アマゾンが高齢者介護のサブスクサービス「Alexa Together」を開始

Amazon(アマゾン)は本日、自立した生活を送っているものの、特別なサポートを必要とする可能性がある高齢の家族を持つ家族のために設計された新しいサブスクリプションサービス「Alexa Together」を発表した。この月額19.99ドル(約2200円)のサブスクリプションは、Amazonの既存製品であるAlexa Care Hubを拡張したもので、Care Hubの機能の多くを取り入れ、緊急応答機能や専門家による緊急ヘルプラインへのアクセスなど、新たな保護機能を追加している。

同社は2020年11月に、年老いた親や愛する人の活動に関する一般的な情報を受け取ったり、愛する人が助けを求めた場合に警告を受けたりするために(本人の許可のもと)彼らを見守ることができるAlexaモバイルアプリのオプションであるCare Hubを初めて導入した。

画像クレジット:Amazon

Alexa Togetherでは、高齢の家族がAlexaに助けを求めてきたときに家族に知らせるためのケアアラートなどの機能に、家族は引き続きアクセスすることができる。

また、2022年初めから、複数の人が愛する人をサポートできるようになる。これは、例えば、兄弟で両親の介護を分担している場合などに便利だ。近くに住む人もサポート対象となり、緊急時にカスタマーの家族の様子を確認することもできる。

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Amazonによると、介護者は、愛する人のデバイスにリマインダーを設定したり、お気に入りの曲を簡単に再生できるように音楽サービスにリンクしたりできる。また、家族のAlexaアカウントに連絡先を追加して、ハンズフリーで友人や家族に電話をかけることもできる。

また、新しいサブスクリプションには、ハンズフリーで24時間365日、緊急ヘルプラインにアクセスすることができる緊急対応機能が導入されている。これにより、高齢の家族が自宅で転倒したり、その他の緊急事態が発生したりした場合、Alexaに助けを求めることができる。

Alexaはそれに応えて、家族や隣人など、アカウントに接続されているすべての人に警告を発する。

このサブスクリプションは、6カ月間は無料で提供され、その後継続する場合は月額19.99ドル(約2200円)の有料会員となる。

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(文:Sarah Perez、翻訳:Yuta Kaminishi)

アマゾンが室温調整機器スマートサーモスタットを発表、グーグルより安い約6700円

Amazon(アマゾン)は米国時間9月28日、新しいスマートサーモスタットの発表でハードウェアに関するビッグイベントを開始した。同社はこのデバイス製造でHoneywell(そしてResideo)と協業したが、製品はAmazonブランドを冠している(Ring、Blink、そしてAmazonが所有するその他のスマートホーム企業とは異なる)。スマートサーモスタットは60ドル(約6700円)だが、多くの家庭は参加リベートでかなりの割引を受けられる、と同社は話す。

既存のAmazon / Alexaホームエコシステムを利用することでユーザーがプログラミングを可能な限りしなくてもいいようにする、というのがこのデバイスの概念だ。つまり、Energy Starの省エネ電化製品のラベルが貼られたこのデバイスは、あなたが家を出るときやベッドに向かうときを把握して、「Hunch」機能を使って適切に室温を調整することができる。もしそれ以上にコントロールしたいのなら、ユーザーはコネクテッドAmazonデバイスから直接調整できる。

このスマートサーモスタットは大半の24V HVACシステムで利用できる、とAmazonはいう。Google(グーグル)のNestサーモスタットに挑戦しているようだ。しかし60ドルという価格はNestの提示価格200ドル(約2万2000円)よりもずいぶん安い。もちろん、外観はGoogleの製品には及ばないが、サーモスタット購入を検討している、機能するデバイスが欲しいだけの人は注目するだろう。

大きくてはっきりとした温度の数字、矢印のボタン以外にはほとんど何もなく、Amazonがシンプルさにフォーカスしていることがわかる。その他の部分はコネクテッドEchoデバイスが引き受ける。

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(文:Brian Heater、翻訳:Nariko Mizoguchi

アマゾンが壁に取りつけられる15インチEchoを近々発表か

Amazon(アマゾン)は壁に取りつけられる15インチディスプレイのEcho、サウンドバー、新しいEcho Autoテクノロジー、ウェアラブルなど新しいデバイスをたくさん開発している。Bloombergが報じたところによると、そのうちの一部は同社が米国時間9月28日に開催するハードウェアイベントで発表されるようだ。

最も派手な製品は約15インチのディスプレイを備えたAlexa対応のEchoだろう。Hoyaというコードネームのこの製品は、通常のEchoデバイスのように立てて置くだけでなく、ウォールマウントにもできるようだ。スマートホームの中心として照明やカメラ、鍵などのデバイスを制御したり、天気やタイマー、予定、写真などを表示するのに使えるだろう。特にキッチンで使うと便利なように設計されていて、レシピやYouTubeの料理動画を表示できるし、Netflixなどのアプリでストリーミングも楽しめる。

発売が噂されているAmazonブランドのテレビと組み合わせて使う、Harmonyというコードネームの独自のサウンドバーも発表されるかもしれない。他社製のAlexa対応サウンドバーとは異なり、Amazonのサウンドバーは前面カメラを備え、FacebookのPortal TVと同様にテレビからビデオ通話をすることができる模様だ。

そしてEcho Autoの新バージョン(コードネームはMarion)も開発中のようだ。新しいバージョンではおそらくデザインが刷新され、電磁誘導でデバイスを充電できる。Amazonは現在、Ford(フォード)との提携でAlexaを70万台の自動車に搭載しているが、他の自動車メーカーとの提携も目指しているようだ。

開発中のアイテムは他に2022年に登場する新しいEchoスピーカー、キッズやシニア向けのウェアラブルがある(ウェアラブルには転倒検知機能が搭載される)。AIを向上させる専用プロセッサや、Fire TVやEchoなどのデバイスの連携を強化する新しいテクノロジーを開発中であるとも言われている。

Bloombergの記事によると、Amazonは他にちょっと風変わりな製品もいくつか開発しているらしい。Alexaのインターフェイスを使用するVestaというコードネームのホームロボットを手がけているようだ。Alexa搭載のカラオケマイクも開発していたが、このプロジェクトに関わっていたチームはすでに解散したと報じられている。

編集部注:本稿の初出はEngadget。執筆者のSteve DentはEngadgetのアソシエイトエディター。

画像クレジット:Amazon

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(文:Steve Dent、翻訳:Kaori Koyama)

米GM傘下のOnStarがアマゾンとコラボ、Alexaデバイスを使い家庭に緊急サービスを提供へ

Alexaデバイスの所有者は、OnStar(オンスター)の親会社であるGeneral Motors(ゼネラルモーターズ、GM)とAmazon(アマゾン)とのパートナーシップの拡大により、近々自宅からOnStarの緊急サービスを利用できるようになる。

OnStarは、2021年初めに「Guardian(ガーディアン)」アプリを導入してOnStar Guardianを拡張しており、顧客は携帯端末からサービスにアクセスできるようになっていた。今回の拡張により、顧客の音声対応ホームデバイスもこのエコシステムに加わることになる。

GMのプロダクト担当責任者であるJeff Wajer(ジェフ・ワジャー)氏は、最近のTechCrunchのインタビューで「携帯電話を(そのとき)持っていなくても、緊急時に助けを求めたい場合が多々ある」と語った。また、電話を使うことができない様々なアクセシビリティレベルの人々でも、OnStar-Alexaの統合機能を使えば助けを呼ぶことができる、とも。

この統合機能は、まず既存のOnStarの顧客を対象に段階的に導入され、2022年にはより広範囲に導入される予定だ。対応するAlexaデバイスは、Echo、Echo Dot、Echo Show。GMは、何人の顧客が当初このサービスにアクセスできるのか、また料金がどのくらいなのかについての詳細は明らかにしなかったが、ワジャー氏は、最初のコホートに含まれるOnStarの顧客には初期無料トライアルがあると述べた。

OnStar Guardianは、GMの車両に乗っているかどうかにかかわらず利用できる。だがGM車においては、GMとAmazonのコラボレーションはこれが初めてではない。GMはすでに一部の車両のインフォテインメントシステムにAmazon Alexaを導入しており、今回の提携は両社の結びつきを強化するものだ。

これは、GMが自動車以外のソフトウェアやサブスクリプションビジネスを強化しようとしていることの表れでもある。GMのグローバルイノベーション担当副社長であるPam Fletcher(パム・フレッチャー)氏は、声明でこう述べた。「この新しいサービスは、GMの成長戦略へのコミットメントと、ソフトウェアを活用したサービスの革新を示すものです」。

画像クレジット:Emmanuele Contini / NurPhoto / Getty Images

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(文:Aria Alamalhodaei、翻訳:Aya Nakazato)

Amazon Alexa内蔵、タッチ決済対応のMi Smart Band 6 NFCをシャオミがグローバル発表

Amazon Alexa内蔵、タッチ決済対応「Mi Smart Band 6 NFC」をシャオミがグローバル発表シャオミは9月15日に開催した新製品発表会で、ウェアラブル活動量計「Mi Smart Band 6」のNFC搭載版となる「Mi Smart Band 6 NFC」をグローバル発表しました。Mastercardと提携し、NFCを利用したタッチ決済(コンタクトレス決済)を利用できる点が売りとなります。

Amazon Alexa内蔵、タッチ決済対応「Mi Smart Band 6 NFC」をシャオミがグローバル発表
「Mi Smart Band 6」のNFC搭載版はこれまで中国市場のみの展開となっていました。

グローバル向けのNFC搭載版はAmazon Alexaを内蔵しており、音声操作によるスマートアシスタントも利用できます。SpO2測定や心拍数測定機能なども備えます。

Amazon Alexa内蔵、タッチ決済対応「Mi Smart Band 6 NFC」をシャオミがグローバル発表

本体価格は54.90ユーロ(約7000円)です。

(Source:Mi Smart Band 6 NFC製品ページ(英語)Engadget日本版より転載)

米アマゾンがAlexa搭載の初の自社ブランドテレビ2種発売へ

米Amazon(アマゾン)が43インチのAmazon Fire TV Editionを発売するために2017年にサウスカロライナ拠点のElement Electronics(エレメント・エレクトロニクス)とチームを組んで以来、これは必然だったように感じる。Amazonはまた、人気の音声アシスタントを搭載するためにサードパーティーのテレビ会社数社とも提携したが、同社は9月9日、2種のスマートテレビFire TV Omniシリーズと4シリーズを投入し、さらに一歩踏み込むことを明らかにした。

同社はこれらを「初のAmazon製スマートテレビ」と呼び、すでに作られて他の会社のブランドで展開されているものに音声テクノロジーを搭載するのではなく、ゼロから作った独自のテレビであることをほのめかしている。

Fire TV Omniシリーズが主力製品で、もう1つのものよりもプレミアムだ。しかしその価格は予定どおりであれば、410ドル(約4万5000円)からとかなり安めだ。前述のAmazonブランドのElementシステムより40ドル(約4400円)安い。

「スマートテレビは何十年も出回っていますが、それらが本当にスマートだとは思いません」とAmazon副社長のDaniel Rausch(ダニエル・ラウシュ)氏は話す。「顧客が本当に欲するであろうものに比べて、それほど有能ではありません。多くの場合、テレビは受動的な経験を提供します。相互にやり取りするのは複雑で難しいものです。我々のリビングルームにはさまざまな種のデバイスやコンテンツエクスペリエンスがあります。それを顧客側で調整するのは、おそらく複雑さが増すばかりだと思います。音声とアンビエントコンピューティングでもってテレビはより多くのことができるようになり、顧客のためにテレビはよりスマートになる可能性を秘めていると確信しています」。

SamsungやLGがしのぎを削る(何十年も噂されているAppleテレビはこれまでのところ実を結んでいないようであるにしても)競争の激しい分野にAmazonは参入しようとしている。当然、AmazonはAlexa統合とは区別しようとしている。Omniの方はテレビ視聴から音楽、ゲームまでさまざまなアクティビティに音声を使うために遠距離テクノロジーを活用している。

システムは最近導入されたAlexa会話を採用し「Alexa、何を観たらいい?」(このコマンドはベータ版では2021年後半までは使えない)「Alexa、Netflixのコンテンツを再生して」(同様に秋までは使えない)といったコマンド、そしてTikTokでも同様のコマンドなど、より自然な感じでアシスタントに尋ねる方法を提供している。人気を博しているソーシャルネットワークのTikTokは英国、ドイツ、フランスのFire TVでの提供が始まり、間もなく北米でも展開される。もしすごくのめり込んでいるなら最大75インチのスクリーンでショートビデオを観ることができる。

画像クレジット:Amazon

Omniのサイズは43、50、65、75インチで、解像度はすべて4Kだ。HDR10、HLG、Dolby Digital Plusが実装され、2つの大型モデルはDolby Visionもサポートしている。Omniと安めの4シリーズの違いはさほど多くはないようだ。4シリーズは370ドル(約4万1000円)からで、サイズは43、50、55インチ。こちらも解像度は4Kとなっている。この2つのラインナップの最大の違いは、4シリーズが近接のAlexa対応能力をリモートにビルトインしていることだ。Omniの方は遠距離テクノロジーを搭載している。

新しいテレビは2021年10月に発売される。

画像クレジット:Amazon

テレビには新Amazon Fire TV Stick 4K Maxがついてくる。55ドル(約6000円)するこのストリーミング用スティックは、高パフォーマンスを約束するクアッドコア1.8GHzプロセッサと2GBのRAMを内蔵し、上記の多くの音声機能を提供する。スティックはWi-Fi 6、そして当然のことながらAmazonのゲーミングサービスLunaにも対応する。

おそらく少々驚くのは、Pioneer(パイオニア)の社名が入っていることだろう。儲けが少ないために愛しのプラズマから撤退して数年、PioneerはAlexaリモートとセットになった新しい4Kでテレビ分野に戻ってくる。43インチのバージョンは9月にAmazonとBest Buyで発売される予定で、50インチの方はその2カ月後になる見込みだ。

一方、東芝のテレビには遠距離テクノロジーがビルトインされている。55、65、75インチの3モデルで、2022年春発売の予定だ。

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(文:Brian Heater、翻訳:Nariko Mizoguchi

アマゾンはデベロッパー向けツールと機能のリリースでAlexaの復活を狙う

Amazon(アマゾン)は、過去1年間にスキル数がさらに減少し、サードパーティの音声アプリデベロッパーが関心を失いつつあることを受けて、Alexa音声プラットフォームを活性化しようとしている。現地時間7月21日に開催されたデベロッパー向けイベント「Alexa Live」では、デベロッパーコミュニティに向けて多数の新機能とツールが発表され、新ツールのリリースとしては最大規模のものになった。新機能の中には、すでにAlexaデバイスを所有しているユーザーに向けてAlexaスキルの発見・利用を促すものや、デベロッパーがスキルを利用して収益を得られる新ツール、再びユーザーの日常生活にAlexaを取り入れてもらうことを後押しするアップデートなどがある。

当初小売業者が期待していた、音声ショッピングプラットフォームとしてのAlexaは、期待外れだったかもしれない実際にスマートスピーカーを使ってAmazon.comの商品を購入したAlexaのユーザーはほんのわずかだった。しかし、Amazonは当日「数千万台」のAlexaデバイスが毎週「数十億回」使用されていて、90万人以上の登録デベロッパーが13万以上のAlexaスキルを公開していると言及し、今でもAlexaの普及状況とデベロッパーコミュニティはかなりの規模を維持していると発表している。

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それでも、Amazonは、ユーザーが使いたいスキルを見つけやすいようにするという、音声のみのデバイスでは難しいとされる課題をまだ克服していない(Alexa Showのようなスクリーン付きのAlexaデバイスが発売されたことで、多少改善されたが)。

Alexaユーザーの大部分は、スマートホームのコントロール、音楽の再生、アラームやリマインダーの設定、リストの作成など、最も基本的な機能しか使っていない。つまり、Amazonはまだ大ヒットといえるような音声アプリを生み出していないのだ。

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Amazonによると、同社はこの問題を解決するために、デベロッパーが自分が開発したスキルのウィジェットを作成する方法を導入する。ユーザーはこのウィジェットを使ってEcho Showなどのスクリーン付きAlexaデバイスにスキルを追加することができる。さらに、デベロッパーは「Featured Skill Cards(注目のスキルカード)」を構築できるようになる。Featured Skill Cardsはホーム画面上でスキルをローテーションで表示し、宣伝する機能だ。

Amazonのソリューションは、アプリを発見してもらうという点だけを見れば、Alexaをよりモバイルデバイスに近いものにするものだ。スクリーン付きのAlexaデバイスを持っているユーザーには便利かもしれないが、音声のみで操作できるプラットフォームであるはずのAlexaの将来にとっては良い兆候ではない。

スクリーンが付いていないAlexaデバイスでは「アレクサ、お話を聞かせて」「アレクサ、ゲームをしよう」「アレクサ、ワークアウトをしたい」などの一般的なリクエストにAlexaが応答する際、デベロッパーが開発したスキルを提案するようになる。また、スキルの利用履歴に基づくユーザーごとのおすすめスキルの提案の他にも、新たに導入される「コンテクスチュアル・ディスカバリー(コンテキストに基づく発見)」では、自然言語やフレーズを使って、スキルを探せるようになる。もちろん、Amazonはこれまでもスキルの提案方法の開発に取り組んでいたが、大きなスキルエコシステムに影響を及ぼせるものではなかった(中にはユーザーを困らせるような試みもあった)。

Amazonによると、デベロッパーが自分が開発したスキルで収益を上げる方法も拡大しているという。

すでにAmazonは、消耗品有料サブスクリプションスキル内購入などのツールを提供しているが、今回、新たにスキル内購入の一環として「Paid Skills(有料スキル)」に対応する。Paid Skillsでは、ユーザーはスキルが提供するコンテンツを利用するために1回のみ料金を支払う。さらに、スキル内購入の対象地域にインドとカナダが追加される。

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デベロッパーの収益源になるAlexaのスキル内購入機能が日本を含む国際展開へ

これまでのところ、スキル内購入はまだ大きな収益を上げるには至っていない。2019年のレポートによると、最初の10カ月間におけるAlexaスキルの収益は140万ドル(約1億5000万円)にとどまり、アマゾンの目標である550万ドル(約6億6000万円)には遠く及ばなかった。購入方法が1つ増えたからといって、どのぐらいの変化があるかは不透明だ。

Amazonは、デベロッパーの収益額については言及せず、デベロッパーのスキル内購入での収益が前年比で「2倍以上」になったと語るだけにとどめた。

Amazonは今後、デベロッパーコミュニティを活用して、小売サイトでの販売を促進しようとしている。

新しい「ショッピングアクション」機能では、デベロッパーは自分のスキルの中でAmazonの商品を販売することができる。例えばSFゲーム「Starfinder」では、ロールプレイングゲーム内でテーブルトップ版の購入をユーザーに提案している。デベロッパーは商品を紹介してアフィリエイト収入を得ることもできる。

音楽やメディアに関連するスキルのデベロッパーは、新しいツールを利用してユーザーにより楽しい体験を届けることができるようになる。iHeartRadioが開発した、DJがAlexa経由で曲のリクエストを受け付ける「Song Request Skill」はその一例だ。ラジオやポッドキャスト、音楽プロバイダー向けの、ユーザーにインタラクティブな体験を提供するスキルの開発期間を短縮できるツールもある。

