中国では未成年者の93%がインターネットを使用、情報格差は縮小傾向

中国の未成年者はすぐにネットを利用できる状態にある。想像もつかないような、あるいはこれまでの世代は利用できなかった方法でインターネットを使用している。

政府系機関の中国インターネットネットワーク情報センターと中国共産主義青年団が発表した共同レポートによると、中国の未成年者の93.1%、18才以下の1億7500万人が2019年にインターネットを使用した。

情報格差は急速に消失しつつある。都市部の未成年者におけるインターネット浸透率は93.9%で、農村部の浸透率を3.6%上回った。2018年には都市部と農村部では5.4%の開きがあった。未成年者のほとんど全員がスマートフォンを通じてインターネットに接続していた。比較の対象として、米国のティーンエイジャーがスマホを利用する割合は2018年に95%を記録した。

中国の学校の81.9%が携帯電話の使用を制限しているが、未成年者の74%がインターネットにつながる自分のデバイスを持っていると答えている。89.6%が教育目的でインターネットを使用している。何百万もの子供たちが家にとどまることになったた新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックがオンライン教育をより一層浸透させたのは間違いない。そして61%がゲームのために、46.2%がDouyin(TikTok中国版)やKuaishouといったアプリのストリーミングショートビデオのためにインターネットを使用した。動画共有は中国のソーシャルネットワークで最も使用が多い部門だ。

広まっている懸念とは裏腹に、インターネットに「精神依存」する状態になっていると答えたのは17.3%にとどまっている。しかしこの結果は回答者の主観的な評価に基づくものであり、注意が必要だ。67%が世界情勢の学習や日々の勉強にインターネットを使用すると答えた。そして60%がエンターテイメントのツールとして、53%が日々の雑用をこなすツールとしてインターネットをとらえている。インターネットは友達に会うための手段と答えたのは3分の1にとどまり、自己表現の手段としている人はさらに少ない18.8%だった。

多くの親が子供のインターネット使用に関して安全性を憂慮するようになっているが、未成年者の75.3%が正しい保護策を、そしてインターネット使用に関する不適切な行為を報告する方法を「ある程度理解している」と答えた。政府からの要求を受けて多くのインターネットプラットフォームが子供保護機能を導入した。中国の主要なショートビデオプラットフォームは昨年、未成年者のサービス使用時間を制限するペアレンタルコントロールモードを立ち上げた。ネット中毒対策でも同様の動きがあり、中国最大のゲームプロバイダーTencent(テンセント)はプレイヤーの年齢確認を厳格化した。

画像クレジット: Photo credit should read STR/AFP via Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi

インターネットの迷惑な人たちには思いやりを

朝目覚めてスマホをチェックすると、またしても激しい非難のメッセージが現れる。どこかのメチャクチャな人が、怒り狂って侮辱的なことを言い立てている。冷静に考えるとこれは、有害な悪行だ。人を卑下し、人間性を否定し、人のあらゆる側面の自由や行動を抑え込もうとしている。

その猛烈な怒りの合唱に反論の声を上げる。当然だよね?でも、その人たちは自分たちが間違っているとは決して認めない。彼らはあまりにも無知であり、自らの愚かさに凝り固まっている。だから、彼らが世間から疎まれ、大勢の敵がいることを知らせてやる必要がある。

「そんな人たち」と聞けば、それがどんな人たちを指しているのか、誰でもわかる。あらゆるニュースサイトやテレビのチャンネルに登場する、名前を聞いただけで怒りがこみ上げてくる不愉快な面々に賛同する人たちだ。国境で展開されている許しがたい惨劇の元凶であり、街で起きている暴力事件の元凶だ

「そんな人たち」でも、根っからの悪人はひと握りだと言える。想像でき得る限りの最悪の状況は、5年前よりも悪化している。それでも、悪人はごく一部だ。大多数は、養育歴や無知の囚人であり、自らの困窮の犠牲者であり、ただ猛烈に難癖をつけているだけだ。しかし彼らには、ひとつの共通点がある。思いやりを持てないことだ。

彼らと距離を置くことは簡単だ。むしろ近づくのが難しい。みなさんが実際に関わっている圧倒的大多数の人間は「我々」だからだ。

私たちがすべきは、すべての人に対して行っているのと同じように、「彼ら」にも思いやりを持つことだ。同情ではない。同情はまったくの別物だ。宗教も、精神も、道徳も、あるいは単なる信条すらも、すべての人に思いやりを持てと教えている。しかし、思いやりという考え方を持てない人たちを、どう思いやればいいのだろうか? 他人を非難せず、むしろ励ます人たちは、その境界線に置かれたとき、どうなってしまうのか?

インターネット上の怒りは、そのひとつひとつが思いやりを漉し取ってしまうため、私たちと「彼ら」との間の溝は、さらに広く深くなってゆく。そのウイルスのような怒りは、ボットが生み出していることは理性ではわかっている。それは「あらし」やもっと悪辣な連中プログラムしているもので、「彼ら」全員の意見を代弁しているものではない。

しかし、新たな怒りに接するごとに、理性とは別の感情で、そこには「彼ら」がいるという思いを強めていってしまう。彼らはもはや、分別の範囲内で意見が異なる人たちとは認識されず、そこには「私たち」か「彼ら」しか存在しなくなる。

こう考えればわかるだろう。もし、理論上「我々」に含まれる人たちが、思いやりのない目に余る態度を取ったり、他人の人生全体をその人の最悪の瞬間をとらえて評価したり、実際の成果を無視して手順の純粋性にこだわるようなことがあっても、その言い分を聞くことができるだろう。

「我々」と「彼ら」との間の溝が深まれば、双方の側の結束が高まる。そして、「彼ら」側にはいるが、なんとなく居心地が悪く、さらには境界線上で独自の考えで行動したときに自分の身に起きることに恐怖を感じている人は、反論がしにくくなってしまうことは明白だ。だが反論は重要だ。当然、反論すべきだ。とは言え、人は弱い。楽なほうに流されるのが常だ。

私たちは、インターネット上で起きている分断は、現実世界で引き起こされている悲惨な問題とは違うと、ある程度は理解している。現実の問題は私たちに深く関わってくるが、インターネットの場合はそうでもない。インターネットは、聞こえのいい言葉に身を隠すことを学んだ巨大な組織的不公正が、どちらの側にも気付かれないように、うまい具合に「我々」と「彼ら」の間の怒りがそちらに向かないように、冷静に舵を操作していることも、なんとなくわかっている。

しかし、よく眠れなくて、疲れが溜まっていて、このベッドから出るなり、すでにやることが山積みで、不満だらけの職場で顔を出さなければならない予定が詰まっていて、心配ごとだらけでまったくやる気が起きない状態のとき、すべては巨大な組織的不公正のなせる業なのかも知れないが、膿が溜まった悪性の骨まで届く深い傷は、今すぐ対処しなければいけない。この邪悪な事態の元凶は彼らであり、彼らはそれに立ち向かい、阻止する責務を負っている。

そのため私たちも、その怒りのコーラスに対して声を上げなければならない。境界線で現実に戦っている人たちに、もっと力を貸すべきだ。ベッドから出る前に考えて欲しい。このインターネット上の大きな分断は、どれほど現実を映しているのか、またどれほど現実を先取りしているのか。「彼ら」は本当に正気を失っているのか、道義的なコンパスが完全に壊れてしまっているのか。

そこまで行っていなかったとしても、私たちに何ができるのか。考えないわけにはいかない。

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(翻訳:金井哲夫)

イーロン・マスクのStarlinkが成功すれば世界のインターネット接続は一変

5月末にSpaceXがStarlink衛星最初の打ち上げに成功したことで、インターネット接続は新しい時代に向かって大きく一歩進んだ。 小型通信衛星60基はSpaceXとして過去最大のペイロードだった。このマイクロ通信衛星はやがて地球全体を覆い、どんな場所にもインターネット接続をもたらす通信衛星群を構成する最初の一波だという。同社は打ち上げ成功後、謎に包まれたStarlink構想に関していくつかの新しい情報を公開した。

SpaceX とCEOであるイーロン・マスク氏はStarlink構想に関してこれまでいくつかのヒントは出してきたものの、具体的内容については非常にガードが固かった。

配布されたプレスキットで、衛星は225kg程度、カーゴベイへの充填率を最大化するためフラットパネル型であり、Startrackerと呼ばれるナビゲーションシシテムを備えてくることなどはわかっていた。

しかし打ち上げ成功後にスタートしたStarlinkのサイトではもう少し詳しい情報が公開されている。イラストではあるが細部がはっきりわかる画像も掲載されていた。このCGで衛星の仕組みの概略がわかったので簡単に紹介してみよう。

Starlinkでは地上と通信するだけでなく、相互にも通信可能な数千の衛星が常時ある地域の上空にあってインターネット接続を提供する。衛星の数、被覆地域の広さ、提供できるトラフィックの量など詳しいことは不明だ。それでも上のGIF画像でだいたい仕組みは分かる。

4基の衛星が一組となってフェーズドアレイ・アレイ・アンテナを構成する。これにより打ち上げ時にはコンパクトでフラットだが、展開されると大口径のアンテナが実現できる。またカバー方向を変更するために通常のレーダーのように大きなパラボラアンテナの方向を変える必要がない。もちろんフェーズド・アレイ・アンテナは高価だが、衛星はできるだけ小型軽量で可動部分が少ないほうがいいに決まっている。

