Googleの自動運転自動車にバグがあったら…

先週、Googleは自動運転自動車のプロトタイプを発表した。車のデザインもゼロから行い、小さな昆虫のようにも、タイヤのついたグミキャンディーのようにも見えるものとなった(正面は明らかに顔を意識しているように思える)。センサーをまとったテクノロジーが車を運転するという空想科学小説風の未来を垣間見せてくれるものだ。このプロトタイプに熱狂する人もいるが、一部には懐疑的に受け取る人もいるようだ。

その懐疑派の代表として、コナン・オブライエン(Conan O’Brien)の名を挙げることができるかもしれない。Googleの自動運転車自動車について、かなり皮肉な紹介をしているのだ。

紹介に用いたビデオは、もともとGoogleの用意したものだ。一般の人を招いて、自動運転自動車の乗り心地を試してもらおうとするものだ。このビデオにオブラインたちは編集を加えて、「自動運転自動車にバグがあったら」という内容のビデオを制作したのだ。

注意:ビデオの制作にあたって、動物虐待などの行為は行われていません(訳注:但し不用意に閲覧すると不快に感じることもあるかと思います)。

Googleは現在、自動運転自動車の実現に向けてさまざまなプロトタイプを製作しているところだ。世界中で、法的な認知を受けることを目的としている。

Google自動運転自動車の最高速度は25マイル毎時(時速40km程度)で、車の前部には衝突に備えてフォーム素材を試用しており、フロントグラスもガラスでなくプラスチックを使用している。安全を再優先に、あるいは少なくとも安全の最優先を目的として設計されているのだ。しかし人の車に対する支配権を機械に渡してしまうことについては不安の声もあることは、当然のことだと思う。

さらに。ハンドルのないクルマを運転するときに、いったい何をすれば良いのかと悩む人も多いはずだ。

オブライエン版の紹介ビデオを下に掲載しておこう。

日本語版追記:Googleによるオリジナル版の紹介ビデオも併せてみた方が面白いと思う。

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(翻訳:Maeda, H


失敗しないパン/ケーキ作りを支える賢い秤(はかり)Drop、80ドルで予約受付中

クッキングはアートだがベーキング*はサイエンスだ、とよく言われる。しかも、それは正しい。私もかつて小型のチーズケーキを作ろうとして、大失敗に終わったことがある。〔*: bake, baking, オーブンでパンやケーキなどを焼くこと。〕

でも、今の人はラッキーだ。アイルランドのスタートアップが、ベーキングというサイエンスをもっとやさしくしてくれる。それはBluetoothでモバイルに接続する秤(はかり)と、スマホやタブレット上のアプリのセット、Dropだ。Dropがあると、あなたはもう、計量カップと苦戦しなくてもよい。クッキングでは計量は大まかでもよいが、ベーキングでは計量が厳密だ。家庭やご近所のペーストリーシェフを目指すあなたを、Dropは大いに助けてくれるだろう。

使い方はこうだ:

ボウルをDropに乗せる。これから作るもののレシピを指定する。Dropは秤(はかり)なのに、原料の量を数値で教えてくれない。その代わり、あなたが次々と粉や砂糖などをボウルに入れていくとき、音声と、アプリのディスプレイで、ちょうどよい量を教えてくれる。

〔ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。〕

WSJのインタビューでDropのファウンダでCEOが、原料の量を20%も30%も間違える人がいる、と言っている。もちろん、失敗作だ。失敗の理由として多いのは、私のチーズケーキの場合のように、レシピが指定しているサイズではなく、独自のサイズで作ろうとするとき、頭の中の暗算を間違えること。

ベーキングでは、ケーキを二倍の大きさや半分の大きさにしたいから、原料の量もレシピの指定量の倍、あるいは半分、という単純な話にはならない。Dropでは、ユーザが出来上がりのサイズを指定すれば、正しい原料の量をDropが計算する。一部の原料がないときは、代わりの原料を教えてくれる。

それに、アプリにはいろんなレシピとベーキングのコツ集が載っているから、勉強にもなる。

Dropは今日(米国時間6/3)から80ドルで予約受付を開始する。発売時の正価は、99ドルになる。

Dropの予約ビデオGet DropVimeoより。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


iOS 8発表―通知、写真、クラウド同期、キーボード、ヘルス・アプリなど重要な新機能が多数

昨年、AppleはiOS史上最大のアップデートを実施した。今年、進化はさらに新たな段階を迎えた。ジョニー・アイブのチームはユーザーからのフィードバックに耳を傾け、機能を深めていく時間が十分にあったはずだ。ついにiOS 8が登場した。

WWDCでの発表は続いており、われわれは現在も取材中だ。この後もWWDC関連記事をアップするのでお読みいただきたい。

AppleはまずiOS 8の概要を説明した。以下、その要点を報告する。

通知センター: 大きな変更があった。通知が対話的になり、下にスワイプするとメッセージにすぐに返事ができるようになった。この機能はロックスクリーンでも有効だ。OS X Mavericksの対話的通知によく似ている。

ダブルタップで「お気に入り」の相手を表示できる。日頃よく連絡を取り合っている相手がすぐに探せる。

iPadのSafariの場合、右上隅のタブ・ボタンをクリックするとタブ表示に切り替わる。 これは今回同時に発表されたOS X Yosemite搭載版と同じだ。

メールを書いているときに、下スワイプする受信トレイにジャンプできる機能が加わった。メールを書きながら関連のメールをチェックできる。終わったら画面下をタップすると編集中のメールに戻れる。

クイック・タイプ:iOS 8では新しいキーボードが搭載された。このキーボードでは初めてキーワード候補が表示されるようになった。これはコンテキスト感知タイプで、ユーザーが以前に入力した単語を自動的に候補として表示する。

しかもこのキーボードは会話の相手が誰であるかをコンテキストとして考慮に入れる。これによって入力される単語の候補を予測する精度がアップしているという(チャットの相手が上司か恋人かで会話の内容も大きく変わる)。

