Google Glassを受け取ってきた!―ファースト・インプレッション

Google Glassの開発者向けExplorer版を受け取れることになったというメールが来たことは昨日書いた。次は実際の受け取りだ。指定の受け取り場所はマウンテンビューのGoogle本社、ロサンゼルスとニューヨークの支社だ。もちろん遠隔地のユーザーは配送してもらうこともできるが、そんなのはぜんぜん面白くないだろう。

今日(米国時間4/17)、私はマウンテンビューの本社に出向いてGlassを受け取ってきた。その際に簡単な説明があり、デバイスの調整もしてくれた。なお、念のためにに申し上げておくが、この記事はGoogle Glassのレビューでもテスト・レポートでもない。箱を開ける儀式のビデオも載せてない。スペックについてはこちらを参照。そもそも今回配布されたGoogle Glassは一般ユーザー向けの製品ではないので良いとか悪いとかの評価の対象にはならない。購入者はGlassの将来に可能性を見出し、Googleが挑戦する新しいプラットフォームをより深く知ろうという人々だ。

Glassを新奇なだけのオモチャで、今日の世界に特に必要な存在ではないとみなす人々も存在する。一方で、GlassはGoogleはもちろんユーザー、デベロッパーにとって胸の踊る冒険へのドアだと考えるものもいる。私はどちらかといえばこれを新たな冒険の始まりとみたい。このデバイスがわれわれの日常生活、テクノロジー、ひいては社会全体にどんな影響を与えるのか、現在はまだ皆目予測がつかない状態だ。

セットアップ

私がGoogleキャンパスに着くとGlassチームのメンバーが何人か出迎えてくれた。去年のGoogle I/Oカンファレンスでが2000人のデベロッパーがGlassのExplorer版を予約してからほぼ1年経った。今日は待ちに待った日だ。

箱を開けた後、チームのメンバーが正しく装着する方法を教えてくれた。画像が投影されるスクリーン・ブロックは右目の正面ではなく斜め上に来る。その位置は鼻パッドで簡単に調整できる。次に最近リリースされたMyGlassアプリを利用してGlassとスマートフォンをBluetoothでペアリングさせる。ペアリングがすむまでGlassは事実上なんの動作もできない。

次にユーザーはGoogleアカウント(個人アカウント。ビジネス・アカウントは不可。) でログインする。

なお、この記事のスクリーンショットはMyGlassアプリのスクリーンショット・ツールでキャプチャーされたものだ。このアプリはユーザーが見る画像をすべて記録することができる。ペアリング、ログイン、Wi-Fiまたは携帯ネットワークの選定が終わるといよいよGlassを起動できる。

メガネのツルの部分にあるタッチパッドに指を滑らせるとGoogle Nowカード(起動してる場合)、設定、そしてこれがもっとも重要だが、音声コマンドのリストが次々に表示される。「オーケー、グラス」という魔法の合言葉の後に音声コマンドを付け加えることでさまざまな動作が行われる。

音声コマンドで、Google検索、道案内、メッセージ送信、写真やビデオの撮影と再生などが行える。Glassの上部にはビデオや写真の撮影のためのシャッターボタンがある。音声はイヤホンではなく耳のそばのスピーカーから聞こえるが、うるさくなく明瞭だ。

Glassチームは「投影される画像に正しく焦点を合わせることができるようになるまでに少し時間がかかるかもしれない」注意してくれた。Googleの社員の中には慣れるまでに1週間かかった人もいたそうだ。正直に言って、斜め右上を見るというのはわれわれが普段自然に行う動作ではない。しかし私の場合、ちらりと画面を見てから今まで見ていた対象に視線を戻すことが、慣れるにしたがって素早くできるようになった。

早く慣れるコツは、各機能のスクリーンショットをすべて取って、どこに何が表示されるのかよく覚えておくことだ。

Glassはそういうものではない

まずGlassが本来の目的としていないことについて触れておこう。Glassはスマートフォンの代わりにはならない。逆にスマートフォンとペアリングし、さらに携帯電話網ないしWi-Fiに接続しなければ何の役にも立たない。映画やYouTubeのビデオを見るためのデバイスでもない。もちろんコンピュータを代替することもない。スクリーンが小さいから検索結果もフルには表示できない。しかしそのときそのときに本当に必要な情報を即座に得ることができる。

Glassを数時間使ってみたところでは、情報収集を効率化するだけでなく、われわれに起きている間一日中繰り返しやっていることの一部を非常に便利にできるようにすると思う。ただしアプリがほとんどないので具体的な体験として乏しい。現在、デフォールトで連携しているサードパーティーのサービスはPathだけだ。

毎日繰り返しやっている行動というのは、たとえば時間を調べる動作だ。われわれは何回となく携帯電話を取り出して時間を見たり、メッセージが届いていないかとチェックする。誰かと会話しているとき携帯を取り出す動作というのは「これから先30秒かそこらは相手とコミュケーションする気がない」ことを示すものだ。右目の斜め上にスクリーンを装着しているというのも社会性という観点からは同様に問題があるかもしれないが、少なくとも今やっていることを中断せずにもっと短時間で同じ情報を得ることはできる。

Glassを実際に手にすれば、これほど多様な機能がこれほど小さなパッケージに収められていることにあらためて驚くだろう。Glassをかけて外に出ればしばらくの間好奇の視線を浴びることになるだろうか? そうであっても私には気にはならない。しかしGoogleGlassの社会的反響がどのようなものになるかは大いに気になる。しかしこれは一般ユーザーの手に製品が届くようになってから少なくとも数週間しないと判断できないだろう。

Glassの将来

近い将来、Glassにはどういうことができるようになるだろうか? もちろんこれが一番興味ある点だ。先週われわれが報じたように、投資家はGlassアプリのデベロッパーに投資を始めようとしている。病院での医師から学校の教師まで応用は無数に考えられる。

Glassを鼻の上に載せているだけでGoogle+ハングアウトに参加したり、友だちと会話ができてりすれば便利だ。それもその他の応用も、結局はデベロッパー次第だ。もの珍しいオタク・ガジェットに終わらせず、Glassを一般ユーザーの生活を豊かにするプラットフォームに推し進めることができるかどうかはすべてデベロッパーの熱意と創造力にかかっている。もちろん前途には数多くの困難が現れるだろう。一般ユーザーがどうしても欲しくなるキラーアプリの開発が必要だし、価格も中流アメリカ人に手の届く範囲に下がらねばならない。

いずれにせよ今回のExplorer版の出荷は最初の一歩にすぎない。とりあえずハンズフリーで読める料理レシピ・アプリが欲しい。そういった生活を実際に便利にするアプリを開発をしようとするデベロッパーが多数現れることを強く期待する。もちろんそうしたことが起動に乗るまでにはかなりの時間があかかるだろう―実際、私の犬も私のGlassを不審に思っているようだ。

読者がGlassアプリを開発している、あるいは開発に興味を持っているデベロッパーだったら私にお知らせいただきたい

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google、モバイル検索の高速化・高機能化を画策中 ― 検索ヒットサイトの詳細リンクや検索結果画面内での情報表示機能を提供中

Googleが検索中に利用する新機能を発表した。モバイル環境からの検索が非常に便利になるものだ。すなわち検索結果の詳細をすぐに確認し、表示されている結果内容を確認すれば良いのか、それとも検索をやり直した方が良いのかを判断することができる。

今回リリースした機能により、この1年で30%高速化したモバイルネットワークにおける検索速度を向上させることができる。その機能とは検索にヒットしたサイトの下位リンクを表示するSitelinkと、そして検索画面から離れることなく内容を確認することができるQuick Viewだ。

