ボルボが自動運転車両OS開発のApex.AIに投資

Volvo(ボルボ)は米国パロアルト拠点のApex.AIに出資する。Apex.AIは自動車製造に使用されるロボティックOSの開発に取り組んでいるスタートアップだ。自動システムのエンジニアJan Becker(ヤン・ベッカー)氏とDejan Pangercic(デヤン・パンジェチッチ)氏によって設立され、昨年11月にシリーズAで1550万ドル(約17億円)を調達した。そして、Robot Operating System(ロボットOSオープンソースミドルウェアの企業向けバージョンの開発に注力していることを明らかにした。

Apex.AIは現在、自社ホームページに2つのプロダクトを掲載している。Apex.OSとApex.Autonomyだ。前者は自動車製造メーカーが完全に保証された自動走行モビリティテクノロジーにアクセスできるようにする、統合が容易なAPIを提供するためのものだ。一方、後者は認識やローカル化、ルートプラニングなどを含む自動走行テクノロジーの特定要素の活用を検討している自動車製造メーカーのための特定構成要素にもっとフォーカスしたものだ。

Volvo Group Venture Capital代理CEOでボルボのコネクテッドソリューションk担当副社長を務めるAnna Westerberg(アンナ・ウェスターバーグ)氏はプレスリリースで、ボルボグループは「安全認証済みのシステム開発を容易にする企業に投資できることにうれしく思っている」と述べた。業界基準の安全上の必須要件を満たすシステムの提供では、Apex.AIは自動走行システムを量産車に搭載するプロセスをスピードアップするさせることができるかもしれない。

投資額など詳細は明らかにされておらず、ボルボグループは自社の「売上高や財務状態」に「大きな影響はない」とだけ述べている。これは詳細を明らかにするほどの中身が今はないということを意味する。それでも、巨大な多国籍メーカーの相対的な物差しと、Apex.AIが創立2年のシリコンバレースタートアップであることを考えたとき、Apex.AIに巨額の資金が注入されることはありそうだ。

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(翻訳:Mizoguchi)

SpaceXが再使用ドラゴンによる3回目のISS打ち上げに成功

SpaceX(スペースX)はNASAとの契約のもと、国際宇宙ステーション(ISS)への19回目の補給ミッションを打ち上げた。ミッションは東部標準時12時29分(日本時間12月6日2時29分)にフロリダ州ケープカナベラルから、約5200ポンド(約2.4トン)のペイロードを載せた、Dragon補給船を搭載したFalcon 9ロケットで行われた。

今回の打ち上げに使用されたドラゴン補給船 は、2014年と2017年に2回打ち上げられている。どちらのミッションでも、大西洋からブースターが回収され、メンテナンスが実施された。SpaceXはできるだけ再使用可能な打ち上げシステムを設計しており、宇宙ステーションで活動する宇宙飛行士からの荷物を積んでISSから帰還できるDragon補給船は、再使用ミッションのための完璧な宇宙船だ。

SpaceXはまた、今回の打ち上げに使用された最新型のFalcon 9の第1段ブースターを回収し、使用済みロケットを大西洋に浮かぶドローン船に着陸させた。今後、ドラゴン補給船は日曜日のランデブーに向けてISSへと向かう。そしてロボットアームのCanadarm2の助けを借りてステーションにドッキングし、約4週間ステーションに接舷して荷物を降ろした後、地球の研究者に向けた実験結果などの3800ポンド(約1.7トン)の荷物を積み込む。

今回のミッションで輸送されるペイロードには、Budweiser(バドワイザー)によるビール醸造装置、ミッションクリティカルなロボットのためにISS外部に設置される「ロボットホテル」、ロボット宇宙飛行士アシスタントのCIMONのアップデート版など、さまざまな実験装置が含まれている。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

SpaceXが「ロボットホテル」のISS打ち上げをライブ配信

SpaceX(スペースX)によるNASAとの契約のもとに実施される商業輸送ミッションこと、CRS-19の2回目が始まる。このミッションの目的は、補給物資、実験材料、その他の機器を国際宇宙ステーション(ISS)に送ることだ。ISSに届いた後は、宇宙飛行士によって積荷が降ろされる。

【編集部注】CRS-19の打ち上げが予定どおり実施され、成功した。

当初予定されていた打ち上げが強風のために中止された後、SpaceXはバックアップウィンドウの東部標準時の12月5日12時29分(日本時間12月6日2時29分)に打ち上げを予定している。なお、天候のために打ち上げが延期されることは珍しくはない。また、本日の打ち上げも延期される可能性があるが、現時点では次の打ち上げのためのバックアップは予定されていない。スペースXによる打ち上げのライブストリームは、打ち上げ時間の約15分前に始まり、実際の打ち上げは東部標準時12時14分ごろ(日本時間12月6日2時14分ごろ)となる。

今回のミッションでは、SpaceXが誇るロケットや宇宙船の再使用が継続され、Dragon補給船(5200ポンド=約2.4トンの荷物を積載する)は2014年と2017年に2回飛行したものだ。SpaceXはまた、Dragon補給船を打ち上げるFalcon 9ロケットの第1段ブースターの回収も予定している。

