次期Apple Watchは睡眠トラッキング機能を搭載か

次のApple Watchに搭載されるかもしれない機能の詳細が取り沙汰されている。睡眠トラッキングだ。Apple(アップル)が睡眠トラッキング機能に取り組んでいるとBloomberg(ブルームバーグ)が最初に報じ、その機能がどんなものになりそうか9to5macが取り上げた。

新機能は次のApple Watchでお目見えするかもしれない。新たなデバイスは来週開かれるAppleのiPhoneイベントで発表されるかもしれないし、秋のイベントでの発表になるかもしれない。すでに販売されたデバイスでこの新機能が使えるかどうかは定かではない。

睡眠をトラッキングするのに別途ハードウェアが必要なわけではない。Apple Watchを手首につけるだけだ。Apple Watchは内蔵の加速度計を使ってユーザーの動きを追跡する。Appleはまた、心拍センサーも活用する計画だ。興味深いことに、ノイズを収集するのにマイクを使うかもしれない。

朝起きるとユーザーはiPhoneの「ヘルスケア」アプリで睡眠の質をチェックできる。9to5macによると、Apple Watch用の新しい「Sleep」アプリも展開される見込みだ。

スマホの目覚まし機能を活用するとき、AppleはアラームをApple Watchにも反映させるようだ。なので、アラームはまずApple Watchで鳴り、iPhoneはバックアップとなる。また。Apple Watchでのアラームはバイブレーションのみにするということも可能なようだ。この機能は起床時間が異なるカップルには特に使い勝手がいいものだろう。

バッテリーの持ちに関しては、就寝前にユーザーにApple Watchを充電することをリマインドする通知を送ることが想定される。Apple Watchのバッテリーは小さいのですぐに充電できる。ものの数分で十分なバッテリーをチャージできるだろう。

睡眠トラッキング機能は新iPhoneとは特にうまく連動するはずだ。噂ではAppleは新iPhoneにワイヤレスでバッテリーを融通する機能を加える。つまり、Apple WatchをiPhoneの背面に置くだけで直接充電できることを意味する。

もしあなたがApple Watchを長く愛用しているのなら、Appleはあなたを新たなApple Watch購入へと誘導し、専用の睡眠トラッカーとして使用させることができるかもしれない。そうすれば就寝前にApple Watchを別のものに付け替えるだけでいい。

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(翻訳:Mizoguchi)

Revolutがカスタマーサポート強化しポルトで400人雇用を計画

フィンテック系スタートアップのRevolut(レボルート)は急成長を遂げ、現在は600万人の顧客を抱えている。そして、同社はそれに応じてサポートチームを拡大しなければならない。そこで、Revolutはポルトガルのポルトにカスタマーオペレーションセンターを開設する計画を発表した。

ポルトのRevolutでは、すでに70人の従業員が働いている。そして最終的には400人を雇用する計画だ。彼らは顧客サポート、苦情、調査、そしてコンプライアンスに取り組むことになる。

これまでRevolutはポルトガルにて大きな成功を収めてきた。現在ポルトガルには25万人のRevolutユーザーがいて、同社は毎日1000人の新規ユーザーを獲得している。

また、それは地元の人材を雇うことに関しても役に立つ。Revolutはポルトガルでグロースマネージャー、コミュニケーションとPRのリーダー、コミュニティーマネージャーを雇用する。新しい成長マネージャーのRicardo Macieira(リカルド・メシェーラ)氏は、ポルトガルのAirbnbの元マネージャーだ。コミュニケーションとPRを率いるするRebecaVenâncio(レベッカ・ベナンシオ)氏は、ポルトガルでMicrosoft(マイクロソフト)の下で働いていた。そして、コミュニティマネージャーのMiguel Costa(ミゲル・コスタ)氏は、Mog and Nomad Techに務めていた。

この夏、Revolutはベルリンにテックハブを開設する計画も発表した。ロンドンで設立されたRevolutは、現地の才能ある人材を雇用するため、徐々に英国とヨーロッパに複数のオフィスを展開している。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

アップルが他社店舗での純正パーツ取り扱いを拡大

Apple(アップル)は、保証期間外のiPhoneの修理を容易にする新しいプログラムを発表した。Appleの正規サービスプロバイダに加えて、外部のサードパーティー修理業者も公式の修理部品やツールを利用できるようになる。

現在、iPhoneの画面や他の部分が壊れた時には3つの選択肢がある。たとえばApple直営店に行って、Appleの従業員にiPhoneを預ける。あるいは正規店(米国ならBest Buy店舗など)にいけば、iPhoneはApple認定の技術者によって修理される。または、普通の修理店にいくこともできる。

正規サービスプロバイダは、もちろん公式の部品やツールにアクセスできる。またiPhoneが保証期間内であれば無料で修理が受けられ、Appleは正規の修理店に修理代金を支払う。

しかし今日までは、正規の修理店でなければ正規の部品は手に入らなかった。これにより、公式パーツと同等に動作しない部品が使われ、さまざまな状況が発生する可能性があった。

しかし本日から米国内の修理店は、新しい修理プログラムにアクセスするための無料のオンライン認定を受けることができる。そして認定されれば、純正部品や工具を購入できる。また、認定修理ショップと同じ修理マニュアルおよび診断にアクセスできる。

Appleは、この新しいプログラムを今後さらに多くの国に拡大するつもりだ。同社はすでに北米、欧州、アジアの20店舗で、このプログラムのテストを進めている。

これは全体的な修理の品質を向上させることから、消費者にとっては素晴らしいニュースだ。Appleは基本的に、公式パーツを入手するための障壁を低くすることになる。

デバイスが確実に純正部品を使用して修理されている、あるいはまだ保証期間内の場合には、正規の修理店またはApple直営店にいくのがベストだ。サードパーティーの修理業者が、本物の部品を使っているかどうかを判断するのは難しい。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

アップルからiOS 13.1ベータを配布、安定版リリースは間近

Apple(アップル)は6月のiOS 13プレビュー版の発表以後、最初のアップデートを行った。米国時間8月27日、iOSとiPadOSのデベロッパー向けベータである 13.1がそれぞれリリースされた。

この動きは実は少々意外だった。通常Appleはメジャーアップデート(13.0)を行う前にマイナーアップデート(.1)をリリースすることはしないからだ。 さらにAppleは今回watchOS 6.0、tvOS 13.0のベータを同時にリリースした。

さっきAppleが投稿したのが最初のiOS 13.1ベータなのかな?

そこで考えられるのはiOS 13.0はすでに十分な完成度となっているということだ。 AppleはiOSの新しいメジャーバージョンをリリースして数日後に大がかりなプレスイベントで新しいiPhoneを発表してきた。今年の場合、このプレスイベントは9月上旬に実施されるはずだ。iOS 13.0のリリースは予想より早まるかもしれない。

Appleは初期のiOS 13でいくつかマイナーな機能を落としていた。MacRumorsが発見したところによれば、プレビューで落とされた機能の多くがiOS 13.1ベータに追加されているという。これにはショートカットオートメーションやAppleマップの到着時間推定機能などが含まれる。

つまりAppleでは13.0をできるかぎり安定したプロダクトとしたいと考えているのだろう。そのためにはいくつかの機能は少し後回しになってもいいということらしい。

WWDCでAppleが「これこれがiOS 13にやってくる!」と発表したのは、 「13」にやって来るということで「13.0」に全部がやって来ることを意味しない。これは覚えておく必要がある。

正直言って、どんな新機能が搭載されるのかいち早く知るのは好きだが、販売戦略の上から生煮えの新機能を使わせられるのはゴメンだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

米仏がフランスのテック大企業へのデジタル税で妥協

G7サミットでの記者会見で、フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、米ドナルド・トランプ大統領とテック大企業への課税に関して妥協案で合意した、と発表した。

フランスはそれでもテック大企業に課税する。しかし、テック企業が操業する国で課税される方策をOECDがまとめれば、フランスの課税をすぐにやめることを約束している。

OECDは標準化したルールでテック企業に適切に課税する方策をここ数年検討してきた。最近の発表によると、新たなフレームワークは2020年に発表されるかもしれない。

フランス独自の課税をやめるのに加え、ルモンド紙が概説したように、フランスはOECDのフレームワークの前に払いすぎた税金を企業に払い戻すことも約束している。たとえば、もしFacebookがテック大企業を対象とするフランスの課税で2019年に多額の税金を払い、OECDのフレームワークではそれよりも少ない額を払うことになった場合、フランスはその差額を払い戻す。

「フランスのデジタル税をめぐる誤解で、多くの懸念があった。我々はそれについて話し合い、そして大臣らの努力のおかげでいいディールに落ち着いたと思う」とマクロン大統領は語った。

「2国間にあった意見の相違を修正するための合意に達した。我々は共にソリューションを模索することになる。国際的な税制モデルができたとき、我々は税を排除する。支払われた全てがこの国際税から控除される。参加者全てにとって良い合意に至った。この合意では本当にネガティブな多くの問題を解決でき、国際システムを改善できる」。

7月26日のツイートの中でトランプ大統領はフランスの計画を批判していた。「フランスは、素晴らしい米テクノロジー企業にデジタル税を課そうとしている。そうした企業に課税することができるのは、企業のホームカントリーである米国であるべきだ」と彼は書いた。「我々はマクロンの馬鹿げた考えに対する相応の報復措置を間もなく発表する。私はいつも、アメリカのワインはフランスのワインより素晴らしいと言っている!」。

G7に向けて発つ直前にトランプ大統領はフランスの税について批判を繰り返し、米国はフランス産ワインに課税するだろう、と話した。

G7サミットでは、トランプ大統領は米国とフランスが合意に達したことは明らかにしなかった。CNNが報じたように、テック企業に対するフランスの課税について記者が質問したとき、トランプ大統領は「ファースト・レディはフランス産のワインが大好きだった。だから感謝したい。それでいい」と語った。

数カ月前、フランス議会はテック大企業に対する新課税を投票採決で可決した。課税の適正化スキームを避けるために、フランスで巨額の売上をあげているテック大企業はフランスで得た収入に課税される。

フランスのブルーノ・ル・メール経済大臣は最初、新しいデジタル税を欧州レベルで導入するために欧州の他国に働き掛けた。それはかなりもっともなことだったが、テック大企業が税率を下げるために複雑な欧州企業ストラクチャーを構築していることが大きな問題だった。

結局ル・メール大臣は賛同を得られず、フランス国内に限ったデジタル税をつくった。もし売上高がグローバルで7億5000万ユーロ(約880億円)超、フランスで2500万ユーロ(約29億円)超であれば、企業はフランスでの売上高の3%を納税しなければならない。

この課税は主に、マーケットプレイス(Amazonのマーケットプレイス、 Uber、Airbnbなど)と広告(Facebook、Google、Criteoなど)の2つのカテゴリーのテック企業向けのものだ。米国の企業をターゲットにしているわけではないが、フランスで操業しているテック大企業の多くは米国企業となっている。

画像クレジット:Ludovic Marin / AFP / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi)

Apple Cardは8月前半に登場か

Apple Cardの登場が間近に迫っていると、ブルームバーグが伝えている。米国の顧客は8月前半に新しいクレジットカードを申し込めるようになりそうだ。

iOSの最新アップデートのiOS 12.4で、Apple Cardを利用する準備は整ったと言われている。アップルがサーバーの設定を変えればカードを使えるようになる。

ブルームバーグは米国時間6月20日、正式リリースに先立ってアップルリテールのスタッフがApple Cardにサインアップし、テストをしていると報じていた。

おさらいをしておこう。アップルはゴールドマン・サックスと提携して米国の顧客向けにクレジットカードを提供する。ゴールドマン・サックスがバンキングのインフラを管理し、アップルがユーザーエクスペリエンスをコントロールする。ユーザーはiPhoneのWalletアプリから直接サインアップできる。Apple CardはApple Payで利用できるほか、マスターカード加盟店で使えるチタン製のカードも発行される。

最近の取引一覧に加え、購入をカテゴリーごとに見ることもできる。Apple Cardの会費や海外取引手数料は発生しない。物理カードでの支払いで1%、Apple Payでの支払いで2%、アップルからの購入で3%のキャッシュバックが受けられる。

キャッシュバックはApple Cashカードに直接付与される。付与された金額はApple Payを利用して、Apple Cardで支払いをしたり銀行口座に振り込んだりすることができる。

セキュリティに関しては、カードにクレジットカード番号が記載されていない。Apple Payに対応していないWebサイトで買い物をするときは、Walletアプリでバーチャルカード番号が発行される。

Apple Cardは3月に発表された。その時点でアップルは、今年の夏に提供を開始する予定と説明していた。

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(翻訳:Kaori Koyama)

AppleがMacBookのキーボードを今秋から順次新方式に変更か

信憑性の高いアナリストであるTF International SecuritiesのMing-Chi Kuo(ミン・チー・クオ)氏の最新レポートをApple Insiderが見つけた。読んでみたところ、Apple(アップル)と共同作業する可能性のあるキーボードメーカーに特化した内容だった。そしてAppleは、問題のあるバタフライ構造を新しいシザー構造に置き換えるようだ。

最初にこの変更を受けるのは長らく噂されてきた 16インチMacBook Proになりそうだ。クオ氏は新製品のリリース時期タイムラインを更新し、同機の予想発売時期は2020年から2019年最終四半期中に変わった。

そこで終わりではない。AppleはすでにMacBook全機種の更新作業に取り組んでいる。2020年終わりまでには、ノートパソコン全機種のキーボードが新しくなっているはずだ。

クオ氏のタイムラインによると、Appleは15インチMacBook Proと16インチMacBook Proの両方を製品ラインアップに載せている。おそらく新製品はこれまでの15インチMacBook Proよりも高価になるだろう。このため、MacBook Air、13インチMacBook Pro、および15インチMacBook Proのいずれもが来年新しいキーボードに切り替える可能性がある。

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Appleが最初にバタフライ構造を採用したのは12インチMacBookで2015年のことだった。その後同社は、全機種にこの新しいキーボードデザインを広めていった。

しかしここ数年多くの人々が、キー入力の取りこぼしや二重入力などの不調を訴えてきた。ホコリがキーの動きを妨げやすくキーボード自体の修理も困難だ。Appleがバタフライ構造キーボードのMacBook全機種に対して無料交換プログラムを実施しているのはそのためだ。

新デザインでAppleは、基本的に信頼できるデザインに立ち返ることになる。シザースイッチはほとんどのWindowsノートPCで使われており、Appleの外付けキーボードでさえもそうだ。AppleはMacBook製品でも、バタフライ構造にする前はシザー構造を採用していた。

もし今回の噂どおりなら、伝統的デザインのキーボードが使われたMacBookを見るまでには少し待つ必要がありそうだ。しかし、もうすぐやってくる!

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

LGのスマートテレビが来週AirPlay 2とHomeKitに対応

サムスン、Vizio、LGは今年はじめに自社のテレビのオペレーティングシステムをアップルのエコシステムに対応させることを発表していた。LGオーストラリアのツイートによれば、HomeKitとAirPlay 2に対応したwebOSのアップデートが来週リリースされる予定だという。

iPhone、iPad、Macのいずれかを持っていれば、お気に入りのビデオ再生アプリのAirPlayアイコンからビデオコンテンツをテレビにストリーミングすることができる。ただし残念ながらAirPlayに対応していないアプリもある。例えばYouTubeやAmazonプライムビデオのコンテンツはストリーミングできるが、Netflixの番組はできない

写真を大画面で見たい場合にもAirPlayは便利だ。また、PowerPointのプレゼンテーションを会社にあるLGのテレビで再生したいなら、画面をテレビにミラーリングすることもできる。

LGのテレビはAirPlayのオーディオにも対応する予定であるため、オーディオをLGのテレビも含めて複数のAirPlay 2デバイスに同時に送り、iOSデバイスで複数のスピーカーの設定を管理することもできるはずだ。

HomeKitに対応すれば、ホームアプリにテレビを追加して電源のオン/オフができる。オートメーション化すれば、出かけるときにテレビをオフにし、iPadでHuluアプリを開いたときにテレビをオンにすることもできるようになる。

HomeKitに対応すると、カスタムアクションも作れる。例えば「Hey Siri、テレビをつけて」と言えば、SiriがテレビをオンにしPhilips Hueの照明を暗くする。アップルのデバイスからのHDMI入力をコントロールすることもできる。

残念ながら、LGはAirPlay 2とHomeKitに対応するのは2019年のスマートテレビのみとしている。ソフトウェアのアップデートでこの制限が解除されるかどうか、注目したい。

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(翻訳:Kaori Koyama)

アップルがiOS 12.4を公開、Apple Cardに対応か

新機能満載のiOS 13はすぐそこまで来ているが、まだ準備は整っていないようだ。Apple(アップル)はiOS 12.4を公開した。安定バージョンの最新アップデートだ。大きな変更はほとんどないが、理論的にApple Cardをサポートした最初のバージョンになる。ただし機能はまだ有効になっていない。

Appleが自社製クレッジットカードのテストを始めてから数週間になる。Bloombergによると、Appleストアの店員はiOS 12.4と招待状があればApple Cardを申し込めるようだ。

ちなみに、Appleは米国ユーザー向けクレジットカードでゴールドマン・サックスと提携している。サインアップするとMaster Cardのクレジットカードをウォレットアプリで使えるようになる。

アプリでは、最近の購入一覧を見られるほか、購入商品をカテゴリー別に見ることもできる。Apple Cardで支払った場合は1%、Apple Payを使った場合は2%、Apple製品の購入なら3%のキャッシュバックがある。

キャッシュバックはApple Cashカードに直接加算される。残高はApple Payを使った各種支払いやApple Cardの支払いに使うか、自分の銀行口座に振り込むことができる。

Apple Cardが最初に発表されたのは今年の3月だった。その時Appleは夏には使えるようになると言っていた。iOS 12.4が公開された今、Apple Cardのリリース日はそう遠くないはずだ。

またiOS 12.4には、iPhoneから別のiPhoneに無線でデータ転送できる移行ツールが入った。新しいiPhoneに切り替える時、iCloudを使っていない人には特に便利だろう。

このアップデートでは、Apple News+のコンテンツを細かく調整できるようになった。たとえば、ダウンロード済みの雑誌を削除したり、ダウンロードされた雑誌のチェックなどができる。

また今日のアップデートでは、Apple Watchのトランシーバー機能が再度有効になる。Appleは同機能に脆弱性が見つかったため、一時的に無効化していた。

Appleのセキュリティー情報ページによると、今回のiOS 12.4には36件のセキュリティー修正が含まれている。

アップデートの前に、iPhoneをiCloudかiTunesにバックアップするのをお忘れなく。そのあと設定アプリで、一般 > ソフトウェアアップデートへ進む。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Coinbaseが大口保有者の売買動向を提供へ

Coinbaseはその膨大なユーザーベースを活かして、人々の取引行動と価格の相関についてより詳しい情報を提供しようとしている。現在Coinbaseでは15種類の暗号通貨の取引が可能であり、この新機能から何らかの兆候をに読み取れるかもしれない。

価格と変動情報に加えて、ユーザーはCoinbaseの大口顧客が今どんな動きをしているかを見ることができる。それぞれの通貨について、買い/売りの比率がわかる。

舞台裏でCoinbaseは、保有残高が上位10%に入るユーザーの行動を追跡し、そのうち何人のユーザーが過去24時間に順位を上げたか下げたかを数える。データは2時間毎に更新される。

Coinbaseは他にも2種類のデータポイントを算出する。各通貨の平均保有期間と支持率だ。ここではCoinbaseの全ユーザーを対象に、特定の通貨を売ったり別のアドレスに送金したりする前にどれだけの期間保持しているかを調べてデータを提供する。

ただし、ユーザーがハードウェアウォレットやその他のセキュアなウォレットに資金を移動した場合はアカウントから消えてしまうので、Coinbaseはユーザーがもはやその資金を「保有」しているとは見なさない。

さらにCoinbaseは、価格データを監視することで、複数の通貨の間に価格の相関があるかどうかを調べる。この機能を使ってユーザーはバランスのとれた暗号通貨ポートフォリオを作ることができる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

スクーターシェアのBirdがパリで1000人雇用へ

スクータースタートアップのBirdがフランスのマーケットに意味深長な方法で将来を賭けている。パリに欧州最大のオフィスを設ける計画で、2021年半ばまでにBirdは1000人を雇用する。この1000というのは同社にとってここ数年意味のある数字だ。

パリというのは、Bird、そして一般にすべてのスクータースタートアップにとって重要なマーケットだ。パリは比較的小さな街で、面積でいえばサンフランシスコよりも小さい。しかし人口密度の高い街でもある。そしてもちろん、わずか数日のためにパリにやって来る観光客が大勢いる。

だからこそ、12社もの企業がスクーターシェアリングサービスをパリで展開している(そう、12社もだ)。しかしつい最近、Les Échosはそうした企業の多くがパリをすでに離れたと報じた。Lime、Bird、Circ、Dott、Jump、そしてB-Mobilityはまだ展開している。

この業界は資金が豊富で、Birdは競争を勝ち抜くためにかなりの額をすでに調達している。しかし資金は1つの要素にすぎない。

パリにオフィスを設置するというのは、Birdがパリというマーケットに真剣であることを市当局に示すのに重要な意味を持つ。先月、パリ市はパリでサービスを展開するスクーター企業数を制限すると発表した。市は事業許可を2、3社に絞るつもりだ。もちろんBirdはそのうちの1社になることを狙っている。

Birdはまた、安全性についてユーザーを教育するのにパリに置くハブを活用する。安全トレーニングセッションに参加した人には無料のヘルメットを提供する計画だ。

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(翻訳:Mizoguchi)

任天堂が小型携帯ゲーム機「Nintendo Switch Lite」を約2万円で販売へ

任天堂は新型Nintendo Switchこと「Nintendo Switch Lite」を発表した。その名前が示唆するとおり、この新モデルはオリジナルのNintendo Switchよりも若干廉価で、かつ差し引かれた機能がいくつかある。

最大の変更点は、Nintendo Switch Liteはテレビに接続できないことだ。本体にはテレビ接続用のドックもポートもない。

機能差はその他にもあり、Joy-Conコントローラーは取り外しができない。つまり、コントローラーを手に握って本体をテーブルに置く、という芸当ができないのだ。

もちろん、Joy-Conコントローラーや従来のNintendo Switch Proコントローラーを別途購入することもできる。しかし、Nintendo Switchなしで充電する方法を用意する方法がある。例えば、Charging Gripならその役目を果たせる。

ただしそれ以外は、Nintendo Switchとまったく変わらずゲームが楽しめる。ゲームがハンドヘルドモード(携帯モード)をサポートしていれば問題なく、またほぼ100%のゲームがそれをサポートしている。

Nintendo Switch LiteはNintendo Switchよりわずかに小さく、また軽量だ(277gと399g)。また6.2インチではなく、5.5インチのタッチスクリーンを搭載している。

3DSの次を待っている人には、Nintendo Switch Liteは廉価な携帯ゲーム機として完璧な代替品となりそうだ。また、うれしいことにバッテリー駆動時間は伸びており、任天堂によれば3〜7時間のプレイが可能だという。テストでは「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」(Zelda:Breath of the Wild)を4時間プレイできた。

Nintendo Switch Liteは9月20日に発売され、イエロー、グレー、ターコイズのカラーバリエーションが用意される。税別価格は1万9980円。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Raspberry Pi 4は一部USB-Cケーブルに対応せず

Raspberry Pi 4は素晴らしい小型コンピューターだが、Tyler Ward氏はUSB Type-Cコネクタに関する欠陥を発見した。さらにRaspberry Pi FoundationもTechRepublicnにたいして、デザイン上の欠陥が存在し、Raspberry Pi 4が一部のUSB-Cケーブルで動作しない可能性を認めた。

これは致命的な欠陥というわけではないが、USB-Cプロトコルを適切に実装した将来のボードリビジョンの登場が期待される。また、なぜ自分のRaspberry Piの電源が入らないのかがわからず悩んでいた人は、その理由が判明したことになる。

Raspberry Pi Foundationはボードの概略図を公開した。そこには、高性能な充電器が電流を供給するためのCC抵抗が欠けている。

USB-Cは複雑なコネクタで、一部のケーブルには電子的なマークがつけられており、これは幅広いデバイスをサポートする統合チップが搭載されていることを意味する。

たとえば、MacBook Proの充電器は数多くのUSB-Cデバイスと一緒に使うことができる。充電器は、どれだけの電力を供給する必要があるかを判断するのだ。

しかしRaspberry Pi 4は、Apple(アップル)のUSB-CケーブルやGoogle(グーグル)のPixel 3のケーブルにあるような、電子的なマークをサポートしていない。これにより、デバイスがオーディオアダプタアクセサリとして認識される場合がある。

幸い、この欠陥はRaspberry Pi 4にダメージを与えず、単に電源が入らないだけだ。

Raspberry Pi Foundationの創設者のEben Upton氏はTechCrunchにたいし、以下のように伝えている。「この問題は将来の新型ボードで修正されることが予測されるが、現時点ではユーザーは推奨される回避策の一つを適応する必要がある。(非常に広域な)フィールドテストプログラムで、この問題が発覚しなかったのは驚きだ」

シンプルな回避策は、電子マークのないケーブルや充電器を購入することだ。例えば、Raspberry Pi Foundationは8ドルのUSB-C充電器を販売している。私のテストでは、2週間のうちは問題なく動作している。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

子供向けのアクティビティや習い事を探して予約できる「Karamel」

フランスのスタートアップであるKaramelは、子供が何かやれそうなことを探すのを手伝いたいと思っている。同社はユーザーの周辺である、子供に適したアクティビティを探し、予約までできるモバイルアプリをこのほど立ち上げた。

また同社はKima Ventures、Roxanne Varza、Thibaud Elzière、そしてOleg Tscheltzoffから56万ドル(約6074万円)を調達したばかりだ。VarzaはAtomico Angel Programmeに参加していて、つまりAtomicoが複数のアーリーステージ企業に投資するために10万ドルを拠出したことを意味する。AtomicoとVarzaはKaramelが今後成功すればリターンを得ることになる。

Karamelは、子供が参加できるアクティビティを手配できるワンストップショップになりたいと考えている。アプリを立ち上げると、ユーザーの周辺で利用可能な精選されたアクティビティが表示されるので、たとえばユーザーは週末にやることを探す、ということができる。

もし何か特定のアクティビティを探しているのなら、子供の年齢やアクティビティのカテゴリー、値段、距離、曜日などの条件で検索できる。

また、新しい楽器を習ったり新しいスポーツを始めたりと、何回も通うタイプのアクティビティも扱っている。

この分野では、アクティビティを扱う多くの団体が存在している。個々がそれぞれに展開していて、そうした団体はどうやれば効率的に子供を持つ人にアクセスできるかを知らない。

Karamelを活用すればそうした団体は利用を増やすことができ、またアクティビティにより専念できる。Karamelには月間利用料などはなく、取引の手数料をとる。ユーザー(親)が払う額は、直接予約してもKaramelを介しても同じだ。

このサービスは現在パリで利用できる。マルセイユやリヨン、ボルドー、モンペリエでもアクティビティの検索はできるが、まだ予約はできない。

米国ではKidPassが似たようなサービスを展開しているが、こちらは月間使用料をとる。また、KidPassはAudibleやClassPassのようなクレジットベースのシステムを採用している。

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(翻訳:Mizoguchi)

フランスのクラウドプラットホームもGPUインスタンスでデータ指向ユーザー狙う

フランスのClever Cloudは、PaaS(Platform as a Service)タイプのクラウドホスティングサービスだ。同社は米国時間7月4日、機械学習のためのGPUインスタンスをローンチし、それをClever Gridという新しいブランド名で提供することになった。。

同社が使用するGPUはNvidiaのGeForce GTX 1070、分単位で課金される。最もベーシックなインスタンスが1時間0.42ユーロ(約51円)、1日10ユーロ(約1200円)、1か月300ユーロ(約36500円)だ。このお値段でメモリー6GB、8コアCPU、1GPU、ストレージ250GBを使える。

もちろん仕様アップは可能で、GPUインスタンスの最大仕様はメモリー60GB、32コアCPU、4GPUとなる。その料金は、月額1200ユーロ(約14万6000円)だ。

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クラウドインフラストラクチャについてあまりよく知らない、データサイエンティストなどのユーザーのためにClever Cloudは、インフラストラクチャの管理をできるだけ抽象化している。ユーザーは自分のPythonコードをWebインタフェイスから自分のクラウドインスタンスの上で直接実行できる。

GPUインスタンスはTensorflowやscikit-learn、CUDA、Keras、pytorchなどをサポートしている。GPUインスタンスの上でDockerのコンテナを動かせる。

Clever CloudはGitHubのリポジトリを直接統合しているから便利だ。自分のGitHubアカウントにコネクトして、そのリポジトリでクラウドのインスタンスをスタートできる。するとユーザーのコードがサーバー上でデプロイし実行される。

そんなシームレスなデプロイに加えて、Clever Cloudにはモニタリングやバックアップ、セキュリティアップデートなど、ユーザーのサービスが円滑に動くための、ユーザー環境の脇を固める機能がいろいろある。

Clever Cloudのクライアントには、Airbus(エアバス)、MAIF、Compte Nickel、Sogeti、South African Ministry of Health(南アフリカ保健省)などが名を連ねる。

Clever Grid

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Revolutで支払い額を切り上げ、チャリティへの寄付が可能に

FintechスタートアップのRevolutは、チャリティへの寄付を簡単にしたいと考えている。新機能では、カードの支払金額を最も近い整数へと切り上げ、少額をチャリティーに寄付できる。時間が経てば、大きな金額となるかもしれない。

Revolutにはすでに、少額をためておくValutsという機能がある。今回の機能も同様のものだが、お金を貯めるかわりに寄付をする。

取り引きの端数を処理するのにくわえ、少額に2倍、3倍、4倍と倍率をかけることもできる。また、毎日や毎週、毎月に一定の金額を寄付することもできる。

寄付に最低金額は設定されていない。たまにしかカードを使わなかったとしても、Revolutは寄付を実施する。また、チャリティパートナーへの報酬も存在しない。100ドルを寄付すれば、慈善団体が100ドルを受け取る。

寄付目的をタップすると、寄付した金額を確認することができる。また、顧客全体から各チャリティにどれだけ寄付が支払われたかも表示される。もちろんタップ一つで、寄付を中止することもできる。

Revolutは今のところ、Save the ChildrenWWFILGA-Europeの3つの慈善団体と提携している。将来的に、対応する慈善団体は増える予定だ。

 

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

フランス旅行ならCozycozyでAirbnbとホテルが同時に探せる

フランスのスタートアップ、Cozycozy.comは広い範囲の宿泊先検索サービスだ。もちろんこれまでもホテルの検索、予約サービスは各種存在しているし、これからも生まれてくるだろう。しかしCozycozyが探してくれるのはホテルだけではない。

何箇所かを回る旅行を計画している場合、それぞれの宿泊先を別々のサービスで探したり予約したりすることが多い。サービスごとに異なるタイプ、料金の部屋を扱わうので、Airbnb、ホテルの口コミ・サイト、ホテル予約サービスなどを同時に使わねばならない。この場合多数のタブやアプリを開くことになる。

こうしたサービスは無数に存在しているが、大部分の有力サービスは次の3グループのいずれかに属する。Booking Holdings はBooking.com、Priceline、Kayak、Agodaなどを、Expedia GroupはExpedia本体の他にHotels.com、HomeAway、Trivago等を、TripAdvisorはTripAdvisor、HouseTrip、Oysterなどを傘下に持っている。これらのグループが多数のサービスを運営しているのは旅行先、旅行の種類別に特化させてできるだけ多数の訪問者を得るためだ。

Cozycozy.comはこうしてフラグメンテーションが進んだサービスを統合し、一つのインターフェイスから利用できるようにしようとしている。つまりホテルに加えてAirbnbをカバーするだけでなく、レンタルのパワーボートやアパート、バケーションの時期に互いの家を交換して滞在するホーム・エクスチェンジも探せる。もちろん料金や宿泊先のタイプによってフィルターをすることができる。

ただし同社は直接各ホテルと契約しているわけではなく、予約は取り扱っていない。これはあくまでも広範囲の検索サービスで、適当な部屋がみつかったらCozycozyのページからAirbnbやBooking.comなどのサイトにジャンプして予約を完了する。

Cozycozyは先ごろ、Daphni、CapDecisif、Raiseなどから400万ユーロの資金を調達した。ラウンドにはXavier Niel氏、Thibaud Elzière氏、Eduardo Ronzano氏などのエンジェル投資家各氏が参加している。

Cozycozy.comの共同ファウンダー、会長のPierre Bonelli氏はLiligo.comの創業者だ。Liligoはフランスでもっとも人気ある航空チケットの比較サービスとなり2010年にSNCF(フランス国鉄)に買収された。同氏は2013年にはオンライン旅行代理店、eDreams ODIGEOを創業している。

cozycozy com page de resultats

(TechchCrunch Japan編集部追記) 上のスクリーンショットのとおり、言語は今のところフランス語のみサポートしているが宿泊先検索なのでGoogle翻訳などで十分内容を確認できる。またフランス国内でポピュラーな旅行サイトにジャンプできるため混雑した時期でも比較的容易に部屋を予約できる。

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滑川海彦@Facebook

iOS 13に画期的新機能は少ないがクオリティ・オブ・ライフの改善が満載

デベロッパーの間で「クオリティ・オブ・ライフのアップデート」と呼んでいるのは「すでに動いている機能をさらに洗練させる」ことを意味する。地道な改良を積み重ねることが快適なユーザー体験を実現する道だ。iOS 13でAppleが力を入れたのもまさにそこだった。

一見して気づく派手な新機能はダークモードくらいだったが、これは悪いことではない。iOS 13はiOS 12より明らかに快適だが、その理由はさまざまな面でのクオリティ・オブ・ライフの改善にある。

以下はiOS 13ベータを実際に使ってみた感想だ。

ダークモードはゴージャス

ダークモードは快適だ。これはあらゆるアプリに適用可能なシステムレベルの改良なので実際にiPhoneで動かしてみないと実感しにくいかもしれない。いちばん簡単なのは画面をスワイプしてコントロールセンターを開き、輝度調整を長押しする。

マニュアルで起動する他に自動モードも設定できる。今のところ私のiPhoneでは夜になるとダークモードになり、朝になると解除される。朝夕の判定は現在地の日没、日の出時刻を使っているようだ。

Appleはノート、メール、メッセージ、Safariその他、自社提供のアプリについてすべてダークモードをサポートするようにアップデートした。こうしたアプリではダークモードはきわめて自然だ。

しかしサードパーティーのアプリの多くは残念ながらダークモードをサポートするアップデートを実施していない。しかし秋に正式版が公開されるまでにはポピュラーなアプリの大部分がアップデートされるものと期待している。

すでにアプリの設定でダークモードを選べるものも出ているが、Appleではいちいちマニュアルでダークモードをオンにしなくてもアプリがデフォルトでサポートするようになることを期待している。もちろんこの場合もアプリもアップデートが必要だ。

ハードよりレイヤーの改良

ダークモードを別にすれば、iOS 13は現行iOSと見た目はほぼ同様だ。 しかし注意深く観察するといくつかの点に気付くだろう。一つはアニメーションがスピードアップした。アンロック、アプリの起動と終了、スワイプ、通知のポップアップなどの動作が目につくほど高速化されている。

2つ目はFace IDの使い勝手の改善だ。ドラマティックというほどではないが顔認識が少し速くなっている。最新デバイスに買い換えなくもiOSのアップデートだけで高速化されるのはありがたい。

また新iOSではキーボードにスワイプ入力が追加された。キーボードのレイアウトもアップデートされ、3つのエリアに分割された。最上部は写真やリンクなど送信する重要な連絡先候補が表示される。

その下の部分には通常の連絡先やアプリを開くためのアイコンが並ぶ。さらに下にスクロールするとアプリごとに異なるアクションのリストにアクセスできる。

Siriの音声もこれまでより自然になった。またiショートカットも使い勝手が向上しSiriとの連携も密接化された。ショートカットはiOSにバンドルされてデフォールトでインストールされる。これはiPhoneでスクリプトやオートメーションを利用するために非常に便利だ。

音声起動のSiriショートカットがウィジェットになり、iOS 12以降「ヘイ、Siri、Citymapperで帰宅ルートを教えて」と命じてCitymapperを起動して乗り換え案内を参照できるようになった。iOS 13では Siriショートカットを起動するためのボタンが追加された。

さらに便利なのは一定の条件で自動的にショートカットを起動する設定ができるようになったことだ。たとえばCarPlayの位置情報やもっと手軽なNFCタグを使って特定の動作を実行させるシナリオを設定できる。たとえば、

  • CarPlayやBluetoothを利用したカーオーディオにiPhoneを接続すると自動的にプレイリストを再生する。
  • 機内モードに設定するとスクリーンの照度を落とし、省電力モードになる。
  • ベッドサイドスタンドにiPhoneを置くとPhilips Hueスマートライトを消灯する、等。

アプリのリファイン

Apple製アプリはすべてアップデートされた。その度合はアプリごとにさまざまだ。特に写真アプリには非常に大きな変化があった

写真: デザイン、機能ともまったく別物になった。これまでの平凡なグリッド表示ではなくメインタブの下に4つのタブが置かれ、ライブラリーの検索がはるかに効率的にできる。

「年」タブにはその年に撮影した写真がまとめられる。「月」タブではiOSがAIの力を借りて写真を同一イベントにまとめ、もっとも興味を集めそうな写真から表示する。その日に撮影した写真は「日」タブにまとめられる。なんらかの理由で同一の写真が保存された場合、重複分は自動的に隠される。

「すべての写真」タブには従来どおり延々と続くグリッドにカメラロールの写真がすべて表示される。e. Live PhotosやLive Videosはプレビューで自動再生される。私自身は自動再生は好みではないが、ユーザー間で要望が多かったのだろう。

カメラの改良はさほど大きなものではないが、ポートレートモードで人物の髪の切り抜き精度がアップした。また編集機能も多少改良された。

マップ: マップ・データが引き続き改善されているが、一般ユーザーは気づきにくいかもしれない。乗り換え案内がリアルタイム情報になり、場所のリストを友だちと共有できるようになった。もっともCitymapper、FlightLogger、Mapstrなどの専用アプリを代替できるところまでは行っていない。

Look Around機能が追加され、現地の写真が見られるようになった。これはGoogleマップのストリートビューに似た機能でAppleストリートビューといえば分かりやすい。私は土地勘のあるサンフランシスコのマップで試してみたが、単に360°パノラマというだけでなく、立体感の高い3Dにもなる。

メッセージ: 以前から要望が多かった機能がいくつか追加されている。プロフィールに名前、写真を表示できるようになった。私はデフォールトの灰色のそっけないアバターが嫌いなのでこれはありがたい。

ミー文字を表示できるデバイス(A9チップ搭載)であればステッカーで共有できる。検索機能も強化され、やっと実際に役立つものになった。アドレスや特定のメッセージをすばやく探して当てることができる。

ヘルス: デザインは変更されたが機能そのものにはさほど大きな変化はない。ただし新iOSでは生理周期のトラッキングと予測ができるようになっている。

プライバシーとセキュリティー

iOS 13はこの部門に力を入れている。特に注目は「Apple IDでサインイン」の機能だ。残念ながら私のベータ版にはこの機能が表示されないのでまだ実地に試していない。しかし同僚のSarah Perez記者が詳しく解説しているので参考にしていただきたい。

現在新たにサービスやアプリにアカウントを作る場合、メールアドレスを始め多数の個人情報の入力を求められるのが普通だ。「Googleでサインイン」や「Facebookでサインイン」もこれらのアカウントが持っている個人情報がどれほどサードパーティーに渡るの不明だった。これに対して「Appleでサインイン」の場合、Appleがランダムに個人情報を生成してアカウントを生成する。Appleはアカウントの継続利用に必要なユニーク識別子以外のデータを保存しないためプライバシーを侵害されるおそれが非常に少なくなる。識別子はiCloudのキーチェーンに保存される。

またiOS 13では位置情報に関するプライバシー・コントロールも強化されデフォルトでBluetoothのスキャンをブロックする。これはユーザー知らないうちにアプリが現在置情報をアップロードするのを防ぐため4だが、多くのアプリは自動的に周囲のBluetoothを探すよう設定されているので作動に問題が生じる可能性がある(略)。

その他

iOS 13には下記のような改善も含まれている。

  • アプリのアップデートの際、ファイルサイズが小さくなり、スピートがアップした。iOSはすべてのファイルをダウンロードするのでなく、当該デバイスに必要なファイルだけを要求する。
  • アーカイブ・ファイルをzip/unzipできる。
  • メールのフォントの種類、サイズ、色などをカスタマイズできる。インデントができ、ブレット付もリストを作れる。
  • 「iPhoneを探す」と「友だちを探す」が「アプリを探す」に統合された。まだ試したわけではないが、理論的には「友だちがどこかに置き忘れたデバイスを探す」こともできるはずだ。情報はすべてエンド・ツー・エンドで暗号化されているためのぞき見されることはない。

まだ試せていない機能

  • CarPlayが一新されたというが残念ながら私は自動車を持っていない。
  • セキュリティーカメラがHomeKit互換ならファイルをiCloudに保存できるという。
  • ARKitも改善されたらしい。
  • App Storeからカスタム・フォントをインストールしてアプリで利用できる。
  • 音楽アプリで歌詞をカラオケ・スタイルで同期表示できる。
  • リマインダーのデザインが改良されたというが、以前のリマインダーを使ったことがないので評価できなかった。新しいリマインダーの評判はいいようだから使ってみるべきかもしれない。.

全体としてiOS 13にフレッシュな空気感が漂っている。すべての機能が少しずつ改善され、使いやすくなっている。ドラスティックな変化はほとんどなかったが、iOSのプラットフォームとしての快適性は大いに向上したと思う。

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滑川海彦@Facebook

ラズベリーパイ財団がRaspberry Pi 4を発表

Raspberry Pi 4が来た。すさまじいアップグレードだ。これまでの噂では、Raspberry Piの大きなアップグレードには、まだしばらくかかりそうだということだったが、それが米国時間6月23日から入手可能となった。

物理的なデザインについては、このRaspberry Pi 4 Model Bは、これまでのフラグシップ、Raspberry Pi 3 Model B+に、かなり似ている。ちょうど一揃いのトランプほどの大きさのシングルボードコンピュータで、コネクターがいっぱい付いている、という点も同じだ。

しかし、すべてが更新されている。SoC(システムオンチップ)も速くなった。プロセッサとしては、Cortex-A72アーキテクチャ(64ビットのクアッドコアARMv8が1.5GHzで動作する)を採用した。H.265のハードウェアビデオデコーディングもサポートしている。

これまでのRaspberry Piは、もう何年もの間、メモリは1GBだけだった。さらに多くのメモリが必要な人のために、今回から搭載メモリを増強したモデルが用意されるようになった。基本モデルは1GBのRAMの搭載にとどまるが、さらに2GBと4GBのRAMを搭載するモデルが用意された。

メモリ容量の増加に加えて、規格がLPDDR2からLPDDR4に更新されたことで、データ転送速度もそれなりに速くなっているはずだ。

ラズベリーパイ財団は、すでに私にRaspberry Pi 4を送ってよこしたので、ベンチマークを取って結果を共有したいと考えている。しかし、新しい基板上ではまだRaspbianが動作しないので、そのアップデートを待っているところだ。それに気付いたのは、プリインストールのNOOBSをRaspbian Liteで置き換えようとして、microSDカードをフォーマットした後だった(やれやれ)。

コネクティビティに関して言えば、2つの大きな変更がある。1つは、Gigabit Ethernet over USB 2.0ではなく、本物のGigabit Ethernetを装備したこと。これにより、サーバーやヘッドレス(ディスプレイなし)のRaspberry Piデバイスのユースケースとして、多大な可能性が開けるはずだ。

USBポートは、USB 3.0×2とUSB 2.0×2になった。また電源用としてUSB-Cポートも装備した。さらにBluetoothも、4.2から5.0にアップデートされている。

もう1つの大きなハードウェアの変更は、フルサイズのHDMIポートがなくなったこと。その代わり、2つのmicro-HDMIポートを装備した。これにより、1台のRaspberry Piに、2つの4Kディスプレイを、60fpsで接続できる。まだ実際に接続してテストはしていないが、たとえば、オフィスに2台の静止画主体のダッシュボードのようなものを設置するには十分だろう。とはいえ、突出したデュアルスクリーンのパフォーマンスなどは期待できない。

その他の仕様は、これまでにRaspberry Piを使用したことのある人にとっては、馴染み深いものだろう。もちろん、OSとユーザーデータをメモリカードに入れてセットするmicroSDカードのスロットがある。これまでのアドオンボードと互換性がある40ピンのGPIOヘッダも健在だ。

この製品は、Raspberry Piの正規販売店によって米国時間6月3日に発売された。メモリが1GBのベースモデルの価格は35ドル(約3745円)に据え置かれている。RAMが2GBのモデルは45ドル(約4815円)、4GBのモデルは55ドル(約5885円)となっている。

Raspberry Piは、もともと子供たちにプログラミングを教えるための手軽なコンピューターとして設計されたものだが、さまざまなユースケースに対応できる多用途のデバイスとして認められてきた。私自身、ここ2、3年で数台のRaspberry Piを使い、プログラミング、システム管理、Dockerコンテナ、ネットワーキングなどについて、多くのことを学んだ。今回のアップデートは、子供、親、そしてメイカーにとっても、ヒット作となりそうな予感がしている。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

アップルがiOS 13、iPadOS 13のベータ版を一般公開

iOSやiPadOSが今後どうなるのか誰でも試してみることができるようになった。Apple(アップル)は先ほどiOS 13、iPadOS 13の最初のベータ版を一般公開した。

これらのOSはモバイルデバイスの2大陣営の一方であるiPhoneとiPadに搭載される。このバージョンは.現在デベロッパー向けに公開されているベータとは異なり、99ドルの有料デベロッパーアカウントを取得する必要がない。ただしあくまでベータ版だということに留意すべきだろう。

正式な安定版が公開されるのは今秋これまでの例だと9月だが、それまでの間もベータ版は数週間ごとにアップデートされる予定だという。一般のユーザーに実際の環境で利用してもらいフィードバックを収集するのはバグフィックスに非常に効果的な方法だ。

いつものとおり、アップルの一般向けベータのアップデートはデベロッパー向けベータのアップデートと同期しているはずだ。アップルはiOS/iPadOS 13のベータのv2を先週公開したところだ。今回の一般向けベータはデベロッパー向けベータのv2とほぼ同内容と考えていいだろう。

ただしベータ版は普段メインで使っているデバイスにはインストールしないほうがいい。各種のバグが含まれていることに加えて、いくつかの新機能はまだ作動しない可能性がある。レアケースだが、相性によってはベータ版はデバイスを文鎮化することもないではない。

私はデベロッパー版ベータを使っているが、まだバグが非常に多い。開けないサイトもあるし、作動しないアプリもある。

万一作動しなくなっても仕事や生活に支障ないiPhone、iPadを持っていて、いち早くベータ版を試してみたいなら、インストール方法は次のとおりだ。アップルのベータサイトを開き、コンフィギュレーションプロファイルをダウンロードする(Apple IDとパスワードの入力を求められる)。このファイルはiPhone、iPadにベータ版を正式版のアップデートと同様にインストールするようを指示する。

コンフィギュレーションプロファイルはデバイス上のSafariから入手することもできるし、AirDropを使って転送することもできる。再起動して「設定」アプリを開く。9月の正式版ではこうした手続は不要で自動的にアップデートが行われるはずだ。このときにベータ用コンフフィギュレーションプロファイルを削除できる。

ここでiOS 13の新機能について簡単に復習しておこう。デザインの変更では暗めの場所で見やすいダークモードが目立つが、これ以外にも全アプリ共通で使い勝手、感触が改善されている。写真アプリではギャラリー表示が可能になり、写真やビデオのオープレイ、高度な編集も可能人なった。

新バージョンの重要な変更点の1つはプライバシー全般の強化とSigh in with Apple(アップルでサインイン)のサポートだ。これにより個人情報をサイトやアプリの運営者に渡すことなくアカウントが作れるようになった。サードパーティーがBluetoothやWi-Fiからバックグラウンドで位置情報などを入手しようとすると、警告のポップアップが出る。Look
Aroundという新しい機能はアップルのマップにGoogleのストリートビュー的な現場写真を追加する。これは今のところ一部の都市のみカバーしているが、3D表示可能なので試してみる価値がある。

メール、リマインダー、メッセンジャーをはじめアップル製アプリ多数アップデートされている。リマインダーには各種の操作を簡単に実行できるツールバーが新設された。メッセージではユーザーのプロフィール写真が表示できる、アニ文字やユーザー独自のミー文字を共有できるようになった。メールはヘルスケアアプリでは生理周期をモニターする機能が追加されている。またデスクトップパソコンのようにファイルを操作できるようになった。Safariではサイトごとの設定機能が強化された。その他iOS 13の新詳細はTechCrunchのこの記事(英語)を参照いただきたい。NFC(短距離無線通信)のサポートについてはこちらに詳しい。

今回始めてアップルはiPhone向けと別個にiPad向けOSを発表した。iPadOSのリリースにより大画面を生かした複数アプリの表示や高機能なスタイラス、Apple Pencilのサポートなどタブレット特有の機能の追求が可能になった。またパフォーマンス面でもSafariその他のアプリがmacOS同等の能力を備えるようになった。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook