日産自動車曰く、イギリスでは2020年にガソリンスタンドよりEV充電スポットの方が多くなる

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日産自動車が行った最新の調査研究によると、イギリスでは2020年までに、電気自動車のための充電スポットの方がガソリンスタンドよりも数が多くなる、と予測される。2020年というとわずか4年後だから大胆な予言だが、この調査研究がファクターとしているのは、実際に稼働しているガソリンスタンドの近年の減少傾向と、同じく充電スポットの増加傾向だ。

イギリスのガソリンスタンドの減少率は大きい。日産自動車の調査によると、40年前に稼働していたスタンドの75%が今は無く、新設も見られないから、最多だった1970年の37539軒に対し今はわずかに8472軒だ。この率で行けば、2020年のガソリンスタンドの数は7870軒になる。

一方、継続的に増加している充電スポットは、現在はわずか4100箇所だが、現状の増加率を4年後に延ばすと、2020年には7900箇所になる。電気自動車の登録台数も、急速に増加している。メーカーだけでなく政府までもが、排気ガスの少ない車の宣伝に努めており、彼らの数字によると、2016年の前半では13分に1台の率で電気自動車が登録された。

日産自動車がEVのインフラストラクチャの成長を吹きまくるのには理由がある。同社は電気自動車の大量生産車種(LEAF)を最初に作った企業であると自負し、イギリスの都市の通勤者には同社の完全電気自動車が理想のソリューションである、と主張し続けている。

しかし日産ほど強烈な市場動機のない者にとっても、同社の楽観主義は一考に値する。仮にEVインフラストラクチャの支持者がそれほど増えず、またイギリスのような国〔小さな島国〕では長距離ドライブの際の距離をそれほど心配しないとしても、それでも、徐々に多くの車が化石燃料を燃やさなくなるのは、めでたいことだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Solar Impulse 2が地球一周の全行程を終え出発地アブダビに着陸

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4つの大陸と24800マイルと500日あまりの飛行を経て、Bertrand PiccardとAndre Borschbergがスタート地点に帰ってきた。二人のスイス人パイロットは、Solar Impulse 2による世界一周を今日(米国時間7/26)完遂し、今朝早くアブダビに着陸した

複数の新記録をうちたてたその旅は、燃料をいっさい使わず完了し、操縦を交替で行い、計17の全行程を消化、先週末のカイロからの離陸が最後の離陸〔最後の行程の出発地〕となった。その感動的な記録の中には、日本からハワイまでの最長単独飛行と、無燃料による大西洋横断があった。

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[40000キロメートルを燃料なしで飛んだ。エネルギーの歴史にとって初めてだ。もっと遠くへ延ばそう。]

平均飛行速度は毎時46マイル、二人は機械的側面と人間的側面の両方でさまざまな困難を経験した。たとえば胃のトラブルで最後の行程が遅れた。飛行中は小さなコックピットから出られないので、20分おきに眠り、シートの中で休息した。

着陸後にPiccardは、群衆に向けて希望の言葉を述べた: “未来はクリーンだ”。ここで群衆は歓呼した。“未来はあなただ。未来は今だ。それをもっともっと遠くへ延ばそう”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Googleが囲碁の世界チャンピオンに勝ったDeepMindをデータセンターの省エネに利用、冷房費用を40%削減

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DeepMindは地球上でもっとも複雑なゲームの名人かもしれないが、でも彼は、Googleのデータセンターのエネルギー問題を解決できるだろうか。ところが、できるのだ。しかも、強力に。

データセンターの電力の用量は、需要や気候条件などさまざまな要因に依存し、電力使用効率の最大化のためにそれらの変数を調整あるいは予測することは、とても難しい。Googleは機械学習をこの問題に適用し、ニューラルモデルの構築により、AIがこれらの要因のすべてを常時把握/監視できるようにした。

それにより研究者たちは、DeepMindという生きてる獣をそのままデータセンターに放ち、結果を直ちに検証できるようになった。そのため、冷房に使用する電力利用を従来の40%下げることができ、その状態が今も維持されている。

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Googleはこれまでも自社におけるエネルギーの使用を懸念して、再生可能エネルギーの利用や、エネルギー利用の効率化に努力してきた。だからDeepMindの起用も、その流れの上にあり、単独の突出的なプロジェクトではない。DeepMindが行った複雑なパラメータ群の同時的多面的最適化AI技法は、そのほかのシステムやデータセンターにも応用できる。そうなれば同社は、得意満面となるだろう。

DeepMindはこのエネルギー節約AIについて、詳細なドキュメントの発行を予定している。Web上に公表されたら、この記事にそのリンクを載せよう。

参考記事(DeepMindの医療利用、規制でつまずく)〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

世界の社会起業家を支援するシーバスリーガル社の「The Venture」ファンド

NEW YORK, NY - JULY 14:  Trevor Noah and Eva Longoria join the 27 finalists on stage at Chivas' The Venture Final Event on July 14, 2016 in New York City.  (Photo by Michael Loccisano/Getty Images for Chivas The Venture) *** Local Caption *** Trevor Noah; Eva Longoria


【編集部注】Bérénice Magistretti はサンフランシスコに拠点を置くスイス人フリーランスライターである。彼女はサウジアラビア、スイスその他の新興市場におけるスタートアップに焦点を当てている。

木曜日(7月14日)の夜「ザ・デイリー・ショー」のホストTrevor Noaが、シーバスリーガル社の主催する「The Venture」の資金獲得者を発表した。これはそれぞれの事業を善行のために運営している社会起業家たちに向けて与えられるものである。

その100万ドルのファンドを使って「The Venture」は、世界中の社会起業家たちが規模を拡大し、世の認知度を高めることが可能になるように努めている。

シーバスプログラムの一環としてファイナリストのグループは、オックスフォード大学のサイード・ビジネス・スクールのSkoll Centre for Social Entrepreneurship(社会起業研究所)が用意したAccelerator Weekプログラムに、今年の初めに参加している。

木曜日の最終審査で観客と審査員の前でのライブプレゼンテーションを許されたのは5つのグループだけだった。審査員には女優で慈善家のEva Longoriaや、(シーバスリーガルの親会社である)ペルノリカール会長兼最高経営責任者(CEO)のAlexandre Ricardも含まれている。

5つのグループ全てが最終的にファンドを得ることができたが、その中でも飛び抜けた勝者はConceptos Plásticos(30万ドルを獲得)だった。これはコロンビアに拠点を置く企業で、プラスチックやゴム廃棄物を恒久的な住宅の建築基礎の代替品として再生している。

この企業が持つトリプルインパクト(社会的、環境的、経済的)が、審査員に対する決定的なアピール要素となった。「ビジネスの観点から私たちは、企業が目指す目標、プロジェクトの影響の規模、そして長期的な持続可能性などに着目して審査を行いました」とRicardは語った。

ニューヨーク市、ニューヨーク州 - 7月14日:ファイナリストの面々のMaria Pacheco、Kenny Ewan、Or Retzkin、Julia RomerそしてOscar Andres Mendez。加わった審査員たちはEva Longoria、Joe Huff, Sonal ShahそしてAlexandre Ricard。2016年7月14日にニューヨークで開催されたChivas’ The Venture Final Eventにて。(写真提供 Michael Loccisano/Getty Images for Chivas The Venture)

ニューヨーク市、ニューヨーク州 – 7月14日:ファイナリストの面々のMaria Pacheco、Kenny Ewan、Or Retzkin、Julia RomerそしてOscar Andres Mendez。加わった審査員たちはEva Longoria、Joe Huff, Sonal ShahそしてAlexandre Ricard。2016年7月14日にニューヨークで開催されたChivas’ The Venture Final Eventにて。(写真提供 Michael Loccisano/Getty Images for Chivas The Venture)

資金獲得額20万ドルで2位だったのはWeFarmだ。この小規模農家のための知識共有プラットフォームは、インターネットにアクセスすることなく無料のSMSサービスを介して、農業のヒントや、質問と回答、そして回答のレーティングを共有することを可能にする。

5ファイナリストのうちの2つは同じ額の資金(10万ドル)を獲得した。イスラエルのスタートアップであるEyeControlが提供するのは、「体の動かない」患者がいつでもどこでもコミュニケーションをとることができるようにする、安価で、画面を必要としない、モバイル通信装置である。

グアテマラのWakamiは、グアテマラの16の農村地域で生産される手作りのファッションアクセサリーを、世界の20カ国の小売店にデザインして販売している。最後に、ドイツの Coolar(5万ドル獲得)はエチオピアやルワンダなどのオフグリッド地域において、ワクチン、医療品、そして食品保存用に、電源が不要で持続可能なソリューションをポータブル冷蔵庫の形で提供している。

残りの25万ドルは、最後の数週間にわたって行われてきた公開投票を経て、最も人気のあった複数の社会的企業へと割り振られた。Conceptos Plásticosはこの投票でも人気を集め、既に獲得した資金30万ドルに加えて更に5万3148ドルを持ち帰ることになった。

分配された100万ドルの基金は、企業の社会的責任に対して長い伝統を誇るシーバスリーガル社から直接拠出されたものである。

「我々はリターンを求める典型的な投資家にはなりたくないのです」とRicardは語った。「第一の基準は、なんと言っても社会や環境への影響なのです」。The Venture Fundが投資先企業の株式を所有することはない。

ニューヨーク市、ニューヨーク州 - 7月14日:Chivas’ The Venture Final Eventで審査員を務めるステージ上のEva Longoria。2016年7月14日ニューヨーク市にて。(写真提供 Michael Loccisano/Getty Images for Chivas The Venture)

ニューヨーク市、ニューヨーク州 – 7月14日:Chivas’ The Venture Final Eventで審査員を務めるステージ上のEva Longoria。2016年7月14日ニューヨーク市にて。(写真提供 Michael Loccisano/Getty Images for Chivas The Venture)

Longoriaはまた、教育と起業家精神を用いてラテン系移民を支援する彼女自身が運営する財団の視点からも、社会的影響力の重みを述べた。財団の見積もりでは、科学、技術、工学および数学系(STEM)の仕事は、現在米国内では70万人以上不足しているにもかかわらず、そうした仕事を得るために必要なスキルを得て卒業するラテン系の人材の割合はわずかなのだ。

「私がしようとしていことは、ラテン系の人たちがSTEM分野へ入るための教育なのです。何しろラテン系は米国で一番急速に人口が増えている集団なのですから、将来はこの国支える労働力になるのです」とLongoriaは語る。「私たちはそうした人たちを連れて、この先彼らの前に現れる機会へと導いて行かなければなりません」。

運動としての社会起業家精神は世界的な牽引力を持ち続ける、社会的な影響を与えることに特化したAcumenのような財団と共に。

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(翻訳:Sako)

バクテリアの動きがローターを回す発電機でマイクロデバイスに電力を供給…オックスフォード大学が目下研究中

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オックスフォード大学の科学者たちが、仮想のプロトタイプを使って、バクテリアの自然な動きに円柱状のローターを回転させ、安定的に電力が得られることを立証した。

その研究はScience Advances誌に載り、バクテリアの群(む)れのランダムな動きを組織化して、生物が駆動する発電プラントを得られることを示した。それはまるで、微細なウィンドファームのように。

研究者たちによると、このシステムを利用した顕微鏡的サイズのエンジンにより、将来は、光スイッチやスマートフォンの部品(マイクロフォンなど)、人間の作るデバイスを、自分で自分を組み立て、電力も自分で作り出すタイプのものにすることができる。

共著者の一人、オ大物理学科のTyler Shendrukはこう述べる: “いちばんすごいのは、システムが自分で組織化することだ。その不思議な形をしたローターは、人間技術者が設計したものではない。それらはただ、平滑なディスクであるにすぎない”。

彼のほかにSumesh Thampi, Amin Doostmohammadi, Ramin Golestanian, Julia Yeomansらから成る研究者チームは、顕微鏡的サイズのローターのまわりを浮遊して泳ぎまわるバクテリアをシミュレートした。またシミュレーションではなく実際のバクテリアを使用する実験では、Shendrukによると、大腸菌を使うことが多い。

Shendrukの説明によると、多くのバクテリアが一緒に泳ぐときには、彼らは群れを成してランダムな渦(うず)状の流れを駆動する。それを科学者たちは“動的乱流(active turbulence)”、と呼んでいる。このような即興的な流れに、何か役に立つことをさせるのは、面倒で難しい。彼ら自身は、あまりにも無秩序だ。たとえばコンピューター上の動的乱流のシミュレーションでも、一つの自由に回転するディスクを同定することは困難だった。“それはハリケーンの中に置いた風向計のように、ランダムにスピンしていたからだ”。

鍵となる発見は、ローターの全配列を動的乱流の中に置くことだった。その配列のおかげで、回転が自ら組織化される。“配列中のローターがそれぞれ互いに逆方向に回転しているのを見たときには、自分でもびっくり仰天し、こいつはクールだ!と思った”、とShendrukは思い出を語る。

チームは、ローターが互いに十分に接近していれば、シミュレーション中のローターはどれも恒久的にパターンに従うことを発見した。しかしそのシステムが作り出したのは、あまりにも微少な電力だった。

“現状では、スマホの充電なんかとても考えられない”、とShendrukは語る。“われわれがやってることがどれだか小さなことかを理解していただくために申し上げると、この前バクテリアの群れによる顕微鏡的サイズの発電機が作り出した電力は、推定で1フェムトワットだった”。

1フェムトワットは、1.0⋅10-15 ワットだ。

“ローターの巨大な配列でもまだ携帯電話の駆動はできない。しかし、細胞を作り出したり、小さなマイクロボットを動かす微小流体工学的な(microfluidic)デバイスに、微小な電力を供給することはできるだろう”、とShendrukは語る。“誰かがそれを実験的に作ることは十分にありえるし、そうなれば、ほんとにすばらしいね”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

イーロン・マスクのTesla、イーロン・マスクのSolarCityに約28億ドルで買収を提案

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Elon Muskの企業が集まって大帝国を築こうとしている。本日、電気自動車とバッテリー企業Teslaは、ソーラーパネルの導入企業SolarCityの買収提案を行ったことを発表した。両社が合わさることで、自宅にソーラーパネルを備え、巨大なバッテリーを充電し、自宅の全てのものと電気自動車に電気を供給することが可能となる。

この買収提案はまだSolarCityの取締役会で承認されていないが、承認された場合、SolarCityの株式はTeslaの株式と交換される。SolarCityの時価総額、21億4000万ドルから21%から30%の上乗せ価格での買収となる。つまり、TeslaはSolarCityを25億9000万ドルから27億8000万ドルの間で買収する計算だ。

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ソース: WSJ

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SolarCityは損失を出していた

SolarCityはここのところ数百万ドルの損失を出し続け、株価の評価が下がっていた。それに伴い買収するのが比較的簡単になった。SolarCityの株価は買収提案の発表後、20%跳ね上がった。SolarCityのバリューに対する上乗せ分は、発表後数時間で随分と少なくなったことを意味する。

Musk、そしてTeslaとSolarCityのどちらでも役員を務めるAntonio Graciasは買収提案に関する決議には参加しない。Teslaは、乗っ取るのではなく、あくまで友好的に買収を進めたいと伝える。

MuskによるMuskの救済措置?

Teslaの株価は時間外取引で13%下がった。この買収案件は、SolarCityの救済措置だと考える人もいるからだ。Muskが保有する22.2%の株は、Teslaが買収することで救済される。今日の発表があるまで、SolarCityの株価は昨年12月より50ドルも値を下げ、21ドル付近を推移していた。このまま株価が下がり続ければ、Muskは多額の資金を失う。Teslaは自分たちでソーラービジネスを構築することもでき、株価がさらに下がるようならその時にSolayCityの資産を買収することもできる。しかし、そうすると何千万ドルとMusk自身の資産が目減りすることになる。

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Tesla PowerwallがSolarCityのソーラーパネルからの電力を保存し、太陽が出ていない時も電気が使えるようにする。

買収について考察した時、両社がうまく噛み合ってシナジーを生むか疑問の余地があるだろう。Teslaが電気自動車に空より高い水準を求められるのは、営業に労力を割く必要がそんなにないからだ。一方SolarCityは常に訪問販売や電話営業を行っている。Teslaでは、車の出荷まで全てが工場内で行われるが、SolarCityはソーラーパネルを導入を進めるために契約販売員の軍隊がトラックで外を走り回っている。

しかしMuskは賢いので、私たちには予知できない計画を立てているのかもしれない。

垂直統合型エネルギー企業

Teslaのチームは「全体像を完成させる時期に来ました。Teslaのカスタマーはクリーンエネルギーの車を運転し、私たちのバッテリーパックを使って、エネルギーを効率的に消費できます。ですが、持続可能エネルギーソースへのアクセスが必要です。つまり、太陽です」と伝える。

Teslaは、この買収の理由が理にかなっていることを以下のように説明する。

「私たちはカスタマーに一貫したクリーンエネルギーのプロダクトを提供する世界で唯一の垂直統合型のエネルギー企業となります。カスタマーが運転する車から始まり、それを充電するためのエネルギー源の確保、そして自宅や会社の電力の全てを賄うまでが完結します。Model S、Model X、Model 3、ソーラーパネルシステム、パワーウォールの全てが揃うことで、エネルギーを最も効率的で持続可能な方法で配分し、消費することができるようになります。カスタマーのコストが下がり、従来の石油燃料や電力網への依存を最小限に留めることができます」

両社の株主のどちらにとってもこれが金銭的に妥当な取引でなろうとなるまいと、この戦略は大胆なものだ。1000年後の人達も「ELON MUSK」の名前を覚えていることになるかもしれない。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website

自動船舶Solar Voyager、ソーラー・パワーのみで大西洋を横断中

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ボストンから真東のおよそ200マイルあたりで、ロボットボートが、人が歩く程の速度で、大西洋横断という歴史的な快挙に向かって航行中だ。「Solar Voyager」は友達同士の2人が空いた時間を利用して作った船だが、大西洋を横断する最初の自動船舶となるだろう。さらには全ての大洋を含めても、ソーラー・パワーのみでの横断なら世界初だ。

Isaac PennyとChristopher Sam Soonは足掛け4年このプロジェクトをこつこつと続け、船は6月1日に進水まで漕ぎ着けた。現在のところ、ボートが大西洋を横断し切るにはまだ長い道のりが待っているが、プロジェクト自体は多くの意味で既に成功したと言っても良いだろう。

「よく言っているんだけど、たとえ少人数でも情熱を持ってやればどんなことができるか、ということです」と、Pennyは電話で言った。「Christopherと私が飛び抜けた天才とかじゃないんです。私たちは海育ちですらないんです。私なんか育ちはカンサスです!」

そうは言っても、二人はSolar Voyagerを一から作り上げた。彼らが既製品で利用したのはソーラーパネルと標準的なモーターの部品のみだ。18フィートのボートはGPS上の2点間をゆっくり進行中で、順調に行けばポルトガルに今秋到達するだろう。

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彼らのボートが大洋を横断する最初の自動船舶というわけではない。 Liquid Roboticsが作ったWave Glidersが遡って2012年にその偉業を達成した。しかし、彼らの船はソーラーではなく波のエネルギーを利用していた。また、Pennyが指摘する通りそのプロジェクトは経験を積んだ大企業が資金、人材ともに供給したもので、そのプロジェクトで得たテクノロジーについては特許が取られた。

「Wave Gliderを作れるのはLiquid Roboticsだけですが、私たちのしたことは誰にでもできます。私たちはガレージすら持ってないんですから!」とPennyは笑った。

これまでの4年間に渡って、ボートは応急装備のプラスチックでできたカヤックから完全にカスタム装備のアルミボディーへと進化し、自家製の自分たちでチェックした推進装置と電子機器が装着されている。280ワットのソーラーパネル、特製の付着物耐性プロペラ、フジツボが付かないコーティングやたくさんのちょっとした工夫改良など、全てはボートが目的地に着くまでの4ヶ月間、無事航行し続けるためのものだ。

「耐久性が問題だというのは明らかですが、それには良い解決策はありません」とPennyは言う。「丸1日動くものを作るということと、何ヶ月も動く物、それもとても厳しい環境で故障しても直す人もいないという状況でも動き続けるものをデザインするということは、全く違います」

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彼らにはチャンスは一度しかなく、一発必中が要求される。Liquid Roboticsとは異なり、作れるのは一隻のみ、リスボンまでの中間地点で船を整備してもらうことも出来ない。もしモーターが故障しバッテリーが駄目になったら、それで4年間と1万ドル強がフイになる。しかもサメが襲ってこず、大型客船が突っ込んでこないことが条件だ。実際、ボートはレーダーに映り、派手な塗装が施してあるし、一般航路は避けて航行しているんだけどね、とPennyは付け足した。

一旦ポルトガルに着けば、Solar Voyagerは最後のウェイポイントの周りを周回し続けつつ、PennyとSam Soonが回収に来るのを待つことになる。

「私たちは実はリスボンでボートを持っている人たちを探しているのです。これは多分人々がテックニュースで読みたいことではないでしょうね」と彼は付け加えた。この言葉が示す通り、これは2人の人間が余暇を利用して行ったことで、スポンサー付きのXPRIZEのエントリーや海軍支援によるプロトタイプ作製ではない、という点がとても素晴らしい。ポルトガルのTechCrunch読者諸君、もし彼らを助けてあげられるのであれば、是非コンタクトをとってあげてほしい。

何より、プロジェクトの目的は、このような試みにはソーラー・パワーが適していることを広く知ってもらうことだ。

「私たちは常に代替エネルギーとしてのソーラーを考えていますが、化石燃料では、今回はうまくいかなかったでしょう。それでは、永遠に動くものは作れません」Pennyは言った。「それが長期滞空ドローンだろうと海洋保安のためのデータ収集だろうと、はたまた野生動物保護区の監視であろうとも、ソーラーは単なる代替エネルギーではなく、最適な解決法なのです。他では出来ないことがソーラーであれば可能です」

Solar Voyagerの進行状況はプロジェクトのウェブサイトでチェックできる。場所と主要な活動数値は15分ごとに更新される。10月に戻って来れば、うまくいけばPennyとSam Soonがプロジェクトの成功を祝福しているだろう。そしてちょっとばかりの歴史が作られることになる。

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(翻訳:Tsubouchi)

熱として逃げていた太陽光のエネルギーを完全に捉えるナノ素材により太陽電池の発電効率を倍増

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MITの研究者たちが作った、まだ実験段階の太陽電池は、パネルの一定面積あたりの電力生成量を増加し、太陽熱の利用効率を上げる。しかも、それに関する科学者たちの説明が、すごくクールだ: “まだ完全に最適化されていない配列でも、ショックレー-クワイサーの限界(Shockley-Queisser limit)を超えることができた”。

ショックレー-クワイサーの限界はもちろんフィクションではなく、太陽電池のエネルギー効率の理論的最大値だ。それは、いちばん多く使われているシリコンベースの製品で32%程度、とされている。

この限界は、電池を重ねるなどの工夫で克服できるが、今回の研究チームの一員である博士課程の学生David Bierman(上記の説明をした人)によると、もっと良い方法は熱光起電(thermophotovoltaics)だ。太陽光をいったん熱に換えて、それをさらに、電池が吸収しやすい光として再出力する。

えーと、つまりこういうことだ: 太陽電池は特定の波長の光で効率が最高になる。紫外線は短すぎるし、赤外線は長すぎる。だいたい600nm(オレンジ色の可視光線)ぐらいがパーフェクトだ。太陽から来る光は、さまざまな波長の光で構成されていて、600nmはその一部にすぎない。そこで、太陽電池が太陽光から生成できるエネルギーの量には限界がある。それが、ショックレー-クワイサーの限界の論拠のひとつだ。

Biermanらのチームは、太陽と電池のあいだに一工程を加えた。それは、“細心の工程で作られたカーボンナノチューブの構造体”を利用することだ。“カーボンナノチューブは、太陽光の全スペクトルをほぼ完全に吸収できる”、とBiermanはMITのニュースリリースで述べている。“光子のエネルギーのすべてを熱に変換できる”。

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チームの熱光起電電池が仕事中

従来の太陽電池では、熱はエネルギーの浪費にすぎないし、電池の動作の邪魔にもなるので、嫌われていた。でもこのやり方では、熱は浪費を許されない。むしろ、カーボンナノチューブが熱を光に戻すのだ。しかもその波長は正確に、光起電電池にとって最適の波長だ。

結果は、効率の大幅アップだけではない。熱は、光と違って保存や移動が楽にできる。日中の太陽光をすべて熱に変換して保存すれば、それを必要に応じて光に変換できる。たとえば、夜などに。言い換えるとこの技術は、太陽光を後(のち)の利用のために保存する。

実験の結果が理論を確証し、プロトタイプのTPV(熱光起電)電池の性能は期待どおりだった。しかしこの技術が研究室を出るためには、複雑なカーボンナノ素材の量産という、難題の克服が必要だ。だから、来年や再来年にあなたが熱光起電を利用していることは、ありえないだろう。でも、とても大きな将来性のある技術だから、実用化されないまま終わるとは思えない。

この研究は、Nature Energy誌に発表されている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

差別化要素を着々と積み重ねるOpera、今度は省電力モードで電池寿命を長くした

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Operaはこのところ元気だ。たとえばこの数週間で同社は、内蔵の広告ブロッカーVPNサービスをデスクトップブラウザーに加えたりした。今日は、省電力モードのあるWindows用とOS X用バージョンの、デベロッパー向け早期リリースをローンチした。この新しいモードは、それがないときに比べて電池寿命が相当長くなるそうだ。

具体的には、Chrome、あるいは旧バージョンのOperaに比べて最大で電池寿命が50%増、という。もちろんあくまでもOperaの言う数字だから、ちょっと割り引いて理解すべきかもしれない。でもOS XのActivity MonitorのEnergyタブで見るかぎり、このデベロッパーバージョンの省電力モードは明らかにChromeよりもエネルギー使用量が少ないようだ。

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省電力モードは、電池駆動状態のときに自動的にonになる。

もちろんこれは、マジックではない。このモードではバックグラウンドのタブの活動を抑え、ページ再読み込みの頻度を少なくし、ビデオ再生のパラメータを変えているだけだ。

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なおOperaは、電池寿命の比較をSafariやOS Xに対してやってない。Appleも、同社のブラウザーを使えば電池寿命は長い、と主張している。Webの閲覧なら、ChromeやFirefoxよりも2時間長いそうだ。

ラップトップのユーザーにとっては、今後も電池寿命が重要な問題だから、ChromeとFirefoxにも将来、似たようなモードが加わるかもしれない。

 

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

空中に充満している電波をエネルギー源とするIoTやウェアラブルの実用化を目指すDrayson Technologiesが£8Mを調達

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タダのランチやタダのエネルギーはない、と言われる。ところが、必ずしもそうではない。連続起業家として大成功し、イギリス政府の科学大臣でもあったLord Paul DraysonのスタートアップDrayson Technologiesは、高周波(RF)信号からエネルギーを取り出して、一連の低電力消費デバイスの電源にする技術を、商用化しようとしている。

そんなデバイスは、IoT分野の製品も含み、同社の概念実証製品である空気汚染センサーや、それほど電力を必要としないウェアラブルも含まれる。

この”Freevolt“技術をさらに発展させ、より多くのアプリケーションを市場化し、そのために技術をライセンスするとともに新製品を社内でも作っていくために、同社はこのほどシリーズBで800万ポンドを調達した。そのラウンドをリードしたのはこれまでの投資家Lansdowne PartnersとWoodford Investment Management、これに、とくに挙名されない投資家たちや同社のスタッフも参加した。

RFをエネルギー源とする技術が1960年代、あるいはそれよりも前からあることは、Draysonもよく知っているが、ロンドンのImperial Collegeにおける研究をベースとするFreevoltの技術は、従来と違ってかなり高くて安定的なエネルギー効率を実現している。そして現在は、Wi-Fiやセルラー、デジタル放送など、大量のRF電波が、エネルギー利用という見地からは、無駄に放出されている。

具体的には、Freevoltの技術はマルチバンドアンテナと整流器を使用する。つまり同時に複数かつ多方向のRF帯域からエネルギーを取り出すことができる。ほかにも、従来の技術と違って実用性が高いと主張できる要素が、さらに二つほどある。

ひとつは、現代社会、とくに都市部では、ブロードキャストされているRF信号が非常に多いこと。そしてもうひとつは、電力をあまり要しないが電池の交換や充電は不便、というデバイスのユースケースがとても増えていることだ。それは、言うまでもなくIoTの分野だ。Draysonは具体的に、ビーコン、センサー、低電力ウェアラブルなどを挙げ、ソーラーと違ってエネルギー源が可視である必要がなく、むしろ目立たないところに隠れている、と彼は指摘する。

また、彼自身に技術者としての経験と、環境技術への関心がある。たとえば彼は、電気自動車とその無線充電の研究開発に携わったこともある。しかし産業界がFreevolt技術を大々的に採用するためには、今よりももっとエネルギー効率の良いデバイスが、一般的に普及する必要がある。

つまり技術者たちが発想を変えて、もう、‘もっと大きな電池を入れられるスペースを作ろう’とか、‘ユーザーにもっと頻繁に充電してもらおう’、などと言わなくなることが重要だ。言い換えるとRF信号という無料のエネルギー源を利用するためには、その前提として、まったく新しいタイプの低電力デバイスを技術者たちが設計する必要がある。それは、改良の積み重ねによる電力効率のアップと、これまでとは違った新しい設計方針という、二つの側面で進められるだろう。

このような視点に立つと、Draysonが言うように、Freevoltを電源とし、毎日充電する必要のないスマートウォッチは、決して夢物語ではない。人生で最良のものは、本当はすべてタダなのかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

CESの来場者に選ばれた人気製品GoSun Stoveは太陽熱だけで調理する

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今や、火を使う人は原始人。現代人は持続可能で再生可能な太陽熱で、肉や野菜を調理する。この、GoSun Stoveのように。

同社はCESのHardware Battlefield 2016で、来場者選抜ワイルドカード選手に選ばれた。賞金5万ドルとトロフィーを目指して、他の14社と競うのだ。

このストーブは賢いデザインにより、太陽光を中心部のシリンダーに導く。するとシリンダーの温度は、10〜20分で最大550°F/290°Cまで上昇する。食品は太陽光用の真空管(solar evacuated tube)*の中で調理され、それは管へ反射される太陽光の80%以上を吸収する。角度を自由に変えられる賢いデザインなので、太陽の移動に追随しながら調理できる。〔*: solar evacuated tube, この企業のホームページを「真空管式太陽熱温水器」で検索してみてください。〕

このストーブは集熱効率が良いので、冬でも利用できる。太陽が雲に隠れたときでも、調理を続けられるだけの温度を保てる。

いろいろな型番があるが、GoSun Sportは279ドルで今すでに入手できる。

同社の最新製品GoSun Grill(下図)はもっと大きくて、鶏をまるごと焼いたり、ケーキも焼ける。今年の夏に、749ドルで発売予定だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

自分のおしっこで微生物が発電するシステム…歩行時の足の運動で尿循環ポンプを駆動

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University of the West of England Bristol BioEnergy CentreのIoannis Ieropoulos教授が、尿を人間の歩行によって循環させて電力を作り出すバイオエネルギーシステムを作った。

このシステムは、マイクロビアルフュエルセル(microbial fuel cells, 微生物による燃料電池, MFC)とよばれる発電体を利用する。尿などの廃液中における微生物の成長によるエネルギーを利用し、携帯電話や電球などの小さなデバイスに電力を送る。人間の歩行時の足踏み運動により、尿がMFCの列に送られ、それが微生物の栄養となり、エネルギーを生み出す。

教授らのテストではMFCが作り出す電気で送信機を駆動し、送信されるメッセージを受信機であるPCが受信した。

Ieropoulos教授は曰く、“尿を燃料とするMFCで携帯電話も正常に使えた。今後はウェアラブル(人体装着タイプ)でも試したい。現在は尿を循環させるためのポンプの駆動に電池を併用しているが、目標どおり歩行時の人力だけで尿を循環させられるようになれば、難民キャンプや途上国などで重宝するだろう”。

“この成果はより一般的に、廃液の発電利用に結びつく。とくに、人間が体に装着する廃液発電装置により、災害救難時などに人間の位置を送信できるようになる。しかも、信号が来ているということは、その人間が排尿をしている、すなわちまだ生きていることのサインにもなる”、と教授はおっしゃる。

システムを体に装着するだけなので、装着した人間が手などで操作〜制御する部分は何一つない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

あなたの家の太陽光発電導入の可否を教えてくれるGoogleのProject Sunroofが対象地域を9つの州の大都市圏に拡大

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GoogleのProject Sunroofは、Googleの技術者チームのチームリーダーCarl Elkinが、同社の20%プロジェクトとして始めたものだが、要するに自分の家の屋根にソーラーパネルを敷いたとき、十分な電力が得られるか得られないかを算定してくれるソフトウェアだ。このプロジェクトをローンチしたのは8月だったが、そのときはボストンと、カリフォルニアの一部しかサポートしていなかった。そして今日(米国時間12/11)Project Sunroofは、いくつかの州の大都市圏もサポートすることになった。

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この際、いくつかの州とは、California, Massachusetts, Arizona, New York, New Jersey, Nevada, Connecticut, Colorado, North Carolinaだ。

そしてGoogleの‘大都市圏(metro area)’の定義はかなり広い。ぼくが試してみた結果では、アリゾナ州ツーソン(Tuscon, Arizona)の家々やラスヴェガス(Las Vegas)のビルはもちろん大丈夫だったけど、昔よく行ったコネチカット州ウィリマンティック(Willimantic, Connecticut)は、よっぽど郷土愛の激しい人しか、大都市圏とは呼ばないだろう。

だから、大都市に住んでいない人でも、今度のSunroofプログラムは試してみる価値がある。住所を入力すると、一日の日照時間と、ソーラーパネルの設置により節約できる電気料金額を教えてくれる。

Googleによると、Sunroofプログラムは専用のデータベースから、家の屋根の方向、近くの木や建物の高さ、その地方の気象の特性などの情報を取り出して、ソーラーパネルの稼働効率を計算する。

そして、ソーラーパネルを設置すると決めたら、このプログラムはあなたのお住まいの地域の業者のリストをくれる。彼らはこのプログラムのスポンサーだから、業者を選ぶときには、ほかの情報源もあたるべきかもしれない。

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オフィスで自分のデスク周辺だけ温湿度をコントロールするEvapolar、Indiegogoで資金募集中

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オフィスワーカーはアメニティに恵まれている。清潔なトイレがあり、水があり、電子レンジもある。でもまだ、温湿度など室内の環境はコントロールできない。オフィスは、やみくもに冷えているか、または汗ばむほど暖房が効きすぎている。それを、ほどよくできない。だからオフィスワーカーは、人ではなく物に対して使うだけでも、Evapolarをありがたいと思うだろう。

Evapolarは、ある特殊な素材に風を送るファンだ。だから、すごくシンプルなシステムである。バソールト繊維でできたアコーディオン状の構造が、毛細血管のように水を吸い上げる。それに小さな低電圧のファンが風を送ると、水の濃密な蒸散が起こり、あたりを冷やす。ポンプもないし、フレオンガスも使わない。水と、PC用のファンだけだ。

ただしこれは、全室用のエアコンではない。あなたが使っているデスクの周辺だけを冷やす。ぼくも実際に見たが、確かにそこらの物が冷える。エアコンが要らなくなるわけではない。初期支援者は180ドルで買えるから、自分のデスク周辺が快適になるだけでも出資の価値はある。

目標は、エアコンの効きすぎ冷やし過ぎをなくして省エネ省電力を図ることだ。外部に可動部品がなく、素材がバソールトだから、錆びたり、あたりを汚したりしない。ささやかな涼しさと湿度を与えてくれるだけだ。北極から吹いてくるような冷風は期待できないが、確かに違いは分かる。

発売は、来年の6月を予定している。たぶん来年も、猛暑かもしれない。

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SolarCityがモジュールのレベルで効率22%のソーラーパネルを開発、低収入世帯へのソーラー導入を事業化

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ソーラーパネルは魅力的だ。クリーンで安価な再生エネルギー、原料は大量に降り注ぐ太陽光だ。しかし太陽エネルギーを取り出す技術はいまだに単位が平方フィートで語られ、パネルに依存する。

Elon MuskのいとこのLyndonとPeter Rive兄弟が創業したSolarCityは今日(米国時間10/2)、世界でもっとも効率の良いソーラーパネルを作った、と発表した。モジュールのレベルで、22%という効率だ。ライバル社SunPowerのX-Seriesパネルが、やはりモジュールレベルで21.5%だ。

Y Combinator出身のソーラー設営企業Brightも、SolarCityのパネルの効率が22%であることを認め、パネルになってからも最高効率だろう、と言う。少なくとも見かけ的には。

しかしBrightのファウンダJonah Greenbergerはこう語る: “でもGaAsなどの高価な素材を使えば、効率は40%を超える”。

SolarCityはその新しいパネルを同社独自の工程で作り、同社によるとそれは、パネルの性能をアップするだけでなく、他の高効率技術に比べて製造コストが大幅に低いので、既存のパネルに比べると発電量は30〜40%多いという。

また廃棄物の量も少ないので、結果的にメーカーと消費者の双方にとって低コストとなり、トータルでのコストパフォーマンスが優れている、と同社は主張する。費用効率では、SolarCityが現状ではダントツだそうだ。

SolarCityがテストをしてもらったのは、独立機関Renewable Energy Test Centerだ。ここは、ソーラーパネル製品の性能を認定している試験機関だ。

このパネルは最初、ビルの屋上やカーポートに設置し、その後、一般的な商用展開を考えている。

SolarCityの計画では、今月、カリフォルニア州Fremontにある100MWのパイロット工場で新しいモジュールを小ロットで作る。その後、パネルの製造をニューヨーク州Buffaloの1GWの工場で行う。そこではフル生産で、一日のパネル製造量が9000〜10000枚程度になるだろう、という。

同社は最近、太陽エネルギーを低収入世帯へ、というキャンペーンを立ち上げた。パネル設置企業Everyday EnergyとパートナーしたSolarCityは、庶民向けの宅地住宅企業の協力を得て、カリフォルニア州に同社のソーラーシステムを設置していきたい意向だ。

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原子力発電のカムバック・キッドたちがDisruptのステージで安全な原子炉技術を語る

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今では、より安全な技術の確立と普及に努めようとしている新世代の核科学者たちがいる。Leslie DewanとJacob Dewittも、その仲間だ。二人の若いファウンダは今日(米国時間9/22)のTechCrunch Disruptのステージに登場して、彼らが携わっている、自分の廃棄物を自分で食べる新しいタイプの原子力発電機の開発努力について語った。〔*: Comeback Kid, カナダのパンクバンド。〕

文字通り、‘食べる’のだ。二人ともMIT出身だが、それぞれが自分のスタートアップを立ち上げた。しかしやることは似ていて、彼らの原子力発電機は自分の放射性廃棄物で動くから、廃棄された放射性物質をどこかへ運んで処分する必要がない。

原子力発電所は放射性ウラニウムを生成するが、人間等の放射能被害を避けるためにはその多くを地中深くに数百年〜数千年間遮蔽保存しなければならない。しかしその工程というか過程そのものに、遺漏等の危険性があるだけでなく、大量に埋めれば私たちの住む惑星にとっても有害だ。

核に対する最大の誤解はその安全性だ。事故とその不安がこの産業の汚点になっているが、でも、事故のときに何が起きるのかを、正しく理解すべきだ。
— Jacob Dewitte, UPower

また、今認められている原子炉には、設計上の問題もある。今のそれは多量の放射性廃棄物を作り出し、冷却には水を必要とする。1950年代と60年代には核燃料がクリーンで安いエネルギーを得るための理想的なソリューションと見なされたが、最終的に認められた設計は潜水艦の設計が元になっていた。

Fukushima Daiichiの大事故は、炉心の冷却に水を使用する設計でどんな間違いが起き得るかを示す、完璧な(そしてもっとも最近の)見本だ。発電所自身が、コンスタントなエネルギー供給を必要とする。停電と炉心の過熱が起きれば、高圧の炉心融解(メルトダウン)に至るが、2011年にはまさにそれが起きた。

しかし、液体燃料を使う原子炉は塩の廃棄物を使うので、停電時にはすべての塩が別のタンクへ落ち、2時間ほどで凍結し固まる。したがってこのタイプの発電所には、炉心融解がない。

DewanはTransatomic Powerのファウンダで、1950年代からあるけどなぜか採用されなかった技術をベースに、融解塩タイプの原子炉を開発した。DewitteはUPowerのファウンダで、もっと小さい、送電網に接続されない原子炉を作った。それは海運用のコンテナやトラックで、電気のない遠隔地へ運ぶことができる。Dewitteによると、彼のモデルは2000世帯ぶんの電力を最大12年間生産できる。

どちらの原子炉も、万一オフラインになったら爆発するのではなく遮断するよう設計されている。

DewitteとDewanはMITでは同級生で、新世代の環境保護主義者/活動家に属している。彼らはそういう環境への配慮に基づいて、より安全でクリーンな原子炉技術が国の施策としても認められるよう、運動している。

また彼らを、著名な投資家たちが支援している。DewanのTransatomicはPeter Thiel とFounders Fundから550万ドルを獲得し、DewitteのUPowerはY Combinatorを‘卒業’してから、CrunchFundやSam Altmanらからこれまでに400万ドルを調達した。

しかし、今後の課題もいくつかある。とくに最大の障壁が、現在の公的規制と、原子力発電に対する世論だ。合衆国の原子力規制庁(Nuclear Regulatory Agency, NRC)にはそもそも、新しい設計を認めるためのガイドラインがない。新しいものを前向きに認める柔軟性を政府当局が持つためには、あと20年かかるだろう、とDewanは述べる。

“今の規制方式には、新しいものを認める仕組みや制度が欠如している。かつて認められた古い技術が、唯一絶対だ。だからわれわれは当分、ベータテスト程度のことしかできない”、とDewitteはDisruptのオーディエンスに語った。

しかし二人とも、5年後には何かが変わるだろう、と楽観的だ。すでに、議会にその動きがある。H.R. 1158 は、新しいエネルギー技術の認可の道筋をつけ、TransatomicやUPower、それにBill Gatesが支援しているTerraPowerなどのスタートアップに、可能性を開くだろう。この法案は5月に下院を通り、今は上院の票決を待っている。

一般的な世論に関しては、Dewitteは世代交代が解決する、と信じている。“冷戦が親たちの心に暗い影を落としている”、と彼は語る。Dewanは、より良いコミュニケーションが新しい技術を支える、と期待している。彼女は曰く、“原子力産業には透明性が必要である。インターネットが透明性の実現を大きく助けるだろう”。

核廃棄物の見方を変えたい。それを、処分義務のあるものではなく、可利用な資源と見るようにしたい。
— Leslie Dewan, Transatomic
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あなたの家の屋根はソーラーパネルを敷き詰めるのに向いているか?GoogleのProject Sunroofが教えてくれる

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あなたの家は、ソーラーパネルを設置するのに適しているか? GoogleのCarl Elkinが、同社の“20%プロジェクト”*で作ったProject Sunroofは、Google Mapsと、家のまわりに関するデータから、あなたの家の屋根がどれだけの太陽光エネルギーを作り出せるか、を計測する。そのために利用するデータは、各地の気象や天候、屋根の向き、近くの木や建物からいただいてしまう影の面積などだ。〔*: 20%プロジェクト, 勤務時間の20%は好きなことをしてよい、というルール。〕

残念ながら、今対応しているのはサンフランシスコのベイエリアとフレズノだけだ。Googleは、次はカリフォルニア州中央部と、東部の中心都市ボストンをカバーしたい、と言っている。

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このサービスを利用するためには、住所と、毎月の電気料金を入力する。すると、据え付けるソーラーパネルの推奨サイズと、導入費用を教えてくれる。

実際にソーラーパネルを据え付ける気になったら、Googleがあなたの住んでる地域の業者を教えてくれる。ただしこれはスポンサー付きのサービスなので、実際にそこの会社に問い合わせ等をしたら、Googleに謝礼が行くのだろう。

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風力エネルギーを重力エネルギーに変換して保存する“エネルギーバッテリー”が発明された!眉に唾してよーく見よう

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あなたは、永久運動がある、と信じますか? 地球が平面であるという理論は? 国の政府を裏で蜥蜴(とかげ)が操作している、という説は? そんなあなたに、お似合いのプロジェクトがある。その、風力エネルギーを重力で保存する計画は、風力エネルギーを“重力バッテリー”に保存し、スイッチひとつで、保存されていた力を運動エネルギーの形で取り出す。Mike Blakemoreという人が作ったこの技術は、近い将来、人類を化石燃料から乳離れさせてくれるだろう。

と言うのは大げさだが、でもこいつはけっこうクールだ。ほんの数時間で3Dプリントできるこの装置は、風で充電ならぬ充力する重力バッテリーの、ささやかな概念実証だ。泡立て器のようなタービンが回転して、波型の切れ込みのある棒を最上部まで押し上げる。それによって“たまった”重力を開放してやれば、そこに保存されていたエネルギーを取り出せる。もちろん現状は効率的ではないし、今後の実用化に関しても問題がたくさんある。しかしそれでも、すごく楽しい。

3Dモデルをここからダウンロードできるので、誰もが重力バッテリーを自作できる。もっと長い棒をプリントしたら、蓄積できるエネルギーの量も多くなる。ただし、大手石油帝国の逆鱗に触れない程度に、ささやかにやろうね。あなたは、水上を走る自動車を発明して海底に沈んでしまった、あの男のようになるかもしれないが。

出典: 3DPrint

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屋内水耕栽培(植物の光合成)用に最適化された省エネLEDライトのTranscend…Y Combinatorから巣立つ

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今日(米国時間7/8)ベータでローンチしたTranscend Lightingは、Y Combinatorが育成対象として受け入れるにはあまりに異色の企業だが、屋内農業のための省エネLEDライトを作ろうとしている。

ファウンダのBrian Bennettは独学の光学技術者で、彼がTranscendの最初のプロトタイプを発明したのは、ニューヨーク州北部にある彼の家族農場で父に、農業用のLEDライトを作ってみろ、とそそのかされたことが、きっかけだ。

ライトの設計が完成したとき彼は、コロンビア大学のビジネスプランコンペに応募して、そのささやかな賞金で開発を継続できることになった。そしてその後、Y Combinatorの2015春季のクラスに‘入学’した。

Bennetは語る、“今の農家は主に、道路の照明に使われているのと同じ、高圧のナトリウムランプを使っている。作物はまあまあ育つけど、消費電力がものすごく大きい”。

Trancendの電球は通常のLEDライトと違って青色LEDしか使わない。そして同社が開発した波長変換システムにより、蛍光物質を利用して、もっともエネルギー効率の良い光子である青の光子をほかの色の光子に変える。

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“蛍光物質は昔からあるけど、うちで使っているのは、植物の光合成のためにとくに調製された蛍光物質だ。これまでの蛍光物質は、人間用の照明器具が目的だから、ひたすら明るさだけを求めて調整されてきた”、とBennetは語る。

農家がTranscendのライトを使うと、ナトリウム灯のころに比べて、消費電力を最大70%ぐらい節約できる。

なお、今合衆国で屋内で水耕栽培されている作物は、マリファナだけではない。Bennettによると、初期の顧客の半分はマリファナ栽培業者だが、あとは主にイーストコーストのレタスやトマト、ペッパーなどの農家だ。

今は各地で干ばつがひどくなっているので、屋外の農業の10%の水しか必要としない屋内水耕栽培に関心を向ける農家が増えている。

また屋内なら、農家が温度や湿度、CO2のレベル、光量など、環境を完全にコントロールでき、しかも周年栽培が可能だ。

Bennetはこう言う、“屋内栽培は数百万ドル相当のビジネスだと言われるし、最近はテクノロジの利用でその経済的な魅力も上がっている。たとえばうちのライトを使えば、エネルギーの消費量を相当抑えることができるから、農家の利幅も大きくなる”。

Transcendの農業用照明器具(上図)は一基999ドルだが、それはだいたい、一年分のエネルギー節約量に相当するそうだ。1年で元が取れる、ということ。

同社にはすでに農業法人などからの注文もあり、この夏の終わりごろには第二の照明器具製品を、Indiegogoに出すそうだ。

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Teslaの3000ドルの壁かけソーラー電池で家庭の電力をすべてまかなえる

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Teslaといえばほとんどの人が車を連想するだろう — とってもクールな車を — 。でも、同社はもっとでかいことを考えている。今日(米国時間4/30)、CEOでファウンダのElon Muskが、‘Tesla Energy’というものを発表した。商用電力への依存をやめて、太陽エネルギーに切り替えよう、という同社の新しい事業部門だ。

Tesla Energyの最初の製品’Powerwall Home Battery’は、家庭で使用するすべての電力を商用電力なしでまかなう、据え置き型のバッテリーだ。それは充電可能なリチウムイオン電池で、Teslaの既存のバッテリー技術で作られている。それを家の壁に固定すると、電気の利用をめぐる厄介な問題のほとんどから、おさらばできる。

MuskはTesla Energyの発表記者会見で、“これまでの電池は値段が高くて信頼性がなく、あらゆる点で良くない”、と述べた。

彼の言うTeslaのソリューションは、違う。

まず、同社のバッテリーは10kWhが3500ドル、7kWhが3000ドルだ。 あの、異様にお高くとまったApple Watchの価格と比較してみよう。Teslaのバッテリーは合衆国ではすでに予約を受け付けていて、最初の出荷は“夏の終わりごろ”だそうだ。

ふつうのバッテリーと同じく、複数使ってもよい。最大9つを並列できるが、それだけあれば相当強力で頼りになる電源だ。Muskによると、途上国の人びとを助けることができるし、これまで電気が来なかった僻地でも、待ちわびることから卒業できる。電話が、世界の僻地では陸線より(電池を使用する)モバイル重視になっているのと、パラレルな状況になる。

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壁に取り付けた’Powerwall Home Battery’, 前景のTeslaの車は関係ない

Tesla Powerwallは太陽エネルギーで充電するが、並行して既存の商用電力会社への売電も可能だ。売電益で商用電力から充電してもよい。その場合、充電器は電気料金の安い時間帯を自動的に選んで充電を行う。あるいは安い時間帯には家庭で一般商用電力を使用し、太陽エネルギーを貯めたバッテリーを予備電源として温存する使い方もありえる。

汚いエネルギーに別れを告げることは、宇宙旅行と同じく壮大なプランだが、Muskは実現を信じている。彼によると、バッテリーパックが1億6000万あれば合衆国全体が再生可能エネルギーに移行でき、9億あれば世界中が移行できる。また、世界中の車がクリーンエネルギーで走る可能性もある。

“これは、人間にできることの範囲内にある”、とMuskは述べる。“不可能ではなく、われわれにできることだ。でも、ほかの企業の参加が不可欠だ”。

Teslaのパテントは今後もずっとオープンソースなので、他の企業を十分に助けることができる、と彼は言った。

Teslaの記者会見はすべてソーラー由来の電力が使われ、虚飾も誇張もなく、単刀直入でシンプルだった。最近はやりの、派手々々のプレスイベントとは、大違いだ。

Muskは、スタイルの良い電気カーを実現し、SpaceXでは宇宙探検を市場化しようとしている。Tesla Energyも、多くの人びとの理解を超えたプロジェクトではあるものの、Muskの構想どおりに実現したら今後の大きな変化の起爆剤になるだろう。

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