Google Glassは生きている―エンタープライズ向け製品を開発中

2015-07-10-google-glass

Google Glassが復活するようだ。GoogleがGlassのアップデート版を開発しているというニュースが報じられた。ただし一般消費者向け製品ではなく、ターゲットはエンタープライズだという。

9to5googleによれば、新バージョンではディスプレイ・プリズムが大型化され、IntelのAtom CPUが採用された。また外部バッテリーに接続できるようになっている。いずれもエンタープライズ向けとして必須のアップグレードだろう。

この新モデルは最新のテクノロジーで従業員の生産性を向上させようとしている企業の関心を呼ぶだろう。ツイートを読んだりYouTubeを見たりするのではなく、業務に関連ある情報を表示させるわけだ。たとえば倉庫の従業員は作業指示を効率的に受けられるようになる。

また新モデルはAtom CPUの採用の効果もあってバッテリー駆動時間も延びているという。新しいGlassでのクロック速度は不明だが、AtomはほとんどのAndroid Wearデバイスに採用されて実績を挙げている。それでも外部バッテリー接続機能を追加するということは、Googleは勤務時間中常に装着して作動させるような使い方を考えているのだろう。

Glassのエンタープライズ版についての記事はこれが初めてではない。Wall Stree Journalも2014年にGoogleがGlassの企業向けモデルを2015年中にリリースするだろうとする記事を掲載している。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google Glassは生きている―エンタープライズ向け製品を開発中

2015-07-10-google-glass

Google Glassが復活するようだ。GoogleがGlassのアップデート版を開発しているというニュースが報じられた。ただし一般消費者向け製品ではなく、ターゲットはエンタープライズだという。

9to5googleによれば、新バージョンではディスプレイ・プリズムが大型化され、IntelのAtom CPUが採用された。また外部バッテリーに接続できるようになっている。いずれもエンタープライズ向けとして必須のアップグレードだろう。

この新モデルは最新のテクノロジーで従業員の生産性を向上させようとしている企業の関心を呼ぶだろう。ツイートを読んだりYouTubeを見たりするのではなく、業務に関連ある情報を表示させるわけだ。たとえば倉庫の従業員は作業指示を効率的に受けられるようになる。

また新モデルはAtom CPUの採用の効果もあってバッテリー駆動時間も延びているという。新しいGlassでのクロック速度は不明だが、AtomはほとんどのAndroid Wearデバイスに採用されて実績を挙げている。それでも外部バッテリー接続機能を追加するということは、Googleは勤務時間中常に装着して作動させるような使い方を考えているのだろう。

Glassのエンタープライズ版についての記事はこれが初めてではない。Wall Stree Journalも2014年にGoogleがGlassの企業向けモデルを2015年中にリリースするだろうとする記事を掲載している。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ビデオジャーナリスト必携(?!)、「プロ仕様」の自撮り棒登場

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TechCrunchで記事を書いている人間は、あまり外に出ていく機会もない。自宅やオフィスで記事を書いていることが多いのだ。しかし冒険的な記者たちの中には「あくまでライブ」にこだわる者もいる。

そんな人たちにとって、大いに役立ちそうなのがSolocamだ。プロ仕様の自撮り棒なのだ(なんだよと思った方も取り敢えず先を読んでほしい)。カメラクルーなし(それでSolocamという名前なのだ)に、ライブでビデオニュースを発信することができる。従来の自撮り棒との違いは、高感度ブルートゥースマイクが搭載されていることだ。これはプロフェッショナルユースにもたえるものだ。

利用している姿全体をみればやはり奇妙な感じがしそうだが、しかしSolocamを使って制作したビデオはなかなかのクオリティに見える。またプロンプターとして利用したり、特殊効果を追加するためのアプリケーションも用意されている。醜いヒゲをアップにしないために角度を細かくセットすることもできる。

基本セットが50ドル、プロセットが149ドルの価格になっている。なお、より高性能なマイクとカメラマウントを同梱したスペシャルバージョンも用意されている。

なかなか良さそうに思えることだろう。ただこのSolocamを使ったところで、傍から見ればふつうの自撮り棒を使っているのと同じように見えることには注意しておきたい。自撮り棒と違って格好良く見える、というようなことはないのだ。ただ外見を気にしないのであれば、便利に使える場面も多いのではないかと思われる。

Solocamは現在、Indiegogoにてキャンペーン展開中だ。

(余計な訳注:いらないよ、と思う人も下のビデオはぜひ見てみると良いと思います)

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(翻訳:Maeda, H

AR/VRが1500億ドル(18兆円)産業へとブレークするための7つの条件

2015-07-09-control-vr

編集部:この記事はコンサルティング企業、Digi-Capitalのマネージング・ディレクター、Time Merelの寄稿

拡張現実(Augmented Reality)と仮想現実(Virtual Reality)が離陸するのは来年に入ってからだろう。しかし現在すでに初期の市場の制覇を目指すプレイヤーの間で激しい競争が起きている。

こうした内部での競争は必然的なものだが、AR/VRにとって本当に重要なのはスマートフォンとタブレットという現在普及しているモバイルデバイスとの競争だ(パソコンはむしろVRの普及を助ける存在なのでライバルではない)。

現在世界では40億台のスマートフォンとタブレットが使われており、2020年には60億台になるものと見込まれている。この期間に期待されるAR/VRの販売台数は数億台だろう。

2020年のAR/VR市場の規模は1500億ドル(18兆円)と予測されている。これは大きな数字だが、モバイル・デバイス全体の数兆ドルという規模に比べれば微々たるものだ。つまりAR/VR企業のライバルはお互い同士ではなく、Apple、Samsung、Huawei、Lenovo、Xiaomiといった巨大メーカーだということに注意しておく必要がある。

現実はタフだ

AR/VRが2016年のアーリー・アダプター段階から2020年までにメインストリーム市場に移行するために必須な7つの条件がある。

条件の一部はすでに現実化している。一部は困難な課題だ。一部はここ1年から1年半で実現するだろう。そして生産へのくロードマップがまったく見えていない課題もある。われわれはAR/VR市場の初期のリーダー企業をリアリティー・マトリックスとして下の図のように整理してみた。これはあくまで2015年第2四半期時点でのスナップショットであり、半年程度で大きく変わっていく可能性がある。