補給船内にはさまざまな科学実験装置が搭載されており、その中には宇宙でのビール製造の様子を解明するBudweiser(バドワイザー)の実験や、使われていない時にロボットを収納するロボットガレージといった、ISSの新しい装置が含まれている。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

SpaceXの宇宙船「ドラゴン」が3度目のミッションでISSに向かう

【編集部注】打ち上げは上空の風の状態のために中止され、米国東部時間12月5日12時29分(日本時間12月6日2時29分)に延期された。新たな予備日時も設定されている。

米国時間12月4日、SpaceXは19回目の国際宇宙ステーション(ISS)商業補給ミッション(CRS)の打ち上げを米国東部時間12時51分(日本時間12月5日2時51分)に予定している。打ち上げはフロリダ州ケープ・カナベラル空軍基地で行われ、SpaceXがすでに2回使用している商用カプセルDragonを使用する。Dragonは2014年と2017年に飛行している。上のストリーミングビデオは発射の約15分前、米国東部時間12時36分ごろに始まる。

今回の打ち上げでは、ブースターロケットFalcon 9の回収も試みる予定で、制御された状態で地球に帰還し、大西洋沖に浮かぶ回収船「Of Course I Still Love You」(もちろん今も君を愛している)への着地を目指す。

Dragonカプセルに載せられてISSへと向かう貨物約5700ポンド(2.6トン)には、現在宇宙ステーションで進行中の科学ミッションや宇宙飛行士のための実験・研究機器が含まれている。重要任務を負うロボットが使用されていないときに滞在する保護施設である新しい「ロボットホテル」もその1つだ。

CRS-19ミッションには本日の打ち上げが何らかの理由で中止された場合に備えての予備打ち上げウィンドウが米国東部時間12月5日12時29分(日本時間12月6日2時29分)に設定されている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

NASAが「ロボットホテル」を次期SpaceX補給ミッションで国際宇宙ステーションに送り込む

NASA(航空宇宙局)は、同局が「ロボットホテル」と呼ぶものを次期補給ミッションで国際宇宙ステーション(ISS)に送り込む。SpaceXのロケットであるFalcon 9を今週打ち上げる。ロボットホテルは正式には「Robotic Tool Stowage」(ロボッティック・ツール・ストレージ)と呼ばれ、略称は「RiTS」。NASAは何よりも略称が大好きだ。

ロボットをどこまで擬人化したいかによっては「ホテル」より「ガレージ」の方が適切な命名かもしれない。このユニットは実質的に、ロボットが使われていない時の駐車スペースであり、放射線被爆や微小隕石などとの衝突からロボットを保護することが目的だ。

ホテルの最初の宿泊客はRobotic External Leak Locators(もちろん略称はRELL)という2台のロボットだ。ISSの外殻構造に漏れがないかを船外から確認するという重大な任務を負っている。従来は使用していないときはISS内で保管されていたが、宇宙ステーションの船内スペースは貴重なので、これを節約できることは宇宙飛行士や送り込まれる実験機器を送り込む研究者たちにとっては常に朗報だろう。

さらに、RELLは船外に出て任務に付く際には校正作業が必要で、丸々12時間を要する。新しい保管場所はすでに船外なので、ステーションのロボットアーム「Dextre」(デクスター)がロボットを掴んで作業させるのもずっと簡単迅速になる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

冷却能力と太陽光発電に優れる軌道上データセンターの実現に向けHPEがスタートアップと協業

宇宙でできるビジネスって何だろうか?あなたの答の中にはなかったかもしれないが、データセンターもその1つだ。宇宙はデータセンターにとって、なかなか興味深い環境だ。特に、高度なアナリティクスや人工知能には向いているだろう。冷却能力は優れているし、太陽光という再生可能エネルギーにリーズナブルにアクセスできる。でもそこには課題もあり、フロリダの宇宙スタートアップOrbitsEdge(オービットエッジ)にHewlett Packard Enterprises(HPE)とのパートナーシップには十分な意義がある。

このパートナーシップでは、HPEのEdgeline Converged Edge SystemsにOrbitsEdgeがハードウェアを提供し、外宇宙で使われるHPEのスタンダードなマイクロデータセンターの強化を同社がすべて担当する。強化(Hardening)とは、何かを宇宙で使用する場合の標準的なプロセスで、特に機械装置類を大量の放射線や高温など、宇宙の過酷な条件に耐えられるようにする。

今年前半に創業したOrbitsEdgeは、同社が特許を持つハードウェアのSatFrameにより、宇宙のストレスから機器類を守り、今回のHPE Edgelineのような一般市販品を使った地球上の装置を宇宙で使えるようにする。そして、装置のユーザー自身が独自に大量の対策作業をしなくてもよくなる。

とくにこのHPEのエッジシステムの場合は、OrbitsEdgeとのパートナーシップによって、軌道上で小さなデータセンターをセットアップすることがとりあえず実現可能になり、宇宙に由来するデータの処理の少なくとも一部を、地球にデータを送らずにその場で実行できるようになる。その処理を地球でしたら、そもそもそれをやってくれる企業やインフラストラクチャを見つけること自体が難しく、あっても非常に高価につくだろう。宇宙内製造のように処理や工程を宇宙ローカルでできれば、大量のオーバヘッドを減らして、とても多くのポテンシャルに道を開くだろう。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

健康なサンゴ礁から出る音を死んだサンゴ礁で鳴らすと海域に活気が戻る

ワシントンポスト紙が紹介しているNature Communications誌上の研究論文によると、健康なサンゴ礁から出る音を録音して瀕死のサンゴ礁で鳴らすと良い効果がありそうだ。それはまるでインチキ健康食品の宣伝のようだが、でもこの前の研究では、まわりの魚の種類や個体数が増えて賑やかになると、辛い状況を抱えるサンゴ礁を助けることができた。つまりサンゴが死んでいくだけのネガティブなトレンドを、少し上向きに変えることができそうだ。

英国とオーストラリアの研究者が6週間、グレートバリアリーフのサンゴが死んだ区画の海面下にスピーカーを置き、録音された音を再生した。その音は、サンゴが健康な区画で録られ、生命が栄えているサンゴのコミュニティに特有の音を含んでいた。それは、魚やエビや甲殻類、軟体動物などサンゴ礁の住民たちが作り出す音だ。若い魚はそれらの音を聞いて、そこが自分が落ち着いて自分のコミュニティを作れる場所だと判断する。

研究者たちがスピーカーから流した音によって、死んだ海域であるそこに集まる魚の数がそれまでの倍になった。また、魚種など生物の種類も50%増えた。そして人工的な音に惹かれてサンゴ礁に集まった新住民たちは、そこに定住した。

魚の人口が増えただけでは、死んだサンゴや死にゆくサンゴが生き返ることはなかった。しかし、このテクニックをほかのテクニック、例えば新鮮な珊瑚の移植や、高い海水温に強い珊瑚種の導入などと併用すれば、その死んだ区画に活気がよみがえり、それまで人間がさんざん痛めつけたサンゴたちに命が戻るだろう。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

IKEAがデザインする火星の居住空間

IKEA(イケア)は、狭い空間を住み易いものにするという同社のアプローチが、地球以外の星にも応用できると考えている。Fast Companyによると、同社は火星の居住地に似た施設を地球上に作って研究する機関と協力して仕事に取り組んでいるという。当初IKEAは、デザイナーをその施設に送り込んで、狭く区切られた部屋用の機能的な家具を造るためのインスピレーションを得ようとしていた。しかし、それはすぐに双方向のコミュニケーションとなった。ということは、将来、他の惑星へ入植する人の生活方法に関して、IKEAが発言権を持つようになったということかもしれない。

FastCoによれば、IKEAのデザイナーであるChristina Levenborn(クリスティーナ・レベンボーン)氏は、ユタ州にあるMars Desert Research Station(火星砂漠研究ステーション)で、実際に生活してみたという。このステーションは砂漠の中にあり、現実の火星での生活と作業に近い体験が味わえるように設計されている。このようなタイプのシミュレーションに基づく研究プロジェクトは、常にいくつも同時に進行している。志願した人を、シミュレーション用の作業/生活環境の中に入れて、宇宙飛行士が実際に体験する準備を事前に整えようというもの。NASAは2024年までに、人類が月に恒久的に居住できるよう準備しようと考えている。つまり、こうしたシミュレーションが実際に宇宙で役立つ日も、意外に早く訪れる可能性があるということになる。

レベンボーン氏は、その居住空間で過ごした時間に触発されたIKEAの製品を実際にデザインすることができた。しかし、彼女を含め、IKEA側でもちゃんとお返しをしている。かなり狭い場所でも、プライバシーと個人的なスペースが確保されていると感じられるような整理整頓の技術と、インテリアのレイアウトを考え出したのだ。そこではIKEAの棚のユニットと、キャスターの付いたモジュール式の家具を使い、フレキシブルで、さっと片付けができるように工夫されている。暖色系の照明や、屋外用の機器を室内で使うことも、居住空間をより住みやすくするために役立っている。

地球上の狭い空間をより住みやすいものにするというIKEAのアプローチが、地球以外でも有効だというのは、別に驚くべきことではない。むしろそれは、人間が研究、実験用の施設を月や火星、さらにその他の星に設置するための継続的な取り組みに貢献できるという好例なのだ。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

ティム・クックやサンダー・ピチャイなど米国テック企業のCEOがパリ協定への新たな取り組みに署名

米国は気候変動に対処するための国際協定であるパリ協定から正式に脱退する過程にあるかもしれないが、同国の大企業のトップは約80人のCEOと米労働団体の指導者らが共同で署名した新たな声明の中で、その方針を変えないと表明している。声明はUnitedForTheParisAgreement.comに掲載されている。この団体は米国内で200万人以上の従業員を直接雇用しているほか、労働団体を通じて1250万人以上のグループを代表している。

今回の団体はパリ協定に依然として取り組んでいると伝えており、トランプ政権が正式に脱退する意図を発表した2017年時点での声明を確認した。彼らはまた、米国が現在の方針を再考し、合意に取り組み続けるように同意することを求めている。同団体は書簡の中で、この協定は地球規模の気候変動における進行中の影響への抵抗力を高めるだけでなく、「十分な家庭への支援と経済発展の新たな機会」を提供するために、米国の労働力の遷移を準備するものとなり、協定から離脱することは、米国の労働力が地球規模で競争する能力を阻害することになると示唆している。