個々のStarlink衛星は太陽電池パネルを一枚だけ備える。パネルは紙の地図のように折り畳まれており、軌道上で展開される。上の図では衛星本体の右側に展開された一部が示されている。多くの衛星と異なり、太陽電池パネルを1枚しか備えていないのは機構の単純化、コストの削減が目的らしい。Starlinkのように数千個の衛星がシステムとして協調動作し、かつ寿命も数年と想定される場合、個々の衛星の信頼度さほど必要ない。いずれにせよ太陽電池パネルは枯れたパーツでもともと信頼性は高い。

クリプトン・ガスを利用するイオン・スラスターが姿勢制御を担当する。名前を聞くとSFっぽいがイオン推進は数十年前に実用化されている。陽電荷をもつプラズマを放出し負極が電磁力で吸引すると、反作用で推進力を得られる。長時間にわたって推進が可能であり精度も高いが推力自体は微小だ。

陽イオン源としてキセノンが使われることが多いが、Starlink衛星では推進剤にクリプトンが選ばれている。その理由は説明がやっかいだが、ひとつは同じ希ガスでもクリプトンのほうがやや入手しやすい点だ。現在稼働しているイオンエンジンの数は多くない。しかし数千個を動かす予定ならほんのわずかのコスト差でも収益に大きく影響する。

衛星には天体を観測して自機の姿勢を制御するStartrackerと他の衛星と衝突を防ぐシステムも搭載されている。この部分はSpaceXから具体的な説明がないのわれわれの側で推測するしかない。星を観測し、自国や地表との相対的位置をベースに位置、姿勢を計算するのだろう。このデータと政府のデータベースに掲載されている他の衛星や既知の宇宙デブリのデータと照合すれば衝突防止が可能になる。

Starlinkサイトには直交する5枚の円板の画像があった。これはリアクション・ホイールだろう。それぞれのホイールは一定速度で回転することで運動エネルギーを蓄えており、加速、減速によって反作用を生じさせて衛星の姿勢を制御する。きわめて巧妙なしくみだが、これも現在の衛星で標準的に用いられている。リアクション・ホイールとイオン・エンジンによって衛星の姿勢、相互の位置関係を精密に制御し、またデブリとの衝突を回避するわけだ。

SpaceXは私の取材に対して「われわれのデブリ・トラッカーはアメリカ空軍の統合宇宙運用センター(Combined Space Operations Center)に接続されており、あらゆるデブリの軌道を取得できる」と答えた。デブリの軌道データとStarlink衛星の軌道データを照合し、衝突の可能性が発見されれば衛星軌道が変更される。イオン・エンジンの推力は微小なため、充分な時間の余裕が必要だ。ボールが飛んでくるのを見てから避けるような動作ではなく、航空管制官が衝突を防止して旅客機を運航するのに似ている。

しかしStarlinkについてはまだ分からないことが多い。たとえば地上局はどうなっているのだろう? Ubiquitilink構想とは異なり、Starlinkの電波は微弱でユーザーのスマートフォンで直接受信することはできない。 そこで地上局が必要になるわけだが、マスク氏は以前、「ピザの箱程度のサイズにする」と述べていた。しかしピザといってもS、M、L、XLいろいろなサイズがある。どこに、誰が設置するのか? コストは?

先週のメディア向けブリーフィングでマスク紙はもう少し詳しく説明した。「地上受信設備は円盤型だ。しかしDirecTVなど静止衛星を利用した宇宙放送の地上アンテナとは異なり、特定の方向に向ける必要がない。Starlinkのディッシュは空に向いてさえいればいい」という。

また通信システム自体にもまだ謎が多い。たとえばアメリカのユーザーがStarlinkを利用してクロアチアのサイトを開こうとしたとしよう。なんらかのアップリンクで信号はStarlink衛星に到達する。衛星から衛星へ中継され、サイトの最寄りの衛星から地上に戻るのだろう。このダウンリンクは目的の地域のインターネットの基幹回線に接続するのだろうか? 最後の1マイルが光回線になるかどうかはテキストや音声通話などの場合ほとんど問題にならない。しかし最近急速に成長してきた動画ストリーミング・サービスにとっては大きな障害となり得る。

そして、ここが最大の問題かもしれないが、コストはどうなるのだろうか? SpaceXではこのサービスを地上の接続サービスと競争できる料金にするとしている。都市部における光ファイバーの普及度合いを考えるとこれが実現できるかはやや疑問だ。しかしテレコム各社は人口密度の低い遠隔地に光回線を設置したがらず、昔ながらのDSLに頼っている。こうした地域ではStarlinkは非常に高い競争力がありそうだ。

しかし実際の運用が始まるのはまだかなり先だ。今回打ち上げられた60基の衛星は第一陣に過ぎない。構想どおりに作動するかどうかを試すフィージビリティ・スタディーだ。テストが成功すればさらに数百機が打ち上げられテストは次の段階に進む。こうなれば一部の地域でごく初歩的なサービスが提供されるようになるかもしれない。とはいえ、SpaceXは計画の推進を急いでおり、早ければ年内にもこの段階に達するという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

衛星打ち上げ成功でOneWebが約1400億円を調達、宇宙ネット構築へ大きく前進

宇宙インターネットのスタートアップ、OneWebは12.5億ドル(約1400億円)のベンチャー資金を調達することに成功した。先ごろ同社は衛星6基の打ち上げに成功し、いよいよミニ衛星の大量生産に乗り出すことが可能となった。OneWebは世界規模でまったく新しいインターネット接続レイヤーを構築する野心的な計画を進めている。

OneWebは第1陣として650基前後のミニ衛星を利用して全世界をカバーする新しいインターネット網を建設しようとしている。さらにその後数百基を打ち上げてカバー範囲と通信容量を拡大する。当初のスケジュールからはだいぶ遅れているが、これは宇宙関連の事業では珍しくない。しかし2月末の衛星打ち上げの成功により、衛星の大量生産とその運営という次の事業段階に進む準備が整った。

CEOのAdrian Steckel氏はプレスリリースでこう述べている。

最初の6機の衛星の打ち上げが成功し、Airbus(エアバス)と共同で建設中の画期的な衛星製造施設も完成に近づいている。ITUでも電波帯域の優先割り当ての確保が間近だ。また最初の顧客確保にも成功しつつある。OneWebは計画と開発の段階から実施、運用の段階へと大きく進んだ。

しかし、低軌道であっても大量の衛星を投入するには巨額の資金が必要となる。OneWebの衛星は1基あたり約100万だ。これに打ち上げ費、運用費、人件費などを加えれば10億ドル級のラウンドでもすぐにコストをカバーできなくなるのははっきりしている(同社の調達総額は現在34億ドル)。

もちろんAirbusが開発した独自の効率的な生産システムに移行すれば衛星のコストは下がるだろう。今回のラウンドで調達された資金の一部は衛星製造システムの仕上げにも投資されるはずだ。

現在の計画では、まず十分な数の衛星を打ち上げ(毎月の30基程度が必要)て、来年接続をデモするという。続いて2021年には限定的な商用サービスを開始する。OneWebはすでに最初の顧客としてTaliaを得ている。同社はアフリカと中東をカバーするテレコム企業だ。

もちろん、OneWebには多数のライバルが存在する。一番よく知られているのはSpace Xだろう。同社は数千のミニ衛星で世界をカバーすることを計画している。しかし実際に軌道を周回しているのは少数のプロトタイプだけでスケジュールは大きく遅れている。しかも惑星間飛行や火星植民地化といった壮大な計画をあくまで追求するならミニ衛星打ち上げのためにさほど大きなリソースを割り当てることはできないかもしれない。

Swarm Technologiesは超低コストのソリューションを目指しており、Ubiquitilinkは新しい端末技術に注目して既存のスマートフォンに衛星を直接接続できるようにしようと考えている。これは他の衛星通信や地上通信と共存できる可能性がある。宇宙事業には不確定の要素が多々あり、今後どうなるか誰にも分からない。

とはいえ、OneWebは優秀なエンジニアのチームを持ち、競争でもライバルにリードを保っているため、業界には同社に賭ける強力な企業が多数ある。今回の12億5000万ドルのラウンドはローンチ当初からの投資家であるSoftBankがリードし、Grupo Salinas、Qualcommに加えてルワンダ政府が参加している。

(翻訳:原文へ

滑川海彦@Facebook

トランプのサイバーセキュリティ顧問ジュリアーニはサイバー無知

政治家はテクノロジーをわかっていない劇場の最新版に、ようこそお帰り! 今回のゲストは、元ニューヨーク市長で現在トランプ政権でサイバーセキュリティアドバイザーを務める、ルドルフ・ジュリアーニ。

ルドルフ・ジュリアーニはTwitterやインターネットが分かっていない。

ジュリアーニが不注意でトランプを批判するウェブサイトへのリンクをツイートしただけでも十分当惑ものだが、しかし今、「Twitterは、誰かがロクでもない反大統領メッセージで私のテキストを侵害することを許した」と主張して、サイバー無知をさらに披露している。

何が起こったのか知らないで、ジュリアーニはTwitter内で明らかに反共和党の偏向があると決めつけてしまった。このTwitter非難の内容は、トランプと他の共和党員が証拠もないのに強固に主張したものだ。

「彼らは本当の反トランプではない、なんて言わせない」とジュリアーニは加えている。繰り返そう。誰がホワイトハウスのサイバーセキュリティアドバイザーなんだ。

説明はいたってシンプルだ。

11月30日のジュリアーニのオリジナルツイート(上記)では、G-20.inへのリンクが付いている文章の間にピリオドが含まれていなかった。一般人で目の鋭い人ーBBCはアトランタ在住のマーケティングディレクターJason Velazquezと報道したーがリンクをクリックし、その先が空っぽであることに気づいた。そしてすかさず、そのドメインを登録し、ジュリアーニのリンク先に“ロクでもない反大統領メッセージ” のあるウェブサイトを作った。

「URLが使えるとわかったとき、胸が高鳴ったよ。こう思ったのを覚えてる。こいつージュリアーニーは全然知らないはずだ」と VelazquezはBBCに語っている。「僕は素早く自分のファイルをアップロードし、自分がやったことをツイートし、アパートを出たよ」。

ツイートそのものはメディアによって十分に拡散されたが、ジュリアーニのこのトピックへの滑稽なカムバックがさらに拡散させた。

ジュリアーニのいずれのツイートも、太平洋標準時間12月4日22:40現在そのままになっていて、削除されていない。今回の件をポジティブにとらえると、ジュリアーニは前のツイートに返答することでTwitterスレッドの作り方を学んだようだ。

トランプの元顧問弁護士だったマイケル・コーエンが嘆願を出したときに送ったおかしなメッセージに続き、今回もジュリアーニによるTwitterを舞台とした新たなコメディとなった。

このツイートは、トランプによる昨年の“covfefe”タイピングミスを思い出させた。

イメージクレジット: Tasos Katopodis / Getty Images (Image has been modified)

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(翻訳:Mizoguchi)

極右ソーシャルネットワークGab、GoDaddyにドメイン登録を抹消されサービス停止

10月27日のピッツバーグ礼拝堂銃撃事件の容疑者がユダヤ人差別投稿に使っていた極右ソーシャルネットワークGabは、ドメインレジストラのGoDaddyから、24時間以内に新しいドメイン登録機関を探すよう警告を受けた後、サービスを停止した。GoDaddyの決定は、PayPal、Medium、Stripe、Joyentらが週末にかけてGabのアカウントを停止したことを受けたものだ。

Bowers容疑者はピッツバーグのシナゴーグTree of Life銃撃事件に関連する11名の殺人容疑および複数の憎悪犯罪で告発され、死刑宣告される可能性がある。名誉毀損防止組合はこの事件を、米国ユダヤ人社会に対する史上最悪の事件だとしている。

Bowersは自分のGab プロフィールに「ユダヤ人はサタンの子供たち」と書き、ユダヤ人差別投稿やその他のヘイトスピーチを繰り返した。銃撃のわずか前にBowersは、「HIAS[ユダヤ人難民支援団体]はわれわれの国民を殺す侵略者を連れて来たがっている。同胞が虐殺されるのを黙認することはできない。世間がどう言おうとも俺はやる」と 書いていた疑いがある

GoDaddy広報はメールによる声明で、Gabはドメイン登録機関の暴力的コンテンツに関する規約に反したため退去を命じられたと語った。

「Gab.comに対して、当社の利用規約に違反したため24時間以内に他の登録機関を見つけるよう警告した。週末に受け取った複数の苦情に基づいてGoDaddyが調査したところ、暴力を宣伝、促進する多数のコンテンツを同サイト上で発見した」

現在Gabは「攻撃を受けている。アプリストア、ホスティングサービス、および複数の支払い処理サービスがシステム的に無効化されている」旨を主張するメッセージを表示している。

Gabがオンラインサービスプロバイダーの規約に抵触したのはこれが初めてではない。昨年Gabはコンテンツ違反でApple App StoreとGoogle Playから削除された。今年8月Microsoftは、2件のユダヤ人差別投稿を削除しなければAzure ウェブサービスから排除すると警告した(投稿は削除されMicrosoftはGabへのサービスを継続した)。

Joyentにサービスを停止されたGabは自身のTwitterアカウントを通じて「数週間閉鎖する可能性が高い」と言ったが、その後「近いうちに復活する」とツイートした。

GoDaddyは昨年にも、バージニア州シャーロットビルで右翼団体の “Unite the Right”集会に抗議中殺害されたヘザー・ヘイヤー氏に関するわいせつな記事を掲載したとして、2017年8月に白人至上主義サイトDaily Stormerへのドメインサービス提供を停止した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

WWWの生みの親が挑戦する社会技術デザイン改革

倫理とインターネットに関する講演で、ワールドワイドウェブ(WWW)の発明者であるTim Berners-Lee(ティム・バーナーズ=リー)卿は、技術業界と大量のプログラマー軍団に対して、技術による人と人のつながりが増え続ける中で、彼らが作るソフトウエアが消費している世界に常に意識を向けるよう伝えた。

コーディングは、プライバシーなどの基本的な人権を尊重するアーキテクチャーシステムに加えて、倫理的な決断を伴いつつ取り組むべき作業であると、彼は指摘している。

「倫理は、技術と同じ、デザインです」と彼は、今週、ブリュッセルで開かれた第40回データ保護とプライバシー担当者のための国際会議「ICDPPC」にて、代表者たちに話した。

「システムをデザインするということは、社会をデザインするということです。どのような倫理的ルールを組み込むか(それが社会に影響を与える)……そこに明確な答はありません。社会を構成する一部として、よいアイデアだと自分で考えたことを、組み込むしかないのです」

もし、みなさんの技術哲学が「敏速に既存のものを破壊する」というものであれば、想像性も革新性も失われ、社会に影響を与える要因となるサービスのポリシーと規約を
、根底からある程度まで、常に見直してゆくことができなくなります」と彼は主張する。

彼は、Wikipediaが、インターネット上で百科事典の内容を編集できる権限を一般ユーザーに与えたあと、すぐにポリシーを変更しなければならなかった事例を挙げてこう話した。「彼らは、そこに山程の煩雑な手続きを持ち込みましたが、それが実際に機能を助けています。最終的に、それはとても機能的なものとなりました」

彼は今日のデジタルプラットフォームを「社会技術システム」と読んでいる。つまり「リンクをクリックするのは、単なる技術的な作業ではありません。そこには、こんなにすごいものは、みんなに教えてあげなければという動機が働いています。さらに、自分が書いたものが他の人に読まれることを知り、喜びが得られるのです」

「私たちは、社会と技術の両方の側面を意識して決断する必要があります」と彼は言う。こうしたプラットフォームは「人為的なものです。人が作ったものです。FacebookTwitterも人工的なものです。人がコーディングました。そして、それをコーディングした人は、それをさらに良いものにしようと、常に考えています」

この基調講演で彼は、Cambridge Analyticaのデータ不正使用スキャンダルを例に出し、あらゆるグループ、さらには社会全体を操作するために転用または利用できるよう、人々のデータを蓄積しリンクしているという簡単なイメージを、社会技術システムが爆発的に広めたと話している。

「私たちのデータは吸い取られ、大勢の人々、実際には何十億という人たちによって混ぜ合わされ、人を操作するために使われています」

「プライバシーとは、自分の知られたくないデータのことばかりではありません。自分で撮影した自分の写真が公開されるといった程度のことではないのです。それも重要なことですが」

インターネットへの接続が拡大し、個人データがますます吸い上げられるようになると、それはそのデータの出どころである本人のまったく知らない場所に蓄積できるようになる。Berners-Leeは、ウェブには「自分のデータを、シェアしたい相手にだけシェアできる権利」が必要だと強調している。

そして「自分のデータをすべて手に入れる権利」だ。AppleやTwitterなどの企業が、自分のデータをどこからでもダウンロードできるようにした努力を紹介し、「自分のデータは自分のものであり、自分で管理する」というそれらの企業の考え方を称賛した。

また彼は、自身のスタートアップSolidについても触れた。非中央集権的に相互運用できる範囲を広げ、自分のデータを管理しシェアする方法を変革することを目標にしている。

Tim Berners-Lee is on a mission to decentralize the web


Tim Berners-Leeがウェブの非中央集権化に挑戦(本文は英語)

「Solidの本質は、ユーザーが自分のデータを完全にコントロールできる新型のプラットフォームです」と彼は説明した。「どのアプリも、どこに自分のデータを置くかを聞いてくれるというのは画期的なことです。自分のスマートフォンで写真アプリを起動したり、または写真を撮影したとき、これをDropboxに保存して、最終的に自分のうちのコンピューターに保存したい、と言えるわけです。これは、あらゆるアプリ、あらゆるストアとの相互運用によって実現する新技術です」

言論の自由を守り、検閲に抵抗する力も、自分のデータを自分で管理することから力を得られると彼は言う。

「これはまだ、みなさんが自宅で利用できる段階ではありません」と彼はSolidについて話した。「私たちと一緒に新しいアプリを生み出し、さらに私たちのサービスをよりパワフルに安全にするための冒険の旅に出られるよう、開発者向けの準備をしているところです」

「このプラットフォームは、プライバシーの世界をひっくり返します。というか、これはプライバシーの世界を正しい向きに置き直します。みなさんは、自分のデータの主導権を握ります。いつ保存しても、いつでも管理できて取り出すことができます」

規制当局が強力な技術プラットフォームへの関心を高める中、さらに大きな社会的課題として、Berners-Leeはこう話した。「私たちは、プラットフォームが構築できるよに企業の協力を引き出し、新技術が人々もたらす利便性を悪用した新しい犯罪が生まれたときに、新しい法律で対処してもらえるよう政府の協力を得ることが大切です。そして、企業のポリシーは、彼らが生み出すあらゆる新技術を考慮したものにしておくことが重要です」

「私たちのやるべき仕事は山積みです。個人、企業、政府の垣根を超えた話し合いも積み重ねなければなりません。しかし、これはとても重要なことなのです」

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(翻訳:金井哲夫)

WWWの生みの親が挑戦する社会技術デザイン改革

倫理とインターネットに関する講演で、ワールドワイドウェブ(WWW)の発明者であるTim Berners-Lee(ティム・バーナーズ=リー)卿は、技術業界と大量のプログラマー軍団に対して、技術による人と人のつながりが増え続ける中で、彼らが作るソフトウエアが消費している世界に常に意識を向けるよう伝えた。

コーディングは、プライバシーなどの基本的な人権を尊重するアーキテクチャーシステムに加えて、倫理的な決断を伴いつつ取り組むべき作業であると、彼は指摘している。

「倫理は、技術と同じ、デザインです」と彼は、今週、ブリュッセルで開かれた第40回データ保護とプライバシー担当者のための国際会議「ICDPPC」にて、代表者たちに話した。

「システムをデザインするということは、社会をデザインするということです。どのような倫理的ルールを組み込むか(それが社会に影響を与える)……そこに明確な答はありません。社会を構成する一部として、よいアイデアだと自分で考えたことを、組み込むしかないのです」

もし、みなさんの技術哲学が「敏速に既存のものを破壊する」というものであれば、想像性も革新性も失われ、社会に影響を与える要因となるサービスのポリシーと規約を
、根底からある程度まで、常に見直してゆくことができなくなります」と彼は主張する。

彼は、Wikipediaが、インターネット上で百科事典の内容を編集できる権限を一般ユーザーに与えたあと、すぐにポリシーを変更しなければならなかった事例を挙げてこう話した。「彼らは、そこに山程の煩雑な手続きを持ち込みましたが、それが実際に機能を助けています。最終的に、それはとても機能的なものとなりました」

彼は今日のデジタルプラットフォームを「社会技術システム」と読んでいる。つまり「リンクをクリックするのは、単なる技術的な作業ではありません。そこには、こんなにすごいものは、みんなに教えてあげなければという動機が働いています。さらに、自分が書いたものが他の人に読まれることを知り、喜びが得られるのです」

「私たちは、社会と技術の両方の側面を意識して決断する必要があります」と彼は言う。こうしたプラットフォームは「人為的なものです。人が作ったものです。FacebookTwitterも人工的なものです。人がコーディングました。そして、それをコーディングした人は、それをさらに良いものにしようと、常に考えています」

この基調講演で彼は、Cambridge Analyticaのデータ不正使用スキャンダルを例に出し、あらゆるグループ、さらには社会全体を操作するために転用または利用できるよう、人々のデータを蓄積しリンクしているという簡単なイメージを、社会技術システムが爆発的に広めたと話している。

「私たちのデータは吸い取られ、大勢の人々、実際には何十億という人たちによって混ぜ合わされ、人を操作するために使われています」

「プライバシーとは、自分の知られたくないデータのことばかりではありません。自分で撮影した自分の写真が公開されるといった程度のことではないのです。それも重要なことですが」

インターネットへの接続が拡大し、個人データがますます吸い上げられるようになると、それはそのデータの出どころである本人のまったく知らない場所に蓄積できるようになる。Berners-Leeは、ウェブには「自分のデータを、シェアしたい相手にだけシェアできる権利」が必要だと強調している。

そして「自分のデータをすべて手に入れる権利」だ。AppleやTwitterなどの企業が、自分のデータをどこからでもダウンロードできるようにした努力を紹介し、「自分のデータは自分のものであり、自分で管理する」というそれらの企業の考え方を称賛した。

また彼は、自身のスタートアップSolidについても触れた。非中央集権的に相互運用できる範囲を広げ、自分のデータを管理しシェアする方法を変革することを目標にしている。

Tim Berners-Lee is on a mission to decentralize the web


Tim Berners-Leeがウェブの非中央集権化に挑戦(本文は英語)

「Solidの本質は、ユーザーが自分のデータを完全にコントロールできる新型のプラットフォームです」と彼は説明した。「どのアプリも、どこに自分のデータを置くかを聞いてくれるというのは画期的なことです。自分のスマートフォンで写真アプリを起動したり、または写真を撮影したとき、これをDropboxに保存して、最終的に自分のうちのコンピューターに保存したい、と言えるわけです。これは、あらゆるアプリ、あらゆるストアとの相互運用によって実現する新技術です」

言論の自由を守り、検閲に抵抗する力も、自分のデータを自分で管理することから力を得られると彼は言う。

「これはまだ、みなさんが自宅で利用できる段階ではありません」と彼はSolidについて話した。「私たちと一緒に新しいアプリを生み出し、さらに私たちのサービスをよりパワフルに安全にするための冒険の旅に出られるよう、開発者向けの準備をしているところです」

「このプラットフォームは、プライバシーの世界をひっくり返します。というか、これはプライバシーの世界を正しい向きに置き直します。みなさんは、自分のデータの主導権を握ります。いつ保存しても、いつでも管理できて取り出すことができます」

規制当局が強力な技術プラットフォームへの関心を高める中、さらに大きな社会的課題として、Berners-Leeはこう話した。「私たちは、プラットフォームが構築できるよに企業の協力を引き出し、新技術が人々もたらす利便性を悪用した新しい犯罪が生まれたときに、新しい法律で対処してもらえるよう政府の協力を得ることが大切です。そして、企業のポリシーは、彼らが生み出すあらゆる新技術を考慮したものにしておくことが重要です」

「私たちのやるべき仕事は山積みです。個人、企業、政府の垣根を超えた話し合いも積み重ねなければなりません。しかし、これはとても重要なことなのです」

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(翻訳:金井哲夫)

インターネット権利法案は私たちの道義的義務の一部に過ぎない

[著者:David Gorodyansky]
プライバシーアプリHotspot ShieldのメーカーAnchorFreeの共同創設者。

米連邦下院議員Ro Khannaが提案しているインターネットの権利法(Internet Bill of Rights)案は、インターネットの個人の権利擁護を積極的に推進する。これは、アメリカならびに世界の現在の法律に欠けている決定的な要素を示すガイドラインであり、すべての党派に伝わるよう一括化されている。悪魔は細部に潜んでいるというのが夜の常だ。Khanna議員のインターネット権利法案には、まだかなり主観的な部分が残っている。

しかし、ひとつ無視してはならないこととして、我々個人は、この公共財、つまりインターネットにおいて権利を持つばかりでなく、道義的義務も負っているという点だ。ウェブは私たちの生活に、良い意味で多大な影響を与えた。私たちには、それをこのまま育ててゆく共同責任がある。

この法案に書かれている権利の一部に、市民が、インターネットに集められた自分たちの情報を自分で管理できる権利を持つこと、そしてその情報に基づいて差別されるべきでないとすることがあるが、それは誰もが同意するだろう。インターネット接続業者が通信をブロックしたり、速度を絞ったり、料金に応じて利用者を優遇するなどして、世界の情報にアクセスする権利を奪ってはいけないという点にも、誰もが賛同するだろう。さらに、透明でわかりやすい料金体系で、適正価格のプロバイダー複数に自由にアクセスできる権利も、万人の希望だ思う。

これらすべては、Khanna議員の法案に盛り込まれている。私はそのすべてを全面的に支持する。

FacebookやGoogleなどの大企業の最近の動向を見るにつけ、デジタル時代に相応しい法律がぜひとも必要だと感じる。技術の進歩は非常に早く、法規制が追いついてゆけない。そこで、利用者を保護するためには、劇的な改善が必要となる。

しかし、よく理解しておくべきは、企業も政府も個人も、みな繁栄のために同じインターネットに依存しているということだ。どの団体にも、それぞれに独自の権利や責任があるが、重点を置くべきは、責任のほうだ。

ゴミを例にとって考えてみよう。道端にゴミを捨てることを法律で禁じている地域は多い。しかし、そうした法律とは別に、私たちには、自分たちが住む環境や世界を守らなければならないという道義的な義務も存在する。大抵、人々はその義務を果たしている。なぜなら、それは正しいことであり、住む場所を美しく保という社会的な空気があるからだ。罰金を取られるのが嫌だからではない。

同じように、インターネットについても考えてみよう。

個人も企業も政府も、高い意識を持ち、インターネットに対する責任を明確に描く必要がある。この3つのグループは、どれもこの責任を完全に果たさなければならない。それは法律や罰則のためではなく、それが最大の利益をもたらすからだ。

個人の場合、自分が描ける最高の夢をも超える力をインターネットが与えてくれた。そして、次々と思わぬ方法を使って私たちを結びつけようとしてくれている。企業にとってインターネットは、従来の方法では到達し得なかった広大にして儲けの大きな市場への足がかりをもたらしてくれる。政府にすれば、インターネットによって、よりよいサービスを市民に届けることが可能になり、国境を挟んで、または国境の外に新しいビジネスを創設し、これまでにはあり得なかった水準の税収がもたらされるようになった。

すべての人が、本当の意味であらゆる人が、安全でオープンなインターネットの恩恵を受けてきた。これからも受け続けるだろう。そこに気がついた私たちの社会は、責任を果たさない人たちに強い圧力を掛けるようになってきた。

世界の住民である私たちは、今日あるインターネットの発展に貢献してくれた人たちに、大いに感謝すべきだ。もし、目先のことしか考えられない政府が、国境の中にインターネットを閉じ込めようとしたら、そんなことは許すべきではない。それは私たちを傷つけるだけではない。政府そのものが、貿易の減少から税収を失い、国民からの信頼も失ってしまう。政府は、短期的な考え方に囚われるあまり、長期的な利益を見失うことが少なくない。そのような国では、厳重な規制によってインターネットの情報にアクセスできない人たちが20億人もいる。

もし、インターネット接続業者が、インターネットで提供される情報を好きなように管理できるようになってしまったら、これも許すべきではない。そんなことをすれば、結局はその業者は収益を失うことになる。貧弱で多様性のないインターネットのサービスを提供したところで、そんなものを利用したいと思う人はいない。業者は信頼を失い、顧客は離れていってしまう。

インターネットがなくなれば、私たちの世界は急停止してしまう。オープンなインターネットに制限をかければ、それがなんであれ、人類の進歩と発展を減速させることになる。そうした制限を課する輩は、私たちとともに廃れてゆく。

そのために私たちには、インターネットが本来の目的を維持できるようにする道義的な責任を負っている。もちろん、1989年の時点では、ワールドワイドウェブ(WWW)が世界にどんなインパクトを与えるかなど、誰も予測できなかった。Sir Tim Berners-Lee本人ですら、わからなかっただろう。だが簡単に言えばそれは、「誰がどこにいようとも」人とつながれるものであり、膨大な情報を利用できるものであり、生活をより良くするための力を個人に与えてくれるものだ。

それは、オープンで無料のインターネットだからこそ可能なことだ。

今後5年間で、ガレージの電動シャッターや冷蔵庫や暖房の温度調節器やマットレスまで、無数のデバイスがIoTによって接続されるようになる。さらに、発展途上市場に住む50億人の利用者がインターネットに参加してくる。このふたつの大きな変化は、信じられないほど素晴らしい好機を生み出すであろうが、同時に、私たちの個人情報の悪用も増加し、インターネットユーザーである私たちは、ますます脆弱になってゆく恐れがある。

今こそ、アメリカのみならず世界中の国々で、インターネットの保護を適切に提供するときであり、それがKhanna議員のような人たちに論議を進めさせる推進力となる。このインターネット権利法案が、超党派の法案となり、本当の変化が起きることを祈るばかりだ。

結果はどうあれ、私たちは自分たちの道義的責任の遂行を怠ってはいけない。個人も、大企業も、政府もみな同じだ。オープンなインターネットを守るために、私たちみんなでそれを背負うことが必要だ。もしかしてインターネットは、現代社会でもっとも意味深くインパクトのある発明品だからだ。

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(翻訳:金井哲夫)

Googleの新アプリ、Jigsaw IntraはDNS攻撃を防止する――検閲排除にも効果的

Googleの親会社Alphabetの事業部、Jigsawから新しいセキュリティー・アプリが発表された。IntraはDNS攻撃を防ぐことを目的としており、国家による検閲からユーザーを守るにも効果的だ。

Intraが監視するのはDNS操作による攻撃だ。インターネット利用者がウェブサイトを訪問するとき、ドメイン・サーバーにリクエストを送り、人間が覚えやすいURL文字列をIPアドレスをに変換する必要がある。このDNS接続が暗号化されていない場合、脆弱性となる。ハッカーやトルコのような抑圧的な政府はこれまでも頻繁にDNS攻撃を用いてきた。ウェブサイトのアドレス要求を傍受し、通信を切断してサイトが読み込まれるのを防いだり、偽サイトに転送したりするわけだ。

Intraはウェブサイトのアドレスを要求する通信をすべて暗号化し、信頼されたDNSに送ることで第三者による通信の傍受や妨害を防ぐ。

Jigsawによれば「Intraの使い方はこれ以上ないほど簡単だ。アプリをダウンロードして起動する。それだけでいい」という。

Jigsawはインターネットへのアクセスが制限されたり監視されたりしている国々ですでに成果を挙げている。ベネズエラの政府も市民がニュースサイトやSNSにアクセスすることを妨害するためにDNS攻撃を行っているという。

IntraアプリはデフォールトでGoogleが運営するDNSサーバーに接続するが、ユーザーは接続要求を公開鍵暗号で接続を保護するDNSサーバーを運営するCloudflareに転送することも可能だ。他の信頼できるサーバーを利用することもできる。

たしかにこのアプリのセキュリティーはGoogleやCloudflare、その他DNSが信頼できるという条件の下で成立している。Jigsawの広報担当者はTechCrunchの取材に対して「IntraのGoogle
DNSの利用情報はわれわれのプライバシー約款で保護されており、Cloudflareも独自の約款を持っている」と答えた。

Jigsawによれば、IntraはAndroid Pieに標準で実装されるという。Pieはすでに暗号化DNS接続をサポートしている。しかし事情から最新のAndroid
OSへのアップグレードが困難な地域のユーザーの便宜を図るため、JigsawはIntraを独立のアプリとしてりりーする。特に経済的に恵まれない地域ではOSのアップグレードは不可能に近い。こうしたユーザーもIntraによってセキィリティーを確保することが可能となる。

Alphabet 傘下の事業部の中でもJigsawの知名度は高くないが、セキュリティーとプライバシーに関する困難なパズルを解いてきた。ことに検閲、オンラインでのハラスメント、脅迫を防ぎ、暴力的過激主義に対抗することに力を入れている。このインキュベーターは言論の自由、表現の自由を守り、オンラインユーザーのリスクを軽減することを目的としている。

JigsawではIntraの他にも検閲に対抗するアプリを発表している。Project ShieldはサイトをDDoS(分散型サービス妨害)攻撃から守ることが目的で、Outlineは調査報道ジャーナリストや運動家が安全にデータを交換、共有できるプライベート・ネットワークを提供する。

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滑川海彦@Facebook Google+

米国のティーンの大半がオンラインいじめを経験ー政治家やサイトは守ってくれないと不満

ピュー研究所の新たな調査によると、米国のティーンエイジャーの大半がオンライン上でいじめの対象となったことがある。ここで言ういじめとは6つのタイプを指している。誹謗中傷を受ける、デマの対象となる、頼んでもいない露出画像が送られてくる、自分も写っている露出写真を同意なしにシェアされる、物理的脅しを受ける、親以外の誰かにストーカーのようにいまどこにいるのか、何をしているのかを絶えず聞かれる、だ。

これらの中で、誹謗中傷とデマがティーンが受けるいじめの2トップで、42%のティーンが誹謗中傷を、32%がデマを経験したと答えている。

テキストやデジタルメッセージの普及でそうした種の相互作用が行われるようになり、親、ティーン共にその危険性を認識し、心配しているとピュー研究所は分析している。

特に親はティーンの露出写真のやりとりを懸念していて、57%が心配のタネだと答えている。そして心配していると答えた人の4分の1が“かなり”懸念しているとしている。女の子の親ではそうした姿勢はより鮮明だ(64%が懸念する)。

一方で、ティーンのほとんどー90%ーがオンラインハラスメントは問題だと認識していて、63%が“大きな”問題だと考えている。

この調査ではまた、ティーンの男女どちらも同じくらいオンラインハラスメントを受けていることも明らかになった。女子の60%、男子の59%がオンラインいじめを受けたことがあると答えている。これは、なかなか驚きのデータだ。しかしながら、ここで明確にしておきたいのは、この結果はティーンがオンラインいじめを受けたことがあるかどうかについてのものであり、いじめの頻度や程度についてではない。

驚きではないが、2タイプ以上のオンラインいじめを受けたことのある女子は男子より多い。女子の15%が少なくとも4タイプ以上のオンラインいじめを受けたことがあり、男子の場合は6%だった。

また女子は露出写真を送りつけられやすい傾向にあり、29%が経験ありと答えた。この点、男子は20%だった。

しかも女子の場合は年齢が上がるにつれ、こうした露出写真の送りつけが多くなっている。15〜17歳の女子の35%が露出写真を送りつけられた経験があり、男子の場合は5人に1人の割合となっている。

ティーンがオンラインいじめを受けるかどうかについて、人種や民族、両親の学力などは関係していないようだ、とピュー研究所はレポートに記している。しかし、家庭が裕福かどうかはいくらか関係しているようだー年間世帯収入が3万ドル以下の家庭のティーンの24%がオンライン上で脅しを受けたことがあると答えている。年間世帯収入7万5000ドル以上の家庭の子どもでは12%だ。(ピュー研究所の調査はこの点を調べることを意図したわけではない)

そうした要因はさておき、オンラインいじめを受ける受けないは、どれくらいの時間をネットに費やしているかと直接かかわっている。

ネット時間が長いほど、いじめを受けやすい。

ティーンの45%が「かなりネットにつながっている」としていて、結果としてそうした子どもたちはオンラインハラスメントを受けやすい。かなりネットにつながっている子どもの67%がオンラインいじめを受けたことがあり、インターネットを使うのは1日に数回以下という子どもでは53%だ。かなりインターネットにつながっているティーンの半分が差別的な名前で呼ばれたことがあり、インターネットをあまり使わない子どもでは3分の1(36%)だった。

