Apple、Spectre問題を軽減するiOSとmacOSのアップデートを公開

つい先ほどAppleはiOS 11.2.2を公開し、SafariとWebKitにいくつかの改善を施すとともに、Spectre脆弱性を緩和した。macOSもアップデートされた。これはmacOS High Sierra 10.13.2に対する追加アップデートで同じくSpectre対応が含まれる。

例によって、所有するデバイスは常に最新のセキュリティーパッチを当てた状態にすべきだ。今回のMeltdownとSpectreの脆弱性は深刻だ。Meltdownを悪用すると、悪意のアプリケーションがカーネル内の非暗号化メモリーを参照できる。パスワードや暗号化キーを他人に見られていい人はいない。

Meltdownは、すでに過去のアップデートで対応済みだ。iOS 11.2、macOS 10.13.2、およびtvOS 11.2にはMeltdownを緩和する修正がすでに含まれている。Apple WatchのCPUはMeltdownの影響を受けない。

Spectreは、複数アプリケーション間の障壁を破るだけなのでMeltdownほど深刻ではない。しかし、ウェブブラウザーでJavaScriptを使って悪用することが可能だ。誰かが悪質なJavaScriptコードを広告に入れて配信する前に修正することが重要なのはそのためだ。

iPhoneまたはiPadのユーザーは、設定アプリを開き、一般-ソフトウェアアップデートに進む。Macでは、Mac App Storeに行ってアップデートを確認する。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

AppleがTrueDepthコンポーネントのメーカーFinisarに3億9000万ドルを投資

AppleはFinisarに対する多額の投資を発表した。AppleはFinisarに対して、テキサス州シャーマンに70万平方フィート(約6万5000平方メートル)の新しい製造工場を建設するために、3億9000万ドルを提供する。Finisarは、iPhone Xで使われているTrueDepthカメラの中の、レーザーセンサーの開発のために新たに500人を雇用する。

今回の投資は、AppleのAdvanced Manufacturing Fundから、米国を拠点とする企業に合計10億ドルの投資を行うとしていた約束の一部である。

Appleは、Finisarは光通信コンポーネントの研究開発と大量生産の、両方に取り組むことになると述べている。最も複雑なコンポーネントは、iPhone Xの中で、Face ID、Animoji、Portraitモード、その他のフェイスマッピング技術のために使われている面発光レーザー(VCSEL)である。Finisarはまた、AirPodの中に使われている近接センサーに関する開発も行う。

AppleがなぜFinisarに投資するのかを理解するのは簡単だ。単純に、現在この分野のサプライヤーが不足しているからだ。2017年の第4四半期だけでも、同社は2016年の第4四半期に世界で行われたVCSEL生産量の、10倍以上のVCSELウエハーを購入しようとしている。そのためAppleは生産を助ける必要があるのだ。

新しい工場は、2018年後半のある時点には稼動しているはずだ。

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(翻訳:sako)

パリ市当局、Airbnbに1000室の掲載中止を要請

パリ市当局は、Airbnbおよび競合他社に対して、新しい規制に従うよう要請したことをAFPに伝えた。同市は約1000室が当局に未登録であることを指摘している。

12月1日以降同市では、自室をオンライン賃貸プラットフォームに掲載する場合は市に届け出なければならなくなった。そうすることで、市は貸室の管理や規則を守っているかどうかの確認が容易になる

たとえば、パリ市では一室を年間120日以上貸すことができない。また多くの借り手は、家主の了解を得ないとAirbnbに掲載できない。

こうしてAirbnbのホストは登録番号をリストに表示しなければならなくなった。現在パリでは6万5000室がAirbnbに掲載されているが、このうち市に登録済なのはわずか1万1000室だとAFPは伝えている。

パリ市の動きは速い。Airbnbは業界最大手だが、パリ市はほかにHomeAway、Paris Attitude、Sejourning、およびWinduにも書簡を送っている。

パリはAirbnb最大の市場だ。同社は年間の宿泊日数が120日に達すると自動的に掲載を停止することを市当局と約束している

しかし、自分の部屋を複数のウェブサイトに掲載する人々は後を絶たない。Airbnbのような大企業にとって、登録番号を必須にすることはさほど難しくないはずだが、多くのホストが未登録のままだ。同社はホリデーシーズンを前に時間稼ぎをしている。

他の多くの大都市と同じく、パリ市は住宅不足と不動産価格のゆがみに悩まされている。ホテル業界もAirbnbを不当競争だと指摘している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Disruptベルリン2017の勝者はバイオのスタートアップ、Lia Diagnostics

