FacebookのLibraは暗号通貨よりむしろ信用紙幣、金融当局はシャドーバンク化を強く警戒

米国時間6月18日、Facebookは新しい暗号通貨システム、Libraと運営母体となるNPO、Libra Associationの設立を発表した。Libraのホワイトペーパーは他の暗号通貨ビジネスにも大きな反響を呼んでいる。ただし率直に表現すれば、LibraはBitcoinより銀行に近い。

メンバー限定のブロックチェーン

Libraはビザンチン・フォールト・トレランント性を組み込んでおり、マークルツリーによるハッシュ化を用いて取引記録の縮約を行うなど通常のBlockchainテクノロジーをベースとしている。

しかしBitcoinやEthereumなど現在ポピュラーな暗号通貨とは異なり、誰もが自宅で採掘のためのノードを動かすことができなるわけではない。Libra Association の正式メンバーだけがノードを持てる。現在ノード運営能力をもつメンバーは Vodafone、Mastercard、Visa、Stripe、Uber、Spotifyなど28社に限られている。

Libraは一見するとブロックチェーンだが本当に分散化されたブロックチェーンではない。取引内容を記録したレッジャーにアクセスできるのもLibra Associationの正式メンバーに限られる。Facebookないし運営協会のメンバーが公衆向けAPIを作れば別だが、 今のところLibraはオープンなプロダクトではない。

もちろん、Facebookはこの点を認識しており、5年以内に「誰もがノードを運営できるようにする」計画だと述べている。(略)

リセラーは事前認証が必要

Libraは安定した価値を提供するステーブルコインの一種だ。Libraは他種類の法定通貨や債権のバスケットとリンクしている。このためLibra Associationのメンバーが採掘ノードを稼働させて新たなLibraを創造する場合、非常に複雑な処理と監視が必要だ。また売却や保管は通貨や債権を金融機関が処理する方式に準ずる。

これと同様、ユーザーがLibraを米ドルと交換したい場合、Libra Associationは法定通貨の場合と同様売り注文を出さねばならない。

このため、Libraの売買にはLibra Associationに事前に認証されていなければならない。このためLibraのエコシステムにとってLibra Associationは運用の中心をなす規制団体となる。

これは暗号通貨の分散性の理想には反するものだ。消費者がLibraを利用して支払いを行いたいという場合、中小の金融機関は運営協会が認証したリセラーに仲介を以来する以外ない。Libra Associationはデジタルマネーに関するVISAやMastercardのような存在になる。

ただしUSDCなど他のステーブルコインも基本的に同様の考え方で運用されている。例えば、USDCを支払いサービスに利用したならまずCENTREコンソーシアムのメンバー資格を取得しなければならない。(略)

シャドー・バンキング

フランスのブルノ・ル・メール経済財務大臣が Europe 1のインタビューに答えて「Libraは(強制通用力を持った)法定通貨には絶対になり得ない」と強い口調で語った理由はここにある。 もちろんインフレ率の高い国ではステーブルコインであるLibraはヒットする可能がある。こうした場合、消費者だけでなく企業も取引に利用するようになるかもしれない。

しかし現在法定通貨を発行し、金融政策の舵取りをしている各国中央銀行はIMF(International Monetary Funds)のメンバーであり、営利企業の連合とは目的、性格が大きく異なる。

現在のLibra Associationのメンバーを考えれば。Libraが法定通貨に準ずる存在になる可能性はある。ベネズエラ、アルゼンチン、トルコ、南アフリカなど高インフレ率に悩まされている国で特にそうだ。しかしLibra Associationのメンバーは営利企業であり、金融政策の適切化を目的としていない。

EUは長年単一市場を目指してきたが、各国の予算、税制、金融政策に関して一致できたことは一度もない。同様に中国もシャドーバンキングの急激な拡大に伴い、金融におけるシステミックリスクに直面している。

Lbraは新たな巨大シャドーバンキングになる可能性があるため、各国政府は厳重な監視の必要性を感じている。民間企業の集合体であるLibra Associationはビジネス上の理由から一夜にして方針を変えかねない。例えば、Libraの価値を担保している信用紙幣と債権のバスケットからある国の信用紙幣を外す決定をするかもしれない。もし債権の売出しを始めたらどんな影響があるだろう?

要約すれば、Libra Associationが今後運営しようとしているのは準信用紙幣だ。すまり各国の金融当局とさまざまな面で激しい摩擦を予期しなければならない。安全なデジタルマネーを供給するというテクノロジー面だけでなく、いかにして金融政策との調和を図りながら組織を運営するかも困難な課題となるだろう。

画像:Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

【以上】

オンデマンド写真プラットフォームのMeeroが250億円を調達

おそらくアプリで、お気に入りのフードデリバリー注文したり、ホテルの部屋を予約したりする前には、常に写真をみるだろう。フランスのスタートアップMeero(ミーロ)は、企業がウェブおよびモバイルアプリを美しく見せることができるように、良い写真を入手することを助けたいと考えている。同社は2億3000万ドル(約250億円)の資金調達ラウンドを終えたばかりだ。

Eurazeo、Prime Ventures、そしてAvenir Growthが今回の資金調達ラウンドをリードしている。既存の投資家には、Global Founders Capital、Aglaé Ventures、Alven、White Star Capital、そしてIdinvestなどが並ぶ。同社によれば、これはフランスで最大のシリーズCラウンドであると言う。

まず第一に、Meeroは世界中の写真家のための包括的な総合市場である。このため、企業は24時間以内にフリーランサーを見つけ、写真を手に入れることができる。要するに、オンデマンドでプロの手による写真を手に入れることができるようになるのだ。

同社は現在、不動産、食品、イベント、小売、そして電子商取引などの、少数の主要産業に焦点を当てている。おそらく、あなたの好きなInstagramネイティブのブランドは、その製品ショットをMeeroに頼っていることだろう。

しかしMeeroは、多くの写真家が決まりきった仕事に縛られたくないことを知っている。だからこそ、スタートアップは写真家たちが活動しやすくなるために多くのサービスを提供しているのだ。

そしてそれは、基本をきちんと押さえるところから始めている。例えばMeeroは事務処理を代行する。写真家は自分の手で契約書を送る必要はないし、自分で顧客から集金する必要はない。もちろんMeeroは、こうした手続代行から手数料を徴収する。

同社は自動写真編集アルゴリズムにも取り組んでいる。写真家が、より多くの写真撮影を引き受けたいと考えている場合には、彼らは写真を編集するために使う時間を、より削減する必要がある。そこで、Meeroは元の写真を自動的に改善するために、AIを使った技術にも取り組んでいる。

技術チームには現在80人のメンバーがいるが、会社はこの技術をさらに進化させるために、技術チームを300人に増やすことを計画している。

将来的には、Meeroは写真家たちのために、マスタークラスとドキュメンタリーサービスを立ち上げる予定である。また写真家同士が、一緒に話すことができるように、写真家たちが集まることのできる機会を、より多く提供することを計画している。また同社は、写真業界をサポートするための、雑誌と財団を立ち上げる予定もある。

しかしもっと大きなニュースは、Meeroが個人の顧客にも市場を開放することを計画しているということだ。ご想像の通り、そのことによってあなたの次の結婚式はMeeroによって撮影してもらえるかもしれない…これは儲かる産業なのだ。

Meeroは100ヵ国で3万1000の顧客を集めることに成功した。現在プラットフォームには5万8000人の写真家が登録されていて、5つの異なるオフィスで600人が直接Meeroのために働いている。

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(翻訳:sako)

スタンフォード大学の卒業式でティム・クック曰く「シリコンバレーは数多くのカオスを生み出してきた」

Apple (アップル)の CEOを務めるTim Cook(ティム・クック)氏は、先週末スタンフォード大学の卒業式で講演した。いつものモチベーションについての話に加えて、クック氏は他の巨大IT企業を遠慮がちとは言えない表現で攻撃した。シリコンバレーの荒涼とした光景を描いた彼は、数多くの間違いの責任はここにあると語った。

「今、私たちは内省すべきときに来ている。スタンフォードの卒業生とドロップアウトたちは、カフェインとコード、楽観主義と理想主義、あるいは確信と創造性などに支えられ、テクノロジーを利用して私たちの社会を再構築してきた」とクック氏は話した。

「しかし、最近の状況は素晴らしいとも、単純明快あるともいえなくなっていることには、みなさんも同意すると思う。あなたがたがここにいたわずか4年の間に、物事はまるで急カーブを切ったように変わった。危機が楽観主義を抑え込み、結果が理想主義に疑問を呈し、現実がやみくもな信仰を揺るがしている。

自らの発言を埋め合わせるかのように、クック氏はシリコンバレーで生まれた偉大な発明をいくつか挙げた。Hewlett Packardのオーディオ発振器からiPhone、ソーシャルメディア、ビデオシェアリングにSnapchatのストーリーまで。なお、YouTubeとFacebookの名前は直接には言及しなかった。

「しかし、最近この業界はイノベーションに対する品格のなさで知られるようになった。責任を負うことなく功績を主張できるという発想のことだ。今や毎日のようにデータ漏洩やプライバシー侵害が起こり、ヘイトスピーチやフェイクニュースが国民の会話を汚すのを誰もが見て見ぬふりをしている。一滴の血液が奇跡を生むという嘘も蔓延した」。

「こんなことを誰かが言わなくてはならないのは何かがおかしいと私は思っているが、カオス製造機を作った者は、カオスの責任から逃れることができない。責任を取るということは、ものごとを考え抜く勇気を持つという意味だ」とクック氏は後に付け加えた。

そしてクック氏は、彼が大切に思っているプライバシーへと話題を移した。「もし、我々の生活のあらゆるものが集められ、販売され、さらにはハックされて漏洩されることが当たり前になったり避けられないとみんなが考えるようになれば、我々はデータよりはるかに大きいものを失う。人間であることの自由を奪われることになる」と彼は言った。「デジタル監視」の萎縮効果は深刻でありあらゆるものに影響を与えるのです」。

たしかに、アップルのCEOとしては言いやすいことだ。この会社は今も売上の大部分をハードウェアが生んでいる。そしてアップルはさまざまなビジネス手法について批判される立場にもある。それでも、この話題に関してクック氏に同意せずにはいられない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

英国フィンテックのRevolutがオーストラリアに進出

フィンテックのスタートアップであるRevolutは、初めてヨーロッパ以外の地域に進出する。米国時間6月12日からオーストラリアの一部のユーザーに対してサービスを開始した。

Revolutは以前に米国、カナダ、シンガポール、日本、ニュージーランドなどにも事業を広げる計画を発表していた。

オーストラリアでは、すべての顧客に対して一気にサービスを開始するわけではない。同社は今回のサービス開始をベータリリースと呼んでいて、毎日少しずつ新しいユーザーに広げていく計画だ。現在、オーストラリアのウェイトリストには2万人が登録されている。

また、現時点で利用できるサービスは一部に限られている。暗号通貨の交換、メタルカード、ビジネスアカウントはまだ提供が開始されていない。しかし基本的なサービスとして、口座を開設してカードを入手し、送金と受取をすることはできる。

別の国に進出すると、別の通貨を使うユーザーが加わることになる。家族が別々の国に住んでいる人はRevolutに乗り換えて、オーストラリアと英国、あるいはオーストラリアとヨーロッパの間でお金をやり取りしようとするするかもしれない。

Revolutの口座から別の口座へは即座に送金でき手数料がかからない。受け取ったユーザーは、外貨のまま置いておくか住んでいるところの通貨に両替するかを、アプリで選ぶことができる。

例えば英国ポンドからオーストラリアドルへの両替は、平日に利用し、1カ月に5000ユーロ(約60万円)までなら手数料無料だ。それを超える金額になると、プレミアムまたはメタルの顧客以外は0.5%の手数料がかかる。週末に両替する場合は0.5%加算される。

米国時間6月12日現在、Revolutアプリを使って2000ポンド(約27万円)を両替すると3660.50オーストラリアドルになる。TransferWiseで同じ両替をすると3647.27オーストラリアドルになる。もちろん状況は曜日や金額により異なる。

Revolutのチームは現在メルボルンにいるが、シドニーとパースにチームを置く可能性もある。最終的にはオーストラリアで30人を雇用する予定だ。

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(翻訳:Kaori Koyama)

約8億円を調達したWilloの口腔ケアデバイスは歯磨きのスタイルを変えるか

歯ブラシの基本的なコンセプトはこれまで進化していないし、きっとこれからも進化しない。おそらくみんながそう思うだろう。確かに、多くの人が電動歯ブラシを使うようにはなったが、スティックの先にブラシがついていることには変わりはない。

このままでは不十分だと考えたWilloは、歯垢の除去に着目した口腔ケアデバイスを開発している。同社によれば、基本的なプラッシングで落ちる歯垢は42%、電動歯ブラシでは46%だという。

スタートアップ企業のWilloは、製品を歯科医と共同開発している。製品に関する情報がまだほとんど公開されていないので謎が多い。現時点で公開されている製品イメージは、上に載せた写真だけだ。

同社についてわかっているのは、Kleiner Perkinsが主導し、BpifranceやNestの共同創設者のMatt Rogers氏も参加したラウンドで750万ドル(約8億円)を調達したことだ。同社を設立したのはHugo de Gentile氏、Ilan Abehassera氏、Jean-Marie de Gentile氏で、Refinersのアクセラレータープログラムに参加していた。

この口腔ケアデバイスはどのように動作するのか、価格はいくらか、人々は歯を磨く方法を変えたいと思うのか。今後に注目しよう。

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(翻訳:Kaori Koyama)

パリ市がキックスクーター事業者を2、3社に制限へ

パリ市にとって、キックスクーターはもう十分すぎる。現在、パリでは12もの(そう、12もだ)スタートアップがキックスクーター事業を展開している。Le Monde紙が報じたように、パリのAnne Hidalgo市長は記者会見で、キックスクーター事業を規制すると発表した。

一つには、あまりにもキックスクーターのスタートアップが多すぎるのだ。BirdBoltBolt by Usain BoltCircDott HiveJumpLimeTier VoiUfo、そしてWind。それらは全ておかしな名称で、同じ名前の異なる会社(Bolt)もある。

パリ市は23社に操業許可を出す計画だ。フランス政府は現在モビリティ法の制定に取り組んでいる。議会が法案を可決した後にパリ市は企業を選ぶ計画だ。選定作業の一環として、パリ市はサービスを展開する企業が壊れたスクーターを修理し、数週間で廃棄することがないかといった持続可能なアプローチをとっていることを確かめる。また、夜間にスクーターを充電する作業者への賃金支払いも選定のポイントとなる。

パリ市は今日に至る前にすでにスクータースタートアップに対しアクションをとっている。歩道でのスクーター利用は認められず、スクーター事業者はスクーター1台あたり年間50ユーロを払わなければならない。

にもかかわらず、パリの道路にはスクーター2万台以上が溢れかえっている。だからこそパリ市はさらなるアクションをとり、公園でのスクーター使用を禁止しようとしている。また今後は歩道にスクーターをとめることはできなくなる見込みだ。

ユーザーは自動車用の駐車スペースを見つけ、そこにスクーターを止めなければならない。まったく面倒なことのように聞こえる。これがどのように作用するか定かではないが、確かなことはいまスクーターが多すぎて、パリ市内にはとめるための十分な場所がない。

電動スクーターは欧州では米国ほど速くはないが、パリはさらに最高速度を制限したい考えだ。最高速度は時速25キロではなく時速20キロになる(時速16マイルから時速12マイルへのダウン)。

パリがそうした制限を素早く実行できるか、スクータースタートアップが新ルールを守るか、様子を見てみよう。

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(翻訳:Mizoguchi)

小規模eコマースでも傘下マーケットプレースを容易に増やして管理できるMirakl Connect

中小eコマースのお助けサービスを提供するMiraklが、Mirakl Connectという新製品を立ち上げた。これはユーザーであるeコマース企業が複数のマーケットプレースをパートナーにしている場合、それらパートナーのコントロールやコミュニケーションを行うダッシュボードだ。

フランスのスタートアップであるMiraklは最近、7000万ドルの資金を調達した。同社はeコマースのプラットホームと協働して、彼らのサイトにサードパーティのマーケットプレースを、いわば新たな在庫としてくっつける。

eコマースのWebサイトは今、マーケットプレースをくっつけることがますます流行している。Miraklもこれまで、Darty、Office Depot、カナダのBest Buyなどをマーケットプレースで強化してきた。同社は、B2B(買い手が消費者でなく企業)のマーケットプレースも扱う。

しかし契約マーケットプレースが多くなると、eコマース企業はその現状理解とコントロールが難しくなる。ある品物を、どこが扱っているか、分らなくなることも多い。それぞれのマーケットプレースの顧客とのコミュニケーションも、難しい。

そこでMirakl Connectを利用すると、セラーが企業のプロフィールを作ったり、複数のマーケットプレース上で同時に製品を販促したりできる。また始めたばかりのeコマースプラットホームは、Mirakl Connectを使えばサードパーティのセラーを見つけやすくなる。

あなたが小さなeコマースサイトをやっていると、サードパーティのセラーは売上ボリュームの少ないところへ自分の製品を出そうとしない。でもMirakl Connectを使えば、小さなeコマースでもマーケットプレースを容易にパートナーにできる。

そしてMirakl Connectの上でセラー(eコマースサイト)とマーケットプレースがチャットでコミュニケーションできる。まさにMirakl Connectはマーケットプレースのマーケットプレースみたいだ。その上で、マーケットプレースがどんどん増えていく。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Apple TVが複数ユーザーやXbox/PlayStationのコントローラをサポート

アップルはApple TVのオペレーティングシステム、tvOSの次バージョンを発表した。ホーム画面が一部変更され、フルスクリーンのプレビューが自動再生されるようになる。個人的にはビデオの自動再生はオフにできるとよいと思っている。Netflixのビデオプレビューは多くの人から不評のようだ。

tvOSは複数ユーザーをサポートするので、「次はこちら」はそれぞれの人の好みを反映するようになる。これはNetflixなどのストリーミングサービスと似た機能だ。右からスワイプすると新しい「コントロールセンター」パネルを開くことができる。

アップルはすでにゲームのサブスクリプションサービス、Apple Arcadeを発表している。Apple ArcadeもApple TV上で動作する。100種類以上のゲームを月額定額制で楽しめるようになるということだ。

これまで、Apple TVでプレイするゲームは、ちょっともどかしかった。コントローラが付属していないからだ。しかし次バージョンのtvOSは、2種類の定評あるコントローラ、PlayStation 4とXbox Oneのコントローラに対応する。

海中の映像のスクリーンセーバーも新たに追加されたが、コントローラのほうがわくわくするニュースといえるだろう。

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(翻訳:Kaori Koyama)

この秋からiOSアプリがmacOSで動くようになる

Apple(アップル)は6月3日(日本時間6月4日)、WWDCの基調講演で、今秋公開されるmacOSの次期メジャーリリースであるmacOS Catalina(カタリナ)で、iOSアプリをmacOSで動かせるようになることを発表した。サードパーティーデベロッパーはこの秋からiOSアプリをMac向けにリリースできるようになる。

これは小さな変更に思えるかもしれないが、舞台裏では大きな変更が数多く行われたはずだ。昨年アップルは、ボイスメモ、Apple News、株価、およびホームの各アプリをmacOSに移植してこの機能を予告していた。

スクリーンタイムもMacにやってくるほか、iOS 13で加わる新機能のフォトギャラリー、メモのフォルダー、改訂されたリマインダーなどもmacOSで動作する。

想像されていたとおり、アップルはプロジェクトCatalyst(カタリスト)を使ってこれらのアプリを移植した。プロジェクトはアップルの内部コード名 Marzipan(マジパン)の名前で知られていた。

Catalystは今日からmacOS Catalinaの初期ベータ版とともにデベロッパーに公開される。今年の夏には多くのデベロッパーがこれを使って何かを作っているに違いない。

Gameloft、Twitter、Atlassianの各アプリは、すでにアプリをmacOSに移植している。つまり、次期バージョンのmacOSではTwitterのネイティブアプリをダウンロードできるということだ。デベロッパーは、この秋にユーザーがmacOS Catalinaにアップデートすれば、macOSユーザー向けにiOSアプリを提供できるようになる。

Catalinaは、iTunesの入っていない最初のmacOSになる。さようなら、iTunes。アップルはiTunesをApple Music、Apple TV、Apple Podcastsの3つに分割した。

Apple Musicは音楽のみに特化する。つまりiTunesよりずっと速くなるはずだ。Apple Podcastsは、ユーザーの所有する複数デバイス間で再生状態を同期できる。アップルはポッドキャストの音声コンテンツをインデックス化しているので、番組の検索が可能だ。

Apple TVアプリは、iOSデバイスやApple TVデバイス上のApple TVアプリ(ややこしくて申し訳ない)とよく似ている。ビデオのストリーミングは、4K HDR、Dolby AtmosおよびDolby Visionを備えて画質が向上した。

iOSデバイスをMacと同期したいときは、Finderの中にその機能がある。iTunesの同期画面とまったく同じ外見だ。

iPadをMacの外部ディスプレイとして使うことができる。サードパーティーアプリのDuet DisplayやLuna Displayと同様の機能だ。Apple Pencilをドロー機能や写真編集に使うこともできる。ケーブル接続でもワイヤレスでも利用可能。

アクセシビリティ機能では、ボイスコントロールがmacOSとiOSの両方にやってくる。例えば、アプリを開き、「scroll down」と言ってスクロールしたり、ボタンをクリックしたり、テキストや絵文字を音声入力したりできる。数多くのボタンやエリアに数字のラベルが付けらるので、音声でボタンなどのタップやクリックができる。

新しいmacOS(とiOS)アプリ(Find Myは」Find My iPhone(iPhoneを探す)とFind My Friends(友達を探す)を組み合わせたものだ。これに伴い、オフライン状態のデバイスも見つけられるようになった。オフラインのデバイスは同じエリア内のアップルのデバイスに暗号化された匿名の信号を送る。例えば、地下にあるバーにiPhoneを置き忘れたとき、近所の人が信号をキャッチしてFind Myアプリに位置情報を送ってくるかもしれない。

なんと言っても最大のニュースはCatalystだ。詳細はまだほとんどわかっていないが、アップルは本日午後に行われるセッション(Platforms State of the Union)で追加情報を発表する可能性が高い。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

WWDCでiOS 13の詳細判明、ダークモード、プライバシー強化などアップデート多数

先ほど開幕したWWDC19でApple(アップル)は、iOS 13のプレビューを紹介した。製品版はこの秋に一般公開される。

ダークモード始め、大小さまざまなアップデートが発表された。ソフトウェアエンジニアリング担当副社長のクレイグ・フェデリギ氏は「iOS 13には多数の新しい機能が追加され、非常に大規模なアップデートになる」と述べた。

フェデリギ氏はこれに続いて、パフォーマンスの改善の詳細を説明した。Face IDは30%速くなる。App Storeからの新規ダウンロードはサイズが小さくなる。しかもiPhoneはアップデートのたびに全体をダウンロードするのではなく、必要な部分だけ取得するので、サイズは平均60%も小さくなるという。アプリのローンチまでの時間は半分に短縮されるなどなど。

ダークモードとシステムレベルの改善

すでの多数のアプリがダークモードを採用している。しかし今回アップルは、iOS 13ではダークモードがシステムレベルで実装されることを明かした。コントロールセンターからワンタッチでUIをダークモードに設定できる。音楽、カレンダー、メッセージなどネイティブアプリはすでにダークモードをサポートするようアップデートされている。

通知、ウィジェットの外観が変わり、全体として暗めのデザインになった。アプリを開くと背景は純粋黒になる。OLEDモニターはまったく光を発しないようにできるので黒がすっきり締まって見える。

ネイティブキーボードは、キーからキーへスワイプして入力できるようになった。共有をコントロールするシェアシートのデザインがアップデートされ、ユーザーの活動履歴をベースに最適と思われる連絡相手がシェアの候補に表示される。音楽アプリではスクロールして歌詞を表示できるようになった。

純正アプリのアップデート

アップル自身が提供するアプリについてだが、Safariにはウェブサイトごとにテキストサイズを設定できるオプションが加わった。メールもリッチテキストが利用できる。メモ(Notes)にはギャラリー表示とフォルダーが加わった。

リマインダーもまったく新しいデザインになった。タスクを追加するためのクイックタイプバーが新設された。タスクをネストさせて下位のタスクをインデントできる。連絡相手をタグ付けすると、iMessageで通知が行く。

アップルのメグ・フロスト氏は、新しいマップをデモした。地図データが改良されたのはもちろんだが、アップルの地図にGoogleのストリートビューに似たLook Aroundという機能が追加された。同機能による地点間の移動は驚くほどスムーズだ。

このほか、マップには友だちとの待ち合わせの予定到着時間(ETA)を表示する、お気に入りの場所を記録する、リストを友だちと共有するなどの機能も追加された。

米国については、年末までにアップル独自の地図データが利用できるようになるという。他の国では来年以降になる。

プライバシー強化

アップルは位置情報の取扱を厳格化するアップデートを行う。ユーザーはワンタッチでロケーション情報の共有設定ができるようになる。

これによりサードパーティーのデベロッパーはユーザーが利用しているWi-FiやBluetoothについての情報を得られるなる。こうした情報からユーザーの位置がリークされるというスキャンダルの防止に役立つはずだ。

アップルはまた「Facebookでログイン」に対抗して「アップルでログイン」というという機能を追加する。ユーザーは個人情報を明かす心配なしに新しいアカウントを作成できる。またアカウントがメールアドレスを必要とする場合、ランダムな文字列によるアドレスを生成し、アカウントへのメールを受信することができる。メールは本当のアドレスに自動的に転送される。

スマートホーム関係ではHomeKitのプライバシーも強化された。セキュリティカメラの映像10日ぶんをiCloudのHomeKit Secure
Videoに保存できるようになった。再生するためのキーはアップル自身ももっていない。またセキュリティカメラのデータはiCoudの容量にカウントされない。Logitech、Netatmo他の有力メーカーは今後、新しいHomeKitをサポートするという。

HomeKitデバイスのセキュリティをさらに強化するため、アップルはHomeKitにルーターを経由させる機能を加えた。これを利用すればHomeKitデバイスはファイアウォールで切り離され、インターネットに直接アクセスできなくなる。

iMessageがさらにパーソナルに

iMessageにはどうしても強化版のSMSというイメージがつきまとっていた。iOS 13ではもっとWhatsApp的になる。ユーザーはプロフィール画像を登録し、選択した連絡相手に表示できるようになる。

アップルはこの機会に、人の顔のアニ文字、ミー文字のカスタマイズ機能も強化した。ミー文字をオリジナル絵文字のビット文字やスタンプに利用することもできるようになる。

写真

写真まわりではアップルはポートレートに新しい照明効果を追加した。ポートレートモードでの撮影がプロフェッショナルなレベルまでカスタマイズできるようになる。

カメラアプリにはサチュレーション、ハイライト、シャドウなどをコントロールするボタンが追加された。これらの機能は静止画だけでなく動画でも利用できる。ビデオが回転できるのはInstagramのユーザーには朗報だ。

写真ライブラリの管理では、iOSは同一写真を自動的に検出し、最もよく撮れている写真を選んでくれる。写真ライブラリをナビゲートするための新しいタブも追加された。写真のブラウズはよりスムーズになり、ビデオは周囲が暗く表示される。新しいタブバーで年、月、日ごとにハイライトを見ることができる。

Siriもさらに賢くなった

AppleはSiriの音声機能を強化した。例えば、AirPodsを装着しているときにメッセージを受信するとSiriはそれを読み上げる。ユーザーは音声で返信ができる。

iPhoneとAirPodsを持っている友だちと音楽を共有することもできる。具体的には、1台のiOSデバイスから2台のAirPodsに音楽をストリーミングできる。

スマートスピーカーのHomePodに関してはiPhoneをタップしてHomePodに音楽を送れるようになった。またインターネットラジオをライブで再生できるようになったというのだが、これは正直、今までできなかったことを知って驚いている。また、マルチユーザーでの利用が可能になり、カレンダー、メッセージなどをユーザーごとに呼び出せるようになった。

CarPlayもアップデートされ、Siriの新機能が利用できる。ユーザーは車内で音声でPandoraの音楽やカーナビのWazeをコントロールできる。SiriにアニメがCarPlayのスクリーンを占領してしまうこともなくなった。

iOS 13ではSiriのショートカットアプリが標準でインストールされる。ユーザーは簡単な操作でSiriの音声ショートカットを設定でき、ひと言で複雑な動作を行わせることができる。またお勧めのショートカットの候補も推薦される。Siriの音声も改良され、自然さがアップした。

これ以外にもiOS 13には多数の新機能が登場する。特にiPad独自の機能が拡充され、iPadOSという独自の名称となった。詳しくはこちらの記事を参照

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

iOS 13はダークモード搭載か、スクリーンショットが流出

9to5MacのGuilherme RamboがiOS 13の最新スクリーンショットを入手した。見た目はこれまでのiOSと変わらないがひと工夫加わっている。システムレベルのダークモードが追加され、夜でも見やすくなった。Apple(アップル)はiOSの新バージョンを、米国時間6月3日に開催されるWWDCの基調講演で発表する見込みだ。

iOS 13では、ユーザーは設定アプリまたはコントロールセンターでダークモードをオン/オフできるようになる(設定アプリでコントロールセンターにボタンを追加する必要があるかもしれない)。

9to5Macが入手したスクリーンショットは以下のとおり。

見てのとおり、ホーム画面は下端のドック以外ほとんど違いがない。しかしミュージックアプリは大きく変わり、黒の背景に白いテキストが書かれている。下端のタブバーも透明な白から透明な黒に変わった。ボタンとリンクには引き続き赤が使われているため、やや見にくくなっている。

ダークモードを有効にすると、OSレベルのユーザーインターフェース部品も変化する。例えば、スクリーンショットを撮ったあとサムネイルをタップしたとき上端と下端のメニューがダークになる。サードパーティーアプリの開発者もダークモードに対応する必要がある。

Ramboは、新しいリマインダーアプリのスクリーンショットも載せている。メニューが、Today、Scheduled、All、Flaggedの4つに分かれ、ユーザーインターフェースも一新された。

さらに9to5Macは、先日スクープした新アプリ「Find My」のアイコンを掲載して情報を裏付けた。アップルはFind My Friends(友達を探す)とFind My iPhone(iPhoneを探す)を1つのアプリに合体させる考えだ。

噂によるとiOS 13ではほかにも基本的な変更があるらしい。アップルは同一アプリのウィンドウを複数開けるよう計画している。そうなればユーザーは複数のドキュメントや複数の会話を同時に見ることができる。これはiPadユーザーにとって特に重要な機能だ。

Safari、メール、フォント管理、音量表示、キーボードなどにも小さな変更があるようだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

新型iPod touchはARKitアプリやグループFaceTimeが利用可能

Apple(アップル)はA10 Fusionプロセッサを搭載した新型iPod touchを発表した。それ以外は、4インチのディスプレイやクラシカルなホームボタン、さまざまなカラーオプションなど、旧モデルのiPod touchと非常に似ている。

A10 FusionプロセッサはiPhone 7とともに登場した。つまり、そのパフォーマンスはiPhone 7とおおよそ変わらないということだ。前モデルのiPod touchと同じように、新モデルもiOS 12をサポート。しかし、今モデルではARKitのアプリやグループFaceTimeによる通話を利用できる。これは、前モデルに搭載されていたA8プロセッサでは実現できなかった機能だ。

iPod touchは2015年以来アップデートされなかったので、この動きは驚きだ。多くの人は、アップルがiPhoneにフォーカスしており、通話機能のないスマートフォンには需要が少ないと考えていたからだ。端末はTouch IDやFace IDをサポートせず、パスコードを使うことになる。一方、端末の底面にイヤホンジャックが存在することは注目に値する。

それでも、iPod touchはiPhoneに比べると安い。32GBモデルは199ドル(2万1800円)、128GBモデルは299ドル(3万2800円)、256GBモデルは399ドル(4万3800円)となっている。

このようなデバイスには、さまざまな可能性がある。例えば、子供やスマートフォンが必要ない人にとってのスタンドアロンの音楽/動画プレーヤーとして最高だ。また、Sonosのスピーカーやその他のスマートスピーカーの音楽用リモコンとしても使える。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

執筆支援ツールのUlyssesがiPad用分割ビューとGhostブログをサポート

執筆支援アプリUlyssesが、いくつか気の利いた機能追加と共に更新された。iPad上では、エディタを2つの編集画面に分割することができる。この機能だけでも多くの可能性が広がる。またUlyssesから、Ghostブログに対して自分の文章を直接公開するオプションもサポートされた。

Ulyssesは現在、macOS、iPad、そしてiPhoneで利用可能だ。それは書き溜めたテキストを、デバイス間で自動的に同期する機能を備えた、マークダウンエディタである。1つまたは複数のテキストを、マークダウン、HTML、リッチテキスト、PDF、ePub、DOCX、そしてブログなどに対して、さまざまな形式でエクスポートすることができる。

これまでサポートされていたMediumとWordPressに加えて、UlyssesはオープンソースのCMSプラットフォームであるGhostを使ったブログをサポートするようになった。もしウェブサイトをGhostで構築しているなら、これは素晴らしい追加となる筈だ。

しかし私は、iPad上で2つのエディタを同時に開くことができるようになったことに、更に興奮している。集中執筆環境を探している人にとって、iPadは素晴らしいデバイスだが、iOSはいまだに「1つのアプリ= 1つの文書」と考えている。もちろん、2つのSafariタブを並べて開くことができるが、ほとんどのアプリでは一度に1つのドキュメントしか開くことはできない。

だがUlyssesでは、2つの文書を同時に開くことができるようになった。アプリ内のサイドバーから文書をドラッグして、画面の右側にドロップすることで、画面を2つのパネルに分割することができる。たとえば、もし文書を翻訳しているようなときに参考情報を見る必要がある場合、メインの文章を書きながら2番めの文書をスクロールして読むことができる。

しかし、Ulyssesが提供するものは、それで終わりではない。エディタ設定から2番目のエディタを開いて、同じ文書の違う部分を見ることもできる。また、エクスポートボタンを長押しすると、現在作業中のドキュメントのライブプレビューを開くこともできる。

たとえば、ブログに公開する前にテキストの外観や、ヘッダー、画像、リンク、そして脚注なども同時に確認することができる。テキストを編集すると、Ulyssesは1秒後にプレビューを自動的に更新する。

この分割ビュー機能はうまく実装されていて、文書を流れるように開いたり閉じたりすることが可能だ。同じアプリの中で複数のドキュメントを開くことができるように、AppleがiOSレベルでの改良に取り組んでいるという噂がある。今日行われたUlyssesのアップデートは、その機能がどのようなものであり、またそれがどれ位iPadを便利にしてくれるのかを示す良い例である。

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(翻訳:sako)

アップルがカナダにてマップのデータ収集を開始

Apple(アップル)はカナダにおけるマップ(Apple Maps)の計画を、ウェブサイトや新聞にて発表した。同社の計画は、カナダにてマップを改良するために、大量のセンサーを搭載した車両を国内にて走行させることだ。

アップルはカナダでのこの計画がいつデータをスキャンし、処理し終わるのかを明らかにしていない。カナダに住んでいるのなら、変更に気づくまでに数カ月かかるかもしれない。

昨年、アップルはマップを一から再構築中だと発表した。アメリカの一部では、より詳細が書き加えられ、歩道や緑地がわかりやすくなり、建物の形状が正確になるなどの改良に気づくだろう。

アップルの車両にはGPSだけでなく、4個のLiDARと8個のカメラが搭載され、高解像度画像を撮影する。現在、アップルはデータのクオリテイの改善が全てだと表明している。しかし、同社はこのデータを活用し、Google ストリートビューの競合サービスや、サイクリングの道案内、AR(拡張現実)を利用したターンバイターンのナビゲーションをローンチするかもしれない。

実際に車を走らせるので、マップの新バージョンを世間に知られずに開発するのは難しい。アップルが来週開催するWWDCのキーノートでどんな新機能を発表するのか、見守ることにしよう。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Reminizはビデオにリアルタイムでタグ付けする

フランスのコンピュータービジョンのスタートアップであるReminizは、あらゆるタイプのビデオからインデックスを作る。ビデオコンテンツのためのGoogleボットのようなものだ。Reminizは、ライブストリームやオンデマンドビデオの中で人物、ロゴ、感情などにタグ付けすることができる。

「ウェブは、テキストを検索できるように作られている。ビデオではない。我々はビデオを検索できるようにする」と共同ファウンダーのCEOのJack Habra氏が語った。

Reminizを使う場面はいくつか考えられる。まず、同社は放送局や通信会社と提携している。例えば、Orangeとの提携によって、たった今誰が画面にいるのかを知ることができる。コンテンツの推奨やコンテキスト連動広告などにも応用できる可能性がある。

Reminizは、ライブチャンネルを自社サーバーに直接ストリーミングし、画像をスキャンしてタグ付けする。その後ユーザーはメタデータをサーバーからダウンロードする。

関連のあるビデオでブランドをプロモーションするためにReminizを使うこともできる。例えば、ヒュンダイ(Hyundai)はフランス、リヨンのサッカーチームのスポンサーになっている。ヒュンダイはチームがプレイしているサッカー中継の前に自社の広告を配信したい。しかし、YouTubeのキーワードはそういう特定の視聴者をターゲットするにはあまり向いておらず、実際にプレイしているところのないチームについて話すだけのビデオも混じってしまう。

ブランドは、ターゲットとなるビデオをホワイトリストに載せ、そのビデオに広告を配信する。料金はReminizが処理したビデオの分数に応じて課金される。

ライバルにはAWS Rekognitionや、クラウドプロバイダーの提供する一般ビデオ分析APIなどがある。Reminizの特徴は、顔、人物、ブランド、タグの独自データベースを構築するところだ。汎用的なソリューションと比べてもおそらくReminizのほうが使いやすいだろう。

「(EUの)GDPRが制定されて以来、誰もが個人データよりもコンテキストのあるデータに注目して当社に問い合わせるようになった」とHabra氏は言った。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Automatticがサブスクリプション支払いソリューションのProspressを買収

WordPress.com、WooCommerce、Longreads、Simplenoteなど多くのクールなサービスを公開しているAutomatticが、Prospressという小さなスタートアップを買収する。Prospressは、WooCommerce専用の定期支払いソリューション、WooCommerce Subscriptionsを開発している。

物理的な、あるいはデジタルのサブスクリプションがeコマースの重要な部分を占めていることから、AutomatticがWooCommerce Subscriptionsを自社のものにしたいと考えたことには納得がいく。顧客に対する定期的な課金は、支払いに関して最も面倒なことのひとつだ。

Prospressは、カートの中に商品が入れっぱなしになっていることを顧客に知らせたり、フォローアップしたり、クロスセルを促したりするマーケティングオートメーションツールにも取り組んでいる。さらに同社には、リリース前のチェックアウト機能をテストするツールもある。買収後、Prospressのチームは引き続きこれまでのプロダクトを手がけ、WooCommerceチームに加わる。

これはきわめて戦略的な買収だ。Prospressの従業員は約20人なので、900人いるAutomatticのチームは表面的には変わらないだろう。しかしAutomatticが(eコマースに関する)多くの積み重ねを手に入れられるという意味で、大きな動きだ。

WooCommerceの競合であるShopifyは、すぐに利用できるサブスクリプションを提供していない。BoldReChargeなどの他社製品を使う必要がある。

WordPressと同様にWooCommerceはオープンソースプロジェクトで、WordPressと直接統合できる。誰でもWooCommerceをダウンロードして自分のサーバーでホストできるということだ。そしてWooCommerceのエコシステムは、ほかのわかりにくいeコマースのソリューションと比べると大きな利点のひとつだ。

WooCommerceのユーザーの多くはおそらくWordPress.com上でeコマースのウェブサイトをホストしているだろう。しかしAutomatticが支払いのモジュールを提供して主導権を持つことになれば、WooCommerceのユーザーが支払いソリューションとしてWooCommerce Subscriptionsを使う場合に、同社はある程度の収益を上げることもできる。

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(翻訳:Kaori Koyama)

Firefoxの最新アップデートはスピードとプライバシー保護に重点

MozillaFirefoxバージョン67をWindows、macOS、およびLinux向けに公開を開始した。そして開発チームはいくつかの変更箇所についてその詳細をブログに書いている。新バージョンでは、全体的な性能向上を期待できる。

Firefoxは、重要なコンテンツを優先して読み込み、重要でないスクリプトの読み込みを遅らせ、ページにフォームがないときはオートフィルモジュールを読み込まないという方針を強化した。

モバイル向けウェブブラウザーでは、動いていないタブをメモリーから排除することでほかの作業の性能を上げるのが普通だ。以前のタブに切り替えるとページの再読込が必要になるのはそのためだ。最近ではデスクトップ向けブラウザーでも同じことが行われておりFirefoxもメモリーが400MB以下になると一部の古いタプが停止される。

また、アドオンやテーマをたくさん使っている人なら、Firefoxはブラウザーを終了して再起動したときの立ち上がりが速くなる。AV1ビデオの性能も上がる。これはVideoLAN、VLC、FFmpegなどのコミュニティーの新しいデコーダーを採用したためだ。

プライバシー面では、Firefox 67はクリプトマイニング(暗号通貨の採掘)とフィンガープリンティング(ユーザーの追跡)をブロックする仕組みを追加した。また、Disconnectとの提携によりルールやドメイン名のリストを持つことで、不正なコンテンツの読み込みを防ぐ。

クリプトマイニングとフィンガープリンティングのブロックは標準ではオフになっている(少なくとも今は)。しかし、ブラウザー設定の「プライバシーとセキュリティー」から数回クリックすることで有効にできる。

プライベートブラウジングに関して、Firefoxはプライベートセッション中に一部のアドオンを有効または無効にできるようにした。また、プライベートタブでパスワードをブラウザーに保存できるようになった。

そしてNVIDIA製のGPUを使っているWindowsユーザーは、WebRenderを有効利用できるようになった。WebRenderはGPUベースのレンダリングエンジンで、Rustで書かれたウェブコンテンツで利用される。これはごくわずかなユーザーが対象だが、Firefoxは将来もっと多くのユーザーに対応するにだろうと私は思っている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

HUAWEI P30 Proはやっぱりカメラがスゴイ

Huawei(ファーウェイ)が最新のフラグシップモデル、HUAWEI P30 Proを発表してから1カ月が経った。私は数週間にわたってP30とP30 Proを使ってみたが、カメラシステムは感動的だった。

P30 ProはP20 Proの後継機であり、全面的に機能が強化されている。P20 Proも、優れたスマホには違いなかっただろうが、Google Pixel 3OnePlus 6Tといった伝統的なAndroidスマホと比べると、いくらか劣っている面があったことは否めない。

フラグシップデバイス

P30 Proは、Pシリーズの中でもずば抜けて高性能なデバイスだ。巨大な6.47インチのOLEDディスプレイ、上辺近くの小さなティアドロップ型ノッチ、ディスプレイに統合された指紋センサー、数多くのカメラ、といった特徴を備えている。

カメラシステムにについて詳しく見ていく前に、デバイスについての全体的な感想を述べておこう。去年のモデルP20 Proと比べると、画面の底辺近くにあった指紋センサーを取り除き、上辺のノッチも小さくした。ディスプレイ内蔵の指紋センサーは、専用のセンサーと比べると動作が鈍いが用は足りる。

スマホをデザインで区別するのはますます難しくなってきた。P30 Proも、OnePlus 6TやSamsung Galaxy S10などによく似ている。ディスプレイのアスペクト比は19.5:9で、解像度は2340×1080ドットだ。画面の周辺部はエッジに向かって湾曲している。

結果として、デバイス全体がなだらかな曲線で包まれることになった。デバイスの上面と下面は平らになっているものの、全体的には角ばったデザインではない。フレームはアルミニウムとガラス製で、背面にはカラフルなグラデーションが施されている。

残念ながら、ディスプレイの湾曲した部分は、実際にはあまりうまく機能しない。例えばGmailのように、背景全体が白いアプリを開くと、端の近くに見苦しい影のようなものが写る。

中身に目を移すと、P30 ProはKirin 980というSoC(システム・オン・チップ)を採用している。これは、ファーフェイ自家製のチップで、性能も優れている。率直に言って、スマホの性能はここ数年、かなり向上している。もはや、性能面での不平は出ようがないほどだ。

このスマホは、40WのUSB-C充電ポートを装備している。バッテリ容量は、特筆に値する4200mAhらら。さらに、Pシリーズとしては初めて、ワイヤレス充電機能も装備した。電力は最大15Wだ。

このデバイスを使って、別のスマホ、または付属品をワイヤレス充電することも可能だ。これは、Samsung Galaxy S10と同様の逆充電機能だ。残念なのは、この機能を利用する際には、毎回手動で有効に設定しなければならないこと。

これまでの製品ではディスプレイ上部にあったのスピーカーグリルも取り除かれている。画面自体を振動させることで、通話用の小さなスピーカーの代わりに機能させる方式だ。これまで使ってみた範囲では、何の問題もなかった。

出荷時のOSはAndroid Pieだが、ファーウェイ独自のEMUIによって、ユーザーインターフェイスは大幅にカスタマイズされている。また、ファーウェイならではのアプリも数多くインストールされている。中国で使うには意味があるかもしれないが、Googleアプリを使うなら、存在意義はほとんどない。

1つ例を挙げれば、HiCareというアプリが、通知を送り続けてきてうっとうしい。さらに付け加えると、導入時の初期設定手順もかなり紛らわしい。ある画面ではファーウェイ独自の機能について説明するかと思えば、別の画面では標準的なAndroidの機能について述べているといったぐあいだ。これでは、あまり技術に詳しくない人にとっては、優れたユーザー体験とは言い難いはずだ。

左側がP30 Proで右側がP30

すべてを支配する4つのカメラ

すでにP20 Proには、かなり優れたカメラセンサーが搭載されていた。特に夜間の写真撮影に関しては、最近のAndroidデバイスをリードする存在だった。P30 Proのカメラシステムは、2つの単語で表現できる。モアとベターだ。

ついにP30 Proは、1つでも、2つでも、3つでもなく、4つのセンサーをデバイスの背面に備えるに至った

  • メインカメラのセンサーは、27mmの40メガピクセルで、f /1.6の絞りと光学式手ブレ補正機能を備えている
  • 20メガピクセルで、16mmの超広角レンズ、f/2.2の絞りを備えたカメラもある
  • さらに、8メガピクセルで望遠レンズを備えたカメラは、メインカメラに対してほぼ5倍の光学ズームに相当する125mmの焦点距離となっている。絞りはf/3.4で、これにも光学式手ぶれ補正が付く
  • もう1つ、フラッシュの下には新たにToF(飛行時間計測式)のセンサーも追加された。スマホから赤外線を発し、光線が物体に反射して返ってくるまでの時間によって距離を測定できるものだ。

すでにかなり評判になっていることだが、P30 Proのズーム機能は非常に巧みに動作する。メインカメラの画素数を増やす一方で、ペリスコープタイプの望遠レンズを装備した。このセンサーにはミラーが内蔵され、光線を90度曲げてセンサーに照射する。それによってスマホ本体の厚みを増やすことなく、より多くのレンズ層を持つセンサーを実装できた。

メインカメラのセンサーと望遠レンズのセンサーを組み合わせることで、光学とデジタル、両方式を融合した10倍ズームの撮影が可能となっている。

以下の写真は、それぞれ広角レンズ、標準レンズ、5倍ズーム、10倍ズームで撮影したもの。

望遠撮影は、日中は非常によく写るが、残念ながら夜間にはほとんど使えない。メインカメラほどうまくは機能しないのだ。

ファーウェイは、ハードウェアの改良に加えて、撮影された画像を処理するアルゴリズムの向上にも取り組んできた。特に夜間モードは途方もなくすばらしい。ただし、撮影する際には、本体を8秒間保持して、できるだけ多くの光を取り込めるようにしなければならない。以下の写真は、真っ暗な部屋を撮影して、iPhone X(左)と比べてみたものだ。

さらにHDRの処理と、ポートレート写真も進化している。新たに追加されたToFセンサーによって、たとえば顔と背景を確実に区別することができるようになった。

撮影後の後処理に関しては、今回もちょっとやり過ぎの感がある。Master AIの設定で撮影すると、彩度が高過ぎる傾向がある。たとえば芝生は実際よりもはるかに緑に見える。セルフィーカメラに美肌効果を付けると、不気味な感じになる。さらに暗い部分のスムージング処理も、やり過ぎ感が強い。

スマホのブランドを選ぶということは、それに応じて写真撮影のスタイルも選ぶことになる。私は個人的に彩度の高い写真が好きではないので、ファーウェイの色は不自然に感じられ好みから外れてしまう。

もちろん、極端に鮮やかな写真が好みで、とてつもなく高性能なセンサーを求める人にとっては、P30 Proはぴったりだ。何種類ものレンズを装備したことで、多くの可能性が開かれ、撮影の柔軟性が高くなる。

ちょっと小さな下位モデルP30も

P30 Proは、いまのところ米国内では販売されていない。しかし、ヨーロッパの主要都市の通りには、すでにP30 Proの広告が掲げられている。価格は、128GBのストレージを装備したモデルで999ユーロ(約12万4000円)だ。より大きなストレージを装備した、より高価なモデルもある。

ファーウェイは、ちょっと小型のP30も同時に発表した。このような低価格モデルが、どこで妥協しているのかを探るのは、常に興味深い。

その点では、P30には多くの利点がある。まず価格は、128GBモデルで799ユーロ(約9万9500円)だ。これで立派なスマホを入手できる。ディスプレイは6.1インチのOLEDで、画面サイズ以外はProと共通の仕様も多い。

P30は、Proと同じSoC、同じようなティアドロップ型のノッチ、ディスプレイ内蔵の指紋センサーを備え、画面の解像度もまったく同じだ。ちょっと意外なのは、P30 ProにはないヘッドフォンジャックがP30にはあること。

その一方で、ワイヤレス充電機能やエッジ部分が湾曲したディスプレイなど、P30が装備していないものもある。デバイス自体のエッジはわずかに湾曲しているのだが、ディスプレイそのものは完全にフラットだ。個人的には、こちらの方が見やすいと感じられる。

カメラについても、P30はいくらか劣っている。ズーム性能もよくない。仕様をまとめておこう。

  • メインセンサーは40メガピクセルで、絞りはf/1.8、光学式手ブレ補正付き
  • 超広角レンズ付きの16メガピクセルのカメラの絞りはf/2.2
  • 8メガピクセルの望遠レンズは、3倍の光学ズームを実現
  • ToFセンサーはなし

つまるところ、どちらを選ぶかは、スマホに何を求めているかということに尽きる。P30 Proなら、言うまでもなくPシリーズとして最高のカメラを手に入れることができる。しかしP30は、より小型のデバイスを求める人にとっては魅力的な製品だ。

ファーウェイは、特にカメラに関して、スマホに詰め込むことのできることの限界を再び押し上げた。iOSとAndroidが、もはや熟成の域に達してしまった中で、ハードウェアの進化の速度が衰えていないことを確認できるのは喜ばしい。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

Amazonがフランスの老舗小売企業Casino Groupとパートナーしてロッカーを配備

社歴が3つの世紀にまたがるフランスの大型店の元祖Casino GroupとAmazonが、フランスにおける両社のパートナーシップの拡張を発表した。これにより、フランス全土のスーパーマーケットと小規模食料品店1000店に、Amazonのロッカーが置かれることになる。

Casino Groupは昨年Amazonとパートナーして、Amazon Prime Now上に同社のスーパーマーケットMonoprixのネット店を開店した。パリのプライム会員がそのMonoprix店で食料品などを買うと、2時間以内に配達される。

それがうまくいったためか、今回Monoprixのプライム店は、フランスの他の大都市にも配達をする。

Casino GroupはAmazon上でMonoprixの外でもCasinoブランドの商品やCasinoが扱っているワインを売っている。これらの商品はPrime Nowにあるものしか同日配達されないのか、そのへんは不明だ。

AmazonはCasino Groupの巨大な店舗ネットワークを利用してAmazonのロッカーを1000箇所に置くことになる。家の近くにMonoprixやMonop’、Géant、Hyper Casino、Casino Supermarché、Leader Price、Casino shop、Vival、Sparのどれかがある人は、もうじきロッカーを目にするだろう。

しかし意外にも、Franprixは含まれていない。その店舗は、都市地域にすごくたくさんあるというのに。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

評価の高い速成コースのLe Wagon、定時制コースで多くの学習希望者の便宜を図る

コーディング・ブートキャンプ(プログラマー速成コース)のLe Wagonはこのところ好調だ。自己資本だけでやってきたこのフランスの企業は今では22の国に34拠点のキャンパスがある。そして今回Le Wagonは、定時制のコースによってさらに学生数を増やそうとしている。

定時制の授業はロンドンで試してきたが、これからはすべてのキャンパスで展開する。コースは火曜夜、木曜夜、そして土曜日の週3日で、これなら会社などに努めている労働者でも勉強できる。

Le Wagonの主力はこれからも、その評判良い全日制のコースだ。2013年の創業から今日までおよそ5000名の学習者が同社の9週間の全日制ブートキャンプを受講した。学習内容は、フロントエンドとバックエンドの開発、そしてコースが終わると自分のプロジェクトを最初から最後まで自力で作れるようになる。

ということは、およそ2か月で、スタートアップを始められるし、既存のスタートアップにソフトウェアエンジニアとして加われる。Le Wagonは今でも規模を拡大中で、今年は2000名から3000名の学習者を受け入れる。

定時制のコースも学習内容と費用は全日制と同じだ。全日制の学費はパリの場合で6900ユーロだ(およそ87万円)。定時制のコースはパリで8月に始めるが、2020年1月までにはほとんどのキャンパスでやりたい。同社は、定時制のコースによっていろんな可能性が開けると期待している。

家族のある人は、仕事を辞めたり長期休暇を取るのは難しいだろう。今の会社で役員にまでなってるような人は、辞めたあとの確実な成功がほしい。今度の定時制は、そんな人たちでも勉強できるし、またすごい顔ぶれが同社の同窓生の中にいるようになる。

学習者の多くが卒業後自分のスタートアップを立ち上げている。Le Wagonの卒業生が立ち上げたフランスのスタートアップはこれまで、計4800万ドル(およそ50億円)の資金を調達した。

ただし、めでたく卒業するためには、最後までモチベーションを高く維持することが重要だ。今のフルタイムの仕事に加えて、パートタイムの仕事を新たに引き受けた、と考えた方がよい。この人は最後まで高いモチベーションを維持できるか、同社は最初に入学希望者をふるいにかけている。

今は企業も、社員が2か月もいなくなるのはいやだから、Le Wagonの全日制を受講することを渋る。でも、定時制なら社員たちを心から支援できるだろう。

Le Wagonには、チームリーダーを育てる管理者/役員コースがあり、定時制はこのコースを一層充実させる。新しいコースだが今すでに大企業の多くの社員たちが関心を示しており、とくに彼らは、短時間で新しいスキルを習得することを求めている。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa