ボルボのスポーティな自動運転電動トラック「Vera」がスウェーデンで運行へ

Volvo(ボルボ)の子会社が開発する自動運転電気トラックのVera(ヴェラ)は、人々が予測するような姿ではない。その見た目は地面を這うスポーツカーのようで、座席がないことが強調されている。しかしこの見た目の本当の理由は、車両が完全に自動運転されるからであり、スウェーデンのGothenburg港にて近日運行を開始するためにあつらえられているのだ。

Veraの最初の仕事は、物流センターから港のターミナルへと、船に積み込まれるトレーラーに積載された商品を配送することだ。今回の電気自動車による商用利用は、物流会社のDFDSと提携して実施される。

Veraの利用は、世界中の物流センターから配送先へと商品を輸送する巨大な接続システムを1つに取りまとめる。これらは自律的に動作するが、コントロールタワーのオペレータによって監視され、また最高時速も時速24マイル(約39km)に抑えられている。

これらは現在は基本的に重厚なトラックに過ぎないが、もし成功すれば世界中の港湾施設にて同様のサービスを提供することで、多くの潜在的なビジネスを生むだろう。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

テスラ車両に「Fallout Shelter」が登場へ

Tesla(テスラ)車両のゲームオプションの一環として、Bethesda Softworks(ベセスダ・ソフトワークス)にてディレクターを務めるTodd Howard氏は、同社の「Fallout Shelter」がTeslaのディスプレイに登場すると発表した。

イーロン・マスク氏はFalloutシリーズの大ファンで、ゲームカンファレンスのE3のインタビューにて「Fallout 3はやり尽くした」と語っている。テスラは今年、ドライバーと同乗者がダッシュボードのディスプレイにて遊べるゲームのリストに「2048」とAtari(アタリ)の「Super Breakout(ブロック崩し)」を追加すると発表した。

テスラは昨年8月、ソフトウェアアップデートをつうじてアタリのゲームやアプリやサービスに追加した。当時の初期ゲームタイトルは、「Missile Command」「Asteroids」「Lunar Lander」「Centipede」だった。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

テスラの車載ディスプレイがYouTube対応

Tesla(テスラ)は、同社の車載タッチスクリーン式インフォテインメントシステムに次々とソフトウェアを追加している(中には多くの人が頭をかきむしるものもある)。米国時間6月13日にロサンゼルスのE3イベントで行われたスペシャルQ&Aセッションで、テスラCEOのElon Musk(イーロン・マスク)氏は、近いうちにTeslaの車載ディスプレイがYouTubeを正式サポートすることを明らかにした。

テスラのCEOが同社の車にYouTubeがやってくることを予告したのはこれが初めてではない。マスク氏は昨年8月にTwitterでファンからの質問に答えて、車載ソフトウェアのバージョン10でサードパーティー製ビデオストリーミングに対応すると発言した。同社は昨年車載ソフトウェアのバージョン9を公開した。

マスク氏は今日のE3イベントで具体的にYouTubeの名前を挙げた。ほかにもBethesdaのFallout 3が同社のインフォテインメントシステムにやってくることを公表し、AndroidゲームのBeach Buggy RacerがTesla Model 3のディスプレイで動いているデモビデオを紹介した。

最近のポッドキャストでマスク氏は、アプリやゲームのサードパーティー開発者向けにプラットフォームを開放することを検討すると語った。これまで同社は、独自のアプリや「イースターエッグ」を車載ディスプレイに載せてきたが、本格的なプラットフォームとして公開するのは、ずっと積極的なやり方だ。

車の中にストリーミングビデオのような注意を引くアプリを載せることは明らかに直感に反することだが、少々テスラを擁護して言うなら実際には多くのドライバーがスマートフォンをカーナビとして使っており、その気になればいつでもYouTubeを見ることができる。マスク氏の気持ちはテスラ車が完全自動運転になる日に飛んでいるのかもしれない。つい最近も、今後数年のうちにそうなるだろうと発言していた。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

空飛ぶタクシー「Uber Air」は空港との往復にも利用

空港との往復はUberの利用場面の中でも大きな割合を占めている。正確な数字は公表されていないが、Uber Elevateのインフラストラクチャー事業開発責任者であるChad Cashin氏はTechCrunchに取材に対して、UberがSignature Flight Support社と共同で電動垂直離着陸機の着陸場所を空港に確保する準備をしているのは、それが理由だと語った。

Signature Flight Supoortは、民間航空ターミナルのネットワークを運営するほか、プライベートジェット向けのサービスも提供している。Uberは、Signatureと提携することで、サンフランシスコ、ロサンゼルス、ダラス・フォートワースなどの巨大空港をはじめ、世界中の何百という空港への参入が容易になるとコメントしている。

「SignatureがUberにとって重要なのは、従来のUber利用の中で空港での発着が非常に多いことはもちろん、空港に関わる交通量が非常に多いからだ」とCashin氏は言った。「空港往復の需要は今後も変わらないので、それに答えるためにも世界200カ国以上のヘリポートを持つSignatureのインフラストラクチャーは重要だ」。

Signatureは効率を重視している。同社のフライトサポート最高責任者であるShawn Hall氏は、これを最大の提供価値だと本誌に語った。

「ジェット機などプライベートに飛行機を利用する最大の価値は効率だ」とHall氏は語る。重要なのは贅沢な体験ではなく、効率だ。それをものがたるように、われわれの顧客は離陸の数分前に現れることが多い」。

Uber CopterはSignatureとの提携によって、ヘリポートからJFK空港まで乗客を運ぶことができる。Uber Airが2023年に、ロサンゼルス、ダラス・フォートワース、メルボルンの3都市でサービスを展開するときには、それぞれの都市で空港以外に5~7箇所のヘリポートを確保する計画だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

シェアリング電動スクーターのBirdが同業Scootを買収

Birdは電動スクーターとモペットのスタートアップScootを買収する。2社が買収について協議しているとしたTechCrunchの最近の報道を認めた。

「ScootをBirdエコシステムに迎え入れることに興奮している。車での移動をマイクロモビリティに代えるというミッションをさらに展開するためにScootのチームとともに働くことを楽しみにしている」とBirdの創業者でCEOのTravis VanderZanden(トラビス・バンダーザンデン)氏は発表文で述べた。「手を携えることで、我々はライダーの日々の暮らしやサービスを展開する地域社会にさらに影響を及ぼすことができる」。

買収に先立ち、Scootは4700万ドルの資金調達で企業価値は約7100万ドルとされた。Scootは2011年に電動モペットで事業を開始し、以来電動の自転車とスクーターも展開してきた。

BirdとScootは買収条件を明らかにしていないが、WSJは買収額は約2500万ドルで、現金と株式で支払われると報道している。

「ユーザーがスマホでアクセスする最初の電動の乗り物のサービスを立ち上げて以来、我々は『皆に電動の乗り物を』というミッションを追求してきた。そしてシェアする電動モビリティは市民にとって便利で楽しく、手頃な交通手段だということを地域社会に示してきた」と、Scootの創業者で会長のMichael Keating氏は発表文で語った。「Birdと一緒になることによってミッションに変更はないが、そのスケールや提供する乗り物はライダーと地域社会にとってさらに良いものになる」。

この買収は、Birdがようやくサンフランシスコでシェアリングの電動スクーターを展開することを意味する。加えて、月極めのレンタルサービスを提供することにもなる。Scootは新オーナーのもとでサービスを続けるために別の承認を得ることになる、とThe Informationは報道している。

この点について、サンフランシスコ市交通局から返事があり次第アップデートする。

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(翻訳:Mizoguchi)

28億円調達でライダーシーンに登場した新しいアプローチ

ライダー(Lidar)は、多くの自動運転車やロボットシステムを構成する重要な部品だが、その技術も急速に進化している。Sense Photonicsという名の新しい会社が、米国時間6月11日に沈黙を破って、2600万ドル(約28億円)のラウンドAとともに登場した。とても広い視野と(文字通り)柔軟な設置を可能とするまったく新しいアプローチがその売りだ。

まだプロトタイプ段階ではあるが、8桁(数千万ドル)の投資額を引きつけるだけの魅力は確かに持っている。Sense Photonicsのライダーは、一見従来のものとは劇的に違っているもののようには見えない。だがその違いは裏側に隠れているものだけではない。

Velodyneのような初期のポピュラーなライダーシステムは、赤外線レーザーパルスを放射し検出する回転モジュールを使用して、光の往復時間を測定することによって周囲を検出していた。その後のモデルでは、例えばDLPタイプのミラーやメタマテリアルベースのビームステアリングといった、あまり機械的ではないもので回転ユニットが置き換えられている。

関連記事:いまさら聞けないライダーLidar)入門

これらのシステムはみな、光のビームや、柱、あるいはスポットを、風景に対してある決まった手順で順次照射していく「スキャン」システムである。しかし、風景全体を一度に大きな照射(フラッシュ)で照らし出す「フラッシュ」ライダーを、なんとか実装できた企業はごくわずかだった。

それこそがSenseの開発したもので、彼らは既存のシステムの通常の欠点、すなわち限られた解像度と範囲の問題を回避できたと主張している。それだけでなく、レーザーを放射する部品(エミッター)と、パルスを計測するセンサーを分離することによって、Senseのライダーは車全体を再設計することなく、設置することが簡単になる。

私は、レーザーシステムのベテランエンジニアでありCEO兼共同創業者であるスコット・バロウズ(Scott Burroughs)氏に、何がSenseのライダーを他の競合相手のものとは違うものにしているのかを尋ねた。

「まずレーザーエミッターですね」と彼は語った「私たちは、よりよい熱効率と目に対する安全性を達成するために分散された、文字通り莫大な数のレーザー素子で構成された装置を作る、秘密のレシピを持っています」。

これらのの小さなレーザー素子たちは、柔軟な裏地の上に貼り付けることができる。つまりレーザー素子の集まりを湾曲させることができるということであり、これによって大幅に視野が拡大する。通常のライダーユニット(360度のものを除く)は、おおよそ水平方向に120度の視野を持っていることが多い、これは水平面に置かれたセンサーとエミッターから確実に取得できるものがその範囲のものだからだ。そしておそらく垂直方向には50から60度の視野角度を持っているだろう。

「私たちは、前例がないと思われる、垂直方向に90度そして水平方向に180度の視野を得ることが可能です」とバロウズ氏は誇らしげに語った。「そしてそれが、これまで話をもちかけた自動車メーカーたちが、とても興奮している点です」。

ここで説明しておく価値があるのは、ライダーシステムは2種類のものに分かれ始めているということだ。1つは前方に向いた長距離用ライダー(LuminarやLumotiveによるものなど)で、200m前方の路上の障害物や人物を検出する。またもう1つは、より短距離で幅広い視野を持つライダーで、より近接した状況認識のために用いられる。例えばバックする車の後ろにいる犬や、数m先の駐車スペースから出てきた車などを検出する。Senseのデバイスは、この2番目のユースケースに非常に適しているのだ。

これらは単なるプロトタイプ装置だが、きちんと機能しており、単なる概念モデル以上のものである

彼らが提供する2番目の興味深いイノベーションがセンサーだ。これは通常はライダー装置の一部に組み込まれているものだが、このシステムではエミッターとは完全に切り離して設置することが可能な、少しばかり特殊なカメラなのである。つまり、エミッターはヘッドライトのようなカーブした部品に統合することが可能になり、一方小さな検出装置たちを既に従来カメラが設置されていたようなサイドミラーやバンパーなどの上に置くことができるのだ。

カメラのようなアーキテクチャは、設置に際して本当に便利なものとなる。また、システムが周囲の画像を再構築する方法にも根本的な影響を与えるのだ。彼らが使用するセンサーは普通のRGBカメラにとても近いものなので、前者からの画像は後者の画像に非常に簡単にマッチさせることができる。

ライダーの深度データと、従来のカメラ画像が、すぐにピクセル単位で対応付けられる

従来のほとんどのライダーは3Dの点群を出力する。これは、ビームが異なる範囲に対して発見した何百万もの点の集合である。これは、従来のカメラとは非常に異なる「画像」の形式であり、点群の深さと形状を2DのRGB画像に変換したり比較するためには、ある程度の作業が必要である。Senseの装置は、2Dの深度マップをネイティブに出力するだけでなく、そのデータを対になるカメラと同期させることができるので、可視光画像をピクセルごとに深度マップに一致させることができる。このことは計算時間を節約し、よって遅延を減らすことになるが、これは自律型プラットフォームにとっては良いことなのだ。

Sense Photonicsの装置は、ここに見られるような点群を出力することもできる

Senseのシステムの利点は明白だが、もちろん現段階ではまだ最初の装置を製品化することに取り組んでいるところだ。その目標に向けて、プレスリリースにもあるように「Acadia WoodsとCongruent Venturesが主導し、Prelude Ventures、Samsung Ventures、Shell Venturesを含む他の多くの投資家たちが参加した」ラウンドAで、2600万ドルの資金調達が行われたのだ。

現金が手元にあることは良いことだ。だが同社はまた、Infineonやその他の企業たち(その中には名前は明かされていないがティア1の自動車会社も含まれていて、明らかに最初のSense Photonics製品の開発に協力していることだろう)と提携も行っている。詳細に関しては、内容がより確定する今年後半を待たなければならないだろう。実際の製品生産はその数カ月後に始まることになる。まだ明確なタイムラインはわかっていないが、こうしたこと全てが今年中に行われることが期待されている。

バロウズ氏はプレスリリースで、「私たちのチームとテクノロジーに対する、投資家の皆さまからの信頼の厚さを、高く評価しています」と語っている。「私たちに寄せられた要求は、水面下で活動していた間でさえ、並外れて大きなものでした」。

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(翻訳:sako)

今アメリカ全国でテスト走行している自動運転車は1400台あまりで80社以上の企業が関与

今日(米国時間6/11)ワシントン,D.C.で行われたUber Elevate Summitで、米運輸省長官Elaine Chao氏が、アメリカの路上で現在行われている自動運転車のテストに関する数字をいくつかシェアした。それによると、現在テスト中の自動運転車やトラックなどの車両の総台数は1400台あまりで、その企業数は80社以上、D.C.を含めて37の州でテストは行われている。

これにより現在アメリカでテストされ開発されている自動運転車の全体的な概要と規模が分かる。関連して、公道で自動運転車のテストを開始した最初の州のひとつであるカリフォルニアでは、現在62社がテストの実行を登録している。上でChao長官が挙げた80社あまりに対して62社だから、相当な数だ。

Chao長官はドローンの数字も挙げたが、それによると、現在アメリカで登録されているドローンの機数は159万機あまりであり、内37万2000以上が商用として登録されている。さらにそのうち13万6000機は、登録者が商用のドローンオペレーターであり、Chao長官はこれに関し、アメリカに新しい職種が生まれた、と言った。

スピーチの後半で長官が強調したのは、現在彼女が統轄している運輸省とその執行部は、「テクノロジーに関して中立的で命令や支配をしない」ことだ。また同省は、「勝者と敗者を決めるような行政はしない」。今回D.C.に集まったオーディエンスはほとんど民間部門の人たちだから、彼女の言葉を聞いて喜んだことだろう。

Chao長官の下で米運輸省が導入し、つねに改良に努めているガイドラインやルール、そして各種事業はもっぱら業界寄りであり、業界にとっての障害物を取り除くという姿勢だ。その姿勢は、自動運転技術やドローンの運用、そして宇宙船の打ち上げ能力への商用アクセスにも及んでいる。しかし最近Chao長官は、彼女のそのような姿勢がもたらす利害の衝突の可能性に関して批判されている。

画像クレジット: Ford

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Uberが空飛ぶタクシー離発着施設スカイポートのデザインを公開

Uberの建築とエンジニアリングのパートナーが、スカイポートの新デザインをいくつか公開した。説明しておくと、スカイポートは人々が「Uber Air」の車両に乗り降りする場所だ。

今日開かれた会議Uber Elevateで8社が16のスカイポートの新デザインを発表した。下に、各社の代表コンセプトを紹介する。もしかすると、こうしたスカイポートがどこにできるのだろう、と考えている人もいるかもしれない。この点について、Uberは駐車場や未活用の構造物の上にスカイポートを設置するために不動産デベロッパーや行政と協力することを想定している。

「Uber Airのサービス開始は数年先に迫っていて、スカイポート・モビリティ・ハブのコンセプトのこのコレクションでは、我々がサービスを展開するコミュニティで必要とされるインフラのための現実的で持続可能なビジョンが示されている」とUber Elevateでデザイン部門トップを務めるJohn Badalamenti氏は発表文で述べている。「これらのデザインは、Uber Poolのような陸上の輸送と屋上のeVTOL機体のシームレスなトランジットを演出し、目的のシナジーを具現化している。まだ存在していない世界を想像し、現実のものにする責任が建築には伴う。だからこそ今年は、ロサンゼルス、ダラス、メルボルンの都市景観にいかにスカイポート・ハブを取り込むかを描くために革新的な建築会社を会議に招待した」。

Pickard Chilton and Arup’s retrofit Sky Loft design in Melbourne

上の写真にある「Sky Loft」は広さが3700平方メートルあり、離発着パッド、ラウンジ、JUMPの自転車とスクーター用の駐車場、小売店舗を有する。オーストラリア・メルボルンに設置することを想定してデザインされている。

優雅で高パフォーマンスの建物となっている一方で、Sky Loftのデザインは注目せずにはいられないもので、シームレスなユーザー体験を演出する、とPickard Chiltonの社長Jon Pickard氏は説明している。「デザインはセンシティブかつ意味合いを尊重している一方で、Sky Loftそのものは地球の限られた資源を大事に使っている。メルボルンにおける都市内交通のための現実的なビジョンであるSky Loftをつくるために、UberそしてArupと協業するのは刺激的だ」と述べている。

Corgan’s new concept called CONNECT | EVOLVED in Dallas

テキサス州ダラスに設置するスカイポートとしてCorganがデザインしたこのコンセプトでは、レストランや食品雑貨店、スポーツ用のコート、コワーキングスペースを有している。このデザインにはまた自転車やスクーターのシェアリングサービスのためのスペースも設けられている。

「可能性を優先するという点で、Corganはこの新出のサービスが広く受け入れられるためには連結性についての従来の考え方を発展させる必要があると考えた」とCorgan社長のJohn Trupiano氏は述べている「既存のインフラをシームレスに統合し、環境への影響を考慮したスケール展開できる我々のデザインは、幅のある予算やロケーションに合わせてカスタマイズできるパーツキットで構成されている。そして人気のアメニティを加え、空のモビリティのライフスタイルと連結性を生み出している」。

Mithun’s new SkyPark concept

ロサンゼルス向けのスカイポートでは、Mithunが回転盤式駐車場、そして自転車やスクーターのためのスペースを有したデザインを描いた。「SkyPark」は2エーカー以上の公共の公園スペースがあるなど、より地域社会に根ざしたものとなっている。

「Uber SkyParkは都市交通の体験を向上させ、個人や近所、コミュニティレベルで生活を豊かなものにする」とMithunのパートナーJason Steiner氏は語っている。「eVTOLの機能を上階にもってくることで、『Greenlight Hub』や電動自転車、そして電動スクーターのメンテナンス、充電スペース、景観を損なうことがない新しい都市型駐車場が地上レベルでつくられる。公園と木々が騒音を吸収して汚染を取り除き、ヒートアイランド現象を和らげ、その一方でコミュニティに賑やかなレクリエーションスペースや社交場を提供する」。

The Volary is a new concept in Dallas by Humphreys & Partners Architects

Humphreys & Partners Architectsは、空間に広がっているように見えるスカイポートをダラス用としてデザインした。9500平方メートル超の敷地にeVTOLやマイクロモビリティ、小売店を配置している。

「オンデマンドの空のライドシェアターミナルのデザインにおいて、我々のアプローチは、余計なものはない方がいいというものだ」とHumphrey & Partners社CIOのWalter Hughes氏は説明している。「この考え方により、乗客にとってかなり直観的な体験となり、また建築や運営がシンプルに行える構造になった。その一方でUberのブランドアイデンティティを増強するものにもなっている。デザインした『Volary』には新たなテクノロジーが活用され、環境に負荷をかけない持続可能な建物となるよう自然でオーガニックな素材でつくられている」。

The Beck Group’s retrofit concept Dallas Skyport

既存の7階建ての駐車場の屋上につくられているこのスカイポートは、離陸、着陸、そして自転車やスクーター、電動の乗り物のためのスペースという基本的な要素にフォーカスしている。

「『Factory Blue』で建築部品の製造を手がけているデザイン・建設会社として、既存の駐車場の建物にいかに手を加えるかという難題に挑むという、我々はユニークな立ち位置にいる」と Beck Groupの共同経営者Timothy Shippey氏は語っている。「ダラスのスカイポートのデザインとモジュール部品の製造は、Uberの革新的なビジョンや予算にそぐうコンセプトだ」。

Uberの全ての乗り物をつなげるこのコンセプトでは、eVTOL、自転車、スクーターのためのスペース備えている。

BOKA Powell ArchitectsがイメージしたUberスカイポート・モビリティ・ハブは、空の旅の再イメージ過程に流動性や透明性を取り込むことで革新的な体験ができる社会を世に知らせている、とBOKA Powellmの社長、R. Andrew Bennett氏は述べている。「全Uberブランドの統合は、最初と最後の移動が、都市交通に革命を起こすUber Airにとって主要なサポート要素であることを示している。モビリティ・ハブは単なるものではなく、ダイナミックなエネルギーの場所であり、大事な場所にすぐにアクセスするためのフライトの精神と自由を備えた統合された連結性を有する場所だ」と語っている。

イメージクレジット:Uber Elevate

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(翻訳:Mizoguchi)

テスラは潜水車を設計していた──その企画はまだ生きている

Tesla(テスラ)は今年、電動ピックアップに人びとの関心を集めたいようであり、Model Yとクラス8のトレーラートラックの生産を軌道に乗せようとしている。

でもそんなことよりも人びとが気にしているのは、どこかで埃(ほこり)をかぶっているらしい同社の潜水艦車の設計だ。

テスラのCEOイーロン・マスク(Elon Musk)氏は米国時間6月11日、カリフォルニア州マウンテンビューで行われた同社の今年の株主総会で、質問に答えてその電動潜水車に言及した。その株主は、テスラが水中車の製造を検討したことがあるか、と尋ねた。それは、ふつうに路上を走るけれども水中ないし水面下にも行ける車のことだ。

確かに設計は存在していた。それは、007の映画「私を愛したスパイ」に登場したLotus Esprit(ロータス・エスプリ、上図)からヒントを得た潜水車だ。

マスク氏は「最高にクールだと思ったんだ」と言い、映画の車は自分が持っている、と付け加えた。

彼によると、実用バージョンを作ることは技術的には可能だが、「その市場はすごく小さいだろうね、小さいけど熱狂的な市場だろうな」という。

そんな車を作ることはあくまでも余技だ、とマスク氏は言うが、しかしそれと同時に廃案にする気もないのは、今後何らかのイベントで使われる機会があるかもしれない、と思っているからだ。

画像クレジット: Flickr/CC Henry Burrows

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Uber曰く、空飛ぶタクシーは車を所有するより安くなる

Uberは「Uber Air」に大きな夢を抱いている。2023年に提供したいと考えている同社の空飛ぶタクシーサービスだ。第3回Uber Elevate年次カンファレンスで運営責任者のエリック・アリソン(Eric Allison)氏は、Uber Airが自家用車よりも安くなると予想していることを話した。もちろんすぐにではないが、Uberが完全電化の無人シェアードヘリコプターを展開した暁には、車を運転するより経済的になるはずだとアリソン氏は言った。

「私たちのビジョンでは、日常的に空を飛ぶことが自家用車を運転するよりも経済的に合理性だ」

サービスを開始した時点で、Uber Airはヘリコプターに乗るよりも安くなる。これは先週UberがUber Airの第一フェーズとして高価な「Uber Copter」サービスを発表したことを踏まえると、意味のある比較だ。近い将来、UberはUber Airのコストが「Uber X」や「Uber Pool」と同じくらいになると予測している。長期的に、少なくとも5年以上先には、Uber Airは車を所有するよりも経済的になる、とアリソン氏は語った。

もちろんこれはUberの考えるAirのベストケースシナリオだ。Uber Airが現実になるためには、連邦航空局(FAA)および電動垂直離着陸機を着陸させたい都市の認可を取得し、不動産デベロッパーの協力を取り付け、顧客の信頼を獲得するなど必要なことが山ほどある。すべてがUberの計画通りに進めば、来年サービスのテストを開始して2023年に一般提供される。

画像クレジット:TechCrunch/MRD

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

自動運転車にアップグレードできない化石燃料車を買うことは経済的狂気とイーロン・マスクは主張

火曜日(米国時間6/11)に行われたTesla(テスラ)の今年の株主総会で、CEOのイーロン・マスク氏(Elon Musk)は従来の化石燃料車を歯に衣を着せずこき下ろした。彼は、電動車でない全自動運転対応車を買うことは「経済的に正気じゃない」と言った。その主張は、テスラがこれから売ろうとしている車の擁護でもある。

マスクは前にも、2016年10月以降に生産されたテスラ車はすべて、そのままで完全な自動運転車になれる、今年の自動運転車用車載コンピューター以前のものはコンピューターを交換するだけだ、と言っている。そのコンピューターは、これまでのNvidiaのチップに代わって登場したテスラ製のチップだ。

彼はまた数か月前にも、来年は100万台のロボタクシーが公道を走っている、と主張した。2016年10月から今日までに売れたテスラ車、Model X、Model S、Model 3がすべて含まれるならそれは不可能な台数ではない、と彼は言った。

自動運転に関するテスラの進捗に関してマスク氏は、年末までには運転者の監視を要する自動運転車、自宅のガレージから職場まで介入を要しない車を発売できる、と言った。そして来年の目標は、監視の要らない自動運転車、さらにその後は規制当局との協力を前提として、運転席に人間がいない完全自動車を発売できるという。

マスク氏は、漫画のような比喩でこの話を締めくくった。いまどき、今後自動運転車に換えることのできない車、しかも従来的な化石燃料車を買うことは、「馬に乗って折りたたみ式携帯電話を使ってる」ようなものだ、と。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

当日朝11時に雨予報ならタクシー料金最大4000円割引、東京と大阪でDiDi天気割が開始

大阪からエリアを拡大し、現在は東京都内、京都市周辺、神戸市周辺(兵庫県南東部)でタクシー配車サービスを展開しているDiDiモビリティジャパンは6月11日から、最大4000円割引となる「雨の日キャンペーン」を実施している。

東京と大阪の営業エリアに限られるが、同社の公式Twitterアカウント(@DidiJapan) | Twitter)から配信されるクーポンを先着100名にプレゼントするというもの。雨かどうかの判断は、気象庁が午前11時に発表する天気予報が基準となる。キャンペーンの終了期間は決まっていない。なお、取得したクーポンは、京都・神戸エリアなどほかのエリアでも使える。

なお、ほかのクーポンとは併用できない。複数のクーポンを所持している場合は、割引額が高いほう、同額であれば有効期限が近いほうが自動適用される。クーポンは1人1枚までの制限があり、使用期限は取得後1週間。

当日11時の時点の天気予報が雨の場合は、500円のクーポンコードがTwitterに投稿されるので、このコードをDiDiのアプリに入力することで取得が完了する。なお、前日も当日も連続して雨の場合はクーポンの金額が倍増され1000円になる、3日連続なら2000円、4日連続なら4000円だ。

一方、雨の日が連続しない場合は、雨晴雨曇や雨曇曇雨では500円、500円、雨晴雨雨なら500円、500円、1000円、雨雨晴雨なら500円、1000円、500円のクーポンコードが雨予報の日に投稿される。なお取得できるクーポンは1人1枚なので、雨の日になったら速攻で500円クーポンを獲りに行くか、週間天気予報を調べて雨が4日間続きそうな期間を狙って4日目に4000円割引クーポンを獲得するか悩ましいところだ。

DiDIでは現在、東京エリアで迎車料金が無料のキャンペーンを実施中だ。

関西では、大阪(土曜のみ)、京都(土日のみ)、神戸(金土のみ)の各エリアで初乗り料金無料のキャンペーンを実施中で、社用でも私用でもDiDi対応のタクシーは使いやすくなっている。

配車をキャンセルする際のUIがわかりにくいのが難点。「本当にキャンセルしますか?」の2者択一なので、「はい」「いいえ」、もしくは「OK」「キャンセル」すべきだ

インターフェースに若干難があるものの、ソフトバンクグループの強みを生かした還元攻勢で東京でもシェアを高めていきそうだ。

空飛ぶタクシーUber Airの米国外初の展開都市は豪メルボルンに

Uberが空飛ぶタクシーUber Airを発表したとき、米国外での最初のサービス展開都市はドバイを意図していた。しかし昨年状況は変わり、関心のある都市を対象に、空飛ぶタクシーサービスの明らかな需要とその都市の環境条件、行政のサポートに基づく公開選定とした。

今日開かれた会議Uber Elevateで、UberはUber Airをテストする最初の米国外の都市はオーストラリアのメルボルンと発表した。すでに設計部門はスカイポートのデザインを描いている。

「オーストラリア政府はライドシェアや未来の交通テクノロジーに前向きな姿勢を見せてきた」とUberオーストラリアのゼネラルマネジャーであるSusan Anderson氏は発表文で述べている。「メルボルンはユニークな人口動態的要因、地理的要因、そしてイノベーションとテクノロジーのカルチャーを抱え、Uber Airにとってパーフェクトな第3の展開都市となるだろう。他のオーストラリア国内の都市がこれに続く見込みだ」。

メルボルンに加え、Uberはテキサス州ダラス=フォート・ワースとロサンゼルスで2023年にUber Airの運用を開始する計画だ。

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(翻訳:Mizoguchi)

アウディが量産型EVのE-Tron SUVをリコール、バッテリー発火の恐れ

Audi(アウディ)は米国時間6月10日、バッテリー発火の恐れがあるとして、米国で電気自動車(EV)のE-Tron SUVを自主回収すると発表した。Audiの広報はBloombergに対し、これまでに販売された1644台で発火は報告されていない、と語った。発表にると、ワイヤーハーネスを通じて湿気が電池の中にしみ込むことがわかったとのことだ。これが原因の電池故障が世界で5件報告されている。

E-Tronはアウディ初の大量生産EVだ。ちょうどいま世界中のマーケットで発売されているところで、米国ではこれまでに540台が売れた。

私は昨年E-Tronに試乗したが、自信に満ちた車という印象を受けた。Tesla(テスラ)車ほど速くないが、Audi独自の快適性と、加速性が十分にあるパワートレインを備えている。ただし航続距離は200マイルで、主な競合相手となるテスラのModel Xには及ばない。

リコール対象車のオーナーには補償金800ドルが支払われ、車をショップに預けている間の代車も提供される。

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(翻訳:Mizoguchi)

ナビアプリのWazeにGoogle アシスタントが統合

Google(グーグル)がWazeを2013年に買収して以来、WazeとGoogle マップの機能がお互いに行き来するようになった。そして米国時間6月10日、WazeにGoogleアシスタントが統合されるアップグレードが発表された。これにより、アプリからスマートボイスアシスタントが利用できるようになる。

WazeアプリのGoogleアシスタントは、音楽やポッドキャストのコントロールといった通常のアシスタント機能を提供する。またそれだけでなく、交通状況をレポートしたり、目的地までの道順にて有料道路を通らないようにしたりといった、Waze特有の機能にもアクセスできる。

グーグルは車載ソフトウェアのAndroid Autoへと、Googleアシスタントのサポートを積極的に展開しており、今年初めには競合相手となるApple(アップル)のCarPlayのGoogleマップにも導入された。WazeにてGoogle アシスタントがネイティブに動作するメリットは多く、特に運転中にはその機能が役立つことだろう。

依然としてWazeはドライバーから最も人気があり、私が遭遇する多くのUberやLyftのドライバーは、Google マップを含む競合製品への優位性をいまだに信じている。

Googleアシスタントは本日から米国にて、Androidスマートフォンへと英語版がロールアウトされる。そして、少しずつその範囲が拡大されることだろう。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

アップルが自動運転スタートアップ「Drive.ai」の買収や人材獲得模索の報道

The Informationの報道によれば、Apple(アップル)はシリコンバレーの自動運転関連のスタートアップこと、Drive.aiの買収を模索している可能性がある。報道によれば、買収交渉は進行しており、また最終的なゴールはDrive.aiの人材、特に自動運転技術のエンジニアをアップルに移籍させることにあるという。

Drive.aiはスタンフォード大学のAI labの精鋭の卒業生によって、2016年に創立された。当初は自動運転システムだけでなく、自動運転者がドライバーや歩行者とより統合できる知的通信システムにも注力していた。

Drive.aiはその後、商用車の改造に重点を置いたビジネスモデルへと移行することでより多くの資金を集め、昨年からは自社の自動運転車両により配車サービスのテストをテキサスのフリスコにて開始した。

The Informationは今年初め、資金調達を継続し独自運営するための選択肢が少ないことから、Drive aiが買い手となる企業を探していることを報じていた。アップルは「Titan」プロジェクトにおいて主導的な幹部が交代するなど、自動運転技術の開発においていささか不確定な経歴がある。同社は現在でも車両の路上テストを実施しているが、計画の全貌は不明だ。

TechCrunchはアップルとDrive.aiにコンタクトをとっており、情報が入り次第アップデートする予定だ。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

シャオミ、人気電動スクーターのM365を一部リコール

Xiaomi(シャオミ)は電動スクーター「M365」の折り畳み機構のネジが外れやすくなるという、安全性の問題を発見した。これにより使用中にスクーターの垂直パーツが破損する可能性がある。

シャオミによれば、この問題は1万257台の限定された製品にのみ影響するという。リコールは英国で6月26日から始まり、他の地域では7月1日からとなる。米国はこのリコールの影響を受けない。

電動スクーターのスタートアップであるBirdは、この製品でビジネスをスタートしたが、その後にカスタムモデルも発表している。Birdは月間レンタルにて、シャオミのM365の使用を継続すると伝えていた。Birdは現在調査中だとしているが、シャオミは問題のある製品がライドシェアに利用されていないことを確認している。Birdもその後、使用製品に影響がないことを認めている。

シャオミは安全警告にて「我々は、リコールの対象となっているMi Electric Scooter(M365)の購入者には、使用をすぐに止めることを推奨する」と伝えている。

自分の電動スクーターがリコールの対象なのかどうかは、こちらのサイトでシリアル番号を入力することで確認できる。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

パリ市がキックスクーター事業者を2、3社に制限へ

パリ市にとって、キックスクーターはもう十分すぎる。現在、パリでは12もの(そう、12もだ)スタートアップがキックスクーター事業を展開している。Le Monde紙が報じたように、パリのAnne Hidalgo市長は記者会見で、キックスクーター事業を規制すると発表した。

一つには、あまりにもキックスクーターのスタートアップが多すぎるのだ。BirdBoltBolt by Usain BoltCircDott HiveJumpLimeTier VoiUfo、そしてWind。それらは全ておかしな名称で、同じ名前の異なる会社(Bolt)もある。

パリ市は23社に操業許可を出す計画だ。フランス政府は現在モビリティ法の制定に取り組んでいる。議会が法案を可決した後にパリ市は企業を選ぶ計画だ。選定作業の一環として、パリ市はサービスを展開する企業が壊れたスクーターを修理し、数週間で廃棄することがないかといった持続可能なアプローチをとっていることを確かめる。また、夜間にスクーターを充電する作業者への賃金支払いも選定のポイントとなる。

パリ市は今日に至る前にすでにスクータースタートアップに対しアクションをとっている。歩道でのスクーター利用は認められず、スクーター事業者はスクーター1台あたり年間50ユーロを払わなければならない。

にもかかわらず、パリの道路にはスクーター2万台以上が溢れかえっている。だからこそパリ市はさらなるアクションをとり、公園でのスクーター使用を禁止しようとしている。また今後は歩道にスクーターをとめることはできなくなる見込みだ。

ユーザーは自動車用の駐車スペースを見つけ、そこにスクーターを止めなければならない。まったく面倒なことのように聞こえる。これがどのように作用するか定かではないが、確かなことはいまスクーターが多すぎて、パリ市内にはとめるための十分な場所がない。

電動スクーターは欧州では米国ほど速くはないが、パリはさらに最高速度を制限したい考えだ。最高速度は時速25キロではなく時速20キロになる(時速16マイルから時速12マイルへのダウン)。

パリがそうした制限を素早く実行できるか、スクータースタートアップが新ルールを守るか、様子を見てみよう。

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(翻訳:Mizoguchi)

都市問題に挑戦するスタートアップを育てるアクセラレーターが7社を選定

世界の都市問題を解決するスタートアップを育てることを目的とするアクセラレーターUrban-Xが、その第6次の育成グループとして7社を選んだ。

BMWのMini事業部の設計部門とVCのUrban.USをパートナーとして、7社は各15万ドルの資金を受け取り、Urban-Xの20週間の育成事業に参加する。その途上でBMWの技術者やデザイナー、ソフトウェアデベロッパー、ポリシーや営業の専門家、そしてマーケティングの指導者たちとの接触がある。

今回選ばれたスタートアップは、以下のとおり:

  • 3AM Innovations:緊急時におけるファーストレスポンダー(初動救援要員)のための捜索ツールを提供する
  • Cove.Tool:ビルの設計の初期段階においてパフォーマンスのモデリングを自動化するツールキットを提供する
  • Evolve Energy:リアルタイムの料金計算やコネクテッドホームデバイス、再生可能エネルギーなどを利用して家庭のエネルギー費用を節減する
  • Food For All:レストランの今後廃棄されそうな食材を回収して一食4ドルの食事を作る
  • OurHub:公共のスペースを利用するアウトドアレクリエーションによるアウトドアエクササイズのネットワーク
  • Pi Variables:交通整理のソフトウェアサービス
  • Varuna:水質監視サービス

Miniは3年前に、そのイノベーションとブランド戦略の一環としてUrban-Xを立ち上げた。支援対象となるスタートアップは主に、モビリティや効率的なエネルギー利用、都市のインフラストラクチャ、住宅、食料廃棄などに関連したサービスだ。

これまでに同アクセラレーターを卒業したスタートアップは44社、その85%がその後新たな資金調達を行っている。

Urban-XのマネージングディレクターMicah Kotch氏は「都市と新興のテクノロジー企業は最大の都市問題を解決して行く上での強力なパートナーだ。今回の第6次育成グループについても、彼らのソリューションを、都市生活にインパクトを与えているさまざまな産業に向けてスケールしていきたい」とコメントした。

画像クレジット: Walter Bibikow

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Uber Copterはハイエンドユーザー向けのヘリコプターサービス

Uberはヘリコプター運航サービスを同社のヘビーユーザー向けに提供する。米国時間6月6日に発表された新サービスのUber Copterは、マンハッタン南部からJFK空港までオンデマンドで運行し、料金は1人あたり平均200~225ドル。料金には出発および到着ヘリポートまで送迎も含まれる。

航空運賃のほかに200ドルのヘリコプターというのは万人向けサービスなのか?もちろん違う。もっとも、料金予測サイトによると同じ区間のUber乗車料金は70ドルから90ドルで、需要によってはさらに高くなるということなので、途方もない金額というわけでもない。

加えて、これは誰もが利用できるサービスではない。使えるのはUberリワードプログラムのプラチナまたはダイヤモンドのメンバーのみ。つまりこのヘリサービスを利用する資格を得るだけにも、すでに多額の現金を落としていなければならない。有資格者はオンデマンドあるいは利用の最大5日前に予約できる。1台のヘリコプターには5人まで搭乗できる。

搭乗場所はスタテンアイランドフェリーターミナル近くの小さな市営ヘリポートで、JFK空港では着陸地点から各自の出発ターミナルまで車で送ってもらえる(到着便の場合はその逆)。

ニューヨーク市内のヘリコプター運航に対する都市住民の反発がある中、さらには同社のIPOを巡って同市でUberのストライキがあった直後であることを考えると、富裕層向けヘリコプターサービスの提供というのは、評判管理の観点からみて論理的な行動とは必ずしも言えない。しかしUberは輸送に関わる需要といえばどんなものでも探求する会社であり、実際人々がニューヨークの交通渋滞を忌み嫌っていることも確かだ。頻繁に移動する人たちにとっては特にそうだ。

ヘリコプター飛行に興味のある人のために書いておくと、運航開始は7月9日だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook