Y Combinatorデモデー1日目の注目10チームを紹介する

Y Combinatorの最新のデモデーでは乳がんを発見するウェアラブルから代替肉製品向け産業用サプライチェーンの構築まで多くのチームが多様なイノベーションを競った。ここでは1日目でわれわれが注目した10チームを紹介する(YC Demo Day 2018に登場した全63社の紹介はこちら)。

Oxygen

フリーランサーは口コミによるいっときのブームとその後の落ち込みというサイクルに縛られがちだ。 Oxygenは収入のないフリーランサーに簡単な審査で資金を融資する。 内国歳入庁1099号による契約社員は既存の金融システムの融資から閉め出されているが全体として1.4兆ドルもの収入がある。Oxygenはこうした社員の雇用者にも進んで融資する。Oxygenはモバイルバンキングだが手数料は一定だ。与信審査には機械学習アルゴリズムが用いられる。万国の契約社員よ、団結せよ!

注目の理由: オンライン・レンディングに新たな市場を開く可能性がある。適切に運営されればこの市場は数十億ドル規模に成長するはず

Higia

EVAとよばれるウェアラブル・デバイスは女性の胸部をサーマルスキャンし、非侵襲的方法で乳がんを発見できるものとHigiaでは期待している。スポーツブラなどの下にも装着可能で、現在のスクリーニングでは見逃されれがちな乳がんの早期発見に役立つ。同社はすでに今年中にアメリカで発売の予定。価格は299ドル。スタンフォード大学で治験中。

Higiaの記事はこちら.

注目の理由: このツールが消費者に負担をかけない手頃な価格で実際に乳がんを早期発見できるとなれば市場は大きい。投資家にとっても世界にとっても朗報となるはず。

C16 Biosciences

パーム(ヤシ)油は食用その他日常生活のあらゆる面で大量につかわれているが、製造過程で熱帯雨林の破壊などさまざまな環境問題を引き起こしている。C16 Biosciencesは温室効果ガスの大幅削減など世界規模でパーム油による環境破壊の防止を目指す。C16では醸造テクノロジーを利用による工業的なパーム油の製造によりコストも20%安くできると期待している。

C16はすでに多数の化粧品、食品企業と提携しており、これらの企業は合計で年間12億ドルもパーム油を購入しているという。

注目の理由: ベンチャー投資のサイクルでは最近、「クリーンテック」が再浮上している。もともと伝統と実績がある醸造技術をベースにしたテクノロジーをパーム油製造に応用した点が新しい。

JITX

JITXは回路基板の設計サービス。現在は熟練した専門家が手作業で回路基板をデザインしているが、JITXのソフトウェアではこれを機械学習に置き換えようとしている。ハードウェア・メーカーにとっては時間とコストの大幅節減となる。JITXはすでに回路基板の自動設計システムを販売しており、HPを含め(さらにもう1社の有力企業は匿名)多数の企業がユーザーとなっている。バークレーを本拠としており、市場は92億ドルといわれる。コストはマニュアル設計の20%程度。

注目の理由: このスタートアップはすでに投資家の間にセンセーションを巻き起こしている。最新のラウンドでは$80万ドルを調達する予定だが、予定の3倍の投資家が殺到したという噂だ。簡単に言って、あらゆるハードウェアの基礎を製造する技術を大きく改良するテクノロジーだ。

HoneyLove

HoneyLoveは安価で実際に効果がある製品によりシェイプウェア〔体型補正下着〕市場をディスラプトしようとしている。

89ドルからのプロダクトは シームに補強材が内蔵されており、(鯨のヒゲなどによる)ボーンを内蔵した昔のコルセットに似た構造だ。HoneyLoveの補強材は柔らかい繊維のチューブの中に通されており、不快感を与えない。これにより装着時にずり上がったりずり下がったりすることを防いでいるという。同社はすでに50万ドルの売上を得ている。

HoneyLoveの記事.

注目の理由: 市場が大きいだけでなく、同社の成長ぶりは今後に強く期待させるものがある。

Camelot

Cameloteスポーツを対象とするギャンブルを目的としたモバイル・アプリだ。ビデオゲームとスポーツギャンブルの交差点は高い利益を生むことが間違いない分野だ。

注目の理由: スポーツ・ギャンブルはすでに少なくとも10億ドル級のビジネスを生んでいることからしても、eスポーツのギャンブルも同程度の成長が見込める。

Inokyo

Inokyo〔トウキョウと似た発音〕はAmazon Goに似たキャッシャーレス店舗を実現しようとするスタートアップだ。多数のカメラが店内の消費者をモニターし、棚から何を取り出したかを認識する。ストアからの出入りの際にそれぞれ1度ずつモバイルアプリに表示されるQRコードをスキャンさせるだけで支払いは完了だ。

最初の店舗は最近マウンテンビューのカストロストリートにオープンした。スナック、昆布茶、プロテインパウダー、入浴剤などを売っている。

Inokyoの記事.

注目の理由: AmazonやAlibabaが独自技術で開発したキャッシュレス・ストアのテクノロジーをホワイトレーベル化して広く販売するというビジネスモデルは一般店舗に魅力的。大きな市場を開拓できるかもしれない。

Hepatx

Hepatxは重症の肝炎のあたらしい治療法の提供を目指す。慢性肝炎の患者はアメリカで390万人も存在し、毎年4万人の死亡原因となっている。同社では肝細胞に再生医療テクノロジーを適用して治療をする。肝細胞再生は肝臓全体の移植に比べてコストと死亡率を押さえる効果が期待できる。アメリカで肝臓移植が必要な患者は20万人もいるが、実際に移植を受けられるのは数千人に過ぎない。Hepatxは患者の脂肪細胞から肝細胞を再生し、患者の肝臓に戻すことによって肝機能の再生を図る。

注目の理由: 新しく肝細胞を作り出すというのは文字どおり生死を分ける重要なテクノロジーだ。ファウンダーチームは優秀であり、初期の治験結果も有望だ。ホームランになる可能性十分。

Cambridge Glycoscience

代替甘味料でクッキーなどを焼こうとして失敗したことはないだろうか? 甘みを真似することはできても高温でカラメル化したり飴化したりするのは砂糖に特有の現象だ。そこでYCのスタートアップ、Cambridge Glycoscienceでは文字通りおいしい解決策を提案している。 同社の代替甘味料は味を損ねずに低カロリーの料理をメインストリームにできる。コーンシロップなんか投げ捨てて新しい甘味料を試してみよう。同社の製造プロセスは大量生産に向いており、イノベーションの多くの部分は特許によって保護されている。

注目の理由: FortuneがLancetを引用した記事によれば74%前後のパッケージ食品や飲料にはなんらかの甘味料が使用されており、マーケットの規模は1000億ドルと見積もられている。 Cambridge Glycoscienceがその一部を代替できるなら大いに有望なスタートアップといえるだろう。

Seattle Food Tech

Photo: James A. Guilliam/Taxi/Getty Images

自然肉よりおいしい植物製の代替肉はもはや現実のものとなりつつある。投資家は何千万ドルもの資金をこの分野につぎ込んでいる。Seattle Food Techは植物性代替肉を大量生産するためのプロセスを低コストで構築できるようにることを目標としている。

「われわれは植物性チキンナゲットを製造するプロセスに宇宙航空テクノロジーを応用している」とCEOのChristie Lagallyは述べている。Lagallyは元ボーイング社のエンジニアでテクニカル・プロジェクト・マネージャーを務めた。

注目の理由: Seattle Food Techは代替肉の製造という大きなマーケットで産業レベルのサプライチェーンを確立できる可能性がある。

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滑川海彦@Facebook Google+

Squireは理髪店にUberの利便性をもたらす

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先週Y CombinatorのSummer ’16 Demo Dayでお披露目されたSquireは、理髪店のためのソフトウェアを提供している。サロンでもなければビューティーパーラーでもなく、他のどんな場所でもなくて…ただの理髪店向けなのだ。

それでは、その独自のソフトウェアプラットフォームに存在理由を与えられるほどに、理髪店のどんな点がユニークなのだろうか?いくつかの点が挙げられる。

まず、ほとんどの顧客は、理髪店の予約は髪を切る当日に行う。サロンのように何週間も前にではない。さらに、多くの理髪店はその席を、独立した事業主としての理髪師に貸している ‐ これが典型的なサロンに比べて、バックエンドの仕組みを少し変わったものにしている。

さらに理髪業界は、正確に言えばニッチではない。メンズ整髪業界は今年、全体で200億ドル以上の規模になる、そして世界の理髪店は明らかにその巨大な一角を占めているのだ。

したがって、これらのユニークなユースケースをサポートし、その顧客が使う200億ドルの一部を掴むため、Squireは顧客と理髪店所有者のためのプラットフォームを構築したのだ。

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Squireの顧客向けアプリ

顧客対応プラットフォームは、ユーザーが近くの理髪店を見つけて、電話またはSMSの必要なしに予約をすることができるモバイルアプリとウェブサイトだ。それに加えて、キャッシュレスで理髪師に料金とチップを支払うことができる。ヘアカットの予約(とその支払い)を、まるでUberのように簡単にできるので、顧客はそれを喜ぶし、普通は立ち寄らないような新しいお客さんを連れて来てくれるので、店側も嬉しいのだ。

理髪店管理のためのバックエンドのプラットフォームは、もう少し複雑だ。これは、顧客リレーションシップ、支払い、スケジュールなどを扱う – Squireによれば「どんなお店でも必要とされる全てのテクノロジーを」提供するのだ。

理髪店のような伝統的な産業にハイテクソリューションを持ち込むことは、通常は典型的な失敗のレシピである ‐ レストラン業界が辿ってきた10年に及ぶオーダーとデリバリーテクノロジーの適合の痛みを見るだけでそれはわかる。しかしSquireの共同創業者であるSonge LaRonとDave Salvantによれば、理髪店オーナーからの反応は、そうしたものとは全く逆のものであるそうだ。

2人はすぐに、理髪店オーナーたちはすでにテクノロジーが彼らの業界の利益向上を手助けしてくれることを理解していて、この全体テクノロジーに乗る準備ができていることを発見した。

さらに、オーナーたちは明らかに、顧客が望むものを与える必要があることを理解していた、そして間違いなく顧客はモバイルで予約や支払いができるようになることを望んでいたのだ。

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Squireの理髪店向け管理画面

Squireは現在、ニューヨークとサンフランシスコの100あまりの理髪店で採用されていて、来年には1000店舗を目指している。同社はまた、まだ現金やカードで支払いたい人々にも満足して貰えるように、POSシステムを展開することを計画しいている。

興味深いことに、サービスは現在それを利用したい理髪店には無償で提供されている ‐ 要するに同社はなるべく多くの理髪店を巻き込みたいと考えているのだ、そしてその上で会計やマーケティングにチャージすることで収益を挙げようと考えている。顧客は現在1取引当たり1ドルを支払っているが、それはほとんど収益源としては機能していない。Squireの収入はできるだけ多くの理髪店に参加して貰い、徐々に新しいサービスを提供することによってもたらされるのだ。

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(翻訳:Sako)

Y Combinatorデモ・デー2日目―2016年夏の48スタートアップ紹介

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世界でもっとも権威あるスタートアップ・スクールの2016年夏学期デモ・デーの2日目に発表を行った48チームを一挙に紹介する。2日目のジャンルはナノ粒子アナリティクス、配送ロボット、B2B、バイオテック、エンタープライズ、エドテック、フィンテック、ハードウェアだ。昨日のデモ・デイ1日目で発表が行われた44のスタートアップについてはこちらの記事を参照いただきたい。またこちらはTechCrunchが選んだトップ7社という記事だ。今日(米国時間8/23)のスタートアップは以下のとおり。

主催者:YC International

デモ・デーに登場したあれこれのスタートアップだけからトレンドを読み取ろうするなら徒労に終わるだろう。真の勝者はトレンドに先んじているものだ。たとえばTechCrunchは2013年に発表されたAirwareのドローンOSは時代より早すぎるのではないかと思った。しかしAirwaveは早すぎはしなかった。今やYCには多数のドローンのスタートアップがひしめき合っており、7000万ドルの資金調達に成功したAirwareの後を追って激しい競争をしている。

Justin Kan, of The Drop, Twitch, Exec, and Y Combinator

Justin Kan、Twitchの共同ファウンダー、 Y Combinatorのパートナー

Y Combinatorのプレジデント、Sam Altmanは「あるデモ・デーで最高のスタートアップはデモ・デーが望む最高の会社というわけではない。2019年の環境に最高にフィットする会社こそデモ・デーが望む最高のスタートアップだ」と説明する。

Altmanはアラン・ケイの有名な言葉、「未来を予言するために一番良い方法はそれを発明することだ」を引用して次のように付け加える。「私はこの言葉に多少の異議がある。未来は本質的に予言できないものだと感じている。しかしYCのスタートアップで私が好きなのは、未来について考えるのではく、自然にそれを発明している点だ」

今回のクラスについてこれまでと違っているのは、30%がアメリカ以外の国から来ている点だ。 これは過去最高の割合だった。

YCのパートナー、Justin Kanは「われわれのプログラムは長い間続いてきたので世界のあらゆる国々の優秀なスタートアップを援助してきた。ファウンダーたちは『YCはインドネシアの、あるいはタイのスタートアップも援助するのか?』と尋ねてきた。しかし今では世界各地にわれわれが援助して成功した数多くのスタートアップが存在し、ファウンダーたちのロールモデルとなっている」と説明する。

「スタートアップのマインドセットはシリコンバレー以外の土地にも浸透した。スタートアップが世界的現象となりつつあるのが真に驚くべき点だろう」とAltmanは言う。ただし、世界でもっとも価値が高い企業のトップ5社のうち4社はアメリカ西海岸のテクノロジー企業だ。しかしAltmanはいつまでもそうであるとは限らないと考えている。だからこそYCは世界のスタートアップを援助するわけだ。

というわけで以下は Y Combinatorの2016年夏学期のデモ・デー2日目で発表を行った48のスタートアップのすべてだ。

ApolloShield – 脅威を与えるドローンを安全に着陸させるシステム

ドローンはセキュリティーにとって深刻な脅威となっている。毎年、違法物質の密輸から旅客機とのニアミスまでドローンが関係する何千件ものセキュリティー侵害が発生している。ApolloShieldはセキュリティー上の脅威となる可能性のあるドローンをコントロールするデバイスだ。これはドローンと操縦者との接続を切断し、ドローンを安全に着陸させることができる。現在のところ、このハードウェアは市場にあるドローンの約半分に効果があった。チームでは法執行機関は平均してデバイス5台を必要とするとしている。年間コストは1台3万ドル程度という。

ApolloShieldについてのTechCrunch記事

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Ohmygreen B2Bのウェルネス・サービス

オフィスで消費されるスナックだけで年商十億ドルの市場だということはあまり知られていない。Ohmygreenの狙いはここにある。このスタートアップはオフィスに健康的なスナックを提供しようと考えている。同社はすでにLyftやAmazonなどの大企業を顧客に持ち、55%の粗利益を上げている。Ohmygreenへの反復注文は月間80万ドルだ。同社は毎月平均700件以上の配送を行っている。しかし「われわれの本質はロジスティクスだ」とCEOのMichael Heinrichは言う。 同社は注文のスナックに応じて配送ネットワークとサプライチェーンを最適化している。「このためわれわれは非常に高い粗利益率が可能になっている。55%という利益率は業界標準の3倍から5倍で、クラウド通信企業のTwilioと等しい」とHeinrichは述べた。

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Emote – 生徒の行動分析

生徒の成績は学習の成果であると同時に心身の健康状態にも大きく影響される。 Emoteは生徒が教室に入ってくる前の段階からですら、教師に詳細な行動分析を提供することを目標としている。同社によれば、毎日30万人の生徒が助力を必要とする問題を抱えてるという。Emoteでは行動分析により教師が生徒を助け、脱落を防ぐたための計画を立てることを援助する。9月末までにEmoteは33校、来年1月までに135校での採用を目指している。Emoteによれば、わずか3週間のビジネスですでに130万ドルに相当する売上の計上が可能だったとしている。

Emote

Flutterwave – アフリカにおける支払処理サービス

アフリカにおける支払処理は非常に細かく断片化されている。アフリカでは 276もの支払ウォレットがあり、500行の銀行、7種類のクレジットカード網が参加している。Flutterwaveは支払処理の共通APIを提供することによりウォレットの相互運用性を高め、市場の効率化を図ろうとしている。同社はすでに過去3カ月で2000万ドルの支払を処理しており、0.3%の手数料収入を得ているという。先月だけでFlutterwaveは処理額を倍増させている。アフリカのモバイル支払サービス市場は年額3600億ドルにも上る。現在ナイジェリアとガーナでサービスが提供されているが、今年末までにさらに9カ国が追加される予定だ。

Instrumentl科学助成金申請を簡単に

科学者にとって助成金の申請は重荷だ。この惑星で最も教育を身につけている人々が、書式に書き込み、そして助成金の供給源を捜して時間を過ごすことはただ無意味である。Instrumentlは大学と研究協会へ、連邦、州、そして企業からの助成金データベースへのアクセスを提供する − 費用は1プロジェクトあたり月35ドルだ。けれどもInstrumentlはただのデータベースではない。適用可能な研究に対して適切な交付金を識別し、推薦してくれる機械学習アルゴリズムに力を入れている。科学者が、ただプラットホームを使ってプロジェクト説明を記入すれば、プラットホームが残りの面倒をみる。ハーバード大、エール大そしてテキサスA&M大がすでにプラットホームを使っていて、同社は年間20万ドルの経常収益を上げている。

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People.aiセールスチーム分析

People.aiを率いるOleg Rogynskyyと彼のチームは、販売チームが日単位で何をしているのかを、企業が理解するのを手助けしたいと考えている。People.aiはカレンダー、電話、電子メールを統合し、そして商談をまとめるに至ったセールス活動を記録する。セールスチームがトッププレイヤーのベストプラクティスを知ることで、もっと多くの商談をまとめることができるようになるというのが、背後にあるアイデアだ。100以上の会社が過去4カ月の間に、1アカウント1カ月50ドルの提携をPeople.aiと結んでいる。

TechCrunchによるPeople.ai関連記事

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Revloライブストリームを行うゲーマーのための聴衆マネジメント

ビデオゲームセッションのライブストリーミングは夢のような職業のように見えるかもしれないが、興味のある視聴者に働きかけるためには多大な努力が必要だ。Revloはストリーマーのための聴衆マネージメントプラットホームだ。初期のユーザーでは、視聴時間が40%伸び、新しい視聴者の残留率が2倍に増えている。現在1万6000人のアクティブストリーマーがプラットフォームにいて、そのチャットボット、ハイスコア管理そして利用者を増やすための仮想通貨を使うために、月に10ドルを支払っている。

Revlo

Queroの教育ブラジルの大学での空き講義を埋める

Quero Educationはブラジル発のエデュテックである。ブラジル内の大学の講義に対する学生の登録不足問題を解消することを狙っている。日々教官と寄宿舎の不足に悩まされていた学校を経験してきた私たちの大部分が思うだろうことに反して、ブラジルの学校では利用可能な講義の定員を埋めるために2倍の登録が必要である。同社のプラットフォームは、大学をまたがる情報を提供すると同時に、ブラジルの3分の1以上の学校が提供するディスカウントを提供する。Queroは国で平均して1年に3000ドルである授業料の12%を得て、年5倍の成長率で700万ドルの収入を生み出した。

TechCrunchによるQuero Educationの記事

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Fellow – 運転資金調達のためのAPI

多くの企業が、最も需要が高まる際の運転資金の確保に苦労している ‐ 月末になって従業員や契約先に支払いをしなくてはならなくなる時などだ。Fellowは企業の負担を取り除くインボイス融資のためのAPIだ。APIはインボイスに対し、保証と融資を行う。3週間で4つの会社がFellowを使ってスタートし、およそ12万ドルが運転資金として融資されている。これまでは、銀行から融資枠を貰うためには、莫大な収入があるか、何カ月もの事務と審査をこなさなければならなかったのだ。

仲間

HiOperatorサービスとしてのカスタマーサービス

HiOperatorの目的は、規模に関わらずカスタマーサービスを欲している企業を助けることである。同社は電話、電子メール、そしてチャットサポートを、システムに組み込みやすい使っただけの料金モデルで提供する。既存のサービスが多額の契約金を必要とするのとは対照的だ。10社が既にHiOperatorを使っており、月に1万1000ドルの経常収益を挙げている。HiOperatorのサービスは主要なカスタマーサービスプラットフォームに統合し、全ての情報を1つのプラットフォームに集中化することができる。

HiOperator


Innov8 – インドのコワーキング・スペース

Innov8はインドにコワーキング・スペースを大規模に普及させようとしている。このグループはすでにインド国内に2つのセンターを開設しており、入居率は100%で、さらに200人が待機リストに載っているという。運営されているスペースはデザイン、設備に十分な注意が払われており、入居者に対してかなりの月額料金を納得させるものとなっている。信頼できるインフラを備え、個別に賃貸契約するより安上がりなコワーキング・スペースはインドで急成長中だ。 Innov8は入居者に平均月額150ドルを課金するが、これは個別契約にくらべて約半額だ。

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Vidcode – 生徒が教室で楽しくコンピュータ科学を学べるオンライン・サービス

CodeAcademyのようなオンライン学習サービスが数年前から大人気だ。Vidcodeは教室で生徒にコンピューターを学んでもらうのが目的だ。コース内容は高校生以下の若い層をターゲットにしている。Vidcodeはソーシャル写真共有サイトのSnapchatと提携し、生徒にSnapchat向けフィルターを作らせる。生徒はJavaでポケモンやインターネット・ミームをゼロをから自作することができる。このスタートアップはニューヨーク市の公立学校と大規模な契約を結ぼうと努力している。ローンチ以来、Vidcodeは毎月40%の成長を続けてきた。ビジネスの対象は学校区や個別学校でプラットフォームを利用する生徒1人あたりの料金は50ドルだ。

VidcodeについてのTechCrunch記事

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Polymail – プラグインなしのオフィスで利用できるメール

現在ではメールの生産性を決めるのはメール・クライアントそのものより、後からインストールされるプラグインの能力になってしまった。レシートの数字を読んだり、スケジュールを書き込んだり、コンテンツを管理したりするのはすべてプラグインだ。Polymailはこうした機能をすべてメールサービス本体の中に組み込でんでいる。コミュニケーションをOutlookのような伝統的メール・クライアントに全面的に依存している企業がこのチームのターゲットだ。デザインは優秀で、1日あたりのアクティブ・ユーザーはすでに7300人に上り、2000社がテスト利用している。Slackの先例にならって、このサービスも当面無料だ。今後のアップグレードおよび顧客管理機能の追加などに伴って課金していく計画。

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Vetcove – 動物クリニックのサプライ

動物病院では毎週大量の資材を何十社ものベンダーから購入しなければならない。Amazonは多様な品目を一括購入できるサービスを20年前からスタートしているが、Vetcoveでは必要とする資材を獣医師が間違いなく購入できるようにする計画だ。資材ベンダーと提携することによりVetcoveは利益率の向上を図っている。動物医療に必要な資材に関するビジネスに長らく携わってきたため、ファウンダーたちはきわめて広汎なコネを持っており、昨年はこのサービスに1600箇所の動物病院を組織することに成功している。これはアメリカ全土の動物病院の7%に上る。Vetcoveでは先週86万ドルの資材購入を必要とするほど顧客ベースが拡大している。

VetCove

Whyd – 音声操作可能なスピーカー

音楽関係のオンライン・サービスは専門化が著しい。楽曲再生ならSpotify、保管はコンピューターとスマートフォン、ストリーミングするにはbluetooth、音声で再生コマンドを入力するならEchoのAlexaという具合だ。
Sonosのようなメーカーはストリーミングを楽しむ世代にスピーカーの機能を一歩進めた。ここで紹介するWhydは音声認識をスピーカーそのものに組み込むことでさらにその先を行こうとしている。Whydはオーディオ機器の有力メーカー、JBLやHarman Kardonと提携して開発を行っている。今週だけでWhydのテクノロジーを組み込んだスピーカーが5万台も売れたという。

WhydのTechCrunch記事

Whyd

Meesho – インドの企業向けソーシャル通販

インドの通販ビジネスは主としてWeChatのようなモバイル・プラットフォームを原動力として発達している。WeChatには5000万のスモールビジネスが出店している。Meeshoはインドのスモール・ビジネス向けeコマースのプラットフォームだ。おそらくWeChatからヒントを得ているだろう。出店しているショップは購入希望者と直接にチャットができる。Meeshoを利用したビジネスは1月以内に売上を30%も伸ばしているという。このスタートアップはインドにおけるチャット機能を利用するモバイル通販の急成長といいうトレンドに乗っているが、インドの通販全体のデジタル化も急速だ。インドのeコマースはは向こう4年で10倍に成長することが期待されている。

Read more about Meesho on TechCrunch.

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RoseRocket – トラック運送会社間の協調作業プラットフォーム

RoseRocketはトラック運送会社同士が協調するためのシステムだ。開発チームによれば、トラック会社向けサービスは数多く存在するが、いずれも互いに敵対的な競争をしているという誤った前提に立っているという。しかし実際には配送会社同士は緊密に協力しており、荷物は複数の配送会社のネットワーク間をリレーされて目的地に到着するのが普通だ。アメリカでは常の300万台のトラックが動いており、配送の50%はいずれかの時点で受注者以外の運送会社にアウトソースされる。RoseRocketのソフトウェアの利用料金はトラック配送会社1社1カ月あたり1万ドルだ。同社では月額利用料に加えてメンバー運送会社ごとに平均5万ドルの手数料収入があるという。

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Proxy – スマートフォンがアクセスカードになる

割引きセールのクーポン利用やモバイル支払機能はスマートフォンで可能になった。それなのにわれわれは今だに勤務先オフィスへの入退室管理に使うアクセスカードを持ち歩かねばならない。ProxyはこのRFIDカードをスマーフォンで置き換えようとしている。Proxyはスマーフォンに接続できるドア用センサーを開発した。このシステムのセンサーはスマーフォンそのもののを認証に用いる。アプリの操作は一切必要とせず、スマートフォンを携帯しているだけでスムーズに建物に出入りできる。社員にとって便利であるだけでなく、システムオフィス内にいる社員数や滞留時間などの貴重なを情報も収集できる。

ProxyのTechCrunch記事

Proxy's app could make card keys obsolete.

Seneca Systems – 地方自治体向けソフトウェア

地方自治体は時代遅れの電話機やスプレッドシートやメールを使って、ごみ収集、警察の指令、交通信号等々全米で年間1.1兆ドル以上の予算を管理している。Seneca Systemsは、地方自治体のあらゆる部門を結びつけるソフトウェアシステムを提供し、住民や職員からの要望に適切な対応ができるようにする。既にヒューストン、シカゴ、サンノゼ、ボストンといった大都市と契約を結び、職員1人当たり60ドルでSaaSを提供しており、月々の売上は毎月100%のペースで伸びている。全米には地方自治体職員が1050万人おり、西海岸の47都市が既にSeneca Systemsのネットワークに入っている。つまりSeneca Systemsの前には巨大な市場が開かれている。もし地方自治体システムの基盤を支配できれば、さらに多くのITサービスを提供できるようになるだろう。

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Legalist — アルゴリズムを利用した訴訟費用支援

投資家にとって新しい資産区分がある ― それは訴訟だ。投資家は配当の見返りに訴訟費用を負担する。2016年にはこれが30億ドル市場になると、LegalistのCEO Eva Shengは言う。アルゴリズムによるリスク評価のスタートアップ、Legalistが狙うのはそこだ。Legalistは1989年に遡って裁判データを収集し、裁判結果に関連づけられた58種類の変数を分析して、個別の訴訟についてリスクや裁判期間等を推定する。これは基本的に裁判結果の定量分析であるが、「ピーター・ティールがハルク・ホーガンの訴訟費用を負担する話とは違う」とShengは言った。

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CoinTent – アドブロッカーで失った収益を取り戻す

昨年ウェブパブリッシャーは、広告ブロックのために2200万ドルを失った。米国ユーザーの22%がアドブロッカーを使っており、利用者は毎年50%増えている。CoinTentを使うと、パブリッシャーはアドブロッカーを使っているユーザーを検出し、アクセスを拒否するか、1ドル払って広告なしでアクセスさせることがてきる。CoinTentは、失った収益の平均25%を取り戻し、取り戻した金額の30%を受け取る。最終的には、広告なしブラウジングのためのウェブ横断購読サービスを構築したいと考えている。アドブロッキングが急速に普及する中、パブリッシャーはソリューションを必要としており、CoinTentはそれに答えようとしている。

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Amberbox — 銃撃犯を検知する安全センサー

火災報知器はどこにでもあるが、その先に大きなチャンスがあるとJames Popperは言う。Amberboxのゴールはそこにある。Amberboxは火事だけでなく、銃撃検知システムを使って狙撃者を見つけることができる。既存の市場だけでも260億ドル規模だが、Amberboxは新たな定期購読モデルを目指す。デバイスを互いに接続し、大きいシステムを構成することで管理者や警察にすばやく通報して施設全体を封鎖することもできる。装置の利用料金は月間50ドルで、3階建てのビルで1250ドル程度。3カ月ほどで装置の費用が回収できるとPopperは言っている。

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Robby – 自動運転配達ロボット

米国では毎年120億個の食料やパッケージが配達されている。しかし、料理・食料品のオンデマンド配達業界は配達員のコスト高のために停滞している。Robbyは歩道を通って戸口まで無人で運ぶ、自動運転ロボットを作った。1件当たり5~10ドルの配達コストが1~2ドルに下がる。MITのPhDが作ったこのロボットたちは、既に50件の配達を済ませており、Instacartと協同でパイロットプログラムを始めるところだ。もしRobbyが消費者にとっての配達コストを下げることができれは、オンデマンド経済の成長に大きく貢献するだろう。

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EventgeekイベントのROIや物流のトラッキング

ほとんどの企業が、適当な時期にイベント開催を企画する。それが従業員の結束を高めるためのものであろうと、新しい顧客を惹きつけるためのものであろうと、いずれにせよ企業にとっては多額の出費である。そしてこうしたイベントの直接的な成果を管理する強力なツール群が存在していなかったため、イベントの成果は必ずしも明らかというわけではなかった。それこそがEventgeekが解決しようとしている課題である。新しいフォロワーやセールス情報を追跡するために、SalesforceやTwitterなどの複数のチャンネルにプラグインを行う。CEOのAlex Patriquinによれば、年間1万ドルをチャージする同社には、25万社を対象とする市場に25億ドルの可能性があるということだ。同社は、対前月比で48%成長した。

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RocketLit適応型学習プラットフォーム

米国の8年生の66%が、その学年レベルで期待される読解力を持っていない。それが意味するのは、彼らが勉強するためのテキストを読めないということであり、したがって遅れてしまうのだ。RocketLitは7つの異なる読みレベルで教科書を書き直し、生徒に適切なバージョンを提供する。パイロット版では、低成績の生徒が理科の試験で9割を得点し、すべての生徒が1年で2段階の読みレベル上昇を果たした。RocketLitはパイロット版のセットアップに100万ドルを費やし、140億ドルの教科書市場に波乱を起こそうとしている。オンラインのすべてがユーザーに適応するなら、教育もそうあるべきだ。

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Jumpcutまるで映画のようなオンラインコース

昨年LinkedInは、オンライン学習プラットフォームLynda.comに15億ドルを費やした 。オンライン教育自体が巨大な市場となっている。しかし、JumpcutのCEOであるKong Phamによれば、コースの修了率と残留率はとても低いようだ – なぜなら単純に講義があまりにも退屈だからだ。彼が狙っているのは、どのようにネットワークを使い、ソーシャルメディアを使いこなすかを学ぶといった、プロフェッショナルネットワーキングビデオの提供から始めて、「スピルバーグのような 」オンラインコースに基づく会社になることだ。同社は、月に8万5000ドルの収入を上げており、月額17ドルのサブスクリプションモデルで対前月比の倍増を果たしている。確かにこれは挑戦である:コンピュータ科学や数学のようなタフなテーマに対する、高度な映画的ビデオを作る方法を見つけ出すのは難しいことだろう。しかし、以前バイラル動画の会社を設立したPhamと彼のチームは、市場に切り込むことができると期待している。

CrowdAI

CrowdAIスマートな画像認識

企業が画像をCrowdAIに送信する、すると同社は顧客にその画像の中に何があるかを正確に回答する。農地、工場、石油掘削装置、その他沢山のものを認識することができる。ある会社は、港の衛星写真で輸送コンテナの数を検出するためにそれを使用し、そのデータをヘッジファンドへ売った。大企業は人間による正確なタグ付けに大金をはたく一方で、小さな企業は不正確かもしれないコンピューターに依存している。CrowdAIは正確かつ安価な画像認識を提供するために、人間と機械の画像スキャンをブレンドしている。CrowdAIはすでにPlanet Labsならびに、自動運転車企業Cruiseと提携している。共同設立者の技術チームと共に、CrowdAIは医療用画像や軍事産業などの支援で成長する可能性がある。

CrowdAI

OneChronos次世代金融取引所

株式市場での取引は、最速の賢いアルゴリズムを構築する軍拡競争となっている。OneChronosは、そうした軍拡競争をより健全な取引システムへと導く、オンライントレーディングのための新しい取引メカニズムを持ち込むことによって、市場に乗り出そうと考えている。同社はネット越しの競争の必要性を取り除くために原子時計と同期し、トレーダーが公正な価格でより多くの取引を行うためのツールを構築している。そしてまた、金融機関に対するコストの削減に加えて、このシステムは顧客に自身のコードを直接取引所内で実行させる。CEOのKelly Littlepageは、既に6つの趣意書にサインしたという ‐ 収益の可能性は700万ドルに及ぶ – しかしSECへの申請も含め来年の発足に向けての障害は多い。しかしもし上手く行けばOneChronosは新しい次世代NASDAQ交換所となるだろう。

OneChronos Yコンビネータ

Validereハンドヘルド産業用検査機器

石油、ガス、化学企業は原料の検査を行うために、結果が出るのが遅くて高価なラボにサンプルを送る必要がある。Validereが作っているのは、訓練を受けた技術者なしに、より安くより速く結果を得られるハンドヘルドデバイスだ。Validereが提供する1回につき50ドルのテストは、ラボに比べて5分の1の価格である。これは液体の性質指標を、コンピュータービジョンアルゴリズムおよび化学的性質の公開データベースと組み合わせて利用しているおかげだ。Validereはパイロットプログラムで既に75万ドルの収入を挙げ、220億ドル企業を目指している。ハーバードやその他のエリート校から集まったスタートアップチームは、単にラボ機器を縮小することで問題を解決しているだけではなく、トラック運転手にも容易に使えるようにしているのだ。

validere yをコンビネータ

OOHLALA大学のためのモバイルOS

キャンパスライフで必要になるすべてのことを把握することは難しい、それがお互いに電話番号を知っているかもしれない新しい学生の知り合い間のメッセージにせよ、あるいは学校の提供するリソースへの支払い方法にせよ。OOHLALAは、同社CEOのDaniel Jameelが言うところの「学校のためのモバイルOS」提供し、学生がキャンパスライフに必要とするツールの完全なリソースを構築しようとしている。これはかなり広い範囲をカバーするものに聞こえるかもしれないが、それを適用する大学も増え始めているようだ。同社は、年間経常収益で約150万ドルを上げており、1年で3倍の成長を遂げている。全部で6万校にアクセス可能な市場で、OOHLALAは各校に対して5万ドルをチャージしている。潜在的には30億ドルのマーケットである。Jameelによれば、同社は現在7カ国に150校の顧客を抱えている。

OOHLALAモバイルYコンビネータ

Opsolutely – ソフトウェア開発チームのためのディプロイ自動化ツール

ディベロッパーはコードを書くのにGitHubを使い、サーバーはAWSを利用し、モニタリングにはNew Relicを使っているが、未だ書いたコードをディプロイする際のツールを必要としている。Opsolutelyは、お金がかかり、汎用性に乏しく、間違いが起きやすい社内のスクリプトやHerokuの代わりに、開発者がコードを詳細にインフラ上に反映できるような専用のソフトを開発している。GitHubやEeroは既に同社の有料サービスを利用しており、料金は月々ウェブサービスひとつ当たり100ドルに設定されている。企業によっては何百から何千という数の社内向けウェブサービスを運営しており、Opsoutelyはそのような企業をターゲットとして30億ドル規模の市場に参入しようとしている。

Opsolutely

Livement – スタジアムのチケット・売店サービス

南米でチケットを購入しようとすると、Ticketmasterなどのチケットサービスを利用する以外にも追加での作業が発生する。Livement CEOのRoberto Noveloは、イベントによってはTicketmasterの利用者が実際に店舗を訪れて紙のチケットを受け取らなければならない場合もあると語っていた。Livementを使えば、オンラインでチケットを購入できるだけでなく、スタジアムの売店で売っているものをアプリ経由で購入することができる。購入時にはチケット代金に加えて7%の取引手数料とチケット1枚あたり25セントの料金がかかり、Noveloによれば同社は月に合計50万ドル分のチケットを販売している。現在Livementは6つのチームと契約を結んでおり、南米の消費者が感じている不満を解決するところからビジネスを展開していこうとしている。

Livement

SmartPath – 一般家庭向けのフィナンシャル・アドバイザー

人間や機械のフィナンシャル・アドバイザーがアメリカ市民の15%を占める富裕層の懐事情の面倒を見ている一方、1億人におよぶ一般家庭はそのようなサービスを利用できないでいる。しかしSmartPathを使えば、支出管理やお金に関するオンライントレーニングの受講、さらには報酬を受け取ることができるのだ。現状、利用者はオンライントレーニングを受講することでギフトカードを受け取ることができるが、Smartpathは最終的にローン利率の低減を報酬にしたいと考えている。サービス内容は退屈に感じるかもしれないが、利用者の67%が同サービスを利用し続けており、ユーザーベースは月に30%のペースで拡大している。また、SmartPathは雇用主に対して従業員ひとり当たり月々1〜5ドルの料金をチャージしている。雇用主をターゲットとしているのには、従業員の生活を安定させて生産性を向上させるために、彼らが既に8億ドルものお金を使っていることが背景にある。

SmartPathのTechCrunch記事
SmartPath y combinator

PatientBank – 医療データの収集・共有プラットフォーム

次回の通院のために30ドルで自分のメディカルレコードが入手できるとしたら購入するだろうか?これがまさにPatienBankのやろうとしていることで、旧来のプロセスではメディカルレコードを手に入れるには実際に病院を訪れたり、電話して取り寄せる必要があった。このモデルを利用して、PatientBankは既に2300軒もの病院から1万人分のレコードを取り寄せ、ローンチから2カ月で約4000ドルの週間売上を記録した。アメリカ国民は毎年合計で10億回以上も病院を訪れていることから、メディカルレコードをまとめて管理することの重要性が高まってはきているものの、医療従事者間での情報共有は困難を極める。PatientBankはもっと患者中心のアプローチをとっているようで、今後このモデルが成功を収めるか見守っていきたい。
PatientBank

Saleswhale – アジアをターゲットにした営業チーム養成ボット

営業社員はメールをパーソナライズしたり、ディシジョンメーカーを判別して連絡をとるのが下手な場合が多く、メールの返信率は平均3%以下と言われている。Saleswhaleはそんな企業のメールを分析し、日頃の業務に反映可能な改善策を提案するサービスを提供しており、ある企業で行われたパイロットテストでは、メールの返信率が6%から31%にまで上昇した。同社はGrabなどアジアの大企業と既に取引を開始しており、料金は月々営業社員1人あたりで75ドルに設定されている。現在のところSaleswhaleはセールステック業界がアメリカに比べて5年遅れていると言われているアジアにフォーカスしながら、世の中にいる多くの営業社員を即座にスマートにしようとしているのだ。

SaleswhaleのTechCrunch記事

saleswhale new

Selfycart – セルフチェックアウト用モバイルアプリ

買い物をしていて1番面倒なのが支払のプロセスだ。セルフチェックアウトの機械は複雑で代替手段といえばレジ担当者を置くくらいしかなく、これまではこの2択から選ぶしかなかった。Selfycartはそこに携帯電話での会計という3つ目のオプションを追加しようとしている。 同社のアプリは商品をスキャンして、アプリを通じて支払いをするという極めてシンプルなものだ。小売店は大規模な会計オペレーションにかかる費用を支払う代わりにSelftycartへ2%の手数料を支払うだけでよく、チェックアウトマシーンの代わりに支払いを認証する店員を1人おくだけで済む。SelfycartのユーザーはApple Payのほか、クレジットカードやPayPalを使って支払いができる。

SelfycartのTechCrunch記事

selfycart

Lendsnap – 借入書類作成自動化サービス

ローン申請には500ページに及ぶ書類をまとめる必要があることから、利用者の80%がひとつめにみつけた会社から借り入れを行っており、彼らは最適な利率でお金を借りることができていない。Lendsnapは、ローン利用者のオンラインアカウントを通じて銀行のステートメントや税申告書類の情報を入手し、30種類におよぶ書類の作成のサポートをしている。利用料金はローン一本あたり100ドルに設定されており、同社は18億ドル規模の市場でビジネスを展開している。Lendsnapは最終的にユーザーの情報を文書に仮まとめすることで、ローンマーケットプレイスをつくろうとしているのだ。一般の消費者にとってはそもそも近寄りがたい存在であるローンだが、Lendsnapは少なくともそのプロセスを簡素化しようとしている。

LendSnap

BulldozAIR – 建設プロジェクト用のタスクマネジメントソフト

様々な建設現場で、プロジェクトの問題点のトラッキングが悩みの種になっている。BulldozAIRは、モバイル端末を使って作業員が完了したタスクを視覚的に確認できるようなツールを開発しようとしている。ユーザーが配線など問題が発生している箇所の写真を撮り、技術的な情報をアプリに入力すると、その情報がネットワーク全体に共有されることとなる。作業員1人当たり年290ドルの料金からBulldozAIRは今月2万ドルの月間経常収益を計上しており、来月にはこの数字を3万6000ドルに伸ばそうとしている。現在同社はヨーロッパのみをターゲットとしているが、CEOのAli El Haririによればその市場規模は37億ドルに及ぶ。

BulldozAIR

Nova Credit – グローバル信用情報レポート

経済の健全性を担保する上でもっとも重要な点のひとつが、信用取引やお金を借りてモノを購入できるようにするということだ。しかし、アメリカにやってきた移民は国内でのクレジットヒストリーがないことから、信用取引を行うことができないことがある。そこに目をつけたNova Creditは、移民が国外に保有しているクレジットヒストリーのデータをアメリカの債権者に提供し、借越枠を設定できるかどうかの判断を手助けすることで、両者のギャップを埋めようとしているのだ。クレジットヒストリーは、アパートを借りたりローンを利用したりする際にも同じくらい重要になってくる。1回当たりの情報取得料は30ドルに設定されており、アメリカ国内には1000万人の移民が生活していることを考慮すると、既にそこには数十億ドル規模の市場が存在するとNova Credits CEOのMisha Esipovは言う。これから2カ月の間に同社はインド、カナダ、ドイツの企業と提携しようとしており、1年間でアメリカにいる移民の90%をカバーする予定だ。

Nova CreditのTechCrunch記事

nova credit y combinator

NeoWize – ECサイトのパーソナライズ

ECサイトのほとんどが新商品やお値打ち品、人気商品などを目立つ箇所に表示しているが、NeoWizeはクリックやマウスオーバー、スクロールなどユーザーの行動を解析し、表示される商品をパーソナライズしている。パイロットテストでは、この仕組みの効果で10〜30%の売上増加が確認されている。今ではNeoWizeの機能がAbanteCartに組み込まれており、スケールのためにひとつひとつの店舗ではなく他のECプラットフォームをターゲットとしている。同社は毎週70%のペースで拡大を続けており、現在1300ものオンラインストアで利用されている。パーソナライズされたサイトでなければ消費者はバウンスしてしまうことから、NeoWizeは彼らが本当に欲しいものをブラウザ上に表示しようとしているのだ。

NeoWize

YesGraph – アプリの普及を支えるソーシャルグラフAPI

友人に新たなプロダクトを試してもらおうとすると、そのプロセスはどうしても不恰好なものになってしまうだろう。お願いするにふさわしい人を連絡先のリストから探し出す必要があり、もしも宣伝したいプロダクトがアプリであれば、なかなか質の高いユーザーをみつけるのは難しい。2年間に渡ってDropboxの成長に貢献していたIvan Kiriginは、新たなアプリやプロダクトを紹介するに最適な人を選び出すため、機械学習の技術を利用して各人のソーシャルグラフ(連絡先やメール情報を含む)を作成しようとしている。まずはB2B企業を対象にサービスを提供し、YesGraphはメールアドレスのドメインや役職、位置情報のほか様々なデータを使って、新製品に関する連絡をすべき相手をランク付けしようとしている。YesGraphが(ひそかに)集める利用者のソーシャルグラフや行動に関するデータ量が増えるほど、全てのデータポイントに基づいたターゲティングの精度が向上し、ほかの利用者にとっても顧客獲得に向けた解析結果の質が向上することになる。

YesGraphのTechCrunch記事

YesGraph

TL Biolabs – より良い家畜管理のためのゲノム情報分析サービス

もしも農家の人が、生まれてすぐの牛の病気に対する耐性や必要な食料の量など、個体に関する情報が分かるとすれば家畜の管理が楽になる。しかしTL Biolabs CEOのFred Turnerによれば、Illuminaといった企業にそのような検査を依頼すると、100ドル近い料金がかかってしまい利幅に影響を与えてしまう。そこでTL Biolabsは独自の技術を使い、検査コストを(15ドルへ)下げようとしているのだ。彼らのプロジェクトが成功すれば、農家は自分たちが保有する牛をベストな状態に保てるよう日々の作業を最適化することができる。現在同社はスコットランド政府の協力のもとパイロットテストを行っており、今年生まれた牛の20%(100万ドル規模)が対象になっているとTurnerは語っていた。

TL biolabs y combinator

Sway – 自動記帳ツール

アメリカ企業は年に610億ドルもの資金を人間による記帳作業に費やしているが、コンピューターの方が同じ作業をもっと上手く、早く、そして安く行うことができる。Swayが開発した自動記帳ツールは、StripeやPayPalなどのインフラシステムに接続して必要なデータを抽出することができるのだ。スプレッドシート上に人が10時間かけて手作業でデータを入力する代わりに、Swayは同じ作業を10分でこなすことができる。月額99ドルのサービスで、Swayは50万社もの企業の記帳作業を簡略化しようとしている。記帳という仕事は今後10年間でなくなってしまうと考えられており、Swayがその変化のスピードを加速させようとしているのだ。

Sway Finance y combinator

Elemeno Health – 病院向けチェックリスト

医療ミスはアメリカにおける死因の第3位とされており、その一部は治療法の一貫性のなさが原因となっている。つまり、医者や看護師が医療行為の一部を忘れてしまうことがあるのだ。Elemeno Healthは、病院でのベストプラクティスをもとにチェックリストを作り上げ、医療従事者がどの作業も忘れていないか確認できるようなツールを提供している。UCSFで行われたパイロットテストでは、300営業日で3人の命を救い、110万ドルのコスト低減を行うことができた。Elemenoの共同設立者は、情報収集のために医療現場の前線で働き、そこから培った確かなプロセスを全国の医療従事者へ提供しようとしている。

Elemeno Health

UtilityScore – 公共料金データのAPI

家を購入するとき、いつも住宅ローンと並んで大きなコスト要因となるのが公共料金だ。しかし、特にZillowなどを使って家探しをしていても公共料金を見積もるのはなかなか難しい。UtilityScoreは、8200万世帯におよぶ単一家族向け住宅の概算公共料金を備えたバックエンドツールを、住宅販売関連企業向けに開発しており、家の購入を検討している人は実際に購入に関する決断をするときに今よりも多くの情報を考慮することができる。設立者のBrian Gittによれば、同社が提供する情報は7000ものソースをもとにしており、例えばソーラーパネルを販売している会社が、見込み顧客に対して商品を利用することでどのくらい節約できるかを可視化し、営業に役立てることができる。これはそのほかの修繕業者や公共料金の低減を売りにしている企業にとっても便利なサービスだと言える。市場規模は合計で15億ドルに達し、UtilityScoreのライセンス料は年間9万5000ドル程に設定される予定だ。

Utility Score

WorkRamp – 企業向けトレーニングソフト

リクルート活動は高くつくものの、最適な人材の採用は企業の成功に絶対的に欠かすことのできない要素である。しかしつい見過ごされがちなのが、既に雇われた人も時間をかけて学習を続けることで企業内での自分の価値を高めることができるということだ。WorkRampはPayPalやSquareといった企業を相手にし、従業員のトレーニングをサポートすることで、彼らの社内での影響力を時間と共に高めようとしている。営業社員を例にとれば、彼らはWorkRamp上で自分のプレゼン内容を録画することで、同僚や上司から受け取ったフィードバックをプレゼンの改善に繋げることができる。これは単なる一例に過ぎず、トレーニングは各企業のニーズに合わせてパーソナライズすることができる。WorkRampはそのような企業から既に12万ドルにおよぶ年間経常収益を計上している。

WorkRamp

RigPlenish – 救急車発出時の書類作成ツール

救急車が到着するまでにかかる時間の3分の1が書類作成に使われてしまっているという。しかしRigPlenishによれば、同社のサービスを使うことで救急車1台あたりにかかる40分におよぶ書類作成時間を4分にまで短縮することができる。RigPlenishに月々2000ドルの利用料を支払うことで、チェックリストやコンプライアンス関連書類の作成が自動化でき、さらには救急車のハブと病院間のやりとりも改善することができる。同社は既に1社と契約を結んでいるほか、さらに2社と基本合意書を交わしており、3社合計で年間440万回も救急車を出動させている。アメリカ全体で5万5000台の救急車が存在する中、RigPlenishは13億ドル市場に参入しようとしている。同社は次にバックエンドソフトを改良することで、消防車やパトカーにも対応しようとしている。これによって各隊員は書類作成ではなく、人命救助に時間を使うことができるのだ。

RigPlenish

GTrack Technologies – ナノ粒子を用いた油井・ガス井分析サービス

GTrackは、油井やガス井に注ぎこんだナノ粒子を分析することで、採掘可能な油量やガス量を調べることができる。同社のサービスを利用すれば、オイル・ガス企業は採掘場所についての示唆が得られることとなる。パイロットテスト内で、ある企業はGTrackを2万ドルで利用してすぐに50万ドルにおよぶ清掃作業を行わなくてよいことがわかった。GTrackのチームは、7年間に渡ってナノマテリアルの研究を行い、3つの特許を保有している。オイル・ガス企業は既に1年あたり125億ドルを生産量の分析に使っており、GTrackは次のターゲットとして地熱、鉱業、地下水浄化、汚染水浄化を行う企業を考えている。どんな液体の流れでもGTrackのナノ粒子を使うことでトレースでき、地下で何が起きているか分析することができるのだ。

GTrack Technologies

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(翻訳:滑川海彦 / Sako / Nob Takahashi / Atsushi Yukutake)

シリコンバレー最強アクセラレーターのY Combinatorがデモデー開催、初日44社を一挙紹介

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農業ドローン、自律型セキュリティーガードに次世代タンポン。Y Combinatorのスタートアップ・アクセラレータが開催する夏季2016年デモデー初日に多彩なスタートアップが登場した。この記事には全44社の概要を掲載した。TechCrunchが選ぶ「YCデモデー初日の注目スタートアップ7社」(英語)と、デモデー2日目に登場した残りのスタートアップ48社は「配送ロボットからフィンテックまで、Y Combinatorデモデー2日目の48社を紹介」に別記事として掲載した。

YCの海外に幅を広げる施策が功を奏しているようだ。今回のバッチに含まれるスタートアップの30%はアメリカ国外の企業だ。アメリカのスタートアップを真似たサービスもあるが、多くは古典的な問題に新たなアプローチを試みている。

Sam Altman Y Combinator

YC会長 Sam Altman

今日登場したスタートアップは、コンシューマー向け、開発ツール、セキュリティー、ハードウェア、マーケットプレース、非営利団体が中心だった。明日は法人向け、B2B、バイオテック、エドテック、フィンテックといったテーマを中心とするスタートアップが登場する。

投資家の反応は様々だった。心底感心するスタートアップがあったと言う人もいた。ただ大半の投資家は、過去のYCから生まれたサクセスストーリーは、デモデーで見出すことが困難だったと話す。なのでこのバッチの質は、あと数年経ってみないと分からないだろう。

1つ、デモデーに大きなイノベーションがあった。会場でDobletのポータブル充電器を提供していたので、投資家はスマホが死ぬのを心配したり、TechCrunchのメンバーみたいに電源の周りに集まったりしなくてすむようになった。

今日、発表したオフレコではない44社のスタートアップは以下の通りだ。

Joy – 結婚式を計画するためのソフトウェア
結婚式のプランニングは当事者の心かき乱すことがある。Joyは、婚約からハネムーンまでの間に発生する全てのイベントのプランを立てるのを助けるカップルのためのツールだ。Joyの一連の結婚式プランニングのソフトウェアは、ここ数ヶ月で大幅な成長を見せた。結婚式の招待状管理からグストの状況確認まで、計画通りに物事を進めるため、幸せに満ちた約150組が毎日サービスに登録している。Joyは今後、140億ドルのウエディングギフト市場に参入する方法を探している。Joyはウエディングギフト市場に健全なコミッションを得る潜在的な可能性があるとみている。Joyは、ウエディングプランナーがベンダーに予約し、新郎新婦に最適な価格を提供するのではなく、プランナーが大きな利益を得ているという捻れた常識をディスラプトすることができるかもしれない。

JoyのTechCrunch記事はこちら

Joy y combinator

Flex – 次世代タンポン

女性が使うタンポンには過去80年間、ほとんどイノベーションが起きていない。Flexはタンポンの代替品を開発し、サブスクリプションモデルで提供する。Flexはすでに事前予約で7万ドル分を販売し、FDAの承認と特許申請を行った。Flexは女性が生理を気にせず、毎日の時間を最大限活かせるようにしたい考えだ。従来のタンポンでは性的な活動は難しい上、汚れやすく、感染症のリスクもある。Flexの使い捨て月経プロダクトは12時間着用することができ、 無侵襲で、つけ心地もよく、健康的だ。Flexはプロダクトを数週間内に出荷する予定だ。価格は月々20ドルで、Flexはプロダクトの70%を利益として得る。

FlexのTechCrunch記事はこちら

the flex company y combinator

JustRide – インド版Getaround
インドでは成人のたった6%しか車を保有していない。しかし、今後人口の多くが中流階級になるほど、より多くの人が運転することを望むようになるだろう。JustRideはピア・ツー・ピアの自動車レンタルのマーケットプレイスで、レンタル料の25%を利益として得る。ユーザーがJustRideで得られる月々500ドルという金額は、インドにおける月収と同じくらいの金額だ。ユーザーは効果的に収入を2倍にすることができる。スタートアップが所有しているIoTデバイスはドライブ状況、スピード狂のブラックリスト運転手を識別することができる。JustRideでは展開するたった3つの都市で、すでに7000回以上のレンタルが行われた。今後はインドの185億ドル規模の自動車レンタル市場を目指す。これはアメリカで展開しているGetaroundのクローンであるものの、インドの大きな市場には自国発の競合を賄う余力が十分にあるだろう。

JustRide y combinator

Exponent – モバイルアプリのUnity

モバイルで大きく賭けに出るアプリは、iOSとAndroidアプリのローンチだけに少ないリソースを集中投下し、成長が鈍化することがある。Exponentは、モバイル開発者がJavaScriptのコーディングのみでアプリのiOSとAndroid版を簡単に構築することができるようにする。無料のオープンソース・ソフトウェアはFacebook、Airbnb、Walmartといった企業が自社のネイティブアプリを構築するフレームワークであるReact Nativeを使用している。このサービスは、先週ベータ版をリリースしたばかりだ。初期のFacebookに参画し、Quoraの共同ファウンダーでもあるCharlie Cheeverが率いるExponentは、輝かしいメンバーを擁している。

Exponent YC

Airfordable – 旅行のための支払いプラン

世界中の誰もがビーチでミントの入ったカクテルを飲んでリラックスしたいときっと思っているが、誰もが旅費に当てられる余裕のある収入を得ているわけではない。Airfordableはクレジットカードの限度額や貯蓄が限定されている人でも旅行に行くことができるよう、支払いプランサービスを提供するために誕生した。旅行を予定している人がフライト予定をサービスにアップロードすると、最大3ヶ月かけて隔週ごとに支払う返済プランを作成する。完済した時にチケットが届けられる仕組みだ。Airfordableはすでに利益を上げていて、売り上げとして50万ドル分の予約を達成した。今後はホテルにも支払いプランの拡充を目指し、リソースを投入したい考えだ。同社は保険会社とパートナーシップを締結し、デフォルトリスクを回避している。月次で53%成長している。

AirfordableのTechCrunch記事はこちら

airfordable y combinator

GoGoGrandparent – 電話でライドシェア予約

高齢でもあっても自立的に行動したいと思う人は多い。しかし、多くのシニアはUberのようなスマホアプリを使いこなしているわけではない。そういったシニアはGoGoGrandparentに電話で配車を依頼すると、GoGoGrandparentがユーザーの代わりに既存の配車サービスに予約を行う。50%のマージンを得るGoGoGrandparentは、週次で12%の成長があり、21%の新規ユーザーはサービスを繰り返し使っている。現在シニアから日用品や医薬品の購入を手助けしてほしいとの依頼もあり、GoGoGrandparentは近しい市場に拡張する可能性も視野に入れている。シニアもスマホを使いこなせるようになっていくかもしれないが、GoGoGrandparentはシニアとオンデマンドエコノミーの便利な架け橋になることができると考えている。

GoGoGrandparentのTechCrunch記事はこちら

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ZeroDB – 暗号化された法人向けクラウドストレージ

法人の情報の安全を守るという面では、クラウドにはまだ懸念がある。ZeroDBは、機密情報を持つ会社が、全体的なセキュリティーの安全性を損なわず、自社のオペレーションを安心してクラウドに移行できるようにする。ZeroDBは解読キーはオンプレミスに置きながらデータを暗号化し、クラウドに移行する。今日のデモデーで、すでにイギリスの銀行とパートナーシップを組む話を進めていて、ZeroDBには年間100万ドルの収入を得る見込みであると発表した。

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Fabric – 記憶を検索可能なネットワークに

現在、GoogleのCalicoのように何百万のリソースを持つ企業は、記憶の喪失といった老いに関連する病を治療する研究を行っている。Facebookでタイムラインを手がけていた開発チームは、彼らの知識を持って、医薬品合成より遥かにシンプルなソリューションを開発する。FabricはGPSの位置情報、完全に検索可能な記憶のプロフィールを生成し、全ての体験やインタラクションを自動で日記に記録する。このアプリは、アプリストアでトレンド入りし、これまでに150万以上の新規リアルタイムチェックインがあった。

FabricのTechCrunch記事はこちら

Fabric YC

Skylights – 機内エンターテイメント用VR

座席の後部のスクリーンは、航空会社にとって大きな負担だ。導入するコスト、航空機に加わる重量によるコストは多額で、さらに乗客は航空機に閉じ込められた気分にさせるものだ。Skylightsは乗客が巨大なバーチャルスクリーン上で2Dか3D映画を視聴できる独自のVRヘッドセットとソフトウェアを開発した。Skylightsはすでに4社の航空会社の100のフライトで導入された。現在毎日15フライトの契約があり、毎年100万ドルの反復的な収入を見込む。ファウンダーは以前商業パイロットであり、航空会社の役員を務めた人物だ。Skylightsは機内エンターテイメントとしてのVRを充実させ、差別化のポイントにしたい考えだ。

skylights y combinator

Haywheel – 職人が手がける食品のマーケットプレイス

素晴らしいレストランは素晴らしい食材を求めているが、シェフにとっての一番の仕事は食材の調達ではなく、料理であるべきだろう。Haywheelは、職人が手がける食材を取り扱い、最高峰のレストランが納得のいくロブスターやトルテリーニを仕入れるのを抜群にシンプルにする。Haywheelにはミシュランで星を獲得した施設を含む300以上のレストランが加入している。Haywheelは、マーケットプレイス上で購入された食材ごとに10%のコミッションを得る。このサービスは先週ローンチし、50億ドル市場の高級食品市場に向けたプラグラムを開始することを計画している。

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DevColor – 才能あるアフリカ系アメリカ人の採用と保持

シリコンバレーにいる多くの人は、テクノロジー業界にダイバーシティが欠如していることを認識している。だが自分自身や同僚に対して現状を変えようと施策を推し進めることには消極的だ。ベイエリアに溢れかえるテクノロジー企業は、戦略的な採用でこの問題を解決しようとしているが、ダイバーシティの取り組みが停滞したり、近年では減少しているケースも見受けられる。非営利団体のDevColorは、アフリカ系アメリカ人のエンジニアを惹きつけ、保持したい企業に対し、面接の準備やキャリア戦略のアドバイスを提供する。このスタートアップは114名のソフトウェアエンジニアと協力し、Pinterest、Collective Health、Uberといった有力企業のスポンサーを得ている。次の2年で長期に持続可能な運営を確立することを目指す。

DevColorのTechCrunch記事はこちら

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Iris Automations – ドローンの衝突回避技術

商業ドローンは、農業、インフラ検査、配送などの分野で2020年までに230億ドルのビジネスにまで成長することが見込まれている。しかし、現在のドローンには「目」はなく、パイロットの操縦に依存している。Irisはドローンにセンサーと衝突回避の力を与える小さな箱を開発している。コンピュータービジョンとディープラーニングを活用し、ドローンの周りにリアルタイムの3Dマップを生成し、2000フィート(約600m)先までの物体をトラックすることができる。すでにサービスを展開し、有料のアルファプログラムを提供している。ドローンのハードウェア製造企業は賢い頭脳をドローンに与えることができないかもしれないが、Irisはそれを手伝うことができる。

Iris AutomationsのTechCrunch記事はこちら

iris automations y combinator

Techmate –あなた専用のテクニカル・コンシェルジェ
IoT端末の設定は面倒なものだ。問題なく動いている間はいいが、WiFiが落ちたり、電源が切れたりすると、設定がおかしくなることは目に見えている。Techmateは、自宅がスマートホームのコンシューマーに対して、一定レベルのテクニカルなサポートを提供する。次の5年でインターネット接続が可能な端末は5倍に増えることが見込まれ、コンシューマーはさらに多くのスマート電球などのメンテナンスを行う必要が出てくるとTechmateは考えている。Techmateはすでに月額3万ドルの売上があり、ローンチしてから週次で25%の成長がある。

TechMate

Looklive  – 写真からファッションアイテムを買う

メンズファッションは年間4000億ドルの市場規模で、レディースファンション市場より早く成長している。男性も洋服が欲しいと思っているが、買い物は好きではない。Lookliveのテクノロジーで、モデルやセレブの写真をスキャンしてタグを付けると、それと同じ洋服やお手ごろな価格で見た目が近いものを購入することができるようになる。Lookliveのサイトに写真をアップロードするため、HearstのComplexやEsquire誌といったコンテンツクリエーターとパートナーシップを組んだ。Lookliveはそれらの写真のアイテムを購入可能にし、Lookliveで在庫を持たずとも売上の10%から30%を得る。Lookliveの共同ファウンダーは、以前ファッションEコマースで人気となったKarmaLoopを立ち上げた。彼の新たなスタートアップは月次で25%成長しているという。

LookliveのTechCrunch記事はこちら
Looklive y combinator

Luminostics – スマホのフラッシュ機能で病気を診断

iPhoneのフラッシュ機能で心拍数を測定するといった初期のiPhoneアプリからさらに複雑に進化し、Luminosticsは同じフラッシュ機能でクラミジアなど性感染症を診断することを目指す。診断するには、少量の血液か尿、唾液サンプルをカートリッジに加え、スマホのアダプターに挿入するだけだ。スマホユーザーは15分で重要な健康データを取得できる。性感染症から着手したのは、プライバシーの不安があるために、毎年3500万人が病の危険に晒されているからだ。自宅で使用できるこのデバイスは素早く便利で、通院する従来の方法よりプラベートに行うことができる。このテクノロジーは、博士号の研究の一環として行われてたもので、来年には臨床トライアルの段階に入る。Luminosticsは、2018年にアメリカとヨーロッパでローンチすることを目指している。道のりは長いが、Luminosticsのファウンダーはコンシューマーの健康のためのアプリ以外にも獣医が診断のために使用したり、食品の安全性を確かめたりすることにも転用するなど、野心的なビジョンを描いている。

luminostics y combinator

Airo Health – カロリー消費を測定するウェアラブル

世の中には、パーソナルなデータを解析する賢いヘルスアプリは多々あるが、本当の課題はそもそも信頼できる健康に関する数値を取得することだ。Airo Healthはカロリー量を自動でトラックすることを目指す。彼らは、消化器官に向かう血流を脈拍の波形から検出する200ドルのウェアラブルを開発した。Airo Healthが元にする研究によると、この指標と人が消費する毎日のカロリーとは強い相関を示唆するという。Airo Healthはアメリカ軍とすでにパートナーシップを結び、今後はカロリーを測定している9400万人のアメリカ人をターゲットとする。

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New Incentives – 医療機関での出産にインセンティブ

医療機関で出産していないために、アフリカでは毎日5900人の新生児が亡くなっている。New Incentivesは、子供を医療機関で産んだ場合に限り母親に現金を提供する。感染症のリスクを低減し、HIVの予防になる。5000名の女性に対して行ったパイロット検証では、47人の命を救うことができた。New Incentivesは週次で36%のグロースがあり、GiveWell、Good Ventures、Bill and Melinda Gates Foundationの支援を受けている。非営利のこのスタートアップは、命を救う最も効果的な方法の1つであると研究で示されたこの方法を広めるために資金を募っている。

New Incentives y combinator

MessageBird –Twilioに挑むコミュニケーションAPI

アムステルダム発のMessageBirdのミッションは、Twilioをディスラプトすることに挑戦する。MessageBirdはSMS、音声、チャットメッセージの送受信APIを開発している。MessageBirdはUber、Skype、さらにはDominos pizzaまで、すでに1万3000人のカスタマーを獲得した。MessageBirdのAPIは、Twilioより20%早い伸び率で購入されていて、価格も30%安い。現在、MessageBirdはアメリカ以外でしかサービスを提供していないが、アメリカ市場への参入のため、YCへ参加を切り口にしたい考えだ。

MessageBirdのTechCrunch記事はこちら

messagebird y combinator

Burrow – オンデマンドソファー

シリコンバレーは近年、ディスラプトの対象にマットレスを選んでいたが、購入するのも動かすのも非常に面倒な家具の1つ、ソファーには目を向けていなかった。無視されてはいるが、ソファー業界は230億ドル市場でもある。Burrowは、ソファーを購入するのに圧倒的に簡単で、配送も素早く行われる(1週間以内)サービスを提供する。ソファーを組み立てるのにツールは必要ない。Burrowはすでに事前注文で15万ドルの売上があり、850ドルのソファーに対して40%の売上利益で運営する。

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burrow

Miso –韓国のホームクリーニングサービス

Misoは、韓国のホームクリーニング業界に参入し、オンラインでサービスを提供する。ソウルの都市の密度度合いのおかげで、Misoはすでに利益を出している。来月には他2都市に展開する。アメリカではクリーナーを確保することがとても難しい状況だが、韓国では他の仕事より60%多く稼げ、良い仕事だと捉えられている。Misoは週次で13%成長し、週間のアクティブクリーナーは600名だ。カスタマーからはさらに追加サービスの要望もある。オンデマンドクリーニングは資本金が大量に必要なビジネスで、アメリカでは失敗例もあるが、韓国では違うことを証明するかもしれない。

MisoのTechCrunch記事はこちら

Miso YC

Multiply Labs –カスタマイズ可能なサプリ

服薬は面倒だ。特定の時間に服薬するのを覚える必要がある上、食事の回数より多く服薬しなければならない場合もあるだろう。Multiply Labsはロボティクスと3Dプリンティングを活用し、パーソナルにデザインしたサプリを作成する。つまり、ユーザーはオンラインからサプリに含まれる成分を指定し、そのサプリがユーザーの元に届く。さらにはカフェインといったサプリの成分が、服薬から効果を発揮するまでの時間を調整することができる。既存の医薬品製造会社は、大量に医薬品を製造するが、Multiply Labsは3Dプリンターでカスタマイズした医薬品を製造し、ロボットが錠剤に詰めていく。

Multiply LabsのTechCrunch記事はこちら

Courtesy of Y Combinator: Joe Wilson (Head of Product), Tiffany Kuo (Head of Marketing and Operations), Alice Melocchi (CTO), Fred Parietti (CEO).

Sixa –遅延の少ないクラウドベースのPC

コンシューマーは、VRを走らせるために必要な1000ドルかかる処理能力の高いゲーム用PCより、VRヘッドセットの購入に関心がある。VRを走らせる強力なPCは全体のたった1%しかないが、Sixaは全員のシステムに十分なスペックの仮想マシンを載せることで状況を変えたい考えだ。遅延はクラウドベースの仮想PCにとって大きな問題だ。さらにVRではトラッキングの遅延が少しでも長くなるとユーザーに深刻な不快感をもたらすことになる。Sixaは遅延を10ミリ秒までにすることを可能にした。この卓越した数字は、Sixaが月々10万1000ドルの継続的な収入を得る助けとなっている。

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ConstructVR – エンタープライズ向けVRアプリを配布

エンタープライズVRの未来に大変前向きなConstructVRチームは、エンタープライズ向けVRアプリの配布用プラットフォームを生み出した。市場は現状は小さく見えるが、分析ではVRアプリの46%はエンタープライズの現場で使われることになると見積もっている。SamsungのGearVRチームは、ConstructVRを使って営業トレーニングを提供し、従業員の営業成績向上に役立てている。クラウドインターフェイスがない場合にはUSBケーブルを使ってアプリケーションを配布する。同社は毎月7500ドルの経常収益があり、5万ドル相当の取引締結が現在進行中だ。

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Simbi – 「サービス」の物々交換マーケット

私たちの多くは、時間はあってもお金が足りない。そこでSimbiはスキルとスキルの交換を可能にする。Simbiのクレジットシステムを介せば、ヨガのレッスンと引き換えに犬の散歩を頼んだり、ダンスを教える代わりに家を片付けてもらったりできる。Simbiは1カ月あたり95%の成長率を遂げ、サービス取引高は毎月10万ドル相当だ。「サービス」の物々交換マーケット自体は、Simbiのようなシンプルで安全な情報交換の場があれば推定140億ドル以上の規模があると見込まれる。

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Simbi is a marketplace online where people can swap services with one another.

Aptonomy – 自律的ドローンのセキュリティガード

防犯カメラよりも強固なセキュリティが必要となる現場に対応できるレベルの選択肢は、実はほとんど存在しない。セキュリティガードは効率も悪くて頼りにならないうえ、防犯カメラは「不審者の侵入をその場で止める」という点では何も手出しできない。Aptonomyはドローンがその解決策になると信じている。同社は決められたエリアを自動飛行して侵入者を検知/録画し、動き回って侵入を防ぐドローンを生み出した。

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Mentat – 若手プロフェッショナルの職探しをサポート

求職活動は骨が折れるが、ミレニアル世代にとってはなおさらだ。職探しはますます運任せの乱射状態になりつつあり、若い世代の求職者は何十社もがずらりと並ぶ巨大求人サイトに腰が引けているようだ。この問題に立ち向かうために、Mentatは履歴書のチェック、アプリからの書類送信、面接の管理を自動化して、応募プロセスの完全な変革をねらう。同社の収益は前週比40%の成長を示し、先月の収益は7万ドルだった。Mentatはニューヨーク市立大学(CUNY)での有料パイロットをローンチ予定で、これにより最大500万ドルの経常収益が年内に見込まれる。

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Women Who Code – 女性エンジニアの成長をサポート

Women Who Codeの掲げるビジョンは、データとコミュニティの融合によって、IT業界における女性の地位と幸福度を向上することだ。現在までにメンバー8万人以上のネットワークを築き上げ、開催したイベントは4200件にのぼる。この非営利団体では女性にとって重要な職務要件を求人案件に表示して女性をサポートする。情報の透明化によって、業界のエコシステム全体におけるより良い慣習を推し進めるのがねらいだ。

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Metapacket- Malware corporate firewall

マルウェアはデータ改ざんの事実すら知られぬままシステムに大惨事をもたらす可能性がある。Metapacketは、アウトバウンドのトラフィックが実際に人間によって生成されたものかを検出してマルウェアを抑止するソリューションだ。 同社のファイアウォールはこうした性能を備えたものでは世界発であると自負している。また、この技術があればSonyとDNCのハッキングは防げたとも話す。

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Raptor Maps – ドローンを活用した農業分析

農場経営者にとって、自分の畑のどの部分で収量が上がっているかを知るのは難しい。Raptor Mapsは、ドローンとトラクターに取り付けたセンサーで農地の分析とA/Bテストを行い、農場経営者はどの種子、肥料、農薬が最も効果的なのか知ることができる。Raptor Mapsは増収や、より健康的な作物を産出するサポートも提供する。同サービスは1エーカーあたり100ドルを課金し、すでにマクドナルドとコストコ向けの生産農場で有料のアルファ版を提供開始した。いずれは食料品チェーンや卸売業者向けに、作物の生育状況データの販売も可能になるという。

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Scale – 人間の労働力に最適化したAPIを提供

ScaleはAPIを介して、多数の人材に向けて繰り返し型タスクの完了をリクエスト可能にする。Mechanical Turkでは品質管理上の問題があるし、業務プロセスのアウトソーシングはAPI経由で呼び出せないうえ、そうした大手アウトソーサーはスタートアップとの協業には不向きだ。たとえばHouzzの開発者はScaleを使って、自サイトの物件リストから重複と価格のミスマッチを洗い出した。Teespringの場合はユーザー生成コンテンツのモデレーションとカテゴリ分けにScaleを使っている。Scaleは前週比40%の成長を見せ、売上総利益は50%以上となっている。コンピューターが細かい作業をすべてこなすのは無理だが、これでこなせない仕事を人間に頼めるようにはなった。

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SimpleCitizen – TurboTaxの移民申請版

毎年1300万人以上のアメリカ在住者がグリーンカードや市民権の申請書を準備し、その完了に何週間から何カ月も要している。SimpleCitizenは移民に関する書類準備プロセスが「ほんのわずか」楽になるよう目指す。249ドルの料金で、申請プロセス全体をわずか数時間に短縮する。SimpleCitizenは過去30日間で4万ドルの収益を上げ、90カ国の個人または家族による書類準備をサポートした。次なる目標はビザ申請プロセスを簡単にすることだ。

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Yoshi – 「サービスとしての」カーメンテナンス

「ガス欠時のガソリン配達」と聞けば、直感的に自家用車を思い浮かべる人が多いだろう。しかしバスや公用車、自動車ディーラーの在庫車なども、待機時間こそ長いが、肝心な出番にはスムーズに作動せねばならない点で切迫度は同じだ。Yoshiはこのような市場への参入に成功し、これまでにない「ガソリン配達」を月々15ドルの会費と、ガロンあたり24セントのマージンで提供する。同社では毎日車に乗っているオーナーも視野に入れている。エンジンクリーナー販売のほか、タイヤとワイパーブレード交換、洗車や車内クリーニングなどの追加サービスを組み込むことで、さらに大きな市場に食い込み、40から50%のマージン増収をねらう。YoshiはすでにFirestoneなどの企業と提携済みで、1カ月以内にデトロイトの自動車メーカーともパイロットをローンチ予定だ。

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Squire – 理髪店のためのOpenTable

ほとんどの理髪店では、いまだに電話と紙とペンか、時代遅れのサロン向けソフトウェアで予約を受け付けている。Squireを使えば、顧客は1ドルの手数料でモバイル端末から予約が可能になる。Squireのファウンダーは顧客のニーズを理解するために自ら理髪店を所有・経営していたという。理髪店がSquireに登録すると、Squareが代理で顧客を見つけ、やがて顧客はSquireの有料ユーザーとなる仕組みだ。収入は理髪店1件あたり毎月1000ドルで、米国には30万件の理髪店がある。よくスタートアップを指して呼ぶ「X for Y(YのためのX)」という言い回しは使い古された感もあるものの、たしかにSquireは既存のやり方を効果的に置き換える方法を見出したのかもしれない。

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Starcity – サンフランシスコの快適な共同住宅サービス

サンフランシスコの住宅危機は深刻だが、「平均的」収入層で住まいを探す人たちを救済する技術的ソリューションをシリコンバレーは提供できていない感がある。Starcityはサンフランシスコで未使用となっている何百万平方フィートもの住居スペースを活用し、快適な共同住宅サービスの構築を目指す。同サービスならば1ベッドルーム1バスルームのユニットを、驚くほど高額な平均的スタジオルーム(訳注:米国都市部にある単身者向け不動産物件)の賃料の約半分で借りられる。

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Vote.org – ビッグデータで選挙動向を探り出す

Vote.orgは政治に費やされる大金を、より大規模な得票データの探り出しによって覆すことを目指す。Rock The Voteのようなグループは、セレブや大企業との強大な協力関係を構築して世論調査結果の底上げを狙うが、ほとんどの場合、最も強力なデータツールは政党の手中に留まったままだ。非営利団体のVote.orgは、最大限ターゲットを絞り込んだデータを投票推進運動に応用する意向だ。今後は特定の都市部に住む120万人の有権者にリーチする予定で、今年は競争の激しい選挙に合計102億ドルを有権者1人あたり12ドルから315ドルの間で投じる予定だ。Vote.orgが十分な資金を得られれば、SMSを活用して政治的エンゲージメントにもインパクトをもたらすだろう。

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Coub – 動画ループのためのYouTube

動画視聴者の60%は、実最初の10秒も見ていないという。 Coubはこうした視聴者をターゲットに、短い動画ループを提供するサービスだ。直感性を重んじたプラットフォームで作成されたループ数は毎月4倍のペースで増えている。ユーザーはYouTube、Facebook、UploadHeroの動画からフィードしてベストシーンを切り取り、音声も重ね撮りできる。Coubはその規模からは考えられないトラフィックを獲得しており、人気GIFの動画バージョンも含めて再生回数は8億回にのぼっている。

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Xberts – 中国の卸売製造業者向けプラットフォーム

Xbertsは、中国のハードウェア製造業者を世界中の消費者へと直接つなぐネットワークの構築によってAlibabaに挑む。中国には12万件のハードウェア製造業者が存在し、その84%は卸売チャネルを通じて製品を輸出している。Xbertsはインフルエンサーからのレビューに基づくプラットフォームを構築し、ユーザーと製造業者間の関係をはぐくむことを目指す。これまでに1万人以上のインフルエンサーによるネットワークを構築し、現時点で450件の製造業者を擁している。

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Lollicam – アジア市場向けセルフィ動画

韓国で1年前にローンチしたLollicamは、当時で500万件のオーガニックインストールを記録した。Snapchatと同様、Lollicamではユーザーが500点ほどのスタンプライブラリを使って動画を作成できる。同社はアジアのティーン層でわずか1%しかSnapchatを使用していないことから、アジア市場に打って出られると確信する。成長の強化に向けてDisney、Pixar、Samsungなどの企業との提携に向けて動いており、映画『ズートピア』のプロモーションキャンペーンでは、同作品のキャラクターを使った動画100万本の作成があった。

Lollicamに関するTechCrunch記事はこちら

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OMG Digital – アフリカ向けBuzzFeed

アフリカのメディア会社は、モバイルやミレニアルの趣向に沿うようスピーディーに対応できていない。そこでモバイルに特化したコンテンツを提供するのがOMG Digitalだ。月間ユーザー数は600万人で、ユーザー1日あたりの利用時間は14分、わずか6カ月前にローンチしたばかりだ。ユーザーの90%はモバイルユーザーで、Guinnessやアフリカの電話・通信会社との広告契約も締結予定だ。BuzzFeedのモデルをユニークな市場に合うようコピーしたOMG Digitalは、アフリカのミレニアル向けに最適化された読み物を提供可能にした。

OMG Digitalに関するTechCrunch記事はこちら

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Wallarm – スマートなウェブアプリケーション向けセキュリティ

WallarmはアプリケーションとAPIの平均的な利用プロファイルの構築によってセキュリティーを提供する。さらにこのプロファイルをベースに、悪意のあるハッキング脅威と通常のリクエストを迅速に区別し、効果的に誤検出をゼロにする仕組みだ。これまでにウェブユーザー1億人を擁する計60社がWallarmと契約した。この非営利法人の月額経常収益はYC期間中のみで2倍となり、10万ドルに達した。

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The Athletic – 購読方式の有料スポーツニュース

本気度の高い地元スポーツファンは、ひいきのチームであれば料金を払ってでも、全国版メディアや広告付きメディアでは取り上げないようなニュースを知りたいものだ。The Athleticは新しいスポーツメディアで、ファンは月額利用料7ドルを払うとESPNなどのパブリッシャーから雇った人気ライターのコンテンツを、広告のないすっきりとしたプラットフォーム上で読める。シカゴではすでに2000人の購読者がいて、毎週18%のペースで成長しているという。同サービスは顧客の獲得に1人あたり14ドルを費やしているが、わずか2カ月で採算が取れるようになっている。The Athleticチームは堅ろうなスポーツメディアの巨人Stravaを構築し、今後は町一番のスポーツニュース源をめざして200以上の市場へ拡大を目指している。

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SMARTSITE – 建設現場での危険物検出デバイス

SMARTSITEは、建設現場で浮遊粒子と紫外線照射をその他の物質から判別する検出デバイスだ。情報を年中無休で24時間収集し、データをリアルタイムでスーパーバイザーのダッシュボードに反映する。同社のバリュープロポジションは「負傷を減らし、訴訟を減らす」というシンプルなものだ。9月末までに建設現場40か所がこの技術を導入予定だ。同社はまた6件あるパイロットプログラムを最大240万ドルの年間経常収益へと転換するべく動いている。

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Suiteness – ホテル・スイートの予約プラットフォーム

高級ホテルのベストルームはExpediaやPricelineには載らないし、場合によってはホテルのウェブサイトにすら掲出されない。しかしスタイリッシュな旅や大人数での旅を望むなら、そうした部屋こそ予約したいだろう。Suitenessはユニークな客室を閲覧・予約できるプラットフォームを提供する。平均予約価格は2194ドル。顧客獲得単価は138ドルで、315ドルの収益を得る。つまり初回の予約から採算が取れることになる。Suitenessのプラットフォーム上にはWynn、Venetian、Cosmopolitanなどの高級ホテルのスイートが3万室並び、今後は予約可能な客室を100都市30万室にまで増やす予定だ。Airbnbの成長の背後には通常のホテル客室に入りきらないグループ客の存在があったが、Suitenessならばさらに快適な滞在先を提供できそうだ。

Suitenessに関するTechCrunch記事はこちら

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Mosaic – プロがスマートフォンをセットアップ

正しいモノのインターネット(IoT)デバイスの購入は難しく、そのインストールとなればさらに難しい。Mosaicはその購入プロセスを導き、自宅に技術者を派遣してインストールしてくれる。加えてスマートフォンを管理するためのソフトウェアのサブスクリプションも提供する。Mosaicはインストール、ソフトウェアからの定期収益、新規の共同住宅全体向け一括販売などで大きなマージンを期待できる。IoTのトレンドがいよいよ勢いを増し、使えるデバイスがついに提供開始となった今、Mosaicはあなたのギークな住まいの「ギーク部隊」(Geek Squad)となるかもしれない。

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以上がY Combinatorの2016年夏期参加スタートアップ企業のうち、デモデーの初日にピッチした44社の紹介だ。2日目の残り48社については、以下の記事で紹介している。

配送ロボットからフィンテックまで、Y Combinatorデモデー2日目の48社を紹介

原文へ

(翻訳:Nozomi Okuma / Ayako Teranshi)

YCombinatorが研究プロジェクト「都市のあるべき姿」を推進、SimCityのファンはぜひ参加を

alternative energy solar cell for the city

あなたは、新しい都市を設計したい、と思ったことはあるかな?

子どものころから長年、SimCityやLegosにはまっていた人たちに、幸運が訪れるかもしれない。YCombinatorが今、都市の住宅問題や公共施設の設計といった都市の問題の解決を目指す研究プロジェクトのために、都市問題/都市研究の一匹狼のような人たちを探している。

スマートシティというはやり言葉は、今では平凡で月並みな言葉になりつつあるが、でもYCは、起業というこれまでなかった視点からこの問題に取り組もうとしている。

YCが、公共サービスに実在する問題とスタートアップのアクセラレーションという二つのものを混ぜあわせようとするのは、これが初めてではない。同社は今、ベーシックインカムを市の施策として一般化した場合の影響を調べるために、オークランド市のプロジェクトに協力している。YCの計画では、一部の住民に年額計150万ドル近いベーシックインカムを提供し、彼らのその後の生活をコントロールグループ(対照群)と比較し調査する。

またYCの最新のプロジェクトのもっとも意欲的な目標は、都市にとって絶対必要不可欠な規制や規則を100ページ以内にまとめることだ。このプロジェクトには、ダイバーシティ(女性、非白人雇用)の増加や行政への市民参加の目標を、データ分析をもとに策定する、という仕事もある。

州のレベルでは、政策立案へのデータの利用を、主に州議会が先導してきた。2007年には、メリーランド州知事O’Malleyが、州データの一般公開で注目を浴びた。その事業は、透明性を確立し、また行政効果に関するデータの重要な分析結果を具体的に政策に反映していくことが、目的だった。

YCでは、Adora Cheungがこのプロジェクトをリードする。Cheungは、かつてY Combinatorが支援したHomejoyのCEOだった。Homejoyは現代的に合理化された清掃サービスを提供したが、労働者の待遇をめぐる法的問題で閉鎖した。

このプロジェクトについては、続報をお待ちいただきたい。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Y Combinatorデモデイ登壇120社を全部まるっとご紹介(Day2後編)

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訳注:これはシリコンバレーで随一のアクセラレーターとして知られるY Combinatorが年に2度行うデモデイを紹介する記事の翻訳記事です。Day1、Day2でそれぞれ約60社のスタートアップ企業が登壇していて、以下の4本の翻訳記事で30社ずつ紹介しています。この記事はDay2の後編です。

Mux –動画用AWS
従来の動画配信サービスはオンラインに移行し、Netflixのようなサービスを提供したいと考えているが、そのようなテクノロジーを持ち合わせていない所が多い。Muxはオンラインに移行しつつある、4000億ドルのテレビ業界にサービスを提供する。最初のプラダクト群はパフォーマンス解析を行うもので、企業がNetflixがしているようにバッファー率やロード時間を知るためのものだ。次に動画のホスティング、ストリーミング、再生機能を提供するという。Muxはすでに数十万のストリームをモニタリングしていて、このチームは以前手がけた動画ビジネスZenCoderを3000万ドルで売却し、TwitterやInstagramが使用している動画プレーヤーvideo.jpを構築した。Muxはどんなチャンネルやスタジオでも、Netflixと対抗することを可能とするサービス提供者となるかもしれない。

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iSono Health –自宅で乳がん検査
現在、乳がんのハイリスクにある女性が860万人にいる。iSono Healthは、女性が乳がんがあるかを簡単にスキャンして調べることを可能にする。iSono Healthはウェアラブル端末に3D超音波技術を搭載したもので、自宅でも使える。自動で画像を生成し、何度も使用可能だ。放射線を使用せず、たった2分で行うことができるので、毎月スキャンすることで変化を検出したり、状態をトラックしたりすることができる。iSono Healthは来年ローンチ予定だが、まだこのプロダクトの価格は決まっていない。

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Pluot –サービスとしての大型画面の動画カンファレンス
Pluotはお手頃価格のカンファレンス用ソフトウェアで簡単に使えるという。動画カンファレンス市場は現在20億ドル規模で、Pluotは次の9900万の会議室にサービスを届けることを狙っている。ファウンダーによると、電源に差し込んで設定するのにかかるのは5分だという。PluotのチームはすでにFortune 500に名を連ねる企業に累計2000万ドルの動画カンファレンスサービスを提供し、ファウンダーはさらに成功を重ねるため、ハードウェアは無料で提供し、1会議室につき毎月50ドルでサービスを提供したい考えだ。600億ドルのARRを目指している。

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Gigwell –エージェンシー用予約ソフトウェア
予約エージェンシーは、メール、ワード書類、PDF、スプレッドシートといった複数の旧式システムに依存している。Gigwellはミュージシャンや著名なスピーカーといったエンターテイナーのスケジュールを押さえるためだけにデザインされた一連の予約ソフトウェアを提供する。代理店が自動で契約者やツアー日程を作成し、請求も行うことができる。Gigwellは月に100ドルから600ドルの価格でサービスをエージェンシーに提供する。また決済毎に1%から6%の手数料を得る。ミュージシャンは大抵、収益の70%をツアーで得ていて、コンサートビジネスは成長していることから、エンターテイメントのための賢い予約システムが必要だ。Gigwellは正にそれを構築している。 GigwellのTechCrunch記事はこちら。

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Pulpix –動画内でのコンテンツレコメンド機能
最近の収益源が動画になったことから出版元はユーザーに動画を見て欲しいと考えている。Pulpixは出版元向けのサービスで、ユーザーに動画内で他のコンテンツを提案するものだ。これで20%多く視聴を増やすことができ、エンゲージメントを促すこともできる。GQ、WB、Viceを始め、30社以上がPulpixを利用していて、月の動画視聴は1000万回という。

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Emburse –クレジットカードの経費精算を楽に
Emburseは、カード支払いの経費精算を楽にするためのサービスで、オンラインで使用できる仮想カードも提供する。ユーザーに即時に通知可能でCFOの仕事が楽になるだろう。月次で30%のグロースがある。ShypやWealthfrontなどが利用している。Emburseはレファラルプログラムも行っている。Emburseで注文内容の確認、支払いなど、経費に関連する決済を管理できる。

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Copia –残った食料を寄付して税金控除を受ける
食べられずに企業が捨てる食料は膨大な量になっている。しかし捨てることは違法になりつつあり、余った食料を寄付しない企業には多額の罰金が課せられることもある。Copiaは、企業の余った食料を引き取るトラックを呼び、ホームレスのシェルターなどに食料を届けるサービスを展開している。Copiaは必要な手続きも行う。企業は税金が控除され、Copiaはその25%と食料を引取りに行くための料金を得る。Copiaはすでに税金控除で160万ドル分を削減し、2016年の収益ランレートは100万ドルだ。食料を捨てることは倫理的に間違っているだけでなく、違法になりつつある。Copiaは企業が正しいことをして、税金控除を受けるための手助けをする。

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StartClosing –家屋の修理のためのマーケットプレイス
ハリケーンや洪水など大きな自然災害は、コールセンターに電話が集中する。だが、個人の修理工に依頼すると個人情報が売られてしまうかもしれない。このスタートアップは、大きな自然災害に起きた後に使える、修理工のプラットフォームを作り、保険会社や修理工とのやりとりを楽にする。StartClosingはこのプログラムで、見込み客のコンバージョン率を3倍にすることができたという。ローンチからすでに見込の売上が7万5000ドル、収益6万ドル、月次のグロースは78%という。ファウンダーは嵐による被害修繕の事業に行っていた経験があり、その時の成功を繰り返したい考えだ。

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Sharethebus -会場やイベント企画者のためのバスのチャーター管理

バスチャーター業界もテクノロジーを上手く活用できるだろう。Sharethebusは、イベント参加者、グループやスポートファンとネットワーク上の3000のバス会社とつなぐサービスだ。Sharethebusから乗客は、予約したバスをリアルタイムでトラックし、ドライバーに到着が遅れているかどうかなどメッセージで連絡を取ることができる。この12ヶ月で、Sharethebusは1200回のバス移動で5万人以上の役に立った。1年の予約は累計100万ドル相当に達した。今期だけで、Sharethebusでのバス予約は累計50万ドルとなった。

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Monthli –自治会用ソフトウェア

Monthli believes property managers are path to more than 360,000 HOA’s. The startup brings insight to property managers with a platform to help empower them to check on properties with booking and tracking capabilities. It currently has lead generation with 5,000 homes and works on commissions and direct services in a $2 billion industry.

Monthliは、物件所有者が36万のHOA(自治会)とをつなぐ。このスタートアップは、物件所有者に物件の予約やトラック機能で状況確認するプラットフォームを提供する。現在、見込み客で5000の住宅を獲得し、手数料とサービス提供により20億ドル市場を対象とする。

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Perlstein Lab –希少疾患の治療薬の発見を自動化
ロングテールにある7000の珍しい疾患は、このペースだと治療法を見つけるのに400年かかる。しかし、12人に1人は希少疾患を患い、回復するためにそれぞれ50万ドル支払っている。Perlstein Labは、CRISPRの遺伝子配列を編集し、みみず、ハエ、魚で検証して病の治療法を探すという。 Perlstein Labは治療薬を販売するか、ロイヤリティを得るために治療薬のライセンスを取得する考えだ。すでに大手製薬会社と契約を交渉していて、業界が対応するには少数過ぎる患者グループと協力している。理論的で、テクノロジーによる治療薬検証は、最終的にはほんの少数の人しか患わない病にも治療薬を提供できるようになるかもしれない。どの命も平等に重要なものだ。 Perlstein LabのTechCrunch記事はこちら。

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Index -企業のリレーション管理
LinkedInはユーザーを他者に紹介しようとしているが、少なくとも私たちの経験では、あまりうまく行っていないと言えるだろう。Indexはユーザーの受信箱のデータに基いて、新しく会う人を紹介したい考えだ。Indexはユーザーがメールを送受信している相手や返信の早い人を良い人脈であると認識する。Indexは8週間前にサービスを開始し、すでにBoxやAtomicoといった15の会社でパイロット検証を行っているという。利用料はユーザー1人辺り、月額50ドルだ。

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Interstate Analytics –広告版Mixpanel
Interstate Analyticsはオンライン広告用のアナリティクスツールだ。アメリカの広告主は、昨年500億ドルをオンライン広告に費やした。しかし、広告主はまだエクセルのスプレッドシートで広告に使った費用をトラックしている。Interstate Analyticsのトラック機能とデータ解析に基づくターゲティング機能では、特定のオーディエンスを見つけてまとめることができる。それらは簡単にGoogle、Twitter、Facebookと同期可能だ。Interstate Analyticsは3ヶ月で9倍に成長し、アナリティクス機能は始まりに過ぎないという。Interstate Analyticsはこの問題を着手した最初の企業であり、年間20億ドルの収益を得るチャンスがあるという。

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SendBird –モバイルアプリとウェブサイト用のチャットAPI
チャットがあるとアプリは使われやすくなるが、構築するのは複雑だ。SendBirdはサイトやアプリ用にUI、SDKとバックエンドを提供していて、5分で設定できるという。SendBirdは1対1のチャット、グループ・メッセージ、クロスプラットフォーム同期、領収書読み込み、不適切な言葉のフィルター機能がある。すでにeBay、SK Telecomなど多数のクライアントを抱え、日に100万メッセージを処理しているという。SendBirdのチームは、500万ユーザーのゲームを1000万ドルで売却した経歴を持ち、SendBirdでは大手のメッセージアプリを倒し、全てのアプリにチャット機能を届けることを目論んでいる。SendBirdのTechCrunch記事はこちら。

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InnoVein –血管に人工弁
血管医療はアメリカで大きなビジネスで、合わせて400万人が年間何百万ドルを治療に費やしている。InnoVeinは血管に入れる人工弁を制作し、治療に役立てたい考えだ。InnoVeinは羊でのトライアル検証で成功を収め、2017年Q1から臨床試験を始める予定だ。

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NetBeez –ネットワークをモニタリングするハードウェアとソフトウエア

NetBeezはネットワークをモニタリングして、ユーザーが気づくより前に問題を検出する。イントラネットのダウンタイムは企業に1時間30万ドルのコストを強いる。ユーザーはIT部門よりネットワークが落ちていることに敏感だ。NetBeezはネットワーク上のセンサーを使って、ネットワークが落ちていることを検出し、IT部門の担当者に通知する。これでユーザーがわざわざ連絡しないでもすむようになる。NetBeezは毎月継続した収入が3万4000ドルあり、過去4ヶ月で4倍の成長があったという。NetBeezは1000以上のオフィスで使用され、アメリカ潜在顧客560万のオフィスにこのプロダクトでリーチしたい考えだ。

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Castle –サービスとしての物件管理
アメリカ人の15人に1人は、賃貸物件を保有しているが、人は大家の仕事ややりたがらない。入居テナントを探し、賃貸料を集め、メンテナンスを行い、緊急事態に対応するのは簡単なことではないからだ。既存の物件管理サービスは高額な割にサービスも悪い。Castleは自動化とオンデマンドで人に仕事の依頼をし、1人のアカウント管理者が120の物件を管理することを可能にする。これは通常の管理人が扱う物件数の最大4倍だ。物件ごとに月79ドルで利用でき、Castleで物件管理が簡単になれば350億市場を勝ち取ることができるかもしれない。ソフトウェアは地主の牙城を崩している。CastleのTechCrunch記事はこちら。

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Lygos –イースト菌による化学製品開発

現在、およそ7万の化学品が制作されているが、その99%が石油から作られている。Lygosはイースト菌を使い、糖を特殊な化学品に変える。これで主要な工業化学品の生産コストを3倍削減できるという。Lygosはイースト菌の技術で生産する10の化学品を確定した。最初はマロン酸で、すでに販売を開始しているという。

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Yardbook –住宅の景観管理企業のためのビジネス・ソフトウェア
住宅の景観の手入れの仕事は簡単なようだが、カスタマー管理、スケジュール管理、支払いと多くの作業が要求される。Yardbookはそれらを全てウェブとモバイルソフトウェアで管理するためのサービスだ。クライアントは何時間も削減し、1年の平均収入を32%向上させることができるという。すでに景観管理を行う企業1万社が登録し、17万の住宅を管理し、5600万ドル分の取引が行われたという。Yardbookは次に取引手数料の導入と有料のマーケティングサービスを展開する計画だ。Yardbookは基本的にオフラインのビジネスだが、テクノロジーを活用できないということではないことを示している。YardbookのTechCrunch記事はこちら。

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Podium –オンライン上の評判とレビュー管理

オンライン上のレビューはビジネスを活かすことも殺すこともできる。しかし、最上級レストランか町で最低品質の店でもない限りレビューを得ることは困難だ。Podiumはビジネスがオンラインレビューをネット上のサイト、例えばGoogleやFacebookから集めるのを助けるサービスだ。Podiumは1月に1万ヶ所を対象に、3企業とパイロット版を開始した。現在までにPodiumのARRは300万ドルとなった。

50 Podium

Bonsai – フリーランス向け契約書と決済ツール
ホワイトカラーのフリーランサーは、究極的に1人でビジネスを行っている。事務作業も、会計士も弁護士の役割も果たさなければならないが、そうする方法を知らない人も多い。さらに仕事の50%は支払いが遅れたり、支払われるべきでも支払われないことがある。Bonsaiはシンプルな契約書と支払いツールを提供し、フリーランサーはそれを用いてクライアントと契約し、Bonsaiが指定した日までに支払いがあることを確認する。Bonsaiは月19ドルのプレミアム版を近々リリースする予定で、追加のワークフローに対応したり、エスクロー、集金、事前支払いを管理するためのツールも開発する。現在フルタイムのスキルのあるフリーランサーは1000万人いて、Bonsaiは彼らが成熟したビジネスと同じように仕事ができるようにする。BonsaiのTechCrunch記事はこちら。
51 Bonsai

Compgun –営業人員の報酬ソフトウェア
どの業界の営業チームも大きな課題を抱えている。営業手数料6000億ドルが支払われているが、多くの人はまだエクセルとメールで管理している。この2つの方法はエラーが発生しやすい。Compgunは、企業が営業手数料を計算し、最適化するツールだ。また、企業は月末を待たずとも、手数料管理をリアルタイムで行うことができる。Compgunのアイディアは営業人員に手数料の額を開示することで、販売パフォーマンスを高めることができるというものだ。

52 Compgun

Hingeto –洋服のプライベートブランドを制作するためのクラウドファンディング
アパレル会社は、誰も購入しないプロダクトの製造に多額の資金を無駄にしている。ブランドのCoachは昨年、販売できなかった財布や他の製品など合わせて3000万ドル分を焼却処分した。Hingetoは、洋服ブランドはデザインだけを提供し、購入された時だけ製造できるようにするサービスだ。確立したブランド向けのKickstarterのようなもので、Hingetoは売上の15%を得る。Hingetoのチームは以前のビジネスで多数のブランドと協力してきた経験がある。クライアントの売上を20%増加を助けるという。ブランドは何が人気になるかを当てずっぽうに賭けなくとも、売れるものだけを作ることができる。

53 Hingeto

Elucify – 不備のあるCRMデータを自動修正

カスタマーリレーションの管理ツールはまだ改善の余地がある。営業人員はCRMに登録した連絡先に情報を追加したり、修正したりするのに多くの時間を取られているからだ。Elucifyはそれらのシステム内の連絡先追加と修正を自動で行うソフトウェアだ。Elucifyは公的なデータをクロールして、月に2億5000万のデータポイントを処理することでこれを実現する。また、カスタマーがプロダクトのデータ作成に手を加えるkとおも可能だ。Elucifyは32億ドル市場を狙い、ARRは3万ドルという。

54 Elucify

Unima –早くて安価な診断試験紙
現状の血液検査は1回20ドルかかり、結果を知るまでに数時間、あるいは数日かかる。研究機関にサンプルを送る必要もある。Unimaの試験紙は各1ドルで、たった15分で、経験がない人でも使うことができる。なぜならUnimaはvNARという検査に使える抗体を発見したからだ。血液のサンプルを取り、紙のミクロ流体技術端末に入れる。15分経過したらスマホで写真を取ると、3秒で結果を知ることができる。HIV用と肺結核用の最初の検査では従来75%の正確さしかなかったが、これは96%の正確さという。Unimaは来年にでも市場に届ける計画で、インフルエンザ、デング熱、性感染症の検査を用意するという。

55 Unima

Kip Health –心理療法士と患者のコミュニケーションツール
毎年アメリカ人の5人に1人はメンタルヘルス上の疾患を患う。Kip Healthは計測可能なデータでセラピーの質を改善することをミッションに掲げている。来年から臨床医に求められることだ。Kipは患者が1日を通して、症状や状態をトラックすることができるモバイルアプリだ。そのデータはセラピストと共有され、セラピストはその情報をもとにその人に合わせた治療法を提案することができる。この6週間で、Kip Healthは90名の療法士をプラットフォームに追加した。

56 Kip Health

StrongIntro –従業員の知り合いを採用することを助ける
採用は大手企業にとって最も重要な課題だ。紹介はチームを成長させるのに最も良い方法だが、多くの企業は十分な人数を確保できない。StrongIntroは企業が従業員のメール、Facebook、LinkedInでつながっている人を収集し、募集している職のレファレンスにすることができる。彼らに採用に関するメールを送ることができる。StrongIntroは採用した人材に対して10%の手数料を得る。すでにZestyやTeespringといった企業に導入され、レファラルを15倍から20倍にすることができたという。会社のカルチャーを維持しつつ、チームを知的な方法で構築する方法を提供している。

57 StrongIntro

Birdly –Slackから法人向けソフトウェアを使う
Slackは巨大なプラットフォームになった。他の企業もSlackのためにソフトウェアを開発している。BirdlyはIntercom、Salesforce、Zendesk、Stripeといったサービスから情報を取ってきて、共有するためのSlackボットを開発した。この2ヶ月で900社以上がBirdlyのボットを使用し、週の利用率が23%増加しているという。グロースを加速するため、Birdlyは更に多くの機能との連携を行う予定だ。

58 Birdly
開発の効率性は重要なことだが、指標となるベンチマークはない。立ったままのミーティングの数や書いたコードの量は、そのエンジニアの仕事の進捗を示す指標にはならない。GitPrimeは、コードの進捗を最初から最後までトラックするもので、離脱率や削除されたコードをトラックなど、様々な指標で実際の進捗度合いを測る。ソフトウェアエンジニアチームを持つ企業はどこもGitPrimeが必要だ。SolarCity、Ooyala、SpheroらはすでにGitPrimeを導入していて、月に73%の成長があるという。頑張ってコードを書くのではなく、賢くコードを書こう。

59 GitPrime

Reduced Energy Microsystems (REM) –低電力消費のマイクロプロセッサー
例えばスマホが1+1という単純な処理をするのに、JavaScriptを多用するウェブサイトをロードするより処理力を使わないと多くの人は考えるだろう。実際は全くそうではない。Reduced Energy Microsystemsは、非同期のプロセッサーを制作することで、単純な処理には時間を短縮できるようにした。商業的にも十分なもので、この特許を獲得済みの非同期プロセッサーのアプローチはすでにカスタマーのために実際のチップに搭載されたという。それは30万ドルの取引の一環だった。このチップは、完全に非同期のもので、プロセッサーを従来の2倍から3倍効率的だという。Reduced Energy Microsystemsはこの技術でIoT業界を狙っている。

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訳注:これはシリコンバレーで随一のアクセラレーターとして知られるY Combinatorが年に2度行うデモデイを紹介する記事の翻訳記事です。Day1、Day2でそれぞれ約60社のスタートアップ企業が登壇していて、以下の4本の翻訳記事で30社ずつ紹介しています。この記事はDay2の後編です。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

Y Combinatorデモデイ登壇120社を全部まるっとご紹介(Day2前編)

訳注:これはシリコンバレーで随一のアクセラレーターとして知られるY Combinatorが年に2度行うデモデイを紹介する記事の翻訳記事です。Day1、Day2でそれぞれ約60社のスタートアップ企業が登壇していて、以下の4本の翻訳記事で30社ずつ紹介しています。この記事はDay2の前編です。

「食品、住宅、ヘルスケア、移動手段。生活に必要なものを改善し、お手頃価格で」。パートナーのPaul Buchheitによると、Y Combinatorの2016年冬季デモデーの2日目に登場するのはそのようなスタートアップだと話した。

Buchheitは大きな野望についてこう語る。「この分野の課題はスタートアップが解決するためには大きすぎたり、複雑すぎたりするように思います。しかしKyleとDanがCruiseで示したように、最も難しい課題に取り組んでいるところが投資に最も適しています」。彼はGMが10億ドルで買収したCruiseを引き合いに出した。CruiseはYC卒業のスタートアップで、自動運転車のテクノロジーを構築していた。

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Y Combinator partner Paul Buchheit

今日も会場は人でいっぱいで、昨日は金持ちの投資家さえ床に座らなければならない状況だったが、椅子の数も追加されていた。Buchheitは2005年夏の最初のYCバッチについて「当時は誰もデモデーに行こうなんて思っていませんでした」と笑いを誘った。会場から「デモデーに来たいなんて思った人はたった15人だった」と言う声が聞こえた。今では、数百名のVCがプレゼンテーションに熱い視線を送っている。

ここ数年、Yコンビネーターはこれまで多かったアプリ以外にも幅広い業界のスタートアップを受け入れるようになった。例えば、バイオテック、エネルギー、ハードウェア、国際間の物流などだ。私たちが以前投資家に話した時、彼らはそのような企業を評価するための専門知識が足りないかもしれないと不安を口にしていた。

YC会長のSam Altmanは私に、今では多くのVCが「他分野の専門家を採用」し、知識のギャップを埋めているという。彼は「チーフ・サイエンス・オフィサーを採用することが最先端のことになりました」と話す。結果的に、投資に関してはこれらの分野のスタートアップは従来のソフトウェア開発の他の企業を「少し上回るか、同等くらいの成果を出しているようだ」と話す。

Computer History Museumに登場したスタートアップで公表できる59社は以下の通りだ。

Spinal Singularity – 改良カテーテル
昨年、500万人以上がカテーテルを使った。Spinal Singularityは、20億ドル規模の尿道カテーテル市場に、インターネット接続カテーテルで参入する。このカテーテルは磁気バルブを作動させることで、尿の排出をコントロールするという。このインターネット接続カテーテルは患部への負担が最小限ですみ、自宅でもカテーテルを挿入したり、取り外したりすることが可能だ。Spinal Singularityは今年から臨床試験を開始し、来年にもコンシューマーに直接販売することを計画している。

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Konsus –オンデマンド・フリーランサー
Konsusは企業がフリーランサーを探すこと、そしてフリーランサーがクライアントを探すのを助けるサービスだ。企業はコンテンツ執筆、マーケティング作業などのビジネスに関連するタスクをKonsusに送ると、Konsusがそのタスクに最適なフリーランサーを見つけ出す。Konsusは28週間前にローンチしてから、毎週10%成長しているという。収益は5万5000ドルに達し、売上総利益は40%だという。カスタマーの3社の内2社は、また仕事を依頼するために戻ってくるという。

2 konsus

Nova –営業メールを書くAI

営業メールは、定形のものより受取主の情報を鑑みた上で受取主の状況に合うものの方がパフォーマンスが良くなる。Novaは人工知能を使ってこれらのメールを自動で執筆する。Novaはウェブやソーシャルメディア上で、受取主に関してメールに載せる情報を検索する。例えば、受取主が最近ニュース記事に取り上げられていたことや特定の趣味についてなどだ。Novaのメールは人が書いたメールよりパフォーマンスが高い。Novaのメール開封率は67%で、クリックスルー率は11%だ。Novaは、毎月1ユーザーにつき99ドルの料金体系にする考えだ。アメリカ国内のB2Bの営業人員400万人をターゲットとする。すでにUberとMonsterと契約を取り付けたという。共同ファウンダーはセールスフォースのCMOだった人物で、Novaは効率の悪い営業メールを人工知能の正確性で置き換えたい考えだ。NovaのTechCrunch記事はこちら。

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Mason America –工業用にAndroid端末をカスタマイズ
心拍モニターやパッケージスキャナーなどの高額機械に頼るのではなく、Mason Americaは、彼らがライセンスする低価格Android端末を購入してほしいと考えている。Mason Americaはアプリへのアクセス、ソフトウェア更新、リモートで端末をトラックする機能なども提供する。Mason Americaは160万ドルで心拍モニター端末のライセンセス契約を締結した。

4 mason america

GetAccept –提案営業ワークフロー
GetAcceptは提案営業での受注を増やすためにこの分野に最革命をもたらそうとしている。営業担当者は提案書に動画を付けて送信する。パーソナライズされたリターゲティングキャンペーンを展開し、関わる人は電子サインによるワークフローに参加する。このスタートアップは業界の中で80%多くの受注が可能になったという。カスタマーのサービス利用料は月45ドルだ。GetAcceptは12月からの年間ランレートは20万ドルとなり、週ごとに23%の成長があるという。

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flexReceipts –紙のレシートをメールに
小売店は紙のレシートのために年間20億ドルを使っている。ビジネスがそれをメールに代えることで、重要な連絡先情報を収集でき、さらに個別のメーケティングメッセージをターゲティングすることも可能となる。flexReceiptsでそれが簡単にできる。flexReceiptsはSKY、数量、価格、場所などの情報を収集し、これらの情報を基にカスタマーのオフラインの購買行動をトラックすることが可能となる。収集したメールアドレスをFacebookのCustom Audiences広告や他のメールベースの広告ターゲティングに用いることで、flexReceiptsのクライアントは通常行う広告出稿より、クリックスルー率を10倍にすることができたという。flexReceiptsはオフラインの購入をトラックするクッキーを構築していると言える。

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PaveIQ –シンプルなウェブ解析
ウェブ解析やデータによるメーケティングには多くの時間がかかる。PaveIQは企業に月200ドルで、ウェブ解析とマーケティングデータの解析ツール、レコメンドなどを提供する。PaveIQは86社の有料カスタマーを抱え、収益がある。Four SeasonsやGreyhound UKなどがカスタマーだ。

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DeepGram – 音声専用の検索エンジン
DeepGramは、音声のテキスト書き起こしが未完成のスピーチでも検索を可能とする。通常、音声の書き起こしが完成していなければスピーチ内を検索することはできない。例えば、Siriは「Yコンビネーター」を「ホワイ・コントラクター」と聞き違えることがある。これまで人が単語を解析していたが、DeepGramでは人工知能による正確なスピーチ検索でその作業を代替しようとしている。チームには物理学者らが参加していて、録音された音声のウェブのあり方を変えようとしている。

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Drive Motors –車ディーラー向けオンライン自動車販売プラグイン

多くの車ディーラーは、ウェブサイト上だけで車の販売を完結させることはできない。通常の購入プロセスでは、ユーザーは最終的にディーラーと電話で話さなければならず、これは販売機会を逃している。Drive Motorsはカスタマーが家でリラックスしている状態で車の購入を可能とするプラグインを開発した。ディーラーの物理店舗が閉まっていても購入可能となる。ディーラーにとってこのサービスは手間を増やさずに売上を伸ばす方法だ。Drive Motorsはディーラーの既存の収支管理や在庫管理ソフトウェアと連携することができる。今後、オンラインで車のメンテナンスを提供することも考えている。Drive MotorsのTechCrunch記事はこちら。

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DoseDr –糖尿病患者を助けるiOSアプリ
患者がインシュリンの注射量を誤ると、症状が悪化したり、入院したりしなければならなくなる。DoseDrでは、糖尿病患者がモバイルアプリで自分の血糖値を入力するだけで、摂取すべき適切なインシュリンの量を知ることができる。今年の初め、DoseDrは5つのクリニックと50名のハイリスク患者とパイロットプログラムを行った。プログラムの最初の1ヶ月でDoseDrは、93%の患者を安全な数値内に留めておくことができた。

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PocketSuite – スモールビジネスの予約管理やカスタマーとのやりとりを簡単にするモバイルソフトウェア

PocketSuiteは地域の商店がスマホで店舗運営を行うことをサポートする。カレンダー、決済、メッセージ機能が1つのアプリで利用可能だ。ローンチからPocketSuiteは月毎の売上が38%伸びているとし、現在、1100のビジネスがPocketSuiteのプラットフォームでアクティブという。今月、それらのビジネスのPocketSuiteにおける流通額が100万ドル以上になったという。

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OpenTrons –3000ドルのインターネット接続された実験運用ロボット

ライフサイエンス分野におけるほとんどの研究は人が手で行っている。研究員がピペットで一つ一つ、試験管を満たしていくような退屈な作業を多くこなしている。OpenTronsは薬品を扱う研究室のプロセスを自動化することで、スピードを速め、人の作業を減らす。例えば、農家が自宅ガレージで作物の品種改良を行ったり、研究者が新しい素材を開発したりする際にこのプラットフォームを使用することで時間を短縮することができるだろう。

OpenTronsは自社を「初めてのライフサイエンスのためのPC」と銘打ち、ソフトウェアと試薬の両方を販売している。このスタートアップは中国のHaxclr8trでローンチし、2014年にKickstarterのキャンペーンで目標額を達成した。現在同社は月毎に50%成長し、ランレートは100万ドルになるという。400万人の生物学者が手で実験を行っているという。OpenTronsはそのような手作業で実験を行う研究所には470億ドル市場が眠っていて、そこで成長したい考えだ。 OpenTronsのTechCrunch記事はこちら。

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SunFarmer –持続可能なソーラービジネス構築を促す非営利団体
新興国はソーラーエネルギーを必要としているが、初期コストがかかる。SunFarmerは、寄付金を初期コストに充て、ネパールなどの発展国で持続可能なソーラービジネス企業を確立することを目的とした非営利団体だ。ソーラーパネルは学校や政府所有の建物などに設置する。病院施設に電気が送られ、学校では照明やコンピューターに電気を使用できる。SunFarmerが最初にネパールで設立した企業は2016年内に収益化が見込めるという。そして、新たに2カ国でローンチするために150万ドルを調達したい考えだ。ソーラーパワーを活用するのに無限に寄付が必要ではない。SunFarmerは補助金がなくともソーラーエネルギーが導入できるようにする考えだ。

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Msg.ai –チャットボット管理
チャットボットは今後カスタマーが企業とやりとりする定番の方法になるかもしれない。しかし、これらのチャットボットを複数のプラットフォームで同時に運用するのは困難なことだ。Msg.aiが提供する、情報を全て集めたダッシュボードではトレンドやカスタマーの意図を検出し、その分析結果を表示する。さらにはSalesforce Deskや Zendeskとも機能連携している。Msg.aiの知能とA/Bテストを活用することで、企業はチャットボットの強みを最大限活かすことができる。

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HistoWiz –がん治療のための組織病理学研究
研究者は細胞組織のサンプルを切ったり、付けたりするのに時間を取られている。研究者はHistoWizに組織サンプルを郵送するとHistoWizは代わりに研究用のデータベースを制作する。これで研究者は最大2週間の時間を削減できるという。研究者はスライドガラスをオンラインで確認することができ、さらにインターネット接続した顕微鏡に瞬時にリモートアクセスすることもできる。HistoWizのチームはがん研究者とコンピューターサイエンティストで構成されている。現在、世界中に400以上のカスタマーを抱え、年間ランレートは120万ドルだという。560億ドル市場の中で年間成長率は300%を達成している。

「これまで細胞組織データは1ヶ所に集まっていませんでした」とファウンダーのKe Changはステージ上で話した。「私たちはすでに世界最大のデータベースを所有しています」。

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ZenProspect –B2Bチームによるアウトバウンドのメールキャンペーンを強化するソフトウェア

アウトバウンドの営業を簡単にするため、ZenProspectは企業に最も資金が潤沢にある潜在顧客を探すのを手伝う。ローンチ後、ZenProspectは月に45%のグロースがあり、年間ランレートは100万ドルだという。売上純利益率は70%と収益が上がっている。現在、110の有料カスタマーを抱え、平均価格は月800ドルという。

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Loop Genomics –遺伝子ファブリケーションと診断のためのツール
DNA制作をスケールさせようとすると、エラーが発生しやすくなる。理由は、Loop GenomicsのファウンダーTuval Ben-Yehezkelによると、これまで少量の単位でしかDNAを扱えなかったからという。 Loop Genomicsは分子毎2ドルで従来より多くのことができるという。このスタートアップはパイロットプログラムに5万ドルを獲得し、年間2100万ドルのパイロット検証のカスタマーとしてTwist Biosciencesと協力する。さらに、彼らのテクノロジーは人のDNAを診断し、がんなどの病気を検出することができるという。これはLoop Genomicsにとってさらに300億ドルのビジネスチャンスがある分野と考えている。

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Locent –SMSの広告キャンペーン管理
メッセージが読まれる率を高めることに焦点を当てるLocent は、自動テキスト広告キャンペーンを製作するためのサービスだ。Eメールの開封率は23%だが、Locentは3分内に95%の開封率があるという。Locentは現在クリニックと協力し、薬を服用する時間になるとテキストメッセージで患者はリマインダーを受け取るテキスト配信を行っている。Locentは週に新規のカスタマー100社を獲得しているという。LocentのTechCrunch記事はこちら。

18 LOCENT

GoLorry –インドのトラック物流を可視化
インドのトラックの70%はオーナー自身が運転しているか、保有台数が10台に満たないオーナーが経営している。これではトラックによる配達サービスを利用したいビジネスにとって、トラックサービスを探したり、管理したりするのが難しい。GoLorryは、ビジネス、トラックオーナー、ドライバーをつなげるモバイルアプリだ。このアプリでドライバーが仕事を探したり、ビジネスが配達を管理したり、支払いを行うことができる。トラックによる物流市場はインドで1790億ドル規模と巨大で、国の成長とともに拡大している。GoLorryは物流業務をスムーズに行うために必要不可欠なサービスとなるかもしれない。

19 GoLorry

OSVehicle –電気自動車用シャシー

OSVehicleは電気自動車の「肝」を製作している。多くの人は電気自動車といえばTeslaなど、利用者が移動するための自動車を思い浮かべるだろうが、電気自動車市場にっはもう1つ別の自動車が必要とされる。そこでこのスタートアップが登場する。OSVehicleはすでに13社のカスタマーを抱え、これらのカスタマーだけでも3億ドルのビジネスチャンスがあるという。OSVehicleのチームは、BMW、Ducati、Vespaといった自動車業界からきた人材で構成される。6000億ドルの市場規模で、収益は30万ドル以上あるという。グローバルにも既存の自動車は電気自動車になることは間違いないと考え、市場は拡大することを想定している。このスタートアップは自動車製造会社が自動車を製造する時間とコストを半分にするという。

20 os vehicle

X-Zell –早期のがん検出
がんを早期の段階で検出することでたくさんの命が救える。X-Zellは簡単な血液診断で早期のがんを検出するという。健康な細胞を血液サンプルから取り除き、スライドガラスにがん細胞を乗せる。そこから病理学者が判定するという。テストではX-Zellの検出率は90%以上になるそうだ。

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Lattice –KPIの設置とトラック
従業員はそれぞれの目標値がどのように全体の目標につながるか見えづらい。Latticeは、全員が全体の目標を知り、チーム全体がまとまることを助けるものだ。Latticeは課題とソリューションを明確にすることで、透明性を促すという。このような目標設定に関連する市場は60億ドル規模になるという。

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Iron Ox –全自動グリーンハウス
農業の生産コストの3分の1以上は人件費だ。Iron Oxはグリーンハウスを自動で運営できる一連のロボットを開発した。これにより受注から作物の配送まで、人の手をかけずに行うことができる。Iron Oxはすでに農場での人の手間を10%から20%削減できるロボットを開発済みだ。現在、レタス、バジル、チンゲン菜を育てているという。Google Xのドローン配達研究所から人材を採用し、Iron Oxは農業自動化に向かって先陣を切りたい考えだ。

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Physio Health –従業員のための健康管理コーチ
Physio Healthは、雇用主のコストを削減するために従業員とメンバーの健康管理に報酬を与えるモバイル健康管理プラットフォームだ。健康維持のためのインセティブプログラムに取り組む従業員の割合は少ない。しかし、Physioのプラットフォームでは従業員の33%がアクティブに使い続けるという。これは他のプログラムの5倍以上という。従業員はモバイルアプリを使って、Fitbitのような他アプリと連携させる。従業員が健康的な行動をとると報酬が得られる。報酬も従業員が欲しいものを揃えているという。従業員は欲しいものが手に入り、企業はコストを削減できて、ブランドは多くの人に自社製品を届けることができる。Physioは他にもSaaSサービスとレファレルによる収益も得ている。このスタートアップはグローバル企業のカスタマーと協力し、3万2000人の従業員にサービスを提供している。彼らのチームはハーバードのMBA取得者、行動心理学者、ゲーマーなどが参画し、300億ドルの福利厚生市場の改善を目論んでいる。

Physiohealth screenshot1

SHRI –排泄物をエネルギー源に飲み水を生成する
6億人のインド国民は、トイレの設備が不足しているために外で用を足さなければならない。これは病気の感染を引き起こし、毎年50万人の犠牲者と多大な生産性の損失につながっている。インドのSanitation and Health Rights(SHRI)は、排泄物をメタンガスに変え、それは水のフィルタリングシステムの原動力となる。最終的にきれいな飲み水を作り出すことができる。SHRIはシステムを持続可能なものにするため、生成した水を地域のコミュニティーに販売する。たった4つの施設ですでに月間9万リットルの水を生成しているという。彼らは100万ドルを調達し、きれいな水とトイレを多くの人に届けたい考えだ。SHRIはYCのの中でも印象的なセリフでピッチを終えた。「世界でも最も重要なこの課題に対して少しでも関心があるなら、ぜひ話をさせてください」。

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Boom –高速旅客ジェット
大金持ちでファーストクラスにでも乗らない限り、飛行機の旅は結構しんどいものだ。ファーストクラスさえ、A地点からB地点までに行く時間は他と変わらない。Boomは最速の旅客機を目指している。Boomの旅客機は他のどの航空機より2.6倍速いそうだ。サンフランシスコから東京まで通常11時間かかるところ、Boomなら4.5時間で着けるという。最初の10のBoom旅客機はVirgin Groupが保有し、来年にもフライトを開始する。BoomのTechCrunch記事はこちら。

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TrendMD –医師向け記事レコメンド
良い医薬品が利用できるようになっていても、医師はその存在を知らないことがある。TrendMDは医師に知っておくべき医薬品の臨床試験などについて知らせる。TrendMDは2000以上の医療ジャーナルと協力し、50万クリックを得ている。医薬品会社は、900万人の医師にリーチするのに340億ドルを費やしている。TrendMDは医師にリーチする良い手段となるかもしれない。TrendMDは、自社がオンラインで医師にリーチできる唯一のチャネルであるという。TrendMDはエンベッドしたウィジェットを開発し、年間ランレートは5億2800万ドルだという。月のグロースは90%で、NatureやBMJといった主要ジャーナルと提携し、カスタマーのリテンション率は今のところ100%だという。

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Georgette Packaging
–サービスとしてパッケージング

Georgette Packagingは、印刷業界の仕組みを活用して1300億ドルの小規模ベーカリー向けパッケージ市場を狙う。ファウンダーのSarah Landstreetは、機械エンジニアリングとベーカリー経営という特徴的な経歴を持つ人物だ。ベーカリーはアメリカ国内だけで、11億ドルをパッケージに費やしているという。Georgette Packagingはすでにベーカリー向けパッケージを150のビジネスに販売し、ランレートは100万ドルだという。月の成長率は36%だそうだ。通常大量のパッケージを発注しなければならないが、カスタマーはGeorgette Packagingで100個単位の小ロットで購入が可能だ。

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mRelief –低所得者の食料費補助申請を手伝う非営利団体

年間110億ドルの食糧費補助金が申請されないのは、その書類提出のプロセスが難し過ぎるからだ。90分に及ぶ電話インタビュー、18ページに渡る申請書類、そして家族1人辺り10の書類が必要だ。mReliefは、食糧費補助の対象となる家族にテキストメッセージで10の簡単な質問を送付して作業を楽にする。mReliefで政府は時間を削減することができ、補助対象の家族には累計の収入が20%増える計算になる。mReliefはすでに5000家族をサポートし、シカゴ市と契約を取り付けた。ゆくゆくは自立した継続的な非営利団体として確立し、住宅補助や健康保険の申請、公共施設のアシスタントなどにも対応したい考えだ。mReliefのTechCrunch記事はこちら。

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Protonet –オンプレミスのDropbox
Protonetは安全なオンプレミスのクラウドストレージソユーションを提供し、ユーザーは設置に5分もかからない。現在Protonetを使用している企業は2045社あり、BMW、Audi、Airbusといった企業もその中の数社だ。Protonetはすでに400万ドルをプロダクトのためにクラウドファンディングで調達した。また、売上高が250万ドルになるという。ProtonetのTechCrunch記事はこちら。

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訳注:これはシリコンバレーで随一のアクセラレーターとして知られるY Combinatorが年に2度行うデモデイを紹介する記事の翻訳記事です。Day1、Day2でそれぞれ約60社のスタートアップ企業が登壇していて、以下の4本の翻訳記事で30社ずつ紹介しています。この記事はDay2の前編です。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

Y Combinatorデモデイ登壇120社を全部まるっとご紹介(Day1後編)

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訳注:これはシリコンバレーで随一のアクセラレーターとして知られるY Combinatorが年に2度行うデモデイを紹介する記事の翻訳記事です。Day1、Day2でそれぞれ約60社のスタートアップ企業が登壇していて、以下の4本の翻訳記事で30社ずつ紹介しています。この記事はDay1の後編です。

VINEBOX – グラス1杯分の単位でワインを配達するサービス

Vineboxは「グラス単位」でワインを配達する。ボトル1本のワインが配達される代わりに、利用者は1つ1つがグラス1杯分の容量になっているワインを3つ受け取る。サービス開始から3カ月で、これまで1万7000杯のワインを販売した。利用者は、飲んでみて気に入ったワインをVineboxのアプリで購入することもできる。

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MeterFeeder – 従来のパーキングメーターをクレジットカードに対応させる

米国には450万台のパーキングメーターが存在するが、その9割が硬貨にしか対応していない。MeterFeederを利用すれば、自治体はその古いパーキングメーターを安価にアップグレードできる。アップグレードされたメーターでは、ユーザーはGPSを使って自分が利用したメーターを割り出し、アプリ上でクレジットカードを使って利用料金を支払うことができる。駐車監視員にはタブレットが支給され、それを使って車のナンバーを参照し、MeterFeederを通して駐車料金が支払われているかを確認できる。アップグレードにかかるコストは、他のスマートメーターシステムの10分の1だ。駐車した人は、違反キップをきられるリスクを取るより、アプリ上で簡単に支払いを済ませようとする。自治体は嫌われ者の違反キップを減らしながら、収入を30%増加させることができるのだ。MeterFeederは駐車料金を15%カットし、毎週18%のペースで成長している。すでに3000個のメーターに設置済みで、つい先日カリフォルニア州パサデナの自治体と年間100万ドルの契約を締結した。昨年の米国におけるパーキング市場は300億ドルだった。MeterFeederによって、その市場にモバイルの時代が到来するかもしれない。 MeterFeederに関するTechCrunchの記事はここで読める。

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QueueHop – 自分で支払いができる値札

列に並ぶのは最悪の苦痛だ。しかも、平均的なアメリカ人が一生のうちに列に並ぶ時間の合計は、2年間にもなることが分かった。セルフチェックアウトのQueueHopを小売店に導入しよう。QueueHopは従来の値札を、「RFIDタグ」に取り換える。商品の支払いが済んでいるかを認識できるタグだ。買い物客はそのタグをスキャンして、支払い、店を出るだけでいい。もし支払いが済んでいないのに店を出ようとすれば、アラームが鳴る仕組みになっている。QueueHopはパイロット版を1週間前に発表し、11の小売店に設置されている。

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Wakie – 見知らぬ人と電話を楽しむ

トピックを設定すると、見知らぬ人から電話がかかってくる。Wakieはユーザー同士を約10秒以内につなげる。現在10万人の週間アクティブユーザーをもつWakieの収益源は、新しい言語を学ぶためにプレミアム会員になったユーザーからの会員費だ。同サービスの裏側では、機械学習が活用されている。電話の内容(と事前のリクエスト)を分析し、より正確なマッチングを実現している。Wakieに関するTechCrunchの記事はここで読める。

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Function Of Beauty – 自分用にカスタマイズされた美容製品

アメリカ人は、シャンプーやコンディショナーのために年間60億ドルを費やす一方で、自分の好みや髪質に合った製品を見つけられずに不満を持っている。Function Of Beautyは、顧客にいくつかの質問に答えてもらい、それを基に成分をカスタマイズしてボトル詰めする。しかもボトルには顧客の名前入りだ。Function Of Beautyの製品には、3億通りの成分の組み合わせが存在する。客単価は平均30ドルで、利益率は50%だ。このスタートアップは毎月45%のペースで成長しており、先月には2万ドルを売り上げ、今後5カ月で損益分岐点に達する。同社は、ほかの種類の美容製品への拡大も視野に入れ、顧客ごとにカスタマイズされた製品で、別次元の顧客満足度をめざす。Function Of Beautyに関するTechCrunchの記事はここで読める。

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LendEDU – 教育ローン業界のKayak

米国の教育ローン業界はとても大きなビジネスで、多くの学生が負債を抱えている。教育ローンをリファイナンスするためのマーケットプレイスであるLendEDUの経営目標は、教育ローンを抱えた人がより低い利子のローンを容易に探せるようにし、彼らに数千ドルもの節約の機会を提供することだ。6カ月前にサービスを開始して以来、LendEDUの正味売上高成長率は月間で50%となっている。今月には月間売上高が5万ドルに達し、黒字転換を果たす見込みだ。LendEDUに関するTechCrunchの記事はここで読める。

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Enflux – トレーニングの様子を3Dキャプチャできる服

Enfluxは、カメラを使わずにトレーニングの様子を3Dキャプチャできる服だ。服に縫い込まれたセンサーが集めるデータを利用して(この服は洗濯も可能だ!)、トレーニング中のフォームやペースの分析ができる。2週間ほど前に事前注文を開始し、すでに8万5000ドルの売り上げを記録した。Enfluxに関するTechCrunchの記事はここで読める。

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Prompt – チャットボット構築のためのプラットフォーム

われわれは多くの時間をメッセージングアプリに費やしている。そのアプリ上でビジネスとの交流を可能にするのが、チャットボットだ。Prompt はチャットボット構築のためのプラットフォームで、企業は15分の時間と15行のコードだけでチャットボットを構築することができる。構築したボットは即座にSlack、Line、WeChat、SMSへ配置することが可能。そして近々にはFacebook Messengerにも対応する予定だ。Promptのプラットフォームには、認証機能、決済機能、複数言語対応、データ分析が含まれている。Promptボットのメッセージが送られるごとに収入を得られる仕組みだが、TwilioがSMSビジネスにおいて支払っているような、キャリア料金を支払う必要はない。そのためPromptの売上総利益率は95%にもなるのだ。Uber、Nest、Yelp、Dominosなどの企業がすでにPromptを利用している。同社はチャットボットをアプリの後継者として見ており、ボット構築におけるユニバーサル・プラットフォームになろうとしている。Promptに関するTechCrunchの記事はここで読める。

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Able Health – 質の高い治療を行う医師には相応の対価を

医療制度改革の下で、3分の1の医療機関が、患者の健康状態に対して経済的な責任を負わされている。Able Healthが目指すのは、健康状態を向上させた医療機関が、簡単に相応な対価を受け取れるようにすることだ。ローンチから2カ月で初の顧客と10万ドルの契約を獲得した。

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Shypmate – アフリカへのP2P配送

ナイキの靴を米国からアフリカに配送する際には、200ドル以上の配送料がかかってしまう。インバウンド旅行者を使ったShypmateのサービスでは、同じ商品の発送でも料金は20ドル、配達完了までは5~10日間程度だ。配送した品を受け取るには、空港で旅行者と待ち合わせるだけでいい。「そう、これは合法なのです。完全に合法な行為です」。そう語るのは創業者のChisom Ebinamaだ。 Shypmateに関するTechCrunchの記事はここで読める。

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UpLabs – デザイン、エンジニアリング資料への即時アクセス

デザイナーやディベロッパーが何かを作りあげる時、すでに存在するものを再発明して無駄な労力を費やすことはない。UIキットや、プラグインなどの既存のリソースを継ぎはぎして作り上げるのだ。問題は、伝統的なGoogle検索でそれを探さなければならないことだ。UpLabsは、25万人のユーザーがリソースを持ち寄ることができるコミュニティを構築した。例えば決済フォームを作る際には、企業はUpLabsに集められた1万8000個のリソースの中からグラフィックスやHTML、JavaScript、CSSといったものを引っ張り出してくるだけでいい。UpLabsのプラットフォーム上での検索回数は、12週間前から比べて7倍になっており、1週間に20%のペースでその数字を伸ばしている。そして、同社の25万人のユーザーは世界各地で交流会を自発的に開催している。UpLabsは、次のステップとして割の良いWeb開発やアプリ開発サービスにも着手したいと考えている。人々がキュレーションした英知のアーカイブによって、UpLabsは効率開発の未来を見せてくれそうだ。UpLabsに関するTechCrunchの記事はここで読める。

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Stealth Worker – セキュリティのエキスパートを雇う

衝撃的な数字だが、サイバーセキュリティの分野では、合計して900億ドル分もの仕事の働き手が見つかっていないという。現在セキュリティエキスパートの求人は100万件あるが、それに適した人材を見つけるのが難しいのだ。セキュリティエキスパートのマーケットプレイスであるStealth Workerのサービス開始から3カ月。これまでに11万4000ドル分の仕事をマッチさせ、月間105%の速度で成長する同社は、すでに黒字化に成功している。

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Deako – スマートな電灯のスイッチ

Deakoは消費者に電灯のスイッチを売るのではなく、建築業者にスマートスイッチを販売している。現在9つの建築業者から75万ドル分の受注を獲得している。Deakoはまず、建築業者に簡単にスマートスイッチにアップグレードできる「単機能でバカな」スイッチを販売する。そして家の購入者にアップグレードを促すという、スマートスイッチのアップセルを販売手法にしている。

Magic Instruments – 誰もが数分で弾けるようになるギター

弦を振動させるという、300年間変わらない古いインターフェイスを持つギターを習得することは難しく、9割の人が途中で諦めてしまう。Magic Instrumentsが開発したのは、指一本でコードを押さえることができるギターだ。音楽に関する知識を詰め込んだこのギターを使えば、初めて楽譜を読む人でも簡単に演奏することができる。音楽を奏でないフェイクギターを販売するGuitar Heroは、60億ドルを売り上げた。Magic Instrumentsの299ドルのギターと、人気曲のコードや歌詞を届ける毎月6ドルの定期購読は、Guitar Heroよりも売れるだろうと同社は考えている。このギターはIndiegogoで4月18日にローンチされる。

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Chitter – 大学のソーシャルネットワーク

Chitterはユーザーが通う大学ごとのリアルタイム・フィードサービスだが、ちょっと変わった特徴がある。トップポストは匿名での投稿しかできないが、コメントは実名で投稿しなければならないのだ。

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Thunkable – モバイルアプリのWeebly

Thunkableは、スマホ用ネイティブアプリは誰でも簡単に開発できるものであるべきだと考えている。だからこそ、彼らはドラッグアンドドロップでスマホ用ネイティブアプリを開発できるツールを作り上げた。クラウドベースのこのツールには、テンプレート機能、リアルタイムの動作テスト機能、アプリを簡単にGoogle Playで公開できる機能が備わっている。現時点でThunkableのユーザーは9万人おり、同社の開発ツールで作られたアプリは20万個以上にものぼる。Thunkableに関するTechCrunchの記事はここで読める。

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Instabug – モバイルアプリ向けのサポートキット

Instabugはアプリに簡単に付け加えることができるSDKだ。この開発キットを活用すれば、ユーザーがアプリを閉じずに企業のサポートデスクにコンタクトできる機能の開発が可能になる。Lyft、Soundcloud、BuzzFeed、Shypなどの企業が使用している。以前公開したInstabugの記事はここで読める。

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Hykso – ボクサーや総合格闘技選手のためのFitbit

Hyskoのスポーツセンサーを使うことによって、ボクサーは自分が繰り出したパンチの種類、回数、スピードを知ることができる。センサーは手首に取り付け可能で、アプリで分析されたデータを見ることができる。同社の150ドルのセンサーは、これまで8万ドルの売り上げを記録している。

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Landed

家を購入するのは大変だ。特に、頭金を立て替えてくれる裕福な両親を持たなければ、それはなおさらのこと。Landedはファンドを通し、教師に対して返済不要の資金を用意する。この資金があれば、教師たちは頭金の支払いをすることができる。このファンドの資金は生徒の両親から集められたものだ。生徒の両親は資金を拠出するかわりに、その家の価値に対する持ち分を得られる。同社は企業やアフィニティ・グループとも協働している。

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CareSkore – 医療機関による経過観察のためのCRM

アメリカの医療保険制度改革の下では、防ぐことができたにもかかわらず、経過観察の不備によって患者が再入院してしまった場合、医療機関がその費用を支払う必要があるとされている。現状、医療機関が支払った再入院費用の合計は、年間360億ドルにものぼる。しかし、CareSkoreのシステムを使えば、経過観察が必要な患者に対して、的確なタイミングで、的確な質問をすることができる。医療機関にとっては、病態の複雑化を事前に食い止めることができ、高い再入院費の支払う必要がなくなる。CareSkoreは、同システムによって医療機関が負担する再入院費を42%削減できることを示した。このCRMシステムは年間50万ドルで医療機関に販売され、医療保険制度改革によって突如あらわれた、108億ドル規模の市場を作り出している。CRMは企業の収益向上に寄与してきたが、これからは患者を健康にするものになる。

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SnapEDA – デジタルデザインを自動化するサイト

スマートウォッチやドローンを製造する時には、回路基板のチップのデジタルデザインを描くために何日もの時間を費やさなければならない。電子部品のライブラリであるSnapEDAを利用すれば、モデルをダウンロードして、それをドラッグアンドドロップでデザインに落とし込むだけでいい。すでにNest、Google、Boeing、General Electric、Sonyなどの企業がSnapEDAを利用しており、何千ものモデルを毎月ダウンロードしている。SnapEDAの会員費は年間で1,200ドルだ。SnapEDAに関するTechCrunchの記事はここで読める。

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Zenysis – 発展途上国の政府向けのデータシステム

発展途上国のデータインフラは乱れている。ゆえに途上国の政府は、たとえ十分な資金や労働力があったとしても、ワクチンを配布したり、大規模な非常事態からの復旧作業をしたりしようにも、どこから手を付けてプロジェクトを管理したらいいのか分からないのだ。Zenysisは途上国向けのデータ管理システムを提供しており、エチオピア政府との100万ドル規模の試験プログラムを運用中だ。Zenysisは、予防接種に関する、断片化したデータを完全に統合することに成功し、ワクチンの配布プロセスをより効率化させた。150の発展途上国やGates Foundationなどの巨大組織が、同社の潜在的な顧客となる。Zenysisは第二のエボラ危機を防ぎながら、同時に利益を上げようとしているのだ。

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Skymind – オープンソースのディープラーニング・ソフトウェア

SkymindはHadoopを導入している企業向けの、オープンソースのディープラーニング・エンジンを開発した。このソフトウェアを通して、企業にAIベースの不正行為の防止機能や、製品のリコメンデーション、顔認識機能などを提供する。同社はJavaディベロッパー向けのディープラーニング・アルゴリズムである「Deeplearning4J」を開発した。

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AlphaFlow – 不動産投資のSchwab

AlphaFlowは、同社のP2Pプラットフォーム上で、簡単に不動産投資家がポートフォリオの構築と管理ができるようにした。ユーザーは業界に存在する案件をブラウズし、良い投資案件を探すことができる。アラート機能付きだ。現在、850名の投資家がAlphaFlowを利用しており、同プラットフォーム上で8000万ドル分以上のポートフォリオが管理されている。

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HaloLife – オンライン上でお葬式をプランニングする

米国では毎日7000人が亡くなり、遺族が負担する葬式、埋葬、火葬費用は210億ドルにもなる。だがその費用には透明性がなく、オンラインで葬式を予約することなど出来なかった。遺族は葬式業者を直接訪れることになるのだが、その際にぼったくりのような金額を提示されたり、時間がないため良い判断ができなかったりというリスクがある。Halolifeを利用すれば、ユーザーは葬式の日時と場所を指定するだけでいい。あとは同社が代わりに最適な業者を見つけ、価格を提示してくれる。同社の手数料は7.5%だ。これは潜在的には10億5000万ドルの市場機会が存在することを意味する。お葬式の計画は、イライラさせるような買い物であってはならない。Halolifeを利用すれば、穏やかな心で愛する人への最後のお別れをすることができる。

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Lynks – 非効率な国向けの、効率的なオンライン個人輸入サイト

「エジプトのEコマースは最悪だ!」。そう語るのはLynksのエジプト人創業者だ。彼は、製品をエジプト国内に輸入する時、支払いが倍に膨れ上がってしまうことも言及した。エジプト人のユーザーが同サイトを利用して、米国のショッピングサイトのリンクをLynksのページにペーストすれば、同社が関税や物流などをすべて処理し、輸入にかかる費用を事前に教えてくれる。

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Secful – スマートなAPIプロテクション

今日、数多くのビジネスは何らかのAPIに依存している。カスタマイズされたセキュリティシステムのSecfulを利用すれば、リアルタイムにAPIをサイバー攻撃から守ることができる。Secfulの自動化されたソリューションでは、APIに対する異常なアクティビティを検知し、ハッカーのプロファイルを特定する。

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Truebill – 会員サービス費を管理する

多くの人は、自分が支払っている会員費を忘れてしまい、プロバイダーを変えることでいくらのお金を節約できるのか知らない。Truebillを使えば、メディアやデジタルコンテンツの購読料や、オフラインの会員費を簡単に管理できる。同サービスはユーザーの銀行口座やクレジットカードを参照し、繰り返し支払いがされている項目を割りだす。ユーザーはその中から必要ないものを選び、契約をストップすることができるというわけだ。平均的なユーザーは、少なくとも1つの会員サービスをキャンセルし、数百ドルを節約している。またTruebillは、ユーザーから集めたレーティングや、サービスに加入していた期間の長さなどのデータを利用することで、会員サービスのオススメ機能を開発しようとしている。その機能を実装させ、企業から紹介料を得ようとしているのだ。例えば、同サービスがあなたにComCast会員のキャンセルをおすすめし、代わりにNetflix、Hulu、HBO GOなどの会員サービスをおすすめするという具合だ。企業は安定的な収入を確保するために、年会費などの定期的な支払い方法にシフトしている。そのことから、人々が加入している会員サービスの数も過去18カ月で5.5件から11件へと、ほぼ倍になった。同サービスはすでに1万人のユーザーを獲得している。Truebillは、会員サービスに加入する人にとって強い味方だ。Truebillに関するTechCrunchの記事はここで読める。

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Streamup – ライブのストリーミング映像とチャットプラットフォーム

Streamupはプロ仕様のライブ映像の編集ツールと、高度なチャット制御機能を提供することで、ユーザーによるライブのストリーミング配信を推進している。自前の料理番組や、バンドへのQ&A番組などがその例だろう。Streamupは2200万人の月間アクティブユーザーを獲得している。

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MineralSoft – 天然資源からの収入管理ができるソフトウェア

MineralSoftは、ガスや石油などの鉱物資源からの収益管理ができるソフトウェアだ。1月に企業向け製品の発売を開始して以来、同社は毎月1万2000ドルの定期収益を得ている。

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訳注:これはシリコンバレーで随一のアクセラレーターとして知られるY Combinatorが年に2度行うデモデイを紹介する記事の翻訳記事です。Day1、Day2でそれぞれ約60社のスタートアップ企業が登壇していて、以下の4本の翻訳記事で30社ずつ紹介しています。この記事はDay1の後編です。

(翻訳:Takuya Kimura)

Y Combinatorデモデイ登壇120社を全部まるっとご紹介(Day1前編)

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「伝統的なソフトウェア分野に属さないスタートアップが、これまでよりかなり多いことに気が付くことでしょう」。Y CombinatorのWinter 2016 Demo Day (訳注:3月22日、23日の2日間)の開催に際し、会長のSam Altmanはこう話した。かつてのYCは、誰からも必要とされないソーシャルアプリや、マーケットプレイスのアプリばかりを支援していると考えられていた。しかし、現在ではシリコンバレー随一のアクセラレーターとなったYCの投資先は多岐にわたり、数多くのハードウェア、エンジニアリング、代替エネルギー分野のスタートアップに投資している。

訳注:これはシリコンバレーで随一のアクセラレーターとして知られるY Combinatorが年に2度行うデモデイを紹介する記事の翻訳記事です。Day1、Day2でそれぞれ約60社のスタートアップ企業が登壇していて、以下の4本の翻訳記事で30社ずつ紹介しています。この記事はDay1の前編です。関連記事は以下の通りです。

元インテルCEOであり、皆に愛されるビジネスメンターでもあった故Andy Grove氏と、その日の朝にブリュッセルで起きたテロ攻撃の犠牲者に捧げる黙とうと共に、Demo Dayが開幕した。

Demo Dayの会場が、ここまで満員になるとは誰もが予想をしていなかったのだろう。イスの数が足りず、世界中からやってきた億万長者たちは床に座り、次から次へと表れては自社スタッフを自慢げに紹介するスタートアップたちに目を凝らしていた。そのほとんどが、初登場だった。

Y Combinator President Sam Altman

Y Combinator代表 サム・アルトマン

今回の最大のテーマは収益性だ。過去に登場したスタートアップは、成長性を強調する一方で、収益性を軽視する傾向があった。「小さく振りかぶりすぎではないか」、「再投資を十分にしていないのではないか」と思われるのを避けるためだ。しかし経済が調整局面を迎え、事業成功のために際限のない継続投資を必要とせず、より早く持続可能状態にシフトできるスタートアップが求められるようになった。そのため今日登場したスタートアップの多くは、「すでに収益性を兼ね備えている」、もしくは「数カ月以内には収益を出せる状態になる」と主張していた。「事業拡大のために、資金に頼る必要がないマーケットだ」と話すものもいた。

それでも、即座に投資に踏み切ったアグレッシブなVCがいたことをうけて、Altmanはスタートアップへの投資は例年にもまして「よりホットだった」と語る。彼によれば、スタートアップへの投資の冷え込みを予測したYCは昨年、スタートアップに対して「調達額は抑えて、より早く収益を出せる状態にするように」と言っていたという。しかし、現状ではその理念は全スタートアップに「まだ浸透していない」が、次のDemo Dayまでにはそうしたいと彼は考える。また、自動運転技術のCruiseが10億ドルで買収されたことが、投資家の「ハードテック」に対する関心を高めているとも語った。

今日、全部で63社のスタートアップが産声をあげた。ただし、そのうち3社は事前に「オフレコで」との要望があった。(彼らがメディアに取り上げられるには、少しばかり時期尚早だということだ。いつものように、私たちはこの要望を尊重した)

皆さんにお伝えできる、全60社のスタートアップを紹介しよう。

Nurx – バースコントロールの「Uber」

避妊ピルを手に入れるのは、時には難しい。クルマなどの病院に行く手段を持ち、それについて心地よく相談できる環境が必要となる。しかしNurxを使えば、あなたは避妊ピルを選ぶだけだ。あとは医者が書いた処方箋が、自宅まで直接届くのを待てばいい。

Nurx
MagicBus – すべての人にGoogle Shuttlesを
郊外から都市部への通勤は苦痛だ。MagicBusは、「安さ」と「速さ」の両方でトップになろうとしている。MagicBusには最大14人まで乗車可能で、道中いくつかの地点で停車する。同社によれば、都市部と郊外をむすぶ交通のマーケットは1兆ドルの規模だという。同社の前月比の成長率は50%で、ユーザーの48%がサービスを毎日利用しているとMagicBusは語る。MagicBusに関するTechCrunchの記事はここで読める。

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Paystack – アフリカ企業のための、オンライン決済システム
1億8000万の人口をもつナイジェリアでは、インターネットが十分に普及しているにもかかわらず、国内で行われる決済のほとんどがオフラインだ。Paystackはナイジェリアのビジネスに対し、Webサイトとモバイルアプリ上に構築できる決済システムを提供する。このシステムはクレジットカード、デビットカード、振替、モバイルマネーに対応している。導入にかかる時間は3週間ではなく、たったの30分。支払いのプロセスも、7ステップから2ステップに減らすことができる。国内カードの決済であれば、一回につき50セントに加えて、決済代金の1.9%がPaystackに支払われる。海外カードであれば、50セントと決済代金の3.9%だ。アフリカ企業がオンライン決済を導入することを容易にし、彼らが次世代の顧客をつかんで繁栄するための後押しをするのだ。

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Tovala – 「パッケージ済み料理」の定期配達サービス付きスマートオーブン
Tovalaは、ボタンを押すだけで「完璧な仕上がり」の料理を作ってくれるスマートオーブンだ。ハイテク対応の料理をオーブンに入れると、自動で温度やタイミングを計って調理してくれる。Tovalaには「パッケージ済み料理」の定期配達プランもあり、オーブンに入れるだけで出来上がる料理を自宅まで届けてくれる。Tovalaは、すでにKickstarterで24万ドルの資金を集めている。

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Redspread – 共同開発ソフトウェア

システム障害などのダウンタイムは、企業にとって相当なコストとなる。数字で表せば、約265億ドルの収益のロスになる。結局のところ、ダウンタイムの原因はたいていヒューマンエラーによるものだ。そこで、共同開発環境を構築できるRedspreadの出番となる。Redspreadは3週間前にサービス開始した。

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Gecko Robotics – ロボットによる安全点検

アメリカ国内の発電施設では、設備の安全点検に年間150億ドルもの資金を費やしている。その危険な点検作業には7日間かかり、毎日100万ドルの機会損失を出してしまう。そこでGecko Roboticsは、壁をのぼることができ、危険な仕事を素早くかつローコストでこなすことができる独自の点検ロボットを開発した。このロボット使えば、5万ドルから10万ドル程度のコストで、通常であれば7日間かかる安全点検をたった1日で終わらせることができる。より多くのデータが集められるし、人間の命を危険にさらすこともない。Geckoは今年中にも黒字化し、類似する業界への拡大を目指す。点検中に作業員が命を落としてしまう悲劇を減らしたいという強い信念が、このスタートアップを突き動かしている。

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Kisan Network – インドの農家のためのマーケットプレイス

Kisan Networkは、インドの農家とバイヤー組織を直接つなぐオンライン上のマーケットプレイスだ。運営チームは、このマーケットは2000億ドルの規模だと話す。例えば、インドのジャガイモ農家が収穫物の詳細をアップロードすると、ポテトチップスのメーカーはその情報をもとに、農家からポテトを直接買い取るという具合だ。

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Outschool – 在宅教師のためのマーケットプレイス

何かを学習する方法には、とてもさまざまな方法がある。課外授業であればなおさらだ。Outschoolは、自宅で子供たちに解剖学や宇宙、写真などについてのクラスやフィールドトリップを提供する、「在宅教師」のためのマーケットプレイスだ。Outschoolによると、月間で1万4000ドルの授業料に相当する取引を成立させる見込みだ。(アップデート: 現時点でのOutschoolの月間セールスの数字を明らかにした。前回は曖昧な回答だった。)

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Cover – 写真を撮って、保険をかける

保険の契約はとても面倒だ。だが、Coverで保険を掛けるために必要なのは、対象物となる車、家、ペット、宝石、スピードボート、競走馬などの写真だけだ。現状では、Coverの見込み客は外部の保険会社に紹介され、Coverは紹介料として月に19万ドルを受け取っている。だがCoverは、保険販売のライセンスを取得し、直接ユーザーに保険を販売することを計画している。そうすればアメリカ国内で年間220億ドルとも言われる保険販売手数料のマーケットを取り込むことができる。Coverはモバイルでの保険販売よって、便利さを重視した新しい世代の顧客を集めることができるかもしれない。

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Rappi – コロンビアでの食料品デリバリー

RappiはラテンアメリカでInstacartとPostmatesを組み合わせたような存在になろうとしている。同社は、顧客から配達料金として一回につき70セントを受け取り、配達員には約2ドルの時給を支払う。ラテンアメリカ出身のRappi創業者によると、この料金設定はラテンアメリカ地域においては、太っ腹でかつ競争力のある値段設定だという。

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Toymail – キッズ向けの携帯電話

米国では10歳以下の子どもの95%が携帯電話を持っていない。しかし両親は、子ども達との連絡を絶やしたくないと考えている。親たちはただ、子どもが携帯で遊びすぎたり、見知らぬ人と接触したりすることを恐れているだけだ。だからこそ、1000万ドルを売り上げた「逃げる目覚まし時計」を発売したToymailは、ぬいぐるみに見立てた携帯電話を開発したのだ。子どもはこの携帯電話を使って、同じくToymailの携帯電話をもつ両親や家族、友達にボイスメッセージを送信することができる。ハードウェアの販売だけでも30億ドルのビジネスになり得るが、専用のアプリストアでゲームや物語、教育用アプリなどを販売することを計画している。すでに、アマゾンがそのディベロッパーとして名乗りをあげている。Toymailのおかげで、あなたは安心してお子さんに携帯電話を買ってあげることができるかもしれない。Toymailに関するTechCrunchの記事はここで読める。

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Chatfuel – チャットボットのプラットフォーム

フォロワーやファンと有意義な方法でつながることは、企業にとって永遠の課題だ。顧客との接点を築きたいと望む企業は、Chatfuelのネイティブインターフェイスを使って、顧客との会話を円滑にするボットを作り出すことができる。すでに13万以上のボットが同社のプラットフォーム上で作られている。TechCrunchやForbesといった出版社はChatfuelでボットを作りだし、どんなメッセージングアプリにも配置することができる。Chatfuelはこれまでに、100万以上のアクティブユーザーを獲得したとみられている。Chatfuelに関するTechCrunchの記事はここで読める。

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Varden Labs – 大学などのキャンパスを走る、自動運転シャトル
Varden Labsが開発したのは、大学や企業の本社などのキャンパス内を走る(大きなゴルフカートのような見た目の)自動運転シャトルだ。現在、6つの大学キャンパスで有料の実地試験が行われている。シャトルの運用料金は年間で5万ドルだ。3人の創業者たちは、エンジニアリングを専攻していたウォータールー大学で出会った。

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Stitch – 医師のためのSlack

メッセージング・プラットフォームは、今やほとんどの業界で使われている。Stitchは医者や看護師、ソーシャルワーカー、薬剤師などに向けた、ヘルスケア業界のメッセージング・プラットフォームだ。Stichは、医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律であるHIPPAを遵守しており、電子カルテを統合させて利用する。同社はすでに400以上の機関と契約しており、前月比の成長率は40%だ。老人ホームやリハビリ施設、薬局、外来治療施設などに特化していることが、その高い成長率の秘訣だと語る。同社は、Stitchのエンゲージ率はとても高く、ユーザーの利用時間は1日あたり8時間で、20通のメッセージが送信されていると主張している。Stitchに関するTechCrunchの記事はここで読める。

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Focal Systems – スマート・ショッピングカート

Focal Systemsは、iBeaconsより14倍正確で、20倍安いと言われる屋内測位システムを開発した。カメラ付き携帯電話と測位システムを従来のカートに取り付けることで、その位置を特定することが可能だ。装着された携帯電話は店内のナビゲーション機能をもち、買い物客が広告品の前を通ると同時に、その製品のターゲット広告を表示する。Focal Systemが行ったデモンストレーションでは、同サービスによって店舗の月間売り上げを10万ドル増やせることを示した。同社は導入店舗から2500ドルと広告収入の半分を受け取る。すでに食料品ストアのSafewayとの契約の準備が整っており、年間6600万ドルの収益を期待できるという。かつて、従来型の店舗を歩くのは息がつまる思いだった。屋内測位と観測システムを導入することによって、それはもっと簡単になり、店舗にとってはさらなる儲けをもたらすだろう。

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STILT – アメリカ国外からの学生と就労者のためのローン

教育を受け、合法的にアメリカに移住したSTILTの創業者は、あることを身をもって体験した。移民たちは、アメリカ国内でのクレジットヒストリーが足りず、ローンを組むのが困難なのだ。STILTはそのような移民への融資に特化している。これまでに43万1000ドルの融資実績があり、そのうち6万ドルは回収済みだ。これまで債務不履行となった事例はない。

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PetCube – ペット用のDropcam

ペットに夢中な人たちは、最愛のペットを家に独りおいて外出した時には、そわそわしてたまらない。ペットが独りぼっちで平気かどうか気になるのだ。PetCubeは、199ドルのペットオーナー向けホームカメラを過去15カ月で合計2万ユニット販売し、250万ドルの売り上げを記録した。このカメラはNordstrom、Best Buy、Brookstoneなどで販売され、同社の収益の半分以上は小売店から得られている。PetCubeは、年内に会員サービスを開始し、カメラとワイアレスで接続する「おやつ」のディスペンサーも販売する予定だ。PetCubeに関するTechCrunchの記事はここで読める。

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Goodybag – オフィス向けの簡単なケータリングサービス

Goodybagは、オフィスへの食事の宅配をシンプルにしてくれる。この市場は米国で300億ドルの規模をもつ。しかし、同社のビジネスは、マージン率の低いオンデマンドのデリバリーではなく、単にオーダリングをより円滑にするビジネスだ。一度のオーダーにつき、10%の手数料を徴収する。550万ドルの年間収益のランレートでは、60万ドルの利益が残る計算だ。同社はすでにオースティン市場で利益を上げており、新しい地域にも進出することで今後6カ月の内に損益分岐点に到達することも可能だ。95%の顧客維持率と、平均して350ドルの注文を受けるショッピングカートにより(これは同様のオーダーサービスの顧客単価の10倍だ)、食事のオーダリング市場で、実際に利益を上げることができることを確信した。

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StyleBee – オンデマンドの美容師
StyleBeeはヘアセットやメイクアップ、そして男性のヘアカットをオンデマンドで提供する。ユーザーは提供してほしいサービスを選び、自分がどこにいるかを伝える。そうすれば、腕の立つスタイリストが、あなたがいる場所まで来てくれる。60%のStyleBeeユーザーは、月に一回のペースでサービスを利用している。過去12カ月のランレートは、サンフランシスコ単体で100万ドルを達成し、利益率は一度のサービス提供につき約35%だ。StyleBeeに関するTechCrunchの記事はここで読める。

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Airmada – 自動化されたドローンの地上基地

自動化されたドローンの地上基地は、費用のかかる人間オペレーターの代替案として開発された。Airmadaの地上施設は、ドローンの収容、充電、そしてさまざまなミッションのためにドローンを発進させる機能を持つ。その基地の初配備はパナマ運河で実施された。たった300ドルで、港から船まで小包を輸送するサービスのためだ。


Revl – 安定化されたアクション・カメラ
GoProのビジネスは年々よくなっているとはいい難い。ごくわずかな人しか、新しいGoProを買う必要性を感じないからだ。だが、Revlはカメラを「安定化」させることによって、アクションカメラの難題に挑んだのだ。物理的な面と、デジタルな面の両方においてカメラを安定化し、これまでにない程にスムーズな映像の撮影を可能にした。Revlには自動的に映像を編集するソフトも搭載されているため、ベストな瞬間をシェアするためにパソコンの前に座り、退屈なマニュアルの映像編集ソフトと格闘する必要もない。100億ドル規模のアクションカメラ市場は、毎年22%のスピードで成長している。だが、Revlはアクションカメラを撮影や編集が下手な初心者でも利用しやすいものに変えるだろう。RevlはIndiegogoで支援を募集中で、過去4日間で7万ドルの支援を集めることに成功した。Revlに関するTechCrunchの記事はここで読める。

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Poppy – オンデマンドのベビーシッター
PoppyはSMSだけで完結する、オンデマンドのベビーシッター提供サービスだ。今月、彼らは約500のベビーシッターのアポインメントを取り付けた。口コミが同サービスの成長の原動力となっていて、その成長率は毎月約50%のペースだ。シアトルエリアでは、40人のベテランシッターを利用可能だ。

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UnnyWorld– モバイル版のLeague Of Legends
デスクトップで動く、マルチプレイヤー対戦ゲームのLeague Of Legendsは2700万人のデイリーアクティブユーザーを持ち、年間10億ドルの収益を稼ぎ出している。UnnyWorldは、似たようなゲームをモバイルでも楽しめるようにしたかった。このゲームは5分ほどの短いセッションで構成されていて、移動中のわずかな時間でもプレイ可能だ。ユーザーはキーボードの代わりに、指の動きで魔法を唱えたり、他のプレイヤーと協力して攻撃を仕掛けたりすることができる。5年間苦楽を共にした12人のチームが製作したこのゲームは、すでに540万回のダウンロード回数を記録している。現在のベータ版では、ユーザーの平均プレイ時間は1日あたり30分だ。グローバル配信は9月を予定している。人気ゲームを「コピーした」と言われれば聞こえの良いものではないが、League Of Legendsのプレイ体験をモバイルでも提供することは儲かる話になりそうだ。

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Trac – 陸上競技チームのためのシンプルなタイム計測システム
各地で行われる陸上競技の開催のために費やされる費用は、合計すると数十億ドルにもなり、そのうち20億ドルがタイムの計測のために費やされる。Tracはそこに目を付けた。プロと同じくらい正確な計測システムを低いコストで、ありとあらゆるレースに導入したいと考えたのだ。Tracは選手の靴に取り付ける特殊なチップと、ゴール地点に置く計測デバイスを提供する。

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WorldCover – 発展途上国での穀物保険
世界各地にいる5億人の農民たちは、天候の気まぐれによって収入が左右されてしまう。雨が降らなければ作物は育たず、収入を得られない。WorldCoverは、発展途上国の農民に穀物保険を提供する。衛星をつかって降雨量を計測し、そのデータを基に保険料を自動的に支払うシステムだ。

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SOUNDBOKS – 充電式でパワフルな屋外スピーカー
屋外パーティを開くためには、高価な設備と、それを設置するための時間や知識が必要だ。だが、SOUNDBOKSのスーツケースの形をしたポータブルスピーカーがあれば、それだけで大勢の人をダンスさせることができる。故障とは無縁の丈夫なスピーカーで、60時間もつバッテリーは取り替えも可能だ。直近の20日間で、SOUNDBOKSはクラウドファンディングを通じてスピーカーを販売し、60万ドル売り上げ、利益率は55%だった。製品は4月に発送される。同社はJamboxサイズの小さなスピーカーと、数千人の規模にも対応できるエレメンタル系の超大型スピーカーもリリースする予定だ。Sonosは同様の問題にワイアレスのインドア・スピーカーという形でアプローチし、数十億ドルのビジネスに成長した。オフラインで友達と集まりたいというニーズを背景に、アウトドア音楽市場は年間39%のスピードで成長している。SOUNDBOKSが前評判に応えて、あちこちで音楽を響き渡らせることができれば、実体験重視のカルチャーへのシフトに後押しされて、ビジネスを成功に導くだろう。

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MailTime – モバイルで軽快に動作するEメールクライアント
Eメールは使いにくいったらありゃしない。MailTimeは、そんなEメールにメッセージングアプリのシンプルさを取り入れることで、Eメールをもう少しましな物にしようとしている。MailTimeでは、Eメールをスレッド形式ではなく、チャットアプリのような会話形式で表示する。MailTimeはこれまでに10万のデイリーアクティブユーザーを獲得しており、中国の独立系Eメールアプリの中ではトップを走る。加えて同社は、2億人のユーザーを抱える中国1位のメッセンジャーアプリとの経営統合の準備を進めている。MailTimeに関するTechCrunchの記事はここで読める。

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Restocks – ファッションオタクのためのプッシュ通知アプリ
Restocksは、「スーパーコンシューマ」に流行ブランド(Supreme, Yeezyなど)のセール情報を通知するアプリだ。ユーザーがRestocksにお気に入りのブランドを教えておけば、RestocksがWebサイトをまわってセール情報を集めてくれる。利用料金は年間25ドルだ。

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Castle.io – 行動ベースのセキュリティ
パスワードは簡単に盗まれるが、ハッカーやボットがユーザーの行動を複製することは難しい。CastleはクライアントのWebサイトやアプリからユーザーの行動パターンを抽出し、その行動パターンとマッチしないアクセスを遮断する。例えば、Eコマースサイトではユーザーはショッピングカートに商品を追加する前に、いくつか商品を見てまわるだろう。しかし、ハッカーは即座に多数の商品をショッピングカートに追加し、チェックアウトしようとする。このようなアクセスをCastleは遮断する。Castleには現在150件の導入実績があり、現状で40万人のユーザー数は、毎週35%のペースで伸びている。プロテクトするユーザー人数が増えれば、Castleはより賢くなり、ユーザーによる理にかなった行動と、ハッカーの大雑把な行動を見分ける精度が上がる。

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Acre Designs – 安価でモダンなゼロエネルギーの家
「家」という分野でのイノベーションは、あまり生まれてこなかった。Acre Designsは、家自体がエネルギーを作り出す、容易に建設が可能な「ゼロエネルギーハウス」を作ることによって、その見方を変えようとしている。昨年、Arcre Designsは2つのプロトタイプを製造し、6つの家に設置することで、290万ドルの手付金を確保した。Acre Designsはキットを25万ドルで販売し、その利益率は12%だ。そして建築業者はその家を40万ドルで販売できる。Acre Designsに関するTechCrunchの記事はここで読める。

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訳注:これはシリコンバレーで随一のアクセラレーターとして知られるY Combinatorが年に2度行うデモデイを紹介する記事の翻訳記事です。Day1、Day2でそれぞれ約60社のスタートアップ企業が登壇していて、以下の4本の翻訳記事で30社ずつ紹介しています。この記事はDay1の前編です。関連記事は以下の通りです。

原文
(翻訳:Takuya Kimura)

CastleはY Combinator出身のドラグ&ドロップでアカウント乗っ取りを防ぐツール

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Castleの4人のメンバーはマウンテンビュー、スウェーデン北部に分散しているが、ユーザー自身が必要に応じて非常に簡単に統合できるシームレスなサービスを追求したという点でユニークだ。

ウェブサイトの運営者がCastleを利用するするにはJavaScriptで書かれたスニペットをhtmlのヘッダー内にドラグ&ドロップするだけでよい。 不審な、あるいは標準から外れたログインの試みに警告フラグを立てるなど、あとの仕事はCastleが引き受ける。カスタマー・サービスのサーバーに導入した場合、危険なアカウントを自動的に凍結する。外部から攻撃があった可能性があれば運営者にただちに通知する。

同社のCEO、Johann Brissmyrによれば、開発のきっかけは共同ファウンダーの前回のスタートアップ、SettleBoxという支払サービスを開発した経験だという。

「われわれはSettleBoxでは企業向け〔セキュリティー・サービスと付き合いが多かった。それらのプロダクトは今やわれわれのライバルだが。このときにユーザーの安全を守る使いやすいツールが欠けていることに気づいた。〔其の結果が〕Castleになった」Brissmyrは言う。

Castleの強みはユーザー・フレンドリーであり、セットアップがシンプルなことだ。これらはCastleというサービスの重要な部分をなす。ユーザー・インターフェイスはMixpanel、Google Analyticsといったプラットフォームからヒントを得ている。

いちどセットされるとCastleはバックグラウンドでサイト訪問者のあらゆる活動をモニターし、不審な動きの発見に努める。ユーザーやデバイスの新しいログイン場所、サービスの内容に照らして疑念のあるユーザーの行動なども重要なシグナルとなる。

「ログイン動作やパスワード変更なども含めわれわれはあらゆるページ閲覧をモニターしている。普通ではない行動を見つけ出すためだ」とBrissmyrは言う。

FacebookやGoogleがユーザーの行動をトラッキングしてブルートフォース攻撃やサイト乗っ取のり兆候を発見しようとする手法にCastleの機能は似ている。

また同種のセキュリティー・ソフトと同様、Castleも訪問ユーザーに「セキュリティー・スコア」を付与する。たとえば、Brissmyrの説明によれば、eコマース・サイトの顧客が同じデバイスで新しい場所からログインするだけならセキュリティー・スコアに変化はないが、新しいデバイスで新しい場所からログインが試みられるとスコアはアップする。【略】

Brissmyrは「脅威を感じるライバルは特にない。Google他のウェブ・サービスのプロバイダ〕のプロダクトとCastleは競争することになるが、彼らとはこの問題に対する集中力が違う。Castleはすでに非常に多くのサービスに統合されて能力を発揮している」と」は語った。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Tovalaは、調理済食品を完璧に加熱するスマートオーブン

Tovalaは、Y Combinator出身の新しいスタートアップで、低価格で、プロ用オーブンレンジに取って代わる製品を作ろうとしている。Tovalaは、焼く、煮る、蒸すを、最大550度F(288度C)、10~30分でこなすスマートオーブンだ。

料理はTovalから、調理済パッケージを購入するか、クラウドソースのレシピを利用する。

Tovalaは、電子レンジ方式の代わりに、乾式および湿式の調理法を用いて、料理ごとに最適な温度で調理する。例えば1台でチキン、米、アスパラガスを同時に調理することができる。

最初の製品が今日(米国時間3/8)Kickstarterでデビューし、すでに数百人の支援者によって目標10万ドルを達成している。

Tovalaは、早期Kickstarterサポーターには199ドルで販売されるが、小売価格は349ドルになる。家庭用の調理道具としては高いと感じるかもしれないが、プロのシェフが使うコンビネーションオーブンの何分の一かでしかない。

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本当の稼ぎ手は、Tovalが提供する「パッケージ済み料理」だ。各パッケージは4人前で、Tovalaキッチンで材料から作られ1食当たり400~800カロリーだ。

Tovalaは、レシピライブラリも準備中で、パレオ、ベガン、グルテンフリー等の食事制限のある人向けもある。Tovalaの共同ファウンダー、David RabieとBryan Wilcoxによると、Tovalaのマスターシェフが毎週最大6種類のメニューを用意する。

そして、最新のつながるキッチンモノの例に漏れず、Tovalaはスマホアプリを通じて調理時間を監視できる。料理のバーコードをスキャンして、料理をオーブンに入れ、指示にしたがっていくつかボタンを押せば、あとはスマートフォンで様子を見られる。

私は共同ファウンダーのDavid Rabieと、Tovalに触れ試食する機会を得た。上のビデオで、このスマートオーブンの動くところをご覧あれ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Y Combinator出身のInterviewed、自動化シミュレーションを使って採用候補者を評価

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Y Combinatorの最新スタートアップ学期を卒業したInterviewedは、雇用者が適切な採用判断を下す手助けをする。

雇用者が候補者の面接スキルに心を奪われて、後になって現場スキルのないことに気付くことは珍しくない。Interviewedは、営業、カスタマーサポート、管理部門等の非技術職に応募してきた候補者のための、高度なシミュレーションを作成することでその問題を解決する。

Interviewedのシミュレーションは驚くほどリアルで、メールや電話等を模倣するツールもある。例えば、3つの部分からなる営業シミュレーションは、最初にコールドメール(突然の営業メール)を1通書き、次に顧客の問い合わせに返信し、最後に潜在顧客に対して(自分の本物の携帯電話を使って)コールドコールを行う。

電話シミュレーションには様々な反応経路があり、候補者が何を言ったかに基づいて異なる反応が返ってくる。同社によると、候補者がかけるたびに、秘書が留守電につないだり、購入担当マネージャーと話をさせる等、8種類の反応を返す。

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シミュレーションにはFAQも入っていて、候補者が働く仮想会社に関する必要な予備知識(価格、機能等)を与えてくれる。それ以外、候補者は単独で振舞う。

Interviewedは、スキルよりも候補者の持つ知識に関心のある採用担当マネージャーのために、不動産法や財務会計等のテストも行う。

42 Floors(YC 2012年冬卒)の初期メンバーらが立ち上げた同サービスは、商業不動産スタートアップとして会社が急速に採用を進めていた時期に着想された。同社は採用した社員の実際の能力が、履歴書や資格が示すものと異なっていることに気付かされていた。

Inteviewedの共同ファウンダー、Darren Nixによると、一部の企業では独自に面接シミュレーションを実施しているが、プロセスに時間がかかりすぎるため採用直前の段階で使用されることが多い。

シミュレーションを自動化することによって、Interviewdのプラットフォームでは企業がこうしたシミュレーションを大規模に実施することが可能になり、必要なスキルに恐ろしく長けた人物を見逃がす危険を減らせる。

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同サービスはシミュレーションごとに1~5(0.5刻み)のスコアを付ける。自動スコアリングプロセスの精度について聞かれたNixは、テスト結果の数値は広く分散しており(1つの数値のまわりに集中していない)、これはシミュレーションがうまくいっている兆候だと言った。

Nixは、サービスが機械学習を用いて、候補者の判定方法を継続的に改善していくことも説明した。

同社は、小さな会社向けのパッケージ版に加え、大企業向けにカスタマイズ可能なシミュレーションを提供する計画だ。行く行くはInterviewedが集中雇用センターを作り、ユーザーがそこでシミュレーションを体験すると、結果はそのスキルを持つ候補者を雇いたい企業に直接送られるようにすることを考えている、とNixは語った。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

立替え精算サービスのAbacus、採用候補者と契約社員もサポート

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Abacus(YC W14:Y Combinator 2014年冬学期卒)は、社員が会社経費の立替金を簡単に精算するためのプラットフォームだ。毎月末に申請用紙を提出する代わりに、その場でレシートの写真を撮り、会社の承認を得た後、1~2日後に支払われる。

同社は昨年大きく事業を拡大し、DropboxStripeManaged by Q等の顧客と契約した。しか彼らは、これらの会社の中には、1度か2度精算しただけで、その後使うのをやめてしまうユーザーがいることに気が付いた。これは典型的なユーザー行動ではない。大部分の社員は頻繁にAbacusを使って立替金を請求している。

いろいろ調べた結果Abacusは、それらの会社が「秘かに」、このアプリを使って、面接候補者の旅費(企業の本社への航空運賃等)や、パートタイム社員が仕事で購入したサプライ品の精算をしていることを突き止めた。

Abacusの共同ファウンダー、Omar Qariによると、彼のチームが見つけるまでに、各企業は計2000人以上の採用候補者への払戻しにAbacusを使用していた。Abacusは、このハックを正式機能に変えることを決め、今日(米国時間7/7)から採用候補者と独立契約社員への払戻しを公式サポートした。この新機能によって、企業はこの種の払戻しにかかる時間を平均40日から2日へと短縮できる、とQariは言っている。

またQariは、採用候補者の旅費精算を支援して少人数のグループで試用してもらうことが、大企業に入り込む絶好のきっかけになるとも言っている。具体的な名前は挙げなかったが、近々ある主要上場企業が採用候補者の旅費精算にAbacusuを使うと話していた。

Abacusは、こうした特殊な利用形態についても料金は同じ、毎月1ユーザー当たり5ドルを適用する。

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【関連記事:「bizNote Expense」はスタートアップの経費精算業務を効率化する[ TechCrunch Japanオリジナル記事]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Y/Combinatorが支援するWeilos、減量フィットネスのための自画撮りソーシャルサイトにピボット

WeilosはY Combinatorの2013年夏学期を卒業して8月にローンチした減量とフィットネスを中心にしたソーシャル・サービスだ。それが今日(米国時間1/28)、大きくリニューアルした。

当初、Weilosは減量に成功した人をアマチュアの減量コーチにして新しいユーザーを激励、助言するという仕組みだった。今回の新バージョンはiOS向けモバイル・ソーシャル・ネットワークで、メンバーがスマートフォンによる自画撮り写真をアップロードして成果を公開するというのが特色だ。

2012年にコーネル大学で医学博士を取得したファウンダーのRay Wuによれば「新バージョンではユーザーが写真を定期的にアップロードしてコミュティーのメンバーと成果を話し合う。これによってそれぞれのゴールが明確化され、モチベーションが向上が図られる」という。

私は今週Wuに対してこのピボットの理由を取材した。Wuは「多くの人々がフィットネスと減量に関心を持っている。われわれのプロダクトはフィットネスと減量をユーザーの毎日の生活の中にしっかり根付くかせる手助けをする。モバイル・アプリはそのために理想的なツールだ。また同じ目的に向かって努力中の他のメンバーと会話することはお互いに大きな励みになる」と答えた。.

Wuによれば、自画撮り写真を交換することはモチベーションの持続のために非常に効果的かつ簡単な方法だという。

なお、ユーザーは最初から写真を公開する必要はない。当初写真を非公開にしておいて、ある程度の成果が出てから公開するなど、そのタイミングは自由に選べる。

Wuの研究によれば、成果写真を公開しているメンバーは平均して毎週、540g減量に成功した。一方、 Weight Watchers の参加者の平均は317g、 FDA認可の減量薬、Belviqのユーザーは500gだった。

「私が医学を勉強している間に、肥満と戦う上で成功率が高いのは社会的な絆の強い人々だと気づいた。”しかし問題はその社会的絆が多くの人々に十分に利用されていないことだった」とWuは言う。

アプリ自体は比較的ストレートなソーシャルメディア・ツールだ。毎日、同じ姿勢と大きさで自画撮りができるカメラ・オーバーレイも用意されている。アプリはユーザーに対して少なくとも毎週1回写真を撮るよう促す。他のユーザーは「いいね!」をしたりコメントしたりできる。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


生後二か月のスタートアップHackermeterがPinterestに買収されてサービス閉鎖へ

自分のHackermeterの高得点を、次の仕事にありつくための餌(えさ)にしよう、と考えていた人は、計画を変えるべきだ。Hackermeterは、生後まだ二か月のスタートアップなのに、Pinterestが買収して閉鎖される。

Hackermeterのコンセプトは単純だった: プログラマを雇うための方法として、古典的な履歴書はあまり良くない。それに代わるものが必要だ。プログラミングのテストで、スキルを証明するのがよいのではないか(フィボナッチ数列とか簡単な暗号とか…)。テストの成績…コードの質と仕事の効率…に対して、点をつけるのだ。

雇用者側は、テスト時のビデオを再生して、彼/彼女のキーボード上の妙技を確認する(技能の確認とともに、だれかのコードをコピペしてないことも確認)。テストの問題を雇用者側自身が作ってもよい。

Hackermeterに対しては、批判も多かった。同じアイデアは、HackerRankCodeEvalなどにもあり、あるいはそれ以前にもたくさん登場している。しかしそれでも、それらが履歴書を置換することはできなかった。

PinterestとHackermeterのファウンダは買収の価額などを発表しなかった(今問い合わせ中なので情報が得られ次第この記事をアップデートしたい)。しかし、いずれにしても些細な額だろう。まだ生後二か月で、チームも小さい。Y-Combinatorの2013年冬のクラスで得た資金のほかには、投資もない。AngelListのプロフィールによると、75万ドルの調達を画策していた。Pinterestは最初から閉鎖するつもりだから、これは明らかに、人材獲得が目的だ。

同社の協同ファウンダLucas BakerとFrost Liは、Pinterestの技術者になる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Gitを利用して文書作成コラボレーションの変更シンクを自動化するKivo

今のコラボレーションソフトは、リアルタイムでコラボレーションするものが多いが、Y Combinator出身(今期生)のKivoは、ちょっとちがう。

協同ファウンダのZefi Hennessy Holland(CEO)とLeo Anthias(CTO)が言うには、今は多くの人が、Officeを使って文書の草案を作り、それをメールでやりとりすることによってコラボ(共同作業)している。しかしその方式では、お互いの手元にある草案文書が最新状態にシンクされない。これに対しKivoでは、ユーザが各自の文書にその都度の変更をシンクできる。対応文書形式は相当幅広くて、Microsoft Officeの標準アプリケーションをすべてカバーする予定だが、今のところはWindows XP以降の上でPowerPoint 2007と2010のみだ(最新バージョンのPowerPointももうすぐ)。

PowerPointだけという現状では、変更箇所をシンクする単位が一枚のスライドだ。このツールはユーザのPowerPointに組み込まれ、ほんの数クリックでKivoのサーバ上の新バージョンにシンクしたり、あるいは旧バージョンをKivoのリポジトリからリストアできる。もう、共有するファイルにいちいち、presentation_v4_final_final.pptのような名前をつけなくてもよい。

そんなことは、Gitでやれ!? そう、Kivoは実はGitを利用し、いわばGitにかぶさるユーザインタフェイスだ。Gitは分散バージョンコントロールシステム/ソースコード管理システムとしてデベロッパやプログラマには(おそらくGitHubを介して)おなじみだが、(コラボレーション下において)プログラムのソースファイルのバージョン管理ができるのなら、同じ仕組みで一般文書のバージョン管理もできるのだ。HollandとAnthiasが言うように、Kivoのサーバがユーザに提供する文書のリポジトリは、Gitのリポジトリだ。そうすると、シンクに際してユーザが実際にダウンロードするのは変更箇所だけだから、往々にして巨大な文書全体をダウンロードせずにすむ。

HollandとAnthiasの考えでは、もちろんリアルタイムのコラボレーションツールも必要だが、でも彼らが調査した結果によると、むしろ、リアルタイムに縛られたくないという事務系労働者の方が多い。共同で制作中の文書でも、目を通したり手を加えるのは、自分の都合の良い時間にやりたいのだ。しかも、その共同作業に多数の人が参加しているときには、リアルタイムはほとんど地獄になる。…しかしそれでも、Gitのような便利なシンクシステムを使っている企業は少なく、メールのやりとりが相変わらず多い。彼らの主張では、KivoはGitの仕組みによってリアルタイムコラボレーションに伴う問題を解決し、苦労と間違いの少ないワークフローを実現する。

Kivoは目下ベータなので無料。今後はフリーミアムとして、高度な機能を必要とするユーザには人月あたりの有料制とする。文書共有ソフトとしてはMicrosoftのSharepointなどがすでにあるが、それらのユーザですらKivoには有料で利用するだけの価値がある、と彼らは信じている。しかし当面は、むしろ彼らがユーザについて勉強する期間だから、ここで登録すれば無料で試用できる。

〔余計な訳注: ちょっと勉強して、GitHubを直接、文書共同作成用に利用してもよい。小説のように一人で作成する文書にも、便利に利用できる。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ポール・グレアム、「Y Combinatorの37社の買収額、評価額は4000万ドル以上」とツイート―全511社の総額は115億ドル

Y Combinatorの共同ファウンダー、ポール・グレアムはそのスタートアップの評価額について興味ある数字をツイートした。グレアムによれば、Y Combinatorはこれまでに511のスタートアップに投資してきたが、そのうち37社は4000万ドル以上ですでに買収されたか、あるいは4000万ドル以上の評価額を受けているという。「511社の買収額ないし評価額の合計は115億ドルに上る」とグレアムは自身の Hacker Newsに書いている。

このツイートを読んでまず気になったのはその37社とはどれとどれだろうということだった。グレアムによればRap Geniusはリストに含まれているそうだ。また買収金額や資金調達ラウンドでの評価額が公表されているYCの卒業生もたくさんある。

FacebookはParseを最近8500万ドルで買収したし、Dropboxの評価額は40億ドルと報じられている。HerokuはSalesforceに2億ドル以上で買収された。Airbnbの評価額は25億ドル、Looptの買収額は4300万ドル、 ZyngaのOMGPOPの買収額は1億8000万ドルなどと伝えられる。Cloudkickの買収額は5000万ドル、 AutoDeskのSocialCamの買収額は6000万ドルだったという。

この他に4000万ドル以上のリストに乗っている可能性が高いのは、Stripe、Weebly、Optimizely、Justin.TV、Xobni、Scribd、Hipmunk、Disqusなどだ。

2011年にGrahamは 「YC出身スタートアップのうち25社が買収され、そのうちの5社の買収額が1000万ドル以上だった」と書いた。しかしその記事によると、残りのすべてのスタートアップの価値の合計はトップ5社の買収額の合計より大きいということだった。昨年、YCは380社目のスタートアップをローンチした。YC出身スタートアップが調達したベンチャー資金の総額は10億ドル、平均すると270万ドルとなる。その後、資金調達総額は15億ドルに更新された。New York Timesは最近の記事でY Combinatorのスタートアップの平均価値は2240万ドルだと報じている。

今日のグレアムの発表は興味深い。 単なる評価額にとどまらず、ここ数年以内にY Combinator出身スタートアップからは1社ないし2社の株式上場がありそうだ。読者が4000万ドル以上の価値があると知っているYCスタートアップがあったらコメント欄で知らせていただきたい。

〔日本版〕 Yコンビネーター シリコンバレー最強のスタートアップ養成スクール(滑川海彦・高橋信夫共訳)が日経BPから出版されている。 『プラネット・グーグル』などで知られるベテラン・ジャーナリストのランダル・ストロスがY Combinatorに半年常駐し、内部からYCを詳細にレポートしたノンフィクションだ。スタートアップ側だけでなく、ポール・グレアム、妻のジェシカ・リビングストン、「モリス・ワーム」で有名なロバート・モリスらパートナー側の人間像も詳しく書き込まれており、「スタートアップを成功させるシリコンバレー文化」がバーチャル体験できる。機会があれば手に取ってご覧いただきたい。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


バックエンドまわりをすべて引き受けるBacklift, デベロッパはフロントエンドだけ書けばよい

今日ローンチしたY Combinator出身のスタートアップBackliftは、フロントエンドデベロッパのためのバックエンドデベロッパ、を自称している。サーバ環境のセットアップなどをすべて引き受けるので、フロントエンドデベロッパはまさにフロントエンドのロジックだけに集中できる。そのために必要なのは、Dropboxのアカウントとテキストエディタのみ。BackliftはDropboxをファイルシンクサービスとして利用する。あなたの縁の下にBackliftがいると、RailsDjangonode.jsなどのセットアップについて、あなた自身は何も知らなくてもよい。

BackliftのファウンダCole Krumbholzによると、彼のねらいはデベロッパがいきなり自分のフロントエンドのコードを書き始められること。デベロッパの中にはバックエンドについてびびる人が多いが、Backliftはそういう人たちのための教材としても優れている、と彼は言う。またBackliftは、プロトタイピングの場としても利用して欲しいし、将来的にはアプリケーションのホスティングもやりたい、と。

Backliftには、Dropboxのアカウントでサインインする。そしていろんなテンプレートが用意されているから、その中から自分のアプリ用を選ぶ。backbone.jsのサンプルアプリケーションも各種用意されている。Google MapsのAPIを使うサイトの例、Bootstrapを使うシンプルなサイトの例、などもある。そのほかのよく使われる技術、AngularJS、CoffeeScript、Handlebarsなども使える。BackliftはユーザのDropboxアカウントに新しいフォルダを作り(それはユーザのデスクトップにも反映し)、ユーザはお好きなテキストエディタでコードを書き始める。コードをDropboxにセーブすると、それはBackliftにシンクされ、結果をブラウザ上で見られる(シンクはユーザがコードをDropboxにアップロードしてから1秒未満で始まる)。

アプリケーションは何らかのデータを扱うものが多いから、Backliftはベーシックなデータ処理のためのAPIを提供している。管理用のダッシュボードが提供されるので、そこでデータベースへのデータのインポート/エキスポートなどを行う。

ベータの段階でBackliftを本格的に利用したスタートアップの一つがAutomatic.comだ。これもYC出身だが、最近ローンチした独特なハードウェアによって、どんな車でもインターネットに接続できる車にする。Automatic.comのビジュアルと対話デザイナーGabriel Valdiviaは、次のように言う: “うちはAmazonのS3も使ってるけど、開発段階、それに投資家たちにに見せる段階では、Backliftの方がずっと便利だし、仕事がはやいし、それにセキュアだ”。

Krumbholzによると、このサービスは絶えず進化していて、今計画している今後の機能も多い。ただし、その詳細を話すのは尚早だそうだ。

Backliftは今、完全に無料だ。今後は有料の機能も加えるが、それについても詳細は未定だ。

Krumbholzは、Y Combinatorのスタートアップとしては珍しく、単独ファウンダだ。海軍を除隊した彼は次に航空管制用ソフトウェアのインタフェイスを作り、さらにその次にはiOS用のモバイルゲームを作り始めた。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Yコンビネーターのデモ・デーを終えたポール・グレアム、「今期から選択を厳しくした。できの悪いスタートアップはほとんどない」と断言

今日(米国時間3/26)、Y Combinatorのデモ・デーが開催された。スタートアップのデモにに先立って、ファウンダーでパートナーのポール・グレアムが挨拶し「今期は今までより選抜基準をずっと厳しくした」と述べた。その言葉どおり、前期の75チームに対して、今回デモを行ったのは47チームと4割近く減っている。

「今回のスタートアップに出来の悪いチームはほとんどない」とグレアムは断言した。

「ここに集まっている投資家にとっては過去のデモ・デーにくらべて投資先を選ぶy決断がそれだけ難しいことになる」とグレアムは述べた。Yコンビネーターにかぎらず多数のスタートアップに同時に投資するというスタイルのベンチャーの場合、デモ・デーで投資先を決めるのが難しいという苦情はいつも出ている(特にYCの場合はスタートアップの数が多いためプレゼンは数分ずつしか行われない)。しかしグレアムは「決断が難しいのはプレゼンの時間が短いせいではない。難しく思えるのはそれが実際に難しいからだ。プレゼンは単なる顔見せだ。投資家は後でファウンダーたちに直接面談してから最終的に決断してもらいたい」という。

スピーチの前にわれわれはグレアムに短時間だがインタビューし、スタートアップの選定プロセスについて話を聞くことができた。それによると今回のYCのスタートアップ選定では「成功要因だけでなく、失敗要因も考慮に入れることにした」のだという。「たとえば、あるスタートアップの場合、ファウンダーたちは非常に優秀だったので、以前の成功要因だけの基準だったら選んでいただろう。しかしファウンダーたちがお互いに仲が悪かった。これは大きな失敗要因なのでこのチームは落とした」という。

「できの悪いチームがほとんどない」点についてはこう説明した。グレアムはいつも全部のスタートアップを順位付けする。そうして次第に下位に下がっていくと、「どう考えてもこのチームはデモ・デーでたいした注目を集めそうにない」というレベルに達する。「今回はそのレベル以下のスタートアップがわずか4、5チームしかなかった。これは今までになかったことだ」とグレアムは語った。

Grahamによれば、YCがスタートアップの数を減らしたのはこれが最初ではないという。グレアムとYCのパートナーでグレアムの妻のジェシカ・リビングストンとの間に子供ができたときにもクラスのサイズを減らした。しかし、たまたまそのクラスから大成功を収めたAirbnbが誕生している。選定基準を厳しくしても成功したわけだ。しかしGrahamは「これほど大幅にサイズを縮小したのは今回が初めてだ」と語った。

〔デモ・デーの全スタートアップの紹介はこちら(第1部)〕

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+