連続性(Continuity): これはiOS 8からOS X YosemiteまでAppleの全ソフトウェア・エコシステムの新たな核ともなるべき機能だ。iPHone、iPad、Macは常にお互いの存在を意識するようになる。ユーザーはどんな作業をしている場合でも、一つのデバイスから別のデバイスにごく簡単に移動できる。

たとえばMacでメールを書いているとしよう。iPhoneの左下隅に小さなアイコンが現れる。ユーザーが上スワイプすると、さきほどまでコンピュータで書いていたメールの下書きが表示され、編集を継続できる。逆にiPhoneからMacにも同様に移動できる。

iMessage: iPhoneで一番よく使われるアプリの一つだろう。これにも改良が加えられた。

グループ・メッセージの場合、Facebookメッセージのようにスレッドに名前を付けられるようになった。またスレッドに新たな相手を追加したり、既存の相手を削除したり、また個別に相手を指定して一時的にメッセージを受け取らないようにすることもできるようになった。

また音声メッセージ機能が追加された。入力窓の右側にある小さなビーコンを左にスワイプすればよい。また通知センターに表示されたメッセージに音声で返信したい場合はiPhoneを耳に当てるだけでよい。

もうひとつ重要な点は、音声、ビデオのメッセージの場合、一定時間後に自動的に削除されるように設定できることだ。

ヘルス(Health): われわれはAppleがヘルス関連の発表をすることを予期していたが、アプリの名前がシンプルに「ヘルス」となるとは思わなかった。このアプリは、iOSを利用したヘルス・アプリをひとまとめに登録し、バックグラウンドで動作させるためのプラットフォームだ。ユーザーはヘルス関連のアプリの操作やデータの閲覧をすべてここから行える。

ヘルス・アプリにはHealthKitと呼ばれるSDKが用意されており、デベロッパーだけでなく、医療機関などもアプリを開発できる。

ファミリー共有:これもiOS 8の重要な新機能だ。ユーザーは家族が所有するすべてのデバイスを同期できる(ただし単一のクレジットカードに関連付けられている必要がある)。ファミリー共有を設定すると、コンテンツ、カレンダー、リマインダー、連絡相手などが全デバイスで自動的に同期するようになる。また家族所有のデバイスの位置を追跡できる。これはよく忘れ物をする子供を持つ親にはありがたい機能だ。

しかしファミリー共有機能でいちばん重要なのは子供がお金を使うのをチェックできることだ。子供の買い物のせいでとんでもない額の料金支払に青くなる心配はもうない。子供がiTunesとAppStoreでなにかを買おうとすると、両親のデバイスに承認を求める通知が行く。

写真:

これまでAppleの写真ギャラリーには最大1000枚までした保存できず、それ以上の写真を保管したければ、Macに移動するしかなかった。今回AppleはiTunesがユーザーの音楽と映画を保管するように、ユーザーの写真とビデオをクラウドに保管し、どのデバイスからでもアクセスできる機能を提供した。

また写真にアクセスできるだけでなく、ビデオと写真に対して驚くほど高度な編集ができるようになった。もちろん編集結果もすべてのデバイスで同期する。

また写真アプリの検索機能を大幅に強化した。また最近撮った写真、最近見た写真が候補として優先的に表示されるようになった。

また写真アプリの全体的なデザインもかなり変化した。写真の余白スペースが広くなったところなども含めてYosemiteに似た印象だ。.

Siri: こちらも大きなバージョンアップがあった。「ヘイ、Siri」と呼びかけるだけで、デバイスに触れることなく起動できる。私はSiriが登場したときからこの機能がサポートされるのを切望していた。またSiriはShazamと連携するようになり、iTunesで買い物をしたり22カ国語でディクテーションができるようになった。

デベロッパー:

今年はデベロッパー向けの新機能も数多く提供された。TouchIDによる認証はすでにサードパーティーのデベロッパーに公開されているが、今回はキーボード・アプリをAppStoreに登録できるようになった。これでSwypeもiOSデバイスについに登場するかもしれない。カメラのAPIも公開されたのでサードパーティー・アプリによってカメラをマニュアルで細かくコントロールできるようになりそうだ。

今回公開されたHomeKitも大変興味深い。HomeKitはApple版のホームオートメーションのプラットフォームだ。デベロッパーはHomekitを利用してモノのインターネット(IoT)をコントロールし、iOSベースのさまざまなホームオートメーション・アプリを開発できる。 Siriと組み合わせると、たとえば「もう寝る!」とiPhoneに呼びかけるだけでエアコンの温度設定を下げ、家中の電気を消すなど、さまざまな就寝準備が一度に命令できるようなるかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


GPS生みの親、Roger Eastonが93歳で亡くなっていた

BusinessWireの記事によると、GPSの生みの親であり、現代のナビゲーションシステムに多大な影響を与えたRoger Lee Easton(Sr.)が、5月8日にニューハンプシャーの自宅にて亡くなっていたのだそうだ。

Middlebury CollegeおよびUniversity of Michiganを卒業した後、Eastonは1943年からワシントンD.C.のアメリカ海軍研究所(U.S. Naval Research Lab)で職についた。以来、37年間をそこで暮らすこととなった。

1955年には国際地球観測年のVanguard Projectに向けて、衛星利用に関するプロポーザルの一部を執筆した。また衛星のデザインチームにも所属していた。この流れから、地球上空の軌道を周回する衛星の記録を担うMinitrackの設計を行った。

このMinitrackの設計の中で、正確なタイミング同期ができていないことによるトラッキングの困難にぶつかった。そこでそれぞれに精確な時計を積みこむことで、タイミングを同期しつつお互いの位置関係をきちんと把握するためのシステムを作り上げていったのだ。

この仕組みは当初Timationと呼ばれていた。Time-Navigationの略だ。ここにアメリカ国防総省(Department of Defense)がさまざまな機能を加え、1970年代初頭にこれをグローバル・ポジショニング・システム(Global Positioning System:GPS)と改名した。

