LG、箸箱サイズにて持ち運び/収納可能なフルサイズキーボードを発表

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フルサイズのキーボードをポケットやバッグにいれて持ち運べたらいいのにと思う人は多いことだろう。そんな方にLGの新プロダクトはいかがだろう。

スマートフォンやタブレット向けのフルサイズQWERTYキーボードで、しまっておくときや運ぶときには箸箱状になるのだ。

名前は「Rolly Keyboard」という。デスクトップPCなどで使用するキーボードのキーは18mmだが、こちらは17mmと若干小さくなっている。単四乾電池を1本使い、デバイスとの接続にはBluetoothを使っている。LGのアナウンスでは、バッテリーは3ヶ月間もつのだとのこと。

「デュラブル」なポリカーボネートとABS樹脂製で、来週にベルリンで開催されるIFA Electronicsで発表するのだそうだ。G Pad IIと同様に、今のところ価格についてのアナウンスはない。アメリカでの発売開始時期は9月になる予定だそうで、その他の地域でも第4四半期になって販売を開始することになっているのだそうだ。

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(翻訳:Maeda, H

Rovio、新たに260人のリストラを予定中(企業の未来は映画に賭ける?!)

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Angry BirdsのRovioが金銭的にピンチな状態にあるようだ。フィンランド発の同社は、2014年10月に行った110名のリストラに続き、さらに260名のリストラを断行しようとしているそうだ。2013年末の段階では800名の従業員をかかえていた。

Rovioが投入したAngry Birds 2は、公開以来1ヶ月で5000万ダウンロードを数え、チャートでも上位に位置していた中での今回の発表に、多くの人は驚きを感じているようだ。

  • アメリカ。App Storeの中でももっとも有力なマーケットのひとつ:

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  • 中国。フランチャイズ戦略がうまくいっている。:

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  • その他:

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しかし、ランキング上位につけて何百万ものダウンロード数を数えても、それだけではだめなのだ。Angry Birds 2は、既にランキングを落としつつある。Angry Birdsで採用するフリーミアムモデルも、十分な利益を産み出すにはいたっていない様子。アメリカマーケットにてAngry Birds 2はリリース後すぐに全体のランキングで42位となった。確かにこれも立派な成績ではあるが、しかしGame of War(#1)、Clash of Clans(#2)、Candy Crush Saga(#4)、あるいはCandy Crush Soda Saga(#7)の動きとは大きく異なってしまっている。これらのゲームは数ヶ月にわたってランキング上位を位置しているのだ。

結局、話題を集めないではなかったが、Angry Birds 2はRovioの企業規模を支えるには不十分な成績しかあげることができなかったということなのだろう。Rovioはフィンランドのエスポー、スウェーデンのストックホルム、ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、バンクーバー、上海、ソウル、そして東京にもオフィスを構える。ゲーム開発企業としては異例ともいえる規模を支えるには単なるヒットでは物足りないのだ。

振り返ってみれば、Angry BirdsはApp StoreやPlay Storeで大人気のシリーズとなった。新しいシリーズをプレイするために、数多くの人がお金を出してゲームをダウンロードしたものだった。有料の連作ゲームというのは、モバイルゲーム界に新風をもたらすものではあった。ただし現在はアプリケーション内課金はあるものの、無料で遊ぶことができるようになっている。このあたりも、当初の予定とは変わってきているのかもしれない。

なおRovioはマーチャンダイズビジネスも熱心に展開している。Angry Birds版テディーベアやノート、およびペンなどを販売している。しかしゲームの人気が当初ほどでなくなるにつけ、関連グッズの販売にも陰りがみえつつあるようだ。

今のところRovioはThe Angry Birds Movieに逆転の望みを賭けているといった状態なのかもしれない。長らくの準備期間を経て、2016年5月に公開となる予定だ。Rovioによれば、今回のリストラは全社規模となるものだが、アメリカおよびカナダの映画制作部門は対象となっていないのだとのこと。まさに映画は会社の未来と、そして存続のための資金を賭けたビッグプロジェクトとなるわけだ。

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(翻訳:Maeda, H

お店やブランドにモバイルショッピングのためのネイティブアプリとリファラル貼り付けを提供するPredictSpring

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長年Googleにいて、Google Shoppingなどさまざまなプロダクトのマネージャを務めたNitin Mangtaniが、自分のスタートアップPredictSpringを立ち上げた。ブランドやリテイラーが、モバイルのコマースで快進撃できるための総合サービスだ。

PredictSpringのようなサービスの将来性を彼はどう見たのか、Mangtaniが指摘するcomScoreの数字によると、リテイルのサイトの閲覧の60%はモバイルデバイスからだが、そういうデバイスからの売上はネット上の総売上の15%にすぎない。

“モバイル上のユーザ体験は消費者の需要に追随していない”、と彼は言う。“でも消費者は、モバイルでもeコマースを利用したいと思っているのだ”。

需要をつかまえるようなユーザ体験を作るためにPredictSpringが作ったのはモバイルアプリの開発プラットホームで、そこでは企業やお店がコードを1行も書かずに、ショッピングができるアプリを作れる。今すでにCole HaanやEddie Bauer、Bluefly、WoodcraftなどがPredictSpringのユーザ企業だが、MangtaniがPredictSpringについて公に話をするのはこれが初めてでも、同社の最初のアプリは昨年の終わりごろから動き始めている。

PredictSpringはまた、ファッション界の大物Silas ChouのNovel TMT GroupとBeanstalk Venturesから200万ドルの資金を獲得している。

モバイルのeコマースの現状についてMangtaniは、Uber、HotelTonight、Airbnbなど成功例はいくつかあるが、でもショッピングアプリの多くがネイティブアプリの大群の中でささやかな日陰者だ、と認識している。つまり、モバイルにおいても消費者は、eコマースのWebサイトに連れて行かれることが多く、企業やお店の、ショッピングのための独自性に富む(==おもしろい、ユニークな)ネイティブアプリはとても少ない。Amazonのようなeコマース専業の大物になると、アプリはあるけれども。

そこでPredictSpringのプラットホームは、各ブランドやお店のための、100%ネイティブのショッピングアプリを作る。この点が重要だ、とMangtaniは言う。なぜならモバイルの重要なイノベーションは、モバイルWebではなくアプリ上で次々と生まれているからだ。Cole Haanのお客の全員がCole Haanのアプリをダウンロードすることはなくっても、固定客や上位客は、アプリを使うほうが便利と感ずるだろう。専門店のアプリが顧客に与えるべき良質なユーザ体験とは、買い物がとてもしやすいことだ。

しかもPredictSpringのサービスの主軸は、アプリの制作だけではない。同社がローンチしたCommerce Gatewayというサービスは、ソーシャルメディアなどに広告を出している企業が、広告に買い物機能を持たせ、[買う]ボタンを装着できるツールだ。たとえば上述のCole Haanは、PredictSpringでモバイルアプリを作っただけではなく、Instagramのフィードから直接、ショッピングをサポートしている。

Commerce Gatewayは今後企業にAPIを提供して、彼らが自分のeコマースプラットホーム本体や、在庫管理システム、決済プロバイダ、製品カタログ、ポイントやスタンプなど固定客増大のための工夫、などなどを統合化できるようにしたい、という。

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TuneInプレミアムが登場。広告が消え、MLBやプレミアリーグのチーム毎ステーションも開設。さらにオーディオブックのストリーミングにも対応

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人気の音楽サービスおよびアプリケーションを提供するTuneInが新たなサブスクリプションサービスを開始した。月額7ドル99セントのTuneIn Premiumで、申し込むとステーションからの広告がなくなると同時に、いくつかのプレミアムコンテンツにもアクセスできるようになる。

読者の方はご存知だろうが、TuneInのアプリケーションはiOSでもAndroidでも大人気となっている。世界中のラジオ局番組を聴くことができるようになっている。ライバルはiHeart Radioだろうが、インターネット上で好みの音楽ラジオ番組を聴くのには、いずれかを使っているという人がかなりの部分を占めるはずだ。

これまでもTuneInは「プロ版」を提供していた。録音ができて、バナー広告が非表示となるものだったが、どうやらTuneInに大きな利益をもたらすものとはならなかったようだ。

そこでTuneInが考えたのが次の一手だ。新たなストリーミングサービスを自ら立ち上げるような方法ではなく、ラジオステーション側からの広告を取り去るという方法を考えついた。TuneInでサポートしている600局からの放送中、流れるCMを音楽に差し替えてしまうのだ。

差し替える音楽はサーバー側から送られるようになっていて、DJ側の作業は何もないそうだ。TuneInが視聴状況に基づいて適切な音楽を選択するようになっていて、局側では差し替え時の候補曲を用意しておく必要もない。これはある種の「広告ブロッカー」としても機能するものとなる。それにともないプレミアムサービスからの収益を放送局側とシェアしたりするのかどうかについては、今のところ情報はない。

さらに、TuneInはメジャーリーグベースボール(MLB)およびプレミアリーグとの提携も行った。TuneInにて大リーグ(野球)およびプレミアリーグ(サッカー)を楽しめるようになったわけだ。これらスポーツ中継については、すでにチーム毎のラジオ局が用意されていて、そこでゲームおよび解説を楽しむことができる。

それだけでなくTuneInはPenguin Random HouseおよびHarperCollingsとも提携した。これはオーディオブックを放送するための措置だ。プレミアムに登録した人は、4万冊のオーディオブックを再生することができる。これによりTuneInは電子書籍版Netflix的なサービスにピボットしたScribdと競合することとなる。

有料サービスに切り替えようと思う人はどの程度だろうか。提供が開始されるプレミアムコンテンツのすべてに興味があるという人は少ないのではないかと思う。そうであれば、特定のコンテンツにしか興味のないという人は、なかなか有料版に切り替えようとは思わないかもしれない。しかし車で毎日音楽ラジオ局を再生しているという人なら、広告がなくなるというのは嬉しく感じることだろう。あるいは熱心なスポーツファンなのであれば、チーム毎に用意されたラジオ局というのはとても魅力的だろう。オーディオブックに興味のある人も、膨大なライブラリからストリーミングサービスを受け取ることができるということには「おいしい」と感じるかもしれない。

長い目でみれば、プレミアム版の導入はTuneInの成長のきっかけとなるのではなかろうか。今後も機能やコンテンツを加えていくことになるのだろう。遠からず「must have」なサービスに育つことも考えられる。

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(翻訳:Maeda, H

お気に入りの「場所」をブックマークしておくためのMapstr、80万ドルを調達して新たな未来を画策中

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フランスのスタートアップであるMapstrが、提供する地図アプリケーションをご存知だろうか。しばらく前にバージョン1.0をリリースしたのだが、すでに次版を見据えた企画が進行中であるらしい。エンジェル投資家たちから80万ドルの資金を獲得し、数ヶ月のうちに新しい機能をリリースするとしている。

ご存じない方のために記しておくと、Mapstrは「場所」を対象としたブックマークサービスだ。地図とメモ機能をミックスして、お気に入りの場所を記録しておいたり、行きたい場所をチェックしておくことができる。

登録した場所にはいくつでも好きなだけタグ(restaurant、sushi、cocktail、など)を付けることができ、過去の記録情報を簡単に探すことができるようにもなっている。営業時間や電話番号なども、簡単に記録しておけるようになっている。

MapstrのファウンダーであるSébastien Caronとは先週話をする機会があった。このアプリケーションで実現したいことなどをいろいろと教えてくれた。先月にバージョン1.0をリリースして以来、5万人が利用して、40万ヶ所が登録されているのだそうだ。

最初に試したベータ版の頃は、情報をローカルに保存しておく自分のためだけのツールという体裁だった。バージョン1.0からは、自分の登録した場所を一覧できるプロフィール画面の機能が実装され、またそれらの場所情報を友人とシェアできるようになった。他の人を友だち登録すれば、その人が公開しているマップ情報を見て、そして面白そうな場所を発見することができるようになっているのだ。

このプロフィール機能は、Mapstrの今後にとってもとても重要なものだ。多くの人に「場所発見ツール」として使ってもらうため、たくさんの人に場所情報をブックマークして共有してもらいたいと考えているのだ。そしてそうした情報をより積極的に活用していきたいと考えている。これから実装する機能の一部を紹介すれば、まずブックマークした場所の近くにきたときに通知を送る機能を考えているそうだ。これにより、近くまで来ていたのにうっかり立ち寄り損ねてしまうようなことを防ぐことができる。また、場所をブックマークするだけでなく、自分で撮影した写真も加えられるようにしようとしている。ブックマークしたレストランのメニュー情報などもあわせて記録しておくことができるわけだ。さらに「オフィシャルマップ」の機能も考えているそうだ。たとえば雑誌社などが地図を作成し、一般の利用者たちがその情報をフォローするような使い道を考えている様子。

なお、現在はiOS版のみが提供されている。Mapstrとしては、近々Android版およびApple Watch版もリリースしたいと考えているのだそうだ。などなど。ともかく多くのプランが現在進行形で動いているところであるらしい。新たに獲得した資金で、試してみたいことがいろいろとあるようだ。

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(翻訳:Maeda, H

Google、Googleマップに食べ物写真を直接アップロードする機能をテスト運用中

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FoodspottingForklyといった、食べ物の写真を投稿する専用のサービスというのは流行らなくなっているようだ(もちろん、依然として便利に使っているという人もいるにはいるだろう)。しかし、レストランなどで食べ物の写真を撮るという行為自体は、廃れるどころかますます一般的になりつつあるように思う。Googleはこの流行を積極的に活用していくために、Googleマップと連携させることを考えついたらしい。Googleマップに食べ物の写真を直接にアップロードしてもらって、見る人と共有しようという仕組みだ。

この機能については、まずAndroid Policeが記事にしていた。そちらの記事にもあるように、Googleはこれまでも利用者の食べ物写真を活用する方法を探ってきていた。今年の初めにはGoogle+における食べ物写真投稿サービスであるTablescapeを閉鎖した。その閉鎖の際にも「食べ物写真を扱う新たなサービスについて考えていきたい」と述べていた。機会を改めて新たなサービスを提供するつもりであると語っていたのだった。

そして食べ物写真をGoogleマップに投稿できるようになったわけだが、Tablescape同様に、まずはGoogleのLocal Guidesプログラムに参加している人に対して提供されることとなった。

このプログラムはGoogleがYelp Eliteに対抗して始めたもので、レストランやバーなどの商業施設について優れたレビューを書いた人にさまざまな特典を付与してて報いるためのものだ。プログラムに参加しただけではさまざまな情報が記されたニュースレターを受け取ることができるだけだが、積極的に関われば関わるほど、多くの特典を得ることがでできるようになる。すなわち特別なイベントに招待されたり、あるいはレビューがソーシャルメディアで紹介されたり、あるいはギフトを受け取ることなどができるのだ。

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Android Policeの記事によれば、食べ物写真の投稿は、Local Guidesプログラムの中で「Level 3」に達している人のみが行えるようになっているそうだ。「Level 3」を獲得するには、少なくとも50本のレビューを投稿する必要がある。「Level 3」の利用者が写真を撮影し、Googleが食べ物写真であると判断した場合には、ショップ情報に結びつけて写真をアップロードすることを促される。

Local Guidesプログラムに参加する利用者からの上質写真を多く集めることで、Googleは素早くかつ簡単に、検索者に役立つ情報を充実させることができるわけだ。もちろん、Yelpなどのライバルサービスとの闘いを有意に進めたい狙いもある。

これまでにも、Googleマップでは商業施設のオーナーないし客からの写真アップロードができるようにはなっていた。しかしLocal Guidesに参加している、より積極的な利用者層にアップロードを促すことにより、一層の活性化を狙っているわけだ。

さらにGoogleはこれ以外にも、レストランと利用者の間を積極的にとりもとうとするサービスを展開してきている。たとえば、5月にはSeamless、Grubhub、Eat24、Delivery.com、BeyondMenuなどのサービスと提携し、検索結果からダイレクトに食べ物をオーダーできるような仕組みも取り入れている。

ちなみに、Android Policeの記事には、写真の投稿を促すメッセージをオプトアウトするための情報も掲載されている。Googleマップは、Local Guidesに参加していない人に対しても乗換駅での電車運行状況を送ってくる。そうした通知の一環として写真のアップロードを促す通知も送られてくるようになっている。そうした通知の一切をこちらのページの指示に従ってオンオフの設定ができるようになっている。

なお、写真アップロードを促す通知は「Location History」がオンになっている場合にのみ行われるようになっている。「Location Hisotry」とは、Googleマップに「タイムライン」というメニューが加わり、過去に訪問した場所を表示することができるようにしたものだ。こちらはこちらで、反対する声などもあって話題になっているサービスだ。

(Image credits: Android Police)

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(翻訳:Maeda, H

Samsung、「本気」と書いて「マジ」と読む乗り換えキャンペーンをスタート

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iPhoneを使っている人に朗報(?)だ。Samsungの最新スマートフォンを、1ドルに費用で何の制限もなしに30日間、試してみることができるのだ(アメリカでの話ではある)。

Android端末の全世界的な不調の波の中、Samsungも不調にあえいでいる。そこでSamsungは最大のライバルであるAppleの利用者に向けて、特別な優待を行うこととしたのだ。CNETで報じられているように、無制限データプランを使うことができ、利用しているキャリアにも無関係にオファーされているものだ。

Android陣営が不調にあえぐ中、Appleは順調で2015年Q3の営業利益は前年比で40%近くもアップして107億ドルにも達している。Samsungの方はといえばさまざまな数値がマイナスを示す状況となっている。Samsung Mobileの営業利益は昨年比で37.6%も下がり、49億ドルとなっている。利益率は10.6%だったが、これも2014年Q2の15.5%から大きく後退している。

Samsungは先週、iPhone 6やiPhone 6+に対抗するGalaxy Note 5およびGalaxy S6 Edge+を発表した。しかし価格面やデバイスの性能などの面から、Appleのブランド力や全世界から好評で迎えられたフラッグシップデバイスに対抗し得るかは疑問だという声も出ている。さらに、新しいiPhoneが来月に発表予定であるというのも、競争を難しくするだろうと見られている。

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(翻訳:Maeda, H

ディープリンクに第二のブームが訪れる…ここでもやはりコンテキストがすべて

[筆者: Will Lindemann]…Branch Metricsのグロウス担当ディレクター

【抄訳】
デベロッパとユーザにとって、モバイルのディープリンクは見事なまでに影の薄い技術になっていった。ディープリンクはiOS 2.0からあるが、そのころはスマートフォンを持ってる人は10人に1人もいなかったし、Facebookのユーザは8000万人程度だった。

7年前ぐらいから、ディープリンクという話題を商業的に利用する企業が多くなった。それを自分のブランドにしたり、モバイルアプリがWebみたいになる、とマーケティング的に持ち上げたりした。

今では、大手テク企業のすべてが、モバイルのディープリンクをめぐって量的競争に走っている。たとえばGoogleAppleFacebookも、そしてMicrosoftも、今年はディープリンクに大量の注意を払っている。

しかしそれでも、デベロッパたちのディープリンクの採用は、とても遅れた。それは、ディープリンクのメリットが、デベロッパや彼らの企業にとって、よく分からないからだ。デベロッパにとって時は金なりで、最小の努力で最大の効果を得たいと彼らはいつも思っているから、自分にとってよく分からないものは関心の上位に上がってこないのだ。

最大の問題は、ユーザがリンク先のアプリをすでに持っていなければディープリンクは無意味であること。今、一人のユーザのアプリインストール数は100に満たず、しかもほとんど人気上位の同じアプリばかりだから、アプリストアのほとんどすべてのアプリにとって、ディープリンクは役に立たない。

しかし最近、新しいタイプのディープリンクが登場した。それは、インストール時にアプリにデータを渡せるコンテキスト的ディープリンク(contextual deep-linking)だ。これはもちろん、従来的なディープリンクとしても使える。

このデータを使ってアプリはユーザに、そのアプリを初めて開いたとき、その場(コンテキスト)に合った適切な情報を見せる(下図)。これによってディープリンクは、アプリを持っていなかったユーザにとっても有益になり、既存のユーザだけでなく新たに獲得したユーザにも有効だから、グロウス(growth, 成長)と再エンゲージメントの契機になる。

コンテキスト的ディープリンクの例: eBay傘下のClose5はコンテキスト的ディープリンクを使ってスマートバナーを表示している。モバイルWebサイトのこのバナーは、アプリ内のコンテンツにリンクしている。ユーザが[Download]ボタンをクリックしてアプリをインストールすると、そのあと、アプリ内の同じコンテンツへディープリンクされる。

ユーザにとっては、こっちの方が良いと思われるが、正しい判断のためには量的評価が必要だ。

そこで、Branchのネットワーク上の何千ものアプリの中からランダムに選んで調べてみた。およそ15万のモバイルアプリユーザと、彼らがクリックしたリンクを調べ、アプリを自然に自発的にダウンロードしたユーザと、コンテキスト的ディープリンクからダウンロードしたユーザを比較した。

コンテキスト的ディープリンクは倍のアプリ内サインアップ

アプリのインストール数を数えるだけでは、ビジネスにならない。重要なのは、インストールしたユーザをアクティブユーザに変えることだ。この調査では、サインアップや登録行為を、ユーザがインストール後にアクティブユーザになった、とみなした。

コンテキスト的ディープリンクからのユーザの29%がインストール直後にアプリ内でサインアップしたが、ふつうにインストールしたユーザはサインアップがわずか16%だった。

これで、ディープリンクがグロウスに寄与していることが分かる。自分がクリックしたときのコンテキストに関連したユーザ体験を提示された初めてのユーザは、そうでないユーザに比べて、アプリを開いてからアクティブユーザになる率が倍なのだ。

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インストール後の定着率も倍

【本文略】

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長期的なエンゲージメントも倍

【本文略】

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それを造れば彼らは来る(ただし…)

コンテキスト的ディープリンクによって、ディープリンクが再び有意義になった。デベロッパたちも、今や関心を寄せている。それらは主に、モバイルWebのすき間広告や、メールによるマーケティングキャンペーン、ヴァイラルな共有、招待や紹介の機能、さらにはデスクトップからモバイルへの遷移にも利用されている。

たしかに量的結果は上記のように上々だったけど、ユーザはディープリンクの技術が変わったことに気づいたりはしない。でもこれによって、すでにアプリを持っているのにアプリストアへ連れて行かれるとか、一片のコンテンツをクリックしたらホーム画面へ連れて行かれるなどの、ユーザがいらいらする体験はなくなる。モバイルのリンクが、初めて有効に機能するのだ。

ディープリンクにかつて託された巨大な約束の実現は、今やモバイルデベロッパの双肩にかかっている。彼らがこれから、どんなものを作るか、楽しみだ。

コンテキスト的ディープリンクがぼくの人生を変えた…Benedict Evans(a16z)。たぶん、未来もね。

この記事の執筆を助けてくれたKan YuAbbey ChaverAlex Austinに感謝。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

もしこの自撮り絵文字が正式採用されたら、私はガラケーに戻る

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私の好きなことの一つに、どの絵文字がUnicodeの次期候補になるかを見ることがある。素晴らしいのもあれば、時として、醜悪なのもある。

2年前,“selfie”[自撮り]という単語が辞書に追加され、 “twerk”[腰を低くして踊る]が加わるまで私を著しく不快にさせ続けた。そして、こんどは人生最悪の日がやってくる。なぜなら、そのいまいましい selfieを表す絵文字に耐えなくてはならなくなるかもしれないから。

そう、読み間違いではない。

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自撮りする行為自体が未だに物笑いの種なのだから、絵文字を追加してもそれ以上悪いことは起きないだろうって? もちろん、起きる。

01snwq5hg087kg_smallこの自撮り絵文字は、Unicode 9の追加候補であり、2016年中頃に決定される。つまり、まだ排除するチャンスがある。その他の候補はかなりまともだ(いくか例を挙げておく):

  • Face With Cowboy Hat
  • Clown Face
  • Nauseated Face
  • Rolling On The Floor Laughing
  • Drooling Face
  • Lying Face
  • Call Me Hand
  • Raised Back Of Hand
  • Left-Facing Fist
  • Right-Facing Fist
  • Bacon
  • Handshake
  • Hand With First And Index Finger Crossed
  • Pregnant Woman
  • Facepalm
  • Shrug

ご覧の通り。手のひらで顔を隠す絵文字さえある。これは私も支持できる。

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どうか絵文字の神々にお願いする。自撮り絵文字を採用しないでほしい。もし採用すれば、それは自撮りという単語、自撮り行為、 自撮り棒を見ること、等々が永遠になくならないことを意味しているのだから。

Microsoftがこの悪役を採用したのは正しい判断だった:

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ガラケーはどれを選んだらいいだろうか?

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Androidの第2四半期の成長は伸び悩む―iPhoneは中国で圧倒的勝利(Gartner調べ)

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Gartnerが発表した’s 2015年第2四半期の世界のスマートフォン市場のレポートによれば、成長率は 2013年以来最低となった。この四半期のスマートフォンの販売台数3億3000万台で対前年同期比で13.5%の増加にとどまった。

Gartnerのアナリストによれば、この成長鈍化の主要な原因は中国市場の飽和にある。Gartnerは7月にもこの点を指摘していた。中国は1国で世界のスマートフォン販売台数の30%を占める最大の市場だ。

Gartnerの調査アナリスト、Anshul Guptaはコメントで次のように述べている。「この四半期では、中国市場の不振がスマートフォン市場全体の不振を招いている。中国ではスマートフォンの普及はすでに飽和点に達した。市場は買い替え需要に頼る段階に入っている。低価格の入門機を別にすれば、メーカーが中国市場で成長を維持するためには、上級機への買い替えを喚起する必要があり、フラグシップモデルの魅力をいかにアピールできるかがカギとなる。」

中国ではAndroidの頭打ちと対照的にAppleの好調なパフォーマンスが目立っている。 Gartnerによれば、AppleのiOSはここ3四半期連続でAndroidからシャアを奪っている(ことにファブレット・サイズの iPhone 6 Plusはアジアでのシェア拡大に大きな役割を果たした)。

Guptaによれば、成長率は伸び悩んでいるとはいえ、Android OSは依然として世界で82.2%のシェアを握っており、第2四半期の対前年同期比成長は11%だった。一方、AppleのiOSのシェアは
14.6%で、対前年同期比で15%台の成長を記録した。iOSのシェアは昨年同期に比べて12.2%アップしている。

Gartner

「Androidの市場シェアはこれが限界なのか?」というわれわれの質問に対してGuptaは「そうかもしれない。われわれはAndroidの最大シェアを82%程度と考えていた。しかし去年は83.5%から 84%程度までアップしていた」 と答えた。

またGuptaは「しかし世界的にみれば数量ベースではまだ拡大の余地が十分にある。今年のスマートフォンの販売台数は合計で12億台から12.5億台くらいだろう。全モバイル・デバイスの販売台数は18億台程度になるはずだから、まだ3分の1はスマートフォン・ベースになっていない。今後もAndroidは80%以上のシェアを維持するだろうから、販売台数の増加余地は大きい」と説明した。

GoogleのAndroid Oneは、自ら主要なベンダーになろうとしているというより、Android製品のさらなる競争を促すための呼び水という性格が強いとGuptaは見ており、「これによって途上国市場にAndroid Oneのライバル製品が多数現れた。またXiaomi、OnePlus、MotorolaなどがOSのアップデートを直接ユーザーに提供するようになったが、これもAndroid Oneの特長だ」と付け加えた。.

個々のメーカーについてGartnerのレポートを見ると、SamsungがGalaxy S6をリリースしたにもかかわらず、対前年同期比で4.3ポイントも市場シェアを落としたのが目立つ。販売台数も5.3%の減少となった。

対照的に、iPhoneの販売台数は36%アップし、 Appleのスマートフォンのシェアは 2.4ポイントアップした。Gartnerによれば、Appleは途上国、先進国、新規ユーザー、買い替えユーザーのすべてで強く、特に中国でのパフォーマンスは圧倒的だ。ここでは iPhoneの販売台数は68%もアップして1190万台が販売された。

Gartner

【後略】

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ファイナルファンタジーⅦがiOSにやってきた

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Square EnixがFinal Fantasy XIIIのモバイルバージョンを日本限定でローンチしたとき、むかついた人にやや朗報。このシリーズの名作と言われるFinal Fantasy VIIがiOSに上陸して、世界中で入手できる。

お値段は15ドル99セントで、デバイスのメモリは4GB必要だ(ゲームが使うのは2GB)。サポート機種はiPhone 5s以降、第三世代iPad/iPad mini 2以降で、iOS 8であること。

モバイルはタッチスクリーンで操作、それは予想どおり。元作は2013年リリースのPCバージョン、1997年のオリジナルではない。Wired誌が、そう書いている。敵とのランダムな遭遇をoffにして、レベルをはやく上げられる。行き詰まったら’Max Stats’にもできる。

この夏Square Enixは、Final Fantasy VIIIの次世代リメイクをPlayStation 4向けにリリースする、と発表した。詳しい情報はまだないが、それを待ちきれない人や、何か似たものを探している人には、このiOSリリースがうってつけだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Samsung、Apple Watchに対抗するGear S2のビデオをリリース

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Samsungは先週、ニューヨークにて大々的なイベントを行った。Galaxy Note 5およびGalaxy S6 Edge+を発表するためのものだった。しかしその場でSamsungは「Samsung Gear S2」のリリースが間近となっていることもアナウンスしていた。このS2だが、どうやらSamsung Gear Sとは全く別物となっているようだ。サイズは(もちろん)小型化し、よりファッショナブルなデバイスとなった。ライバルはもちろんApple Watchを想定しているのだろう。

デバイスの詳細についてはまだ明らかになってはいないが、SamsungのYouTubeチャネルにティーザービデオが投稿されたので紹介しておきたい(上に掲載しているものだ)。詳細については9月初旬のIFAプレスカンファレンスで明らかにするとのことで、ビデオ以外に新しい情報はリリースされていない。ビデオからわかることだけを簡単に確認しておこう。

まず誰でもすぐに気づくのが外見が丸型となったことだ。ベルトもどうやらメタル製のものが用意される様子。ビデオ中で表示される天気予報、タイムゾーン、ストップウォッチ、スポーツトラッキングアプリケーションなどは、スマートウオッチ用にカスタマイズされている。ビデオを見る限りでは、心拍計機能もも搭載されているようだ。情報をスニペット化することで、たとえば下の画像のように心拍を確認しながら会議の予定を表示するなど、さまざまな情報を同時に把握できるようになっている。

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よくも悪くも、Gear Sから大きく変化しているところに注目しておきたい。Gear Sは3Gに対応し、スマートフォンの機能に頼ることなく、電話をかけることができた。画面に表示されるQWERTYキーボードを使ってチャットするようなこともできた。このQWERTYキーボードは、丸型となったGear S2には搭載されていないものと思われる。

画面に表示されるさまざまなデザインも新しくなっている。各種アイコンは丸くなり、よりおしゃれになっている。丸型アイコンについては、Appleも特許登録をしていない。Apple Watchのリリース後になって、Samsungも丸型アイコンを採用したことには何かウラ話があるのかどうかも気になるところではある。

このGear S2に搭載されるのがTizenなのか、それとも大幅にカスタマイズしてSamsungアプリケーションを載せたAndroid Wearなのかはまだよくわからない。また、上で「小型化された」と書いたが、実際のサイズも実はよくわからない。Gear Sの無骨さ(下の写真参照)が薄れていることを期待したい。機能はともかく、Gear Sは腕に装着するにはやや大きすぎたように思うのだ。

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(翻訳:Maeda, H

楽天がセキュリティを強化した独自のAndroidアプリストアを開店

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日本のオンラインリテイルのトップ企業Rakutenが今日(米国/日本時間8/19)、あたかもAmazonに見倣ったかのように、同社独自のAndroidアプリストアを立ち上げた

その‘Rakuten App Ichiba’と呼ばれるアプリストアは、同社によると、アプリを買うとポイントがもらえるだけでなく、Googleのアプリストアよりもセキュリティが強化されている。

Rakuten App Ichibaは、最初のスケジュールでは6月の終わりに開店の予定だったが、結局本日の開店へとずれ込んでしまった。アプリは180のデベロッパからの380種が揃っており、一部はこのストアでしか買えない。アプリが100万種を超えているGoogle Play Storeに比べるとあまりにも少ないから、Androidユーザに広くアピールするためには豊富な品揃えを急ぐ必要があるだろう。なおRakutenのポイントSuper Pointsは、アプリストアに限らずいろんなサービスで幅広くもらえる。同社は今や銀行もやっているし、スマートフォンの独自の料金プランもあり、もちろんふつうのeコマースサービスもある。アプリストア内でも、ストア内やアプリ内の支払ができる。

でも、いちばんおもしろい部分は、セキュリティ関連だろう。Androidがマルウェアの巣窟であることは、いろんなところで報道されている。AppleのCEO Tim Cookもかつて、そのことを強調した。しかし今回Rakutenは、セキュリティ企業のTrend Microと提携して、その脅威と戦おうとしている。

Rakuten App Ichibaにアップロードされたアプリはすべて、Trend Microの技術によりチェックされ、さらにストアは、毎月ユーザのスマートフォンの上でセキュリティ検査を行う機能を提供している。

企業が独自のアプリストアを作る、というお話は久しぶりだ。過去にはAmazonの例があったし、日本で人気のインターネットポータルYahoo Japanにもある。Rakutenのアプリストアもおそらく、同社のホームグラウンド日本限定だろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Lenovoのレイオフに続いてHTCも15%の人員をカット―Androidメーカーに厳しい時期が続く

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HTCは先週「大幅なコスト削減を行う」と発表したが、今日(米国時間8/13)、この努力の一環として人員の15%を削減することを明らかにした 。これは2250人の社員が解雇されることを意味する。

一時Androidスマートフォンのトップ・ブランドだったHTCは2015年の第2四半期決算で2億5200万ドルの営業赤字を計上し、会社評価額が事実上ゼロになるまで株価が下がった。

HTCはまた「われわれの核心的事業分野に集中することで利益の上がる成長を目指す」としている。具体的にはスマートフォン、仮想現実、ウェアラブル・デバイスの各分野にそれぞれ特化した事業部を新設する。これによってコストを3分の1程度削減できるという。その成果は新しい「トレンディーな」スマートフォンとして今年中に発表される予定だ。HTCは先週の投資家向けカンファレンス・コールで「消費者のHTCの製品に対する関心が薄れている」ことを率直に認めた。

台湾からこのニュースが届く数時間前、世界第5位のスマートフォン・メーカーであり世界最大のパソコン・メーカーであるLenovoが、3200人をレイオフすることを発表した。これは全従業員の5%にあたる。Lenovoの四半期決算も低調だった。XiaomiとHuawei以外のAndroidメーカーにとって厳しい時期が続きそうだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Apple、iOS 8.4.1をリリース―Apple Musicのバグ多数を修正

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今日(米国時間8/13)、AppleはiOSのアップデート、8.4.1をリリースした。今回のアップデートの主な目的はApple Musicで指摘されていた多くのバグの修正だ。特に問題となっていた一部のユーザーでiCloudに保存した音楽ライブラリーにアクセスできないという問題も解決され、Apple MusicとBeats 1ラジオのパフォーマンスも改善された。

Appleのリリース・ノートによれば、今回アップデートには以下のバグフィックスが含まれる。

  • iCloudミュージック・ライブラリーへのアクセス障害を解決
  • オフラインの曲だけが表示され、追加された曲が表示されない問題を解決
  • 選択できるプレイリストがない場合、新しいプレイリストに曲を追加する機能を追加
  • デバイスによって異なるアルバム・アートワークが表示される問題を解決
  • アーティストがConnectに投稿する際のいくつかの問題を解決
  • Beats 1でLoveをタップしても作動しない問題を解決

新しいAppleミュージックの公開と同時に多くのユーザーが全体にバグが多すぎると不満を訴えていた。オンデマンド・ストリーミング機能を追加したためミュージック・アプリは以前と比べ物にならないほど複雑化したので、公開時に多数のバグが残っていたのは驚くにあたらない。Appleはとりあえずもっとも腹立たしいバグの修正に取り組んだようだ。これはこの秋に予定されているiOS 9のリリースのために必要な準備でもあるだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Samsungの新フラグシップモデル、Galaxy S6 Edge+はiPhone 6 Plusへの回答

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今日(米国時間8/12)の大がかりなプレスカンファレンスでSamsungは新しいフラグシップモデル2機種を発表した。一つはGalaxy Note 5、もう一つはGalaxy S6 Edge+だ。Noteのアップデート情報は以前からたびたびリークされていたが、S6 Edge+はまったく新しいモデルで、ひとことで言えばiPhone 6 Plusのライバルだ。

S6 Edge+はNote 5と同一の5.7インチ曲面ディスプレイを採用しているが、よりスリムで軽く、実際の使用感は快適だ。Noteのパワーユーザーお気に入りのスタイラスペンその他の機能は欠いているが、一般的なスマートフォンより広いスクリーンはそれだけいろいろなことができる。

S6 Edge同様、Ege+もガラスとアルミでできている。プラスティック製のケースといっしょに交換可能なバッテリーとmicroSDカードも廃止された(メモリは(32GBと64GB)。その代わり、Edg+の重さはわずか153gだ。これはiPhone 6 PlusやGalaxy Note 5より軽い(iPhone 6 Plusは5.5インチ・スクリーンで172g)。

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私はロンドンでSamsungのイベントに参加し、実機に触れてきた。Samsungは製品の高級感の演出で大いに進歩している。目にも美しく、手にした感触も良い。スクリーンも豪華な印象だ。ただし彩度が少し高すぎるかもしれない。

S6 Edge+で驚くのはなんといってもその軽さだ。ファブレットを手にしている感じがしないほど軽い。デバイスを立ち上げると思わずスクリーンに見入ってしまう。巧みにデザインされた曲面ディスプレイのおかげで、もっとずっと大きなスクリーンを見ているような錯覚に陥る。ユーザーはアプリをスクリーンの端にピン止めすることができるので、側面に回り込んだこの特徴的なエッジ部分にも多少の実用的な意味がある。

私は新モデルをこれよりわずかに小さいGalaxy S6 Edgeとくらべてみた。見た目はよく似ており、違いを見つけるのが難しいほどだ。ディスプレイは5.1インチから5.7インチに拡大されているが、天地のベゼルは同一、厚みも同じ。ボタンの種類、配置も同じだ。大型ディスプレイを備えた高機能Androidスマートフォンが必要なら、Edge+はその有力な選択肢になるだろう。

唯一の弱点は、iPhone最大の強みであるiOSとそのエコシステムをもたないことだ。ユーザーはiOSのエコシステムにアクセスできるということでプレミアム価格を払う。今回Samsungは価格について何も発表しなかったが、S6 Edge+もS6 Edgeと同様の価格帯となるなら、iPhone 6/6Plusとさほど変わりない金額となる。

Edge+は大容量のバッテリーを搭載しており、わずか分でフル充電する。カメラはS6 Edgeと同じだ。 実機をテストする機会がありしだいレビューしたい。今月末までに市販が開始されるもようだ。

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【以上】

ディープリンクを利用してブラウザ内でアプリのプレビューを見せるBranchのDeepviews

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モバイルアプリのディープリンク機能に着目しているBranchが今日(米国時間8/12)、ユーザがアプリをダウンロード〜インストールしていなくても、デベロッパがそのプレビューを見せることができるツール、Deepviewsをリリースした。

ユーザがそのアプリをインストールしていなければ、デベロッパが作ったランディングページへ連れていかれ、そこでBranchのリンクをクリックするとアプリをプレビューできる。そのリンクは通常、ユーザをアプリ内のどこかへ連れて行くが、アプリがインストールされていなければ、ユーザをアプリストアへ連れて行くのではなく、アプリの動作の一部を見せる。

このツールを使うデベロッパは一連のテンプレートを作って、ディープリンクに結びつけ、それらをアプリをインストールしていないスマートフォンユーザに見せる。 deepview-product-flowそれらを気に入ったユーザは、そのアプリをインストールしたくなるだろう、とBranchのCEO Alex Austinは述べる。

“いきなりアプリストアに連れて行っても効果は低いが、ぼくが見た頭の良い二社は、モバイルのWebサイトを作ってそこにリンクを置き、アプリのアクションを見せたり、ダウンロードさせたりしていた。それにより、コンバージョンレートが20%も上がったそうだ”、とAustinは語る。“そこでぼくは考えた。これをデベロッパが簡単にできるためのツールを作ればいいじゃないか、と”。

これまでのBranchのリンク(広告リンク)は、アプリをインストールしていないスマートフォンユーザをアプリストアへ直接連れて行くが、ユーザがアプリをインストールしたらデスティネーションへ連れて行く。でも多くのアプリに、モバイルWebのバージョンがないし、あるやつでも、できが良くないから、広告から連れて行かれたアプリストアでのコンバージョンレートが10%にも達しない。しかし本格的なプレビューができるようになると、レートはぐんと上がる、と彼は主張する。

とくに最近は、モバイルのデベロッパがディープリンクの利用に慣れてきており、またユーザも、いろんなところからやってきて情報をいろんなやり方でシェアしている。テキストメッセージや、Facebookのポストなど、いろいろだ。だからたとえばFlipboardなどは、Facebookのページで面白い記事を見せて、アプリのインストールを誘っている。しかもそのとき、それらの記事のプレビューを見せることによって、コンバージョンレートをさらに上げている、とAustinは言う。

ディープリンクの利用をメインにしているスタートアップは、Branchだけではない。AppsfireやAdjustなどは、アプリのインストールがどこからか(広告から?)かを、マーケターが追跡できる(それもディープリンクを利用)。Branchでもそういう追跡ができるが、Austinは、“うちはディープリンク専門で行きたい”、と言う。

“うちの場合、ユーザがどこから来たかをデベロッパにリアルタイムで教えられる。ユーザがページをオープンしてから数分の一秒でデベロッパに知らせることができ、そのユーザを正しいページへ導ける。競合他社の多くが、リアルタイムではないから、ディープリンクを有効に活用していない”、と彼は語る。

今年の2月に同社は1500万ドルを調達し、合計調達額は1800万ドルになった。同社は今週のはじめに、初めての買収として、教育系スタートアップのClassOwlを買収した

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GoogleがAndroidの実験的前衛的アプリをオープンソースで展示するAndroid Experimentsを開設

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Googleが今日(米国時間8/12)、Android Experimentsを立ち上げた。これは、同社のChrome Experimentsのモバイルアプリ版、のようなものだ。

Chrome Experimentsと同じく、Android Experimentsの目的も、最先端の新しい技術やデザイン、およびインタフェイスを使っているアプリをここに‘展示する’ことだ。そのギャラリー、Android Experiments Galleryに登場するアプリはすべてオープンソースで、デベロッパがその内部を詳細に知ることができる。

すでにおよそ20の実験作品があり、それらはAndroid Wear用の斬新な文字盤、Androidタブレットが駆動する簡易壁掛けプロッター(作図器)IOIO Plotter(上図)などだ。後者はフリップチャートの制作などに使う。

Googleによると、今そこにあるアプリは、Android SDKやNDK、Android Wear、IOIOボード、Cinder、Processing、OpenFrameworks、Unityなどを使って作られている。“どのプロジェクトも、日常使っているデバイスで何かもっとおもしろいことができないか、という挑戦の産物だ”、と、GoogleのデザイナーRoman NurikとGoogle Creative LabのRichard Theが言っている。Nurikの作品Muzeiも、ギャラリーにある。

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自分の作品を展示したいデベロッパは、今日からでも提出できる。

ここの実験的作品は、Google Playからではなく、このサイトで検索してダウンロードできる。

Androidの可能性を追究した前衛的な作品が、いきなりアプリストアではなく、それら専用の場所に登場するのは、なかなかおもしろい。しかもすべてオープンソースだから、ほかのデベロッパたちがそれらから学ぶことができる。すでにオープンソースのアプリケーションは多くあり、オープンソースのフレームワークを使ってアプリケーションを作っているデベロッパも少なくない。でも、モバイルの世界はまだまだこれからだ。オープンソースがもっと普及し、勉強の障壁がなくなれば、アプリ開発への参入者も大幅に増えるだろう。

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Operaが会員制のモバイルアプリ発見サービスBemobiを買収、キャリア課金のマネタイゼーションをねらう

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WebブラウザOperaを作っているOpera社が今日(米国時間8/7)、主にラテンアメリカ市場に会員制のモバイルアプリ発見サービスを提供しているBemobiを買収した、と発表した。買収の完了は2015Q3とされ、その価額等は公表されていない。

そもそも、“会員制のモバイルアプリ発見サービス”って何だろう? Operaの説明によるとBemobiは、スマートフォンアプリのためのNetflixみたいなもので、ユーザは毎週小額の会費を払うことによって、有料アプリに無制限でアクセスできる。料金はキャリア課金になるので、クレジットカードやデビットカードが普及していない中南米でも便利に使える。Bombiによると、今、非休眠会員は約600万人いるそうだ。

Operaはデスクトップだけでなくモバイルのブラウザも広く使われているし、後者の場合キャリアが最初からデバイス本体にブラウザを組み込むから、キャリアとのご縁が浅くない。そこで、キャリアとの関係とBombiのサービスを結びつけたら、Opera曰く、“グローバル規模の革新的なアプリ発見とマネタイゼーションのためのサービスが実現し、Operaはこの分野のグローバルなリーダーになる”、のだそうだ。

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OperaのCEO Lars Boilesenは、今日の発表声明でこう言っている: “Operaはモバイルアプリのエコシステムで急速に成長し、この分野でみなさまのお役に立つイノベーションをご提供することを、重要な目標としている。Bombiはまさに、Operaのこの方向性に沿うものである。今回の買収によって、Operaのアプリ発見サービスに大きな構造性がもたらされ、また、有効性を実証されているマネタイゼーションモデルを、弊社の中核市場に導入することができる”。

2000年に創業されたBemobiは、今ではClaro、Telefonica、América Móvil、Telcel、Oiなどをディストリビューションパートナーとし、また多くのデベロッパともパートナーしている。同社はカタログ中のアプリを約500に絞ることによって、AppleのApp StoreやGoogleのPlay storeにない、“アプリの発見しやすさ”を実現している。それは対消費者のセールスポイントであると同時に、力作のアプリがどこかに埋もれてしまいがちなデベロッパにとっても、魅力になっている。Bemobiは彼らのアプリを自分のサービスから提供できるための簡単なラッパーを、アプリに着せるだけである。デベロッパがアプリに変更を加える必要性は、まったくない。

買収後もサービスはBemobiという名前で提供され、CEOも変わらないが、ターゲットはグローバルになる。同社にはすでに、サービスおよびサイトの英語バージョンがある。

BemobiのCEO Pedro Ripperは、こんな発表声明を述べている: “Bemobiはグローバルな拡張を計画している。そのために、Operaの戦略的資産と、弊社のラテンアメリカにおける会員制アプリ発見サービスの成功を、相乗的に活用していきたい”。

この買収により、すでに全世界に展開しているOperaの力が、Bemobiのグローバル進出を助けるだけでなく、Opera自身にとっては、ラテンアメリカ市場の一層の拡大の契機にもなる。いわゆる、win-winの良縁だ。

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Google Mapsの“Night Mode”(ナイトモード)で暗い夜道のドライブが楽になる

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Google MapsのiOSとAndroidアプリに、画面をやや暗くした”Night Mode”が導入され(下図)、夜のドライブでナビ代わりに利用するのが楽になった。もちろん、運転しながら見なさい、という意味ではないが。

夜は、路上が暗くてディスプレイが真っ白に明るいと、明るさの変化に対する目の調節が忙しくなりすぎるのだ。ささいなアップデートだけど、交通安全に貢献することは確実だ。

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今回のアップデートではさらに、ユーザが場所にラベルをつけておくと、今後地図上や検索結果で、それらのラベル付きの場所が表示されるようになった。最近流行(はや)りの、“ユーザ体験の個人化”というやつだ。またGoogle Mapsにユーザがアップロードした写真のキャプションを、あとから編集できるようになった。

でも、もちろん、ユーザにとっていちばん嬉しいのはNight Modeだ。iOSのユーザは、何年も前からこれを求めていた。完全に自動的だから、ユーザは何もしなくてよいが、ただし、実際に夜の時間帯にならないと起動しないから、昼間のトンネルの中などは無理だ。暗い部屋の中で実験してみたが、やはりだめだった。

また、ふつうに地図を見ているモードでは起動しない。曲がり角誘導機能のあるナビモードだけだ。そして、えー、ユーザがやるべきことと言えば、Google Mapsアプリを最新バージョンにアップデートするだけだ。

(画像クレジット, ありがとう: iClarified)

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