Reality Matrix

このマトリックスでは用語を以下の意味で使っている。

  • 仮想現実(Virtual):現実(外界)はユーザーに対して遮断される(ユーザーは仮想現実が表示するコンテンツだけを見る)。
  • 拡張現実(Augmented): 現実(外界)は遮断されない(ユーザーは現実と重ねてバーチャルな対象を見る)。
  • 没入的(Imersive):いくつかのテクノロジー(下で述べる)を総合し、ユーザーの脳に仮想現実があたかも現実の体験であるかのように思い込ませる状態。
  • 環境的(Ambient): 没入的となる条件のいくつかを欠き、ユーザーが現実(外界)との区別を意識できている状態(拡張現実の場合、環境的であることが重要になる場合がある)。

上の図では、これらの要素によって4つの領域を設け、現在の主要プレイヤーを分類してある。

没入的VRはバーチャルなクジラが水中を突進してくるとユーザーが思わず避けようとするような体験を提供することを目指す。システムとしては、 HTC ViveOculusなどがこれにあたる。このレベルの没入性をもたない拡張現実としてはSamsung Gearなどがある。

一方、拡張現実のデベロッパーは映画『アイアンマン』に登場したホログラフィック・ディスプレイのようシステムを目標としている。つまり半透明なバーチャル対象の向こうに外界が透けてみえるような体験だ(Meta)。 混合現実(Mixed Reality)の分野 では、明るい外界にいてもユーザーの目に現実そっくりに見える対象が描写されるテクノロジー(Microsoft HoloLensMagic Leap)と ARとVRを簡単に相互に切り替えられるテクノロジー( ODG)がある。

7つカギ

AR/VRの将来を形づくるカギとなる要素はどのようなものだろうか?  われわれは以下の7つの要因を決定的なものと考えている。

可搬性(Mobility): これはARの場合、特に重要となる。外界を遮断しないという特性上、ARはどんな場所でも利用できなければならない。実際、この移動の自由性がARの大きな優位性となる。そのためARでは可動性、携帯性がポイントになるが、これは同時に既存のモバイル・デバイスと直接に競争しなければならないことを意味する。親機にテザリングする必要がないこと、バッテリーが少なくとも1日の活動時間中はもつこと、音声とデータの通信が途切れずに行えることなどが必要だ。Wi-Fiが使えないとコミュニケーションができなくなってしまうのではスマートフォンには勝てないだろう。

一方、VRの場合は外界をブロックしてしまうので安全な場所(家、オフィス、飛行機)などでしか使えない。そこでVRの場合、可搬性はさほど重要ではないが、Samsung Gear VRのように手軽に持ち歩きができればメリットではある。

画質(Vision):AR/VRは基本的に視覚メディアだ。ユーザーはすでにスマートフォンでRetinaクラスのディスプレイ(個々のピクセルが肉眼で弁別不可能)に慣れてしまっている。そのため低い解像度ではユーザーの脳は不満を訴えるだろう。『アイアンマン』に登場したくらいの画質でなければメインストリームの消費者がVRデバイスに飛びつくことはないだろう。ここでは画像技術の詳細には立ち入らないが、画角(視野)、遠近感(3D)、解像度、明るさなどが重要な要素となる。

没入(Immersion):真の没入感が得られるとユーザーの気分は高揚し、さらに体験を続けたくなる。この感覚を与えられるかどうかが没入的VR、混合現実のどちらでも決定的だ。没入感を与える上でカギとなるのはユーザーの頭の位置のトラッキングだ。これは空間内の移動と回転とを同時にトラッキングできなければならない。トラッキングに対する画像表示の遅延やブレを最小限に押さえる必要がある。また音声の3D化も必要だ。

使い勝手(Usability): AR/VRが広く普及するためには、現在のモバイル・デバイスなみの使い勝手が実現される必要がある。ここではCPUパワー(ARの場合、ベッテリー駆動時間とトレードオフになる。VRの場合デバイスのコストに影響する)、快適さ(VRでは船酔い症状を起こさないこと、ARではなるべく軽いこと)、ユーザー入力(専用コントローラー、音声、視線、手や身体のジェスチャー、ユーザーの位置、その他環境情報)に特に考慮が払われねばならない。AR/VRは特有の処理を必要するので、Intel、Qualcomm、Nvidia、ARMなどのCPUメーカーにとっては大きなビジネス・チャンスだろう。

柔軟性(Flexibility):ARは汎用的コンピューティング・デバイスの一種と考えねばならない。つまり現在スマートフォンやタブレットに求められている機能の大部分を代替できる必要がある。AR/VRのための膨大なアプリケーション群が必要であり、デベロッパーの負担を軽減するためにクロス・プラットフォームの標準的OSとSDKが求められる。混合現実はARとVRを必要に応じて簡単に切り替えられるという点でさらに汎用性が高い。

装着性(Wearability): マス消費者にアピールする製品は見て美しく、利用感が自然でなければならない。特に顔に何かを装着するという行為はポケットからスマートフォンを取り出して操作するようよりも個人性が高い。消費者は自分がこっけいに見えることは望まないものだ。デザインと装着感はなによりも優先する。特にARは路上など公共の場所で利用することになるのでハードルが高い。さらにサイズ、重量、バッテリー駆動時間、CPUとGPU能力、すべての面で高いレベルが要求される。.

価格(Affordability):誰も語りたがらないが、厄介な問題は価格だ。没入的VRの普及シナリオはパソコンやゲーム機と似たものになるだろう。環境的VRは特に求めやすい価格であることが重要になる(GoogleがOnePlusを無料で配っているのもそのためだ)。Verizon、AT&T、T-MobileなどのキャリヤにARや混合現実のデバイスに販売補助金を出させるよう説得するというのも一つの方法だろう。キャリヤにとっても新たなプラットフォームでシェアを確保することは将来の売上につながる。

シリコンバレーから上海まで、世界中で最優秀の起業家と投資家がARとVRの離陸のために日夜努力している。高いハードルもいくつかあるが、それを乗り越えたものが次のAppleとなるかもしれない(もっともそれがApple自身である可能性もある)。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

新しいアクションカメラ、Hero4 Session登場―これまでで最高のGoProだ

2015-07-07-gopro4

次世代の GoProアクション・カメラが登場した。Hero4 Sessionというこのカメラは、GoProが2007年に最初のHeroが登場して以来、初のまったくの新デザインとなる。しかもデザインだけでなく、その内容もGoProを未来へ一歩進めるものだ。Hero4 Sessionは過酷な使用環境にケースなしで持ち出せる初のGoProだ。

またHero4 Sessionは3.8センチの立方体で、重さは74グラムと過去最も小さく軽いGoProだ。 この重さはiPhone 6の半分にすぎない。筐体は防水で、別売のケースを必要としない。GoProをこのサイズに縮小するために開発チームはたいへんな努力を重ねたことだろう。

ただし、このサイズにするための妥協点もある。最新のGoPro上位モデルにある4k録画機能は省かれた。またバッテリー取外しできない。それでもこの新カメラは素晴らしい。Hero4 Sessionは過去最高のGoProだと思う。

gopro-hero4-session

3年がかりの開発

GoProはHero4 Sessionの開発を3年前から始めたという。 数分触っただけでもこのカメラがGoProの未来だと確信できた。

Hero4にはライバルを大きくしのぐポイントがいくつもある。第一が、前述のとおり、本体が防水、防振仕様になっていて別売ケースを必要としない点だ。これはなんといっても大きい。これまでGoProカメラは水に飛び込んだり宙返りしたりするときにはそれぞれ専用のケースを必要とした。Sessionは10メートルまで防水だ。.

本体を防水仕様とするためにGoProは人間の耳のような構造の新しいマイクを開発した。マイクの内部に鼓膜のような膜が設けられ、水を排出する。水から出てわずか1、2秒でマイク内の水が流れ出るので、すぐに録音が再開される。また裏面にもマイクが設けられ、前面のマイクが強い風切りノイズを拾うと自動的に裏面マイクに切り替わる。

Sessionは上下を認識し、どのようにマウントしても自動的に正しい向きで録画する。

自動車の車体やドローンに吊り下げるような位置でマウントしても自動的に上が画面の上になるように録画される

たとえば自動車の車体やドローンに吊り下げるような位置でマウントしても自動的に上が画面の上になるように録画される。

Sessionはバッテリー交換ができないため、省電力にも注意が払われている。これまでのGoProには電源ボタンと録画ボタンがあり、電源ボタンが押されると待機モードで電力を消費していた、Sessionには両者を兼ねる1つのボタンだけが設けられ、押すと録画開始され、もう一度押すと停止する。

Sessionの上部には液晶スクリーンが備えらているが、筐体のサイズに比例して非常に小さい。カメラのモード、バッテリー充電量、接続状態だけが表示される。しかしトップマウントはこれまでのGoProのようなフロントマウントよりずっと便利だ。ただし、設定などの操作は本体単独ではできず、スマートフォンを接続して専用アプリから行う。

The GoPro Hero4 Session mounted to The Strap, GoPro's latest mount designed to work with the Session and all other GoPro cameras.

トップマウントはこれまでのGoProのようなフロントマウントよりずっと便利だ

1歩後退、2歩前進

Hero4 Sessionの筐体は強化ゴムで覆われ、いかにも頑丈そうだ。登山中に落として転がっても平気だろう。ボタンは一つだけになり操作は非常に簡単になった。以前のGoProは操作を間違いやすかった。私のGoProビデオは意図せずして自画撮りから始まっているものが多い。間違ったボタンを押してしまったせいだが、赤丸ではっきりマークされたボタンが一つだけのSessionならそういうことはない。

ビデオの画質は他のGoProカメラに劣らない。500ドルのHero4 Blackにある4Kやスローモーション録画機能は備えていない。4KはなくてもいいがフルHDのスローモーションがないのは惜しい。Sessionのフレームレートは1080pで毎秒60コマが最高だ。4Kなしでも1440p30コマまたは1080pで60コマは十分な画質を提供する。

液晶画面が縮小され、設定はスマートフォンからとなった

Sessionは小型化の代償として本体での設定はできなくなった。ユーザーはスマートフォンに接続するかGoProのワイヤレス・リモコンを利用することになる。これまでのGoProの液晶画面での設定よりスマートフォンの広い画面から専用アプリで設定するほうがずっと楽だ。

gopro-hero4

GoProシリーズ中でSessionは買いだ

当初、GoProにはたった一つの製品しかなかった。Sessionの登場でGoProのカメラのラインナップは5種類になる。シリーズ中では上位モデルで、液晶を備えたHero4 Silverと同価格、4kとハイスピード撮影機能を備えたフラグシップのHero4 Blackより100ドル安いだけだ。

Sessionには2種類のマウント・フレーム、2種類のマウント、改良され小型化されたマウント・バックルが付属する。

GoProシリーズの中でSessionは買いだ。超小型化され画質は十分、しかも非常に重要な点だが、これまでのどのGoProより操作しやすい。400ドルという価格が多少のネックになるが、Hero4 Sessionは間違いなくGoProの未来を開くカメラだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ソニーがヤフーとタッグ、新規事業から生まれた製品を販売する「First Flight」

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業績面では2014年度純損益1259億円の赤字決算から、2015年度純利益1400億円の黒字へと転換の見通しが立ったと発表しているソニー。本業の業績回復に向けて動いている一方で、この1年、積極的な新規事業開拓を行っているのはご存じだろうか?

同社は2014年4月に平井一夫社長直轄のプロジェクトとして「Sony Seed Acceleration Program(SAP)」と銘打った新規事業創出プログラムをスタート。すでに電子ペーパーを使った腕時計「FES WATCH」やスマート電子工作キット「MESH」といったプロダクトを世に送り出している。

そんな新規事業創出プログラム発のプロダクトを紹介し、クラウドファンディングやECを展開するサイト「First Flight」が7月1日にオープンした。サービスの立ち上げにはヤフーが協力。ヤフーが2014年に実施した企業内起業家育成制度「スター育成プログラム」から生まれた新会社のリッチラボがサイトの開発、運営を担当した。

サイトでは、SAPから生まれたプロジェクトについて、プロダクトのアイデアを紹介・提案し、サポーター(支援するユーザー)から応援メッセージやフィードバックをもらう「ティザー」、期間内に一定数以上のサポーターの支持を集めてティザーで紹介・共創したプロダクトを商品化する「クラウドファンディング」、商品化されたプロダクトを広く販売する「Eコマース」の3つの機能を提供する。なおEコマースの機能はYahoo!ショッピング内の「First Flight」にて行う。

サイトローンチ時点には、MESHやFES WATCHを販売するほか、1台で家電ごとに機能を切り替えられるリモコン「HUIS」のクラウドファンディングを実施している。

SAPから生まれた「MESH」

SAPから生まれた「MESH」

1年で400件の企画が集まったソニーの新規事業プロジェクト

「SAPをやって分かったのは、ソニーの中に新しいことをやりたい人がいて、やりたいプロダクトがあるということ」——SAPを統括するソニー 新規事業創出部 担当課長の小田島伸至氏はこう語る。

SAPへの応募はプログラム開始から1年間で400件を超えた。応募されたプロジェクトは「オーディション」と呼ぶ審査に合格すれば、プロジェクトに合わせた予算が用意され、3カ月間そのプロジェクトに専念できる。そして3カ月後に改めて事業継続のジャッジを受けるのだという。製品は既存事業でなければオーケー。ソニーの社員がチームに1人いれば、社外からメンバーを募ってもいい。向上についても、SAP向けの開発リソースを確保できる体制だという。

クラウドファンディングをやって分かった「課題」

すでに世の中に出るようなプロダクトが生まれているが、課題もあった。FES WATCHとMESHはクラウドファンディング(FES WATCHはMAKUAKE、MESHはIndiegogo)を通じて告知・販売されていたが、クラウドファンディングでサクセス(支持・購入者が集まること)して、サポーターには商品が届いても、クラウドファンディングサイトでは、基本的にプロジェクトごとに期間を限定しているため、サクセス後の継続的な情報発信やコミュニケーション、製品のアップデートなどは難しい。

実はこの課題、別の場所でも聞いたことがある。クラウドファンディングを通じての初期のマーケティングや支援者集め、初期ロットの販売はとても大切だ。しかし一般的なその次のステップに向けた機能がなく、また別の「売り場」が必要になる。せっかくできたサポーターとのコミュニケーションだって途絶えてしまう。イベント開催などを前提とした「売り切り」のプロジェクトもあるのでそのプロジェクトの性質次第という話ではあるが。

もちろんソニーには既存の販売チャネルがある。だが小田島氏いわく「『大きいモノをたくさん売る』ものであり、小ロットで売るパスがなかった。そうなると売れるか売れないか分からないのに大量生産をする、ということになる。大きな金額がかかるし、それ以上に販売できるのが1、2年先になってしまう」とのこと。SAPが動き出す中でそんな課題が見えてきた。

スター育成プログラムでヤフーと接点

そういった動きと並行して、ソニーではスター育成プログラムなどを通じてヤフーとコミュニーケーションを取るようになっていた。リッチラボ代表取締役社長の鈴木辰顕氏も「プログラムの中でもハード、ソフトの面でソニーと何かできないかと話していた」と振り返る。「やる気があるエンジニアがいるのにプロダクトを出せない。また外の人に目利きをしてもらいたい。さらにハードウェアでも、ソフトウェアのようにベータを出して開発するということをしたかった」(小田島氏)「モノを作って売ることはヤフーとしても興味があった。それを決済や金融寄りの立場から何かできないかと検討していた」(ヤフー決済金融カンパニープロデュース本部プロジェクトマネージャーの真鍋拓也氏)

そんな経緯もあって、First Flightではリッチラボがサイト開発を担当(決済にはヤフーのFastPayを使っているそうだ)することとなった。IDから決済、販売、物流についてはヤフーのプラットフォームを活用。ソニー銀行もプロジェクトに参加し、決済まわりの調整に尽力した。

First Flightでは今後も継続的にSAP発のプロダクトを掲載する予定だ。「First FlightはSAPで訓練を終えた『見習いパイロット』がクラウドファンディングを使って初めて飛び立つ場。ここからさまざまなプロダクトが世に出て行けばいい」(小田島氏)

First Flightのプロジェクトメンバー。後列左からソニー銀行の中路宏志氏、ソニーの小田島伸至氏、ヤフーの真鍋拓也氏、リッチラボの鈴木辰顕氏、前列は開発を務めたリッチラボのメンバー

Google自製の完全自動走行車がマウンテンビューの路上を走り始めた

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Googleは自動走行車プロジェクトの情報をアップデートし、最新のプロトタイプがすでにマウンテンビューの路上を走っている ことを明らかにした。これは昨年12月にGoogleがお披露目したキュートなミニカーの改良版で、Googleがすべてを内製した。完全な自動運転を目的としており、車内にはハンドルなどのコントロールがない。

ただし現在は路上テストの際には万一の事態に備えたバックアップのドライバーの搭乗が義務付けられており、取り外し可能なハンドル、アクセル、ブレークなどが装着される。また自動運転モードでは最高速度は時速25マイル(40キロ)に制限される。ソフトウェアはLexusに搭載されてすでに長距離を走っているものと同一だ。

Beta public roads edit

Googleのパンダ風のミニカーは先週からスタートしたデザインを公募するプロジェクトのおかげで一層かわいくなった。Googleは「私のコミュニティー、私の隣人」というキャッチフレーズを掲げて、カリフォルニアのアーティストから自動走行車をさらに親しみやすくするペイント案を募集している。

自動走行車が人間の運転より安全だといかに統計的に証明しても、人間というものは統計ではなかなか動かないものだ。むしろかわいらしいボディーペイントの方が普及には効果的かもしれない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Apple Storeから静かに姿を消したオリジナルのiPad mini

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販売中の中で唯一Retina非・対応だったオリジナルのiPad miniの販売が停止となった模様だ。9to5Macの記事にあるように、ひっそりとAppleのオンラインストアから姿を消してしまったようだ。1日前のiPad販売コーナーと見比べてみると(下の写真参照)、第一世代iPad miniが製品リストから姿を消しているのだ。iPad mini 2、iPad AirおよびiPad Air 2は相変わらずリストに掲載されていて購入可能となっている。

姿を消したのはやや唐突ではあったものの、iPad miniが姿を消すのは当然のことであるとも思う。リリースは2012年で、解像度は初代iPadと同じ1024×768だった。Appleにとってははじめての7.9インチモデルで、初代iPadと同じピクセル数であったことから解像度的には向上してはいたものの、昨今のRetinaモデルとはずいぶん差のあるスペックとなっていた。

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搭載されていたプロセッサーもA5で、世代的にみてもいささか古臭いものとなっていた。326ppiのRetinaディスプレイを搭載したiPad mini 2のエントリーモデルと比較すると、価格差は50ドルしかなかったが、多くの購入者は当然にiPad mini 2を選択するようにもなっていた。

Apple.comのサイトには「Certified Refurbished」というコーナーがあり、そこではまだiPad miniが扱われている。Apple以外の小売ショップではまだ在庫にもっているところもある。しかしいずれにしても、オリジナルiPad miniの時代は終わったということになる。もちろんすでに利用している人がただちにiPadを楽しめなくなるというわけではない。Appleも、この秋にリリースされる新機能を搭載したiOS 9にも対応しているとアナウンスしている。

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(翻訳:Maeda, H

1インチセンサーを搭載したiPhone用プラグインカメラのDxO One、現在プレオーダーを受け付け中

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iPhoneのカメラは、それ自体でもなかなかすぐれたモバイルカメラであると評価されている。しかし、デジタルイメージングのリーディングカンパニーであるDxOからリリースされたカメラとタッグを組ませれば、さらに素晴らしいクオリティを望むことができる。発表されたDxO ONEは、LightningケーブルでiPhoneと接続する。f1.8のレンズを搭載し、画素数は20.2メガピクセルでセンサーサイズは1インチとなっている。1インチのセンサーサイズといえば、TechCrunchでも取り上げたコンパクトカメラのSony RX100と同じサイズだ。小型ながらノイズの少ない高画質を期待することができ、もちろんボケ描写力などにも力を発揮する。

このDxO ONEはもちろんRX100よりも小さく、背の高さがiPhoneの幅とほぼ同じで、厚さも1インチしかない。Lightningポートに接続しつつiPhoneを回転式LCDディスプレイとして利用する。RAWモードでの撮影も可能で、Adobe Lightroomなどといっしょに使えば、利用シーンも大きく広がることだろう。

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絞りやシャッター速度、およびISOなどはもちろん手動で設定することができる。デジタル一眼カメラやミラーレスカメラなどに搭載されている撮影モードメニューも用意されている。さらに1080p/30fpsでビデオ撮影を行ったり、あるいは720p/120fpsでスローモーション撮影をすることもできる。写真やビデオの保存用にmicroSDカードが搭載されているし、もちろんiPhoneのカメラロールに保存することもできる。

いくつかDxOによる写真を掲載しておく。

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趣味の写真家にとって非常に魅力的なプロダクトであるように思える。599ドルという価格も同性能の単体カメラを買うよりもずいぶん安い感じだ(訳注:記事中からリンクされているDxOのサイトには79900円という表記も見えます)。参考までにRX100 IVの価格は1000ドルだ。レンズは32mm相当に固定されることになるわけだが、それでもずいぶん魅力的な商品ではなかろうか。

現在dxo.comにてプレオーダーを受付中で、アメリカでの出荷開始は9月になるとのことだ。

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(翻訳:Maeda, H

スマートフォンでリモコン操作可能なレンジローバー(プロトタイプ)が登場!

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リモコンで遊べる車が大好きだった人も多いだろう。本当の車をリモコン操作することについてはどうだろう? イギリスのランドローバーが、スマートフォンのアプリケーションから操作できるレンジローバースポーツのプロトタイプを発表したのだ。もちろんドアのロックができるとか、そういうレベルの話ではない。アプリケーションから、実際に車を走らせて操作することができるのだ。

操作の様子は上のビデオをみてみて欲しい。たとえばやっかいな場所の路面状況を車外から確認しつつ抜けだしたり、あるいは隣の車とぴったりくっついてドアすら開けられないパーキングエリアなどで便利に利用することができるだろう。

まさにリモコンカーを操縦するような感じで、速度や進行方向を操作することができる。ただしスピードは時速4マイルまでに制限されていて、また操作できるのは車から10フィート以内圏内であるのだとのこと。

音声コントロールの仕組みも組み込む予定にしているという話もある。

現在のところこれはエンジニアリングプロトタイプであり、近くの販売店で購入することはまだできない。ランドローバーは、このプロトタイプモデルを市場に投入するのかどうかについても、あるいはいつ頃投入する予定であるのかについても明らかにしていない。実用化するのであれば、セキュリティ対策を万全にしておく必要もあるだろう。車泥棒がリモコン操作で簡単にお気に入りのSUVを盗み去ってしまうというような状況は、なんとしても避ける必要がある。

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(翻訳:Maeda, H

Oculus、プレスイベントで製品版VRヘッドセットをお披露目―XBox Oneのコントローラーを同梱

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これはデベロッパー・キットではない。今日(米国時間6/11)、Oculusはプレスイベントで製品版のRiftバーチャルリアリティー・ヘッドセットをお披露目した。製品版はXbox Oneのワイヤレス・コントローラーが付属して出荷される。またヘッドセットのLEDを撮影してユーザーの顔の向きを検知する小型カメラも同梱される。

Microsoftとの提携により、RiftはWindows 10でネーティブに作動し、Xbox Oneのゲームをプレイできるという。

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Rift製品版

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Oculus Rift製品版には本体、コントローラー、カメラが同梱

TechCrunchではイベントの模様をライブブログで中継した。

Riftは軽くて片手で楽に保持できる。本体は滑りにくいよう黒い布地で覆われている。フレームにはOLEDスクリーンが組み込まれており、顔に当たる部分は簡単に交換可能だ。ヘッドフォン部分も脱着式になっている。接眼レンズの距離はスライド式で調節できる。

来週ロサンゼルスで開催されるE3 2015カンファレンスでRiftが体験できる。またOculusが今回発表したOculus Touchというハンドヘルドでハプティック・フィードバックを採用したモーショントラック・コントローラー(プロトタイプ)も出展される。

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片手で楽に持てる軽さ。安全性を増すために布地で覆われている。

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ヘッドフォンは脱着可能

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ヘッドセットのLEDマーカーを撮影して顔の動きをトラッキングするカメラが同梱

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Riftは普通のメガネをかけたまま装着できる

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Xboxコントローラーが同梱されるので複雑なゲームにも対応

OculusのCEO、Brendan Iribeはイベントの冒頭で「われわれはゲームとエンタテインメントの体験に革命を起こそうとしてきた。そしてついにバーチャルリアリティーという夢の現実化に向けて製品を出荷できる段階に来た」と宣言した。Iribeは「2Dスクリーンはわれわれが真のデジタル体験をすることを妨げてきた。しかしOculusはその障害を取り除き、あらゆる内容をあらゆる場所で体験することを可能にする」と述べた。

今回のイベントで最大のニュースはXbox Oneのコントローラーが同梱されるという点だろう。これまでOculusは自身でコントローラーをサポートしていなかったのでデベロッパーはサードパーティー製品を使うか、受動的に周囲を見回すか、あるいはSamsung Gear VRのように小さなトラックパッドを使うなどするしかなかった。

このコントローラーが付属すれば、ユーザーは箱を開けると同時にEVE Valkyrieのような一人称シューティング・ゲームがプレイできる。Oculusは多くのゲーム・デベロッパーと協力しており、EVEのCCPゲーム、Gunfireゲーム、Insomniacを始めキラータイトルを早期にRiftに導入できる見込みだ。

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Oculusはまた中小のデベロッパーがRiftゲームを開発することを援助している。Oculus Shareアプリ・ストアも強化される予定だ。この一環としてOculusはインディーのデベロッパー向けに1000万ドルの補助金を用意したという。

Oculusの共同ファウンダーでプロダクト担当副社長のNate Mitchellは「近くOculus Homeをアップグレードする」と述べた。このサイトはユーザーがヘッドセットを装着すると最初に表示されるポータルだ。ユーザーはRiftのいろいろな機能を学んだり、ゲームを購入する前にプレビューしたりできる。また友達が何をプレイしているか知ることができる。

現在プロトタイプが開発されているOculus Touchはアイテムを掴んだり、拾い上げたり、銃の狙いをつけて発射したりするなど真のVR体験を可能にする。

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Riftは 今年末に予約受付を開始し、2016年第1四半期に出荷される。OculusがKickstarterで最初のデベロッパーキットを出資を募ったのが3年前だった。Facebookの買収からは1年だ。OculusはSamsungと協力してGalaxyをスクリーンとプロセッサーに使う簡易版を開発したが、今回はいよいよ本物の製品版の登場sだ。

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しかしライバルも急速に力をつけてきている。HTCのVive、Avegant Glyph、SonyのMorpheusなどのVRヘッドセットはいずれも今年中、あるいは来年の早い時期に出荷されそうだ。ゲーム、映画などのタイトルも多数が準備されており、ヘッドセットのシェア争いは激烈になりそうだ。

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VR専門のアクセラレーター、Rothenberg VenturesのRiverなども登場している。VRとその姉妹テクノロジーであるAR(オーグメンテッド・リアリティー)はエンタテインメント分野だけでなく、教育、セラピー、医療などの分野にも革命を起こすだろうと期待されている。

E3カンファレンスでOculusはさらに新しい発表を行うもんとみられる。ともあれ、来年われわれは下の写真のような光景をたびたび目にすることになりそうだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ジョンズ・ホプキンス大学、生体組織検査用にナノメーターサイズのロボットを開発

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ナノメーターサイズのロボットを使って、非侵襲的に体内の組織片を採集する方法が動物実験段階にあるらしい。開発したのはジョンズ・ホプキンス大学のDavid Gracias教授だ。上の写真にあるヒトデ型のロボットを体内に送り込み、そして小さなサンプルを収集する。その組織を使ってさまざまな検査を行うわけだ。

このロボットは体温、pHレベル、あるいは特定の酵素などに反応するようになっている。すなわち、予め設定しておいた条件が満たされる場所に到着すると、このロボットは形を変えて組織の採取を行うのだ。

たとえば特定の温度に反応するようにしたロボット群を結腸に送り込む。ロボットは温度を検知して結腸の位置を認識し、そして形を変えてサンプルを獲得する。

送り込んだロボットのすべてがサンプルを獲得できるわけではない。ただしロボットは数千の単位で送り込み、そのうちの3分の1程度が組織片を取得することで、十分な検査対象が入手できるのだそうだ。

現在、動物実験には成功して、人間の治療に用いるための準備を進めているところなのだとのこと。動作精度を高め、さらに小型化することで、脳や血管など、身体の各所で利用できるようにしたいと考えているそうだ。

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(翻訳:Maeda, H

Holusはデジタル画像を3Dホログラムにする卓上デバイス

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Kickstarterに今朝ローンチされたHolusは、テーブルに置けるサイズのデバイスで、デジタルコンテンツを3Dホログラムにする。バンクーバーのH+ Technologiesの製作するHolusは、キャンペーンが始まってからたった2時間で目標額4万ドルの2倍近くの支援を集めた。

オビ=ワンやレイア姫を召喚するのはまだ気が早いだろう。私たちの思う3Dとは少し違うからだ。このテーブルに置ける四角いプラットフォームの中には、ガラスのピラミッドが備え付けられている。そしてデバイスの下からそれに向けて投影されることで画像が3Dに見えるのだ。3D画像はデバイスの360度、どこからでも見ることができる。

Holusには、Pro版とHome(自宅用)の2つのバージョンがある。Pro版の方がやや大きいが、主な違いは、デバイス専用のアプリ開発のためのSDKライセンスが付いていることだ。

この企業が開発したSDKは、Unity3DやUnrealといったゲームエンジンに対応している。また、Leap Motion (モーションコントロール)やOccipital (3Dスキャン)といったパートナーのプラグインにも対応している。

デバイスは、2016年の第二四半期頃から出荷される予定だ。彼らはこれまで複数のテクノロジー関連のカンファレンスでデバイスの実用バージョンを披露してきた。また、ブリティッシュコロンビア州のドナルド・マクドナルド・ハウスには、部屋全体で体験できる大きいサイズの デバイスを導入し、そこに滞在する子どもたちは、ホログラムでインタラクティブに遊ぶことができる。

Holusは小売価格850ドルで販売される予定だが、今ならKickstarterで早期割引価格で購入することができる。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

赤ん坊の泣き声だけ消せる―Doppler Labsから環境音を自由に操作できる耳栓がKickstarterに登場

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火曜日にDoppler Labsは環境音を自由に操作できるデバイス、Here Active Listening Systemを発表した。

このデバイスは1組の耳栓タイプのガジェットで、スマートフォン・アプリを通じて環境音を完璧にコントロールできる。赤ん坊の泣き声や地下鉄の騒音を聞きたくなければ(他の音を消さずに)、その音の音量を下げることができる。逆にコンサートに行ったとき、後に席にいて「低音の迫力がない」と感じたときには低音だけ増強することもできる。

この製品は2日前に25万ドルを募集目標額としてKickstarterに登場したが、48時間たたないうちにその額を達成してしまった。私はDoppler Labsのファウンダー、Noah Kraftから話を聞き、実際に試してみた。そのもようは上のビデオを見ていただきたい。

〔日本版〕ビデオでは50秒あたりでスマートフォン・アプリで環境音のコントロールをしているところが映る。Hereシステムの専用アプリには「ジェットエンジン」「赤ん坊」「地下鉄」などのプリセットが用意され、特定の環境音の音量をワンタッチで下げることができる。その他環境音のボリュームを全体として上下させたり、イコライザーのように周波数別にマニュアルでフィルターするなどさまざまな利用法が提供される。プレッジは179ドルから。当面アメリカ国内向け。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

IFTTT、HomeKitなどにも対応し、既存のエアコンを「スマート」化するTadoのAC Control

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スマートサーモスタットが世に登場してしばらくとなる。ただし、これまでのプロダクトはセントラルヒーティング(ないしクーリング)の存在を前提とするものだった。セントラル方式のエアコンディショナーは、アメリカでは比較的広く普及している。しかし一から環境を整えるとなると個別の冷暖房ユニットよりははるかに高くつくものだった。

そこで、初期投資を抑えながら、インテリジェントな温度管理を行いたいとして登場してきたのがTadoのSmart AC Controlだ。リモコンで動作するエアコンのほとんどをインテリジェント化することができる。

このTadoのデバイスは、世界に普及するエアコンの85%とつなぐことができる。ウィンドウタイプないしポータブルタイプなど、エアコンの種別は問わない。Smart AC ControlはWiFiおよび赤外線通信に対応している。すなわちスマートフォンを使って、よりインテリジェントにエアコン操作を行うことができるようになるわけだ。

設置すれば、従来のサーモスタット同様に利用することができる。たとえば帰宅前に部屋の温度を調整しておいたり、外出時には自動的にエアコンを切るというようなこともできる。もちろん既存の仕組みの代替としてのみでなく、IFTTTや、AppleのHomeKitにも対応している。さらには温度、湿度、光、音、動きなどを検知するセンサーを搭載し、またBluetooth LEにも対応しているのだ。

このデバイスは、アメリカ国内におけるTadoのお目見えプロダクトとなる。ただし、ヨーロッパではTado Thermostatはかなりの人気プロダクトだ。CEO兼ファウンダーのChristian Deilmann曰く、Tado Thermostatは欧州におけるサーモスタットプロダクトで、ナンバーワンの売上を誇っているのだとのこと。

価格は199ドルで、Tadoのウェブサイトより購入することができる。

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(翻訳:Maeda, H

Midas Touchはたった100ドルでApple Watchを金ピカのEditionにするDIYキット

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金側のApple Watch Editionに1万ドル出す代わりにMidas Touch USBを使ってみてはどうだろう? これは凡庸なステンレススチールモデルに金の電気メッキを施すDIYキットだ。金色のペンキを塗ってごまかすのとは違い、これは本当に24カラットの金を化学的にメッキするプロセスを用いている。現在販売中のキットはステンレス側のApple Watch用だが、Sport向けの新しい処理法も開発されたという。

化学者のEric Knollは、Editionモデルの途方もない値段を聞いてこのキットを思いついたのだという。すでに資金の手当も終わり、まもなく出荷開始できるそうだ。

メッキのプロセスは以下のようなステップからなる。

まずApple Watchを特別な溶剤で洗浄し、油や汚れを除去する。

次にニッケルを溶かした前処液に浸ける。ステンレス側はクロームでコーティングが施されており、クロームはメッキできないため、メッキ可能なニッケルを結合させるのだという。

第3に、実際に金をメッキする。キットに含まれるUSBケーブルを使ってApple Watchに微弱な電圧をかけ、水に金の微粒子を溶かした液体をブラシで塗る。電圧によって金の粒子がステンレスの表面に固着し、金のコーティングが完成する。

残念ながらこの処理はAppleによる保証を無効にするはずなのでご注意。

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プロジェクトをスタートさせてからKickstarterには150人の支援者が集まり、2万ドルの資金を調達できたという。当初はその1回だけの特別企画のつもりだったが、反響が非常によかったので独立のビジネスへと拡張することにした。

ところでこのプロセスによるゴールド化の出来栄えはどうなのだろう? 先週、KnollはニューヨークのAppleストアに自家製ゴールド版を着けて入ってみたそうだ。すると金のApple Watchを見た従業員がVIPコンシェルジュ・サービスに案内したという。ただしマネージャーがKnollの購入履歴をチェックしたときに本物でないことがばれてしまった。 そうではあってもさほど金をかけずに成金に見せかけることができるというのは良いニュースかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

日経発「任天堂の次世代ゲーム機はAndroidベース」を任天堂スポークスマンが完全否定?!

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Androidファンはがっかりかもしれない。任天堂の新しいゲーム機がAndroidベースだというのは誤報であるらしいのだ。任天堂スポークスマンの話としてWSJ.Dが報じている。任天堂がNXと呼ばれるAndroidベースのゲーム機を開発していると報じたのは日本経済新聞社だ。

日経のレポートでは、Androidを採用することで「あらゆるソフト開発者の参入を促すことができ、スマホやタブレットなどさまざまなデバイスに展開が可能になる」としている。これは任天堂の「歴史的大転換」ともいえるものであるとして、任天堂が最近になって(ようやく)モバイルプラットフォームに真剣に対応し始めた証であると述べていた。Androidはここ数年でゲーム環境としても大いに充実してきてもいる。日経新聞の主張では、この流れにのるのは任天堂にとっても適切な判断であるということことだった。ただ、今回の「任天堂スポークスマン」の話を紹介したWSJ.Dの記事により、話は根幹から覆ったこととなる。

「NXというゲーム機にAndroidを搭載しようとしているというような話はありません」と記事には記されている。

「NX」というものについてはまだ情報もほとんどない。しかし間もなく開催されるゲーム業界最大のトレードショーであるElectronic Entertainment Expo(E3)で何かしら明らかになるのだろう。任天堂はこれまでにもE3にて最新のゲームハードウェアを発表してきた歴史をもつ。ちょうどWii Uの新鮮味も薄れてきたところだ。NXについての詳細が明らかになるという段階ではあるまいが、何かしらの情報リリースは期待して良いものと思われる。

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(翻訳:Maeda, H

元任天堂の2人が「4Kデジタル窓」で起業、アトモフがKickstarterでキャンペーン中

都会でのワンルームアパートなどでは窓がなかったり、あったとしても窓を開けたら隣接ビルの壁がせまっていたりと閉塞感でいっぱいになったりすることがある。任天堂でUI開発を担当していた2人が創業したアトモフは、デジタルな壁掛け窓に風景動画を表示して癒してくれるデバイス「Atmoph Window」(アトモフウィンドウ)でこれに応えようとしている。Kickstarterで5月13日から先行予約を開始して、6月1日朝現在は11日を残して目標額10万ドルのところ9万3000ドルまで資金を集めつつある。

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姜京日(かん きょうひ)アトモフCEOはによれば、競合製品としては、日本だとFramed * 2.0、海外ではElectric Objectsがある。ただ、どちらもアートを飾るデジタルディスプレイで、あくまでも風景を表示する「窓」を目指すアトモフのコンセプトとは異なる。アートは空間を広げないが、窓は開放感を生むからだ。

映しだされるのは、アトモフが世界各地で撮影した独自の4K動画。今のところニュージーランドや日本などで80本ほど撮影していて、今後も追加していくそうだ。動画はクラウド経由でダウンロードでき、切り替えはiPhone/Androidアプリから行う。アプリからは動画リストの表示やリモコンモード、地名や場所に関する情報などが見られる。

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「窓」というコンセプトなので、今後はライブストリームも行う。たとえば、人が行き交うロンドンの雑踏だとか、京都の静寂の禅寺に驟雨が降る風景、ニュージーランドの芝生をウロウロする羊だとか、そうしたものを映し出す配信スポットを追加していく。こうやって風景を映すことで旅行など新たなビジネスへつながる可能性がある、ということもアトモフでは考えているようだ。

また、面白いのはアトモフには近接センサーが搭載してあって、天気や時刻、カレンダー表示にも対応すること。手をかざせば、すぐに必要な情報が表示される。一方で、写真やPDF、Webページを表示するようなことは今後もせず、「便利な表示デバイス」にしてしまって「窓」というコンセプトが壊れることはやらないそうだ。この辺りはアトモフ内で議論を続けていて、例えば窓の向こうがイギリスの図書館の中、というように別の空間と繋がるのは「あり」の範囲かもと議論しているという。Kickstarterでキャンペーン開始してすぐに支援者から独自アップロード機能へのリクエストがあったのを受けて、所有者自身がアップした動画についてのみアトモフで表示可能にするよう方針変更したそうだ。

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アトモフの筐体設計と基板設計は終わっていて、量産前のプロトタイプとしては完成している。現在は製造と組み立てのために工場などの業者を関西中心にまわっている段階だ。パートナー選定が終わって、6月にKickstererキャンペーンが終了後したら、7月から量産体制に入る。

アトモフのKicksterer価格は以下となる。27インチディスプレイ(1920×1080ピクセル)モデルのリテール価格は699ドルだが、Kickstarterでの通常価格は549ドル、スーパーアーリーバードが399ドルで100台、アーリーバードが499ドルで250台となっている。399ドルは既に売り切れとのこと。

製品が売れている地域は、国内が半分、海外が半分。海外では主にアメリカ、ドイツ、イギリス、イタリア、カナダ、中国、パキスタンなどから買われているという。数台セットで施設やお店、カフェなどが買っていくという。

縦位置の4K動画というのは世の中になく、自分たちでコンテンツ作りをする必要があった。撮影は早朝から夜中まで車で回りベストショットを探し求めた。状景の音も同時にマイクで収録している。実際の撮影ではトラブルもあったそう。1週間のニュージーランドでの撮影時、誰もいない荒野でレンタカーのタイヤがパンクし、携帯の電波もなく、もう終わったかと泣きたくなったことがあったという。なんとか通行人に助けられ、スペアタイヤで車工場を探し、修理に2日かかったとか。

姜京日アトモフCEOは、青山学院大学で機械工学、南カリフォルニア大学でコンピュータサイエンス修士卒業。小さなWeb制作会社をした後、NHN JapanでUI開発を4年、任天堂でゲーム機のUI、ネットワークサービス、各種Webサービスの開発をしていた。

創業のきっかけは、10年前に留学した米国の小さな部屋にいたときに、窓の目前がビルで、窓を開けるとビルの壁がすぐそこに見える状態だったこと。なんとかしたいと思ったのが、ずっと頭にあったという。また、趣味でeMaginのZ800、Oculusなどのヘッドマウントディスプレイを色々試しているときに、ゲーム終了後に電源を切るとまた閉塞感のある現実に戻ってしまうことに気がついた。これを窓型ディスプレイで解決できないかと考えたそうだ。

任天堂での同僚が共同創業者の中野恭兵氏だ。任天堂の入社面接で会ってから退職するまで同じUI開発チームのリーダーで、Yahoo、ミクシィでの経験もあり、一緒に働いていて得るものが大きかったという。アトモフの初期プロトタイプを見せ、開発を一緒にやってもらえないかと誘ってみたところコミットしたいとの回答を得たという。現在、中野氏はアトモフでソフトウェア統括を主に担っている。

これからの展望として姜京日アトモフCEOは、「製造が成功し、皆さんに来年3月に届けることを最優先します。その後もっと大きな窓や、世界のカメラマンによるマーケットプレイスのようなものも構築したいと考えています」と述べている。

日本発スタートアップであるアトモフがデジタルな壁掛け窓としての市場をどこまで開拓できるのか注目したい。

Hiroki Takeuchi / POYNTER CEO Ph.D

Android Mの開発者プレビューを動かしてみた(ビデオ)

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Android Mはまだ開発の初期段階にある。しかしGoogleは、テストデバイスで確認するためのデベロッパー・プレビューを公開した。さっそくNexus 5に搭載して新機能などの確認を行なってみた(上のビデオをご覧ください)。当然ながら作りこみが不十分なところもあるものの、新機能の様子などを体感することができるだろう。

アプリケーションのドロワーやボリューム調節機能などの細かな変更点も、実際に使い勝手的には大きな改善と言えそうな感じだ。アプリケーションを名前で検索したり、あるいはアルファベット順に並べて探すことができるのは、大量のアプリケーションをインストールしている人にはとても便利な機能だろう。ボリューム調節では通知音やアラーム音などを簡単に設定できるようになっている。

新OSには「Google Now on Tap」という機能も搭載される。但し、現状のプレビュー版では、その実際の動作はまだほとんど確認できない状況だ。しかしどのようなタイミングでどういった機能が実行されるのかということを確認することはできる。

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(翻訳:Maeda, H