アマゾンがKindleキッズモデルを発売

多くの親たちが画面を見る時間をできるだけ減らそうとしているのは事実だが、Kindleキッズモデルは取り上げる価値があるだろう。この端末の利点であり欠点でもあるのがその「制限」。読書専用、それだけ。

それこそが、このKindle製品を子どもたち使わせることが理にかなっている理由だ。ゲームもできないし、Eインクのディスプレイなら目にもやさしい。少なくとも近所の図書館に行かせるよりもハードルは低い。デューイ十進分類法はあらゆるトラブルへの入り口だ。

Kindlキッズモデルの外観は、基本的に標準のKindleのリフォーム版で、AmazonがEcho Dotでやったことと似ている。フロントライト付き6インチ167 PPI Eインクディスプレイと標準的な1週間持続バッテリーを搭載している。ブルーまたはピンクのカバーに加えて落下、水濡れにも対応する保証付きで価格は1万980円。定額料金で子供向きコンテンツを利用できるAmazon FreeTime Unlimitedを1年間無料で利用できる。

おびただしい種類のEcho製品を発表してからまもなく、Amazonはこの新Kindleのほかにもキッズ向け製品をいくつも発表した。Fireタブレットのキッズモデルに10インチ版が加わり、12時間バッテリーとUSB-Cポートを搭載。USB-CはFire端末として初めての採用だ。

なお、FreeTime UnlimitedはFire TVにもやってくる。まずFire TV Stickで、後にFire TV EditionのスマートTVでも利用できるようになる。Echo Showスピーカーでもアプリ経由で利用可能になる予定だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

アマゾンがKindle Oasis新モデルに色調変更ライトを追加

電子書籍愛好家にとって、Kindle Oasisに勝るものはない。Amazon(アマゾン)の最新の巨大なデバイスは際立っており、(Barnes &Nobleを考慮しない限り)、Oasisは同社が作ったKindleデバイスの中でも最高だ。私は2017年後半にこのデバイスの最新モデルをレビューした時にも、おおいに楽しんだ。

アマゾンは今回のデバイスのアップデートでもその名声を維持しているが、最新のアップデートは標準的なKindleデバイスと同じく、かなりマイナーなものだ。外観の話をすると、新型のOasisは前モデルから7インチ/300ppiディスプレイやページめくり用の物理ボタンなど、すべての優れた機能を引き継いでいる。

一方、フロントライトによる調色機能は大きな変更点で、日中の目の負担を軽減し、夜にはより眠りやすく色を調整してくれる。用意されたオプションを使えば、1日中自動でトーンを調整することもできる。

正直なところ、これが主な新機能だ。またEインク技術も次世代へと移行しており、解像度は変わらないがリフレッシュレートが向上し、より素早いページめくりが可能となっている(使用感は後日お伝えしよう)。もともと画面更新が遅いEインク技術にとって、このメリットは説明するまでもないだろう。

その他の特徴としては、IPX8の防水に対応(水深2メートルで1時間耐久)し、Audible経由でのオーディオブックのBluetoothによる視聴が可能で、高級感のある金属製の背面素材が採用されている。

2017年モデルと同じく、新型Kindle Oasisは8GBモデルが250ドル(約2万7000円)、32GBモデルが280ドル(約3万円)で販売される(スペシャルオファーなしだともう少し値上がりする)。製品には6カ月ぶんのKindle Unlimitedサービスが付属しており、本日から予約が始まり、複数色のカバーとともに7月24日から出荷される。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Amazonの廉価版の新型Kindleの表示品質にはちょっとがっかり

Amazon(アマゾン)のKindleは、言うまでもなく、電子書籍リーダーの購入を検討する際に、真っ先に思い浮かぶブランドだ。とはいえ、もちろんライバル機種もある。比較してみると、最新のエントリーモデルのKindleは、あまりお買い得とは言えないように思える。価格は安いが、品質もそれなりで、水準を満たしていない。

電子ペーパーを採用したKindleのラインナップの中で、最も基本的な現在のデバイス、つまりただの「Kindle」(Kindle Paperwhiteや、Kindle Oasisなどではない)は、今年2019年にアップデートされ、いくらか改良が加えられた。調整可能なフロントライト付きのE-Inkディスプレイ、改善されたタッチスクリーン、そして全体的なデザインも刷新された。とはいえ、気づかない人も多いほどの変化でしかない。

価格は110ドル(日本版は1万980円)、またはデバイス上の広告表示を受け入れるなら90ドル(日本版は8980円)で、市場に出回っている同クラスのデバイスの中でも安い方だ。また、上位モデルのKindle Paperwhiteの150ドル(日本版は1万5980円)、Kindle Oasysの270ドル(日本版は3万1980円)と比べても、はるかに安い(両モデルとも「広告付き」は、それぞれ2000円ずつ安いが)。

もちろん、OSはおなじみのKindle OSで、他のモデルと同様、Amazonアカウントとシームレスに同期する。ざっくりと比べれば、フォーマット、ストア、アクセス性、その他の点で、他のモデルとものとほとんど変わらない。この範囲では、何か犠牲にしなければならないようなことはない。

残念ながら、犠牲にしなければならないのは、もっと重要なこと。表示品質だ。

ここ数年、電子書籍リーダーのディスプレイの品質が、解像度と照明の両面で、大きく進歩したことは誰の目にも明らかだ。数ヶ月前、私は130ドル(日本版は1万4904円)のKobo Clara HDをレビューした。このモデルは、余計な機能はほとんどなく、率直に言って質感はイマイチだが、美しい画面と色温度調整可能なフロントライトを備えている。それだけで、十分金額に見合った価値がある。

スペックは雄弁だ。「Newモデル」のKindleの画面は、6インチでピクセル密度は167ppi。Clara HDはその約2倍の300ppiとなっている。これは、上位モデルのKindleと同じ。その違いは誰でも気付くレベルのものだ。特に文字の表示品位が違う。解像度は必ずしも高ければ高いほど良く見えるというわけでもないのだが、167と300の違いは一目瞭然だ。文字はより鮮明で、整って見える。また、フォントの違いもよくわかる。設定のカスタマイズのしがいがあるというものだ。(最近気付いたのだが、Koboには簡単にフォントを追加できる。これはなかなか素晴らしい。)

マクロ撮影でないと、両者の違いを捉えるのは難しいが、個人的にはこれは重大な問題だと考えている。スマホにしろ、タブレットにしろ、(Amazon自身のものも含む)電子書籍リーダーにしろ、すべてが高解像度を目指して進化してきたのには理由がある。逆戻りはありえない。

  1. KindleとKoboの画面比較

    Koboは「寒色」設定
  2. KindleとKoboの画面比較

    Koboは「暖色」設定
Claraは、上に示したように、寒色から暖色まで、色合いを調整可能なフロントライトも備えている。画像の色温度は実際とは異なるが、両者の違いはひと目で分かるだろう。私はこれがそれほど便利だとは思っていなかったのだが、解像度と同様、いったん慣れてしまうと、もう元には戻れない。廉価版Kindleの、冷たくて荒いピクセルの画面は、Koboの暖かくて滑らかな画面を見た後では耐え難いものがある。

どうしてもKindleが必要で、なおかつ100ドル以上を出すことができないなら、高解像度でフロントライトを備えた、旧世代のPaperwhiteモデルか何かを探してみることを真剣にお勧めしたい。読みやすさがまったく違う。そしてそれは電子書籍リーダーにとって、本当に最も重要なポイントなのだ。

買ってしまった後で後悔しないよう、もう少し時間をかけて検討してみよう。たとえばPaperwhiteモデルはよくできたデバイスであり、Amazonの「広告(キャンペーン情報)」を受け入れるなら、エントリーモデルとそれほど値段は変わらなくなる。Kindleシリーズは、だいたいどのモデルも高い質感を持っている。しかし、Kindleブランドにこだわらないなら、Kobo Clara HDはどうだろう。少しだけ値段が高いが、KindleのPaperwhiteモデルを含めて比べても、より優れた読書体験が得られる、と私は考えている。また、同社のデバイスならではの柔軟性も備えているのだ。

エントリーモデルのKindleが、同じくエントリーモデルの競合機種に対抗できるような画面を装備したら、私も喜んでお薦めしたい。しかし今のところは、この表示品質を考えると、ちょっと値段の高いモデルを推薦せざるを得ない。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

8980円の広告付きモデルKindleはフロントライト搭載に

ローエンドのKindleの魅力は価格だ。競合よりも低価格で提供するのはアマゾンの得意とするところで、これまで電子書籍リーダーを普及させてきた。もちろん90ドル(日本での販売価格は8980円)のデバイスには足りない点もいろいろある。中でも、Kindleのほかのラインアップには備わっているフロントライトが、ローエンドのKindleに頑なに搭載されなかったことは無視できない。

アマゾンは最新版のKindleでこの点を見直した。静電容量方式の167ppiタッチディスプレイに、明るさ調整機能付きのフロントライトを組み込んだのだ。8980円は広告付きモデルの価格である。

  1. All-new-Kindle_black_front

  2. All-new-Kindle_white_tilt

  3. All-new-Kindle_white_front

  4. All-new-Kindle_black_tilt

ラインアップとしては、このKindleの上位にKindle Paperwhiteがある。Kindle Paperwhiteは、Kindleより高解像度の300ppiディスプレイ、薄型のデザイン、防水機能を備え、価格は1万3980円から。最もハイエンドのKindle Oasisにはさらにさまざまな機能が搭載されて、2万9980円からだ。

新しいKindleには、読み終わった本をデバイス間で同期してマークをつけたり、読書の履歴からおすすめを表示したりする新機能が追加される。この機能は既存のモデルにもアップデートとして配信される予定だ。

新しいKindleはすでに予約注文が始まっている。発売予定日は4月10日で、カラーはブラックとホワイトの2色。

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(翻訳:Kaori Koyama)

Kindle VoyageがAmazonサイトから消えた

Kindle Voyageはもういない。現在このEリーダーはAmazon経由で入手できないことを 複数サイト伝えている。小売業者から再生品を買うことは可能だが、新モデルの説明には「この製品はサードパーティー販売者を通じてのみ入手可能」と書かれている。

TechCrunchが確認したところ、同製品はすでにAmazonでは入手不能であり、「Kindle Voyageに対する顧客の反応は驚くほど好調で、現在品切れ」とサイトに書かれている。Amazonはそれ以上の情報提供を拒んでいるが、増産の予定があるのなら、これまでの慣習からそのことを明記するはずだ。

これは新しいモデルの発売が間近なのか、あるいはもっと可能性が高いのは、Voyageが消えゆくことだ。このデバイスは2014年に、薄く、軽く、プレミアム感の高いKindleリーダーとして発売された。しかし、さらにハイエンドのOasisが2年後に出て以来、製品の位置づけが曖昧になってきた。

製品ラインの整理は少々遅すぎた感がある。Amazonは専用電書リーダーの圧倒的リーダーであり、Voyageを抜きにしても、この比較的狭い分野の中に十分な製品バラエティーを揃えている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

古いKindleが文学時計に変身

もし古いKindleリーダーを持っていたなら、取り出してみると良いだろう。このクールなハックを使えば、死んだeリーダーを生きている時計に変えることができる。何百冊もの書籍から時刻を抽出して、現在時刻を引用として表示してくれるのだ。表示は毎分更新される。

Instrucablesで説明されているこのプロジェクトは、ジェイルブレイクされたKindleと多少の作業を必要とする。このアプリはガーディアンがアートプロジェクトのために収集した引用や、チャールズ・ブコウスキーからシェークスピアに至る様々な著作を利用している。

開発者のJaap Meijersは次のように書いている。

私のガールフレンドは*とても*熱心な読書家です。英国文学の教師ならびに学者として、彼女は年間平均80冊の本を読んでいます。

彼女のウィッシュリスト(欲しいものリスト)に、私たちのリビングルーム用の時計がありました。店から壁掛け時計を買ってくることもできたのですが、それでは面白くもなんともありませんよね?そこで私は彼女に時計を作ってあげることにしました。eリーダーのディスプレイを使って文学作品の中から時間を示す部分を引用して、時刻を告げるのです。これ以上無いほどふさわしいやりかたです 🙂

私たちの家族が15台目のKindleを使っていることを思えば、これまでの1台を役立つように改造してみる価値はあるだろう。Kindleを持っていない?その場合はここでWebバージョンにアクセスできる。

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(翻訳:sako)

Kindle Unlimited史上最大の悪用ユーザーが追放された

Kindle UnlimitedのベストセラーやSF/ロマンス/アドベンチャー作品から何階層も離れたこのKindle Direct Publishingマーケットの最暗部には、詐欺師が毎日数百ドルを稼ぐために作られたまったくのゴミ作品が存在している。自らをChance Carterと呼ぶ一人のユーザーは、KDPシステム最大の悪用ユーザーであり、中身のまったくない本を繰り返しアップロードしては1冊あたり15ドル以上を懐に入れている。

Digital Readerによると、Carterは他の本をもとに長編書籍を作っている。数百ページにわたる最初にページに、最終ページに行けば無料プレゼントがもらえる旨書かれている。KDPは著者に対してダウンロードおよび読まれたページ数に応じて支払い、読むスピードは調べておらず、到達した最大ページ番号だけしか見ていない。このためChanceの「読者」たちは1回読むと直ちに約20ドルを彼だか彼女だかに送っていた。

このキセル本詐欺は、Kindle Unlimitedにアップロードする本の中に山ほどの余分なページを詰め込み、読者をだまして本の最終ページまでジャンプさせるしくみだ。

Kindleプラットフォームの欠陥、中でも読者が読んでいる場所はわかっても実際何ページ読んだかはわからないという点をついて、詐欺師はユーザーを最後のページにジャンプさせることで本を「読んだ」ことにさせて支払いを受けることができる。

実際この手のKDP詐欺は極めて異例だ。Amazonは詐欺師がKDP「プール」——KDP作家たちに配られるべき数百万ドルの口座——から現金を引き出すのを防ぐ取り組みを続けてきたが、本件はあまりにも長期に渡りかつ巧妙だったため、これらの本をストアから削除するのに時間がかかったのも驚きではない。ちなみに、この最終ページジャンプ詐欺は新しいKindleでは使えないが、アップデートしていないKindleでは今も通用するため、未だに詐欺師を儲けさせている。

Carterは、本を最後までめくればティファニーのジュエリーを無料プレゼントすると言っていた。もちろんこれはKDPの規約違反である。

Carterとその本は追放されたが、同じような詐欺師は今でもいる。これ自身は犯罪ではないが、Kindle電子書籍を汚染し、市場にゴミコンテンツをもたらすものだ。ほとんどの人はこの人を小ばかにしたトリックにかかることはないだろうが、ひっかかる人もいるので、読者にとっては危険であり詐欺師にとっては朗報だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Amazon、Kindle Oasisを防水に。7インチ画面とAudible再生も

Amazonが先週の大発表イベントで新しいKindleを出さなかったことに、がっかりした人は多い。だが心配はいらない。Amazonはハードウェアのルーツを忘れてはなかった。思えば7月のプライムデーは、アメリカでも世界でもKindleが一番売れた日だった。先日Kindleの発表がなかったのは「イベントをAlexaに特化するため」だった。

AmazonはKindle十周年(11月9日)よりひと月ほど早く、ハイエンド機Kindle Oasis の改訂を発表した。この新しいKindleは初めてIP8クラスの防水機能を備え、海岸や風呂で読書を楽しめる(Koboには数世代前からある機能)。Bluetoothを使ってAudibleを直接再生することもできる。

今回の改訂は最初のOasisが出てから一年半後になる。最高級Kindleリーダーである同機種は、比較的狭い範囲の消費者がターゲットになる。単一機能の高級機に相応の値段を払える人たちだ。新Oasisの価格は249ドルから。

同社で最高解像度(300 PPI)のスクリーンはサイズが7インチ。これはAmazonが何代か前に決めたかにみえたEリーダー標準サイズよりも1インチ大きい。巨大なKindle DXなどの大画面もあったが、Amazonや主要ライバルの本命は常に6インチだった。

もちろん大画面の魅力は明白だ。ページあたり30%多くのテキストが表示されるので、ページをめくる回数が減る。マンガのような画像中心の作品を読むのにも有利だ(私はEリーダーの漫画をまだおすすめしないが)。欠点も同じく明らか:場所を取ることだ。

それでもAmazonは、比較的薄いのでズボンのポケットにも入るように作ったと言っている。それはこの手の製品のベンチマークのようになっている ―― もちろん人によって違うが。

画面が広いということは、バッテリーを収納する場所が増えたことを意味する ―― しかしこの会社はまたも裏面にバッテリーが不格好に飛び出すデザインを選択した。バッテリーが一か所に集中しているということは、重量が均一に配分されていないという意味だが、ほとんどの重さを手のひらで支えるようにデザインされている。

画面の明るさはAmazon史上最高だ。LEDが前機種の10個から12個に増えたため、いっそう均質な照明を得られる。ガラスもAmazon最強で、自社製のゴリラガラス相当品だと会社は言っている。いずれも小さいけれども気の利いた最高級Eリーダーにふさわしい工夫がなされている。

物理的ページめくりボタン ―― 正直なところ初代Oasisで一番うれしかったのがこれだった。これも小さなことだが、Barnes & NobleがNookの製造を中止していらい本当に待ち焦がれていたからだ。加速度計も内蔵しているので持ち方に応じて方向が自動的に切り替わる。左利きの読者に朗報だ。これは横位置でも読めるという意味でもあるがおそらくあまりアピールしないだろう。

内蔵BluetoothのおかげでAudibleの再生が可能になった。AmazonはKindleの旧機種にもアクセシビリティ対応として同機能を追加する予定だが、Oasisが先になった。テキストとオーディオのセットで本を買ったユーザーがこの機能を利用できる。

ソフトウェアにもちょっとした工夫が加わった。フォントサイズの段階が増え、どのフォントもボールドにできるようになった。テキストの行端揃えも可能になった。新OasisはAmazon独自ファイル形式のほかに、TXT、PDF、MOBI、およびPRC。これは、私のようにEPUBファイルを大量に使っている者にとってはがっかりだが、Amazonの囲い込みとストアの重要性を考えれは当然ではある。

もうひとつ、例によって拡張メモリーはないが内蔵メモリーが8 GBに倍増した。32 GBモデルもある。メモリーの拡大はAudibleファイル用のローカルストレージが必要なためだろう。充電ポートはまだmicroUSBだが、高速充電で2時間でフルになる。これ約6週間に相当する ―― 以前のOasisより2週間短いが、それでもかなりの読書時間だ。

新Oasisは今日から予約受付中で、ハロウィンに発送される。価格は249ドルからで、LTE対応の32 GBバージョンは100ドル高くなる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Amazon、EUの捜査結果を受け、Kindle書籍の契約を修正

Amazonは、EU諸国の出版会社との新たな契約を受け入れた。EUのコミッショナー、マーガレッテ・ベスタガーが率いるAmazonの商慣行に関する捜査を受けてのことだ。今日の決定によって、Amazonは出版社に対して同社のKindleストアに最低価格で出品するよう強制することがなくなる。

調査のきっかけは、数年前に出版社がAmazonとの契約は全員の利益を損なうおそれがあると心配し始めたことだった。問題の記載によって、出版社は自社の書籍を他のプラットフォームで安く販売することができなくなっていた。

かつてこの慣行は、Amazonの競争を有利にし、安値競争を引き起こす傾向があった。今や出版社はAmazonに対して以前より強い力を持っている。そしてAppleのiBook Storeを始めとする他の配信プラットフォームが競争力を持つようになった。

今日から出版社は契約の再交渉を始めることができる。最大の焦点は価格の部分だ。今日以降の新たな契約で、Amazonは最低価格を要求することができない。

Amazonはこの要求を呑むことで、捜査の後も罰金を払う必要はなくなった。一方で、電子書籍市場はここ数年少々停滞気味だ。もはや5年前のように話題の中心をいく新製品ではない。結局、みんな本当の本を買いたがっている。

つまりAmazonにとってこの戦いは戦うに値しなかったようだ。この会社が心配しているのは、むしろ税務に関する捜査の可能性だろう。

多くの会社と同じくAmazonは非常に税率の低い子会社に印税を支払うことで、節税に努めてきた。欧州委員会との電子書籍問題で和解したことで、AmazonはEUと交渉する意志を示している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

AmazonがKindle読書基金を設立。世界でデジタル読書を推進する

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AmazonはKindle Reading Fund(Kindle読書基金)と呼ばれる新しいプログラムを発表した。世界中で電子書籍がより簡単に利用できるようにすることを目的としている。同基金は様々なパートナー組織と連携して、世界中のコミュニティへ電子書籍だけではなく、沢山のKindle電子書籍リーダー、Fireタブレットの寄付を行う。学校、図書館、PTA、病院その他の非営利団体に加えて、Amazonは現在、発展途上国での読書プログラムを支援するためにWorldreaderと協業している。

Worldreaderは世界中に読書とリテラシーをもたらすことを使命としている。同組織との協業に関するAmazonのアナウンスによれば、過去6年間にわたって、Worldreaderは400万人以上の読者が本のライブラリにアクセスすることを支援してきた。

Amazonは、Worldreaderとの新たな協業関係が、Amazonから発展途上国へ数千台のKindle電子書籍リーダーを寄付することにつながると言っている。しかし、両社は以前も一緒に働いたことがある。例えばAmazonは最近、Worldreaderによるケニア国内のLEAP 2.0ライブラリパートナーシップをサポートした。これにより国内61の図書館で50万人の人たちのデジタル読書が可能になった。

Amazonはさらに、数千台のKindle電子書籍リーダーやFireタブレットを、生徒と教師へ寄付している。そしてNational PTAと協力しながら、Family Reading Experience(家族読書体験)プログラム を通して、子供たちの読書体験に親たちを巻き込んでいる。それだけでなく、シアトル地域にあるSeattle Children’s Hospital、Mary’s Place、Rainier Scholars、Well Spring Family Servicesなどのような、病院や非営利団体にも寄付してきた。

Amazonは既存の、例えば出荷倉庫の近くで行われていた学校寄付などの、様々なプログラムはこのファンドに収斂していくだろうと言っている。しかし、過去に寄付をしていたWorldreaderのような組織に対しては、現在の寄付は新しい基金の一部として扱うだけだ。

Amazonは基金に充てられる金額についての回答を拒否している。

新しいKindle基金は、こうしたこれまでの活動を正式化する以上のものである。コミュニティ内の501(c)(3)組織と学校からの寄付要求に対してもAmazonは今や開かれている。基金のウェブサイト上のフォームを通じて、組織 – 米国拠点である必要はない – が手を伸ばしサポートリクエストを送ると、10日以内にAmazonから回答を受け取ることができる。


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(翻訳:Sako)

AmazonのKindle、薄く軽くなってRAMが2倍に

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父の日には少し遅いが、少なくとも夏休みには、リフレッシュされたAmazonの新しいKindleをフル活用する時間が十分あるだろう。この、スリムになって少し減量した入門レベルのEリーダーは、水着の季節にぴったりだ ― 重さは16%減って5.7オンス(162g)。

新機種の内蔵RAMは2倍に増えて512MBになり、新機能のExport Notesを使うとメールでノートを送ることができ、Bluetoothオーディオは、アダプターなしでコンテンツリーダーのVoiceViewを利用できる。ホーム画面のパーソナル化が可能になり、簡体字中国語が改訂された。

Kindle, Profile, Back

新しいKindleにはブラックとホワイトの2色があり、丸みを帯びた背面は手によくフィットする。価格は前機種と同じくWiFiのSpecial Offers(広告)付きが79ドル、通常版が99ドル。現在予約受付中で、数週間以内に出荷される予定。上位機種のフロントライト付きPaperWhiteにも、その名にふさわしくホワイトが加わった。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Amazon、視覚障害者向けアクセシビリティー機能のVoiceViewを、Kindle Paperwhiteにも提供

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Amazonは、VoiceView機能をFireタブレットに続き、専用Eリーダーにも提供する。このアクセシビリティー機能は、視覚障害者に向けられたもので、まずPaperwhiteに導入され、端末とセットで出荷される。

「FireタブレットのVoiceViewと同じく、VoiceView for Kindleも、リニアおよびタッチによるナビゲーションに対応し、スピーチフィードバックと通知音も同じく幅広く設定できる」と同社のアクセシビリティー・アーキテクト、Peter Kornがブログ記事に書いている。「複数のレッスンから成るチュートリアルも開発した。ユーザーはいつでも戻ることができる」。

140ドルのパッケージには、6インチ画面の端末に加えて、Kindle AudioAdapterが付属している。これをPaperwhiteの充電ジャックに差し込むと、音声読み上げ機能が有効になり、視覚障害のある人は、ヘッドホン(別売り)をつないで本を音声で読むことができる。Amazonは、20ドルのAmazonアカウントクレジットを提供して価格差を相殺している。61utSTCg1VL._SL1500_

アダプターは単体でも(偶然ではなく)20ドルで販売され、一回の充電で約6時間使用できる。VoiceViewの他に、Amazonは独自のOpenDyslexicフォントを、Kindleリーダーの最新機種、およびKindle iOSアプリに提供する。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Kindle Oasisは美しい。ただし紙の本と同じとはいかず、価格もかなり高いと思う

先週、Kindle Oasisが「紙の本を読むような感覚」を感じさせてくれるのかどうか、確かめる意味もあってずっと使ってみた。実際のところ、「紙の本のように」とはいかない感じだ。

個人的に、本が大好きで、そしてKindleも好きだ。Kindle Oasisがこの気持ちを「統合」させてくれるかとも期待したのだが、そういうわけにはいかなかったようだ。

もちろん、Oasisの開発にあたっては、紙の本の感覚を活かそうということが考慮されたのは間違いなかろう。左右非対称にしてグリップを用意したのも、本の背を意識したものと思われる。

しかしやはり紙の本を手に持って、ページを繰りながらちょっと端を折ってみたりしつつ、アンダーラインをひいたりメモを書き込んだりする感覚は、なかなか再現できるものではない様子。

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Kindle Oasisを横からみたところ。全体的に非常に薄く、それと同時に本の背を意識したグリップがある。

紙の本は、離れたページヘの移動もごく簡単に行える。あるいは上等な紙に印刷された文学作品などを味わっていると、気持ちもその作品の中にどんどん入り込んでいったりもする。一歩も動かないでいながら、時空を超えて精神を飛び回らせることができるのだ。

少なくともいまのところ、Kindleでそのような「感覚」を味わうことはできないと思う。もちろん進化していることは認める。

従来のものから大幅に変更されたデザインはなかなか美しく、おそらくはかなり魅力的な電子書籍リーダーであると言えるだろう。ただし、旧バージョンと同様にタッチに対するレスポンスには若干の遅れが感じられる。紙の本のようにパラパラとページをめくって行ったり、あるいは簡単にメモを書き加えたりということはできない(機能としてはできるが、紙の本に比べてインターフェース的に劣る)。そうしたことを多く繰り返す人にとっては、やや苛立ちを感じるデバイスとなるだろう。

また、Voyageと比べて「格好に見やすくなった」というわけでもない。4つのLEDライトが加えられたようではあるが、解像度も同じでさほどの違いは感じられないように思う。

価格に伴う魅力を感じるかどうかも微妙なところだ。価格は35,980円から(米ドルでは290ドルより)で、Kobo Aura H2Oの190ドルよりかなり高価だし、iPad Mini 2の270ドルよりも高い。たとえばiPad Mini 2には電子書籍リーダーにはない機能もいろいろと備わっていて、Kindle Oasisを高いと感じる人が多いのではないかと思う。

もちろんE-inkのディスプレイはiPadなどより目に優しく、物理ボタンを配したことでタッチ操作時に感じる遅れにも対処されてはいる。

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バッテリー内蔵カバーを外したところ。

個人的に、Oasisが最高に活躍するシーンは、旅行にいくときだと思う。

一般的にいっても電子書籍リーダーは、紙の本に比べて持ち運びに便利だ。そして軽く、薄く、それでいて非常に丈夫なOasisは旅先への携行にとても便利だ。ケースに用いられているポリマー樹脂フレームはかなりの強度をもつ。バッグのポケットにもいれておけるサイズながら、440万冊(2007年時点では9万冊だった)をいつでも読むことができるのだ。ちなみにデバイスは4GBの記憶容量を備えている。

バッテリー内蔵カバーを使えば、バッテリーは60日間ももち、長期間の旅行のお供としても最適なデバイスだと言えるのではなかろうか。

ただしOasisは、万人向けのデバイスというわけではなさそうだ。電子書籍を読む時間が長く、かつ最高の環境でそれを楽しみたいと考えている人向けのものだろう。言ってみればニッチ向けだ。しかしそうしたニッチが確かに存在するのは間違いなかろう。

私自身について言えば、「最新モデル」が好きだ。ただKindle Voyageが90ドルも安いことを考えれば、Voyageで満足する気持ちももっている。

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(翻訳:Maeda, H

ジェフ・ベゾス、「来週新しいKindleハードウェアを発表」とツイート

2016-04-05-kindle

電子書籍のeリーダーというのは昨今では最高にホットなガジェットというわけではなくなった。しかし私を含む一部のユーザーにとっては生活の欠かせない一部だ。ジェフ・ベゾスは「幸福なる少数者」であるわれわれeリーダーの熱烈なファンに向けてKindleの新しいハードウェアが来週にも発表されるとツイートした。

読者諸氏にお知らせ。Kindleリーダーの新しいフラグシップモデルを発表する準備がほぼ整った。8世代目となる。詳細は来週。

リリースのタイミングが前例を踏襲していない点は注目だ。 Kindleハードの発表はこれまで9月が多かった。なるほどペーパーホワイトのアップデートが出たのは去年の6月だったが、4月というのはこれまでなかった。

さて、新Kindleはどんなeリーダーになるのか? eリーダーについてはNate Hoffelderが詳しい((水彩画が描けるKindleのエープリルフールにはすっかり騙されてしまった)は、少なくとも新しいバッテリーケースが用いられると言っている。しかし具体的なスペックについてはほとんど分かっていない。

改良が必要と感じられる分野は割合に少ない。画面解像度の向上はタイポグラフィの改良を意味するので常に歓迎だ。ストレージ容量の拡大もいい。しかしMicroSDカードのスロットが追加されると本気で考えているユーザーはいないだろう。マーカーで線を引いたりテキストで注釈したるするインタフェイスが改良されれば、特に学生などにとって朗報だ。

私の希望は画面の色が紙の書籍のような温かみを感じさせるようになることだ。LEDフロントライトは有用な機能だが、色が冷たく感じられるのが私には以前から気になっていた。
一方、ハードのデザインが大幅に変更されるということはありそうにない。

それより、外観からはわかりにくい機能のアップデートが積み重ねられるというほうがありそうだ。AlexaなどAmazonの新しいサービスとの連携も実現が期待できいる。Amazonによるプレスイベントは予定されていないので、新製品は来週いきなり発表されることになるのだろう。

ただし現行KindleはAmazonでバーゲンになっている。機能は必要十分だし、この価格ならもちろんたいへんにお得だ。浮いたお金で(私のように)Koboを買う,というのもよい考えだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

古いKindleはソフトウェアをアップデートしないとインターネットに接続できなくなる

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2012年よりも前に製造されたKindleを持ってる人は、(米国時間)3月22日までにそのソフトウェアをアップデートしないと、インターネットに接続できなくなる、とAmazonが発表した。なんでもやることが遅い人や、そもそもメッセージを読まなかった人は、USBケーブルでKindleをコンピュータにつなぎ、アップデートをダウンロードして手作業でアップデートする、というとっても面倒な仕事をしなければならない。

最新のKindleを持ってる人は、アップデートしなくてもよいだろう。それらは、Amazonの発表によると、2013年以降にリリースされた、第6第7世代Kindle Paperwhite、第7世代Kindle、第7世代Kindle Voyageだ。

アップデートはほとんどの機種で自動的に行われる。電源を入れてWi-Fiに接続するだけだ(これも多くの場合自動勝手)。うまく行かなかった人は、Amazonのインストラクションを見よう。Kindleを放置しておいても、電源さえ入っていれば(+インターネット接続あり)、アップデートのダウンロードとインストールは自動的に行われる。

インターネット接続は、それがなければKindleで本を買う、Kindleストアで何かを買う、Kindleで何か楽しいことをする、などなどまったくできないから、ご注意を。アップデートの期限を過ぎた人も、上に書いたように頑張ればアップデートできるし、インターネット接続を回復できる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

誰がハードウェアスタートアップに投資しているのか?

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多くのエンジェルやVCが〈ハードウェア〉スタートアップへの関わりをためらう一方で、ハードウェア・ファンディング・エコシステムではここ数年大きなルネサンスが起きている。2010年以来、ハードウェアスタートアップに対するベンチャーキャピタル投資額は30倍以上増えている。

Hardware Startup Investment by Year

VCまたはエンジェルから100万ドル以上公開調達したハードウェア/つながっているデバイス企業。

こうしたハードウェア・ファンディングの急増と共に、常に浮上する疑問は、「誰がハードウェアに〈投資〉しているのか?だ。一般に、プライベートなハードウェア投資家は以下の3つに分類される。

  • ハードウェア専門VC。ごく少数のファンド(当社を含む)はハードウェア企業だけとつきあっている。通常われわれは初期資金を投入し、その後追加投資をすることもあるが、将来の投資ラウンドをリードすることはない。
  • ハードウェアに優しいマイクロVC。シード段階には投資するが、ハードウェア専門ではないマイクロVCもいくつかある。一般に彼らは1億ドル以内の資金を扱い、5万~50万ドルをシードラウンドに投入するが、めったにリードしない。
  • ハードウェアに優しい伝統的VC。ハードウェアに投資される資金の大半は、伝統的VCから出され、特に熱心なVCも少数いる。消費者向けハードウェア企業に関しては特にそうだ。

どこで起きているのか?

資金を得た(公開で100万ドル以上を調達)〈つながっているハードウェア〉スタートアップの数は、私が数えた限り現在ベイエリアで110社だ。ボストンおよびニューヨーク市(両者はほぼ同じ)はその1/3だ。ロサンゼルスとボウルダー/デンバーはボストン・ニューヨークのさらに1/3だ。合計金額ではサンフランシスコが圧倒的で、2014年の総調達額はボストンの5倍、ニョーヨーク、ボウルダーの10倍だった。それ以外(海外を含む)の場所は、ごくわずかの例外(Xiaomi、DJI、Magic Leap) を除いて誤差範囲だ。

Hardware startup investment by region

なぜ今なのか?

3つの大きな力が個人投資家のハードウェア会社への投資を推進している。

強力な出口

Consumer Hardware Startups

いくつかの成功した会社が、ハードウェア会社は大きな見返りを生む、という道を開拓した。流通と製造は未だに困難だが、GoProとFitBitは、ハードウェア会社が同種のソフトウェア専門会社よりも強力な成長と利益を生みだせることを証明した。

SaaS型の測定基準

伝統的ハードウェア会社が売上と利益以外に殆どフィードバックの仕組みを持たないのに対して、つながっているハードウェアスタートアップは、製品の利用、維持、離散に関して継続的なフィードバックを得られる。これが反複サイクルを短縮し、(すでにSaaSに満足している)投資家らは、たとえ大きな売上実績がなくても若いハードウェア会社を理解しやすくなる。

ハードウェア+ソフトウェア=コモディティー化の減少

多くのハードウェア製品が、時間と共に起こるコモディティー化と苦闘している。今日のつながっているハードウェア製品の多くは、ソフトウェアのためのトロイの木馬である。複製が困難なソフトウェアが乗り換えコストを高め、顧客と接触してブランドを確立する機会を増す。その結果顧客の生涯価値は高まり、それは直接的な反複売上(Dropcam)あるいは消費財を通じて実現される(Kindle

過去数年間ベンチャーキャピタル投資の当たり年が続いているが、つながっているハードウェアのエコシステムは、スタートアップの数においても、そこに投資するVCの受容力においても、特に爆発的成長をみせた。これは開発費の減少、市場参入期間の短縮、およびハードウェアビジネスモデルの、コモディティー家電型から反復売上・ソフトウェアビジネス型への転換によるものだ。

今年は、ファンディングラウンド数、投資総額の両方が2014年を上回る見込みだが、ハードウェアカテゴリーの数が飽和し、エコシステムにおける勝者か見えてくるにつれ、成長は横ばいになりつつある。ハードウェアコミュニティーの進化と共に、いくつかの分野で新たなハードウェアスタートアップが登場することを期待したい

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Amazon、子供用Kindleセットを99ドルで発売

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Amazonは親たちが子供のためにKindleを買ってほしいと思っている。そして今日、ディスカウント価格の”Kindle for Kids Bundle“を発売してそれを推進する。新しいパッケージには、Kindle Eリーダー、カバー、および水濡れや落下に対する延長保証が含まれている。セットは99ドルで販売され、3つを別々に買うより39.98ドル安くなるとAmazonは説明している。

Kindle Eリーダーは本を読むためのものであり、Kindleタブレットのようにアプリやゲームを使うことはできない。ストレージは4GBで、数千冊の書籍を保存することができ、充電は最大4週間持続する(1日30分の読書、WiFiオフの場合)。親は、現在25万種類あるKindleのタイトルをAmazonから買えるほか、公立図書館から電子書籍を借りて、この端末で読むことができる。

広告のないこのKindleには “Kindle FreeTime” も含まれていて、読書の進み具合を測定し、達成度によって様々な目標に応じた完了バッジをもらえる。他のKindle端末、例えばKindle Fireでは、親がFreeTimeの制御機能を使って、子供が読書をしてからでないとゲームをプレイできないようにできる。これはFreeTimeの親による設定のオプションとして提供され、親は端末の表示時間や非教育コンテンツの利用時間等を制限できる。

feature-goals3._V303302179_さらに、FreeTimeを使うと、子供がウェブサイトやソーシャルメディアをアクセスしたり、Kindleストアで買い物したりするのを禁止できる。子供の読む本は親が選べる。

学期末の時期に合わせて、Amazonは子供たちの夏休み中の読書計画を立てたい親たちをターゲットにした。この発表と共に、Amazonは夏休み推薦図書を、年齢に応じて作成し、名作、人気図書のリストも提供している。

Kids Bundleに付いてくるEリーダーカバーは新製品だ。軽量で色は5種類(ブラック、ダークブルー、グリーン、レッド、パープル)あり傷やわずかな落下から端末を保護する。

セットにはAmazonの元パートナーSquareTradeが提供する2年間の事故保証が付いている。この保証は単体では19.99ドルで販売されている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Kindleがソフトウェアアップデート。家族とコンテンツの共有ができるようになる!

Kindleの新しいソフトウェアアップデートがアナウンスされた。最新版Kindle、Kindle Voyage、および新しいKindle Paperwhiteにて利用可能となるものだ。アップデートの内容はといえば、難しい語を行間スペースを使って言い換えてくれるWord Wiseの改良や、月間2.99ドルで子供向け書籍が読み放題になるKindle FreeTime Unlimited、そしてFamily Libraryだ。Family Libraryとは、家族間で購入したKindle書籍を共有することのできるサービスだ。

と、さらりと書いてみたが、多くの人はきっとこのFamily Libraryに、大いに盛り上がることとなるのだろう。ペーパーバックのように家族間で自由に書籍を共有したいという意見は、以前から多くあった。今回のアップデートで、デバイス毎にふたつのアカウントを設定できるようになり、家族やパートナーとコンテンツを共有できるようになるのだ。これまでのように、ひとつのアカウントを2人で共有するというような無理なスタイルは無用となる。さらに、ここに4人までの子供アカウントを関連付けることもできるようになっている。

個人的には(多くの人と同様に)Family Libraryでお腹いっぱいの感じでもあるが、他のアップデートについても触れておこう。

まずはKindleのWord Wise。実はこの機能については、知育の成長を無駄に阻害するものであるとも感じていた。しかし読書能力を身につけようとしている人にとっては良い機能であるようだ。またFreeTime Unlimitedも、読書能力を身につけようとする子供たちにとって、大いに役立つものだろう。子供に読書週間を身につけさせようと考えつつ、しかし、たとえばハリーポッターシリーズを全巻買い揃えることに多少の抵抗を感じる保護者にとってありがたいオプションとなり得る。また、間違って成人向けの内容を手にしてしまうリスクもなくすことができる。

さらに、本の概要を知ることのできるX-Ray機能の改良も行われた。AmazonによるGoodreadsのコンテンツをより有効に活用するようにという方向だ。検索機能が拡充され、Kindleストアとの連携が強化され、KindleライブラリとGoodreadsの情報をひと目で確認することができるようにもなった。「About This Book」(この本について」で本を読みながら、書籍の帯に記されるような情報や図書情報などを随時確認できるようにもなった。

アップデートは自動で行われるようになっている。しかし待ちきれないという人はソフトウェアアップデートのページからアップデートすることもできる。

訳注:本記事内容につき、日本での適用範囲については一切確認しておりません。

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(翻訳:Maeda, H


クリスマスを前に戦争は終わった―HachetteとAmazonがKindle版価格設定問題で和解

メリー・クリスマスと叫ぶのにはまだ少し早いが、例の戦争は終わった。AmazonとHachette Book Groupはeブックと印刷本の販売に関して「複数年にわたる合意」に達したという。この合意によれば、Hachetteはすべてのeブックに関して価格を自由に設定できる。 ただしHachetteは「低い価格に対してよりよい販売条件を得られる」という。つまりHachetteは自分で価格を設定できるが、無茶な設定をしなければ得をするらしい。

AmazonのKindle担当副社長、David Naggarはプレスリリースで、「今回の合意に、Hachetteが価格を引き下げればメリットがあるようなインセンティブの仕組みを導入できたことを嬉しく思っている。これは読者、著者をともに大きく利するものだと信ずる」と述べた。

新たな合意によるeブックの価格設定は2015年から適用となるが、AmazonはHachetteのタイトルに対する制裁をすぐに中止するという。制裁を受けていたHachetteの本は再び「目立つようにプロモーションされる」ようになる。

簡単に言えば、AmazonはHachetteに価格設定権というアメを与えたわけだ。しかしHachetteがAmazonの価格ルールに従えばメリットがあるような仕組みが導入されたことは大きな効果があるだろう。HachetteがAmazonに対して独占的な低価格でKindle版を提供すればAmazonストアのショーウィンドウの目立つ位置に飾ってもらえる、ということなのだろう。Hachetteは価格設定の自由を手に入れはしたが、やがてこれも「悪魔との契約」だったと考えるようになるかもしれない。 

画像: Stephen Woods/Flickr UNDER A CC BY 2.0 LICENSE

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


AmazonのクラウドライティングサービスWriteOnは読者と作者のコミュニティ、Wattpadなどにも対抗

Amazonが、クラウドエディティング/ライティングサービス(crowd-editing and -writing service)WriteOnを非公開ベータで立ち上げた。Kindle Author Forums上の発表によると、このサイトは、“読者と筆者が対話をしながら良いストーリーを作っていったり、すぐれたストーリーをさらに良くしていく”ための場だ。

読者は、招待コードX9RJTE9Hでここからベータに参加できる。

このサービスでは、まず著者がストーリーやその部分的な章を自分の著者ページにアップロードする(ぼくのページはここ)。すると、好評のストーリーが徐々にランクの上の方へ上がっていく。

今日の発表声明から引用しよう:

自分の作品を磨きたい人や、フィードバックのスキルを研ぎ澄ましたい人、あるいは熱心な読者や筆者のグループを見つけて参加したい人のためのコミュニティを構築します。しかも、まだベータ状態の新しいKindleプロジェクトの、今後の内容や方向性について、あなたが介入し手助けすることもできます。それはちょっとした実験であり、一種の出たとこ勝負であり、そして参加者全員に楽しい時間を過ごしていただきたいと願う試みです。参加は、完全に自由です。作品を投稿するにあたり、契約義務のようなものはまったくありません。ですから、いつでも取り下げることができます。ただ、みんなの力で良い作品を作りたいという願いや、ほかの人の作品を良くしていくために自分も参加したいという熱意だけが、このプロジェクトを支えます。https://writeon.amazon.com/を訪ねて、X9RJTE9Hを入力し、この助け合いの場に参加してください。

このサービスは夏から始まっていたが、広く知られるようになったのはThe Digital Readerのおかげだ。まだ機能が少なくて、ブログに毛が生えた程度のもののようだが、すでに多くのインディー作品がアップロードされている。

この種のサービスはほかにもあるが、けっこうトラフィックを稼げるサイトだろう。Wattpadなんかは、ユーザ数が数百万、すでに数百万ワードの作品がアップロードされた、と言っており、成功例もある。Amazonは同社のKindle Worldsサービスでインディーのライターたちに取り入ろうとしていた。それは、ファン・フィクションをアップロードして公開するという、奇妙なシステムだった。しかしWriteOnは、オリジナルのフィクションや短編など、もっとふつうの著作をねらっているようだ。

Amazonはすでに、インディーにとって重要な場の一つだ。でもこれまでは、彼らのコミュニティがなかった。WriteOnを手始めとする今後の取り組みによって、その穴をうめていくのだろう。どこまで良質なコミュニケーションが行われるか、それが今後の見ものだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))