SonyのPlayStation 4の全世界売上が4000万台を突破、ぶっちぎりのトップ

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SonyはPS4が依然好調で、これまでの売上が全世界で4000万台を超えた。それはもう、勝負がついたと言える数字かもしれない。VGChartzの非公式の推計によると、MicrosoftのXbox OneとNintendoのWiiUはそれぞれ、2099万台と1311万台だ。

PS4が3000万台に達したのは昨年の11月だったから、過去6か月で1000万台増えたことになる。2000万から3000万までの1000万増は8か月を要しているから、Sonyはますます快調だ。

Sonyによると、PS4の2013年11月の発売以来、ゲームの売上はダウンロードも合わせると2億7090万部あまりとなる。同機は北米地区で発売され、その後数週間でヨーロッパ、南米、オーストラリアと展開し、Sonyの拠点市場日本は2014年2月、中国は2015年3月となった。中国は、まだゲームの数(種類)が少ない。

Sony Interactive Entertainmentの社長兼グローバルCEO Andrew Houseが、こう声明している: “全世界のファンとパートナーのみなさまからの多大なるご支援を感謝申し上げる。みなさまのおかげで、このような短い期間で大きな成果を達成できた”。

Sonyは、PlayStation 4向けの開発を今でも続けている。

最近ではPCとMac用のリモートプレイが加わり、10月にはVRヘッドセット— PlayStation VR –が予定されている。それは、お値段が399ドルと競合製品に比べて安く、またハイエンドのPCを要しないところから、かなりの市場性が期待されている。それに加えて、Sony/PlayStationまわりの豊富なゲーム資産と、ゲーム業界との結びつきもあるから、コンテンツの面でも期待は大きい。

またSonyはNintendoに倣って、ゲーム専用機ゲームのモバイル化(iOS/Android)も計画している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

HPがゲーム専用機シリーズOmenブランドの夏季新製品を発表、赤く輝くキーボードは健在!

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Omen(前兆)という言葉そのものには元々悪い意味はないけれども、でも日常的な英語としてはほとんどの場合、omen of deathみたいに悪いことの前兆として使われる。そのため、Omen自身もネガティブなイメージを帯びてしまっている。そしてそれは、キリストに反対する若者を主人公とする40年前の映画、The Omenのせいではないだろう。

解釈はご自由に、とHPが言ったとしても、でも同社が数年前に買収したVooDooから継承した、ギラギラ輝く赤目の美学(上図)の、今後の人気に貢献するわけではない。しかし、かつて“VooDooレガシー”のちょっとした製品化にすぎなかったものが今では、HPのゲーム専用機を指す独自のブランドに育っている。

今日の同社の発表は、今後発売される一連のデバイスの前触れだ。その主役であるOmen Laptopは15.6インチと17.3インチの二機種があり、重さはそれぞれ4.6ポンドと6.28ポンドだ。このOmenシリーズのデザインでいちばん目立つのは、“Dragon Red”と呼ばれる赤いバックライトのあるキーボードと“black shadow mesh”と呼ばれる網目状の蓋だが、この二機種もそれらを引き継いでいる。

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GPUはNVIDIA GTX、CPUは第六世代のクァッドコアi7、ストレージは4TBのHDDまたは128GBのSSHDだ。ディスプレイは、4Kのオプションもある。また、最近のHPのコンピューターの多くがそうであるように、スピーカーグリルにはBang & Olufsenのロゴがある。15インチ機は900ドルから、17インチは980ドルからで、7月10日に発売される。

一方、Omen Desktopは8月発売だ。これはIntel Core i7-6700Kプロセッサーを搭載、RAM最大32GB、ストレージは3TBのHDDだ。GPUはNVIDIA GTX 1080 Founder EditionかAMD Radeon R9 390Xのどちらかを選べる。

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HPは、今後の成長株であるVRのメイン機としては、あくまでもこのDesktopを推す気だ。同社はHTC Viveのデモをやっていたが、このシステムを仮想現実コンテンツ/アプリケーションのテスト機としても使う気のようだ。

そしてディスプレイもOmenブランドで、Omen by HP Displayと呼ばれる。それはOmen Desktop用に設計された32インチのモニターで、解像度はQuad HD、AMD FreeSync再生技術を採用している。これもやはり、8月発売だ。

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GoogleのDaydream VRヘッドセットの参考デザインが発表、ハードウェアの発売は秋から

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2012年のGoogle I/Oの圧倒的な主役は、多くのスカイダイバーやバイカー(自転車乗り)やクライマー(登山家)を動員してデモを行ったProject Glassだ(今から思えば)。 その2年後のGoogleは、来場者全員にCardboardヘッドセットを進呈し、その年のI/Oはそれでキマリ、となった。さらにその後それは、某日刊紙が読者に無料で配る景品になった。

スマートグラス(glass,眼鏡)とVRヘッドセット、この二つは、どちらも大成功、とは言えなかったが、ひとつだけ確かなのは、Googleが人間の顔にコンピューターの画面を貼り付けることによって、知覚の体系を変えようとしていることだ。

当然、その執念は1〜2年で立ち消えになるものではない。まさに予想されたとおり、今年の同社はVRハードウェアを一段と進化させた。その“Daydream”と呼ばれるプラットホームと、AndroidのニューバージョンAndroid NのVRモードと共に、最近噂でもちきりだった新しいヘッドセットが披露された。まだ、サードパーティのデベロッパー向けの、最小限の機能しかない参考設計だが、サードパーティのハードウェアデベロッパーもターゲットとしてねらうヘッドセットとコントローラーの概念モデルがデビューした。

今のところ情報は乏しいが、しかし同社によると、今は“複数の”デバイスを準備中で、最初の装置が秋に出る。Googleによると、スペックは光学的側面と快適性の両方に配慮し、ユーザーが期待する、あるいは気になる点をすべてカバーしている。VRのユーザー体験そのものも、Cardboardの素朴なレベルを卒業して長時間楽しめるものになっている、という。

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コントローラー(上図)は、とてもシンプルな楕円形で、いくつかのボタンと、クリックしたりスワイプできるタッチパッドがある。内部には方向センサーがあって、より没入的な動きの制御を可能にしている。Googleは今日のI/Oのステージで、まるで“マジック”のよう、という言葉さえ使った。また、柔軟性にも富むので、実際にそれを見たサードパーティデベロッパーたちは喜んでいるそうだ。

何度も言って申し訳ないが、このハードウェアに関する情報は今のところ希薄だ。でもGoogleは、パートナーの名を誇らしげに挙げた。Google PlayのDaydreamバージョンもあるから、The New York TimesThe Wall Street Journal、CNNなどの既存のVRアプリも、ふつうに参加できる。

Hulu, Netflix, HBO, それにIMAXなども、GoogleのVRのコンテンツパートナーだ。ゲームのUbisoftとEAもそう。Googleはスマートフォンを”Daydream対応”にするためのスペックも公表しており、この新しいヘッドセットが処理能力、センサーの機能、ディスプレイの仕様、すべてにおいて、同社の新しいVRプラットホームとしての十分な力を持っていることを、示唆している。