Eastonが獲得している米国特許の数は11にのぼる。American Philosophical Societyのメンバーであり、2004年にはアメリカ国家技術賞(National Medal of Technology)を受賞。そして2010年にはNational Inventor’s Hall of Fameにも選ばれている。

Space Applicaton部門の長を務めていたアメリカ海軍研究所を1980年に辞し、ニューハンプシャーのカナーン(Canaan)に移り住んだ。ここでもGPS技術の発展に寄与し続けていた。尚、ニューハンプシャー議会に2期在籍し、1986年には市長職のための予備選挙にも出馬した(結局は敗退)。

位置情報以外にも、Eastonのおかげといえる現代技術もある。ご冥福をお祈りしたい。もたらしてくれたすべてに感謝をこめて。

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(翻訳:Maeda, H


SnapchatのEvan Spiegelはやはり本物のバカだった

【抄訳】

SnapchatのCEOで協同ファウンダのEvan Spiegelを知ってからしばらくになる。会って会話をしたことは6〜7回あるし、電話はもっと多い。Disrupt SFでは20分間、ステージで一緒だった。そして、どんだけ努力をしても、彼を好きになることは困難だった。今回、彼がスタンフォードの学生時代に送ったメールを読む機会があり、自分の本能的直感が正しかったことを知った。

彼は、おバカである。

リークされたメールはValleyWagにそのすべてがあるが、それらの要約としては、上のたった一行のパラグラフで十分だ。以下は、その典型的な例だ:


[ゆうべは6人以上の女の子がきみたちの***をしゃぶったんだろうな。ぼくのところには、誰も来なかったから。]〔訳注: 伏せ字にした部分は、原文では’dicks’。〕

Zuckerbergにも悪名高いIMのリークがあったが、Spiegelのも学生時代のメールで、女性虐待、高純度麻薬の吸引、未成年飲酒、酔っ払った女子会のメンバーたちに友だちを強*させる、デブの女の子をレーザー銃でからかう、などなどが書かれている。これらのメールは、内容だけでなくスペルや文法もひどくて、良い意味での若者らしさはカケラもない。

Spiegelは本誌に、リークに関する公式の声明文を寄越した:

大学の男子会時代の愚かなメールが公開されたことを、当然ながら恥ずかしく思い、困惑しています。言い訳はしません。当時あれを書いたことと、あれを書くほど自分が愚劣だったことを、お詫びします。今のぼく、そして今のぼくの女性観は、そのころとはまったく違います。

彼には、せいぜい困惑していただきたい。これらのメールにはいわゆる“男子会気質”の最悪の部分が表れており、それは今でも、シリコンバレーにおける女性疎外に貢献し続けている。

メールには、Speigelの父である高名な弁護士が、未成年飲酒に対して寛容であったらしいことも、書かれている。

全体的にこれらのメールはSnapchatとSpiegelの両方にとって悪いニュースだが、そんなことは当たり前だ。個人的会話の内容を明かさないことは、彼と前に約束した。でも、人間としてのEvanを協同ファウンダとしてのEvanから分離してみれば、そこにいるのは、霊感を得てアプリを作った愛すべき少年ではない。そこにいるのは、自己の不安を恥知らずなうぬぼれで覆い隠そうとしている、自分に対する自信と確信を完全に欠いた、ひょろ長の青年だ。

私は一応プレスだから、彼も面と向かって差別的なことは言わない。でも彼の話のトーンは終始、Snapchatのようなクールなものを作った自分は優秀である、という自慢と自負に満ち満ちている。ほかの物や人に対しては、否定の言葉しかない。これらのメールは、この少年王がまだ未熟だったころの発言だが、それらと同じトーンに、もっとむかつくような人物像を組み合わせると、今のSpiegelができあがる。

しかし、考えてみれば、これらのメールがSnapchatのメッセージだったら、とっくに消えているのだ。Snapchatの理想のユーザ、それはEvan自身だろう。

【後略】
〔以下えんえんと、筆者のSpiegelに対するネガティブな感想が続く。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


話題先行の(?)スマートウォッチ。「インフルエンサー」はAppleおよびTim Cook

Appleは、今のところまだスマートウォッチ関連のプロダクトを発表していない。しかし既に、スマートウォッチ業界で2番めの影響力をもつ(influential)企業となっているのだそうだ。ちなみにトップはSamsungだ。

ランキング情報は、Appinionsの「Smart Watch Influencer」によるものだ(訳注:サイトで登録を行えば誰でもレポート全文を見ることができる)。1位となったSamsungはいくつかスマートウォッチを市場に送り出しているし、3位に位置するGoogleも、いくつかのプロダクトに関係している。そのような中で、まだ具体的プロダクトの存在しないAppleが2位になるというのは、すなわち市場からの期待の大きさを示すものとみることができよう。Appleの方がスマートウォッチ関連の質問を受けた際には、「ノー・コメント」と回答するのが常で、これもまた参入を否定するわけではないという意味に、市場には受け取られている。

Samsung、Apple、そしてGoogle以外のトップ10はMotorola、LG、Acer、Pebble、Sony、Intel、そしてMicrosoftとなっている。

この世界にはやくから参入していたPebbleは、影響力という観点からみると、ポジションを低下させているようだ。

さらに、人物毎にみても、NikeのCEOであるMike Parkerと、Misfit WearablesのCEOであるSonny Vuに続いてAppleのTim Cookが3位になっている。

先にも記した通り、Appleはウェアラブルの分野のプロダクトをまだリリースしていない。しかし動きが見て取れないわけでもない。たとえば医療系センターのエクスパートたちを入社させているし、またBurberryのCEOを販売戦略担当に据えたりもしている。さらにNikeのFuelBandのデザイナーも戦力に加えているようだ。

但し、影響力をもち、また有能な人材を採用しているからといって、AppleのiWatchが大成功をおさめるかどうかは、まだわからない。喜び勇んで購入した人が、引き出しに仕舞いこんでオシマイなどということになる可能性も、ないではない。

Editor’s Note: The data used in this report is taken from approximately 25,000 opinions relevant to the smart watch industry between February 10 and May 9, 2014.

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(翻訳:Maeda, H


デートサービスCMBがアプリ内コミュニケーションでTwilioを捨てた理由

デートサービスCoffee Meets Bagel(CMB)について2年前に書いたときは、とても良いサイトだから続けばいいな、とは思ったけど、ここまで続くとは想像しなかった。

同社はその後280万ドルの資金を調達し、そして今日(米国時間5/23)はこれまでで最大のアップデートをローンチした。

Coffee Meets Bagelのデートサービスは、類似サービスに比べてかなり独特だ。お相手の候補をどかっと複数紹介するのではなくて、CMBでは一日に一人しか紹介しない。その人を”like”(好き)したり”ignore”(無視)したりするのだが、双方がlikeになったらプライベートな電話回線(Twilioを利用)が提供され、その後7日間、お互いにSMSできる。そして両者がデートすることに決めたら、CMBは地域のレストランやカフェのディスカウントを提供する。

しかし今日Coffee Meets Bagelは、Twilioを捨てて、アプリケーション内に独自のIMシステムを実装した。それは、互いにlikeした同士が別のアプリケーションに切り替えることなくその場ですぐに、自然に、チャットを始められるためだ。

そのIMの機能も、これまでと同じく7日間が期限だ。

Coffee Meets Bagelは候補の提供に量よりは質を重視し、Facebookの友だちの友だちから候補を選ぶ。同社によると、最初の24時間以内にテキストを交換する人たちは本当の電話番号を交換する確率が高くて、そうでない人たちに比べてチャットの量も2.6倍多い、という。

アプリケーション内にメッセージングを実装したことによってCMBは、この部分をもっと細かくコントロールできるようになり、またユーザの言動から有形無形のフィードバックを多く得られるようになった。

IMそのものはオンラインデートサービスでとくに斬新な機能ではなく、むしろ、あって当たり前の機能だ。でもCMBそのものは、かなり独特だ。標準機能ともいえるメッセージングを、より容易な形で提供するとともに、他社にない、わりと厳しいマッチング方式により、この分野で独自の地位を築いている。

でも、ファウンダのDawoon Kangによると、スティグマ*が依然として最大のチャレンジだ。 〔*: stigma, 後ろめたさ、引け目根性、劣等意識、罪の意識。〕

“ユーザをよく観察していると、とても多くの人がためらいを感じている。自分が女(男)を探している人間だ、とまわりから思われたくないし、自分でもそう思いたくない。デートアプリケーションが、人が人に出会うためのいろんなチャネルの一つにすぎない、と理解してもらうことが、いまだに、とても難しい”、と彼は語る。

Coffee Meets Bagelについてもっとよく知りたい人は、こちらへどうぞ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


GoogleがInstagramにアカウントをオープン、ルービックキューブ40周年を祝う

Instagramの魅力には誰も逆らえない。 Googleでさえもだ。Googleはルービックキューブの生誕40周年を祝って(??)Instagramにアカウントをオープンした

今のところ、投稿は今日のGoogle Doodleで使われているルービック・キューブのビデオが1本だけだ〔現在日本版Google検索にはこのDoodleは表示されていない〕。 Googleの最初の Instagram投稿は使い回しのRegramだった。Google、オリジナルを投稿しなさい!

GoogleはInstagramアカウントの開設をTwitterで公表した。Instagramアカウントのフォロワーはすでに8000人を超えている。

消費者、一般ユーザーはブランドや著名人をフォローすることでタブロイド紙のゴシップや公式アカウントのプロモーション・ツイートなどよりもリアルな情報に接することができる。Googleのようにスマートフォンからスマートホーム、Google Glass、自動走行車まで、明日の世界を形作ろうとしている企業ならなおさら興味深い。

Googleという会社のブランド・イメージは十数年前の創立直後とは大きく変わってきている。90年代末、Googleは大きな夢を語る小さなスタートアップだった。それが今では世界でもっとも強力でもっとも影響力の強いテクノロジー企業の一つになった。

Instagramのような窓を通してGoogleのエンジニアや夢想家たちが何を目指しているのかを伝える努力をすることは、昔のGoogleの新鮮なスタートアップのイメージをいくらかでも取り戻すのに役立つだろう。

またGoogleがGoogle+をソーシャル・ネットワークというよりプラットフォームとして扱うことに決めたのであれば、GoogleとInstagram、そしてその親会社のFacebookとの競争は和らぐことになる。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


モバイルアプリに簡単にコミュニケーション機能を導入できるサービスSinchをVoIPのRebtelが出産

スウェーデン製のSkypeと呼ばれるRebtelが、1200万ドルを投じて、デベロッパがどんなモバイルアプリにもコミュニケーション機能を持たせられるためのツールを作る会社Sinchを誕生させた。

SinchのサービスはLayerやTwilioに似ているが、これら競合他社と違って“ほんの小額で”iOSやAndroidアプリにメッセージングやビデオ通話の機能を加えられる点が違う、と同社は主張している。

つまりSinchには親会社のRebtelのライセンスとパートナーシップがすでにあるから、他社接続(call termination)など、通常は高価な処理も安くできる。

アプリ間通話やインスタントメッセージングは、参加ユーザ数と通話時間で課金される。アプリから電話通話やSMSをする場合は、時間と本数で課金される。どちらの場合もTwilioよりは安く、またLayerなどにない機能が提供される。

デベロッパはSinchを使って、自分のアプリに無料通話、メッセージング、グループメッセージング、SMS、そして他社接続を実装できる。

Rebtelが前から提供しているSDKにも、アプリ間通話やメッセージングの機能はあるが、こういうサービスは独立させた方がよい、とこのたび判断したのだ。

なお、RebtelのSDKは無料だったが、Sinchのサービスは(安いとはいえ)無料ではない。

Sinchは今、40名の社員がストックホルムとサンフランシスコのオフィスにいる。またIndex VenturesやBalderton Capitalなどの投資家がRebtel経由で投資をしている。

SinchのCEO Andreas Bernströmによると、デベロッパが自分のアプリにSinchのコードを盛り込む作業は、セットアップも含めてほんの数分で終わるそうだ。

デベロッパツールの革命が今進行中だ。アプリ構築のためのツールやサービスを提供する企業がこのところ、ますます増えている。しかも、さらに、デベロッパツールは新しいエンタプライズツールだ、とも言われるご時世になっている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


iPadのマルチタスクはこんなに便利

Jony IveがApple製品のユーザ体験(UX)のすべてを統括し、iOSは設計変更が為されたとはいえ、マルチタスクは今なお、ユーザの願望として残っている。ここでは、OS XのマルチタスキングのすばらしさをiPadで実現する、ジェイルブレークテクニックをご紹介しよう。

iPadをジェイルブレークしたら、Cydiaから“OS Experience”をインストールする。そうすると、一つの画面上で二つのアプリを、横並びで、同時に動かせる。アプリのウィンドウをドラッグして別のデスクトップへ表示させることもできる。

これでUXが混乱することはない。アプリのウィンドウを画面の端へ最小化することもできる(Redditのeswickさん、情報をありがとう)。

“Mission Control”モードにすると4本の指でスワイプできて、複数のウィンドウを同時に移動することができる。もちろん、別のデスクトップへも。

モバイルデバイスではマルチタスクができないと不便だと思うが、なぜAppleはユーザがそれをできない状態を、維持するのだろうか。不思議だ。

TNWの記事によると、このテクニックは安定性もよく、クラッシュなどは一度もなかったそうだ。それならなおさら、OS Xの機能をiPadに持ち込まない理由が不可解だ。

なお、ジェイルブレークをAppleは推奨していないし、起きた結果はすべて自己責任となる。またジェイルブレークしたデバイスは、Appleの保証外となる。

[出典: TNW]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Netflix、過去の失敗に学び、適切な方法で価格を上げる

とても大きな過ちを犯した時、得られる最大の成果は失敗から学び二度と繰り返さないことだ。Netflixがそれをやったようだ。金曜日に発信された同社の料金プランに関するメールによる。

新規会員のストリーミングサービスの価格は、7.99ドルから8.99ドルに上がる。ただし、既存のNetflix定期利用者は向こう2年間約8ドルの価格に据え置かれる。

Netflixが最後に価格体系を変えた時、物事はあまりうまく行かなかった。当初Netflixの全サービス ― ストリーミングとDVDレンタルを含む ― は一つの傘の下に入っていた。パッケージ全体の値段は9.99ドルだった。

そして2011年、同社のストリーミング・ライブラリーの人気と規模の高まるりを受け、Netflixはサービスを分離した。ストリーミング利用者は7.99ドルを支払い、DVDレンタル利用者も7.99ドルを払う。つまり、両方欲しい人にとっては、月々10ドルだったものが、突如として16ドルになるという60%の値上げだった。

会社側の説明は不明確で手際が悪く、この変更によって株価は暴落し、復旧には長い時間がかかった。

明快なコミュニケーションとブランドロイヤリティーへの見返りに拍手! よくやった、Netflix。

[via Mashable]

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Amazon、日曜日配達の対象地域を拡大

Amazonは、日曜日配達の対象地域を大きく広げたことを発表した。新たに15の都市が、週末に商品を受取る喜びを体験できるようになった。

これまでAmazonは、日曜日配達をニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドンの3都市のみで行っていた。Amazonは米国郵政公社との提携によって、日曜日配達を実現した。

新たにプログラムに加わるのは、ケンタッキー州インディアナポリス、レキシントン、およびルイビル。ルイジアナ州ニューオリンズおよびシュリーブポート。オハイオ州シンシナティーおよびコロンバス。オクラホマシティー、ペンシルバニア州フィラデルフィア。テキサス州ダラス、ヒューストン、サンアントニオ、オースチン、ウェーコ、およびカレッジステーションの各都市。

Amazonは以前、ダラス、ヒューストン、ニューオリンズ、およびフェニックスを拡張地域の有力候補に挙げていたので、アリゾナ州民は次回を期待してよいだろう。

Amazonの北米事業担当VP、Mike Rothが次のように語っている。

これまで日曜日に配達される商品で多かったのは、新生児用衣類、書籍、おもちゃ等の赤ちゃん用品だった。日曜日配達が週末の用事を減らすことになるのは間違いない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


変身するクレジットカードのCoin、初の公開デモ。1550万ドルを調達

8枚のクレジットカードを置き換える Coinが11月にデビューして以来、話題が絶えることはないが、実物によるデモを見たことはなかった。

今日、ついにそれが変わる。

Coinの共同ファウンダー・共同CEO、Kanishk ParasharがDisrupt NYで壇上に立ち、実際にCoinが動作するところを披露した。また彼は、以前TechCrunchが報じた1550万ドルのシリーズAラウンドが、RedpointおよびSparkのリードで完了したことも正式に認めた。

過去6ヶ月間インターネットを読んでいなかった人のために書くと、Coinは他のクレジットカードを内蔵し、例えば企業カードと個人のVISAカードを切り替えて支払うことのできるクレジットカードだ。

カードはスマートフォンとも接続し、置き忘れたり失くしたりするのを防ぐ。そして、おそらく最も重要なのは、Coinが詐欺行為を検出できることだろう。盗まれたカード情報が何週間、何ヶ月後に使われることはない。

同社は現在量産に注力しており、出荷はこの夏の後半を予定している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


TechCrunch Disrupt:Minkはどんな色味のカスタム化粧品でもその場で作れる3Dプリンター

現在3Dプリンターが大人気だが、その大半はプラスティック製の小さな物体をあれこれ出力する装置だ。今日(米国時間)TechCrunch DisruptNew YorkでローンチしたMinkは大いに異色だ。

このスマートな小さなプリンターは現実世界あるいはウェブ上でユーザーが気に入った色を簡単なソフトウェアで指定するだけで、ファンデーション、口紅、アイシャドーその他あらゆる種類の化粧品を出力してくれる。

シャネルのような高級ブランドからスーパーで売っている普及品まで、ほとんどのメーク用品の成分は同じだ。Minkのファウンダー、Grace ChoiはMinkで市販化粧品と同じ素材を使っているので、ユーザーは安心して市販品と同じ品質で、あらゆる好みの色合いのメーク用品を入手できる。

消費者はますます商品をその場ですぐに手に入れるすることを求めるようになり、そのためにはDIYもいとわなくなっているとChoiは考えている。また化粧品のユーザーは実は特定のブランドの忠実な信奉者ではなく、むしろ便利さや経済性を求めるようになっているという。

同時に、スーパーやドラッグストアでの化粧品の品揃えはおそろしく限られている。メーク用品は売上のほんの一部を占めるだけなのでピンクや赤など多く売れる色しか売り場に並べようとしない。Sephoraのような高級店では品揃えは多いが値段もはるかに高くなる。

Minkならユーザーは手頃な価格でありとあらゆる色を手にすることができる。

Minkの使い方はごく簡単だ。Pinterestの写真から、あるいは自分でスマートフォンで自分で撮った写真から気に入った色を選び、カラーピッカーで色コードを得たら、後は出力ボタンを押すだけだ。

Minkがターゲットにしているのは13歳から21歳のまだ特定のブランドに親しんでおらず、手頃な料金の製品を求めている若い層だ。

Minkの予定価格は200ドルで、今年後半に市販を予定している。

Q: ハードウェアスタートアップは製造過程の問題で失敗することが多い。その点はどうか?

A: 私は何度も失敗を経験しています。私は連続発明家で、今回のプロジェクトが初めてではありません。製造過程で生じ得る問題については十分な知識があります。今回も予見できない問題が起きる可能性はありますが、重要な部分では大きな失敗はしないとと信じています。

私はOEM先としてEpsonのような信頼性の高い大企業と交渉しようと考えています。

Q: 大量販売チャンネルでは化粧品の品揃えが乏しいという話だったが、Minkは価格で大量販売チャンネルと競争できるのか?

A: 大量販売チャンネルとほぼ同額にできると思っています。

Q:13歳から21歳の若い女性をターゲットにするということだが、まずインターネット上のインフルエンサーに販売し、バイラルを広げてコミュニティーを作ることを考えてはどうか?

A: もちろんです。私は美容ブロガー、インフルエンサーと接触してこのプロダクトの素晴らしさを伝えていきたいと思っています。ひとたび評判が広がればマーケティングは難しくないと思います。

Q: このプリンターはどんな種類のメーク用品でも出力できるのか?

A: インクジェットが色味をコントロールします。基材を選択することによってパウダー、クリーム、口紅などが作れます。実はこの製造プロセスの部分はそれほど難しくありません。Minkで難しいのはビジネス面だと思います。

巨大化粧品会社は染料と基材をごく安く仕入れ、それを混ぜあわせるだけで商品には法外な値段を付けます。私たちはそれを一人ひとりの消費者が自宅でそれをできるようにしようとしているわけです。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Vine、ウェブで「6秒YouTube」をスタート

Vineが最初にウェブ版を公開した時、できたのはストリームを見ることと個々のユーザーのプロフィールを見ることくらいだった。デスクトップ版にはTVモードもついていて、フルスクリーン動画を連続して見るのがクセになることも確かだった。

しかし今日(米国時間5/1)、Vineはウェブ版を強化し、使い慣れたナビゲーションや発見機能の多くがデスクトップにやってきた。加えて、コンテンツはウェブ上の誰もが見ることができサインインは必要ない。
Vineのフィードとユーザープロフィールのストリームの横には、特集セクションが設けられ、編集長のおすすめ、クールなプレイリスト、スペシャルビデオ等が表示される。

チャンネル、トレンディングタグ、人気ページ等もモバイルアプリと同様に利用できる。
そして恐らくもっと重要なのは、ユーザーがこれらのチャンネルや特集Vineビデオを見るために、Vineにログインする必要がなくなったことだろう。従来はウェブでVineを利用するためにはログインしてからユーザープロフィールを探さなければなからかった。今はVine.coに飛ぶだけで、Vineのベストコンテンツをすべて見ることができる。TVモードを使えば次から次へとフルスクリーンでビデオを再生できる。

これは新鮮なアップデートだ。多くの「モバイルファースト」企業は、利用者にメインの(モバイル)体験を活用させるためなのか、ウェブ版は限定的で貧弱だった。Instagram.comの貧弱な機能群と最悪の性能は、おそらく最も恥しい実例だ。

Twitterの中に長期計画におけるVineの将来は未だに不透明だ。1年前のスタート以来、共同ファウンダー2人のうち1人が会社を去ったが、アプリはアクティブなユーザー基盤を謳歌し続けているようだ。しかし今回の動きは、Instagramとモバイル利用の土俵で戦うことから離れ、Vineがモバイルにおけるビデオの作成と真のビデオ消費を結びつけていくことに集中するためであることは明らかだ。

ある意味で、Vineは徐々にYouTubeのライバルになろうとしている。ユーザーはモバイルで短いビデオを作ることができ、一方でリラックスしたYouTubeスタイルの消費体験を楽しめる。

ごく率直に言って、ビデオの作成や消費は、モバイル写真のように急速な流行に乗るものではなく、問題の一部はビデオというもの自体に内包されている。1枚の写真が要求するのは、ある瞬間についての完璧さなり正確さであり、それをさらに向上させることもできる。一方ビデオは、その完璧さや正確さを何秒にもわたって延ばしていく必要がある。

楽しめるビデオを作るためには、もっと多くの才能や創造性や細部に対する注意が必要になる。Twitterが自身のサービスで行ったのと同じように、Vineは制約を与えることで、ユーザーに質の高いコンテンツを生み出させている。Vineは今、モバイルビデオの没頭と中毒の世界で戦うチャンスを得ている。ビデオ消費のために人々をウェブに集めることは、驚くほど賢明なスタートの切り方だ。

Vine.coの新しい自慢のウェブサイトを試すには、ここをクリック。ただし、まだ完全に動いていないかもしれないで注意されたい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


家のすべてのドアと窓をスマートフォンから24時間監視できるKorner, Indiegogoでクラウドファンディング中

スマートホームセキュリティの新人企業がそのプロダクトをクラウドファンディングして、先輩のCanaryなどに挑戦しようとしている。その、今Indiegogoで15万ドルを集めようとしているKornerは、ルータ用のドングルとドアにつけるタグから成る100ドルのシステムだ。

そのドングル(というかFOBキーみたいなもの)をルータに挿入して、タグをすべてのドアや窓につけると、これで、この家に出入りする者を24時間監視できるようになる。あなたの使い慣れたスマートフォンから。

アプリが、今どこのドアが開けられたかを教えてくれるので、あなたはそのままスマートフォンから110番したり、家族、あるいは、いざという時たよりになる友人を呼ぶことができる。

ファウンダたちによると、同製品の最大の差別化要因がタグだ。タグを用いるこれまでの製品は、開け閉めを感知するために二つのタグを必要とした。Kornerでは一つのドアや窓に対してタグは一つだ。

また、タグを一つにできただけでなく、Kornerは風などの無害な動きと本物の侵入を区別できる。

Canaryもセンサを搭載したホームセキュリティデバイスで、同じくスマートフォンのアプリを使うが、ライブのビデオフィードや、空気の質と煙の感知などの豊富な機能があって200ドルだ。アプリのデザインも良い。

ただしCanaryでは、Kornerのようにすべてのドアや窓を監視することはできない。

詳細は、IndiegogoのKornerのページを見てみよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Aereoの最高裁の戦い, いよいよ明日始まる…CEO Chet Kanojiaインタビュー

昨年、テレビ放送をストリーミングするサービスAereoは、同社を空から締め出そうとする放送業界と三つの州の法廷で戦った。“空から”というのは、つまり…。

明日(米国時間4/22)、この訴訟はいよいよ、最高裁判所という大舞台に移り、まず双方の弁護士が口頭弁論を行う。

この訴訟はきわめて複雑で、放送企業側は、Aereoに自分たちに著作権のあるコンテンツをストリーミングする権利はない、と主張し、Aereoはコンテンツの受信や録画の仕方は消費者が自由に選べる、同社はその選択肢の一つとしてリモートのアンテナを提供しているにすぎない、と反駁する。

この訴訟には多くの関連判例があり、たとえばSonyのBetamaxに関する裁定は、消費者にテレビ放送をVCRに記録する権利を与えた。最近のCablevisionの判例では、著作権のあるコンテンツを合法的に取得するのであれば、消費者には自分が選んだ方法でそれをストリーミングあるいは記録する権利がある、コンテンツそのものがリビングの箱の中に保存されているかクラウドにあるかは、問われない、と裁定した。

またこの訴訟の結果は、DropboxやGoogle Driveのようなストレージサービスにも影響を及ぼすだろう

多くの要素が複雑に絡み合っている問題なので、ここではAereoのCEO Chet Kanojiaに登場していただき、彼自身の言葉でこの訴訟を説明していただくことにした。

Aereoの技術を間近で見てみたい方は、このボストンのビルの屋上の写真をご覧いただきたい。明日は、法廷でたっぷり取材するつもりなので、お楽しみに。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google Glass、アメリカで一般販売開始―外国ユーザーはメーリングリストに登録

Googleがメガネ型コンピュータのGlassを発表してから1年近くたつが、これまではGoogleに承認された幸運な人々しか購入ができなかった。しかしそれがとうとう終わった。

今日(米国時間4/15)、Googleは新しいExploreプログラムを発表し、誰でも自由にGlassが購入できるようにした。「Glassを何に使いたいのか」を詳しく説明する申込書は不要になった。ただしあいかわらず値段は高価だ。

今回発売されるGoogle Glassの価格はこれまで同様、1500ドル+税に据え置かれた。 これにはGlass本体、充電器、ソフトケース、モノーラル・イアフォンが含まれ、好みの色が選択できる。

Explorerプログラムの待機メーリングリストにGoogleが送ったメールによると、今回出荷されるGlassは1年前の製品から大きく改良されたまったく別物だという。「この1年でわれわれはGlassのソフトウェアを9回アップデート、42種類のGlasswareアプリをリリース、接続デバイスにiOSを加え、度付きメガネにも対応した。これらの改良の多くなExplorerプログラムに参加したユーザーからの要望に基づくものだ」とメールは述べている。

Googe Glassの購入はこちらからできる。場違いなところへGlassをかけて行って乱暴されないようご用心。

〔日本版〕上のリンクからアメリカ以外の外国居住ユーザー向け情報提供メーリングリストへの登録ができる。氏名、メールアドレスの記入以外はドロップダウンメニューから選択するだけで、従来のように使用目的をテキストで説明するなどの必要はない。「アメリカ以外の国でも販売を開始すべく努力中」とのこと。これまでのGoogleのプロダクト発表の例からすると日本はまっさきにGlassが発売される外国になりそうだ。〕

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


引っ越しに伴う住所変更手続きなどを一括して行うUpdater、ソフトバンクなどから800万ドルを追加調達

引越ほど面倒なことは他にあるだろうか。

新しい住まいを見つけて、引っ越す計画を立てて、そして新たな場所に移る。それだけで済むなら大したこともないが、他にもやるべきことが山積みになっている。郵便で送られてくるものの住所変更をしなければならない。電気ガス水道などの手配もする必要がある。また宅配で送られる定期購読雑誌などの送り先を変更しなくてはならない。

こうした手間はなんとかすべきだ。誰もがそう思うからこそ、手間を軽減するためのサービスを展開するUpdaterが、シリーズAにて800万ドルの資金を獲得することができたのだ。出資したのはソフトバンク、Second Century Ventures(National Association of Realtorsの投資機関)、IA Ventures、そしてCommerce Venturesだ。

仕組みはシンプルだ。

これまでの引っ越しといえばケーブルテレビ会社に電話をかけ、銀行で手続きをして、郵便局に転送依頼を申し込みにいくという手続きが必要だった。Updaterでは、ひとつひとつ別々に手続きを行いにいくかわりに、引っ越しに関わる手続きをまとめて行うためのダッシュボードを提供する。

このダッシュボードを利用すれば、オンラインで住所変更、銀行口座情報の変更、ケーブルテレビ関連その他、さまざまな手続きを行うことができる。ダッシュボード上の処理を完成するだけで、購読している雑誌も新しい住まいで読むことができるようになる。

現在のところ、Updaterから直接操作できたり、ないしUpdater経由で必要なサイトにジャンプできるケースを含めて6万の組織と「繋がって」いるのだとのこと。

ファウンダーのDavid Greenbergによれば、年間に4500万のアメリカ人が引っ越しを経験し、そして引っ越しを行うたびに平均的して10ないし15の組織に登録情報の更新依頼をかける必要がある状況にあるのだとのこと。Updaterは、こうした作業のすべてを1箇所のダッシュボードから行えるようにしようとするものだ。

Updaterの利用は完全に無料で行うことができる。収益はネイティブ広告であげていくことを考えているのだとのこと。確かに、こうしたサービスはネイティブ広告と親和性が高いのかもしれない。引っ越しを行うとき、慣れ親しんだ店への気持ちというのはいったん整理されることになる。それまで何年もHome Depotを愛用していたとしても、新たな住まいのそばにロウズ(Loews)があればそちらに通うようになる。

Updaterとしては、そうした習慣の変化に乗じる形でのネイティブ広告を展開していこうとしているわけだ。引越し先などの情報に基づいて、さまざまな企業ないしサービスの情報を展開していこうとする。さらに引っ越しは往々にして出産や、あるいは結婚などを期に行われることが多い。Updaterとしては(匿名状態ではあるもののデータを収集して)利用者にとっても、また広告出稿者側にとっても有益な情報を提供していけると考えているのだろう。

Updaterはこれまでに200万ドルのシードラウンドを実施している。今回のシリーズAとあわせて1000万ドルを調達したことになる。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


Amazonの新メディアプレーヤー、FireTVを使ってみた

Amazonが新たなセットトップボックスFireTVを発表してから数時間しかたっていないが、われわれは実機に触れ新しいUIとコントローラーに慣れるのに十分な時間を与えられた。

Amazonは、FireTVの3大セールスポイントとして、スピーディーな性能、容易な検索、およびオープンなコンツンツコミュニティーを誇っている。

性能に関して、Amazonは確かに約束を果たした。

詳しくは正式なレビューに譲るが、現時点で例えば、”ASAP” (ユーザーが見そうなものを事前に読み込んでおくので、待たずにすむ)や、コンテンツのカテゴリーを高速にスクロールできるといった機能は、すばらしく快適だ。大げさではない。

私はRokuのハイエンド機や、SamsungのSmartTV、さらにはApple TVを持っているが、こんなに早く動くメディアプレーヤーを見たことがない

これは「ロード中」の画面が出ないという意味ではない。 アプリのダウンロードはすぐに終るが、ASAPのリストに入っていない番組はロード処理が必要だ。

検索に関して、Amazonは音声コントロールでこれを解決しようと試みた。新たなAmazon FireTVコントローラーはBluetoothを装備しているので、どこかに向ける必要はなく、内蔵マイクを使って好きなタイトルやジャンルを選べる。これまた、実にスムーズに働く。

リモコンのマイクボタンを押し、検索クエリをしゃべるだけで答が返ってくる。速い。タイプするより簡単。頭を使う必要なし。ブラボー、Amazon。

最後に、コンテンツ。AmzonのFireTVには、間違いなく山ほどのコンテンツがある。Netflix、Hulu+、WatchESPN、Showtime、Pandora、さらにはFireOSエコシステムの何千というゲームも。しかし、HBOGoが抜けているのは、私にとって購入決断を渋らせる理由の一つだ。Roku、Choromecast、Apple TVのいずれでも、GirlsとGame Of Thronesを見ることができる。

UIに関しては、まだ態度を決めかねている。新しいものには必ず慣れが必要だが、左側の2段パネルのFireTVオプションとオプション毎のカテゴリーは、混乱する。

ゲームの話に戻ろう。Amazonは、FireTVと組み合わせてゲーム体験を作った。リモコンの他に、専用ゲームコントローラーまたはスマートフォンやタブレットのアプリも使用できる。

これが、多くの人にとってセールスポイントになるかどうか私にはまだわからない。ゲームが重要な人は、ゲームコンソールを買うだろう。もしゲームが第2優先なら、スマートフォンかタブレットでゲームをプレイできる。この隙間を攻めるのは困難ではあるが、Amazonのオリジナルゲームは、なかなか魅力的に感じる。

要するに私の第一印象は、ゲームコントローラーやゲーム機能は、このデバイスを買う理由にはまずならないが、セットトップボックスの興味深い付加要素にはなるかもしれない。

FireTVの価格は99ドルで、別売のゲームコントローラーは29.99ドル。HDMIケーブルは含まれていない。

近いうちにフルレビューをお送りする予定だが、それまでの間この短いビデオを楽しみながら、お気に入りのストリーミング体験を模索してほしい。われわれも解明していくつもりだ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook