アマゾンが車やアプリ、ゲーム向けAlexaアシスタントを企業が独自開発するためのプロダクトを新たに提供

Amazon(アマゾン)は、企業がAlexaの基盤となっているテクノロジースタックを利用して独自の音声、スキル、ウェイクワードを持つインテリジェントアシスタントを開発できるようにする。これを最初に利用するのはFiat Chrysler Automobiles(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)だ。

米国時間1月15日に発表されたAlexa Custom Assistantという新しいプロダクトは、Alexaアシスタントと共存し、協調して動作する。理論的に自動車メーカーは、ドライバーがクルマと関連する特定の製品やサービスを使うときには自社製のアシスタントで操作し、他の用途ではAlexaの音声アシスタントと統合するように構築できる。Amazonは例として、ドライバーがAlexaに車の窓を開けるように頼むとそのリクエストは自動車メーカーのアシスタントに転送され、自動車メーカーのアシスタントにオーディオブックを読み上げるように頼むとそのリクエストはAlexaに転送されると説明している。

そう、つまり、あなたの次のクルマにはAlexaが2つあるかもしれない。

動作の様子を示す動画が公開されている。

Fiat Chrysler Automobiles(フィアット・クライスラー)はAlexa Custom Assistantを利用する初の企業だ。Amazonによれば、フィアット・クライスラーブランドのインテリジェントアシスタントは一部のモデルの車に統合されるという。

ただしAmazonが売り込もうとしている相手は自動車メーカーだけではない。Amazonは、モバイルアプリやスマートホーム、ゲーム、家電にインテリジェントアシスタントを組み込めると説明している。Alexa Custom AssistantはAlexaのテクノロジースタックをベースにしている。カスタムのウェイクワードは、Alexaのウェイクワードを開発するのと同じプロセスで作る。Amazonは、企業がAlexaの音声科学の専門家に相談しながら録音のプロセスや高度な機械学習アルゴリズムを使う音声の開発を進められるよう支援する。開発者はAlexaにあらかじめ組み込まれたコミュニケーション、ローカル検索、交通情報、ナビゲーションなどの機能を利用して商用化までの時間を短縮することもできる。

Amazonは、企業がインテリジェントアシスタントを自社の顧客に効率よく低コストで提供できるようにすることがこの新しいプロダクトの狙いだと述べている。インテリジェントなAIアシスタントの開発は複雑で、通常は開発サイクルが長く、ゼロからの開発にもその後のメンテナンスにもリソースが必要だとAmazonは説明する。

もちろんこれは、たとえAlexa以外の名前で呼びかけられるものだとしても、Alexa搭載デバイスを増やす方策の1つでもある。

カテゴリー:人工知能・AI
タグ:AmazonAlexa

画像クレジット:Emmanuele Contini / NurPhoto / Getty Images

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(翻訳:Kaori Koyama)

フルHDながらリモコン付きの格安ストリーミングデバイス「Fire TV Stick」(第3世代)

Fire TV Stick」(第3世代。税込4980円)は、Amazonのストリーミングデバイスで最も安価なエントリーモデル。上位モデルとして4Kに対応した「Fire TV Stick 4K」(税込6980円)、処理能力が高いキューブ型の「Fire TV Cube」(税込1万4980円)がラインナップされているが、Fire TV Stickは上位モデルより優れている点がある。それは最新モデルということで、新UI、新機能がいち早く提供されていること。というわけで本稿では、Fire TV Stickのおさらいをしつつ、新UI、新機能についてレビューしていこう。

Amazon「Fire TV Stick」(第3世代)。参考価格は税込4980円

Amazon「Fire TV Stick」(第3世代)。参考価格は税込4980円

メジャーバージョンアップされた「Fire OS 7.2.2.8」を採用

Fire TV Stick1.7GHz/クアッドコアのプロセッサー、8GBのストレージを搭載。OSは「Fire OS 7.2.2.8」を採用している。Fire TV Stick 4KのOSは「Fire OS 6.2.7.7」なので、Fire TV StickのOSはメジャーバージョンアップされているわけだ(それぞれ2021年1月4日時点)。

Fire TV Stickのソフトウェアバージョンは「Fire OS 7.2.2.8」

Fire TV Stickのソフトウェアバージョンは「Fire OS 7.2.2.8」

通信機能はWi-Fi 5(11ac)、Bluetooth 5.0 + LEをサポート。同梱の「Alexa対応音声認識リモコン」はFire TV Stick本体とBluetooth経由で接続するが、テレビをコントロールするために赤外線(IR)送信機能も搭載されている。

サイズ/重量は、Fire TV Stick本体が86×30×13mm/32g、リモコンが142×37×16mm/43.4g。このほかにHDMI延長ケーブル、USBケーブル、電源アダプター、単4電池2本、スタートガイドが付属する。

Fire TV Stick(第3世代)同梱品一覧

Fire TV Stick(第3世代)同梱品一覧

Fire TV Stick(第3世代)本体のサイズ/重量は86×30×13mm/32g

Fire TV Stick(第3世代)本体のサイズ/重量は86×30×13mm/32g

端子は、HDMI出力とmicroUSB(電源用)を用意

端子は、HDMI出力とmicroUSB(電源用)を用意

Alexa対応音声認識リモコンには、左上から電源、音声認識、ナビゲーション、選択、戻る、ホーム、メニュー、早戻し、再生/一時停止、早送り、音量アップ、音量ダウン、ミュートボタンを配置。また、音声認識ボタンの上にマイクが内蔵されている

Alexa対応音声認識リモコンには、左上から電源、音声認識、ナビゲーション、選択、戻る、ホーム、メニュー、早戻し、再生/一時停止、早送り、音量アップ、音量ダウン、ミュートボタンを配置。また、音声認識ボタンの上にマイクが内蔵されている

ACアダプターの仕様は、入力100-240V~0.15A、出力5V 1A、容量5W

ACアダプターの仕様は、入力100-240V~0.15A、出力5V 1A、容量5W

Fire TV Stick 4K、Chromecastとの違いは?

Fire TV Stickを、比較的価格帯が近いストリーミングデバイスであるFire TV Stick 4K、「Chromecast with Google TV」(税込7600円)と比較してみよう。下記に映像、オーディオ規格の違いをまとめてみた。

映像、オーディオ規格の違い

最大解像度がフルHDであること以上に大きな違いが、Fire TV StickのHDR方式にDolby Visionが含まれていないこと。実際にFire TV StickとFire TV Stick 4KでNetflixのDolby Vision対応コンテンツを見比べてみると、ダイナミックレンジ云々以前に色合いがまったく異なっている。Dolby Vision対応テレビで制作者の意図通りの映像を観たいのなら、Fire TV Stick 4K、またはChromecast with Google TVを選ぶべきだ。

フルHDながらリモコン付きの格安ストリーミングデバイス「Fire TV Stick」(第3世代)

対応サービスの違い

一方、Fire TV Stick/Fire TV Stick 4Kと、Chromecast with Google TV最大の違いは対応サービス。

Netflix、Amazonプライム・ビデオ、YouTube、Hulu、U-NEXT、AbemaTV、TVer、Spotifyなどほとんどのメジャーサービスはどちらでも利用できるが、YouTube MusicはFire TV Stick/Fire TV Stick 4Kに非対応、Amazon MusicはChromecast with Google TVに非対応だ。自分が利用している全サービスに対応しているストリーミングデバイスを選ぶか、どちらのストリーミングデバイスにも対応しているサービスに乗り換えるか悩ましいところだ。

Apple TV(Apple TVアプリ)はFire TV Stick/Fire TV Stick 4Kで利用できる。2021年1月4日時点では、Chromecast with Google TVはApple TVに対応していないものの、今年初旬からサポートすることが<a href="https://blog.google/products/google-tv/apple-tv/"  width=

Apple TV(Apple TVアプリ)はFire TV Stick/Fire TV Stick 4Kで利用できる。2021年1月4日時点では、Chromecast with Google TVはApple TVに対応していないものの、今年初旬からサポートすることが2020年12月16日に発表されている

新世代Fire TV Stickの新UI、新機能の使い勝手は?

さて、Fire TV Stickの新UIは目的のコンテンツにたどり着くまでの時間が着実に短縮されている。旧UIはホーム画面の上に項目を配置し、下にコンテンツのサムネイルがずらりと並ぶメニュー構成で、長いスクロール操作を強いられていた。

その点、新UIはメインメニューが画面中央に配置され、まずは左右移動で「ライブラリ」「ホーム」「探す」「ライブ」「アプリ」などの項目を選び、それに応じて切り替わる画面下のサムネイルからコンテンツやアプリを選択する構成に変更されている。

また旧UIでは「ジャンル一覧」がサムネイルの最下層近くに配置されていたが、新UIではメインメニューの「探す」の中に「映画」「TV番組」「キッズ&ファミリー」「アプリストア」の大カテゴリーを用意。さらにその下部に「おすすめカテゴリー」として、「アクション」「サスペンス」「アニメ」「お笑い」「バラエティ」「ドラマ」「ホラー」「日本映画」「時代劇」「韓国ドラマ」などを配置している。旧UIのジャンル一覧よりもカテゴリーが具体的なので、より絞り込まれたコンテンツから好みの作品に出会えるはずだ。

これは旧UI。画面上に、検索、ホーム、ライブ、マイビデオ、映画、TV番組、アプリ、設定が並ぶ

これは旧UI。画面上に、検索、ホーム、ライブ、マイビデオ、映画、TV番組、アプリ、設定が並ぶ

これが新UI。画面中央に、アカウント切り替え、ライブラリ、ホーム、探す、ライブ、アプリ、設定と並んでいる。このメインメニューで選択項目を切り替えると、画面下側のサムネイルが変化する