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Googleは機械学習アルゴリズム専用の高速チップを内製、なんと、8ビット機だ

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GoogleのデベロッパーカンファレンスI/Oにおける発表によると、同社は機械学習のアルゴリズムの高速化に特化した独自のチップの構築を最近開始した。

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その特製のチップはTensor Processing Units(TPU)と呼ばれ、同社のテクニカルインフラストラクチャ担当SVP Urs Holzleによれば、すでに同社のデータセンターで1年あまり使われている。またGoogleによれば、それは“性能が大幅に最適化されているので、1電力単位(ワット)あたりの機械学習実行効率がきわめて高く”、しかも、“通常なら7年はかかる技術進歩を1年で達成している”そうだ。

機械学習アルゴリズムの実行におけるTPUの高速性は、一般的なCPUやGPUほどの計算精度が要らないことにも由来している。つまり32ビットではなく8ビットで十分なため、演算に要するトランジスタも少なくてすむ。

Googleの音声認識サービスを利用すると、ユーザーのクェリは今すでにTPUが処理する。またデベロッパーが利用するGoogleのCloud Machine Learningサービスも、TPUによるサービスだ。最近囲碁の世界チャンピオンを負かしたAlphaGoも、そのプロセッサーはTPUだ

Holzleによると、特定のアルゴリズムのきわめて高効率な実行を求めるなら、柔軟性に富むFPGAを利用することは最適ではない。そこで、専用チップの内製に踏み切った。

チップを実際に製造しているファンドリーの名前は公表されなかったが、Holzleによれば、今はプロダクション(本番稼働)において二種類のリビジョンを使っており、それぞれが異なるファンドリーで作られている、ということだ。

Googleはすでに、同社のオープンソースの機械学習アルゴリズムTensorFlowを公開しているが、TPUが今動かしているのも、当然かもしれないが、そのライブラリのコードだ。

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スマートな消費者を増やすために、スマートホーム・デバイスができること

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編集部注:本稿はRobert S. Marshallによる。MarshallはEarth NetworksのCEOを務めている。

ラスベガスで行われてあConsumer Electronics Showに参加した人は、「スマートホーム」関連デバイスの多さに目を回したことだろう。牛乳や玉子が少なくなったときに通知してくれる5000ドルのスマート冷蔵庫や、スマートフォンやテレビ画面から灯りや鍵、あるいはサーモスタットをコントロールできるデバイスなどが出品されていた。いずれもなかなか便利そうなプロダクトにみえる。ただし、スマートホーム化が節約になっているのか、エネルギーを効率的に利用しているのかなどと考えだすと、よくわからなくなってしまう面もある。

起業家たちも、スマートホーム関連のデバイスないしサービスを生み出して、スマートホーム業界への参入をはかっている。しかしスマートホーム・デバイスの普及のために、スマートな消費者の存在が必要であることを見落としているのではなかろうか。

Parks Associatesの2016年3月のレポートによれば、スマートデバイスを利用している家庭の70%が、エネルギー消費を抑えることに成功しているのだそうだ。ただし、アメリカではブロードバンド導入済み家庭の83%が、毎月の電気代がいくらなのか把握していないという結果も得られている。すなわち、電気代を抑えたりすることのできるスマートデバイスへの興味の低さを示しているとも言えるだろう。

こうした状況の中、スマートホームを実現する機器に注目してもらい、そして利用を促進するためには、新たな戦略も必要となってくる。デバイス製造者、技術開発者、ユーティリティ機能の提供者、インテグレーター、そして規格の策定者たちが歩調を揃えて、統合的に利用できる環境を整えることによって「賢い消費者」を育てていく必要があるように思えるのだ。このために直ちに対処する必要のある改善点がいくつか存在する。

IOTに根ざしたアプローチを

まず、スマートホーム関連デバイスは、単独で動作するものではなくIoTの機能を備えている必要がある。消費者は、スマートホームのデバイスを1つずつ追加していく傾向があるようだ。そうでありながら、2015年のForresterの調査によれば、13%の消費者が複数のスマートホーム・デバイスを活用しているのだ。すなわち、複数のデバイスが連動して快適さなどを提供することができるようにならなければならない。

直接に役立つデータを提供して、賢い消費者を応援することが必要だ。

スマートホーム・デバイスの導入時期には、セキュリティシステムが灯り制御をコントロールするシステムを制御できるかとか、あるいはスマートサーモスタットがスマートメーターのデータを読み取ったりすることができるのか(あるいはその逆)といったことに興味を持つ人は少なかったかもしれない。初期の利用者は、プロダクト自体に新規性があればとにかく使ってみるという傾向もあるからだ。しかしスマートホーム・デバイスを一般家庭にも普及させるためには、何百ドルも出してさまざまなスマートホーム・デバイスを導入することで、全体として実現できる快適さをアピールしていく必要がある。

スマートホーム・デバイスに統合的なシステムや、あるいは標準プロトコルを持たずに相互通信が行なえような状態が続くなら、スマートホーム・デバイスは「おもしろい」存在に留まり、「必要」なものとしてとらえられることはないだろう。複数導入しても便利になったり、節約できるようになるわけではなく、ただ混乱がもたらされるだけといったことになってしまうのだから。

今後はさらなるスマートホーム・デバイスが市場に出てくることが予想される。そしてIoTを意識したアプローチの重要性が増すことになる。Parks Associatesの最新レポートによれば、ブロードバンドを導入している家庭の40%が、1年以内にスマートホーム・デバイスの導入をする予定なのだそうだ。しかしそうした消費者の頭の中でも、スマートホーム・ソリューションの相互連携を大事だとする考えが芽生えつつあるようだ。

前向きな技術開発はいくつも行われており、たとえばZigBeeZ-Waveなども、スマートデバイスないしセンサーをIoTで連携させる仕組みを構築しつつある。スマートデバイス分野においては、独自の仕様にこだわるのではなく、IoTで連携するための標準化の上にプロダクトを構築していくことで、消費者はさらに便利に、そしてスマートに利用できるようになる。家庭に設置した各デバイスがリアルタイムで情報のやり取りを行い、そこから考慮ないし対処すべきさまざまな情報が得られるようになる。デバイスの相互接続性が増すことで、スマートホーム・デバイスの普及がさらに進むことになるはずだ。

データの活用範囲は「ホーム」を超えて拡大する

本稿では「スマートホーム」という用語を何度も使ってきた。ちなみに「スマートホーム」と「コネクテッド・ホーム」(connected-home)の違いを意識しているだろうか。「スマートホーム」に重要なのは「データ」だ。有用でわかりやすいデータが消費者に届けられることにより、消費者自身も「スマート」になるのが「スマートホーム」の目的であるのだ。

デバイス間の相互接続性をそれほど意識していなかったものから、徐々に「スマートホーム」を目指して、デバイスが連携してトータルなサービスを提供を目指すデバイスが増えつつあるようにみえる。

たとえばAmazon Echoは、それほどの期待はなかったものの、徐々にその評価をあげつつある。ecobeeEmersonPhilips Hue、さらにはSamsung SmartThingsなどと連携して、さまざまな機能を提供するスマートホームを音声によりコントロールできるようになっている。それにとどまらずUberDominos Pizzaのサービスとも連携することで、「ホーム」を超えたデータ連動の可能性が示されつつあるのだ。

データは使うためにある

現在のところでは、スマートホーム・デバイスについてはIoTを使ってどのようなデータをやり取りすることができるのかということよりも、単体としての機能に注目が集まっている段階ではある。開発者たちやメーカーは、これを次の段階に進める必要がある。データを連動させることによって描かれる未来を消費者に提示していく必要があるのだ。

すでにセンサー技術の発展などにより、屋内外から膨大なデータが収集できるようになっている。しかしそうした情報を消費者に向けて、使いやすい形で提供することはまだできていないのが現実だ。

相互接続の機能もなく、データの互換性もないような状況が続けば、データを統合的に活用するなど夢のまた夢だ。さまざまなデータを活用したいと考える消費者も混乱するばかりになってしまう。さまざまなデバイスで得られるデータを統合して、利用しやすい形で提供することができれば、それは消費者をよりスマートにさせることにつながる。そして消費者は2度の温度調整が家計にもたらす影響を把握できるようになり、外の気候に応じて室内環境を整えることの大事さを具体的に知ることができるようになるのだ。

知ることがさらなる行動につながる。スマートホーム・デバイスに関わる人たちはそのことを念頭におくべきだ。消費者をよりスマートにすることで、データも、もちろんデバイスも広く活用されるようになっていくのだ。

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(翻訳:Maeda, H

創業70歳のFenderが消費者市場の重要性に目覚め、耳内モニタ兼用のヘッドフォーンを発売

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70年間、ギターとアンプでミュージシャンたちをロックしてきたFenderが今日(米国時間5/12)、初めての一般消費者向けの製品を発売した。それは、楽器を弾くときの耳内モニタとしても使えるヘッドフォーンだ。

その音は力強く、そして大音量でもクリアーだ。お値段はDXA1タイプの99ドルから、オーディオマニアをねらった499ドルのFXA7まで数種類、耳孔に挿入するイヤーバッドではなく、その手作りチタン製の筐体は耳殻全体を覆い、外部ノイズを遮断して、強力でバランスの良い外殻とドライバーアンプをそこに収める。

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演奏中のミュージシャンが叩き出すビートを無難に扱うから、彼/彼女やバンドの全員が、従来のステージモニタの代わりにこれを、小さな耳内スピーカーとして使える。

耳孔に入るバッドの部分は感熱性のすべらないエラストマー製で、全体は外耳にかけるフックで固定される。ケーブルは着脱式なので、ほかのものに換えてもよい。音は全体的にバランスが良く、低温が異様に強調されることはない。ミュージシャンもオーディエンスも共に、本物の音楽を楽しめる。

今Fenderは、楽器とアンプで築いたヒップな企業イメージを利用して、主に音楽の消費者に向けた製品を売りだそうとしているようだ。同社のVP Jim Nineslingによると、“これからのFenderはライフスタイルのブランドだ。音楽を演奏しない人たちでも、かっこいいからうちの社名入りのTシャツを買うようにね”、という。

Nineslingによると、スマートフォンがモバイルの音楽消費をブームにした。ヘッドフォーンは今、年間80億ドルの産業へと肥大している。Fenderも、成長するためにはその道を進むしかない。

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Fenderを楽器のレジェンドに育てた高度なオーディオ技術とセンスが、ヘッドフォーンにも生かされている。たとえばボーカルの場合、まるで自分の頭の中にその歌手がいるようだ。多様な音像の、区別も明確だ。たとえばスタジオ録音の音は、それらしく不完全な音になる。こんな言葉を思い出す: “氷山の上のレタスのように歯切れが良い”。

そのデザインは、90%の人の耳に合う、という。しかしそれでも、プロのミュージシャンなどが求めるより完全な遮音性は、200ドルの耳内モニタ+200ドルのEtymotic社製フィッティングの方が、ベターかもしれない。Etymotic社は、ユーザーの耳孔を粘土で形どりする…つまりオーダーメイドだ。2000万のオーディエンスストリームを稼いでいるインディーバンドCathedralのリーダーJohnny Hwinが、このような感想を述べたが、彼はFender FXA6を使ってみて、音のバランスは楽しめたが、耳に完全に合うことも重要だ、と言った。

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本誌TechCrunchで最近ハードウェア記事を担当しているBrian Heaterは、Fenderのハイエンド機FXA7を試してみてこう述べた: “音はすごくいい。音源を正確に再現するし、クリアーで均質な(特定レベルだけを優遇しない)音質だ。最近の耳内ヘッドフォーンとしては、ベストではないか。それに、耳への収まりが良くて快適だ。もちろんカスタムメイドにはかなわないかもしれないが、単一サイズの一般消費者製品としては、良くできているよ”。

残る疑問は、Fenderがこれまで楽器やアンプで築いた信頼を、消費者製品に関しても得られるか、だ。消費者が、プロ用製品として敬遠することを、防げるだろうか。

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10年以上企業向けだけでやってきたWi-FiハードウェアメーカーUbiquitiがついに消費者市場に進出、そのお手並みは

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これまでの10年あまり、エンタープライズネットワーキング専門でやってきたサンノゼのUbiquitiが、その職場におけるワイヤレスの熟練技術を家庭に向けようとしている。同社は元Appleの社員でその後Memphis GrizzliesのオーナーになったRobert Peraが協同ファウンダーだが、新しいWi-FiシステムAmpliFiで消費者市場に進出しようとしている。

“ワイヤレスの通信とネットワークにおける長年の経験を生かして、家庭のインターネット接続のためのすばらしい製品を作りたい”、とPeraは述べている。

システムの最小構成(199ドル)は、ルーター1 + ワイヤレスエクステンダー2で、それプラス、上位構成が2種類ある(計3種)。AmpliFiは802.11ACの技術を使用し、最大2.4GHzと5GHzの帯域をサポートする。

同社は、プラグ&プレイですぐ使えることを約束しているが、モバイルアプリを使えばスピードテスト、ゲストモード、24時間のサポートなどを利用できる。製品のルックスもなかなか良い。スピードを表示する大きなLCD(上図)があるあたり、Nestを思わせるデザインだ。

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Paraによると、“これまでのルーターと違ってデザインを外注してるから、どんな家に置いても自慢できるね”、ということだ。

今は予約受付中で、発売は夏を予定している。これを最初の製品として、今後は消費者製品を次々と出していく予定だ。そのためのR&DセンターUbiquiti Labsを、このほどラトビアでローンチした。

“Ubiquiti Labsは今後の2年間でいくつかの新製品を開発する予定だ。その最初の製品がAmpliFiで、弊社はこれまで、企業向けのWi-Fi製品を3800万台以上売ってきたから、従来の家庭用Wi-Fiが抱える欠点を十分解決していけるはずだ”、とParaは語る。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Kindle Oasisは美しい。ただし紙の本と同じとはいかず、価格もかなり高いと思う

先週、Kindle Oasisが「紙の本を読むような感覚」を感じさせてくれるのかどうか、確かめる意味もあってずっと使ってみた。実際のところ、「紙の本のように」とはいかない感じだ。

個人的に、本が大好きで、そしてKindleも好きだ。Kindle Oasisがこの気持ちを「統合」させてくれるかとも期待したのだが、そういうわけにはいかなかったようだ。

もちろん、Oasisの開発にあたっては、紙の本の感覚を活かそうということが考慮されたのは間違いなかろう。左右非対称にしてグリップを用意したのも、本の背を意識したものと思われる。

しかしやはり紙の本を手に持って、ページを繰りながらちょっと端を折ってみたりしつつ、アンダーラインをひいたりメモを書き込んだりする感覚は、なかなか再現できるものではない様子。

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Kindle Oasisを横からみたところ。全体的に非常に薄く、それと同時に本の背を意識したグリップがある。

紙の本は、離れたページヘの移動もごく簡単に行える。あるいは上等な紙に印刷された文学作品などを味わっていると、気持ちもその作品の中にどんどん入り込んでいったりもする。一歩も動かないでいながら、時空を超えて精神を飛び回らせることができるのだ。

少なくともいまのところ、Kindleでそのような「感覚」を味わうことはできないと思う。もちろん進化していることは認める。

従来のものから大幅に変更されたデザインはなかなか美しく、おそらくはかなり魅力的な電子書籍リーダーであると言えるだろう。ただし、旧バージョンと同様にタッチに対するレスポンスには若干の遅れが感じられる。紙の本のようにパラパラとページをめくって行ったり、あるいは簡単にメモを書き加えたりということはできない(機能としてはできるが、紙の本に比べてインターフェース的に劣る)。そうしたことを多く繰り返す人にとっては、やや苛立ちを感じるデバイスとなるだろう。

また、Voyageと比べて「格好に見やすくなった」というわけでもない。4つのLEDライトが加えられたようではあるが、解像度も同じでさほどの違いは感じられないように思う。

価格に伴う魅力を感じるかどうかも微妙なところだ。価格は35,980円から(米ドルでは290ドルより)で、Kobo Aura H2Oの190ドルよりかなり高価だし、iPad Mini 2の270ドルよりも高い。たとえばiPad Mini 2には電子書籍リーダーにはない機能もいろいろと備わっていて、Kindle Oasisを高いと感じる人が多いのではないかと思う。

もちろんE-inkのディスプレイはiPadなどより目に優しく、物理ボタンを配したことでタッチ操作時に感じる遅れにも対処されてはいる。

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バッテリー内蔵カバーを外したところ。

個人的に、Oasisが最高に活躍するシーンは、旅行にいくときだと思う。

一般的にいっても電子書籍リーダーは、紙の本に比べて持ち運びに便利だ。そして軽く、薄く、それでいて非常に丈夫なOasisは旅先への携行にとても便利だ。ケースに用いられているポリマー樹脂フレームはかなりの強度をもつ。バッグのポケットにもいれておけるサイズながら、440万冊(2007年時点では9万冊だった)をいつでも読むことができるのだ。ちなみにデバイスは4GBの記憶容量を備えている。

バッテリー内蔵カバーを使えば、バッテリーは60日間ももち、長期間の旅行のお供としても最適なデバイスだと言えるのではなかろうか。

ただしOasisは、万人向けのデバイスというわけではなさそうだ。電子書籍を読む時間が長く、かつ最高の環境でそれを楽しみたいと考えている人向けのものだろう。言ってみればニッチ向けだ。しかしそうしたニッチが確かに存在するのは間違いなかろう。

私自身について言えば、「最新モデル」が好きだ。ただKindle Voyageが90ドルも安いことを考えれば、Voyageで満足する気持ちももっている。

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(翻訳:Maeda, H

Puma、アスリートのトレーニング用ペースメーカーロボットを開発(ボルト並みの速度にも対応可)

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人類とロボット、どちらが強いのかを示す闘いの場がまたひとつ生まれた。もちろん勝つのはどちらか一方のみだ。運命を決する闘いが始まろうとしている…

と、そのように悲壮感があふれる話ではないのだ。人類と「闘う」ロボットも、実はかわいいやつだ。4輪ロボットでラジコンカーと靴箱の交雑種のような雰囲気をもつ。これは陸上選手と競争するトレーニングマシーンのひとつなのだ。持ちタイムよりもちょっと速い速度で走らせて、アスリートの内なる闘争心をかきたてることを目的とする。

ロボットは名前をBeatBotという。広告エージェンシーのJ. Walter ThompsonおよびMITのエンジニアたちがが、Pumaのために開発したものだ。ロボットには9つの赤外線センサーが搭載され、トラックのラインに沿って走るようになっている(コーナーがあっても大丈夫だ)。走るペースを予め設定しておき、目標タイム通りにゴールする。

高速走行の迫力をみたいのなら、ウサイン・ボルトなみの速度で疾走させることもできる。トレーニングに使うのなら、もう少し自分のペースに近い速度に設定するのが良いだろう。速度の設定はモバイルアプリケーションにて行う。ロボット自体は、タイヤの回転速度を検知して自らの速度を制御するようになっている。また前面および背面にGoProカメラを搭載していて、さらにはアスリート側からよく見えるように、リア側にはLEDライトも搭載している。

現在のところ、このロボットはPumaと契約する選手(たとえばウサイン・ボルト)のみに試してもらっているところのようだ。今年後半には、より多くのアスリートに対して提供するようになるかもしれないとのことだ。

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(翻訳:Maeda, H

あの電動ドリルのメーカーDeWaltが工事現場でも使える頑丈なスマートフォンMD501を発売

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電動工具でおなじみのDeWaltが、とっても頑丈なスマートフォンMD501を発売した。防水性があり、多様なハイエンドの機能を揃え、金槌が手元にないときは、これで釘を打てそうにも見える。

機能も凝っている。デュアルSIM、microSDスロット、軍手をしてても使える5インチのHD画面、無線充電、そしてさまざまなセンサー。“化学薬品にも振動にも強い”そうだ。酸や振動の多い現場でも使える、ということか。

小さくはないが、それがねらいでもある。厚さはiPhoneの倍、重さも倍近い。ただしそれは、欠点ではなくて特長だ。

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持ち方を間違えただけで粉々に壊れそうなスマートフォンではないスマートフォンを作ることは、今のトレンドでもある。重機の有名メーカーCat(元Caterpillar社)がその先駆けで、次々と魅力的なデバイスを出している…最新の機種S60には、感熱カメラすらある。この際、すごい!という言葉に、みんなが賛成するだろう。

電動工具や重機のメーカー自身が、スマートフォンを作っているわけではない。CatはBullitt Mobileにブランドをライセンスし、DeWaltは同じことをGlobal Mobile Communicationsにしている。そのうちきっと、StanleyやBlack & Decker、John Deereなどのブランドのスマートフォンも出てくるだろう。

DeWaltのスマートフォンは、イギリスで今月または来月に発売される。その他の国は、発売日未定だ。今同社に詳細を問い合わせているが、できるだけ早くハンズオン記事をお届けしたい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

指板をボタン化してワンプッシュで好きなコードを鳴らすMIギター

ギターを学ぼうと思った人の90%が、1年以内に諦めてしまうのだそうだ。そんなことを聞いていたBrian Fanは、娘のためにギターで子守唄を弾こうと考えたときに、いっそのことギターという楽器を再発明してみようと考えた。そしていろんな弦をおさえてコードを弾く代わりに、ボタンを押すことでギターが引けるようにした。これにより弾きたい曲を数分でマスターできるようになった。

ギターを再発明して産みだした楽器とはMagic Instrumentsの「MIギター」だ。「ギターヒーロー」のコントローラーのようにも見える。しかし決まった曲を「鳴らす」のではなく、実際に「演奏」することができるのだ。楽器にはスピーカーも内蔵されている。連携アプリケーションを使って、ビートルズやボブ・マーリーなどの曲の弾き方などを学ぶこともできる。

このMIギターは、Indiegogoにて299ドルからのキャンペーン中で、2017年第一四半期からの出荷開始を予定しているのだとのこと。

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「ギターのインタフェースは100年も前に開発されたものです。弦がどのように振動するかという物理法則に基づいて生まれたものです」とFanは語る。その100年前からは、技術の進化によりさまざまな物事がより「簡単に」行えるようになってきている。そうした流れをギターにも反映させて良いのではないかと考えたのだそうだ。そしてその考えを推し進めるうちに、Y Combinatorのアクセラレータークラスにおいても注目されるに至ったらしい。

ギターヒーローのようなスイッチ方式とはことなり、指の動きやピッキングの速さなどを検知する擬似弦を搭載している。それにより、従来のギターに近いテイストを導入することができたのだ。おまけに面倒なチューニングの必要はない。リバーブやトーン調整のためのノブも装備されていて、好みの音を鳴らすことができるようにもなっている。

MIギター用の譜面を読みこなすには多少の慣れも必要だ。ただ、連携アプリケーション側で弾いた箇所をタブ譜上で表示してくれるので、どこを演奏しているのかを見失うことはない。出力は通常のギターアンプ、MIDI、ヘッドフォンに対応している。すなわちコンサートで演奏することもできれば、ひとりで練習することもできるわけだ。

よくある(昔、ジャーミネーターなんてものもあった)決まった曲しか演奏できない玩具ではない。MIギターでは演奏できる曲に制限はなく、自分の好きな曲を弾くことができる。ミューズのボーカルであるマシュー・ベラミーも、このMIギターへの出資者のひとりだが、心に浮かんだ曲を、ギターの仕組みなどに意識を奪われることもなく音にすることが可能なので、作曲に用いることもあるのだと語っている。ちなみに直近30秒に演奏したフレーズはギター側で自動的に記録しているので、たまたま弾いてみたフレーズを、うっかり永遠に失ってしまうようなこともない。

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MIギター本体およびアプリケーションにはいろいろな機能が備わっているが、ともかく比較的手軽なギターという楽器をさらに簡単にして、初心者にも簡単に自己表現が行えるようにしているのは素晴らしいアイデアに思える。

ギターを弾けるようになるまでの努力こそが楽しいのだという人は少数派だろう。好きな曲を自在に弾くことができた方が楽しいはずだ(普通の人にとっては)。ギターにある指盤をボタンに変え、自在に演奏し、自分の弾くギターにあわせて歌を楽しむことも容易になった。

個人的には趣味でギターを弾いてきた。それでも新しい曲をマスターしようとするたびに、見たこともないコードをマスターしなければならないことには苛立ちを感じたりもしていた。しかしMIギターを使えば、難しそうに聞こえる「朝日のあたる家」などもすぐに弾けるようになるのだ。

音質的にはまだ改善の余地はあると思う。よりギターらしくすれば、より広い層から支持を集めることができると思うのだ。ただ、自分の心に浮かんだ曲を仕上げてみたいとか、あるいはキャンプ場でのヒーローを目指したいということなら、このMIギターは相当に有望なデバイスだと思う。

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(翻訳:Maeda, H

タブレットは死んだ、でも蘇生は可能だ

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2010年には、次の大物はタブレットだと思われていた。Appleが最初のiPadをリリース、SamsungはGalaxy Tabを準備していたし、数えきれないほど多くの企業が市場をAndroidタブレットの洪水にしようとしていた。それから6年後の今、バルセロナで行われたMobile World Congress(MWC)には、タブレットの姿が見えない。企業も消費者も前へ進み、タブレットは取り残された。

よく目を凝らして見れば、一つや二つのAndroidタブレットが、会場の隅っこにあったかもしれない。でもタブレットのトップ企業Appleは、MWCに来なかった。もはや、SamsungやLGのような消費者電子製品のメーカーにとって、タブレットは企業の未来を託せる製品ではない。

というより、SamsungもSonyもHTCもLGも、今年はタブレットの新機種を発表していない。カンファレンスの期間中、彼らがタブレットを話題にしたことは一度もない。消費者のタブレットへの関心が薄れただけでなく、大手のエレクトロニクス企業自身に、このジャンルの新製品を出す気がもはやない。

Nexus 7が出たときは、すごい騒ぎだった。

たしかに、Lenovoは低価格のAndroidタブレットを発売したが、誰も気づかなかったようだ。HuaweiはMateBookを発表したが、これは厳密に言うとタブレットではない…Surface Proのようなデバイスで、ラップトップ用のWindows 10が載っている。

しかしそれでも、最初からこうだったわけではない。Nexus 7が出たときは、すごい騒ぎだった。

今は、各社のAndroidタブレットの主力機種がどれなのか、それすらよく分からない。いろいろ検索してみると、SamsungはGalaxy Tab S2、LGはPad II、そしてSonyはXperia Z4 Tabletらしい。どれも、発売は昨年だ。

では、どれがベストか? ぼくは知らない。

タブレットの人気が衰えた理由はいくつかある。まず、タブレットはコモディティになってしまった。完全に良品のタブレットが10機種以上はあり、どれも200ドル未満だ。それだけ機種の多いAndroidタブレットでありながら、お互いのあいだに明確な差別化要因がない。その結果、各社にとって、タブレットは利益の出ない製品になっている。

次に、今やほとんどの消費者の家にタブレットがあり、十分良好に使えている。別の機種にアップグレードする理由がない。NetflixもFacebookもKindleアプリも、今あるタブレットで十分だ。ブラウザーもあるし、メールもできる。買い替えサイクルが長いから、目の前のぴかぴかの新機種に関心が向かわない。

第三に、スマートフォンが大きくなった。今年のMobile World Congressで発表された、おもしろそうなスマートフォン主力機種は、LGのG5(5.3インチディスプレイ)とSamsungのGalaxy S7(5.1インチディスプレイ)だった。最初のSamsung Galaxy Noteは、ディスプレイが5.3インチだった。当時はそれを、ファブレットと呼んだ。今ならそれは、ふつうのスマートフォンだ。大型スマホが新たな規準になり、ほかの人たちとの対話はもちろん、そのほかの、タブレットでやっていたこともすべて、スマートフォンでできる。

たとえばぼくの場合は、iPadはいつも手を伸ばせば届く場所にあるけど、スマートフォンを使うことが多くなっている。二つのデバイスを使い分けるよりも、一つで間に合う方が簡単だ。何かを読むのも、iPhoneで読むことがとても多い。小さなキーボードも、使い慣れれば、こうやってブログの記事だって十分に書ける。

そろそろ、現実を直視すべきだろう。タブレットはよく走ったが、もう先頭集団にはいない。iPadは今でもよく売れているけど、AppleはiPadとiPhone両者の差別化にあまり熱心でない。ラップトップをリプレースするという、タブレットの未来に関するコンセプトを、撤回したようだ。

iPadは、ここで挙げたどのAndroidタブレットよりも優れたタブレットだろう。GoogleのPixel Cもルックスは良いが、Play Storeにタブレットに合ったアプリはそれほど多くない。iPadの強みのひとつは、アプリが豊富なことだ。

タブレットの人気が盛り返す可能性が、ないわけではない。しかしそのためには、ラップトップのリプレースとしてさらに進化するか、アーチストのためのデジタルキャンバスになるか、そういった“何か”が必要だ。早急に変わるべき部分もある。現状のタブレットには、スマートフォンを大きく凌(しの)ぐ独自の魅力がない。

イラスト提供: Bryce Durbin

参考記事(1)(タブレットの市場動向)、参考記事(2)(デスクトップPCをねらうAndroid)〕

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Synologyの初めてのルーターが合衆国市場に進出、Google OnbHubより簡素だが多機能・安定性・使いやすさを強調

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Synologyはまだ、合衆国であまり知られているブランドではないが、でもこの台湾の企業は、この国で知名度をどうしても上げたいと願っている。同社はこれまで、NAS(network-attached storage)デバイスDiskStationシリーズをメインに売ってきたが、これからは同社の初めてのルーターRT1900acも、合衆国市場に持ち込むつもりだ。

Synologyのルーターは合衆国では、メーカー希望価格149ドル99セントで買える。この価格は、よく売れているTP-LINKのArcher C8や、NetgearのAC1750など、ミッドレンジの802.11acルーターと肩を並べ、ハードウェアの仕様もよく似ている。またGoogleのOnHubルーターの199ドルからに比べると、安い。

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これまで非常に長年、ルーターは人びとの関心を呼ばない製品だった。ルーターなんて、やるべきことをやってくれれば、それでよい。たしかにずっとそうだったが、でもソフトウェアはかなりお粗末だった。それを数年前、ついに変えたのがOnHubだった。Googleはそのルーターで、良いデザインの、(多くの人びとにとって)使いやすいハードウェアが可能であることを示した。同社は、今ある無愛想なルーター、とりわけケーブルモデムに内蔵のルーターからの、アップグレード需要をねらった。

Googleのルーターは、大量の複雑性をできるだけ隠して、使いやすくすることをねらっているが、Synologyもやはり、ルーターのセットアップを極端に簡単にしようとしている。しかも、マニアのような人が、設定のあらゆる細部をいじくることも可能だ。

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ルーターとして使うだけなら、電源コードとEthernetケーブルをつなぐだけだ。このデバイス上のWi-Fiネットワークのアドミンのアカウントとパスワードも作る。以上で、1分もかからない。これで、インターネットにつながる。

ゲストネットワークも簡単に作れる(5GHzまたは2.4GHz、あるいは両方;ローカルネットワークへのアクセスあり/なし)。信号が特定のデバイスだけに行き、使用帯域をアプリケーションごとに管理できるために、ビームフォーミング(beamforming)をセットアップする。

ルーターをVPNやDNSファイル、メディアサーバーなどに変えるためのアプリケーションを、付属品のUSBドライブからインストールできる(SDカードスロットもある)。前面のパイロットランプの点滅は、いやなら停止、またはそのon/offをスケジュールできる。

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以上はすべて、SynologyのRouter Manager(SRM)を使って行う。このソフトウェアは、なんとなくデスクトップ的なインタフェイスだ。なにしろ、ルーターのすべての機能を、単純なポイント&クリックで行える。SynologyのNASデバイスを使ったことのある人にとっては、おなじみのインタフェイスだ。ルーターとそのNASデバイスとの、相性も良い。

ルーターがルーターとして動けばそれで十分、という人にとっては、このSynologyの製品にはGoogleのOnHubで導入された自動チャネル切り替え機能、のようなものはないが、ルーターとしての性能はぼくが使っているTP-LINKのOnHub並だ。デバイス間のファイル転送は速いし、Xbox Oneで見るYouTubeビデオは遅延やバッファリングがない。要するにWi-Fi接続の全体が、とてもがっちりしてて、不安感がない。Synologyが提供しているさまざまなおまけ的機能も加えれば、より堅牢なルーターになるだろう。

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Sonyはセルネットワーク利用のIoTを指向してLTEチップのAltair Semiconductorを買収

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Sony Corporationが今日(米国時間1/26)、Altair Semiconductorを2億1200万ドルで買収する、と発表した。元Texas Instrumentの役員三人がイスラエルで創業したAltairは、デバイスをLTEに接続するためのチップを作っていて、その技術はSonyの物のインターネット(IoT)ビジネスの開発を助ける。

LTEはスマートフォンだけでなく、フィットネストラッカーや家電など家庭用品、センサーなど、IoTのオブジェクトを接続するのにも使われる。今は電脳製品の多くがBluetoothやWi-Fiでネットに接続する場合が多く、それはどちらも、大量の電力を要しないからだ。LTEも低電力消費である点は同じだが、多くのデバイスを一度に接続できるので、企業で使うのに向いている。またLTEによるIoTデバイスの接続はキャリアのネットワークなどがすでに持っているインフラを使えるので、展開の費用対効果も大きい。

IoTにセルラーの技術を使おうとしている企業はほかにもあり、Altair買収によりSonyはそれらの企業と競合することになる。たとえばIntel, EricssonおよびNokiaはNarrow Band-LTE(NB-LTE)と呼ばれる技術で協働しているが、一方それによってHuaweiやVodafoneのNarrow-Band Cellular IoT(NB-CIoT)と競合している。

声明文の中でSonyは、Altairの現行の事業は継続し、そのほかにSonyのGlobal Navigation Satellite System(GNSS)や画像センサーとAltairの現代的なチップを組み合わせて、“セルラ接続のセンサー応用デバイスの新種を開発”していきたい、と言っている。

買収の完了は来月初頭と期待され、Sonyによると、それは2016年の同社の財務的結果に大きな影響を及ぼすことはない、という。

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Pine A64は15ドルのPCだけど可能性は無限

PINE64は今(米国時間1/21夜)、その小さいけど多芸な15ドルのコンピュータのKickstarterキャンペーンで140万ドルを集めている。そのPine A64は、Whole Foodsで瓶入りのasparagus water(アスパラガス・ウォーター)を三つ買うよりも安いが、でもこのお値段で1.2Ghzのボード、512MBのSDRAM、10/100MbpsのEthernetポート、3.5mmのオーディオ/マイク出力、4KのHDMI、そして2つのUSBポートがある。

上のビデオでは、Pine64の協同ファウンダJohnson Jengが本誌のインタビューに応じて、その小さなPCにできるクールなことについて語っている。

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ハードウェアのいろんなプロトタイピングを簡単にできる小さなボックス、TinyLab

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“Bosphorus Mechatronics”ほどクールな名前が、この世にほかにあるだろうか? ワイヤレスから回転機の入力まで、ありとあらゆるものを接続してトライできる小さなボックスも、それ以上にクールかもしれない。その、WindowsやLinuxからプログラミングできる基板はTinyLab(小さなラボ)という名前で、20以上のI/Oとストレージ、そしてArduinoをサポートしている、ハードウェアおたくの夢のプラットホームだ。

ファウンダのAhmet Sait Borlakはこう説明する: “Tinylabはとくに、楽をしたい人に向いている。ハードウェアいじりは好きだけど、ケーブルやシールドやハンダ付けなどで苦労したくない人なら、Tinylabを使うべきだ。プログラミングするだけだからね! Arduinoと完全互換のプラットホームだから、デフォルトのライブラリがそのまま使える。ディスプレイやボタン、リレー、センサーなど、よく使うものはすべて揃っている。IoTの世界で広く使われているいろんなモジュールのための、ソケットもある”。

このほか、XBeeとBluetoothによるワイヤレス通信もサポートしている。クラウドファンディング期間中のお値段は59ドル。発売は5月だ。

作ったのは、ベテランのハードウェアハッカーやメーカーたちだ(メイカーとも呼ばれる)。彼らはイスタンブールにショップと工房を合わせたようなものまで作り、それをMakerhaneと名づけている。彼らがTinyLabを作った動機は、いろんなものをトライしようとするたびに、Arduinoに毎回違うI/Oコネクタを付けて苦労しなくてはならない。毎回違うことをするのではなく、ひとつの標準的な基板を何度も何度も使えるようにしたい、と考えたからだ。

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Borlakはさらに話を続ける: “Arduinoは、ぼくらのヒーローだ。ほとんどのものを、Arduinoベースで設計しているから、よく使う共通的汎用的コンポーネントが、自然にできてくる。たとえばディスプレイの回路なんか毎回使うし、センサーのI/Oもだ。それなのに毎回新しい再利用性のないブレッドボードやスタッカブルシールドを使うのは、ほとんど拷問に近い。シールドを三つ以上重ねたいと思っても、ピンが重複していてできない。そんな苦痛をなくすために、Tinylabを考えたんだ。それは設計も自分たちでやり、実際に使ってみてとても気に入っている。だから、ほかの人たちとシェアしよう、と決めたんだ。教材としても、完璧だよ。MITのScratch言語と互換性があるから、学校の理科の実験なんかにも向いてるよね”。

かわいくて楽しいプロジェクトだし、しかも、とってもギークだ。前に紹介したUdooもそうだけど、ハンダ付けやシールドやコネクタ類と悪戦苦闘しなくても、ずっとおもしろいプロジェクトを作れる。つまり、プロトタイピングが容易にできるし、しかも、従来のやり方よりうんと楽しい。

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インターネットの主要コンテンツをオフラインで提供する79ドルのPC、Endless Mini

コンピュータの価格帯は下へ下へと伸びてきて、今では十分に安いコンピュータもある。でも、79ドルのEndless Miniはどうだろう。

EndlessのCEOでプロダクトチーフMatt Dalioは、“世界中の人がコンピュータを持てるべきだ”、という。

Endlessは主に途上国の、これまでコンピュータを持ったことのない人びとのために、Linuxベースのコンピュータを作っている。今は、途上国の人びとへのインターネットの普及といえばモバイル説が断然有力だが、EndlessのChief Growth Officer、Marcelo Sampaioによると、“コンピュータの死を予言した者の全員が今でもコンピュータを使っている”。

Sampaioの見方によると、ぼくが今この記事を書いている場合もそうだが、ある種のタスクのためのコンピュータのインタフェイスとしては、今後もずっと、キーボードとマウスの方が便利だ。途上国でコンピュータの採用を妨げているものは、値段とインターネット接続だ、と彼は言う。

ただしEndless Miniの79ドルにはディスプレイとキーボードとマウスが含まれない。Dalioによると、ディスプレイとしては家庭のテレビを使えるし、キーボード+マウスはわずか10ドルだ。ただしEndlessにはやや高級機の企画もあり、それは189ドルからだ。

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Endless Miniは先週ラスベガスで行われたCESに登場した。立ち上げはふつうのグラフィカルなインタフェイスで(上図)だが、Endlessが低価格コンピュータとしてユニークなのは、インターネット接続がデフォルトではなくオプションであることだ。

同機を買うと、すでにWikiPediaの記事のオフラインバージョンがある。Khan Academyの教材ビデオもある。だからインターネットへの接続がなくても、いくつかのコンテンツにアクセスできる(内容は最新ではないけれども)。そして、あとでインターネットに接続すると、それらのオフラインコンテンツもアップデートされる。オフラインコンテンツを利用するためのアプリケーションはEndlessの作だが、Sampaioは、“Endlessはコンテンツキュレーターであって、コンテンツクリエイターではない”、と言う。

79ドルのコンピュータを作るだけでも偉業だが、DalioとSampaioは、Endlessはハードウェア企業というより、ソフトウェア企業だ、と言う。

Dalioは曰く、“安いコンピュータは今やコモディティ化している。だからこれから重要なのはマシンよりもオペレーティングシステムだ”。同社の、インターネットコンテンツのオフライン化を含む独特のLinuxオペレーティングシステムを、今後はほかのハードウェア企業にライセンスするつもりなのだ。

Endlessは、合衆国ではネットで買えるが、主要なターゲットである途上国ではすでに20か国にパートナーがいる。たとえばメキシコでは通信企業のAmérica Móvilだ。同社は、アドバイザーたちの顔ぶれもすごい: Tony Robbins(そう、あのTony Robbins)、そしてNicholas Negroponte(元MIT Media Labの所長でOne Laptop per Childの創始者)。

CES 2016

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今年のCESのHardware Battlefield、優勝は6SensorLabsのグルテンチェッカーNimaに決定

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CESで本誌が行うHardware Battlefield(ハードウェア・コンペ)、今年はその三度目の正直となり、文字通り激しいバトルが繰り広げられた。14社の超優秀なハードウェア・スタートアップが出場し、Metal Manトロフィーの獲得を争った。CESは各社ブースの展示が主(おも)なので、審査員たちの前でステージに立ち、売り込みのためのスピーチやデモを行うHardware Battlefieldは、特別なCES体験だ。優勝者にはトロフィーのほかに、5万ドルが進呈される。

慎重な審議を重ねた審査員たちは、最後に4社のファイナリストを決定した。それらは、食品中のグルテンの有無を調べる6SensorLabsのセンサー機器Nima、プログラマブルなロボットアームを作ったCarbon Robotics、オーナー本人の指紋が鍵になる銃のロックIdentilock、そして靴の中敷き(インソール)を3DプリントするWiivvだ。

彼らを審査した決勝の審査員は、CyPhy WorksのCEOでファウンダのHelen Greiner、IntelのCEO Brian Krzanich、Highway1のVP Brady Forrest、そして本誌TechCrunchのシニアエディタMatt Burnsだ。

そしてついに、TechCrunch Hardware Battlefield at CES 2016の優勝作品が決まった。

優勝: 6SensorLabsのNima

 

6SensorLabsのセンサーデバイスNimaを使えば、食品中のグルテンの有無を2分以内で検査できる。少量のサンプルをカプセルに入れて、デバイスにセットする。結果は、笑顔(スマイリーフェイス)(グルテンなし)または泣き顔(グルテンあり)で表示される。

この製品を取り上げた本誌記事がここにある

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準優勝: Wiivv

 

Wiivvは独自の新しい3Dプリント技法により、オーダーメイドのインソールを作る。顧客はスマートフォンで自分の足の写真を5枚撮って送る。そのとき、色と、彫り込まれる名前も指定する。すると同社の製造システムが写真を見て自己調整し、顧客の足に合ったインソールを作る。代金は75ドルだ。

本誌記事はここにある

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Hardware Battlefieldはこれでめでたく終了だが、CESはまだ続く(米国時間1/9まで)。そのすべてのニュースも、お届けしたい。

CES 2016

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CESの本誌主催Hardware Battlefield: Nima, Carbon, IdentiLock, Wiivvの4社がファイナリストに

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本誌がCESでHardware Battlefield(ハードウェア・コンペ)をやるのは今年で三度目だけど、そろそろ結論を迎える。14社がラスベガスのSands Expoのステージに上がり、それぞれ6分ずつ、売り込みを行った。

彼らが心を掴まなければならないのは、会場を填めるオーディエンスだけではない。審査員のエキスパートたち、FitbitのJames Park、FirstMark CapitalのMatt Turck、GVのLo Toneyの三名が、舞台の袖で、これらのハードウェアスタートアップたちを待ち伏せしているのだ。

そして、途中をはしょると、ついに4社のファイナリストが決定し、あす行われる決勝でトロフィーと5万ドルの賞金を争う。

そのファイナリストたちは:

6SensorLab – Nima

6SensorLabの製品Nimaは、ポータブルなセンサと使い捨ての容器を使って、食品に含まれるグルテンを、微量でも、チェックする。

 

Carbon Robotics

Carbonが作ったロボットアームKatia(“Kick Ass Trainable Intelligent Arm”(強力で訓練可能なインテリジェントアーム))はわずか2000ドルだが、専門家でなくても誰でも使えるし、訓練次第でいろんなことをさせられる。

 

Sentinl Inc. – IdentiLock

IdentiLockはピストルなど小火器の引き金用のスマートロックで、持った人の指紋を超高速で読み、オーナーの指紋だったらロックを解除する。ほかの人のために解除することは、絶対にないそうだ。

 

Wiivv

Wiivvは、足の写真を数枚送るだけで、オーダーメイドのインソール(靴の中敷き)を作ってくれる。本格的で高価な矯正具と、一般市販のインソールの、両方の市場を盗むだろう。

 

決勝の審査員は、本誌のシニアエディタMatt Burns、CyPhy WorksのCEOでファウンダのHelen Granier、IntelのCEO Brian Krazanich、Highway1のVP Brady Forrestだ。

TechCrunch Hardware Battlefield at CES 2016の決勝は、明日(米国時間1/8)の太平洋時間午後2時に始まる。

CES 2016

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DIYコンピュータのKanoがホリデイシーズンに合わせてスクリーンキットをリリース…もうテレビやモニタは要らない

Kanoの協同ファウンダでCEOのAlex Kleinに、新製品Kano Screen Kitと、同社の‘DIYコンピュータ’シリーズの、今後の展開について聞いた(上のビデオ)。

Screen Kitは、これ(スクリーン)があることによってKanoが、誰もが作れる完全なコンピュータになる。中心的な年齢層は、6歳から12歳だ。

彼らは部品を組み立てることによってコンピュータを作り、音楽やアートワークをプログラミングし、PongやSnakeのようなゲームを作り、Minecraftの世界もプログラミングする。

KanoはPythonやJavaScriptなどのプログラミング言語への入門を、子どもたちに提供する。PythonはMinecraftやPongを作りながらKano Blocksで学ぶし、Terminal Questで遊んだりSnakeを作りながらLinuxの世界に飛び込む。
Kanoのコンピュータキットは、11のコンポーネントから成る:

• Raspberry Pi 2
• ワイヤレスキーボード+マルチタッチトラックパッド
• DIYスピーカー、ケース付き、GPIOで駆動
• 電源用とHDMI用ケーブル
• Wi-Fiドングル、Kano OSと8GBのメモリカード
• 合衆国、イギリス、EU対応USB電源
• 2冊の絵本: “Make a computer”(コンピュータを作ろう)と“Code powers”(プログラミングの威力)
• 4枚のステッカーとケースカード

Kanoのコンピュータキット本体はスクリーンがないけど、HDMIケーブルでそこらのテレビやモニタにつなげば使える。

でも今度リリースしたスクリーンキットは、子どもが持ち運びできる、手ごろなサイズのHDディスプレイだ。これも、自分で組み立てる。ディスプレイというハードウェアの仕組みが分かるし、Kano全体がポータブルになる。

同社は最近、Kano OSをRaspberry Pie Zero向けに最適化した。前のバージョンの6倍速い。コンピュータとして、いよいよ本物だ。

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