ここ数日中にAndroidデバイスからChromecast に画面ミラーリングできるようになる

Googleは今年の/Oデベロッパー・カンファレンスでAndroidデバイスからChromecastへの画面のミラーリングをデモした。今日(米国時間7/9)GoogleはすべてのChromecast接続可能なデバイスにこの機能が提供するアップデートを発表した。

これでGoogle CastもAppleのAirPlayなみの機能となる。

画面ミラーリングが可能になると、“Cast Screen”オプションが専用アプリのナビゲーション・メニューに追加される(アプリはGoogle Playストアからダウンロードできる)。Nexusの場合はクイック設定メニューに表示されるので、いちいちChromecastアプリを開く必要がない。

I/OのステージでGoogleはAndroidデバイスに接続したプロジェクターからGoogle Earthを投影するというデモを行っていた。画面ミラーリングはAndroidデバイス上で作動するあらゆるアプリで有効なはずだが、アプリの開発者が必ずしもChromecast互換性をサポートしているとは限らないので、すべてのアプリの画面がミラーリングできるわけではないだろう。

今回のアップデートはベータ版で、Googleによれば、Samsung、HTC、LGその他のメーカーの一部のデバイスにここ数日のうちに提供されるという。Chromecastアプリのバージョンは1.7となる。これは相当に役立つ機能だが、アップデートが全員に行き渡るには少々時間がかかる。しばし忍耐して待て。

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Googleマップがついに距離計測ツールをサポート

Googleマップのデスクトップ版にちょっとした便利な機能が追加された(TNW)。 マップのどの部分でもいいから右クリックしてメニューを開くと、メニューの一番下に「距離を測定」というオプションが表示される。

続いて距離を測りたい場所を次々に左クリックしていくと軌跡が追加される。出発点からの合計距離は最後の点に表示される他、左上の検索窓の一番下にも表示される。ジョギングやハイキングの計画を立てたりするのに便利なのはもちろんだが、マップの上に一筆書きでお絵かきするのにも使える。

試してみると、北アメリカの上に宇宙からレーザーでTechCrunchのロゴを描くには7888.36kmが必要だとわかった。2048年ごろには月にレーザー砲を設置して広告を描く会社ができているだろうから、その見積もりを取るのに使えそうだ。

〔日本版〕日本語版Googleマップでも「距離測定」はサポートずみ。始点、終点を含めてどの点もシングルクリックで削除、ドラグして移動ができる。表示を消すには右クリックで「測定を消去」を選択する。途中の点同士の距離は表示されないが、経路には距離の目盛りが表示される。

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ワールドカップでのドイツ圧勝は、スポーツイベントでのツイート回数記録も塗り替えた

ワールドカップでドイツ―ブラジル戦が行われた日、しばらくの間はTwitterのタイムラインがワールドカップのドイツ―ブラジル戦に関するものばかりとなってしまった。当然ながら、多くの人が同じような現象を体験したようだ。7-1というドイツの衝撃的な勝利は、単独の試合としてはTwitter上で最も言及されたスポーツイベントとなった(via THR)。今年のスーパーボウルが打ち立てた記録を凌駕したのだ。

試合中、ゲームに関するツイートは3560万件を数え、ピーク時には1分間に580,166ツイートが発せられるという状況だった。スーパーボウルについては、試合中の関連ツイート数が2409万で、1分間のツイート数はピーク時で381,605件だった。サッカー関連ではこれまで、やはり今回のワールドカップでのブラジル―チリ戦が1640万件のツイートを集めてトップだったが、この記録も大幅に塗り替えられたこととなる。

最も多くのツイートがなされた瞬間といえば、ドイツのサミ・ケディラが5-0となるゴールを決めたときで、1秒間でのツイート数が580,166件にもおよんだ。4-0となったゴール、あるいは3-0となったゴールの瞬間が、それぞれ数千ツイート差で秒間ツイート数2番目および3番目となっている。ブラジル関連のツイートといえば「ブラジリアンワックス」に関することが多かったが、その記憶も追いやられる勢いだ。

壊滅的で悲劇的な状況でTwitterが盛り上がりを見せるというのは、ある意味で当然のことともいえる。ソーシャルネットワークは「出来事」を伝えるためだけにあるのではないが、しかし注目すべきイベントがあれば多くの人がそれをシェアする。さらにブラジル―ドイツ戦は「嵐」のような出来事でもあった。こうした情報を伝えるのに適した仕組みを持つのが、まさにTwitterであると言えるかもしれない。リアルタイムで情報を伝え、それに対するコメントがさらなる発言を生み、同時に嘆き悲しむブラジル人の写真なども数多くシェアされることとなった。これで盛り上がらないわけがないとも言えそうだ。こうした突発的盛り上がりというのは、プロダクトの成長戦略をたてるのに考慮すべきものではないかもしれない。しかし誰も予想しないようなできごとに対応しやすいのがTwitterであるとは言えるのではなかろうか。今後とも、ある意味で「突発的」な出来事を伝えるツールとして、Twitterは発展していくのかもしれない。

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Maeda, H


Appleがオールガラス製のケースに収めたiPhoneやiPad、モニタなどで特許を出願

AppleInsiderによると、Appleは、外殻ケースがすべてガラス製のデバイスを作る方法で特許を出願した。それは、すべての部分を溶融して完全にシームレスな(継ぎ目のない)外見を作り出している。オールガラス製のケースには、iOSデバイスやテレビのモニタなどが収容されるのだろう。

ガラスだけの構造体が設計された目的は、耐久性の最大化と重量の節約だ。一体成型でなく溶融方式なのは、単一のガラスブロックだと重くなるからだ。溶融構造の内部のリブや部分的な強化成形もガラス製で、それらは、構造的にとくに弱いと思われる要所に配置されている。

iPhone 4では前面と背面にガラスのパネルが使われたが、この特許では完全にガラス製のケースに入れられたガジェットを作るから、ほかのメーカーのガラスを使った製品とはまったく違う美観になる。たとえばテレビのモニタの売り場にオールガラス製のRetina Cinema Displayがあったら、それだけが目立ってしまうだろう。またオールガラスケース入りのiPhoneが出たら、いつも以上にマスコミが騒ぎ立てるだろう。

ガラスには衝撃に弱いという性質があるし、そのほかの問題もあるだろう。Appleの特許によくあるように、Appleはただその技術を実験してみただけで、今はほかのことをやってるのかもしれない(サファイヤガラスもその例の一つだ)。しかし出願書類の中の発明者のところには、AppleのSVPで名人デザイナーJony Iveの名もある。ガラスの一体成型はSF映画やSFテレビドラマによく出てくる。だからAppleは、そういうSF的な未来を先取りしたいのかもしれない。

画像: all-glass iPhone 6 concept video(オールガラスのiPhone 6のコンセプトビデオ)

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


iOS 8最新ベータで、Healthアプリに内蔵歩数計がついた

AppleはiOS 8の新ベータ版を開発者に公開した。お楽しみの一つは健康とフィットネスの中核となる内蔵Health機能だ。HealthアプリはiOS 8で新たに登場する。サードパーティー製のセンサーから信号を受け取ったり、ユーザーの設定に応じて、他の健康やフィットネスのアプリとデータを共有できる。これまでのベータ版ではアプリを立ち上げても中身がなかったが、今回、サードパーティー製のハードウェアがなくても、歩数とカロリーを測定できるようになった。

新機能は、iPhone 5sのM7コプロセッサーを使って歩数を測り、ユーザーは日、週、月、年毎にデータを見られる。測定に誤りがあると思った時には、一部のデータを削除することもできる。歩数は他のアプリとシェアできる。この機能を発見した9to5Macが試してみたところ、歩数は正確に測定されていた。

iOS 8の新機能には、カフェイン追跡もある。カフェイン摂取量は手動入力する必要があるが、これは他の同じことをするサードパーティーアプリでも同様だ。このデータも他のアプリとシェアできる。

これらの新機能が重要なのは、iOSにおける健康全般に関する今後の道筋を示すものだからだ。Appleは市場を見渡して、さらにヘルス&フィットネス追跡機能を自社アプリに追加しつつ、サードパーティーには隙間を埋めさせていく。同社は過去のiOSでもこれをやる意志を明らかにしており、かつてサードパーティーに任せるのが良いと言っていた、マップの乗り換え案内にも乗り出しているとも噂されている。、

結局サードパーティーデベロッパーのために豊かなエコシステムを構築することは、Appleにとってもユーザーにとっても良いことであるが、デバイスの所有者が使いたい内蔵機能を利用できるようにすることが最優先だろう。最新ベータ版でのHealthアプリは、正式公開までにさらに充実していくに違いない。Appleとしてもわずかな機能しかない状態で新アプリを公開することは避けたいはずだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Oculusが今秋初のデベロッパカンファレンスをハリウッドで + RakNetを買収してFOSS化

Facebookによる買収が決まったVRヘッドセットRiftのOculusが、今日(米国時間7/7)、二つの発表を行った。ひとつは、ゲームネットワークのための各種ミドルウェアを提供しているRakNetを買収したこと、もうひとつは同社初のデベロッパカンファレンスOculus Connectを9月19-20日にカリフォルニア州のハリウッドで開催することだ。RakNetが提供しているさまざまなサービスやプロダクト…クロスプラットホームな音声チャット、SQLのログ取り、インターネット接続のセキュリティなど…は、MojangやSony Online Entertainmentをはじめ、多くのインディー企業や大きなデベロッパ企業が利用している。

Oculus Connectカンファレンスでは、来場者がOculusのエンジニアやそのほかのVR産業のパイオニアたちとのセッションに参加できたり、ラボで自分のソフトウェアとOculusの社員とのハンズオンや直(じか)のフィードバックを体験できる。出展の申し込みは、7月10日から受け付け、その次週には承認が来る。Oculusはまた、同社の開発の最前線からのニュース(新バージョンRiftのプロトタイプ?)も定期的に提供する、と約束している…ただし具体的な内容は未定だ。キーノートには、Brendan Iribe、Palmer Luckey、John Carmack、そしてMichael Abrashらが顔を揃える。

OculusはRakNetの技術を自分のプロジェクトのためにすでに何年も利用している。買収後にはRakNetがオープンソースになるので、Oculusだけでなく、重要な開発パートナーたちも仕事がやりやすくなり、共に未来のVRプラットホームを築いていけることになる。RakNetのC++クラスライブラリは、売上が10万ドルに満たないゲームは無料で使えたが、今後は完全に無料になる。

” target=”_blank”>関連記事。〕

 

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Android Wearスマートウォッチ三機種を比較する: Moto 360、LG G Watch、Samsung Gear Live

初めてのAndroid Wearスマートウォッチは、まだ消費者の手に渡っていない(二つは7月7日発売)が、われわれは、それらをしばらく触ってみることができた。まだ、電池や本体の寿命など、詳細についてはよくわからないけど、それぞれの印象ぐらいなら語ることができる。あなたの腕によく似合うスマートウォッチは、Moto 360か、LG G Watchか、それともSamsung Gear Liveか? この記事とビデオを、参考にしていただけたら幸いだ。〔ASUSはまだ見本機なし。〕

まず最初に: ソフトウェアや機能性の面では、大きな違いを期待できない。Android Wearと名付けられた規格は、デバイスのルック&フィールをメーカーの違いを超えて統一することがその目的だ。少なくとも現時点では、Androidのスマートフォンやタブレットが経験した、OEMたちの勝手なカスタマイズによる分裂現象を、Googleは避けたいようだ。

でもハードウェアのデザインは、大きく違う。たとえばSamsungは、自社のソフトウェアとGoogle Fitの両方に対応する心拍計を搭載している。Google FitはGoogleの健康チェックプラットホームで、いずれはサードパーティアプリのためのAPIも提供されるのだろう。そこで、健康マニアの方はSamsungに惹かれるかもしれない。

快適性も、重要な比較要素だ。どの機種も軽量で、終日着用をねらっているようだが、しかしSamsung Gear Liveには面倒な留め金と独特のバンドがある。ゴムの感触が嫌いな人は、まずだめだろう。ただし、本体背面の貝殻状のデザインのため、手首へのなじみ具合はとても良い。LG G Watchは、ストラップをユーザが交換できる(最初からついてるシリコン製のもなかなか快適)。ただし背面も角ばっているから、ストラップをきつく締めると手首の骨に当たるかもしれない。

Moto 360は、ステンレス製なのに意外と軽い。円形のディスプレイは大きくて明るい。ほかの二つよりも大きく見えるが、円形であるために細い腕にもよく合う(下図)。下の方にセンサ用の小さな窓があるので、完全な円ではないが、でもデザイン的には群を抜いている。デザインで選ぶなら、Moto 360かな。

ぼく自身も、第一印象としてはMoto 360が好きだけど、でもそれは、SamsungやLGの矩形が、スマートウォッチのデザインとして平凡に見えるからかもしれない。それに、Moto 360の発売はこの夏の終わりごろになるし、価格も決まっていない。Android Wearウォッチを今すぐ必要でない人は、それまで待って自分で比較するのが、よいかもしれない。

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Moto 360に触ってみた。初の丸形Android Wearスマートウォッチ

MotorolaのMoto 360は、皮肉なことにおそらく今年のGoogle I/Oでいちばん誰もが欲しがるスマートウォッチだった。注目されながらも手に入らない唯一の製品だからでもある。カンファレンス参加者全員に送られるのは、この夏に一般販売される時だ。しかし、本誌は使ってみる機会を得、Motorola自身による紹介ビデオも手に入れた。

このスマートウォッチは、Android Wearの円形デザインを使った最初の製品で、Motorolaが文字盤をカスタマイズしている。文字盤と他のUI要素でが円形画面全体を占めている。即ち、Motorolaいわく、角型画面でなくてもそこに無駄なスペースはない。

形状以外は、SamsungとLGのAndroid Wearスマートウォッチ2機種と機能に変わりはなく、スマートフォンからのプッシュ通知、Google Nowからのコンテキストに合った情報が送られてくる他、内蔵マイクによるボイス制御も可能だ。

デザイン的には、Moto 360の第一印象はその大きさだろう ― 円形デザインのために、他の2機種よりも大きく見える。しかし、実際には細い腕には他機種よりも馴じむ気がする。ステンレス製ケースが他機種を差別化する高級感を醸しだしており、腕時計愛好者として私は、これをお気に入りのAndroid Wearデバイスに認定する。皮製ベルトもプレミアム感を増している。

Motorolaは、出荷予定日は以前から8月終りと決めており、カンファレンスに間に合わすために急ぐことはしておらず、すべては予定通りだと言っている。少々熱を持つことを別にして完成度は高いので、長く待たされることはなさそうだ。


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Android Wearベースのスマートウォッチ、LG Gのファースト・インプレッション

LG G Watchを手に入れてからまる1日、寝るとき以外はずっと身につけていた。Googleのスマートウォッチ用OS、Android Wearベースのデバイスを試すのはこれが初めてだが、これまでに受けた印象は「間違いなく役立つ」というものだ。

この腕時計の付け心地は普通の腕時計と同様で、特に具合の悪いところはない。軽く、やや大きいが、少なくとも私の腕に対しては大きすぎるというほどではない。LGは万人向けにデザインしたと言っているが、それでも腕の細いユーザーなどにはやや大きすぎるかもしれない。

このスマートウォッチは実に巧妙にスマートフォンを補完してくれる。GoogleはAndroid Wearの開発にあたってどの機能を搭載し、どの機能を省くか慎重に考えぬいたことがうかがえる。スマートフォンに来るプッシュ通知がすべてそのままAndroid Wearにも来る。LG Gの画面下部に通知が来ていることが表示され、上にスワイプすると内容が読める。Wear向けに最適化されたアプリの場合、アプリ内のページをスマートウォッチに表示させることができる。またハングアウト・アプリなどの場合、メッセージに対して音声入力を用いて返信できる。

LG Gの音声入力は良く出来ている。私は昨晩、Google I/Oの懇親パーティーの騒がしい会場でも音声入力を試したが、どんな条件でもほとんど認識エラーは出なかった。“OkGoogle”という呼びかけによる起動も問題なかった。実際、音声コマンドで思ったよりずっとたくさんのことをLG Gにやらせることができて驚いた。

ただしとおりいっぺん以上のことをさせようとすると設定は多少面倒だが、その原因の一部は私が使っているLG Gは一般公開前のベータ版のソフトが搭載されているためだ。あとアプリをロードするのにだいぶ時間がかかり、「少々お待ちください」と何度も言われる。7月7日の出荷までにはこのあたりが改善されていることを期待したい。

一言でいえば、GoogleのAndroid Wearはスマートウォッチのインターフェイスとして合理的であり十分役立つ。Google Nowは天気やスケジュールなどをポップアップで随時表示してくれる。メールやハングアウト・メッセージに定型文や音声入力で返信することがのは大にに時間の節約になる。腕時計タイプのデバイスに向いているタスクはすべて出来るが、余計な機能は省かれている。

Android Wearのおかげで明日にも世界中にスマートウォッチが溢れるということにはならないだろうが、このジャンルをメインストリームに向けて大きく前進させたことは確かだ。LG Gスマートウォッチはそのパイオニアとして十分に納得のいくプロダクトだ。この後、もっと長時間使ってみた上でさらに詳しいレポートもお届けする予定だ。

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初日のGoogle I/Oはこうだった

GoogleのデベロッパカンファレンスGoogle I/Oが今日から始まり、初日のキーノートはその日開陳されるすべてのニュースの概要を紹介した。それらの中には、まだ”L”としか呼ばれていないAndroidの次のバージョンのプレビューもあり、このバージョンでは、さまざまなスクリーンやデバイスの上でも十分に使えるように、デザインのパラダイムが一新されるようだ。

3時間近いキーノートには山も谷もあったが、でも結局最終的には、相当大量の、すばらしい新機軸が披露された。またステージ上で紹介されただけではデベロッパたちですらわかりにくいと思われる話題についても、紹介と説明に長時間が割かれた。デスクトップとモバイルと車とユーザの“腕”の上などなどで、AndroidとChromeを統一するというビジョンも素描された。それはしかし、ソフトウェアをいろんな多様な用途にまたがって翻訳しながら使っていくといった、無理で無骨なやり方ではない。

全体としては、なかなか感動的だった。年商数十億ドルという巨大企業が、巨費を投じてクールなものを見せてくれるのだから、それも当然。でも今日の勝者は、ボール紙で作ったヘッドセットだったかもしれないな。


〔以下、日本語訳のある記事は、リンクが日本語記事へのリンクになっています。〕

Google Fit Warms Up(Googleがフィットネスに進出)

The Elephants In The Google I/O Room: Glass And Plus(登場しなかった巨象: Google+とGoogle Glass)

Google I/O Attendees Gifted Brand-New Android Wear Smartwatches(来場者がもらったおみやげはAndroid Wearのスマートウォッチ)

Google Acquires Mobile Testing Platform Appurify, Will Keep It Open On iOS And Android(モバイルアプリの試験を自動化するAppurifyを買収)

Google’s Cloud Platform Gets New Tools For Monitoring And Debugging Apps(Google Cloudにモニタリングとデバッグのツールを導入)

Google Launches Cloud Dataflow, A Managed Data Processing Service(管理サービス付きのデータ処理サービスCloud Dataflowを立ち上げ)

Update: A Second Protestor Has Interrupted Google IO(第二の抗議者がI/O会場に乱入)

Chromecast Update Introduces An AirPlay-Like Android Mirroring Feature, Photo Backdrops And More(ChromecastがAirPlay的にアップデート)

Google Will Soon Bring Android Apps To Chrome OS(AndroidアプリがChrome OSへ)

Google I/O Protester Stopped The Conference Claiming To Be Jack Halprin Eviction Victim(自宅の強制立ち退きをGoogleのせいにする抗議者が闖入)

Google Announces Android Auto, Promises Enabled Cars By The End Of 2014(完全音声制御の車載用Androidを発表)

Google Blurs The Line Between Web And Native Apps On Android(Webとネイティブの区別が薄れる)

Google Introduces Android TV, Its New Platform For Smart TV Apps And Navigation(スマートテレビアプリAndroid TVを紹介)

Google Shames Apple’s iOS For Adding What Android Did Years Ago(iOSはAndroidより5年後れている、という主張)

Google Launches Full Android Wear SDK, Lets Developers Create Custom UIs And Access Sensors(完成度の高いAndroid Wear SDKをローンチ)

The First Android Wear Smartwatches Will Go On Sale Today(初のAndroid Wearスマートウォッチが今日発売)

Google Unveils New Cross Platform Design Language “Material Design”(クロスプラットホームなデザイン言語“Material Design”)

Google Introduces Android One Program To Bring More Smartphones To Developing Markets(途上国向けの安価なAndroidスマートフォンAndroid Oneを提唱)

Google Now Has 1B Active Monthly Android Users(Androidユーザは10億を突破)

Watch The Google I/O Keynote Here(初日キーノートのビデオ)

Google Makes Its Nest At The Center Of The Smart Home(Nestがスマートホームの核に)

Google Launches Drive For Work With Unlimited Storage For $10/Month(容量無制限のストレージが月額10ドル)

Google Play For Education Goes Beyond Tablets, Now Available For Chromebooks, Too(Google Play For EducationがChromebookにも)

Hands On With Google’s Incredibly Clever Cardboard Virtual Reality Headset(ボール紙で作ったVRヘッドセット)

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


I/O 2014開催近づく―Googleデベロッパー・カンファレンスのテーマはデザインとウェアラブル

今年もGoogleの大掛かりなデベロッパー・イベントの開催が近づいてきた。多くの読者がこの2日にわたるイベント〔日本時間6/26-6/27〕で何が発表されるのか興味をお持ちだろう。

今年のGoogleはアプリのデベロッパーだけでなく、デザイナーやマーケッターにもGoogleの戦略に関する詳細な情報を伝えようと力を入れているようだ。しかし一般エンド・ユーザーに直接関連する発表も数多く用意されているらしい。

Android Wear

事情に通じた情報源によれば、今年のI/Oの重要なテーマの一つはGoogleが今年3月に発表したAndroid Wearだという。このプラットフォームはスマートウォッチなどウェラブル・デバイスのためのAndroid OSの拡張機能だ。

メーカー数社がAndroid Wearを利用したスマートウォッチをデビューさせようとしている。なかでもMotorolaとLGはこの夏にMoto360 とLG G Watchをそれぞれローンチさせると発表している。暦の上ではすでに夏だから、I/Oでこれらのプロダクトが正式にお披露目されるのはまず間違いない。同時にAndroidWearの詳細についても多くのことを知ることになりそうだ。

Android車載システム

Appleは今年に入ってiOSの車載システム、CarPlayの普及に大いに力を入れている。当然、Googleも独自の車載モバイル・システムでAppleにに対抗してくるはずだ。1月に概要が発表され、GM、Audi、Hyundaiと提携しているものの、Android車載システムについてはまだ具体的な情報がほとんどない。しかし今年中にいくつかの新車種に搭載されるという。

GoogleはこのAndroid車載システムについて近く大規模なプレスイベントを計画しているらしい。

Android TV、ホームAndroid

今年、GoogleはIoT〔モノのインターネット〕などを通じてAndroidを通常のモバイル・デバイス以外の分野に拡張することに全力を挙げている。Goolge TVなどがその一例だが、Android TVプロジェクトも進行中といわれる。これもI/Oで発表されるかもしれない。

Android TVはGoogle TVとは異なりアプリ自身の機能よりもコンテンツに主題があると言われている。ただし具体的な内容はまったく分かっていない。Googleは最近子会社のNestを通じてDropcamを買収した。Nestは急速にホーム・オートメーションのハブに成長しつつある。Nest関連の発表もあるだろう。同時にGoogleのプラットフォームを利用したサードパーティーのプロダクトの紹介もあるかもしれない。

Android 5.0

Androidの新バージョンが今回のカンファレンスで発表される可能性は低いかもしれないが、それがどんなものになりそうかヒントがつかめるかもしれない。最近報じられたQuantum PaperはAndroidアプリに新しい統一的UIを導入しようとする野心的なプロジェクトで、Polymerは再利用可能なそのインターフェイス要素だという。

Quantum PaperとPolymerはAndroidアプリばかりでなく、iOSやGoogle独自のハードウェアも含めたさまざまなデバイスのインターフェイスの新しいデザイン・ガイドラインとなるようだ。今年、Googleはデザインの改良と統一化に全力を挙げるものとみられる。

デベロッパーの再定義

当然ながらソフトウェアのデベロッパーを中心とするものの、Googleは今年のI/Oではターゲットしてデザイナーやマーケッターにも重点が置かれるようだ。つまりアプリを開発して流通させるプロセスに関わる人々全てを対象とするということらしい。

われわれは現地取材を行い、ライブ・ブログも含めて報告する予定だ。

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完全防水のKindle Paperwhiteは確かに便利だ

従来から大きく進化した利便性をもたらすデバイスが登場すると、その便利さに目がいってしまって改善ポイントを見逃してしまうこともある。Kindle Paperwhiteが、まさにそのケースに当てはまるのではないだろうか。Amazonが世に出したこのデバイスを上回る電子書籍リーダーというのは、まだ存在しないように思う。但し、ビーチで突然の大波におそわれたような場合は少々やっかいだ。普通の本であればしわになっても読めなくなるということはなかったが、Kindleはもしかすると動かなくなってしまう。Kindle Paperwhiteに残された最期の欠点を改善しようと動き出したのがWaterfiだ。

Waterfi版Kindleも、外見的には本家版となんら変わりはない。ノーマルのKindleと同じ感じで、ただ、ほんの少し重量が増しているだけだ。タッチスクリーンの動作も、もとのものと変わりない。外見的にはほとんど変わらない中、Waterfiの加工が施され、完璧な防水加工となっているのだ。真水でも海水でも、ともかく200フィート以上の深さに時間無制限で耐え得る。

間違いのないように強調しておくと、備えているのは防滴機能ではなく防水機能だ。たとえばスキューバダイビングにでかけ、海の底に腰を落ち着けながら『海底二万里』を読むことができるわけだ。これはちょっとした「経験」になり得るかもしれない。もう少し現実的な話をするならば、たとえば風呂に入りながら読書することができる。さらにカリブ海のリゾート地のプールサイドバーで、水濡れなど心配せずに読書することができる。出かけていく時間が気になるなら、裏庭で子供用のビニールプールをふくらませて、そこで読書に勤しむことももちろんできる。

防水機能を確認するため、シャワールームに持ち込んでみた。シャワーヘッドの真下にもっていかない限りは普通に使うことができた。シャワーヘッドの下に持って行くと、シャワーによる水流をタッチ操作だと誤認識してしまうのだ。また、水を入れた容器に沈めて3日間放置してもみた。取り出した後でも、なんの変化もなくきちんと動作した。もともとバッテリー寿命も長い製品なので、水の中に1ヵ月間おいておいても、きっとまだ読書に使うことができるだろう。Kindleの収納場所に困っているという人がもしいるのなら、トイレのタンクの中にしまっておくこともできる。読書はトイレでと決めている人がいれば、まさに一石二鳥の収納場所だと言えるかもしれない。

電子デバイスを防水にしても、それが必要となる環境で使ったりしないのではないかという話もある。もちろん、そういうデバイスもあるだろう。しかしKindle Paperwhiteは旅行やビーチにも持ち出されることの多いデバイスだ。これを防水化するのは確かに有益なことだと思う。価格はWi-Fi(広告掲載版ではない)版で239ドル99セントとなっている。3G版は299ドル99セントだ。現在の最安値と比べると120ドルも余計に払うことにはなる。しかしそれでKindleがスーパーKindleに生まれ変わるのだ。得られる便利さを考えると、考えて見るに値する金額ではないだろうか。

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(翻訳:Maeda, H


Appleのスマートウォッチは10月デビューか―2.5インチ曲面ディスプレイでワイヤレス充電

Reutersの記事によると、Appleは早ければ10月にスマートウォッチを発売する。これに備えて7月にも量産が開始される。このスマートウォッチのスクリーンは直径2.5インチ、やや角ばった形状で、バンドから少し浮き上がったアーチ型だという。またタッチ機能、ワイヤレス充電機能も備える。

記事によれば、Appleは発売後最初の1年で5000万台の販売を予定している。OEM生産に当たるのは台湾のQuantaコンピュータ社で、同社は現在小ロットの試作を行っている。試作バッチのディスプレイはLGが供給している。このスマートウォッチはSamsungのGear 2のものに似た心拍計を備えているという。

Appleがこの秋にスマートウォッチの発表を準備しているという情報は業界に広く知れ渡っているが、今回権威あるニュースメディアによるさらに具体的な報道が追加された。今月、日本の大手経済紙、日経もAppleはスマートウォッチを10月に発表すると報じた。この記事では曲面OLEDディスプレイが採用され、健康モニタ関連の機能が提供されるとしていた。これはReutersの記事の「アーチ型のディスプレイ」という情報と一致する。

一般的に言って、Appleが新製品の発表を控えて量産に入ると、製品の詳細に関する情報が次々にリークされる。新しいiPhoneのローンチの際も同様だった。そうした前例も考慮すれば、最近のAppleのスマートウォッチに関する情報もかなり確度が高いと考えられる。

Appleが角型のディスプレイを採用したというのが事実ならそのデザインはこれまでも噂されてきたように、NikeのFuelBandに近いのかもしれない。しかしデザインに関してはまだ十分に信頼できる情報は出ていない。ただし、スマートウォッチがAppleが秋に一般公開を予定しているiOS 8のHealth機能と連携することは間違いないだろう。

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Fire Phoneは、Maydayサービスを通じて新機能を説明できる

Amazonは、今日(米国時間6/19)発表したFire Phoneに、Mayday機能を塔載した。Maydayサービスは、ワンタッチでカスタマーサービス担当者につながり、ビデオチャットで話したり、端末画面を遠隔操作して使い方を直接教えてもらうことなどができる。サービスは24時間利用可能で、担当者は15秒以内に応答する、とAmazon CEO Jeff Bezosが壇上で語った。

Maydayは、Fire Phoneのあらゆる画面で、画面トップのプルダウンメニューから利用できる。iPhoneやAndroid端末で通知を見るのと同様だ。MaydayはAmazonにとって極めて重要なシステムであり、最近同社はKindle Fire HDXタブレットにおける同サービスの利用データを公表した。それによると、カスタマーサービス担当者は、通常10秒以内に応答したという。これは、一般的なカスタマーサービスで、人々がどれほど待たされているかを考えると、魔法に聞こえる。

Maydayは、端末所有者全員に無料で提供されるが、そのコストは端末を保有するコストに含まれるかもしれない。AT&Tは、最低価格の32GB版を199ドルで販売する。これは、一流Androidメーカーの代表機種やApple iPhoneの発売時の価格とほぼ同等だが、紙の上で見る限り内部スペックは、現在のGalaxy S5やHTC One等よりも、昨年のAndroid代表機種に近い。

Fire Phoneには、Maydayが必要かもしれない。独自の3Dシフト機能は、通常のスマートフォンとは大きく異なり、商品をその場で識別できる専用のFireflyボタンもある。これらは、スマートフォン利用者に馴じみのある機能ではないため、新規利用者が不自由なく操作するためには、説明が必要になるに違いない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Apple、1099ドルのエントリーモデルiMacを発売開始

Appleが新型iMacをリリースした。エントリーマシンの位置付けで、一体型フルセットで価格は1099ドルからとなっている。これまでのものに比べて200ドル安い価格となっている。Intelの1.4GHz Core i5プロセッサーを搭載し、メモリは8GB、ハードディスク容量は500GBで、Intel HD Graphics 5000を積んでいる。

カスタマイズも受け付けており、1TBのHDDを搭載したり、あるいはFusionドライブ、ないし256GBのSSDフラッシュストレージに変更することができる。但し、最初から200ドル余計に支払えばquad-coreのIntelプロセッサーが搭載され、1TBのハードディスクにIntel Iris Proを積んだモデルが手に入る。またそちらのモデルならRAMを16GBにすることも可能だ。

すなわち今回発表されたモデルは、パフォーマンス面などで強化しようとするものではない。家庭内でちょっとした用途に使うためのモデルとして必要十分な機能を備えたモデルという位置付けなのだろう。新学期を迎えるシーズンに増加するであろうニーズに応じるためのモデルと言うことができるかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H


FiftyThree製のPencilがiOS 8向けアップデートで”面圧”に対応、自由な描画が可能に

Pencilは、アプリのメーカーからハードウェアの製造に転向したFiftyThree作のiPad用スタイラスだが、このほどアップデートし、Paperアプリで描く線の性質を、iPadの面に対するペン先の角度を変えることによって、変えられるようにした。ただしこのアップデートはiOS 8が対象で、OSのこのバージョンからタッチのサイズを変えられるようになったことを利用する。iOS 8ではアプリのデベロッパが、ここはピンポイントのタッチ、ここはかなり広い範囲のタッチに対応、というようにタッチの広がりを変えられるのだ。

そもそもPencilは、最初からそれを前提として作られたような製品だ(もちろん守秘性の強いAppleが未来のiOSについてFiftyThreeにだけ秘密を教えたはずはないが)。Pencilのペン先は一種のコンデンサになっていて、それが人間ユーザのタッチ圧を感取する。そのほかのスタイラスはどれも、ただ一点で人間ユーザの圧力を感知するだけだが、Pencilのペン先は点ではなく幅の広い矩形領域を感知する。

そのためiPad上でPencilを使うと、木炭や5B以上の鉛筆で画用紙の上にスケッチを描くときのように、線の太さを変えられる。一回のストロークで、細い線から太い線へと徐々に太くする描線もできる。また消しゴムなら、やはり消す箇所の太さをコントロールできる。それは、描くとき線の太さを変えるのと、同じ仕組みだ。

FiftyThreeによると、Pencilのペン先はもっと多様なクリエイティブな描き方を念頭においてデザインされているのだが、今回はたまたまその一つが、iOS 8の新機能のおかげで可能になったのだ。そのほかのスタイラスメーカーも、いずれこの機に乗じた製品を出してくるかもしれないが、今のところはFiftyThreeだけで、これによってデジタルアーチストたちのiPadの使い方が変わるだろう。Pencilの描画アプリにはすでに、人間の手のひらを拒否する機能や、複数の線のブレンド機能などがあり、これらもクリエイティブな活用ができる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Amazonの1600名のR&D部門はいろんなものを作ってるけど、クールなのは超薄型Kindleぐらいかな

このところAmazonは、近く出る3Dインタフェイスのスマートフォンや、ハードウェアのR&DをやっているLab126が主な話題になっているが、実はもっともっといろんなことをやってるらしい。Businessweek誌の最近の記事が、同社のスマートフォン開発裏話とともに、その“いろんなこと”についても触れている。たとえば音声でコントロールするBluetoothスピーカー、Squareキラーを目指すクレジットカードリーダー、どこでも使えるプロジェクターなど。でもそれらの中でいちばんおもしろいのは、一見平凡に思える超薄型のKindleかもしれない。

Bloombergの記事はLab126の組織構成を詳しく述べているが、その人数はLinkedInの情報によればおよそ1600名だ。彼らは今年すでに、二つのデバイスをローンチしている。テレビ用ストリーミングセットトップボックスFire TVと、食料品をスキャンするAmazon Dashだ。

Fire TVは一応好評だが、アメリカのPrimeユーザにしか使えない。そしてDashはAmazonFreshの供用地域でしか用がない…まだまだとても限られた地域だ。明日発表されるAmazonのスマートフォンも、懐疑的な見方がとても多い。実物に触ったことのある某情報筋は、彼の同類たちほぼ全員が、3Dというギミックに感動していなかった、と言っている。9to5MacのMark Gurmanの情報筋など、ほかにも実物を見たことのある複数の人たちが、同じ感想を述べている。

実のところ、Businessweekが報じているほかの製品も、ぼくはデザインやコンセプトがおかしい、と感じた。“コンピュータの画面をどこにでも投射できるプロジェクター”は、要するにピコプロジェクターである。音声で制御できるスピーカーは、Siriとラジカセを合体させたような、無用の長物だ。Squareと競合するクレジットカードリーダーは、Amazonにとって、オンラインと地域小売店とのギャップを橋渡しするかもしれないが、でも一人の消費者として見れば、計画中の製品の中でいちばん魅力を感じるのはKindle Paperwhiteの新型機種だ。

AmazonのKindleは、今でも同社のもっともおもしろい消費者向けハードウェア製品だし、もっとも成功した製品かもしれない(Amazonは売上台数を公表しない)。中でもPaperwhiteは、元々よくできてるKindle製品でありながらその後も改良を加え、ついに今度はニューモデルが出るらしい。Lab内でWineというコードネームで呼ばれているその製品は、相当良いみたい。本誌の先走り記事は、軽いことと、300ppiのハイレゾディスプレイ、そして物理ボタンの復帰について触れていた。Businessweekの記事は、“すごく薄い”としか言ってないが、それだけでも市場は歓迎するだろう。

Amazonがインタフェイスや対話性に工夫を凝らした新しいハードウェアの開発に各種取り組んでいるのはすごいことだし、今後も次々と斬新な製品が世に出てくるのだろう。明日のスマートフォンの発表も楽しみだが、ぼくが本当に期待したいのは、今年後半に出るらしいeインクベースのeリーダー(Kindle Paperwhite)の仕上がり具合だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Apple CEO、ティム・クックはiWatchの細部に興味がない(NYT紙)

Apple CEO Tim Cookは、今日(米国時間6/15)のNew York Timesにその人物像が取り上げられ、彼の経営者として、および人権・環境問題への取り組みに関する背景が詳しく紹介された。しかし、そこにはさらに、噂されるiWatchプロジェクトに関する情報も載せられている。どうやって作られているのか、いつ販売されるのか。

Cookは、前CEO、スティーブ・ジョブズと比べと、製品開発に直接口を出さないと言われている。ジョブズは、新デバイスのごく些細な部分にさえ狂気じみた関心を示したことで知られている。iWatchについて、NYTの情報源は、Cookは製品開発の細部に関する責任を、他の幹部、例えばデザイン責任者のJony Ive等に委譲することを好むと言う。

そしてCookは、心拍等の重要な生命信号の監視能力や、どうやってそれが、医療を情報に基づいた効果的なものにするのに役立つか等、iWatchの「巨視的意味あい」に集中していると言われている。これを踏まえれば、HealthおよびHealthKitが、消費者にiWatchが届けるものの中で重要な部分を占めると予測することは理にかなっている。

Apple自身はその開発の事実さえ認めていないが、来たるべきiWatchに関する最新情報が記事に書かれている ― NYTの情報源によると、第4四半期中に発売されるらしい。これは、9月に新しいiPhoneハードウェアと共に発売されるとする予想や、日本のビジネス紙、日経による10月単独発売説などの過去の噂とも符合する。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Kindle Fireの「メーデー」はAngry Birdsの秘技を伝え、恋愛相談にも応じる?!

Amazonは8ヵ月前から「Kindle Fireメーデーサービス」(SOSサービス)を開始している(国内未対応)。この機能は大人気で、Kindle Fire HDXの利用者は、使い方に悩んだ際に積極的に活用している様子だ。Amazonもメーデーサービスで利用するオンデマンドのビデオおよび音声サービスのレスポンスタイムが9.75秒であることを誇っている。もちろん、それはそれで素晴らしい話だ。ただ、このサービスに関して、注目すべきポイントは実はそこではないようなのだ。

では何に着目すべきなのかといえば、ここでなされる質問の内容の方だ。Angry Birdsでの画面クリアの方法であるとか、おやつサンドイッチをおいしく作る方法であるとか、あるいは生きることの意味などが頻繁に質問されるのだという。さらには「ハッピーバースデー」を歌ってくれだとか、画面での操作方法を図示するツールを使って、ドラゴンの絵を書いてくれなどとも言われるらしい。そして(既に読者のみなさんは予測しているかもしれないが)「結婚してくれ」などという申し込みも多いようだ。

コンピューターと恋におちるのはまだまだ先の話であるように思う(Eugene Goostmanもそちら方面についてあまり興味はないようだ)。コンピューターとの恋が時期尚早であるのなら、その前にメーデーを担当するスタッフとの恋を試してみようと考える人が多いのだろう。

それはともかく、Amazonによると、Kindle Fire HDXのサポート依頼の75%はメーデーを経由したものになっているのだそうだ。もしかするとラブストーリーが生まれる可能性は、あるのかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H


Samsungが長年の”感動のないタブレット”を終わらせるために驚異的なハイスペック機Galaxy Tab Sを発表

Samsungがこのほど発表した新しいタブレットの系統は、同社がこれまでの数年間出し続けてきた、平凡で感動のないタブレットに別れを告げようとするものだ。今回登場したGalaxy Tab S系列は、ニューヨークで今日(米国時間6/12)行われた特別な発表イベントでベールを脱いだ。発売は7月で、8.4インチ(399ドル)と10.5インチ(499ドル)の2機種、色は白とチタンブロンズ、LTE対応モデルも近く出る。

この新機種Tab Sが誇るSuper AMOLEDのスクリーンが、今回のショウのスターだ。ユーザが今何をしているかで設定が変わる(最近のテレビのように)。色の表現がリッチになり、コントラストも視野角も良くなり、全体的に黒はより深く、白はより純白になった。画面の解像度はなんと2560×1600で、HDを上回る。テキストを読んでるときなどは彩度がソフトになり、超大作映画では高彩度に戻る。

あっと驚く新しいスクリーンと並ぶ、そのほかの受けねらい要素は、Tab Sの物理仕様だ。まず、厚さが6.6mmでiPad minの7.5mmよりも薄い。重量は8.4インチのバージョンがわずか10オンス、10.5インチはそのまま比例的にスケールすれば16オンスぐらいのはずだが、実際は11オンスだ。

そのほかのハードウェア的機能としては、指紋スキャナー(一人三つまで)、PayPal対応のモバイル決済、リアカメラ8mp、ビデオチャット用のフロントカメラ2.1mp。プロセッサは1.9GHzクァド+1.3GHzクァド=オクタコアのSamsung Exynos 5、オンボードRAM 3GB、内蔵ストレージ16GB、 microSDカードで128GBまで対応。 カバーはふつうのと、ブックカバースタイルの2種類。いずれもタブレット本体にファスナーで固定できる。

ソフトウェアの目玉は、Galaxyスマートフォンで導入された音楽ストリーミングサービスMilk Musicの特製バージョン、スマートウォッチやスマートフォン上のファイルを見つけて共有するQuick Connect、GalaxyデバイスやPCとの間で画面を共有したり電話を転送できるSideSync 3.0などだ。

以上見たように、これらはSamsunのタブレット製品としては正統派のアップグレードだが、これまではあまり劇的なデザイン変更がなかった、とぼくは記憶している。今回も要するに実体がAndroidだから、iOS〜iPadの成熟したソフトウェア環境と比べることはできない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))