スキルをより実用的で便利なものにするための新機能もある。

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例えばレストランはFood Skill APIを利用して、ピックアップやデリバリーのスムーズな注文を実現することができる。新しい「Send to Phone(スマホに送信)」機能では、デベロッパーは自分のスキルをモバイルデバイスと連携させて、外出する際に家の鍵をかけるように促すスキルのような、イベントベースのトリガーやプロアクティブな提案を実現できるようになる。Amazon傘下のWhole Foods(ホールフーズ)は、2021年後半に登場する店頭受け取りサービスに、これらの機能を利用する予定だという。

また、洗剤や電池といった一般的な日用品を再注文できるAlexaの補充サービスが、交換部品にも拡大され、他の家庭用機器やスマートホーム機器との連携が強化される。サーモスタットメーカーのCarrier(キャリア)やResideo(レシデオ)はエアフィルターの補充に、Bissell(ビッセル)は掃除機にこの機能を利用する。

一方、煙探知機、一酸化炭素探知機、水漏れ探知機などの安全機器メーカーは、Alexaのセキュリティシステム「Alexa Guard」と連携して、モバイル機器に通知を送ることができるようになる。

デベロッパーのスキル開発をサポートするための新しいツールも導入される。また、デベロッパーはAlexa Entities(アマゾンが独自に開発した、ウィキペディアのような一般的な知識をまとめたもの)を利用できるようになる。独自の発音をサポートする新しいツールや、これまで米国のみで提供されていた「Alexa Conversations」の自然言語機能も利用できるようになった(現在、英語圏ではライブ版、ドイツではベータ版、日本ではデベロッパープレビュー版が利用可能)。さらに、既存のツールキット(Alexa Voice Service、Alexa Connect Kitなど)の地域的拡大に焦点を当てたツールや、ユーザーごとのウェイクワードを可能にしてスマートホーム機器との相互運用性を向上させるツールなど、大量のツールが導入されている。

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カテゴリー:ソフトウェア
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(文:Sarah Perez、翻訳:Dragonfly)

アマゾンのFire TV CubeがZoom会議に対応

2020年末、Amazon(アマゾン)は、同社のFire TV Cubeで双方向ビデオ通話のサポートを開始した。この機能を使うとユーザーは接続したテレビを使って他のスクリーン付きAlexa(アレクサ)端末と相互に通話できる。米国時間7月29日、同社は同機能を拡張し、Zoomを使った双方向ビデオ通話が可能になった。

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本日より、Fire TV Cube(第2世代)のユーザーはZoomで仕事のミーティングやバーチャル飲み会に参加できるようになる。

新機能を使うためには、Amazon Fire TV Cube以外にUSB Video Class(UVC)対応の解像度720p、30fps以上のウェブカムか必要だ。またよりよい体験のためには、1080pで画角60〜90度のカメラを使いテレビから6〜10フィート(1.8〜3メートル)離れることをAmazonは推奨している。なお4Kウェブカムは推奨していない。

Amazonは推奨ウェブカムとして、Logitech(日本ではロジクール)C920、C922x、C310、およびWansview 101JDを例示している。

ウェブカメラはUSB-Micro USBアダプター経由でFire TV Cubeに接続する。

最良の結果を得るためには、ウェブカムをテレビ画面の上に置くとよい、とAmazonはいう。

準備が整い接続が完了したら、Fire TVアプリストアからZoomアプリをダウンロードしてインストールする。ミーティングに参加するには、ゲストとしてあるいは既存のZoom  アカウントを使って画面の指示に従ってサインインする。

Alexa統合のおかげで、ミーティングにはハンズフリーで参加できる。「Alexa, join my Zoom meeting(アレクサ、ズームミーティングに参加して)」などのコマンドを送ると、AlexaがミーティングIDとパスコードを尋ねる。あるいは、リモートコントロールを使ってこれらの情報を入力することもできる。

オプション機能として、カレンダーをAlexaと同期して、予定表にあるミーティングについてリマンドしてもらうこともできる。その場合、Alexaがミーティングに参加するよう促したら、「yes」と答えるだけで自動的に参加できる。

2020年秋Amazonは、Fire TVプラットフォームでビデオ通話をサポートすると発表した。パンデミックによる仕事と学習の新時代における重要なアップデートだった。ただしそれは市場で唯一の選択肢ではなかった。Google(グーグル)も2020年、同社のスマートスクリーンHub Maxでグループビデオ通話 に対応し、後にZoom通話も追加した。一方、Facebook Portal(フェイスブック・ポータル)はビデオ通話をパーソナルな機能として提供してきたが、2020年アップデートしてZoomにも対応した。

つまり、Amazonは遅れを取り戻そうとしている。しかしそのソリューションは、ユーザーが自分でウェブカムを買わなくてはならない分、Portal TVがスマートカメラを内蔵していると比べると少々面倒だ。

新機能を使うには、Fire TV Cubeソフトウェアの最新ソフトウェアアップデートが必要だとAmazonはいう。

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nob Takahashi / facebook

ダイアン・フォン・ファステンバーグデザインのEcho Dotだって?もちろん、いいんじゃない?

2021年初めに、Amazon(アマゾン)はBuild It(ビルドイット)プログラムを開始した。これは、顧客がコンセプトデバイスを予約注文できる、楽しくささやかなプログラムだ。これはIndiegogo(インディゴーゴー)やKickstarter(キックスターター)のようなものと考えると良いだろう。つまりプレオーダーで十分な数の人々が購入予約した場合にのみ、Amazonが実際に製品を作ることになるのだ。もちろんAmazonは、初めてハードウェアを作る平均的なスタートアップ企業よりも、間違った方向に行かないようにする能力ははるかに高いが、私は脱線した話をしたい。

今回のラウンドは、この手のものとしては特に実験的なものではない。Amazonは、ファッション界の巨匠であるダイアン・フォン・ファステンバーグ氏と提携し、人気がある入門レベルスマートスピーカーのために新しいカバーを制作した。この「Echo Dot × Diane von Furstenberg」は、3つのラインナップで展開する。Midnight Kiss(ミッドナイト・キス)、Ikat(イカット)、そしてTwigs(トゥイグス)の3種類だ。これは、付箋紙プリンター、スマート体重計、Alexa(アレクサ)鳩時計などの、初めて目にしたような新製品のエントリーとは異なる。

画像クレジット:Amazon

それぞれの価格は59ドル(約6500円)だ。これは時計付きのEcho Dot(エコー・ドット)の価格と同じで、標準のDot(ドット)よりも10ドル(約1100円)高い。その他の点は、最新のEcho Dotと同じように見える。同社によると、デザイナーが選んだ慈善団体Vital Voices(バイタル・ボイス)に寄付が行われるとのことだが、その金額については明らかにされていない。

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プレオーダーの期間は本日から米国時間8月13日までだ。デザインが注文数目標を達成できなかった場合、顧客には課金されない。Amazonによれば「キャンペーン終了後、目標達成した一部のプリント柄のものは、在庫がある限り正規の価格で販売される可能性があります」とのことだ。

  1. Midnight-Kiss-2

  2. Midnight-Kiss

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  5. Ikat

  6. Twigs-2

  7. Twigs-3

  8. Twigs

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タグ:AmazonAmazon AlexaスマートスピーカーAmazon Echo

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(文:Brian Heater、翻訳:sako)

アマゾンがAlexaで利用できる子供向けの「読書仲間」と音声プロフィールを公開

米国時間6月29日、Amazon(アマゾン)はAlexaを子どもの読書仲間にする新機能と、家中の全Echoデバイスで子どものAlexaエクスペリエンスをパーソナライズする音声プロフィールのサポートを発表した。この2つの機能は連携して動作する。音声プロフィールによってAlexaは話者を特定するので、デバイスは「Alexa、読書をしよう」というようなリクエストに適切に対応できるようになるのだ。Alexaはリクエストを受けて、Amazonが「Reading Sidekick」と呼んでいる読書仲間エクスペリエンスを開始する。

この機能はAmazon Kids+サブスクリプションが必要であるため、Alexaデバイスの全ユーザーが利用できるわけではない、このサブスクリプションサービスは月額2.99ドル(約330円)で、多くの子ども向けの本、テレビ番組、映画、教育アプリ、ゲームの他、広告なしのラジオステーションとプレイリスト、Audibleのブック、限定のAlexaスキルといったEchoデバイス向けプレミアムコンテンツも利用できる(Amazon Kids+は、日本ではプライム会員は月額480円、一般会員は月額980円。ただしFireやKindleのキッズモデルを購入すると1年間無料)。

画像クレジット:Amazon

サブスクリプションを購入したら、子どもはAlexaに一緒に読書をしようと話しかけ、互換性のある紙の書籍または電子書籍を選んで読み始める。Alexaは何の本を読んでいるかを尋ねる。また、たくさん読みたいか、少しだけか、順番に読むかも尋ねる。この機能を使えるのはAmazon Kids+サブスクリプションに含まれる6〜9歳向けの数百冊の書籍で、紙の書籍も電子書籍も対象となっている。子どもが読む番になったらAlexaはそれを聞いて、上手く読めていればほめ、つまづいたら助ける。

子ども向けAlexa音声プロフィールも米国時間6月29日から公開が開始される。この機能をオンにすると、保護者は家族内の子ども、最大4人の音声プロフィールをそれぞれ作成でき、Alexaのエクスペリエンスが各人に応じてパーソナライズされる。つまり、Alexaはあらかじめ構成された適切なペアレンタルコントロールを自動で適用して、不適切な音楽を自動でフィルタリングし、通話やメッセージの送信先を承認された連絡先のみに制限し、保護者が前もって承認したAlexaスキルしか使えないようにする。また、子ども向けのゲーム、スキル、音楽、動画が利用できるようになり、子どもからの問いかけにはそれに応じた対応をする。

このような機能によりAlexaのエクスペリエンスは家族にとってこれまで以上に楽しく便利になるが、その一方で保護者は子どもの声が録音され、分析され、一定の期間保管されることを考慮しなくてはならない。現在、Amazonは子どもの質問やリクエストに対するAlexaの理解を向上させるために、子どもの声の録音を使って音声認識と自然言語理解システムをトレーニングしている。録音を人間が検討することもある。このように使われたくない保護者は、Alexaアプリの設定から子どもの履歴に関連する録音を1つずつ、または全部いっぺんに削除できる。3カ月または18カ月で録音を自動で削除する設定にしたり、音声によるリクエストで録音を削除したりすることもできる。

ただし、保護者が子どもの声の録音を保存しない設定にした場合、ペアレントダッシュボードから子どもがこれまでにリクエストした内容の履歴をたどることはできない。

Reading Sidekickや音声プロフィールなどの機能を有効にする前に、あるいはもっと広く考えるとスマートスピーカーのようなものを家庭に持ち込むかどうかについて、保護者は自分の家庭に適した判断を下す必要がある。

Amazonによれば、子ども向けAlexa音声プロフィールは7月2日(金)までにAmazonの全顧客に提供されるという。Reading Sidekickは米国時間6月29日から提供が開始されている。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:AmazonAlexa子ども音声認識音声操作読書

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(文:Sarah Perez、翻訳:Kaori Koyama)

「音声認識AIの競争に対する懸念が高まっている」とEUが発表

欧州連合はおよそ1年にわたり、AIを使用した音声アシスタントおよびテクノロジーと連携したモノのインターネット(IoT)に関連する競争の影響を調査してきた。今回紹介する1回目の報告では、EU委員会の立案者が表明する潜在的な懸念が、今後の幅広いデジタル法案決定への情報提供に役立つかどうかという点が扱われる。

2020年末に提出されたEUの法案の大部分は、その地域で実行中のいわゆる「ゲートキーパー」プラットフォームに対する法規の事前適用に向けて、すでに準備が整っている。EU全土に適用されるデジタルサービス法にまとめられた、仲介を行う強力なプラットフォームに当てはまるビジネス規範「命令事項および禁止事項」のリストも含まれている。

しかしもちろん、テクノロジーを活用する流れが止まることはない。競争政策を担当するMargrethe Vestager(マルグレーテ・ベステガー)氏はこれまで、音声認識AIテクノロジーに注目してきた。自分の部門で「データへのアクセスがどのようにマーケットプレイスを変えるのか探っている」と彼女が述べた2019年には、ユーザーの選択に対して引き起こされる課題に関する懸念を表明していた。

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委員会は2020年の7月に、IoT関連の競争に関する懸念について精査するため、セクターごとの調査を発表し、確かな一歩を踏み出した。

これは、コンシューマー向けのIoT製品やサービスに関連する市場で(ヨーロッパ、アジア、米国で)事業を展開する200以上の企業を対象とした調査に基づき、現在、暫定報告書として公開されている。さらに、最終報告が来年の前期に発表される前に、(9月1日までの)調査結果に対するさらなるフィードバックを要請している。

競争に関して明らかになった潜在的な懸念のうち、主な分野には、同じスマートデバイスで異なる音声アシスタントを使用しにくくする音声アシスタントおよび手法に関連した、独占行為または結託行為がある。また、ユーザー、さまざまなデバイス、サービスの市場との間で、音声アシスタントおよびモバイルOSが担う仲介的な役割も懸念となっている。この場合の懸念は、プラットフォーム音声AIのオーナーが、ユーザーの関係性を管理することで、競合他社のIoTサービスが発見される可能性や可視性に影響を与える可能性があるという点である。

データへの(不平等な)アクセスに関連した懸念もある。調査の参加者は、プラットフォームと音声アシスタントのオペレーターが、ユーザーのデータに対して広範囲にアクセスできると述べた。これには、サードパーティーのスマートデバイスやコンシューマー向けのIoTサービスと通信した内容が、仲介的な音声AIを使用することで取得されてしまう可能性も含まれる。

委員会のプレスリリースには「セクター調査に協力した人々は、データへのアクセスと集積された膨大なデータにより、音声アシスタントを提供する側は、汎用音声アシスタントの改善や市場優位性に関連した利点を得られるだけでなく、関連する業界にも容易に応用することが可能になると考えている」と記されている。

第三者の業者が保有するデータを、Amazonが使用しているという点に関するEU独占禁止法の調査(現在進行中)にも、同じような懸念が表れている。このデータとは、Amazonが電子商取引マーケットプレイスから取得できるデータ(委員会によると、オンライン取引市場で競争を妨害する違法行為になり得ると考えられている)のことである。

その報告で注意が喚起されている別の懸念は、コンシューマー向けのIoTセクターにおける相互運用性の欠如である。「特に、音声アシスタントとOSを提供するひと握りのプロバイダーが、一方的に相互運用性と統合プロセスを管理しているため、自社のサービスと比較して、サードパーティーのスマートデバイスおよびコンシューマー向けのIoTサービスの機能を制限することが可能である」とのことである。

上記の点は特に驚くことではないだろう。しかし、該当する地域で音声アシスタントAIの普及率が低い現段階で、委員会が競争上のリスクに対処しようと努めており、採用できそうな対策を思案し始めているのは注目に値する。

委員会はこのプレスリリースで、音声アシスタントテクノロジーの使用率は世界的に高まっており、2020年から2024年で2倍になる(音声AIの数が42~84億個になる)との予想を発表している。とはいえ、Eurostat data(ユーロスタット・データ)の引用によれば、2020年の調査対象で、すでに音声アシスタントを使用したことがあるEU市民は11%のみであった。

EU委員会の立案者は、デジタル開発の現状に精通し、巨大テック企業の最初の波を抑制する上で、競争政策に関連する最近の失敗から学んだはずである。これらの巨大テック企業は、Amazon Alexa(アマゾンアレクサ)、Googleアシスタント、Apple(アップル)のSiri(シリ)を使って、現在の音声AI市場を間違いなく独占し続けるであろう。競争が脅かされていることは明白であり、過去の間違いを繰り返すことがないように、委員会は目を光らせている。

しかし、ユーザーが利用しやすいウェブサイト、プッシュボタン、ブランド化された利便性をUSPとしている音声AIに対して、政策立案者が競争に関する法整備にどう取り組んでいくのか、これから明らかになっていく点も多いだろう。

相互運用性を強制すると複雑になる可能性があるため、使いやすさという点では好ましくない。また、ユーザーデータのプライバシーなど、他の懸念が浮上する可能性もある。

コンシューマー向けのテクノロジーについてユーザーが意見を述べ、テクノロジーを管理できるようにするのは良いアイデアだが、少なくともまず、選択できるプラットフォームの在り方そのものが操作されるまた搾取されるものであってはならない。

IoTと競争に関する問題が数多くあるのは確かだか、独占プラットフォームがすべての基準をもう一度定めることがないように規制措置を事前に講じることができれば、スタートアップや小規模企業にもチャンスが訪れる可能性がある。

ベステガー氏は声明に対するコメントとして「このセクター調査を開始した時点では、このセクターでのゲートキーパーのリスクが新たに高まっているのではないかと懸念していました。大企業の持つ影響力により、新興ビジネスやコンシューマーに損害をもたらすほど競争が妨げられることを心配していました。現在発表されている最初の報告から、セクター内の多くの関係者が同じ懸念を抱いていることは明らかです。コンシューマーの毎日の生活において、モノのインターネットのすばらしい可能性を最大限に引き出すには、公平な競争が必要です。この分析結果は、今後の法案施行と規制措置に役立ちます。関係する利害関係者すべてから、今後何カ月間でさらにフィードバックを受け取ることを楽しみにしています」と述べた。

セクターごとの報告は、ここからすべて閲覧できる。

【更新】ベステガー氏は調査結果に関するスピーチで、いくつかの行為については、将来的に新たな競争防止違反の訴訟につながる可能性もあると述べた。しかし、そうなるのはまだ先のことであると彼女は強調し、委員会には「懸念の範囲を的確に把握する」必要があるとも述べた。

「これまでのセクター調査の結果により、異なるスマートデバイスとサービスをつなぐオペレーティングシステムと音声アシスタントの主な役割がはっきりしました。この役割により、オペレーティングシステムおよび音声アシスタントのプロバイダーが、競争にマイナスとなる影響を与える可能性があると、回答者は注意を喚起しています。EUでは、Googleアシスタント、Amazon Alexa、AppleのSiriが音声アシスタントの分野で優位に立っています。加えて、グーグル、アマゾン、アップルには、 スマートホームやウェアラブルデバイスのオペレーティングシステムがあり、それぞれデジタルサービスを提供し、スマートデバイスを生産しています」とも語った。

「異なるデバイスとサービスでの通信や相互運用性はほとんどの場合、このような企業に依存しています。加えて、音声アシスタントはユーザーについて多くのことを学習します。スマートデバイスとモノのインターネットサービスは、家にいる時のユーザーの活動に関する大量のデータを生成します」。

「データへのアクセス、ユーザーへのアクセス、切り替えの難しさなど、現時点で明らかになった課題の多くは、デジタルマーケットで法を施行する場合と同じような課題です。実際、デジタルマーケット法に関連して委員会が提案する命令事項および禁止事項について、調査機能によって数多くのケースが報告されています。現段階での事前調査結果と、今後何カ月かの取り組みにより、デジタルマーケット法の対象に関する討議に、セクター調査が寄与することは間違いありません」と付け加えた。

「競争の強化と補完的法的措置によって、すべての人が恩恵を受けられるデジタル経済を作り上げることが目標です。その目標を実現するには、コンシューマー向けのモノのインターネットを含むデジタルマーケットが、どんな規模のビジネスでも参入して成長できる場となり、コンシューマーにとってオープンかつ公平であるかどうかを確かめていく必要があります」。

【更新】委員会の報告に対して、Amazonから送られた声明は以下のとおりである。

スマートホーム分野においては、多くの企業による競争が激化しています。1社だけが勝者となることはなく、勝者となるべきでもありません。弊社では当初からのこの認識に基づいて、アレクサを設計しました。現時点で、アレクサには14万個以上のスマートホーム製品と互換性があるため、デバイスを生産する企業が独自の商品とアレクサを簡単に統合できます。また、1台のデバイスから複数の音声サービスにアクセスできるように、お客様が柔軟に選択できる取り組みとして、音声相互運用イニシアチブ(現在80社が参加中)にも出資しています。

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画像クレジット:Joby Sessions/T3 Magazine / Getty Images

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(文:Natasha Lomas、翻訳:Dragonfly)

Lucid Motorsがオール電化セダン「Air」の全テクノロジーを披露、主要音声アシスタントはAmazon Alexa

Lucid Motors(ルシード・モータース)がオール電化セダンAirの最終バージョンを発表してから8カ月、同社はついにその車載テクノロジーの詳細を明らかにした。曲線を描く34インチディスプレイ、セカンドタッチスクリーンから、基盤となるソフトウェア、統合アプリ、そしてAmazon Alexa音声アシスタントに至るまで、同社が2021年後半に納車を開始すれば、ドライバーや同乗者はそれらを利用できるようになる。

同社のブランド名を冠したLucid User Experience(Lucid UX)が目指すところは、顧客が求めるテクノロジーを、複雑さや煩雑さを増すことなく、8万ドル(約878万円)から16万9000ドル(約1854万円)の価格帯のクルマに搭載することだ。

「使いやすさ、学習曲線の短さという確固とした原則を基盤にして、迅速なレスポンスと全体的なエレガントさを追求しました」とLucidの設計責任者Derek Jenkins(デレク・ジェンキンス)氏は最近のインタビューで語っている。「過度に技術的であったり、サイエンスフィクション的であったり、あるいはスプレッドシート風であることから離れて、当社のブランドやデザイン精神に一層適合するものへと真の意味で移行したいという気持ちがありました」。

その内装は、Tesla(テスラ)のModel 3やModel Yほどシンプルではないし、ドイツの高級車のようにぎっしり詰まった感じでもない。ジェンキンス氏とそのチームは、ゴルディロックスが選んだお粥のボウルのような「ちょうどいい」テクノロジーを意識した。

「プロジェクト初期に、私はいつもチームにこう伝えていました。『母親にこのクルマに乗ってもらうことを想定して、このクルマでまず実現することを見いだしたいと思っている』」とジェンキンス氏は続けた。「母親は、ライトのスイッチとドアのロックが左側にあることを直感的に認識できると思います。なぜならそれらは常にその場所にあるからであり、そのようなものを掘り下げる必要はありません。あるいは、母親であれば空調はおそらくスクリーン下部にあるだろうと考えるでしょう。大抵そのあたりにあり、伝統的な配置だからです。直感的でシンプルなものにすべきという思いを純粋に抱きながら、印象的な機能や進化するシステムの装備を考慮していきました」。

画像クレジット:Lucid Motors

ハードウェア

「ガラス製コックピット」と称される湾曲形状の34インチ5Kディスプレイは、ダッシュボードの少し上に設置されている。車内で最も視認性の高いハードウェアだが、特筆すべき要素はそれだけではない。Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)が56インチのハイパースクリーンに採用した技術を使用して、1枚のガラスプレートの下に3つのディスプレイを搭載。左端にあるのはタッチスクリーンで、Lucidはここにウィンドウのデフロスター、照明、ワイパー設定など、最も重要な車両コントロールを配備している。

関連記事:メルセデス・ベンツが高級EVセダンEQSの湾曲56インチ「ハイパースクリーン」発表

中央のディスプレイには、速度とバッテリー残量を表示するインストルメントクラスターが配されている。インストルメントクラスターの右側にはウィジェット機能が実装されており、ナビゲーションや音楽の再生など、ユーザーに応じてさまざまな情報を表示可能だ。インストルメントクラスターは、先進運転支援システムが作動しているかどうかをドライバーが確認する場所でもある。

ハンドルに向かって右側に、Lucidが「ホームスクリーン」と呼ぶタッチディスプレイが位置している。ナビゲーション、メディア、通信機能がここに搭載されている。

中央コンソールエリアには、Lucidが「パイロットパネル」と名づけた別の湾曲スクリーンがあり、そこにはクライメートコントロール、マッサージ機能を含む座席機能、その他の車両設定が映し出されている。ホームスクリーンにあるメニューを下のパイロットパネルにスワイプすると、音楽やナビゲーションの詳細なコントロールを表示することができる。また、ドライバーが追加的なタッチスクリーンを望まない場合は、パイロットパネルを格納して、その背後にあるストレージスペースを利用することも可能だ。

なお、アナログスイッチは、ドアとハンドル、そしてパイロットパネルと上部ホームスクリーンの間のスペースという3つの領域で車内に残されている。ドアに付いているのはウィンドウスイッチと内部ドアラッチだ。センターコンソールのディスプレイの真上には4つの物理的なボタンがあり、エアコンの温度や風量を設定できる。

画像クレジット:Lucid Motors

ハンドルにはタッチバーと2つのトグルがある。これらのボタンを使って、Alexa音声アシスタントの起動、先進運転支援機能のオン / オフの切り替え、クルーズコントロールによる追従走行の設定、ボリュームの制御などが行える。

「物理的なボタンやタッチスクリーン上でのデジタル操作といったアナログ操作に関する議論を通して、数多くの研究を重ねました」とジェンキンス氏。「その結果、人々がまだ物理的な操作を望んでいる重要な機能があることがわかりました」。

車両には32個のセンサーも搭載されており、その中には、車両の外側にあるノーズブレードの真下に位置する単一のLiDARも含まれている。その下に低めのエアインテークと前向きのレーダーが設置され、他のレーダーセンサーは外側のコーナーに配置されている。バックミラーの後ろのノーズとヘッダ部分には、外部カメラも装備されている。

車内には、インストルメントクラスターの下部に、ドライバーの方を向いたカメラが内蔵されている。このカメラはドライバーモニタリングシステムの一部で、先進運転支援システムが作動しているときに、ドライバーが注意を払っていることを確認するためのものだ。

他に特筆すべきハードウェアとして、Dolby Atmos(ドルビーアトモス)の21個のスピーカーで構成されるサラウンドサウンドシステムと、エアベントが醸し出すビンテージ風(そしてミアータ風)のディテールが挙げられる。Lucidは、ユーザーがデジタルタッチスクリーンを使って空気の流れの方向を変えるTesla Model 3とは異なり、人が触れて動かすことのできる物理的なエアベントをAirに持たせたいと考えた。しかしLucidは、チクレットスタイルのデザインで、空気の流れをオン/オフするためのサイドタブを追加した大きなエアベントは望まなかった。

解決策は、中央に丸いダイヤルが1つあるスリムダウンされたエアベントだった。ダイヤルをつまんで動かすことで空気の流れを変えることができる。また、特定のベントへの空気を遮断するための開閉も可能となっている。

「これは私たちには画期的なことでした」とジェンキンス氏は笑みを浮かべて語った。「60年代、70年代の車では極めてよく見られたことなので、画期的とは言えないかもしれませんね」。

ソフトウェア

物理的なタッチスクリーンやセンサーの裏側には、機能やサービスを提供するソフトウェアがある。

Lucidは、オープンソースのAndroid Automotiveオペレーティングシステムからスタートし、そこでアプリやその他の機能を構築した。Android Automotive OSは、Linux上で動くGoogleのオープンソースのモバイルオペレーティングシステムAndroidをモデルにしている。Googleはしばらく前から、このOSのオープンソース版を自動車メーカーに提供してきた。近年、自動車メーカーはGoogleと協力して、GoogleアシスタントやGoogleマップ、Google Playストアなど、Googleのすべてのアプリやサービスに組み込まれたAndroid OSをネイティブに構築している。Lucidは、Googleサービスプラットフォームのルートを辿ることはなかった。

Lucidはその後、各種のサードパーティーアプリをインフォテインメントシステムに統合した。そのリストには、現時点でiHeartRadio、TuneIn、Pocket Casts、Dolby Atmos、Tidal、Spotifyが名を連ねている。

Lucidはまた、デフォルトの統合音声制御システムとしてAlexaを採用。さらにLucid Airには、Android AutoとApple CarPlayの付属も予定されている。ユーザーのスマートフォン上で動作し、車のインフォテインメントシステムと無線通信するアプリだ。つまり、ドライバーはこれらのアプリでGoogleアシスタントやSiriにアクセスできる。ただし温度調整などの車両機能は制御できない。

加えて、モバイルとWi-Fi接続が統合され、ソフトウェアをワイヤレスでアップデートできる。Lucidはこの無線アップデート機能を通じて、新しいアプリやサービスを追加していくことが可能になる。

今後の展望

ジェンキンス氏によると、同社はすでに、駐車中にのみアクセスできるゲームやビデオストリーミングなど、さらなるコンテンツをインフォテインメントシステムに追加することを視野に入れているという。

Lucidの設計チームはさらに、Airの将来のモデルイヤーに向けて、リアエンターテインメントディスプレイなどのハードウェアベースの追加も検討している。

「おそらく2023年頃には、それを目にすることになるでしょう」とジェンキンス氏は語ってくれた。「リアシートはすばらしい空間ですから、この取り組みはとりわけ意味のあることだと考えています」。

関連記事:Lucid Motorsが待望のセダンタイプの電動自動車「Lucid Air」を一般公開

カテゴリー:モビリティ
タグ:Lucid Motors電気自動車Amazon Alexa

画像クレジット:Lucid Motors

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(文:Kirsten Korosec、翻訳:Dragonfly)

