東南アジアの技術メディア企業E27が220万ドルを調達

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シンガポールに拠点を置くメディア企業E27が300万シンガポールドル(220万米ドル)でシリーズAラウンドをクローズした。難しい時期を乗り越えた同社は、技術関連に特化したニュースサイトとイベント事業の再開発を目指す。

E27は、過去にもシードラウンドで調達を行っており、直近では昨年の夏に65万ドルを調達しているが、ここ1か月ほど新たな資金調達の話が持ち上がっていた。今回の発表は、それぞれ初期段階にある技術に従事する新しい投資家グループからの調達をE27が認めた格好だ。今回のラウンドのリードインベスターは中国拠点のTechTemple Groupであり、ほかにはこちらも中国のLinear Venture、インドネシアのConvergence Ventures、さらにシンガポールからはVenturecraftとベンチャービルダーの Spacemobの2社が参加した。

東南アジアでは、E27はニュースサイトe27.coと、長年開催されているEchelonのイベント事業で知られている。2007年創立の同社にとって、昨年レイオフやリストラを行うなど厳しい1年となった。しかし、新たに資金を調達したことでE27の共同創立者でCEOのMohan Belani氏は、全社的に新しい人材を獲得し、編集チームとイベントチームを拡大するほか、求人情報サービス、Crunchbase型のデータベース、サードパーティがバンドル化した製品を販売可能な「マーケットプレイス」などの新規事業も展開する計画を明かした。

「目的とするのは、メディアのみに限られない環境的なプレイヤーです」と、Belani氏は電話インタビューの中で語った。「当社にとってメディアは最初の足掛かりでしたが、会社が成長するにつれ課題も変化することがわかりました。E27のデータベースとマーケットプレイスが合わされば、より大きなコミュニティにサービスを提供できます。さらにイベント事業と組み合わせることで、オンラインとオフラインをバランスよくとり合わせることもできます」

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Belani氏によれば、E27は新しい投資家たちとかなり直接的にやり取りをする予定であるといい、TechTemple Groupと提携して中国でコワーキングスペースやインキュベーションサービスなどの、スタートアップを支援するさまざまなサービスを提供するイベントを開催したり、初期段階での投資に注力するConvergence Venturesとインドネシアでイベントを開催することが示唆された。同様に、ほかの投資家にも専門分野でのタイアップの可能性があるという。

「特に注力するのは、イベント事業とオンライン事業です。また、最もなじみが深く、得意としていることから東南アジアのマーケットに重きが置かれる予定です」と Belani氏は付け加え、中国やインドの技術コミュニティが東南アジアのポテンシャルに対する関心を強めている点に言及した。

E27にとって強力なライバルとなるのが、同じく編集事業とイベント事業を手掛けるTech In Asiaだ。Tech In Asiaは現在までに400万ドルを調達した昨年のラウンドを含む700万ドルを調達しており、Y Combinator出身のアジア向けのCrunchbase型の分析サービスであるTechlistなどの事業に70名以上が従事している。これら2社に加えて、東南アジアには技術ニュース専門ブログとしてDigital News AsiaDeal Street Asiaがある。

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(翻訳:Nakabayashi)

WWDC 2016でApple、iOS 10を発表―過去最大のアップデート

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今朝(米国時間6/13)開幕したWWDC 2016カンファレンスで、AppleはiOS 10を発表した。その名の通り、iPhoneとiPadのエコシステムにとって10回目となるメジャー・リリースには大小とりまぜて多数の新機能が投入されている。Appleは来月、公開ベータ版をリリースする。

Appleのソフトウェア・エンジニアリング担当上級副社長、クレイグ・フェデリギ(Craig Federighi)はキーノートで「過去最大のiOSのアップデート」だ述べた。以下、新機能の概要を報告する。

iOS 10でAppleは“Raise to Wake”という新しいロックスクリーンを導入した。いちいちデバイスに触る必要なしにロックスクリーンを表示させることができるようになった。デバイスの方がスマートに目を覚ましてくれる。この機能の実装は、正当な所有者以外がロックスクリーンの通知を読んでしまわないよう、iPhone 6の3D Touchが即座に作動するように進歩するのを待つ必要があった。

これで3D Touchを備えたデバイスでもロックスクリーンで通知のプレビューができる。たとえば通知を強く押すとウィジェットが小窓を開きチャットができるようになる。Uberなどのサードパーティーはこの機能を有効に活用できるだろう。Uberからの通知を強く押すと配車された車が今どこを走っているのかが分かる。

ロックスクリーンを表示させた状態で右にスワイプするとカメラが起動し、左にスワイプするとロックスクリーンを離れずにウィジェットが一覧できる。画面上部から下へスワイプすると通知/コントロールセンターが現れるのは今まで通りだ。

通知センターのデザインも一新された。外見はApple Watchの通知センターによく似ている。新しいコントロールセンターは2ページになり、右スワイプで次のコントロールセンターのページが表示される。ここには音楽プレイヤーだけがある。

ホームスクリーンでの3D Touchのショートカット・メニューの表示も大きく実用性が高められた。3D Touchのポップアップにアプリのライブ情報が表示される。同時にTodayタブのウィジェットを強く押すとアプリのミニ版を開くことができる。

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Siriの改良もiOS 10のトップニュースの一つだ。フェデリギはSiriでWeChatをデモした。ユーザーはSiriにWeChatでメッセージを送るよう命じることができる。SiriはWeChatアプリをミニ窓で開き、指示された相手にメッセージを送信する。これ以外にも、UberやLyftで車を呼ぶ、RuntasticやRunkeeperでエクササイズの記録を取る、Number26やVenmで借りていたお金を友人に返す、SkypeやViberで通話するなどユースケースはいろいろ考えられる。

SiriはMessagesでもテキストで回答できるようになった。現在位置や連絡相手の情報を受取るには便利だ。キーボードも多言語サポートが強化された。

iOS 10はiPhone上でのディープ・ラーニングを利用して顔認識を強化した。ユーザーはこの機能を利用して人物をキーとして、家族や友達の写っている写真でアルバムを作ることができる。iOSは写真に写っている対象を、川や山などと認識できるようになった。「山」というキーワードで検索すると、山の写真がすべて表示される。

iOS 10のアップグレードで写真の使い勝手はGoogleフォトにかなり近づいた。ただしAppleは従来どおり、すべての写真をローカルで処理する。つまりAppleがユーザー情報を収集することはない。iOSに新しく追加されたMemories機能は、 家族や友達と過ごした休暇の写真からミニ動画を作ってくれるだけでなく、写りのよいカバー写真も選んでくれる。ユーザーは複数のMemoriesを簡単に切り替えることができる。iOS 10はビデオにサウンドトラックを付加してくれる。ユーザーはビデオを編集して短くしたり雰囲気を変えたりできる。macOSの写真も同様のアップデートを受けた。

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iOSのマップも大がかりなアップデートの対象となった。マップはユーザーの状況に基づいて積極的な提案をしてくる。たとえば、仕事に行くときは今日の日程を尋ねてくる。Appleはターン・バイ・ターンのナビのデザインも一新して使いやすいものにした。またAppleマップはサードパーティーのデベロッパーに開放された。たとえば、FoursquareはAppleマップのエクステンションを作ることができる。Uberもパップから車を呼べるようにできるだろう。

一新されたといえばApple Musicもゼロから作り直された。独立のConnectタブはなくなった(Connect機能は利用できる)。現在再生中の楽曲を示す画面は新しくなった(Rdioにそっくりになった)。おかげでごたごたした感じが消えてすっきりした。Musicアプリを開くとライブラリー・タブが最初に表示される。下にスクロールするとApple Musicに追加されたアカウントを見ることができる。

「再生中」のスクリーンを下にスクロールすると歌詞が表示される。For You画面のトップにはDiscovery Mixが追加された。これはSpotifyのDiscover Weekly〔今週のおすすめ〕に生き写しだ。これにPlaylistとConnect.が続く。この画面はいろいろな要素を盛り込み過ぎてまだかなりごたごたしている。RadioタブはBeats 1、オンデマンドでストリーミングできる番組がフィーチャーされる。

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スマートホームを実現するHomeKitも大きくアップグレードされた。iOSに接続されたすべてのデバイスを新しいHomeアプリから操作できる。またHomeKit対応デバイスをコントロールセンターに追加することもできる。つまりコントロールセンターからスマート照明の明るさを変えられるわけだ。自宅のデバイスをリモートで操作する場合、Apple TVがセキュリティーを確保されたアクセスポイントとなる。HomeアプリはiPadからも利用できるのでiPadをスマートホームのコントロール・スクリーンとして利用できる。

ここで電話アプリをチェックしてみよう。iOS 10はボイスメールのメッセージをテキストに文字起こししてくれる。電話アプリのエクステンションではネーティブの電話アプリのUIのままVoIPアプリを利用することができる。着信音も通常と変わりない。このエクステンションはスパム着信にフラグを立てて知らせてくれる。

メッセージ関係も大きく変わった。特にプレビュー機能が充実した。たとえばYouTubeの共有URLが送られてきた場合、 メッセージ・アプリ内から動画のプレビューができる。カメラを起動すると、iOSはライブ・カメラとPhoto Pickerを用意してすぐに写真を保存できるようにする。絵文字はこれまで3倍の大きさになった。メッセージ・アプリは絵文字の候補も提案する。ユーザーは単語をタップして絵文字と入れ替えることができる。絵文字キーボードを立ち上げると、アプリはテキスト中で絵文字に置き換えることができる単語をハイライト表示する。誰もが絵文字の達人になれる!

Appleはチャットのテキストのバブル〔吹き出し〕をユーザーがその場でサイズを変えるなどができるdynamic bubble機能を追加した。ユーザーは手書き風、ポップ風、ミニ吹き出しなどさまざまな公開を選べる。Slackの絵文字と同様、フィードバックを付けるとこともできるし、フルスクリーン効果を加えることもできる。花火のフルスクリーン効果を選ぶとスクリーンをフルに使って花火が打ち上げられる。

改良はメッセージ・アプリ内にとどまらず、サードパーティーのデベロッパーもAppleのMessagesアプリにエクステンションを作れるようになった。これはFacebookのMessengerアプリに似たやり方だ。Messengerはスタンプや写真を追加できるし、料理の出前を注文などができるようにこなる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

明日から始まるGoogle I/O 2016の発表テーマを予想する

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Googleは年に1度、Androidの新バージョンから自動走行車まで(秘密の守られ方はそれぞれだが、ともかく)厳重な秘密にしてきた新プロジェクトをお披露目することにしている。そして明日がその日だ。Google I/Oのキーノートが予定されている。さて何がテーマとなるのだろう?

もちろん確かなことは分からないが、あらゆる種類の噂が渦を巻いている。その中には当たっているものもあるだろう。

われわれは明日朝10時から〔JST 5/19 AM2:00〕からGoogle I/Oを会場で取材する予定だ。ライブブログも用意されている。ここでは何がテーマになりそうか予想してみよう。

Android Nの詳細

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これはいわば既定事実だ。Googleは以前からAndroid Nについて語ってきた。これはAndroid OSの次世代メジャー・プラットフォームで、デベロッパー向けにプレビュー版が提供されている。

I/Oではリリース日時、新機能など新バージョンの詳細が発表されるのが通例だ。

われわれもすでにAndroid Nについては繰り返し報じてきた。新OSにはディスプレイの分割表示(LGとSamsungはすでに分割表示できるアプリを発表しているがOSレベルで公式にサポートされたものではない)、通知のデザインの改良、プルダウン窓を利用したインライン返信、電力消費を自動的に低減させる新たなロジックなどが含まれている。

興味の中心は、Google CardboardやSamsung GearVRのような拡張現実システムがAndroid NではOSレベルでサポートされるかどうかという点に集まっている。

Android Wearのアップデート

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Android Wearが発表されてから数ヶ月経つのでそろそろ何らかのアップデートがあっていい時期だ。

事実、 I/Oの2日目には「Android Wearの新機能は?」というパネルが用意されている。

ChromebookのAndroidアプリ

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スクリーンショット: InauspiciousPagan on Reddit

情報を総合すると、ChromebookノートパソコンでAndroidアプリが作動するようになることは間違いなさそうだ。それも数十個などではなく、Androidアプリのすべてではないとしても何百万のアプリが作動するようになる。

誰かがredditに 、「AndroidアプリをChromebookで作動させる」というチェックボックスのスクリーンショット投稿してからまだ1月にならない。

今回のI/Oかどうかは別として、この機能が登場するのも確実だ。

Google独自のVRヘッドセット

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われわれはこのところずっと Googleのウルトラ低価格な段ボール製VRヘッドセットがこれだけ成功しているからには、もう少し高機能で造りもしっかりしたシステムが登場してもいいはずだと考えてきた。

しかし具体的にどんなものかとなると推測は各人各様だ。【略】

Wall Street Journalの記事によれば、Googleは完全に独立な(スマートフォンやパソコンや煩わしいケーブルを一切必要としない)拡張現実ヘッドセットを開発しているという。

さてどうなるだろう?

Android VR

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スタンドアロン型のVRヘッドセットが開発されているなら、そのプラットフォームがあるはずだ。

先週、GoogleはAndroid VRの一端をちらりと見せた。GoogleはAndroidにVR能力を持たせることによってあらゆるガジェット、サービスにVRを導入する考えらしい。

プロジェクトTango

このプロジェクト自体は最近始まったものではない。これはコンピューター・ビジョン・システムでスマートフォン(やVRヘッドセット)に現実世界での位置を正確に認識させるためのテクノロジーだ。動く対象にマーカーを貼り付けたり外部センサーを利用したりせずにすむコンピューター・ビジョンなら位置認識以外にもありとあらゆる応用が考えられる。

Amazonに対抗するGoogle Chirp

音声認識で作動する家庭用アシスタントのAmazon Echoは大人気だ。Echoに話しかけるとUberを呼んでくれる! 天気、交通情報、ニュースを教えてくれる! 明かりも消してくれる!

音声認識が日常生活を便利にする技術であることはわかった。では音声認識を得意とするのはAmazonの他にどこだろう? もちろんGoogleだ。Uberを呼んだり(買収したNestを通じて)電気を消したりするテクノロジーに優れているのもGoogleだ。【略】

噂や情報を総合すると、GoogleはコードネームChirp〔おしゃべり、さえずり〕というEchoのライバルとなるシステムを開発中だという。I/Oはそのデビューの舞台としてうってつけだ。

そして…

それは明日のお楽しみだ。われわれは早くから会場入りする(私とTito はTechCrunchのSnapchatアカウントを利用してリアルタイムで報告する)。ライブブログは午前10時前にはスタートさせる。では明日!

(原注) I/Oは開催場所が変わった。これまではサンフランシスコ最大のコンベンション・センターの一つ、Moscone Centerで開催されていた。今年の I/OはGoogleのマウンテンビュー本社キャンパスに隣接するショアライン・アンフィシアター(Shoreline Amphitheater)という野外劇場に変更になった。これまでにも耳を聾する大音量のコンサートがたびたび開かれてきた会場だ。われわれはI/O 2016をしばらく前からGoogle Warped Tour”と呼んでいる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Advanced Hosting Meetup プログラム : 結果のご報告

ホスティング サービス運営者のみなさまと、Google 検索と相性の良いサービス運営や、サービス上のスパム サイト対策について情報交換、対策実施を進める Advanced Hosting Meetup プログラム。このプログラムでは、健全なウェブ エコ システムの構築を目指して活動を続けています。開始から 3 か月経ち、進展がありましたので、ここでご紹介します。

プログラムの様子

1 月にスタートした当プログラムは、月一回のミーティングと、メーリングリストでの日常的な情報交換によって進行されました。
1 月のミーティングでは参加者の自己紹介、このプログラムで目指すゴール設定を行いました。どのサービスもスパム対策に共通して悩んでいることが確認でき、協力してより効果的な対策ができないか検討を進めていくことになりました。
第 1 回ミーティングの様子

2 月のミーティングでは、アメブロを運営する株式会社サイバーエージェントさんから、どのようにスパム サイトの検知を行っているかプレゼンテーションを行って頂きました。その後、各社での対策状況の共有、当プログラム内で共同して実施できる取り組みの検討を行いました。実に 2 時間以上に及ぶ活発な議論が行われました。

事例紹介をしてくださった株式会社サイバーエージェントのお二人
第 2 回ミーティングの様子

3 月は各社内で検討結果を調整、4 月の第 3 回ミーティングでは、共同で実施するスパム サイト対策について以下のように合意しました。

プログラムの結果ご紹介

本プログラムの参加企業 8 社は、健全なウェブ エコ システムの構築のために、以下のアクションを実施することを決定しました。
  1. 【スパム サイト情報の相互共有】本プログラムに参加したホスティング サービスを運営する企業(以下、プログラム参加企業 ※)は、各サービス上のスパム サイトに関する情報(例えば Google が Search Console 上の手動対策ビューアで提供しているスパム サイトの情報等)をプログラム参加企業間で共有します。情報を相互に共有することで、各サービス上のスパム検知や対策の精度向上を目指します。また、スパム サイトの情報に加え、各社で発見したスパムの最新の傾向や対策法などについても知見を共有します。
  2. 【アフィリエイト プログラムの悪用抑止】アフィリエイト プログラムを悪用したスパム サイトの作成抑止および、より迅速な対策を目指し、プログラム参加企業は、アフィリエイト プログラムを悪用したスパム サイトについて調査、情報交換を強化していきます。今回、その第一歩として、健全なアフィリエイト プログラムの活用という共通のゴールのもと、楽天アフィリエイトさんとの間で情報交換をスタートすることとしました。具体的には、悪用したスパム サイトを発見した場合、その情報を、楽天アフィリエイトに提供します。楽天アフィリエイトは、提供された情報をもとに調査を実施し、必要に応じて悪質なアフィリエイト サイトに対する対策を実施します。
なお、当プログラム内で相互共有する情報は、スパム サイトの URL やスパムの種類、手法等が対象であり、個人情報は含みません。
※ プログラム参加企業一覧 (敬称略・50 音順、カッコ内は主な提供サービス名)
(株式会社サイバーエージェントさん、楽天株式会社さんは「班長」さんとして、プログラム内で議論をリードしてくださいました。ありがとうございました!)

その他にも、当プログラムをきっかけに、参加企業独自のスパム対策が始まりました。
  • JUGEM でのブログ作成時に reCAPTCHA 認証が導入されました。
  • はてな匿名ダイアリー上で(エイプリル フール企画と兼ねて)「はてラボセンター試験認証」が試験的に導入されました。クイズへの回答を求める形式のスパム サイト作成防止策は、以前のホスティング向けイベント内でシーサー株式会社さんから実践例を共有頂いたことで、JUGEM 上での導入が実現、そして今回はてな匿名ダイアリー上での試験導入に至りました。

プログラムの今後 - 参加企業を募集します

プログラム参加メンバー
Google とプログラム参加企業は、より健全なウェブ エコ システムの構築に貢献することを目指して、Advanced Hosting Meetup プログラムを継続して実施していきます。
新規の参加希望者も随時受け付けておりますので、ご興味のあるサービス運営者の方はこちらのフォームからお知らせください。
  • 次回は 5 月 18 日(水)にミーティングを実施予定です。
  • 参加対象者はホスティング サービス(ユーザーがコンテンツを投稿できるブログ等のサービス)を運営している事業者となります。
  • 当プログラムは参加企業によるディスカッションを中心に運営されます。Google はプログラム運営を担当しますが、プログラム参加企業に対して検索エンジン上のパフォーマンスに影響するような特別なアドバイスやサポートを提供しません。
情報を探す検索ユーザーと情報を発信するウェブマスターどちらにとってもより良い、健全なウェブのエコ システムを維持、発展させていくため、多くの方々とご一緒できることを楽しみにしています。

Appleから3/22〔日本では3/22〕のプレスイベントの招待状―新iPadと小型iPhoneが発表されるはず

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さきほどAppleからクパチーノのApple本社で開催が予定されているプレスイベントの招待状が届いた。このイベントは今月の後半、3月21日(月)〔日本時間3月22日(火)〕に開催が予定されている。招待状には例によって謎いめいたひとこと、“Let us loop you in.”だけが書かれていた。

このイベントはすでに数週間前から大きな話題になっている。われわれは何が発表されるかについてもいくつか情報を得ている。ともかく噂によれば、Appleはこのところ新しいiPhoneの開発を行ってきた。新iPhoneはiPhone 5sと同じサイズの4インチのディスプレイを装備するが、チップとカメラは新しいものになるといいう。

iPhone 5se(special editionの頭文字)になるのか、大文字のiPhone SEか、またその他なのか、名称に関してははっきりした情報がない。ただしiPhone 6s/6s Plusのシリーズに加わることはなさそうだ。

iPhoneの次に用意されているのが新iPad Airだ。昨年の秋、AppleはiPad miniをアップデートし、大型のiPad Proを発表した。このときにはiPad Air関連のアップデートはなかった。9.7インチ・ディスプレイのタブレットのアップデートにはもう少し時間がかかるようだった。

ただし注意すべきなのは、今回発表されるはずの新iPadはApple Pencil、キーボード・カバーと連動するスマート・コネクターをサポートするはずだという点だ。つまりiPad Air 3というよりiPad Proの9.7インチ版という性格となるだろう。

そして問題のApple Watchだ。“Let us loop you in”という招待状のメッセージはどうもApple Watchを示唆しているように思える。しかしわれわれの編集長、Matthew Panzarinoは今回はApple Watch 2の発表はないと主張している。Appleは少なくとも、新しい時計バンドは発表できるだろうし、有名なファッション・ハウスとの提携も発表されるだろう。

もうひとつ何かあっただろうか? これはその場にならなければわからない。TechCrunchとしては次回のイベントに取材チームを送りやすくなったのは助かる。Appleはこの種のプレスイベントをいつも火曜日に開催してきたが、3月21日は月曜日だ〔前日が日曜日のため月曜はニュースの本数が少ない〕。Appleが月曜を選んだのは22日の火曜にはApple対FBIの訴訟でf最初の口頭弁論が予定されているからだ。

〔日本版〕プレスイベントが従来通り現地朝の開幕であれば、日本時間では22日の明け方となる。Let us loop you in.は「あなたを内輪のサークルに入れるお手伝いができます」というような意味。ただしloopには文字どおり「輪」という意味もあり、これは手首に巻く腕時計をイメージさせる。ただしPanzarino編集長はリンク先記事にもあるように、このプレスイベントでApple Watchがアップデートされるという可能性には否定的。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Apple、3月15日〔日本時間16日〕にイベントを開催―iPad、小型iPhoneなど発表予定

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1月中旬に私は「新型Apple Watchはいつ出るのだろうか?」という記事をTechCrunchに載せた。現在でもその答えはやはりノーだと思う。 しかし記事ではAppleは3月に関連イベントを開催するかもしれないと書いている。発表されるのはおそらく新世代のiPadと小型のiPhoneだろう。ただし、いくつかの情報源から聞いたところではイベントの中身はまだ流動的だ。これはハードウェアの開発状況次第ということになる、と付け加えている。

さて、情報源によると、イベントの開催日は3月15日で確定したようだ。また4インチのiPhoneと新iPadが発表されるのはほぼ確実になってきた。

今日(米国時間2/2)、9to5MacBuzzfeed NewsもAppleイベントの日付と発表されるであろうプロダクトを報じている。TechCrunch記事で私は「すっかり新しくデザインされたApple Watchのハードウェアは第1四半期のイベントには登場しないだろう。ただし新しいアクセサリーはいくつか発表されるかもしれない」と書いた。 BuzzfeedのJohn Paczkowskiは新しい腕時計バンドがストアに並ぶと書き、 9to5MacのMark Gurmanはミラネーゼ・ループの黒いバンド(これは私も欲しい)、新しいスポーツ・バンドやエルメス・バンドが発表されるだろうとしている。

4インチiPhoneと新iPadについてはだいぶ前から情報が流れており、記事も書かれている。 Intelの最新プロセッサSkylakeを搭載したMacbookの噂も出ているが、まだ発表の日取りを決められるような開発段階にはないと聞いている。これについてはあとしばらく待つ必要があるようだ。

Appleにコンタクトしてみたが、答えはいつも通りの「われわれは噂や推測にはコメントしません」だった。

画像: Sebastian Horndasch/Flickr UNDER A CC BY 2.0 LICENSE

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Advanced Hosting Meetup:参加企業が決定しました

ホスティング サービス運営者のみなさまと、Google 検索と相性の良いサービス運営や、サービス上のスパム サイト対策について情報交換、対策の実施を進める Advanced Hosting Meetup プログラムプログラム発表後、多くのサービス運営者様からお申し込みを頂きました。この度プログラムに参加して頂くサービス運営者のみなさまが決定し、早速第 1 回のミーティングを開催、プログラムがスタートしました。

プログラム参加者のみなさま
参加企業のみなさま(敬称略・順不同、カッコ内は主なご担当サービス名)
ミーティングの様子

第 1 回目のミーティングでは、互いの自己紹介の後、早速参加者同士での活発なディスカッションがおこなわれ、3 か月間に渡るプログラムのスタートを切りました。今後、月 1 回のミーティングおよびオンライン上でのディスカッションを続け、スパム対策や大規模サービス運営上の工夫などについて情報交換や実験等を進めていきます。

プログラムの内容および結果は、プログラム終了後、当ブログでご紹介します。

プログラム参加者のみなさま、健全なウェブ エコシステムを実現していくために、皆で頑張りましょう!よろしくお願いいたします。

「Advanced Hosting Meetup」を実施します

この度、ホスティング サービス運営者のみなさまを対象にしたプログラム「Advanced Hosting Meetup」を開催します。このプログラムでは、3 か月間にわたってサービス運営上の工夫やスパム対策について情報交換、アイディア交換、共同での実験や調査等を行います。

ブログなどのホスティング サービスは、無料または低コストで簡単に利用できることから広く利用されています。一方で、サービスの運営においては、大規模サービスであるが故の運営上の工夫や、サービス上でのスパム行為への対処等、専門的なノウハウが求められることも多いでしょう。

Google サーチ クオリティ チームでは、これまでもホスティング サービスを運営するみなさまと、大規模サービスの運営、特にスパム サイト作成に利用されず、Google 検索と相性の良いサービスとするにはどうすればいいか等について考える場を設けてきました(ブログ記事 ハングアウト)。

こうしたイベントを通じホスティング サービスの方にお会いする中で「他のサービス運営者との情報交換は非常に役立つので、さらに続けたい」、「大規模サービス運営ならではの疑問をさらに解消する場が欲しい」というお声をたくさん頂きました。そこで今回、当プログラムを開始することとしました。

このプログラム では 2016 年 1 月から 3 月までの 3 か月間、Google サーチ クオリティ チームおよびプログラムに参加する他のホスティング サービス運営者のみなさまで、月に 1 回程度のミーティング(参加者のニーズに合わせて回数は変動します)、日常的なメール等でのコミュニケーションを通して、Google 検索と相性の良い大規模サービス運営やスパム サイト対策といったトピックについて、参加者同士の情報交換やディスカッションを実施します。プログラムを通して、参加者が具体的な成果(サービス運営上の改善、サービス上のスパム サイト減少等)を達成することを目指していきます。

参加のメリット 

  • ノウハウの具現化:普段のサービス運営の中でなかなか手がつけられないサービスの改善アイディアや効率的なスパム対策について、参加者同士で知見を持ち寄り、共同で実験や調査を行うことで、一サービスで取り組むよりも効率的、効果的に実際の施策に結びつくような場になればと思っております。
  • サービスの信頼性向上:検索エンジンと相性の良いサービスであること、スパム サイトの存在しないサービスであることは、ユーザーからの信頼や高い評価を得る上でも良い影響があると思われます。参加者のプログラム内での取り組みについては、後日当ブログ等でご紹介させて頂けたらと思っています。

お申込み

参加を希望するホスティング サービス運営者の方は、こちらのフォームから 2016 年 1 月 21 日(木)23:59 までにお申し込みください。プログラムの性質上、申込多数の場合は選考によって参加企業数を絞らせて頂く場合もありますので予めご了承ください。参加企業が決まり次第、当ブログにて発表いたします。

Advanced Hosting meetup プログラム概要

開催概要

ホスティング サービス間で Google 検索と相性の良い大規模サービス運営やスパム サイト対策といったトピックについて情報交換、ディスカッションを行う場を設ける。具体的アイデア、アクションプランが生まれ、各サービスのさらなる改善につながるきっかけを提供することを目指す。

スケジュール

  • 本日:プログラム開催の発表、参加企業の募集開始。
  • 2016 年 1 月:プログラム参加企業の決定。プログラム開始。
  • 以降、月 1 回程度のミーティングを実施。各ミーティングでは以下のような内容を想定しています(参加者のニーズに応じてミーティングの内容は変更する可能性があります)。
  • 1 月:プログラム キックオフ、参加者の自己紹介、プログラムの目標設定 
  • 2 月:参加者からのベストプラクティスの紹介(1)、Google team からの最新スパムトレンドのご紹介、ディスカッション
  • 3 月:参加者からのベストプラクティスの紹介(2)、Google team からの大規模サービス運営に関する Tips ご紹介、ディスカッション、プログラムの振り返り 期間中、ミーティング以外にもメール等を通して日常的に情報交換、ディスカッションを行います。
  • 2016 年 3 月:プログラム終了。
  • 2016 年 4 月:実施内容および成果の公開。
  • ご参加にあたって(参加要件)

    プログラムの性質上、以下の参加要件を設定させて頂きます。
    • ホスティング サービスを運営していること。
    • 期間中月に 1 回、2~3 時間程度のミーティングへの参加、およびメール等での日常的なコミュニケーションが可能であること。
    • Google 検索と相性の良いサービス運営およびスパム対策を目的としたサービスの仕様変更、機能の改善・追加等を実施できる可能性があること。
    • 自社で実施している Google 検索と相性の良いサービス運営およびスパム対策等の内容について可能な範囲でプログラム内で紹介頂けること。
    • プログラム中の取り組み内容について、当ブログ等 Google のサポート チャンネル上で後日公表することに同意頂けること(会社、サービス名を含む)。

    みなさまと実りある 3 か月を過ごせることを楽しみにしております!

    TC Tokyo 2015「バトル」勝者はクラウド労務手続き支援のSmart HR

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    今年で5年目を迎えたTechCrunch Tokyo。毎年恒例の目玉企画「スタートアップバトル」の決勝が18日に行われ、100社以上の一次審査を勝ち抜いたチームが自社プロダクトをプレゼンで競い合った。

    今年も800人規模の会場で立ち見が出るほどの盛り上がりを見せたバトルの頂点に輝いたのは、労務手続きを自動化する「SmartHR」を運営する株式会社KUFUだった。僅差で優勝を逃したスマホ専門のネット証券「One Tap Buy」には審査員特別賞が送られた。以下、優勝チームと次点チーム、その他のチームを登壇順にご紹介する。

    SmartHR(株式会社KUFU ):優勝、IBM BlueHub賞、ぐるなび賞

    社会保険・雇用保険といった労務手続きを自動化するクラウド型ソフト。提示されるフォームに入力し、「雇用契約書を用意しましょう」といったToDoをこなすだけで、必要書類を自動作成できることをうたう。電子政府のAPIを使うことで、まもなくウェブ経由で役所へ書類を届け出られるようになり、面倒な労務手続きがオンライン上で完結する。フリーミアムプランで月額利用料は980円〜。社労士に労務手続きを依頼する場合と比べて、手続時間も3分の1に抑えられるという。サービス開始から3カ月半ながら、すでに200社以上が導入していて需要の高さを感じさせる。

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    One Tap BUY(株式会社One Tap BUY):審査員特別賞、AWS賞

    わずか4タップで有名企業の株式を1万円から売買できるアプリ。世界中の株式に24時間、365日アクセスできる。自分が持つ株式のポートフォリオを円グラフで表示し、所有する株式をなぞるだけで株式を売買できるなど、洗練されたUIも特徴的。株式投資のハードルを下げるために、有名企業の創業ストーリーや投資を漫画で無料公開している。すでに有価証券の売買業務を認可する第一種金融商品取引業の申請が受理されていて、日本初のスマホ専門証券会社として2016年初頭にサービスを開始する。

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    Popcorn(クービック株式会社)

    当日予約できるサロンが見つかるサイト。都内を中心にネイルサロン、マッサージ、美容院などを、当日ならではのお得な価格で予約できる。事前登録したクレジットカードで予約時に決済する。気になる店舗を登録していけば、予約可能なタイミングでプッシュ通知が届く機能もある。店舗オーナーは事前決済のためキャンセルリスクがなく、成果報酬型で固定費がかからないのがメリット。

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    キャスタービズ(株式会社キャスター)

    人事や経理、リサーチなどの事務作業をオンライン秘書に依頼できるサービス。Facebookメッセンジャーやチャットワークなど、いつも使っているツールでやりとりすることが可能。さまざまなクラウドサービスを使いこなすアシスタントが在籍するため、例えば請求書作成サービス「misoca」と会計ソフト「freee」を使って会計業務がオンライン上で完結する。すでに50社が利用し、平均単価は月額12万円。3カ月目以降の顧客継続率は90%以上とサービス満足度が高いという。18日には、在宅勤務する人材を派遣する、日本初のオンライン限定在宅派遣サービスを開始した。

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    シェルフィー(シェルフィー株式会社)

    店舗を出店・改装したい人と、デザイン・施工会社をつなぐマッチングプラットフォーム。建築業界には業者の実績や費用といった情報が集まる場所がなかった。このため、悪徳業者の情報が広まることもなく、ぼったくりが常態化したり、反対に良い仕事をしても情報が広まらなかったという。シェルフィーは施工管理会社(建築案件の元請け)や施工専門業者、デザイン業者の情報をヒアリングで集め、建築業界を可視化しようとしている。施工管理会社から月額15万円を徴収するビジネスモデル。売上は非公表だが、シェルフィー経由で発注した10月の流通総額は1億2000万円に上る。

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    TANREN(TANREN株式会社)

    動画を主体としたクラウド型研修システム。飲食店やカーディーラー、モバイルショップ、旅行代理店など他店舗で接客する事業者がターゲット。導入企業は、マネージャーが研修のテーマを設定し、スタッフは営業のロールプレイを動画で撮影してアップロードする。マネージャーはTANRENのサーバーでロールプレイ動画を見て、「笑顔」「トークスピード」「言葉遣い」といった項目を評価する。時間がなく、属人的になりがちな社内教育を、どこでも可視化・共有化できることが特徴だ。

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    WATCHA(株式会社WATCHA)

    自分の好きな作品をもとに、オススメの映画、ドラマ、アニメを教えてくれるアプリ。ユーザーは自分が過去に見た作品を5点満点で評価すると、その点数や、好みが似たユーザーの評価をもとに、まだ見たことのない作品の点数を予想してレコメンドする。韓国では2013年にリリースし、160万人のユーザーが2億4000件の評価・レビューを投稿。好みに近い劇場公開映画の予告を配信したり、WATCHAの評価・レビューを動画配信サービスに提供することで収益を得ている。日本でもキネマ旬報から映画・DVD情報を提供してもらい、2015年9月に正式スタートした。

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    スマートフォリオ(ウェルスナビ株式会社)

    世界中の機関投資家や富裕層が利用する国際分散投資をサポートする資産運用サービス。5つの質問に答えるだけで、リスク許容度にあわせた金融商品のポートフォリオを提示する。「10年前に同じ投資したらどうなっていたか」といった結果を提示し、今後予想されるリターンとリスクを直感的に理解できる。日本には投資信託と株式だけでも9200種類の商品があるので、適切な金融商品を自分で選ぶのは困難。スマートフォリオは金融機関から手数料を受け取らないため、中立の立場でアドバイスできるという。来年1月に正式サービスを開始し、4年間で預かり資産3000億円を目指す。

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    BONX(チケイ株式会社):さくらインターネット賞、PR TIMES賞、PayPal賞

    スマホと接続したBluetoothイヤフォンを片耳に付けて使うウェアラブルトランシーバー。しゃべり始めたら勝手につながる音声認識システムを採用しているので、アウトドアでの激しい運動中でもコミュニケーションを取れる。会話中のみ通信するプロトコルの通話システムを開発し、切断されにくくバッテリーの節約につながっている。携帯電波を使って通信するため距離の制限がないのも特徴。スキーやスノーボード、自転車、カヌーなどでの利用を想定。10月15日にクラウドファンディングを開始。価格は1万5800円だが割引価格で購入でき、これまでの支援総額は1800万円に上る。

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    SHOPCOUNTER(株式会社COUNTERWORKS)

    期間限定の物販・イベント用スペースを貸し借りできるマーケットプレイス。最短1日単位でポップアップショップ(期間限定の店舗)を開きたいアーティストやクリエイター、EC事業者と、展示可能な空きスペースを持つオーナーをマッチングする。通常、店舗を開くには初期投資で約500万円かかるが、SHOPCOUNTER経由のポップアップショップだと約20万円に出費を抑えることができ、思い切った商品構成や見せ方が可能になる。予約代金の一部を手数料として徴収し、残りを空きスペースを持つオーナーに支払うビジネスモデル。

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    Mijin(テックビューロ株式会社)

    Bitcoinなどの暗号通貨で使われる要素技術「ブロックチェーン」を、自社またはパートナー間のみで利用できるプラットフォーム。導入企業が管理するネットワーク上で、指定したノードだけが参加するプライベートなブロックチェーンを構築する。企業のポイントや決済サービス、オンラインゲーム、航空会社マイレージ、金融機関など高度なシステム基盤での導入を想定している。秒間28トランザクション程度の某銀行の中央集権型サーバーでは初期費用数億円、月額数千万円というが、mijinは秒間100トランザクションで月額4万円に抑えられるという。

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    VIDEO TAP(株式会社オープンエイト):Microsoft BizSpark Plus賞

    延べ4000万UUの女性向けネットメディアを束ねるスマホ向け動画広告プラットフォーム。記事コンテンツの掲載面に沿って、動画を最後まで見るように促す「完全視聴型」、画面上部に表示する「画面占有型」、長時間のコンテンツを配信する「長尺配信型」、記事コンテンツにバナーをタップすると動画が出てくる「ネイティブ型」といった動画広告を配信する。すでに資生堂やP&G、LION、TOYOTAなど、全国規模で広告展開するナショナルクライアントが導入している。

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    TC Summit 2015: ウェブマスター フォーラムのトップレベル ユーザーのみなさまに感謝を込めて

    先週、米国カリフォルニア州サンフランシスコ、そしてマウンテンビューの Google 本社にて、「トップレベル ユーザー サミット 2015(#TCsummit)」を開催しました。今年も多くのトップレベル ユーザーとお会いできたことを非常に嬉しく思います。

    トップレベル ユーザー(Google Top Contributors)は、豊富な製品知識と経験に基づいて、Google 公式ヘルプ フォーラムで世界中の数多くのユーザーのために多大な貢献を果たしてくださっている方々です。「トップレベル ユーザー サミット(Top Contributor Summit)」は、そのユーザー支援への「感謝」として 2 年ごとに開催されるイベントです。今回は 526 名のトップレベル ユーザーが世界中から集まりました。

    “Learn, Connect, Celebrate” をモットーに、トップレベル ユーザーは Google のプロダクトについてさらに詳しく学び(= Learn)、Google の未来についてのインサイトを得て Google 社員と様々なトップレベル ユーザーがつながり(= Connect)、そして最後に Google のプロダクトやユーザーに対してトップレベル ユーザーが与えるポジティブな影響について称え合いました(= Celebrate)。
    トップレベル ユーザー サミット 2015 の様子を映像でもお楽しみください

    また、ウェブマスター関連のトピックに特化したセッションを開催し、ウェブマスター フォーラムの 20 カ国 14 言語を代表する 56 名のトップレベル ユーザーにお会いするという貴重な機会を得ることができました。
    ウェブマスター フォーラムのトップレベル ユーザーと
    Google のウェブマスター リレーションズ チームの集合写真

    1 日をかけて Google のウェブマスター向けガイドラインや Search Console、Google 検索に関する様々な専門的なセッションを開催し、世界中のフォーラムでよく見られるトピックについて意見交換をしたり、検索関連のツールについてのフィードバックに耳を傾けました。また、トップレベル ユーザー プログラム自体やユーザーのために Google やトップレベル ユーザーがさらにどんなことができるかなどを話し合いました。Google のプロダクト マネージャーやエンジニア、そしてサーチ クオリティ チームがセッションに参加し話を伺い、トップレベル ユーザーや(フォーラム上で)ユーザーから寄せられたフィードバックをそれぞれのチームへ持ち帰りました。
    ウェブマスター向けセッション中のトップレベル ユーザー
    Google のウェブマスター向けガイドラインや Search Console、
    Google 検索などについての専門的なセッションに耳を傾けています

    トップレベル ユーザーのみなさんとのセッションは、わたしたち Google 社員にとっても様々な気づきや発見があり、ウェブマスター、コンテンツ制作者、そしてユーザーのみなさんが今どんなことを悩んでいるかを知ることができる貴重な機会となりました。こうした貴重な機会に、そしてトップレベル ユーザーのみなさんに感謝します。
    日本から参加した様々なプロダクトのトップレベル ユーザーのみなさんと
    Google 社員の集合写真。Google+ のコミュニティや
    ハングアウトのグループ チャットなどを使って連絡を取り合いました

    日本のウェブマスター リレーションズからは
    長山と金谷が参加しました

    今後も ウェブマスター ヘルプ フォーラム では、多くの方にトップレベル ユーザーとしてご参加いただきたいと思っています。トップレベル ユーザー プログラムの詳細についてはこちら をご覧ください。

    Diogo Botelho and Roberta Remigi, Webmaster Relations team

    【残り半日!】 TechCrunch Tokyo 2015の超早割チケット販売は今日まで

    11月17日(火)、18日(水)に東京・渋谷のヒカリエで開催予定の「TechCrunch Tokyo 2015」だが、超早割チケット販売は、本日金曜日の深夜23時59分が締め切りなのでお知らせしたい。当日チケット2万7000円に対して超早割は9000円とだいぶお安くなっている。参加を考えていた方には是非ご検討いただければ幸いだ。

    シリコンバレーで起こったスタートアップという大きな波は、バブルだバブルだと言われながらもマクロで見れば、もう全世界的潮流であることは疑いがない。ニューヨークやロンドン、テルアビブ、バンガロール、シンガポールといった都市でスタートアップエコシステムが続々と立ち上がり始めている。言語障壁や英語圏のネットワーク外部性に押しやられて日本のソフトウェアやサービスは世界的に存在感を示せず、なんだか東京が遅れを取っているようにぼくには思える。だけど、日本を含むアジアが次世代のイノベーションのハブにならないわけがない。

    最近、IT(アイティー)という言葉よりも「テック」とシリコンバレーの人たちが使うようになってきているのは、もはやInformationを扱うテクノロジーだけのことじゃなく、ロボティクスやバイオ、教育、医療、農業、金融、ファッションと適応領域を広げてきていることを集団意識として感じているのが背景にあると思う。ITという枠を超えてソフトウェア技術やネットワークが多くの領域に入っていくとき、日本は世界に対して大きな貢献ができるようになるだろう。まだ日本のスタートアップエコシステムは胎動期かもしれないが、TechCrunch Japanは、その動きを内外に伝えるハブになりたい。だからオンラインで記事を出すというだけではなく、オフラインのイベントを通して人的交流を積極的に促すことには大きな価値があると信じている。人の顔を見て、声を聞く。ちょっとポエティックなことを言わせてもらうと、心が震えるようなパッションに触れずに大きなエネルギーなんて生まれるわけがないと思うのだ。成功している起業家に対する焦げるような羨望でも、歯ぎしりするような嫉妬でもいい。具体的なビジネスのヒントや学びを得るということも大事だが、どちらか言うと、生の人間に出会って、それで何か感じるものを持ち帰ってもらえればということを思っている。

    幸いTechCrunch Tokyoには毎年すばらしい起業家の方々に登壇いただいている。その生の声をお届けできるのはぼくらのようなメディアをやっている人間の本望だ。まだ登壇者やスケジュールについては未発表だけど、今年も国内・国外から話題の起業家やスタートアップ企業の経営者を呼んで、ネット、テック、ビジネス、アントレプレナーシップなどの話題で、各種セッションを繰り広げる予定だ(昨年のイベントの様子)。

    ふだんTechCrunch Japanでカバーしているような国内のスタートアップ企業や、未ローンチのプロダクトによるコンテストのスタートアップバトルも例年通り2日目の午後に行う予定だ。すでにたくさんの応募を頂いているが、まだまだこちらもスタータアップ企業からの応募をお待ちしている

    TechCrunch Tokyo 2015のチケット代は以下の通り。すべて2日間通しで、どのチケットでも2日ぶんのランチと懇親会の軽食が含まれる。学生さんは、今年はグッと値下げしたので、ぜひ若い人にはたくさん参加してもらいたいと思っている。

    ・超早割りチケット:9000円(税込み9720円。販売期限は7月31日23時59分まで)
    ・前売りチケット:1万8000円(税込み1万9440円)
    ・当日チケット:2万7000円(税込み2万9160円)
    ・団体チケット:1万5000円(税込み1万6200円)
    ・学割チケット:2700円(税込み2916円)
    ・ハッカソンチケット:4600円(税込み4968円)
    ハッカソンは別チケット、別会場、別日程なので注意

    チケット購入はこちらから

    TechCrunch Tokyo 2015「スタートアップバトル」参加企業を募集開始

    昨年のスタートアップバトルは家庭用プリンタで電子回路を印字できる「AgIC」が優勝した

    昨年のスタートアップバトルは家庭用プリンタで電子回路を印字できる「AgIC」が優勝した

    昨年のスタートアップバトルは家庭用プリンタで電子回路を印字できる「AgIC」が優勝した


    本日チケット販売を告知したけど、TechCrunch Japanは11月17・18日、東京の渋谷ヒカリエで「TechCrunch Tokyo 2015」を開催する。昨年、800人規模の会場で立ち見が出るほどの盛り上がりを見せた目玉企画「スタートアップバトル」(以下、バトル)はもちろん今年もある。本日、参加企業の募集をスタートしたのでお知らせしたい。

    バトルを簡単に説明すると、スタートアップが今年ローンチした、もしくはローンチ予定のプロダクトをプレゼンで競い合うというもの。昨年は113社の応募があり、書類審査に通過した12社が決勝に進出した。今年も決勝には10社前後に登壇してもらう予定だ。優勝チームには賞金100万円を贈呈する。

    応募チームに特典

    バトルに応募してくれたスタートアップには特典もある。まずは決勝に出場した全チームに、会場の展示ブースを無償で提供する。惜しくも本戦出場を逃したチームの中でも、何社かに同様の特典を用意する予定だ。

    スタートアップバトルの応募要項は以下のとおりだ。締め切りは10月2日でまだまだ先と思うかもしれないが、エントリーシートはすべてTechCrunch Japan編集部が目を通している。「これは!」というプロダクトがあれば事前に取材させていただくこともあるので、条件に当てはまるスタートアップは是非、応募ページから早めに申し込んでほしい。

    そうそう、それともうひとつ。昨年は米国のTechCrunchでも、スタートアップバトルの様子をロングレポートしている。今年も米国から本家TechCrunchスタッフが来日する予定なので、世界デビューを目論んでいるスタートアップにとっては大きなチャンスになるかもしれないね。

    ちなみに昨年の王者は、家庭用プリンタで電子回路を印字できるプロダクトを手がける東大発ベンチャーAgIC。今年1月には1億円の資金調達を実施し、製品ラインナップを拡充している。イベント当日は創業者の清水信哉氏も参加し、昨年バトルで優勝して以来の成長ぶりを語ってもらう予定だ。

    応募資格

    • 未ローンチまたは2015年1月以降にローンチしたデモが可能なプロダクト(サービス)を持つスタートアップ企業(未公開プロダクトを歓迎します)
    • 創業年数3年未満(2012年11月以降に創業)で上場企業の子会社でないこと。なお、このイベント以前に開催された他のイベントで受賞をしていないプロダクトを優先します。

    応募受付期間

    2015年10月2日(金)23時59分まで

    審査について

    • 審査基準: 企業とプロダクトを対象にし、そのプロダクトの市場性やビジネスの成長性、またビジョンを実現していけるチームであるかを基準とします。
    • 事前審査:一次審査は書類審査とし、その後一部評価に必要な情報が足りない場合はインタビューやデモを見せていただく場合があります。選考を通った応募企業には運営事務局から10月9日までに審査結果を通知します。
    • 決勝戦: TechCrunch Tokyo 2015の2日目(11月18日午後)に行います。TechCrunch Japanが選んだ審査員によって最優秀企業を選出します。

    TechCrunch Tokyo 2015超早割チケットの販売を開始します!

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    すでに告知させていただいたとおり、今年も東京・渋谷のヒカリエで「TechCrunch Tokyo 2015」を開催する。昨年実績で参加者が約1900人となった日本最大規模のスタートアップの祭典(昨年のイベント関連記事)で、DeNAやLINEが入っている渋谷駅前ピカピカのビル、ヒカリエのワンフロアを全部借りきって、11月17日(火)、18日(水)の2日間で行う予定だ。

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    例年イベントの登壇者やプログラムを発表する前に、TechCrunch Japan読者のために先行チケット販売をしているが、今年も本日7月2日から7月末まで「超早割チケット」を販売する。チケット種別は以下の通り。

    ・超早割りチケット:9000円(税込み9720円。販売期限は7月31日23時59分まで)
    ・前売りチケット:1万8000円(税込み1万9440円)
    ・当日チケット:2万7000円(税込み2万9160円)
    ・団体チケット:1万5000円(税込み1万6200円)
    ・学割チケット:2700円(税込み2916円)
    ・ハッカソンチケット:4600円(税込み4968円)

    チケットはすべて2日間通しで、どのチケットでも2日ぶんのランチと懇親会の軽食が含まれる。

    ハッカソンについては別チケットとなるので注意してほしい。ハッカソンの開催日はイベントの前の週末の14日(土)、15日(日)で、お台場で行う予定だ。ハッカソン参加者は、そのチケットでイベント本編にも参加していただける。エンジニアやデザイナーの人たちは、週末のハッカソンと、翌週の火曜日、水曜日の本編も全部ガッツリ参加というのも検討してもらえると嬉しい。すでにスタートアップでプロダクトを作っているという人たちはもちろん、スタートアップ界隈を外側から遠巻きに眺めているだけというようなエンジニアの人たちにも来てほしいと思っている。ハッカソンの詳細については、別途ご案内させていただく予定だが、去年までと違って参加資格は実際に成果物を生み出せるエンジニアとデザイナーとさせていただいた。

    今年は交流のためのアポ取りプラットフォームも用意するぞ

    いろんなイベントに出ていて思うのだけど、イベントに行く価値の半分くらいは、そこに集まる人たちと会って話すことにある。TechCrunch Tokyoのようなイベントの価値とは「コンテンツ+コミュニティー」なのだ。というのは、実はシンガポールのスタートアップ「Jublia」の共同創業者のエロール・リムが、テレビ会議の最初ぼくに言ったことの受け売りなんだけど、ぼくもそう思う。

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    今年のTechCrunch TokyoではJubliaが提供するイベントプラットフォームを導入予定だ。今まさにUIの日本語化作業を始めたのだけど、Jubliaが何かというと、事前に参加者同士がオンラインでアポ設定ができるマッチングツールだ。

    起業を検討していてプロダクトを作っているけど、まだ投資家や、その事業領域の人たちと広くは話をしていないという人であれば、参加者リストを検索し、メッセを送って投資家とミーティングのアポを取ればいい。B向けプロダクトのスタートアップなら、TechCrunch Tokyoに来る感度が高くてあれこれ説明しなくても製品の良さを分かってくれる大企業の潜在顧客とアポを取ればいい。起業のアイデアを持っているビジネスパーソンで共同創業者を探しているなら、CTOの候補となりそうなエンジニアとアポを取ればいい。もちろんスタートアップへの投資や協業を検討している投資家や新規事業開発担当者なら、起業家へアポを申しこめばいい。

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    マッチングというと、なんだかお節介で押し付けっぽい感じがするかもしれないけど、もちろんこのツールはオプト・インだし、会いたくない相手はスルーすればいい。でも、参加メンツも良く分からないままに呼ばれた会食や、目的の分からない「ご挨拶」で5人も6人もの「担当者」に会って無駄な時間を使うより、ずっといいと思う。

    Jubliaについては、また準備ができ次第使い方を含めてアナウンスしたい。登壇者についても、いま国内外とも確定しつつあるので、こちらも順次お知らせしていく予定だ。

    去年や一昨年のイベントに参加してくれた人も、まだ1度も参加したことのない人も、まずは前売りチケットに比べてだいぶお得な超早割チケットを、ぜひ7月中にゲットしていただければと思う。

    テック業界のヴィジョナリーがインターン生に贈る最高のキャリアアドバイス

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    「この部屋にいる誰かは、数十億規模に成長し世界を大転換させる会社を創業することを確信している。90%の人は、最終的にキャリアのどこかで後悔し、他の道を進めば良かったと思うことになるだろう。」
    ーSam Altman

    Y CombinatorのプレジデントであるSam Altmanは、Internapaloozaのイベントの最後を飾るスピーカーだった。エネルギーに満ちた数千人のシリコンバレーのインターン生は、既に2時間近くも他のスピーカーの話を座って聞いていたにも関わらず、緊張しつつも期待を持って彼の言葉に耳を傾けていた。インターン生向けのイベントはサンフランシスコのParc 55で開催され、Apple、Airbnb、Palantir、Andreesen Horowitz他、数十社の業界を代表する企業を惹きつけた。またシリコンバレーの次世代のリーダーとなるだろう参加者に向けて、これまで得た知恵を伝えようと億万長者、ファウンダー、CEOやベンチャーキャピタリストからのスピーカーが集まった。

    お決まりのものから堅実なものまで多様なアドバイスがあったが、私が話を聞いたインターン生の誰もが、それぞれ自分が従いたいと思う特別なアドバイスを持って会場を後にしたようだった。

    この夜最も印象深かったスピーカーの話をいくつか取り上げたいと思う。

    Mike Curtis ー Airbnbのエンジニア部門のVP

    「多少、無駄だと思う仕事でも躊躇わず行うこと」
    Curtisは、彼自身が高校生の時に行ったスタートアップでのインターンシップについて話をし、上司に彼の採用を承認してもらうため、プロダクト製作の傍ら、会社の受付として電話応対にも時間を割いていたと言う。そのスタートアップは後にAltaVistaに買収された。

    「ついていることを自覚しなければ、幸運を見逃してしまう」
    彼が働いていた会社が買収された時、Curtisには選択肢があったという。この買収が自分の人生計画を複雑にしたことについて思い悩むか、東海岸に引っ越して挑戦を受け入れるかだ。Curtisは引越っすことにした。何故なら自分はついていることに気がついていたからだ。

    「自分が努力しているのと同程度、会社も努力しているか確認すること」
    Yahooのエンジニア部門のVPという慣れた仕事、それも「角のキュービクル席」の職を辞めて、大学を卒業したばかりの人と働くことになるFacebookのエンジニアマネージャーの職を引き受けたことは「キャリア上最も良い選択のひとつだった」と彼は言った。

    「エゴを捨てて、常に学びにオープンであること」
    大きな組織の評価が高い職を辞め、小さく、リスクのあるキャリアを選ぶのは難しい選択だろうが、Curtisは違う会社に行き「エゴを捨てて、再構築する」重要性を学んだという。

    Michael Callahan – After SchoolのCEO

    「大学は、現在のテクノロジー業界での職の準備にはあまり向いていない」
    Callahanは「誰も教えてくれない本当のこと」と通説の誤りについてを主軸にプレゼンテーションを行った。教師が伝えている「1985年で最も先進的なハイテク思考の基本理念」は、シリコンバレーでのキャリアを歩むのに生徒を十分に整えていないと彼は強く主張した。

    「大学で得るべき最も重要なことは、自信だ」
    Callahanは学部生の時に学んだコンセプト、教授、授業内容はその内忘れるだろうが、重要な問題を解決することで自信が得られると話した。

    「会いたい人を特定し、その人の友達と友達になること」
    ネットワークを構築することは簡単なことではないが、積極的かつ戦略的につながりを構築したいのなら、Callahanは最終的に粘り強い行動は報われると話した。

    「最初にすべきことは、カルフォルニアに引っ越すこと」
    Callahanはシカゴからシリコンバレーに引っ越したことが、これまでの選択の中で最も重要な決断だったと話し、若くても東海岸に行くことを考えている人は、とりあえず行動を起こすべきだと言った。

    「モバイル周りの開発の需要はとても高い。特にモバイル開発者」
    より具体的なアドバイスとしてCallahanは、何か新しいことを探している参加者に対して「iOSを学ぶ」ことを薦めた。何故なら「会社は互いにモバイル開発者を獲得するために、闘っているからだ」と言う。

    「リスクと報酬は比例する」
    巨大な組織の安定性に優れた職を得ることはもちろん良いことだとCallahanは言ったが、「もしかしたら、億万長者にはならないかもしれない」と付け加えた。そして「スタートアップのリスクは高いが、その分ポテンシャルも高い」とした。

    Ashutosh Garg – BloomReachのCTO

    「ベイエリアに来ると、世界がいかに小さいかが分かる」
    Gargは、人は他の誰とでも6人以内の仲介でつながるという概念は、ソーシャルメディアとテクノロジーによるつながりの構築が普及したことで正しいものではなくなったと言う。Gargの考えでは、特にシリコンバレーでは、3人以下の人数でつながることができるはずだと言う。

    「仕事内容が好きかどうかに関わらず、仕事のオファーが来るように努力すること」
    Gargはインターン生に対して「100%の力を出す」ことは常套句に留まらず、インターンから仕事のオファーにつながることに全ての力を注ぐことが重要だと話した。自分がやりたいことでないと判断した後でもだ。

    Indy Guha – Bain Capital Venturesのパートナー

    「誰かの所為にする人になるな」
    自分の成功、失敗、課題は自分のものであることを理解することが成功の鍵だとGuhaは話した。また、若いインターン生に対し、年齢を言い訳にしないことが特に重要だと続けた。

    「自分を導いてくれる人が周りにいる環境で得られる職にいつも目を見開いておくこと」
    メンターシップは、今回のイベントを通して伝えられたアドバイスに頻繁に登場する内容だった。Guhaは、重要な個人に付いていくこともそうだが、「彼らの一味の一端を担うこと」も重要であると具体的なアドバイスをした。

    Isaac Larian – MGA EntertainmentのファウンダーでCEO

    「起業家として成功したいのなら、失敗を受け止めること。挫けやすいのなら起業家にはならず、誰かのために働いた方が良い」
    Larianは、アメリカに引っ越してきて僅か数ドルしか手元にない状況から、世界でも最大規模のおもちゃ会社を創業した。1人で冒険に繰り出すことは、自分のキャリアにできる最も恐ろしいことの1つであると話し、全員に最適なキャリアではないと聴衆に語った。

    「一番になると自分に言い聞かせること。そうしたらお金がついてくる」
    Larianは、将来シリコンバレーのリーダーになるだろう聴衆に対し、お金を唯一のモチベーションにしてはならないと言い、自分が最も秀でているとことに集中し、替えが効かないようになることの重要性を話した。

    Jen Dulski – Change.orgのファウンダーでCOO

    「最も情熱を傾けていることではなく、自分が最も得意とするものが重要」
    人生を通しての情熱と才能は代わりが効かないものだ。Dulskiは自身の経験から「レモネードスタンドをやっていた子供が最も営業に優れた人になる」と話した。

    「簡単な仕事は受けないこと。目的はおまけに過ぎない」
    Change.orgを創業することはDulskiにとって簡単な選択ではなかった。Dulskiは、Yahooで10年働いてからこの決断に至った。Dulskiは若い聴衆に対し、自分が簡単だと思う選択には慎重になるべきだと話した。

    「アイディアがあれば話し合いに参加できる。招待を受けるまで待つ必要はない」
    Dulskiは、若い人にとって最初のいくつかの仕事で自分の意見を主張することの難しさを理解している話した。しかし、特にスタートアップではインターン生が会社のために発言し、アイディアを共有することも重要であると伝えた。

    Sam Altman – Y Combinatorのプレジデント

    「キャリアの軌道を早めに正すことが最も重要」
    Altmanは20代前半の「ちょっとしたキャリア上の判断」でも積み重なって、人のキャリア形成に多大な影響を与え、その人のキャリアを形作るものだと話した。

    「学生を終えた後、富を消費する側から富を生産する側に移る瞬間が来る」
    Altmanは人は安全な道を選び、有名企業から有名企業に移ろうとする傾向があることを聴衆に警告した。本当に成功したければ、自分の道を進むしかないということがどこかの時点で分かると言う。

    「一回だけ正しく行動すれば良い。ただその一回は本当に全てが正しくなくてはならない」
    Altmanは多くの人は、最初に経験した道を進まなければならないと考えていると言った。しかし、突き抜けて成功するためには、たくさん試した中から自分にとって最も正しいと思う道を選び取ることだと話した。Altmanは、若い起業家にとってリスクを取り、自分が得意とする特定の事柄を研ぎ澄ますことが有利に働くと話した。

    拍手の長さ(そしてスピーカーの元に駆け寄って一緒に写真を撮るインターン生の数)から、Internapaloozaが何千人もの参加者の関心を引きつけることができたというのは明白だった。

    聴衆から自身のインターンの先にある将来への期待が感じられたが、スピーカーは彼らに対して、多くの宿題も与えたようだ。Lyftのインターン生でとても身長の高いBrandon Whiteは(世界で最高の2メートル超えソフトウェアエンジニアですと自己紹介していた)、今夜登壇したスピーカー陣が獲得した成功に衝撃を受け、彼らのアドバイスを聴衆がどのように取り入れることができるか考えさせられたという。

    「インターン生の誰もが成功するポテンシャルを持っています」とWhiteは言った。「けれでも、私の質問は、前の世代より成功し、彼らをどのように超えることができるかということです」。

    Whiteは、前の世代が間違えたことから学習し、彼らの成功体験を元に始めることが鍵だと思う一方、様々なことへの探求を恐れず、前の世代の知恵に固執しないで全く新しいことに挑戦することも重要なのかもしれないと言った。

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    (翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

    TwitterのLightningプロジェクトは非会員もアクセスできるイベント関連のリッチメディアコンテンツ集

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    Twitterの拡張計画は、必ずしもそのユーザベースの成長を必要としない。同社は2013年の上場以来、投資家が期待したほどのペースでユーザは増えていない。しかしBuzzFeedのMat Honanのさきほどの記事が詳しく説明しているTwitterの‘Project Lightning’は、ログインユーザと非会員のオーディエンスの両方を対象とし、イベント関連のリッチメディアコンテンツに単純にアクセスさせる。

    Lightningのローンチは今年の後半を予定しているが、特定のイベントに関するキュレートされたコンテンツを提供し、ユーザはそれをWebにもそのほかのアプリにも埋め込みできる。コンテンツに含まれるビデオや画像は、TwitterやVine、Periscopeなどからピックアップしたもので、ユーザがクリックするとすぐにロードされるように、事前にキャッシュされている。

    デザインはいわゆる没入型を心がけていて、ビデオも画像もフルスクリーンで表示される。ログインユーザに対しては、イベントをフォローすると関連コンテンツが、そのイベントの開催期間中はフィードに入ってくる、などの機能が提供される。

    非会員のユーザにとってはLightningがゲートウェイとなって、完全なコンテンツにアクセスできる(ただしツイート由来の雑多なコンテンツは見れない)。またコンテンツに対して自分のコンテンツやレスで参加もできる。

    Lightningが取り上げるイベントは、NBAファイナルのような事前に日程が決まっているものと、予告なく急に行われるものの両方だ。情報筋によると、人間が手作業でキュレートするぶんの量と、そのイベントに関するユーザからのポストに基づいてライブでアップデートする量ないし回数については、目下検討中だそうだ。

    同じ情報筋によると、ビッグイベントに関しては、パートナー企業からの特別のコンテンツもありえる。オスカーとかグラミー賞、メジャーリーグのゲームなどでは、おそらくスポンサー企業が目白押しだろう。

    イベントをライブで扱うことは、今多くのスタートアップがねらっていて、ライブのブログプラットホームだったScribbleLiveやコンテンツキュレーションのLivefyre、リアルタイムのソーシャルメディアキュレーションアプリBanjoなどがそのトレンドの代表格だ。しかしLightningプロジェクトでは、Twitter傘下のPeriscopeやVineなどが、有利かもしれない。

    Lightningのローンチの具体的な日程はまだ発表されていないが、BuzzFeedの記事では“数カ月後”だそうだ。何らかのビッグイベントに合わせるのではないか、と思うが、でもそれは何だろうか?

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    (翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

    優勝は経沢香保子氏のベビーシッターアプリ「キッズライン」――IVSのプレゼンバトル

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    6月11日、12日と宮崎で開催中の招待制イベント「インフィニティ・ベンチャーズ・サミット 2015 Spring Miyazaki」(IVS)で、スタートアップ起業のピッチコンテスト「Launch Pad」が行われた。今回は13社がサービスやアプリでプレゼンしたので、13社のサービス・アプリについて紹介しよう。優勝したのはベビーシッターと利用者をマッチするモバイルアプリ「キッズライン」だった。

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    ・株式会社カラーズ 日本にベビーシッターの文化を「KIDSLINE(キッズライン)」

    今回優勝したのは女性起業家の経沢香保子氏が取り組む、ベビーシッターと利用者のマッチングアプリ「キッズライン」。入会金5万円、1年の年会費、1時間辺り2000円といった、従来の高額なベビーシッターサービスに対して、モバイルで徹底的に合理化し、初期費用なしの1時間1000円から利用できるサービス。クレジットカード登録で24時間利用できる。ベビーシッターへの支払いや、カラーズの20%の取り分を含めても、まだ従来型サービスの1/3の価格を実現できたという。価格が安くなったことから、潜在利用層にリーチできているといい、現在は毎月150%で利用が増えている状況という。多くのシェアリング系サービス同様に、利用者、サービス提供者側のプロフィールや相互評価の透明化や、ソーシャルグラフ上の友人らのコメントなども表示。これまで密室で行われていたものを可視化しているのもポイントという。経沢氏は3人の子の母という立場から、子育てが女性の社会参画への大きな障害になっていることを指摘し、ベビーシッターという文化を日本にも広めたいと語った。

    ・CART!VATOR 世界最小の空飛ぶクルマ「SkyDrive

    CART!VATORは「SkyDrive」と名づけた空飛ぶクルマを作っているスタートアップだ。というと、ぶっ飛んでるようにも思えるが、実はすでにスロバキアやアメリカなどに空飛ぶ自動車を作っているスタートアップ自体はあるそうだ。ただ問題は2つあり、1つは滑走路が必要なこと、もう1つは操縦が飛行機なみに難しいこと。そこでSkyDriveはマルチコプター方式を採用してセグウェイのような体重移動による容易な操縦を可能にするという。パイロットライセンスは不要。接地面は3輪で、時速100km/h、量産価格500万円以下を目指す。1人乗りの小型ビークルという感じで、災害時の土砂崩れを飛び越えるとか川面を飛行するといったこともできるだろうという。現在は160kgの小型試作機で浮上実験が成功している。チームは「愛知県にある自動車会社」に勤務するエンジニア仲間が中心となって取り組んでいる。2020年までに量産体制を作るために10億円の資金調達を目指すという。

    ・セーフィー株式会社 カメラとスマホのホームセキュリティ「Safie

    Safieはネットワークカメラ。外出先や遠隔地からカメラ映像を見ることができる。従来のホームセキュリティーカメラが高額の割に画素数が低く、回線がISDNであるなど旧態依然としていることから起業。ソフトウェアにのみ特化して、現在はカメラメーカーと協業を始めていて、QBIC社のELMOはすでに1000台以上が売れてるという。本体価格は1万9800円で録画・アラート機能利用は月額980円。これは従来製品の価格に比べると1/6程度で、画角や画質も従来製品よりも良いという。業務利用での引き合いも多いといい、オリックスと一緒に1台あたり月額3000円のリースモデルも準備中だとか。

    ・Orange株式会社 あなたの旅の専属ガイドアプリ「TRIPAN(トリパン)

    TRIPANは専属の海外旅行ガイドとスマホ上でチャットができるサービス。旅先を設定してリストされる一覧から現地ガイドを選び、レストラン情報やアクティビティ、治安情報などの質問ができる。ガイドとは旅行前からでも可能。返答は原則10分以内。利用価格は1日1500円で現在は2日目以降は1000円になるキャンペーン中。10カ国に対応している。ガイド候補は海外添乗員や長期滞在者などで120万人以上いる。2015年12月までに3000名のガイド登録数を目指している。当初はアドバイスのみだが、アクティビティ、交通手段、レストランなどをガイドが代行予約するようなサービスも検討しているほか、1つだけ質問したいというニーズに応える機能のリリースも予定しているという。

    ・株式会社セフリ 登山・アウトドアアプリ「YAMAP & YAMAP Gears

    ケータイの電波が届かない登山ルートなどでもGPSと事前ダウンロードした地図により自分の位置が分かるアプリ。登山やスキー、釣りなどアウトドア愛好家向け。YAMAPはもともと山での遭難や道迷いを解決するために作られたアプリだが、今回はYAMAP Gearsという「価格コムのアウトドア版」というアプリをリリース。YAMAPはすでに30万ダウンロード、写真投稿数が100万となっているなど登山愛好家の間で利用が広まっている。YAMAPでは登山後にルートや写真、感想などをシェアできる仕組みのほか自分の道具を登録する機能がある。本当のアウトドアグッズの利用者が持つ信頼性と、バーチカルのECを結びつけるというのが狙い。今後はC2Cやアウトドア保険の販売などにも事業の幅を広げて行くという。

    ・株式会社3.0 今夜なにする?を解決するアプリ「LIVE3

    LIVE3は今日、明日、明後日など直近の売れ残りチケットが買えるサービス。音楽、スポーツ、お笑い、クラブ、フェス、アートなど多様なイベントを取り扱う。「今夜なにしよう」を解決するアプリといい、コアなファンが特定イベントのチケットを探すというよりも、潜在的なファン層を掘り起こすサービスという。イベント市場は近年成長していて、全国で毎日12万人、関東だけでも5万人がイベントに参加している。一方、チケット売り切れイベントは全体の2%。これは時間軸で見つける手段がないからという。LIVE3ではキュレーションやディスカウントチケット販売も行っている。今後はイベント後に近隣店舗へ誘導するクーポンなど周辺事業との提携も勧めるという。

    ・株式会社スマイループス 転職相談アプリ「ジョブクル

    ジョブクルはチャットで転職相談ができるアプリ。経歴や勤務地、希望条件、会社の好みなどを入れると、転職エージェントを最大10人までマッチしてくれる。モバイルに最適化したUXで条件入力が容易なことと、漠然とした質問から転職活動が開始できるのが特徴。エージェント側から候補者の一覧から候補者を絞り込んでメッセージを送ることができる。転職成功時にジョブクルが25%の手数料を得る。ジョブクルによれば、過去1年間で転職を希望しながら転職していないのは519万人、全体の2/3にのぼるといい、初動アクションのハードルを下げることで潜在転職希望層の流動化を狙う。

    ・株式会社ZUU 世界一シンプルな資産運用ツール「ZUU Signals

    資産運用ツール「ZUU Signals」は、独自のアルゴリズムで株の「買い・売り」の判断を補助する情報を信号機のように「赤、黄、青」で示す。最近、NISAブームなどで証券口座開設は増えているものの、30代、40代の70%は投資未経験。投資を始めても離脱率も高く、ネットリテラシーが高い層でも入ってきていないそう。日本の個人資産1700兆円のうち資産運用されているのは16%。アメリカの50%まで引き上げることができれば伸びしろは580兆円とZUUは試算する。そこでモバイルで分かりやすく情報を整理するのがZUU Signals。重要なニュースのキュレーションもしていて、特定銘柄をクリックすると株価チャートと、赤黄青のシグナル、ニュース、ユーザーコメントが一覧できる。ZUUは250万MAU、1000万PVの金融メディア「ZUU online」も持っている。現在は分かりやすさを優先して国内株式のみでZUU Signalsをスタートしたが、信託などほかの金融商品へも拡大する。

    ウェルスナビ株式会社 世界標準の資産運用とリスク管理をあなたの手に

    ウェルネスナビは世界の機関投資家と同じレベルの資産運用を個人にも、というコンセプトで創業。世界の機関投資家は全世界の全資産を比較検討してリスク管理徹底することでリターンを最大化している。同様に、個人ユーザーであっても年齢や年収、資産額を入力すると、35カ国9000銘柄への分散投資のポートフォリオを作ってくれる。リスクとリターンのシミュレーションを可視化して、分かりやすく表示する。欧米のプライベートバンク並みの資産1%という低い手数料設定とする。従来、金融理論を背景にした分散投資は巨額の資金を運用する機関投資家のみが可能だったが、それを個人にも解放する金融インフラの構築がウェルネスナビのミッションで、これは、かつて安全な旅行や手紙が王族や貴族、大商人の特権だったが、現代では誰もできるものになったのに似ているのだという。

    ・株式会社UNCOVERTRUTH ネイティブアプリUI解析ツール「USERDIVE for Apps

    USERDIVE for Appsは、これまで提供してきたWebサイト向け解析ツールのネイティブアプリ版という位置付け。20KBのSDKをダウンロードして組み込むと、アプリ上の動線をどうユーザーが遷移したかを視覚化したり、ヒートマップ、「読了率」に相当する画面ごとの滞在時間を見ることもできる。実際にユーザーがアプリをどう使っているかを動画で見る機能もある。フィルター設定で「100万円以上買っているユーザー」といった絞り込みもでき、ターゲットユーザー向けのUI改変に利用できるという。さらに今回、新機能として「ロケーション・ヒートマップ」を発表。地図上にユーザーのアプリ上でのアクティブ率をヒートマップのように示す機能で、例えば地域店舗のクーポンをユーザーが使った場所などを知ることができるようになるという。USERDIVEではいま、バルセロナやマレーシアに拠点を開設して、世界展開に力を入れているそうだ。

    ・株式会社wacul 人工知能を使ったWeb分析サービス「AIアナリスト

    waculの「AIアナリスト」はGoogle Analyticsのデータから、Webサイト改善のアドバイスを提示するサービス。これまで同社はWeb改善のコンサルティングをやってきていたが、案件数に対してコンサルが足りないことから、ノウハウやナレッジを人工知能で実装。例えば、ある商品ページに対して検索流入の比率が高すぎる場合、サイト上の導線の弱さが背後にあることが想定される。そうした場合、AIアナリストだと「xyzのページをもっと見せましょう。15.7CVの増加が見込めます」といったアドバイスになる。改善点は網羅的、伸びしろがあるポイントを指摘する。人間のコンサルで30万円から100万円でやっていたことを人工知能で3万円で提供する。より広いユーザー層に使ってもらうことで人工知能の学習データを集めたい、という。waculでは2年間で人間のコンサルが担当したのは100サイトで指摘したのが600課題であるのに対して、AIアナリストはリリース1カ月で400サイト、3000課題という。

    ・株式会社COMPASS 人工知能型適正教材「TreasureBox」

    コンパスの「TresureBox」は人工知能型適応教材。タブレットを使った算数の4000問を超える問題を子どもたちが手書き入力で解く。生徒が間違えた時に、何がわかっていないかを人工知能が把握し、もっとも適切な問題を出し続けることができるのだという。COMPASSはもともと塾を経営していたが、現在では塾の先生の役割が変化して、ダッシュボードで生徒たちの進捗や集中度をモニターし、問題があったときに対応するファシリレーターとなっているという。集中度が下がった生徒がいると「休ませてあげてください」というプッシュ通知で先生に出す。これまで塾のフランチャイズとしては、くもんなど大手があるが、初期費用は開設まで費用がかかるという問題があった。TreasureBoxのような仕組みがあれば、塾開設のハードルが下がる。COMPASSでは2019年までにくもんを超えるとしている。

    ・株式会社キッズカラー 保育や遊びを楽しく記録するみんなの図鑑アプリ「ほいくずかん!

    「ほいくずかん!」は、保育士のための子どもの作品カタログサービス。もともとキッズカラーは、遊び版クックパッドともいえる「ほいくる」を運営している。子ども向けの遊びを保育士同士が教えあうサイトで、遊びの引き出しの共有している。すでに全国の保育士の3分の1が使っているという。ほいくずかん!は、遊びでできた子どもの作品を登録できる新アプリ。子どもの年齢や材料を登録し、時系列やカテゴリごとに写真を表示できる。これまでこうした写真は保存や管理がバラバラで、各保育園で埋もれていたのだという。

    Apple WWDC 2015キーノートのまとめ

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    昨日(米国時間9/8)のAppleのWWDCの2時間に及ぶキーノートではたくさんの重要な発表があった。上にこれを90秒のビデオにまとめてみた。下に個々の記事へのリンクも張っておいたので参考にしていただきたい。〔日本版:最後のConnectの記事以外、すべて翻訳ずみ〕

    キーノートの冒頭でAppleはMac OS X 10.11 El Capitanを発表した。 昨年のYosemiteのようにビジュアルが一新されるものではなかったが、ジェスチャー操作のサポート強化、ウィンドウの整列、Spotlightの自然言語検索などの新機能が盛り込まれた。 MacとiOSに新しいMetal APIが採用され、デベロッパーは同一のハードウェアでグラフィックスのパフォーマンスの大幅な改善が可能になった。ゲーマーには朗報だ。デベロッパー向けベータ版は即日公開された。

    iOS 9では新しいパーソナル・アシスタント、Proactiveが紹介された。これはGoogle Nowによく似ており、ユーザーの本日の予定などを教えてくれる。Google Nowと異なるのは、クラウドではなく、デバイス内に存在する情報をベースにして処理することだ。プライバシーに敏感なユーザーにアピールする点だろう。

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    iPadでは、本格的なマルチタスクがサポートされた。ユーザーは画面を左右に分割して2つのアプリを同時に作動させることができるようになった。このスプリットビュー・モードをサポートするのは最新のiPad Air 2のみだが、既存のiPadの大部分にも2つのアプリを簡単に往復できるスライドオーバーと呼ばれる簡易版が導入された。またカーソルを自由に動かせる新しいソフト・キーボードも発表された。

    Apple Watchについても発表があり、新しいネーティブ・アプリのSDKが公開された。デベロッパーはこのSDKを使って、ペアとなるiPhone上ではなく、Watchそのものの上で作動するアプリが開発できる。デベロッパーはビデオ再生、心拍モニター、マイク、デジタル竜頭、振動インターフェイスを管理するTaptic Engineなどの機能にアクセスが可能になった。これによりApple Watchがローンチされた当初のもののよりずっと複雑、高機能のアプリが続々登場することになるだろう。

    Appleはキーノートの締めくくりにAppleミュージックをお披露目した。SpotifyやRdioのライバルとなる音楽ストリーミング・サービスは個人が月額9.99ドル、家族が月額14.99ドルで、ユーザーはAppleの膨大な楽曲が聞き放題となる。加えてBeats1インターネット・ラジオ 、新しい音楽ソーシャル・ツールのApple Connectが利用できる。Apple Musicは6月30日にサービスがスタートする。当面はiOS、Mac、Windowsがサポートされるが、この秋にはAndroid版が出るという。〔ミュージックはApple Japanのサイトでもサービスのスタートが予告されている。〕

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    (翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

    Gmailのアクティブユーザーは9億超。そのうち75%はモバイル利用(付:Inboxはオープンになった!)

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    Googleのプロダクト部門バイスプレジデントであるSundar PichaiがI/Oカンファレンスで発表したところによると、Gmailの利用者数は9億人にものぼるのだそうだ。前回利用者数が発表されたのは2012年のことで、その当時の4億2500万から倍以上に数値を伸ばしたことになる。さらに、そのうちの75%がモバイル環境からGmailを利用しているのだとのこと。

    Googleが前回Gmailの利用者数を公表したとき、ちょうどHotmail(今ではOutlook.comとなっている)を抜いて首位になったときだった。それまではHotmailが長らく首位の座に君臨していたのだった。ちなみにこの分野におけるGoogleのライバルたちも、なかなか利用者の実数を明らかにしてはいない。ただ、Gmailが最もよく利用されているメール環境であるということは言えるのだと思う。

    多くの人が利用し、そしてさらに利用者数を伸ばしつつあるGmailは、当然ながら大きなアップデートをおこなっていない。デビュー当初のGmailは、ウェブベースのメールクライアントとして革新的なものであると受け止められた。そのGmailも、あまりに多くの利用者を抱える中、「革新的」なアップデートを行いにくいという状況にもあるのだろう。そうした状況の中、Googleはこれまでインビテーションが必要であった「Inbox by Gmail」を一般公開することとしたようだ。Gmailの仕組みを利用した新たなプラットフォームで、Googleはここで最新メールクライアントのあり得えべき姿を示そうとしているのだろう。

    Inbox by Gmailは本日よりオープンなクライントとなり、かつまた新しい機能も加わっている。但し、Inboxのオープン化によりGmailクライアントの開発をやめてしまうわけではないとのことだ。

    原文へ

    (翻訳:Maeda, H

    Tristan Walkerは、シリコンバレーにダイバーシティを浸透させるため、5000人の少数民族の学生にリーチする

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    今朝のTechCrunch Disrupt NY で、Walker & Co.のファウンダーであるTristan Walkerが、シリコンバレーにダイバーシティを浸透させたいと話した。そして、5000人のアフリカ系とラテン系の学生にCode2040 のプログラムを通じてリーチする計画であると話した。

    Foursquareの元役員でCode2040の共同ファウンダーである彼は、前述のWalker & Co.も経営している。Walker & Co.は、有色人種のための健康や美容関連のプロダクトを提供するスタートアップだ。彼らの最初のプロダクトBevelは、縮れた、あるいはパーマがかった毛質を持つ人用のカミソリだ。

    Walkerは、少数民族の苦悩を知っている。彼は、ニューヨーク市の評判が芳しくない都市部の地域、ジャマイカクイーン地区の南側で育った。しかし彼は14歳の時、テストの成績が良く、奨学金を得て学生寮に移ったことをきっかけに人生が大きく変わった。Walkerは、ロックフェラー家といった、世界でも裕福な家庭を接することができ、恵まれた環境の中で教育を受けることができた。

    次の6ヶ月でこの問題を良い方向へ持っていく方法についての話は多くありますが、時間が充分ではありません

    Walkerは大学を卒業後、ウォール街へと向かったが、そこでの富を追い求める文化に嫌気が差したという。シリコンバレーで同年代の人が活躍している話を耳にし、そこで財をなそうとシリコンバレーに向かうことを決意した。「若い時、掲げていた目標はひとつだけです。成功を収めて、可能な限り裕福になることです」とWalkerはTechCrunchの記者であるKim-Mai Cutlerにステージ上で話した。

    Walkerはまず、スタンフォード大学に向かい、そして後にFouraquareのビジネス開発を率いることになった。Ben Horowitzのアドバイス、そしてa16Zで起業準備プログラムに参加したことが後押しとなり、自分の会社を立ち上げるに至った。

    Walkerは現在、世界のテクノロジーの中心地が抱えるダイバーシティの問題に真剣に取り組んでいる。今日のステージの内容もこのことが主題だった。Code2040は、たった5名から始まったプログラムだが、今では35名から40名ほど参加するようになり、参加者の90%が仕事のオファーを受けるようになったと、Walkerはその成功を強調した。

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    TechCrunchの記者Kim-Mai Cutlerが、Walker & Co.のファウンダーTristan WalkerとTechCrunch Disrupt NY 2015で対談している様子

     

    Walkerは、年内にWalker & Co.で新しいプロダクトをローンチする予定であると話した。ダイバーシティを尊重し、少数民族のそれぞれの個人に見合ったものを届ける予定だそうだ。

    「私たちは、素晴らしいプロダクトとサービスを作り続けます。それらはパーソナライズされたものにしていきます」と彼は話した。また、健康と美容プロダクトであるBevelも品揃えを豊富にし、女性用のプロダクトも増やしたいと話した。

    Walkerは、少数民族のSTEM(科学技術教育)やシリコンバレーでの起業を後押しする方法について話した。最初にすべきことは、この問題の認識を広めることだが、それには時間がかかると言った。

    「次の6ヶ月でこの問題を良い方向へ持っていく方法についての話は多くありますが、時間が充分ではありません」と彼は言った。認識を広めた後には、何故その問題が存在するのかを理解することが重要だと話した。何かを根本から直すには、暗黙の内にある偏見を認識する必要があるが、それには政府、そして民間企業の協力が必要だと言う。

    「上にいる人はテクノロジーを下にいる人たちとは全く違う方法で用いています」とWalkerは言う。「経済のデジタル化が加速して、もうアナログではなくなるのなら、私たちは助けが必要な所に手を差し伸べるためにできることをすべきです」と話した。

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    (翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

    北欧の若者が熱狂するスタートアップイベント「SLUSH」、アジア版は金曜日に東京で開催

    フィンランド発のスタートアップ向けイベント「SLUSH」のアジア版となる「SLUSH ASIA」がいよいよ今週金曜日、4月24日に東京で開催される。

    本家のSLUSHは、2014年実績で参加者は約80カ国・1万4000人以上、出展企業1300社、欧州各国の首相なども訪れるという大規模なイベントだ。

    このイベントの特徴は「ライブ感」。よくあるカンファレンスとは異なり、起業家や投資家などの登壇者が音楽ライブのさながらのステージでプレゼンテーションやディスカッションを繰り広げる。より詳しい説明はこのスライドが参考になると思う。グローバルを意識したこのイベントでは、すべてのセッションは英語で行われる。

    日本ではRovio Entertainmentの元日本代表であるAntti Sonninen(アンティ・ソンニネン)を中心にしたTEAM SLUSHがイベントを牽引する。この発起人チームには、Mistletoe CEOの孫泰蔵氏やAmano Creative Studioの天野舞子氏らも含まれている。ちなみに孫泰蔵氏は本家のSLUSHにも登壇しており、その話を日本で発起人チームと話したことが今回のSLUSH ASIA開催のきっかけになっているとか。

    ではなんで日本でSLUSHを開催するのか? 孫氏は自身が参加した経験を振り返り「世界中にカンファレンスがある中で、SLUSHは他とは違うユニークなモノだったから」だと語る。

    冒頭のとおり、ショーアップされたステージに登壇する起業家の姿はまるで音楽アーティストだ。そこで繰り広げられるセッショを見た若者たちが、彼らを尊敬し、賞賛することで、「起業はカッコいい、自分もやってみようとなることは大事」だと孫氏は説く。

    同氏はこれまで「バンドのように起業をすべき」といろいろな場所で語っているのだけれど、これはバンド活動が最初はコピーから初めて、オリジナル曲を作って——となっているように、最初からすごいビジネスモデルやテクノロジーを持ってスタートするのではなくても、少しずつ事業を作り、それでダメだったら解散するくらいのカジュアルさであってもいいので、何よりもまずは「最初の一歩「を踏み出して欲しい」ということなんだそう。そんな考え方がSLUSHのテーマともマッチしたのだろう。

    フィンランドの若者の多くもこのイベントに共感しており、1万7000人という参加者に加えて、2014年実績で1700人の学生ボランティアが関わっているそうだ。基本的には非営利で、今後は社団法人化も進めるとか。

    フィンランドのSLUSHコミュニティにも参加していたSonninen氏いわく、SLUSHが若い世代に起業という選択肢を提示してきた影響度はかなりのものだそう。「今となっては『グローバル思考』は当たり前だが、8年前のフィンランドではほとんどそんなものがなかった。だが、SLUSHというイベントも起業という選択肢も認知されてきた。SLUSHは数年前からは首相が参加するまでになっている」

    イベントの開催開催場所は東京の臨海地区にある青海。特設のドーム型ステージを5つ並べている。設営中の様子はTwitterにもアップされている。

    最近は「上場ゴール」と揶揄される一連の新規上場企業の業績不振等でスタートアップやその支援者に対する風当たりは厳しいものになっている。僕も市場関係者から起業家までいろんな意見を聞いたし、そのあたりの話をの一部は記事としても書いている。

    ただそういう時期だからこそ、起業について今までよりもちょっと身近な選択肢として考える場所があってもいいと思っている。僕たちがやっているTechCrunch Tokyoもそんな1つだと思っているし、SLUSHは日本で初開催だけれども、北欧ではそういった点でも非常に意味のあるイベントになっているそうだ。

    僕自身は正直「誰でも彼でも起業しちゃえ」とまでは言えないのだけれども、まずは起業の意味をちゃんと理解している人が増えて欲しいし(同時に悪い大人にそそのかされない知恵も付けて欲しい)、人生の選択肢の1つとして考える人は増えていいと思っている。さらにそういう人の中から、世の中を変えるような起業家が生まれて欲しいとも。そういう意味でSLUSH ASIAは、起業についてあらためて考えたい人にとっても価値のあるイベントになるのではないだろうか。