Apple(アップル)のCEOであるTim Cook(ティム・クック)氏はTwitterにて新たな取り組みについて、「人類にとって、気候変動以上に差し迫った脅威に直面したことはありません」と述べ、Microsoft(マイクロソフト)のSatya Nadella(サティア・ナデラ)氏、Tesla(テスラ)のElon Musk(イーロン・マスク)氏、Google(グーグル)のSundar Pichai(サンダー・ピチャイ)氏、Adobe(アドビ)のShantanu Narayen(シャンタヌ・ナライエン)氏など、著名なテック企業幹部も同意したことを明かした。

Coca-Cola(コカ・コーラ)のJames Quincey(ジェームズ・クインシー)氏、Patagonia(パタゴニア)のRose Marcario(ローズ・マルカリオ)氏、Unilever(ユニリーバ)のAlan Jope(アラン・ジョープ)氏、Walt Disney(ウォルト・ディズニー)のRobert Iger(ロバート・アイガー)氏など、業界を超えた米国の有力企業のCEOらも同意を表明している。

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(翻訳:塚本直樹Twitter

新進気鋭のビデオクリエイター向けギフトガイド2019

TechCrunchの2019 Holiday Gift Guideへようこそ!ギフトのアイデアにヒントが必要だろうか?私たちがお手伝いしよう!これから12月末までギフトガイドを公開していく予定だ。他のガイドはこちらから見ることができる。

カメラと写真撮影に興味があるなら、私たちの 2019年版の写真ギフトガイドにも是非目を通してほしい。だが、もし特にある特定のプラットフォーム、例えばTikTok、Instagramなど向けに作品を発表したいクリエイターを応援したい気持ちがあるのなら、今回の記事はまさにうってつけのガイドだ。内蔵カメラを最大限に活用するためのスマートフォンアクセサリーから、より高価な専用カメラの機器を持つ人向けのものまで、すべて揃っている。

Hex Bagsカメラバックパック

携帯電話以外で撮影する人にとって、優れたカメラバッグは必要なアクセサリーだ。Hex Back Loader DSLR BackpackHex Cinema Backpackは、他の大きなブランドオプションよりも実際安価で素晴らしいオプションだが、モダンなスタイリングのおかげで、機能だけのためにデザインされたもののように見えず、大いに評判になるバックパックのように思える。Back Loaderはミラーレスキットに最適で、飛行機の前の座席の下に簡単に滑り込ませることができる。一方Cinemaには、より大きなDSLR(デジタル一眼レフカメラ)とレンズを収納するスペースが十分にある。価格は190〜240ドルだ(約2万1000円〜2万6000円)。

Zhiyun Weebil-Sジンバル

安定したビデオ映像は無意味な揺れるカメラ映像よりも優れているので、優れたジンバルはクリエイターの最良の相棒だ。Zhiyun Weebill-Sは、サイズ、電力、接続性、取り回しなどの完璧な組み合わせを提供してくれる、同社の新しい製品だ。そのユニークなデザインは、他の同様のジンバルと比べてもフィールドで真の利点を持っていて、お財布にも優しい。価格は350ドル(約3万8000円)だ。

Mavic Mini

Mavicの最新のドローンは、消費者向けドローンの基礎を突き詰めた商品だ。そしてそれは成功している。 350ドルのMavic Miniは、もっとファンシーな消費者向けドローンよりもはるかに安価で、カメラからまるで映画のように見える、本当に素晴らしい2.7Kビデオを提供する。ソーシャルチャンネルで公開するためのコンテンツが、4Kであることにはこだわらない人(実際それにこだわる必要は全くない)なら、これは手に入れるべき機材だ。なにしろこれは十分に小さいためにFAA(連邦航空局)に対して飛行のための登録を行う必要がないのだ。価格は350ドル(約3万8000円)。

Samsung T5

Samsungの小型のポータブルSSDには、簡単にポケットに入れることができる位のポータブルな大きさでありながら、優れた信頼性とパフォーマンスを提供してきた長い歴史がある。ドライブのサイズは500GBから2TBの範囲で提供されているが、これらの構成のうちの少なくとも1つがホリデーシーズンに向けにセールとなるはずだ。つまり、上に掲載した価格帯よりも、さらに安価に見つけることができる可能性がある。カメラでキャプチャされたSDカード上のビデオを、外に取り出すためには、優れたSSDが必要だ。一部の新しいカメラでは、USB-Cを介してこれらのドライブに直接記録を行うことができる。価格は100〜400ドル(約1万1000円〜4万4000円)。

バックアップバッテリーとSDカード

これらはビデオクリエイターのためのお手軽なギフトだ。時代遅れになることはなく、送れば常に感謝される。予備のメモリカードやバックアップバッテリーはいくらあっても困らない。ギフトを贈る相手が使用しているカメラシステムに合ったものを手に入れるようにしよう:また、メモリについては、4Kビデオキャプチャで良好なパフォーマンスを出せるように、170MB/秒の転送速度を備えた SanDisk Extreme Pro などのカードに注目したい。価格は40ドル(約4400円)から。