たとえばRotten Tomatoes(映画レビューサイト)を検索すると、通常の検索結果の下に上映中の映画情報を表示するである「In Theaters」などのリンクも表示される。映画のレビューを見たいのではなく、映画情報を確認したい場合には、このリンクをクリックすることで直ちに必要な情報にアクセスすることができるわけだ。検索結果からは何度か画面タップを繰り返すだけで、本当に必要な情報を提供しようとしているわけだ。

また「Quick View」という機能も提供している。これはWikipediaからの情報を検索画面に居ながらにして確認できるようにする機能だ。たとえば「ポーカーの役」(Poker hands)などと検索してWikipediaからの情報を確認し、チートシートとして利用できるようになるわけだ。

Quick Viewボタンをタップすると、下図のような画面がオーバーレイ表示される。

Googleによれば、この新機能はあくまで試行的なものであるとのこと。Quick Viewは現在のところWikipediaからの情報しか表示することができない。表示までにかかる時間は100ミリ秒程度であるとのこと。Google.comで英語による検索を行なっている場合のみに利用することができる。Wikipedia以外のサイトにも対応準備中で、さまざまなサイトのウェブマスターにも呼びかけを行なっている。このQuick Viewに対応する方法については、こちらからサインアップすることで得ることができる。

Google版のSiriとも言えるGoogle Nowの利用者が増えるに従って、情報検索の有用性向上を希望し、検索時の状況に応じた結果が得られることを期待する人が増えてきている。Googleも、よりよい検索結果を提供できるように努力を続けている。今回追加した機能を向上させ、適用範囲を拡げることにより、たとえば「ジュラシック・パーク3Dはどんなものだろう?」などという検索クエリーに対し、通常の検索結果にあわせて、チケット販売やレビューサイトの情報を広告として掲載していくことを狙っているのだろう。

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(翻訳:Maeda, H)


Google Glass、Explorer版は配達もしくはGoogleオフィスでの受け取りを選択可

昨年のGoogle I/OカンファレンスでGlass Explorerプログラムに申し込んでいた人は、ついにGoogle Glassを本当に手にすることになる。いよいよ自分で使ってみることができるようになるのだ。

まだ情報の届いていない方もいるかもしれない。しかしGoogle Glassは、いままさに発送待ちの段階となっている。

具体的な手順を説明しよう。まず下に掲載しているメールが届く。文中で消してあるところには電話番号が書いてある。そして登録コードと、事前に同意すべき「Glass Safety Notices and Terms of Sale」(安全上の注意と販売規約)が記されていた。

Glass Explorerプログラムに申し込んだ人に発送した前回のメールでは、プレオーダーの数は2,000個だとのことだった。そして私のオーダーナンバーは933だった。番号順に処理しているのだとすると、結構な速度でバックオーダーを処理しているようだ。もちろん何人かは1500ドルの価格にオーダーを取り消したかもしれない。しかし申し込みをした人のほとんどが実際に購入するものと思われる(UPDATE:番号順に処理しているというわけでもないらしい)。

メールに記された番号(上の写真では消してある)に電話すると、登録コードを尋ねられる(オーダーナンバーではない)。あとはとんとんと手続きが進み、Glassを取りに行くか、それとも出荷してもらうかを選ぶことが出来る。但し、残念ながらTangerineとSkyは既に在庫切れとのことだった。私はグレイ系のShaleを選んだ。

Glassは明日、マウンテンビューのオフィスに取りに行くこととした。受取可能な場所はマウンテンビュー、ニューヨーク、ロサンゼルスなどがあるが、いずれの場所でもGlassチームのメンバーがフィッティングを行なってくれるのだそうだ。おまけにGlassの使い方に関する説明も受けられるのだとのこと。「よろしければお友達もご一緒に」とのことだった。

電話の応対も親切で、Glassを入手できることになった私におめでとうを言ってもくれた。このわくわく感と、そして最先端のデバイスを手に入れるために、まあ安くはない金額を支払うことにはなるわけだ。

既にGlass Mirror API開発者ガイドが公開されていて、APIを利用した開発が行えるようになっている。デバイスが出まわれば、多くの開発者たちがアプリケーション開発に乗り出すに違いない。シリコンバレーの有名VCたちも投資の機会を虎視眈々とうかがっているところだ。個人的にはレシピアプリケーションを作ってみたいと思っている。材料をいじりながらレシピ本のページをめくる必要がなくなり、とても便利なのではないかと思うのだ。

Google Glassが、今後どう成長していくのかはわからない。一般の人も欲しがるのかどうか疑問を持つ人もいる。どれくらいの頻度で用いられるようになるのか、また、カメラが装備されていて、ネットにも繋がったメガネを付けた人の前にいることに耐えられるかどうかも問題だ。とにもかくにもGlassは人の興味をかきたて、ぜひとも欲しいという人が少なからず存在する。そしてGoogle Glassを装着して動きまわる人が、2000名程度世の中に出てくるわけだ。

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(翻訳:Maeda, H)


Google Glassエコシステム形成のための投資協調組織が立ち上げ―Google Ventures、Kleiner Perkins、Andreessen Horowitzが共同

今日(米国時間4/10)、Google Venturesは世界でトップクラスのテクノロジー系ベンチャーキャピタル2社、Andreessen HorowitzとKleinerPerkinsと共同で“Glass Collectiveという組織を発足させたことを発表した。

これ自身はファンドではないが、3社はこのプロジェクトを通じて協力しながらGoogle Glass向けハード、ソフトの開発に投資していくという。パートナーの1社があるプロジェクトに興味を抱いた場合、3社が歩調を揃えて投資を行う。この共同プロジェクトはGlassをめぐるエコシステムをできるかぎり急速に整備することを目的としている。l

これと同時にGlassチームのプロダクト責任者、Steve Leeは「去年のGoogle I/OでGlassが紹介されたときに関心を示したデベロッパーに対してGlass Explorerきっとを来月中に出荷する予定」だと確認した。 数十億ドルの資金を擁するベンチャーキャピタル3チームの参入でGlass関連の新事業への資金供給は即座に整備されることとなった。これは過去にKleinerPerkinsがiFundをたちあげて4億5000万ドルをモバイル・アプリに投資したアプローチに似ている。

もちろんグループが結成されたからといって、すべての案件について3社が共同投資をすることが保証されたわけではない。しかしこの3社は過去にすでに共同投資の実績があり、各社が他の2社の投資先選択を参考にするというのは理に適っている。またこれ以上パートナーを増やす予定がないことも明確にされた。そういうわけで“Glass Musketeers&#8221は独自の道を行くことになる。

この発表にはGoogle VenturesのBill Maris、Andreessen HorowitzのMarc Andreessen、KleinerPerkinsのJohn Doerrの3人が登場し、Google Glassについては単なるウェアラブル・コンピュータというだけでなく、プラットフォームとしての大きな可能性に興奮していると述べた。Mirrorと呼ばれるGlassAPIは“今年のSXSWカンファレンスで発表されている。

ちなみに、プレスイベントの開始前にわれわれは最新版のGlassをテストする機会があった。短時間の経験ながら数ヶ月前に比べて長足の進歩を遂げていることがはっきり感じられた。

MarisがGlassについて知ったのはこういう経緯だったという。

私はサーゲイ・ブリンからまだ単なるアイディアだった頃に話を聞いた。初期のプロトタイプは今皆さんがご覧になっているようなものとは違い、あまりうまく機能しなかった。しかしチームが編成され、デバイスに改良が加えられていくうちに、われわれはブラウザや携帯電話の登場にも匹敵する巨大なパラダイムシフトの間際にいるのだということが明らかになってきた。