これが新UI。画面中央に、アカウント切り替え、ライブラリ、ホーム、探す、ライブ、アプリ、設定と並んでいる。このメインメニューで選択項目を切り替えると、画面下側のサムネイルが変化する

「探す」の中に、音声やテキストによる「検索」と、「映画」「TV番組」「キッズ&ファミリー」「アプリストアな」どの大カテゴリー、より具体的な「おすすめカテゴリー」が配置されている

「探す」の中に、音声やテキストによる「検索」と、「映画」「TV番組」「キッズ&ファミリー」「アプリストアな」どの大カテゴリー、より具体的な「おすすめカテゴリー」が配置されている

「ライブ」では、ライブ対応アプリの前に「番組表」やチャンネルがサムネイル表示されるようになった

「ライブ」では、ライブ対応アプリの前に「番組表」やチャンネルがサムネイル表示されるようになった

「マイビデオ」は「ライブラリ」に変更。「ウォッチリスト」と「購入とレンタル」だけが表示されるシンプルな構成になった

「マイビデオ」は「ライブラリ」に変更。「ウォッチリスト」と「購入とレンタル」だけが表示されるシンプルな構成になった

マイメニューでアプリを選択すると、対応アプリならコンテンツが画面下に表示され、すぐに視聴を開始できる

マイメニューでアプリを選択すると、対応アプリならコンテンツが画面下に表示され、すぐに視聴を開始できる

しかし、メインメニューで「Netflix」や「YouTube」を選択してもコンテンツは表示されなかった(2021年1月4日時点)。早期対応に期待したい

しかし、メインメニューで「Netflix」や「YouTube」を選択してもコンテンツは表示されなかった(2021年1月4日時点)。早期対応に期待したい

新たに搭載されたのが「プロフィール」機能。最大6つまでプロフィールを登録可能で、プロフィールごとにダウンロードしたアプリ、その表示順、視聴履歴、ウォッチリストを管理できる

新たに搭載されたのが「プロフィール」機能。最大6つまでプロフィールを登録可能で、プロフィールごとにダウンロードしたアプリ、その表示順、視聴履歴、ウォッチリストを管理できる

フルHDながらリモコン付きの格安ストリーミングデバイス

前述のとおりFire TV Stickは、Amazonが販売する最廉価のストリーミングデバイスだ。参考価格は税込4980円だが、11~12月のタイムセールでは税込3480円、1月のタイムセールでは税込3980円で販売されていた。最大解像度はフルHDだが、音声認識リモコン付きのストリーミングデバイスとして他社の追従を許さない価格設定といえよう。

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:Amazon / アマゾン(企業)Amazon Alexa(製品・サービス)Amazon Fire TV(製品・サービス)ガジェット(用語)Google Chromecast(製品・サービス)レビュー(用語)

アマゾンがEchoデバイスを使った「ライブ翻訳」機能をローンチ

Amazon(アマゾン)は米国時間12月14日、Alexaの新機能Live Translation(ライブ・トランスレーション、ライブ翻訳)を発表した。2つの異なる言語で交わされる会話を翻訳するというものだ。アマゾンの音声認識技術とニューラル機械翻訳技術によって機能し英語、フランス語、スペイン語、ポルトガル(ブラジル)語、ドイツ語、イタリア語間で翻訳ができる。

ライブ翻訳を使いたいときは、Echoデバイスのオーナーが「Alexa, translate French(アレクサ、フランス語を翻訳して)」という具合に命令すると、英語とフランス語の翻訳が開始される。ビープ音がしたら、いずれかの言語で話ができるようになる。文章の間に自然な間を入れても大丈夫だとアマゾンは話している。Alexaは話された言語を自動的に認識し、互いの話を翻訳して伝える。Echo Showでは、会話を音声で聞くばかりでなく、テキストで読むこともできる。

終わらせたいときは「Alexa, stop(アレクサ、ストップ)」と命じる。

同社は、多言語翻訳機能の開発に取り組んでいることを、2018年のYahoo Finance(Yahoo Finance記事)で発表していた。

この新機能の追加により、Alexaは、すでにGoogleアシスタントで翻訳サービスが利用できるGoogleアシスタント対応機器との競争力をさらに高めることになった。Google Home機器は、2019年の初めにリアルタイムで複数言語を翻訳できる「通訳モード」を導入している。現在では、通訳モードはスマートスピーカー、スマートディスプレイ、スマートクロック、さらにはGoogleアシスタントを搭載したスマホやタブレットなど数多くのGoogleアシスタント対応機器で使用できる。しかしPixel Budsでは、導入当初、この機能はうまく働かなかった(WIRED UK記事)。

Alexaの翻訳機能がどれだけ使えるようになるかは、本日のローンチ以降のさらなる試練にかかっている。

ライブ翻訳は、Echoデバイスの言語に集中した一連のアップデートの最後の1つとなる。

これは、2019年に米国向けに導入された、たとえば英語とスペイン語、フランス語と英語、ヒンディー語と英語といった組み合わせの会話をAlexaで可能にする多言語モードに続く新機能だ。Alexaはまた、対応する50の言語の単語や語句の翻訳もできる。

さらに、ユーザー同士のコミュニケーションを円滑にするために、この機能を言語学習に利用することもできるとアマゾンでは話している。また、ホテル業界向けにデザインされたプラットフォームであるAlexa for Hospitality(アレクサ・フォー・ホスピタリティー)を通じて、ホテルの客と従業員との会話の支援も行えるという。

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画像クレジット:Amazon

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(翻訳:金井哲夫)

Amazonが新デザインのホーム画面公開、2020年9月発売の新「Fire TV Stick」から適用開始

Amazonが新デザインのホーム画面公開、2020年9月発売の新「Fire TV Stick」から適用開始

Amazon(アマゾン)は12月10日、Fire TVシリーズの新ユーザーインターフェース(UI)に関する発表を行った。新UIは、2020年9月に発売を開始した新「Amazon Fire TV Stick」(第3世代)から段階的にリリースされる。過去のFire TV Stick含め、他のFire TVシリーズへの適用は2021年初旬から順次展開予定。また各種UIのアップデートを今後継続して行う予定としている。

新UIでは、シンプルなデザインのホーム画面を採用。画面上部では、注目の映画・テレビ番組を表示。メインメニューは画面中央に配置しており、画面下部の表示内容はメインメニューの選択項目により変化する。

Amazonが新デザインのホーム画面公開、2020年9月発売の新「Fire TV Stick」から適用開始

新たなメインメニューでは、「探す」「ライブ」「ライブラリ」「アプリ」「設定」といった項目を用意。コンテンツやアプリを探せる「探す」、ライブ配信中のコンテンツをまとめた「ライブ」、ウオッチリストなどを集約した「ライブラリ」などに素早くアクセスできるようになった。
Amazonが新デザインのホーム画面公開、2020年9月発売の新「Fire TV Stick」から適用開始

「探す」では、視聴したいタイトルが決まっている場合は、タイピングや音声入力により検索機能を利用できる。映画・TV番組・キッズ&ファミリーといった単位での検索、アクションやドラマといったカテゴリー別の閲覧も行える。

Amazonが新デザインのホーム画面公開、2020年9月発売の新「Fire TV Stick」から適用開始

「アプリ」では、お気に入りのアプリについて、表示したいものや順番をユーザーが変更可能。

また対応アプリの場合、スクロールするだけでアプリ内のコンテンツを表示できる。例えばNetflixアプリでは同サービス内のビデオコンテンツが表示され、見たいものがあれば、そこから直接視聴を開始できる。複数アプリを行き来することなく、オススメや人気コンテンツを探せる。

Amazonが新デザインのホーム画面公開、2020年9月発売の新「Fire TV Stick」から適用開始

「プロフィール」では、最大6つのプロフィールを設定可能。プロフィールごとにダウンロードしたアプリや表示順、視聴履歴、ウォッチリストなどの設定が保存される。

Amazonが新デザインのホーム画面公開、2020年9月発売の新「Fire TV Stick」から適用開始

またAlexaの定型アクションを利用し、Fire TVシリーズを操作可能になった。「1時間後にFire TV」を消してなどの操作を行える。

Amazonが新デザインのホーム画面公開、2020年9月発売の新「Fire TV Stick」から適用開始

このほかFire TV Cubeでは、Echo ShowなどのAlexa対応デバイスとのテレビ通話が可能となった。Fire TV Cubeの赤外線(IR)機能を利用し、テレビの電源・音量の調整に加えて、ユーザーは音声によりテレビのチャンネルの選定、地上/BSの切り替えを行える。

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ケンウッドがAmazon Alexa搭載完全ワイヤレスイヤフォンを1月中旬発売、Googleアシスタント版は2月上旬

ケンウッドがAmazon Alexa搭載完全ワイヤレスイヤフォンを1月中旬発売、Googleアシスタント版は2月上旬

JVCケンウッドは12月3日、ケンウッドブランドにおいて、完全ワイヤレスイヤフォン形状の音声アシスタント搭載スマートヘッドセット「WS-A1」、「WS-A1G」を発表した。発売はWS-Aが2021年1月中旬予定、WS-A1Gは2月上旬。店頭想定価格は、それぞれ税抜3万5000円前後。

WS-A1は音声アシスタントとして「Amazon Alexa」、またWS-A1Gは「Googleアシスタント」を搭載。音声アシスタントは「アレクサ」や「OK Google」などのウェイクワードを呼ぶことなく、本体左側のタッチパッドに触れることで呼び出せる。

ケンウッドがAmazon Alexa搭載完全ワイヤレスイヤフォンを1月中旬発売、Googleアシスタント版は2月上旬

Qualcomm cVcテクノロジーと高性能マイクの採用により、ノイズを抑えクリアなハンズフリー通話も可能。テレワーク時のリモート会議等の通話にも使用できる。重量は本体:9.6g×2個/ケース:92.5g。雨や水しぶきを気にせず使えるIPX4相当の生活防水もサポート。

バッテリー駆動時間は、本体のみで約8時間の連続再生(ノイズキャンセリング機能ON時)。充電ケースによるフル充電(約8時間×2回)を合わせて、最大約24時間の長時間再生を実現している。ノイズキャンセリング機能OFF時は、本体のみで約9時間としており、充電ケースとの合計で約27時間再生が行える。充電ケースは「Qi」対応のワイヤレス充電器で充電が可能。

ケンウッドがAmazon Alexa搭載完全ワイヤレスイヤフォンを1月中旬発売、Googleアシスタント版は2月上旬

WS-A1・WS-A1Gは、Bluetooth 5.2をサポート。スマートフォンとBluetooth接続し、片側3個(合計6個)のマイクで音声アシスタントに話しかけ操作することで、ニュース/天気予報/スケジュールの確認はじめ、ワンワードで複数の動作を行えるルーティン機能や、ナビ案内や翻訳、スマートホームの制御などが、スマートフォンを手に取ることなく可能となる。音声アシスタントからの通知やお知らせも音声で聞くことができる。

また、音声アシスタントをより活用しやすくするため、JVCケンウッド独自のアルゴリズム信号処理に加えて、音声や周囲音をコントロールする3つの機能を採用。

騒々しい環境下でもユーザーの声を音声アシスタントに正確に認識させる「トリプルマイクシステム」機能、周囲音の遮断・取り込みを切り替え可能な「アンビエント・サウンド・シームレス・コントロール」機能、人の声が明瞭に聞こえる「ボイス・エンハンスメント・モード」機能を利用できる。

新開発の「イヤーピロー」では、長時間使用しても快適な装着を実現。振動板に軽量かつ高剛性で、内部損失も良く、振動板に適した金属素材であるベリリウムを採用しており、音声アシスタントやハンズフリー通話時も相手の声をよりクリアに聞くことができる上、音楽再生時にはダイナミックで繊細なサウンドを楽しめる。

ケンウッドがAmazon Alexa搭載完全ワイヤレスイヤフォンを1月中旬発売、Googleアシスタント版は2月上旬

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AmazonのFire TV Cubeが双方向ビデオ通話をサポート、画面付きEchoデバイスやAlexaアプリと通話可能に

2020年9月にAmazon(アマゾン)は、同社のFire TVプラットフォームでビデオ通話に対応することを発表した

それは、ユーザーがFire TV CubeやEcho Showなどの画面付きEchoデバイスを持っている別のAlexa(アレクサ)ユーザーや、スマートフォンやタブレットにAlexaアプリをインストールしただけの人にも、電話をかけられるという意味だ。

この機能を使うためには、サードパーティー製ビデオカメラがUVCをサポート、720pの解像度、30フレーム毎秒(fps)などの要件を満たしている必要があるとアマゾンはいう。ただし、より良い体験のためには、解像度1080pで60~90度の画角(FOV)を持つカメラを推奨している。4Kウェブカメラは薦めていない。

さらに同社は、よい体験のためにはテレビからの距離を10フィート(3メートル)以上12フィート(3.6メートル)以内にするとよいといっている。

ウェブカメラはMicro USB – USBアダプターを介してFire TV Cubeに接続する。

アマゾンは新機能を使おうとしている人たちにLogitech C920Logitech C922xLogitech C310Aukey PC-LM1E、およびWansview 101JDを薦めている。

カメラを接続したら、スマートフォンでAlexaアプリを開き、メッセージングと通話オプションを有効にし、もしまだであれば連絡先をインポートする。

Alexaオーナーが電話をかけるには「Alexa, call Julies’s Echo(アレクサ、ジュリーのEchoを呼び出して)」などという。その後は「Alexa, video on(アレクサ、動画をオン)」「Alexa, volume up(アレクサ、ボリュームを上げて)」「Alexa, answer(アレクサ、応答して)」「Alexa, end call(アレクサ、会話終了)」といったボイスコマンドを使って通話を制御できる。

ビデオチャットはアマゾンのEcho Showといったスマートスクリーン端末にとって重要な機能の1つだが、可能ならリビングの大型スクリーンでビデオ通話をサポートすることも理に適っている。ただし、この分野のライバルたちと異なり、アマゾンには利用できる通話アプリのエコシステムがない。Google Nest Hub Max(グーグル・ネストハブマックス)にはGoogle MeetとDuoがあり、Facebook Portal(フェイスブックポータル)ならFacebook(フェイスブック)とWhatsApp(ワッツアップ)の家族や友だちとつながることができる。その意味で、他のユーザーにもアマゾンエコシステムに入ってもらう必要のあるこの機能は、導入に制約があるかもしれない。

この双方向ビデオ通話をサポートした新しいFire TV Cube機能は本日から配信されるとアマゾンはいう。

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タグ:AmazonAlexaAmazon Fire TV

画像クレジット:Amazon

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

スマートリモコン「Nature Remo 3」とスマートロック「Qrio Lock」が連携可能に

スマートリモコン「Nature Remo 3」とスマートロック「Qrio Lock」が連携可能に

Nature(ネイチャー)は11月27日、スマートリモコン 「Nature Remo 3」(Remo-1W3)が、Qrio(キュリオ)製スマートロック「Qrio Lock」(キュリオロック。Q-SL2)との連携・操作が可能となったと発表した。Nature Remo 3で利用できるオートメーション機能やシーン機能は順次対応予定。同時に、「Nature Remo」アプリは「Amazon Alexa」のアプリ間アカウントリンクに対応し、「Amazon Alexa」との連携がワンタップで行えるようになった。

Nature Remo 3をネットワークハブとしてQrio Lockと連携可能となっらことで、「Nature Remo」専用アプリからの鍵の遠隔操作や、外出先での施錠・解錠状況の確認、施錠・解錠が行われた際の情報を通知で受け取れるようになった。万一閉め忘れがあっても、その場ですぐに施錠ができるため、鍵の閉め忘れによる空き巣被害を防げる。鍵の施錠・解錠履歴を随時スマートフォンから確認することもできる。

スマートリモコン「Nature Remo 3」とスマートロック「Qrio Lock」が連携可能に

Qrio Lockアプリを使って施錠・解錠が行われた場合の通知に加えて、手動での鍵の施錠・解錠についても通知を受け取れる。これにより、スマートフォンを所有していない児童の帰宅を知らせる見守りグッズとしての活用や、不法侵入を知らせる防犯グッズとしても役立てられるという。

スマートリモコン「Nature Remo 3」とスマートロック「Qrio Lock」が連携可能に

「Nature Remo」シリーズは、スマートフォン専用アプリから家電を一括操作・管理できるスマートリモコン。スマートスピーカーと連携させると、声で家電を操作することも可能。また、時刻、アプリのGPS機能、搭載された環境センサー(温度・湿度、照度、人感)を利用し、オートメーションを設定することで家電を自動で操作できる。2020年9月には累計販売台数20万台を突破した。
最新製品のNature Remo 3の価格は、税込9980円。赤外線対応リモコンの家電商品全般、BLE対応家電に対応している。

Qrio Lockは、Qrioが手がけるスマートフォンでカギを操作できるスマートロック。Qrio Store販売価格は税抜2万3000円。工事不要で、玄関ドアロックに簡単に取り付け可能な上、ハンズフリー解錠やオートロック機能により、スマートフォンを取り出さずに鍵の操作が可能。スマホアプリから合鍵を発行してシェアすることもできる。

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家のカギ、スマホで開け締めーー新Qrio Lockが7月19日発売

カテゴリー:IoT
タグ:Amazon Alexa(製品・サービス)ガジェット(用語)スマートロック(用語)スマートリモコン(用語)Nature(企業)日本(国・地域)

アマゾンのFire TVでもAlexa定型アクションが利用可能に

米国時間11月18日、Amazon(アマゾン)はユーザーが複数のアクションを組み合わせてオリジナルのAlexaショートカットを作れる機能であるAlexa定型アクションを、Fire TVプラットフォームに導入すると発表した。同日から、テレビの電源のオン / オフ、Fire TVアプリを開く、Fire TVのコンテンツの再生、一時停止、再開など、Fire TVのコマンドをAlexa定型アクションに含めることができるようになる。

例えば、映画を観る夜のためのAlexa定型アクションを作ることが考えられる。おやつ休憩のために映画を一時停止して部屋の明かりをつけ、休憩が終わったら再び部屋を暗くして映画の再生を再開するというアクションだ。あるいは、睡眠のルーティンにFire TVを組み込むこともできる。テレビの電源をオフにして部屋を暗くし、朝のアラームで電源をオンにするといった具合だ。テレビを見ながら寝落ちするのが好きな人には便利だろう。

「Alexa, I’m getting a snack(Alexa、おやつをとってくるよ)」「Alexa, I’m back(Alexa、戻ってきたよ)」というように、定型アクションをオリジナルの音声コマンドにすることもできる。

アマゾンによれば、前述した2つの利用例は米国ですでに一般的になっている行動に対応するものだという。これはアマゾンが調査会社のMorning Consultに依頼した調査でわかったもので、この調査によれば米国の消費者の75%はテレビ番組や映画を1晩に1回以上は一時停止しておやつや飲み物を取りにいく。また32%は映画やテレビ番組を観ながら寝落ちすることが2020年には前年よりも増えたと回答している。

さらに、他の人にも役立ちそうな定型アクションを作ったら、アマゾンが2020年9月に導入した共有用URL(Amazonリリース)で友人や家族と共有することもできる。