GoPro Hero8

GoProは、ビデオクリエーター向けの非常に用途の広いキットだ。堅牢性、携帯性、内蔵の安定化機構、そしてさまざまなモードにより、メインカメラで録画しているものを補完できる、驚くような追加映像をキャプチャすることができる。あるいは、素晴らしい旅行ビデオログ(vlog)をキャプチャするために必要なすべてを提供できる。最新のGoPro Hero8には、より高度な映像安定化機能や、追加のビデオアクセサリーやデジタルレンズなどに対する互換性があり、同社がクリエイター向けにこれまでに作成してきたものの中でも最高のカメラだ。価格は400ドル(約4万4000円)。

マイク

優れたビデオを作成するには、優れたマイクが必要だ。幅広い選択肢がある。非常に異なる価格帯のいくつかのオプションを紹介しよう。まず紹介するのはSaramonic SR-XM1だ。通常は35ドル以上することはない。3.5mmコネクターを使って、非常に簡単に幅広いデバイスのカメラポートに直接接続することができる。Saramonicは、同じような価格でライトニングコネクターに接続する、iPhone用マイクも製造している。その他には、200ドル(約2万2000円)するRode Wireless Goがある。これはより高価なものだが、カメラに直接音声を送り込める完全なワイヤレスマイクシステムとしてはお買い得だ。オプションの小型マイクと組み合わせると、素晴らしい結果が得られる。価格は25〜200ドル(約2700円〜2万2000円)

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(翻訳:sako)

クアルコムによってモデム市場から追い出されたとしてインテルがFTC支持を表明

Apple(アップル)がIntel(インテル)のモデム事業の買収を突然発表したときの理由の1つだったかどうかは不明だ。しかし今回インテルは、5月に行われた裁定に対する現在進行中のQualcomm(クアルコム)の控訴で、FTC(連邦取引委員会)を支持する法廷助言書を提出した。その裁定とは「CDMAとLTEの技術をめぐるクアルコムのライセンスに関する取り決めが健全な競争を阻害している」とするFTCの申し立てだ。

その助言書と、それを説明するインテルの執行副社長で法務部長であるSteven R. Rodgers(スティーブン・R・ロジャース)氏の最新のブログ記事によると「インテルはクアルコムの反競争的な振る舞いの打撃に苦しみ、モデム市場における競争を阻まれ、顧客への販売を妨害され、クアルコムによって人為的に歪まされた価格で売ることを余儀なくされた」という。そして助言書は具体的に自社をクアルコムによって市場から排除された競合他社のリストに含めている。

今年の早い時期にアップルとクアルコムは、ときにはパートナー同士でもあった両社が争っていた進行中の訴訟を取り下げることで合意した。その法廷抗争は、2017年にアップルがクアルコムの特許使用料が高すぎると訴えたときに始まった。合意には、アップルがクアルコムに1回限りの支払いを行うことと、6年間のライセンス協定の確立、およびクアルコムのチップセットをアップルの製品に使用するための供給の約束が含まれていた。

その同じ時期にインテルは、モデム事業から撤退すると発表した。そのときアップルは最新のiPhoneに、スマートフォン用モデムの業界最大手だったクアルコムの代わりにインテルのモデムを使うことを検討していたので、タイムリーな発表のようにみえた。そのあと7月にアップルは、インテルのスマートフォン用モデム事業の大半を買収すると発表し、アップルはクアルコムから距離を置くための長期的な戦略として、ワイヤレス通信用のチップを内製するのではないかという多くの憶測を招いた。

インテルは状況を公にしただけでは満足していない。そのブログ記事では「同社がこれまでモデム事業に数十億ドルを投資し、それをアップルに売ったのだ」とある。ここからよくわかるのは、総額10億ドル(約1090億円)と言われるアップルへの売却が、その費用を十分に回収していないとするインテルの不満だ。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

色を正確に判定するNix Pro 2/Miniカラーセンサーはクリエイティブ作業に必須

現実世界の現象をデジタルに翻訳するのは面倒な作業だ。特に物質の色を判定するのは難しかった。というのも色彩というのは物質固有の固定した性質ではない上に撮像素子、ディスプレレイによって同じ表面が異なる色で表示されてしまうからだ。カナダ拠点のスタートアップであるNixは、この問題の解決を試みている。

Nixのカラーセンサーは、Nix Pro 2 が349ドル(約3万8000円)、普及版のNix Miniが99ドル(約1万円)と手ごろだが、現在はブラックフライデーセールでさらに割り引きされており、世界各地から注文可能だ。デザイナー、イラストレーター、フォトグラファー、建築家を始め、クリエーティブのプロに必須のアクセリーだろう。

Nixカラーセンサーシリーズは単機能なので箱から出せばすぐに使える。しかしその機能は非常に優れており、エンジンフードの下には高度なテクノロジーが詰まっている。このデバイスはありとあらゆる表面の色を読み取ってデジタル情報に変えてくれる。ダイヤモンド形のプラスティックの筐体には小型のレンズとセンサーを内蔵する。Min、Proともポケットに入るサイズだ。Miniは大きめのコインくらいなのに対してProはゴルフボール大だ。

どちらもバッテリーを内蔵しており、マイクロUSBケーブルで充電できる。センセーは作動にほとんど電力を消費しないのでフル充電で3000回のスキャンが可能だ。ともかく簡単に使えるので驚く。準備はデバイスを箱から出し、Nixのサイトにアクセスしてスマートフォンにアプリをダウンロードするだけだ。スマートフォンとペアリングしたらアプリのスキャンボタンを押してNixをチェックしたい表面にかざす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Nix Digitalアプリを使った場合、スキャンした表面のHEX値を始め、デジタル化された値がすべて表示される。ウェブサイトはもちろん、なんらかのプロダクトをデジタルでデザインをしている場合この上なく便利だ。その色にマッチする色がパレット表示される。Nix Paintsアプリの場合、ペンキのブランド名を選ぶとスキャンした色にもっとも近いペンキの品番が表示される。これは家や部屋をリフォームをしようと思っている場合非常に役立つ機能だ。その色の補色やマッチする色もパレット表示される。Nix Proアプリではさらに精密かつ詳しい情報が得られる。

Nixは布、塗装などほぼあらゆる表面をスキャン可能だ。タイルやフローリングのような反射のある表面でもよい。これまでは物質の色を測定するのは手間と時間のかかる面倒な作業だったがNixを使えばワンタッチで即座に結果が得られる。箱から出した状態でキャリブレーション済みなのでユーザーは即座に使い始めることができる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

折り畳みスマホのGalaxy Foldがカナダでも発売へ

Samsung(サムスン)のGalaxy Foldは、さまざまな意味で非常にユニークなスマートフォンだ。最も明白な差別化要因は、それが折り曲げられる7.3インチディスプレイを搭載し、フレキシブルな有機ELスクリーンのおかげで継ぎ目が見えないことにある。また、価格的にもスマートフォン市場の最上位に位置していることから、ローンチ時に限られた市場にしか投入されなかった理由がわかるだろう。同社によると、顧客の関心の高さが最初の出荷台数を増やすのに役立ち、さらに米国時間11月28日のカナダでの予約開始につながった。

もちろん、その価格は高価だ。Galaxy Foldの価格は2599.99カナダドル(約21万円)からだ。これは、十分なスペックのコンピューターと同程度の価格だが、これは米国での販売価格とほぼ同じ。予約注文はトロントにあるサムスンのEaton Center(イートンセンター)、Sherway Gardens(シャーウェイガーデンズ)、Yorkdale(ヨークデール)だけで実施される。サムスン直営店での販売は12月6日から開始され、予約注文している場合には同日のピックアップが可能だ。

サムスンのGalaxy Foldのローンチにはトラブルがあり、複数のレビュアーが問題を報告したことを理由に、発売は中止された。その結果同社は、折り畳み動作のためのヒンジ部分にほこりが入らないようにキャップを追加したり、ベゼル下に保護スクリーンを回り込ませるなど、端末を再設計した。とはいえ、TechCrunchのBrian Heater(ブライアン・ヒーター)が新しいレビュー用デバイスを試用したところ、ディスプレイに問題が発生している。

なお、サムスンは「Fold Premiere Service」を無料で提供する。これは使用方法に問題がない場合に、画面交換を割引価格で提供したり、あるいは標準的な無償修理を提供するものだ。全体的に見て、これは第1世代のデバイスであると同時に、リスクをいとわないユーザーにとっては、まったくユニークなテクノロジーであるともいえる。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Twitterが死亡したユーザーのアカウントを削除せずに「追悼する」方法を開発中

Twitter(ツイッター)は、ユーザーからの数多くのフィードバックを受けて、アクティブでないアカウントに関する方針を変更した。同社は今後、今週発表されていたアクティブでないアカウントを非アクティブにして「より正確で信頼できる情報を提供」する計画の前に、亡くなったユーザーのアカウントを「追悼する」方法を開発している。Twitterの名誉のためにいっておくと、同社はこの計画に対してかなりの量の否定的なフィードバックを受け取った後、迅速に反応しており、休眠アカウントの終了を進める決定においてユーザーが死亡しているケースは考慮されていなかったようだ。

米国時間11月26日にTwitterが非アクティブアカウント(6カ月以上ツイートしていないもの)の非アクティブ化を発表した後、所有者が亡くなったアカウントのコンテンツも削除されることを多くのユーザーが指摘した。TechCrunchに過去に在籍していたDrew Olanoff(ドリュー・オラノフ)氏は、この影響について個人的な観点から記事を書いており、Twitterに対して人的影響と潜在的な感情的コストを考慮して、この動きを再考するよう求めている。

Twitterは11月27日のスレッドで、アクティブでないアカウントに関する新しい考え方を詳しく説明し、現在のアクティブでないアカウントに対するポリシーは実際には常に適用されているが、その実施が徹底されていなかったと説明した。EUではGDPRを参照し、地域のプライバシー法に部分的に従っている。しかし同社は、死亡したユーザーのアクティブでないアカウントを「追悼する」方法を実装する前に、それを削除することはないとも伝えている。

Twitterはこれまで、同社のアクティブでないアカウントに関するポリシーを拡大または改善して、世界的なプライバシー規制に確実に対応すると述べてきたが、その変更が実施される前に広く周知する予定だ。

Twitterによる「追悼」で何が提供されるのかはまだ明らかになっていないが、一方ではFacebookにも同様の理由で導入した 「追悼アカウント」 機能がある。

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(翻訳:塚本直樹Twitter

レゴがテスラの革新的なCybertruckに挑戦

Lego(レゴ)はつい先日のTesla(テスラ)のイベントに触発されて、未来のトラックのための独自のビジョンを世界に持ち込もうとしているようだ。この、大胆なデザインに関する声明を見てほしい。Elon Musk(イーロン・マスク)氏が先週発表したTesla(テスラ)のCybertruck(サイバートラック)を、レゴが試みているのは明らかだ。ただ、その評判は分かれている。

レゴバージョンのCybertruckは「(窓ガラスが)割れることはない」とツイートしており、これはマスク氏がデザイナーのFranz von Holzhausen(フランツ・フォン・ホルツハウゼン)氏に、Cybertruckの運転席と後部座席の窓に金属製のボールを投げさせたが、ガラスが割れてしまったデモを皮肉ったものだ。マスク氏はその後、これは直前にハンマーで運転席のドアパネルを叩いたことが、窓の構造を傷つけからだと解説したが、なんとも印象的な瞬間だった。

発表時のアクシデントや見た目の奇抜さにもかかわらず、マスク氏によるとこれまでに25万人以上がCybertruckを予約し、100ドルの払い戻し可能なデポジットを支払っているため、少なくとも十分な関心を集めているといっていい。

レゴのトラックの発売に関する詳細は明らかにされていないが、おそらくFord(フォード)とのトラックの決闘にも挑戦するだろう。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Disney+に「途中から視聴する」機能が追加

Disney(ディズニー)の定額ビデオストリーミングサービスである「Disney+」のローンチは集客と普及という点では成功したが、ユーザー体験は他のストリーミングサービスと同等ではなかった。そして最も気になったのは、以前中断していた動画を途中から再生する簡単な方法がないことだった。しかし米国時間11月26日より、Disney+が利用できる全プラットフォームのアプリのホームスクリーンに「途中から視聴するContinue Watching)という項目が追加された。

途中から視聴するというボタンは、オリジナル項目の下の4行目に自動的に表示される。そして視聴中の映画のリストを、プログレスバーや残り時間とともに表示する。ボタンをタップすれば動画の中断した場所にジャンプし、また視聴履歴はログインしているデバイス間で共有される。

この機能はローンチ時に公開されるはずだったが、サービス公開前に一時的に削除され、エンジニアは他の機能の開発に注力していた。それでもDisney+はローンチ時に、アクセス不可などの問題を抱えていた。

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翻訳:塚本直樹Twitter

NASAの2台目の浮遊支援ロボットが作業を開始

近頃、国際宇宙ステーション(ISS)に搭乗しているのは宇宙飛行士だけではない。NASAは今年初めにBumbleと呼ばれる浮遊型のロボットを導入し、今回新たにHoneyと呼ばれる新しい仲間が加わった。どちらも宇宙ステーションの宇宙飛行士のために作業する立方体形状のロボット・チームメイトことAstrobee(アストロビー)の一員で、実験だけでなく日々の活動にも役立つように設計されている。

この2つのロボットはすべての点で似ているが、Honeyは黄色の配色を特徴とし、Bumbleは識別のために青色になっている。Honeyは作業前にテストが必要だが、Bumbleと似ていることから時間はかからないはずだ。BumbleはすでにISSでの日本実験棟である「きぼう」モジュール内部をマッピングしており、Honeyはソフトウェアアップデートを通じてそのデータを受け取っているので、ゼロから作業を始める必要はない。

このペアのロボットは、Queenと呼ばれる第3のロボットが7月にISSに運ばれ、Honeyの後で稼働した後に、トリオのロボット編成となる。宇宙で活躍する自律ロボットの用途はこれだけではないが、これらのロボットは人間の宇宙飛行士と協力し、空間を共有し、無重力環境でも動作するように設計されている。

NASAは最終的に、このようなロボットが宇宙飛行士の仕事をより効率化し支援を提供したり、現在の仕事の一部を管理したりするするだけでなく、無人状態でも宇宙船やISSのメンテナンスを任せられることを期待している。Astrobeeとその後継ロボットは、月周辺やさらに遠方により永続的な人間のプレゼンスを確立するための、鍵となるかもしれない。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

テスラのCybertruckはSpaceXのスターシップと同じステンレス鋼を使用

米国時間11月21日、Tesla(テスラ)のCEOを務めるElon Musk(イーロン・マスク)氏は、注目の電動ピックアップ「Cybertruck」を米国ロサンゼルスで発表した。その人目を引くユニークなデザインで新型車は多くの注目を集めた。またその姿はトラックというより宇宙探査用のローバー(惑星探査機)を思わせる。そしてこの場合そのアナロジーがとりわけ的を射ている。なぜならこのCybertruckは、マスク氏が所有する別会社のSpaceXが、来るべき宇宙船Starshipの外壁に使用するのと同じステンレス鋼を身にまとっているからだ。

「この車は、文字どおりの防弾で9 mmの弾丸にも耐えられる」とマスク氏はお披露目の壇上で語った。「このボディはそれほど強力で硬く、我々が開発した冷間圧延ステンレス鋼で作られている。同じ合金を宇宙船のStarshipとこのCybertruckで使っている」。

以前マスク氏は、フルサイズの宇宙船「Starship Mk1」のプロトタイプを発表したイベントで、外壁にはステンレス鋼を使用し、その半分を大気圏再突入の高熱に耐えるためにガラスでさらに覆うつもりであることを明かした(Starshipは地球着陸の前に大気圏に「腹打ち飛込み」のように突入する)。Starshipが乗って打ち上げられる予定のスーパーヘビーロケットは、外壁をすべてステンレス鋼で覆われている。材料選びの理由はコストと有効性の両面からであり、実際にステンレスは高熱に耐えロケットを守ることに関して高い効果を示している。

テスラとSpaceXで同じステンレス鋼を使うことでコスト削減効果が得られることは明らかであり、Cybertruckが大量生産されるとなればなおさらだ。賛否あるデザインから考えるとありそうにないが、もしテスラが先日発表した価格を維持できるのであれば、経済性を買われて売れる可能性はある。CybertruckがSpaceXの仕事に恩恵を与える可能性はほかにもある。マスク氏はイベント前にTwitterで、火星には陸上輸送も必要だと言っていた。

そう、マスク氏はツイートで「加圧型」のCybertruckは「公式火星トラック」になると言った。例によって、マスク氏のツイートでジョークと実際の計画とを正確に区別することは困難だが、私は本件に関しては文字どおりの意味だと思っている。少なくともこの段階では。

宇宙飛行士用のCybertruck火星探査機は、理屈の上でTeslaとSpaceXの両方に益をもたらす。技術開発と製造の効率が上がるだけでなく、ステンレス鋼の例が示すように、宇宙向けにデザインすることに大きな利益の一つが、出来上がったテクノロジーを地球にも応用できる場合が多いことだからだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ヒュンダイとソウル市が共同事業で自動運転車の路上テストへ

BusinessKoreaの報道によると、Hyundai(ヒュンダイ)がソウル市と交わした覚書により、同社は来月からカンナム地区で6台の自動運転車の公道上のテストを行う。その取り決めによると、6台の車は12月に23の道路でテストを開始する。2021年には15台に増やし、水素燃料電池による電動車を公道上でテストする。

ソウル市はスマートインフラストラクチャを提供し、それらの車とコミュニケーションする。それにはインターネットに接続された交通信号なども含まれ、また交通情報などの情報を0.1秒間隔でヒュンダイの車に中継する。このようなリアルタイムの情報フローは、自動運転テスト車の安全な運転を最適化するために必要な、可視性の提供に大きく寄与するに違いない。またヒュンダイも情報を共有し、自動運転のテストに関するデータをこの技術に関心のある学校やそのほかの組織に提供して、市内における彼ら自身の自動運転技術のテストに貢献する。

ソウル市とヒュンダイともに、このパートナーシップによって世界のトップレベルの都心部における自動運転技術の展開を構築し、それを商用サービスに進化させ、同時に2024年までには自動運転車専門のメーカー企業を稼働させたいと望んでいる。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

アマゾンはサプライ品を自動補給する企業向けのDashスマートシェルフを開始へ

Amazon(アマゾン)は、たしかに消費者向けのDashボタンの販売を停止したが、Dashハードウェアそのものを止めたわけではなかった。同社は米国時間11月21日、新たにAmazon Dash Smart Shelf(スマート・シェルフ)を発表した。Dash Smart Shelfは、個人ではなく小規模の企業向けで、Dashボタンよりもさらに自動化が進んでいる。内蔵の計りを使用して備品の重量を検知し、それに応じて在庫の補充を自動的に発注する。

Dash Smart Shelfには3つのサイズ、7×7インチ(約178×178mm)、12×10インチ(約305×254mm)、18×13インチ(約457×330mm)があるが、高さはどれも1インチ(約25.4mm)で、その上に、普段仕事で使う一般的なサプライ品を積み上げて置くことができる。つまり、プリンタ用紙、コーヒーカップ、ペン、ペーパークリップ、トイレットペーパー、コーヒーなどを乗せておくだけでいい。するとAmazonの補充システムが、サプライの残量が一定の重量を下回ったとき、自動的に発注してくれる。あるいは、自動的に注文したくない場合には、社内の誰かに通知を送るようにだけ設定することもできる。

Dash Smart Shelfは、内蔵Wi-Fiによって通信する。電源は、コンセントから取ることもできるし、単4電池を使うこともできるので、置く場所に合わせてフレキシブルに対応できる。ウェブ、またはAmazonのアプリを使って、Amazon Businessアカウントにサインインし、Smart Shelfの上に積み上げておきたい製品を選択するだけでいい。またたとえば、これまで注文していたコーヒーの種類を変えたくなったら、簡単にブランドや製品を変更することも可能だ。

現状では、まだDash Smart Shelfは、誰でも利用できるようになっているわけではない。Amazonでは、ピックアップした小規模の企業を対象に、今月中にトライアルプログラムを開始する予定だ。その後来年には、米国内のAmazon Businessのアカウントを持つ一般の顧客も利用できるようにする計画となっている。企業としてSmart Shelfを利用したいと考えている人は、Amazonのアカウントにサインアップして申し込めば、いつから使えるのか通知を受けとれる。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)