そう、これこそ未来だ

Kleiner PerkinsのDoerrはこう結論した。

われわれはプラットフォームの威力をよく知っている。偉大なプロダクトとそれを利用するための しっかりしたAPIは多くの起業家にインスピレーションを与え、驚くべき進展をもたらす。ウェブでも、アプリ・ストアでもそれが起こったのをわれわれは見てきた。

Andreesenはもっと単刀直入に、「Glassをかけてみれば、そう、これが未来だとわかる」 と述べた。

Glassはウェブとモバイル・サービスをひとまとめにして新たな次元に引き上げるイノベーションだ。 Glassの応用範囲は文字通り無限だ。しかし一部のプライバシー専門家は、不当なアプリが開発されて邪悪な活動に用いられるのではないかと批判している。今日の発表で3社は「他の投資の場合と同様、Glass関係の投資も最終的に消費者の福利を増進させるものに限る」と述べた。Andreesenはインタラクティブなゾンビー・ゲームなどは面白そうだ。しかし医療分野におけるGlassの応用は医師にも患者にも非常に大きなメリットがあると思う」と述べた。

Doerrも同意し、さらにGlassは今日の生徒一人一人が孤立した状態で受ける教育体験を改善するために役立つだろうと述べた。Sergey Brinは「やがてGlassはデジタル一眼レフカメラのファインダーにもなれば自転車に乗っているときには心拍数を教えてくれるようにもなるだろう」と語った。

以前のGlass’ハッカソンでプロトタイプが作られたアプリケーションはいずれも有望そうだということだ。

Marisが「開発を続けていくためにデベロッパーが資金を必要としている有望なプロジェクトがいくつかある」と述べたことからみて、Glass Collectiveの最初の投資はまもなく実施されるものと思われる。 Doerrは「Path andとTwitterはすでにGlassプラットフォーム上でのアプリケーション開発を考えている」と付け加えた。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google、Global Impact Awardの助成金300万ドルを人身取引防止活動3団体に授与

Googleの非営利部門は昨年12月、Global Impact Awardsプログラムをアナウンスしていた。そしてこの度そのプログラムに則って3つの組織が300万ドルの資金を受け取ることになったと発表した。この3つの組織は、ヘルプラインを開設することにより、世界中の潜在的被害者の発見およびサポートを行うために尽力している。

3つの組織とはPolaris ProjectLiberty Asia、およびLa Strada Internationalで、共同して「Global Human Trafficking Hotline Network」の構築を行なっているのだ。

行われたGoogleによるアナウンスによれば、世界中で2100万人の人が、何らかの形で隷属状態に置かれているとのこと。またそれにともなう不法行為により、違法行為者は320億ドルの利益をあげているのだそうだ。Global Human Trafficking Hotline Networkの目的は、違法行為のホットスポットとなっている場所を特定して、それに対応できるようにすることだ。こうした活動についてGoogleは2011年から1450万ドルの資金を拠出している。

またPalantir TechnologiesおよびSalesforce.comもデータの管理および分析や、反人身取引のためのホットラインセンターの拡大に協力することで、活動に協力している。

Google IdeasのディレクターであるJared CohenおよびGoogle GivingのDirectorであるJacquelline Fullerは次のように述べている。

Polaris Projectは、アメリカ国内において寄せられた72,000以上のホットライン通話に基いて人身取引の活動状況などをまとめて国内外にデータを提供しています。しかし全世界的にはそうした直ちに利用できるデータベースは構築されていません。ただし、そうしたデータベースの完成を待つ必要はありません。各国で人身取引問題に対する意識を共通化し、そして協働していくことで、関連データを共有して被害者の救済にあたり、違法活動を抑制し、さらに必要な法律を提案する動きへと結びつけることができるからです。人を奴隷のように扱うことは断じて許されるものではありません。直ちに活動を開始する必要があるのです。

今回の発表について、各組織からの発言をまとめたビデオを掲載しておこう。

Googleの非営利活動については、Jacquelline Fullerに対して行ったインタビュー記事もある(英文)。

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(翻訳:Maeda, H)


Google、Global Impact Awardの助成金300万ドルを人身取引防止活動3団体に授与

Googleの非営利部門は昨年12月、Global Impact Awardsプログラムをアナウンスしていた。そしてこの度そのプログラムに則って3つの組織が300万ドルの資金を受け取ることになったと発表した。この3つの組織は、ヘルプラインを開設することにより、世界中の潜在的被害者の発見およびサポートを行うために尽力している。

3つの組織とはPolaris ProjectLiberty Asia、およびLa Strada Internationalで、共同して「Global Human Trafficking Hotline Network」の構築を行なっているのだ。

行われたGoogleによるアナウンスによれば、世界中で2100万人の人が、何らかの形で隷属状態に置かれているとのこと。またそれにともなう不法行為により、違法行為者は320億ドルの利益をあげているのだそうだ。Global Human Trafficking Hotline Networkの目的は、違法行為のホットスポットとなっている場所を特定して、それに対応できるようにすることだ。こうした活動についてGoogleは2011年から1450万ドルの資金を拠出している。

またPalantir TechnologiesおよびSalesforce.comもデータの管理および分析や、反人身取引のためのホットラインセンターの拡大に協力することで、活動に協力している。

Google IdeasのディレクターであるJared CohenおよびGoogle GivingのDirectorであるJacquelline Fullerは次のように述べている。

Polaris Projectは、アメリカ国内において寄せられた72,000以上のホットライン通話に基いて人身取引の活動状況などをまとめて国内外にデータを提供しています。しかし全世界的にはそうした直ちに利用できるデータベースは構築されていません。ただし、そうしたデータベースの完成を待つ必要はありません。各国で人身取引問題に対する意識を共通化し、そして協働していくことで、関連データを共有して被害者の救済にあたり、違法活動を抑制し、さらに必要な法律を提案する動きへと結びつけることができるからです。人を奴隷のように扱うことは断じて許されるものではありません。直ちに活動を開始する必要があるのです。

今回の発表について、各組織からの発言をまとめたビデオを掲載しておこう。

Googleの非営利活動については、Jacquelline Fullerに対して行ったインタビュー記事もある(英文)。

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(翻訳:Maeda, H)


YC出身の宅配ボックスサービスSwapbox、Google傘下のライバルBufferboxのベイエリア進出にも動揺せず

宅配便がホットな分野になることなど誰が予想しただろうか?しかも物理的なロッカーの設置が必要なのに。先週本誌はGoogleが最近買収したBufferboxがサンフランシスコのベイエリアほの配達サービス進出を計画していることを報じた。もちろん買収された後Bufferboxがどうなるかは誰にもわからなかったので、これもY Combinator出身のSwapboxが隙間を埋めようと参入した。

今日(米国時間4/9)Swapboxのファウンダーと話したところ、彼らの計画も戦略も「変更なし」とのことで、どうやらBufferboxが現在のカナダから手を広げてベイエリアにやって来ることは計算済みだったようだ。

最近Swapboxは、サンフランシスコの高級住宅街ノブヒル地区にサービスの拠点を構えた。これは主として同地区に人口が集中していることが理由だ。同社の共同ファウンダー、Neel Murthyによると、Swapboxは短期間にめざましい業績を残しており顧客の2/3がリピートしている。SwapboxもBufferboxも、利用者に固定の宅配ボックスを割り当てるのではなく、空いているどのボックスでも受け取ることができる。

「今はSwapboxを着実に広め、誰もが使える独立インフラを構築して足場を固めている段階」とMurthyは言う。

さらに彼は、ロッカーのモジュール化されたデザインのおかげでSwapboxのインストールが簡単で、場所さえあればすぐに設置できると言った。基本的にキャビネットのカスタマイズは必要ない。

Swapboxが受けたフィードバックの中で最も興味深いのは、職場を出る前に荷物の受取りを忘れないよう通知してほしいという顧客からの要望だった。Murthyによると、Swapboxでは通知を送ってから実際に受取るまでの平均時間は4時間だという。

この種のサービスは、AmazonWalmartといった巨大小売業も真似しているが、その鍵となるのは利用者が荷物を受取るために家で待たなくてよいことにある。もし自分の住んでいるところでこの種のサービスを利用できるのであれば、不在にしてFedExの再配達を待つことよりもボックスで受取る方を選ぶだろう。Swapboxのようなサービスは、AmazonやWalmartでの購入に限らないため、リピート顧客を得る上でも有利だ。

ノブヒル地区に続き、Swapboxはこれもサンフランシスコで人の密集するミッション地区への侵入をはかっている。現在Swapboxの料金は配達1回につき1.99ドルで、成功するためにはBufferboxと価格面でも戦う必要がある。

さあいよいよGoogleの出番だ。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Twitterに買収されてわずか半年, VineがApple App Storeの無料部門でトップに

Twitterが昨年の10月にビデオ制作のVineを買収したときには、その立ち上げの前からみんなが、これからはビデオもツイートできる!と興奮して期待した。

1月の終わりにTwitterは、喝采の中で、そのアプリのローンチを行った。その後アダルトコンテンツが問題になり、目立つ場所からは一時的に消えてしまったが、そのあとは、ブランドやセレブたちによるおもしろい使われ方をされるようになった。

そして今日は、協同ファウンダでクリエイティブディレクターのRus Yusupovによると、これまでの苦労がすべて報われ、無料アプリのトップに躍り出た:

https://twitter.com/rus/status/321406005076451328

[ツイート訳: 今日は世界で人気ナンバーワンのアプリになった記念すべき日だ。]

https://twitter.com/bobby/status/321406757983358977

[ツイート訳: Vineはバットマン(Batman)より上だね。]

ゲーム以外のアプリがトップになるのは、すごいことだ。また、Twitter本体のアプリと並んで上位に2本あることも、すごい。もちろん、Twitterがプッシュした効果もある。無料のアプリのトップは、そこで大量かつ急激ににダウンロードされてから、最終的にはしぼむのが常だけど。

でも上の図表は、新しいダウンロードと、現在のダウンロード人気に基づいている。だから、Twitterの本体アプリは35位だ…すでにこれまで多くの人がダウンロードしちゃったから。トップの座に長くいることは、だから、これまでの「累積ダウンロード数」ではなくて、「今でも新規ダウンロードが多い」ことを意味している。

ソーシャルのジャンルでVineの好敵手は? それはSnapchatだ。でもこの二つのあいだには、かなりの数のゲームがある。しかも今はiOSオンリーだから、今後の成長の余地が大きい。Instagramも、Androidへ行ってから大きく伸びたもんね。今ではInstagramの全ユーザの半分近くが、Androidだ。

ソーシャル企業における複数アプリ戦略は、きわめて有効だ。それはFacebookがMessenger、Instagram、それに素早くヒットしたPokeなどで証明したとおり。大きなプラットホームが、ビデオなど(あるいは、ついに音楽も?)細かいアプリでサービスを多様化していくと、これまでのユーザも少なくとも一度ぐらいはそれらを試したくなるからね。

おめでとう、Vineのみなさん。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Facebook Homeの心はAndroidにあり。当分iOSにはやってこない

Facebookが、アプリを開かずすぐに友達とつながれる新しいAndroid端末用ランチャー、”Home” を発表した後、私はFacebook CEO Mark Zuckerbergに、このようなプロダクトがiOSに載ることはあるのか尋ねた。

Zuckerbergが発表イベントの冒頭で言ったように、「Android第一」の理由は明らかに、GoogleのモバイルOSが完全にオープンで、どのモバイルOSよりも自由に誰でも改造したりカスタマイズしたりできるからだ。

iOSについてZuckerbergは、同社がすでにAppleと提携関係にあり、Facebookは可能な限りOSの奥深くまで統合されていることをすぐに指摘した。現在iDeviceでは、通知画面からツイートしたりFacebookの近況をアップデートしたりできる。今回のような完全なカスタム化をAppleに受け入れさせることは難しい。またAppleは、一ソーシャルサービスがAppleユーザーの体験をそこまで支配することも望んでいない。

ともあれ、Androidユーザーが享受するレベルのカスタム化をiPhoneユーザーが欲しがる時が来れば、Facebook Homeは、長年のiDeviceユーザーが離脱する初めてのケースになるかもしれない。果たしてそれだけでAppleを動かす理由になるだろうか?すぐにはないだろうが、もしAppleが「低価格」iPhoneを計画しているのなら、iOSに柔軟性を持ち込むのはその時かもしれない。2種類のバージョンのiOSを維持するのは狂気の沙汰に思えるかもしれないが、ローエンドiPhoneのユーザーたちは、いずれ成長してAppleが提供する最上位機種を買う人々だ。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Google曰く「Facebook HomeはAndroidのオープン性を立証するもの」。Appleの制約を示唆


Facebookの“Home”発表に対するGoogleのコメントは、短かく優しかったが、非常に多くを語っていたので、少々これを解析してみたい。本誌が以前報じたように、FacebookはAndroidを第一としたが、これはその柔軟性とカスタマイズのしやすさが理由だ。

他のプラットフォームではそうはいかない。Zuckerbergは、Windows Phoneが多少やりやすいかもしれないとも言い、AndroidとiOSの「間のどこか」だと評した。

Googleは少し前本誌にこう語った。

Androidプラットフォームは何百種類もの端末の開発を促進した。この最新デバイスは、Androidをここまで普及させたオープン性と柔軟性を立証するものだ。

この会社が最初に、同社のモバイルOSを塔載した端末が「何百」種類も存在していると言っていることに注目されたい。かつてそれは悪いことだった。断片化のためだ。今、明らかにGoogleはこれを優位性と位置づけており、消費者にとって選択肢が多いと言っている。そう、Appleよりも。

第二に、「この最新デバイス」とはHTC Firstのことで、Facebook Homeがプレインストールされており、Androidの柔軟性を示している。ここでも明らかにGoogleは、カスタマイズに関して非常に頑なライバルAppleに対してロケット弾を打ち込んでいる。Appleの考えは、ユーザーはそれを見せられるまで自分が何を欲しいか知らない、である。Facebookのような会社に、ユーザーが端末を立ち上げた後最初の体験を支配させることは、何もかも渡すことに等しい。これまたGoogleが競争優位性に挙げていることだ。

VentureBeatに向けた長い声明の中で、Googleは同時に自社製品群も強化することを明言している。

そしてこれは、Androidエコシステムの中心Google Playから、Gmail、検索、GoogleマップなどのGoogle製品と同様に、カスタマイズされたFacebook体験をダウンロードしたいユーザーにとっても朗報だ。

ここでGoogleは、検索、メール、マップといった同社の標準Androidサービスに注目を戻すことを忘れなかった。Googleは一連のFacebook騒動に嫉妬しているのか?それは全くない。これらの会社は、どちらもユーザーを獲得したいという意味ではライバルだが、ソーシャルな交流、という意味ではこれ以上ないほど別物だ。ここでGoogle+の議論はしない、あれはFacebookのライバルとして作られたわけではない。Googleが検索とメールを支配しいるのには理由がある。他社より優れた製品だからだ。

ここではFacebookとGoogle、両方が勝者だ。Facebookは専用の端末やOSを作らなくて済み、一方Googleはカスタマイズについて、消費者がそれを望んでおり、Appleにはそれができないという事実を訴え続けることができる。両社は互いを利用しており、MG Sieglerが指摘するように、奇妙な関係にある。

そう、FacebookはAppleと組み、近況アップデートやメッセージを簡単に送る方法をユーザーにもたらしたが、今日Facebook Homeを見た後では、このソーシャルネットワークにとってあれでは十分ではないことは明らかだ。モバイル端末でかなりの時間をFacebookに費やす人々は、スマートフォンを立ち上げ、Facebookアプリを探し、それを開いて通知を読むことがすぐに面倒になるだろう。ひとたびHTC FirstやFacebook Homeをインストールした他のAndroid端末を使う友達を見れば、なぜ同じことがiPhoneでできないのかを疑問に感じるだろう。

Facebook以外の会社も、自社ユーザーにカスタム版ランチャーを提供することについてこのアプローチに関心を寄せ始めるだろう。Tumblrのファウンダー・CEO、David Karpは今日のHomeイベントに来ていたが、ニューヨークに戻ったら、TumblrをテーマにしたAndroidがどんな外見と機能になるかを開発チームと話しているのではなかろうか。同じくイベントに出席したDropboxのDrew Housotonはどうだろうか。ファイル共有はモバイル体験の推進力になるのではないだろうか。どれがようかはあなたがどんなタイプのユーザーかによる。

誤解してほしくないのだが、たった今Appleが窮地に立たされているわけではない。しかし、今日のニュースを見た社内の誰かは、Facebookの後を追ってAndroid第一の戦略をとりそうになっているデベロッパーたちを取り戻す方法を考え始めているはずだ。

Facebook Homeは、ついに「Android/オープン vs iOS/クローズド」問題を主流にした。
[写真提供:Flickr

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(翻訳:Nob Takahashi)


Gmail、検索のオートコンプリート予測を改善。過去の検索履歴も利用

Gmailの開発チームは今日(米国時間4/3)、検索オートコンプリートの予測に、ユーザーの連絡先や過去の検索履歴を利用するよう改善したことを発表した

Googleが検索の王であることを考えれば、これは歓迎できる当然ともいえる改善だ。さらに、GmailユーザーおよびGoogle Apps for Businessのユーザーは、連絡先のサムネイル等これまでになかった機能を使えるようになる。

オートコンプリートと検索サジェストは、Googleのメイン検索で長年主要な位置を占めており、世界で起きているトレンドや、ユーザーが過去に検索した内容に基づく予測の精度はかなり高い。

今日の改善点に関するGmailチームの発表は以下の通り。

もしあなたが、”supercalifragilisticexpialidocious”のような長いフレーズでメールを検索したことがあるなら、これからはずっと探すのが楽になる。Gmailのオートコンプリート予測が、過去のGmail検索を利用するようになった。

過去の検索や、下のスクリーンショットにある連絡先サムネイルは、世界中のGmailユーザーに徐々に公開中だ。

これが役に立ちそうな好例として、特定の人物、例えば自分の上司からのメールを探す時や、旅行好きな人がフライト予定を探す時などが挙げられる。これはGmail Blueでこそないが、時間と努力の節約になることは間違いない。

Gmailのゴールは、何を削除するかを心配することなくあらゆるメールのやりとりを集めることなので、検索は、アーカイブ機能と共にこのサービスを魅力的にするために不可欠な要素だ。Gmailは世界最大のウェブメールサービスとして、細かな微調整やメール作成画面の改訂などの新機能を提供していくことによってユーザーの利便性を高める努力を続けている。

Googleは、モバイル体験の向上にも力を入れており、昨年12月に公開したiOSクライントのバージョン2.0はレビューでも概ね好評だ。

要するに、Gmailは9年前にスタートして以来ベータ版を続け、われわれが2004年まで慣れ親んできたメール体験を完全に作り変えた。Googleは、検索、アーカイブ、会話スレッドなどを活用し、メールをより早くより反応よくすることによって、受信トレイが読まれることのないメールで一杯になることを防ごうとしている。そして、何かを読みたくなった時には、検索するだけだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Yahoo! Mail、添付ファイルでDropboxと提携。新規ユーザー送り込みに期待

ご存じの通りYahoo!は全主要プロダクトの総点検中で、メールサービスも類にもれない。ウェブ版、モバイル版の両メールシステム改訂に続き、同社はファイルバックアップ・共有サービスDropboxとの提携を発表した。

この提携によって、Yahoo! Mailでの添付ファイルのやりとりが簡単になる。お忘れかもしれないが、Yahoo! Mailは今でもGmail、Hotmailに続く世界で3番目に使われているメールサービスだ。しかし、本誌で最後に調べたデータによると、米国ではYahoo!がトップだ。こうした提携を利用して小さな改良を迅速に重ねていくことによって、ライバルとの戦いを優位に進めることができるだろう。

これは両社にとって朗報だが、Dropboxにとっては特に重要だ。今や職場や協業する小グループの人々にとって主要なツールとなっているDropboxに、この提携によって新しいユーザー層がもたらされる。Yahoo!には、そうでなければDropboxに手を出さなかったかもしれない新鮮なユーザーがたくさんいる。Dropboxアカウントを持っていないユーザーは、Yahoo! Mailを通じて簡単に登録できる。Dropboxにとっては、無料の2GBを使い切った後に収益を得るチャンスでもある。

Yahoo! Mailのプロダクト担当シニアディレクター、David McDowellが提携について語った。

今日から、DropboxかYahoo! Mailの中で使えるようになった。この統合によって、休暇の写真、確定申告の重要書類、論文などどんなファイルでも、簡単に共有や保存ができる。ファイルはネット上のDropboxアカウントに保存されるので、デスクトップを離れている時でも簡単にファイルを利用できる。

Dropboxは、Yahoo! Mailの英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、およびイタリア語版の中で利用可能。Dropboxを使ったことのない人は、Yahoo! Mailの中から簡単にアカウントを作れる。

Dropboxのブログには、あらゆる添付ファイルをDropboxで扱うことのメリットが挙げられており、ファイルサイズを気にしなくてよいことも書かれている。さらに、最近買収したSnapjoyチームのおかげでフォトアルバム全体をメールで共有することも可能になり、これは実に便利だ。新機能は今日全員に提供開始される。

Dropboxにとってこれは2度目のメール分野への大きな進出で、最初は、人気の、かつ手に入りにくいモバイルアプリ、Mailboxの買収だった。情報筋によると、Yahoo!は以前Mailboxの買収を真剣に進めていたというから いずれにせよ両社が手を組んだことは興味深い。

買収できないときは、提携してしまえ。

本誌はYahoo!に対して、基本的にDropboxと同様の機能を提供しているYouSendItとの提携関係を打ち切るのか尋ねている。回答があり次第本稿を更新する予定だ。

アップデート:Yahoo!広報担当者によると、YouSendItは「各アプリケーション」下、および「大型ファイルの添付」の際に今後も利用可能とのこと。

[写真提供:Flickr

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(翻訳:Nob Takahashi)


Google、Dropboxをみならってドライブのデザインを改良―共有フォルダが見やすくなる

クラウドでのファイル保管サービスを魅力的なものにするにはいろいろな方法がある。他のアプリとの連携、モバイルとデスクトップがシームレスにつながることなどに加えて、そう、デザインも重要だ。

デザインではDropboxがトップといっていいだろう。UIはまったくシンプルで非常にクリーンだ。白とライトブルーはDropboxのシンボル・カラーになっている。最近GoogleドライブもDropboxのデザインの優秀さに気づいたらしい。

今日(米国時間4/2)、Googleドライブのチームは共有フォルダのデザインのリニューアルを発表した。正直、これまでドライブの共有フォルダのユーザー体験はひどいものだった。また今回のアップデートでユーザーは自分のドライブに共有アイテムを1クリックで追加できるようになる。

来週中に、共有フォルダを開くよう招かれたユーザーにフォルダの内容がこれまでよりずっと見やすいレイアウトで表示されるようになります。アイテムをクリックするだけで次々にプレビューを見ていくことができます。

共有フォルダの内容を保存したい場合は、右上端の“ドライブに追加”ボタンを押せばユーザーのドライブに直接追加され、どのデバイスからでもアクセスできるようになります。

こういう具合になるということだ。

Googleドライブはファイルの保存と共有に加えて、スプレッドシート、ワープロ、プレゼンテーションなどのウェブアプリが利用できる統合サービスだ。Dropboxによく似ているが、Dropboxにはファイルの編集機能はない。この点ドライブには大きな優位性がある。またGoogleの巨大なユーザーベースと一般ユーザーの間での信頼性もDropboxには欠けている。この点はDropboxとYahoo!の提携についての今朝のわれわれの記事でも触れられている。

こちらはDropboxの見慣れた軽快なデザインだ。

一方、Boxは世界中の企業のファイルを保管することを狙っている。これはGoogleのBusiness App版のドライブのライバルということになる。DropboxとBoxはGoogleでは小回りが効かないような分野に次々に進出していけるという優位性がある。またAmazonもこの分野への参入を始めた

Googleは検索の分野では絶対的な優位性を保っているが、世界中のあらゆるユーザーのファイルの共有と保管ということになれば、大いに競争の余地が生まれてくる。CEOのラリー・ペイジのイニシアチブで、Googleは保管、共有、生産性アプリなどをドライブにひとまとめして一般ユーザーにとっての使いやすさを狙っている。これは賢明は戦略といえるだろう。しかしいくらテクノロジーが優れていてもUIがみすぼらしく使いにくかったらユーザーは集まってこない。

クラウドストレージは地味だが、十分に利益を上げることが可能なビジネスだ。まず無料のストレージを提供し、それがいっぱいになったら追加ストレージを売るというのはなかなか効果的ビジネスモデルだ。しかし数十メガバイトもあれば大容量ハードディスクとされていた時代からはるかに来たものだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Amazon、ユーザー1600万人のソーシャル読書サービスのGoodreadsを買収―Kindleとの統合で圧倒的優位を狙う

今日(米国時間3/28)、Amazonは有力なソーシャル読書サービス、Goodreadsを買収したと発表した。金額などの詳細は不明。買収手続きは第2四半期に完了する。

Goodreadsは2007年1月のスタート以来、True Ventures他から275万ドルの資金を調達している。 去年8月にわれわれが取材した際には、ユーザーは1000万人以上、 投稿された本は3億6000万冊以上で、毎月2200万冊が新たに投稿されているということだった。現在GoodReadsではユーザーは1600万人だと発表している。

この種のソーシャル・サービスを傘下に持つことは、Amazonにきわめて大きな比較優位性を与えることになる。たとえばオンライン電子書籍販売でのライバル、Appleはソーシャルな要素をまったくといってよいほど持っていない。もっぱら本についての情報を共有し、活発に議論をするソーシャル・サービスがAmazonの一部となるというのはまったく理にかなったことだ。

Amazonは当面Goodreadsのユーザーに対して特別割引などの優待キャンペーンができる。しかしそれ以上に、Amazon自身のソーシャル読書ネットワークとして本体への緊密な統合を図ることができるだろう。

下は昨年8月時点での毎月の登録書籍刷数の推移を表すグラフだ。Kindleと連携することでこの数はさらに飛躍しそうだ。

AmazonのKindleコンテンツ担当副社長Russ GrandinettiはAmazonのeブック事業にとってこの買収がきわめて重要であるとして次のように述べている。

AmazonとGoodreadsは読書体験の再構築に向けて情熱を共有している。Goodreadsは読者が新しい本を発見し、それについての意見を交換する新しい枠組みを作った。一方、AmazonはKindleで世界中、いついかなる場所でも本が読めるように読書体験を拡張した。さらにAmazonとGoodreadsは何千人も著者に新たな読者を紹介し、著作によって生活ができる道を開いてきた。われわれ両社が力を合わせることにより、読者と著者の双方に新たな喜びを与える方法がいろいろ発見できるものと期待している。

一方、Goodread’sの共同ファウンダー、CEOのOtis ChandlerはAmazonの買収によって開かられた新たな展望について次のように述べた。

本とその中に表現された物語や思想は、われわれの社会を織りなす重要な糸のひとつだ。人々は読んだ本について語り、その体験を共有するのが好きだ。私はAmazonとKindleと提携する機会を与えられたことにこの上なく興奮している。われわれは今やGoodreadsのソーシャル読書体験を今までにないスピードで世界中の何百万という読者に広めていくことができるようになった。

Goodreadsは公式ブログの記事でもう少し詳しくAmazonへの参加の意義や、Kindleとの統合が最優先課題であることなどを説明している。Chandlerによれば、

Amazonへの参加には以下の3つのメリットがある。

1. Amazonのユーザーと資源をもってすればGoodreadsの活発な読書家のコミュニティーをさらに多くの新たなユーザーに対して紹介し、また既存のユーザーの体験を改善することができる。

2. Goodreadsのユーザーは以前からeリーダー上でGoodreadsを作動させるよう要望してきた。今やGoodreadsは世界最大のeリーダー・プラットフォーム、Kindle上での展開を視野に入れることができるようになった。

3. AmazonはGoodreadsの独立性を尊重し、われわれがこのブランドと独特の文化を維持したまま活動を続けてよいと約束してくれた。

ソーシャル機能に加えてGoodreadsは長年の間に高度な本の推薦テクノロジーを確立している。これもAmazonにとっては喉から手が出るほど欲しかった資産だろう。

一方で、ライバルのAppleが手がけたデジタル・コンテンツ販売に関連するソーシャル機能といえば音楽ソーシャルネットワークを目指したPingくらいのものだ。しかしPingは人気を得ることができず、昨年10月に閉鎖された。Amazonがデジタル・コンテンツの各分野でGoodreadsに相当するような有力ソーシャル・サービスの買収に成功するならその分野での優位性は動かぬものとなり、当然売上にも反映されるだろう。とにかくGoodreadsが保有している膨大なユーザー・データの価値を考えただけでもこの買収は見事なスラムダンクだ。

また最近Amazonは著者自身による出版ビジネスにも参入して予想以上に売上を伸ばしているが、これもGoodreadsとの相乗効果が期待できる分野だ。

Goodreadsは興味ある数字を発表している。

過去90日間にGoodreadsのメンバーは毎秒4冊以上を『読みたい本』として登録している。

こうした数字がAmazonによる買収の決め手となかったのかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Yahoo!、17歳の起業家の人工知能ニュース要約アプリのスタートアップ、Summlyを買収―価格は3000万ドルか?

Yahoo!はマリッサ・メイヤーがCEOに就任してから積極的に企業買収に動いている。特にモバイル・アプリの買収に熱心だ。今日(米国時間3/25)、Yahoo!はニュース収集と要約を提供するモバイル・アプリを開発したスタートアップ、Summlyを買収したと発表した。AllThingsDは買収価格は3000万ドル前後と報じている。

このアプリは非常に優れものだ。直感的なジェスチャーでニュースを選び、要約を表示させることができる。驚くのはSummlyのファウンダー、ニック・ダロイシオが現在わずか17歳の高校生だという点だ。しかしこのスタートアップはすでにHorizons Ventures、betaworks、Shakil Khan、Matt Mullenweg、Troy Carter、それになんとオノ・ヨーコから153万ドルの投資を受けていた。Summlyはまた要約すべきニュースの供給に関してNews Corpと契約を結んでいる。

Yahoo!の広報担当者によれば、Summlyチームはこの数週間でYahoo本体に参加し、現在のアプリは閉鎖されるという。ここ数ヶ月愛用していたユーザーにとっては残念なニュースだ。SummlyのサービスはYahooのモバイル・サービストに統合されることになるという。AllThingsDの12月の記事によればYahooのサービスへの統合プロセスはかなり前から開始されていたもようだ。

Yahooのモバイルおよび新規プロダクト担当上級副社長のAdam Cahanによるこの買収に関する公式ブログ記事。一方ダロイシオがSummlyのユーザー向けに発表したコメントはこちら

Yahoo!がこのテクノロジーを入手したことは非常に興味ふかい。Summlyは当初Trimitという名称で、その名のとおり、独自のアルゴリズムによってニュースから重要部分を抽出して表示するアプリだった。今回の買収でYahoo!がこのテクノロジーを他のモバイル・アプリでも利用できるようになったので、ユーザーは同一の時間でさらに多くのコンテンツに目を通すことができるようになる。つまりそれだけ多く広告も表示できるわけだ。

YahooはSummlyの買収の5日前にもソーシャル推薦サービスJybeを買収している。Jybeの買収はYahoo!が機械言語、自然言語解析に強いチームを欲しがっていることを印象付けた。マリッサ・メイヤーは人工知能の利用によってYahoo!のイメージの一新を狙っているのだろう。

今回の買収はStamped、Jybeに次いで3社目の興味あるメイヤーによる買収だ。

昨年11月にTechCrunch TVはニック・ダロイシオにインタビューしている。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Twitterの本社を訪れた人たちの写真を@Twisitorがツイートする

今や、あらゆるものにTwitterのアカウントがある。自分のペットにアカウントを持たせた人をぼくは知っているし、トースターベッドなどなどにもアカウントがある。Twitter自身にも、@Twisitorという楽しいアカウントがある。それは、Twitterが年4回行うハックウィークのプロジェクトだった。

サンフランシスコの新社屋のロビーにはカメラがあって、その前に人が立つと、誰であれその人の写真を撮る。撮ったらどうするか? そう、お察しの通り、それをTwisitorのアカウントからツイートする。それはTwitterの企業文化の偉大なる表現だ。同社では社員たちが、自分の作ったものをまず自分で試す。英語ではeat own dogfood、自分が作ったドッグフードを自分で試食する、と言う。カメラは鳥小屋のようなものの中にあるから、バードフードだけど。最初のツイートが1月11日だったから、まだ新しい。

テク系のスタートアップのオフィスへ行くと、必ず何か独特のものがある。Facebookには、チームの誰かが会社について語っているビデオがある。Googleのロビーには快適なカウチがあって、無料のWiFiを使える。そしてTwitterは、Twisitorでおもてなしする。

以下はTwistorから送られたツイートの例だ:

Twisitorにはフォロワーもいる。そのTwisitorCameo氏は、写真の背後にいる無名の人たち全員を見せる。つまりTwistorを苦労して作った社員たちを見せるのだから、やはりTwitter的な企業文化だ。

このプロジェクトの作者Mo Kudekiは、Twitterの国際部のエンジニアだ。ほかに、@nick@wyz@marcelduranら数人が協力している。ハックウィークのおもしろいところは、チームのメンバが全社から集められることだ。おっと、Twitterのことばかり夢中になって書いてきたけど、下の彼女のツイートは、問題のカメラがロビーのどこにあるかを示している。この鳥小屋の前に人が立つと、写真が撮られ、ツイートされてしまうのだ。

Twitterの本社内のアカウントは、ほかにもある。TwofficeLawrence T. Birdをフォローしてみよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Twitterの全ツイートダウンロードが日本語などにも対応

本日(米国時間3/21)7歳の誕生日を迎えたTwitterが、ツイートの個人アーカイブ(全履歴ダウンロード)の対応言語をさらに12言語増やした:


[ツイート訳: ツイートのアーカイブにデンマーク語、フィリピン語、インドネシア語、イタリア語、日本語、ポルトガル語、ロシア語、簡体中国語、スウェーデン語、タイ語、トルコ語、ウルドゥー語が加わった。]

12月にTwitterがユーザの大量のツイート履歴のダウンロードサービスを開始したとき、こんな発表があった:

今日からは、あなたのツイート(とリツイート)の全記録を、ダウンロードできます。またあなたのTwitterアーカイブの上で、各月のツイートをまとめて見たり、語句やハッシュタグや@ユーザ名を検索することができます。また、昔のツイートに、今現在のそれと同じく、エンゲージ(再ライブ化)することもできます。

当時はしかし、言語が限られていた。これからは違う。ご自分の設定ページへ行って”request your archive”(全ツイート履歴をリクエストする)をクリックする。そうするとアーカイブの作成が終了したとき、メールで連絡が来る。

ファイルをダウンロードしたら、それをデスクトップで開いて、過去のツイートやリツイートいろいろ調べたりできる。とっても楽しいと思うよ。酔っぱらって書いたツイートを見つけるまではね。

それでは、ダウンロードをお楽しみください。

[写真クレジット: Flickr]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


明日はTwitterの満7歳の誕生日―次の7年に必要なのはオープンなコミュニケーションのプラットフォームという初志を貫くこと

今日(米国時間3/21)、Twitterは満7歳の誕生日を迎えたのを祝って、その歴史を要領よくまとめたビデオを発表した。紹介されているエピソードの多くはわれわれもよく覚えているものだ。この点についてはまた後で触れる。また今やTwitterの影響力が世界中で絶大であることも周知の事実だ。

しかし重要な質問はこうだ。「Twitterは将来どうなるのか?」

来る7年も影響力を維持するためには、Twitterはオープンなコミュニケーションのプラットフォームとなるという当初の使命を貫徹する必要がある。そのため、Twitterはあまりに多くの機能付け加えて、われわれの本音をリアルタイムでストリームするというサービスの核心をぼやけさせるようなことをしてはならないと思う。とはいえ、Twitterが収益を上げねばならないのは当然だ。従業員をただ働きさせるわけにはいかないし、サーバの運用にも大金がかかる。

Twitter上に流れた大事件のニュースについて繰り返すのは止めておくが、Twitterがメインストリーム・メディアの世界で独自の重要な位置を占めるようになったことだけは確認しておきたい。ESPNのニュース記事を読んでいれば、「スター選手がTwitterでこう言った」という引用に出会わない日はない。メディアにおけるTwitterの位置については、このことを見るだけで学者や評論家の千万言の分析にまさる。Twitterはもっとも重要でもっとも信頼性が高いリアルタイム情報源となっているのだ。さらにその重要性は日に日に高まっている。

何千万ものツイートの中には不用意な内容のために職を失ったり炎上して悪名を高めてしまうといった事件も起きる。それでもツイートには他のソーシャル・サービスにはない独特の親近感がある。何百万もの人々とあなたのとの間にはただツイート・ボタンがあるだけなのだ。

こういったツイートを読むと、TwitterはXeni(BoingBoingの共同ファウンダー、著名ブロガー)の苦闘や些事、その個人史のすべてを刻々と伝えることに役だっていることを感じずにはいられない。XeniのTwitterのフォロワーは彼女の感情や思考に直接に接触している感じになる。これはMyspace、Friendster、いやFacebookでさえ提供できない独特の力だ。それは生であり純粋であり今だ。そしてTwitterはそういう存在でありつづける必要がある。

Twitterが独自の音楽アプリを立ち上げる準備をしている噂がしばらく前から流れている。そのためTwitterがつまらないメディア企業に変貌してしまうのではないかという議論が蒸し返されている。

もちろんそんな懸念にはあまり根拠がない。この音楽アプリは(Twitterは噂についてノーコメントだが)、ツイートから出来る限り有用な情報を抽出してそのユーザーの好みを推測して音楽を推薦するスタンドアロンのアプリにすぎないと思われる。Twittertが最近買収した「6秒ビデオ」のVineについても同様のアプローチをしている。Twitterはビデオ分野にも進出したかったので既存のサービスを買収し、スタンドアロンのまま提供している。なるほどVineのビデオがTwitterのストリームに表示されるのは事実だが、ビデオを本当に楽しみたいのならVineアプリを使ったほうがよい。さまざまな分野のサービスをTwitter本体に取り込まず、独自アプリとして維持することによてTwitterのプラットフォームを保護しているわけだ。このやり方は成功しているし、今後とも続けるべきだろう。

Twitterはビジネスとしても早急に収益化に成功し、来年にも上場を果たしたいらしい。企業として当然の望みだからそれは止められないが、 われわれとしては「今何している?」という情報を140文字でストレートに共有できるプラットフォームではなくなるようなことはしないでもらいたい。その核心的機能が曇らされるようなことになれば心配だ。

TechCrunchのファウンダー、Michael Arringtonが2006年に最初にTwitter(当時はTwttrと表記されていた)を紹介)した文章にはこうある。

Odeoは今日(米国時間7/15)Twttrという新しいサービスを発表した。 これは一種のグループ送信SMSアプリケーションだ。それぞれのユーザーは自分自身の友だちネットワークを管理できる。ネットワークの誰かが “40404″にメッセージを送ると、友達全員がそれを読むことができる。

7年経ってもこの説明は核心を突いている。その定義に当てはまるサービスのままでいて欲しい。

こちらはTwitterの7歳の誕生日を祝うビデオだ。

[写真:Flickr]

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Googleのストリートビューが今度はカナダの北極地区を徒歩で撮影

ご存じのようにGoogleのストリートビューのチームはこれまでその技術を、なるべく小さくそしてなるべくモバイルにしてきた。とくにそうしてきたのは、Google Mapsのために人が画像を撮る部分だ。今日(米国時間3/20)チームは、カナダの北極行政区にあるNunavut(ヌナヴート準州)での現場画像を共有した。

グランドキャニオンの場合と違って、ここではTrekkerを背負って歩く人はGoogleの社員ではない。その人はNunavutの住民Chris Kallukで、彼はNunavut TunngavikというNPOで働いている。今そこは、Googleと協力して画像を集め、カナダ北極地区のより詳細な地図を作ろうとしている。

オリンピックのときにはストリートビューのチームはスノーモービルを工夫して使ったが、Trekkerも氷点下で使えるように作られている。カナダ北極地区では1年うち8か月が氷点下だ。Kallukはブログでこう説明している: “ここでは冬が日常です。実際にここに来てみないと、この言葉の意味は理解できないと思います”。

Kallukは次のような文章で、カナダにおける初めてのTrekkerによる遠征旅行を記している:

ストリートビューの画像を撮るためのバックパックを背負ってフロービシャー湾へ徒歩で向かった。そこは風がいちばん強くて、そのために海の氷が山のように盛り上がっている。そり犬を家の外につないだまま出かけるのだが、キャンキャン鳴いて連れて行けとせがんでいる。イヌイットの職人たちの何千年という歴史のある伝統技術が作ったイグルーは、ぜひ撮らなければならない。

カナダ北部の正確な地図を作るためにGoogleの連中は、昨年の8月にケンブリッジ湾のぼくの家に来た。そしてその秋の旅の画像を公開した。でも今回のIqaluit(イカリット)への旅では、Google Mapsのチームが零下30度以下という冬の北極を初めて体験することになる。

KallukとGoogle MapsのプロジェクトリードRaleigh Seamsterは、バックパックで写真を撮るだけでなく、イカリットの住民に写真や情報を集める目的を説明しなければならない。とくに彼らは住民にMap Makerについて説明し、誰もがGoogle Mapsの制作やアップデートに参加できるのだ、と説いた。

Googleは地球上の至るところの画像と情報を集めようとしているから、まだ誰も知らない自分だけのお気に入りの場所を、彼らに教えてやることもできる。GoogleのストリートビューとMapsが作ったツールを使うと、誰もがコロンブスになり、自分と数人の友だちしか知らなかった場所すら、情報化できるのだ。

“これは、犬ぞり隊の先導犬になったような気分だよね”、とKallukは言う。Nunavutをまだ訪れたことのない人にとっては、Googleのストリートビューがそこへ行く初体験になる。その画像はまだ公開されていないが、でもグランドキャニオンの9500枚の写真から類推すると、きっとまた、すごい画像が見られることだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


YouTubeの月間ユーザ数が10億を突破

今日(米国時間3/20)YouTubeが、月間ユーザ数10億に達したと発表した。実に、途方もない数字だ。YouTubeは、アホらしいビデオや、おもしろいビデオや、重要なビデオを見るために誰もが行く場所だが、10億は全国ネットのテレビ局にとっても夢の数字だ。

YouTubeにとって嬉しいのは、広告収入のアップだ。広告料金は広告を見る目玉の数に比例している。YouTubeに群がるのは広告スポンサーだけでなく、新人のミュージシャンたちもここに殺到して、人気も不人気もYouTube上の関心から芽生えて育つ

このとてつもない成長を支えたのは、あらゆるデバイスにおける可利用性だが、“ジェネレーションC”*と呼ばれる世代の増加も大きい。彼らはキュレーション(curation)という行為が大好きで、政治や漫画など、自分の関心に即した大量のビデオを長時間、次々と見ていくのだ。〔*: CはConnection, Creation, Community, Curation。curationは本来、コンテンツを精選して一つのテーマのもとに編纂整列する行為。典型的には美術館の展示企画者。〕

YouTube自身はこのマイルストーンについてこう言っている:

これまでの8年間、みなさまはYouTubeで世界中のビデオを見て、共有し、愛されました。何万名ものパートナーの方々がチャネルを作り、それらが熱心なファンのためのビジネスになりました。広告を出される方は気づいておられますが、Ad Age誌の上位100ブランドのすべてが、YouTube上でキャンペーンをしておられます。そして今日、わたくしどもは新しいマイルストーンを発表いたします。YouTubeの1か月のユニークユーザ数が10億を超えました。

コンテンツの制作は、ますます易しくなっている。今では、どんなモバイルデバイスからでも、ほんの数分でビデオをアップロードできる。YouTube自身も、ビデオのアップロードをさらに容易にするアプリCaptureを最近発表したほどだ。

YouTubeは10億という数字を、次のように説明している:

10億人の人たちがYouTubeを見ているところを、実際に想像できますか?
- インターネット上にいる人のほぼ二人に一人はYouTubeを訪れています。
- YouTubeの月間視聴者数はスーパーボウルの観衆の約10倍です。
- YouTubeが国なら、中国、インドに次いで三番目に大きな国です。
- PSYやMadonnaは満員のMadison Square Gardenで公演を20万回行わなければなりません。たいへんな数のGangnam Styleです!

10億という数字がすごいだけでなく、それはすべての世代をカバーしている。YouTubeを買うというGoogleの判断は、大正解だった

今となっては16億5000万ドルはタダに等しい。GoogleがYouTube上で広告のビューワを稼ぐための目玉単価が、いったいいくらになるか、ヒマな人は計算(というか概算)してみよう(これもやはりタダ同然だ)。

[写真出典: iJustine]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))