【レビュー】新「Fire HD 10 Plus」は純正キーボードカバーでPCっぽく使える10.1型フルHDタブレット

【レビュー】新「Fire HD 10 Plus」は純正キーボードカバーでPCっぽく使える10.1型フルHDタブレット

5月26日に出荷予定の新世代10.1インチのフルHDタブレット「Fire HD 10」(1万5980円〜)と「Fire HD 10 Plus」(2万2980円〜)を一足早く触れることができたのでインプレッションをお届けします。

【レビュー】新「Fire HD 10 Plus」は純正キーボードカバーでPCっぽく使える10.1型フルHDタブレット

まず簡単にアップデート点と特徴をご紹介します。Fire HD 10は、2.0 GHzのオクタコアプロセッサと3GB RAMの搭載により前世代機に比べてメモリが50%増量。HD10 Plusでは、2.0GHzのオクタコアプロセッサと4GBのRAMを搭載しています。ディスプレイは前モデル比で10%明るくなった10.1インチの1080p(1920 x 1200)フルHDデ ィスプレイを搭載しています。

ボディは前世代機のFire HD 10より7%薄く、8%軽くなり、強化アルミノシリケートガラスのスクリーンを採用。持ち運びやすく、耐久性も強化しています。

カメラはフロントが2M、リアは5Mを採用。ビジネス用途としてのビデオ通話ではZoomやSkype、 Microsoft Teams(近日提供開始予定)にも対応します。

【レビュー】新「Fire HD 10 Plus」は純正キーボードカバーでPCっぽく使える10.1型フルHDタブレット

Facebook MessengerやPrime Videoのような2画面表示に対応している2つのアプリを同時に表示できるFire OSを搭載しています

【レビュー】新「Fire HD 10 Plus」は純正キーボードカバーでPCっぽく使える10.1型フルHDタブレットFire HD 10 Plusのみの特徴は、外観にスレートカラー(濃い灰色)を採用。Anker製のワイヤレス充電スタンド(別売り、5980円)でワイヤレス充電が可能です。また、スタンドに設置するとタブレットのShowモード が起動し、Alexaを搭載したスマートディスプレイとして利用できます。

【レビュー】新「Fire HD 10 Plus」は純正キーボードカバーでPCっぽく使える10.1型フルHDタブレット

付属品はACアダプター、ケーブル、説明書。外装は相変わらずシンプル

【レビュー】新「Fire HD 10 Plus」は純正キーボードカバーでPCっぽく使える10.1型フルHDタブレット

スレートカラー(濃い灰色)

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専用キーボードを試す!

【レビュー】新「Fire HD 10 Plus」は純正キーボードカバーでPCっぽく使える10.1型フルHDタブレット
「Mader for Amazonキーボード付きカバー」(5980円)は、マグネットで取り外し可能なBluetoothキーボードを備えたカバー。日本語配列で、設計は数多くのスマホ・タブレットアクセサリを開発してきたFintieによる製品です。500mAhのリチウム電池を搭載しており400時間継続動作が可能です。

Fire HD 10 Plusだけでなく、Fire HD 10にも対応しています。

ひとまず装着してみました。

【レビュー】新「Fire HD 10 Plus」は純正キーボードカバーでPCっぽく使える10.1型フルHDタブレット

ポリウレタンレザーでコーティングされたポリカーボネート素材を採用。本体保護の面では十分活躍してくれそうな剛性と質感があります

【レビュー】新「Fire HD 10 Plus」は純正キーボードカバーでPCっぽく使える10.1型フルHDタブレット

開くとキーボド部がせり上がるリフトアップヒンジ

【レビュー】新「Fire HD 10 Plus」は純正キーボードカバーでPCっぽく使える10.1型フルHDタブレット

キーボード部を取り外し可能

【レビュー】新「Fire HD 10 Plus」は純正キーボードカバーでPCっぽく使える10.1型フルHDタブレット

私は100均で買ったタブレットスタンドと組み合わせて、タブレットから少し距離を空けて利用しました

パフォーマンス面では、Primeビデオを再生しながらの、ながら作業でも処理が重くなるシーンはなく、もくもくと文字を打ち込む作業に専念できました(ながら作業ですが)。

コンパクトなキーボードということで、キーピッチは1.7mm(実測)。また、重さはFire HD 10 Plus本体が460g、キーボードカバーが629g、計1089g(実測)でした。

【レビュー】新「Fire HD 10 Plus」は純正キーボードカバーでPCっぽく使える10.1型フルHDタブレットFire HD 10+キーボードカバーで常用する際に引っかかったのはロック解除でした。Fire HD 10はPINかパスワード入力でのロック解除なのです。顔認証や指紋認証でのロック解除に慣れてしまった筆者にはここがとてもストレスでした。

とはいえ、このスタイルが2万1960円(Fire HD 10の32 GBモデル+キーボードカバー)〜で実現できてしまうのは大変魅力的。Fire OS端末であることやカットされた機能などを十分に理解した上ならば、サブ機や子供の教育用などでの購入はおすすめです。

仕事用にWord等を利用したいのであれば、「Fire HD 10・Fire HD 10 Plus」+「Made for Amazon キーボード付きカバー」+「Microsoft 365 Personal 1 年版」が1つになった「エッセンシャルセット」を展開します。2万4980円から購入できます。

Engadget日本版より転載)

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:Amazon / アマゾン(企業)Amazon Alexa(製品・サービス)Skype(製品・サービス)Zoom(製品・サービス)Fire HD(製品)Microsoft 365(製品・サービス)Microsoft Teams(製品・サービス)レビュー(用語)日本(国・地域)

【レビュー】アマゾンの新Echo Budsはまずまずのアップグレード、ただし依然として卓越性は感じない

完全ワイヤレスイヤフォンほど急速に成熟化した家電カテゴリーはなかなか思い浮かばない。1、2年の間に、ひと握りの果敢なスタートアップから事実上あらゆるハードウェアメーカーまで、その流れを加速させた。Amazonがこの分野に参入したとき、すでに過密状態になっていたことは間違いない。

遅れて参入する場合に考えるべきは、何を強みとするかだ。結局のところ、初代Echo Budsには、40ドル(約4350円)でAnkerのイヤフォンを買うことができる世界で選択するに値する説得力は感じられなかった。他にも少々の懸案事項があったものの、筆者の同製品の評価記事は、結局かなり詰めが甘い内容に終わってしまった。

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1年と少しが経ち、Budsが再登場した。そしてもちろん、Amazonが初代モデルの懸念の一部に対処し、かなり堅実なアップグレードを提供したことは評価できる。さらに同社は、他社がProモデル用に控え置く機能をいくつか追加しながら、価格を129ドル(約1万4000円)に抑えている。

数日前からEcho Budsを主力ヘッドフォンとして使用しており、全体的に満足感を感じている。この製品はある意味中間的な位置づけにあるが、それでも私は「Price Is No Object」カテゴリーの他の製品をいくつか推奨しているし、Budsはローエンドに適合する価格というほどでもない。

画像クレジット:Brian Heater

新しいEcho Budsは、SamsungのGalaxy Buds Plusと同等の価格で、ほとんどの面で遜色ない。最も注目に値するのは、アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能が搭載されたことだ。このAmazonの最新製品は、最良のANCを提供しているわけではないし、他に最高レベルのものを備えているということもないが、価格面ではバランスの取れたサービスを実現している。

Alexaで経験してきたように、Apple、Google、Samsungといった自社のハンドセットに直接接続するデバイスを構築できる企業と競合するにあたり、Amazonは不利な立場にある。同社はこれまでのところ、独自の端末を開発しようとする試みに失敗しており、差別化のための別の方法を模索せざるを得なくなっている。

それは主にAlexaを象徴している。そして実際のところ、Echo Budsは同社のスマートアシスタントを充実させるもう1つの方法である。組み込みのAlexaは、そのエコシステムにすでに投資しているユーザーにとってはセールスポイントだ。私はGoogleアシスタントを好む傾向がある。特にGoogleの他のソフトウェアと統合されていることを勘案すればなおさらだが、多くの意図や目的において、そのパーソナルアシスタントは互換性が高い。

画像クレジット:Brian Heater

新しいBudsは前機種よりかなり小さくなっているが、実際は小さいとは言えない。まだ少しかさばるし、室内で使っているときには問題はなかったが、週末に出かけた5マイル(約8km)の散歩では何度か緩んでしまった。そうした場合は、シリコン製のカバー(ウィングチップ)を装着するのがいいだろう。運動することを考えた場合にも、それがおそらく最適な選択肢だ。

しかし、ここでデザイン上の奇妙な見落としを発見した。カバーを付けると充電ケースが完全に閉じない。カチッと閉まらず、充電が微妙であることを昨晩痛感した。実際、右耳には「バッテリーが10%以下」という警告が表示され、左耳は90%台後半となっていた。ウィングチップを使うことになった場合は、ワークアウトの後に外すのがベストだ。また、あまり長く使いすぎると少し窮屈に感じてくる。

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画像クレジット:Brian Heater

TechCrunchのライターMattが最近指摘したように、このケースはAppleに強く触発されている。2つを並べれば違いは顕著になるものの、似ていることは否めない。

ケースは長めで、手触りは少し安っぽく感じる。形状が違うだけに、縦にまっすぐ収まるというメリットもある。このため充電ポート(USB-C)は、底面ではなくケースの背面に位置している。ワイヤレス充電ケースのオプションもあるが、20ドル(約2180円)プラスになる。ケースの上にはAmazonの矢印のロゴが施されているが(同社のブランディング力はあまり高くないかもしれない)、その印象はさりげなく最小限に抑えられている。イヤフォンにも目立たない程度に矢印がついている。

Amazonから届いたのは「グレイシャーホワイト」で、実際には薄いグレーだ。これもAirPodsとの違いが顕著な点だろう。Appleのデザインとの差別化を図る巧妙な手法なのだろうか?何とも言えない。

画像クレジット:Brian Heater

ペアリングはかなり簡単に行える。AirPodsをiPhoneで、Galaxy BudsをSamsungで使うような感覚ではないが、Alexaアプリを何回かタップするだけだ。すべてのAlexa対応デバイスで実行するすべてのことに対してゼロ地点として機能する。しかし、ある時点で、アプリを少し分割したいと思うようになるかもしれない。もろ刃の剣とも言える。あまり多くのアプリは必要ではないのに、現時点でかなり騒がしい感じがある。

Budsを開いてペアリングすると、デバイスが前面に表示される。タップして、ANCモードとパススルーモードを切り替えたり(困ったことに筆者がBuds装着時に使わなかったモードがデフォルトになることがしばしばあった)、マイクのオン/オフを切り替えたり、オプトインのワークアウトモードを開始したりできる。より一貫性のあるワークアウトのトラッキングを求めている人にとっては、バンドや腕時計のような常時装着型のウェアラブルの方が好ましいだろう。

以前のモデルに比べて音が良くなっている。ノイズキャンセリングと同じように、より高価なシステムではより高音質の音を得ることができるが、この価格帯では、音楽、ポッドキャスト、通話などに安定した音質が得られる。デフォルトでは低音への依存度が高すぎて好みに合わなかったが、数回タップするとイコライザーのスライダーが表示されるので、そこで調整が可能だ。

画像クレジット:Brian Heater

Bluetooth接続はかなり安定している。iPhoneを1カ所に置いた状態で家の中を歩き回ることができた。しかし屋外で長い距離を歩いていると、左右の間で時折同期の問題が起こり、エコーが生じた。また、耳から外したときにすぐにスイッチが切れるわけではないので、隣り合わせにして持つと鋭いフィードバックが返ってくる。

バッテリーはBuds本体で最大5時間(ANCオフなら6時間30分)、ケースに入れると15時間になる。AirPodsとAirPods Proではそれぞれ4時間30分と5時間、ケースを装着した場合は24時間だった。ケースに1度か2度入れておけば、丸1日使用できた。

新しいEcho Budsは、ほぼすべてのレベルにおいて以前のものよりアップグレードされており、中価格帯の堅牢なイヤフォンに仕上がっている。実際のところは、前の世代が失敗した「要因」の観点においてあまり対処されていない。Amazonにとっては、Alexaをより多くの製品に搭載することだろう。消費者にとっては、答えはそれほど単純なものではない。

関連記事:Amazon Echo Budsはノイキャンワイヤレスの価格破壊

カテゴリー:ハードウェア
タグ:AmazonイヤフォンノイズキャンセリングAlexaノイズキャンセリングレビュー

画像クレジット:2021/05/13/amazons-new-echo-buds-are-a-nice-upgrade/

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(文:Brian Heater、翻訳:Dragonfly)

アマゾンのAlexaイヤフォンの新モデルEcho Buds2はさらに小型化、ワイヤレス充電対応

Amazon(アマゾン)が最初のEcho Budsを発売してから、約1年半になる。TechCrunchは製品をレビューしたが、その評価はそれなりだった。Echo Budsは若干安かったものの、この分野では厳しい競争に晒されており、正直なところ、Alexa(アレクサ)を頭部に装着するというアイデアは、私にとってあまりエキサイティングなものではなかった。

しかし、この分野での最初の試みとしては悪くなかった。そしてアマゾンは今回、最初の製品にいくつかの微調整を加えて、2度目の挑戦をしている。1番のポイントは、20%の小型化と軽量化を実現した新デザインだ。ノズルが小さくなりイヤーチップが4サイズになったことで、より長時間快適に装着できるはずだ。また、イヤフォンはIPX4の耐汗性と耐候性を実現している。

画像クレジット:Amazon

アマゾンは前モデルに採用されていたBose(ボーズ)のノイズキャンセリング機能から独自の技術に移行し、初代モデルと比較して2倍の効果があるとしている。また、AirPodsのようにQiによるワイヤレス充電に対応したケースも、オプションで用意されている。特に白いケースは、かなり見覚えがある。

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このケースは120ドル(約1万3000円)と、USB-Cケースよりも20ドル(約2200円)高い。なお、アマゾンは標準ケースを100ドル(約1万1000円)、ワイヤレス充電ケースを120ドルで販売するキャンペーンを実施している。また、Amazon Music UnlimitedとAudible Plusを6カ月利用できる特典も付属する。新型イヤフォンにはホワイトカラーも用意されている。製品は米国時間4月14日から予約受付を開始し、5月に出荷が開始される。

画像クレジット:Amazon

今後のソフトウェアアップデートでは、ヘッドフォンに新しいVIPフィルターが搭載される予定だ。Echo Frameでも導入されたこの機能では、ユーザーは特定の送信者からの通知をフィルタリングできる。またAlexaだけでなく、SiriやGoogle アシスタントにもアクセスできるように設定できる。

関連記事:Amazon Echo Budsはノイキャンワイヤレスの価格破壊

カテゴリー:ハードウェア
タグ:AmazonAmazon Alexaイヤフォン

画像クレジット:Konstantinos Tsakalidis/Bloomberg / Getty Images

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(文:Matt Burns、翻訳:塚本直樹 / Twitter

英会話教室のイーオンが対話形式の無料英単語トレーニングが可能な「Amazon Alexa」スキル配信

英会話教室運営のイーオンが対話形式の無料英単語トレーニングが可能な「Amazon Alexa」スキル配信

英会話教室を運営するイーオンは、Amazon Alexa を活用して英単語のトレーニングが行えるAlexaスキル「イングリッシュタイム」の提供を開始しました。

イングリッシュタイムは、Alexaのマルチリンガルモードを活用することで、自宅でも対話形式で英単語を覚えることができる英会話初級者向けのコンテンツです。

具体的には、1日5分程度で繰り返し楽しめる6日分の英単語(6分野全58語)と、1日分のまとめ学習を用意し、1週間毎日学習できるとしています。

学習方法は、Alexaが挿絵の英単語を発話した後に反復する「勉強する」と、Alexaの挿絵に関する質問「What do you see?」に回答する「クイズする」の2種類を用意します。

イングリッシュタイムの監修は、子ども向け英会話教室「イーオンキッズ」の責任者である柘植睦子先生が行い、Alexaスキルストアを通じて無料で提供しています。

(Source:Source:イーオンEngadget日本版より転載)

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カテゴリー:EdTech
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アマゾンが予約注文で新しいAlexaデバイスの人気投票を実施、ラインナップにはスマート鳩時計も

Amazon(アマゾン)のDay 1 Editionプログラムは、同社がハードウェアを開発するプロセスを隠しているカーテンをほんの少しだけ開けた。プログラムの第1弾はスマートメガネのEcho Framesとスマート指輪のEcho Loopだった。初期ユーザーのフィードバックにより、Amazonはスマートメガネの製造を継続することを決めた。

このプログラムのアイデアは、さらに進化している。今回のプログラムは社内クラウドファンディングの予約注文のようなものだ。Amazonはコンセプトをいくつか提示し、購入したい顧客は予約注文のかたちで投票する。目標を達成すればその製品が販売される。達成しなければボツになる。日本のSony(ソニー)が5年ほど前に開始した「First Flight」プログラムに似ていないこともない。

製品の発売にあたってAmazonがリソースを求めているのではないことは明らかだ。このようなプログラムは必須ではないが、ハードウェアチームがちょっと変わったものを開発する助けとなることは理解できる。数年前にAmazonが出したビッグマウスビリーバス(ブラックバス型のAlexa対応デバイス)のようなわずかな例外はあるにしても、大企業は一般に奇妙なハードウェアのコンセプトは製品化しない。

画像クレジット:Amazon

今回はまず3つの製品が公開され、わかりやすいものもあれば変わったものもある。共通しているのは、少なくとも今回に関してはすべてAlexa対応ということだ。今後もAlexa対応の製品が出てくると予測されるが、Amazonはどこまで手の内を見せるかを明確に決めているようだ。

今回の製品の中でわかりやすいのはSmart Stick Note Printer(スマート付箋紙プリンタ)だ。Alexa(Echo)に何か話しかけると感熱式で付箋紙にプリントされる。感熱式なのでインクの交換が不要だ。つまり買い物リストやイベントのリマインダーを声でプリントできる。予約注文価格は90ドル(約9500円)となっている(KickstarterやIndiegogoと同様に、一般に市販されることになったらこれより高価になるだろう)。

画像クレジット:Amazon

35ドル(約3700円)のSmart Scale(スマートはかり)はEcho Showと組み合わせて使う。「Alexa、このブルーベリーに含まれる糖分の量をSmart Scaleで調べて」「Alexa、Smart Scaleで200kcal分のブルーベリーを測って」のように話しかけると、測った分量に対する栄養成分の情報がEcho Showの画面に表示される。

3つの中で最も奇妙で楽しい製品はSmart Cuckoo Clock(スマート鳩時計)だ。平凡なEcho Wall Clockの流れをくみ、鳩時計のメカニズムが組み込まれている。ふりこは取り外し可能で、時計を壁にかけることも棚に置くこともできる。予約注文価格は80ドル(約8500円)だ。

画像クレジット:Amazon

Amazonは具体的な目標を記載していないが、プロジェクトごとに目標達成率が示されている(実数は示されていない)。目標を達成しなければ予約注文には課金せず、別のプロジェクトを開始する予定だ。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:AmazonAmazon Alexa

画像クレジット:Amazon

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(文:Brian Heater、翻訳:Kaori Koyama)

スーパーボウルCMにメルカリ初出稿、GameStop騒動で注目が集まるRedditやRobinhoodなども

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米国時間の2月7日、NFLの優勝決定戦であるスーパーボウル2021が開催された。例年、試合とともに、各企業が趣向を凝らして制作するコマーシャルにも大きな注目が集まる。スーパーボウルのCM出稿料は30秒で約6億円とも言われている。今回、スーパーボウルで気になったインターネット企業のコマーシャルをいくつか紹介したい。

  • メルカリUS
    日本でお馴染みのフリマアプリ「メルカリ」。メルカリは米国市場でもサービスを展開していて、今年初めてスーパーボウルに15秒広告を出稿した。同じポップコーンメーカーを贈られたカップルが片方を売りに出し、他の家庭で有効活用されるという内容だ。

 

リクルート傘下の求人サービス「Indeed」も初めてスーパーボウルに広告を出稿した。日本で放送されているIndeedのコマーシャルはコミカルな印象のものが多いが、スーパーボウルの広告は仕事探しをする多様な人たちにフォーカスした内容となっている。

  • Reddit
    30秒から1分程度のコマーシャルが多いなか、米国で人気の掲示板サイト「Reddit」が放送したコマーシャルはわずか5秒だった。このコマーシャルでRedditは少し長めのメッセージを表示した。5秒でパッと読むには難しいが、スーパーボウルのインターネット配信を見ている人なら、簡単にコマーシャルを一時停止してメッセージを確認できるという点を利用している。メッセージが、個人投資家が一致団結して引き起こしたGameStopの騒動に一部触れる内容だったのも興味深い。

 

「大規模な試合の広告枠は高いので、1枠まるごとは買えませんでした。けれど、私たちは突き動かされ、マーケティング予算を全て、5秒分の放送につぎ込むことに決めました。先週、力を持たなくともひとつのアイデアのもとに人々が集まれば、何事でも成し遂げられるということを私たちはコミュニティから学びました。

あなたがファイナンスの教科書に「tendies(テンディース)」(投資アプリRobinhoodのユーザーがよく使う用語で投資利益の意味)の章が追加される原因を作るかもしれません。r/SuperbOwl/から世界に梟の魅力を伝える一助になるかもしれません(Super Bowl(スーパーボウル)とSuperb Owl(すごい梟)をかけたスレッドがRedditにある)。この5秒広告を一時停止して見る人さえ現れるかもしれません。

本当に気にかけていることに対して人々が集まると、すごく大きなことが起こります。そして、そのための場所があります。Redditです」

メッセージの一部を抜粋、翻訳。

 

GameStop騒動の煽りを受けたRobinhoodもまたコマーシャルを出稿している。Robinhoodは、Redditから端を発したGameStop騒動の際、個人投資家の株式売買を一時停止したことでユーザーの不満を買っていた。

コマーシャルの内容はGameStop騒動に触れるものではなく、「投資家になる必要はない。人は生まれついての投資家なのだから」というRobinhoodのコンセプトに沿ったメッセージを伝える内容となっている。

Amazonは、俳優マイケル・B・ジョーダンを起用したAmazon Alexaのコマーシャルを制作した。主人公は、Alexaの開発に携わる女性。女性は「これ以上、Alexaを搭載するに相応しい端末はない」とスマートスピーカー「Echo」を前にして言うが、マイケル・B・ジョーダンの出演する映画「ウィズアウト・リモース」の広告を見かけ、「もしAlexaがマイケル・B・ジョーダンだったら」という妄想が始まる。マイケル・B・ジョーダンと一緒に料理をしたり、お風呂に入りながらオーディオブックを楽しんだりする様子が描かれている。

 

アマゾンがスーパーボウルCMで人間型アレクサとの暮らしを映像化

アマゾンがスーパーボウルCMで人間型アレクサとの暮らしを映像化

米国では国民的スポーツイベントのスーパーボウルにあわせて、大企業が凝った特別なコマーシャルを放映するのが恒例となっています。

今年のアマゾンが公開したのは、もしデジタルアシスタントのアレクサの「ボディ」がスマートスピーカー Echo ではなく人間型だったら?という妄想をショートフィルム仕立てで映像化した「Alexa’s Body」。まずは映像をどうぞ。

「アレクサ」の新しい筐体?を演じるのは、若手俳優マイケル・B・ジョーダン。映画『クリード チャンプを継ぐ男』ではかつてロッキーのライバルだったアポロの遺児アドニス・クリード役を、映画『ブラックパンサー』ではメインの強敵キルモンガー役を演じました。

Twitterのほうが若干長い90秒バージョン、YouTubeバージョンは60秒。

アマゾンがスーパーボウルCMで人間型アレクサとの暮らしを映像化

お風呂で本を音読してくれるアレクサ。

アマゾンがスーパーボウルCMで人間型アレクサとの暮らしを映像化

明かりを暗くして、と言われればおもむろに服を脱ぎランプにかけて暗くするアレクサ。瞳の周りが青く、Echoのリングライトを再現しているのが芸が細かいところ。

映画俳優型ボディは妄想としても、アマゾンが開発する Echo スマートスピーカーの発想は初代から、マイクアレイと高度な信号処理で部屋中どこにいても声を聴き取ってくれること、ユーザーがPCに向かったりスマホ画面を注視やタップする必要なく、人間に話しかけるように自然な会話で使えること。

アマゾンがスーパーボウルCMで人間型アレクサとの暮らしを映像化

実際、最上位モデルの Echo Show 10 はカメラがAI 画像処理でユーザーの姿を追い、首振り追従してどこにいても画面を正面に見せ、ビデオ通話ではカメラの中心に捉えズームまでしてくれます。

人間型はそれはそれで問題がありそうですが、部屋ごとに置かなくても追従してくれる、置き忘れたらついてきてくれるデジタルアシスタントは意外と理想の姿かもしれません。

Engadget日本版より転載)

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カテゴリー:人工知能・AI
タグ:Amazon / アマゾン(企業)Amazon Alexa(製品・サービス)Amazon Echo(製品・サービス)音声アシスタント / Voice Assistant(用語)コマース

スマート配電盤のSpanがAmazon Alexaと統合、家庭内の電気系統が音声操作で制御・監視可能に

Span(スパン)のデジタルヒューズボックスと、Amazon(アマゾン)の音声認識インターフェース「Alexa(アレクサ)」の統合は、家庭内におけるエネルギー使用量の制御やデバイスの自動化を、少しだけ簡単にする可能性がある。

この統合に合わせて、AmazonのAlexa Fund(アレクサ・ファンド)と巨大保険会社Munich Re Ventures(ミュンヘン・リー・ベンチャーズ)のHSBファンドから、新たに2000万ドル(約20億8000万円)の資金が、このスタートアップ企業に投入された。

Alexaが統合されることで、Spanのスマート配電盤を使用している住宅では、家庭内のあらゆる電気回路や電化製品のオン / オフ、各電化製品が使用している電力の監視、どの電源が家庭で最も発電しているかの判断が可能になる。

たとえば「Alexa、Spanに確認して。今、最も電力を消費しているのは何?」と質問すると、答えが返ってくる。Spanの最高経営責任者であるArch Rao(アーチ・ラオ)氏によると、Alexaの統合によって、住宅所有者は家族が持つスマートフォンなどのデバイスや家電製品を、家庭内の配線と接続することが可能になるという。

Alexaの統合は、Spanにとってテック企業が長い間有望視してきたホームオートメーションのハブとなる方法だと、ラオ氏は考えている。

「今日の家庭には、あまりにも多くのデバイスがあり、あまりにも多くのアプリがあります。我々の利点は、一度設置してしまえば、今後30年から40年の間、家の中に永続的に存在し、家の中のすべての電気に接続されているということです」とラオ氏はいう。

エネルギー使用量や出力の監視に加えて、Alexaのコマンドを使えば、居住者はシステムにプログラムされている各デバイスの電源やスイッチをオフにすることもできる。

「私たちの配電パネルは、建築環境の中で家庭に仮想的なインターフェイスを提供します。それは非常に有能なエッジデバイスであり、住宅内の電気系統をリアルタイムで監視・制御することを可能にする、本当の意味での集約ポイントと神経中枢のようなものになります」とラオ氏は語っている。

今後は、Spanが家庭内の水センサーや火災報知器センサーなどの機器とも統合して、電気系統以外の制御も提供することをラオ氏は想定している。それが実現すれば、Munich Reのような保険会社にとって有益だ。

同社が調達した2000万ドルで、ラオ氏はSpanのデバイスをできるだけ多くの家庭に普及させるために、Munich Re保険会社やAmazonのようなパートナーと協力し、販売とマーケティングを大幅に強化させる予定だ。

ホームオートメーションとエネルギー効率のアップグレードに取り組んできたSpanは、現在大きな追い風を受けており、今後は同社の配電パネルのような技術を普及させるために、政府が補助金を設定する可能性もある。

ラオ氏はSpanの従業員数を増やすことも計画している。同社の従業員は現在35名で、ラオ氏は年末までにその数を2倍の約70名にしたいと考えている。

Spanの成長は、持続可能な選択肢の増加に向けて拡大するホームテクノロジーの分野に見られる幅広い動きのひとつだ。今や多くの家庭で電化が進む給湯器やコンロなどの製品だけでなく、電気自動車の充電ステーションや家庭用蓄電装置など、エネルギーの生成や管理を行うデバイスもすべて、電力網の一部として統合が推し進められている。

「それは家庭に天然ガスを供給するパイプを断ち、オール電化をもたらします。消費者が化石燃料への依存を断ち切ろうとしているように、既存の家庭システムは効率的ではありません。各製品が統合された1つのエコシステムの構築に向け、新たなパートナーシップの機会が見え始めています」とラオ氏はいう。「家電製品の状態を監視するようなアプリケーションや、家全体を見守るようなサービスに、我々が提供するデータを組み合わせれば、これまでにないことが可能になるでしょう」。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:SpanAlexaスマートホーム資金調達

画像クレジット:Span

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(翻訳:TechCrunch Japan)