ベルリンで開催されたTechCrunch Disruptのスタートアップ・バトルフィールドの参加チームはすべて慎重な事前の審査を経て招待された選り抜きの精鋭ばかりだ。プレゼンはベンチャーキャピタリストやテクノロジー界のリーダーからなる何組かの審査員を前にして行われた。激しい競争を勝ち抜いたチームにはDisrupt杯と4万2000ユーロの賞金が贈られることになっていた。

最初のプレゼンの後、何時間にも及ぶ検討の末、TechCrunch編集部は BlikCaspar HealtheTrack TechLia DiagnosticsWandelbotsの5組をファイナリストとして選出した。

これらのスタートアップはSuranga Chandratillake(Balderton Capital)、 Tugce Ergul(Angel Labs)、Luciana Lixandru(Accel Partners)、Matthew Panzarino(TechCrunch編集長)、Mark Schmitz(Lakestar)からなるパネルの前で最後のデモを行った。

ではDisrupベルリン2017のスタートアップ・バトルフィールドの勝者をご紹介しよう。

最優秀賞:Lia

Lia Diagnosticsはこの種のプロダクトとして初のトイレに流せる妊娠検査テープを開発した。ディスポーザブルであるだけでなく再生可能素材を用いている。また妊娠ししていることを知ろうとする女性のプライバシーの保護の面でも大きな飛躍を達成した。従来の製品と異なり、Liaのプロダクトはバイオ分解し、水にも溶ける特殊な素材の紙を使っている。

Liaに関してわれわれはこの記事で詳しく紹介している。.

次点:Blik

Blikは倉庫業務の革新を目指すプロダクトだ。倉庫に何が保管されているか、どのアイテムがどこにあるか、仕掛品であればどの段階のものか、などの情報を容易に管理し、表示できる。ワイヤレス・センサーと屋内位置情報システムを組み合わせてこれを実現している。

Blikについてはこちらの記事を参照

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

AppleがiOS 11.2を公開。「時刻バグ」を修正、高速ワイヤレス充電に対応

AppleはiOSのアップデートを(クパチーノ時刻)深夜に公開した。iOS 11.2はApple Pay Cashに対応(米国のみ)しているが、機能はまだ有効になっていない。同社がサーバーのスイッチをオンにする必要がある。

このアップデートは高速ワイヤレス充電が可能な7.5W Qiにも対応した。iPhone 8またはiPhone Xと、7.5W以上に対応しているワイヤレス充電器を持っている人は、当初Appleが5Wに制限していたときよりも速く充電できるようになる。
一部のユーザーがオートコレクト機能の問題を訴えていた。標準のiOSキーボードが”it” を意味もなく”I.T”に変換するバグだ。iOS 11.1ではそれも修正されている。

iOS 11では、コントロールセンターでWi-FiやBluetoothアイコンをタップすると、Wi-FiやBluetooth機能そのものは無効にならず、現在接続しているWi-FiネットワークやBluetoothアクセサリーが、翌日の午前5時まで(あるいは端末をしたり、別の場所でWi-Fiを利用とするまで)切断されるだけになった。

AppleがWi-FiやBluetoothを無効にしないのは、Apple WatchやApple Pencilとつないだり、別の端末のインターネット共有につないだり、正確な位置情報を利用するためにWi-Fiを使えるようにするためだ。iOS 11.2では、タップしてもアイコンはグレイにならない。白いアイコンはWi-FiとBluetoothは利用可能であり、たった今ネットワークやアクセサリーとつながっていないだけであることを意味している。

ほかの小さなニュースとして、iOS 11.2には最新のemojiや壁紙が追加され、ロック画面の右上にコントロールセンターを見つけやすくするための表示がつき、Wi-FiとBluetoothの表示も改善された。

金曜日の夜にiOS 11.2が公開されたのは少々奇妙だが、おそらくは一部で起きた時刻のバグによってiPhoneが再起動を繰り返すという問題に対処するためだろう。2017年12月2日0:15 AM以降、ローカル通知を行うアプリ(ワークアウトや瞑想アプリなど)がiPhoneをクラッシュすることがある。Appleはこのバグを直すためにiOS 11.2を急いだのかもしれない。おそらく来週にはmacOS、tvOS、およびwatchOSのアップデートがあるはずだ。

というわけで、このおかしな時計問題に遭遇しないうちにアップデートすることをお勧めする。設定アプリで[一般]→[ソフトウェアアップデート]をタップ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Amazon Transcribeは、AWS向けの高度な書き起こしサービス

今日(米国時間11/29)Amazonは、AWS専門のデベロッパー会議、AWS Re:INVENTを主催している。同社はそこで期待の新サービス、Amazon Transcribeを発表した。このサービスは現在プレビュー版が公開されており、数ある自動書き起こしサービスとは一線を画している。

ビデオやオーディオがウェブの多くを占めるようになった今、メディア内の情報を解析することは益々困難になっている。一つの方法はオーディオ部分を書き起こしてテキストに変換することだ。テキストはインデックス化や検索が可能なので新たな可能性が開かれる。

Amazon Transcribeのために、同社は音声認識エンジンを開発した。Amazon S3アカウントに保存されているオーディオファイルを文法的に正しいテキストに変換する。

Amazon Transcribeは、現在英語とスペイン語で利用できる。同社は数週間のうちにもっと多くの言語を追加すると約束した。

Amazon Transcribeの隠し味ともいえるのが、賢い書式設定と句読点の追加だ。複数の話者も識別し、タイムスタンプを付加するので会話の区別がしやすくなる。

Amazonはいくつかの利用場面を紹介した。たとえば、オンラインビデオに自動で字幕をつけることができる。カスタマーサポートへの電話を記録して分析するのにも適している。

同サービスは通話録音などビットレートの低いオーディオファイルでも利用できるほか、システムが製品名を理解しやすくするために、独自の語彙を追加することもできる。

Amazon Transcribeは、 本日発表されたAmazon TranslateとAmazon Comprehendという2つの新サービスと合わせて使うのにも便利だ。こうしてオーディオ録音を意味のあるデータに変えられるようになる。

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Apple、macOSの重大なセキュリティー欠陥を修正するアップデートを公開

AppleはmacOS High Sierraのセキュリティー問題を修正するアップデートを公開した。該当する人は今すぐアップデートすべきだ(Appleは今日中にこのセキュリティーパッチを自動的にプッシュ配信する予定)。このアップデートは、昨日発覚した誰でもパスワードなしで他人のMacにログインできる、という極めて深刻な脆弱性を修正するものだ

アップデートをインストールするには、Mac App Storeを開き、「アップデート」タブをクリックすればよい。リリースノートに「このアップデートはできるだけ早くインストールしてください」と書かれているのが興味深い。Appleは夜遅くまで作業してこの問題を修正した。しかし、そもそも起きてはならないことだった。

このセキュリティー欠陥はHigh Sierraの最新バージョン(少なくとも10.13.1 — 17B48以降)が動作している全Macに影響を及ぼした。ログイン画面または設定パネルのセキュリティー画面で、ユーザー名をrootにしてパスワードを入力しないと侵入できてしまう。TechCrunchで複数の人間が試したところ容易に再現できた。それ以降は自分のものではないコンピューターのすべてを見ることができる。画面共有セッションの中でもこの方法は使える。ハッカーにとって、他人のメールや個人データをアクセスする最高の方法といえる。

このアップデートのリリースノートはごく短い。「認証情報の検証に論理的エラーがあった。検証方法を改善して解決した。」とAppleは書いている。

アップデート:Appleは影響を受けている全ユーザーに対して、本日中にこのアップデートを自動的に送信する。同社は以下の声明を発表した。

「安全性はApple製品にとって最優先課題であり、macOSのこのリリースで問題をおこしたことをお詫び申し上げる。

当社のセキュリティー担当技術者は、火曜日(米国時間11/28)の午後に問題を認識した直後に、このセキュリティーホールを埋めるアップデートの制作に取りかかった。本日午前8:00からアップデートはダウンロード可能であり、今日からmacOS High Sierraの最新バージョン(10.13.1)が動作している全システムには自動的に修正が適用される。

今回の問題を深く反省し、全Macユーザーに対して、脆弱性のあるシステムを公開してまったことおよび心配をかけたことをお詫びする。当社の顧客にとってあってらならないことだった。ふたたびこのようなことが起きないよう、現在開発プロセスを見直している。」

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Amazon、re:inventカンファレンスでグラフDB、Neptune発表

Amazonは開催中のAWS Re:INVENTカンファレンスで次々の新しいサービスを発表している。さきほど紹介された新しいデータベース、Amazon Neptuneは特にグラフ関係の処理を目的としたサービスだ。もしサービスにソーシャルネットワーク的要素を組み込もうとしているならこのデータベースは役に立つかもしれない。

伝統的なリレーショナルDBの問題点は、もともと複雑なソーシャルグラフを扱うようにデザインされていないことだ。RDBでは友達関係やフォロー関係のリストを扱うのが難しい。たとえばソーシャルグラフから共通の友達を抽出しようとすると、そのたびにきわめて複雑なクエリーを発行する必要があった。

これまでのやり方でこの問題を解決するにはコンピューティング能力をアップするしかなかったが、Amazon Neptuneはソーシャルグラフ処理に特化したデータベースの提供で応えようとするものだ。
Neptuneは数十億に上るソーシャル関係を処理するために最適化されており、一つのクエリーを処理するのに1000分の1秒単位の時間しかかからない。Neptuneは問題発生時の高速切替、過去の一定の時点へのリカバリー、異なるアベイラビリティー・ゾーンへのバックアップを作成などをサポートする。現在使用されていないデータの暗号化も可能だ。

