を吹き込まれて動きだす。

聞いたことあるって?そうだろう ― そしてそれは、画像がハリーポッターっぽいからだけではない。

実は、この種の機能のアイデアは以前他のスマートフォンにもあった。Nokiaは昨年同じような機能をLumia 930のNokia Cameraアプリで採用し、それを“Living Images”と呼んでいた

その類似性にもかかわらず、Appleが実装したということはこの機能が広く普及する可能性を持つことを意味している。同社があまり控え目でなく自慢したところによると、iPhoneは業界他社の3.5倍成長しており、最新モデルのiPhone 6は史上最もよく売れている。

Live Photosは、撮った写真をもっと楽しみたい人たちにアピールする機能追加といえる ― 特に若いユーザーに。この世代ではGIFアニメの人気が未だに根強く、TumblrやTwitterにはしょっちゅうこの手の画像が投稿されている。Facebookでさえこれに屈して、今年ついにタイムラインへのGIF投稿を許した

小さな子供たちもこれを喜ぶに違いないので、ママやパパのiPhoneで遊びたがる理由がまた一つ増える。そして、Appleのデモに子供が登場するのも偶然ではない。

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しかしAppleのLive Photosは実際にはGIFではない。複数の12Mピクセル高品質静止画からなるアニメーションだ(GIFは通常解像度が低い)。Appleの説明によると、画像には効率のよいフレーム間圧縮テクノロジーを使用し、新しい方法で撮影の瞬間を拡張している。静止画と動画の中間のような位置付けだ。バーストモードで撮った複数の写真をめくっていくのにも似ている。

Live Photoを撮影するためには、いつものように写真を撮ればよい。iOS 9は自動的に、シャッターを押す前後1.5秒ずつを取り込む。Live Photosには動きだけでなく音声も入る。

Live Photoを作ったら、それをロック画面の壁紙にすることもできる。新しいiPhoneは壁紙のアニメーションに対応している。

取り込んだLive Photosを、ユーザーがどうやってシェアするかについてAppleは語らなかったが、iPhone 6Sの製品ページは現時点でこの技術に制約があることを示している。ウェブサイトには「Live Photosの写真は、あなたのほかのApple製デバイスで見ることもできます」と書かれているが、他のスマートフォンユーザーやソーシャルメディアでシェアできるかどうかについての言及はない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

AppleのiPhone発表イベント“Hey Siri”の実況ブログを行います

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ついにその日が来ました! 何週間も気をもませた挙句、今日こそ、Appleがサンフランシスコの大会場Bill Graham Civic Auditoriumを占拠して、大量の発表を行う日だ! あちこちから聞こえてくる噂によると、今日は新型iPhoneからiOS 9のリリースに関する詳しい情報、さらにApple TVの大改良バージョンまで発表されるらしい。

イベントは9月9日太平洋時間午前10時〔日本時間10日午前2時〕に始まる(東部時間午後1時、ハワイ午前7時、ロンドン午後6時、北京10日の午前1時)。本誌TechCrunchのGreg KumparakとMatthew Panzarinoが会場からリアルタイムでニュースを伝える。イベント開始の少なくとも30分前から、写真やコメントで実況する。だから、早めにご参加を!

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明日のAppleイベントではいったい何が起きるのか?…主要アップグレードをご紹介

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明日(米国時間9/9)のAppleのイベントは巨大な怪獣だ。San Franciscoの会場Bill Graham Civic Auditoriumは7000名収容、しかも噂では複数の製品が紹介される…iPhoneだけでなく、Apple TVもiPadもApple Watchも。それぞれ、何を期待すべきだろうか。

iPhone 6sはカメラのセンサの性能がアップ

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サプライ・チェーンからのリークによると、iPhone 6sはデザインの大幅な変更はないけど、内部はほとんど何もかもアップグレードされる。その主役はもちろん、より高速なA9チップと2GBのRAMだ。

Appleがとくに強調しようとしているのが、カメラのセンサだ。容量12メガピクセルとなり、iPhoneとして初めて4K対応になる。今では、iPhoneを自分の唯一のカメラとして使っている人が多いから、カメラのアップグレードは重要だ。フロントカメラも、もちろんアップグレードされるだろう。

9to5macによると、iPhone 6sはApple Watchで導入されたForce Touch(感圧タッチ)を実装する。これからのデベロッパはiPhoneの上で、タップとプレスと押し下げプレス(deeper press)の計3種類の入力を判別できるようになる。

ケースは軽量強靭な7000シリーズのアルミを使用し、カラーは新たにローズゴールドが加わる。

WWDCでAppleは、16GB iPhoneのためのiOS 9の重要な機能をたくさん紹介した。でもiOSのアップデートはそのときよりも小さくなり、アプリのメモリ所要量もより少なくなる。その意図は、16GBのエントリモデルをiPhone 6sに限定したいのだ。新しいiPhoneの形状については、先日の記事をご覧いただきたい。

Apple TVとApp Store

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Apple TVのアップデートは大きい。本誌のMatthew Panzarinoによると、リモコンがタッチスクリーン方式になり、マイクロフォンと指定センサがつく。これまでのリモコンに比べると、ゲームなどにおいて、テレビとの対話がずっとやりやすくなるだろう。

映画の検索は、複数のサービスに対して一気に、そして自動的にできる。ネイティブSDKが提供され、Apple TV専用のアプリストアもある。Apple TVでFlappy Birdをプレイできるのも、もうすぐだ。

BuzzFeedによると、チップはA8チップをデュアルコア構成で使用する。

コードカッター(ケーブルテレビの契約を切った人)のための会費制のコンテンツサービスは、まだローンチしない。サービスの開始は、数か月後になるらしい。それまでApple TVの発表を待つ、ということはしないのだ。新しいApple TVに関してはまだリーク情報も少ないから、早期の発表は大歓迎だ。

さあiPad Proだ、心の準備はできてるかな?

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Appleは今、iPadの微妙な立場を感じている。iPhoneで何でもできるようになったから、iPhoneとiPadの両方を持ってる人は、iPadがデスクの上でほこりをかぶっているのだ。アップグレードも忘れている。だからAppleとしては、iPhoneやMacのユーザにとってiPadをもっと強力なものにする必要があった。

まず、iPad miniがアップグレードされてやや薄くなり、チップもA8以上にアップしてマルチウィンドウのマルチタスクが可能になる。iPad Airも、仕様がアップするかもしれない。

そして、iPad Proだ。それは、相当前から噂されていた12.9インチのデバイスで、スタイラスを使える。つまり、指では無理なこともできる。画面が大きいからマルチスクリーンにも無理がない。今後、正規品としてのキーボードケースやそのほかのアクセサリが、続々登場するかもしれない。

Apple Watchのバンド、OS X El Capitan、iOS 9のリリース予定日

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Macのアップグレードはないが、OS X El Capitanはもうすぐだ。この新しいオペレーティングシステムについては、リリース日の発表ぐらいは、あるかもしれない。同じく、iPhone 6sはiOS 9と一緒の発売だ。それらのリリース予定日の発表もあるだろう。

Apple Watchに関しては、Sportバンドの色数が増える。watchOS 2のリリース日程も、発表されるかも。

明日のキーノートでいちばん重要なニュースは、なんと言っても、Apple Watchみたいなモーションウォールペーパー(動く壁紙)の発表だ。そう思わない?

本誌TechCrunchは明日(米国時間9/9)の、西部時間午前10時/東部時間午後1時から、このイベントのライブブログを行う。ロックスター級のブロガーを多数起用して、その、生々しいコーフンをお届けしよう。

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Androidの第2四半期の成長は伸び悩む―iPhoneは中国で圧倒的勝利(Gartner調べ)

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Gartnerが発表した’s 2015年第2四半期の世界のスマートフォン市場のレポートによれば、成長率は 2013年以来最低となった。この四半期のスマートフォンの販売台数3億3000万台で対前年同期比で13.5%の増加にとどまった。

Gartnerのアナリストによれば、この成長鈍化の主要な原因は中国市場の飽和にある。Gartnerは7月にもこの点を指摘していた。中国は1国で世界のスマートフォン販売台数の30%を占める最大の市場だ。

Gartnerの調査アナリスト、Anshul Guptaはコメントで次のように述べている。「この四半期では、中国市場の不振がスマートフォン市場全体の不振を招いている。中国ではスマートフォンの普及はすでに飽和点に達した。市場は買い替え需要に頼る段階に入っている。低価格の入門機を別にすれば、メーカーが中国市場で成長を維持するためには、上級機への買い替えを喚起する必要があり、フラグシップモデルの魅力をいかにアピールできるかがカギとなる。」

中国ではAndroidの頭打ちと対照的にAppleの好調なパフォーマンスが目立っている。 Gartnerによれば、AppleのiOSはここ3四半期連続でAndroidからシャアを奪っている(ことにファブレット・サイズの iPhone 6 Plusはアジアでのシェア拡大に大きな役割を果たした)。

Guptaによれば、成長率は伸び悩んでいるとはいえ、Android OSは依然として世界で82.2%のシェアを握っており、第2四半期の対前年同期比成長は11%だった。一方、AppleのiOSのシェアは
14.6%で、対前年同期比で15%台の成長を記録した。iOSのシェアは昨年同期に比べて12.2%アップしている。

Gartner

「Androidの市場シェアはこれが限界なのか?」というわれわれの質問に対してGuptaは「そうかもしれない。われわれはAndroidの最大シェアを82%程度と考えていた。しかし去年は83.5%から 84%程度までアップしていた」 と答えた。

またGuptaは「しかし世界的にみれば数量ベースではまだ拡大の余地が十分にある。今年のスマートフォンの販売台数は合計で12億台から12.5億台くらいだろう。全モバイル・デバイスの販売台数は18億台程度になるはずだから、まだ3分の1はスマートフォン・ベースになっていない。今後もAndroidは80%以上のシェアを維持するだろうから、販売台数の増加余地は大きい」と説明した。

GoogleのAndroid Oneは、自ら主要なベンダーになろうとしているというより、Android製品のさらなる競争を促すための呼び水という性格が強いとGuptaは見ており、「これによって途上国市場にAndroid Oneのライバル製品が多数現れた。またXiaomi、OnePlus、MotorolaなどがOSのアップデートを直接ユーザーに提供するようになったが、これもAndroid Oneの特長だ」と付け加えた。.

個々のメーカーについてGartnerのレポートを見ると、SamsungがGalaxy S6をリリースしたにもかかわらず、対前年同期比で4.3ポイントも市場シェアを落としたのが目立つ。販売台数も5.3%の減少となった。

対照的に、iPhoneの販売台数は36%アップし、 Appleのスマートフォンのシェアは 2.4ポイントアップした。Gartnerによれば、Appleは途上国、先進国、新規ユーザー、買い替えユーザーのすべてで強く、特に中国でのパフォーマンスは圧倒的だ。ここでは iPhoneの販売台数は68%もアップして1190万台が販売された。

Gartner

【後略】

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Appleの次のiPhoneの発表は9月9日だ

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ぼくは予想屋ではないが、でも誰かが、“Appleが次のiPhoneを発表するのはいつだよ?”、と言ったら、9月と答えるね。それしかない。

最新の噂も、次の発表は9月9日だ、と言っている。

まだAppleからの公式招待状は送られていないが、予想が当たることの多いJohn Paczkowskiによると、Appleは9月の7日に始まる週にイベントを予定している。いちばん匂うのは、9日だ。

ではその特別のイベントでは一体何が発表されるのか?

iPhone 6は2014年9月に発表された。

iPhone 5sは2013年9月に発表された。

iPhone 5は2012年9月に発表された。

ぼくが何を言いたいのか、分かるよね。Appleが2015年に新しいiPhoneを発表するとしたら、それはたぶん9月だ。

これまでの噂では、AppleTVの発表も9月と言われている。それは最初、WWDCでの発表が予定されていたのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

2015年Q3、iPhoneの販売台数は前年比35%アップの4750万台

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ことiPhoneに関して、Appleはとどまるところを知らないようだ。

爆発的四半期を2度続けた後 ― Appleは2015年Q1にiPhoneを史上最高の7450万台販売し、Q2には6100万台売った ― Appleは伝統的に動きの遅い四半期をのiPhone販売台数を4750万台で終えた。これは対前年比35%増だ。

アナリストの予測は5000万台、前年比42%増だった。言い換えれば、今期のiPhone販売台数はアナリストの予測をわずかに下回った。

iPhoneの販売は前期を下回り、前期はその前期を下回っていたが、重要なのは、通常秋の新機種発表は直前数ヵ月の販売低調を意味していることだ。

それでもiPhoneは、Appleが中国をはじめとする新市場を開拓する中、支配を続けている。同社は香港で4番目の店舗を開くことを発表した。中国全体では23番目になる。

iPadの販売をわずかに下がり、Appleは2015年Q3に1090万台を売った。アナリストの共通見解は、1100万台だった。

昨期もAppleはiPadの販売でアナリスト予測に届かず、前年同期の1600万台に対してわずか1260万台だった。今期の1090万台は前年比18%減、前期比13%減だった。もちろんこのカテゴリーは未だに新しいため ― iPadは発売からわずか5年 ― iPadの減少傾向が今後も続くかどうかはわからない。

それでも、Appleの最新iOSソフトウェアには、iPadでの画面分割マルチタスクと新しいQuickTypeキーボード(指をカーソル代わりにできる)が加わり、主として消費型ツールだったiPadを、生産的な使い方へと変身させる可能性がある。

一方Macは未だに上り調子で、Appleは6月28日までの3ヵ月間に470万台を販売した。これは前期比5%増、前年比9%増にあたる。

これはPC業界全体が不振を続ける中、極めて印象的だが、Appleの成功の大部分はリフレッシュされたMacBook ProとiMacのおかげだ。新しい、あり得ないほど薄いMacBookは4月10日(同四半期開始数日後)に発売開始され、改訂された15インチMacBook Proと27インチiMacが5月中旬に店頭に並んだことで、3製品共に輝く時間があった。もちろんこの夏には新学期に備えてデバイスを買い込むに違いない。

Appleは、Apple TV、Beats Electroncs、iPod、および話題の多いApple Watchについては個別の販売数を公表していないが、カテゴリー全体では26億ドルを売上げ、前年比49%増だった。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iPhoneの新しい広告キャンペーン、ユニークな機能を強調してAndroidからの乗り換えを誘惑

Appleが先週、新しい広告キャンペーンを開始した。その挑戦的なキャチフレーズは、”if it’s not an iPhone, it’s not an iPhone”(iPhoneでなければiPhoneじゃない)だ。今日(米国時間7/20)は3つ目のコマーシャルがリリースされた。今回のキャンペーンは、iPhoneのユニークな機能(iPhoneにしかない機能)を主に取り上げ、Androidを選んだらそれはないよ、と訴求している。

だから今回ははっきりと、今Androidフォーンを持っていて、そろそろ買い換えたいけど何がいいか迷っている人たちをターゲットにしている。キャッチフレーズの言葉は、ずばり、図太い。スマートフォンはこうでなくっちゃ、と訴えている。マルチタッチを最初に出したのはAppleだが、今ではありふれている。でも、その感覚はまったく違うぞ、とiPhoneの独自性を強調している。

今日出たコマーシャル(上のビデオ)は、App Storeが主役だ。App Storeには“150万以上のアプリがある”、と謳っているが、実はGoogleのPlay Storeにも今は少なくとも143万のアプリがある。メジャーなアプリは、どちらでも入手できる(Facebook、Twitter、Snapchat、Instagram、Gmail、などなど)。

そこでAppleは、App Storeのアプリは、Apple自身が一つ一つ厳選している、と訴える。App Storeへのアプリ提出プロセスのことだ。どのアプリも、人間が品質を検証してから、合格したらApp Storeに出る。Googleもそのやり方に倣おうとしているが、今年の3月以前に提出されたアプリには、手が回らない(量が膨大すぎる)。

下の“ハードウェアとソフトウェア”編は、ハードウェアとソフトウェアの両方を作っている企業だけが、良いスマートフォンを作れる、と主張している。GoogleもNexusではサードパーティのOEMと一緒に仕事をしているが、一般的には、Androidにできることと、個々のスマホ製品にできることとのあいだに、食い違いがある。Appleはここ数年、この主張を何度も何度も繰り返してきた。たとえばWWDC 2014では、iOS 8を紹介したTim Cookが、“製品と、オペレーティングシステムと、そしてユーザが一体であることを、お分かりいただけたと思います”、とスピーチの最後をキメた。

下の楽しいコマーシャルは、いろんなコミュニケーションアプリを見せて、“iPhoneを持ってる人の99%はiPhoneが好きです”、と言っている。Tim Cookが決算報告のとき必ず、過去2年ぶんの顧客満足レポートを使って、Appleが正しいプロダクトを正しいタイミングでリリースしている証拠だ、と主張してきた。実際確かに、iPhone 6は大成功だった。これらの広告はたぶん、2か月後に新しいiPhoneが出る前の、最後の広告だろう。

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1インチセンサーを搭載したiPhone用プラグインカメラのDxO One、現在プレオーダーを受け付け中

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iPhoneのカメラは、それ自体でもなかなかすぐれたモバイルカメラであると評価されている。しかし、デジタルイメージングのリーディングカンパニーであるDxOからリリースされたカメラとタッグを組ませれば、さらに素晴らしいクオリティを望むことができる。発表されたDxO ONEは、LightningケーブルでiPhoneと接続する。f1.8のレンズを搭載し、画素数は20.2メガピクセルでセンサーサイズは1インチとなっている。1インチのセンサーサイズといえば、TechCrunchでも取り上げたコンパクトカメラのSony RX100と同じサイズだ。小型ながらノイズの少ない高画質を期待することができ、もちろんボケ描写力などにも力を発揮する。

このDxO ONEはもちろんRX100よりも小さく、背の高さがiPhoneの幅とほぼ同じで、厚さも1インチしかない。Lightningポートに接続しつつiPhoneを回転式LCDディスプレイとして利用する。RAWモードでの撮影も可能で、Adobe Lightroomなどといっしょに使えば、利用シーンも大きく広がることだろう。

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絞りやシャッター速度、およびISOなどはもちろん手動で設定することができる。デジタル一眼カメラやミラーレスカメラなどに搭載されている撮影モードメニューも用意されている。さらに1080p/30fpsでビデオ撮影を行ったり、あるいは720p/120fpsでスローモーション撮影をすることもできる。写真やビデオの保存用にmicroSDカードが搭載されているし、もちろんiPhoneのカメラロールに保存することもできる。

いくつかDxOによる写真を掲載しておく。

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趣味の写真家にとって非常に魅力的なプロダクトであるように思える。599ドルという価格も同性能の単体カメラを買うよりもずいぶん安い感じだ(訳注:記事中からリンクされているDxOのサイトには79900円という表記も見えます)。参考までにRX100 IVの価格は1000ドルだ。レンズは32mm相当に固定されることになるわけだが、それでもずいぶん魅力的な商品ではなかろうか。

現在dxo.comにてプレオーダーを受付中で、アメリカでの出荷開始は9月になるとのことだ。

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(翻訳:Maeda, H

Appleの「iPhone 6で撮影」キャンペーンに、ユーザー作成ビデオが加わった

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Appleの ‘Shot on iPhone 6’[iPhone 6で撮影]キャンペーンのことは、恐らくみなさんよくご存じだろう。iPhone 6ユーザーが撮った写真を使って作られた広告が、ポスター、紙媒体、車内あらゆるところに遍在しているからだ。しかし、まだあまり目にしていないと思われるのは、今日拡大されたiPhoneワールドギャラリーに載っている、iPhone 6ビデオカメラで(追加のアプリやアクセサリーの助けも借りて)撮影された作品の数々だ。

今、選ばれた7本のビデオがテレビ、劇場、リッチメディアウェブ広告、そしてApple.comのiPhoneワールドギャリーに登場した。それぞれのビデオクリップは短いが、スローモーション、タイムラプス、そして三脚や派手で高価な安定装置がなくてもスムーズなビデオ撮影を可能にするためにAppleが開発した、内蔵ビデオ安定機能等を使って何ができるかが表現されている。


例えばシカゴの「L」鉄道を記録した上の動画のように、InstagramのHyperlapse等のサードパーティーアプリを使って効果を実現しているものもある、スズメが撮影者の手からエサを食べている下のビデオは、スローモーション等iPhone 6内蔵の機能だけを使っている。


InstagramユーザーのCielo de la Pazによるこの作品は、Olloclipアドオンマクロレンズを使用している。これは私も個人的iPhone写真でよく使うツールだ。重要なのは、Apple製ハードウェアだけでなく、それを取り巻くソフトウェアとアクセサリーのエコシステムが、クリエイティブなモバイル撮影を追求するためには不可欠だということだ。


その他のビデオは、6 Plus、iMovie、およびFinal Cut Pro Xを内蔵カメラアプリと組み合わせたもので、様々な物が記録されている。以下で全部を見られる。





このキャンペーン全体が、同デバイスの核となる強味の一つを強調するすばらしい仕事をしているだけでなく、表れる空間を美しく飾り、実際のユーザーが作った高品質な画像とビデオを披露することで、ディスプレイ広告やデジタル広告を悩ませる不可視性と苛立たしさの問題を排除している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

GoogleのダンボールVRがiPhoneでも(非常に快適に)使えるようになった

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GoogleのCardboard VRアプリは昨年のI/O 2014で初めて登場したが、初期バージョンはサポート端末が限られていた。今年公開された新バージョンは画面サイズ最大6インチの端末をサポートしているが、多くの人々にとってもっと嬉しいニュースは、iPhoneでも使えるようになったことだ。

新たに登場したCardboard for iOSアプリは、米国のApp Storeで公開中で、同じデモアプリが含まれ、同じQRコードベースのペアリング手順で使用ヘッドセットの世代に最適化する。Cardboard for iOSは無料、iPhone 5以降で使用できる。

新しいVRヘッドセットでは、内蔵された「ボタン」を使って表示されたコンテンツを操作することが可能で、その際にバイブレーションでフィードバックされる。

iPhone 6 Plusでアプリを使用したところ非常に快適な体験を得られた。実際、Nexus 5とNexus 6を含め、他のどの端末のCardboard VR体験よりも良かった。画面解像度のためなのか端末の能力なのか、新ヘッドセットとの相性なのかわからないが、何かがiPhoneとCardboardキットの関係を最適に調整している。

試してみたいiPhoneユーザーは、Googleのこのページに入手方法あるいは自分で作る方法がある。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

特定の文字列を含むメッセージでiPhoneがクラッシュするバグ発見―念のため対策しておこう

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特定の文字列を含むメッセージを受信するとiPhoneがクラッシュするという奇妙なバグについて、Appleは修正を準備していると発表した。このバグは攻撃者がUnicodeのアラビア文字と記号を含むテキスト・メッセージを送りつけるとiPhoneがクラッシュするというもので、この情報は当初、Redditで報告され、その後ウェブ全体に広まった

MacRumorsの記事によれば、このテキスト・メッセージを受信したiPhoneはクラッシュし、すぐに再起動するという。その後、メッセージ・アプリをリストビューで開くたびにiPhoneはクラッシュする。会話ビューで開けばクラッシュしない。しかし新しい会話を始めようとするとまたクラッシュする。

MacRumorsはこの問題をiOS 8.3がインストールされたiPhoneで確認している。

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クラッシュの連続からの回復方法もいくつか提案されている。その一つは、会話ビューならアプリを開けるので、Siriや写真など他のアプリを使って自分に対してメッセージを送るか、あるいは誰かに頼んでメッセージを送ってもらうことだ。 メッセージ・アプリが開けたら問題のテキストを含む会話スレッドを削除する。AppleCareのサポートもユーザーがこの問題を解決するのを手助けしてくれる。またユーザーの報告によれば、AppleCareの担当者は「Appleが対策中だ」と語ったという。

ただしすべてのiPhoneにこのバグが存在するわけではない。iOSのバージョンと設定の組み合わせでバグが出現するらしい。iPhoneがテキスト・メッセージによる攻撃でクラッシュするというバグは今回が初めてではない。2013年にも特定の文字列がSafariとメッセージ・アプリをクラッシュさせるバグが発見されている

Appleがバグを修正するまでユーザーはこの攻撃(あるいはイタズラ)からiPhoneを守るために次のような自衛の対策を取っておくとよい。「設定」を開き、「通知、メッセージ」と進み、「ロック画面に表示」のオプションを無効にする。同時に「ロックされていないときの通知のスタイル」で「バナー」以外を選択する。

Appleの広報担当者も「われわれは特定のUnicode文字列でiMessageに問題が起こることを承知しており、この問題を修正するソフトウェア・アップデートを準備中だ」と語った。

ただしバグ修正が提供される時期は明らかになっていない。

(画像: MacRumors)

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Voltusは、12インチMacBookのバッテリーを強化してUSBポート×2を追加する

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Appleの新しい12インチMacBookはクールなテクノロジーが満載で、USB-Cポートはその典型例だ。このポートはデータ接続だけでなく充電にも使用できるため、スマホやタブレット用に作られたUSBバッテリーパックから電力を得ることができる。今日Kickstarterに登場した新プロジェクトのVoltusは、MacBookをACアダプターと同じ速さで充電すると共に内蔵のUSB 3.0ハブでポートを追加する。

MacBookを既存のUSBバッテリーパックで充電することは可能だが、Mophie等のサードパーティー製品は、モバイル端末用に設計されており29WのMacBook向きではない。つまり、MacBookの充電は非常に遅い ― 真剣にマシンを使っていると充電より消費の方が早いこともある。Voltusはこの問題を解決すべく開発された。

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Voltusは、MacBookに9時間または13時間(選ぶ容量による)のバッテリー時間を追加し、充電は内蔵のUSB-C出力ポートにMacBook付属のUSB-CケーブルまたはVoltus自身に付属する6フィートのケーブルをつないで行う。

VoltusにはUSB出力ポートが2つあり、iPhone、iPad他どんなUSBデバイスの充電にも使える。Voltusに使われているバッテリー容量は大きく、モバイル端末を通常よりずっと長く使うことができる。さらにはMacBookとiPhoneまたはiPadを同時に充電することもできるので、理想に近いモバイル充電ステーションになる。Voltus自身の充電には、35Whのベーシックモデルで5時間、55Whのプロモデルで7.5時間かかる。

Voltusで気の利いているのは、自宅でMacBookを充電する際にパススルーとして振舞えることだ ― VoltusはUSB-C入力およびUSB-C出力の両方を持っているので、アダプターをコンセントに差し込み、それをVolutsにつなぎ、バッテリー自身に付いている2つのUSBポートをiPhoneやフラッシュドライブ等のつなぎぐと同時に、MacBookに電力を供給して内蔵バッテリーを充電できる。

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Voltusを作っている会社は、既にRIDEYEという製品を作っている。サイクリストが事故やトラブルに遭遇したときのためのブラックボックスとして働く自転車用カメラだ。この製品はすでにKickstarter支援者に出荷され現在オンラインで一般販売されているので、Voltusチームはクラウドファンディングでガジェットを作る経験を持っていると言える。

Voltusを入手するための支援金額は99ドル(残りわずか)から。カラーはMacBookにほぼマッチする3種類(グレイは大容量のプロモデル、ゴールドは追加金額あり)があり、支援者への最初の出荷は8月の予定だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、やっとiPhone用Lightningドックを発売

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Appleがやっとユーザーの要望に応えた。以前から望まれていたLightningコネクタのiPhone用の公式ドックがついに発売された。このドックはiPhone 5以降、iPhone 6と6 PlusまでLightningコネクタを備えたすべてのiPhoneをサポートする。また従来のドックとは違って今後の新型iPhoneにも使えるはずだ。

これまでドックがそれぞれのiPhoneの筐体の形に合わせた凹みにはめ込むスタイルだったのに対して、新型ドックはLightningコネクタのピンがドックの上面に突き出たデザインなので、特定の筐体形状に制約されずにすむ。

新ドックの販売価格は、アメリカのApple Storeでは39ドルだが、国によって異なる(日本のAppleストアでは本体価格4500円)。ドックの本体は白いプラスティックの角丸の長方形だ。ドック上面のLightningピンに直接iPhoneを挿すデザインはケーブル接続に比べて破損の可能性が少ないだろう。

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新型Lightningドックの背面にはデータ交換と充電用のLightningポートと音声出力用のステレオヘッドフォンジャックが設けられている。iPhone用ステレオヘッドフォンを接続した場合、ボリュームと再生/停止の操作をサポートする。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

“Workflow” は、ウォッチアプリの未来を予感させる

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Apple WatchもAndroid Wearも、実用的な通知機能のおかげで一部のユーザーに大きな価値を提供している。しかし、Apple Watchを数週間使ってみて、殆どのアプリはどうすれば自分が腕の上で便利になれるかをまだ理解していないことがわかってきた。

発売日までウォッチを手に入れられなかったデベロッパー(殆どがそうだろう)にとって、iPhoneアプリをWatchKit SDKの制約下に圧縮するのが早道だと思うのは当然だろう ― 余分な機能を削り、あるいはForce Touch経由メニューの下に隠す。

Workflowは、元来iPhoneまたはiPad上で頻繁に起きる作業を自動化するためのアプリだが、そのApple Watchアプリは小さなフォームファクターに特化して作られている数少ない例だ。

WorkflowユーザーはiPhone上でアクションのレシピ(写真をN枚撮り、1枚のGIFにまとめ、X、Y、Zに送る)を作り、ホーム画面ボタンまたはiOSのAction Extensionを生成して、いつでもワンタッチでそのタスクを実行できる。

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2.99ドルのWorkflowはiPhoneのパワーユーザーにとってキラーアプリの一つだ。しかし、そのApple Watchアプリは、Apple製に限らずあらゆるスマートウォッチにおけるアプリのあり方を示すものだ。

Workflow for Apple Watchのインターフェースは、アクションを示すメニューやアイコンからオプションを選ぶのではなく、「動詞」に凝縮されている。Uberで家に帰る、あるいは次の予定の場所へ行きたい。歩いて帰宅する途中、ルームメイトに到着予定時刻を伝えたい。BARTが混雑しすぎてスマホを見ることができないかもしれない ― 心配無用、ポケットの中のiPhoneに差したヘッドフォンでPocketに保存した記事を読むことができる。

覚えるべきジェスチャーもフィードにダウンロードすべきコンテンツもない。ワンタッチで複数の指示をスマホに送れるWorkflowは、WatchKitアプリのパラダイムにぴったりのアプリだ。そして、目的地や記事を選ぶ必要がある時は、アプリのギャラリーで事前に用意しておいたワークフローが、ユーザーが選ぶであろう選択肢を示してくれる。

今後数ヵ月間、殆どのデベロッパーが、スマートウォッチアプリをデザインする上で最も重要なのは「ワンタッチでユーザーの役に立つにはどうするか」であることに気付くだろう。今後スマートフォンのカメラ、LTE、GPS、画面サイズ、バッテリー寿命等が重要になっていくにつれ、ユーザーがスマホで行うアクションは、手首を上げて1~2回スワイプしてボタンを1~2回タップするより長くかかることを、デベロッパーは認識しておく必要がある。

Workflowの欠点を見ると、Appleがサードパーティーデベロッパーにネイティブ機能を公開すればアプリがもっと良くなることがわかる。ワークフローの中には、自動テキストメッセージの受信者を選ぶ時のように、Handoff経由でiPhoneのMessagesアプリでステップを完了する必要のあるものがある。Appleが省電力のためにBluetoothを切断しているのでWatchからの起動が遅く、記事の表示が一時停止することもある。こうした小さなフラストレーションの源は、AppleがWatch上のリソースキャッシング等を開放することで解消されるはずだ(数週間後にWWDCで見られることを願う)。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、バッテリー会社A123 Systemsと和解

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Appleは、マサチューセッツ州拠点のバッテリー会社A123 Systemsから上級従業員らを引き抜いたとする訴訟で和解した(via BBC)。A123の訴えの根拠は、AppleがA123と直接競合する自らの「大規模バッテリー部門」を作るために同社従業員を雇ったとするもの。

Appleのバッテリー部門に関する臆測は様々ある。同社が最新バッテリー技術をiPhone、Apple Watch等既存の製品ラインアップで利用していることは明らかだ。例えば新しいMacBookは、独特の傾斜したケースにフィットするデザインのバッテリーを採用した。しかしA123の専門知識はもっと大きなバッテリーにもわたっているようだ ― 例えば自動車用。

Appleの自動車開発に関する噂は、今年に入って関連する雇用者リストが詳細に調査されて以来、大きな話題となっている。A123の元スタッフも噂の拡散に貢献したが、その後この話題は比較的静かだった。

AppleとA123の和解に関する詳細は明らかにされていないが、Appleは以前この訴訟を無効化しようとして失敗している。A123 Systemsは2012年に破産申請しており、以来支払能力回復のために資産を清算してきた。今後もわれわれが和解内容を正確に知ることはないだろうが、おそらくAppleにとっては、A123から引き抜いた5名の従業員のための計画が表に出ないだけでも満足だろう。

Appleは本誌のコメント要求を拒否した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

アナリスト曰く、iPhone 6sは豪華ローズゴールド仕上げ

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Appleの次期iPhone(最近の命名法が続けばおそらく ‘iPhone 6s’)は,ぜいたくなローズゴールド仕入げになるかもしれない、とKGI Securitesのアナリスト、Ming-Chi Kuoが指摘してる(via AppleInsider)。Apple製品の公式発表前予測の正確性には定評のある同氏は、今日の調査メモでそのローズゴールドオプションについて報告した他、カメラの改善およびForce Touchの採用といった大きな変化もあるかもしれないと言う。

iPhone 6sは、通話品質向上のための追加マイクロホンや大画面のPlusタイプ機にはキズに強いサファイアガラスの採用もあり得るが、量産までに現在の落下テストに耐える必要があるとも言っている。

Kuoのリストには12メガピクセルカメラも挙げられており、ここ数世代Appleが解像度を8Mピクセルに留めている(ただしセンサー画素サイズ等の改善は行われている)ことを踏まえれば理にかなっている。高密度高解像度化の続くディスプレーと高解像度カメラセンサーへの変更によって、iPhone写真はさらに様々な分野に広がるかもしれない。

Force Touchは、現行iPhoneユーザーにとってさえアップグレードの理由になり得る楽しみな追加だ。Appleの圧力感知タッチ入力方式は、全く新しい対話モデルを可能にするものであり、サードパーティーアプリもこれを活用できるとすれば、’iPhone 6s’ には、通常の ‘s’ バージョンでは見られなかったタイプの独自アプリが作られることになる。

いつもの通り、アナリストの主張は眉につばをつけて聞かなくてはならないが、同時にKuoが他のアナリストと比べて正確な予測をしてきた経歴を持つことにも注目されたい。Kuoは価格に言及していないので、これが高級Watchと併せて使う ‘Edition’ 版iPhoneの予兆であるかどうかはまだわからない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、サードパーティー製バンドを作るための “Made for Apple Watch” プログラムの詳細を発表

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もしあなたが、Apple Watch用のサードパーティー製バンドを作ろうと思っているなら、そのための正式な方法についての情報が公開された。Appleは今週、「Made for Apple Watch」プログラムの詳細を公式サイトで発表し、標準に合致した留具(lug)の作り方や、Apple自身がアクセサリーメーカー用に留具を提供することに関する情報を公開した。

Appleはこれまでも、Apple Watchのベルト作成をサードパーティーに開放しないと示唆したことはなかったが、これでプログラムの概要が確認された。これは「Made for iPhone(MFI)」等Appleの他の「Made for」プログラムと同じく、Apple自身によらない他社製品が一定の基準を満たすことを確実にするものだ。MFI認証の取得は少々厄介であり、MFIデバイスで使用するチップ内蔵LightningコネクターをAppleがすべて提供するようになってからは特にそうだ。

今回Appleは、留具部品をメーカーに提供するだけでなく、メーカー自身で部品を作る選択肢も用意している。そのためには極めて用途の限定された譲渡不可能なライセンス契約が使用される。サードパーティー製部品に対するAppleの基準は高いに違いないが、Appleから供給を受けるにせよ、自社開発するにせよ、そのコスト優位性や困難さは未だに不明だ。

これでアクセサリーメーカーは、様々なタイプのベルトを作ることが可能になり、Apple Watch Sportバンドやレザーリンクバンドのようにストラップ自身に留具を組み合んだり、クラシックレザーバンドのような伝統的構造にすることもできる。

Made for Apple Watchプログラムが軌道に乗るまでには時間がかかると思われるので、認証済みサードパーティー製バンドが今すぐ市場に出回ることはないだろう。MFI認証Lightningアクセサリーが数多く出回るようになったのはかなり後だったが、あの場合の方が部品の複雑性は高かったに違いない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ドラえもん並の能力を持つiPhoneケース、Kickstarterで現在出資者を募集中

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一般的なスマートフォンケースというのは、たいていプラスチックでできている。手を滑らせて落としてしまったときなどに、本体を衝撃から守ることを役目としている。しかし、ケースに他の目的を持たせてみてはどうだろうかと考えて実現したプロダクトがある。ケースを心拍計やバックアップバッテリーとしても使おうというのだ。他にもいろいろな用途に使えるようになっている。

ケースの名前はMoscaseという。ハンガリー発のプロダクトで、現在15万ドルの資金獲得を目指してKickstarterキャンペーンを展開中だ。ケースはiPhone 6および6 Plus用で、ケースの裏側は取り外しができるようになっている。この取り外し可能部分に、さまざまなツールを取り付けるようになっているのだ。たとえばアルコール検知器やスピーカー、さらにはe-inkスクリーンなどのモジュールが用意されている。

プロダクトは2つの部分により構成される。まずひとつはバンパー部で、ここでも心拍数、体温、そして生体電気インピーダンス(ようするに肥満具合を測定するもの)を計測することができる。このバンパーに特別な機能をもたないバックプレートをつけて価格は129ドルとなっている。先述のスピーカーやアルコール検知など、インテリジェントな機能をもつバックプレートを1つつけて219ドルとなる。さまざまなバックプレートの中でも、個人的にはe-ink機能を実現するものがもっとも気に入った。ケースの背面でコンテンツを表示しながら、本体のバッテリーをセーブすることができるのだ。

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値段が高い、というのは確かにそうだ。しかし追加できる機能との比較でいえば、十分にバランスのとれたものとも言えそうだ。ブダペストでファウンダーのひとりと会ったが、身の回りでもかなり興味を持つ人が多いのだと言っていた。また、ケースの出荷時期は6月を予定していて、これが予定通りにいけばUSB-Cと高性能化したリアカメラを搭載したiPhone 7が登場する前に、存分にMoscaseを楽しむ時間があるはずだとも話していた。

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(翻訳:Maeda, H