AppleやGoogle、そしてFacebookを含む主要なテック企業はデバイス中毒と利用時間という問題についてソフトウェアアップデートやペアレンタルコントロールで対処し始めた。

AppleはiOS 12でスクリーンタイムコントロールを導入した。この機能ではユーザーはどれだけ頻繁に端末を使用しているか、いつどんなタイプのコンテンツをブロックするか、どのアプリを使うことができるのか、といったことについて、時間をはかり、モニターし、そして制限することができる。このソフトウェアでは、端末の使用が良い方向にいくよう誘導できるが、親はスクリーンタイムコントロールを使って子どもの端末に制限をかけることもできる。(新たなレポートによると、もちろんテックに詳しい子どもはこれを回避する方法をすでに見つけている)。

GoogleもまたAndroidの新バージョンでタイムマネジメントコントロールを導入し、ファミリーリンクソフトウェアを使って親がスクリーンタイムをコントロールできるようにしている。

それからGoogleとFacebookは、YouTubeFacebookInstagramといった中毒性のあるアプリにスクリーンタイムリマインダーやセッティングを導入した。

今回の調査ではまた、ティーンはデジタル生活への親のかかわりを尊重していることがうかがえる。

ティーンの59%がオンラインハラスメントへの親の対応を評価している。しかし、79%は政治家が法制化して子どもを守っていないと感じていて、66%がソーシャルメディアサイトはいじめ根絶に大して取り組んでいないと考えている。また58%は、教師はいじめにきちんと対応していないとも言っている。

多くのトップメディアサイトは、その大部分が若い人によってつくられていて、関わった人の大多数が男性だった。オンラインいじめに関連して言うと、サイトは単純なつくりだった。プロテクションーミューティング、フィルター、ブロック、レポートーは積極的にではなく、応じる形で次第に導入された。

たとえば、ティーンが最も使うアプリの一つであるInstagramはコメントフィルターやブロックリストコメントブロックを2016年に導入したばかりで、アカウントミュートを加えたのは4カ月前。このアプリがリリースされたのは2010年だ。

ピュー研究所の調査では、スクリーンタイムマネジメントやコントロールシステムを使って、親は子どもの端末問題に役割を果たすだろうという結果が浮かび上がっている。それは、ティーンが頻繁にいじめを受けたり攻撃されたりするのを抑止するだけでなく、ネット中毒という形ではなくウェブとどのように付き合っていけばいいのかをティーンが大人になるにつれて訓練するのを手伝ってくれるというものだ。

結局のところ、オンラインいじめ経験の増加に終わっているデバイス中毒はティーンの問題だけではない。

今回の調査は、2018年3月7日から4月10日にかけて米国に住むティーンエイジャー743人、親1058人を対象に行われた。ここでのティーンエイジャーは13〜17歳で、“ティーンエイジャーの親”というのは、その対象年齢の子どもの親か保護者を指す。調査結果はこちらにある。

イメージクレジット: Predrag Vuckovic

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(翻訳:Mizoguchi)

米国のティーンエイジャーの大多数はスマホ使用を自制しつつある

子どもの端末の使用について懸念しているのは親だけではない。Pew Research Centerが今週発表した調査結果によると、米国のティーンエイジャーのは、スマホ、そしてソーシャルメディアのような中毒性のあるアプリの過度な使用を自ら制限しようとしているようだ。ティーンエイジャーの54%がスマホに時間を使いすぎだと感じていて、52%がさまざまな方法でスマホの使用を制限しようとしている、と答えている。

加えて、57%がソーシャルメディアの使用を、58%がビデオゲームの使用を制限しようとしているという。

ある程度年齢のいった子どもたちがスマホの使用をうまくコントロールできていないという事実があるが、これは親の責任でもあり、また中毒性の強いデバイスを展開しているテック企業も責任を負う。

何年もの間、スマホの適切な使用(本来はそうであるべきだったのだが)を呼びかける代わりに、アプリの開発元はスマホの中毒性を最大限利用してユーザーに絶えず使用を促すノーティフィケーションを送り続けてきた。テック企業はむしろ、ユーザーがアプリを立ち上げるたびにもっと使いたい、とドーパミンが出るように心理的トリックを使って仕向けてきた。

デバイスメーカーはこうした中毒性が大好きだ。というのも、デバイスの販売に加え、アプリの売上やアプリ内課金が収益につながるからだ。だからこそデバイスメーカーは、デバイスの使用を制限するより、ユーザーの注意をひくようなツールをアプリ内に取り込んできた。

スマホ中毒となったティーンエイジャーの場合、往々にして彼らの親もこのシステムの犠牲になっていて、子どもたちを手助けすることはできない。

そして最近になってテック企業はようやくこの問題に腰を上げた。GoogleやAppleは、スクリーンタイムをモニタリングしたりコントロールしたりする機能をモバイルOSに導入し、ドーパミンドラッグディーラー的な存在であるFacebookInstagramYouTubeも利用時間のリマインダー機能や、どれくらいの時間を費やしているかがわかる機能の搭載を始めた。

悪影響を及ぼす可能性のある悪しき習慣から米国の子どもを守るという意味で、そうしたツールの導入は遅きに失した。

Pewのレポートでは、ティーンエイジャーの72%が朝起きたらすぐにスマホに手を伸ばし、10人中4人がスマホがないと不安を感じる。56%がスマホがなければ寂しさや焦燥感、不安を感じ、51%が会話をしている時に両親がスマホに気をとられていると考えている(親の72%が、ティーンエイジャーの子どもと話す時にスマホに気をとられるのは事実だ、と答えている)。そしてティーンエイジャーの31%が、スマホがあることで授業中に気が散るとしている。

こうした問題には、スマホはもはや贅沢品ではないという事実も絡んでいる。米国のティーンエイジャーのほとんどがスマホを所有していて、45%が常にインターネットにつながっている。

家庭で子どもにバランスのとれたデバイスの活用方法を教えるのに失敗している現状にあって、唯一明るいニュースは、近頃のティーンエイジャーがこうした問題を認識しているということだ。

ティーンエイジャーの10人中9人が、ネットのしすぎは良くないと考えていて、うち60%が大きな問題ととらえている。また、41%はソーシャルメディアに時間をかけすぎだと認識している。

加えて、一部の親も同様に問題視し始めていて、57%がティーンエイジャーの子どもにスクリーン使用の時間制限をセットした。

現代におけるインターネットは、決して多くの時間をさくべきではないような、有害な場所になり得る。

レポートでは、スマホで最も行われているものがソーシャルネットワーキングであることが示されている。

しかしこうしたネットワークの多くが、ひどくなるかもしれないということを想像できないような若い男性によって作られている。いじめやハラスメント、脅し、意図的な誤報などを防ぐようなしっかりとしたコントロールの構築が初めから欠けている。

その代わり、問題が深刻になってから対策付け加えられてきた。これについては、あまりにも遅すぎた、との指摘もある。オンライン上の虐待、偽情報、コメントスレッドでのバトル、10代の自殺集団虐殺といった重大な問題などにソーシャルメディアは関係している。

スマホやソーシャルメディアがもたらす恩恵を手放すことができないのであれば、少なくとも現在において我々はそうしたものの使用をモニターしたり節度あるものにするしかない。

幸いにも、今回の調査ではこうした問題が若いユーザーの間で認識されていることがわかった。おそらく若いユーザーの何人かは将来何かしら行動を起こすだろう。上司、親、エンジニアといった立場になったとき、新たなワークライフポリシーを思案し、新たな家庭ルールをつくり、そしてより良いコードを書くことができるはずだ。

イメージクレジット: CREATISTA / Shutterstock

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(翻訳:Mizoguchi)

Google XのLoon、Wing、グループ企業に昇格――アストロ・テラーが祝福

Google XのプロジェクトとしてスタートしたLoonとWingがXを卒業し、Googleグループの親会社、Alphabet傘下の独立企業となった。Google Xとムーショット・プログラムのの責任者、Astro Tellerが昨日(米国時間7/11)、Mediumに記事を書いている。

Xのプロジェクトとしてスタートしたときには予想されなかったことだが、 LoonとWingは メンバーの懸命な努力と過酷なフィールテストの繰り返しという長くクレージーな期間を終え、今やXを卒業し、Alphabetグループの独立企業2社となることが決まった。

Loonは2013年、Wingは2014年にそれぞれスタートしている。 当時はで突飛なアイディアの典型的なムーショットと考えられていたが、その後大きな進歩を遂げた。

Loonは多数の無動力の巨大気球の編隊で、辺鄙な地域やインフラが未整備の国でインターネット接続を安価に提供する。たとえば昨年夏にペルーで水害に襲われて通信手段を失った何万人もの人々にインターネットが使えるようにした。秋にはハリケーン・マリアによって大被害を出したプエルトリコでも活躍している。

一方、 Wingは宅配サービスに自動操縦の電動大型ドローンを使おうとするもので、遠隔地への配送の効率化とCO2排出の低減を狙っている。テストではオーストラリアのメキシカン・ファーストフード店、Guzman y Gomezのブリトーを奥地に配達している。この5月にアメリカ運輸省はドローンテクノロジーを一段と進歩させるためのUnmanned Aircraft Systems Integration Pilot Program10チームの一つとしてWingを選定した。

Tellerは声明でAlastair WestgarthがLoonの初代CEOに、 James Ryan BurgessがWingのCEOにそれぞれ就任する予定だと明らかにした。WingではAdam Woodworth がCTOに就く。

LoonとWingは自動運転のWaymoやサイバーセキュリティー分析プラットフォームのChronicleなどX出身のGoogle企業の仲間入りをする。同時に、SpaceXのインターネット衛星(プロトタイプ段階)やAmazonが以前から宣伝しているドローン配送システムのライバルとなる。

当然、前途には厳しいものがあるはずだが、Alphabetという巨大な後ろ盾を得ていることはこれらの若い企業にとって非常に心強いだろう。

画像:Alphabet

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

若者の6割以上「インターネット空間が自分の居場所」――内閣府調査で明らかに

内閣府が、15歳から29歳までの男女6000人を対象に調査したところ、6割以上が「インターネット空間」を自分の居場所と感じている、ということがわかった。「平成29年版 子供・若者白書」の巻頭特集「若者にとっての人とのつながり」の中で公表されている。

調査は2016年12月に実施された。「自分の部屋」「家庭」「学校」「職場」「地域(現在住んでいる場所やそこにある施設など)」「インターネット」のそれぞれについて、自分の居場所と思うか思わないかを回答させたところ、「インターネット」を居場所と感じる若者は62.1%にのぼり、「学校」「職場」「地域」を上回る結果となった。

内閣府は「若者にとっての人とのつながり」を特集した背景について、以下のように記載している。

若者の中には,学校や職場などの集団の中での人間関係がうまく築けなかったり,維持できなかったりしたことをきっかけとして,不登校,ひきこもりなどの状況にある者や,目立った困難さを抱えているようには見えない若者であっても,周囲と十分なコミュニケーションが取れずに孤立し,または,心を開いて悩みなどを相談できる相手がいないなどといった状況にある者もおり,これらの者は,自分ひとりで悩みを抱え込む状況が続くことにより,様々な問題を複合的に抱えた状態に陥ることが懸念される。

(中略)若者のつながりに関する現状とそこから見える課題を考察するとともに,若者を孤立から守り,その成長を支援するために参考となる取組を紹介する。

インターネットを居場所と感じる若者が6割以上いるという結果を受けて、Twitter上では「共通の趣味の人がいるから」などの見解があがった。

HuffPost Japanからの転載。

メアリー・ミーカー、『インターネット・トレンド2017』 を発表――ハイライトとスライドを掲載

インターネットで何が起きているのか、そのトレンドをつかむにはこれが一番スピーディーな方法だ。Kleiner Perkinsのパートナー、メアリー・ミーカー(Mary Meeker)が今年もInternet Trendsを発表した。テクノロジーの世界の「大統領一般教書」と思えばよい。待望のスライドには資金調達の状況、インターネットの普及、有力なインターフェイス、次の大きな波などあらゆる重要事項が簡潔にまとめられている。

われわれはこの記事に2017年版スライドをエンベッドした。こちらは2016版だ

ハイライトを選び、簡単な解説を加えたスライドショーはこちら。 “The best Meeker 2017 Internet Trends slides and what they mean”

2017年版の主要な項目をピックアップしてみた。

  • スマートフォンの売上、インターネットの普及速度は両方とも減速
  • 「モバイル化」は「モバイルへのシフト」ではなく「モバイルの追加」。アメリカではデスクトップの利用は目立って減少していないが、モバイルの利用は1日1人あたり3時間まで急上昇。
  • モバイル利用時間に比べてモバイル広告収入は追いついていない。今後モバイル広告プラットフォームには大きな成長が見込まれる。
  • オンライン広告の規模拡大の85%をGoogleとFacebookが占めた。
  • 向こう半年以内にインターネット広告額はテレビ広告額を追い越す
  • Spotify等が主導する音楽ストリーミングの売上は物理的メディアの売上を上回った。音楽ビジネスは16年ぶりに売上増
  • オンライン・スポーツは爆発的に成長中。対前年比で視聴者40%アップ。ミレニアル世代の半分は伝統的中継に対して強くオンライン・スポーツを選好
  • 悪意あるファイルを添付したメールスパムはクラウドの利用拡大と歩調をあわせて拡大。クリックするときは細心の注意が必要
  • テクノロジー企業が中国経済の成長の動力源。ライブストリーミングと自転車共有が急拡大中
  • インドではデータのコストが低下したためインターネットの普及が進んだ。スマートフォン価格は高止まり。
  • アメリカにおけるテクノロジー系時価総額トップ企業の60%は第一世代または第二世代の移民によって創立された。テクノロジー系非公開トップ企業の場合、第一世代の移民が50%を創立していた。

スライドは巨大で全部で355枚もある。われわれの作成したハイライトはこちら。

“The best Meeker 2017 Internet Trends slides and what they mean”

〔日本版〕過去のメアリー・ミーカーのレポートについてのTechCrunch記事はこちら

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

未来のインターネットは、非中央集権型のインターネットだ

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編集部注:本稿を執筆したOlaf Carlson-WeeはPolychain Capitalの創業者である。同社はブロックチェーン・ベースの資産に特化したヘッジファンドを運営している。

ブロックチェーン技術は、ビットコインを超えて急速に拡大しつつある。ブロックチェーンのことを既存の支払い方法や金の競争相手であると考えている人が多い一方で、まだ見ぬ世界の訪れを知らせてくれるのがブロックチェーンなのだと私は思う。

多くのブロックチェーンとトレード可能な何百種類ものトークンが創りだす世界では、産業はソフトウェアを利用して自動化され、ベンチャーキャピタルや株式市場は利用されず、アントレープレナーシップは合理化され、ネットワークは独自のデジタル・カレンシーを通して主権を獲得する。これこそが、次世代のインターネットなのだ。

これまでにビットコイン企業へ投下されたベンチャー資金は10億ドル以上だ ― この業界はVCによって支えられている。それなのに、分散型ネットワークを利用することで誰もが複雑な金融取引をエンコードしたり、正確に実行することができるブロックチェーン・プロトコル、「イーサリアム」へ投下されたVC資金はほんの僅かである。だが、その一方でイーサリアムは不特定多数が参加するクラウドセールを利用して世界中から2億5000万ドルもの資金を調達している。

では、なぜイーサリアムに投資するVCが少ないのだろうか?リスクが高すぎるということが理由かもしれないし、ビットコイン企業への投資が失敗したことによって、この業界に投資する意欲が薄れてしまったことが理由かもしれない。恐らく、という話だが。しかし、何よりも重要なのは、起業家が従来の資金調達方法とは違ったルートで資金を調達できるようになったということである。起業家たちは独自にトークンを発行することで、彼らのネットワークに必要な資金を調達している。従来の資金調達ルートを利用せず、ベンチャーキャピタルという世界を迂回しているのだ。この重要性は千言万語を費やしても表現し得ない。 ― この新世界では、企業というものは存在しない。あるのはプロトコルだけなのだ。

この新しいモデルを利用して、起業家はブロックチェーン技術にもとづいたトークンを発行する。このトークンは彼らが構築するネットワークの所有権を表すものであり、ネットワークの拡大を加速する燃料にもなる。投資家が手にするのは企業の株式ではなく、ブロックチェーン技術にもとづいたトークンだけだ。ブロックチェーンが拡大するにつれて、トークンの所有者は多大な利益を獲得するが、企業の株式を所有する出資者はその利益を得ることはできない。これらのトークンは、あるアプリケーションに特化したものである ― このトークンはビットコインのように汎用性のある価値の単位として創られたものではないのだ。イーサリアム上のトークンであるREPとGNTを例にすると、これらのトークンはそれぞれ、非中央集権型の予測マーケットとレンティング・コンピュテーションのP2Pマーケットで利用されている。

これらのアプリケーション特化型トークン(アプリトークン)は、ビットコインやイーサリアムのような既存の汎用型ブロックチェーン上に構築される。そして、オープンソースのプロジェクトの開発者たちは、彼らが開発したオープンソースのネットワークを直接マネタイズすることができるようになる。振り返ってみると、トレント・プロトコルやTorネットワークなどの成功したオープンソースプロジェクトは、プロトコルレベルで直接マネタイズされたものではなかった。今では、非中央集権型のファイルストレージ・ネットワークの開発者は、そのネットワークの所有権を表すブロックチェーン技術にもとづくトークンを発行することができるようになった。

ソーシャルメディアに貢献しながらお金を稼ぐこともできるなら、ユーザーはどうするだろうか?

しかし、これらのトークンと、所有権を表すがそれ以外の用途を持たない株式の性質は異なる。アプリトークンはネットワークに参加するために使われるものなのだ。ファイルストレージ・マーケットの例では、ファイルの所有権を示したり、ストレージ容量の購入や売却にトークンを利用する。多くの場合、ネットワーク開発者や開発チームは発行済みトークンの約10%を所有している。ネットワークの人気が高まれば、トークンの需要も高まる。すると、トークンの供給は一定なので、その価格は上昇する。つまり、ネットワークの開発者がトークンを所有し、ネットワークの有用性を高めることで、彼らのネットワークを直接マネタイズできることを意味しているのだ。追加の資金が必要になれば、トークンを公開市場で売却すればいい。

アプリトークンは開発者に報酬を与えるだけでなく、ネットワークの参加者にはその所有権を与える。この、ネットワークにおけるエクイティ型のオーナーシップは前例のないものだ。今や欧米のインターネットユーザーがどれだけのネットワークに参加しているか、考えてみてほしい ― Facebook、LinkedIn、Twitter、Uber、Airbnb、eBay、Etsy、Tumblr ― これらはそのほんの一部だ。これらすべてのネットワークにおいて、ネットワークが持つ価値はユーザーによって生み出される。しかし、それぞれのユーザーが生み出した価値はネットワークのオーナーが手に入れることになる。一方でブロックチェーン技術にもとづくモデルでは、その価値は貢献度に応じてユーザーに還元されるのだ。

過去10年間に生まれた主要なWebサービスをディスラプトするのは企業ではなく、P2Pプロトコルなのかもしれない。これは、かつてトレント・プロトコルがメディア企業に与えた影響と似ているが、それよりももっと大きな規模のものだ。結果として、企業としての「Twitter」ではなく、プロトコルとしての「twitter」が生まれ、「Facebook」ではなく「facebook」が、「Uber」ではなく「uber」が生まれることになる。

そして、投資家たちは史上初めて、インターネットの未来のインフラストラクチャーを担うネットワークの一部を所有することが可能になる。もし、1990年台初頭にTCP/IP(パケット)、SMTP(Eメール)、HTTPS(暗号化)などの低レベルのインターネット・プロトコルへ直接的に投資ができていれば、それが生むリターンは莫大なものとなっていただろう。

この話が複雑に感じてしまうのはしょうがない。なぜなら、これは複雑な話だからだ。確認のために述べておくと、ブロックチェーンは未だほとんどの部分が実験段階の分野である。しかし、ひとたび素晴らしいアプリケーションが生まれれば、それは爆発的に普及することになるだろう。なぜなら、ユーザーにはネットワークに参加する財政的なインセンティブがあるからだ。ソーシャルメディアに貢献しながらお金を稼ぐこともできるなら、ユーザーはどうするだろうか?

過去数年間でビットコインのシェアは徐々に低下している。ビットコインはこれからも成長を続けると私は信じているが、一方でブロックチェーン・エコシステムにおける他の構成要素が今にも急速な成長を遂げつつある。

現在、ブロックチェーン・ベースの資産の時価総額は、合計で130億ドルだ。ブロックチェーンの誕生によって衰退する可能性のあるシステムの現在価値と比べれば、この数字は丸め誤差ほどでしかない。非中央集権型のブロックチェーン・プロトコルが、現在のインターネットを独占する中央集権型のWebサービスに取って代わり始めたとき、私たちは本当の意味でのインターネット・ベースの主権を目の当たりにすることになるだろう。未来のインターネットは、非中央集権型のインターネットなのだ。

[原文]

(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter

Facebook、Internet.orgの取り組みで4000万人にインターネットアクセスを提供した

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Facebookの記録破りのQ3の決算発表で、Mark ZuckerbergはInternet.orgで4000万人のインターネットアクセスを支援したと発表した。Internet.orgはFacebookのインターネットへのアクセシビリティを促進する取り組みで、この数字は世界の人口の0.5%にインターネット接続を提供したことになる。

Facebookは前四半期からのユーザー数の伸び率は3.63%から4.57%へと上昇したと発表し、Internet.orgの取り組みもこれに貢献したという。ユーザー数は17億9000万人に到達した。

Facebookはキャリアの協力を得てFree BasicsアプリとExpress Wifiのハブからインターネットアクセスを提供している。最終的にFacebookは自社で開発しているソーラーパワードローンAquilaや衛星を始め、先進テクノロジーを使って遠隔地域にもインターネットアクセスを提供したい考えだ。Facebookのこの取り組みでは、データプランを購入できない人たちとインターネットアクセスがない地域に住む人たちの両方をターゲットとしている。

4000万人までの数値を追ってみると、2014年7月の時点で300万人だった利用者数は、昨年同時期には1500万人となり、今年の5月には2500万人となった。年間の伸び率は166%だ。Internet.orgのFree Basicsアプリは、最大の市場と見込んだインドでは禁止されたにも関わらず、これは強い成長だ。

それに、アフリカにインターネットアクセスを提供するため、Internet.orgは最初の衛星を打ち上げる予定だったが、この衛星を積んだSpaceXのロケットは離発着場所で爆発したため、この計画も台無しになっている。

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FacebookがInternet.orgでの取り組みを続けるなら、世界の隅々までインターネットを張り巡らすこと、そしてFacebookの広告を視聴することになるユーザーをさらに獲得するという2つのミッションを同時に遂行することができるかもしれない。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website

Google、26テラビット/秒の光ファイバーで日本と台湾を接続

FILE - This Oct. 20, 2015, file photo, shows a sign outside Google headquarters in Mountain View, Calif. Google unveils its vision for phones, cars, virtual reality and more during its annual conference for software developers, beginning Wednesday, May 18, 2016. (AP Photo/Marcio Jose Sanchez, File)

Googleのアジアにおけるインターネット接続一段とスピードアップした。昨年シンガポールと台湾でデータセンターの能力を新たに拡張したGoogleだが、今日(米国時間9/6)はアジアにおけるデータ接続に新たな海底光ケーブルを採用したことを発表した。これによりYouTubeの表示やクラウド・コンピューティングが速くなる。

このケーブルは台湾と日本のGoogleity施設を接続するもので、日本からはFASTERコンソーシアムが敷設したケーブルでアメリカと結ばれる。FASTERケーブルは地球最速の海底光ファイバーという恐るべき評価を得ていることで有名だ。

Googleによると日本-台湾ケーブルの速度は26テラビット/秒に上るという。

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Googleがアジアにおけるデータ通信の高速化に最大の努力を払っている第一の理由は人口だ。この地域では日々膨大な人々がインターネットの新たなユーザーとなっている。最近発表されたGoogleとシンガポールのTemasekの共同研究によれば、東南アジアだけで380万人が毎月新たにインターネットの利用に加わっているという。この数字にはインドその他のアジアの国は含まれていない。

「一般ユーザーはすぐにそれと気づかないだろうが、新ケーブルはこの地域のGoogleのプロダクトとサービスへのアクセスを高速化する。スピードばかりでなく、信頼性、一貫性も向上する。ケーブル敷設ルートは津波多発地帯を避けるよう戦略的に決定された。これにより天災による通信途絶の可能性は減少している」とGoogleはブログで述べている。

Googleは昨年だけでアジアにおける2箇所のデータセンターの建設費と人件費として10億ドル以上を計上している。当然ながら今後もさらに投資は継続するはずだ。

またGoogleは「アジアにおけるオンライン人口の増大は世界のどこよりもハイペースだ。われわれはアジアのインターネット・インフラの構築に全力を挙げてきた」と書いている。

画像: Marcio Jose Sanchez/AP

〔日本版〕上の画像でGoogleは26テラビット/秒という速度を説明し、「15秒ごとに台湾居住者の全員がセルフィー画像を日本の友人に送ることができる。1日あたりにすれば1380億枚のセルフィー送信能力だ」と説明している。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

海外旅行に行った先でもGoogleのProject Fiなら高速ワイヤレス通信ができる

Nexus 5X smartphone, co-developed by LG Electronics Inc. and Google Inc., and manufactured by LG Electronics, sit on display at the NTT Docomo Inc. unveiling in Tokyo, Japan, on Wednesday, Sept. 30, 2015. Docomo, Japans largest mobile-phone carrier by subscribers, introduced 10 smartphone models today. Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg via Getty Images

Googleのワイヤレスサービス「Project Fi」にサブスクライブしているユーザーは、巨額の請求書が来ることを心配せずに135カ国以上でデータ通信が利用できた。追加料金のかからない国際データ通信もプランに含まれているからだ。しかしこれまで海外では2Gの上限速度があった。Googleの今日の発表によると、Fiはこれまでの速度の最低10倍から20倍早い、高速国際データ通信を提供するという。

2Gの上限速度に関わらず、ユーザーのスマホは利用できる中で最も高速なネットワークに接続するようになる。それは3G、4G、あるいはLTE(利用できる中で最も高速なネットワークが2Gという場合もあるだろう)と接続する。「速度に上限はなく、ユーザーはネットワークの中で利用できる最も高速な通信を利用できるようになります」とGoogleのスポークスパーソンは話す。「それはLTEのネットワークかもしれないですし、他では3Gネットワークかもしれません(ローミングの契約内容によります)。それぞれの国では異なる速度になるため、幅がある表現なのはそのためです」。

Googleは、この機能が提供できるのはProject Fiのネットワークに国際キャリアのThreeを追加できたおかげだという。Googleのスポークスマンは、ThreeはFiの高速データアクセスを多くのヨーロッパ諸国でサポートすると伝える。だが、Googleはグローバルで対応するため、他のキャリアとも手を組んでいるとした。

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この動きで、GoogleはT-Mobileや他のキャリアに上限を外す圧力をかけることができる。T-Mobileは追加料金なしに2Gを上限とする国際データ通信をアメリカで提供した初のキャリアだ(ただ、T-MobileはすでにカナダとメキシコでLTE速度を提供している)。2Gは基本的なメールアクセスやGoogle Mapsを利用するには十分だが、他の何かにしようする場合、すぐに2G回線が苦痛なほど遅いということが分かる。もちろんInstagramを使うことだってできるが、忍耐が必要になるだろう(Pokémon Goがこの遅い回線でどれだけ機能するかはまるで想像できない)。

Project Fiのプランは月々20ドルで無制限に電話、テキストのやりとりができる。データは1GB利用するごとに10ドルで利用できる。もし、実際に使ったデータ量が払った分より少ない場合は、Googleは差額を返金するという。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website

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