Amazonでは既存のテクノロジーとNeptuneの互換性に配慮している。Neptune DBサービスはグラフモデルとしてProperty GraphとW3CのRDF(Resource Description Framework)、これに準拠したクエリー言語のApache TinkerPop GremlinとSPARQLをサポートする。

グラフデータベースがソーシャルネットワークやデートアプリで有用なのはもちろんだが、商品などを推薦するレコメンデーションエンジン、ロジスティクス、DNAのシークェンシングなどそれ以外にも多数の応用場面があるはずだ。この数か月、有力企業がNeptune採用に踏み切るか動向に注意する必要がある。さらに詳しい情報はこちら

〔日本版〕AWS は現在限定プレビュー中。上のリンク先から試用の申し込みができる。

Featured Image: Hoxton/Tom Merton/Getty Images


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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

アナリスト曰く、Appleはブラックフライデーの週末にiPhone Xを600万台売った

Appleは正確な数字を公表していないが、Rosenblatt Securitiesのアナリスト、Jun Zhangの計算によると、Appleは先週末だけでiPhone Xを600万台売ったらしい。StreetInsiderが報じた

こういう大きな数字をみても、AppleにとってiPhone Xがどの程度の成功なのかを把握することは容易ではない。先の四半期、AppleはiPhoneを3930万台売った。これは全iPhone機種を合わせた数字だ。つまりAppleは、4日間当たり175万台程度のiPhoneを売ったことになる。

というわけで今回の週末はAppleにとって、ほかのiPhone機種を勘定に入れなくてもすごい週末だったことになる。感謝祭の週末4日間に、Appleは1秒当たり17台以上のiPhone Xを売った。

Rosenblattは、現在Appleが1週間に300万台製造しているとも書いている。しかも、ほんの数週間のうちにこれが週400万台に増えるかもしれない。全体でみると、AppleはiPhone Xを発売以来1500万台販売している。

Zhangによると、多くの人が価格の高い256 GBモデルを買っている。現在Appleは、iPhone Xの256 GBモデルを64 GBモデルの約2倍売っている。
これでAppleは次の決算報告書の平均販売価格を大幅に改善できそうだ。おそらく同社は、12月に終わる現四半期で3000万台、次の四半期で4000万台のiPhone Xを販売することになるだろう。どうやら高級iPhoneというアイデアは悪くなかったようだ。

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Appleの今年の感謝祭CMは雪のプラハで踊るペア――AirPodsをフィーチャー

毎年Appleはアメリカでサンクスギビングデーにあわせて新しいCMを発表してきた。他のAppleのCMと比べると、この時期のCMは特定のプロダクトや機能を宣伝するというより、「時候のご挨拶」といった雰囲気が強い。

というわけで今年のAirPodsのCMも同じ傾向だ。“Sway”と呼ばれる新しいCMはプラハの街が舞台で、白いAirPodsを耳に着けた女性がiPhone Xからサム・スミスの “Palace”を流す。

女性はそこから別の世界に入り込み、ダイナミックなダンスを繰り広げる。やがて男性に突き当たり、AirPodsの片方を渡し、こんどは雪の舞う中をペアで踊る。

ちなみにこのCMのダンサーの男女は実生活でも結婚しているという。

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Appleの新CMは、iPadがパソコンに取って代わるところを見せる


AppleはiPad Proの新しいCMを公開した。少女とローズゴールドのiPad Proが登場しiOS 11が動いている。Appleの主張は実に明快だ —— iPadは未来のパソコンである。若者が「パソコン」の意味を知らない時代が来るとまでAppleは考えている。

Twitterに幾度も流れてくる小ネタがある。フロッピーディスクを見つけた若者が「保存アイコン」だと言う。Appleは同じアイデアをこの広告で使っている。ママが娘にパソコンで何をしているのかと尋ねると、娘は「パソコンって?」と答える。

主人公は決してデスクの前に座らない。いつも動いていて、いつもiPadを使っている。そこは庭であったり、バスの中であったり、コーヒーショップや木のてっぺんであったりする。

少女はFaceTimeを使いスクリーンショットにApple Pencilで何かを書き込む。写真を探してFaceTimeをしながらiMessageに写真をドラッグ&ドロップする。これはiOS 11に新しく入ったマルチタスク機能の良い使用例だ。

Wordにテキストを打ち込み、写真を撮り、絵を描き、写真に手書きメモをつけて、コミック本を読む。AppleがiPadでも何かを作れることに気づいてほしいと考えているのは明らかだ。

iPadはメディアを消費するだけの道具ではない。Appleは道具だけを売っているのではない。この会社は新しい自発的なライフスタイルを売ろうとしている。

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iOS 11.2でワイヤレス充電が速くなる。7.5W Qiに対応

iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone Xはいずれもワイヤレス充電に対応し、Qi規格を採用している。これは新しいiPhoneが世の中にある何百という充電器を利用できることを意味している。しかし今のiPhoneのQiによる充電は5Wというワイヤレス充電の最低速に制限されている。現在AppleはiOS 11.2を準備中だ。このアップデートで7.5W充電に対応するらしい、とMacRumorsは 指摘する

充電するたびにプラグを差し込むのがいやな人にとってワイヤレス充電は実にありがたい。しかし画期的な機能というわけではなく、充電器はコンセントに差し込む必要がある。しかも充電器に載せなくてはいけないから、厳密にはワイヤレスではない。

それでも、端末を持つたびにケーブルが邪魔になって困るという人は、デスクや枕元にワイヤレス充電器が欲しいかもしれない。新型iPhoneが発表になったとき、Appleは5Wによる充電のみ当面対応すると言っていた。

Appleは現在iOS 11.2をベータテスターとテスト中で、このアップデートがワイヤレス充電の速度制限を解除するという。5Wのワイヤレス充電というのは、だいたいiPhoneについてくる充電アクセサリーを使うのと似たような速さだ。

MacRumorsがiOS 11.2で7.5W充電器と5W充電器をテストしたところ、アップデート後7.5W充電器は43%速くなった。

これは心強い結果で、現在のワイヤレス充電よりも便利になる。現在Appleは直営ストアでMophieとBelkinの充電器を売っている。いずれも7.5W充電に対応している。Amazonには10Wや15Wに対応している充電器もある。今のところ使い道はないが、来年のiPhoneでワイヤレス充電が改善されるかもしれない。

そしてケーブルの好きな人は、10/12WのiPad用充電器がiPhoneに今すぐ使えることをお忘れなく。別途購入する必要はあるが、その違いは大きい

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Apple、iPhoneの背面カメラにもTrueDepth機能を採用か

Appleは、iPhone Xのノッチ(切欠き)部分に山ほどのセンサーを詰め込んだ。TrueDepthカメラシステムは、Face IDからAR Kitを使った顔追跡まで 数多くの機能の基盤を提供している。さらにはセルフィー撮影時のポートレイトモードも可能にした。Bloombergの最新記事によると、Appleは3Dセンサーを使って背面カメラも強化しようとしている。

Bloombergは、Appleが背面センサーに全く同じ技術は使わないだろうと言っている。現在iPhone Xは、何千個ものレーザーのドットからなる格子を照射して、顔に映ったドットの歪みを調べている。

噂されている3Dセンサーは、照射したレーザードットが反射して戻ってくるまでの時間を測定する。現在Appleは2基のカメラを使って対象との距離を認識している。

しかしこの新システムの方がはるかに正確だ。iPhoneは周囲の状況を理解してユーザー周辺の大まかな3Dマップを作ることができる。これはARKitをはじめとする拡張現実(AR)機能にとって非常に有益だ。

Appleは拡張現実に本腰を入れ始めている ?? Bloombergは同社がARヘッドセットを手がけていることも報じている

GoogleのProject Tangoが思い出される。結局離陸することはなくGoogleはARCoreに方向転換した。しかしProject Tangoの背景にあった考え方はAppleの次期スマートフォンにも生かされているのかもしれない。センサーやチップは安くて小さいので薄型のフラグシップ機に問題なく内蔵できる。

Bloombergによるとこの新しい3Dセンサーは来年のiPhoneには間に合わないらしい。出荷は2019年になりそうだ。

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Apple、来年次世代iPhone X Plusなど3機種発表へ――台湾のアナリストが予測

台湾のKGI証券の著名なAppleアナリスト、郭明池(Ming-Chi Kuo)は来年のiPhoneを分析する新しいレポートを発表した。郭によれば、2018年にAppleはiPhoneの新しいモデルを3種類発売する。3モデルとも上部に切り欠きをもつ全面ディスプレイを備えるという。

郭によれば、iPhone Xの後継モデルはサイズ、形状とも現行とほぼ同一でディスプレイは5.8インチ、画素密度は458ppiだという。これは現行iPhone Xと全く同一のスペックだ。

しかし5.8インチより大きいディスプレイを望むユーザー向けに、Appleは6.5インチ・ディスプレイ版を用意していると KGIは予測している。液晶にはOLEDが用いられ、 解像度は480-500ppiと現行iPhone Xを上回る。つまり、iPhone X Plusの2世代目だ。

さらにAppleはこうした1000ドル超のハイエンド・モデルだけでなく、iPhone 8の後継モデルも出荷するという。新しいiPhone 8にはiPhone Xに導入された新機能がいくつか用いられるはずだ。

この普及版(といっても絶対的には高額モデルだが)の価格は649ドルから749ドルで、やはり切り欠きのある全面ディスプレイが採用される。ただし、普及版にはOLEDは用いられず、通常の液晶となる。また解像度も320ppiから330ppi程度になるもようだ。

普及版には6.1インチのディスプレイが与えられる可能性もある。これはiPhone Xよりわずかに大きい。また Face IDや顔トラッキングのために必要なセンサーはすべて装備される。

Appleは新製品の開発を発売の数年前から開始するのが通例だ。 ただし郭明池のレポートはあくまで予測であり、100%正確だという保証はない。向こう数か月の間にAppleの2018年版iPhoneについてさらに詳しい情報が入ってくるはずだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

もうすぐInstagramでハッシュタグをフォローできるようになる

Instagramは少人数のユーザーを対象に新機能をテストしている。 Pippa AkramThe Next Webの報告によると、一部のユーザーはハッシュタグを検索してそのタグをフォローできるようになった。

かつてのInstagramは、コンテンツが注意深く収集されたコミュニティーという雰囲気だった。今やアルゴリズムによるフィードのおかげで、面白い投稿や風変わりなアカウントやニッチなコンテンツなどはフィードの奥深くに追いやられているように思われる。

代わりにInstagramは、ユーザーを引きつけるような投稿を前面に押し出そうとしている。赤ちゃんの写真や奇想天外な出来事、テイラー・スウィフトのニューアルバムのティーザー広告などだ。言い換えると、InstagramはちっちゃなFacebookになった。

これは解決策ではないかもしれないが、もしあなたが@ihavethisthingwithfloorsのファンで、それなのに画像がフィードに流れてこないというなら、もうすぐハッシュタグの#ihavethisthingwithfloorsをフォローできるようになる。

上のスクリーンショットにある通り、Instagramはフィードを大きく変えようとしているわけではない。これからも人気がある最新記事を選択していくだろう。しかしこれでユーザーはふたたび、ソーシャルグラフではなく自分の興味に基づいて何かをフォローできるようになる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iOSデバイスのほとんど(52%)がiOS 11になった…もうすぐ11.2がリリース

AppleがApp Storeのサポートページをアップデートして、いくつかの数字を新しくした。それによると、2017年11月6日現在では、iOS 11は今や、現時点で使われているiPhoneとiPadの52%にインストールされている。38%のデバイスがまだiOS 10で、わずか10%の人たちがもっと初期のバージョンのiOSを使っている。

AppleはiOSのメジャーなアップデートがリリースされると、すぐにこのページをアップデートするのが常だった。しかし今年は先週のiPhone Xのリリースまで待ち、iOS 11のユーザー数を大きくした。

でも、今年は採用のペースがやや遅いようだ。昨年のAppleの報告では、10月11日時点でユーザーの54%がiOS 10を使っていた。

ペースが遅かった理由の一部は、iPhone Xだろう。でも、ぼくの理論によれば、iOSのアップデートに関しては絵文字が大きな動機になる。

昨年のiOS 10.0は、発売時に新しい絵文字が数十個もあった。今年は、新しい絵文字がiOS 11.1に加わり、そのリリースは先週だった。

多くのユーザーが、絵文字だけは人に遅れたくない!という根性だ。それはポップカルチャーの重要な要素になってしまったから、もう、誰も彼もが、すべての絵文字を使いたい、文字の代わりにクェスチョンマークを書くのはださい!、と信じているのだ。

でも、たった2週間で52%に達するのだから、すごいといえばすごい。Androidユーザーは今でも、2年以上前のAndroid 6.0 Marshmallowを使ってる人がほとんどだ

Appleは今iOS 11.2を作っている。これは数週間後にリリースされて、アメリカの顧客には、重要な新しい機能Apple Pay Cashが同時に提供される。そしてそれが、アップデートの大きな動機になるだろうね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

会員制スタートアップに経営分析ダッシュボードを提供するChartMogulが$2.2Mを調達

SaaSのスタートアップを作りたいんだけど、あらゆるものがすでに作られている、とお感じのあなた、まだ余地はある。既存のSaaSスタートアップのためのサービスを作ればよいのじゃ。それを現にやっているのが、ドイツ・ベルリンのChartMogul、同社は各種の会員制サービスにアナリティクスを提供している。

同社はこのほど、Alven Capitalから220万ドルの資金を調達した。この投資には、既存の投資家Point Nine Capitalとエンジェルたちも参加した。〔2015年のシードラウンド

いまどき、会員(&会費)制でサービスを提供しているネット上のスタートアップは少なくない。会費制で定期的に品物を届けるeコマースもあるし、有料制のサービスもある。会員制というビジネスモデルの魅力は、うまくいけば月々の売上が安定しているし、固定客がつくことだ。

でも、実際に売上や顧客数を分析し管理しようとすると、経理や統計の素人には難しい。そこでChartMogulは、ユーザー企業のデータをすべてもらって、それらを分析した結果を専用のダッシュボードで返す。すると、月々の売上の変動、正味のキャッシュフロー、顧客一人あたり売上、時系列の各種コホート分析などなどが画面上で視覚的に分かるようになる。

課金請求サービスのデータをExcelへインポートすれば、かなりの分析はできるが、ChartMogulはもっと高度なデータ分析APIを持っている。

ChartMogulはStripe, PayPal, Braintree, GoCardlessなどの決済サービスにアクセスできるから、あなたご自身が毎月のデータをChartMogulにアップデートする必要はない。でも、無名に近い…ChartMogulがサポートしていない…マイナーな決済サービスを使っている方は、そこからCSVファイルをもらって、ChartMogulにアップロードすればよい。

名前とオーダーを決済IDに結びつけることもできるし、IntercomやMailChimpのデータも使える。そしてたとえば、顧客と売上内容を結びつけることができる(誰が何にいくら払ったのか)。また顧客をさまざまな特性別に分類して、彼らに合った勧誘メール(マーケティングメール)を送ることもできる。

ChartMogul自身もSaaSだから、同社もやはり自分のサービスを使って売上や顧客のビヘイビア(定着率など)を分析しているだろう。またChartMogulは、標準的な会計報告も作れるから、おたくの経理士も満足するだろう。

ChartMogulは、小企業は無料で使えるが、毎月の顧客が1000人を超えれば、1000人ごとに月額100ドル、という料金になる。今度の資金は、社員増とアメリカにオフィスを持つこと、そして新しい機能の開発に充てる予定だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Appleは3000億ドルの資本利益事業の資金源として社債をさらに発行する

Appleがこのほど、株式買い戻し事業と株主への配当金の資金を得るために社債を発行を開始した、とBloombergが報じている。キャッシュが山のようにある企業にしては、ちょっと不可解な行動だが、実は同社のキャッシュの多くは海外にある。

Appleの第四四半期の決算報告では、キャッシュと換金可能有価証券の計が2689億ドルだった。しかしその94%は、国外にある。

今日の時点でその全額がアメリカに戻れば、Appleはその35%を支払うことになるだろう。トランプ政権は海外利益の法人税を12%と約束しているが、まだそれは実現していない。

Appleは、その税制改革を待てない。しかも同社は、アメリカでも多少のキャッシュを持つ必要がある。今国内に持っているのは有価証券も入れて約160億ドルなので、それではWhatsAppを買うことすらできない。

同社は前四半期で70億ドルの社債を発行したが、今度もそれと同じことをしようとしている。しかしそれでも、海外利益を本国へ還流する(法人税を払う)よりは、長/中/短期債の方がコストは安い。

Appleは、そのキャッシュを自分で使うわけではない。そのお金は、株式買い戻しと株主配当に充てられる。Appleの約束では、同社は今後2019年3月までの資本利益事業で3000億ドルを費消する。Bloombergによれば、Appleはすでに2250億ドルあまりを株主に還元している。

社債発行過程の詳細は現時点では不明だが、同社の計画では定率債を6回に分けて発行する。Appleがさらに今後もこのペースで社債の発行を続ければ、債券市場にはAppleの社債が大量にあふれることになるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Apple、タックスヘイブンをジャージーに変更――南ドイツ新聞とICIJがリーク

昨年、EUはAppleがアイルランドで違法な租税回避を行っているとして同社に145億ドルの支払いを命じた。競争担当欧州委員会の委員、Margrethe Vestagerが2014年にこの問題に関して調査を開始したとき、Appleは不穏な空気を感じたらしい。

昨日(米国時間11/5)、ICIJl〔International Consortium of Investigative Journalists=国際調査報道ジャーナリスト連合〕がParadise Papers暴露したところによれば、調査が開始された2014年始めにAppleは租税上の登記をジャージーに移したという。

ジャージーはフランスのノルマンディー半島沖に浮かぶ人口10万人程度の小さな島国〔イギリス王室属領〕だ。もっとも重要な点はジャージーでは企業は原則として課税されないことだろう。Appleはこれまでもジャージーを経由して利益を移転していた。

Appleは長年にわたり巧妙な資金操作とアイルランドの課税優遇措置を利用してヨーロッパでの課税を免れてきた。他の多国籍企業と同様、Appleもアイルランドに複数の子会社を持っている。

Appleの海外での利益はまずApple Sales Internationalというアイルランド子会社に移される。ICIJの調査によれば、同社は2009年から2014年までの間に1200億ドル以上を受け取っていた。

2つめの子会社はApple Operations Internationalと呼ばれ、この1200億ドルの大部分を配当収入として得る。2社得る利益の大部分は本社に属するものがだが、子会社は企業に課税する地域に登記されていない。両社への課税はまったく行われず、Appleの課税基準収入を著しく下げていた。

145億ドルという巨額の支払い命令となった調査は2014年6月に開始された。EUが税制改革を計画している現在、AppleがEUの命令にしたがって支払いを行うかどうかは不明だ。

フランスのブルーノ・ルメール財務大臣は「テクノロジー企業は利益を隠す方法を必ず見つけ出してしまうので、EU諸国における現実の売上に対して課税されるべきだ」と主張している。

Appleの租税回避テクニックはテクノロジー企業の間できわめてポピュラーな方法で、ダブル・アイリッシュという名前名前までついている。EUが2014年にダブル・アイリッシュを禁じたのはヨーロッパ各国政府からの強いう働きかけがあったからだ。

EUの税務調査とダブル・アイリッシュの廃止がAppleに登記をジャージーに移転させたものらしい。オフショア法律事務所のApplebyはAppleがジャージーにペーパーカンパニーを設立する手助けをした。今回の暴露はSüddeutsche Zeitung〔南ドイツ新聞〕とICIJが入手したApplebyの内部文書によるものだ。

Apple Sales InternationalとApple Operations Internationalは双方とも2014年に課税本拠地をジャージーとして登記している。ダブル・アイリッシュ方式が禁止されても、2014
年12月31日以前にアイルランドに設立された企業は2020年まで課税待遇措置をの恩恵を受けることができる。

Appleは現在、この猶予期間にあり、溜め込んだキャッシュを好都合な場所に移転することが可能だ。Appleは現在、アメリカ国外に2528億ドルの資産を持っている。もしAppleがこの利益をアメリカ本国に戻すと35%の課税を受けることになる。2020年以後も課税を逃れたいのであればAppleは何か新たな仕組みを考える必要がある。

Appleの「課税最適化措置」はそれ自身として違法ではなさそうだが、国際的な資金操作を行っていない他のもっと小さい企業に比べてAppleに対する課税が格段に軽いことを正当化するような理由もまた思いつかない。今回のAppleがいい例だが、租税回避のテクニックは日々変化しているものの、タックスヘイブンの本質は巨大多国籍企業に利益をもたらし、不公平な競争を生む根源だ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Apple,iOS 11.1で絵文字を追加。便利なジェスチャーの復活と追加も!

新しい絵文字が出た。それ以上何か聞く必要ある?Appleはつい先ほどiOSのアップデートを公開した。iOS 11.1はiOS 11で最初の機能追加を伴うアップデート(feature update)だ。いくつか新しいものが追加されたが、まずは新しい絵文字から。

すでにAppleは新しい絵文字の一部をプレビュー公開していたが誰もが使えるわけではなかった。魔法使い、妖精、人魚、吸血鬼などの神話上の生物が入っている。ロッククライミングやカーリングといった新しい活動の絵文字もある。

冬に間に合わせるかのように、手袋、スカーフ、トレンチコートなど新しい衣類も見つかった。新しい動物たちや新しい表情も増えた。爆発する頭は私のお気に入りになるかもしれない。

Appleは全部で70種類の新しい絵文字を加え、これでiOSはUnicode 10.0準拠になる。蜂のようにデザイン変更された絵文字もある。

例によって、動物や物を除き、それぞれの絵文字には性別や肌の色によって数多くのバリエーションがある。また今回初めて性的に中立のキャラクターが加わった。

このアップデートには適用率を高める大きな効果がある。多くの人は新しい絵文字を使いたくてiOSをアップデートするからだ。こと絵文字に関してみんな遅れを取りたくないようだ。

別のニュース。Appleは殆どの人がおそらく使っていないであろう細かい機能を復活させた。再び、画面の左端を強押しすると現在のアプリが中断してアプリスイッチャーが出てくるようになった。新たなジェスチャーも追加された。左端を強押ししてスワイプすると、直接次のアプリに移動する。この方がホームボタンをダブルタップするよりずっと効率的だ。

そして、iOSにはバグ修正とセキュリティーアップデートもたくさん入っている。中でも重要なのはKRACK脆弱性が修正されたことだ。すでにiOS 11を使っている人は、このバージョンの方が以前よりよいので今すぐアップデートするべきだ。バッテリー寿命も改善するかもしれない。

iPhoneをアップデートする前にはiCloudかiTuneにバックアップするのをお忘れなく。それから、設定アプリを開き、一般、ソフトウェアアップデートをタップすればよい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook