ソニーが新型コロナで影響を受けるゲーム開発者の救済基金に11億円拠出

多くの人が外出禁止のために家にこもってPCやゲーミングコンソールを手にしているが、インディーゲームデベロッパーにとっては厳しい状況だ。彼らは往々にして、タイトルの宣伝や投資の呼び込み、契約の発表などをゲームカンファレンスに頼っている。

Sony(ソニー)は新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックで影響を受けているインディーゲームデベロッパーをサポートするための基金に1000万ドル(約11億円)を拠出したと発表した。2020年4月初めソニーは新型コロナウイルス救済のための1億ドル(約107億円)の基金を立ち上げたと明らかにしていたが、その基金はどちらかというとヘルスケアワーカーや遠隔教育にフォーカスしたものだった。

ソニーは基金の詳細について、間もなく発表するとしか述べていない。また今回の発表ではPlayStationユーザーに自宅に留まってもらうように、2つの「UNCHARTED: The Nathan Drake Collection(アンチャーテッド コレクション PlayStation Hits)」と「Journey(風ノ旅ビト)」をデジタルストアで無料ダウンロードできるようにしたことも明らかにした。この2つの小さなニュースはPlayStationが提唱する「Play at Home」イニシアチブのベースとなっている。

2つのタイトルは4月15日から5月5日まで無料でダウンロードできる。

画像クレジット: Kevork Djansezian / Getty Images

新型コロナウイルス 関連アップデート

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(翻訳:Mizoguchi

PlayStation 5のDualSenseコントローラーはゲーム用アクセサリーの未来を告げる

Sony(ソニー)がPlayStation 5のコントローラーのデザインを明らかにした。それは、好評だったDualShock(デュアルショック)系列の後継機で、その新世代機の名前としてDualSense(デュアルセンス)と呼ばれる。

そのデュアルセンスコントローラーは黒と白を身にまとい、ゲームパッドというよりは、未来的なプラスチック製装甲ロボットの装具のようだが、それでもなお、デュアルショックの名残は明らかにある。とくにボタンのレイアウトは、代々のPlayStationでおなじみのものだ。しかしデュアルセンスには触覚的フィードバックがあり、Sonyによると、これによりゲームの没入感覚がより高度になる。

触覚的フィードバックは、現世代のコントローラーの、かなり一般的で特定の原因のない低周波ノイズを抑えるための改良だろう。またソニーはさらに、新しいL2とR2に加えた「アダプティブトリガー」(adaptive triggers)によって、前よりも触覚的なレスポンス(応答性)を加え、そのためにゲーム内のアクションを実行しているときに、いろいろ異なった種類の張力応答がある。たとえばその例のひとつが、「弓を引いて矢を射る」という応答だ。

そのため、外見はデュアルショック 4よりややずんぐりしていて、アダプティブトリガーのために内部のスペースが必要になっている。でもソニーによると、デザインを変えて部品の角度を変えるなどの工夫で、コントローラーを手に持ったときの感じは見た目よりずっと軽いそうだ。

このコントローラーは専用の「Share」ボタンがなくなり、新たに「Create」ボタンができた。それは、前の機能+αだと思うが、ソニーからの詳しい発表はまだない。

  1. ps5g1

  2. ps5g2

  3. ps5g3


一方、新たに設けられた内蔵マイクにより、ヘッドセットの要らない音声チャットができる。ただしこれは正規の入力として使われるのではなく、単に「あると便利」という機能のようだ。なぜならソニー自身は依然として、長時間のプレイにはヘッドセットを勧めている。

あえてルックスだけに限定して見れば、ソニーは明らかに、これまでのコントローラーのおとなしい黒から、もっと大胆なデザインを目指したようだ。ツートンカラーのストームトルーパーのような基本色に、中央タッチパッドの両側のライトバーが色どりを添えている。

個人的にはこのルックスは好きだし、またUSB-Cのポートは充電状態をチェックできるので良い。PS5本体にそれほど関心があるのか、自分でもよくわからないけど、コントローラーは非常にそそる。アップグレードが待ち遠しい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

ソニー・インタラクティブは2020年もE3に不参加

ソニー・インタラクティブ・エンタテインメント(Sony Interactive Entertainment、SIE)は今年もE3に参加せず、GamesIndustry.bizによると、その代わりに「世界中の何百もの消費者イベントに参加する」そうだ。同社は、今年のホリデーシーズンにPlayStation 5を出す準備をしているはずだが、昨年は初めてこのショウを欠席した。それまでの20年間同社は、最大の出展企業の1つだった。

同社のスポークスパーソンがGamesIndustry.biz誌に語っているところによると、SIEは「E3の主催団体であるESAをとても尊敬しているが、E3 2020のビジョンはSIEが今年志向しているものにふさわしい場所ではない。代わりに、世界中の何百もの消費者イベントに参加して、それをSIEの2020年のグローバルなイベント戦略にしたい」という。

TechCrunch記者のDevin Coldeweyが昨年書いていたように、任天堂はE3でもう何年も公式の記者会見をやっていないが、展示はやっているし、そのブースでは来場者にゲームをプレイできたり、ライブのストリーミングを放映していた。ソニーも昨年欠席するまではE3を利用して新しいゲーム機や大作のゲームを紹介していたが、でも大きなニュースの発表などでは、ほかのイベントの方にソニーが求める柔軟性があったようだ。

TechCrunchは現在、SIEと、E3の主催団体ESAに詳細を問い合わせている。

関連記事: PlayStation 5は2020年のホリデーシーズンに発売

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

ソニーの次期ゲーム機はPlayStation 5、2020年ホリデーシーズンに発売

いくらかの人は、PlayStation UnicornやPlayStation Trebuchet(投石機)など、より派手な名称を好むかもしれない。しかし、一貫性も大事だ。そして、ソニーの次世代ゲーミングコンソールの名称が「PlayStation 5」になることが発表された。

米国時間10月9日朝の発表では特に驚くような内容はなく、さらなる追加情報が発表されることだろう。システムの詳細を伝えられるゲームショーと時間はまだまだある。SIE(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)社長兼CEOのJim Ryan(ジム・ライアン)氏は、「これらのアップデートはそれほど驚くようなものではないかもしれない」と伝えている。「しかし、我々は次世代に関するビジョンのさらなる詳細を明かし始めており、それをPlayStationファンのために確認したかった」。

なお、一部の詳細情報も明かされている。ライアン氏は次期システムのコントローラを強調した。これまでのガタガタ振動する技術に代わり、新しい触覚フィードバックが搭載される。これにより、ゲームプレイ中のシミュレーション体験をより身近に感じられるはずだ。

また、新規にL2ボタンとR2ボタンに「アダプティブ(適応)トリガー」が追加される。これについて、ライアン氏は以下のように語っている。

開発者は弓を引いたり、岩の多い地形でオフロード車を加速したりする触覚を感じられるように、トリガーの抵抗をプログラムできる。そして触覚と組みあわせることで、さまざまなアクションをより適切に再現できるようになる。ゲームクリエイターには新しいコントローラの初期バージョンが提供されており、彼らの想像力がこれらの新機能を使いこなすところを見るのが待ちきれない。

PlayStation 5は2020年のホリデーシーズン(年末)に間に合うように発売される。また近いうちに、より多くの情報が公開されることだろう。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

ゲーム・オブ・スローンズ作者の新作RPG「Elden Ring」が正式発表

今年のE3で数々の新作ゲームの発表が待たれていた中、Elden Ring(エルデン・リング)の情報が開催数日前に漏洩した。作者であるGeorge R.R. Martin氏は、つい最近完結したHBOの大人気シリーズ「Game of Thrones」(ゲーム・オブ・スローンズ)の作者でもある。

Elden Ringは、米国時間6月9日に開催されたMicrosoft E3で正式発表され、Xbox OneとWindows PCのどちらにも対応する。PlayStation 4版も予定されているが、ソニーは自社イベントがなかったため、フロム・ソフトウェアが開発するこの「史上最大のゲーム」のすべての恩恵は、Microsoftが浴することになった。

同作品には「氷と炎の歌」(A Song of Ice and Fire)の作者である宮崎英高氏も深く関わっている。これまで同氏が最もよく知られていたのはフロム・ソフトウェアの人気作品「ダークソウル」シリーズだ。

まだ、発売日やゲームの内容などの詳細は不明だ、トレーラービデオにはLord of the Rings(ロード・オブ・ザ・リング)を思わせるダークゲームの舞台が映し出されていた。詳細が入り次第続報の予定。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple TVが複数ユーザーやXbox/PlayStationのコントローラをサポート

アップルはApple TVのオペレーティングシステム、tvOSの次バージョンを発表した。ホーム画面が一部変更され、フルスクリーンのプレビューが自動再生されるようになる。個人的にはビデオの自動再生はオフにできるとよいと思っている。Netflixのビデオプレビューは多くの人から不評のようだ。

tvOSは複数ユーザーをサポートするので、「次はこちら」はそれぞれの人の好みを反映するようになる。これはNetflixなどのストリーミングサービスと似た機能だ。右からスワイプすると新しい「コントロールセンター」パネルを開くことができる。

アップルはすでにゲームのサブスクリプションサービス、Apple Arcadeを発表している。Apple ArcadeもApple TV上で動作する。100種類以上のゲームを月額定額制で楽しめるようになるということだ。

これまで、Apple TVでプレイするゲームは、ちょっともどかしかった。コントローラが付属していないからだ。しかし次バージョンのtvOSは、2種類の定評あるコントローラ、PlayStation 4とXbox Oneのコントローラに対応する。

海中の映像のスクリーンセーバーも新たに追加されたが、コントローラのほうがわくわくするニュースといえるだろう。

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(翻訳:Kaori Koyama)

プレステ4のアーキテクトが次世代機プレステ5はSSD搭載と語る

ソニーのPlayStation 4とPlayStation Vitaのリード・アーキテクトであるマーク・サーニー氏は、Wiredでピーター・ルビンのインタビューに答えて、おそらくはPlayStation 5と名付けられるはずの次世代ゲーム機について以下のような興味ある情報を語った。

次世代PlayStationは現行PlayStation 4、PlayStation 4 Proと同様、AMDアーキテクチャとなる。カスタムチップは第3世代のAMD Ryzen CPUベースで7nmコアを8基備える。

GPUについてソニーはAMD Radeon Naviの利用を計画している。AMDはこの次世代GPUを数カ月以内に公開するものと予想されている。またサーニーは次世代PlayStationのGPUはレイトレーシングをサポートすると述べた。

オーディオも大幅に改善される。3Dオーディオをサポートするヘッドホンやスピーカーを持っていれば品質のアップがわかるはずだ。

PlayStation 5は現行のHDDに代わってデフォールトでSSDを装備する。この点が次世代機のパフォーマンス改善にいちばん影響を与えるだろう。磁気円板が回転するHDDでは読み込みに延々と時間がかかり、ゲーム体験のネックとなっていた。

SSDへの移行でこれが劇的に変わる。サーニー氏によれば、PlayStation 4 Proでは15秒かかっていたスパイダーマンの「ファストトラベル」が次世代機では1秒未満になる。

一方、このインタビューではソニーがPlayStation VRヘッドセットのアップデートを行うかどうかは明らかにされなかった。しかしすでにヘッドセットを所有しているなら、次世代PlayStation用のゲームと互換性は保たれる。

ソニーは今年のE3カンファレンスに参加しないのでまだ当分PlayStation 5について新たな情報を得る機会はなさそうだ。ソニーがPlay Station 5を発表するのは2020年に入ってからとみられる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

SonyのPS4は5年経った今も絶好調

ホリデーシーズンで快勝したSonyのPlayStation 4が、すごい途中到達点に近づいている。

同社の月曜日(米国時間1/7)の発表によると、ホリデーシーズンに売れたPS4は全世界で560万台あまり、これまでの累計は9160万台だ。もうすぐ億のオーダーに乗る。発売から5年経つのに、まだ人気絶頂だ。

Microsoftはコンソールウォー(console wars, ゲーム機戦争)で終始負け組だから、数字を自慢することもないが、推計ではXbox Oneの累計売上はPS4の約半分だ。Nintendoは2017年晩くにローンチしたSwitchがアメリカで売上最速のゲーム機を記録したが、総売上台数ではそれより相当古いPS4の足元にも及ばない。

関連記事: Nintendo Switch、2019年に販売台数でPS4を上回るとの予測(Strategy Analytics)

一方ソフトウェアは、これまで売れた総タイトル数が5000万、専属タイトルのSpidermanは900万部売れた。同じく部数(本数)で言うなら、PS4の売れたゲームはこれまでに8億7600万という驚異的な数だ。10億が目の前。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Nintendo Switch、2019年に販売台数でPS4を上回るとの予測(Strategy Analytics)

NintendoのSwitchは、あらゆる意味で怪物ヒット商品だ。この2ウェイコンソールは、Wii Uの失敗とスマートフォン参入の遅れで数年間苦闘にあえいでいた同社にとって真の成功といえる。

Strategy Analyticsの予測はさらに明るく、Nintendoは来年ゲームコンソールの販売でSonyを超えるという。その差はごく僅かで、NintendoがSwitchを1730万台売り、SonyがPS4/PS4 Proを1710万台売るという予想(Microsoftは大きく離れた3位で1000万台) だが、印象的な出来事であることに違いない。

Nintendoにとってトップに立つのは10年ぶりでWii/PS3/Xbox 360の日々以来だ。同社はこのゲームコンソール最大のタイトル発売を準備している。新作のSuper Smash Bros.[大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL]は来週発売予定で、2019年にハードウェア改訂の噂もある。Nintendoにとってはごく標準的な流れだ。

こうした販売状況はNintendoをトップに押し上げる力になっているが、ユーザーベース全体では依然としてSonyが大きくリードしており、現在のゲーム機ユーザーの約半数を占めている——その84%がPS4だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

SONYがPS用タッチスクリーン付きコントローラーの特許を出願

2017年に出願され最近公開された継続特許によると、Sonyはタッチスクリーン付きのプレイステーションコントローラーを作る試案をもっているかもしれない。

コントローラー自身にタッチスクリーンを付けることがコストアップに値するかどうかは不明だ。

現在プレイステーションのコントローラーにはタッチ対応のセンターボタンがあり、ユーザーはメニューその他のアクティビティーをタッチ方式で操作できる。このセンターボタンは、クリックするとゲーマーがゲームデータなどの追加情報を見ることもできる。

この特許出願は、いったいどんなタイプのコンテンツがタッチスクリーン上に表示されるのかというわれわれの想像もかきたてる。コントローラー向けコンテンツとしては、通常はメイン画面に表示されているゲーム内情報などが考えられる。

しかし、タッチスクリーン付きプレイステーションコントローラーが、ビデオの発信や友達申請の対応といった新しいインターフェースを提供することは考えにくい。

ちなみにNintendoによるタッチスクリーン対応コントローラーの実験は悲惨な結果に終わった。Wii Uを覚えているだろうか? Nintendoはその後誤りを正してSwitchを発売した。Switchはカジュアルゲーマーの間にハイブリッドコンソールとしての居場所を見つけ発売以来2000万台以上売れている。

もちろんSonyのタッチスクリーンコントローラーはまだ特許出願以上の何ものでもないので、次世代プレイステーションがわれわれの慣れ親しんだのと同じコントローラーと共に出荷される可能性は十分にある。しかし、万が一Sonyの誰かが創造性を発揮したときは、会社がタッチスクリーンコントローラーを考えるための特許は取得済みだ。

記事によると、次世代Sonyゲーム機の登場は、早ければ2019年、遅くて2021年とのこと。

[via DualShockers]

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

PlayStation Classic(海外版)に載ってる20のゲームはこれだ

PlayStation Classicは、発売日が12月3日で、お値段100ドルと発表されたが、今日(米国時間10/28)まで肝心のゲームの発表がなかった。そして、このエレクトロニクスのジャイアントはついに、大人気のNES Classicエディションに対抗する20のゲームの完全なリストを発表した。

全体としてかなり充実したリストであり、このコンソールならではの古典を揃えている。また、ファイティング、レーシング、RPG、そして、えー、車泥棒と、ジャンルの広さを誇っている。この可愛いコンソールはすでに予約を受け付けているが、アメリカとカナダでは12月3日に店頭に現れる。コントローラーは二つついている。

では、これがその、完全なリストだ。〔*印は日本版PSC未収録〕

  • Battle Arena Toshinden(闘神伝)
  • *Cool Boarders 2(クールボーダーズ2)
  • *Destruction Derby(デストラクション・ダービー)
  • Final Fantasy VII(ファイナルファンタジーVII インターナショナル)
  • *Grand Theft Auto(グランド・セフト・オート)
  • Intelligent Qube(I.Q インテリジェントキューブ)
  • Jumping Flash!(JumpingFlash! アロハ男爵ファンキー大作戦の巻)
  • Metal Gear Solid(メタルギア ソリッド)
  • Mr Driller(ミスタードリラー)
  • *Oddworld: Abe’s Oddysee(エイブ・ア・ゴーゴー)
  • *Rayman(レイマン)
  • Resident Evil Director’s Cut(バイオハザード ディレクターズカット)
  • Revelations: Persona(女神異聞録ペルソナ)
  • Ridge Racer Type 4(R4 RIDGE RACER TYPE 4)
  • Super Puzzle Fighter II Turbo(スーパーパズルファイターIIX)
  • *Syphon Filter(サイフォンフィルター)
  • Tekken 3(鉄拳3)
  • *Tom Clancy’s Rainbow Six(レインボーシックス)
  • *Twisted Metal(ツイステッドメタル)
  • Wild Arms(ワイルドアームズ)

〔日本版のみ: アークザラッド/アークザラッドII/アーマード・コア/グラディウス外伝/XI [sái]/サガ フロンティア/Gダライアス/パラサイト・イヴ/〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

SonyのPlayStation Classicはレトロゲーム用にオープンソースのエミュレーターを使っている

ワームが再び戻ってきたようだ。昔のゲーム機のゲームをパソコンで遊べるようにするエミュレーターは、かつてはゲーム産業の害虫だった。そして今Sonyは、まさにその、悪者だったソフトウェアを、レトロなゲーム機PlayStation Classicで使っている。

Kotakuのレビューによると、同機のソフトウェアライセンスリストにはPCSX ReArmedが載っている。それはPCSX ReloadedのARMポートだが、後者はさらに、2003年に開発をやめたPCSXエミュレーターからのフォークだ。

でももちろん、それは犯罪ではない。Sonyには、それを使う権利が十分にある。でも皮肉なのは、20年以上にもわたるエミュレーターデベロッパーたちの、主に海賊行為のための労作が、このように公式にデプロイされることだ。PCSXとそれを起源とするソフトウェアは、GPLによるオープンソースだ。

それはかつての、ハッカー的デベロッパーたちにとって、すごい名誉かもしれない。彼らのソフトウェアは、大企業のプロプライエタリな(私権のある)ソフトウェアをリバース・エンジニアリングしたものだが、それが今や、それらの古いゲームをプレイするための最良の方法になり、当のSonyが採用したのだ! ゲームの歴史を研究しているFrank Cifaldiは、それがなぜ一部の人たちにとって驚愕的なのか、という記事を書いている

ある意味でそれは、合理的な選択だったかもしれない。Sonyがエミュレーターをスクラッチで作るとしたら、たいへんな作業になっただろうし、またPlayStationのハードウェアの方を作り変えるとしても、それ以上にたいへんだ。何年間も活発に開発されテストされてきた高品質なオープンソースのエミュレーターがあるのだから、それを使わない手はない。

そのように考えない企業もある。Nintendoは、そのミニゲーム機NES/SNES Classicのために新たにエミュレーターを開発したし、前にはVirtual Consoleや、そしてGemeCube用のAnimal Crossingでもそうした。でもそのときですら、それらのデバイスではLinuxのカスタムビルドが動いていたのだから、オープンソースがベースだった。というわけでゲームの世界は、必ず何らかの形で、オープンソースとベッドを共にしているのだ。

エミュレーターは、それ自体が違法なのではなく、何らかのプロプライエタリコードを使っていたら違法なのだ。だからROMやゲームのコピーに対しては、企業は強硬に戦ってきた。でもエミュレーターはつねに、ある種のグレーゾーンにいた。いくらやられても、全滅はしなかった。最近はレトロゲームへの関心が高まり、それらに進んでお金を出す人たちもいる。でも、エミュレーターの無料の数十年間、というゲームプレイの歴史がなかったら、レトロゲームへの関心が、ここまで生き延びることはなかっただろう。

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SonyがPS1の縮尺版PlayStation Classicを出す、当時の人気ゲーム盛りだくさんで

もしもあなたが、二杯目のビールを飲み終わったら必ず、ゲームがアートへ成熟していく過程における初代PlayStationの偉大なる功績について20分のスピーチをするタイプの人なら、この記事はあなたにぴったりのニュースだ。

Sonyは今日(米国時間9/18)、その初代PlayStationにあの(うまくいった)Nintendo Classicの待遇を与えるべく、PlayStation Classicと呼ばれる縮尺バージョンのPS1を出す意思を表明した。そのおチビさんのゲーム機は、12月3日に定価99ドル99セントで発売される。

この種の企画の先鞭をつけたNintendoの人気燃え々々のSNESとNES両Classicと同じく、SonyのPlayStation Classicも、キャッシュに往年の人気ゲームが最初から載る。その人気ゲームとはFinal Fantasy VII [編集者注記: おお!いいね!], Jumping Flash, Ridge Racer Type 4(アールフォー リッジレーサータイプフォー), Tekken 3(鉄拳3), Wild Armsなど計20本だ。

このゲーム機を発表するSonyのブログ記事日本語ページ〕は、“25年近く前に初代のPlayStationが生まれた。Sony Computer Entertainmentが開発したそれは、全世界で売上が1億台を超えた史上初めての家庭用ビデオゲーム機になり、3Dのグラフィクスをリアルタイムで描画するゲームを初めて家庭でプレイする機会を消費者に提供した”、とノスタルジアたっぷりに述べている。もちろんそのノスタルジーは、われわれの中にもある。

“昔からのファンは懐かしいゲームを再発見できるので、ノスタルジーを満足させることができるだろう。そしてこのプラットホームを最近知ったばかりのゲーマーは、画期的なPlayStationコンソールのその始まりの姿を体験して楽しめるだろう”。

Sonyによると、その新しいミニPlayStationは本物のPlayStationより45%小さくて、同じく先祖を模倣しているコントローラーもやはり小さい。コントローラーは二つ付くので、対戦ゲームも楽しめる。テレビなどとの接続用に、HDMIとUSBのケーブルもある。カナダとアメリカでは一部の店が予約販売を行なうが、上記以外の15のゲームも含めて詳細も発表されるから見落とさないように。Sony自身が詳細をシェアするのは、来月または再来月だ。すべてのゲームを“オリジナルフォーマットでプレイできる”、と言っているから、何もかも単純だったあの日を、再び体験できるだろう。

このようなノスタルジー商法を大歓迎する人がほとんどだと思うが、でもすごくキュートだから新鮮さもある。ボタンも何もかもすべて円(まる)いから、星のカービィみたいに円いものはキュートに感じるんだ(キノピオもそうだったね)。

1995年の大流行の時期にPS1に深入りした人なら、当時最先端だったあの形の記憶が今でも脳裏にはっきり残っているだろう。ボタンを押したときに感じるその深さ(押し込み感)も、正確に記憶に残っているはずだ。ディスクドライブの蓋が、あくびをするように優雅に、はらはらさせるかのようにゆっくり開(あ)くときの様子も。すべて心に深く刻まれているだろう。

ぼくたちはあれに、わずか5年の寿命しか与えなかったけど、でも、あと数か月与えてはどうだろう?

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Microsoft、Xboxの新ハードウェアを来月発表

Microsoft は、来月ドイツで行われるGamescomでXboxの新しいハードウェアとアクセサリーを披露する。詳細はあまりわかっていない。Microsoftのブログ記事には、8月21日のイベントについて「数多くのニュース、Xboxのまったく新しいハードウェアとアクセサリー、および近日発売のタイトルの数々」と書かれている。

ただし、Xbox Oneの後継機を期待してはいけない。

いくつかの可能性が考えられるが、ほとんどの兆候は新しいXbox Eliteコントローラーを指し示している。噂では、改訂されたコントローラーはUSB-C充電、Windows 10対応を備え、トリガーとボタンの機構が変更される。タイミングもよい。8月半ばに発表すれば、Microsoftは高価なコントローラーをホリデーシーズンの店頭に並べる時間が十分にとれる。

Microsoftは昨年4K Xboxを発売したばかりだ。今でもこのモデルは最新のPlayStation 4と競争できる。低価格あるいはデザイン変更されたローエンドXbox One Sも準備ができているかもしれない。

8月21日のGamescomで何が発表されたとしても、本誌で報告する予定だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

SonyがE3 2018で発表するPSゲームの数々、最人気はやはりバイオハ…

SonyはE3 2018のプレスカンファレンスをイベントにしたかった。Microsoftみたいに“新しいタイトルを50揃えました”ではなく、記者たちが席から立ち上がって歩きまわるものに。

それはまるで、今流行(はや)りの実験的レストランみたいだ。一食々々がとても小さいので食べ終えてもお腹が減っているが、でもそれが意外と楽しかったりする。

The Last of Us Part II

情熱的なキスで始まりキスで終わるトレーラーが、この人類絶滅後のサバイバルゲームのとても精巧なゲームプレイを強調している。でもそれは、このシリーズに初めから期待されているものであり、大画面のクローズアップでは全員がコーフンしていた。

Ghost of Tsushima

これも大画面が似合う凄惨で血まみれの傑作。このサムライ時代劇は時代が蒙古襲来のころで、大量の人斬りチャンバラ剣劇あり。サッカーパンチプロダクションズの最新ゲームが、この席でデビューした。

Control

あまり話題はないが、トレーラーを見ると、本物のFPSインセプションをかけ合せたみたい。大いにグッド。

Resident Evil 2

大人気のゾンビー殺人シリーズのリメイクは、集まった記者たちが大コーフン。ネタバレがたくさんあったが、犠牲者の顔を食べるゾンビーが、よくできてる。今日(米国時間6/11)から予約販売し、発売は来年1月だ。

Trever Saves the Universe(ワンダーウーマン)

リック・アンド・モーティの共同制作者たちの作のひとつ。トレーラーは笑いを取ろうとしていたが、ちょっと物足りない。集まった全員がPlaystationのファンでもね。でも、色はきれい。

Death Stranding

Norman Reedusが自分の足の爪をはぎ取るところが、それまでの30分のゾンビー殺人を全部合わせたのよりもキモ悪い。でも美しい風景や、出産のクローズアップ、かっこいい未来の傘など、最高に画期的なトレーラーだ。

MarvelのSpider-Man Game(スパイダーマン)

発売が9月だから、このイベントでも大きく扱われた。Sonyはいろんなゲームプレイを用意し、あなたの仲良しの隣人Spider-Manが監獄島Raftの超悪人たちと戦う。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

ソニーのPSVRヘッドセットが100ドル値下げ――仮想現実の体験が容易になった

VR on PS4でVRを体験するのがさらに容易になった。

ソニーはPlaystation 4向けVRヘッドセット、PSVRのバンドル価格を100ドル値下げした。カメラとDoom VFRバンドル版ののメーカー希望小売価格は299ドルになった。Skyrim VRのバンドルはMoveコントローラーが付属し、メーカー希望価格は349ドルだ。

これまでもあちこちのストアでセールを探せばこの価格のPlayStation VRを見つけることもできなくはなかったが、やはりメーカー自身の価格が299ドルからになったことの意味は大きい。このヘッドセットが2016年に発売されたときの定価は399ドルで、専用PSVR用カメラは別売だった。

この1、2年でハイエンドのVRヘッドセットの価格は急激に安くなっている。このトレンドのパイオニアはやはりFacebookのOculusだろう。HTCのViveも今や499ドルでOculus Riftは399ドルだ。これらと比較するとPS4をベースとしたソニーの総合的な優位性が見えてくる。他のハイエンド・ヘッドセットはパソコンを必要とするが、これは性能も価格もまちまちだ。

ヘッドセットの価格低下に伴い、ベースシステム、ヘッドセット、カメラ、モーションコントローラーなどをひっくるめた仮想現実を体験するために必要なデバイスのコストも大きく引き下げられつつある。今日の値下げでソニーPS4の場合は649ドルになった。ソニーはパソコン接続タイプのヘッドセットでは世界のトップに立っていないが、PS4というポピュラーかつクローズドなシステム上のVRは利用も容易でアプリケーションも多い。PlayStation 4のオーナーには魅力的なプロダクトになっている。

〔日本版〕日本ではソニーストアが34,980 円+税で販売開始。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

SonyのPlaystation NowのストリーミングサービスにPS4のゲームが加わる

ゲームのストリーミングサービスは今や一つの業態として確立してしまったようで、今日(米国時間7/6)はSonyのPlaystation Nowが嬉しいアップデートを行った: このサービス上のPS4のゲームがNowでも初めてプレイできるようになる。そのデビューリストには最初PS4用に出た24のゲームが載っていて、PS Nowを彼と同世代のコンソールゲームの世界へ初めて連れて行ってくれるのだ。

リストにはマイナーなリリースもたくさんあり、またGod of War 3 Remasteredのようにリマスターバージョンもある。しかもこれはほんの序の口で、Sonyは今後もこのサービスへの投資を続け、最新の人気作も加えていくようだ。ゲームがストリーミングされるのはユーザーのコンソールのほかに、Windows PCでもよい。料金は月額19ドル99セントだが、最初の1か月は9ドル99セントになる。年額は99ドル99セントだ。

全体としてPS Nowのライブラリには500あまりのゲームがあり、Red Dead Redemptionなどはお買い得と言えるだろう。今後は新作がどんどん入ってくるといいなぁ、と期待してしまう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Nintendo SwitchのジョイコンとProコントローラーはPC、Mac、Androidでも使える

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Nintendo SwitchのBluetoothコントローラーは様々なプラットフォームで使えることがわかった。結果的に現在入手可能なゲームコントローラーの中でもっとも柔軟性の高いものとなった。Xbox OneとPlayStation DualShock 4のコントローラーもBluetoothで様々なデバイスに接続できるが、ジョイコンはどうやら追加ソフトウェアなしでそのままMacで使えるらしい。ジョイコンのキーレイアウトを正しくマッピングするためにはいくつか追加ソフトウェアが必要になるかもしれない。


NintendoがSwitchのジョイコンとProコントローラーの接続にBluetoothを採用したことは、本体と同梱されていたジョイコンが一部のユーザー(私を含む)で断続トラブルを起こしている理由の一つかもしれない(Nintendoは干渉を避けるために他のワイヤレス機器は離しておくようにと言っている)。しかしプラス面は、他のデバイスとかなり簡単にグローバルペアリングできることだ。

注意点が一つ。ジョイコンは単独のコントローラーとしてペアングし、同梱のSwitchアダプターを使ってドッキングした場合でも単独のコントローラーとして動作し、Switch本体に付けた時のような統合コントローラーにはモード変更されない。今後これを変更するソフトウェアが出てくる可能性はあるが、デベロッパーコミュニティーがどれほど関心を持つかによるだろう。


両コントローラーともPC、Mac、Androidデバイスとはそのまま接続する。iOSは独自のBluetoothコントローラー仕様を採用しているため、Joy-ConもProコントローラーもそのままでは動作しない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ソニー、営業利益は84%減の196億円:一方でゲーム分野は好調で500億円

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約1000億円にもなる映画ビジネスの減損処理の影に隠れてしまっているが、ソニーのPlayStationビジネスは直近の決算発表の中で数少ない良い部分の1つだった。

ソニーはQ3の決算を発表し、売上高は2兆3975億円、純利益は196億円だった。売上高は前年同期比と比べて7%減、純利益は84%減となった。為替変動による悪影響と、今週発表されたようにソニーピクチャーズの「のれん」の減損を1121億円万円計上したことによる。

ソニーピクチャーズの減損処理の結果、ソニーは今年度の収益予測を22%下方修正し、1960億円とした。その一方で、売上高の予測については3%上方修正している。

ソニーの稼ぎ頭であるゲームビジネスは好調だ。売上高は6170億円に達し、前年同期比で5%増となっている。また、営業利益は同じく25%増の500億円だった。

かつて多額の損失を計上したソニーモバイルコミュニケーションズも回復しつつある。ダウンサイジングや競争力のある中価格帯デバイスへのフォーカス戦略の成果が出てきたようだ。昨年の決算で、スマートフォンビジネスは単体で5億4400万円の損失を計上していた。しかし今回のQ3では、売上高は35%ダウンしたものの、コスト削減の効果により212億円の営業利益を生み出している。

為替の変動はソニーに大きな影響を与える。今回の決算発表では、多くの部門の売上高や営業利益が為替変動の悪影響を受けている。ホームエンターテイメント部門の売上高は、為替変動により12%減の3534億円、営業利益は17%減となった。

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(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter

PlayStationの新しいヘッドセットは1月12日発売、仮想サラウンドと3Dオーディオで従来機に大差をつける

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PlayStationの新しいBluetoothワイヤレスヘッドセット、両耳を覆うタイプのヘッドフォーンは、1月12日に159ドル99セントで発売される。この新しい缶はPlatinum Wireless Headset(プラチナワイヤレスヘッドセット)と呼ばれ、これまでの最高級機であるGoldよりさらに上、を意味しているようだ。

ゲーマーにとっては、どこがプラチナなのか? 7.1の仮想サラウンドサウンドを提供するが、それはすでにGoldにもある。しかしPlatinumはGoldの倍のお値段で、そうなった理由はPlayStation独自の3Dオーディオ技術を実装しているからだ。3Dサウンドは、とくにPlayStation VRのゲームで有意義だ。

PSVRはふつうのリアルサウンドでふつうのPS4のゲームもサポートする。最初はUncharted 3: A Thief’s End、そしてその後、MLB The Show 17などもだ。そこでPlatinumの3Dオーディオは、明らかに高級機としての違いを見せつける。下のビデオでUnchartedを開発したNaughty Dogが、3Dオーディオがあると何ができるかを説明している。

Platinumのヘッドセットは、素材もGoldより高級で、3.5mmのケーブルもあるからPSVRやVitaと互換性がある。アップグレードとして無理がない気がするし、マイクロフォンはノイズキャンセリングタイプだから、使用中に、どんなキザなことを言ってもサマになるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))