この新しい「エンターテインメント定型アクション」は米国時間11月18日に、Fire TV EditionのスマートテレビやFire TV Cubeを含むFire TVの全デバイスに対して公開される。Fire TV Stickを使っている場合、定型アクションとしてテレビの電源をオン / オフするにはCEC(Consumer Electronics Control)準拠のテレビが必要となる。

アマゾンは、今後この機能は全世界で有効になるとしている。

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タグ:AmazonAmazon AlexaFire TV

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(翻訳:Kaori Koyama)

2台のNew Echoをステレオスピーカーとして運用するのがコスパに優れた選択肢

Amazonは10月22日、スマートスピーカーの第4世代モデル「New Echo」(第4世代Echo)を発売した。価格は税込1万1980円。現在Echoシリーズには多くのラインナップが用意されているが、価格的にも、サイズ的にもNew Echoは主力製品といえるだろう。

Amazon「New Echo」(第4世代)。税込1万1980円

Amazon「New Echo」(第4世代)。税込1万1980円

「ラジカセ」世代の筆者だが、最近は基本的にサブスクリプションの音楽配信サービスを利用しており、オーディオコンポではなくスマートスピーカーで音楽を聴いている。Echoシリーズも複数機種を利用中なので、他モデルとも比較しつつレビューしていこう。

球体デザインに変更してDolbyステレオサウンドに対応

New Echoのサイズは144×144×133mm、重量は940g。第3世代までは円筒形だったが、底面を少し切り落としたような球体デザインに変更された。

上部には3.0インチのウーファー、前面やや左右の位置には0.8インチのツイーターがふたつ内蔵されており、Dolbyステレオサウンドに対応している。

本体前面。本体カラーは、グレーシャーホワイト、チャコール、トワイライトブルーの3色が用意されている

本体前面。本体カラーは、グレーシャーホワイト、チャコール、トワイライトブルーの3色が用意されている

上部の本体奥にアクションボタン、手前にマイクオフボタン、左右にボリュームボタンが配置

上部の本体奥にアクションボタン、手前にマイクオフボタン、左右にボリュームボタンが配置

本体背面下部には電源端子と3.5mmオーディオ入出力端子を用意。3.5mmオーディオ入出力端子の入出力は「Alexa」アプリから切り替える

本体背面下部には電源端子と3.5mmオーディオ入出力端子を用意。3.5mmオーディオ入出力端子の入出力は「Alexa」アプリから切り替える

同梱品は本体、電源アダプタ(30W)、クイックスタートガイドのみ

同梱品は本体、電源アダプタ(30W)、クイックスタートガイドのみ

電源アダプター(30W)の仕様は、入力100-240V~1.0A、出力18.0V/1.67A。電源ケーブルの長さは実測150cm。設置の自由度を考えると200cmはほしいところだ

電源アダプター(30W)の仕様は、入力100-240V~1.0A、出力18.0V/1.67A。電源ケーブルの長さは実測150cm。設置の自由度を考えると200cmはほしいところだ

第3世代Echoは、3.0インチのウーファーと0.8インチのツイーターを内蔵した360度全方向スピーカー(※製品公式サイトから引用)

第3世代Echoは、3.0インチのウーファーと0.8インチのツイーターを内蔵した360度全方向スピーカー(※製品公式サイトから引用)

New Echoは「マグネットビューア」で黒く模様が浮かび上がっている部分に、0.8インチのツイーターが2基内蔵されている

New Echoは「マグネットビューア」で黒く模様が浮かび上がっている部分に、0.8インチのツイーターが2基内蔵されている

底面にはネジ穴(M4)、背面には3.5mmオーディオ入出力端子が用意され、温度センサーを内蔵している点は第3世代と同様。天井やポールなどに取り付けたり、CD/レコード/カセットプレーヤーなどを接続してスピーカーとして利用したりできる以外にも、温度に合わせた定型アクションを設定できる。

またスマートフォンなどからBluetooth経由で接続してNew Echoから音楽を流したり、逆にNew EchoからBluetooth対応スピーカーに接続して音楽を鳴らすことも可能だ。

本体底面中央にはネジ穴(M4)が用意

本体底面中央にはネジ穴(M4)が用意

スチールラックに三脚用アクセサリーを使ってNew Echoを取り付けてみた。音が高い位置から聞こえてくると、商業施設にいるような新鮮な感覚だ。「ダクトレール」(ライティングレール)などがあればもっとスマートに取り付けられる

スチールラックに三脚用アクセサリーを使ってNew Echoを取り付けてみた。音が高い位置から聞こえてくると、商業施設にいるような新鮮な感覚だ。「ダクトレール」(ライティングレール)などがあればもっとスマートに取り付けられる

CDプレーヤーなどを直結してNew Echoから再生可能。オーディオケーブルの準備などの手間はかかるが、ノスタルジックな気分を味わえる

CDプレーヤーなどを直結してNew Echoから再生可能。オーディオケーブルの準備などの手間はかかるが、ノスタルジックな気分を味わえる

New Echoの大きな進化点としては、Amazonが開発した、機械学習の高速化に向けた新型シリコンモジュール「第1世代AZ1ニューラル・エッジ・プロセッサ」を採用している点が挙げられる。Amazonの推論エンジンがこのプロセッサー上で動作し音声認識機能の高速化が図られているが、現時点で対応しているのは米国のみ。日本での早期対応を楽しみに待ちたい。

また、第3世代Echoには搭載されていなかったZigbee対応スマートホームハブ機能も内蔵。第1世代/第2世代「Echo Plus」や「Echo Studio」などと同様に、「アレクサ、デバイスを探して」と話しかけるだけで、Zigbee対応デバイスを簡単に接続できる。

音質はハイレベルだがステレオ感は弱い

New Echoの音質は高いレベルだ。Echo Dotより大きいとはいっても、それでも144×144×133mmと15cmにも満たない直径なのに、高音、中音、低音がバランスよく再生される。また音の解像感も高く、ひとつひとつの音がしっかりと分離して聞き取れる。

残念なのがステレオ感の弱さ。Dolbyステレオサウンドに対応しているのが今回の売りだが、結構近くで、真正面に座らないとステレオ感は感じられない。そして、イヤフォン、ヘッドフォンで音楽を聴き慣れていると、New Echoのベストポジションに座ったとしてもステレオ感に満足できないと思う。明確なステレオ感を味わいたいのであれば、2台購入してステレオスピーカーとして運用することを強くお勧めする。

「デバイス→「+」→オーディオシステムをセットアップ→ステレオペア」と進むと、2台のEchoをステレオスピーカーとして利用できる

「デバイス→「+」→オーディオシステムをセットアップ→ステレオペア」と進むと、2台のEchoをステレオスピーカーとして利用できる

1台のEcho Studioよりも2台のNew Echoのほうがトータルバランスはいい

Amazonは多くのEchoデバイスをラインナップしているが、2台のNew Echoをステレオスピーカーとして運用するのがコストパフォーマンスに優れた選択肢だと思う。もちろん最上位のEcho Studioを2台でステレオスピーカー化するという組み合わせも存在するが、1台のEcho Studioの費用で2台のNew Echoを購入できるのだ。

音に対する要求は人によって異なる。しかし、1台のEcho Studioよりも、2台のNew Echoのほうが、オーディオシステムとしてのトータルバランスがいいというのが、両方を試した筆者の率直な感想だ。

音質自体はもちろんEcho Studioのほうが上だが、ステレオ感を重視するなら2台のNew Echoのサウンドを好ましく思う方も多いはずだ

音質自体はもちろんEcho Studioのほうが上だが、ステレオ感を重視するなら2台のNew Echoのサウンドを好ましく思う方も多いはずだ

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カテゴリー: ハードウェア
タグ: Amazon / アマゾン(企業)Amazon Alexa(製品・サービス)Amazon Echo(製品・サービス)スマートスピーカー(用語)ガジェット(用語)レビュー(用語)

Alexaオーナーが高齢家族の様子をモニタリングできる「Care Hub」機能登場

米国時間11月11日、Amazon(アマゾン)は、Alexa(アレクサ)デバイスを高齢者のためにより役立つものにする機能を発表した(Amazonリリース)。Alexaモバイルアプリに追加されたオプションの「Care Hub(ケアハブ)」のローンチにより、ユーザーは相手の許可を得た上で、老親や愛する家族に関する一般的な活動情報を得たり、助けを呼んでいるときにその通知を受け取ることができるようになる。

同社が説明する「Care Hub」の背後にある考え方は、高齢者の家族の健康的な生活を心配する他の家族に対して、安心を提供すると同時に、高齢者の家族自身にもある程度の独立性を確保できるようにするということだ。

これは、Alexaデバイスの新しいユースケースではない。すでにAlexaデバイスは、サードパーティプロバイダを通じて、老人ホームやその他の介護施設で用いられている(未訳記事)。

アマゾンは、ユーザーは愛する家族のAlexa仕様状況を知ることができつつ、具体的な情報の提供は行わないことでプライバシーにも配慮していると強調する。例えばユーザーは親が音楽を演奏したことを知ることはできるが、どの曲を再生したかは知ることができない。すべてのアクティビティが、具体的な情報ではなく、カテゴリ別に表示される。

さらにアクティビティがない場合や、一日の中でデバイスとの最初の対話が発生した時刻に通知するように、設定することができる。

そして高齢家族が助けを求めたい場合には、緊急連絡先として指定された家族は、Care Hubの知らせを受けて訪問したり、緊急サービスに連絡することができる。

画像クレジット:Amazon

これらの新機能はダブルオプトインを要求する。つまりユーザーと見守り対象家族の両方が、招待プロセスを通して、Alexaアカウント間での接続を確立する必要がある。これはAlexaアプリの新しいCare Hub機能を通じて始めることができて、テキストメッセージまたはメールで確認を行う。

こうしたプライバシー保護は合理的なもののように思えるかもしれないが、実際には、多くの高齢者たちは設定に苦労したり、避けたりする傾向がある。スマートフォン、メール、SMSといった一見単純なものでも、扱いが難しいことがある。

つまり、ユーザーが他の人のアカウントに相手が知らないうちにアクセスしてCare Hubをセットアップしたり、その目的のために「親の電子メール」をでっち上げるというシナリオが考えられるということだ。

あるいは、他人があなたの父親や母親の新しいAlexaデバイスのセットアップを手伝うふりをしつつ、そうしたプライバシー侵害を行うかもしれない 。ああ、そうそう設定に必要だからちょっと携帯電話を触らせてもらえますか?(とかなんとか口にして)。

ユーザーのプライバシーを保護するより適切なオプションは、Alexaからモニター対象の高齢者に対して、Care Hubモニターオプションを有効にしていても大丈夫かどうかを定期的に質問し、モニターオプションがオンになっていることをAlexaモバイルアプリ経由で高齢家族に警告することだろう。

もちろん、このような方法で家族とつながれる機能を高く評価する高齢者は確かにいるだろう。特に、家族から離れた場所に住んでいたり、新型コロナウイルスの流行とソーシャルディタンス要件のために家族の訪問が制限されて、孤立していると感じている場合には。

アマゾンはCare Hubを米国内で展開中だと発表している。同社は、顧客からのフィードバックから学習し、長期的に機能を拡張していくと述べている。

【注記】記事中にもある通り、この機能はまだ米国内だけの展開のようである。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:AmazonAmazon Alexa

画像クレジット:Amazon

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(翻訳:sako)

Amazon Echo Dot with Clockはベットサイドでの音声操作に最適、360度スピーカーでない点に注意

スマートスピーカーにとっては慌ただしい数週間だった。Amazon(アマゾン)は9月下旬、EchoとEcho Dotの両方で、新しい丸みを帯びた新バージョンをリリースした。1週間もしないうちに、Google(グーグル)が4年ぶりにGoogle Homeを刷新してNest Audioにリブランド。そして先週にはApple(アップル)は待望の税別1万800円という低価格のHomePod Miniを発表した。

アマゾンは、この3社の中でスマートスピーカーに対して最も定期的なリフレッシュを提供している。EchoとEcho Dotは現在4回目の更新中だ。今回紹介する製品はEcho Dot with Clockとしては2代目だが、本質的には4代目Echo Dotのグループに属する。

最新のアップデートでは、同社はスマートスピーカーのデザインを統一している。Echo Dotは標準的なEchoの小型版のように見える。2つの製品の間にどれほどの機能の違いがあるのか完全にはわからないが、明らかな違いはある。Echoは大きなグレープフルーツほど、Echo Dotはソフトボールほどの大きさだ。

Echo Dotのサイズは、そのコンパクトさから配置に関してはかなり柔軟性がある。私なら、自宅の隅々に設置して間に合わせの音響システムを作っているだろう。ただし、内蔵ケーブルは短い側にあるためコンセントから離れている場合は延長ケーブルが必要かもしれない。

スピーカーの大部分は布で覆われているが、固いプラスチック製の底面はデバイスの背面に向けて上向きに弧を描いており、背面の大部分を占めている。このデザインによって、電源とAUXオーディオ出力の2つのポートを搭載可能にしているが、そのぶんデバイス上のスピーカーの表面積が減っている。従来のホッケーパックのデザインとは異なり、デバイス上のスピーカーの表面積と完全な360度アプローチが制限される。このため、スピーカーは丸型であるにもかかわらず正面を意識して設置しなければならない。

新しいEchoデバイスで注目に値するのは、気候変動への意識を高める取り組みの一環として、デバイスに再生可能素材が含まれることだ。アマゾンの全体的な二酸化炭素排出量の増加についてはここでは触れないが、取り組みの一部がこれらの製品に浸透しているのを見るのは楽しい。同社によると、プラスチックは50%が、対応アダプターを含む織物とアルミニウムはともに100%再生利用だという

セットアッププロセスは、これまでと同様で簡単。接続したEchoアプリでいくつかのボタンをタップすれば、すぐにセットアップが完了するはずだ。ステータスライトリングはデバイスの下部に移動している。これは何よりも現実的なチョイスだった。結局のところ、標準的なライトリングは丸くて布で覆われたデバイスの上部ではあまり目立たない。

Echoは置く場所によって使い勝手が異なる。目の高さくらいが最もいいが、それより下にある場合はリングが見えなくなり、そのリングの表面にどのように光っているか確認する必要がある。個人的には、これは間違った方向に進んでいるように感じる。多くの空白部分が上にできてしまい、デジタル時計搭載というEcho dotとの大きな差別化要因すら薄らいでしまう。

繰り返しになるが、アマゾンは人々がこの製品を目の高さあたりに置くことを想定していると思われる。主にベッドで横になりながら時計を使う場合に適しており、時計自体は十分に明るい。正直なところ、フルスクリーンのスマートスクリーンではなく、シンプルなデジタルディスプレイを搭載している点は歓迎だ。ベッドの近くに置く場合は特にそうだろう。つまり、スクリーンからの一種の避難所となる。最近では、目の前にいない人はいないように見えても、ビデオチャットなどでつながっていることもあるので。

フェイスの用途は限られている。起動時に「Hello」と表示されるほか、当然時刻と天気、音量が表示される。音量は上部にある物理ボタンで調整できる。また、これも上部にあるAlexaボタンを押すと、アシスタントとマイクがオフになるほか、デバイスの下部に赤いリングが表示され、スピーカーがユーザーの会話の聞くのを止めたことが視覚的にわかる。

音質は基本的には従来と同じで、5000〜6000円程度のスマートスピーカーに期待する程度だ。必要なすべての音声機能に対応しているが、デフォルトのホームスピーカーとしては、たとえステレオ構成にできるペアがそろっていても頼りにはならない。しかし、目覚まし時計としては、ぜひ試してみるべきだ。スマートフォンのスピーカーよりは明らかに優れている。

5980円のEcho Dotと、6980円のEcho Dot with Clockの1000円の価格差は少々奇妙だ。将来の世代では、アマゾンはオリジナルのEcho Dotをなくして、Echo Dot with Clock統一するのではないかと予想している。しかしいまのところは、ユーザーに少し余分な費用がかかることになる。

新しいEcho Dotは10月22日に発売される。Echo Dot with Clockは11月5日の発売となる。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:Amazon、Echo dot、スマートスピーカー、Alexa

画像クレジット:Brian Heater

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(翻訳:TechCrunch Japan)

アマゾン傘下のRingが3つの新製品で自動車用セキュリティーに進出、その1つはテスラとのAPI連携

Amazon(アマゾン)傘下のRing(リング)は、家庭や近所用のセキュリティーから自動車の世界に手を広げようとしている。米国時間9月24日に開催されたアマゾンのデバイスとサービスの盛大な展示会で同社は、3つの新製品、Ring Car Alarm(カーアラーム)、Ring Car Cam(カーキャム)、Ring Car Connect(カーコネクト)をデビューさせた。最初の2つはデバイスだが、最後のひとつは自動車メーカー向けのAPIとハードウェアのセットとなる。いずれも来年の早い時期に出荷される。

「実際、Ringをスタートさせてからずっと、さらにDoorbot(ドアボット)の時代まで遡って、自動車用のセキュリティーを求められ続けてきました」とインタビューで言及したのは、RingのCEOで創設者のJamie Siminoff(ジェイミー・シミノフ)氏。「それは、私たちが常に念頭に置いていたものですが、先に片付けなければならないことがあまりにも多かったのです。製品を作って、しっかりと働けるようにするには時間がかかるものです。そのため、この分野への進出には手間取りましたが、私たちの使命は住宅地を安全にすることです。自動車に起こることの多くは、住宅地にも起こるのです」と語った。

シミノフ氏は、今回発表できた製品が1つだけではなく、あらゆる顧客のニーズをカバーできる一連のセットであったことをとても喜んでいた。Ring Car Alarmは、OBD-II(車載故障診断装置ステージ2)対応の無線機器で、駐車中の車への衝突、車上荒らし、さらにはレッカー移動を感知する。Ring Car Camはセキュリティーカメラだ。Wi-Fi対応だが、追加プランでLTEにも対応できる。駐車中の事件や事故を監視するほか、走行中は緊急衝突検知や警察官に停止を命じられたときの録画も可能だ。3つ目のRing Car Connectは、ユーザーが内蔵カメラの映像を見たり、ドアロックの状態を確認したりできるように、自動車メーカーが車に統合するAPIと接続する後付け装置だ。

3つの製品でいきなり正面から、しかもRingにとって未経験の分野で参入した理由をシミノフ氏に尋ねた。「詳しく調べるようになって、これは1つのサイズで誰にでも合うといった種類の製品ではないことが、身にしみてわかったのです」と同氏。「むしろ、自動車に関連する製品一式を作ることなのだと気づきました。Ringでは、本当に独創的で、市場で際立ち、私たちの使命に合致し、顧客の生活をよりよくできるとわかったものだけを発売するよう努めています。完全にとは言いませんが、これまではそうしてきました」と続けた。

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製品の価格帯は大きな幅がある。Ring Car Alarmは予定小売価格が59.99ドル(約6300円)、Ring Car CamとCar Connectは、どちらも199.99ドル(約2万1000円)。Ring Car Alarmは、明らかに幅広い顧客層を狙っている。車への犯罪行為を予防する目的で、車とRingアプリが連動できるようにする基本機能をセットで提供するものだ。この装置は、Ringアプリに警報を送る。ユーザーが望めば、サイレンを鳴らすこともできる。Car Alarmはまた、他のRing製品やAmazon Alexa端末との連携も可能で、車に衝撃が加えられたり窓を割られたようなときには、Alexaが声で知らせてくれる。Ring Car Alarmは、Ringの親会社であるAmazonが今年中にサービスを開始する予定の低帯域幅無料無線ネットワーク・プロトコルAmazon Sidewalk(サイドウォーク)を使った接続が必要となる。

Ring Car Camは、もう一歩進んで、車の様子を目で監視できるようにするものだ。Wi-Fiが届く範囲で使用できるが、コンパニオンプランを選べば内蔵LTEによる接続が可能になる。また、これを取り付けた車に乗っている間にも使えるセキュリティー機能がある。RingのEmergency Crash Assist (緊急衝突アシスト)は、重大な事故だと判断した際には、即座に第一対応者に車の位置を通報する。さらに警察に停車を求められたとき、「Alexa、停止を命じられた」と話せば、自動的に録画が始まる。ネット接続されている場合、その映像は自動的にクラウドに送られる。プライバシーに関しては、写したくないときにレンズを隠せるフタがカメラ本体に付いている。録画中に音声だけをオフにすることも可能だ。

そしてRing Car Connectだが、これは自動車メーカーが使用するAPIで構成されていて、Ringの利用者が車に発生するあらゆる問題の警報を受け取れるよう、または車載カメラの映像を見られるようにする。また、後付け製品ではほとんど見ることが許されなかった情報にもアクセスできるようになる。

例えば、車のドアがロックされているかアンロックされているかなどだ。Ringの最初のパートナーとなる自動車メーカーはTesla(テスラ)だ。同社は、Model 3、X、S、YをRing Car Connectに対応させる。ユーザーは、2021年に199.99ドル(約2万1000円)で発売予定の後付け装置を取り付ける必要があるが、それによりセントリー(見張り)モードの録画映像や、運転中の映像をRingアプリで見られるようになる。

画像クレジット:Ring

Ringのセキュリティー・エコシステムは、簡単なドアベルから発展し、家全体(こちらもさらに広がっているが)、家の周囲、本格的な警報サービス、そして今や自動車にまで発展した。同社は決して、その栄誉ある地位に甘んじているわけではない。間もなく、郵便受け用のセンサーが29.99ドル(約3100円)で発売される。文字どおり手紙の「着信」を知らせてくれる装置だ。これが、今回の発表にちょっとした花を添えている。

画像クレジット:Ring
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(翻訳:金井哲夫)

アマゾンから新「Fire TV Stick」と低価格「Fire TV Stick Lite」が登場、双方向ビデオ通話やZoom対応も視野に

Amazon(アマゾン)は米国時間9月24日、Fire TV Stickの更新と新価格のFire TV Stick Liteとともに、新たなFire TV体験について発表した。Alexa対応のスマートTVプラットフォームのための更新されたインターフェイスは、サポートビデオ通話やビデオチャットをする方法としてFire TVを使用するための他のオプションを含む新機能が加わる。ビデオ会議システム「Zoom」に対応した機能も搭載する。

Fire TVのソフトウェア体験の全体的なデザインも改善される。更新されたFire TVのデザインには、より素早くお気に入りのコンテンツやアプリにたどり着けるようになる、パーソナライズされたホームページが含まれる。最近導入された、1世帯最大6人のユーザープロファイルもちろんサポート。このプロファイルにより、ユーザーは視聴中の番組を追跡できるほか、自分の興味に合わせたお勧めの番組を見ることができる。

Fire TVのナビゲーションもシンプルになった。画面上部にある長いタブの列をクリックして移動する必要はない。代わりに、ナビゲーションはあなたのプロフィールアイコンの横にあるページの下に移動し、お気に入りのアプリケーションの列と一緒に「ホーム」「検索」「ライブ」「ライブラリ」のタブが表示されるようになる。

一方で画面の上部は、アマゾン自身のコンテンツの大きな広告を表示するために開放された。これは当然のデザイン選択だが、Fire TVがRokuのようにホーム画面広告スペースをサードパーティーに販売したり、新しいサービスやアプリを紹介したりするような中立的なプラットフォームではなくなることを意味する。

Fire TVに搭載されたAlexaハブは、テレビ番組と一緒にスマートカメラを見るためのピクチャーインピクチャーモードなど、Alexaでできることを示すのに役立つだろう。そして、Alexaに質問するときにフルスクリーンを引き継ぐことはなくなった。これはiOS 14のSiriの体験をアップルが最近アップデートしたことを思い出させる微調整だ。

しかしより大きなニュースは同社は、Fire TVについてコミュニケーションデバイスとして構想を持っていることだ。

「Fire TVのようなデバイスを使って家庭でテレビを見る人が増えており、現在では1億台以上が売れた」とAmazonのエンターテインメントデバイスおよびサービス担当バイスプレジデントであるMarc Whitten(マーク・ウィッテン)氏は述べている。「利用者は毎月何十億時間ものエンターテイメントコンテンツを観ています。また、これまでにない新しい用途にも使用しています」と同氏は付け加えた。

「Fire TVのようなデバイスを使って家庭でテレビを見る人が増えており、今日では1億台以上が売れた。」とAmazonのエンターテインメントデバイスおよびサービス担当バイスプレジデントであるMarc Whitten氏は述べた。「彼らは毎月何十億時間ものエンターテイメントを見ている。また、これまでにない新しい用途にも使用しています」と同氏は付け加えた。

アマゾンはFire TVにビデオ通話機能を導入した。この新機能により、自宅のテレビ画面などにビデオ通話を表示できるようになる。当初は、Logitech(日本法人はロジクール)のUSBウェブカメラをFire TV Cubeに接続して、Alexaを使った双方向ビデオ通話が可能になる。その後、Zoomのサポートを追加するが、発売日については明らかにしなかった。

現時点では言及されていないが、同社が将来的にウェブカメラ内蔵の新しいFire TVセットを発表する可能性が高いのは明らか。しかし、なぜ本日の大きなイベントでローンチする準備ができていなかったのかは不明だ。

なお、Fire TVのハードウェアに関しては、本日の発表はFire TV Stickに限られていた。同社によると、Fire TV Stickはアマゾンのベストセラー製品の1つであり、Amazon.com全体で初めて視聴率が25万人を超えたという。今ではどの商品よりも5つ星の評価が高い。

アップデートされたFire TV Stickは、従来日50%強力なプロセッサーにアップデートされ、HDR互換とフルHDストリーミングのDolby Atmosサポートをサポートしている。しかし、消費電力は前モデルより50%少ないと同社は述べている。Alexaリモコンには、専用の音量ボタン、電源ボタン、消音ボタンが備わっており、テレビ、サウンドバー、AV機器を制御できる。同デバイスは年内に39.99ドル(約4200円)で発売される予定だ。

アマゾンはまた、より手ごろな価格の「Fire TV Stick Lite」 も発表した。これらのバージョンはそれほど強力ではないが、HDRによるフルHDストリーミングをサポートしており、Alexa Voice Remote Liteが付属している。Fire TV Stick Liteは今月中に29.99ドル(約3200円)で発売される。

Amazon Hardware Event

画像クレジット:Amazon

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(翻訳:TechCrunch Japan)

Amazon Alexaが会話上手に、複数ユーザーとの同時会話や質問のパーソナライズを実現

毎年恒例のハードウェアイベントで、Amazon(アマゾン)は米国時間9月24日、同社のAlexa(アレクサ)のパーソナル音声シスタントの新機能を発表した。これにより、Alexaはよりパーソナライズされた質問をすることができるようになり、そのデータを使用してユーザーと対話することが可能になる。

さらに、Alexaが会話に参加できるようになり、「ヘイ、アレクサ」(Hey, Alexa)と常に言う必要のないモードを搭載された。これにより複数のユーザーがAlexaと対話でき、適切なときにシステムがチャイムを鳴らしてくれるようになる。

アマゾンの副社長兼ヘッドサイエンティストのRohit Prasad(ロヒット・プラサド)氏は「質問をして応答をパーソナライズするシステムは、ディープラーニングベースのアプローチを採用しており、Alexaは顧客から学習したことに基づいて新しい概念や行動を獲得することができるようになっています。学習したものは何でもパーソナライズされ、この個人の顧客にのみ適用されます」と説明する。

例えば、温度を「お気に入りの設定」(Favorite Setting)に設定してほしいとAlexaに頼むと、Alexaはその設定が何であるかを尋ねるようになる。

さらにAlexaは、文脈に応じて話し方を変えらるようになった。これは、Alexaに自然な音声を生成する方法をよりよく理解するチームの研究が役立っている。今回示された例では、音楽を再生するように頼んだときに、Alexaが通常のやや単調な声と比較して少しだけ声に力が入っていた。

しかし、本当のブレークスルーは会話モードだろう。これを有効にするには「浅草、 私たちの会話に参加してください」(Alexa, join our conversation.)と話しかける必要がある。今回のデモで同社は、例えばピザを注文するときにAlexaがどのように動作するかを示した。演者の一人が、彼女はそれほどお腹が空いていなくて「小さめのピザが食べたい」と言った。すると、Alexaが自動的に彼女のためにその注文を変更してくれた。チームはこれを「自然な話者交替」と呼んでいる。

Amazon Hardware Event

画像クレジット:Amazon

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(翻訳:TechCrunch Japan)

アマゾンAlexaの「ルーチン」を家族や友人などと共有可能に、サードパーティーも共有可能ルーチンを提供

Amazon(アマゾン)はAlexa(アレクサ)デバイスのユーザーがもっとルーチンを使いやすくなる機能を提供する。ルーチンは数年前からある機能で(未訳記事)、Alexaユーザーは複数のタスクをまとめて自分で選んだコマンド1つで実行できる。例えば、明かりを消し、リラックスできる曲を流し、ドアに鍵をかける、という動作を「Alexa, goodnight」(アレクサ、おやすみなさい)のひと言で実行できる。朝のルーチンなら、ニュース見出しを読み、天気予報を見て、スマートコーヒーメーカーのスイッチを切るという具合だ。このほど同社は、ほかの人と好きなルーチンをシェアできるようにした(Amazonブログ)。

ルーチンはまだ、パワーユーザーの機能と考えられている。設定には時間ががかり、Alexaのモバイルアプタでも「その他」メニューの目立たないところにあるからで、Alexaデバイスのオーナーでも一度も使ったことのない人がいるはずだ。

米国のAlexaユーザーは、Alexaアプリのルーチンセクションへ行き、シェアしたいルーチンをクリックすると共有可能なURLを取得できるようになる。そのURLはSNSに投稿したり、テキストメッセージやメールなどでどこへでも送ることができる。

シェアされたルーチンを受け取ったユーザーは、AlexaアプリをインストールしてあるモバイルデバイスでURLをクリックする。あとは画面の指示に従って設定を完了するだけだ。黄色い文字の部分は、カスタマイズできるフィールドを表している。どのスマートライトを点灯・消灯したいか、などを指定するだ。

Alexaルーチンのオンライン保管場所のようなものができて、多くの人たちがルーチンを見つけて利用できるようになれば便利だろう。iOSのショートカットに(Mac Stories記事)は共有するためのディレクトリ(Shortcuts Directory記事)が、いくつか作られている(shortcutsgallery記事)。よく使われるルーチンをAlexaアプリの中で見つけられたらもっと便利だろう。ただし、こうしたアイデアは今回発表時点では実現されていない。

その代わりにAmazonは米国時間9月17日、Alexaスキルのパートナーが作った共有可能なルーチンをいくつか紹介した。NPRiHeartRadioHeadspaceFitness DayHistory Channelその他のデベロッパーが提供している。ユーザーはこれをテンプレートにしてカスタマイズすることで、独自のボイスアプリ体験を作り出すことができる。

画像クレジット:Chloe Collyer/Bloomberg / Getty Images

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Alexaのウェイクワードにサミュエル・ジャクソンが加わる、荒っぽい言葉も使うが野球結果をサミュエルが教えてくれる

ついさっきAlexa(アレクサ)が米国時間9月15日の野球の結果を読み上げてくれた。これが素晴らしい理由は2つある。1つは、ダブルヘッダーの第2試合でオークランド・アスレチックスがシアトル・マリナーズを9対0でシャットアウトしたこと。もう1つは、それをSamuel L. Jackson(サミュエル・ジャクソン)の声で話したことだ。Amazon(アマゾン)の本拠地はシアトルなので、本稿では後者の事実に注目する方が会社は喜ぶだろう。

Alexaの責任者であるToni Reid(トニ・リード)氏とRohit Pradad(ロヒト・プラダード)氏は米国時間9月16日のDisrupt 2020の壇上で、このスマートアシスタントの歴史や最大の障壁、そして未来について語った。さらに二人はこの場を利用して、史上最高の興行収入を上げた俳優が、自分の声をウェイクワードにしたことを公表した。サミュエル・ジャクソンのセレブボイススキルをインストールすると、Alexaユーザーは「パルプ・フィクション」のスターをデフォルトの音声にすることができ、「Hey Samuel」(ヘイ・サミュエル)がウェイクワードになる。

私は今週Echo Showでこのスキルを使っているが、なかなか楽しい。ただし、決してファミリー向けとはいえない。本物のサミュエル・ジャクソン同様、普通のAlexaよりも汚い言葉をかなりよく使うのでインストールには注意が必要だ。ほとんどのコマンドは標準のAlexaのセリフをジャクソンの声にしただけだが、映画「スネーク・フライト」で機内の爬虫類について質問したりすると、ちょっとしたお宝話が聞ける。彼は自身の最近の作品についてはあまり詳しくないようだ。

Alexaへのサミュエル・ジャクソン氏のボイススキルの追加は、Google(グーグル)がJohn Legend(ジョン・レジェンド)氏とIssa Rae(イッサ・レイ)氏をセレブボイスに採用したのに続くものだ。両社とも、ちょっとしたスターの力がバーチャルアシスタントにユーザーを引きつけておく大きな力になると信じている。中でもジャクソン氏は、知名度においても目新しさにおいても最高の選択だと私は思う。この人を超える名前をあまり思いつかない(オバマ?オプラ?ピーウィー・ハーマン?)。

アマゾンが伝えたかった話の1つは、第二のウェイクワードを設定するのがどれほど難しいかということだった。サミュエル・ジャクソンのスキルは以前にもあったが、ユーザーは 「Hey Alexa, ask Samuel」などと言わなくてはならなかった。スマートアシスタントの伝言ゲームのようなものだ。正直なところこれでは新規性がたちまち薄れる。

「Alexaのウェイクワードは毎週何十億回もやり取りされる」とAlexaの機械学習担当シニアマネージャーであるShiv Vitaladevuni(シヴ・ビタラデヴニ)氏が投稿に書いた。「しかし、ウェイクワード 『Hey, Samuel』の学習データはほとんどない。『Hey, Samuel』とAlexaという複数のウェイクワードモデルを作るためには、過去の学習を利用するだけでなく、新しい学習方法とデータモデリング技術を開発しなくてはならなかった」と語っている。

画像クレジット:Bryce Durbin / TechCrunch

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

アマゾンがAlexa Printを米国でローンチ、レシピやゲーム、教材を声で印刷できる

Alexaはプリンターも操作できるようになった。Amazon(アマゾン)は米国時間9月10日、Alexa(アレクサ)で印刷できる新しい機能を発表(Printing with Alexaページ)した。Echo(エコー)端末を持っている人なら、AlexaのTo Doリスト、レシピ、週ごとのカレンダー、子ども向け教材、さらには数独やクロスワードパズル、迷路などのゲームも音声コマンドで印刷できるようになる。

この機能は、第2世代以降のEcho端末と、HP、ブラザー、キヤノン、エプソンなどから発売されているIPP対応プリンターで利用できる。手持ちのプリンターが対応しているか不明な場合は「Alexa, discover my printer」(私のプリンターを探して)と口頭で質問すると確認できる。対応プリンターは追々増やしていくと同社では話している。

一部の印刷コンテンツは、Alexa自身からも提供される。例えば、今でも紙のメモの愛用者が多いTo Doリストや買い物リストなどだ。

だが現在、Alexaが印刷できるコンテンツの大半はサードパーティーによるものとなる。同社は、Alexaのスキルメーカー、Allrecipes(オールレシピズ)、Los Angeles Times(ロサンゼルス・タイムズ)、JumpStart Academy(ジャンプスタート・アカデミー)と協力して、学習用プリント、パズル、塗り絵、レシピなどが印刷できるようにしている。

つまり、「Alexa、クロスワードパズルを印刷して」とか「Alexa、1年生の足し算の問題集を印刷して」とか「Alexa、チキンのレシピを印刷して」などと命令できるわけだ。コマンドの全リストはこちら

この音声コマンドには、他のコマンドよりも便利なものがある。「先週の日曜日のクロスワード」を印刷した後に、「先週の日曜日のクロスワードの正解」も印刷させることができるので、新聞の購読を止めてしまったがクロスワードだけは楽しみにしていたという人には嬉しい。ただし、Alexaに「サーモンのレシピを印刷して」などと命令しては、何が現れるかわからない。普通は特定のレシピを知りたいのであって、レシピの提案一覧で紙とインクを無駄にしたいとは思わないだろう。

学校に通う子どもたちにも有り難いコマンドがある。Alexaは、グラフ用紙や罫線入りの用紙を印刷できる。1枚使うためだけに、またはちょっと足りなくなったときなどに、ノートをまるごと1冊買う必要がなくなる。ホームスクールの教師や両親にも、リモート学習の補助教材として算数の問題集を印刷できるなど、役に立つ。

Alexa Print機能は声で有効にできるが、Alexaアプリで「Add Devices」(デバイスを追加)を開き、「Printer」(プリンター)を選択して有効にできる。

プリンターに接続されると、Alexaはプリンターのインクやトナーの量の情報を受信できるようになるため、少なくなったときにメールや声で知らせてくれる。この通知はデフォルトで有効になっているが、Alexaアプリのデバイスの設定ページにある「Status」(ステータス)で変更できる。

また、スマート・リオーダーを設定しておけば、インクやトナーをアマゾンから1割引で自動購入ができる。インクやトナーが少なくなると自動的に商品が送られてくるわけだが、最初にAlexaアプリでそのように設定しておく必要がある。

つまり、Alexa Printは、単にEchoオーナーの印刷を楽にするだけのものではない。新型コロナウイルスの流行が続く中、自宅勤務やリモート学習の広がりを利用した新たなeコマースの売上げを創出する手段ともなっている。

画像クレジット:Amazon

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(翻訳:金井哲夫)

AT&Tの電話回線利用者はAlexaで通話が可能に

Amazon(アマゾン)は、米国時間9月9日、AT&Tと提携し、AT&Tの電話回線利用者がAmazon EchoスマートスピーカーなどのAlexa(アレクサ)対応デバイスを通じて電話の発信と受信ができるようにする新機能を発表した。これが可能になると、Alexa対応デバイスを持つ利用者は、音声アシスタントのAlexaに電話をかけるよう、またはかかってきた電話に出るよう声で命じることができるようになる。電話機が手の届かないところにあっても、携帯電話のバッテリーが切れていても電話ができる。

「AT&T calling with Alexa」(AlexaでAT&T通話)と呼ばれるこの機能は、まずAlexaのユーザーアカウントでの設定が必要となる。

利用したい人は、Alexaアプリの「Settings」(設定)から「Communication」(コミュニケーション)を開き、「AT&T」を選択してから、画面に表示される指示に従い携帯番号をリンクさせる。

リンクが完了すれば、AT&Tの利用者は例えば「Alexa、ジェシカに電話して」または「Alexa、XXX-XXX-XXXXにかけて」(Xには実際の番号を入れる)のように言うだけで電話がかけられる。

電話がかかってきたときは、Alexaは「ジェームズから電話です」のように知らせてくれる。電話を取りたいときは「Alexa、出て」と言えば、Alexa対応機器で相手と通話ができる。

かかってきた電話に出る方法はいくつかある。

Alexaで受ける電話は朝の9時から夕方5時までの仕事時間内のみというように、定型アクションで設定できる。また、「Alexa、出かけるね」などのフレーズを言うことで、そのデバイスでのAT&Tからの電話にを受けないようにする定型アクションを作ることも可能だ。さらに、Alexaアプリでアウェイモードをオンにすれば、家を離れるときに手動でこの機能を無効にできる。

この新機能は、AT&Tの「NumberSync」(番号同期)サービスを使うことで、スマートウォッチ、タブレット、コンピューター、そして今後はAlexa対応デバイスでも利用できる。これは対象となるAT&Tモバイルプランに含まれているため、別途料金はかからない。

Amazonによれば、「AT&T calling with Alexa」は、iPhoneやSamsung Galaxyをはじめとする、AT&T対応の数々のHD Voice携帯電話でも、AT&Tの料金後払い契約の利用者なら使えるという。

この機能を享受できるのは米国のAT&T利用者のみだが、発信だけなら、米国内に留まらず、メキシコ、カナダ、英国への通話でも利用できる。

ほかのキャリアに同様の機能を広げる可能性について、アマゾンは何も語らなかったが、利用者の意見を受けて、将来的にこの機能を発展させてゆくとのことだ。

Alexaをコミュニケーションツールとして利用する機能は以前にもあった。

同社はすでに、Alexa対応デバイスを、家庭内のインターホンと電話を掛け合わせたような存在にする試みを行っている。Drop-In(ドロップイン)という機能では、家の中の別の場所にいる家族の様子を確かめることができる。また、Announcements(アナウンスメント)を使えば、「ご飯が用意できたよ!」のようなメッセージを配信できる。これらに対して、Alexa-to-Alexa Calling(Alexa対Alexa通話)やAlexa Outbound Calling(Alexa外部通話)などは、他のAlexaユーザーや、米国、英国、カナダ、メキシコのほとんどの固定電話および携帯電話の番号に、Alexa対応デバイスまたはAlexaアプリを使って無料通話ができるというものだ。

しかし、これらのサービスでは、かかってくる電話を受けることができず、911などの緊急通報用電話はかけられないため、既存の電話と完全に置き換えるのは不可能だった。

Alexa対応デバイスに合わせて、これまでの携帯電話の使用習慣を変えるというのは、ちょっと難しいように思える。大抵の人は、家の中でさえ、携帯電話を肌身離さず持ち歩いているからだ。

だが、Alexaを実際の電話番号と結び付ける手段を提供することで、Alexaから電話をかけてみようと思う人は増えるかも知れない。

またこの機能は、すぐに電話に出られない高齢者や、緊急事態、歩いて電話を取り入って出ることが困難な要支援者や障害者には有用に思える。

残念ながら、このサービスの利用には、まだ大きな問題点が残されている。迷惑電話だ。現代は、不快なロボットコールやスパムが
大変に多い。高度な迷惑電話ブロックサービスなどで自衛していない限り、これらにいちいちAlexaで対応する手間は、その利便性を台無しにしてしまう。

Amazonは、この新機能は本日よりアメリカ国内で利用可能になると話している。

画像クレジットAmazon

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(翻訳:金井哲夫)

アマゾンが不動産管理者向けのAlexaサービス「Alexa for Residential」を開始

アマゾンは、不動産管理者にAlexaを提供したいと考えている。米国時間9月3日朝、同社は新サービス「Alexa for Residential」の提供を開始した(Amazonブログ記事)。これは、コンドミニアムや集合住宅などの建物で、不動産管理者がAlexaを使ったスマートホーム体験を簡単に設定・維持できるようにすることを目的としている。米国の大手不動産会社である、IOTAS、STRATIS、Sentient Property Servicesの3社は、開始時にAlexa for Residentialサービスを利用する最初のスマートホームインテグレーターとなる。

Alexa for Residentialは、Amazonのアカウントを持っていない人でもAlexaをスマートホーム管理のためのツールにしようというものだ。新しい居住者は、自分のデバイスを購入したり、何かを設定したりする必要はない。代わりに、住居備え付けのEchoデバイスに話しかけて、彼らの住居で利用可能なさまざまなスマートホーム機能を制御し、基本的なAlexaの機能を使用することができる。

物件管理者は、各住居ごとにAlexaのカスタムスキルを作成して、入居者にメンテナンスの依頼を出したり、アメニティの予約をしたり、Alexaを介して家賃の決済ができる。

居住者が自分のAmazonアカウントを持っている場合、住居備え付けのEchoデバイスにリンクすることも可能だ。一度リンクされると住民は、音楽のプレイリストを聴いたり、Alexaデバイスから友人や家族を呼び出す機能などAlexaのすべての機能を使えるようになる。

居住者が自分のアカウントをリンクさせた場合、不動産管理会社は顧客の個人データにアクセスすることはできなくなる。またAlexa for Residentialでは、入居者の録音した音声は毎日削除される。

しかし、入居者の賃貸契約が終了したり、退去したりした場合には、スマートホーム管理のためのデバイスの既存の設定を中断することなく、不動産管理者がリモートでデバイスをデフォルト設定にリセットして、次の入居者に備えられるようにすることができる。

今回の発売によりアマゾンは、消費者へのEchoデバイスの直接販売を増やさなくても、Alexaの普及を拡大できる市場へのさらなる投資を行うことになる。

アマゾンは以前にもこの分野でパートナーシップを組んでおり、2018年11月には現在PayLeaseの子会社となっているZegoと提携(Business Insider記事)し、3万戸のアパートにAlexaスマートホームデバイスを展開していた。同じく2018年には、RedAwningをパートナーにして不動産管理ツールをローンチした(Property PortalWatch記事)。これはもともとはホテル用だったAlexa for Hospitalityサービスによって実現した。休暇用レンタルサービスも同様の統合を目的にAlexaを利用(Vrmintel記事)している。この分野向けに設計された不動産管理やAlexaのスキルを対象とした、独立したスマートホームテクノロジープラットフォームもある。

もっと広く言えば、アマゾンは他のサービスをロールアウトし、2018年のAlexa for Hospitalityの立ち上げや、Lennarのような住宅建設業者との取引のようにB2B取引を通じて住宅でのAlexa使用を拡大する可能性のあるパートナーシップを発表している。こうした取り組みが成功しているかどうかはまだ判断がつかない。共有デバイスがプライバシーの問題を引き起こすと感じている人(Phys.org記事)もいれば、ほかの設備がうまく配備されていないと感じている人(PhocusWire記事)もいるなど、メリットとデメリットがあるからだ。

しかし、アマゾンはこの最新サービスのアイデアを、不動産管理者が収益を増やすための方法として売り込んでいる。同社は、84%の賃借人がスマートホームのアメニティを備えたアパートを希望しており、61%が音声アシスタントの月額料金を支払うと述べた全米アパート協会のデータを引用している。

とはいえ、このデータは新型コロナウイルスの感染が蔓延している現在の経済を反映していないだろう。現在は失業者が増え、経済に大混乱をもたらしている。 Alexaデバイスとその使用のための追加コストはいまでは必需品ではなく、より贅沢なものとして見られるかもしれない。

画像クレジット:Amazon

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(翻訳:TechCrunch Japan)

米国のガソリンスタンドでAmzon Alexaによる音声決済が可能に

1月にAmazon(アマゾン)は、ガソリンスタンドでAlexaのユーザーが、Echo AutoなどのAlexa対応モビリティデバイスを使って、音声コマンドで代金を決済できる機能を発表した。同社によると米国時間9月1日、その機能が全米1万1500カ所のExxon(エクソン)とMobil(モービルのスタンドで使えるようになったと発表した。決済処理を開始するには、顧客がまず「Alexa, pay for gas」(Alexa、ガソリンの代金を払って)と言う。

アマゾンはFiservとチームを組んで、給油機の起動から、決済の安全を守るためのトークンの生成までを自動化した。ただし、取引そのものはAmazon Payが処理する。そして顧客のAmazonアカウントに保存されているのと同じ決済情報が使われる。

立ち上げに際して同社は、この機能はEcho AutoなどのAlexaデバイスで使えるようになるが、ほかにAlexa対応の車や、iOSやAndroidのAlexaアプリでも利用可能だという。

前述のように「Alexa, pay for gas」でこの機能は起動するが、そのときAlexaはガソリンスタンドの場所や給油機の番号を確認してから給油機を起動する。

この機能は、給油機に決済カードを挿入するだけのやり方に比べて早くはないし、容易でもないかもしれない。しかし、状況によっては便利だろう。給油機を認証しているときユーザーは社内にいられるから、寒いときは助かる。ガソリンスタンドで一人で給油するのが不安な女性などにも歓迎されるだろう。夜や知らない町ではなおさらだ。今の新型コロナウイルスの感染蔓延のご時世には、給油機の向こう側にいるお客と十分な時間ソーシャルディスタンスを保てるし、給油機を操作する時間も短い。

ただし残念ながら、給油そのものはAlexaがやってくれない。自分でやるしかない。

画像クレジット: Amazon

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa