オンラインショップサービスのBASEがキュレーションモール型のiOSアプリをリリース

手軽にオンラインショップを開設できるBASEStores.jpは共に昨年のリリース直後から店舗を増やし、両者ともに現在は約3万店舗が登録されている。今年4月にStores.jpが段ボール、名刺、ロゴを無料でストア開設者に対して提供すると発表した際には本誌でも取り上げたが、その直後にBASEも同様のサービスを提供するなど、スタートアップ界隈ではこの2つのサービスの競争は話題になることが多い。

そしてBASEは今日、モバイルのユーザービリティの向上のため、iOSアプリをリリースした。アプリはここからダウンロードできる。BASEはデスクトップ版ではストアをまとめて掲載するようなモールはこれまで提供してこなかったが、アプリではカテゴリーごとにいくつかのストアをピックアップして掲載し、買い手側を主に対象ユーザーとしているようだ。

「ファッション」、「ハンドメイド」、「リーズナブル」など7つのカテゴリーを用意し、それぞれ約30店舗がまとめられており、アプリ内からそのまま商品を購入できる。また、ストア開設者の管理画面や出品機能も付いており、ストアの運営もこのアプリから可能だ(アドオン機能のいくつかはアプリからは設定不可)。

BASE代表取締役社長の鶴岡裕太氏によると、今でもトラフィックの約6割がモバイルからで、とりわけソーシャルメディア経由のアクセスが多いそうだ。だから、今まで良いモノを売っていながらソーシャルメディアでアクセスを上手く集めることができなかったストア運営者には嬉しい場となるだろう。

BASEはiPhoneユーザーが多いため、iOSアプリを先行してリリースしたようだが、Androidアプリも近いうちに提供予定だそうだ。

気になる直近のデータだが、店舗数は既述の通り3万以上、月間100万UU(ユニークユーザー)、流通額は月間数千万円で、店舗は1日に約500ほど増えているそうだ。人気のあるストアでは1カ月の売上が400万円から500万円ほどまで成長してきており、この規模のストアは少しずつ増えてきていると鶴岡氏はいう。

プレミアムアカウントでの課金により、すでに黒字化しているStores.jpに対し、BASEは今のところ積極的に収益化には動いていない。将来的には手数料やテーマのプレミアムテンプレートの販売などを考えているようだが、今年はあまり大きくマネタイズはしない方針なのだそうだ。


Google Readerの終了がいよいよ間近。しかしこれはチャンスなのかもしれない

いよいよGoogle Readerが終了となる。悲嘆にくれる人も多いようだ。しかし個人的には悲しいことと思わないし、残念だとも思っていない。

かつては大いにGoogle Readerを使ったものだった。日々、仕事のためのニュースを入手するためのツールとして大活躍だった。Interenet上の動きはReaderによって得ていた。散歩に出かけたり、あるいは寝ている間におきたことを知るのにも、Readerを活用していたのだった。テックニュースに関わるものとして、Google Readerは、確かに、欠くことのできないツールだったのだ。

RSSリーダーが大活躍した時代のことを考えてみる。当時(と言ってもすこし前)まで、ニュースの発生速度というのは今よりも多少ゆっくりとしたものであった。ちょうど、1日に2回届けられる新聞の発行ペースに合わせたような感じで、ニュースが発生していた。そのような時代、Google Readerないし、RSSというものを便利に活用することができていた。RSSフィードのアグリゲーションが「リアルタイム」と扱われる時代だった。そうしたフィードを、後でまとめて読むために、一箇所にまとめておくのにReaderは活用されたのだった。この、後の用のためにまとめておくという使い方は、確かに今でも有益な利用法ではあるだろう。

但し、オンラインでニュースを扱うことを仕事にしている人にとって、いつの間にやらRSSのもたらす「リアルタイム性」は十分ではなくなってしまった。RSSを消化することが、時流についていくのに役立つのだと言い難くなってしまったのだ。Readerは確かに革新的なツールだった。しかしその後に生まれてきたTwitterや、真の意味でのリアルタイム性を備えたツールの登場により、Readerはさほど便利なツールではなくなってしまった。

ニュース消化用としてではなく、不定期に投稿されるブログ記事などを対象とするものと考えれば、Readerは依然として便利なツールであると思う。投稿された記事を一箇所に保管しておくこともできるわけだ。しかし、Readerのようなツールを利用する目的に、「面白い記事を読みたい」ということも加えるのであれば、やはりTwitterなどを活用した方が良いのではないかと思う。そしてInstapaperやPocketに保存しておけば、どのサイトの記事であったかなどと探しまわる必要もなく、保存しておいた記事を全てまとめて読めるようにもなる。また、Twitterを活用することは、記事の選別を行うのにも役立つ。長い記事を読んでみたものの、どうにも役に立たないものであったなどという経験を減らすことができる。また趣味的記事のアグリゲーションツールとしてはThe MagazineやMediumなどのようなものも出てきており、こうしたツールの活用も考えてみると良いと思う。

個人的には、まずReaderを仕事では使わなくなった。2年前のことだ。使うのは仕事以外の時間ということになったのだ。仕事ではなく、個人的に興味のある記事(ゲーム関連等)をReader経由で読んでいた。Readerを立ち上げるのは寝る前ということになった。眠りに落ちる際につけておく常夜灯代わりといった雰囲気もあった。

そして、Readerを起動することはますます少なくなっていく。たまに立ち上げても、目にする記事はTwitterの投稿など、どこかで目にしたものばかりという状況になっていった。iOS上でのReaderアイコンの配置場所もドックからホームスクリーンに移り、そして1年前にはiOSホームスクリーンの、ほとんど見ない場所に追いやってしまうこととなった。もう何ヶ月も起動すらしていない。

Readerが優れたツールであったことを否定したいわけではないし、多くの人がまだ利用してもいる。しかし代替アプリケーションも多く出てきた。インターネットの世界におけるRSSの重要性というのも大きく変化しているように思う。情報収集をReaderの存在に頼りきってきた人にとっては、いろいろと世の中の変化をチェックしてみる好機なのかもしれない。そういう意味で、Readerが消え去るのは残念なことではないと思う。Readerが快適さをもたらしてくれた後に、他に便利なツールや手法が誕生しているのではないかと探ってみるのも良いことだと思う。

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(翻訳:Maeda, H)


位置対応(+屋内位置対応)で緊急時の通知を一斉同報するモバイル向けサービスをGuardlyがローンチ

トロントのGuardlyが今日(米国時間6/27)ローンチするmobile mass notification system(MMNS)(モバイル一斉通知システム)を使うと、緊急時などの警報や通知の一斉同報ができる。AT&Tなどは最近、iOS 6のユーザに緊急警報を提供するようになったが、Guardlyのシステムは送信対象の位置を限定でき、また企業ユーザは屋内測位システム(indoor location positioning(IPS))も利用できる点が新しい。

学校、企業、集合住宅、駐車場ビルなどに会費制でセキュリティサービスを提供しているGuardlyにとって、通知はそのサービス内容の大きな拡充となる。GuardlyのMMNSは最大50万の通知を数秒で送ることができる。だから、相当な大企業でもユーザになれる。また位置対応機能があるので、企業はたとえば特定の現場で仕事をしている連中だけに通知を送れる。Guardlyの協同ファウンダJosh Sookmanの説明では、過去には企業が特定の部門(部、課、事業部、在宅者、等々)にだけ通知を送れるシステムはあった、という。

また、社内の特定の被害区域などだけに通知を送りたいときには、IPSを利用できる。MMNSの通信は双方向なので、通知を受け取った者が救援要請などを送ることもできる。その要請メッセージにはIPSのタグが付くので、場所が正確に分かる。被害者が、助けを得るために必要なすべての情報を、迅速かつ容易にブロードキャストすることもできる。

Sookmanによると、“まず第一の特長は、送信先を選んで情報を送れること。しかし第二に重要なのは、IPSによって屋内の場所までも特定できることだ。だから危険な化学物質の遺漏や火災などがあった場合には、その特定の建物や区域にいる人だけが警報をもらい、アプリケーションを一回タップするだけで救援を要請できる”。

セキュリティプロバイダとしてのGuardlyが、競合他社のRave Mobileなどに比べて有利なのは、IPSを組み合わせた通知/応答サービスは今のところGuardlyだけ、Guardlyが初めてだからだ。

このMMNSサービスはまだベータで、Guardlyの既存のサービスへのアドオンとなる。料金は一律でなくユーザ数がベースなのでリーズナブルだ、とSookmanは言う。また通知を使ったことが単独で課金されることはない。課金は従来どおり、総合セキュリティサービスに対する月額会費のみだ。通知だけを単独で課金すると、利用をためらうユーザが出てくる、というのが、Sookmanの説だ。お金がもったいないので緊急通知をしない、なんてことでは困るから、とSookmanは言う。

また、通知とそれに対する応答はすべて録音されるので、緊急事態にどう対応したかをあとで反省できる。そもそもこのサービスはGuardlyの顧客のリクエストから生まれたもので、需要が最初から顧客側にある。このアドオンの普及のペースと、どんな業種業態で広く採用されるか、それを見守りたい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Facebook、Google PlayのAndroid Beta Programでベータ版を公開

今日(米国時間6/27)、FacebookはAndroid Betaプログラムで新しいFacebookのベータ版を公開した。Google Play上で開始されたAndroid Betaプログラムは正式公開前のベータ版をユーザーがテストし、デベロッパーにバグなどを報告できるようにするプラットフォームだ。

プロダクト・マネージャーのRagavan Srinivasanは「これによってユーザーからフィードバックを収集し、一般公開前にプロダクトが改善できるようにするのが目的だ」と説明する。

Facebookはブログ記事で詳しく説明しているが、サインアップはこちらからできる。参加の手順は次のとおり。

  • Google GroupsまたはGoogle+のFacebook For Android Beta Testers Groupのメンバーに登録する
  • Googleのベータテスト約款に同意する。
  • ベータアプリをダウンロード、インストールして利用する。スワイプすると表示されるバグ・レポートでフィードバックを送信する。
  • ベータテスターのFacebook Groupに参加する(任意だが、強く薦めている)。

FacebookがGoogleのソーシャル・ネットワークを利用してベータテストを行うのを奇妙に感じる読者もいるだろうが、Google GlassのFacebookアプリのように、両者は実務レベルではこれまでもしばしば協力している。.

FacebookはQualcomm、HTC、Ericsson、Sony、Huawei、MediaTekにベータ・アプリを提供している。Facebookのヘビーユーザーは友だちに先駆けて新機能が使えるが、その代わりに多少のバグに遭遇することは覚悟する必要がある。

「新機能を素早く作ってしゃにむに公開してしまう」という初期Facebookの方式は、アップデートのたびにたちまち何百万人ものAndroidユーザーがダウンロードを始める規模になってはリスクが大きすぎることになったようだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


iOS版Digg Readerアプリケーションが、いよいよApp Storeで公開中

Google Readerがシャットダウンしてしまう7月1日がいよいよ近づいてきた。そんな中、RSSが大好きな人々のためのDigg ReaderiOS版アプリケーションがiTunesストアに登場した。Android用アプリケーションの方は、3週間ないし4週間のうちにデビューする予定なのだそうだ。

尚、Digg Readerは単体のアプリケーションとしてではなく、従来のDiggアプリケーションと統合される形でリリースされた。これはDigg.comおよびDigg Readerが補完的に魅力を発揮するようにしたいという狙いによるものだ。たとえばReaderで読んでいるフィードを「digg」することもできるし、それによりDiggに人気コンテンツ情報が集約されることにも繋がるわけだ。

これによりDigg内でコンテンツを人気度順に管理できるようになり、その時点における人気コンテンツを利用者に提示できるようになる。また、特定の期間ないし地域におけるソーシャルサークル内での人気記事の提示なども行えるようになる。これはDigg.comの魅力を大いに高めることになるだろう。Digg Readerから集めた情報に基いて、Digg.comでより面白いエクスペリエンスを提供できるようになる。たとえば、自分でフィードを探してくるのではなく、人気の記事を読むことができたりするわけだ。

今回のiOSアプリケーション版に先立って、少し前にDigg Readerはベータ版としてリリースされている。Google Readerのサービス停止に伴って、Google Reader同様の操作速度と信頼性を提供することがまず最初の目的だ。但し、DiggとしてはGoogle Readerの代替としてのみではなく、Diggによるサービス全体にわたる魅力を高めて、一時期のような影響力を取り戻したいと考えている。現在の運営会社であるBetaworksは昨年Diggを買収してから、Diggに大改造を施している。原型を留めるのはDiggという名前と、有名になったサムアップのアイコンだけと言っても過言ではないかもしれない。これまでのところは改造もまずまず機能しているようで、4月のBuzzFeedのレポートによるとDiggからのリファラルはこの12ヶ月で93%の伸びを示しているのだそうだ。

DiggのGMであるJake LevineはDigg Readerについて次のように述べている。すなわちDigg Readerは「自分のニュースエクスペリエンス向上のために、多くの労力を投入するハイパー・パワーユーザーに使って貰いたいのです」とのこと。RSSフィードを自ら集めてくるユーザーというのは、Digg、Reddit、ないしTwitterなどにおいて、大きく話題になる記事を最初に掘り起こしてくるという役割を担うことも少なくない。そういう利用者にサービスを活性化してもらおうという狙いもあって、DiggはReaderにも注力しているわけだ。

Digg ReaderはGoogle Reader不在となる時代の標準RSSツールとしての地位を狙ったものだが、競合は数多く存在する。たとえばFeedly、Reeder、そしてFlipboardなども競合と呼んで良いだろう。Digg Readerの詳細や、Google Readerなどとの比較についてはこちらにレビュー記事(英文)が投稿されている。

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(翻訳:Maeda, H)


Googleが地球の空から雲を取り除いた―マップとEarthの衛星写真更新

またもテクノロジーが魔術に近いところを見せた。

なんとGoogleが地球から雲を追放したのだ―といってもGoogle Earthの中の話だが(本物の地球から雲を無くすのは止めて欲しい)。今回、Google EarthとGoogleマップの衛星写真がアップデートされ、高精細度かつ雲のない鮮明な地表が眺められるようになった。

Googleが過去の地球を見るために作った Planetary Time Machineの紹介ページによればGoogle は何百テラバイトにも上る地球上のあらゆる場所の複数のバージョンの衛星写真を統合することができるという。同一場所の多数の写真から雲のない写真を作りだしたわけだ。これを地球全体にわたって実行したのだからその計算量は想像を絶する。今や勇敢なる探検者はアーロンの回転椅子に腰掛けたままで世界のどこへでも行ける。

今回のアップデートでは、ロシア、中央アフリカ、インドネシアなどここしばらく更新されていなかった地域の新しい写真が提供されている。

新しい雲のない地球はGoogleマップでも見ることができる。

以下はGoogle提供の新旧写真

パプア島中央部(インドネシア)

サウジアラビア

南アメリカ

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


残念―Windows 8.1のスタートボタンは本当のスタートボタンではなかった

今日(米国時間6/26)の報道には「MicrosoftがWindows 8にスタートボタンを戻した!」という 大見出しが踊っている。ジャジャーン! バンザイ! しかしうっかり信じてはいけない。

Windows 8.1のスタートボタンはわれわれのよく知る以前のスタートボタンではない。 新しいスタートボタンは複数階層をサポートするフル機能のアプリケーション・ランチャーではないのだ。Windows 8.1のスタートボタンは小さいカラフルなアイコンが並ぶ画面、つまりスタートメニューへのショートカットに過ぎない。

新スタートボタンを右クリックするとアプリケーションのリスト・メニューが表示される。これには電源管理、イベント・ビュー、ディスク管理Windowsシェルなどの管理ツールが並ぶ。カスタマイズはできない。

要するにMicrosoftはスタートメニューへのショートカットをスタートボタンと呼んでいる。これではWindows 8の本質的な欠陥の改善にはなっていない。

Windows 8でMicrosoftはユーザー・インタフェースを劇的に変更した。スタートボタンの代わりにアイコンをフルスクリーンに並べたスタートメニューが用意された。これは間違いなく生産性を低下させる改悪だった。新しいアプリを起動するために、いちいち現在の画面を離れてフルスクリーンのメニューを開かねばならない。ノートパソコンでは特に苛立たしいUIだ。

Microsoftは対象となるデバイスとしてタブレットに重心を移そうとしている。 たしかにMetroベースのアプリをタブレットで動作させるならWindows8のUIは適切だ。

しかしわれわれ情報を生産するユーザーにはクラシックなデスクトップが決定的に重要だ。デスクトップでアプリの起動のたびにフルスクリーンのスタートメニューを開かねばならないのはまったくの時間の無駄だ。スタートメニューのショートカットを作ったぐらいではたいした改良になっていない。

私はWindows 8.1でMicrosoftがスタートボタンを復活させるというニュースを聞いてからずっと以前のスタートボタンが復活するものと楽しみにしていた。 Windows 8はよくできたOSでWindows 7よりあらゆる面で機能がはっきり向上している。しかし使い始めてから6ヶ月になるが、仕事の中心はやはりデスクトップだ。そしてスタートスクリーンを見るたびに苛々している。

Windows 8のスタートスクリーンのカスタマイズ・アプリを開発するスタートアップが現れないものだろうか。以前のWindowsのスタートボタンの機能のすべてを魔法のように実現するプラグインならなおよい。私自身で開発を試みたがすぐに飛んでもなく手間を食う作業と分かって諦めた。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Firefox 22安定版リリース―asm.jsとWebRTCをサポートでウェブ・アプリ開発全般にも大きな影響

今日(米国時間6/25)、MozillはFirefox 22リリースした。これはWebRTCプロトコルasm.js JavaScriptサブセットをサポートする最初の安定版Firefoxだ。

Microsoftの場合を除けば、現在、ブラウザのアップデートは日常的ルーチンになっている。しかし今回のWebRTCとasm.jsの追加は今後のウェブアプリの開発のあり方を大きく変える可能性がある。当面Firefoxをターゲットにしていないデベロッパーもこの変化には注目しておく必要があるだろう。

 

ビルトインWebRTCのサポート

デベロッパーはWebRTCを利用してビデオチャットや音声通話、ファイル共有などの機能をビルトインしたアプリを開発することができる。サードパーティのプラグインやソフトウェアを組み込む必要はない。Tokboxを始め多くの企業がWebRTCに社運を掛けている。しかし現在までWebRTCをサポートする有力ブラウザはGoogle Chromeだけだった。今回Firefox安定版がWebRTCをサポートしたことでスタートアップも既存大企業もこぞってこのテクノロジーの利用を始めるだろう。今のところMicrosoftだけがWebRTCとは異なる規格の採用を決めているが、将来Internet ExplorerにもWebRTCが採用される可能性は大いにある。

asm.js

asm.jsもゲームのルールを変える可能性のある重要なテクノロジーだ。われわれが3月の記事で詳しく紹介したとおり、asm.jsはJavaScriptのサブセットで、ウェブブラウザ内でネーティブアプリに匹敵する高速で作動する。MozillaのCTO、BrendanEichは私の取材に対して、「メモリが安全ではないC、 C++のような言語に対して安全なバーチャルマシンを構成できるJavaScript言語のサブセットだ」と説明した。EmscriptenのようなC and C++をasm.js向けにコンパイルできるツールのおかげで、デベロッパーは既存のC、C++プログラムをブラウザ内で安全に作動させることができるようになる。

この新機能はMozillaのBananaBreadゲーム・デモで試すことができる。このデモにはWebGL、Emscripten、asm.js、WebRTCが使われており、ハイエンドの3Dマルチプレイヤー・ゲームをブラウザ内で高速に作動させることができることを証明している。

その他Firexfox 22ではWebGLのレンダリングのパフォーマンスの向上などいくつかのマイナー・アップデートがある。詳細なリリースノートはこちら

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


モバイルアプリが互恵プロモーションと単純広告収入のバランスを決められるサービスAppfuel

Appfuelは、モバイルアプリのデベロッパが、ユーザを増やすことと、収益化とのバランスを図れることをねらっている。

アプリ間のクロスプロモーションはモバイルアプリのエコシステムの重要な要素だが、AppfuelのCEO Andrew Boosは、それをもっとシンプルにしたい、と言う。デベロッパは、自分のアプリに“おすすめアプリ”のリストを内蔵させる。ただしそれらの各アプリについて、リコメンデーションを互恵的にするか、それともそのアプリのおすすめをやって一種の広告料をいただくかを指定できる。Appfuelでは、一斉にどちらかではなく、アプリ個々にその指定を変えられる。互恵と一方的おすすめの割合をスライダーで指定すると、あとの設定はAppfuelが最適にやってくれる。

“デベロッパがやることは、割合を決めることだけだ”、とBoosは言う。“お金か成長かの決断を、うちでは簡単にできるのだ”。

Appfuelには、リアルタイムの分析機能と、デベロッパが自分のすべてのアプリをワンストップでモニタできるダッシュボードがある。また”focus”という機能を使うとデベロッパのすべてのアプリの中で、新しい製品をおすすめできる。

すでにAppfuelを、ゲームアクセラレータのYetiZenや、モバイルゲームのMakeGamesWith.Usが利用している。今日(米国時間6/24)からは、同社のFounders’ Packageにサインアップすると、Appfuelのユーザになったデベロッパは向こう12か月間、同社にマージンを取られずに利用できる。Boosによると、最初は20から30ぐらいのアプリが対象になると思うが、今後はもっと増えるだろう、という。

同社はすでに、アドバイザーたち(WhatRunsWhere.comのMax TeitelbaumやMediaTrustとInternet Media LabsのJivan Manhasなど)やアクセラレータたち(Chinaccelerator、Boost.vcなど)から“6桁の”(数十万ドル)資金を獲得している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ミニタイムマシン登場―Heardは5分前の会話を録音できるiOSアプリ

すでに起きてしまったことが録音できたらよかったのにと思った経験は誰にもあるだろう。子供が始めてしゃべったとき。「重要な書類だ。10分以内にここに送れ」と上司に命じられたメールアドレス。そういう音声を後から自由に呼び出せたら便利だ。

iOSの新しいアプリ、Heardはそれを実現しようとする。Heardはユーザーの周囲の音声を常時録音し、バッファーに最近の5分を保存する。

ユーザーがHeardを立ち上げるとiPhoneのマイクを通じてただちに録音が始まる。そのまま録音を続けただけではでは膨大なゴミ情報の山ができてしまうので、Heardは直近の5分だけをバッファに録音し、あふれた分は自動的に消去される。

ユーザーが何かを記録しておく必要があると気づいたら、アプリのボタンを1回タップするだけでよい。最新の5分の音声が保存され、バッファはクリアされる。。Heardはバックグラウンドでも録音を続ける。この場合にはRECORDINGという赤いバナーが画面のトップに表示される。

保存された録音は一部を切り出して名前やタグを付けてメールに添付したりFacebookで共有したりできる。

Heardは先週末にローンチされたばかりで、現在フリーミアム・モデルをテスト中だ。無料版のアプリは過去12秒分を録音できる。あまり長い時間ではないがアプリの動作の理解するには十分だ。アプリ内から1.99ドルを支払うとバッファ容量を拡大するアプリが購入できる。

ただしアメリカの一部の州では録音の対象全員の承諾を得ずに会話を録音すると面倒な法律問題に巻き込まれる恐れがある。

HeardはApp Storeで無料で公開中だ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


誰もが思い当たる「スマホ・フォトグラファー」の振る舞いを歌にしてみた

何か、人と出会ったときの話題を探しているのなら、このページがまさにそれだ。もう他をあたる必要はない。

CollegeHumorの投稿した有名ロックバンドのパロディ曲(NickelbackによるPhotographのパロディ)があまりに秀逸なのだ。元の曲でモチーフとして使われていた「写真」を「Instagram」にすることで、非常に「オモシロイ」曲になっている。

注意:後半の方に、いくつか仕事中には相応しくない単語が出てくるところがある。それは困るという人のために、College Humorが字幕をつけてくれている部分もあるので、音声なしでも映像と字幕で楽しめるのではないかと思う。

と、このまま書いていると内容の説明もしてしまいそうだが、それはやめておこう。動画をレビューすることが目的というわけではないのだ。とりあえずメインテーマだけを言っておくと、登場する男女(ボビーとスージーとでも名付けよう)2人が、音楽の力を借りてInstagramの魅力をアピールするものだ。

出てくるスージーはInstagramファンらしく猫写真や自分撮りを楽しむ。ボブの方もやはりモバイルフォトグラフのファンらしく、食べ物や足写真、あるいは飛行機の写真などを撮りまくっている。

スージーについてもボブについても、きっと「あの人がモデルなのでは?」と思う人物がいるかもしれない。

とりあえずはムービーを見て笑ってしまおう(訳注:ムービーがうまく読み込めないことがあるようです。下のムービー画面に「Loading」が表示されている際はリロードしてみてください)。

CollegeHumor’s Favorite Funny Videos

(訳注:去年の記事ですが、ムービーがあまりに面白いので、今頃になって訳出してみました)。

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(翻訳:Maeda, H)


ビデオ投入でInstagram上でのエクスペリエンスは悪化。ぜひとも選択的ストリームの導入を!

先日の記事はご覧になっただろうか。Instagramには1億3000万もの利用者がいるのだそうだ。

Instagramは、その利用者を失おうとしているのではなかろうか。Instagram Videoの導入は、映画「プリティ・ウーマン」風に言って逃した魚は大きいという結末に繋がりそうな気もしている。

Instagramというのは、他のどのソーシャルネットワークと比較しても「消費」傾向の強いサービスだ。「写真を撮る」ためのサービスだと思っている人も多いだろうが、「撮る」人よりも、それを「見る」人の方がはるかに多い。

利用者がどの程度の割合で写真を撮り、そしてどのくらいの人が写真を見ているのかという、正確な統計データが公表されたことはない。先日リリースされたデータから、その割合を伺うことができる。これまでに登録された写真の数は60億枚だとのことだった。サービスを開始して3年少々に過ぎないことも考えれば、これは相当に大きな数字だということができる。

しかし、Instagramは既に1億3000万の月間アクティブユーザーを抱えるサービスでもある。これらの利用者の中には数百枚ないし数千枚の写真を公開した人もいるだろう。一方で数枚程度しか公開していない人もいて、個人ごとにばらつきがあるのは当然の話だ。それは理解しつつも強引に平均をとってみると、利用者毎の平均投稿写真数は46枚ということになる。

但し、Instagramのアナウンスによれば、写真に対して付される「いいね」の数は1日あたり10億件にものぼるそうだ。これを利用者当たりの数字になおすと、月間230回「いいね」を付けていることになる。

先にも書いたように、数千枚の写真を投稿する人もいれば、ごくわずかしか投稿しない人もいる。昔からInstagramを使っている人もいれば、つい最近になって使い始めたという人もいるだろう。目にする写真のすべてに「いいね」を付けている人もいれば、なかなか「いいね」しない人もいるだろう。しかしいずれにせよ、投稿する写真の枚数よりも、閲覧ないし「いいね」する枚数の方が遥かに多いことは間違いない。

そして、これこそInstagram利用方法の本道であると思うのだ。すなわち、いろいろと写真を見て回って、気に入れば「いいね」をクリックしてみるというスタイルだ。そういう楽しさこそ、多くの人がInstagramに求めているものだと思うのだ。日々の中で、ちょっとした時間に味わう幸せのひとときといった具合だ。新機能の導入は、多くの人の楽しみを奪い去ってしまうことになったと思う。

サービスを開始して3年、内部にはビデオをやりたいという声もあったようだが、写真に専念してやってきた。

そもそもInstagramは、モバイルフォンの低機能カメラで撮影した無様な写真をなるべく綺麗な見せかけでシェアしてみようというものだった。そして大ヒットとなった。以来、モバイルカメラの性能も向上し、そして撮影が一般的となって、撮影者の技術も向上していった。そこに見えてきたのが「ビデオ」という新しいフロンティアだ。

Instagramとしては、写真のケースと同様に、市場がホットなうちに参入を果たしたいという考えだ。ロークオリティなビデオにエフェクトや手ブレ防止を施して、簡単に共有できるようにしようというわけだ。大ヒット間違いなしと考える人もいる。

しかしここで改めて考えて欲しいのが、Instagramは作成ツールとして人気を集めているわけではないということだ。フィルタで加工したり、おしゃれなスタンプをつけて公開できる写真共有サービスはたくさんある。しかしそのいずれも1億3000万もの利用者を獲得してはいないのだ。大量の写真がストリームに流れてくることもない。Camera+やLineを使って写真の加工を行うことができる。しかしInstagramと同じような楽しさを感じることができるだろうか。できないと応える人が多いと思う。

Instagramには、写真を閲覧していくときにこそ感じる大いなる楽しみがあった。しかし今回のビデオ機能の追加により、自らの魅力を大いに減じてしまうことになるのではないかと思うのだ。

魅力を減じてしまうだろうと考える理由のうち、いくつかは対処可能なものだ。たとえば組み込まれてしまったバグなどはなくすこともできる。たとえば、ネットワークの状態がよくないときにInstagramにVideo(たとえばVinstagramなんて呼び方はどうだろう?)があると、読み込む前にスクロールしていくことになるだろう。しかしそのようなとき、ビデオの読み込みが完了すると、そのビデオが既に画面上に表示されていないにも関わらず、音声付きで再生されてしまうのだ。

そうした問題がないにしても、しかし動画がより大きなデータ量を必要とすることには違いない。確かに現在は、多くの人のAndroidないしiOSデバイスはLTE接続を利用していることだろう。しかしもっと遅い速度でネットワークに繋いでいる人もいる。また、どうにも速度の遅いWiFi環境を利用する場合もある。常に快適な通信環境を利用できる保証など、どこにもないのだ。

これまでのInstagramなら、表示するのが写真だけに限られていたために、ネットワーク環境が問題になることも少なかった。

公衆回線もWiFiも、ともに利用できない状況でもない限り、ストリームに流れる写真を眺めて楽しむことができた。ときにアップロード出来ないことはあったかもしれないが、それでも「いいね」をクリックするようなことまでできなくなるということはなかった。

しかしビデオ機能導入により、閲覧して楽しむのにも時間がかかるようになってしまった。個人的にはLTE環境でiPhone 5を使っているが、それでも時間がかかりすぎるようなことが何度もあった。そのような場合、場所を変えてネットワークの様子を見るとか、あるいはWiFiに切り替えるというようなことをしたりはしない。単純にInstagramを終了してしまう。

Instagramは写真の投稿も閲覧も簡単に行えることがウリのひとつだったはずだ。しかしVinstagramになって、少々ハードルが上がってしまったように思う。

問題はネットワーク接続絡みのもののみではない。コンテンツについても問題だ。言うまでもないことだが、Instagramに投稿される写真の全てが美しい、面白い、興味深いものであるわけはない。しかしトリミングやフィルタのおかげで、まずまず見られるものに仕上がっていることが多い。

また、写真というのは慣れてくればそこそこに撮れるようになることもある。根気強く狙えば、まさにベストと言える瞬間をカメラに収めることができたりもする。最初はうまく撮れなくても、何度か撮ってみるうちに、なかなかのものが撮れることがある。そんなときには、うまく撮れたものだけを公開すれば良いわけだ。

しかしビデオとなるとそうもいかない。最大で15秒もの間、魅力的なシーンを映しださなければならないのだ。確かにInstagramにはCinemaと呼ばれる仕組みが有り、手振れを補正してはくれる。また13種類のフィルタも搭載されている。しかしそれでも「どうしようもない」レベルのビデオになってしまいがちだ。

Instagramの投稿者たちが、人の注目しそうなものではなく、つまらないものばかり撮っているにしても平気だ。つまらない食事、コーヒー、ビール、ペット、飛行機の窓からの風景、ときには自分の足ばかり写している人もいる。そうした写真や、道端の鳩などの写真が表示されれば、どんどんスクロールしていけば良いのだ。ただ、隅の方にビデオであることを示すアイコンが表示されると、つい待ってみたくなるのが人情だと思う。何か面白いVinstagramが表示されるのではないかと期待してしまうのだ。

しかしその期待が満たされることはほとんどない。

人々は新しいInstavids(こんな呼び方も良いかもしれない)の魅力を引き出そうといろいろと試してみているところだ。それで今のところはつまらないものばかりが流れているということもできよう。かくいう自分自身もつまらない動画を流している。これまでに2本の動画を流したが、今は後悔している。申し訳なかった。

おそらくは練習を重ねて、上手なビデオを撮ることができる人も増えてくるのだろう。これまで同様に食べ物撮りを練習して、そこそこのクオリティのものが流れてくることになるのだろうと思う。

しかしもしそうなっても、個人的にはInstagramを起動するのに躊躇ってしまうようになると思うのだ。無駄な時間がかかってしまうことになるからだ。

Instagramはそもそも時間を消費するアプリケーションだ。開いてみるのはレストランでオーダーが届くのを待っている時間だったり、トイレでしゃがんでいるときだったり、あるいはちょっとした休憩時間であることが多い。ここに読み込みにも閲覧にも時間のかかるビデオがやってきたわけだ。15秒などさほど長い時間ではなかろうという人もいるだろう。しかし写真を見るのには0.5秒もかからない。いろいろな意味で長い時間を必要とするようになり、Instagramはもはや「隙間時間」に利用できるアプリケーションではなくなってしまった感じだ。

覚悟を持って時間をつぎ込むアプリケーションになってしまったと思うのだ。

Instagram Videoが全く下らないというつもりはない。TwitterのVineも非常な人気を集めている。Facebookは、ソーシャル部門で人後に落ちるつもりはないようで、今や「ソーシャル」にビデオも含まれる状況とはなっている。したがって、Vineの人気をみたからにせよ、あるいは以前から計画していたからにせよ、ビデオサービスを始めること自体は良いと思うのだ。

但し、Instagramには1億3000万もの利用者がいる。しかしうまくいっているものに手を加えるなという言葉もある。Instagramの提供するエクスペリエンスに手を入れてしまうのは非常にリスキーなことだと思う。ただ、対処のしようはある。

たとえば、勝手に名付けているだけだが「フィルターストリーム」を導入してはどうだろう。ストリームに流れてくるものを、写真だけ、Vinstagramだけ、あるいは両方というように設定できるようにするのだ。世の中にはDivvyのように写真関係のストリームをアグリゲートするアプリケーションがある。自分が見たいフィードを自分自身で選ぶことができるものだ。Instagram自身が、そうした仕組みを導入して悪いわけがない。

そうした仕組みが導入されるまで、少なくとも個人的にはInstagramの閲覧頻度を下げることになるだろう。これまでInstagram上で交流してきたみなさん。こちらからの「いいね」が減っても気を悪くしないようにお願いしたい。

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(翻訳:Maeda, H)


Timehop、非オンライン写真の取り込みを狙って、Mac及びPC用の同期ツールをリリース

あっという間に過ぎ去っていく時間の流れの中で、Timehopは過去を覚えておくためのよすがを提供してくれるサービスだ。このTimehopが、情報の取得元をソーシャルネットワーク以外にも拡大する大きなアップデートを行った。MacおよびWindows版のクライアントであるTimehop Syncをリリースし、これを使って手元の写真およびそれに伴う思い出をTimehopにアップロードできるようになっているのだ。

覚えておいでだろうか。Timehopは「1年前に行ったFoursquareでのチェックイン情報をメールで送信する」というハッカソンプロダクトだった。当時の名前は4SquareAnd7YearsAgoというものだった。以来、紆余曲折を経て、今日の形となっている。2012年初頭に、名称をTimehopに改変している。そしてFoursquareのチェックイン情報のみでなく、Foursquareへの投稿、タグ付けされた写真、Twitter、およびInstagramの投稿もサポートするようになった。そしてメールサービスとしての実態をウェブサービスに切り替えようとしたもののうまくいかなかった。その経験から、「モバイル」こそが進むべき道であろうと理解したのだと、共同ファウンダー兼CEOのJonathan Wegenerは述べている。利用者に届けられたメールも、半分以上はiPhone上で開かれているとのことだ。

正確な利用者数は教えてもらえなかったものの、iPhoneアプリケーションの投入で利用頻度は大いに上がり、利用者あたりの共有数は20倍に増加したのだそうだ。

「利用者の方々は、まさにモバイルを使っているときにこそ“共有したい”という気持ちになるようです。Timehopのコンテンツをデスクトップで閲覧しているようなときは、どちらかと言えば“情報消費モード”になるようなのです」とWegenerは述べている。

Timehop Syncを提供することにより、さらに「共有」したくなるデータを数多く投稿してもらおうと考えているわけだ。

Wegenerは言っている。「個人的な話をすると、デジタル写真を撮るようになって13年になります。30000枚程度撮った写真のうち、300枚ほどをFacebookやInstagram、その他のソーシャルネットワークに投稿しているとおもいます。しかしほとんどはどこにも登録せず、ただローカルなハードディスクにのみ保管されているのです」。

「写真を撮るという行為は、たいていの場合、その写真を後で見返すことを目的として行われるものです。しかし、実際のところはなかなか振り返ってみることが少ないというのが現状でしょう。多くの写真は整理されておらず、iPhotoを起動して30,000枚もの写真を振り返ってみるのはあまりにも時間のかかる作業になってしまいます。それで、未来永劫見ることのないものを記録するという矛盾した行動になってしまっているのです」。

こうした中で、Timehopは「去年の今日」や「一昨年の今日」などを振り返るサービスを提供していて、それにより、利用者に過去を振り返るきっかけを提供している。利用者に、ちょっとした驚きを提供するためにも、ぜひとも非公開の写真も提供できるようにしたいと考えているわけだ。

デスクトップクライアントの使い方は簡単だ。ダウンロードしてインストールすると、Timehopとの間で写真の同期作業が始まる。デフォルトではMacおよびWindowsの写真用フォルダ内と、MacのiPhoto写真を同期するようになっている。もちろん、他のフォルダを追加することもできる。

どの写真をアップロードするか、個別に設定することはできない。しかし同期された写真は明示的に他人と共有しない限りはプライベートとして保管されることとなる。さらにTimehopでは便利な機能を備えている。ひとつは重複写真は1枚だけアップロードするようにする機能と、スクリーンショットのように「思い出」と関連しなさそうな写真を除く機能だ。尚、近い時間帯に撮影された写真枚にまとめられるようにもなっている。

Timehopは、iPhoneアプリケーションで実現しているようなモバイル環境のエクスペリエンスに一層注力していく考えだ。但し、Android等の利用者に向けて、メールによる通知サービスも続けていくことにしている。Wegenerによれば、Timehopのサービスは現在まさに成長中で、なかなかiPhoneとAndroidに対して同じサービスを提供できるようにはならないのだとのこと。

Timehop Syncのクライアントアプリケーションはこちらからダウンロードできる。

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(翻訳:Maeda, H)


Instagram、ビデオ機能リリース後24時間での動画アップロード本数は500万本

Instagramがビデオ昨日を発表して、タイムラインには自分撮り動画(および自分撮り・撮り動画)やランチ動画が一気に溢れかえることとなった。膨大な数の投稿動画を見る限り、新しくリリースしたビデオ機能は大歓迎で迎えられているようだ。

実は成功ぶりを示す数値も公開されていて、そこから、どのくらいの「歓迎ぶり」なのかを見ることができる。

その数値とはつまり、アップロードされたビデオについてのものだ。ビデオ機能を発表してから24時間で、500万本のビデオが投稿された。初日として、驚くべき数字だと言えよう。但しInstagramには1億3000万の利用者がいる。もし投稿された動画がすべて異なる利用者から投稿されたと考えても(もちろん実際はそうではない)、新機能を使ったのは未だ3.8%程度ということになる。これからさらに多くの人が利用することになるだろうと考えられる。

ちなみにビデオに対応した最初の8時間で、1年分にも匹敵するほどのコンテンツがアップロードされたのだそうだ。

面白いことに、トラフィックが最大になったのはリリース直後ではなかったようだ。発表から数時間、マイアミ・ヒートがNBAファイナル第7戦に勝利したときがピークタイムだったのだそうだ。1分間に40時間分ほどの動画がアップロードされたとのこと。

比較のため記しておくと、1300万人の利用者を抱えるVineでは、これまでの数値を計算すると1日に100万本のビデオが共有されているのだそうだ。

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(翻訳:Maeda, H)


どこがどう違う?―InstagramビデオとTwitterのVineを詳細比較

Instagramは先ほどのプレスイベントで15秒のビデオ機能を発表した。 Instagramお得意のフィルターに加えてアプリにはイメージ・スタビライザーを内蔵しており、ある程度の編集も可能だ

これはTwitterのVineにどんな影響を与えるだろう? 両者の違いは? 2つのプラットフォームを詳しく比較してみよう。

撮影

まず長さが違う。

Vineのビデオは最長6.5秒だ。TwitterとVineの開発チームはこの長さに決定するまでに多大な調査研究を行ったという。ビデオの制作者はこの短いビデオで一つのストーリーを作るためにクリエーティブに考えることを要求される。いかにもTwitterらしいアプローチだ。これに対してInstagramビデオは15秒だ。Vineに比べて2倍以上長く、制作者にとってはだいぶ余裕がある。

Instagramは編集できる。

どちらのプラットフォームも個別のクリップを複数つないでいくことができる。しかしInstagramビデオの場合は、最後に撮影したクリップを削除することができる。ただし最後から2番目のクリップを削除したいと思ったら、まず最後のクリップを削除しなければならない。つまりユーザーはその時点で最後に最後に撮影したクリップだけを削除できる。

これに対してVineは全体を削除してやり直す以外、まったく編集できない。 しかしVine側では最近、複数の作品候補を作れるようになると予告しているので、Vineももう少し自由度が増すようだ。

VineもInstagramも既存のビデオのインポートはできない。あくまでアプリ内で撮影することが要求される。ただし両者とも撮影されたビデオはただちにカメラ・ロールに保存される、後日の利用が可能だ。どちらのプラットフォームも自由にフロント・カメラへ切り替えることができる。

Instagramはフィルターを内蔵している。ビデオと写真で共通に利用できる新しいフィルターが13種類追加された。Vineにはフィルターはなく、近い将来提供される可能性も低いだろう。

プレスイベントで会場から驚きの声が上がったのが Instagramビデオ・アプリの画像安定化機能だった。ソフトウェア方式の画像スタビライザーで、 画面の揺れを相殺する方向に画面をトリミングするため画質は多少犠牲になる。しかしInstagramが想定するカジュアルな利用法からすればほとんど問題にならないだろう。今のところVineにはこのような機能は知られていない。

共有

制作されたビデオの共有オプションではInstagramの方がVineよりやや範囲が広い。Vineの共有先はFacebookとTwitterのみだが、InstagramビデオはFacebook、Twitter、Tumblr、Flickr、foursquareに投稿でき、メールでも共有できる。〔Vineビデオにはサードパーティーサイトへのエンベッド機能があるが、Instagramビデオにはない。〕

どちらのプラットフォームでも制作者は位置情報を含めることができる。ただしInstagramには「フォトマップ」機能があり、ユーザーが地図からビデオを選ぶことができる。

再生

ビデオも写真と同様に正方形なのでInstagramのストリームの見た目は基本的に変わらない。どちらのプラットフォームもビデオは自動再生される。ただしInstagramの場合は再生開始までに2秒のバッファリング時間がある。Vineの方が再生開始は早い。

もう一つ大きな違いは、Vineのビデオは自動的にループするが、Instagramビデオは再生後停止する。Vineのビデオの見た目はGIFに近い。Instagramのビデオはもっと伝統的なビデオ・クリップに近いようだ。

さて?

この2つのプラットフォームの市場での競争の結果がどうなるか注目だ。いずれにせよ、Vineに加えて今度はInstagramのビデオがインターネットに大量に溢れることになる。大きなカップにポップコーンを用意して楽しもう。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


動画をサポートしたInstagram、現在の登録写真数160億、利用者数は1億3000万人

InstagramのKevin Systromは、世界中の情報をリアルタイムに共有していくためのツールをアナウンスした。Instagramの対象をビデオにまで拡げることとしたのだ。結局、プレスイベントの内容は、TechCrunchで最初に伝えた通りのものであったわけだ。

尚、新機能のアナウンスと同時に、現在のInstagramに関わる数値についても報告があった。曰く、利用者数は1億3000万を数え、共有されている写真は160億にのぼるのだそうだ。また「いいね」の数も10億に達するのだとのこと。利用者については4月のアナウンス時点では1億に到達したとなっていた。すなわちほんのしばらくのうちに3000万の利用者を上積みしたことになる。

ちなみに、今回のアナウンスも「発表数値」に加えておこう。Instagramでは「15秒間」のビデオが利用できるようになり、ビデオには「13種類」のフィルタが適用可能となっている。思い起こせば、Instagramは当初よりフィルタ機能により人気を集めてきた面もあった。すなわち、Instagramは相変わらず私たちに馴染み深いInstagramであり続け、そして面白いものを見せてくれる存在であるわけだ。「コンテンツが動く点が従来と少し変わるところです」とSystromは言っている。

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(翻訳:Maeda, H)


Instagram、13種類のフィルタを搭載した15秒間ビデオの共有サービスをアナウンス

しばらく前にFacebookにより10億ドルで買収された、人気写真共有サービスを提供しているInstagramが、サービスの範囲を写真以外にも拡げることとなった。

メンローパークにあるFacebookの本社で行われたプレスイベントにて、Instagramの共同ファウンダー兼CEOであるKevin Systromがビデオの共有機能を発表したのだ。名前はシンプルに「Video On Instagram」というものだそうだ。サービスを使って15秒間の動画を作成することができるようになっている。

プレスイベントはまだ行われている最中であり、詳細はまたこれからアナウンスされることになっている。

ともかく、今回リリースした動画共有機能が、多くの人に影響を与えることは間違いない。Instagramは現在、月間で1億3000万もの人にリーチしており、利用者はこれまでに160億枚の写真をシェアしてきている。アプリケーションのエンゲージメントは非常に高いレベルにある。たとえば日々、10億を超える「いいね」が投稿されつつある。

今回のアナウンスは、TechCrunchのスクープが結局正しかったことを意味する。「ビデオ版Instagram」の地位獲得に多くのスタートアップが名乗りをあげていたが、ついにその戦いにも決着がつくこととなるわけだ。

Instagramの共同ファウンダーであるKevin Systromは以前から、ビデオを取り込むことはあり得ると話をしていた。しかしビデオ機能を実現するにあたっては、写真の場合とはまた異なった難しさと対峙せねばならないとも語っていた。昨年秋に行われたVergeでのインタビューでは、写真と同じような仕組みでビデオサービスも始めれば良いのではないかと質問されていた。Systromは、ビデオサービスを導入するにあたっては、データ処理速度と閲覧にかかる時間をしっかりと考慮しておかねばならないと述べていた。面白いビデオを作ることも、またそれらを閲覧することも、写真の場合とは大いに異なるものであると認識していたわけだ。おそらくはFacebookのリソースが利用可能になったことで、Instagramも動画にチャレンジする準備が整ったということなのだろう。

今回の発表は、FacebookとTwitterの間の争いをより激化させる方向に働くのは間違いないだろう。既にご存知のことと思うが、Twitterの方は昨年、ビデオ共有サービスのVineを買収し、Twitter社としてのサービスを提供してるところだ。Twitterも、本日のアナウンスがInstagram上で動画サービスを提供するものであることを察したのか、Vineに新しい機能を追加してアナウンスしている。

本日のイベントについての招待状が送付されて以来、いったい何が発表されるのかについて、いろいろな憶測がなされていた。そんな中、TechCrunchのIngrid Lundenがビデオサービスのリリースをスクープしたのだった。今月末にGoogle Readerサービスが停止されることもあって、あるいはRSSリーダーがリリースされるのではないかという話もあった。しかし、少なくとも本日のところは、RSSリーダーについての話は出てきていないようだ。

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(翻訳:Maeda, H)


気象情報はWazeの次に買収の対象になりそうなクラウドソース・サービス

Wazeが10億ドルでGoogleに買収されたとことは、有用なクラウドソースのデータをリアルタイムで大量に収集することに成功したスタートアップには同様のエグジットの可能性があることを強く印象づけた。

カーナビ用の交通データほどその応用の成果が直接的ではないものの、次に大きな可能性がある分野は気象情報だ。クラウドソースを利用して地上の正確な気象状況をピンポイントで収集し、予報や共有に役立てようとするアプリがすでにいくつか存在する。

カナダのモントリオールのスタートアップ、SkyMotionもその一つだ。最近v4.0がリリースされたが、このバージョンではクラウドソースで気象情報が共有できるだけでなく、その情報を企業が利用できるAPIもサポートされた。企業はSkyMotionのユーザーが投稿する気象データをリアルタイムで自社のアプリやウェブサイトなどで利用できる。通常の気象情報が特定の観測地点から情報だけをベースにしているのと異なり、多数のSkyMotionユーザーからのリアルタイムの天気情報には大きな価値がある。

SkyMotionによれば20万人のユーザーが天気情報を投稿している。アプリをダウンロードしたユーザーの50%以上が実際にアプリを使い始め、65%のユーザーが月間15回から200回も天気を投稿する。現在アプリのダウンロード総数は50万回弱で、このペースなら今年中に100ダウンロードが達成できそうだという。

クラウド気象サービスに挑戦しているのはSkyMotionだけではない。ポルトガルのスタートアップが提供するWeddarもクラウドソースの気象サービスだが、人間的な要素を取り入れているところがユニークだ。Weddarでは下のスクリーンショットのように天気を「凍える、涼しい、ちょうどよい」などと感覚で報告する。アプリを開くとヨーロッパ各地の現在の天候が一目でわかる。

クラウドソースの気象情報には大手のインターネット企業も強い関心を示している。天気予報はそれ自体で訪問者に対するサービスになるだけでなく、地図や交通状況など他のローカル情報と組み合わせることである特定の地点の正確な環境をリアルタイムで特定できる。これにはショッピングや広告の価値を大きく改善する役割が期待できる。天気は一般消費者の消費パターンに大きな影響を与えるし、したかがってマーケティング、広告にも本質的に関連してくるわけだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


カナダのスタートアップがAndroid向け高速ソフトウェア・キーボード、Minuumを発表

カナダのトロントのスタートアップ、Whirlscapeが開発中の革新的でスーパー・シンプルなソフトウェア・キーボード、Minuumが話題になっている。このプロダクトはIndiegogoで資金を調達し、Android向けベータ版のリリースに漕ぎ着けた。Indiegogoの出資者もその成果を実際に試してみることができるようになった。

上のデモビデオでこのアプリの動作の概要は分かるだろう。キーボードは標準的なQWERTYレイアウトを一行に圧縮したもので、目的のキーの付近のキーをタップしていくと候補の単語が表示される。

非常に不正確な入力から高い確率で正しい候補が表示されるところがセールスポイントだ。スワイプすると次の候補が表示される。デフォールト状態ではスペースバーも表示されない。ともかくシンプルさを最優先したUIだ。ジェスチャーで、大文字、数字、記号など各種のキーボードに素早く切り替えることができる。

WhirlscapeはこれまでIndiegogoで8万7000ドルを調達した。今日(米国時間6/18)、このベータ版が1万人の出資者に届けられた。前回の出資のチャンスを逃した読者はMinuum.comを訪問して次回の資金調達ラウンドに申し込んで次のバージョンを入手することができる。Whirlscapeは今年中のリリースを目標にウェアラブル・デバイス向けのSDKも開発中だ。 また Minuumは理論的にはThalmic’s MYOのようなモーション・コントローラーとも協調して作動するようにできるはずだ。

最近さまざまな新しいソフトウェア・キーボードが現れている。モバイル・ユーザーは依然として効率的な新しいキーボードを求めている。Minuumのユニークなアプローチに対するユーザーの反応に注目したい。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


スクープ! Facebook、6/20のイベントでInstagramにVine風のショート・ビデオ共有機能を追加との情報

Facebookが今週予定しているプレスイベントの内容についてわれわれは取材を続けている。ニュースリーダー・アプリが発表されるという噂を聞いたが、どうやらこの情報は間違っていたようだ。情報源によれば「6月20日〔日本時間21日〕のイベントでFacebookは人気の写真共有サービス、Instagramに短いビデオを投稿できるようにする」という。Twitterの6秒のビデオ共有機能、Vineに触発されたものに違いない。

Facebookの20日のイベントについては、なぜかコーヒーカップの底のシミの模様を印刷した招待状が郵便で送られてきた。これもある種の煙幕だったのかもしれない。

もっとも、3週間ほど前に、Matthew Keysが「Instagramで5秒から10秒程度のビデオ共有機能が社内テストされている」という記事を書いていた。ただしその時点では一般公開のスケジュールについてはまったく不明だった。

TwitterのVineを始め、Viddy、Cinemagram、Socialcamなどソーシャル・ビデオ共有サービスが急速に人気を得ている点から、Facebookもビデオ機能をサポートするする必要があるのは明らかだった。

6秒のビデオを独自のサイトとTwitter、Facebookに投稿できるVineアプリはこの1月のリリース以来急速に普及している。当初はiOSアプリだけだったが、今月に入ってAndroid版が登場したのを機にVinのトラフィックは劇的に増加し、TwitterではInstagramの写真を抜くまでなっている(下のグラフ)。

もちろんこの点については、VineのビデオがTwitterのサイト内で表示されるのに対してInstagramの写真はインラインで表示されなくなったことも影響しているだろう。

一方で、Instagramにビデオ機能を取り入れるのはビデオが広告媒体としてきわめて魅力的だという理由もあるだろう。もちろんInstagramは現在広告を表示していない。実際Facebookは去る12月にサービス約款を改定した際、強い反発を受けて改定を取り下げて謝罪する破目になった。Facebookの最近の四半期決算の電話記者発表lで、CEOのマーク・ザッカーバーグは「大手広告主はInstagramでの広告に強い関心を示しているが、当面このサービスに広告を掲載する計画はない」と述べた(ただしInstagram自身はすでにブランドにとって重要なPRプラットフォームとなっている)。

また現在の1億人というInstagramのユーザー数は、Facebookが本格的な収益化を図るにはまだ規模が十分でないのだという考えも成り立つ。ビデオ機能の追加は将来の収益化を可能にするレベルに新規をユーザーを獲得するにも有効だろう。

われわれの取材に対しFacebookはコメントを控えた。

写真ripleyb、Instagram

取材協力: Josh Constine

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